説明

オーバーレイの方法及びその装置

【課題】フォトリソグラフィ工程で使用するオーバーレイマークを提供する。
【解決手段】半導体デバイスの製造方法は、基板を準備する工程13と、基板の中にオーバーレイマークの第1の部分を形成し、第1の部分は、第1の方向で測定される第1の寸法と、第1の方向に対して略垂直な第2の方向で測定され、第1の寸法より大きな第2の寸法と、をそれぞれ有する複数の第1のフィーチャを有する工程15と、基板の中にオーバーレイマークの第2の部分を形成し、第2の部分は、第1の方向で測定される第3の寸法と、第2の方向で測定され、第3の寸法より小さい第4の寸法と、をそれぞれ有する複数の第2のフィーチャを有する工程17と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体デバイスに関し、特に、フォトリソグラフィ工程で使用するオーバーレイマークに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体集積回路の産業は急速に発展している。ICの材料及び設計は、技術の発展に伴い世代が変わる毎に小さく複雑になっている。しかし、技術の発展に伴い、製造工程及びICの製造が複雑となるため、これら発展の実現には、IC工程及び製造においても同様に発展する必要がある。集積回路の進化の過程では、機能密度(即ち、チップ面積当たりの相互に接続されたデバイスの数)が増大する一方、形状寸法(即ち、製造工程で形成される最小の素子(又はライン))が低減する。
【0003】
小さい形状寸法は、フォトリソグラフィ工程において、高い要求が求められる。特に、半導体デバイスの中の異なる層間のアライメント(オーバーレイとも称される)は、高い精度及び正確性が求められる。言い換えれば、オーバーレイエラー(重ね合わせ誤差)を低減させることが好ましい。オーバーレイエラーは、オーバーレイマークを使用して測定する。しかし、形状寸法が小さくなるに従い、従来のオーバーレイマークでは、層間の実際のオーバーレイを正確に測定することができないおそれがある。つまり、オーバーレイエラーの測定結果が不正確となり、チップが故障するおそれがあった。
【0004】
従来のオーバーレイマークは、一般に所定の目的を達成するには十分であるが、様々な面で満足させることはできなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、フォトリソグラフィ工程で使用するオーバーレイマークを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るオーバーレイマークを備える装置は、
第1の部分及び第2の部分を備え、
前記第1の部分は、複数の第1のフィーチャを有し、前記第1のフィーチャのそれぞれは、
第1の方向で測定する第1の寸法と、前記第1の方向に対して略垂直な第2の方向で測定し、前記第1の寸法より大きな第2の寸法と、を有し、
前記第2の部分は、複数の第2のフィーチャを有し、前記第2のフィーチャのそれぞれは、
前記第1の方向で測定する第3の寸法と、前記第2の方向で測定し、前記第3の寸法より小さな第4の寸法と、を有し、
前記第2のフィーチャの少なくとも1つは、前記第1の方向及び前記第2の方向で、複数の前記第1のフィーチャにより部分的に囲まれることを特徴とする。
【0007】
第1の層と、前記第1の層と異なる第2の層と、を有し、
前記第1の層には、前記第1の部分が配置され、前記第2の層には、前記第2の部分が配置された半導体デバイスをさらに備えてもよい。
【0008】
前記第1の部分及び前記第2の部分が配置された層を有する半導体デバイスをさらに備えてもよい。
【0009】
前記第1の部分は、第1のフォトマスクの中に配置され、
前記第2の部分は、第2のフォトマスクの中に配置されてもよい。
【0010】
前記複数の第1のフィーチャは、前記第1の方向で測定される第1の距離を有し、
前記複数の第2のフィーチャは、前記第2の方向で測定される第2の距離を有し、
前記第1のフォトマスクは、前記第1の方向で測定される前記第1の距離を有する第3のフィーチャを有し、
前記第2のフォトマスクは、前記第2の方向で測定される前記第2の距離を有する第4のフィーチャを有し、
前記第1の距離は、第1のサイズと関連し、
前記第2の距離は、第2のサイズと関連してもよい。
【0011】
前記複数の第1のフィーチャは、前記第1の方向で測定された第1の距離を有し、
前記複数の第2のフィーチャは、前記第2の方向で測定された第2の距離を有し、
前記第1の距離及び前記第2の距離は、半導体製造技術の限界寸法と関連し、
前記限界寸法は、前記第1の方向又は前記第2の方向により測定されてもよい。
【0012】
第1の軸に沿ってそれぞれ延伸した細長い第1のグレーティングのグループを有する第1のオーバーレイマークと、
前記第1の軸に対して略垂直な第2の軸に沿ってそれぞれ延伸した細長い第2のグレーティングのグループを有する第2のオーバーレイマークと、を備え、
前記第2のオーバーレイマークは、前記第1の軸及び前記第2の軸に沿って、前記第1のオーバーレイマークにより部分的に囲まれてもよい。
【0013】
