説明

エアゾール容器の連続作動モード設定機構および、この連続作動モード設定機構を備えたエアゾール式製品

【要約書】
【課題】操作ボタンを容器周回方向へ回動操作することにより連続作動モードを設定する機構において、回動した操作ボタンからの噴射流が、操作ボタンを保護するための壁状部で乱されないようにすることを目的とする。
【解決手段】操作ボタン4を保護するために設けられた内側・外側の壁状部に、当該壁状部の内部空間域Aに通じる流入口5vと当該空間域からの流出用の開口部5wとを設ける。操作ボタン4を容器1の周回方向へ回動操作して連続作動モードにしたときに、操作ボタン4の噴射孔4bから噴射されるガスや内容物は、流入口5v−内部空間域A−開口部5wを通り外部空間に放出される。また、容器側に連続作動モード設定機構を残したまま壁状部分のみ分離・除去できるようにして、先ず壁状部分のみ分離・除去した後に、操作ボタン4を容器1の周回方向へ回動操作して連続作動モードにしてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアゾール式製品に用いられる連続作動モード設定機構に関し、特にエアゾール式製品をその静止モードまたは作動モードに設定する例えば上下動タイプの操作部材をその連続作動モード位置に簡単,確実に継続して保持できる、すなわちエアゾール式製品をガス抜き状態または内容物連続噴射状態の連続作動モードに設定できるようにしたものである。
【0002】
本明細書では、
・「作動モード」の語を、操作部材に対する利用者の噴射操作といわば1対1の対応関係にたつ内容物噴射状態(エアゾール容器のバルブが開いて容器内部と外部空間とが連通した状態)を示す意で用い、
・「連続作動モード」の語を、利用者の噴射操作終了後もその操作部材がそれまでの操作位置に自己保持されたままとなる(ガス,内容物などの)連続噴射状態を示す意で用い、
・「静止モード」の語を、エアゾール容器のバルブが閉じて容器内部と外部空間とが連通していない状態を示す意で用い、
・「カバー体」の語を、エアゾール容器本体(マウンティングキャップなど)に取り付けられて、エアゾール容器の作動モードにおいても取り外されることのないタイプのカバー部材を示す意で用いる。
【0003】
また、静止モードにおける容器内容物の噴射孔の側を「前」とし、それとは容器平面図の中心を挟んで反対の側を「後」とする。すなわち図1の左側方向が「前」で、右側方向が「後」となる。
【0004】
なお、エアゾール式製品の連続作動モードが設定された場合、容器内容物をまだ使い切っていないときは内容物連続噴射状態となり、容器内容物を略使い切っているときはガス抜き状態となる。
【0005】
内容物連続噴射状態とガス抜き状態とはもっぱら用途上の違いにすぎず、エアゾール式製品の動作機構としては、これら各状態ともにアクチュエータ(操作部材,ステムなど)がその作動位置に継続的に保持されているものである。すなわち当該状態のそれぞれにおけるバルブ機構などの動作メカニズムの違いはない。
【0006】
一般にガス抜きモードの設定は、使用済みエアゾール容器を廃棄するときに初めて必要となり、まだ容器に内容物が存在している通常の使用段階では不要なものである。
【0007】
そのため、ガス抜きモード保持機構は、エアゾール式製品の通常の使用段階では内容物噴射動作の障害とならず、また利用者にとっていわば目障りにもならず、ガス抜きモードの設定操作自体は利用者が簡単に行えることが望ましい。
【0008】
また、比較的長時間にわたってエアゾール式製品を連続噴射モードに設定する場合に、利用者がそのための操作自体を継続的に行わなくても済むことが望ましい。
【0009】
このような連続作動モード位置への操作部材の設定はより正確であることが必要とされ、本発明はこのような要請にも応えるものである。
【背景技術】
【0010】
本件出願人は、エアゾール容器における上下動タイプの操作ボタン(操作部材)の側面部分などを保護するための一対の壁状保護部を備えたカバー体に、連続作動モード設定用のカム面を設け、当該操作ボタンが、その静止モード位置からエアゾール容器の周回方向に回動操作されることにより当該カム面に倣って連続作動モード位置まで下動してそこに保持されるようにした、エアゾール容器の連続作動モード設定機構を提案している(非特許文献1参照)。
【0011】
この設定機構を作動させるには、上下動タイプの操作ボタン[1]を、その摘み[1c]を持って静止モード位置から(通常の作動モード設定操作とは別の)周方向に回動することにより、当該操作ボタンの外周面に形成した一対の突状部[1a]をカバー体側のカム面[2a]に倣わせて当該カム面の下端側の水平部[2c]に保持させる、といった簡単な回動操作を行うだけでよい。
【0012】
