説明

ウオッシャ液分配ジョイント及びウオッシャ装置

【課題】弁の作動時に弁を確実に開閉できると共に、弁の作動停止時にウオッシャ液の洩れや凍結を確実に防止できるウオッシャ液分配ジョイントを提供する。
【解決手段】ポンプから供給されるウオッシャ液Wを導入する流入路Pと該流入路Pから弁室Qを介してウオッシャ液を2つに分配してノズルに供給する流出路S,Tをそれぞれ形成したジョイント本体21と、弁室Q内に収納され、流入路Pと各流出路S,Tを開閉する弁30と、この弁30を流入路P及び各流出路S,Tを閉塞する方向に付勢する圧縮コイルスプリング33とを備えたウオッシャ液分配ジョイント20において、弁30の本体31の後面31b側の弁室Qを側部流路Rを介して一方の流出路Sの連通口25aに連通させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、自動車用のウオッシャ液(洗浄液)を一対のノズルに分配するためのウオッシャ液分配ジョイント及びウオッシャ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のウオッシャ液分配ジョイントとして、図10及び図11にそれぞれ示すものがある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
【0003】
図10に示すように、ウオッシャ液分配ジョイント1は、図示しないポンプから供給されるウオッシャ液Wを導入する流入路2Aと該流入路2Aから弁室2Bを介してウオッシャ液Wを2つに分配して図示しないノズルに供給する一対の流出路2C,2Cをそれぞれ一体形成したT字形のジョイント本体2と、弁室2B内に収納され、流入路2Aの連通口2aと一対の流出路2C,2Cの各連通口2cを開閉する弁4と、この弁4を流入路2Aの連通口2aと各流出路2Cの連通口2cをそれぞれ閉塞する方向に付勢する圧縮コイルスプリング5とを備えている。
【0004】
また、図11に示すように、ウオッシャ液分配ジョイント1′は、図示しないポンプから供給されるウオッシャ液Wを導入する流入路6Aと該流入路6Aから流路6Bを介してウオッシャ液Wを2つに分配して図示しないノズルに供給する一対の流出路6C,6Cをそれぞれ形成したT字形のジョイント本体6と、流路6B内に収納され、流入路6Aの連通口6aを開閉する逆止弁7と、この逆止弁7を流入路6Aの連通口6aを閉塞する方向に付勢する圧縮コイルスプリング8と、流入路6Aの連通口6a内に嵌め込まれ、ウオッシャ液Wを濾過するフィルタ9とを備えている。
【0005】
【特許文献1】実公平4−52134号公報
【0006】
【特許文献2】特開2004−298778号公報
【0007】
【特許文献3】特開昭61−99778号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前記従来のウオッシャ液分配ジョイント1では、弁4の後方が蓋体3で密閉された弁室2Bになっているため、弁室2B内にウオッシャ液Wが満たされると、ノズルからウオッシャ液Wを噴射する時に、弁室2B内のウオッシャ液Wの圧力が上昇して弁4が開く方向に作動し難くなった。さらに、弁室2B内にウオッシャ液Wが満たされていると、冬季等においてウオッシャ液Wが凍結するおそれがあり、この凍結によりジョイント本体2が破損するおそれがあった。
【0009】
また、前記他の従来のウオッシャ液分配ジョイント1′では、流路6B内に逆止弁7を設ける構造であるため、一対の流出路6C,6C間の境に仕切壁がなくて一直線状に連通しているため、流路6B内に溜まったウオッシャ液Wが車両走行時やボンネット開閉時等に洩れるおそれがあった。
【0010】
