エコロジー対策車
【課題】排気ガスやエアコンディショナから排出されるドレンを利用して大気の環境改善に寄与することができる緑化植物を育成し、同時に、排気ガスによって地球が温暖化されるのを抑制することができるエコロジー対策車を提供する
【解決手段】車両によって箱形の栽培容器10を支持し、その栽培容器10の内部に多孔質の中底板11を設けて、栽培容器10の内部を上室12と下室13とに仕り中底板11上に培養土層を形成し、車両のエアコンディショナ29から発生する水滴を貯水タンク31に貯水し、給水ポンプ33の駆動により散水管15に送り込んで培養土層に散水し、エンジン21からの排気ガスの一部を排気ガス導入管28から下室13に導き培養土層との熱交換により冷却して排気するエコロジー対策車。
【解決手段】車両によって箱形の栽培容器10を支持し、その栽培容器10の内部に多孔質の中底板11を設けて、栽培容器10の内部を上室12と下室13とに仕り中底板11上に培養土層を形成し、車両のエアコンディショナ29から発生する水滴を貯水タンク31に貯水し、給水ポンプ33の駆動により散水管15に送り込んで培養土層に散水し、エンジン21からの排気ガスの一部を排気ガス導入管28から下室13に導き培養土層との熱交換により冷却して排気するエコロジー対策車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、大気の環境改善に寄与することができるエコロジー対策車に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化などの環境問題の高まりから、CO2(二酸化炭素)をはじめとする温室効果ガスの削減対策や、環境汚染の防止対策が求められている。そこで、都市部では、短い停車時においてもエンジンを停止するアイドリングストップや排ガス中の粒子状物質の大気中への排出防止対策が採られ、また、ビルの屋上を緑化する緑化対策が採られるようになってきている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本件の発明者は、エンジン車から排出される比較的高温の排気ガスが地球の温暖化に深く関わっていること、および、緑化植物が光合成により大気中の二酸化炭素を吸収して温暖化防止に効果があることに着目し、エンジン車両において排気ガスやエアコンディショナから排出されるドレンを有効利用して大気の環境改善に寄与することができる緑化植物を育成し、同時に、排気ガスによって地球が温暖化されるのを抑制することができるようにしたエコロジー対策車を提供することを技術的課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を解決するため、この発明においては、車両によって箱形の栽培容器を支持し、その栽培容器の内部に、その内部を上室と下室とに仕切る多孔質の中底板を設け、その中底板上に培養土層を形成し、その培養土層に散水する散水管と車両のエアコンディショナから発生する水滴を収集して貯水する貯水タンクとを給水管で連通し、その給水管に、その貯水タンク内の貯水を給水管に送り込む給水ポンプを接続し、車両に搭載されたエンジンからの排気ガスを大気に排出する排気管に、排気ガスの一部を栽培容器の前記下室に導く排気ガス導入管を分岐し、前記下室の周壁に、その下室内のドレンを排水するドレンバルブを接続した構成を採用したのである。
【0005】
上記の構成からなるエコロジー対策車において、その走行時、エアコンディショナから排出されるドレンは貯水タンクに収集されて貯水される。その貯水タンク内の貯水は給水ポンプを駆動することにより散水管内に送り込まれて培養土層に向けて散水される。
【0006】
また、エンジンからの排気ガスは排気管内に流れ、その一部の排気ガスが栽培容器の下室内に流入し、その下室内の圧力が高くなると、中底板から培養土層中を通過する。この際、排気ガスは、下室内の空気や培養土層との間で熱交換されて温度が下がり、温度低下した状態で大気に排出される。一方、培養土層は温度が高められることになる。
【0007】
このように、給水ポンプの駆動によって貯水タンク内の貯水が散水管から培養土層に散水され、また、排気ガスの一部により培養土層が温められるため、上記培養土層において緑化植物を良好に育成することができ、その育成された緑化植物は光合成により大気中の二酸化炭素を吸収して酸素を排出するため、環境を改善することができる。
【発明の効果】
【0008】
この発明においては、上記のように、エアコンディショナから排出される水滴や排気ガスを有効利用する状態で車両に搭載された栽培容器内で緑化植物を育成することができ、その緑化植物の光合成によって環境空気の改善を図ることができる。