そして操作ボタン[1]の回動操作終了後の連続作動モードでは、当該操作ボタンの噴射孔[1b]が操作ボタン保護用の一対の起立壁状部[2d]と対向した状態になる。
【非特許文献1】発明協会公開技報公技番号2004−506780号(図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
以上のエアゾール容器の連続作動モード設定機構の場合、上下動タイプの操作ボタンに形成した一対の突状部とこれに対応したカバー体側のカム面とを用いて、当該操作ボタンがその(容器周回方向への)回動操作を受けることにより連続作動モード位置へ移動して確実に保持されるようにしたものであり、利便性のよいものになっている。
【0014】
ただ、連続作動モードに設定された操作ボタンはその噴射孔がカバー体の中で背の高い壁状部と対向した状態になるため、当該噴射孔から外部空間へと移動する容器内部のガスや内容物の流れ自体がこの壁状部によって乱されやすいといった点で、改善の余地を有している。
【0015】
本発明では、
(1)操作部材に対する容器周回方向への回動操作により連続作動モードが設定される機構において、操作部材保護用の内外の壁状部の間の空間部分を連続作動モードにおける容器内部のガスや内容物の噴射通過域として積極的に用いる、
(2)または、カバー体そのものを上記対向状態となる高い壁状部を含む第1のカバー体域と上記カム面などの連続作動モード設定要素を含む第2のカバー体域とに分離できるようにして、連続作動モード設定の際には噴射流の障害物となりやすい第1のカバー体域を取り去ってしまう、
などにより、連続作動モード(ガス抜き,内容物連続噴射)における噴射流の安定化を図ることを目的とする。
【0016】
また、連続作動モード設定用の回動操作部を起立可能な片部の態様で操作部材に設けて、操作部材周りの構造のシンプル化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、以上の課題を次のようにして解決する。
(1)エアゾール式製品の通常の作動モード設定用の操作部材と、容器側に取り付けられたカバー体との間の保持作用により、当該操作部材がその連続作動モードに設定されるようにした連続作動モード設定機構において、
前記カバー体は、少なくとも前記操作部材に対する保護用の内側壁状部および外側壁状部と、当該内側壁状部および当該外側壁状部の間の連結部とによって形成される筐体状部を備え、かつ、連続作動モードでの容器内被収納物の噴射流の妨げとなる高さの主カバー体範囲を持つものであり、
前記操作部材および前記内側壁状部はそれぞれ、当該操作部材が、その静止モード位置から容器周回方向に回動操作されることにより連続作動モード位置まで移動してそこに保持されるための連続作動モード設定用部分を備え、
前記筐体状部には、その前記主カバー体範囲に属する部分であって前記回動操作後の前記操作部材の噴射孔位置と対応する部分に当該噴射孔側から当該筐体状部の内部空間域に通じる内側開口部分が形成され、かつ、当該内部空間域から外部空間に通じる外側開口部分が形成された、ものとする。
(2)上記(1)において、
前記内側壁状部および前記外側壁状部はともに筒状部である、ものとする。
(3)上記(1),(2)において、
連続作動モードにおいて前記内側貫通部分から前記内部空間域に流入する容器内被収納物を前記外側貫通部分の方に移動させるための流れ方向ガイド部が、当該内部空間域に形成されている、ものとする。
(4)上記(1),(2),(3)において、
前記回動操作用の片部が起立可能な態様で前記操作部材に形成されている、ものとする。
(5)エアゾール式製品の通常の作動モード設定用の操作部材と、容器側に取り付けたカバー体との間の保持作用により、当該操作部材がその連続作動モードに設定されるようにした連続作動モード設定機構において、
前記カバー体は、少なくとも前記操作部材に対する保護用の壁状部を備え、かつ、連続作動モードでの容器内被収納物の噴射流の妨げとなる高さの主カバー体範囲を持つものであり、
前記操作部材および前記壁状部はそれぞれ、当該操作部材が、その静止モード位置から容器周回方向に回動操作されることにより連続作動モード位置まで移動してそこに保持されるための連続作動モード設定用部分を備え、
前記連続作動モード設定用部分を含む第1のカバー体域から、前記主カバー体範囲を含む第2のカバー体域を分離できる態様で、当該第1,第2のカバー体域のそれぞれが連結されている、ものとする。
【0018】
このような構成からなる連続作動モード設定機構および、当該連続作動モード設定機構を備えたエアゾール式製品を本発明の対象としている。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、連続作動モードにおいて、操作部材保護用の内外の壁状部の間の空間部分を容器内部のガスや内容物の噴射通過域として積極的に用いている。そのため、噴射流は壁状部の表面にあたらずにこの空間部分を一端通過してから外部空間に放出されるので乱されることがない。
