説明

オーバーチューブ

【課題】人体の開口孔をチューブ本体で拡開状態に維持したまま、そのチューブ本体から体内に挿入された体内処置用具をチューブ本体に保持することができる構造のオーバーチューブを提供する。
【解決手段】開口孔OHから人体HBの内部にチューブ本体110が挿入される。開口孔OHから挿入された人体HBの内部でチューブ本体110の外側に体内バルーン120が拡張する。チューブ本体110の外側で開口孔OHに対向する人体HBの外側に体外保持部材130が位置する。チューブ本体110に挿入されている体内処置用具を着脱自在に用具保持機構140が保持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人体の開口孔を拡開状態に維持してカテーテルや内視鏡などの体内処置用具の挿入を補助するオーバーチューブに関する。
【背景技術】
【0002】
肛門や口腔などの開口孔から体内まで内視鏡やカテーテルなどの体内処置用具を挿入し、内視鏡検査やカテーテル施術などの医療行為を行うことがある。このような場合、医療行為を容易とするため、外套管とも呼称されるオーバーチューブを口腔や肛門から体内まで挿入し、そのオーバーチューブに体内処置用具を挿入することが行われる。
【0003】
また、体表から腹腔まで貫通させた開口孔に挿入するオーバーチューブの提案もある。そのオーバーチューブは、複数の内腔を有する導管と、導管と接続した弁部材内蔵部と、さらに弁部材内蔵部に取り付けられた気腹ガス注入口、導管に取り付けられた収縮可能で円周方向に設けられた複数のバルーン、細い体内処置用具を気密に導通可能としたコンバーターをもつ。
【0004】
このオーバーチューブは、針、栓子などを使用せずに安全・容易に腹壁へ挿入でき、複数の体内処置用具を気腹下で同時に操作できる(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−282268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来のオーバーチューブでは、人体の開口孔をチューブ本体で拡開状態に維持することが困難である。さらに、チューブ本体から体内に挿入された体内処置用具を保持することもできないので、体内処置用具による医療行為が困難な場合がある。
【0007】
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、人体の開口孔をチューブ本体で拡開状態に維持したまま、そのチューブ本体から体内に挿入された体内処置用具をチューブ本体に保持することができるオーバーチューブを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のオーバーチューブは、人体の開口孔を拡開状態に維持してカテーテルや内視鏡などの体内処置用具の挿入を補助するオーバーチューブであって、開口孔から人体の内部に挿入されるチューブ本体と、開口孔から挿入された人体の内部でチューブ本体の外側に拡張する体内バルーンと、チューブ本体に挿入されている体内処置用具を接離自在に保持する用具保持機構と、を有する。
【0009】
従って、本発明のオーバーチューブでは、開口孔から人体の内部にチューブ本体が挿入される。開口孔から挿入された人体の内部でチューブ本体の外側に体内バルーンが拡張する。チューブ本体に挿入されている体内処置用具を着脱自在に用具保持機構が保持する。従って、人体の開口孔をチューブ本体で拡開状態に維持したまま、そのチューブ本体から体内に挿入された体内処置用具をチューブ本体に保持することができる。
【0010】
また、上述のようなオーバーチューブにおいて、用具保持機構が、チューブ本体の内面に配置されているバルーン部材からなってもよい。
【0011】
また、上述のようなオーバーチューブにおいて、用具保持機構が、チューブ本体に形成されている少なくとも一つの貫通孔の位置で外側に配置されているバルーン部材からなってもよい。
【0012】
また、上述のようなオーバーチューブにおいて、用具保持機構のバルーン部材が体内バルーンと兼用されていてもよい。
【0013】
また、上述のようなオーバーチューブにおいて、チューブ本体の外側で開口孔に対向する人体の外側に位置する体外保持部材を、さらに有してもよい。
【0014】
また、上述のようなオーバーチューブにおいて、体外保持部材が、チューブ本体の外面に配置されているバルーン部材からなってもよい。
