説明

オモラシ監視システム及び該システムに用いられるオモラシ監視方法、オモラシ監視プログラム

【課題】オモラシ状態を検知するための対象物を管理情報に基づいて管理する。
【解決手段】ICタグ1は、対象物のオモラシ状態を検知し、使用者コードと対象物コードと検知結果とを含む検知情報を送信する検知情報送信手段を備え、管理装置10は、使用者コードと対象物コード毎に、報知内容、報知内容の報知方法を含む管理情報13gと、ICタグ1からの検知情報を受信し、検知結果を該当する管理情報13gに登録する検知情報登録手段と、検知情報登録手段に続いて、管理情報13gの報知内容を報知方法に基づいて報知し、報知日付時刻を管理情報13gに登録する検知情報報知手段と、検知結果にオモラシ状態が設定され、かつ、報知日付時刻に報知間隔時間を加算した日付時刻が現在日付時刻を超過している場合は、報知内容を報知方法に基づいて報知する対象物取替督促手段とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オモラシ監視システム及び該システムに用いられるオモラシ監視方法、オモラシ監視プログラムに関し、オモラシ状態を検知する対象物に装着される電波を利用した認証タグと、前記対象物毎の管理情報を登録した管理装置とを無線通信を介して接続することによって、オモラシ状態を監視することを内容とする。
【背景技術】
【0002】
オムツを必要とする人が失禁や排泄(以下、総称してオモラシという)をした時、オムツ離れ直後の幼児や介護を必要とする人が布団の中でオモラシをした時、ペットがペット用トイレで排泄をした時等、このような時に本人に代わって、家族や介護者或いは飼い主等にオモラシ状態が通知されると便利である。
【0003】
この種の従来技術としては、特許文献1乃至3等に記載のものが開示されている。まず、特許文献1に記載の「被介護者情報検知システム」は、被介護者に対して、着用しているオムツに配設され排泄物の有無を検出する排便・排尿センサ、寝具に配設され離床を検出するシートセンサ及び介護者を呼ぶ時に操作する呼び出しスイッチを設けて、被介護者の状態を検出し、その識別コードを送信する発信機と、送信した識別コードを受信して、その状態を被介護者毎に対応した音声メッセージを出力する受信機とを無線を介して接続することによって、介護者が被介護者を特定し、その状態を把握することができる構成になっている。
【0004】
次に、特許文献2に記載の「悪臭源検出排除方法及び悪臭源検出排除装置」は、床面に2次元的に配置した複数の悪臭検知用センサと、悪臭検知用センサの検知データが伝送される制御装置と、制御装置に伝送された検知データに基づいて悪臭の種類と強さに応じてスクエアエリア毎に割り当てた色彩で彩色して表示する画面表示装置とを設けて、悪臭源の種類、強さ及び発生場所を2次元的な濃淡色画像として可視化することができ、検出悪臭強度が予め設定した閾値よりも高い場合は、職員の携帯通信機器(例えば、PHS(Personal Handyphone System))に警報を発信して画像表示装置の観察を促すことができる構成になっている。
また、制御装置からの指令に基づいて悪臭源の近隣まで移動可能である自走式のロボットによって、悪臭源をロボット自身の中へ収納し、消毒剤・消臭剤の散布、悪臭源の清掃を行うことができるようになっている。
【0005】
次に、特許文献3に記載の「ICタグ及びICタグを用いた濡れ検出システム並びに濡れ検出おむつ」は、所定の情報が格納されているIC(Integrated Circuit)チップとICチップに接続される非接触通信用アンテナコイルとを有するICタグと、検出装置とを設けて、外部アンテナを介してICタグから発信される情報又はその受信状態に基づいて、ICタグが装着されている部位の濡れ状態を検出することができる構成になっている。
また、ICチップに電圧値の変動によって、濡れ状態を検知する濡れ検知端子を接続することによって、ICタグは濡れ状態を示す情報又は乾き状態を示す情報を発信することができるようになっている。
また、検出装置と濡れ状態を管理する管理コンピュータとを接続することによって、管理コンピュータは検出した濡れ状態に応じた対応を指示することができるようになっている。
【特許文献1】実用新案登録第3025097号公報
【特許文献2】特開2005−061836号公報
【特許文献3】特開2006−349418号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1乃至3にも不都合な点があり、特許文献1においては、同一時期に複数の発信機から複数のセンサやスイッチよる検出が発生した場合は、受信機側で複数の音声データが連続してスピーカから発音されることになり、介護者にとってはこの音声を聞き漏らすこともあり、被介護者への対応漏れに繋がる恐れが生じる。このような問題点に対する対策として、センサを配設したオムツや寝具の取り替えに関する介護者による被介護者への対応管理については行われていない。ようするに、介護者に対して、オムツの取り替えに関する音声メッセージを出力しているだけで、介護者がオムツを取り替えたか否かが不明であり、取り替えなかった場合の督促の有無も不明である。
また、音声データがスピーカから発音されるため、深夜の場合、介護者以外の人にとっては騒音となり、迷惑である。
【0007】
特許文献2においても、検出悪臭強度が高い場合に、職員の携帯通信機器に警報を発信して画像表示装置の観察を促すことで終わっており、特許文献1と同様に、職員側に対するその後の床面の悪臭源排除に関する対応管理については行われていない。
【0008】
また、特許文献3においても、オムツや肌着の場合に、管理コンピュータによって濡れ状態に応じた対応を指示することで終わっており、特許文献1、2と同様に、その後のオムツや肌着の取り替えに関する対応管理については行われていない。