【0020】
また、上記空間部分にガスや内容物を通過させることによりその通過速度が低減し、当該ガスなどを外部空間にゆるやかに放出することができる。
【0021】
また、連続作動モード設定の際に、操作部材の噴射孔と対向してその直近部分で噴射流の障害物となりやすい高い壁状部を含むカバー体域を取り去るので、操作部材からの噴射流が乱されることはない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1乃至図9を用いて本発明を実施するための最良の形態を説明する。
【0023】
これまでも繰り返し述べたように、本発明は、ガス抜きや内容物連続噴射といった連続作動モードの設定機構に関するものである。
【0024】
この連続作動モード設定機構がガス抜きまたは内容物連続噴射の何れの状態で使用されているかということは、いわば利用者の意識の違いにすぎず、当該連続作動モード設定機構の動作メカニズム自体はいずれの使用状態でも同じである。
【0025】
すなわち本発明は、エアゾール式製品の噴射機構を通常の(操作部材によって設定される)作動モードに強制的に連続保持し、必要に応じてこれを解除できるようにしたものである。
【0026】
例えば利用者がガス抜きをするつもりで連続作動モードに設定しても容器に内容物が十分残っていれば内容物の連続噴射状態になり、これに気付いた利用者は連続作動モードを解除することもできる。
【0027】
以下の説明では単なる説明の便宜上、必要に応じて、ガス抜きモードを設定する場合を前提とし、噴射用ガスを単に「ガス」と略記する。
【0028】
なお、以下の「(噴射用)ガス」,「ガス抜き」の用語をそれぞれ「内容物」,「内容物連続噴射」に置き換えても個々の説明内容の妥当性が担保されるのは勿論である。
【0029】
ここで、
図1は、主カバー体範囲のカバー体天井部の操作ボタン側への下り傾斜が緩やかで連続放出対象の噴射用ガスなどのカバー体内部への流入口を内側筒状部に形成しタイプの連続作動モード設定機構(その1)を示す説明図であって、(a)は平面図を示し、(b)は断面図を示し、
図2は、図1のカバー体のみを示す説明図であって、(a)は図1aを同図右方向からみたときの断面図を示し、(b)は図1bと同じ方向の断面図を示し、
図3は、図1のカバー体の内部空間域でのガスなどの流れを示すための説明図であって、(a)は静止モードを示し、(b)は連続作動モードを示し、
図4は、主カバー体範囲の外側筒状部上端から続くカバー体天井部の操作ボタン側への下り傾斜が急で、連続放出時の噴射用ガスなどのカバー体内部への流入口を当該天井部に形成したタイプの連続作動モード設定機構(その2)を示す説明図であって、(a)は平面図を示し、(b)は断面図を示し、
図5は、図4のカバー体のみを示す説明図であって、(a)は図4aを同図右方向からみたときの断面図を示し、(b)は図4bと同じ方向の断面図を示し、
図6は、図4のカバー体の内部空間域での噴射用ガスなどの流れを示すための説明図であって、(a)は静止モードを示し、(b)は連続作動モードを示し、
図7は、回動操作用(=連続作動モード設定操作用)の片部を備えた操作ボタンを示す説明図であって、(a)は図1,図4で用いた固定タイプの片部を示し、(b)は起立・可動タイプの片部を示し、
図8は、操作ボタンをその静止モード位置から連続作動モード位置に案内するためのカム溝を備えた残留カバー体域から、連続作動モードでの噴射流の妨げとなる主カバー体範囲を含む離脱カバー体域を分離できる態様の連続作動モード設定機構(その3)を示す説明図であって、(a)は平面図を示し、(b)は断面図を示している。
図9は、図8の連続作動モード設定機構において離脱カバー体域を取り外した状態を示している。
【0030】
なお、以下のアルファベット付き参照番号の構成要素(例えば通路部分4a)は原則として、当該参照番号の数字部分の構成要素(例えば操作ボタン4)の一部であることを示している。
【0031】
図1〜図3の連続作動モード設定機構(その1)において、
1は後述の内容物および噴射用ガスを収納したエアゾール式製品の容器本体,
2は容器本体1の開口端部側に取り付けられたマウンティングキャップ,
3は周知のバルブ機構(図示省略)の構成要素であるステム,
4はステム3に取り付けられて押圧操作により上下動するタイプの操作ボタン,
4aは内容物や噴射用ガスの通路部分,
4bは当該通路部分に続く噴射孔,
4cは利用者が押圧する操作面,
4dは周面部分に形成された一対の凸状の被ガイド部,
4eは当該操作ボタンを回動して静止モード位置から連続作動モード位置に移動させるときに用いられる突状片部,
5はマウンティングキャップ2の外端環状部分などに強く嵌合して操作ボタン4を保護するカバー体,
