説明

インフレータ

【課題】加圧ガスの充填室の肉厚を小さくして、全体を小型軽量化できるインフレータの提供。
【解決手段】加圧ガスを利用する車両の人員拘束システム用のインフレータ10であって、前記インフレータ10の加圧ガスの充填室16内に、図示していない吸着剤と不活性ガスからなる加圧ガスが充填されており、前記加圧ガスが、吸着剤に吸着され、更に吸着剤を除いた空間に充填されている。吸着剤は、塊状の活性炭やゼオライトを用いる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の人員拘束システム用のインフレータに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車輌の人員拘束装置である運転席や助手席のエアバッグ装置、側面衝突用エアバッグ装置、カーテンエアバッグ装置、ニーボルスター装置、および歩行者保護のため車両外部に取り付けられる装置等には、インフレータが取り付けられている。インフレータはガスを発生させるために固形のガス発生剤を使用するもの(パイロ式)、加圧蓄積されたガスを放出するもの(ストアード式)、および固形ガス発生剤と加圧ガスの両方を使用するもの(ハイブリッド式)とが知られている。
【0003】
このうち、ストアード式とハイブリッド式のインフレータでは、加圧ガスを蓄積するためのボトルを使用しており、車両の耐用年数(たとえば10年)の間、加圧ガスを漏らすことなくボトル内部に蓄積する必要がある。このため、耐圧性能を確保するためにボトルの肉厚を大きくする必要がある。
【0004】
さらに、エアバッグ装置等の人員拘束システムを作動させる上では、ある程度の量(モル数)のガスを供給する必要があり、それに相当する量(モル数)のガスを加圧ガスとして蓄積すると、ボトルも大きくなるため、インフレータ自体の重量が増大することになる。
【0005】
このように一定容積のボトルにガスを充填する場合、多くのガスを充填しようとするとボトルの肉厚を増さなければ、耐圧性能を満足できない。また充填圧を増大させずにガスを充填する場合は、ボトル内容積(ボトル寸法)を増大する必要があり、加圧ガスを使用したインフレータでは必ずボトルの重量、容積との問題に直面することになる。特に車両に取り付けられる装置となると、燃費向上のために軽量化の要請が大きいが、今までの加圧ガスを使用したインフレータでは前記要請には十分に応えられない。
【0006】
特許文献1には、密閉高圧ガス容器に吸着剤を入れ、同容器へガスをより低圧で、あるいは同圧でさらに多くのガスを充填することが開示されている。
【特許文献1】特開昭61−144495号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
加圧ガスを利用するインフレータは、高圧に耐えるためのボトルの肉厚が必要であり、それが軽量化の要請に応えられない大きな要因であった。インフレータの軽量化は自動車全体の軽量化に繋がり、自動車の燃費向上とそれにより燃料消費量の低下を可能にし、COの発生量を減少できる点で大きな社会的意義がある。
【0008】
本発明は、吸着剤を用いることにより、加圧ガスを充填する容積を小さくしたり、より低い圧力で充填することで必要とする部材の量を減らして軽量化できる、車両の人員拘束システム用のインフレータを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
〔請求項1〕
本発明は、課題の解決手段として、加圧ガスを利用する車両の人員拘束システム用のインフレータであって、
前記インフレータが、ガス充填室内に吸着剤とガスが充填されており、前記ガスが、吸着剤に吸着され、更に吸着剤を除いた空間に充填されている、インフレータを提供する。
【0010】
このように吸着剤を用いることにより、単にインフレータの内にガスを充填する場合に比べると、より多量のガスを充填することができる。このため、ガス充填室の容量を小さくしたり、肉厚を薄くしたりすることができるようになり、吸着剤の充填による質量増加分を考慮しても、全体として小型化や軽量化をすることができる。
