説明

インプラント用システム

【課題】人工股関節である人工器官のセメントを用いずに固定し得る少なくとも1つのシャフトと、シャフトが固定されるべき骨についての準備をなす一組の器具とを含むインプラント用システムを提供する。
【解決手段】シャフト11が台形または長方形の断面を備えた湾曲形態の本体を有し、一組の器具が、シャフトの湾曲形態に基づいて成形されて本体の収容に役立つ凹所が骨の中に構築され得る第1の器具を有することを特徴とする。さらに、シャフトが近位領域内でリブ19を備え、ガイド本体が凹所に配置されると、シャフトのリブ用の通路を固定するのに役立つ構造を骨の中に成形し得る第2の器具用のシャフトの湾曲形態に従って成形されたガイド本体を一組の器具が含むことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に人工股関節である人工器官の接着剤を用いずに固定できる少なくとも1つのシャフトと、シャフトがその中に固定されるべき骨についての準備をなす一組の器具と、を含むインプラント用システムに関する。
【背景技術】
【0002】
セメントを用いずに固定できる人工股関節のシャフトは、EP 0 135 755 A1で公知である。この人工器官のシャフトはまっすぐであって、台形の断面を有し、 グルーブのような凹所を近位領域内に有する。これによって形成されるリブの構造は、近位シャフト領域におけるねじれの力の吸収を改善することを目的としたものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
まっすぐなシャフトを挿入することに関して、大腿の大転子がこの結果損傷されることがあり得るということが問題である。その一方、湾曲したシャフトが用いられる場合、転子は確かに保たれ得る。しかしながら、湾曲したシャフトの挿入は、上記したようなリブ構造をシャフトが有するかどうかがやはり問題となる。
【0004】
この理由は、シャフトが複数の様々な運動パス上で打ち込まれると骨の中の所定の終端位置に達し得るということにある。このことは、シャフトがリブ構造を有しない限り問題ではない。しかしながら、シャフトにリブ構造が設けられると、リブが、少なくとももはや所望する方法でなく、シャフトが終端位置へと駆動され得ない間違った通路上へと移動することを可能にするリブ自体の骨へのトラックを切断するという危険がある。
【0005】
リブを設けられた湾曲したシャフトは、挿入に関して生ずるこれらの問題のせいで、かかるシャフト自体の存在する利点によって期待されたほどは広まらなかった。
【0006】
本発明の目的は、湾曲した人工器官シャフトを、簡単で信頼できる方法で骨の中に同様に確実に固定できるインプラント用システムを提供することである。
【発明を解決するための手段】
【0007】
この目的は請求項1の特徴と、特にシャフトが湾曲形態のベース本体を有しており、一組の器具が第1の器具を含み、第1の器具はシャフトの湾曲形態に従って成形されていてベース本体の収容に役立つ凹所を骨の中に構築し、該シャフトが近位領域においてリブを設けられ、該一組の器具が第2の器具用のガイド本体を含み、該ガイド本体はシャフトの湾曲形態に従って成形されていて、ガイド本体が凹所に位置する場合にシャフトのリブ用の通路を固定するのに役立つ第2の器具の構造がそれを用いて骨の中に構築され得ることを特徴とするということとで満足される。
【0008】
本発明によれば、ベース本体用の凹所の構築に役立つ特にやすりである器具に加えて、シャフトのリブの導入に対して骨に直接準備をなし得るさらなる器具が与えられる。本発明は、第1の器具を用いて前もって構築された凹所が第2の器具によって実施されるべき機能に対して用いられ、そこで、シャフトのベース本体に従って同様に成形されたガイド本体が用いられて、凹所へ挿入され、次に第2の器具用のガイドとして働くということを特徴とする。続いて、通路が、決められた方法で誘導される第2の器具を用いて、シャフトのリブに対して、従ってシャフト全体に対して固定される。続いてシャフトが、第2の器具を用いて行われて働く骨のメカニズムへと打ち込まれる。
【0009】