第1の層と、前記第1の層と異なる第2の層と、を有し、
前記第1のオーバーレイマークは、前記第1の層の上方に位置し、
前記第2のオーバーレイマークは、前記第2の層の上方に位置してもよい。
【0014】
前記第1のオーバーレイマーク及び前記第2のオーバーレイマークが配置された層を有する半導体デバイスをさらに備えてもよい。
【0015】
前記第1の軸又は前記第2の軸により測定される限界寸法を有する半導体デバイスをさらに備え、
前記第1のグレーティングのそれぞれは、第1の幅を有し、第1の距離により離間され、
前記第1の幅及び前記第1の距離は、第2の軸により測定され、
前記第2のグレーティングのそれぞれは、第2の幅を有し、第2の距離により離間され、
前記第2の幅及び前記第2の距離は、前記第1の軸により測定され、
前記限界寸法は、前記第1の幅、前記第2の幅、前記第1の距離及び前記第2の距離の関数であってもよい。
【0016】
上記目的を達成するために、本発明の第2の観点に係る半導体デバイスの製造方法は、
基板を準備する工程と、
前記基板の中にオーバーレイマークの第1の部分を形成し、前記第1の部分は、第1の方向で測定される第1の寸法と、前記第1の方向に対して略垂直な第2の方向で測定され、前記第1の寸法より大きな第2の寸法と、をそれぞれ有する複数の第1のフィーチャを有する工程と、
前記基板の中にオーバーレイマークの第2の部分を形成し、前記第2の部分は、第1の方向で測定される第3の寸法と、前記第2の方向で測定され、前記第3の寸法より小さい第4の寸法と、をそれぞれ有する複数の第2のフィーチャを有する工程と、を含み、
前記第1の部分及び前記第2の部分を形成することにより、少なくとも1つの前記第2のフィーチャは、前記第1の方向及び前記第2の方向で、前記複数の第1のフィーチャにより部分的に囲まれることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の種々の態様に係るオーバーレイマークの製造方法を示す流れ図である。
【図2A】図1の製造方法により製造するオーバーレイマークを示す平面図である。
【図2B】図1の製造方法により製造するオーバーレイマークを示す平面図である。
【図3】フォトマスク上に図2のオーバーレイマークのうちの1つを実施するときの状態を示す平面図である。
【図4】図3と異なるフォトマスク上に図2のオーバーレイマークのうちの1つを実施するときの状態を示す平面図である。
【図5】図1の方法の異なる製造段階における半導体ウェーハを示す平面図である。
【図6】図1の方法の異なる製造段階における半導体ウェーハを示す平面図である。
【図7A】フォトリソグラフィ工程で用いるY双極子の孔径を示す平面図である。
【図7B】フォトリソグラフィ工程で用いるX双極子の孔径を示す平面図である。
【図8】図1の方法の他の実施形態による異なる製造段階における半導体ウェーハを示す平面図である。
【図9】図1の方法の他の実施形態による異なる製造段階における半導体ウェーハを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、本発明の種々の態様に係るオーバーレイマークの製造方法11を示す流れ図である。オーバーレイマークは、フォトマスク又は半導体ウェハの中に配置されている。製造方法11は、ステップ13〜17を含む。まず、ステップ13において、基板が準備される。この基板は、本実施形態では半導体ウェハであるが、他の実施形態では第1のフォトマスク及び第2のフォトマスクを含んでもよい。ステップ15において、基板の中にオーバーレイマークの第1の部分が形成される。オーバーレイマークの第1の部分は、第1の方向に向くフィーチャを備える第1のグループを有する。ステップ17において、基板の中にオーバーレイマークの第2の部分が形成される。オーバーレイマークの第2の部分は、第1の方向に対して略垂直な第2の方向に向くフィーチャの第2のグループを有する。オーバーレイマークの第1の部分は、オーバーレイマークの第2の部分により囲まれる。
【0019】
図2A及び図2Bを参照する。図2Aは、オーバーレイマーク40を示す平面図である。図2Bは、オーバーレイマーク41を示す平面図である。図2Aに示すように、オーバーレイマーク40は、X方向(X軸)にそれぞれ延伸された複数の細長いフィーチャ(ライン又はグレーティングとも称される。)を含む。言い換えれば、フィーチャのそれぞれは、X方向に向いている。以下、説明の便宜上、2つのフィーチャは、54及び55で表す。図2Aに示すように、フィーチャ54,55のそれぞれは、本実施形態では略矩形状であるが、他の実施形態では弧形状、正方形など他の形状でもよい。
【0020】
図2Aを参照する。図2Aに示すように、各オーバーレイマーク40のそれぞれのフィーチャは、長さをX方向で測定し、幅をX方向に対して垂直なY方向(Y軸)で測定する。これらのフィーチャは、幅が略等しいが、長さがそれぞれ異なる。例えば、フィーチャ54は、長さ60及び幅61を含み、フィーチャ55は、長さ64及び幅65を含む。図2Aに示す実施形態では、幅61と幅65とは略等しいが、長さ60は長さ64より大きい。
【0021】