5aは操作ボタン4を取り囲む態様でマウンティングキャップ2に当接する内側筒状部,
5bは操作ボタン4の連続作動モード設定用の回動操作にともなって被ガイド部4dを案内して連続作動モード位置に移動させて保持するために当該内側筒状部の下端側に形成された一対のカム溝,
5cは当該カム溝の傾斜カム面,
5dは当該傾斜カム面に続く水平状の安定面,
5eは内側筒状部5aの前方部分であって背が低い前方内側低壁部分,
5fは内側筒状部5aの後方部分であって背が低い後方内側低壁部分,
5gは当該前方内側低壁部分と当該後方内側低壁部分との間に形成された一対の内側高壁部分,
5hは内側筒状部5aの外側に形成されてマウンティングキャップ2と嵌合する環状係合部,
5jは容器本体1の外周面部分に当接する外側筒状部,
5kは当該外側筒状部の前方部分であって背が低い前方外側低壁部分,
5mは当該外側筒状部の後方部分であって背が低い後方外側低壁部分,
5nは当該前方外側低壁部分と当該後方外側低壁部分との間に形成された一対の外側高壁部分,
5pは前方内側低壁部分5eと前方外側低壁部分5kとの間に外側への下り傾斜で形成された前方低天井部,
5qは後方内側低壁部分5fと後方外側低壁部分5mとの間に外側への下り傾斜で形成された後方低天井部,
5rは内側高壁部分5gと外側高壁部分5nとの間に内側への下り傾斜で形成された一対の高天井部,
5sは一対の当該高天井部の間に連続する天面部,
5tは前方低天井部5pと高天井部5rとの間に形成された一対の前方起立側面部,
5uは後方低天井部5qと高天井部5rとの間に形成された一対の後方起立側面部,
5vは連続作動モードの噴射孔4bと対向する部分を含む態様で内側高壁部分5gの一方にその下端側まで開口させたガスなどの流入口,
5wは当該流入口からカバー体内部に入ってきたガスなどを外部空間に噴射するため前方低天井部5pに形成された複数の開口部,
5xは前方起立側面部5tの一方から続く態様で容器本体1の外周面に当接するように前方外側低壁部分5kと環状係合部5hとの間に形成された間仕切り部,
5yは連続作動モードにおいて流入口5vから入ってくるガスなどを図示時計方向の流れにするため当該流入口側の外側高壁部分5nと前方起立側面部5tの一方(図3における上側)との間に高天井部5rから垂下する態様で形成された流れ方向ガイド部,
Aは内側筒状部5a,外側筒状部5j,流れ方向ガイド部5y,高天井部5r,後方起立側面部5u,後方低天井部5q,前方起立側面部5t,前方低天井部5pおよび間仕切り部5xなどによって囲まれた回廊状の内部空間域,
をそれぞれ示している。
【0032】
ここで、ステム3,操作ボタン4,カバー体5および、後述のカバー体5’などはポリプロピレン,ポリエチレン,ポリアセタール,ナイロン,ポリブチレンテレフタレートなどからなるプラスチック製のものである。
【0033】
図1および図3(a)などはエアゾール式製品の静止モードを示している。静止モードの操作ボタン4の操作面4cを押し下げると、ステム3がコイルスプリング(図示省略)の上方向への付勢力に抗しながら下動し、弁作用部(図示省略)が開状態となって作動モードに移行する。なお、このような静止モードから作動モードへの移行メカニズム自体は周知である。
【0034】
その結果、容器本体のガスは、ステム3−通路部分4a−噴射孔4bを経て外部空間に直接噴射される。利用者が押下げ操作を止めると、操作ボタン4およびステム3は上記コイルスプリングの付勢力により上方向に移動して静止モードの位置に復帰する。
【0035】
図1などの静止モードにおける操作ボタン4の一対の被ガイド部4dはそれぞれ、図示のように内側筒状部5aの一対のカム溝5bの初期安定部分に入っている。
【0036】
なお、例えば図1(b)の被ガイド部4dの真上の点線部分は、操作ボタン4およびカバー体5の各部材を容器側に組みたてる前段階で一対化しておく場合などに、被ガイド部4dをそこに入れて当該部材同士が周方向にずれないように仮止めしておく、ための空間域である。
【0037】
エアゾール式製品をその静止モードから連続作動モードに移行させるには、操作ボタン4の突状片部4eを図1(a),図3(a)の時計方向に回動すればよい。
【0038】
この回動操作にともなって操作ボタン4の一対の被ガイド部4dがそれぞれ内側筒状部5a(カム溝5b)の傾斜カム面5cに倣って下動する。
【0039】
そして被ガイド部4dがカム溝5bの安定面5dまで移行すると、操作ボタン4(およびこれと一体のステム3)は通常の作動モードと略同じ位置まで下動した状態に保持される。その結果、ステム3などからなる周知のバルブ機構が「開」状態となり、容器内部のガスは作動モードのときと同じように噴射孔4bから放出される。
【0040】
