説明

エレベータの呼び登録装置

【課題】キースイッチから成る専用操作部を設けることなく、暗証呼びモードに設定し、選択された目的階へ乗かごを昇降させることができるエレベータの呼び登録装置の提供。
【解決手段】本発明は、制御盤1に、呼び登録ボタン2〜5の特殊操作に応じて通常運転モードとは異なる暗証呼びモードに設定するモード設定部18と、呼び登録ボタン2〜5に赤色、青色、黄色をランダムに点灯させる色信号送信部19と、赤色、青色、黄色にランダムに点灯しているときに呼び登録ボタン2〜5が押圧されたとき、該当する色信号を受信する色信号受信部21と、この色信号受信部21で受信された色信号に相応する所定色に対応する目的階へ、乗かご13を昇降させる制御処理を行う制御部17とを設けた構成にしてある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗かごの通常運転を行わせる通常操作とは異なる操作に応じて目的階の呼び登録を行うことができるエレベータの呼び登録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エレベータでは防犯のために、乗かごの通常運転を行わせる通常操作とは異なる操作に応じて目的階の呼び登録を行うことができる呼び登録装置を設けることがある。このような呼び登録装置は、事前に設定された操作を行わなければ、目的階への呼び登録ができない、いわゆる暗証呼びモードにすることが可能な呼び登録装置である。この種の従来技術として、特許文献1に開示されたものがある。この従来技術は、鍵を所有する特定の人間がキースイッチを操作することで、暗証呼びモードに設定するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平1−299175号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した従来技術は、暗証呼びモードに設定するためのキースイッチすなわち専用操作部を要するために、専用操作部を特別に設けることが必要になる。このためにエレベータの呼び登録装置の設置に要する設備コストが高くなる問題がある。
【0005】
本発明は、前述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、キースイッチから成る専用操作部を設けることなく、暗証呼びモードに設定し、選択された目的階へ乗かごを昇降させることができるエレベータの呼び登録装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明に係るエレベータの呼び登録装置は、乗かごの通常運転を行わせる通常操作とは異なる操作に応じて目的階の呼び登録を行い、前記乗かごを前記目的階へ昇降させることを可能にするエレベータの呼び登録装置において、乗場に設けられた呼び登録ボタンで特殊操作が為されたとき、設定されるモードを、前記通常操作による呼び登録を有効にする通常運転モードから、前記通常操作による呼び登録を無効にする暗証呼びモードに切り換えるモード設定部と、このモード設定部における前記暗証呼びモードの設定に応じて色信号を前記乗場の前記呼び登録ボタンに送信し、前記呼び登録ボタンを複数色に点灯させる色信号送信部と、前記乗場に設けられた前記呼び登録ボタンが複数色に点灯している状態にあって、前記乗場の前記呼び登録ボタンが押圧されたとき、該当する呼び登録ボタンの押圧操作に係る色信号を受信する色信号受信部と、予め設定される前記複数色に含まれる所定色と、この所定色に対応する目的階との関係に基づいて、色信号受信部で受信された前記色信号に相応する所定色に対応する目的階を判別する判別部と、この判別部で判別された目的階への呼びを登録し、該当する目的階へ前記乗かごを昇降させる制御処理を行う制御部とを備えたことを特徴としている。
【0007】
このように構成した本発明は、乗場の呼び登録ボタンで特殊操作が為されたときに、モード設定部により通常操作による呼び登録を無効にする暗証呼びモードに設定され、色信号送信部によって呼び登録ボタンを複数色に点灯させる操作が行われる。このように呼び登録ボタンが複数色に点灯している状態において、呼び登録ボタンが所定色に関連させて押圧されたときに、判定部で色信号受信部から送信される色信号に係る所定色に応じた目的階が判別され、制御部によってその判別された目的階への乗かごの昇降制御が実行される。すなわち本発明は、キースイッチから成る専用操作部を設けることなく、暗証呼びモードに設定し、選択された目的階へ乗かごを昇降させることができる。
