説明

オイルドレン構造

【課題】ドレンプラグを外してオイルパンに貯留されているオイルを排出させる際に、オイルドレン孔の開口端からオイルが液だれすることを防止する。
【解決手段】オイルパン6の側壁6aに固設されているドレンシート11のオイルドレン孔11cに、進退自在に挿通されているドレンガイド13の両側に突設されている支持ピン15が、ドレンシート11に形成されているガイド溝11eに挿通支持されており、オイルドレン孔11cを閉塞するドレンプラグ12を外してオイルを放出させると、そのときの流動抵抗によりドレンガイド13が所定吐出長さLだけ突出される。オイルパン6に貯留されているオイルの残量が少なくなるとドレンガイド13の突端からオイルが滴下されるため、オイルパン6側に液だれすることがない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オイルパンに貯留されているオイルをオイルドレン孔から吐出させるに際し、オイルがオイルパンの底面側へ回り込んで汚損してしまうことを防止するオイルドレン構造に関する。
【背景技術】
【0002】
エンジンや自動変速機等では、それらの本体の底部にオイルパンが設けられており、このオイルパンに貯留されているオイルをオイルポンプで循環することで、各摺動部位を潤滑すると共に冷却する。このオイルは経時的に性能劣化するため、所定期間毎に交換する必要がある。又、点検修理の際にもオイルを排出させる場合がある。
【0003】
オイルパンに貯留されているオイルの排出はオイルパンに形成されているオイルドレン孔から行う。このオイルドレン孔はドレンプラグにより閉塞されており、このドレンプラグを外すことで、オイルドレン孔からオイルが放出され、放出されたオイルは廃油受けにて回収される。
【0004】
ところで、周辺部品のレイアウト上の制約から、オイルドレン孔をオイルパンの側面に形成するものがある。オイルドレン孔がオイルパンの側面に形成されている場合、オイルは斜め下方に放出される。ドレンプラグをオイルドレン孔から外した直後は、オイルパンに貯留されているオイル量が多いため、オイルはオイルドレン孔から比較的遠方に放出されるが、オイル残量が少なくなるに従い、次第にオイルはオイルドレン孔の開口端側に近接し、やがてオイルドレン孔の開口端から液だれする。オイルドレン孔の開口端から液だれしたオイルは、オイルパンの側面を伝って底面側へ回り込み、一部は底面から滴下され、残りは底面に残留する。
【0005】
オイルパンの下方に、工具や計測器類が置かれている場合、これらは滴下されたオイルにより汚損され、更に、オイルパン底面や床面もオイルで汚損される。一般に、作業者はオイルパンからオイルを排出させた後、オイルパン底面等をウエスで拭き取る作業を行うが、オイルが液だれ状に付着されている場合、このオイルを完全に払拭しなければならず、作業性が悪い。
【0006】
オイルパンに貯留されているオイルをオイルパンの底面側に回り込ませることなく排出させる技術として、例えば特許文献1(特開平11−173133号公報)には、ドレンプラグにオイルを排出させる油路を形成した技術が開示されている。
【0007】
この油路は、流入口がドレンプラグに形成されている軸部の先端に開口され、吐出口が基端側軸部の外周に開口されており、ドレンプラグを緩めると、オイルパンに貯留されているオイルが流入口から油路を通り、軸部の基部側に開口されている吐出口から外周方向に放出されるため、オイルパン内のオイル残量が少なくなってもオイルドレン孔の開口端から液だれするオイル量は少なくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平11−173133号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、ドレンプラグはオイルドレン孔に螺入された状態で、このオイルドレン孔を閉塞しているため、ドレンプラグを緩めるに際しては回転させる必要がある。従って、上述した文献に開示されているような、軸部の基部側外周に油路の吐出口が開口されているドレンプラグでは、ドレンプラグを緩めると吐出口も回転するため、この吐出口から放出されるオイルが周囲に飛散され易く、ドレンプラグを緩めるために使用している工具やオイルパン側面周囲を汚損してしまう不都合がある。