オーバーレイマーク40のフィーチャは、Y方向の距離70により離間されている。距離70は、フィーチャ間の間隔とも称される。フィーチャ(即ち、オーバーレイマーク40)の距離75は、フィーチャのうちの1つの幅61,65と、隣接したフィーチャ間の距離70との合計である。本実施形態において、各フィーチャの幅61,65と、互いに隣接したフィーチャ間の距離70との比率は約1:1である。言い換えれば、各フィーチャの幅61,65は、フィーチャ間の距離70に略等しい。本実施形態において、距離75は、約60nm〜300nmであり、幅61,65及び距離70のそれぞれは、約30nm〜150nmである。他の実施形態において、距離75は、約15nm〜75nmであり、幅61,65及び距離70のそれぞれは、約7.5nm〜37.5nmである。
【0022】
図2Bを参照する。図2Bに示すように、オーバーレイマーク41は、Y方向にそれぞれ延伸された複数の細長いフィーチャ(ライン又はグレーティングとも称される。)を含む。言い換えれば、フィーチャのそれぞれは、Y方向に向いている。以下、説明の便宜上、2つのフィーチャは、84及び85で表す。図2Bに示すように、フィーチャ84,85のそれぞれは、本実施形態では略矩形状であるが、他の実施形態では弧形状、正方形など他の形状でもよい。
【0023】
図2Bを参照する。図2Bに示すように、各オーバーレイマーク41のそれぞれのフィーチャは、長さをY方向で測定し、幅をX方向で測定する。これらフィーチャは、幅が略等しいが、長さがそれぞれ異なる。例えば、フィーチャ84は、長さ90及び幅91を含み、フィーチャ85は、長さ94及び幅95を含む。図2Bに示すように、本実施形態では、幅91と幅95とは略等しいが、長さ90は長さ94より大きい。
【0024】
オーバーレイマーク41のフィーチャ84,85は、X方向の距離100により離間されている。距離100は、フィーチャ間の間隔とも称される。フィーチャの距離105(即ち、オーバーレイマーク41)は、フィーチャのうちの1つの幅91,95と、隣接したフィーチャ間の距離100との合計である。本実施形態において、各フィーチャの幅と、互いに隣接したフィーチャ間の距離100との比率は約1:1である。言い換えれば、各フィーチャの幅91,95は、フィーチャ間の距離100に略等しい。本実施形態において、距離105は、約60nm〜300nmであり、幅91,95及び距離100のそれぞれは、約30nm〜150nmである。他の実施形態において、距離105は、約15nm〜75nmであり、幅91,95及び距離100のそれぞれは、約7.5nm〜37.5nmである。
【0025】
ここで、40,41は、まとめてオーバーレイマークと呼び、オーバーレイマークの異なる部分をそれぞれ構成する。また、オーバーレイマーク40,41は、以下で詳細に説明するように、半導体ウェハ上に形成されたり、それぞれのフォトマスク上に形成されたりしてもよい。
【0026】
図3を参照する。図3は、フォトマスク110を示す平面図である。フォトリソグラフィ工程において、フォトマスク110により半導体ウェハへ複数のパターン(又はイメージ)を投影する。図3に示すように、本実施形態のフォトマスク110は、図2Aのオーバーレイマーク40の実施形態であるパターン40Aを含む。そのため、パターン40Aは、X方向を向く細長いフィーチャ54A,55Aを含む。フォトマスク110は、半導体デバイスの異なる部分にそれぞれ対応するか、異なる半導体デバイスの異なる部分にそれぞれ対応するパターン120A〜139Aをさらに含む。半導体デバイスは、ICチップ、SoC(System on Chip)又はこれらの一部を含んだり、様々な受動型及び能動型の微小電子デバイス(例えば、抵抗、コンデンサ、インダクタ、ダイオード、MOSFET、CMOSトランジスタ、BJT、LDMOSトランジスタ、ハイパワーMOSトランジスタ又はその他のタイプのトランジスタ)を含んだりしてもよい。
【0027】
説明及び比較の便宜上、パターン139Aの平面図に基づき、さらに詳細に説明する。パターン139Aは、半導体デバイスの一部をそれぞれ表すフィーチャ150A,151A,152Aを含む。フィーチャ150A〜152Aのそれぞれは、X方向を向いている(又は延伸している)。X方向は、パターン40Aのフィーチャ54A,55Aが向く方向と同じである。フィーチャ150A〜152Aのそれぞれは、Y方向で測定される幅155Aを含む。幅155Aは、その時の半導体製造技術世代において最小のフィーチャサイズを表す限界寸法(critical dimension)とも称される。例えば、22nmの製造技術世代における限界寸法は22nmである。限界寸法が22nmという意味は、22nm技術で形成することができる最小の半導体フィーチャが約22nmであることを表す。しかし、ここで、幅155Aはフォトマスク110の臨界寸法を表すため、幅155Aの実測値は22nmより大きくてもよい。しかし、22nmというこの値は、フォトマスク110によりパターニングされた半導体ウェーハ上の臨界寸法の値でもよい。本実施形態において、フォトマスク110上のパターンの寸法は、ウェーハ上のパターンの寸法の約4倍でもよい。
【0028】