【0015】
また、上述のようなオーバーチューブにおいて、用具保持機構と体外保持部材とのバルーン部材が兼用されていてもよい。
【0016】
また、上述のようなオーバーチューブにおいて、体外保持部材が、バルーン部材ではない弾性体からなってもよい。
【0017】
また、上述のようなオーバーチューブにおいて、体外保持部材が、開口孔の周囲の人体の外形に対応した形状に形成されていてもよい。
【0018】
また、上述のようなオーバーチューブにおいて、人体の開口孔が肛門からなり、体外保持部材が、オーバーチューブの長手方向と直交する断面形状が楕円形からなってもよい。
【0019】
また、上述のようなオーバーチューブにおいて、体外保持部材が、チューブ本体の外面上に軸心方向にスライド自在に装着されていてもよい。
【0020】
また、上述のようなオーバーチューブにおいて、用具保持機構が、外側からチューブ本体とともに体内処置用具を結束する結束バンドからなってもよい。
【0021】
また、上述のようなオーバーチューブにおいて、用具保持機構が、外側からチューブ本体を体内処置用具に圧接させるクランプ部材からなってもよい。
【0022】
なお、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
【発明の効果】
【0023】
本発明のオーバーチューブでは、人体の開口孔をチューブ本体で拡開状態に維持したまま、そのチューブ本体から体内に挿入された体内処置用具をチューブ本体に保持することができる。従って、チューブ本体で拡開状態に維持した開口孔より内側の人体内部を、チューブ本体に保持された体内処置用具で容易に処置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施の形態のオーバーチューブの外観を示す模式的な斜視図である。
【図2】人体の開口孔にオーバーチューブを挿入する直前の状態を示す模式的な縦断正面図である。
【図3】人体の開口孔にオーバーチューブを挿入した状態を示す模式的な縦断正面図である。
【図4】オーバーチューブの体内バルーンとバルーン部材からなる体外保持部材を拡張した状態を示す模式的な縦断正面図である。
【図5】オーバーチューブに体内処置用具を挿入する直前の状態を示す模式的な縦断正面図である。
【図6】オーバーチューブに体内処置用具を挿入した状態を示す模式的な縦断正面図である。
【図7】オーバーチューブのバルーン部材からなる用具保持機構を拡張した状態を示す模式的な縦断正面図である。
【図8】オーバーチューブの体内バルーンと体外保持部材と用具保持機構との形状を示す模式的な横断底面図である。
【図9】一の変形例の体外保持機構の形状を示す模式的な正面図である。
【図10】他の変形例の体外保持機構の形状を示す模式的な正面図である。
【図11】さらに他の変形例の体外保持機構の形状を示す模式的な正面図である。
【図12】さらに他の変形例の用具保持機構の組立構造を示す模式的な斜視図である。
【図13】拡張した用具保持機構の形状を示す模式的な横断底面図である。
【図14】さらに他の変形例の用具保持機構の構造を示す模式的な正面図である。
【図15】さらに他の変形例の用具保持機構の構造を示す模式的な正面図である。
【図16】さらに他の変形例の気密開閉機構の構造を示す模式的な斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明の実施の一形態を図1ないし図8を参照して以下に説明する。本実施の形態のオーバーチューブ100は、図2ないし図7に示すように、人体HBの開口孔OHを拡開状態に維持してカテーテルや内視鏡などの体内処置用具10の挿入を補助する。
【0026】
このため、本実施の形態のオーバーチューブ100は、図1に示すように、開口孔OHから人体HBの内部に挿入されるチューブ本体110と、開口孔OHから挿入された人体HBの内部でチューブ本体110の外側に拡張する体内バルーン120と、チューブ本体110の外側で開口孔OHに対向する人体HBの外側に位置する体外保持部材130と、チューブ本体110に挿入されている体内処置用具10を接離自在に保持する用具保持機構140と、を有する。
【0027】
さらに、本実施の形態のオーバーチューブ100では、用具保持機構140が、図8に示すように、チューブ本体110の内面の一部に配置されているバルーン部材からなる。体外保持部材130も、チューブ本体110の外面に配置されているバルーン部材からなる。
