説明

オーディオシステム制御

オーディオシステムは、オーディオ信号を処理するためのオーディオ装置と、オーディオ装置の機能を制御する制御スイッチを有するコントローラとを含む。外部装置は、オーディオ装置に接続され、オーディオ装置の機能を修正することができる。制御スイッチは、外部装置がオーディオ装置に接続される時にオーディオ装置の修正された機能を制御する。外部装置は、MP3プレイヤ、携帯電話、衛星電話、DVDプレイヤ、CDプレイヤ、PDA、デジタルカメラ、マルチコンパクトディスクチェンジャ、携帯音楽装置、無線受信器、衛星放送受信器、及びその他オーディオ装置を具現する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にオーディオシステム制御に関し、具体的には外部装置に接続可能なオーディオシステムの制御に関する。
【背景技術】
【0002】
オーディオシステムは、オーディオシステムに統合されている制御パネルを介して、及び/又はリモートコントローラを介して一般に制御される。制御パネル又はリモート制御上の各プッシュボタン又はスイッチは、オーディオシステムの各種機能を制御する。オーディオシステムに接続されている外部装置は、専用のリモート制御によって、又はユニバーサルリモート制御によって制御することができる。ユニバーサルリモート制御上の各種制御スイッチは、オーディオシステム及び外部装置上の各種機能を制御することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の重要な目的は、外部装置に接続可能なオーディオシステムを制御することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一つの実施形態において、本発明は、オーディオシステムを制御するための方法及び装置に関する。本発明によるオーディオシステムは、オーディオ信号を処理するためのオーディオ装置を含む。また、オーディオシステムは、制御スイッチを有するコントローラを含む。制御スイッチは、オーディオ装置の機能を制御する。外部装置は、オーディオ装置に接続される。外部装置の接続は、オーディオ装置の機能を修正する。制御スイッチは、外部装置がオーディオ装置に接続される時、オーディオ装置の修正された機能を制御する。一つの実施形態において、制御スイッチは、外部装置がオーディオ装置に接続される時、外部装置の機能を制御する。
【0005】
オーディオ装置は、マルチメディアエンタテインメントシステム、ステレオシステム、又はコンピュータを具現することができる。また、オーディオ装置は、アンプ、チューナ、CDプレイヤ、MP3プレイヤ、DVDプレイヤ、携帯電話、又は記憶装置を具現することができる。外部装置は、MP3プレイヤ、携帯電話、衛星電話、DVDプレイヤ、CDプレイヤ、PDA、デジタルカメラ、マルチコンパクトディスクチェンジャ、携帯音楽装置、無線受信器、衛星放送受信器、又はその他オーディオ装置を具現することができる。
【0006】
コントローラは、オーディオ装置に統合されるリモートコントローラ又は制御パネルを具現することができる。リモートコントローラは、ボイスコマンドによって動作することができる。制御スイッチは、CD選択スイッチ、ソース選択スイッチ、トラック選択スイッチ、トラック送りスイッチ、トラック戻しスイッチ、早送りスイッチ、巻戻しスイッチ、一時停止スイッチ、再生スイッチ、スロー再生スイッチ、停止スイッチ、ステーション選択スイッチ、及びAM/FM帯域スイッチを含むことができる。
【0007】
外部装置は、オーディオ装置に接続されるケーブル又はドッキングクレイドルでオーディオ装置に接続することができる。ドッキングクレイドルは、外部装置を受容するように適合される。一つの実施形態において、外部装置は、オーディオ装置にワイヤレスに接続される。外部装置は、インタフェース要素を介してオーディオ装置に接続することができる。インタフェース要素は、オーディオ装置に固有な通信プロトコルへ外部装置に固有な通信プロトコルを変換することができる。インタフェース要素は、外部装置に固有な通信プロトコルへオーディオ装置に固有な通信プロトコルを変換することができる。インタフェース要素は、ドッキングクレイドルに統合することができる。外部装置は、オーディオ装置によって電源供給することができ、又はオーディオ装置は、外部装置によって電源供給することができる。
【0008】
もう一つの実施形態において、本発明は、オーディオシステムを制御するための方法で具現される。方法は、コントローラ上の制御スイッチを選択する過程を含む。制御スイッチは、オーディオシステムにおけるオーディオ装置に信号を送信し、オーディオ装置の機能を制御する。また、方法は、オーディオ装置に外部装置を接続する過程を含む。外部装置の接続は、オーディオ装置の機能を修正する。信号は、外部装置がオーディオ装置に接続される時、オーディオ装置の修正された機能を制御する。信号は、外部装置がオーディオ装置に接続される時、外部装置の機能を制御することができる。一つの実施形態において、外部装置は、それがオーディオ装置に接続された後に識別される。