本実施形態の限界寸法は、トランジスタのゲート長さである。幅155Aは、パターン40Aの細長いフィーチャ54A,55Aの距離75Aと関連するか関数の関係である。幅155Aは、本実施形態では距離75Aの1/2に略等しいが、他の実施形態ではパターン40Aの細長いフィーチャ54A,55Aの幅61A,65Aに略等しい。図3に示すように、フィーチャ150A〜152Aは、本実施形態では矩形状であるが、代替実施形態では弧形状、四辺形などの他の形状でもよい。
【0029】
図4を参照する。図4は、フォトマスク160を示す平面図である。フォトマスク160は、フォトマスク110と同様に、フォトリソグラフィ工程において、半導体ウェハに複数のパターン(又はイメージ)を投影させる。図4に示すように、本実施形態のフォトマスク160は、図2Bのオーバーレイマーク41の実施形態であるオーバーレイマーク41Aを含む。そのため、オーバーレイマーク41Aは、Y方向を向く細長いフィーチャ84A,85Aを含む。フォトマスク160は、半導体デバイスの異なる部分にそれぞれ対応するか、半導体デバイスの異なる部分にそれぞれ対応するパターン170A〜189Aをさらに含む。半導体デバイスは、ICチップ、SoC(System on Chip)又はこれらの一部を含んだり、様々な受動型及び能動型の微小電子デバイス(例えば、抵抗、コンデンサ、インダクタ、ダイオード、MOSFET、CMOSトランジスタ、BJT、LDMOSトランジスタ、ハイパワーMOSトランジスタ又はその他のタイプのトランジスタ)を含んだりしてもよい。本実施形態において、フォトマスク110のパターン120A〜139A(図3に示す)及びフォトマスク160のパターン170A〜189Aは、同じ半導体デバイスにそれぞれ対応する。本実施形態のフォトマスク110,160は、半導体デバイスを都合よく製造できるように、互いに接続させてもよい。
【0030】
説明及び比較の便宜上、パターン189Aの平面図に基づき、さらに詳細に説明する。パターン189Aは、半導体デバイスの一部をそれぞれ表すフィーチャ200A,201A,202Aを含む。フィーチャ200A〜202Aのそれぞれは、Y方向を向いている(又は延伸している)。このY方向は、オーバーレイマーク41Aの細長いフィーチャ84A,85Aが向く方向と同じである。フィーチャ200A〜202Aのそれぞれは、Y方向で測定される幅205Aを含む。幅205Aは、図3の幅155Aと同様に、半導体製造技術世代の限界寸法を表す。幅205Aは、オーバーレイマーク41Aのフィーチャ84A,85Aの距離105Aに関連するか関数の関係である。幅205Aは、本実施形態では距離105Aの1/2に略等しいが、他の実施形態ではオーバーレイマーク41Aのフィーチャ85Aの幅95Aに略等しい。他の実施形態では、幅205Aは、フィーチャ150A〜152Aの幅155A(図3に示す)に略等しい。図4に示すように、フィーチャ200A〜202Aは、本実施形態では矩形状であるが、代替実施形態では弧形状、四辺形などの他の形状でもよい。
【0031】
図5及び図6を参照する。図5及び図6は、図1の方法11に基づく異なる製造段階における半導体ウェーハ220(半導体基板とも称される)を示す平面図である。図5に示すように、半導体ウェーハ220は、シリコンウェハである。本実施形態において、ウェーハ220は、ホウ素などのp型ドーパントがドーピングされている。他の実施形態において、ウェーハ220は、リン、ヒ素などのn型ドーパントがドーピングされている。ウェーハ220は、代替的にその他好ましい元素半導体(例えば、ダイアモンド、ゲルマニウムなど)、好ましい化合物半導体(例えば、炭化ケイ素、インジウムヒ素、インジウムリンなど)、好ましい合金半導体(例えば、シリコンゲルマニウムカーバイド、ガリウム砒素リン、リン化インジウムガリウムなど)からなってもよい。また、ウェーハ220は、エピタキシャル層を含んだり、性能を向上させるために歪めたり、SOI(Silicon−on−Insulator)構造を含んでもよい。
【0032】
ウェーハ220は、層230を含む。フォトマスク110(図3に示す)は、双極子フォトリソグラフィ工程(dipole photolithography process)を用い、フォトマスク上のパターン40A,120A〜139Aを、ウェーハ220の層230へ転写してパターン40B,120B〜139Bをそれぞれ形成する。双極子フォトリソグラフィ工程は、Y双極子の孔径(dipole−Y aperture)を用いて行い、以下、図7A及び図7Bに基づいて具体的かつ詳細に説明する。双極子フォトリソグラフィ工程は、層230上にフォトレジスト層を堆積する工程と、フォトレジスト層上へパターン40A,120A〜139Aのイメージを投影し、パターニングされたフォトレジスト層を形成する工程と、パターニングされたフォトレジスト層をマスクとして用い、エッチング工程(例えば、ドライエッチング、ウェットエッチングなど)により層230をパターニングする工程と、パターン40B,120B〜139Bとして層230上にパターン40A,120A〜139Aを転写した後、フォトレジスト層を除去する工程と、を含む。ここで双極子フォトリソグラフィ工程の詳細な説明は、簡略化のために省略されている。