【0028】
なお、本実施の形態のオーバーチューブ100は、人体HBの開口孔OHとして肛門から直腸まで挿入されるように形成されており、体外保持部材130は、図8に示すように、開口孔OHと対向する人体HBの外形に対応した形状である楕円形に拡張するよう形成されている。
【0029】
より詳細には、チューブ本体110は、上述のように肛門から直腸まで挿入される外形および全長の円筒状に形成されている。体内バルーン120には、フレキシブルチューブ121で空気ポンプ122が連結されている。
【0030】
このフレキシブルチューブ121および空気ポンプ122は、チューブ本体110の末端部112から引き出されている。その空気ポンプ122の手動操作により体内バルーン120は拡張し、その空気ポンプ122の逆止弁123の手動操作により収縮する。
【0031】
なお、上述のような空気ポンプ122ではなく、フレキシブルチューブ121に一方弁とシリンジを連結し(図示せず)、そのシリンジの手動操作で体内バルーン120に空気を圧入してもよい。
【0032】
さらに、空気ポンプ122の手動操作ではなく、フットポンプの足踏操作で体内バルーン120に空気を圧入してもよく(図示せず)、電動ポンプにより体内バルーン120に空気を圧入してもよい(図示せず)。
【0033】
同様に、バルーン部材からなる体外保持部材130にはフレキシブルチューブ131で空気ポンプ132が連結されており、用具保持機構140にもフレキシブルチューブ141で空気ポンプ142が連結されており、それぞれ空気ポンプ132,142の手動操作で拡張して逆止弁133,143の手動操作で収縮する。
【0034】
また、チューブ本体110は、例えば、人体HBの開口孔OHへの挿入を容易とするために先端部111が先細形状や半球状に形成されていてもよく、体内処置用具10の挿入を容易とするために末端部112が拡開していてもよい。
【0035】
なお、このチューブ本体110の末端部112には、挿入された体内処置用具10を密閉するための、気密弁150が装着されている。この気密弁150は弾性体の膜体からなり、体内処置用具10より微少に小径の貫通孔151が中心に形成されている。この気密弁150は、着脱自在に形成されていてもよい。
【0036】
上述のような構成において、本実施の形態のオーバーチューブ100を利用して体内にカテーテルや内視鏡などの体内処置用具10を挿入する場合、図2に示すように、開口孔OHから挿入された人体HBの内部でチューブ本体110の外側に拡張する体内バルーン120と体外保持部材130と用具保持機構140とを収縮させたオーバーチューブ100を、図3に示すように、人体HBの開口孔OHに挿入する。
【0037】
このような状態で、空気ポンプ122および133を手動操作することにより、体内バルーン120と体外保持部材130とを拡張させる。これで体内バルーン120は開口孔OHの内部に密着し、体外保持部材130は、開口孔OHと対向する人体HBの表面に密着するので、チューブ本体110が開口孔OHに固定されることになる。
【0038】
このような状態で、図5および図6に示すように、チューブ本体110の末端部112から先端部111まで体内処置用具10が挿入される。このとき、チューブ本体110の末端部112の気密弁150により気密状態が維持される。
【0039】
そして、体内処置用具10の先端部分が人体HBの所望の位置に到達したら、空気ポンプ143を手動操作することにより用具保持機構140を拡張させる。これで用具保持機構140によりチューブ本体110に体内処置用具10が圧接されて保持される。従って、この保持された体内処置用具10により内視鏡検査やカテーテル手術などの医療行為が実行される。
【0040】
なお、必要により空気ポンプ143の逆止弁143を手動操作して用具保持機構140を収縮させることにより、所望により体内処置用具10の先端の位置を移動させることもできる。
【0041】
また、体内処置用具10によりカテーテル手術として肉片(図示せず)を前進したような場合には、必要により、空気ポンプ122,134の手動操作で体内バルーン120および体外保持部材130を収縮させ、体内処置用具10とともにオーバーチューブ100を人体HBの開口孔OHから引き抜くことも実行される。
【0042】
本実施の形態のオーバーチューブ100では、上述のように人体HBの開口孔OHをチューブ本体110で拡開状態に維持したまま、そのチューブ本体110から体内に挿入された体内処置用具10をチューブ本体110に保持することができる。
