説明

インモールドラベル容器の製造システムおよびインモールドラベル容器の製造方法

【課題】ラベル原反を打抜いて成形したラベルを精度良くかつ迅速に成形金型内に配置すること。
【解決手段】インモールド容器の製造システム10は、ラベル原反2aを供給するラベル原反供給部11と、ラベル原反供給部11から供給されたラベル原反2aの下方に位置する筒状下型21と、筒状下型21との間でラベル原反2aを打抜きラベル2を成形するパンチ22とを備えている。パンチ22内にラベル原反2aおよび成形されたラベル2を吸着保持する吸着ヘッド23が配置されている。吸着ヘッド23により吸着されたラベル2は、ラベル吸着搬送ライン35、移載装置15、および吸着移動板16を経てラベル巻付部33に待機するラベル保持コア5の外周に吸着して巻付けられる。外周にラベル2を巻付けたラベル保持コア5は、成形金型30内に挿着される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は側面にラベルを有するインモールドラベル容器を成形するためのインモールドラベル容器の製造システムおよびインモールドラベル容器の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より側面にラベルを有するインモールドラベル容器を成形するインモールドラベル容器の製造システムが知られている。
【0003】
これらのインモールドラベル容器の製造システムでは、成形金型内に予めラベルを挿入しておき、次に成形金型内に射出樹脂を射出して成形金型内でインモールドラベル容器を成形している。
【0004】
ところでインモールドラベル容器用のラベルは、ラベル原反を打抜いて成形され、このように成形されたラベルは一担積層して保管された後に、一枚ずつ抜き出されて成形金型内に配置される。
【0005】
しかしながら成形されたラベルを一担積層して保管した後に一枚ずつ抜き出す場合、各ラベルがカールしたりして確実に把持することができず、成形金型内に精度良く確実に搬送することができないことがある。あるいは、積層したラベルが、静電気、表面の密着性等により互いに密着して、確実に分離できず(ブロッキング)、やはり成形金型内に精度良く確実に搬送できないことがある。
【0006】
このようにラベルを安定して精度良く成型金型内に搬送できない場合は、成型金型内におけるインモールドラベル容器の成形精度にも問題が生じてしまい、正しくラベルが粘着されず、2枚重ねのラベルや、所定位置からずれたラベルを含むラベル容器が成形されるという問題がある。一方、最近は、省資源、コスト削減の観点より、ラベルは薄くなる方向にあり、ブロッキングないしカールの発生がより高まる傾向にあって、これ等への対応が課題となっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、軽量・薄厚化されたインモールドラベル容器用のラベルを精度良く確実に成型金型内に配置してインモールドラベル容器を精度良く高速に成形することができるインモールドラベル容器の製造システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、ラベルと、成形樹脂とからなるインモールドラベル容器の製造システムにおいて、ラベル原反を供給するラベル原反供給部と、ラベル原反供給部から供給されるラベル原反の下方に位置する筒状の下型と、下型との間でラベル原反を打抜いてラベルを成形する中空状のパンチと、パンチ内で上下方向に進退してラベルを吸着する吸着ヘッドと、吸着ヘッドの下方に配置され、吸着ヘッドからラベルを受けとり吸着しながら搬送するラベル吸着搬送ラインと、ラベル吸着搬送ラインからラベルを受けとり、ラベル保持コア外周にラベルを吸着して巻付けるラベル巻付部と、ラベル巻付部においてラベルが巻付けられたラベル保持コアが挿入され、インモールドラベル容器を成形する成型金型とを備えたことを特徴とするインモールドラベル容器の製造システムである。
【0009】
本発明は、ラベル原反は筒状の下型の内周部と中空状のパンチの外周部との間で打ち抜かれることを特徴とするインモールドラベル容器の製造システムである。
【0010】
本発明は、吸着ヘッドはパンチの外周部内側全域に占めるよう形成されていることを特徴とするインモールドラベル容器の製造システムである。
【0011】
本発明は、ラベル吸着搬送ラインは、上面に多数の開孔を有する真空チャンバと、真空チャンバの上面上を走行する吸着ベルトとからなることを特徴とするインモールドラベル容器の製造システムである。