【0009】
オーディオ装置は、マルチメディアエンタテインメントシステム、ステレオシステム、又はコンピュータを具現することができる。外部装置は、MP3プレイヤ、携帯電話、衛星電話、DVDプレイヤ、CDプレイヤ、PDA、デジタルカメラ、マルチコンパクトディスクチェンジャ、携帯音楽装置、無線受信器、衛星放送受信器、又はその他オーディオ装置を具現することができる。
【0010】
コントローラは、オーディオ装置に統合されるリモートコントローラ又は制御パネルを具現することができる。オーディオ装置の機能は,CD選択機能、ソース選択機能、トラック選択機能、トラック送り機能、トラック戻し機能、早送り機能、巻戻し機能、一時停止機能、再生機能、スロー再生機能、停止機能、ステーション選択機能、及びAM/FM帯域機能を含むことができる。
【0011】
方法は、ケーブル又はドッキングクレイドルでオーディオ装置に外部装置を接続する過程を含むことができる。ドッキングクレイドルは、外部装置を受容するように適合される。また、方法は、オーディオ装置で外部装置に電源供給する過程、又は外部装置でオーディオ装置に電源供給する過程を含むことができる。方法は、ワイヤレスにオーディオ装置へ外部装置を接続する過程を含むことができる。
【0012】
また、方法は、オーディオ装置に固有な通信プロトコルへオーディオ装置に固有ではない通信プロトコルを変換する過程を含むことができる。また、方法は、外部装置に固有な通信プロトコルへ外部装置に固有ではない通信プロトコルを変換する過程を含むことができる。
【0013】
もう一つの実施形態において、本発明は、オーディオシステムで具現される。オーディオシステムは、オーディオ信号を処理するためのオーディオ装置を含む。制御スイッチを有するコントローラは、オーディオ装置の機能を制御する。インタフェース要素は、オーディオ装置に接続される。インタフェース要素は、オーディオ装置に固有な通信プロトコルを有する。外部装置は、インタフェース要素に接続される。外部装置の接続は、オーディオ装置の機能を修正するので、制御スイッチは、外部装置がオーディオ装置に接続される時、オーディオ装置の修正された機能を制御する。
【0014】
制御スイッチは、外部装置がオーディオ装置に接続される時、外部装置の機能を制御することができる。一つの実施形態において、コントローラは、リモートコントローラである。
【0015】
外部装置は、MP3プレイヤ、携帯電話、衛星電話、DVDプレイヤ、CDプレイヤ、マルチコンパクトディスクチェンジャ、携帯音楽装置、無線受信器、衛星放送受信器、又はその他オーディオ装置にすることができる。オーディオ装置は、マルチメディアエンタテインメントシステム、ステレオシステム、又はコンピュータにすることができる。また、オーディオ装置は、アンプ、チューナ、CDプレイヤ、MP3プレイヤ、DVDプレイヤ、携帯電話、又は記憶装置にすることができる。
【0016】
インタフェース要素は、オーディオ装置に固有な通信プロトコルへ外部装置に固有な通信プロトコルを変換する。インタフェース要素は、外部装置に固有な通信プロトコルへオーディオ装置に固有な通信プロトコルを変換することができる。一つの実施形態において、インタフェース要素は、オーディオ装置に接続されるドッキングクレイドルを具備する。ドッキングクレイドルは、外部装置を受容するように適合される。
【0017】
本発明に関するその他の特徴、目的、及び利点は、添付の図面とともに以下の説明を参照してさらに理解することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1は、本発明による、一つ以上の外部装置102、104、及び106に接続されているオーディオ装置101を有するオーディオシステム100のブロック図である。オーディオシステム100は、ステレオシステム又はビデオエンタテインメントシステム等のエンタテインメントシステムを包含することができる。オーディオ装置101は、例えば統合されたコンパクトディスク(CD)プレイヤ又はCDチェンジャを含むことができる。また、オーディオ装置は、統合された無線及び/又は衛星チューナ、アンプ、ディスプレイ、及び制御スイッチ及び制御ノブ等のその他要素を含むことができる。アンテナ107は、無線及び/又は衛星チューナに接続することができる。例えば、アンテナ107は、FMアンテナ、AMループアンテナ、又は皿型アンテナでもよい。また、オーディオ装置101は、オーディオ装置101の機能を制御するソフトウェアを実行するマイクロプロセッサを含むことができる。
【0019】