【0009】
また、エンジンから排気管内に排気される排気ガスの一部を栽培容器の下室内に導き、その栽培容器内での熱交換により温度を低下させた状態で大気に排出させるようにしたので、地球が温暖化されるのを抑制することができる。
【0010】
さらに、植物の育成により車両が緑化され、その緑化車両の走行によって道路の環境改善にも効果を挙げることができ、根菜類等の食用植物を栽培することによって、収穫の楽しみを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】この発明に係るエコロジー対策車の実施の形態を示す正面図
【図2】図1に示すエコロジー対策車の概略図
【図3】図1に示す栽培容器の縦断面図
【図4】図3のIV−IV線にそった断面図
【図5】図3のV−V線に沿った断面図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、貨物自動車をエコロジー対策車とした例を示している。この貨物自動車は、左右一対の前輪2および後輪3を有するシャーシフレーム1の前部にドライバが乗り込むボディ4が設けられ、そのボディ4の後方に荷台5が設けられている。
【0013】
上記のような貨物自動車においては、前輪2と後輪3との間に巻込み防止装置が設けられているが、図では省略している。
【0014】
シャーシフレーム1の一側には、前輪2と後輪3との間にサブ荷物置台6が設けられている。図3乃至図5に示すように、サブ荷物置台6は、底板6aの周囲に周壁6bを設けた角形の箱状をなしている。このサブ荷物置台6は、シャーシフレーム1に上部が固定された複数の支持アーム7により支持されており、そのサブ荷物置台6によって栽培容器10が支持されている。
【0015】
栽培容器10は、矩形底板10aの外周に周壁10bを設けた角形箱状をなし、その内部に多孔質からなる中底板11が組み込まれている。中底板11として、ここでは、パンチングメタル等の多孔質板11aの上側に網体11bを設けたものを採用しているが、多孔質板11aのみからなるものであってもよく、あるいは、網体11bのみからなるものであってもよい。
【0016】
栽培容器10の内部は、中底板11の組込みによって上室12と下室13とに仕切られ、その上室12内には、中底板11上に培養土層14が形成されている。また、上室12内の上部には散水管15が設けられている。散水管15は、その長さ方向に間隔をおいて多数のノズル孔16が形成されており、散水管15内に送り込まれる水はノズル孔16から培養土層14も上面に向けて散水されるようになっている。
【0017】
図2は、貨物自動車の動力伝達装置の概略を示しており、エンジン21の回転をトランスミッション22で変速し、そのトランスミッション22から出力される回転をプロペラシャフト23に伝達している。また、プロペラシャフト23の回転をリアディファレンシャル24から一対のリアアクスル25に伝達して後輪3を回転させるようにしている。
【0018】
ここで、エンジン21からの排気ガスを大気に排出する排気管26には、排気ガスを消音するマフラ27が組み込まれ、そのマフラ27の出口側に排気ガス導入管28が分岐されている。
【0019】
排気ガス導入管28は栽培容器10の下室13に接続されており、排気管26内を流れる排気ガスの一部が下室13内に導かれるようになっている。
【0020】
図2における29は、エンジン21に駆動されるエアコンディショナを示し、そのエアコンディショナ29から発生する水滴は集水管30から貯水タンク31内に導かれて貯水されるようになっている。
【0021】
貯水タンク31と栽培容器10の上室12に設けられた前述の散水管15は給水管32で接続され、その給水管32に給水ポンプ33が組み込まれている。この給水ポンプ33は、始動スイッチSWの操作により駆動して、貯水タンク31内の貯水を散水管15に送り込むようになっている。
【0022】
図3に示すように、栽培容器10の下室13における周壁には、下室13内のドレンを外部に排出するドレンバルブ34が取付けられている。
【0023】
実施の形態で示すエコロジー対策車は上記の構造からなり、エンジン21の駆動による車両の走行時において、エアコンディショナ29を作動させることによって水滴が形成され、その水滴は集水管30から貯水タンク31に送り込まれて貯水される。
【0024】
そこで、給水ポンプ33を駆動すると、貯水タンク31内の貯水は、給水管32から散水管15に送り込まれてノズル孔16から培養土層14に向けて散水される。
【0025】