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、弁の作動時に弁を確実に開閉することができると共に、弁の作動停止時にウオッシャ液の洩れや凍結を確実に防止することができるウオッシャ液分配ジョイント及びウオッシャ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1の発明は、ポンプから供給されるウオッシャ液を導入する流入路と該流入路から弁室を介して前記ウオッシャ液を少なくとも2つに分配してノズルに供給する流出路をそれぞれ形成したジョイント本体と、前記弁室内に収納され、前記流入路と前記各流出路を開閉する弁と、この弁を前記流入路及び前記各流出路を閉塞する方向に付勢する弾性体とを備えたウオッシャ液分配ジョイントにおいて、前記弁の後面側の前記弁室を前記少なくとも2つの流出路のうちの一方の流出路に連通させたことを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1記載のウオッシャ液分配ジョイントであって、前記弁室を、弁座部及び側部流路を有した略円筒状の弁ケースと該弁ケースの上面開口部を覆う蓋体とで密閉形成し、この略円筒状の弁ケースの周壁部に前記一方の流出路の連通口を形成し、前記弁の後面側の前記弁室と前記一方の流出路の連通口を前記側部流路を介して連通させ、かつ前記弁ケースの弁座部に前記流入路の連通口と前記少なくとも2つの流出路のうちの他方の流出路の連通口をそれぞれ形成し、これら流入路の連通口と前記他方の流出路の連通口を前記弁の前面で閉塞・開放自在にしたことを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明は、ウオッシャ液を貯蔵するタンクと、このタンク内のウオッシャ液を外部へ供給するポンプと、このポンプから供給された前記ウオッシャ液を少なくとも2つに分配するウオッシャ液分配ジョイントと、このウオッシャ液分配ジョイントから分配された前記ウオッシャ液を洗浄面に噴射させるノズルとを備え、前記ウオッシャ液分配ジョイントのジョイント本体に、前記ウオッシャ液を導入する流入路と該流入路から弁室を介して前記ウオッシャ液を少なくとも2つに分配してノズルに供給する流出路をそれぞれ形成し、これら流入路と各流出路を前記弁室内に収納された弁で開閉自在にしたウオッシャ装置において、前記弁の後面側の前記弁室を前記少なくとも2つの流出路のうちの一方の流出路に流路を介して連通させたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように、請求項1の発明のウオッシャ液分配ジョイントによれば、弁の後面側の弁室を一方の流出路に連通させたことにより、弁の作動時に弁室内のウオッシャ液の圧力が上昇することを確実に防止することができ、弁を確実に開かせることができる。また、各流出路を弁で確実に閉塞して流入路より分離することができるため、車両走行時やボンネット開閉時等に流入路内に溜まったウオッシャ液の洩れを確実に防止することができる。さらに、弁室は完全密閉された空間ではないため、弁の作動停止時に弁室内にウオッシャ液が溜まり難くなり、ウオッシャ液の凍結及びジョイント本体の破損を確実に防止することができる。
【0015】
請求項2の発明のウオッシャ液分配ジョイントによれば、弁室を、弁座部及び側部流路を有した略円筒状の弁ケースと該弁ケースの上面開口部を覆う蓋体とで密閉形成し、この略円筒状の弁ケースの周壁部に一方の流出路の連通口を形成し、弁の後面側の弁室と一方の流出路の連通口を側部流路を介して連通させ、かつ弁ケースの弁座部に流入路の連通口と他方の流出路の連通口をそれぞれ形成し、これら流入路の連通口と他方の流出路の連通口を弁の前面で閉塞・開放自在にしたことにより、弁の作動時に弁室内の弁の後面側のウオッシャ液を側部流路を介して一方の流出路の連通口に流すことができる。これにより、弁の作動時に弁室内のウオッシャ液の圧力が上昇することを確実に防止することができ、弁の前面を流入路の連通口と他方の流出路の連通口から確実に開放させることができる。また、各流出路を弁で確実に閉塞して流入路より分離することができるため、車両走行時やボンネット開閉時等に流入路内に溜まったウオッシャ液の洩れを確実に防止することができる。さらに、弁室は完全密閉された空間ではないため、弁の作動停止時に弁室内にウオッシャ液が溜まり難くなり、ウオッシャ液の凍結及びジョイント本体の破損を確実に防止することができる。
【0016】