【0009】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、上述のような問題を解決することができるオモラシ監視システム及び該システムに用いられるオモラシ監視方法、オモラシ監視プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、オモラシ状態を検知する対象物に装着される電波を利用した認証タグと、前記対象物毎の管理情報を登録した管理装置とを無線通信を介して接続することによって、オモラシ状態を監視するオモラシ監視システムに係り、前記管理装置は、前記管理情報について、当該検知結果にオモラシ状態が設定され、かつ、当該報知時刻に所定の時刻が設定されている場合は、当該報知内容を当該報知方法に基づいて報知して、当該対象物の取り替えを督促する対象物取替督促手段を備えることを特徴としている。
【0011】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のオモラシ監視システムに係り、前記管理情報には、前記対象物を特定する識別コード毎に、検知結果、報知日付時刻、報知間隔時間及び報知方法とが設定され、前記対象物取替督促手段は、前記検知結果にオモラシ状態が設定され、かつ、前記報知日付時刻に前記報知間隔時間を加算した日付時刻が現在日付時刻を超過している場合は、当該報知内容を前記報知方法に基づいて報知すると共に、前記現在日付時刻を前記報知日付時刻に設定して登録する機能を有することを特徴としている。
【0012】
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のオモラシ監視システムに係り、前記管理装置は、前記報知方法に前記対象物の種類及び前記検知結果の種類に応じて、音声情報、映像情報、文字情報及び光情報のそれぞれが備える複数の情報の中から、任意の情報を選択して設定する設定変更手段を備えることを特徴としている。
【0013】
また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の何れか1に記載のオモラシ監視システムに係り、前記管理情報の前記報知方法には、予め標準方法が設定されており、前記設定変更手段は、該標準方法の任意の箇所を個別方法に変更して設定する機能を有することを特徴としている。
【0014】
また、請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の何れか1に記載のオモラシ監視システムに係り、前記認証タグは、前記識別コードと前記検知結果とを設定した検知情報を送信する検知情報送信手段を備え、前記管理装置は、前記認証タグからの前記検知情報を受信し、当該検知結果を該当する前記管理情報に登録する検知情報登録手段と、該検知情報登録手段に続いて、当該管理情報の前記報知内容を前記報知方法に基づいて報知し、当該報知日付時刻を前記管理情報に登録する検知情報報知手段とを備えることを特徴としている。
【0015】
また、請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の何れか1に記載のオモラシ監視システムに係り、前記管理情報には、報知先装置が設定され、前記管理装置は、通信端末と通信ネットワークを介して接続され、前記検知情報報知手段及び前記対象物取替督促手段は、前記報知先装置に設定されている前記通信端末に前記報知内容を報知する機能を有することを特徴としている。
【0016】
また、請求項7記載の発明は、請求項6記載のオモラシ監視システムに係り、前記管理情報には、前記報知先装置側における報知確認が設定され、前記検知情報報知手段は、未確認を設定した前記報知確認を前記管理情報に登録する機能を有し、前記管理装置は、前記通信端末からの前記報知確認の入力を受け付けて、現在日付時刻を前記報知日付時刻に設定し、スペースを前記報知確認に設定して前記管理情報に登録する報知確認送信手段を備えることを特徴としている。
【0017】
また、請求項8記載の発明は、請求項7記載のオモラシ監視方法に係り、前記管理情報には、報知先、処理種類及び登録日付時刻が設定され、前記検知情報登録手段は、登録を前記処理種類に、現在日付時刻を前記登録日付時刻に設定する機能を有し、前記検知情報報知手段は、報知を前記処理種類に、現在日付時刻を前記登録日付時刻に設定する機能を有し、前記対象物取替督促手段は、督促を前記処理種類に、現在日付時刻を前記登録日付時刻に設定する機能を有し、前記設定変更手段は、変更を前記処理種類に、現在日付時刻を前記登録日付時刻に設定する機能を有し、前記報知確認送信手段は、確認を前記処理種類に、現在日付時刻を前記登録日付時刻に設定する機能を有し、前記管理装置は、前記通信端末からの管理情報照会メニューの選択及び前記報知先の入力を受け付けて、該報知先に基づいて、該当する前記管理情報を取得し、該管理情報を前記識別コード、前記登録日付時刻の昇順に分類して当該通信端末の画面に表示し、照会を前記処理種類に、現在日付時刻を前記登録日付時刻に設定して前記管理情報に登録する管理情報照会手段を備えることを特徴としている。
【0018】
また、請求項9記載の発明は、オモラシ状態を検知する対象物に装着される電波を利用した認証タグと、前記対象物毎の管理情報を登録した管理装置とを無線通信を介して接続されるオモラシ監視システムに用いられ、オモラシ状態を監視するオモラシ監視方法に係り、予め、前記管理情報を前記管理装置に登録する管理情報登録ステップと、前記管理情報について、当該検知結果にオモラシ状態が設定され、かつ、当該報知時刻に所定の時刻が設定されている場合は、当該報知内容を当該報知方法に基づいて報知して、当該対象物の取り替えを督促する対象物取替督促ステップとを有することを特徴としている。
【0019】
また、請求項10記載の発明は、請求項9記載のオモラシ監視方法に係り、前記管理情報には、前記対象物を特定する識別コード毎に、検知結果、報知日付時刻、報知間隔時間及び報知方法とが設定され、前記対象物取替督促ステップは、前記検知結果にオモラシ状態が設定され、かつ、前記報知日付時刻に前記報知間隔時間を加算した日付時刻が現在日付時刻を超過している場合は、当該報知内容を前記報知方法に基づいて報知すると共に、前記現在日付時刻を前記報知日付時刻に設定して登録する機能を有することを特徴としている。
【0020】
また、請求項11記載の発明は、請求項9又は10記載のオモラシ監視方法に係り、前記管理情報の前記報知方法に前記対象物の種類及び前記検知結果の種類に応じて、音声情報、映像情報、文字情報及び光情報のそれぞれが備える複数の情報の中から、任意の情報を選択して設定する設定変更ステップを有することを特徴としている。