【0011】
またインフレータ1個の質量が減少できるので、車両に搭載する人員拘束装置の総質量を維持したまま、インフレータ数を増加できることにもなるため、より乗員の保護性能を高めることもできるようになる。
【0012】
また1つの車両にて本発明のインフレータを複数使用する場合、1個当たりのインフレータ質量を減少できるため、車両全体の人員拘束装置の質量も減少させることができ、車両全体の軽量化に寄与できる。特に最近の車両では、車両一台当たりに複数の人員拘束装置を取り付けることが常態化しているため、車両の軽量化に対する寄与度は大きく、燃費の向上、エネルギー消費量の減少の点で大きな効果が得られる。
【0013】
〔請求項2〕
本発明は、課題の解決手段として、前記インフレータが、加圧ガスとガス発生剤の燃焼により発生する燃焼ガスを利用するものである、請求項1記載のインフレータを提供する。
【0014】
〔請求項3〕
本発明は、課題の解決手段として、前記吸着剤が塊状のものである、請求項1又は2記載のインフレータを提供する。
【0015】
充填作業の容易さから塊状が好ましく、インフレータのガス充填室の内部構造等に応じて、粒状、棒状、円盤状等にすることができる。
【0016】
〔請求項4〕
本発明は、課題の解決手段として、前記インフレータが、ガスの排出経路に前記吸着剤を捕捉するためのフィルタを有している、請求項1〜3のいずれか1項記載のインフレータを提供する。
【0017】
フィルタにより、吸着剤がガス排出口から排出され、エアバッグ内に流出されることを防止するものである。なお、加圧ガスを利用するインフレータは、破裂板の破片を捕捉するためのフィルタを有しているものが多いため、前記フィルタを利用すれば、インフレータの質量を増加させることなく、吸着剤の排出が防止できる。
【発明の効果】
【0018】
本発明のインフレータは、同じガス発生量を維持したまま、インフレータ全体を小型化及び/又は軽量化することができる。このため、インフレータを用いたエアバッグ装置等を搭載する車両全体を軽量化することができるようになり、燃費向上や消費エネルギーの低減によるCO排出量の削減ができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
(1)図1のインフレータ
以下、図1により、本発明の一実施形態を説明する。図1は、本発明のカーテン用インフレータ10の長さ方向への断面図である。図1に示すインフレータは、特開2002−145004号公報の図1に示されたものと基本構造は同じである。
【0020】
インフレータハウジング12は、一端側には開口部14を有し、他端側は閉塞されており、内部空間がガス充填室16となる。インフレータハウジング12は幅方向の断面が円形であり、開口部14も同様に円形である。
【0021】
インフレータハウジング12の開口部14側には、接合部18において、ディフュザー部20が溶接によって固着されている。ディフュザー部20はディフュザーハウジング28により外殻が形成され、作動時に開口部14から流出する加圧ガスを外部に放出するためのガス排出口22と、ガス排出口22を内側から覆うように設けられた金網製のフィルタ24を有している。よって、加圧ガスは、必ずフィルタ24を通ってガス排出口22から外部に放出される。
【0022】
インフレータハウジング12の開口部14は、ディフュザー部20に取り付けた破裂板19で閉塞されており、作動前においては、インフレータハウジング12のガス充填室16は高圧の気密状態に維持されており、ディフュザー部20側は常圧である。
【0023】
ディフュザー部20には、破裂板19の破壊手段として、点火薬を備えた点火器26が設けられている。この点火器26は、ディフュザーハウジング28に嵌め込まれてディフュザー部20に取り付けられ、ディフュザーハウジング28の端部29をかしめることで固定されている。30は点火器26に通電するための導電性ピン、31はOリング、破線で示した32は、車両搭載時に電源と接続するためのコネクタである。
【0024】
