説明

オイルストッパ

【課題】この発明は、変速機の修理やメンテナンス等の際に、変速機ケースに開口する貫通孔内に挿入されるオイルストッパを、内径の異なるオイルシールに対してシールできる構造にすることを目的とする。
【解決手段】この発明は、変速機ケースのオイルストッパにおいて、オイルストッパは、弾性部材から成り、一端が開口し他端が閉鎖する中空状のストッパベースと、非弾性部材から成り、ストッパベースの一端の開口からその内部に挿入されるスライドピンとを有し、ストッパベースはオイルシールの内周に挿入される挿入部を備え、挿入部の内周面に内径が異なる複数の溝部を、各溝の異なる内径が挿入部の軸方向に沿って拡大または縮小するように並べて形成し、スライドピンは複数の溝部と嵌合するヘッド部を備え、ヘッド部によって溝部の内径を拡大させることで、挿入部の外周面をオイルシールの内周面に密着させるようにしたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はオイルストッパに係り、特に、ドライブシャフトを取り外した変速機ケースの貫通孔からオイルが外部へ漏出するのを防止するオイルストッパに関する。
【背景技術】
【0002】
変速機の修理やメンテナンスをする際に、作業者は、変速機ケースからドライブシャフトを取り外すことがある。そのとき、変速機ケースの貫通孔からオイルが漏れ出ないようにするために、貫通孔にオイルストッパを挿入し、貫通孔に配置されるオイルシールとオイルストッパとを接触させて、オイルが外部に漏出しないようにしている。
従来のオイルストッパには、一つの内径のオイルシールに対応した外径を有するもの(外径が調整不可)や、異なる内径のオイルシールに外径を調整して対応できるもの(外径が調整可能)がある。
外径が調整不可のオイルストッパでは、内径の異なる複数のオイルシールに装着できない。このため、オイルシール装着のために変速機のオイルシールの内径を調べ、適当な外径を有するオイルストッパを選定しなければならなかった。
また、外径が調整不可のオイルストッパでは、オイルシールの内径の僅かな寸法差にも対応できなかった。様々なオイルシールの内径に対応するためには、多くのオイルストッパを準備する必要があった。
外径が調整可能なオイルストッパとしては、実公平6−33250に記載の構造があった。実公平6−33250のオイルストッパの構造は、弾性部材から成るストッパベースと非弾性部材から成るスライドピンとを有し、変速機ケースの貫通孔にオイルストッパを挿入して、スライドピンをストッパベース内で先端部に向けて移動させ、ストッパベースの外周を拡大させてオイルストッパを貫通孔で保持させ、ストッパベースをオイルシールに軸方向から押し付けて、ストッパベースとオイルシールとを接触させるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公平6−33250
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前記実公平6−33250のような構造では、スライドピンをストッパベース内で安定して保持する機能がない。そのため、スライドピンの保持が不安定となり、ストッパベースからスライドピンが抜け落ちて、オイルストッパがオイルシールから外れてしまい、変速機ケースの貫通孔からオイルが漏出する虞があった。
また、このような構造では、変速機ケースの貫通孔の内径寸法とオイルシールの径寸法の両方に合ったオイルストッパを選定する必要があり、複数のオイルストッパを事前に準備する必要があった。
さらに、作業者は、スライドピンを貫通孔の軸方向に押してオイルストッパを貫通孔に取り付けているので、オイルストッパによってオイルシールが貫通孔の軸方向に過度に押されて、オイルシールが押し潰される虞があった。
そのため、実公平6−33250のオイルストッパを用いて変速機の修理やメンテナンスを行うたびに、オイルストッパによってオイルシールに過度な押圧力が加わり、オイルシールの劣化が早まるとともに、寿命が早期に低下してしまい、オイルシールのシール機能が損なわれて変速機ケースから外部へとオイルが漏出する虞があった。
