説明

カメラ機能を有する電子機器

カメラ操作に関連しない操作を実行する回路と、カメラに関する操作を実行するカメラ回路を有する電子機器であり、カメラ回路は、オートフォーカス制御を提供する回路を含んでいる。電子機器はさらに、カメラ回路と動作可能に接続されたカメラレンズをさらに含み、カメラレンズの焦点状態がカメラ回路によって制御される。さらに、電子機器は、少なくともカメラ回路に動作可能に接続され、第1の操作状態において操作者がカメラレンズの焦点制御に関係しない入力を与えることを可能とし、第2の操作状態において操作者がカメラレンズへマニュアルフォーカス制御入力を与えることを可能にするための操作者入力手段を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は概して携帯電話機のような可搬型電子機器に関し、特にはカメラ機能を有する可搬型電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機のような可搬型電子機器は、何年にもわたって人気があるが、依然として人気は高まる一方である。従来、携帯電話機は通常の音声通信に限って用いられてきた。しかし、技術の進歩に連れて、今や携帯電話機は通常の音声通信のみならず、データ通信、ビデオ転送、メディア再生、民間ラジオ放送の受信などを行うことができる。携帯電話機のような1つの電子機器を持つユーザは、ますます様々な機能を実行することが可能になっている。
【0003】
今日、多くの携帯電話機は写真撮影のためのカメラ機能を備えている。写真はデジタル的にメモリに保存したり、キャリア網上で送信したりすることができる。技術及び製造プロセスの進歩につれ、最近の携帯電話機は、少し前までは専用のカメラにしか無かったような比較的高解像度での撮影が可能である。これにより、携帯電話機は、以前よりも洗練されたカメラ機能を有することになった。これらの機能には、例えばマクロ動作、オートフォーカス制御、赤目軽減などが含まれる。
【0004】
マクロ動作は、よく知られるように、非常に近い距離からの被写体撮影を伴う。理想的には、マクロ撮影中はカメラレンズの焦点が至近距離用に調整される。残念ながら、オートフォーカス制御機能を備える携帯電話機および他の電子機器は、特にマクロ動作中、適切なオートフォーカス制御の提供が困難となることがある。その結果、ぼけた画像が撮影され、ユーザをがっかりさせたりする。
【0005】
オートフォーカス制御には大きく分けてアクティブ及びパッシブの2つのタイプがある。アクティブオートフォーカス制御では、携帯電話機は赤外線(IR)又は音響エネルギーのパルスを送信する。撮影被写体はこれらのパルスを携帯電話機に向かって反射し、携帯電話機は反射パルスを受信する。携帯電話機は赤外線又は音響パルスの飛行時間を求め、被写体の焦点距離を算出する。算出された焦点距離に基づいて、携帯電話機は内部のカメラレンズを、被写体に合焦するように調整する。パッシブオートフォーカス制御では、携帯電話機はカメラレンズで受信した画像データを処理し、画像の尖鋭度/コントラストが最大となるようにレンズを調整する。
【0006】
被写体までの距離が数インチ程度となりうるマクロ動作において、アクティブオートフォーカス制御で携帯電話機が受信するパルスは、受信までの時間が短すぎたり、受信方向が多すぎたりしうる。さらに(又はあるいは)、被写体自身が、オートフォーカス制御を混乱させるノイズ発生源ともなりうる(例えば、IRエネルギーを発するろうそくの火を撮影する場合)。携帯電話機内のオートフォーカス制御は、反射を十分に処理できないことが多い。その結果、オートフォーカス制御は「無限遠」方向へ逆戻りしたり、撮影したい被写体はぼけた状態のまま、画像の間違った場所に合焦させたりする。パッシブオートフォーカス制御の場合、携帯電話機又は他のタイプの電子機器は、画像を処理して合焦させるために十分な計算能力を単純に有していないことがある。そのような計算能力は通常、より高級な、専用のデジタルカメラ用のものである。従って、こちらの場合も、携帯電話機のオートフォーカス制御は「無限遠」へ逆戻りしたり、画像の誤った場所に合焦させたりするであろう。
【0007】
このような状況から、オートフォーカス制御が失敗するような状況下でも、カメラを合焦させることのできる能力をもつカメラ機能を有する携帯電話機又は他の電子機器が強く望まれている。より高級な、専用のデジタルカメラは、マニュアルフォーカス優先機能を提供しているが、これは一般に、ユーザがレンズ鏡筒を手動で回転させることによるものである。カメラ機能を有する電子機器は、被写体に合焦させるためにユーザが手動で回転させることのできるレンズ鏡筒を持たないのが通常である。
【0008】