【0021】
また、請求項12記載の発明は、請求項9乃至11の何れか1に記載のオモラシ監視方法に係り、前前記管理情報の前記報知方法には、予め標準方法が設定されており、前記設定変更ステップは、該標準方法の任意の箇所を個別方法に変更して設定する機能を有することを特徴としている。
【0022】
また、請求項13記載の発明は、請求項9乃至12の何れか1に記載のオモラシ監視方法に係り、前記識別コードと前記検知結果とを設定した検知情報を送信する検知情報送信ステップと、前記認証タグからの前記検知情報を受信し、当該検知結果を該当する前記管理情報に登録する検知情報登録ステップと、該検知情報登録ステップに続いて、当該管理情報の前記報知内容を前記報知方法に基づいて報知し、当該報知日付時刻を前記管理情報に登録する検知情報報知ステップとを有することを特徴としている。
【0023】
また、請求項14記載の発明は、請求項9乃至13の何れか1に記載のオモラシ監視方法に係り、前記管理情報には、報知先装置が設定され、前記管理装置は、通信端末と通信ネットワークを介して接続され、前記検知情報報知ステップ及び前記対象物取替督促ステップは、前記報知先装置に設定されている前記通信端末に前記報知内容を報知する機能を有することを特徴としている。
【0024】
また、請求項15記載の発明は、請求項14記載のオモラシ監視方法に係り、前記報知先装置側における報知確認が設定され、前記検知情報報知ステップは、未確認を設定した前記報知確認を前記管理情報に登録する機能を有し、前記通信端末からの前記報知確認の入力を受け付けて、現在日付時刻を前記報知日付時刻に設定し、スペースを前記報知確認に設定して前記管理情報に登録する報知確認送信ステップを有することを特徴としている。
【0025】
また、請求項16記載の発明は、請求項15記載のオモラシ監視方法に係り、前記管理情報には、報知先、処理種類及び登録日付時刻が設定され、前記検知情報登録ステップは、登録を前記処理種類に、現在日付時刻を前記登録日付時刻に設定する機能を有し、前記検知情報報知ステップは、報知を前記処理種類に、現在日付時刻を前記登録日付時刻に設定する機能を有し、前記対象物取替督促ステップは、督促を前記処理種類に、現在日付時刻を前記登録日付時刻に設定する機能を有し、前記設定変更ステップは、変更を前記処理種類に、現在日付時刻を前記登録日付時刻に設定する機能を有し、前記報知確認送信ステップは、確認を前記処理種類に、現在日付時刻を前記登録日付時刻に設定する機能を有し、前記通信端末からの管理情報照会メニューの選択及び前記報知先の入力を受け付けて、該報知先に基づいて、該当する前記管理情報を取得し、該管理情報を前記識別コード、前記登録日付時刻の昇順に分類して当該通信端末の画面に表示し、照会を前記処理種類に、現在日付時刻を前記登録日付時刻に設定して前記管理情報に登録する管理情報照会ステップを有することを特徴としている。
【0026】
また、請求項17記載の発明は、オモラシ監視プログラムに係り、コンピュータに請求項9乃至16の何れか1に記載のオモラシ管理方法を実行させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、音声によるオモラシ状態の報知が連続して行われた場合、報知先側が必要とする報知を聞き漏らして未対応のままとなっても、対象物取替督促手段によって、報知先側の対応が終了するまで、報知が繰り返されることで、報知先側に対して確実に対応を督促することができる。
また、報知先側に管理情報照会機能を提供していることによって、報知先側は、担当する使用者のオモラシ状態に対して、対象物取替督促手段が実施された履歴を中心にその実施時間状況を把握することで、オモラシ状態の要注意の時間帯を把握することができる。特に、オモラシ状態に対する未対応が多い報知先側にとっては、対象物の使用者に対する対応時間帯の再検討を行うための情報として利用することができ、このことは、報知先側に対しては対象物を取り替える負担の軽減、使用者に対しては不快感の低減及び衛生面や健康面の維持にも繋げることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態
図1は本発明におけるオモラシ監視システムのシステム概念図であり、オモラシ状態を検知するための対象物に装着されるICタグ((認証タグ)、以下、ICタグという)1と、ICタグ1と無線通信を介して接続される管理装置10とから概ね構成されている。
【0029】
図2はICタグ1の構成を示すブロック図であり、ICタグ1は、センサを有するアクティブ型RFID(Radio Frequency Identification)タグ等であり、装着される対象物としては、オムツ、ベッド及びペット用トイレ等の使用者のオモラシ状態の後に報知者側がその対応を要する対象物に装着される。
ICタグ1は、対象物の濡れ状態の度合いを検知する濡れ検知センサ1a及び対象物の悪臭の強さの度合いを検知する悪臭検知センサ1bと、使用者と対象物とを特定する使用者コードと対象物コードを記憶するメモリとしてのICチップ1cと、ICチップ1cの電源供給や情報の送受信の際に使用されるアンテナ1dとを有し、濡れ検知センサ1a及び悪臭検知センサ1bの何れか又は両方が所定の閾値以上(オモラシ状態)を検知すると、ICチップ1cに記憶された使用者コード及び対象物コードとセンサからの検知結果とを検知情報として送信する。
【0030】
図3は管理装置10の構成を示すブロック図であり、管理装置10は、ロボット型の情報処理装置であり、制御部11、通信部12、記憶部13、操作部14、マイクロフォン部15、スピーカ部16、表示部17、ランプ部18及びカメラ部19等を構成する。
制御部11は、CPU(中央処理装置)等からなり、通信制御プログラムや記憶部13に記憶された各種処理プログラムを実行し、管理装置10本体の構成各部を制御する。