【0005】
この発明は、変速機の修理やメンテナンス等の際に、変速機ケースに開口する貫通孔内に挿入されるオイルストッパを、内径の異なるオイルシールに対してシールできる構造にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、変速機ケースにドライブシャフトを挿入する貫通孔を設け、前記貫通孔の内部に前記ドライブシャフトの外周面と接触するオイルシールを配置し、前記貫通孔から前記ドライブシャフトを取り外した際に、前記オイルシールの内周に挿入され、前記変速機ケースから外部へのオイル漏れを防止するオイルストッパにおいて、前記オイルストッパは、弾性部材から成り、一端が開口し他端が閉鎖する中空状のストッパベースと、非弾性部材から成り、前記ストッパベースの一端の開口からその内部に挿入されるスライドピンとを有し、前記ストッパベースは、前記オイルシールの内周に挿入される挿入部を備え、前記挿入部の内周面に内径が異なる複数の溝部を、各溝の異なる内径が前記挿入部の軸方向に沿って拡大または縮小するように並べて形成し、前記スライドピンは、前記複数の溝部と嵌合するヘッド部を備え、前記ヘッド部によって前記溝部の内径を拡大させることで、前記挿入部の外周面を前記オイルシールの内周面に密着させるようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
この発明のオイルストッパは、ストッパベースの挿入部をオイルシールの内周に挿入したのち、スライドピンを挿入部の軸方向に移動させることで、スライドピンのヘッド部が挿入部の内周面に形成される溝部に嵌合する。そして、オイルストッパは、この嵌合した溝部によってスライドピンのヘッド部を安定して保持し、スライドピンがストッパベースから抜け落ちるのを防止できる。
その結果、この発明のオイルストッパは、スライドピンのヘッド部で挿入部の外周面を確実に拡大させることができ、挿入部の外周面とオイルシールの内周面とを接触させて、貫通孔からオイルが漏出するのを防止できる。
また、この発明のオイルストッパは、挿入部の内周面に、内径が異なる複数の溝部を内径が挿入部の軸方向に沿って拡大または縮小するように並べて形成している。
そのため、オイルストッパは、スライドピンのヘッド部を挿入部の軸方向に移動させて、ヘッド部を複数の溝部のいずれか一つと嵌合させて、挿入部の外周面を拡大または縮小させることができる。その結果、オイルストッパは、スライドピンのヘッド部によって挿入部の外周面の外径寸法を異なる大きさに変化させることができ、内径の異なるオイルシールであっても密着させることができる。
これによって、この発明のオイルストッパは、1つのオイルストッパで内径の異なる複数のオイルシールに対応することができる。
さらに、この発明のオイルストッパは、ストッパベースの挿入部をオイルシールの内周に挿入して、挿入部の外径を徐々に調整または拡大させながら、オイルシールの内周面と挿入部の外周面とを接触させることができる。
そのため、オイルストッパは、従来構造(実公平6−33250)に記載の構造のように、オイルストッパをオイルシールに取り付ける際に、オイルシールを過度に押し潰すことがない。
その結果、この発明のオイルストッパは、オイルシールの劣化を抑制できるとともに、寿命を向上できるため、オイルシールを介して変速機ケースから外部ヘオイルが漏出するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は変速機の斜視図である。(実施例)
【図2】図2はオイルストッパを取り付ける際の変速機の斜視図である。(実施例)
【図3】図3はオイルストッパの斜視図である。(実施例)
【図4】図4はオイルストッパの断面図である。(実施例)
【図5】図5は小径のオイルシールに合わせて挿入部の外径を縮小したオイルストッパの断面図である。(実施例)
【図6】図6は大径のオイルシールに合わせて挿入部の外径を拡大したオイルストッパの断面図である。(実施例)