【0012】
本発明は、吸着ヘッドは昇降装置により上下方向移動可能となることを特徴とするインモールドラベル容器の製造システムである。
【0013】
本発明は、ラベルと、成形樹脂とからなるインモールドラベル容器の製造方法において、ラベル原反をラベル原反供給部により供給する工程と、ラベル原反供給部から供給されるラベル原反の下方に位置する筒状の下型と、下型の上方に位置する中空状のパンチとの間でラベル原反を打抜いてラベルを成形する工程と、下型とパンチとによりラベル原反を打抜く間、パンチ内へ進入する吸着ヘッドによりラベル原反を吸着する工程と、吸着ヘッドに吸着されたラベルを吸着ヘッド下方のラベル吸着搬送ラインへ受け渡して吸着搬送する工程と、ラベル吸着搬送ラインからラベルを受けとり、ラベル保持コア外周にラベルを吸着して巻付ける工程と、ラベルが巻付けられたラベル保持コアを成形金型まで搬送する工程と、ラベル保持コアに巻付けられたラベルを成形金型に受け渡し、成形金型内でインモールドラベル容器を成形する工程と、を備えたことを特徴とするインモールドラベル容器の製造方法である。
【発明の効果】
【0014】
以上のように本発明によれば、ラベル原反を下型とパンチとの間で打ち抜きラベルを成形する間、ラベル原反および成形されたラベルを吸着ヘッドにより吸着保持することができる。吸着ヘッドで吸着されたラベルはその後、ラベルに吸着搬送ラインを経てラベル巻付部に送られ、ラベル保持コア外周に吸着して巻付けられる。外周にラベルが巻付けられたラベル保持コアは、その後成形金型内へ挿着される。このようにラベル原反から成形されたラベルは、連続的に吸着されて搬送されて成形金型内へ挿着されるので、ラベルを一担積層して蓄えておいてから、再度一枚毎に分離して金型内へ供給する場合に比べて、2枚重ねを発生させることなく、精度良くかつ迅速にラベルを成形金型内へ挿着することができ、精度良く高速にインモールドラベル容器を製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図7は本発明によるインモールドラベル容器の製造システムの一実施の形態を示す図である。
【0016】
まず図7(a)(b)(c)(d)により、インモールドラベル容器について説明する。ここで図7(a)はラベルが巻付けられたラベル保持コアを示す図であり、図7(b)はラベル保持コアを成形金型内に挿着した状態を示す図であり、図7(c)はラベルが配置された成形金型内に射出樹脂を射出してインモールドラベル容器を製造する状態を示す図である。
【0017】
図7(a)(b)(c)(d)において、雌型31と雄型32とからなる成形金型30内にインモールド成形用のラベル2が配置され、成形金型30内に射出孔31aから射出樹脂3が射出されてインモールドラベル容器1が得られる。
【0018】
この場合、インモールドラベル容器1のうち、ラベル2は、1〜4層の層構成を有している。また射出樹脂3は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネイト、からなっている。
【0019】
図7(a)(b)(c)(d)において、まずラベル2が外周に吸着して巻付けられたラベル保持コア5が準備され(図7(a))、このラベル保持コア5が雌型31のキャビティ31b内に挿入される(図7(b))。その後、ラベル保持コア5の吸着を止め、ラベル2が雌型31側へ受け渡される。次にラベル保持コア5が雌型31から抜き出された後、雌型31内に雄型32が挿着される(図7(c))。次いでラベル2は、雌型31内に吸着され固定される。その後、上述のように、射出孔31aから射出樹脂3が成形金型30内に射出され、インモールドラベル容器1が得られる(図7(d))。
【0020】
次にインモールドラベル容器を製造するインモールドラベル容器の製造システム全体について説明する。
【0021】
図1および図2に示すように、インモールドラベル容器の製造システム10は、ラベル2を成形するためのラベル原反2aを供給するラベル原反供給部11と、ラベル原反供給部11から供給されるラベル原反2aを打抜いてラベル2を成形するラベル打抜装置20と、ラベル打抜装置20において成形されたラベル2を受けとり吸着しながら搬送するラベル吸着搬送ライン35とを備えている。
【0022】
またラベル打抜装置20において打抜かれた打抜きカス2bは、打抜きカス受取部19に巻取られる。
【0023】