【0008】
また本発明は、前記発明において、前記判別部には、前記複数色に含まれるものの、前記所定色とは異なる特定色も設定され、前記判別部は、前記暗証呼びモードに設定されている状態で前記特定色が前記色信号受信部で受信されたとき、前記暗証呼びモードを解除する指示がなされたと判別する処理を行い、前記モード設定部は、前記判別部の前記暗証呼びモードを解除する指示がなされたと判別する処理に応じて、設定されるモードを、前記暗証呼びモードから前記通常運転モードに切り換える処理を行い、前記制御部は、前記モード設定部で前記通常運転モードが設定されたとき、前記乗かごの前記通常運転を行わせる制御処理を実行することを特徴としている。
【0009】
このように構成した本発明は、呼び登録ボタンが複数色に点灯している状態において、特定色に関連させて呼び登録ボタンが押圧されたとき、判別部によって暗証呼びモードが解除されたと判別される。これに応じてモード設定部において通常運転モードに切り換えられ、制御部により乗かごの通常運転を行わせる制御処理が実行される。すなわち本発明は、キースイッチから成る専用操作部を設けることなく、暗証呼びモードを解除させ、通常運転に復帰させることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、乗場の呼び登録ボタンで特殊操作が為されたときに暗証呼びモードに設定するモード設定部と、このモード設定部で暗証呼びモードに設定されたときに呼び登録ボタンを複数色に点灯させる色信号送信部と、呼び登録ボタンが複数色に点灯している状態で、呼び登録ボタンが押圧されたときに、押圧された呼び登録ボタンに係る色信号を受信する色信号受信部と、この色信号受信部で受信された色信号に基づいて目的階を判別する判別部と、この判別部で判別された目的階へ乗かごを昇降させる制御部とを備えた構成にしてある。この構成に伴って本発明は、キースイッチから成る専用操作部を設けることなく、暗証呼びモードに設定し、選択された目的階へ乗かごを昇降させることができる。これにより本発明は、従来技術に比べてエレベータの呼び登録装置の設置に要する設備コストを低減させることができ、優れた実用性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係る呼び登録装置の一実施形態が設けられるエレベータの一例を示す図である。
【図2】本実施形態の要部構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示すエレベータの乗場に設けられる呼び登録ボタンで押圧された色の組み合わせと、判定部における判定結果との関係を示す図である。
【図4】暗証呼びモードにあって、目的階を2階とした場合の本実施形態の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係るエレベータの呼び登録装置の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0013】
本実施形態に係る呼び登録装置が設けられるエレベータは、図1に示すように、昇降路内に昇降可能に設けられる乗かご13と、この乗かご13とロープ12によって接続され、昇降可能なつり合い重り16とを備えている。ロープ12はモータ11によって駆動され、モータ11は制御盤1によって制御される。乗かご13に設けられる電気・電子機器と制御盤1とは信号線14で接続され、制御盤1とモータ11とは信号線10で接続されている。各階床、例えば4階の乗場6、3階の乗場7、2階の乗場8、及び1階の乗場9のそれぞれには、呼び登録ボタン2,3,4,5が設置されている。これらの呼び登録ボタン2〜5は、例えば赤色、青色、黄色にランダムに点灯可能になっている。また、呼び登録ボタン2〜5のそれぞれは、信号線15によって制御盤1に接続されている。
【0014】