【図7】図7は変形例を示すオイルストッパの断面図である。(変形例)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。
【実施例】
【0010】
図1〜図6は、この発明の実施例を示すものである。図1・図2において、1はエンジン、2は変速機である。エンジン1に連結された変速機2は、図5・図6に示すように、変速機ケース3に複数段の変速ギヤ4と終減速ギヤ5とディファレンシャルギヤ6とを内蔵している。ディファレンシャルギヤ6には、左右のドライブシャフト7を接続している。エンジン1の駆動力は、変速機2の複数段の変速ギヤ4の切り換えによりトルク・回転速度を変換され、終減速ギヤ5によりディファレンシャルギヤ6を介して左右のドライブシャフト7に伝達され、車輪を駆動する。
前記変速機ケース3には、ドライブシャフト7を挿入する貫通孔8を設けている。貫通孔8の内部には、ドライブシャフト7の外周面と接触するオイルシール9を配置している。変速機ケース3は、図2に示すように、貫通孔8からドライブシャフト7を取り外した際に、変速機ケース3の貫通孔8から外部へのオイル漏れを防止するために、オイルシール9の内周にオイルストッパ10を挿入している。
【0011】
変速機ケース3から外部へのオイル漏れを防止するオイルストッパ10は、図3・図4に示すように、弾性部材から成るストッパベース11と、非弾性部材から成るスライドピン12とを有している。
前記ストッパベース11は、オイルシール9の内周に挿入される有底筒状の挿入部13を備え、挿入部13の一端に径外方向に突出する突縁部14を介して接続する筒状の延長部15を備え、延長部15の一端外周に他端側に向かって延びる筒状の外周部16を備えている。ストッパベース11は、延長部15の一端が開口部17により開口し挿入部13の他端が閉鎖部18により閉鎖する挿入孔19を有する中空状に形成される。
挿入部13は、挿入孔19の閉鎖部18の内周面に、内径が異なる円環状の複数の溝部20−1〜20−4を形成している。複数の溝部20−1〜20−4は、各溝20−1〜20−4の異なる内径が、挿入部13の軸方向に沿って拡大または縮小するように並べて形成している。この実施例では、各溝20−1〜20−4の異なる内径d1〜d4が、挿入部13の軸方向に沿って開口部17側に向かい順次に縮小するように同軸上に並べて形成している。(d4<d3<d2<d1)
前記スライドピン12は、作業者が把持して操作する短円柱状の操作部21を備え、操作部21の中心に一端側を接続した軸状の延長部22を備え、延長部22の他端側に中心を接続した円板状のヘッド部23を備えている。ヘッド部23は、外周縁に溝部20−1〜20−4と嵌合する断面テーパ状の突縁部24を有している。ヘッド部23の外径d5は、溝部20−1〜20−4の内径d1〜d4のうちの、最大の内径d1と同等ないしわずかに小さく形成している。(d5≦d1)ヘッド部23は、ストッパベース11の一端の開口部17から挿入孔19の内部に挿入され、突縁部24を複数の溝部20−1〜20−4のいずれか一つと嵌合する。
前記オイルストッパ10は、図5・図6に示すように、ストッパベース11の挿入部13の挿入孔19に挿入したスライドピン12のヘッド部23によって溝部20−1〜20−4の内径を拡大させることで、挿入部13の外周面をオイルシール9の内周面に密着させるようにしている。
【0012】
前記変速機2の修理やメンテナンス等を行う際には、変速機ケース3の貫通孔8からドライブシャフト7を取り外すことがある。そのとき、変速機ケース3の内部に溜まったオイルが貫通孔8から外部へと漏れないように、貫通孔8をオイルストッパ10で閉鎖する。
オイルストッパ10は、ストッパベース11の挿入部13をオイルシール9の内周に挿入したのち、スライドピン12を挿入部13の軸方向に移動させることで、スライドピン12のヘッド部23が挿入部13の内周面に形成される複数の溝部20−1〜20−4のいずれか一つに嵌合する。例えば、図5においては、スライドピン12のヘッド部23が最大の内径d1の溝部20−1に嵌合している。そして、オイルストッパ10は、この嵌合した溝部20−1によってスライドピン12のヘッド部23を安定して保持され、スライドピン12がストッパベース11から抜け落ちるのを防止できる。