図5は、説明の便宜上、パターン40B,139Bの平面図を示す。双極子フォトリソグラフィ工程が終了する際には、層230上にパターン40B,120B〜130Bが形成されているため、層230は、フォトマスク110に類似する。フォトマスク110上のパターンの物理的寸法は、線形の関係を有しているが、層230上の対応したパターンの物理的寸法に等しくはない。例えば、距離75A(図3に示す)は、距離75Bには等しくないが(図5に示す)、正比例の関係である。本実施形態において、層230中のオーバーレイマーク40B及びパターン120B〜139Bの寸法は、フォトマスク110のオーバーレイマーク40A及び対応したパターン120A〜139Aの寸法の約1/4である。層230の中に形成されたオーバーレイマーク40B及びパターン120B〜139Bは、凹状(溝状)又は凸状(島状)でもよい。
【0033】
図6を参照する。図6に示すように、フォトマスク160(図4に示す)は、図5の実施形態の双極子フォトリソグラフィ工程に類似した双極子フォトリソグラフィ工程で用いられる。この双極子フォトリソグラフィ工程により、フォトマスク160のパターン41A,170A〜189Aは、ウェーハ220の層230へ転写し、パターン41B,170B〜189Bをそれぞれ形成する。この双極子フォトリソグラフィ工程は、X双極子の孔径を使用して行うが、その詳細は図7に基づき、以下説明する。図6に示すように、本実施形態において、パターン120B〜139Bと、パターン170B〜189Bとは一部が重畳される。さらに、オーバーレイマーク40Bは、オーバーレイマーク41Bにより囲まれる(又は囲繞される)。他の実施形態では、パターン120B〜139Bと、パターン170B〜189Bとは重畳せず、パターン40Bは、オーバーレイマーク41Bにより部分的に囲まれてもよい(又は部分的に囲繞されてもよい)。フォトマスク160上のパターンの物理的寸法は、線形の関係を有しているが、層230上の対応したパターンの物理的寸法に等しくはない。例えば、距離105A(図4に示す)は、距離105Bには等しくないが(図6に示す)、正比例の関係である。本実施形態において、層230の中のオーバーレイマーク41B及びパターン170B〜189Bの寸法は、フォトマスク160のオーバーレイマーク41A及び対応したパターン170A〜189Aの寸法の約1/4である。さらに、層230の中に形成されたオーバーレイマーク41B及びパターン170B〜189Bは、凹状(溝状)又は凸状(島状)でもよい。
【0034】
図7A及び図7Bを参照する。図7Aは、Y双極子の孔径240を示す平面図である。図7Bは、X双極子の孔径250を示す平面図である。本実施形態において、Y双極子の孔径240を用い、図5で説明した双極子フォトリソグラフィ工程を行う。フォトマスク110(図3に示す)は、層230上にパターン40B,120B〜139Bを形成するために用いる。X双極子の孔径250は、上述の図6の双極子フォトリソグラフィ工程を行うために用い、フォトマスク160(図4に示す)は、層230上のパターン41B,170B〜189Bを形成するために用いる。
【0035】
Y双極子の孔径240は、Y方向で略一致した開口255,256を含む。X双極子の孔径250は、X方向で略一致した開口265,266を含む。開口255,256のサイズ及び位置は、露光を行う際、Y方向で光線の低次回折(lower−ordered diffraction)を低減させ、高次回折(higher−ordered diffraction)を向上させる。開口265,266のサイズ及び位置は、露光を行う際、X方向で光線の低次回折(lower−ordered diffraction)を低減させ高次回折(higher−ordered diffraction)を向上させる。そのため、Y双極子の孔径240は、層230の中に形成されるX方向のパターン(例えば、オーバーレイマーク40Bのフィーチャ及びパターン120B〜139B(図5に示す))の解析度を向上させることができる。X双極子の孔径250は、層230の中に形成されるY方向のパターン(例えば、オーバーレイマーク41Bのフィーチャ及びフィーチャ170B〜189B)の解析度を向上させることができる。
【0036】
単一の露光工程において、単一の孔径に一体化された開口255,256,265,266を使用した場合、複数の孔径が互いに干渉し、層230の中のパターンの解析度の品質が下がる。そのため、層230の中に形成するパターンの解析度をさらに向上させるために、2つの独立した露光工程を個別に行う。そのうちの1つの露光工程は、図5で説明した双極子フォトリソグラフィ工程のY双極子の孔径240及びフォトマスク110を使用した後、もう1つの露光工程において、図6で説明した双極子フォトリソグラフィ工程のX双極子の孔径250及びフォトマスク160を使用する。これは、二重双極子リソグラフィ(Double Dipole Lithography:DDL)工程とも称される。そのため、二重双極子リソグラフィ工程により、オーバーレイマーク40B及びパターン120B〜139B(図5に示す)の解析度と、オーバーレイマーク41B及びパターン170B〜189B(図6に示す)の解析度とを向上させることができる。このように、上述の二重双極子リソグラフィ工程により、2次元のパターン又はフィーチャを形成し易い1次元のパターン又はフィーチャに分解することができる(即ち、各1次元のパターン又はフィーチャが高い解析度を得ることができる)。
