説明

カメラモジュール

【課題】内部にレンズホルダを有するシールドを精度よく固定することができるカメラモジュールを提供すること。
【解決手段】表面に撮像素子11が配置され、裏面に複数の半田ボール21−2を有する絶縁基板12と、この基板12上に固着され、上部径大部16−1及び下部径小部16−2からなり、内部にレンズ13を有する筒状のレンズホルダ16と、このレンズホルダの径小部16−2に嵌合し、レンズホルダの径大部16−1に接着された筒状の側部19−2および、絶縁基板12の下面と接し、導電用開口部18を有する板状の底部19−1からなる有底筒状のシールドと、絶縁基板12の下面に形成された複数の半田ボール21−2を介して接続された実装基板20と、を具備することを特徴とするカメラモジュール。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はカメラモジュールに係り、特に、実装基板に対して所定の位置に精度よく固定できるカメラモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話等の小型カメラに搭載される従来のカメラモジュールは、絶縁基板上に形成された撮像素子と、内部にレンズを有し、上部に開口部を有する筒形のレンズホルダを具備している。このレンズホルダは、撮像素子を覆い囲むように絶縁基板上に配置されており、レンズホルダ下部と絶縁基板とは、接着剤により固定されている。また、レンズホルダ及び絶縁基板は、開口部を有する天板と、この天板の外周部の下に形成され、レンズホルダの形状に対応した筒型の形状の側部とを備えたシールドに覆われており、シールドの天板とレンズホルダとの間に塗布された接着剤によって固定されている。この内部にレンズホルダを有するシールドは、シールド下端部と実装基板との間に塗布された接着剤によって実装基板上に固定されており、また、絶縁基板の下部と実装基板との間に形成された半田ボールによって、導通されている(特許文献1)。
【0003】
しかし、上述したカメラモジュールは、シールド側部の高さ、レンズホルダの高さ、絶縁基板の厚さ、レンズホルダ下部と絶縁基板との間の接着剤の厚さ、レンズホルダとシールドの天板との間の接着剤の厚さ、といった各部位に製造誤差が発生する。従って、シールド下端部と半田ボール下部とで決定される面を平坦にすることが困難であるという問題がある。このように平坦度が悪い場合、シールドを実装基板に実装する際に、絶縁基板の下に形成された半田ボール、もしくはシールド下端部のどちらか一方だけが実装基板に固定され、他方が実装基板に接しないといった問題がある。
【特許文献1】特開2005−229431号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、内部にレンズホルダを有するシールドを精度よく固定することができるカメラモジュールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によるカメラモジュールは、表面に撮像素子が配置され、裏面に複数の半田ボールを有する絶縁基板と、この基板上に固着され、上部径大部及び下部径小部からなる筒状のレンズホルダと、このレンズホルダの前記径小部に嵌合し、前記レンズホルダの径大部に接着された筒状の側部および、前記絶縁基板の下面と接し、導電用開口部を有する板状の底部からなる有底筒状のシールドと、前記絶縁基板の下面に形成された複数の半田ボールを介して接続された実装基板と、を具備することを特徴とするものである。
【0006】
また、本発明によるカメラモジュールは、裏面に複数の半田ボールを有する撮像素子の表面に配置されたガラス基板と、この基板上に固着され、上部径大部及び下部径小部からなる筒状のレンズホルダと、このレンズホルダの前記径小部に嵌合し、前記レンズホルダの径大部に接着された筒状の側部および、前記撮像素子の下面と接し、導電用開口部を有する板状の底部からなる有底筒状のシールドと、前記撮像素子の下面に形成された複数の半田ボールを介して接続された実装基板と、を具備することを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明によるカメラモジュールは、表面に撮像素子が配置され、裏面に複数の半田ボールを有する絶縁基板と、この基板上に固着され、上部径大部及び下部径小部からなり、内側部にネジ構造を有する筒状のバレルと、このバレルの内側部のネジ構造に対応したネジ構造を外側部に有し、これによって前記バレルに保持されるレンズホルダと、前記バレルの前記径小部に嵌