一方、このときの操作ボタン4の噴射孔4bは、図3(b)に示すように、内側高壁部分5gに形成された流入口5vと対向する位置にある。
【0041】
そのため容器内部のガスは、噴射孔4bおよび流入口5vを経て内部空間域Aに入った後、流れ方向ガイド部5yの作用により当該内部空間域を図3(b)の矢印方向へと進んで前方の開口部5wから外部空間に放出される。
【0042】
図4〜図6は連続作動モード設定機構(その2)を示す説明図であり、それぞれ図1〜図3に対応している。
【0043】
この連続作動モード設定機構(その2)と図1〜図3のそれとの基本的な相違点は、主カバー体範囲である外側高壁部分の上端から続くカバー体天井部の操作ボタン側への下り傾斜が急であって、連続放出時の噴射用ガスなどのカバー体内部への流入口を当該天井部に形成したことである。
【0044】
図4〜図6では次の構成要素について新たな参照番号を用い、その他の構成要素については図1〜図3の参照番号をそのまま用いる。
【0045】
すなわち図4〜図6において、
5’はマウンティングキャップ2の外端環状部分などに強く嵌合して操作ボタン4を保護するカバー体,
5a’は操作ボタン4を取り囲む態様でマウンティングキャップ2に当接して全体が同じ高さの内側筒状部,
5r’は内側筒状部5a’の一部(=図1〜図3の内側高壁部分5gに対応する部分)と外側高壁部分5nとの間に内側への下り傾斜で形成された一対のスロープ状天井部,
5s’は天面部,
5t’は前方低天井部5pと天面部5s’との間に形成された一対の前方起立側面部,
5u’は後方低天井部5qとスロープ状天井部5r’との間に形成された一対の後方起立側面部,
5v’は連続作動モードの噴射孔4bと対向する態様でスロープ状天井部5r’に形成されたガスなどの流入口,
5w’は当該流入口からカバー体内部に入ってきたガスなどを外部空間に噴射するため外側高壁部分5nの上端部分に形成された複数の開口部,
5x’は前方起立側面部5t’の一方から続く態様で容器本体1の外周面に当接するように前方外側低壁部分5kと環状係合部5hとの間に形成された間仕切り部,
5y’は連続作動モードにおいて流入口5v’から入ってくるガスなどを図示時計方向の流れにするため当該流入口側の外側高壁部分5nと前方起立側面部5t’の一方(図6における上側)との間にスロープ状天井部5r’から垂下する態様で形成された流れ方向ガイド部,
A’は内側筒状部5a’,外側筒状部5j,流れ方向ガイド部5y’,スロープ状天井部5r’,後方起立側面部5u’,後方低天井部5q,前方起立側面部5t’,前方低天井部5pおよび間仕切り部5x’などによって囲まれた回廊状の内部空間域,
をそれぞれ示している。
【0046】
このカバー体5’を用いた図4〜図6における操作ボタン4の連続作動モード設定操作(=回動操作)や、そのときの一対のカム溝5bおよび被ガイド部4dの間のカム作用は図1〜図3の場合と同じである。
【0047】
また、連続作動モードにおいて操作ボタン4の噴射孔4dから放出されるガスなどが流入口5v’から内部空間域A’に入り、流れ方向ガイド部5y’によって積極的に流れ方向を変えられて図6(b)で示すような時計方向に移動して複数の開口部5w’から外部空間に放出されることも、図1〜図3の場合と同様である。
【0048】
もっとも流入口5v’や開口部5w’の形成部分が相違している。図4〜図6のカバー体5’は、その内側筒状部5a’の全体が同じ高さであって(図1〜図3のカバー体5のような)内側高壁部分5gが存在しない。
【0049】
すなわち連続作動モードにおける噴射孔4bと対向するのはスロープ状天井部5r’であり、内部空間域A’への入口である開口部5w’もこの天井部に形成されている。
【0050】
図7は連続作動モード設定用の操作片部を示す説明図であり、(a)は図1〜図6の操作ボタン4を示している。
【0051】
図7(b)は、この操作ボタン4に代わるもので、
11は回動操作用の突状片部4eを備えないタイプの操作ボタン,
11aは当該操作ボタンの天面部分に起立可能な態様で一体的に形成された回動操作用の片部,
11bは当該天面部分と当該片部との間のいわゆる可撓性を備えた連結部分,
11cは当該片部を倒して当該天面部分と同一面状態にしたときにこれを受ける一対の段部,
11dは当該片部の両側面に形成された係合保持用の一対の凹状部,
11eは当該凹状部に合致する態様で当該段部のそれぞれに形成された係合保持用の一対の凸状部,
11fは当該操作ボタンの回動操作時にカバー体5,5’のカム溝5bに案内される一対の凸状の被ガイド部(=4d),
をそれぞれ示している。
【0052】
操作ボタン11を作動モード設定用の押圧操作部として使う通常の場合は、片部11aを倒してその凹状部11dを凸状部11eに係合させておく。このとき、片部11aの下面部分とこれに対向する(操作ボタンの)天面部分との間には所定のスペースが確保されている。