通信部12は、ICチップ1cに記憶された情報の読み書きを、非接触電力伝送技術を使用して行うためのリーダー/ライタを含み、リーダー/ライタ側のアンテナから電波を発信すると、ICタグ1側のアンテナ1dが電波を受信して電力を発生させ、必要な処理を行って検知情報を送信する。リーダー/ライタ側ではICタグ1からの検知情報を受信する。
記憶部13は、ハードディスク装置等の記録装置であり、各種処理プログラム及び各種データ等が記録されている。
【0031】
各種処理プログラムとしては、検知情報登録プログラム13a、検知情報報知プログラム13b、対象物取替督促プログラム13c、設定変更プログラム13d等の処理プログラムから構成される。
検知情報登録プログラム13aは、ICタグ1からの検知情報を受信すると共に、報知内容である検知結果と、「登録」を設定した処理種類と、現在日付時刻を設定した登録日付時刻とを該当する管理情報13gに登録するプログラムである。
検知情報報知プログラム13bは、検知情報登録プログラム13aよって管理情報13gに登録した報知内容を、報知方法に基づいて、スピーカ部16、表示部17及びランプ部18等に報知すると共に、報知日付時刻と、未確認を設定した報知確認と、「報知」を設定した処理種類と、現在日付時刻を設定した登録日付時刻とを管理情報13gに登録するプログラムである。
対象物取替督促プログラム13cは、管理情報13gの検知結果にオモラシ状態が設定され、かつ、報知日付時刻に報知間隔時間を加算した日付時刻が現在日付時刻を超過している場合は、報知内容を報知方法に基づいて報知すると共に、「督促」を設定した処理種類と、現在日付時刻を設定した登録日付時刻とを管理情報13gに登録するプログラムである。
設定変更プログラム13dは、対象物の使用者毎に報知内容、報知方法及び報知間隔時間等を個別設定に変更すると共に、「変更」を設定した処理種類と、現在日付時刻を設定した登録日付時刻とを管理情報13gに登録するプログラムである。
【0032】
各種データとしては、管理情報13g、音声情報13h、映像情報13i及び文字情報13j等のデータから構成される。
管理情報13gは、使用者コード及び対象物コード毎に、報知内容、報知日付時刻、報知先装置、報知先名、報知間隔時間、報知内容の報知方法、処理種類及び登録日付時刻等の情報から構成される。
使用者コードと対象物コードは、オモラシ状態を検知するためのICタグ1が装着される使用者と対象物とを特定するコードである。
報知内容は、検知したICタグ1が装着されている対象物の使用者、対象物の種類及び検知した検知結果等の情報であり、対象物の使用者は、病院等で使用される患者や被介護者、個人宅で使用される家族、高齢者、乳幼児、幼児及びペット等の名前である。対象物の種類は、「オムツ」、「ベッド」及び「ペット用トイレ」等である。
報知先装置には、管理装置10である「ロボット」が設定される。
報知先名には、家族、介護者、飼い主等の名前が設定される。
報知間隔時間は、オモラシ状態の対象物の取替依頼について、報知先に対して繰り返し報知する時間間隔を設定する。
【0033】
報知内容の報知方法として使用される情報は、音声情報13h、映像情報13i、文字情報13j及び光情報に分類される。管理情報13gは、予め標準設定された情報と、使用者毎に個別設定される情報とに区分され、標準設定された音声情報13h、映像情報13i及び文字情報13j及び光情報の各情報は、使用者の分類、対象物の種類及び検知結果に対応して、複数のファイルと関連付けられている。つまり、報知内容と報知方法の関係は、1:Nの関係に関連付けられており、各情報毎の報知方法が複数ファイルの中から選択可能になっている。報知方法の選択後の個別設定の報知内容と報知方法の関係は、1:1の関係に関連付けられ、管理情報13gには、使用者コード及び対象物コード毎に、検知結果に対応した音声による報知方法、映像による報知方法、文字による報知方法及び光による報知方法が設定される。また、これらの情報の設定手順は、まず、該当する使用者の分類及び対象物の種類を選択し、次に、検知結果毎について、それぞれの音声、映像、文字及び光による報知方法を、順次選択する手順になっている。
【0034】
音声情報13hの各ファイルは、検知結果毎の音声による報知方法と関連付けられ、ICタグ1が装着されている対象物の種類及び検知結果に対応した音声がスピーカ部16から発音される。また、対象物の使用者に対応した音声情報13hをマイクロフォン部15によって録音したファイルと関連付けてもよい。また、検知結果に応じて、濡れ検知センサ1aが検知した場合は「声」、悪臭検知センサ1bが検知した場合は「A音楽」、濡れ検知センサ1a及び悪臭検知センサ1bが検知した場合は「B音楽」が流れように設定する。「A音楽」や「B音楽」は、予め音声情報13hに登録されている標準設定の中から選択してもよい。
【0035】
映像情報13iの各ファイルは、検知結果毎の映像による報知方法と関連付けられ、ICタグ1が装着されている対象物の種類及び検知結果に応じて、映像が文字情報13jと共に表示部17に表示される。また、対象物の使用者に対応した映像情報13iをカメラ部19によって撮影したファイルと関連付けてもよい。また、音声情報13hと関連付けて、濡れ検知センサ1aが検知した場合、悪臭検知センサ1bが検知した場合、濡れ検知センサ1a及び悪臭検知センサ1bが検知した場合に表示されるように、予め映像情報に13iに登録されている標準設定の中から選択して設定してもよい。
【0036】
文字情報13jの各ファイルは、検知結果毎の文字による報知方法と関連付けられ、ICタグ1が装着されている対象物の種類及び検知結果に応じて、文字で表示部17に表示される。また、音声情報13hや映像情報13iと同様に、対象物の使用者に対応した文字情報を操作部14から入力された文字を設定してもよい。例えば、予め標準設定されている文字情報13jの任意の文章を変更して新たな文字情報13jとして追加登録したファイルと関連付けてもよい。
【0037】
光情報のランプ部とランプ部の点灯色は、検知結果毎の光による報知方法と関連付けられ、ICタグ1が装着されている対象物の種類と検知結果に応じて、該当するランプ部が該当する光の色で点灯する。例えば、対象物の種類が「オムツ」の場合はランプ部18aが、「ベッド」の場合はランプ部18bが、「ペット用トイレ」の場合はランプ部18cが点灯し、更に、濡れ検知センサが検知した場合は「青色」が、悪臭検知センサが検知した場合は「赤色」が、濡れ検知センサと悪臭検知センサが検知した場合は「黄色」が点灯する。これらの表示も対象物の使用者に対応した個別設定が可能である。