合し、前記バレルの径大部に接着された筒状の側部および、前記絶縁基板の下面と接し、導電用開口部を有する板状の底部からなる有底筒状のシールドと、前記絶縁基板の下面に形成された複数の半田ボールを介して接続された実装基板と、を具備することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、内部にレンズホルダを有するシールドを精度よく固定することができるカメラモジュールを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に、本実施形態によるカメラモジュールを、図1〜図6を参照して詳細に説明する。
【0010】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るカメラモジュールの構造断面図を示す。
【0011】
図1に示すように、第1の実施形態に係るカメラモジュールは、受動素子10及び撮像素子11が配置された絶縁基板12と、径大部16−1と、この下部に形成された径小部16−2からなる筒型の形状であり、レンズ13の上部に光入射用開口部15が形成されたレンズホルダ16とを有している。このレンズホルダ16には、内部にレンズ13及び赤外線カットフィルタ14が配置され、更にレンズホルダ16は、径小部16−2の下部と絶縁基板12との間に塗布される接着剤17−1によって固定されている。ここで筒型とは、断面が略円で管状の形状だけでなく、略円以外の形状、例えば多角形の形状の断面を有する管状の形状をも全て含む形状を指すが、本実施形態においては断面が略円で管状の形状である。以下、筒型は全て同様の意味を有する。
【0012】
このように絶縁基板12上に固定されたレンズホルダ16の径小部16−2は、導電用開口部18を有する板状の底部19−1と、底部19−1の外周部上に形成され、レンズホルダ16の径小部16−2に嵌合した筒型の形状の側部19−2と、を備えた有底筒状のシールド19に覆われている。そして、シールド19は、シールド19の上端部とレンズホルダの径大部16−1の下部との間に塗布された接着剤17−2によって固定されている。このシールド19は、例えば金属または、樹脂表面を導通性の膜で覆った導通性の樹脂によって形成されている。
【0013】
このようなレンズホルダ16を内部に有するシールド19は、実装基板20上に形成された半田ペースト21−1によって実装基板20に固定されている。さらに、シールド19の内部の絶縁基板12の下には複数の半田ボール21−2が形成されている。一方で、実装基板20上には、これら複数の半田ボール21−2の位置に対応して半田ペースト21−1が形成されており、これら半田ボール21−2及び半田ペースト21−1を介して、絶縁基板12と実装基板20とは導通されている。
【0014】
このようなカメラモジュールにおいて、シールド19は、シールドの底部19−1が絶縁基板12の下面に接するように固定されている。このようにシールド19を固定することにより、シールドの底部19−1の下面と半田ボール21−2の下部で決定される面の平坦度は、レンズホルダ16の高さ、絶縁基板12の厚さ、レンズホルダ16の径小部16−2の下部と絶縁基板12との間の接着剤17−1の厚さ、レンズホルダの径大部16−1の下部とシールド19の上端部との間の接着剤17−2の厚さに係らず、シールドの底部19−1の厚さのみで決定される。すなわち、レンズホルダ16の高さ及び絶縁基板12の厚さの製造誤差は、レンズホルダの径大部16−1の下部とシールド19の上端部との間の接着剤17−2の厚さで補償することができる。従って、従来のカメラモジュールと比較すると、シールドの底部19−1の下面と半田ボール21−2の下部で決定される面の平坦度を容易に制御することが可能となる。よって、シールド19を実装基板20に実装する際に、絶縁基板12の下に形成された半田ボール21−2及びシールド19は共に、容易に実装基板20に接することができる。
【0015】
また、上述したカメラモジュールは、撮像素子11が配置された絶縁基板12と実装基板20との間にシールドの底部19−1が形成されているため、絶縁基板12または実装基板20から出射される電磁波を、互いに遮断する効果もある。
【0016】
次に、本実施形態に係るカメラモジュールの製造方法について図2〜図4を参照して説明する。
【0017】
はじめに、受動素子10及び撮像素子11が配置された絶縁基板12上の所定の位置に接着剤17−1を塗布し、塗布された接着剤17−1上にレンズホルダ16を配置する。このとき使用される接着剤17−1は、例えばUV硬化型接着剤または、これに熱硬化型接着剤を併用した接着剤である。