【0053】
そしてエアゾール式製品を連続作動モードに設定する場合には、このスペースを利用して片部11aの後端部分を持上げて図7(b)の起立状態に設定する。
【0054】
図8および図9は連続作動モード設定機構(その3)を示している。
ここでの基本的特徴は、カバー体を、連続作動モード設定用のカム溝を含む残留カバー体域と、主カバー体範囲(図1〜図3の場合)の外側高壁部分・高天井部・内側高壁部分などを含む離脱カバー体域とに分けて、それぞれのカバー体域を分離可能にしたことである。
【0055】
図8および図9ではカバー体について新たな参照番号を用い、その他の構成要素については図1〜図3の参照番号をそのまま用いる。なお、図8,図9の操作ボタンは回動操作用の突状片部を備えていないが説明の便宜上「操作ボタン4」とする。
【0056】
すなわち、図8および図9において、
21は全体が二つに分割されるカバー体,
22はカバー体21を構成する残留カバー体域(内側筒状部),
22aは一対のカム溝(=カム溝5b),
22bは平面図(a)において後述の連結片部24を挟む位置関係でマウンティングキャップ2の内側凹状部と嵌合する八個の突状部,
23はカバー体21を構成する離脱カバー体域(外側筒状部,高天井部,内側高壁部分など),
23aは外側筒状部の一部である一対の外側高壁部分(=外側高壁部分5n),
23bは一対の高天井部(=高天井部5r),
23cは流入口5vなしの一対の内側高壁部分,
23dはマウンティングキャップ2の外端側部分と嵌合する環状係合部(=環状係合部5h),
23eは一対の高天井部23bの間の天面部(=天面部5s),
24は残留カバー体域22と離脱カバー体域23とを繋ぐ四個の連結片部,
をそれぞれ示している。
【0057】
なお、離脱カバー体域23を構成する前方外側低壁部分,前方低天井部,前方起立側面部,後方起立側面部,後方低天井部,後方外側低壁部分などは、それぞれ図1〜図3における同じ名称のものと同様の形状からなっており、説明の便宜上、これらの構成要素の参照番号の付与を省略している。もっとも離脱カバー体域23の前方低天井部には開口部5wが形成されていない。
【0058】
このカバー体21を用いた連続作動モード設定機構でガス抜きなどを行う場合、例えば先ず天面部23eの下面側に指を入れて一対の外側高壁部分23aを掴むなどして離脱カバー体域23を容器本体1から持上げるようにし、これにより残留カバー体域22との連結片部24を切断すればよい。
【0059】
そして離脱カバー体域23を容器本体1から取り外した状態で操作ボタン4を図3のときと同じように時計方向に回動させる。
【0060】
この回動操作にともない操作ボタン4(およびステム3)は、その被ガイド部4dと残留カバー体域22のカム溝22aとのカム作用により連続作動モード位置まで下動してその状態に保持される。この動作は勿論、図1〜図6の各連続作動モード設定機構におけるものと同じである。
【0061】
静止モードへ復帰させるには、操作ボタンを連続作動モードに移行させるのとは逆に回動すればよい。
【0062】
図8のカバー体は、図1〜3と同様にその天井がフラットであるが、図4〜6のように椀状にしてもよい。
【0063】
また、開口部5w,5w’は、ガス放出口として機能する範囲で任意の位置に任意の個数、設けることができる。
【0064】
以上述べた回動タイプの操作部材に限定されるのではなく、カバー体から独立して形の上下動タイプの操作部材にも適用可能である。この場合、例えば操作部材4の周上に、それぞれラチエット状の係止部を持つ複数の片部を等間隔で形成するとともに、カバー体3にも当該各片部に対応の凸状部を形成すればよい。
【0065】
また、凸状部を操作部材4の片部の方に形成し、ラチエット状の複数の係止部をカバー体3の方に形成するようにしてもよい。
【0066】
本発明が適用されるエアゾール式製品としては、洗浄剤,清掃剤,制汗剤,冷却剤,筋肉消炎剤,ヘアスタイリング剤,ヘアトリートメント剤,染毛剤,育毛剤,化粧品,シェービングフォーム,食品,液滴状のもの(ビタミンなど),医薬品,医薬部外品,塗料,園芸用剤,忌避剤(殺虫剤),クリーナー,消臭剤,洗濯のり,ウレタンフォーム,消火器,接着剤,潤滑剤などの各種用途のものがある。
【0067】
容器本体に収納する内容物は、例えば、粉状物,油成分,アルコール類,界面活性剤,高分子化合物,各用途に応じた有効成分などである。
【0068】
粉状物としては、金属塩類粉末,無機物粉末や樹脂粉末などを用いる。例えば、タルク,カオリン,アルミニウムヒドロキシクロライド(アルミ塩),アルギン酸カルシウム,金粉,銀粉,雲母,炭酸塩,硫酸バリウム,セルロース,これらの混合物などを用いる。
【0069】
油成分としては、シリコーン油,パーム油,ユーカリ油,ツバキ油,オリーブ油,ホホバ油,パラフィン油,ミリスチン酸,パルミチン酸,ステアリン酸,リノール酸,リノレン酸などを用いる。