【0038】
処理種類には、検知情報登録プログラム13aが実行された場合は「登録」が、検知情報報知プログラム13bが実行された場合は「報知」が、対象物取替督促プログラム13cが実行された場合は「督促」が、設定変更プログラム13dが実行された場合は「変更」が設定される。
【0039】
操作部14は、電源ON/OFFの電源キー、設定変更処理等を選択する際に用いるメニュー選択キー、マイクロフォン部15を用いて音声情報13hを録音する際に用いる音声モード選択キー、カメラ部19からの映像情報13iを撮影して録画する際に用いる録画モード選択キー、文字情報13jや光情報を変更する際に文字や数字等を入力するための文字キー、表示部17に表示された表示画面上のカーソルを上下左右方向へ移動させるためのカーソルキー等が配置され、ロボットの正面に取り出し可能に収納されている。
マイクロフォン部17は、音声情報13hを録音する際に用い、ロボットの側面に取り出し可能に収納されている。
スピーカ部16は、オモラシ状態を検知した際に音声情報13hを出力する。
表示部17は、液晶ディスプレイ等からなり、オモラシ状態を検知した際に映像情報13iや文字情報13j等を表示する。
ランプ部18a、18b、18cは、オモラシ状態を検知した際に光で報知される。
カメラ部19は、映像情報13iとして録画する際に用いる。
【0040】
以下、オモラシ監視システムの動作について、フローチャートを参照して説明する。
図4はオモラシ監視システムの全体の処理概要を示すフローチャートであり、設定変更処理はオモラシ監視システムの初期導入時等に使用者側のメニュー選択キーの押下によって、対象物の種類及び検知センサの種類毎に、報知内容の報知方法についての個別設定が行われる。検知情報送信処理〜検知情報報知処理はICタグ1がオモラシ状態を検知した都度、順次、自動的に行われる。また、対象物取替督促処理は管理情報13gの設定内容に応じて、自動的に行われる。
【0041】
次に、設定変更処理の動作について、図5のフローチャートを参照して説明する。
管理装置10は、対象物の使用者名の入力と、使用者の分類、対象物の種類及び検知センサの種類の選択を促す操作ガイドを表示部17に表示する(ステップA1)。
次に、操作ガイドに基づいた入力と選択とを受け付けて、該当する標準設定がされた音声情報13hの一覧とその一覧の中から選択を促す操作ガイドとを表示部17に表示する(ステップA2)。
次に、操作ガイドに基づいた選択を受け付けて、該当する音声をスピーカ部16から発音すると共に、発音した音声に対するOK又は再選択の確認を促す操作ガイドを表示部17に表示する(ステップA3)。
次に、操作ガイドに基づいた操作を受け付けて、個別設定する音声情報13hを管理情報13gに順次登録する(ステップA4)。
以下同様の手順で映像情報13i、文字情報13j及び光情報についても標準設定の設定内容から個別設定に変更すると共に、「変更」を設定した処理種類と、現在日付時刻を設定した登録日付時刻とを管理情報13gに登録する(ステップA5:設定変更手段)。
【0042】
次に、検知情報送信処理〜検知情報送信処理の動作について、図6のフローチャートを参照して説明する。
ICタグ1は、濡れ検知センサ1a又は悪臭検知センサ1bによる対象物のオモラシ状態の検知を受け付ける(ステップA6)。
次に、ICチップ1cから取得した使用者コード及び対象物コードと、各検知センサの検知結果とを検知情報として送信する(ステップA7:検知情報送信手段)。検知結果には、濡れ検知センサ1a及び悪臭検知センサ1bが検知した場合は、それぞれのセンサの検知結果に「1」が設定され、何れかが検知しなかった場合は、該当するセンサの検知結果に「0」が設定される。
管理装置10は、ICタグ1からの検知情報を受信し、受信した検知情報の使用者コード及び対象物コードによって、該当する管理情報13gを取得し、検知結果と、「登録」を設定した処理種類と、現在日付時刻とを設定した登録日付時刻とを、取得した管理情報13gに設定して登録する(ステップA8:検知情報登録手段)。
管理装置10は、ステップA8で取得した管理情報13gの報知内容(対象物の種類及び検知結果)を対応する音声、映像、文字及び光等の報知方法に基づいて報知する(ステップA9)。
次に、報知日付時刻と、「未確認」を設定した報知確認と、「報知」を設定した処理種類と、現在日付時刻を設定した登録日付時刻とを管理情報13gに登録する(ステップA10:検知情報報知手段)。この場合、音声、映像、文字及び光による報知方法の中で複数の報知方法が設定されている場合は、何れの報知方法についても報知する。
また、報知後に対象物の取替を行った場合は、その使用者の該当する管理装置13gの検知結果は、オモラシ状態が解除された場合のみ、オモラシ状態がリセットされる。
【0043】
次に、対象物取替督促処理の動作について、図7のフローチャートを参照して説明する。
管理装置10は、検知結果にオモラシ状態が設定されている管理情報13gを対象に(ステップA11)、かつ、報知日付時刻に報知間隔時間を加算した日付時刻が現在日付時刻を超過しているか否かを判定する(ステップA12)。
次に、加算した日付時刻が現在日付時刻を超過している場合は、報知内容(対象物の種類及び検知結果)を対応する音声、映像、文字及び光等の報知方法に基づいて報知(ステップA12の管理情報13gの使用者に対して、オモラシ状態の対象物の取替依頼)すると共に、督促を設定した処理種類と、現在日付時刻を設定した登録日付時刻とを管理情報13gに登録する(ステップA13:対象物取替督促手段)。超過した管理情報13gがない場合は、処理を終了する。
【0044】
この第1の実施の形態によれば、一度に複数のオモラシ状態が発生して、音声等によるオモラシ状態の報知が連続して行われ、報知先側が必要とする報知を聞き漏らした場合やその場を離席した場合に、未対応になっても、対象物取替督促手段によって、報知先側の対応が終了するまで、報知が繰り返されることで、報知先側に対して確実に対応を督促することができる。