【0010】
従って、ドレンプラグを緩める際に、オイルの吐出方向が下方に指向されるまで細心の注意が必要となり、作業効率が悪くなるという不都合がある。更に、狭い径の油路を通してオイルを排出させる必要があるため、オイル排出時間が長くなり、作業効率が低下するという不都合がある。
【0011】
本発明は、上記事情に鑑み、ドレンプラグを外してオイルパンに貯留されているオイルを排出させるに際し、オイルパン内のオイル残量が少なくなっても、オイルドレン孔の開口端から液だれすることがなくオイルパンを汚損することがないばかりか、オイル排出時間を必要以上に制限することがなく、作業効率の良いオイルドレン構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明によるオイルドレン構造は、オイルが貯留されているオイルパンの側壁に設けられたオイルドレン孔と、前記オイルドレン孔を外部から閉塞するドレンプラグと、前記オイルドレン孔に該ドレンガイド孔の開口端から突出自在に挿通されているドレンガイドと、前記ドレンガイドを前記オイルドレン孔から突出させた際の突出長さを規制するストッパとを備える。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、オイルドレン孔に、このドレンガイド孔の開口端から突出自在なドレンガイドが挿通されていると共に、このドレンガイドの突出長さがストッパで規制されるので、ドレンプラグを外してオイルパンに貯留されているオイルを排出させるとオイルの流動抵抗によりドレンガイドが所定突出長さだけ突出されるため、オイルパン内のオイル残量が少なくなり、ドレンガイドの突端からオイルが滴下されても、オイルパン側に液だれすることがなくオイルパンの汚損を防止することができ、その後の作業が容易となる。又、オイルドレン孔の径が必要以上に狭められることがないので、オイル排出時間が制限されず、作業効率が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】第1実施形態によるパワートレインの概略構成図
【図2】同、オイルドレン部の拡大断面図
【図3】同、ドレンプラグを外した状態の図2相当の断面図
【図4】同、(a)はドレンシートの正面図、(b)は(a)のb-b断面図
【図5】同、ドレンシートの背面図
【図6】同、(a)はドレンガイドの正面図、(b)は(a)の右側面図
【図7】同、オイルドレン部の要部側面図
【図8】同、図7の背面図
【図9】第2実施形態を示し、(a)はドレンガイドの正面図、(b)は(a)の右側面図
【図10】同、オイルドレン部の背面図
【図11】第3実施形態によるオイルドレン部の側面断面図
【図12】同、ドレンプラグを外した図11相当の断面図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。
【0016】
[第1実施形態]
図1〜図8に本発明の第1実施形態を示す。図1に示すように、自動車等の車両の前部に搭載されているパワープラント1は、エンジン2と、このエンジン2の出力側にトルクコンバータ3を介して連設された自動変速機(A/T)4とを有し、この自動変速機4の出力側にドライブ軸5が連設されている。尚、自動変速機4からの駆動力はドライブ軸5を介して、駆動輪を軸支するアクスル軸に伝達される。
【0017】
又、エンジン2の底部にエンジンオイルパン6が固設されている。このエンジンオイルパン6にはオイルが貯留されており、エンジン2が駆動すると、エンジンオイルパン6に貯留されているオイルがオイルポンプ(図示せず)によって吸い上げられてエンジン2内を循環する。そして、循環されるオイルによって各摺動部位が潤滑、及び冷却される。
【0018】
一方、自動変速機4の底部に変速機オイルパン7が固設されている。この変速機オイルパン7に自動変速機用オイル(ATF)が貯留されている。この自動変速機用オイルは、図示しない変速機オイルポンプにより吸い上げられてトルクコンバータ3や各変速機構に供給されて、各摺動部位を潤滑すると共に冷却する。
【0019】