本実施形態に係る呼び登録装置は、制御盤1に設けてあり、図2に示すように、乗場6〜9に設けられた呼び登録ボタン2〜5が所定時間以上、例えば30秒以上押圧される特殊操作が為されたとき、設定されるモードを、通常運転を行わせる通常操作による呼び登録を有効にする通常運転モードから、通常操作による呼び登録を無効にする暗証呼びモードに切り換えるモード設定部18を備えている。なお、特殊操作とは通常操作では行われない呼び登録ボタンの操作であって、前述の30秒以上長押しのほか、ある所定時間内に、10秒以上の長押しを3回繰り返すなどの操作であってもよく、通常の乗客が行う操作で偶然設定されてしまうことがないような操作であることが望ましい。
【0015】
また本実施形態は、モード設定部18における暗証呼びモードの設定に応じて赤色、青色、黄色の色信号を呼び登録ボタン2〜5に送信し、呼び登録ボタン2〜5を複数色、すなわち赤色、青色、黄色にランダムに点灯させる色信号送信部19を備えている。
【0016】
また本実施形態は、色信号送信部19から色信号が送信されて前述のように乗場6〜9に設けられた呼び登録ボタン2〜5が赤色、青色、黄色にランダムに点灯している状態にあって、乗場6〜9の該当する色に関連させて呼び登録ボタン2〜5が押圧されたとき、押圧されたときの色である赤色、青色、黄色のいずれかに該当する色信号を受信する色信号受信部21を備えている。
【0017】
また本実施形態は、予め設定される複数色のうちの所定色と、この所定色に対応する目的階の関係に基づいて、色信号受信部21で受信された色信号に相応する所定色に対応する目的階を判別する判別部20を備えている。
【0018】
この判別部20で設定される所定色と目的階との関係は、例えば図3に示されるようになっている。すなわち、呼び登録ボタン2〜5のうちの該当する階床乗場の呼び登録ボタンが赤色点灯時に2回押される(赤色−赤色)と、目的階は1階となるように設定されている。ここでは、赤色−赤色の色の組み合わせが、所定色を形成している。また、呼び登録ボタンが赤色点灯時に1回押され、次に青色点灯時に1回押される(赤色−青色)と、目的階は2階となるように設定されている。ここでは、赤色−青色の色の組み合わせが所定色を形成している。また呼び登録ボタンが青色点灯時に2回押される(青色−青色)と、目的階は3階となるように設定されている。ここでは、青色−青色の色の組み合わせが所定色を形成している。また呼び登録ボタンが青色点灯時に1回押され、次に黄色点灯時に1回押される(青色−黄色)と、目的階は4階となるように設定されている。ここでは、青色−黄色の色の組み合わせが所定色を形成している。
【0019】
なお、呼び登録ボタンが黄色点灯時に1回押され、次に赤色点灯時に1回押され、次に青色点灯時に1回押される(黄色−赤色−青色)と、暗証呼びモードの解除の指示、すなわち通常運転モードへの設定変更が指示されたと判別されるようになっている。ここでは、黄色−赤色−青色の色の組み合わせが、前述した各所定色とは異なる特定色を形成している。
【0020】
また本実施形態は、判別部20で判別された目的階への呼びを登録し、該当する目的階へ乗かご13を昇降させる制御処理を行う制御部17を備えている。
【0021】
なお、前述したモード設定部18は、判別部20の暗証呼びモードを解除する指示がなされたと判別する処理に応じて、設定されるモードを、暗証呼びモードから通常運転モードに切り換える処理を行う。
【0022】
また、制御部17は、モード設定部18で通常運転モードが設定されたとき、呼び登録ボタン2〜5のそれぞれの押圧操作に応じて、乗かご13の通常運転を行わせる制御処理を実行する。
【0023】
このように構成した本実施形態に係る呼び登録装置の動作を以下に説明する。
【0024】
[通常運転モード]
例えば4階の乗場6から2階の乗場8まで、乗かご13を利用する際には、利用者によって4階の乗場6の呼び登録ボタン2が押される。これに伴って、呼び登録ボタン2から信号線15を介して制御盤1の制御部17に信号が送信される。
【0025】
制御部17は、信号線10を介してモータ11に電流を流すように指令し、モータ11が回転する。このモータ11の回転によってロープ12が移動し、乗かご13及びつり合い重り16が昇降し、乗かご13は4階の乗場6に到着する。
【0026】
乗かご13に乗り込んだ利用者は、乗かご13内に設置された目的階である2階の図示しない階床ボタンを押す。これにより、信号線14を介して制御盤1の制御部17に信号が送信され、制御部17は、この信号に応じたモータ11の制御を行う。これにより、乗かご13は目的階である2階の乗場8まで下降する。2階の乗場8に乗かご13が到着すると、利用客は乗かご13から2階の乗場8に降りることになる。