その結果、このオイルストッパ10は、スライドピン12のヘッド部23で挿入部13の外周面を確実に拡大させることができ、挿入部13の外周面とオイルシール9の内周面とを接触させて、貫通孔8からオイルが漏出するのを防止できる。
【0013】
また、このオイルストッパ10は、挿入部13の内周面に、内径が異なる複数の溝部20−1〜20−4を、内径が挿入部13の軸方向に沿って開口部17側に向かい順次に縮小するように並べて形成している。
そのため、オイルストッパ10は、スライドピン12のヘッド部23を挿入部13の軸方向に移動させて、ヘッド部23を複数の溝部20−1〜20−4のいずれか一つと嵌合させて、挿入部13の外周面を拡大または縮小させることができる。
例えば、図5においては、スライドピン12のヘッド部23を最大の内径d1の溝部20−1に嵌合することで、挿入部13の外周面を拡大させずに、内径の小さなオイルシール9に密着させることができる。また、図6においては、スライドピン12のヘッド部23を最小の内径d4の溝部20−4に嵌合することで、挿入部13の外周面の最大に拡大せ、内径の大きなオイルシール9に密着させることができる。
その結果、オイルストッパ10は、スライドピン12のヘッド部23によって挿入部13の外周面の外径寸法を異なる大きさに変化させることができ、内径の異なるオイルシール9であっても密着させることができる。
これによって、このオイルストッパ10は、1つのオイルストッパ10で内径の異なる複数のオイルシール9に対応することができる。
【0014】
さらに、このオイルストッパ10は、ストッパベース11の挿入部13をオイルシール9の内周に挿入して、挿入部13の外径を徐々に調整または拡大させながら、オイルシール9の内周面と挿入部13の外周面とを接触させることができる。
そのため、オイルストッパ10は、従来構造(特許文献1)に記載の構造のように、オイルストッパ10をオイルシール9に取り付ける際に、オイルシール10を過度に押し潰すことがない。
その結果、このオイルストッパ10は、オイルシール9の劣化を抑制できるとともに、寿命を向上できるため、オイルシール9を介して変速機ケース3から外部ヘオイルが漏出するのを防止できる。
【0015】
また、オイルストッパ10は、ストッパベース11の挿入部13の内周面のうち各溝部20−1〜20−4に挟まれる部分を、挿入部13の内部の中心に向けて突出する円環状の複数の山部25−1〜25−3に形成している。また、各溝部20−1〜20−4のうち両端に位置する溝部20−1及び溝部20−4の各外側には、山部に相当する壁部26−1・26−2を形成している。
これにより、オイルストッパ10は、溝部20−1〜20−4のいずれか一つと嵌合したスライドピン12のヘッド部23を、両側の壁部26−1・26−2を含む山部25−1〜25−3の二つで挟んでいるので、ヘッド部23を確実に保持することができ、スライドピン12を安定して保持することができる。
また、オイルストッパ10は、各溝部20−1〜20−4に挟まれる部分を山部25−1〜25−3としたことで、スライドピン12を挿入部13の軸方向に移動させる際に、スライドピン12のヘッド部23を滑らかな形状の山部24−1〜24−3の表面に沿って容易に移動させることができる。
これによって、このオイルストッパ10は、スライドピン12の移動をスムーズにでき、ヘッド部23の溝部20−1〜20−4への出し入れが容易となる。
【0016】
なお、上述実施例のオイルストッパ10は、挿入部13の内周面に、内径が異なる複数の溝部20−1〜20−4を、内径が挿入部13の軸方向に沿って開口部17側に向かい順次に縮小するように並べて形成している。(d4<d3<d2<d1)
これに対して、図7に示すように、オイルストッパ10は、挿入部13の内周面に、内径が異なる複数の溝部20−1〜20−4を、内径が挿入部13の軸方向に沿って開口部17側に向かい順次に拡大するように並べて形成することもできる。すなわち、オイルストッパ10は、各溝20−1〜20−4の異なる内径d1〜d4が、挿入部13の軸方向に沿って開口部17側に向かい順次に拡大するように同軸上に並べて形成することもできる。(d4>d3>d2>d1)