また、エンジン21からの排気ガスは排気管26内に流れ、その一部の排気ガスが栽培容器10の下室13内に流入し、その下室13内の圧力が高くなると、中底板11から培養土層14中を通過する。この際、排気ガスは、下室13内の空気や培養土層との間で熱交換されて温度が下がり、温度低下した状態で大気に排出される。一方、培養土層14は、排気ガスとの熱交換によって温度が高められることになる。
【0026】
このように、給水ポンプ33の駆動によって貯水タンク31内の貯水が散水管15から培養土層14に散水され、また、下室13内に導かれた排気ガスの一部により培養土層14が温められるため、上記培養土層14において緑化植物を良好に育成することができ、その育成された緑化植物は光合成により大気中の二酸化炭素を吸収して酸素を排出するため、環境改善が図られることになる。
【0027】
また、植物の育成により車両が緑化され、その緑化車両の走行によって道路の環境改善も図られることになり、さらに、栽培容器10において根菜類等の食用植物を栽培することにより、収穫の楽しみを得ることができる。
【0028】
また、エンジン21から排気管26内に排気される排気ガスの一部は栽培容器10の下室13に導かれ、熱交換により低温化された状態で大気に排出されるため、地球が温暖化が抑制されることになる。
【0029】
実施の形態では、貨物自動車をエコロジー対策車としたが、乗用車のルーフ上に支持枠を取付け、その支持枠で栽培容器10を支持することによって、乗用車をエコロジー対策車とすることができ、エコロジー対策車は貨物自動車に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0030】
10 栽培容器
11 中底板
12 上室
13 下室
14 培養土層
15 散水管
21 エンジン
26 排気管
28 排気ガス導入管
29 エアコンディショナ
31 貯水タンク
32 給水管
33 給水ポンプ
34 ドレンバルブ
【技術分野】
【0001】
この発明は、大気の環境改善に寄与することができるエコロジー対策車に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化などの環境問題の高まりから、CO2(二酸化炭素)をはじめとする温室効果ガスの削減対策や、環境汚染の防止対策が求められている。そこで、都市部では、短い停車時においてもエンジンを停止するアイドリングストップや排ガス中の粒子状物質の大気中への排出防止対策が採られ、また、ビルの屋上を緑化する緑化対策が採られるようになってきている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本件の発明者は、エンジン車から排出される比較的高温の排気ガスが地球の温暖化に深く関わっていること、および、緑化植物が光合成により大気中の二酸化炭素を吸収して温暖化防止に効果があることに着目し、エンジン車両において排気ガスやエアコンディショナから排出されるドレンを有効利用して大気の環境改善に寄与することができる緑化植物を育成し、同時に、排気ガスによって地球が温暖化されるのを抑制することができるようにしたエコロジー対策車を提供することを技術的課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を解決するため、この発明においては、車両によって箱形の栽培容器を支持し、その栽培容器の内部に、その内部を上室と下室とに仕切る多孔質の中底板を設け、その中底板上に培養土層を形成し、その培養土層に散水する散水管と車両のエアコンディショナから発生する水滴を収集して貯水する貯水タンクとを給水管で連通し、その給水管に、その貯水タンク内の貯水を給水管に送り込む給水ポンプを接続し、車両に搭載されたエンジンからの排気ガスを大気に排出する排気管に、排気ガスの一部を栽培容器の前記下室に導く排気ガス導入管を分岐し、前記下室の周壁に、その下室内のドレンを排水するドレンバルブを接続した構成を採用したのである。
【0005】
上記の構成からなるエコロジー対策車において、その走行時、エアコンディショナから排出されるドレンは貯水タンクに収集されて貯水される。その貯水タンク内の貯水は給水ポンプを駆動することにより散水管内に送り込まれて培養土層に向けて散水される。
【0006】
また、エンジンからの排気ガスは排気管内に流れ、その一部の排気ガスが栽培容器の下室内に流入し、その下室内の圧力が高くなると、中底板から培養土層中を通過する。この際、排気ガスは、下室内の空気や培養土層との間で熱交換されて温度が下がり、温度低下した状態で大気に排出される。一方、培養土層は温度が高められることになる。
【0007】