【0027】
[暗証呼びモード]
次に、本実施形態で実行される暗証呼びモードについて、図4に示すフローチャートを参照して説明する。なお、ここでは一例として、4階の乗場6において暗証呼びモードに設定され、次に2階の乗場8への呼び登録が行われ、その後に2階の乗場8で暗証呼びモードを通常運転モードに復帰させる操作が行われる場合について説明する。
【0028】
4階の乗場6の利用者が、呼び登録ボタン2を所定時間以上、例えば前述のように30秒以上長押しする特殊操作を行う(手順S1)。そのときの信号が信号線15を介して制御盤1の制御部17に送信され、さらにモード設定部18に送信される。これによりモード設定部18は、設定されるモードを、通常運転モードから暗証呼びモードにする処理を行う。これに応じて制御部17は、前述の通常操作では乗かご13が昇降しないように制御する(手順S2)。
【0029】
モード設定部18における暗証呼びモードの設定に伴い、色信号送信部19は、各乗場6〜9のそれぞれの呼び登録ボタン2〜5を、赤色、青色、黄色にランダムに点灯させる処理を行う(手順S3)。
【0030】
このような状態において、4階の乗場6の利用者が、例えば呼び登録ボタン2を赤色点灯時に1回押し、次に青色点灯時に1回押す(手順S4)。これにより、赤色−青色の色の組み合わせから成る所定色に相応する色信号が信号線15を介して制御盤1の色信号受信部21に受信される。
【0031】
この色信号受信部21の受信に応じて、判別部20は図3に示す関係から、赤色−青色の色の組み合わせから成る所定色に対応する2階の乗場8が目的階であると判別する。その判別結果が制御部17に出力され、制御部17は呼び操作が行われた4階の乗場6まで乗かご13を移動させ、その後に暗証呼び登録を行い(手順S5)、さらに目的階である2階の乗場8への行き先階登録を行う(手順S6)。
【0032】
利用者が4階の乗場6から乗かご13に乗り込んだ後、制御部17は乗かご13を2階の乗場8まで下降運転させるようにモータ11を駆動制御する。これにより乗かご13は2階の乗場8に到着し、利用者は乗かご13から2階の乗場8に降りることができる。なお、暗証呼びモード設定中は、乗かご13内に設けられる階床ボタンの操作は無効とされ、乗り場6〜9の呼び登録ボタン2〜5の操作のみで乗かご13の昇降制御が行われるようになっている。
【0033】
[暗証呼びモードの解除]
例えば、2階の乗場8に降りた利用者が、暗証呼びモードを解除する場合には、2階乗場8の点灯状態にある呼び登録ボタン4を、黄色点灯時に1回押し、次に赤色点灯時に1回押し、次に青色点灯時に1回押す操作を行う(手順S7)。
【0034】
このときの黄色−赤色−青色の色の組み合わせから成る特定色に相応する色信号が、色信号受信部21を介して判別部20に送信される。判別部20は図3に示す関係から、黄色−赤色−青色の色の組み合わせから成る特定色に対応する通常運転モードへの復帰の指示がなされたことを判別する。この判別部20における判別結果に応じて、モード設定部18は、設定されるモードを、暗証呼びモードから通常運転モードに切り換える処理を行う。このモード設定部18における通常運転モードへの設定モードの変更に伴って、制御部17は、前述した乗かご13の通常運転を実行させる制御処理を行う(手順S8)。
【0035】
このように構成した本実施形態は、前述したように、乗り場6〜9の呼び登録ボタン2〜5が長押しされたときに、モード設定部18により通常操作による呼び登録を無効にする暗証呼びモードに設定され、色信号送信部19によって呼び登録ボタン2〜5を赤色、青色、黄色にランダムに点灯させる操作が行われる。このように呼び登録ボタン2〜5が点灯している状態において、呼び登録ボタン2〜5のいずれかが押圧されたときに、判別部20で色信号受信部21から送信される色信号に係る所定色に応じた目的階が判別され、制御部17によってその判別された目的階への乗かご13の昇降制御が実行される。すなわち本実施形態は、キースイッチから成る専用操作部を設けることなく、暗証呼びモードに設定し、選択された目的階へ乗かご13を昇降させることができる。これにより、本実施形態は、当該エレベータの呼び登録装置の設置に要する設備コストを低減させることができ、優れた実用性を確保することができる。