【0045】
第2の実施の形態
第2の実施の形態では第1の実施の形態と異なる点について説明する。
図8はこの発明の第2の実施の形態を示すシステム概念図であり、オモラシ状態を検知するための対象物に装着されるICタグ1と、ICタグ1と無線通信を介して接続される管理装置10と、管理装置10と通信ネットワークを介して接続され、新たに追加された通信端末2とから概ね構成されている。
【0046】
図9は管理装置10の構成を示すブロック図であり、制御部11は、CPU(中央処理装置)等からなり、通信制御プログラムがホームページを閲覧するためのプログラムとしてのブラウザ及び記憶部13に記憶された各種処理プログラムを実行し、管理装置10本体の構成各部を制御する。
通信部12は、ICチップ1cに記憶された情報の読み書きを行うためのリーダー/ライタを含み、その他に、通信端末2に対する通信ネットワークとして、インターネットを介して通信を行う。
記憶部13は、ハードディスク装置等の記録装置であり、通信端末2との通信を制御するための通信制御プログラム、各種処理プログラム及び各種データ等が記録されている。
【0047】
各種処理プログラムとして、検知情報登録プログラム13a、検知情報報知プログラム13b、対象物取替督促プログラム13c、設定変更プログラム13dの他に、報知確認送信プログラム13eや管理情報照会プログラム13f等の処理プログラムが追加されている。この内、報知確認送信プログラム13e及び管理情報照会プログラム13fは、オモラシ監視システムのホームページにアクセスした通信端末2も利用することができる。
報知確認送信プログラム13eは、通信端末2からの報知確認を受け付けると共に、現在日付時刻を報知日付時刻に、スペースを報知確認に、確認を前記処理種類に、現在日付時刻を前記登録日付時刻に設定して管理情報13gに登録するプログラムである。
管理情報照会プログラム13fは、通信端末2からの管理情報照会メニューの選択及び報知先の入力を受け付けて、報知先に基づいて、該当する管理情報13gを取得し、管理情報13gを使用者コード、対象物コード、登録日付時刻の昇順に分類して通信端末2の画面に表示すると共に、照会を処理種類に、現在日付時刻を登録日付時刻に設定して管理情報13gに登録するプログラムである。
【0048】
各種データとして、管理情報13g、音声情報13h、映像情報13i及び文字情報13j等のデータから構成され、管理情報13gの報知内容としての報知先装置には、管理装置10である「ロボット」の他に、携帯電話機やパソコン等の通信端末2を設定することができる。
報知確認は、オモラシ監視システム側が報知先側に対して、検知情報報知処理や対象物取替督促処理を行うことによって、オモラシ状態が発生したことを報知し、これに対して、報知先側がその報知を確認したことをオモラシ監視システム側に通知する場合に使用される。検知情報報知処理や対象物取替督促処理を行った状態では、報知先側による報知確認には「未確認」状態が設定され、報知先側が報知確認送信処理を行うことで、報知確認に「スペース」が設定され、未確認状態が解除される。但し、未確認状態が解除されても、次回の対象物取替督促処理の実施時期が報知確認日付時刻を基準に延期されるだけである。
処理種類には、「登録」、「報知」、「督促」、「変更」の他に報知確認送信プログラム13eが実行された場合は「確認」が、管理情報照会プログラム13fが実行された場合は「照会」が設定される。
報知内容の報知方法として使用される音声情報13h、映像情報13i及び文字情報13jは、「ロボット」と同様に通信端末2にも適用される。
また、音声情報13hには、同一音声情報13hを繰り返し報知する報知回数と夜間等における消音時間帯を設定することもできる。
【0049】
操作部14は、電源キー、設定変更処理の他に管理情報照会処理が追加されたメニュー選択キー、音声モード選択キー、録画声モード選択キー、テンキー、カーソルキー等の他に、報知確認送信処理を選択する際に用いる報知確認キーが追加されている。
【0050】
以下、オモラシ監視システムの動作について、フローチャートを参照して説明する。
図10はオモラシ監視システムの全体の処理概要を示すフローチャートであり、報知確認送信処理は、ホームページにアクセスして報知確認送信処理のメニューを選択した際、又は報知確認キーの押下時に報知確認が行われる。又、管理情報照会処理もメニュー選択キーを押下して行う他に、ホームページにアクセスして管理情報照会処理のメニューを選択することによって、オモラシ状態の対象物の履歴について照会することができる。
【0051】
次に、報知確認送信処理の動作について、図11のフローチャートを参照して説明する。
管理装置10は、通信端末2からの報知確認を受け付けると、又は管理装置10からの報知確認の入力を受け付ける(ステップA14)。
次に、管理装置10は、スピーカ部17からの発音は停止する(ステップA15)。
次に、現在日付時刻を報知日付時刻に、スペースを報知確認に、「確認」を処理種類に、現在日付時刻を前記登録日付時刻に、それぞれ設定して管理情報13gに登録する(ステップA16:報知確認送信手段)。
報知確認による方法は、管理装置10の報知確認キー押下による方法と通信端末2を使用して、ホームページにアクセスして報知確認送信処理のメニューを選択して行う方法の何れかを選択することができるが、何れの方法もオモラシ状態の対象物を取り替えて、オモラシ状態でない対象物を再度検知しない限り、対象物取替督促処理は行われる。但し、報知確認キー押下による方法は、音声等を即、消音したい場合に便利である。
【0052】
次に、管理情報照会処理の動作について、図12のフローチャートを参照して説明する。
管理装置10は、通信端末2からの管理情報照会の報知先の入力を受け付ける(ステップA17)。
次に、入力を受け付けた報知先に基づいて、該当する管理情報13gを取得し、管理情報13gを使用者コード別、対象物コード別に、登録日付時刻の昇順に分類して、通信端末2の画面に表示する(ステップA18)。