又、エンジンオイルパン6の後部側壁6aが底部から上部後方へ傾斜されており、この後部側壁6aの下部側にオイルドレン部8が設けられている。オイルドレン部8を設ける位置は、エンジンオイルパン6の周辺にレイアウトされている部品や最低地上高との関係で決定される。本実施形態では、このような制約の中で後部側壁6aの下部に設定されている。
【0020】
図2に示すように、オイルドレン部8は、ドレンシート11とドレンプラグ12とドレンガイド13とを有している。又、図4、図5に示すように、ドレンシート11は三角おむすび状に形成されたフランジ部11aを有し、このフランジ部11aの中心にシート本体11bが一体形成されている。シート本体11bは後方へ延出する円筒状をなし、その内周に円環状のオイルドレン孔11cが形成されている。又、オイルドレン孔11cはフランジ部11aを貫通して形成されている。更に、このシート本体11bの内周にドレンねじ部11dが螺設されている。
【0021】
又、エンジンオイルパン6のオイルドレン部8に対応する位置にドレン開口部6bが穿設されている。更に、後部側壁6aの内面であってドレン開口部6bと同軸上にドレンシート11のフランジ部11aが溶接等の手段により接合されている。尚、ドレン開口部6bはオイルドレン孔11cよりもやや大きく形成されている。
【0022】
ドレンプラグ12は、ドレンねじ部11dに螺合するねじ軸部12aを有し、その基端にボルト頭12bが一体形成され、更に、ねじ軸部12aの基部とボルト頭12bとの間に段部12cが形成されている。この段部12cはドレン開口部6bに臨まされるものであり、ドレン開口部6bの内径及び板厚とほぼ同じ、或いはやや小さい外形及び高さを有している。尚、符号14は、ボルト頭12bとドレン開口部6bとの間をシールするOリング等のオイルシールである。
【0023】
上述したドレンガイド13はシート本体11bの内周に配設されている。このドレンガイド13は半円筒状に形成されており、その外周がシート本体11bの内周よりもやや小さい径を有して、オイルドレン孔11cの内周に摺動自在にされている。更に、このシート本体11bにガイド溝11eが形成されている。図4に示すように、ガイド溝11eは、シート本体11bの軸芯を通る水平線よりも下方であって、左右の対称な位置に軸方向に沿って一対形成されている。このガイド溝11eの後側の端部11hが開口されており、又、中途に抜け止め部としての絞り部11fが形成されている。
【0024】
一方、ドレンガイド13の両側に、ガイド溝11eに挿入される支持ピン15が水平方向へ突設されており、ガイド溝11eに支持ピン15が挿入された状態では、このドレンガイド13とシート本体11bとが同心状に配設される。又、図6に示すように、支持ピン15は前部から後部にかけて拡幅するテーパ面15a(図6(b)参照)を有するカム形に形成されており、この支持ピン15の上下方向の最大幅w1が、ガイド溝11eの幅w2よりもやや小さく形成されていると共に、絞り部11fの最小幅w3よりもやや大きく形成されている(w2>w1>w3)。
【0025】
図7、図8に示すように、ドレンガイド13はシート本体11bのオイルパン内に突出されている後端面側から挿入され、その両側に突設されている支持ピン15を、ガイド溝11eに対し、後側端部11hの開口から装着する。そして、この支持ピン15をガイド溝11eに沿って挿入し、絞り部11fを通過させて、このドレンガイド13をシート本体11bに進退自在にセットする。支持ピン15は先端側から後端側へ拡幅するテーパ面15aが形成されているため、絞り部11fをスムーズに通過させることができると共に、通過後は、拡幅側端部が絞り部11fに対峙して抜け止めされる。
【0026】
図2に示すように、ドレンプラグ12がドレンシート11に螺入された状態では、このドレンプラグ12の先端がドレンガイド13の端面を押圧し、このドレンガイド13を後退させる。ドレンガイド13が後退された状態では、図4(b)に示すように、支持ピン15の後端が絞り部11fのやや前方に位置する。尚、図2(後述する図11も同じ)においては、オイルシール14がエンジンオイルパン6とドレンプラグ12のボルト頭12bとの間に食い込んでいるように記載されているが、実際のオイルシール14は両者6,12b間に密着されているに過ぎない。
【0027】