ところで、図5および図6に示すように、ラベル打抜装置20は、ラベル原反供給部11から供給されるラベル原反の下方に位置する筒状の下型21と、下型21の上方に位置し、下型21との間でラベル原反2aを打抜いてラベル2を成形する中空状のパンチ22とを有している。このうち下型21は内周部21aを有し、パンチ22は外周部22aを有し、下型21の内周部21の内周縁とパンチ22の外周部22aの外周縁との間でラベル原反2aを打抜くようになっている。
【0024】
ラベル成形装置20において成形されたラベル2は、平面扇形をなし(図6参照)、このラベル2の形状に対応して下型21の内周部21aおよびパンチ22の外周部22aも扇形形状を有している。
【0025】
また下型21はベース26により支持されており、パンチ22は移動体27により保持され、この移動体27は案内レール29に沿って移動する駆動体28により上下方向に移動可能となっている。このため、駆動体28により上下方向に移動する移動体27によってパンチ22は上下方向へ移動可能となっている。さらにパンチ22内には、ラベル2を吸着保持する吸着ヘッド23が設けられている。
【0026】
この吸着ヘッド23は昇降装置25によりパンチ22に対して上下方向へ移動可能となっており、また吸着ヘッド23はパンチ22の外周部22aの内側略全域を占めるように形成されている。
【0027】
すなわち、吸着ヘッド23は上方からパンチ22とともに下型21に向って降下し、下型21とパンチ22との間でラベル原反2aを打抜く間、ラベル原反2aを吸着保持するようになっている。そして吸着ヘッド23は、下型21とパンチ22との間でラベル原反2aを打抜いて成形されたラベル2を引き続いて吸着して保持し、その後降下して吸着搬送ライン35側へラベル2を引き渡す。
【0028】
ところで吸着搬送ライン35は、上流側の第1吸着搬送ライン35aと、下流側の第2吸着搬送ライン35bとからなっている。このうち第1吸着搬送ライン35aは、上面12cに多数の開孔を有する第1真空チャンバ12bと、この第1真空チャンバ12bの上面12c上を走行する第1吸着ベルト12aとを有している。
【0029】
また第2吸着搬送ライン35bは上面13cに多数の開孔を有する第2真空チャンバ13bと、この第2真空チャンバ13bの上面13c上を走行する第2吸着ベルト13aとを有している。ここで第1真空チャンバー12bは、常時吸引状態となっており、第2真空チャンバー13bは、移載装置15による吸着移動時には、真空が切られる。このため第2真空チャンバー13bは、第1真空チャンバー13aから分離した構造を有している。
【0030】
また吸着搬送ライン35の第2吸着搬送ライン35bの下流側には、吸着搬送ライン35の第2吸着搬送ライン35b上のラベル2を吸着して受け取り、回転テーブル16a上に設けられた吸着移動板16側へ移載する移載装置15が設けられている。
【0031】
この移載装置15は、第2吸着搬送ライン35b上に1列で送られてきたラベル2を4枚まとめて吸着し、回転テーブル16上の吸着移動板16上へ3列×4枚の単位でラベル2を移載するようになっている。
【0032】
すなわち、移載装置15は案内レール15a上を図2の左右方向に走行する移動レール15bに沿って幅方向に移動できるようになっており、移載装置15は第2吸着搬送ライン35b上にある1列×4枚のラベル2を吸着する。次に移載装置15は移動レール15bが案内レール15aに沿って走行し、かつ移載装置15が移動レール15bに沿って幅方向に移動することにより、吸着移動板16上に3列×4枚のラベル2を移載することができる。
【0033】
また移載装置15が吸着移動板16上に3列×4枚のラベル2を移載した後、回転テーブル16aが180°水平方向に回転し、吸着移動板16はシリンダ16bにより回転軸16cを中心として90°回転して立上がるようになっている。
【0034】
また吸着移動板16の下流側には、ラベル2を受けとり、このラベル2をラベル保持コア5の外周に吸着して巻付けるラベル巻付部33が配設されている。この場合、吸着移動板16により吸着されているラベル2は吸着機構18により吸着され、ラベル巻付部33のラベル保持コア5まで送られる。
【0035】
そしてラベル巻付部33において、外周にラベル2を吸着して巻付けたラベル保持コア5は、成形金型30までコア供給ライン37を介して送られる。
【0036】
外周にラベル2を吸着して巻付けたラベル保持コア5は、成形金型30内に挿着され、ラベル保持コア35の外周に巻付けられたラベル2は成形金型30の雌型31内に吸着して受け渡される。
【0037】