報知先の入力を省略した場合は、管理情報13gを報知先コード別、使用者コード別、対象物コード別に、登録日付時刻の昇順に分類して、通信端末2の画面に表示する(ステップA19)。また、「照会」を処理種類に、現在日付時刻を登録日付時刻に設定して管理情報13gに登録する(管理情報照会手段)。
【0053】
この第2の実施の形態によれば、報知先側は、対象物取替督促手段が実施された履歴を中心にその実施時間状況を把握することで、オモラシ状態の要注意の時間帯を把握することで、使用者に対する対応時間帯の再検討を行うための情報として利用することができる。
また、報知先側が複数の報知先を管理する場合(介護病院等)は、報知先毎の管理にも利用することができる。
【0054】
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0055】
例えば、上述の第1の実施の形態では、個々のICタグ1と、全体のICタグ1を管理する管理装置10とを接続する形態にしたが、個々のICタグ1を纏めてグループ単位毎のICタグ1の管理を必要とする場合は、個々のICタグ1と全体を管理する管理装置10との中間にグループ単位に管理するクラスタ装置等を介入する形態にしてもよい。また、管理装置10としてロボットの例を示したが、他の機器でもよい。
また、上述の実施の形態は、その目的及び構成などに特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるオモラシ監視システムの構成を示すシステム概念図である。
【図2】同システムのICタグの構成を示すブロック図である。
【図3】同システムの管理装置の構成を示すブロック図である。
【図4】同システムの全体の処理概要を示すフローチャートである。
【図5】同システムの設定変更処理の動作を示すフローチャートである。
【図6】同システムの報知情報送信処理〜報知情報報知処理の動作を示すフローチャートである。
【図7】同システムの対象物取替督促処理の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施の形態であるオモラシ監視システムの構成を示すシステム概念図である。
【図9】同システムの管理装置の構成を示すブロック図である。
【図10】同システムの全体の処理概要を示すフローチャートである。
【図11】同システムの報知確認受信処理の動作を示すフローチャートである。
【図12】同システムの管理情報照会処理の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0057】
1 ICタグ
1a 濡れ検知センサ
1b 悪臭検知センサ
1c ICチップ
1d アンテナ
2 通信端末
10 管理装置
11 制御部
12 通信部
13 記憶部
13a 検知情報登録プログラム
13b 検知情報報知プログラム
13c 対象物取替督促プログラム
13d 設定変更プログラム
13e 報知確認送信プログラム
13f 管理情報照会プログラム
13g 管理情報
13h 音声情報
13i 映像情報
13j 文字情報
14 操作部
15 マイクロフォン部
16 スピーカ部
17 表示部
18 ランプ部
19 カメラ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オモラシ状態を検知する対象物に装着される電波を利用した認証タグと、前記対象物毎の管理情報を登録した管理装置とを無線通信を介して接続することによって、オモラシ状態を監視するオモラシ監視システムであって、
前記管理装置は、前記管理情報について、当該検知結果にオモラシ状態が設定され、かつ、当該報知時刻に所定の時刻が設定されている場合は、当該報知内容を当該報知方法に基づいて報知して、当該対象物の取り替えを督促する対象物取替督促手段を備えることを特徴とするオモラシ監視システム。
【請求項2】
前記管理情報には、前記対象物を特定する識別コード毎に、検知結果、報知日付時刻、報知間隔時間及び報知方法とが設定され、
前記対象物取替督促手段は、前記検知結果にオモラシ状態が設定され、かつ、前記報知日付時刻に前記報知間隔時間を加算した日付時刻が現在日付時刻を超過している場合は、当該報知内容を前記報知方法に基づいて報知すると共に、前記現在日付時刻を前記報知日付時刻に設定して登録する機能を有することを特徴とする請求項1記載のオモラシ監視システム。
【請求項3】
前記管理装置は、前記報知方法に前記対象物の種類及び前記検知結果の種類に応じて、音声情報、映像情報、文字情報及び光情報のそれぞれが備える複数の情報の中から、任意の情報を選択して設定する設定変更手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載のオモラシ監視システム。
【請求項4】
前記管理情報の前記報知方法には、予め標準方法が設定されており、
前記設定変更手段は、該標準方法の任意の箇所を個別方法に変更して設定する機能を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1に記載のオモラシ監視システム。
【請求項5】
前記認証タグは、前記識別コードと前記検知結果とを設定した検知情報を送信する検知情報送信手段を備え、
前記管理装置は、前記認証タグからの前記検知情報を受信し、当該検知結果を該当する前記管理情報に登録する検知情報登録手段と、
該検知情報登録手段に続いて、当該管理情報の前記報知内容を前記報知方法に基づいて報知し、当該報知日付時刻を前記管理情報に登録する検知情報報知手段とを備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1に記載のオモラシ監視システム。
【請求項6】
前記管理情報には、報知先装置が設定され、
前記管理装置は、通信端末と通信ネットワークを介して接続され、
前記検知情報報知手段及び前記対象物取替督促手段は、前記報知先装置に設定されている前記通信端末に前記報知内容を報知する機能を有することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1に記載のオモラシ監視システム。
【請求項7】
前記管理情報には、前記報知先装置側における報知確認が設定され、
前記検知情報報知手段は、未確認を設定した前記報知確認を前記管理情報に登録する機能を有し、