AC電源又はDC電源等の任意電源108は、オーディオ装置101に電源を供給することができる。一つの実施形態において、一度電源供給されると、オーディオ装置101は、外部装置102、104、及び106に電源を供給する。もう一つの実施形態において、(電源供給された)外部装置102、104、及び106のうち一つは、オーディオ装置101に電源を供給することができる。もう一つの実施形態において、各装置101、102、104、106は、その独自の電源を含む。
【0020】
外部装置102、104、及び106は、MP3プレイヤ、携帯電話、衛星電話、デジタルビデオディスク(DVD)プレイヤ、CDプレイヤ、個人用デジタル補助装置(PDA)、デジタルカメラ、マルチコンパクトディスクチェンジャ、携帯音楽装置、無線受信器、衛星放送受信器、又はその他オーディオ装置を含むことができる。外部装置102、104、及び106は、例えばケーブル又はドッキングクレイドルを介してオーディオ装置101に接続することができる。もう一つの実施形態において、オーディオ装置101は、統合されたシステムを形成するために外部装置102、104、及び106のうち一つに統合することができる。この実施形態において、電気的接続は、例えば内部コネクタ又は外部ケーブルを介して行うことができる。一つの実施形態において、一つ以上の外部装置102、104、及び106は、ワイヤレスリンクを介してオーディオ装置に接続される。例えば、ワイヤレスリンクは、光学リンク(例えば、赤外線)又は無線周波数(RF)リンクでもよい。
【0021】
第1外部装置102は、双方向伝送リンク109を介してオーディオ装置101に接続することができる。双方向伝送リンク109は、第1外部装置102とオーディオ装置101との間で制御信号及び/又はデータ信号を伝送することができる。一つの実施形態において、制御信号は、単方向伝送リンク(図示せず)を介してオーディオ装置101から第1外部装置102へ伝送される。一つの実施形態において、オーディオ信号等のデータ信号は、単方向データ伝送リンク(図示せず)を介して第1外部装置102からオーディオ装置101へ伝送される。
【0022】
双方向伝送リンク109は、オーディオ装置101と第1外部装置102との両方に既知又は固有のプロトコルを使用する。故にオーディオ装置101から第1外部装置102に伝送されている制御信号は、2つの装置101、102間にインタフェースレイヤの必要がなく、第1外部装置102によって理解することができる。類似して、第1外部装置102からオーディオ装置101に伝送される制御信号は、2つの装置101、102間にインタフェースレイヤの必要がなく、オーディオ装置101によって理解することができる。一つの実施形態において、オーディオ信号は、双方向伝送リンク109を介して、又はもう一つの伝送リンク(図示せず)を介して第1外部装置102からオーディオ装置101へ伝送される。
【0023】
第2外部装置104は、双方向伝送リンク110を介して第1外部装置102に接続することができる。その他外部装置(図示せず)は、このように類似して関連付けることができる。双方向伝送リンク110は、双方向伝送リンク109に類似する。第2外部装置104は、単方向伝送リンク110を介して第1外部装置102へ任意に接続してもよい。
【0024】
第3外部装置106は、インタフェース要素112を介してオーディオ装置101に接続することができる。これは、オーディオ装置101及び第3外部装置106が同一の通信プロトコルを共有しないことを前提とする。インタフェース要素112は、プロトコル変換器にすることができる。例えば、第3外部装置106は、オーディオ装置101に比べて全体的に異なる通信プロトコル有する第三者装置にすることができる。この実施形態において、インタフェース要素112は、第3外部装置106とオーディオ装置101との間で通信プロトコルを変換することができる。通信プロトコルは、例えばコマンド又はデータを含むことができる。
【0025】
また、オーディオ装置101は、制御パネル114を含むことができる。制御パネル114は、オーディオ装置101に統合することができる。制御パネル114は、制御スイッチ、制御ノブ、及び/又はディスプレイ画面を含むことができる。ディスプレイ画面は、例えばシステム状況、アーティスト/タイトル、又はその他トラック情報、及び/又は無線データシステム(RDS)情報を表示することができる。制御パネルは、オーディオ装置101の機能のほか、外部装置102、104、及び106の機能も制御可能な制御スイッチを含む。
【0026】