請求項3の発明のウオッシャ装置によれば、弁の後面側の弁室を流路を介して一方の流出路に連通させたことにより、弁の作動時に弁室内の弁の後面側のウオッシャ液を流路を介して一方の流出路の連通口に流すことができ、弁室内のウオッシャ液の圧力が上昇することを確実に防止することができる。これにより、弁を確実に開かせることができる。また、各流出路を弁で確実に閉塞して流入路より分離することができるため、車両走行時やボンネット開閉時等に流入路内に溜まったウオッシャ液の洩れを確実に防止することができる。さらに、弁室は完全密閉された空間ではないため、弁の作動停止時に弁室内にウオッシャ液が溜まり難くなり、ウオッシャ液の凍結及びウオッシャ液分配ジョイントの破損を確実に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
図1は本発明の実施形態のウオッシャ液分配ジョイントを示す断面図、図2は同分配ジョイントの平面図、図3は同分配ジョイントの底面図、図4は同分配ジョイントの左側面図、図5は図1中X−X線に沿う断面図、図6は同分配ジョイントを用いたウオッシャ装置の概略説明図、図7は同分配ジョイントによるウオッシャ液の分配方向を示す断面図、図8は同分配ジョイントによるウオッシャ液の他の分配方向を示す断面図である。
【0019】
図6に示すように、ウオッシャ装置10は、ウオッシャ液(洗浄液)Wを貯蔵するタンク11と、このタンク11にチューブ12を介して接続され、該タンク11内のウオッシャ液Wをノズル側(外部)へ供給するポンプ13と、このポンプ13にチューブ14を介して接続され、該ポンプ13から供給されたウオッシャ液Wを2つに分配するウオッシャ液分配ジョイント20と、このウオッシャ液分配ジョイント20の一対の流出管25,26にチューブ15を介して接続され、該ウオッシャ液分配ジョイント20から分配されたウオッシャ液Wを図示しないフロントウインドシールドガラス等の洗浄面に噴射させる一対のノズル16,16とを備えている。
【0020】
図1〜図8に示すように、ウオッシャ液分配ジョイント20は、ポンプ13から供給されるウオッシャ液Wを導入する流入路Pになる略円筒状の流入管22と、この流入管22から弁室Qになる略円筒状の弁ケース23及び蓋体24を介してウオッシャ液Wを2つに分配して一対のノズル16,16にそれぞれ供給する流出路S,Tになる略円筒状で一対の流出管25,26とをそれぞれ一体形成した合成樹脂製のジョイント本体21と、弁室Q内に収納され、流入路Pと各流出路S,Tを開閉する弁(バルブ)30と、この弁30を流入路Pと各流出路S,Tを閉塞する方向に付勢する圧縮コイルスプリング(弾性体)33とを備えている。
【0021】
図1,図7,図8に示すように、弁室Qは、弁座部(底壁部)23a及び側部流路(流路)Rを有した略円筒状の弁ケース23と、この弁ケース23の上面開口部23bを覆う合成樹脂製で略円板状の蓋体24とで密閉された空間になるように形成されている。尚、蓋体24は弁ケース23の上面開口部23bに超音波溶着により固着されている。
【0022】
図1及び図2に示すように、略円筒状の弁ケース23の周壁部23cには上下に延びる断面コ字状の凸部23dを一体突出形成してある。そして、この弁ケース23の周壁部23cの凸部23dの下部には、一方の流出路Sを形成する一方の流出管25を斜め上方に突出するように一体形成してある。
【0023】
また、図1〜図3,図5に示すように、弁ケース23の弁座部23aの下側には、流入路Pを形成する流入管22と他方の流出路Tを形成する他方の流出管26を仕切壁27を介して一直線状に延びるように一体突出形成してある。さらに、弁ケース23の弁座部23aには、流入管22の円形状の連通口22aと他方の流出管26のC字状の連通口26aをそれぞれ形成してある。これら流入管22の連通口22aと他方の流出管26の連通口26aは、後述する弁30の弁体32の前面32aで閉塞・開放されるようになっている。
【0024】
さらに、図1及び図2に示すように、弁室Q内の弁30の周面と弁ケース23の周壁部23cの断面コ字状の凸部23dとの間には、側部流路(流路)Rを形成してある。また、弁ケース23の周壁部23cの凸部23dの下部には、一方の流出管25の連通口25aを形成してある。そして、弁30の本体31の後面31b側の弁室Qと一方の流出管25の連通口25aとは、側部流路Rを介して連通している。