このオイルストッパ10は、スライドピン12のヘッド部23を複数の溝部20−1〜20−4のいずれか一つと嵌合させて、挿入部13の外周面を拡大または縮小させることができ、その結果、スライドピン12のヘッド部23によって挿入部13の外周面の外径寸法を異なる大きさに変化させることができ、内径の異なるオイルシール9であっても密着させることができる。
これによって、このオイルストッパ10は、1つのオイルストッパ10で内径の異なる複数のオイルシール9に対応することができる。
【0017】
また、上述実施例のオイルストッパ10は、ストッパベース11の挿入部13の内周面に内径が異なる円環状の複数の溝部20−1〜20−4を形成しているが、挿入部13の内周面に螺旋状の溝部を、内径が挿入部13の軸方向に沿って次第に拡大または縮小するように形成し、スライドピン12に螺旋状の溝部と嵌合する螺旋状のヘッド部を設けることもできる。
このオイルストッパ10は、スライドピン12の回転によって螺旋状の溝部に沿って螺旋状のヘッド部を回転移動させることで、挿入部13の外周面を拡大または縮小させることができ、その結果、挿入部13の外周面の外径寸法を異なる大きさに容易に変化させることができるとともに微調整することができ、内径の異なるオイルシール9であっても密着させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0018】
この発明は、変速機ケースの貫通孔内に挿入されるオイルストッパを内径の異なるオイルシールに対してシールできるものであり、部材に固定するパネルを位置決めなどで仮止めする際のような、一時的に物と物を固定する器具に対して応用が可能である。
【符号の説明】
【0019】
1 エンジン
2 変速機
3 変速機ケース
7 ドライブシャフト
8 貫通孔
9 オイルシール
10 オイルストッパ
11 ストッパベース
12 スライドピン
13 挿入部
13 挿入部
15 延長部
19 挿入孔
20−1〜20−4 溝部
23 ヘッド部
25−1〜25−3 山部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
変速機ケースにドライブシャフトを挿入する貫通孔を設け、前記貫通孔の内部に前記ドライブシャフトの外周面と接触するオイルシールを配置し、前記貫通孔から前記ドライブシャフトを取り外した際に、前記オイルシールの内周に挿入され、前記変速機ケースから外部へのオイル漏れを防止するオイルストッパにおいて、前記オイルストッパは、弾性部材から成り、一端が開口し他端が閉鎖する中空状のストッパベースと、非弾性部材から成り、前記ストッパベースの一端の開口からその内部に挿入されるスライドピンとを有し、前記ストッパベースは、前記オイルシールの内周に挿入される挿入部を備え、前記挿入部の内周面に内径が異なる複数の溝部を、各溝の異なる内径が前記挿入部の軸方向に沿って拡大または縮小するように並べて形成し、前記スライドピンは、前記複数の溝部と嵌合するヘッド部を備え、前記ヘッド部によって前記溝部の内径を拡大させることで、前記挿入部の外周面を前記オイルシールの内周面に密着させるようにしたことを特徴とするオイルストッパ。
【請求項2】
前記挿入部の内周面のうち前記各溝部に挟まれる部分を前記挿入部の内部に向けて突出する山部としたことを特徴する請求項1に記載のオイルストッパ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−219847(P2012−219847A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−83318(P2011−83318)
【出願日】平成23年4月5日(2011.4.5)
【出願人】(000002082)スズキ株式会社 (3,196)
【Fターム(参考)】