制御パネル114は、オーディオ装置101に接続されている外部装置102、104、106の前にオーディオ装置101の機能を制御する少なくとも一つの制御スイッチを含むことができる。外部装置102、104、160の接続は、オーディオ装置101の機能を修正するので、外部装置102、104、106がオーディオ装置101に接続されている時、制御スイッチは、オーディオ装置101の修正された機能を制御することができる。例えば、第1モードの動作において、制御スイッチは、外部装置102がオーディオ装置101に接続される前に、オーディオ装置101に統合されるコンパクトディスク(CD)ソースの選択等、オーディオ装置101の機能を制御する。第2モードの動作において、オーディオシステム100に対する外部装置102の接続時に、オーディオ装置の機能は、制御スイッチ(CD選択)が外部装置102の機能を制御するように修正される。一つの実施形態において、外部装置102の接続は、オーディオ装置101に統合されているCDソースを無効にしない。しかし、統合されたCDソースは、必要に応じて外部装置102の接続時に無効にされてもよい。
【0027】
オーディオ装置101の修正された機能は、バイパス動作を含むことができる。例えば、外部装置102の接続時に、オーディオ装置101の機能は、制御スイッチから外部装置102に制御信号を単に通過させるように修正することができる。この実施形態において、制御スイッチからの制御信号は、直接的に外部装置102の機能を制御する。
【0028】
一つの実施形態において、外部装置102がCDチェンジャであると仮定すると、(“CD”とラベル付けされている)制御スイッチは、外部装置102で各種CDを選択することができる。ユーザは、制御パネル114上で(“CD”とラベル付けされている)制御スイッチを繰返し選択することによって(オーディオ装置101で読み込み可能なコンパクトディスクを含む)利用可能なコンパクトディスクを介してスクロールすることができる。故に、制御スイッチの機能は、オーディオシステム100の動作モード(例えば、外部装置の接続)に依存して変化する。
【0029】
また、リモートコントローラ116は、オーディオ装置101を制御するのに使用可能である。リモートコントローラ116は、赤外線(IR)リモートコントローラ又は無線周波数(RF)リモートコントローラにすることができる。リモートコントローラ116は、例えばプログラム可能なタッチスクリーンリモートコントローラでもよく、即ち触覚フィードバックスイッチを有する薄膜型のリモート制御を具現することができる。リモートコントローラ116は、制御パネル114と同一の機能を含むことができ、またシステム情報を表示するためのディスプレイ画面を含むことができる。リモートコントローラ116の実施形態は、図2を参照して詳述する。
【0030】
オーディオ装置101は、一つ以上の補助入力装置118に対応するための一つ以上の入力ポートを含むことができる。入力ポートは、RCAジャック、ミニジャック、RS232ポート、パラレルポート、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、光ファイバポート、又はその他任意の適切なポートを含むことができる。一般に、補助入力装置118は、統合された制御パネル、又は専用若しくはユニバーサルリモート制御を介して制御可能である。例えば、補助入力装置118は、DVDプレイヤ/レコーダ、VCR、デジタルビデオレコーダ(DVR)、コンピュータ、MP3TMプレイヤ/レコーダ、ミニディスクプレイヤ、携帯音楽装置、及び/又はオーディオ装置101に接続可能なその他任意の装置を含むことができる。また、補助入力装置118は、PDA、メモリスティック、携帯電話、及び/又はその他携帯装置も含むことができる。
【0031】
また、オーディオ装置101は、一つ以上の拡声器120、ヘッドフォン122、及び/又はマイクロフォン124を接続するためのポートを含むことができる。拡声器120は、衛星、サラウンドサウンド、サブウーファ、及び/又は中央チャンネル拡声器を含むことができる。
【0032】
動作において、オーディオ装置101は、初めに電源108に接続される。その後、オーディオ装置101は、制御パネル114上の制御スイッチ又はリモートコントローラ116上の制御スイッチの何れか一方を介して起動される。その後、ユーザは、オーディオ装置101において統合されたコンパクトディスクプレイヤで読み込みされるFM無線局又はコンパクトディスク(CD)等のオーディオ装置101のオーディオソースを選択することができる。例えば、ユーザは、統合されたCDソースを選択するためのCD選択機能に相当する制御パネル114又はリモート制御116上の制御スイッチを選択することができる。オーディオ装置101は、制御スイッチからコマンドを受信し、統合されたCDプレイヤをオーディオソースとして選択する。第1モードの動作において、制御スイッチ上のCD選択機能は、制御スイッチが選択される回数に関係なく、統合されたCDプレイヤを選択する。
【0033】