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
【0038】
まずラベル原反供給部11からラベル原反2aが供給され、このラベル原反2aはラベル打抜装置20へ送られる。このラベル打抜装置20において、ラベル原反2aは下型21上に配置され、その後、下型21に対してパンチ22および吸着ヘッド23が同時に降下する。
【0039】
その後、吸着ヘッド23がラベル原反2aを吸着保持し、この状態でパンチ22および吸着ヘッド23が更に降下する。この間、下型21の内周部21aの内周縁とパンチ22の外周部22aの外周縁との間でラベル原反2aが打抜かれてラベル2が成形される。
【0040】
下型21とパンチ22との間で打抜かれたラベル2は、吸着ヘッド23により保持される。
【0041】
吸着ヘッド23は更に降下し、吸着ヘッド23に吸着されたラベル2は、ラベル吸着搬送ライン35の第1ラベル吸着搬送ライン35aに到る。
【0042】
次に吸着ヘッド23に吸着保持されたラベル2は、第1ラベル吸着搬送ライン35aの第1吸着ベルト12a上に受け渡され、その後、ラベル2は第1吸着ベルト12aが走行することに伴って第2ラベル吸着搬送ライン35b側へ送られる。その後、ラベル2は第2ラベル吸着搬送ライン35bの第2吸着ベルト13aによって搬送される。
【0043】
第2ラベル吸着搬送ライン35bの第2吸着ベルト13a上に1列×4枚溜められたラベル2は、その後移載装置15によって回転テーブル16a上の吸着移動板16へ移載される。吸着移動板16へ移載されたラベル2は、吸着移動板16上で吸着保持され、吸着移動板16上へ3列×4枚ラベル2が移載されると、回転テーブル16aが180°回転する。
【0044】
次にシリンダ16bにより吸着移動板16が90°回転して立上がり、吸着移動板16が立上がった後、吸着移動板16に吸着保持されているラベル2が吸着機構18により吸着される。その後この吸着機構18によりラベル2は、ラベル巻付部33に待機しているラベル保持コア5まで供給され、ラベル2はこのラベル保持コア5の外周に吸着して巻付けられる。
【0045】
ラベル巻付部33において外周にラベル2が巻付けられたラベル保持コア35は、次にコア供給ライン37を介して成形金型30まで供給される。
【0046】
図7(a)(b)(c)(d)に示すように、外周にラベル2が巻付けられたラベル保持コア35は、成形金型30の雌型31内に挿着される。ラベル保持コア5が雌型31内に挿着されると、ラベル保持コア5の外周に巻付けられていたラベル2が成形金型30の雌型31内へ受け渡され、ラベル2は雌型31内に吸着保持される。
【0047】
その後雌型31からラベル保持コア5が引き抜かれる。次に雌型31に対して雄型32が嵌合され、雌型31と雄型32との間のキャビティ31b内に射出孔31aから射出樹脂3が射出される。このようにしてラベル2と射出樹脂(成形樹脂)3とからなるインモールドラベル容器1が得られる。
【0048】
以上のように本発明によれば、ラベル原反2aをラベル打抜装置20の下型21とパンチ22との間で打抜いてラベル2を成形する際、吸着ヘッド23によりラベル原反2aおよび成形されたラベル2を吸着保持する。その後吸着ヘッド23に吸着保持されたラベル2をラベル吸着搬送ライン35、移載装置15、吸着移動板16、吸着機構18、ラベル保持コア5、およびコア供給ライン37を経て成形金型30の雌型31まで連続的に吸着しながら搬送することができる。
【0049】
このためラベル原反を予め打抜いて成形されたラベルを一時的に積層して蓄えておき、このラベル積層体からラベルを一枚ずつ抜き出して成形金型へ送る場合に比較すると、成形金型内にラベルを精度良く確実に配置することができる。
【0050】
すなわち、ラベルに原反を打抜いて成形されたラベルを一時的に積層して蓄えておき、このラベル積層体からラベルを一枚ずつ抜き出す場合、ラベルがカールして把持することが困難となったり、ブロッキングにより一枚ずつ抜き出すことが難しくなることがある。
【0051】
これに対して本発明によれば、ラベル原反2を打抜いて成形されたラベル2を積層して蓄えることなく、連続的に吸着保持しながら成形金型30まで搬送して、成形金型30の雌型31内に配置することができる。このためカールが発生しやすいラベル2、静電気でブロッキングが発生しやすいラベル2、薄くなって積層して蓄える方式では扱えない軽量ラベル2等を使用することができる。これにより、ラベル搬送にあたって、ラベル2がカールして把持することが困難となったり、ブロッキング現象が生じることはなく、成形金型30内に精度良く迅速にラベル2を供給して配置することができ、精度良くインモールドラベル容器1を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】図1は本発明によるインモールドラベル容器の製造システムを示す概略側面図。