一方、図3に示すように、ドレンプラグ12をドレンシート11から取り外して、ドレンガイド13を突出させると、支持ピン15の縮幅側端部がガイド溝11eの先端11gに掛止されて、突出状態が維持される。従って、このガイド溝11aの先端11gが本発明のストッパとして機能し、端部11hは反ストッパ側に配置されている。
【0028】
このときのドレンガイド13の突出長さLは、エンジンオイルパン6内のオイル残量が少なくなりドレンガイド13の突端からオイルが滴下される場合であっても、このオイルがドレンガイド13の底面を伝ってエンジンオイルパン6側へ周り込まない長さ、或いはドレンガイド13の突端から滴下されたオイルがオイルパン6に付着しない長さに予め実験などから求めて設定されている。
【0029】
次に、このような構成による本実施形態の作用について説明する。オイル交換、或いは点検修理の際に、エンジンオイルパン6に貯留されているオイルを排出する場合、先ず、作業者は、エンジンオイルパン6の後部側壁6aに固設されているドレンシート11に締結されているドレンプラグ12を緩める。
【0030】
すると、ドレンプラグ12のねじ軸部12aが、ドレンシート11に螺設されているドレンねじ部11dに沿って異動する。この場合、ドレンねじ部11dはねじ軸部12aに螺合された状態で移動するので、エンジンオイルパン6に貯留されているオイルが多量に漏れ出すことはない。
【0031】
その後、図3に示すように、ドレンプラグ12をドレンシート11から外すと、エンジンオイルパン6に貯留されているオイルがドレンシート11のオイルドレン孔11cから放物線を描いて勢いよく放出される。このように、ドレンプラグ12を外した直後は、オイルが勢いよく放出されるため、エンジンオイルパン6のドレン開口部6bからオイルが液だれすることはない。或いは液だれしても僅かである。
【0032】
又、エンジンオイルパン6に貯留されているオイルが吐出されると、ドレンガイド13がオイルからの流動抵抗を受けて、同方向へ移動する。ドレンガイド13は、その両側に突設されている支持ピン15が、ドレンシート11のシート本体11bに軸方向に沿って形成されているガイド溝11eに挿通支持されているため、オイルからの流動抵抗を受けるとガイド溝11eに沿って突出される。
【0033】
そして、支持ピン15の先端がガイド溝11eの先端に掛止されると、ドレンガイド13の突出動作が停止される。このときの突出長さLは、エンジンオイルパン6内のオイル残量が少なくなり、その突端からオイルが滴下されても、オイルがエンジンオイルパン6の後部側壁6a側へ周り込まない長さに設定されているため、エンジンオイルパン6の後部側壁6a側にオイルが液だれすることはない。従って、エンジンオイルパン6の後部側壁6aから底面にかけて汚損されることがなく、付着したオイルの払拭作業が容易となる。又、ドレンシート11に形成されているオイルドレン孔11cが必要以上に狭められることがないので、従来のものに比しオイル排出時間が制限されず、作業効率が良くなる。
【0034】
[第2実施形態]
図9、図10に本発明の第2実施形態を示す。尚、第1実施形態と同一の構成部分については同一の符号を付して説明を省略する。上述した第1実施形態ではドレンガイド13を半円筒状としたが、本実施形態では、円筒状のドレンガイド21が採用されている。
【0035】
ドレンガイド21を円筒状にすることで、オイルが吐出される際にドレンガイド21の全周にオイルの流動摩擦が発生するため、上述した第1実施形態のドレンガイド13に比し、ドレンガイド21を応答性良く突出させることができる。又、ドレンガイド21を円筒状にすることで、市販の管材を用いて形成することができるため、製品コストの低減を図ることができる。尚、ドレンプラグ12を外した際のドレンガイド21の突出動作は、上述した第1実施形態のドレンガイド13の突出動作と同一であるため説明を省略する。
【0036】
[第3実施形態]
図11、図12に本発明の第3実施形態を示す。本実施形態は、上述した第2実施形態の変形例である。すなわち、本実施形態では、ドレンシート11のシート本体11bの後端に、ばね受け部材としてのばね受けリング22を装着し、このばね受けリング22とドレンガイド21との間に圧縮ばね23を介装したものである。
【0037】