【0037】
フォトマスクが異なる露光工程に使用されるため、上述のDDL製造工程を正確に行うためには、重ね合わせ誤差(オーバーレイエラー)を最小に抑えることが重要である。また、層230上のオーバーレイマーク40B〜41B及びパターン120B〜139B,170B〜189Bは、フォトマスク110,160を使用して層230のパターニングを行う。しかし、フォトマスク間に存在するオーバーレイエラーがオーバーレイマークに転写され、層230の中にパターニングされるおそれがある(線形の関係を有していたり、より小さな寸法を含む)。言い換えれば、フォトマスク110,160間のオーバーレイは、パターン120B〜139B,170B〜189B間のオーバーレイエラーとして表される。パターン120B〜139B,170B〜189B間のオーバーレイエラーは、フォトマスク110,160間のオーバーレイエラーと正比例の関係であり、フォトマスク110,160間のオーバーレイエラーより小さい。
【0038】
そのため、オーバーレイマーク40B,41Bの両方が形成された後、検査を行い、オーバーレイマーク41Bに対してオーバーレイマーク40Bがセンタリング(又はアライメント)されたか否かを判断する。この検査は、X方向及びY方向のオーバーレイマーク40B,41B間のオフセット距離を測定することにより行う。しかし、それぞれのオーバーレイマーク(即ち、図6の40B及び41B)のフィーチャ(即ち、図6の54B〜55B及び84B〜85B)が層230上の他のフィーチャ(即ち、図6の150B〜152B及び200B〜202B)より大きい場合、実際のオーバーレイの性能を測定することが困難となり、ある状況においては、不正確なオーバーレイを測定してしまうおそれがある。この原因の一部は、二重双極子リソグラフィの中のレンズが不完全であるためである(例えば、コマ収差)。このコマ収差とは、異なるサイズのフィーチャに対して異なる感度が発生する。言い換えれば、オーバーレイマーク40B,41Bのサイズが、パターン120B〜139B,170B〜189Bの中のフィーチャのサイズより大きい場合、測定されたオーバーレイエラーが実際のオーバーレイエラーより大きくなる。そのため、間違ったオーバーレイエラーをエンジニアが補償する場合、実際のオーバーレイの性能が低下するおそれがある。
【0039】
図2〜図6に示すように、各パターン40B,41Bの寸法は、パターン120B〜139B,170B〜189Bの中のフィーチャの寸法と関連性がある。本実施形態において、パターン120B〜139B,170B〜189Bのフィーチャの限界寸法は、オーバーレイマーク40B,41Bのそれぞれの距離75B,105Bの1/2、幅61B,65B,91B,95B又は距離70B,100Bに等しい。そのため、オーバーレイマーク40B,41Bは、二重双極子リソグラフィ工程を行う際、フォトマスク110,160間のオーバーレイエラーをより正確に測定することができる。
【0040】
図8及び図9を参照する。図8及び図9は、図1の方法11に基づく他の実施形態による異なる製造段階における半導体ウェーハ270(半導体基板とも称される)を示す平面図である。図8に示すように、ウェーハ270は、図5のウェーハ220に類似する。ウェーハ270は、層280を含む。本実施形態の双極子フォトリソグラフィは、図5の実施形態で説明した双極子フォトリソグラフィに類似し、フォトマスク110(図3に示す)は、層230の層280上のオーバーレイマーク40C及びパターン120C〜139Cを形成するために用いる。この双極子フォトリソグラフィ工程は、図7AのY双極子の孔径240に類似したY双極子の孔径を用いて行う。ここで、フォトマスク110上のパターンの物理的寸法は、線形の関係を有しているが、層280上の対応したパターンの物理的寸法とは等しくない。本実施形態において、層280の中のオーバーレイマーク40C及びパターン120C〜139Cの寸法は、フォトマスク110上のオーバーレイマーク40A及びパターン120A〜139Aの寸法の約1/4である。さらに、層280の中に形成されたオーバーレイマーク40C及びパターン120C〜139Cは、凹状(溝状)又は凸状(島状)でもよい。
【0041】
図9を参照する。図9に示すように、層290は、層280の上方に形成されている。言い換えれば、ウェーハ270は、この製造段階において、層280と、層280の上方に形成された層290と、の2つの層を含む。図4に示すように、フォトマスク160(図4に示す)は、図6の双極子フォトリソグラフィ工程に類似した双極子フォトリソグラフィ工程により、ウェーハ270の層290へ、オーバーレイマーク41C及びパターン170C〜189Cへ形成させる。この双極子フォトリソグラフィ工程は、図7BのX双極子の孔径250に類似したX双極子の孔径を用いて行う。
【0042】