【0018】
次に、レンズホルダ16の径小部16−2の下部と絶縁基板12との間に塗布された接着剤17−1に紫外線を照射することでこの接着剤17−1を硬化させ、レンズホルダ16を絶縁基板12に固着させる。
【0019】
次に、図2に示すように、レンズホルダ16が固着された絶縁基板12を上下方向に反転させ、絶縁基板12の下面の所定の位置に、複数の半田ボール21−2を形成する。このとき半田ボール21−2の高さは、後に配置されるシールドの底部19−1の高さよりも高くなるように形成する。一方で、実装基板20上の所定の位置には半田ペースト21−1を形成し、上下方向に反転させる。
【0020】
次に、図3に示すように、シールドの底部19−1が絶縁基板12の下面に接するようにシールド19を配置し、シールド19の上部(上下反転した状態では下部)とレンズホルダの径大部16−1の下部(上下反転した状態では上部)との間に接着剤17−2を塗布する。このとき使用される接着剤17−2も、例えばUV硬化型接着剤または、これに熱硬化型接着剤を併用した接着剤である。
【0021】
最後に、図4に示すように、シールドの底部19−1及び半田ボール21−2が実装基板20に形成された半田ペースト21−1に接するように、絶縁基板12が固着されたレンズホルダ16を下から押し当てる。さらに、下から押し当てたままシールド19の上部とレンズホルダの径大部16−1の下部との間に接着剤17−2に紫外線を照射し、硬化させることでレンズホルダ16をシールド19に固着させる。
【0022】
以上の工程によって、本実施形態に係るカメラモジュールを製造することができる。
【0023】
このように、シールドの底部19−1及び半田ボール21−2が実装基板20に形成された半田ペースト21−1に接した状態で、シールド19の上部とレンズホルダの径大部16−1の下部との間の接着剤17−2を硬化させるため、シールドの底部19−1の下面(上下反転した状態では上面)及び半田ボール21−2の下部(上下反転した状態では上部)とで決定される面を平坦にすることができる。さらに、シールドの底部19−1の下面と半田ボール21−2の下部で決定される面が完全に平坦ではなかった場合であっても、実装基板20上に形成された半田ペースト21−1に半田ボール21−2が埋もれるようにシールド19が固着されるため、平坦度を補償することが可能である。
【0024】
(第2の実施形態)
図5は、他の実施形態に係るカメラモジュールの構造断面図を示す。
【0025】
図5に示すように、第2の実施形態に係るカメラモジュールは、接着剤17によって撮像素子11が裏面に固定されたガラス基板12´と、径大部16−1と、この下部に形成された径小部16−2からなる筒型の形状であり、レンズ13の上部に光入射用開口部15が形成されたレンズホルダ16とを有している。このレンズホルダ16には、内部にレンズ13及び赤外線カットフィルタ14が配置され、更にレンズホルダ16は、径小部16−2の下部とガラス基板12´との間に塗布される接着剤17−1によって固定されている。このようにガラス基板12´上に固定されたレンズホルダ16の径小部16−2は、導電用開口部18を有する板状の底部19−1と、底部19−1の外周部上に形成され、レンズホルダ16の径小部16−2に嵌合した筒型の形状の側部19−2と、を備えた有底筒状のシールド19に覆われている。そして、シールド19は、シールド19の上端部とレンズホルダの径大部16−1の下部との間に塗布された接着剤17−2によって固定されている。このシールド19は、例えば金属または、樹脂表面を導通性の膜で覆った導通性の樹脂によって形成されている。
【0026】
このようなレンズホルダ16を内部に有するシールド19は、実装基板20上に形成された半田ペースト21−1によって実装基板20に固定される。さらに、シールド19の内部の撮像素子11の下には複数の半田ボール21−2が形成されている。一方で、実装基板20上には、これら複数の半田ボール21−2の位置に対応して半田ペースト21−1が形成されており、これら半田ボール21−2及び半田ペースト20−1を介して、撮像素子11と実装基板20とは導通されている。
【0027】