【0025】
図1,図7,図8に示すように、弁30は、合成樹脂製で厚肉円筒状の本体31と、この本体31の前側小径部31aに嵌め込まれて係止されたゴム製の弁体32とで構成されている。そして、本体31の後面31bに円環溝状に形成された凹部31cと蓋体24の内面24aに円形に形成された凹部24bとの間に圧縮コイルスプリング33を介在してある。
【0026】
尚、図1,図2に示すように、他方の流出管26は一方の流出管25の下方に位置している。また、図1〜図8に示すように、流入管22の導入口22bの端部には、チューブ係止用の係止段部22cを形成してある。さらに、一対の流出管25,26の吐出口25b,26bの端部には、チューブ係止用の係止段部25c,26cをそれぞれ形成してある。
【0027】
以上実施形態のウオッシャ装置10によれば、図6に示すように、ウオッシャ液分配ジョイント20は、ポンプ13から供給されるウオッシャ液Wを一対のノズル16,16に分配する分岐点に配置されるものであり、使用時には、ポンプ13からウオッシャ液分配ジョイント20の流入管22に導入されるウオッシャ液Wの圧力により圧縮コイルスプリング33の付勢力に抗して弁30が流入管22の連通口22aを開く方向に移動する。これにより、図7に矢印で示すように、ウオッシャ液Wは、流入管22の連通口22aから各連通口25a,26aを経て一対の流出管25,26に分岐してそれぞれ流れ、一対のノズル16,16から噴射される。この際に、弁室Q内の弁30の本体31の後面31b側のウオッシャ液Wが側部流路Rを通って一方の流出管25の連通口25aに流れる。これにより、弁30の作動時に弁室Q内のウオッシャ液Wの圧力が上昇することを確実に防止することができる。その結果、弁30の弁体32の前面32aで閉塞されていた流入管22の連通口22a及び他方の流出管26の連通口26aをスムーズかつ確実に開放させることができる。
【0028】
また、非使用時(弁30の作動停止時)には、圧縮コイルスプリング33の付勢力により弁30の弁体32の前面32aで流入管22の連通口22a及び他方の流出管26の連通口26aを確実に閉塞させることができる。これにより、一対の流出管25,26は、弁30で確実に閉塞されて流入管22から分離されるため、車両走行時やボンネット開閉時に流入管22内に溜まったウオッシャ液Wの洩れを確実に防止することができる。
【0029】
さらに、弁室Qは完全に密閉された空間ではないため、即ち、弁30の本体31の後面31b側の弁室Qと一方の流出管25の連通口25aを側部流路Rを介して連通させことにより、弁室Q内にウオッシャ液Wが溜まり難くなり、ウオッシャ液Wの凍結を確実に防止することができる。これにより、ウオッシャ液Wの凍結によるウオッシャ液分配ジョイント20のジョイント本体21の破損を確実に防止することができる。
【0030】
また、このウオッシャ液分配ジョイント20では、図8に示すように、他方の流出管26にポンプ13に一端を接続させたチューブ14の他端を接続させると共に、流入管22にノズル16に一端を接続させたチューブ15の他端を接続させることもできる。これにより、他方の流出管26を流入管として、また、流入管22を他方の流出管としてそれぞれ利用することができ、各チューブ14,15の接続作業の汎用性をより一段と高めることができる。
【0031】
図9は本発明の他の実施形態のウオッシャ液分配ジョイントの平面図である。
【0032】
このウオッシャ液分配ジョイント20′では、弁ケース23の弁座部の下側に、流入路を形成する流入管22と他方の流出路を形成する一対の流出管26,26を仕切壁を介して120°間隔毎にそれぞれ一体突出形成してある。これにより、3つのノズルを有したトラック等の車両に用いて好適なものとなる。
【0033】
尚、前記各実施形態によれば、弁を閉塞させる方向に付勢する弾性体として圧縮コイルスプリングを用いたが、板バネ等の他の弾性体を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施形態のウオッシャ液分配ジョイントを示す断面図である。