図9を参照する。図9に示すように、パターン120C〜139Cとパターン170C〜189Cとは一部が重畳されている。さらに、オーバーレイマーク40Cは、オーバーレイマーク41Cにより囲まれている(又は囲繞されている)。本実施形態において、層280は、層290の下方に配置されているため、パターン40C,120C〜139C(層280の中に形成される)は、パターン41C,170C〜189C(層290の中に形成される)の下方に配置される。この構成を明確にするため、オーバーレイマーク40C及びフィーチャ150C〜152Cのフィーチャは点線で表されている。他の実施形態では、パターン120C〜139Cとパターン170C〜189Cとは重畳せず、オーバーレイマーク40Cは、オーバーレイマーク41Cにより部分的に囲まれてもよい(又は部分的に囲繞されてもよい)。ここで、フォトマスク160上のパターンの物理的寸法は、層290上の対応したパターンの物理的寸法とは異なるが、線形の関係を有してもよい。本実施形態において、層290の中のオーバーレイマーク41C及びパターン170C〜189Cの寸法は、フォトマスク160の対応するパターンの寸法の約1/4である。さらに、層290の中に形成されたオーバーレイマーク41C,170C〜189Cは、凹状(溝状)又は凸状(島状)でもよい。
【0043】
上述したことから分かるように、図8及び図9の実施形態の二重双極子リソグラフィ工程は、層280,290の中に形成されたフィーチャの解析度を向上させ、オーバーレイエラーの測定能力を向上させることができる。
【0044】
当該分野の技術を熟知するものが理解できるように、本発明の好適な実施形態を前述の通り開示したが、これらは決して本発明を限定するものではない。本発明の主旨と範囲を逸脱しない範囲内で各種の変更や修正を加えることができる。従って、本発明による特許請求の範囲は、このような変更や修正を含めて広く解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0045】
11 方法
40 オーバーレイマーク
40A パターン(オーバーレイマーク)
40B パターン(オーバーレイマーク)
40C パターン(オーバーレイマーク)
41 オーバーレイマーク
41A パターン(オーバーレイマーク)
41B パターン(オーバーレイマーク)
41C パターン(オーバーレイマーク)
54 フィーチャ
54A 細長いフィーチャ
54B フィーチャ
54C フィーチャ
55 フィーチャ
55A 細長いフィーチャ
55B フィーチャ
55C フィーチャ
60 長さ
60A 長さ
60B 長さ
60C 長さ
61 幅
61A 幅
61B 幅
61C 幅
64 長さ
64A 長さ
64B 長さ
64C 長さ
65 幅
65A 幅
65B 幅
65C 幅
70 距離
70A 距離
70B 距離
70C 距離
75 距離
75A 距離
75B 距離
75C 距離
84 フィーチャ
84A 細長いフィーチャ
84C 細長いフィーチャ
85 フィーチャ
85A 細長いフィーチャ
85C 細長いフィーチャ
90 長さ
90A 長さ
91 幅
91A 幅
94 長さ
94A 長さ
95 幅
95A 幅
100 距離
100A 距離
100B 距離
100C 距離
105 距離
105A 距離
105B 距離
105C 距離
110 フォトマスク
120A〜139A パターン
120B〜139B パターン
120C〜139C パターン
150A フィーチャ
150B フィーチャ
150C フィーチャ
151A フィーチャ
151B フィーチャ
151C フィーチャ
152A フィーチャ
152B フィーチャ
152C フィーチャ
155A 幅
155B 幅
155C 幅
160 フォトマスク
170A〜189A パターン
170B〜189B フィーチャ
170C〜189C パターン
200A フィーチャ
200B フィーチャ
200C フィーチャ
201A フィーチャ
201B フィーチャ
201C フィーチャ
202A フィーチャ
202B フィーチャ
202C フィーチャ
205A 幅
205C 幅
205B 幅
220 ウェーハ
230 層
240 Y双極子の孔径
250 X双極子の孔径
255 開口
256 開口
265 開口
266 開口
270 ウェーハ
280 層
290 層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オーバーレイマークを備える装置であって、
第1の部分及び第2の部分を備え、
前記第1の部分は、複数の第1のフィーチャを有し、前記第1のフィーチャのそれぞれは、
第1の方向で測定する第1の寸法と、前記第1の方向に対して略垂直な第2の方向で測定し、前記第1の寸法より大きな第2の寸法と、を有し、
前記第2の部分は、複数の第2のフィーチャを有し、前記第2のフィーチャのそれぞれは、
前記第1の方向で測定する第3の寸法と、前記第2の方向で測定し、前記第3の寸法より小さな第4の寸法と、を有し、
前記第2のフィーチャの少なくとも1つは、前記第1の方向及び前記第2の方向で、複数の前記第1のフィーチャにより部分的に囲まれることを特徴とするオーバーレイマークを備える装置。