第2モードの動作において、外部装置102は、オーディオ装置101に接続される。オーディオ装置101の内部にあるソフトウェアは、外部装置102の接続を検出し、外部装置102を動作するのに必要なソフトウェア機能を構成する。一例において、外部装置102は、多数のコンパクトディスクを収容可能なCDチェンジャを具現する。ユーザは、オーディオ装置101に統合されているCDソース又は外部装置102における多数のコンパクトディスクのうち一つの何れか一方を選択するためのCD選択機能に相当する制御パネル114上又はリモート制御116上の制御スイッチを選択することができる。この第2モードの動作において、制御スイッチ上のCD選択機能は、ユーザが初めて制御スイッチを起動する時にオーディオ装置101における統合されたCDプレイヤを選択し、その後各制御スイッチを選択してから外部装置102における多数のコンパクトディスクの各々を選択する。
【0034】
一つの実施形態において、オーディオ装置101に常駐するソフトウェアは、外部装置102がオーディオ装置101に接続される時、修正されたハードウェア構成を検出する。外部装置102の接続に先立ちオーディオ装置101によって実行される一つ以上の機能は、外部装置102の接続に応じて変更される。
【0035】
ユーザは、制御パネル114上及び/又はリモートコントローラ116上の各種制御スイッチを介して、音量、等化レベル、ステレオバランス、トラック送り、早送り、巻戻し等を含むオーディオシステム100の各種機能を制御することができる。
【0036】
もう一つの具体例において、オーディオ装置101のトラック送り機能に相当するコントローラ上の制御スイッチは、外部装置102がオーディオ装置101に接続される前に、第1モードの動作においてオーディオ装置101内に位置するコンパクトディスクの次のトラックを選択することができる。第2モードの動作において、オーディオ装置101への外部装置102の接続時に、トラック送り機能に相当する制御スイッチは、外部装置102の機能を制御することができる。例えば、外部装置102がMP3プレイヤの場合、トラック送り機能に相当する制御スイッチは、MP3プレイヤのプレイリストにおける次のトラックを選択することができる。
【0037】
図2は、図1のオーディオシステム100を制御するためのリモートコントローラ200を図示する。リモートコントローラ200は、IRリモートコントローラ又はRFリモートコントローラを具現することができる。また、リモートコントローラ200は、オーディオ装置101に信号を伝送し、オーディオ装置101から信号を受信する双方向コントローラを包含することができる。例えば、リモートコントローラ200は、システム状況、アーティスト/トラック情報、ステーション情報、及び/又はその他任意の好ましい情報等、オーディオ装置101から受信した情報を表示するディスプレイ202を含むことができる。
【0038】
リモートコントローラ200は、ソース選択を制御する各種制御スイッチ204を含む。リモートコントローラ200はプログラム可能であり、オーディオ装置101に接続することができる各種要素とともに機能するよう設計される。これらの要素の一部は、オーディオ装置101に固有な通信プロトコルを含み、これら要素の一部は、固有ではないプロトコルを含む。
【0039】
また、リモートコントローラ200は、選択されたオーディオのトラック又はビデオのトラックを制御するための各種制御スイッチ206を含む。例えば、コントロールスイッチは、トラック選択、トラック送り、トラック戻し、早送り、巻戻し、スロー再生、一時停止、再生、停止、繰返し、ランダム等の各種機能を制御することができる。一つの実施形態において、リモートコントローラ200上の一つ以上の制御スイッチは、照明スイッチ208を選択することによって照らされることができる。
【0040】
一つの実施形態において、リモートコントローラ200は、ボイスコマンドを受信することができる。ボイスコマンドは、リモートコントローラ200の各種機能を動作するようにプログラム可能である。例えば、ボイスコマンドは、リモートコントローラ200上の制御スイッチを動作するのに使用可能である。制御スイッチは、リモートコントローラ200の内部回路におけるバーチャルセンスで動作する。
【0041】
リモートコントローラ200は、例示目的のみで示される。各種機能は、本発明から逸脱することなくリモートコントローラ200へ追加又はそこから除去可能である。また、図1の制御パネル114は、リモートコントローラ200によって図示された機能の一部又は全部を含むことができる。
【0042】
図3は、図1のオーディオシステム100を制御する方法250のフローチャートである。第1段階252において、オーディオ装置101は、制御パネル114上又はリモートコントローラ116上の制御スイッチ(例えば、電源)を選択することによって起動する。第2段階254において、制御スイッチは、オーディオ装置101の機能を制御するために選択される。制御スイッチは、オーディオ装置101に制御信号を伝送する。
【0043】