【0043】
従って、チューブ本体110で拡開状態に維持した開口孔OHより内側の人体HB内部を、チューブ本体110に保持された体内処置用具10で容易に処置することができる。
【0044】
また、用具保持機構140が、チューブ本体110の内面に配置されているバルーン部材からなる。このため、簡単な構造で確実にチューブ本体110に体内処置用具10を接離自在に保持することができる。
【0045】
さらに、体外保持部材130が、チューブ本体110の外面に配置されているバルーン部材からなる。このため、簡単な構造で確実にチューブ本体110を人体HBの開口孔OHに対向した位置に保持することができる。
【0046】
特に、図8に示すように、体外保持部材130は楕円形状に拡張するので、人体HBの開口孔OHである肛門の外側に、チューブ本体110を適切に配置することができる。
【0047】
なお、本発明は本実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許容する。例えば、上記形態では、体外保持部材130がチューブ本体110に装着されているバルーン部材からなることを例示した。
【0048】
しかし、図9に示すように、体外保持部材250が、所定形状のバルーン部材ではない発泡体などの弾性体からなり、チューブ本体110の外面上に軸心方向にスライド自在に装着されていてもよい。この場合も、簡単な構造で確実にチューブ本体110を人体HBの開口孔OHに対向した位置に保持することができる。
【0049】
なお、図10に示すように、上述のような体外保持部材260を円錐台状に形成しておいてもよい。ただし、この円錐台形の体外保持部材260も、後面形状は楕円形であることが好適である。
【0050】
さらに、図8に示すように、上記形態では用具保持機構140がチューブ本体110の内面の一部に配置されているバルーン部材からなることを例示した。しかし、図11に示すように、用具保持機構210がチューブ本体110の内面の全周に配置されているバルーン部材からなってもよい。
【0051】
また、用具保持機構220が、チューブ本体110に形成されている少なくとも一つの貫通孔221の位置で外側に配置されているバルーン部材222からなってもよい。より具体的には、図12(a)に示すように、チューブ本体110の所定位置に複数の貫通孔221を形成しておき、図12(b)に示すように、それを密閉するようにチューブ本体110の外側にバルーン部材222を配置する。
【0052】
さらに、図12(c)に示すように、このバルーン部材222の外側に収縮しない円筒形のカバー223を装着することにより、図13に示すように、チューブ本体110の内側に複数の方向からバルーン部材222が拡張することになる。このため、このように拡張するバルーン部材222でチューブ本体110の中心に体内処置用具10を保持することができる。
【0053】
なお、上述のような貫通孔221をチューブ本体110の先端部111の近傍に形成し、カバー223を装着しないことにより、用具保持機構140のバルーン部材222を体内バルーンと兼用させることもできる(図示せず)。
【0054】
同様に、体外保持部材130が、チューブ本体110の外面に配置されているバルーン部材からなり、用具保持機構140と体外保持部材130とのバルーン部材が兼用されていてもよい(図示せず)。
【0055】
さらに、図14に示すように、用具保持機構230が、外側からチューブ本体110とともに体内処置用具10を結束する結束バンドからなってもよい。この場合、チューブ本体110の用具保持機構230で結束される部分が柔軟であることが好適である。
【0056】
また、図15に示すように、用具保持機構が、外側からチューブ本体110を体内処置用具10に圧接させるクランプ部材240からなってもよい。この場合も、チューブ本体110のクランプ部材240で圧接される部分が柔軟であることが好適である。
【0057】
さらに、上記形態では体内処置用具10が挿入されるチューブ本体110の末端部112を弾性体の膜体からなる気密弁150で気密状態に維持することを例示した。しかし、図16に示すように、これをカメラの絞り機構と同様な気密開閉機構270により気密状態としてもよい。このような気密開閉機構270は、体内処置用具10を保持する用具保持機構を兼用させることもできる。