インフレータ10では、ガス充填室16内に、図示していない吸着剤と不活性ガスからなる加圧ガスが充填されている。吸着剤は密に充填されていてもよいし、吸着剤が充填されない空間を確保するようにしてもよい。
【0025】
吸着剤は、多孔性で、気体を吸着できるものであればよく、各原料から得られる活性炭、ゼオライト、カーボンブラック、シリカゲル等を用いることができる。
【0026】
吸着剤は、粉状のものは望ましくなく、塊状のものが好ましい。形状は特に制限されないが、密に充填できるものが好ましく、粒状、球状、円柱状、長さ方向に貫通孔を有する円柱状等にすることができる。塊状の吸着剤を用いた場合、直径(球形以外の場合は、最大径)が1〜10mm程度になるように調整することが好ましい。また、塊状の吸着剤を用いた場合には、その直径は、フィルタ24で捕捉できるように調整する。その他、ガス充填室16の内径に相当する外径を有する円盤状成形体やドーナツ状成形体の複数枚の組み合わせ、ガス充填室16の長さに相当する長さを有する棒状成形体の複数本の組み合わせ、ガス充填室16の内部形状とほぼ同一形状の1つの成形体を用いることもできる。
【0027】
破裂板19に接する位置に吸着剤が密に充填されていると、破裂板19の破壊が円滑になされないことも考えられるため、図2のインフレータ100で用いているキャップ144を取り付けることもできる。
【0028】
加圧ガスは、吸着剤が充填された加圧ガスの充填室16内に、インフレータハウジング12端部の細孔から充填し、前記細孔にはシールピンを嵌入した後、溶接等により閉塞する。40は細孔が溶接によって閉塞された状態を示す。
【0029】
加圧ガスは、別の容器内に吸着剤を充填した後、前記容器内にガスを吹き込んで吸着剤にガスを低温で吸着させたものを、ディフューザ部20を取り付ける前の段階でインフレータハウジング12内に充填することもできる。なお、インフレータハウジング12に形成した充填用の孔から充填した後、前記孔を塞ぐようにしてもよい。このような充填方法を適用した場合には、組立終了後、必要に応じて、インフレータハウジング12の細孔からガスを補充してもよいし、補充の必要がなければ、インフレータハウジング12に細孔を形成していなくてもよい。
【0030】
インフレータ10では、加圧ガスの充填室16内の加圧ガスは、吸着剤に吸着保持されていると共に、吸着剤間に存在する隙間又は吸着剤が充填されていない空間に存在している。
【0031】
次に、カーテン用インフレータ10の作動時の動作について説明する。車両搭載時、カーテン用インフレータ10は、衝撃センサ及びコントロールユニットからなる作動信号出力手段と、ケース内に前記のカーテン用インフレータ10とカーテン状のエアバッグが収容されたモジュールケース等と組み合わせたシステムとして設置される。そして、車両が衝撃を受けた場合、前記システムの衝撃センサからの信号を受け、点火器26が作動し、点火薬が着火燃焼することで破裂板19が破壊される。
【0032】
破裂板19の破壊によって開口部14が開放されるため、加圧ガスの充填室16の圧力は急激に低下する。このため、吸着剤に吸着されているガスは速やかに放出され、フィルタ24を通ってガス排出口22から排出され、カーテン状エアバッグを膨張させる。このとき、加圧ガスの放出圧はガス排出口22により制御され、点火薬の燃焼残渣、破裂板19の破裂片は、フィルタ24により、カーテン状エアバッグ内部への放出が防止される。前記フィルタ24の作用により、吸着剤がガス排出口22から放出されることはない。
【0033】
(2)図2のインフレータ
図2により、他の実施形態を説明する。図2は、インフレータの軸方向の断面図である。図2に示すインフレータは、特開2003−226219号公報の図1に示されたものと基本構造は同じである。
【0034】
インフレータ100は、加圧ガス室120と、ガス発生器130、ディフュザー部150とを有している。
【0035】
加圧ガス室120は、筒状の加圧ガス室ハウジング122により外殻が形成されている。加圧ガス室(加圧ガスの充填室)120内には、図1で示すインフレータ10と同じ吸着剤が充填され、更にアルゴン、ヘリウム等のガスが充填されている。加圧ガス室ハウジング122は、軸方向及び半径方向に対して対称形となっているので、組み立て時に軸方向及び半径方向への向きを調整する必要がない。