第3段階256において、オーディオ装置101内のソフトウェアは、制御スイッチから受信したコマンドが実行される前に外部装置がオーディオ装置101に接続されているか否かを判断する。第4段階258において、外部装置が接続されていないとソフトウェアが判断する場合、制御スイッチからのコマンドが実行されるので、オーディオ装置101の機能を制御する。
【0044】
第5段階260において、オーディオ装置101内のソフトウェアがオーディオ装置101に接続された外部装置の存在を検出する場合、オーディオ装置101の機能は、伝送されたコマンドに依存して修正可能である。第6段階262において、コマンドに相当する機能をソフトウェアが修正する場合、コントロールスイッチからのコマンドが実行されるので、オーディオ装置101の修正された機能を制御する。
【0045】
一つの実施形態において、制御スイッチは、オーディオ装置101に制御信号を伝送する。制御信号は、外部装置が接続される前にオーディオ装置101の機能を制御する。一度外部装置が接続されると、その後制御スイッチは、外部装置の機能を制御する。この実施形態において、オーディオ装置101の機能は、制御スイッチから外部装置へ制御信号を通過させるように修正される。
【0046】
図4は、図1のオーディオシステム100を制御するもう一つの方法250’のフローチャートである。図4の方法250’は、2つの段階264、266を追加して図3の方法250に類似する。外部装置102がオーディオ装置101に接続されていることをソフトウェアが判断した後(第3段階256)、その後ソフトウェアは、外部装置102を任意に識別する(段階264)。また、ソフトウェアは、多数の外部装置102がオーディオ装置101に接続されているか、及び各接続された装置の同一性を判断することができる。その後ソフトウェアは、外部装置102がオーディオ装置101の機能を変更できるか否かを判断する(段階266)。例えば、制御スイッチによって制御されている機能がオーディオ装置101の音量レベルを制御することに関連し、かつ外部装置102が音量レベル制御機能を含まない場合、オーディオ装置101の音量レベルは、外部装置102の接続に関係なく制御される。
【0047】
外部装置102がオーディオ装置101の機能を変更できる場合、オーディオ装置101の機能が修正される(段階260)。その後、修正された機能は、制御スイッチによって制御される(段階262)。例えば、制御スイッチによって制御されている機能がコンパクトディスク上のトラックを選択することに関連し、かつ現在起動中のコンパクトディスクが外部装置102内にある場合、オーディオ装置101のトラック選択機能が修正される。オーディオ装置101内に統合されているコンパクトディスクプレイヤ内に位置するコンパクトディスクのトラックを選択することに代えて、制御スイッチに相当する機能が修正され、外部装置102内に位置する起動中のコンパクトディスクのトラックが選択される。オーディオ装置101のその他機能は、オーディオ装置101に対する外部装置102の接続時に類似して修正可能である。
【0048】
図3及び4の方法250及び250’はそれぞれ、図1のオーディオシステム100を制御する方法の一例である。各種段階が、本発明から逸脱することなく追加又は除去可能である。
【0049】
当業者であれば、本発明の概念から逸脱することなく本明細書に開示された特定の装置及び技術に関する多くの用途及び修正を成しうることが明らかである。結果として、本発明は、添付した特許請求の範囲の精神及び範囲によってのみ限定され本明細書に開示された装置及び技術に存在するか又はそれらに所有される各特徴、全特徴、及び新規な特徴の組合せを包含するものと解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】図1は、本発明による一つ以上の外部装置に接続されているオーディオ装置を有するオーディオシステムのブロック図である。
【図2】図2は、図1のオーディオシステムを制御するためのリモートコントローラの図である。
【図3】図3は、図1のオーディオシステムを制御する方法のフローチャートである。
【図4】図4は、図1のオーディオシステムを制御するもう一つの方法のフローチャートである。
【符号の説明】
【0051】
101 オーディオ装置
102 外部装置
114 制御パネル
116 リモートコントローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オーディオ信号を処理するためのオーディオ装置と、
制御スイッチを有し、オーディオ装置の機能を制御するように構成及び配置されるコントローラと、
オーディオ装置の機能を修正するように構成及び配置される接続を介してオーディオ装置に接続され、外部装置がオーディオ装置に接続されている時、制御スイッチがオーディオ装置の修正された機能を制御する外部装置と
を具備することを特徴とするオーディオシステム。
【請求項2】