【0070】
アルコール類としては、エタノールなどの1価の低級アルコール,ラウリルアルコールなどの1価の高級アルコール,エチレングリコールなどの多価アルコールなどを用いる。
【0071】
界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンオレイルエーテルなどの非イオン性界面活性剤、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどの両性界面活性剤、塩化アルキルトリメチルアンモニウムなどのカチオン性界面活性剤などを用いる。
【0072】
高分子化合物としては、メチルセルロース,ゼラチン,デンプン,カゼインなどを用いる。
【0073】
各用途に応じた有効成分としては、サリチル酸メチル,インドメタシンなどの消炎鎮痛剤、安息香酸ナトリウム,クレゾールなどの除菌剤、ヒレスロイド,ジエチルトルアミドなどの害虫忌避剤、酸化亜鉛などの制汗剤、カンフル,メントールなどの清涼剤、エフェドリン,アドレナリンなどの抗喘息薬、スクラロース,アスパルテームなどの甘味料、エポキシ樹脂,ウレタンなどの接着剤や塗料、パラフェニレンジアミン,アミノフェノールなどの染料,リン酸二水素アンモニウム,炭酸水素ナトリウム・カリウムなどの消火剤などを用いる。
【0074】
さらに、上記内容物以外の、懸濁剤,紫外線吸収剤,乳化剤,保湿剤,酸化防止剤、金属イオン封鎖剤なども用いることができる。
【0075】
エアゾール式製品における内容物噴射用ガスとしては、炭酸ガス,窒素ガス,圧縮空気,酸素ガス,希ガス,これらの混合ガスなどの圧縮ガスや、液化石油ガス,ジメチルエーテル,フロロカーボンなどの液化ガスを用いる。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の、主カバー体範囲のカバー体天井部の操作ボタン側への下り傾斜が緩やかで連続放出対象の噴射用ガスなどのカバー体内部への流入口を内側筒状部に形成しタイプの連続作動モード設定機構(その1)を示す説明図であって、(a)は平面図を示し、(b)は断面図を示している。
【図2】本発明の、図1のカバー体のみを示す説明図であって、(a)は図1aを同図右方向からみたときの断面図を示し、(b)は図1bと同じ方向の断面図を示している。
【図3】本発明の、図1のカバー体の内部空間域でのガスなどの流れを示すための説明図であって、(a)は静止モードを示し、(b)は連続作動モードを示している。
【図4】本発明の、主カバー体範囲の外側筒状部上端から続くカバー体天井部の操作ボタン側への下り傾斜が急で、連続放出時の噴射用ガスなどのカバー体内部への流入口を当該天井部に形成したタイプの連続作動モード設定機構(その2)を示す説明図であって、(a)は平面図を示し、(b)は断面図を示している。
【図5】本発明の、図4のカバー体のみを示す説明図であって、(a)は図4aを同図右方向からみたときの断面図を示し、(b)は図4bと同じ方向の断面図を示している。
【図6】本発明の、図4のカバー体の内部空間域での噴射用ガスなどの流れを示すための説明図であって、(a)は静止モードを示し、(b)は連続作動モードを示している。
【図7】本発明の、回動操作用(=連続作動モード設定操作用)の片部を備えた操作ボタンを示す説明図であって、(a)は図1,図4で用いた固定タイプの片部を示し、(b)は起立・可動タイプの片部を示している。
【図8】本発明の、操作ボタンをその静止モード位置から連続作動モード位置に案内するためのカム溝を備えた残留カバー体域から、連続作動モードでの噴射流の妨げとなる主カバー体範囲を含む離脱カバー体域を分離できる態様の連続作動モード設定機構(その3)を示す説明図であって、(a)は平面図を示し、(b)は断面図を示している。
【図9】本発明の、図8の連続作動モード設定機構において離脱カバー体域を取り外した状態を示している。
【符号の説明】
【0077】
1:容器本体
2:マウンティングキャップ
3:ステム
4:操作ボタン
4a:内容物や噴射用ガスの通路部分
4b:当該通路部分に続く噴射孔
4c:利用者が押圧する操作面
4d:一対の凸状の被ガイド部
4e:連続作動モード位置に移動させるときに用いられる突状片部
5:操作ボタン4を保護するカバー体,
5a:内側筒状部
5b:内側筒状部の下端側に形成された一対のカム溝
5c:傾斜カム面
5d:水平状の安定面
5e:前方内側低壁部分
5f:後方内側低壁部分
5g:一対の内側高壁部分
5h:マウンティングキャップ2と嵌合する環状係合部
5j:外側筒状部
5k:前方外側低壁部分
5m:後方外側低壁部分
5n:一対の外側高壁部分
5p:外側への下り傾斜で形成された前方低天井部
5q:外側への下り傾斜で形成された後方低天井部