湾曲形態に関してシャフトに対応するガイド本体が、第2の器具の機能運動用の基準として働くので、トラックがシャフトのリブとして構築されて、シャフトのベース本体の湾曲形態に適合された通路が事前決定されるということが本発明に基づいて確実にされ得る。これによって、リブを設けられた湾曲したシャフトが、第1の器具を用いて事前決定された終端位置へ所望の方法で移動することが確実にされる。
【0010】
リブまたはリブにおける接線が、シャフトの中心線に対してゼロとは異なるある角度をなしてシャフトの湾曲に従って伸びる。このリブの角度は、特に0°から45°の範囲にあるが、より大きな角度も可能であって、シャフトの湾曲形態に依存して選択される。
【0011】
ガイド本体は、別個の部分の形で設けられてもよい。替わりに、第1の器具が第2の器具用のガイド本体として同時に作られてもよい。この場合、追加のガイド本体をなくしてもよい。
【0012】
本発明のさらなる好適実施例が同様に、従属クレーム、明細書及び図面に列挙される。
【0013】
よって、シャフトの断面が、皮質に接触をなす顕著な長手方向のエッジを備えた長方形または台形であるようになされることが望ましい。さらにベース本体の湾曲形態は、2つの対向して配置されるエッジ、即ち、側面のエッジ及び中間のエッジに関して特に曲率及び長さについて選択されて、ベース本体の終端位置が、特に3つの接触位置である複数の接触位置によって骨皮質においてはっきりと画定されるという結果になることが望ましい。これによって、それぞれのベース本体は、挿入時にその長方形または台形の断面に従ってそれ自体を中心におき、中空空間が、ベース本体と終端位置において皮質によって形成される骨ベッドとの間にもはや現れないということが確実にされる。なんとなれば、取り付けが、ベース本体と2つの側面エッジによって形成される骨ベッドとの間及び2つの中間エッジ同士の間で同様に行われるからである。ベース本体の湾曲とベース本体及び/またはシャフトの長さとが所定の方法で特に互いに一致させられる。
【0014】
本発明のさらなる実施例に従って、 シャフトのリブの範囲がシャフトのベース本体の湾曲形態に適合され、特に3つの接触位置である複数の接触位置によって骨皮質においてはっきりと画定されるベース本体の終端位置が、対向して配置される側面エッジと中間エッジとの間に達し得る場合に特に有利である。接触位置は、正確にではなく、長手方向に伸張される領域の形で形成されるようになされる。
【0015】
シャフトのリブは、まっすぐな形及び湾曲した形のいずれで伸びてもよい。このプロセスでは、すべてのリブがまっすぐであるか、またはすべてのリブが湾曲しているかは強制されていない。まっすぐなリブ及び湾曲したリブのいずれも複数のリブを含むリブの構造内に備えられてもよい。シャフトのそれぞれの側に単一のリブだけが備えられることも基本的に可能である。さらに、1つ以上のリブが片側にだけ備えられることも可能である。
【0016】
リブの範囲は、特にリブのそれぞれの長さに依存して作られてもよい。このプロセスでは、特定の長さを超えないリブがまっすぐ作られ、一方、特定の長さを超えるリブが湾曲した形で伸びてもよい。
【0017】
シャフトのリブが少なくともほぼ共通平面から始まって末端の方へ延びるようになされることがさらに望ましい。この共通平面は、挿入されたシャフトを用いて骨の切除平面の領域に配置されることが望ましい。
【0018】
まっすぐ及び湾曲したシャフトのリブのいずれもがある場合、一方ではまっすぐなシャフトのリブが、他方では湾曲したシャフトのリブにおける接線が、ゼロとは異なる同一角度でシャフトの中心線まで伸びるように、本発明のさらなる実施例に基づいてなされることが望ましい。
【0019】
比較的長いシャフトのベース本体が、その末端領域のその側面において扁平な領域を設けられるように特になされてもよい。このことは第1の器具及びガイド本体に同様に用いられることが望ましい。シャフトの打ち込み時または第1の器具及びガイド本体の挿入時に最適な通路を見分けることがこれによって容易にされる。末端のチップは、各々の場合において中間の方に非対称的に配置されてもよい。
【0020】