【0058】
また、上記形態では人体HBの開口孔OHが肛門からなることを例示した。しかし、本実施の形態のオーバーチューブ100は、人体HBの開口孔として口腔などにも利用することができる(図示せず)。
【0059】
なお、当然ながら、上述した実施の形態および複数の変形例は、その内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。また、上述した実施の形態および変形例では、各部の構造などを具体的に説明したが、その構造などは本願発明を満足する範囲で各種に変更することができる。
【符号の説明】
【0060】
10 体内処置用具
100 オーバーチューブ
110 チューブ本体
111 先端部
112 末端部
120 体内バルーン
121 フレキシブルチューブ
122 空気ポンプ
123 逆止弁
130 体外保持部材
131 フレキシブルチューブ
132 空気ポンプ
133 逆止弁
140 用具保持機構
141 フレキシブルチューブ
142 空気ポンプ
143 逆止弁
150 気密弁
151 貫通孔
210 用具保持機構
220 用具保持機構
221 貫通孔
222 バルーン部材
223 カバー
230 用具保持機構
240 クランプ部材
250 体外保持部材
260 体外保持部材
270 気密開閉機構
HB 人体
OH 開口孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体の開口孔を拡開状態に維持してカテーテルや内視鏡などの体内処置用具の挿入を補助するオーバーチューブであって、
前記開口孔から前記人体の内部に挿入されるチューブ本体と、
前記開口孔から挿入された前記人体の内部で前記チューブ本体の外側に拡張する体内バルーンと、
前記チューブ本体に挿入されている前記体内処置用具を接離自在に保持する用具保持機構と、
を有するオーバーチューブ。
【請求項2】
前記用具保持機構が、前記チューブ本体の内面に配置されているバルーン部材からなる請求項1に記載のオーバーチューブ。
【請求項3】
前記用具保持機構が、前記チューブ本体に形成されている少なくとも一つの貫通孔の位置で外側に配置されているバルーン部材からなる請求項1に記載のオーバーチューブ。
【請求項4】
前記用具保持機構の前記バルーン部材が前記体内バルーンと兼用されている請求項3に記載のオーバーチューブ。
【請求項5】
前記チューブ本体の外側で前記開口孔に対向する前記人体の外側に位置する体外保持部材を、さらに有する請求項1ないし4の何れか一項に記載のオーバーチューブ。
【請求項6】
前記体外保持部材が、前記チューブ本体の外面に配置されているバルーン部材からなる請求項5に記載のオーバーチューブ。
【請求項7】
前記用具保持機構と前記体外保持部材との前記バルーン部材が兼用されている請求項6に記載のオーバーチューブ。
【請求項8】
前記体外保持部材が、バルーン部材ではない弾性体からなる請求項5に記載のオーバーチューブ。
【請求項9】
前記体外保持部材が、前記開口孔の周囲の前記人体の外形に対応した形状に形成されている請求項1ないし8の何れか一項に記載のオーバーチューブ。
【請求項10】
人体の開口孔が肛門からなり、
前記体外保持部材が、前記オーバーチューブの長手方向と直交する断面形状が楕円形からなる請求項5ないし9の何れか一項に記載のオーバーチューブ。
【請求項11】
前記体外保持部材が、前記チューブ本体の外面上に軸心方向にスライド自在に装着されている請求項5ないし10の何れか一項に記載のオーバーチューブ。
【請求項12】
前記用具保持機構が、外側から前記チューブ本体とともに前記体内処置用具を結束する結束バンドからなる請求項1に記載のオーバーチューブ。
【請求項13】
前記用具保持機構が、外側から前記チューブ本体を前記体内処置用具に圧接させるクランプ部材からなる請求項1に記載のオーバーチューブ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−270(P2012−270A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−138033(P2010−138033)
【出願日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【出願人】(000002141)住友ベークライト株式会社 (2,927)
【Fターム(参考)】