5r:下り傾斜で形成された一対の高天井部
5s:一対の当該高天井部の間に連続する天面部
5t:一対の前方起立側面部
5u:一対の後方起立側面部
5v:ガスなどの流入口
5w:複数の開口部
5x:間仕切り部
5y:流れ方向ガイド部
A:回廊状の内部空間域
5’:カバー体,
5a’:内側筒状部
5r’:一対のスロープ状天井部
5s’:天面部
5t’:一対の前方起立側面部
5u’:一対の後方起立側面部
5v’:ガスなどの流入口
5w’:複数の開口部
5x’:間仕切り部
5y’:流れ方向ガイド部
A’:回廊状の内部空間域
11:操作ボタン
11a:回動操作用の片部
11b:連結部分
11c:一対の段部
11d:係合保持用の一対の凹状部
11e:係合保持用の一対の凸状部
11f:一対の凸状の被ガイド部
21:全体が二つに分割されるカバー体
22:残留カバー体域(内側筒状部)
22a:一対のカム溝
22b:八個の突状部
23:離脱カバー体域(外側筒状部高天井部内側高壁部分など)
23a:外側筒状部の一部である一対の外側高壁部分
23b:一対の高天井部
23c:流入口5vなしの一対の内側高壁部分
23d:環状係合部
23e:天面部
24:四個の連結片部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアゾール式製品の通常の作動モード設定用の操作部材と、容器側に取り付けられたカバー体との間の保持作用により、当該操作部材がその連続作動モードに設定されるようにした連続作動モード設定機構において、
前記カバー体は、少なくとも前記操作部材に対する保護用の内側壁状部および外側壁状部と、当該内側壁状部および当該外側壁状部の間の連結部とによって形成される筐体状部を備え、かつ、連続作動モードでの容器内被収納物の噴射流の妨げとなる高さの主カバー体範囲を持つものであり、
前記操作部材および前記内側壁状部はそれぞれ、当該操作部材が、その静止モード位置から容器周回方向に回動操作されることにより連続作動モード位置まで移動してそこに保持されるための連続作動モード設定用部分を備え、
前記筐体状部には、その前記主カバー体範囲に属する部分であって前記回動操作後の前記操作部材の噴射孔位置と対応する部分に当該噴射孔側から当該筐体状部の内部空間域に通じる内側開口部分が形成され、かつ、当該内部空間域から外部空間に通じる外側開口部分が形成されている、
ことを特徴とするエアゾール容器の連続作動モード設定機構。
【請求項2】
前記内側壁状部および前記外側壁状部はともに筒状部である、
ことを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器の連続作動モード設定機構。
【請求項3】
連続作動モードにおいて前記内側貫通部分から前記内部空間域に流入する容器内被収納物を前記外側貫通部分の方に移動させるための流れ方向ガイド部が、当該内部空間域に形成されている、
ことを特徴とする請求項1または2記載のエアゾール容器の連続作動モード設定機構。
【請求項4】
前記回動操作用の片部が起立可能な態様で前記操作部材に形成されている、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のエアゾール容器の連続作動モード設定機構。
【請求項5】
エアゾール式製品の通常の作動モード設定用の操作部材と、容器側に取り付けたカバー体との間の保持作用により、当該操作部材がその連続作動モードに設定されるようにした連続作動モード設定機構において、
前記カバー体は、少なくとも前記操作部材に対する保護用の壁状部を備え、かつ、連続作動モードでの容器内被収納物の噴射流の妨げとなる高さの主カバー体範囲を持つものであり、
前記操作部材および前記壁状部はそれぞれ、当該操作部材が、その静止モード位置から容器周回方向に回動操作されることにより連続作動モード位置まで移動してそこに保持されるための連続作動モード設定用部分を備え、
前記連続作動モード設定用部分を含む第1のカバー体域から、前記主カバー体範囲を含む第2のカバー体域を分離できる態様で、当該第1,第2のカバー体域のそれぞれが連結されている、
ことを特徴とするエアゾール容器の連続作動モード設定機構。
【請求項6】
請求項1乃至5記載のいずれかの連続作動モード設定機構を備え、かつ、噴射用ガスおよび内容物を収容した、
ことを特徴とするエアゾール式製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−302255(P2007−302255A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−129418(P2006−129418)
【出願日】平成18年5月8日(2006.5.8)
【出願人】(000144463)株式会社三谷バルブ (142)
【Fターム(参考)】