【0036】
また本実施形態は、前述したように、呼び登録ボタン2〜5のそれぞれが赤色、青色、黄色にランダムに点灯している状態において、特定色(黄色−赤色−青色の色の組み合わせ)に相応して呼び登録ボタン2〜5が押されたとき、判別部20によって暗証呼びモードが解除されたと判別される。これに応じて、モード設定部18において通常運転モードに切り換えられ、制御部17により乗かご13の通常運転を行わせる制御処理が実行される。すなわち本実施形態は、キースイッチから成る専用操作部を設けることなく、暗証呼びモードを解除させ、通常運転に復帰させることができる。
【0037】
なお、前述した実施形態では、所定色を2つの色の組み合わせによって形成したが、単一色によって、あるいは3つ以上の色の組み合わせによって、所定色を形成するようにしてもよい。また、前述した実施形態では、特定色を3つの色の組み合わせによって形成したが、単一色、または2つの色の組み合わせによって、または4つ以上の色の組み合わせによって、特定色を形成するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0038】
1 制御盤
2 呼び登録ボタン
3 呼び登録ボタン
4 呼び登録ボタン
5 呼び登録ボタン
6 4階の乗場
7 3階の乗場
8 2階の乗場
9 1階の乗場
10 信号線
11 モータ
12 ロープ
13 乗かご
14 信号線
15 信号線
16 つり合い重り
17 制御部
18 モード設定部
19 色信号送信部
20 判別部
21 色信号受信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗かごの通常運転を行わせる通常操作とは異なる操作に応じて目的階の呼び登録を行い、前記乗かごを前記目的階へ昇降させることを可能にするエレベータの呼び登録装置において、
乗場に設けられた呼び登録ボタンで特殊操作が為されたとき、設定されるモードを、前記通常操作による呼び登録を有効にする通常運転モードから、前記通常操作による呼び登録を無効にする暗証呼びモードに切り換えるモード設定部と、
このモード設定部における前記暗証呼びモードの設定に応じて色信号を前記乗場の前記呼び登録ボタンに送信し、前記呼び登録ボタンを複数色に点灯させる色信号送信部と、
前記乗場に設けられた前記呼び登録ボタンが複数色に点灯している状態にあって、前記乗場の前記呼び登録ボタンが押圧されたとき、該当する呼び登録ボタンの押圧操作に係る色信号を受信する色信号受信部と、
予め設定される前記複数色に含まれる所定色と、この所定色に対応する目的階との関係に基づいて、色信号受信部で受信された前記色信号に相応する所定色に対応する目的階を判別する判別部と、
この判別部で判別された目的階への呼びを登録し、該当する目的階へ前記乗かごを昇降させる制御処理を行う制御部とを備えたことを特徴とするエレベータの呼び登録装置。
【請求項2】
請求項1に記載のエレベータの呼び登録装置において、
前記判別部には、前記複数色に含まれるものの、前記所定色とは異なる特定色も設定され、
前記判別部は、前記暗証呼びモードに設定されている状態で前記特定色が前記色信号受信部で受信されたとき、前記暗証呼びモードを解除する指示がなされたと判別する処理を行い、
前記モード設定部は、前記判別部の前記暗証呼びモードを解除する指示がなされたと判別する処理に応じて、設定されるモードを、前記暗証呼びモードから前記通常運転モードに切り換える処理を行い、
前記制御部は、前記モード設定部で前記通常運転モードが設定されたとき、前記乗かごの前記通常運転を行わせる制御処理を実行することを特徴とするエレベータの呼び登録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−35632(P2013−35632A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−171122(P2011−171122)
【出願日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(000232955)株式会社日立ビルシステム (895)
【Fターム(参考)】