第1の器具に前部側及び後部側においてそれぞれの面取りを設けられることがさらに提案される。
【0021】
第1の器具の遠位末端が、シャフトのベース本体に対応する第1の器具のベース本体を越えて末端方向に突出するようさらになされてもよい。これによって第1の器具にシャフトと比較して末端部の延長部分が設けられる。
【0022】
シャフトのリブ用の通路を固定するのに役立つ構造を骨の中に構築する第2の器具は、ガイド本体によって所定のガイド用通路に沿って、末端の方へ移動可能であることが望ましい。
【0023】
このガイド用通路及びシャフトのリブはそれらの範囲に関して互いに適合され、シャフトのリブがシャフトの打ち込み時にシャフトのリブ自体の所定のトラック内を通る。ガイド用通路は湾曲した形で伸びるシャフトのリブに従って湾曲していることが望ましい。
【0024】
第2の器具用のガイド本体に設けられたガイドは、完全にまたは局部的に強制ガイドとして作られることがさらに望ましい。
【0025】
第2の器具がU字型に成形されるかまたはフォーク状に成形され、それがガイド本体上へ前面のU字型アームまたはフォーク型アームの自由端を用いて押し出し可能であるようなされることがさらに望ましい。
【0026】
第2の器具がシャフトのリブに数に対応する数の機能ウェブをその前面及び/または背面に設けられるということが発明に基づいてさらに提案される。機能ウェブはシャフトのリブの形状に一致し、のみまたはやすりとして各々の場合において作られることが望ましい。
【0027】
従って、リブに設けられたシャフト領域の少なくとも部分的な負が、第2の器具を用いて構築され得る。それによって、リブは、シャフトの打ち込み時にまさに出発点から正しい通路上へと行かざるを得なくなる。
【0028】
機能ウェブは対応するシャフトのリブより各々が短くかつ/または低くてもよい。これによって第2の器具用のガイド本体において形成されるガイドの長さに依存して構築され得るトラックの長さは、骨において明らかなトラックを形成するに十分である。
【0029】
すべての機能ウェブが少なくとも実質的に同じ長さを有するように作られることがさらに望ましい。
【0030】
本発明が図面を参照して例を用いて以下に説明される。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図1に示された本発明に基づく人工股関節のシャフト11は、湾曲形態のベース本体17、ネック33及び人工器官のヘッド(図示せず)用の接続部分35を有する。ベース本体17の湾曲形態はネックの軸方向に円錐形に開く設計を有する。
【0032】
ベース本体17は、その長手方向に明らかなエッジを備えた長方形または台形の断面を有する。
【0033】
平行に伸びて異なった長さの4つのリブ19のそれぞれは、シャフト11の前面及び背面上のベース本体17の近位領域に用いられ、ほぼ共通平面から始まって末端の方へ延びる。この平面は、骨(図示せず)の中に挿入されたシャフト11を用いて、平面が骨の切除平面の領域にあるように選択される。
【0034】
この平面から始めると、リブ19の各々がまっすぐな形で伸びる。各々の場合において、一定の曲率半径を備えたわずかに湾曲したリブ部分がより長いリブ19と隣接し、それぞれの末端のまっすぐなリブ部分が湾曲したリブ部分において接線と一致する。
【0035】
まっすぐなリブ部分と、よって湾曲したリブ部分における接線とが、ゼロとは異なる角度αでシャフトの中心線Aの方へ伸びる。
【0036】
リブ19の高さは末端に向かって減少する。特に図1の下側の図でわかるように、リブ19の各々は断面が三角形の頂点を備えた長方形のベースを有する。即ち、リブ19が上方に先端まで伸びる。
【0037】
ベース本体17の湾曲形態は、ベース本体17のそれぞれ対向して配置される側面エッジ及び中間エッジが、骨の中でシャフト11の所望の終端位置において3つの接触位置21でベース本体17用の骨ベッドを形成する骨皮質上にあるように選択される。このことは、ベース本体17が骨の中の同じ終端位置において常にくさびで留められ、その位置において、ベース本体17と骨ベッドとの間にもはや中空領域が現れず、ベース本体17がシャフト11の打ち込み時にそれ自体を中心におくということを確実にする。