このように、給水ポンプの駆動によって貯水タンク内の貯水が散水管から培養土層に散水され、また、排気ガスの一部により培養土層が温められるため、上記培養土層において緑化植物を良好に育成することができ、その育成された緑化植物は光合成により大気中の二酸化炭素を吸収して酸素を排出するため、環境を改善することができる。
【発明の効果】
【0008】
この発明においては、上記のように、エアコンディショナから排出される水滴や排気ガスを有効利用する状態で車両に搭載された栽培容器内で緑化植物を育成することができ、その緑化植物の光合成によって環境空気の改善を図ることができる。
【0009】
また、エンジンから排気管内に排気される排気ガスの一部を栽培容器の下室内に導き、その栽培容器内での熱交換により温度を低下させた状態で大気に排出させるようにしたので、地球が温暖化されるのを抑制することができる。
【0010】
さらに、植物の育成により車両が緑化され、その緑化車両の走行によって道路の環境改善にも効果を挙げることができ、根菜類等の食用植物を栽培することによって、収穫の楽しみを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】この発明に係るエコロジー対策車の実施の形態を示す正面図
【図2】図1に示すエコロジー対策車の概略図
【図3】図1に示す栽培容器の縦断面図
【図4】図3のIV−IV線にそった断面図
【図5】図3のV−V線に沿った断面図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、貨物自動車をエコロジー対策車とした例を示している。この貨物自動車は、左右一対の前輪2および後輪3を有するシャーシフレーム1の前部にドライバが乗り込むボディ4が設けられ、そのボディ4の後方に荷台5が設けられている。
【0013】
上記のような貨物自動車においては、前輪2と後輪3との間に巻込み防止装置が設けられているが、図では省略している。
【0014】
シャーシフレーム1の一側には、前輪2と後輪3との間にサブ荷物置台6が設けられている。図3乃至図5に示すように、サブ荷物置台6は、底板6aの周囲に周壁6bを設けた角形の箱状をなしている。このサブ荷物置台6は、シャーシフレーム1に上部が固定された複数の支持アーム7により支持されており、そのサブ荷物置台6によって栽培容器10が支持されている。
【0015】
栽培容器10は、矩形底板10aの外周に周壁10bを設けた角形箱状をなし、その内部に多孔質からなる中底板11が組み込まれている。中底板11として、ここでは、パンチングメタル等の多孔質板11aの上側に網体11bを設けたものを採用しているが、多孔質板11aのみからなるものであってもよく、あるいは、網体11bのみからなるものであってもよい。
【0016】
栽培容器10の内部は、中底板11の組込みによって上室12と下室13とに仕切られ、その上室12内には、中底板11上に培養土層14が形成されている。また、上室12内の上部には散水管15が設けられている。散水管15は、その長さ方向に間隔をおいて多数のノズル孔16が形成されており、散水管15内に送り込まれる水はノズル孔16から培養土層14も上面に向けて散水されるようになっている。
【0017】
図2は、貨物自動車の動力伝達装置の概略を示しており、エンジン21の回転をトランスミッション22で変速し、そのトランスミッション22から出力される回転をプロペラシャフト23に伝達している。また、プロペラシャフト23の回転をリアディファレンシャル24から一対のリアアクスル25に伝達して後輪3を回転させるようにしている。
【0018】
ここで、エンジン21からの排気ガスを大気に排出する排気管26には、排気ガスを消音するマフラ27が組み込まれ、そのマフラ27の出口側に排気ガス導入管28が分岐されている。
【0019】
排気ガス導入管28は栽培容器10の下室13に接続されており、排気管26内を流れる排気ガスの一部が下室13内に導かれるようになっている。
【0020】
図2における29は、エンジン21に駆動されるエアコンディショナを示し、そのエアコンディショナ29から発生する水滴は集水管30から貯水タンク31内に導かれて貯水されるようになっている。
【0021】
貯水タンク31と栽培容器10の上室12に設けられた前述の散水管15は給水管32で接続され、その給水管32に給水ポンプ33が組み込まれている。この給水ポンプ33は、始動スイッチSWの操作により駆動して、貯水タンク31内の貯水を散水管15に送り込むようになっている。
【0022】
図3に示すように、栽培容器10の下室13における周壁には、下室13内のドレンを外部に排出するドレンバルブ34が取付けられている。
【0023】