【0036】
加圧ガス室ハウジング122の側面には、加圧ガスの充填孔124が形成されており、加圧ガスを充填した後にピン126により閉塞されている。
【0037】
ガス発生器130は、ガス発生器ハウジング132内に収容された点火手段(電気式点火器)134とガス発生剤136とを含んでおり、加圧ガス室120の一端側に接続されている。ガス発生器ハウジング132と加圧ガス室ハウジング122は、接合部149において抵抗溶接されている。インフレータ100をエアバッグシステムに組み込むとき、点火手段134は、コネクタ、導線を介して、外部電源に接続される。
【0038】
ガス発生剤136は、例えば、燃料であるニトログアニジン34質量%、酸化剤である硝酸ストロンチウム56質量%、結合剤であるカルボキシメチルセルロースナトリウム10重量%とからなるもの(排出ガス温度700〜1630℃)を用いることができる。この組成のガス発生剤136が燃焼したとき生じる燃焼残渣は、酸化ストロンチウム(融点2430℃)である。このため、燃焼残渣は溶融状態になることなく、塊状(スラグ状)に固化される。
【0039】
加圧ガス室120とガス発生器130との間の第1連通孔138は、加圧ガスの圧力を受けて椀状に変形した第1破裂板140で閉塞されており、ガス発生器130内は常圧に保持されている。第1破裂板140は、周縁部140aにおいてガス発生器ハウジング132に抵抗溶接されている。
【0040】
第1破裂板140には、ガス噴出孔142を有するキャップ144が、加圧ガス室120側から被せられている。このキャップ144は、第1破裂板140を覆うことにより、ガス発生剤136の燃焼により生じた燃焼ガスが必ずキャップ144を経由してガス噴出孔142から噴出されるように取り付けられている。キャップ144内には、吸着剤は充填されておらず、ガス噴出孔142の大きさは吸着剤がキャップ144内に入り込まないように調整されている。
【0041】
キャップ144は、開口周縁部が外側に折り曲げられたフランジ部146を有しており、フランジ部146においてガス発生器ハウジング132の一部(かしめ部)148をかしめることで固定されている。
【0042】
加圧ガス室120の他端側には、加圧ガス及び燃焼ガスを排出するガス排出孔152を有するディフュザー部150が接続されており、ディフュザー部150と加圧ガス室ハウジング122は、接合部154において抵抗溶接されている。ディフュザー部150内には、燃焼残渣や吸着剤を捕捉するため、必要に応じて金網等のフィルタを配置することができる。
【0043】
加圧ガス室120とディフュザー部150との間の第2連通孔156は、加圧ガスの圧力を受けて椀状に変形した第2破裂板158で閉塞されており、ディフュザー部150内は常圧に保持されている。第2破裂板158は、周縁部158aにおいてディフュザー部150に抵抗溶接されている。なお、吸着剤が第2破裂板158と接触しないように、キャップ144と同じものを、第2破裂板158を覆うように取り付けることができる。
【0044】
次に、図2に示すインフレータ100を自動車に搭載したエアバッグシステムに組み込んだ場合の動作を説明する。
【0045】
自動車が衝突して衝撃を受けたとき、作動信号出力手段により、点火器134が作動点火してガス発生剤136を燃焼させ、高温の燃焼ガスを発生させる。このとき、ガス発生剤136の燃焼により生じる燃焼残渣の融点は、ガス発生剤136から発生するガスの排出温度以上であるので、燃焼残渣は溶融し難く、固形状態を保持する。
【0046】
その後、高温の燃焼ガスによるガス発生器130内の圧力上昇により、第1破裂板140が破壊され、燃焼残渣を含む燃焼ガスはキャップ144内に流入し、ガス噴出孔142から噴出される。このとき、加圧ガス室120内の吸着剤に担持された加圧ガスと燃焼ガスとは温度差が大きいため、燃焼ガスは急冷され、高温の燃焼残渣は冷却凝固される。噴出された燃焼ガスは、吸着剤や加圧ガス室ハウジング122の内壁122aに衝突するので、燃焼残渣はインフレータ100外に排出されにくくなる。