【0038】
その遠位末端領域において、ベース本体17は扁平領域25をその側面に設けられる。所望の通路に沿ったシャフト11の打ち込みがこれによって容易になる。
【0039】
本発明の意味において第1の器具を形成する、図2に示した本発明に基づくやすり13は、湾曲形態に関してシャフト11のベース本体17に対応するベース本体17’を有するということに特徴がある。やすり13は、骨及び/または皮質の髄腔を準備する働きをし、シャフト11が打ち込まれることによって所望の終端位置にくさび留めされてもよい。
【0040】
やすり13の遠位末端は、末端方向においてベース本体17’を超えて突出し、腹部側及び背面側でそれぞれの面取り2を与えられた頂点を形成し、大腿骨の湾曲を考慮して右大腿用及び左大腿用の器具を使用することを可能にする。このプロセスにおいて、やすりの先端がより中間に置かれて、全体を下降させる手順の間、よりうまく中心におくことを可能にする。
【0041】
図3に示した本発明に基づくガイド本体14も、それが湾曲形態に関してシャフト11のベース本体17に対応する17’を有する範囲までシャフト11に適用される。シャフト11及びガイド本体14の終端位置がこれによって一致し、図3に示したと同様であって以下に詳細が見られる第2の器具15がガイド本体14に沿って導かれ、続いてシャフト11が打ち込み時にそのリブ19によって導かれる構造がこれによって骨の中に構築される。
【0042】
従って、通路を、ガイド本体14及びガイド本体14において導かれる第2の器具15を用いて骨の中でシャフトのリブ19に対して事前決定してもよい。シャフト11のベース本体17は通路上の所望の終端位置へと移動する。
【0043】
示された実施例では、ガイド本体14が、その前面及び背面において、ガイド面27として働く側壁によって境界がつけられる凹状の平面側37を設けられる。ガイド表面27の湾曲はシャフトのリブ19の湾曲に従って選択され、シャフトのリブ19がシャフト11における打ち込み時にそれら自体のトラック内を通る。
【0044】
第2の器具15はU字型またはフォーク形状に作られていて、接続部39によって互いに接続された2つのアーム29を含む。アーム29同士の間の空間は平面側37の領域におけるガイド本体14の厚さに従って選択される。
【0045】
図4が示すように、第2の器具15は、平面側37に設けられたガイド本体の近位領域上へ押し進められてもよく、さらにスライドのようにガイド本体14に沿って、かつ実際には第2の器具15(図3)の対抗する面41に対応して協働するガイド面27によって事前決定される通路上で押し進められてもよい。
【0046】
第2の器具15のガイドアーム29は、各々の場合においてのみまたはやすりとして形成される機能ウェブ31をそれらの外側に設けられる。この機能ウェブ31は、シャフト11のリブ19に従って配置される。さらに、機能ウェブ31の湾曲はシャフトのリブ19の湾曲に対応する。
【0047】
上記に説明したように、本発明に基づくインプラント用システムを用いて実施される外科手術では、シャフト11(図1)を収容するのに役立つ凹所が、最初にやすり13(図2)を用いて骨の中に構築され、その中で髄腔及び皮質がその結果機能させられる。本発明に基づくインプラント用システムに与えられる湾曲形態のため、大腿の大転子が損傷を受けない。なんとなれば、準備及び固定が骨のネックの開始点の切除表面を介して行われるからである。
【0048】
続いて、やすり13を取り除いた後に、やすり13を用いて前に構築された凹所の中へガイド本体14(図13)が挿入される。このプロセスにおいて、その湾曲形態に関してシャフト11のベース本体17に対応するガイド本体14のベース本体17’は後者のシャフト11と同じ終端位置へともたらされる。
【0049】
次に、第2の器具15(図3)は、ガイド面27によってガイド本体14上で形成される強制ガイド上へと配置される。強制ガイドによって事前決定された通路に沿ってガイド本体14に対して第2の器具15を移動させることによって、機能ウェブ31を用いてリブ19に対してトラックが骨の中で構築される。