さらに、マニュアルフォーカス動作を提供するために、電子機器に追加の制御ボタンや入力手段を単純に付加するのは望ましくない。利便性およびユーザの要求を満たすため、携帯電話機のような電子機器には常に小型化が要求されている。単純に追加の制御ボタンや入力手段を追加することは、電子機器の表面積を増加させることに繋がりうるため、望ましくない。加えて/あるいは、追加の制御ボタンや入力手段の付加は、他の制御ボタン又は入力手段のサイズを小さくすることに繋がりうる。ボタンが小さくなると、ユーザの操作が難しくなるため、それは好ましくない。
【0009】
このような問題に鑑み、本技術分野においては、サイズ及び/又はユーザ利便性を犠牲にせずにオートフォーカスとマニュアルフォーカスの両方を提供する携帯電話機又は他の電子機器が強く望まれている。
【発明の概要】
【0010】
本発明の第1の見地によれば、カメラ操作に関連しない操作を実行する回路と、カメラに関する操作を実行するカメラ回路を有し、カメラ回路がオートフォーカス制御を提供する回路を含む電子機器が提供される。電子機器はさらに、カメラ回路と動作可能に接続されたカメラレンズをさらに含み、カメラレンズの焦点状態がカメラ回路によって制御される。さらに、電子機器は、少なくともカメラ回路に動作可能に接続され、第1の操作状態において操作者がカメラレンズの焦点制御に関連しない入力を与えることを可能とし、第2の操作状態において操作者がカメラレンズへマニュアルフォーカス制御入力を与えることを可能にするための操作者入力手段を含む。
【0011】
本発明の別の見地によれば、第1の操作状態における操作者入力手段は、カメラに関する操作の一部としてズーム制御を与える。
【0012】
本発明の別の見地によれば、カメラ回路は、予め定められた基準に従って、オートフォーカス制御が許容可能か判別する回路を有し、判別に基づいて、操作者入力手段が第1の操作状態及び第2の操作状態のいずれで動作しているかを自動的に制御する。
【0013】
本発明のさらに別の見地によれば、オートフォーカス制御を提供する回路はアクティブオートフォーカス制御を提供する。
【0014】
この、本発明のさらに別の見地によれば、オートフォーカス制御を提供する回路は、送信及び受信したパルスの飛行時間を用い、予め定められた基準は、オートフォーカス制御を提供する回路によって得られた飛行時間の情報に基づく。
【0015】
本発明のさらに別の見地によれば、パルスは赤外光パルスである。
【0016】
本発明の別の見地によれば、オートフォーカス制御を提供する回路はパッシブオートフォーカス制御を提供する。
【0017】
本発明のさらに別の見地によれば、予め定められた基準はエッジコントラストの評価に基づく。
【0018】
本発明のさらに別の見地によれば、操作者入力手段が第1の操作状態と第2の操作状態のどちらで動作するかが、操作者モード選択に基づく。
【0019】
本発明のさらに別の見地によれば、操作者モード選択は、マクロ撮影モード選択である。
【0020】
本発明の別の見地によれば、カメラ操作に関連しない操作は、携帯電話機操作を含む。
【0021】
本発明のさらに別の見地によれば、操作者入力手段は、携帯電話機操作の機能を制御するため、第1の操作状態で操作する。
【0022】
本発明のさらに別の見地によれば、この機能は携帯電話機の音量操作を含む。
【0023】
本発明の別の見地によれば、カメラ操作に関連しない操作を実行する回路およびカメラ回路は、少なくともその一部が共通のマイクロコントローラ内部で実現される。上述した目的及び関連する目的を達成するため、本発明は、以下に十分に説明され、特に特許請求の範囲に記載された特徴を備える。以下の記述及び添付図面は本発明の特定かつ例示的な実施形態の詳細を説明している。しかし、これら実施形態は本発明の原理を適用可能な様々な方法のうちのわずかを示すに過ぎない。本発明のさらに別の目的、利点及び新規な特徴は、以下の本発明の詳細な説明を添付図面と共に検討することにより明らかになるであろう。
【0024】
なお、本明細書において「有する/備える」という語が用いられる場合、説明された機能、整数、ステップ又は構成部品の存在を特定するものとして解釈されるが、他の機能、整数、ステップ、構成部品又はそのグループの1つ又はそれより多くの存在や付加を排除するものではないことを強調しておく。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の例示的な実施形態における電子機器の正面斜視図である。
【図2】本発明の例示的な実施形態における図1の電子機器の背面斜視図である。