【請求項2】
第1の層と、前記第1の層と異なる第2の層と、を有し、
前記第1の層には、前記第1の部分が配置され、前記第2の層には、前記第2の部分が配置された半導体デバイスをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のオーバーレイマークを備える装置。
【請求項3】
前記第1の部分及び前記第2の部分が配置された層を有する半導体デバイスをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のオーバーレイマークを備える装置。
【請求項4】
前記第1の部分は、第1のフォトマスクの中に配置され、
前記第2の部分は、第2のフォトマスクの中に配置されることを特徴とする請求項1に記載のオーバーレイマークを備える装置。
【請求項5】
前記複数の第1のフィーチャは、前記第1の方向で測定される第1の距離を有し、
前記複数の第2のフィーチャは、前記第2の方向で測定される第2の距離を有し、
前記第1のフォトマスクは、前記第1の方向で測定される前記第1の距離を有する第3のフィーチャを有し、
前記第2のフォトマスクは、前記第2の方向で測定される前記第2の距離を有する第4のフィーチャを有し、
前記第1の距離は、第1のサイズと関連し、
前記第2の距離は、第2のサイズと関連することを特徴とする請求項4に記載のオーバーレイマークを備える装置。
【請求項6】
前記複数の第1のフィーチャは、前記第1の方向で測定された第1の距離を有し、
前記複数の第2のフィーチャは、前記第2の方向で測定された第2の距離を有し、
前記第1の距離及び前記第2の距離は、半導体製造技術の限界寸法と関連し、
前記限界寸法は、前記第1の方向又は前記第2の方向により測定されることを特徴とする請求項1に記載のオーバーレイマークを備える装置。
【請求項7】
第1の軸に沿ってそれぞれ延伸した細長い第1のグレーティングのグループを有する第1のオーバーレイマークと、
前記第1の軸に対して略垂直な第2の軸に沿ってそれぞれ延伸した細長い第2のグレーティングのグループを有する第2のオーバーレイマークと、を備え、
前記第2のオーバーレイマークは、前記第1の軸及び前記第2の軸に沿って、前記第1のオーバーレイマークにより部分的に囲まれることを特徴とするオーバーレイマークを備える装置。
【請求項8】
第1の層と、前記第1の層と異なる第2の層と、を有し、
前記第1のオーバーレイマークは、前記第1の層の上方に位置し、
前記第2のオーバーレイマークは、前記第2の層の上方に位置することを特徴とする請求項7に記載のオーバーレイマークを備える装置。
【請求項9】
前記第1のオーバーレイマーク及び前記第2のオーバーレイマークが配置された層を有する半導体デバイスをさらに備えることを特徴とする請求項7に記載のオーバーレイマークを備える装置。
【請求項10】
前記第1の軸又は前記第2の軸により測定される限界寸法を有する半導体デバイスをさらに備え、
前記第1のグレーティングのそれぞれは、第1の幅を有し、第1の距離により離間され、
前記第1の幅及び前記第1の距離は、第2の軸により測定され、
前記第2のグレーティングのそれぞれは、第2の幅を有し、第2の距離により離間され、
前記第2の幅及び前記第2の距離は、前記第1の軸により測定され、
前記限界寸法は、前記第1の幅、前記第2の幅、前記第1の距離及び前記第2の距離の関数であることを特徴とする請求項7に記載のオーバーレイマークを備える装置。
【請求項11】
基板を準備する工程と、
前記基板の中にオーバーレイマークの第1の部分を形成し、前記第1の部分は、第1の方向で測定される第1の寸法と、前記第1の方向に対して略垂直な第2の方向で測定され、前記第1の寸法より大きな第2の寸法と、をそれぞれ有する複数の第1のフィーチャを有する工程と、
前記基板の中にオーバーレイマークの第2の部分を形成し、前記第2の部分は、第1の方向で測定される第3の寸法と、前記第2の方向で測定され、前記第3の寸法より小さい第4の寸法と、をそれぞれ有する複数の第2のフィーチャを有する工程と、を含み、
前記第1の部分及び前記第2の部分を形成することにより、少なくとも1つの前記第2のフィーチャは、前記第1の方向及び前記第2の方向で、前記複数の第1のフィーチャにより部分的に囲まれることを特徴とする半導体デバイスの製造方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−119646(P2011−119646A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−158729(P2010−158729)
【出願日】平成22年7月13日(2010.7.13)
【出願人】(500262038)台湾積體電路製造股▲ふん▼有限公司 (198)
【氏名又は名称原語表記】Taiwan Semiconductor Manufacturing Company,Ltd.
【住所又は居所原語表記】8,Li−Hsin Rd.6,Hsinchu Science Park,Hsinchu,Taiwan 300−77,R.O.C.
【Fターム(参考)】