このような構造であっても、シールドの底部19−1は撮像素子11の下面に固定されるため、シールドの底部19−1と半田ボール21−2の下部で決定される面の平坦度は、レンズホルダ16の高さ、絶縁基板12の厚さ、レンズホルダ16の径小部16−2の下部とガラス基板12´との間に塗布される接着剤17−1の厚さ、シールド19の上端部とレンズホルダの径大部16−1の下部との間に塗布された接着剤17−2の厚さに係らず、シールドの底部19−1の厚さのみで決定される。従って、従来のカメラモジュールと比較して容易に平坦度を制御することが可能となる。よって、シールド19を実装基板20に実装する際に、撮像素子11の下に形成された半田ボール21−2及びシールド19は共に、容易に実装基板20に接することができる。
【0028】
また、上述したカメラモジュールは、撮像素子11と実装基板20との間にシールドの底部19−1が形成されているため、撮像素子11または実装基板20から出射される電磁波を、互いに遮断する効果もある。
【0029】
なお、第2の実施形態に係るカメラモジュールの製造方法に関しては、第1の実施形態に係るカメラモジュールの製造方法とほぼ変わらないため、ここでは説明を省略するが、第1の実施形態に係るカメラモジュールの製造方法と同様の効果を得ることが可能である。
【0030】
以上は、レンズホルダ16が絶縁基板12または撮像素子11に直接固定されるようなカメラモジュールにおける一実施形態であった。しかし本発明は、レンズホルダ16がバレル22に保持され、このバレル22が絶縁基板12または撮像素子11に固定されるようなカメラモジュールにおいても適用可能である。以下に、レンズホルダ16がバレル22に保持され、このバレル22が絶縁基板12または撮像素子11に固定されるようなカメラモジュールの一実施形態について説明する。
【0031】
(第3の実施形態)
図6は、他の実施形態に係るカメラモジュールの構造断面図を示す。
【0032】
図6に示すように、第3の実施形態に係るカメラモジュールは、受動素子10及び撮像素子11が配置された絶縁基板12と、筒型の形状であり、レンズ13の上部に光入射用開口部15が形成されたレンズホルダ16と、径大部22−1及びこの径大部22−1の下部に形成された径小部22−2からなる筒型の形状のバレル22とを有している。レンズホルダ16には、内部にレンズ13が配置され、バレル22には、内部に赤外線カットフィルタ14が配置されている。このバレル22は内側部にネジ構造23が形成される一方で、レンズホルダ16の外側部にもネジ構造23が形成されており、これらのネジ構造23により、レンズホルダ16はバレル22に固定されている。さらに、バレル22は、バレル22の径小部22−2の下部と絶縁基板12との間に塗布された接着剤17−1によって絶縁基板12上に固定されている。このように絶縁基板12上に固定されたバレル22の径小部22−2は、導電用開口部18を有する板状の底部19−1と、底部19−1の外周部上に形成され、バレル22の径小部22−2に嵌合した筒型の形状の側部19−2と、を備えた有底筒状のシールド19に覆われている。そして、シールド19は、シールド19の上端部とバレルの径大部22−1の下部との間に塗布された接着剤17−2によって固定されている。このシールド19は、例えば金属または、樹脂表面を導通性の膜で覆った導通性の樹脂によって形成されている。
【0033】
このようなバレル22を内部に有するシールド19は、実装基板20上に形成された半田ペースト21−1によって実装基板20に固定されている。さらに、シールド19の内部の絶縁基板12の下には複数の半田ボール21−2が形成されている。一方で、実装基板20上には、これら複数の半田ボール21−2の位置に対応して半田ペースト21−1が形成されており、これら半田ボール21−2及び半田ペースト21−1を介して、絶縁基板12と実装基板20とは導通されている。
【0034】
このようなカメラモジュールであっても、第1の実施形態に係るカメラモジュールと同様の効果を得ることができる。
【0035】
また、上述したカメラモジュールは、絶縁基板12と実装基板20との間にシールドの底部19−1が形成されているため、絶縁基板12または実装基板20から出射される電磁波を、互いに遮断する効果もある。
【0036】
さらに、第3の実施形態に係るカメラモジュールの製造方法に関しては、第1の実施形態に係るカメラモジュールの組み立て工程とほぼ変わらないため、ここでは説明を省略する。
【0037】
以上に本発明の実施形態を示したが、実施形態はこれらに限るものではない。
【0038】
例えば、少なくともレンズ13を有するレンズホルダ16が、シールド19を介して実装基板20に固定されるカメラモジュールについては、全てにおいて適用可能である。
【0039】