前記管理装置は、前記通信端末からの前記報知確認の入力を受け付けて、現在日付時刻を前記報知日付時刻に設定し、スペースを前記報知確認に設定して前記管理情報に登録する報知確認送信手段を備えることを特徴とする請求項6記載のオモラシ監視システム。
【請求項8】
前記管理情報には、報知先、処理種類及び登録日付時刻が設定され、
前記検知情報登録手段は、登録を前記処理種類に、現在日付時刻を前記登録日付時刻に設定する機能を有し、
前記検知情報報知手段は、報知を前記処理種類に、現在日付時刻を前記登録日付時刻に設定する機能を有し、
前記対象物取替督促手段は、督促を前記処理種類に、現在日付時刻を前記登録日付時刻に設定する機能を有し、
前記設定変更手段は、変更を前記処理種類に、現在日付時刻を前記登録日付時刻に設定する機能を有し、
前記報知確認送信手段は、確認を前記処理種類に、現在日付時刻を前記登録日付時刻に設定する機能を有し、
前記管理装置は、前記通信端末からの管理情報照会メニューの選択及び前記報知先の入力を受け付けて、該報知先に基づいて、該当する前記管理情報を取得し、該管理情報を前記識別コード、前記登録日付時刻の昇順に分類して当該通信端末の画面に表示し、照会を前記処理種類に、現在日付時刻を前記登録日付時刻に設定して前記管理情報に登録する管理情報照会手段を備えることを特徴とする請求項7に記載のオモラシ監視システム。
【請求項9】
オモラシ状態を検知する対象物に装着される電波を利用した認証タグと、前記対象物毎の管理情報を登録した管理装置とを無線通信を介して接続されるオモラシ監視システムに用いられ、オモラシ状態を監視するオモラシ監視方法であって、
予め、前記管理情報を前記管理装置に登録する管理情報登録ステップと、
前記管理情報について、当該検知結果にオモラシ状態が設定され、かつ、当該報知時刻に所定の時刻が設定されている場合は、当該報知内容を当該報知方法に基づいて報知して、当該対象物の取り替えを督促する対象物取替督促ステップとを有することを特徴とするオモラシ監視方法。
【請求項10】
前記管理情報には、前記対象物を特定する識別コード毎に、検知結果、報知日付時刻、報知間隔時間及び報知方法とが設定され、
前記対象物取替督促ステップは、前記検知結果にオモラシ状態が設定され、かつ、前記報知日付時刻に前記報知間隔時間を加算した日付時刻が現在日付時刻を超過している場合は、当該報知内容を前記報知方法に基づいて報知すると共に、前記現在日付時刻を前記報知日付時刻に設定して登録する機能を有することを特徴とする請求項9記載のオモラシ監視方法。
【請求項11】
前記管理情報の前記報知方法に前記対象物の種類及び前記検知結果の種類に応じて、音声情報、映像情報、文字情報及び光情報のそれぞれが備える複数の情報の中から、任意の情報を選択して設定する設定変更ステップを有することを特徴とする請求項9又は10記載のオモラシ監視方法。
【請求項12】
前記管理情報の前記報知方法には、予め標準方法が設定されており、
前記設定変更ステップは、該標準方法の任意の箇所を個別方法に変更して設定する機能を有することを特徴とする請求項9乃至11の何れか1に記載のオモラシ監視方法。
【請求項13】
前記識別コードと前記検知結果とを設定した検知情報を送信する検知情報送信ステップと、
前記認証タグからの前記検知情報を受信し、当該検知結果を該当する前記管理情報に登録する検知情報登録ステップと、
該検知情報登録ステップに続いて、当該管理情報の前記報知内容を前記報知方法に基づいて報知し、当該報知日付時刻を前記管理情報に登録する検知情報報知ステップとを有することを特徴とする請求項9乃至12の何れか1に記載のオモラシ監視方法。
【請求項14】
前記管理情報には、報知先装置が設定され、
前記管理装置は、通信端末と通信ネットワークを介して接続され、
前記検知情報報知ステップ及び前記対象物取替督促ステップは、前記報知先装置に設定されている前記通信端末に前記報知内容を報知する機能を有することを特徴とする請求項9乃至13の何れか1に記載のオモラシ監視方法。
【請求項15】
前記管理情報には、前記報知先装置側における報知確認が設定され、
前記検知情報報知ステップは、未確認を設定した前記報知確認を前記管理情報に登録する機能を有し、
前記通信端末からの前記報知確認の入力を受け付けて、現在日付時刻を前記報知日付時刻に設定し、スペースを前記報知確認に設定して前記管理情報に登録する報知確認送信ステップを有することを特徴とする請求項14記載のオモラシ監視方法。
【請求項16】
前記管理情報には、報知先、処理種類及び登録日付時刻が設定され、
前記検知情報登録ステップは、登録を前記処理種類に、現在日付時刻を前記登録日付時刻に設定する機能を有し、
前記検知情報報知ステップは、報知を前記処理種類に、現在日付時刻を前記登録日付時刻に設定する機能を有し、
前記対象物取替督促ステップは、督促を前記処理種類に、現在日付時刻を前記登録日付時刻に設定する機能を有し、
前記設定変更ステップは、変更を前記処理種類に、現在日付時刻を前記登録日付時刻に設定する機能を有し、
前記報知確認送信ステップは、確認を前記処理種類に、現在日付時刻を前記登録日付時刻に設定する機能を有し、
前記通信端末からの管理情報照会メニューの選択及び前記報知先の入力を受け付けて、該報知先に基づいて、該当する前記管理情報を取得し、該管理情報を前記識別コード、前記登録日付時刻の昇順に分類して当該通信端末の画面に表示し、照会を前記処理種類に、現在日付時刻を前記登録日付時刻に設定して前記管理情報に登録する管理情報照会ステップを有することを特徴とする請求項15に記載のオモラシ監視方法。
【請求項17】
コンピュータに請求項9乃至16の何れか1に記載のオモラシ管理方法を実行させることを特徴とするオモラシ監視プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−217724(P2008−217724A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−57928(P2007−57928)
【出願日】平成19年3月7日(2007.3.7)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】