図11に示すように、ばね受けリング22はねじ軸部22bを有し、このねじ軸部22bが、シート本体11bの内周に螺設されているドレンねじ部11dに後端側から螺入されて締結される。
【0038】
そして、図12に示すように、ドレンプラグ12をドレンシート11から外すと、ドレンガイド21は圧縮ばね23の押圧力で突出される。上述したように、ドレンガイド21はオイルの流動抵抗を受けて突出動作されるため、圧縮ばね23は弱いばね力であってもドレンガイド21の吐出動作を充分にアシストすることができる。尚、ドレンガイド23は、第1実施形態に示す半円筒状のドレンガイド13であっても良い。
【0039】
本実施形態によれば、ドレンガイド21の突出動作をアシストする圧縮ばね23をドレンガイド21とばね受けリング22との間に介装したので、ドレンプラグ12をドレンシート11から外すとドレンガイド21が直ちに突出動作される。そのため、ドレン開口部6bからエンジンオイルパン6側への液だれを有効に防止することができる。又、ドレンシート11が水平に配設されている場合であっても、圧縮ばね23の付勢力によりドレンガイド21を確実に突出動作させることができる。
【0040】
尚、本発明は、上述した各実施形態に限るものではなく、例えば、変速機オイルパン7に本発明を適用しても良い。又、ガイド溝11eをドレンガイド13,21に形成し、このガイド溝11eに挿入される支持ピン15をシート本体11bに設けるようにしても良い。
【符号の説明】
【0041】
2…エンジン
6…エンジンオイルパン
6a…後部側壁
6b…ドレン開口部
8…オイルドレン部
11…ドレンシート
11b…シート本体
11c…オイルドレン孔
11d…ドレンねじ部
11e…ガイド溝
11f…絞り部
12…ドレンプラグ
13,21…ドレンガイド
15…支持ピン
15a…テーパ面
23…圧縮ばね

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オイルが貯留されているオイルパンの側壁に設けられたオイルドレン孔と、
前記オイルドレン孔を外部から閉塞するドレンプラグと、
前記オイルドレン孔に該ドレンガイド孔の開口端から突出自在に挿通されているドレンガイドと、
前記ドレンガイドを前記オイルドレン孔から突出させた際の突出長さを規制するストッパと
を備えることを特徴とするオイルドレン構造。
【請求項2】
前記オイルドレン孔が円環状に形成され、
前記オイルドレン孔の内周を摺動する前記ドレンガイドが半円筒状或いは円筒状に形成されている
ことを特徴とする請求項1記載のオイルドレン構造。
【請求項3】
前記オイルドレン孔の後端にばね受け部材が設けられ、
前記ばね受け部材と前記ドレンガイドの後端との間に圧縮ばねが介装されている
ことを特徴とする請求項1或いは2記載のオイルドレン構造。
【請求項4】
前記オイルドレン孔の内周と前記ドレンガイドの外周との一方に前記ストッパが形成され、他方に該ストッパに掛止される支持ピンが設けられている
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のオイルドレン構造。
【請求項5】
前記ストッパは前記オイルドレン孔の内周と前記ドレンガイドの外周との一方に軸方向に沿って形成されたガイド溝の端部に形成され、
前記ガイド溝の前記反ストッパ側の端部が開口されていると共に該端部とストッパとの間に抜け止め部が形成され、
前記支持ピンが前記ガイド溝の前記ストッパと前記抜け止め部との間に前記端部側から挿通されて配設されている
ことを特徴とする請求項4記載のオイルドレン構造。
【請求項6】
前記支持ピンは前記ドレンガイドの移動方向に沿って拡幅するテーパ面を有するカム形に形成されており、該カム形の縮幅側端部が前記ストッパに対設され、拡幅側端部が前記抜け止め部に対設される
ことを特徴とする請求項5記載のオイルドレン構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−60875(P2013−60875A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−199690(P2011−199690)
【出願日】平成23年9月13日(2011.9.13)
【出願人】(000005348)富士重工業株式会社 (3,010)
【Fターム(参考)】