実施の形態で示すエコロジー対策車は上記の構造からなり、エンジン21の駆動による車両の走行時において、エアコンディショナ29を作動させることによって水滴が形成され、その水滴は集水管30から貯水タンク31に送り込まれて貯水される。
【0024】
そこで、給水ポンプ33を駆動すると、貯水タンク31内の貯水は、給水管32から散水管15に送り込まれてノズル孔16から培養土層14に向けて散水される。
【0025】
また、エンジン21からの排気ガスは排気管26内に流れ、その一部の排気ガスが栽培容器10の下室13内に流入し、その下室13内の圧力が高くなると、中底板11から培養土層14中を通過する。この際、排気ガスは、下室13内の空気や培養土層との間で熱交換されて温度が下がり、温度低下した状態で大気に排出される。一方、培養土層14は、排気ガスとの熱交換によって温度が高められることになる。
【0026】
このように、給水ポンプ33の駆動によって貯水タンク31内の貯水が散水管15から培養土層14に散水され、また、下室13内に導かれた排気ガスの一部により培養土層14が温められるため、上記培養土層14において緑化植物を良好に育成することができ、その育成された緑化植物は光合成により大気中の二酸化炭素を吸収して酸素を排出するため、環境改善が図られることになる。
【0027】
また、植物の育成により車両が緑化され、その緑化車両の走行によって道路の環境改善も図られることになり、さらに、栽培容器10において根菜類等の食用植物を栽培することにより、収穫の楽しみを得ることができる。
【0028】
また、エンジン21から排気管26内に排気される排気ガスの一部は栽培容器10の下室13に導かれ、熱交換により低温化された状態で大気に排出されるため、地球が温暖化が抑制されることになる。
【0029】
実施の形態では、貨物自動車をエコロジー対策車としたが、乗用車のルーフ上に支持枠を取付け、その支持枠で栽培容器10を支持することによって、乗用車をエコロジー対策車とすることができ、エコロジー対策車は貨物自動車に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0030】
10 栽培容器
11 中底板
12 上室
13 下室
14 培養土層
15 散水管
21 エンジン
26 排気管
28 排気ガス導入管
29 エアコンディショナ
31 貯水タンク
32 給水管
33 給水ポンプ
34 ドレンバルブ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両によって箱形の栽培容器を支持し、その栽培容器の内部に、その内部を上室と下室とに仕切る多孔質の中底板を設け、その中底板上に培養土層を形成し、その培養土層に散水する散水管と車両のエアコンディショナから発生する水滴を収集して貯水する貯水タンクとを給水管で連通し、その給水管に、その貯水タンク内の貯水を給水管に送り込む給水ポンプを接続し、車両に搭載されたエンジンからの排気ガスを大気に排出する排気管に、排気ガスの一部を栽培容器の前記下室に導く排気ガス導入管を分岐し、前記下室の周壁に、その下室内のドレンを排水するドレンバルブを接続したエコロジー対策車。
【請求項1】
車両によって箱形の栽培容器を支持し、その栽培容器の内部に、その内部を上室と下室とに仕切る多孔質の中底板を設け、その中底板上に培養土層を形成し、その培養土層に散水する散水管と車両のエアコンディショナから発生する水滴を収集して貯水する貯水タンクとを給水管で連通し、その給水管に、その貯水タンク内の貯水を給水管に送り込む給水ポンプを接続し、車両に搭載されたエンジンからの排気ガスを大気に排出する排気管に、排気ガスの一部を栽培容器の前記下室に導く排気ガス導入管を分岐し、前記下室の周壁に、その下室内のドレンを排水するドレンバルブを接続したエコロジー対策車。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【公開番号】特開2012−157297(P2012−157297A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−19776(P2011−19776)
【出願日】平成23年2月1日(2011.2.1)
【出願人】(593230914)株式会社阪本商会 (10)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月1日(2011.2.1)
【出願人】(593230914)株式会社阪本商会 (10)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]