【0050】
ガイド本体14及び第2の器具15を取り除いた後に、シャフト11が最終的に打ち込まれる。このプロセスでは、第2の器具15を用いて事前に構築され、所望の形でリブ19によって導かれるやすり13を用いて事前決定されたその終端位置にシャフト11が到る確実な通路上へとシャフト11を押し進めるトラックの中をシャフトのリブ19が通る。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の実施例に基づくシャフトの様々な図である。
【図2】やすりとして作られた本発明の1つの実施例に基づく第1のツールの様々な図である。
【図3】ガイド本体に接続可能でのみまたはやすりとして作られた本発明の1つの実施例に基づくガイド本体及び第2のツールの様々な図である。
【図4】様々な相対的位置において接続された状態の図3のガイド本体及び第2のツールである。
【図5】拡大図での図1のシャフトの湾曲した末端部分の断面である。
【符号の説明】
【0052】
11 シャフト
13 第1 器具, やすり
14 ガイド本体
15 第2の器具、やすり
17、17’、17’’ ベース本体
19 リブ
21 接触位置
25 平坦領域
26 面取り
27 ガイド面
29 U字型またはフォーク形状のアーム
31 機能ウェブ
33 ネック
35 接続部
37 平面側
39 接続部
41 対向面
α リブの角度
A シャフトの中心線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特に人工股関節である人工器官のセメントを用いずに固定できる少なくとも1つのシャフト(11)と、
前記シャフト(11)が固定されるべき骨について準備をなす一組の器具(13、14、15)と、
を含むインプラント用システムであって、
前記シャフト(11)が台形または長方形の断面を備えた湾曲形態のベース本体(17)を有し、前記一組の器具が第1の器具(13)を含み、前記第1の器具(13)が前記シャフト(11)の湾曲形態に従って成形されていて前記ベース本体(17)の収容に役立つ凹所を前記骨の中に構築し得ることを特徴とし、
前記シャフト(11)が近位領域内にリブ(19)を備え、前記一組の器具が前記シャフト(11)の前記湾曲形態に従って成形された第2器具(15)用のガイド本体(14)を含み、前記ガイド本体(14)が前記凹所内に配置されると、前記シャフトのリブ(19)用の通路を固定するよう働く構造が前記第2器具(15)を用いて前記骨の中に作られ得ることを特徴とするインプラント用システム。
【請求項2】
前記シャフト(11)の前記台形または長方形の断面がその長手方向において明らかなエッジを有することを特徴とする請求項1記載のインプラント用システム。
【請求項3】
前記湾曲形態が特に湾曲及び長さに関して選択され、対向して配置されるエッジに対して、前記骨の皮質において特に3つの接触位置である複数の接触位置(21)によってはっきりと画定される前記ベース本体(17)の終端位置を生ずることを特徴とする請求項1または請求項2記載のインプラント用システム。
【請求項4】
前記シャフトのリブ(19)の範囲が前記湾曲形態に適合され、向かい合って配置されるエッジについて、特に3つの接触位置である複数の接触位置(21)によって骨皮質においてはっきりと画定される前記ベース本体(17)の終端位置に到達し得ることを特徴とする先行する請求項のいずれか1つに記載のインプラント用システム。
【請求項5】
少なくともいくつかのシャフトのリブ(19)が少なくとも局部的にまっすぐであることを特徴とする先行する請求項のいずれか1つに記載のインプラント用システム。
【請求項6】
少なくともいくつかのシャフトのリブ(19)が、望ましくは一定の曲率半径で少なくとも局部的に湾曲形態にて伸びていることを特徴とする先行する請求項のいずれか1つに記載のインプラント用システム。
【請求項7】
前記シャフトのリブ(19)が共通平面(23)から始まって末端部の方へ伸び、前記共通平面(23)が、挿入された前記シャフト(11)を用いて前記骨の切除平面の領域に配置されていることを特徴とする先行する請求項のいずれか1つに記載のインプラント用システム。