また、上記の実施形態において、接着剤17、17−1、17−2は、硬化時間が早く、硬化後の変動が少ない点で製造に有利なUV硬化型接着剤または、これに熱硬化型接着剤を併用した接着剤が好ましい。しかし、接着剤17、17−1、17−2は他のどんな接着剤を用いても本発明の効果が失われるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】第1の実施形態に係るカメラモジュールの構造断面図を示す
【図2】第1の実施形態に係るカメラモジュールの製造工程を示す。
【図3】第1の実施形態に係るカメラモジュールの構造工程を示す。
【図4】第1の実施形態に係るカメラモジュールの構造工程を示す。
【図5】第2の実施形態に係るカメラモジュールの構造断面図を示す。
【図6】第3の実施形態に係るカメラモジュールの構造断面図を示す。
【符号の説明】
【0041】
10・・・受動素子
11・・・撮像素子
12・・・絶縁基板
12’・・・ガラス基板
13・・・レンズ
14・・・赤外線カットフィルタ
15・・・光入射用開口部
16・・・レンズホルダ
16−1・・・レンズホルダの径大部
16−2・・・レンズホルダの径小部
17・・・接着剤
17−1・・・レンズホルダ(バレル)の径小部の下部と絶縁基板との間の接着剤
17−2・・・レンズホルダ(バレル)の径大部の下部とシールドの上端部との間の接着剤
18・・・導電用開口部
19・・・シールド
19−1・・・シールドの底部
19−2・・・シールドの側部
20・・・実装基板
21−1・・・半田ペースト
21−2・・・半田ボール
22・・・バレル
22−1・・・バレルの径大部
22−2・・・バレルの径小部
23・・・ネジ構造

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に撮像素子が配置され、裏面に複数の半田ボールを有する絶縁基板と、
この基板上に固着され、上部径大部及び下部径小部からなる筒状のレンズホルダと、
このレンズホルダの前記径小部に嵌合し、前記レンズホルダの径大部に接着された筒状の側部および、前記絶縁基板の下面と接し、導電用開口部を有する板状の底部からなる有底筒状のシールドと、
前記絶縁基板の下面に形成された複数の半田ボールを介して接続された実装基板と、
を具備することを特徴とするカメラモジュール。
【請求項2】
裏面に複数の半田ボールを有する撮像素子の表面に配置されたガラス基板と、
この基板上に固着され、上部径大部及び下部径小部からなる筒状のレンズホルダと、
このレンズホルダの前記径小部に嵌合し、前記レンズホルダの径大部に接着された筒状の側部および、前記撮像素子の下面と接し、導電用開口部を有する板状の底部からなる有底筒状のシールドと、
前記撮像素子の下面に形成された複数の半田ボールを介して接続された実装基板と、
を具備することを特徴とするカメラモジュール。
【請求項3】
表面に撮像素子が配置され、裏面に複数の半田ボールを有する絶縁基板と、
この基板上に固着され、上部径大部及び下部径小部からなり、内側部にネジ構造を有する筒状のバレルと、
このバレルの内側部のネジ構造に対応したネジ構造を外側部に有し、これによって前記バレルに保持されるレンズホルダと、
前記バレルの前記径小部に嵌合し、前記バレルの径大部に接着された筒状の側部および、前記絶縁基板の下面と接し、導電用開口部を有する板状の底部からなる有底筒状のシールドと、
前記絶縁基板の下面に形成された複数の半田ボールを介して接続された実装基板と、
を具備することを特徴とするカメラモジュール。
【請求項4】
前記複数の半田ボールの下部を結んで形成される面は、前記シールドの底部の下面より下方に位置することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のカメラモジュール。
【請求項5】
前記シールドは、金属または導通性の樹脂により形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のカメラモジュール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−253363(P2009−253363A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−95176(P2008−95176)
【出願日】平成20年4月1日(2008.4.1)
【出願人】(000158150)岩手東芝エレクトロニクス株式会社 (45)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】