制御スイッチは、外部装置がオーディオ装置に接続されている時、外部装置の機能を制御するように構成及び配置されることを特徴とする請求項1に記載のオーディオシステム。
【請求項3】
外部装置は、MP3プレイヤ、携帯電話、衛星電話、DVDプレイヤ、CDプレイヤ、PDA、デジタルカメラ、マルチコンパクトディスクチェンジャ、携帯音楽装置、無線受信器、衛星放送受信器、及びその他オーディオ装置を具備するグループから選択されることを特徴とする請求項1に記載のオーディオシステム。
【請求項4】
オーディオ装置は、マルチメディアエンタテインメントシステム、ステレオシステム、及びコンピュータを具備するグループから選択されることを特徴とする請求項1に記載のオーディオシステム。
【請求項5】
オーディオ装置は、アンプ、チューナ、CDプレイヤ、MP3プレイヤ、DVDプレイヤ、携帯電話、及び記憶装置を具備するグループから選択されることを特徴とする請求項1に記載のオーディオシステム。
【請求項6】
オーディオ装置と外部装置との間に接続されるインタフェース要素をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載のオーディオシステム。
【請求項7】
インタフェース要素は、オーディオ装置に固有な通信プロトコルへ外部装置に固有な通信プロトコルを変換するように構成及び配置されることを特徴とする請求項6に記載のオーディオシステム。
【請求項8】
インタフェース要素は、外部装置に固有な通信プロトコルへオーディオ装置に固有な通信プロトコルを変換するように構成及び配置されることを特徴とする請求項6に記載のオーディオシステム。
【請求項9】
コントローラは、リモートコントローラを具備することを特徴とする請求項1に記載のオーディオシステム。
【請求項10】
リモートコントローラは、ボイスコマンドに応答するように構成及び配置されることを特徴とする請求項9に記載のオーディオシステム。
【請求項11】
コントローラは、オーディオ装置に統合される制御パネルを具備することを特徴とする請求項1に記載のオーディオシステム。
【請求項12】
制御スイッチは、CD選択スイッチ、ソース選択スイッチ、トラック選択スイッチ、トラック送りスイッチ、トラック戻しスイッチ、早送りスイッチ、巻戻しスイッチ、一時停止スイッチ、再生スイッチ、スロー再生スイッチ、停止スイッチ、ステーション選択スイッチ、及びAM/FM帯域スイッチを具備するグループから選択されることを特徴とする請求項1に記載のオーディオ装置。
【請求項13】
外部装置は、オーディオ装置にワイヤレスに接続されることを特徴とする請求項1に記載のオーディオ装置。
【請求項14】
外部装置は、ケーブルでオーディオ装置に接続されることを特徴とする請求項1に記載のオーディオ装置。
【請求項15】
オーディオ装置に接続され、外部装置を受容するように、及びオーディオ装置に外部装置を接続するように構成及び配置されるドッキングクレイドルをさらに具備することを特徴とする請求項1に記載のオーディオ装置。
【請求項16】
ドッキングクレイドルは、オーディオ装置に固有な通信プロトコルへオーディオ装置に固有ではない通信プロトコルを変換するように構成及び配置されるインタフェース要素をさらに具備することを特徴とする請求項15に記載のオーディオシステム。
【請求項17】
ドッキングクレイドルは、外部装置に固有な通信プロトコルへ外部装置に固有ではない通信プロトコルを変換するように構成及び配置されるインタフェース要素をさらに具備することを特徴とする請求項15に記載のオーディオシステム。
【請求項18】
外部装置は、オーディオ装置から電源を受けるように構成及び配置されることを特徴とする請求項1に記載のオーディオ装置。
【請求項19】
オーディオ装置は、外部装置から電源を受けるように構成及び配置されることを特徴とする請求項1に記載のオーディオ装置。
【請求項20】
制御スイッチを有するコントローラでオーディオ装置を有するオーディオシステムを制御するための方法であって、
前記制御スイッチを動作し、前記オーディオ装置に信号を送信し、オーディオ装置の機能を制御する過程と、
オーディオ装置に外部装置を接続し、オーディオ装置の機能を修正し、外部装置がオーディオ装置に接続される時、信号がオーディオ装置の修正された機能を制御する過程と
を具備することを特徴とする方法。
【請求項21】
外部装置がオーディオ装置に接続されている時、外部装置の機能を制御する過程をさらに具備することを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
オーディオ装置に固有な通信プロトコルへオーディオ装置に固有ではない通信プロトコルを変換する過程をさらに具備することを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項23】