【0047】
その後、加圧ガス室120内の圧力上昇により、第2破裂板158が破壊されるので、加圧ガス及び燃焼ガスは、第2連通孔156を経て、ガス排出孔152から排出され、エアバッグを膨張させる。
【0048】
なお、点火器134が作動してガス発生剤136が燃焼して生じた高温ガスと吸着剤(例えば、活性炭)が接触した場合でも、加圧ガス室120内には酸素が存在しておらず、ガス発生器130内の酸素とガス発生剤136の酸化剤は消費されているので、前記吸着剤が燃焼することはない。
【実施例】
【0049】
実施例1、比較例1
図1、表1に示すインフレータ10を製造した。実施例1は、インフレータハウジング12内に吸着剤とアルゴンを充填し、比較例1は、インフレータハウジング12内にアルゴンのみを充填した。なお、実施例1及び比較例1で用いたインフレータハウジングの外径は同一である。
【0050】
吸着剤は、密度0.001g/cm、吸着できるアルゴン量の比率が1.34×10−5mol/mmの活性炭を用いた。実施例1のアルゴンの充填圧力は10MPa、圧縮係数は1.24であり、比較例1のアルゴンの充填圧力は58MPa、圧縮係数は0.95であった。
【0051】
【表1】

【0052】
実施例1と比較例1は同じモル数のガスを使用しているが、実施例1では吸着剤にガスが吸着保持されている分だけ、充填圧を低くすることができた。このため、表1に示すとおり、実施例1では、インフレータハウジングの肉厚を薄くすることができた。
【0053】
実施例1では、所要量の吸着剤を充填する必要から、比較例1と比べるとインフレータハウジングの長さを長くする必要がある(内容積を大きくする必要がある)。しかし、肉厚を薄くできることから、吸着剤による質量増加にも拘わらず、総質量はより小さくすることができた。
【0054】
実施例2、比較例2
図1、表2に示すインフレータ10を実施例1、比較例1と同様にして製造した。
【0055】
【表2】

【0056】
実施例2と比較例2は、ガス充填圧、インフレータハウジングの肉厚を同じにしているため、長さを短くすることができた(内容積を小さくすることができた)。そのため、吸着剤質量による増加分を考慮しても、総重量を小さくすることができた。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明のインフレータの長さ方向への断面図。
【図2】本発明の別実施形態であるインフレータの長さ方向への断面図。
【符号の説明】
【0058】
10 インフレータ
12 インフレータハウジング
19 破裂板
20 ディフュザー部
26 点火器
100 インフレータ
120 加圧ガス室
122 加圧ガス室ハウジング
130 ガス発生器
132 ガス発生器ハウジング
134 点火器
136 ガス発生剤
140 第1破裂板
142 ガス噴出孔
144 キャップ
150 ディフュザー部
152 ガス排出孔
158 第2破裂板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加圧ガスを利用する車両の人員拘束システム用のインフレータであって、
前記インフレータが、ガス充填室内に吸着剤とガスが充填されており、前記ガスが、吸着剤に吸着され、更に吸着剤を除いた空間に充填されている、インフレータ。
【請求項2】
前記インフレータが、加圧ガスとガス発生剤の燃焼により発生する燃焼ガスを利用するものである、請求項1記載のインフレータ。
【請求項3】
前記吸着剤が塊状のものである、請求項1又は2記載のインフレータ。
【請求項4】
前記インフレータが、ガスの排出経路に前記吸着剤を捕捉するためのフィルタを有している、請求項1〜3のいずれか1項記載のインフレータ。

【図1】
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【図2】
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