【図2】上記ウオッシャ液分配ジョイントの平面図である。
【図3】上記ウオッシャ液分配ジョイントの底面図である。
【図4】上記ウオッシャ液分配ジョイントの左側面図である。
【図5】図1中X−X線に沿う断面図である。
【図6】上記ウオッシャ液分配ジョイントを用いたウオッシャ装置の概略説明図である。
【図7】上記ウオッシャ液分配ジョイントによるウオッシャ液の分配方向を示す断面図である。
【図8】上記ウオッシャ液分配ジョイントによるウオッシャ液の他の分配方向を示す断面図である。
【図9】本発明の他の実施形態のウオッシャ液分配ジョイントの平面図である。
【図10】従来のウオッシャ液分配ジョイントの断面図である。
【図11】他の従来のウオッシャ液分配ジョイントの断面図である。
【符号の説明】
【0035】
10 ウオッシャ装置
13 ポンプ
16 ノズル
20,20′ ウオッシャ液分配ジョイント
21 ジョイント本体
22 流入管(流入路)
23 弁ケース(弁室)
23a 弁座部
23b 上面開口部
23c 周壁部
23d 断面コ字状の凸部(側部流路)
25 一方の流出管(一方の流出路)
25a 連通口
26 他方の流出管(他方の流出路)
26a 連通口
24 蓋体
30 弁
31b 後面
32a 前面
33 圧縮コイルスプリング(弾性体)
P 流入路
Q 弁室
R 側部流路(流路)
S 一方の流出路
T 他方の流出路
W ウオッシャ液

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポンプから供給されるウオッシャ液を導入する流入路と該流入路から弁室を介して前記ウオッシャ液を少なくとも2つに分配してノズルに供給する流出路をそれぞれ形成したジョイント本体と、前記弁室内に収納され、前記流入路と前記各流出路を開閉する弁と、この弁を前記流入路及び前記各流出路を閉塞する方向に付勢する弾性体とを備えたウオッシャ液分配ジョイントにおいて、
前記弁の後面側の前記弁室を前記少なくとも2つの流出路のうちの一方の流出路に連通させたことを特徴とするウオッシャ液分配ジョイント。
【請求項2】
請求項1記載のウオッシャ液分配ジョイントであって、
前記弁室を、弁座部及び側部流路を有した略円筒状の弁ケースと該弁ケースの上面開口部を覆う蓋体とで密閉形成し、この略円筒状の弁ケースの周壁部に前記一方の流出路の連通口を形成し、前記弁の後面側の前記弁室と前記一方の流出路の連通口を前記側部流路を介して連通させ、かつ前記弁ケースの弁座部に前記流入路の連通口と前記少なくとも2つの流出路のうちの他方の流出路の連通口をそれぞれ形成し、これら流入路の連通口と前記他方の流出路の連通口を前記弁の前面で閉塞・開放自在にしたことを特徴とするウオッシャ液分配ジョイント。
【請求項3】
ウオッシャ液を貯蔵するタンクと、このタンク内のウオッシャ液を外部へ供給するポンプと、このポンプから供給された前記ウオッシャ液を少なくとも2つに分配するウオッシャ液分配ジョイントと、このウオッシャ液分配ジョイントから分配された前記ウオッシャ液を洗浄面に噴射させるノズルとを備え、前記ウオッシャ液分配ジョイントのジョイント本体に、前記ウオッシャ液を導入する流入路と該流入路から弁室を介して前記ウオッシャ液を少なくとも2つに分配してノズルに供給する流出路をそれぞれ形成し、これら流入路と各流出路を前記弁室内に収納された弁で開閉自在にしたウオッシャ装置において、
前記弁の後面側の前記弁室を前記少なくとも2つの流出路のうちの一方の流出路に流路を介して連通させたことを特徴とするウオッシャ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−118848(P2007−118848A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−315781(P2005−315781)
【出願日】平成17年10月31日(2005.10.31)
【出願人】(000144027)株式会社ミツバ (2,083)
【Fターム(参考)】