外部装置に固有な通信プロトコルへ外部装置に固有ではない通信プロトコルを変換する過程をさらに具備することを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項24】
オーディオ装置の機能は、CD選択機能、ソース選択機能、トラック選択機能、トラック送り機能、トラック戻し機能、早送り機能、巻戻し機能、一時停止機能、再生機能、スロー再生機能、停止機能、ステーション選択機能、及びAM/FM帯域機能を具備するグループから選択されることを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項25】
オーディオ装置に外部装置を接続する過程は、ケーブルでオーディオ装置へ外部装置を接続する過程を具備することを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項26】
オーディオ装置へ外部装置を接続する過程は、ワイヤレスでオーディオ装置へ外部装置を接続する過程を具備することを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項27】
オーディオ装置へ外部装置を接続する過程は、外部装置を受容するように構成及び配置されるドッキングクレイドルをオーディオ装置に接続する過程を具備することを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項28】
オーディオ装置で外部装置に電源供給する過程をさらに具備することを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項29】
外部装置でオーディオ装置に電源供給する過程をさらに具備することを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項30】
オーディオ信号を処理するためのオーディオ装置と、
オーディオ装置の機能を制御するように構成及び配置される制御スイッチを有するコントローラと、
オーディオ装置に接続され、オーディオ装置に固有な通信プロトコルを有するインタフェース要素と、
オーディオ装置の機能を修正するように構成及び配置されるインタフェース要素に接続され、外部装置がオーディオ装置に接続される時、制御スイッチがオーディオ装置の修正された機能を制御する、外部装置と
を具備することを特徴とするオーディオシステム。
【請求項31】
制御スイッチは、外部装置がオーディオ装置に接続される時、外部装置の機能を制御することを特徴とする請求項30に記載のオーディオシステム。
【請求項32】
外部装置は、MP3プレイヤ、携帯電話、衛星電話、DVDプレイヤ、CDプレイヤ、マルチコンパクトディスクチェンジャ、携帯音楽装置、無線受信器、衛星放送受信器、及びその他オーディオ装置を具備するグループから選択されることを特徴とする請求項30に記載のオーディオシステム。
【請求項33】
オーディオ装置は、マルチメディアエンタテインメントシステム、ステレオシステム、及びコンピュータを具備するグループから選択されることを特徴とする請求項30に記載のオーディオシステム。
【請求項34】
オーディオ装置は、アンプ、チューナ、CDプレイヤ、MP3プレイヤ、DVDプレイヤ、携帯電話、及び記憶装置を具備するグループから選択されることを特徴とする請求項30に記載のオーディオシステム。
【請求項35】
コントローラは、リモートコントローラを具備することを特徴とする請求項30に記載のオーディオシステム。
【請求項36】
インタフェース要素は、オーディオ装置に固有な通信プロトコルへ外部装置に固有な通信プロトコルを変換するように構成及び配置されることを特徴とする請求項30に記載のオーディオシステム。
【請求項37】
インタフェース要素は、外部装置に固有な通信プロトコルへオーディオ装置に固有な通信プロトコルを変換するように構成及び配置されることを特徴とする請求項30に記載のオーディオシステム。
【請求項38】
インタフェース要素は、オーディオ装置に接続され、外部装置を受容するように構成及び配置されるドッキングクレイドルを具備することを特徴とする請求項30に記載のオーディオ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−506471(P2009−506471A)
【公表日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−527923(P2008−527923)
【出願日】平成18年7月25日(2006.7.25)
【国際出願番号】PCT/US2006/028862
【国際公開番号】WO2007/024389
【国際公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【出願人】(591009509)ボーズ・コーポレーション (121)
【氏名又は名称原語表記】BOSE CORPORATION
【Fターム(参考)】