【請求項8】
前記シャフトのリブ(19)が異なる長さであることを特徴とする先行する請求項のいずれか1つに記載のインプラント用システム。
【請求項9】
まっすぐなシャフトのリブ(19)及び湾曲したシャフトのリブ(19)の接線が、ゼロとは異なる同一角度(α)で前記シャフトの中心線(A)の方へ伸びていることを特徴とする先行する請求項のいずれか1つに記載のインプラント用システム。
【請求項10】
前記第1の器具(13)の前記遠位末端が、前記シャフト(11)の前記ベース本体(17)に対応する前記第1の器具 (13)のベース本体(17’)を越えて突出していることを特徴とする先行する請求項のいずれか1つに記載のインプラント用システム。
【請求項11】
前記シャフト(11)、前記第1の器具(13)及び前記ガイド本体(14)が、前記遠位末端の領域において前記側面側に扁平領域(25)をそれぞれ設けられることを特徴とする先行する請求項のいずれか1つに記載のインプラント用システム。
【請求項12】
前記第1の器具(13)が、前記遠位末端領域において前方側及び後方側領域にそれぞれの面取り(26)を設けられることを特徴とする先行する請求項のいずれか1つに記載のインプラント用システム。
【請求項13】
前記第2の器具(15)が、前記ガイド本体(14)によって事前決定されたガイド用通路に沿って末端の方へ移動可能であることを特徴とする先行する請求項のいずれか1つに記載のインプラント用システム。
【請求項14】
前記ガイド用通路が、湾曲した形で伸びるシャフトのリブ(19)に従って湾曲していることを特徴とする先行する請求項13記載のインプラント用システム。
【請求項15】
前記第2の器具(15)が、前記ガイド本体(14)において強制された方法で少なくとも局部的に導かれることを特徴とする先行する請求項のいずれか1つに記載のインプラント用システム。
【請求項16】
前記第2の器具(15)が、U字型またはフォーク形状に成形されており、前面のU字型のアームまたはフォーク形状のアーム(29)の自由端で前記ガイド本体(14)上へと押され得ることを特徴とする先行する請求項のいずれか1つに記載のインプラント用システム。
【請求項17】
前記第2の器具(15)が、その前面及び/または背面に、前記シャフトのリブ(19)の形状に一致していてのみまたはやすりとして作られていることが望ましいシャフトのリブの数に対応する数の機能ウェブを設けられることを特徴とする先行する請求項のいずれか1つに記載のインプラント用システム。
【請求項18】
各々の機能ウェブ(31)が、対応する前記シャフトのリブ(19)より低いことを特徴とする請求項17記載のインプラント用システム。
【請求項19】
すべての機能ウェブ(31)が、少なくとも実質的に同じ長さを有していることを特徴とする請求項17または請求項18記載のインプラントシステム。
【請求項20】
前記第1の器具(13)が、やすりとして作られていることを特徴とする先行する請求項のいずれか1つに記載のインプラント用システム。
【請求項21】
前記第2の器具(15)が、のみまたはやすりとして作られていることを特徴とする先行する請求項のいずれか1つに記載のインプラント用システム。
【請求項22】
前記第1の器具(13)及び前記第2の器具(15)用の前記ガイド本体(14)が別個の部品であることを特徴とする先行する請求項のいずれか1つに記載のインプラント用システム。
【請求項23】
前記第1の器具(13)が、前記第2の器具用のガイド本体(14)として同時に作られていることを特徴とする先行する請求項のいずれか1つに記載のインプラント用システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−26411(P2006−26411A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−206059(P2005−206059)
【出願日】平成17年7月14日(2005.7.14)
【出願人】(504339572)ジマーゲーエムベーハー (9)
【Fターム(参考)】