【図2】図2は本発明によるインモールドラベル容器の製造システムを示す概略平面図。
【図3】図3はラベル吸着搬送装置を示す側面図。
【図4】図4はラベル吸着搬送装置を示す平面図。
【図5】図5はラベル打抜装置を示す側面図。
【図6】図6はラベル打抜装置を示す平面図。
【図7】図7(a)(b)(c)(d)は成形金型内にラベル保持コアとラベルを挿着する状態を示す図。
【符号の説明】
【0053】
1 インモールドラベル容器
2 ラベル
3 成形樹脂
5 ラベル保持コア
10 インモールドラベル容器の製造システム
11 ラベル原反供給部
12a 第1吸着ベルト
12b 第1真空チャンバ
13a 第2吸着ベルト
13b 第2真空チャンバ
15 移載装置
16 吸着移動板
16a 回転テーブル
20 ラベル打抜装置
21 下型
21a 外周部
22 パンチ
22a 内周部
23 吸着ヘッド
30 成形金型
31 雌型
32 雄型
35 吸着搬送ライン
35a 第1吸着搬送ライン
35b 第2吸着搬送ライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラベルと、成形樹脂とからなるインモールドラベル容器の製造システムにおいて、
ラベル原反を供給するラベル原反供給部と、
ラベル原反供給部から供給されるラベル原反の下方に位置する筒状の下型と、
下型との間でラベル原反を打抜いてラベルを成形する中空状のパンチと、
パンチ内で上下方向に進退してラベルを吸着する吸着ヘッドと、
吸着ヘッドの下方に配置され、吸着ヘッドからラベルを受けとり吸着しながら搬送するラベル吸着搬送ラインと、
ラベル吸着搬送ラインからラベルを受けとり、ラベル保持コア外周にラベルを吸着して巻付けるラベル巻付部と、
ラベル巻付部においてラベルが巻付けられたラベル保持コアが挿入され、インモールドラベル容器を成形する成型金型とを備えたことを特徴とするインモールドラベル容器の製造システム。
【請求項2】
ラベル原反は筒状の下型の内周部と中空状のパンチの外周部との間で打ち抜かれることを特徴とする請求項1記載のインモールドラベル容器の製造システム。
【請求項3】
吸着ヘッドはパンチの外周部内側全域に占めるよう形成されていることを特徴とする請求項2記載のインモールドラベル容器の製造システム。
【請求項4】
ラベル吸着搬送ラインは、上面に多数の開孔を有する真空チャンバと、真空チャンバの上面上を走行する吸着ベルトとからなることを特徴とする請求項1記載のインモールドラベル容器の製造システム。
【請求項5】
吸着ヘッドは昇降装置により上下方向移動可能となることを特徴とする請求項1記載のインモールドラベル容器の製造システム。
【請求項6】
ラベルと、成形樹脂とからなるインモールドラベル容器の製造方法において、
ラベル原反をラベル原反供給部により供給する工程と、
ラベル原反供給部から供給されるラベル原反の下方に位置する筒状の下型と、下型の上方に位置する中空状のパンチとの間でラベル原反を打抜いてラベルを成形する工程と、
下型とパンチとによりラベル原反を打抜く間、パンチ内へ進入する吸着ヘッドによりラベル原反を吸着する工程と、
吸着ヘッドに吸着されたラベルを吸着ヘッド下方のラベル吸着搬送ラインへ受け渡して吸着搬送する工程と、
ラベル吸着搬送ラインからラベルを受けとり、ラベル保持コア外周にラベルを吸着して巻付ける工程と、
ラベルが巻付けられたラベル保持コアを成形金型まで搬送する工程と、
ラベル保持コアに巻付けられたラベルを成形金型に受け渡し、成形金型内でインモールドラベル容器を成形する工程と、を備えたことを特徴とするインモールドラベル容器の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−126137(P2009−126137A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−305755(P2007−305755)
【出願日】平成19年11月27日(2007.11.27)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】