【図3】本発明の例示的な実施形態における図1及び図2の電子機器の模式的なブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るオート/マニュアルフォーカス制御の動作を表すフローチャートである。
【図5】本発明の別の実施形態に係るオート/マニュアルフォーカス制御の動作を表すフローチャートである。
【図6a】、
【図6b】本発明に係る典型的なズーム操作を表す図である。
【図7a】、
【図7b】本発明に係る典型的なマクロ操作及びズーム操作を表す図である。
【図8a】、
【図8b】本発明に係る、ズーム操作に基づくマクロ操作及びマニュアルフォーカス操作を表す図である。
【図9】本発明に係る、ズーム操作に基づいてマニュアルフォーカスに戻す例示的な基準を表す図である。
【図10】本発明に係る、ズーム操作に基づいてマニュアルフォーカスに戻す別の例示的な基準を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照して本発明を説明する。なお、複数の図面を通じ、同様の参照数字は同様の構成要素を参照するために用いられている。
【0027】
まず、図1及び図2を参照すると、本発明の例示的な実施形態に係る電子機器20が示されている。例示的な実施形態において、電子機器20は、音声通信などを含む移動体通信を行うための携帯電話機である。電子機器20は、携帯電話機としてのみならず、写真を撮影するためのカメラとしても機能することができる。
【0028】
ここでは、本発明を携帯電話機である電子機器20に関して説明するが、電子機器20はカメラ機能を有する任意のタイプの電子機器(例えば携帯情報端末(PDA)、パーソナルメディアプレーヤ、など)であってよいことは理解されよう。本発明の最も広い意味において、電子機器の具体的なタイプは重要でない。
【0029】
図1に示すように、携帯電話機20の例示的な実施形態は、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)として機能する液晶ディスプレイ24を含んでいる。ディスプレイ24は、従前知られているように、様々なタイプの情報の表示を提供する。例えば、ディスプレイ24は電話機20の動作状態、連絡先(contact information)、メニュー情報、テキスト、グラフィックス、静止画、動画、等を表示することができる。携帯電話機20がここで記載されるようなカメラとして用いられる場合、ディスプレイ24は、ユーザによる写真撮影を助ける電子ビューファインダとして機能することができる。さらに、ディスプレイ24がタッチパネルディスプレイの場合、ディスプレイ24はユーザがデータやメニュー選択などを入力できる入力デバイスとして機能することができる。
【0030】
携帯電話機20はさらに、マイク26及びスピーカ28を含んでいる。従前通り、マイク26及びスピーカ28は、ユーザが電話機20を耳元において通常の音声通信を行うことを可能にする。さらに、携帯電話機20は一揃えのキーを有するキーパッド30を含む。キーパッド30は従前通り、ユーザによる入力及び携帯電話機20の操作を容易にする。例えば、キーパッド30は、ディスプレイ24に表示されているメニューをナビゲートするためのキー、カメラ操作のような予め定められた機能を選択するためのキー、通話を開始又は切断するためのキーなどを含むことができる。
【0031】
携帯電話機20はまた、携帯電話機20の操作に便利な他のキー又はボタンを含んでもよい。例えば、携帯電話機20は、携帯電話機筐体の側面に取り付けられたボタン32a及び32bを含んでいる。携帯電話機20を電話機又はメディアプレーヤとして使用している際、ボタン32a及び32bはユーザが音量をそれぞれ増加又は減少させることを可能とする便利な手段として機能する。さらに、携帯電話機20は、押すだけで着呼に応答又は出ることを可能にするボタン34を含んでいる。
【0032】
また、以下でもっと説明するように、携帯電話機20がカメラとして動作する際、ボタン32a及び32bはカメラが提供するズーム量をそれぞれ増加及び減少させるように機能する。一方、ボタン34はシャッターボタンとして機能する。従前通り、ボタン34を半押しすることで、携帯電話機20内のオートフォーカス制御回路はカメラオートフォーカスをロックすることができる。ボタン34を完全に押下することで、カメラシャッタ機能が起動され、写真が撮影される。
【0033】
図2は、携帯電話機20がカメラとして用いられる際の典型的な姿勢を示している。図示の通り、筐体の背面はスライド可能なカバー40を含んでいる。図2に示すような開状態にある場合、カバー40はカメラレンズ42およびオートフォーカストランスデューサ44を露出させる。カバー40が閉じられると、カメラレンズ42及びオートフォーカストランスデューサ44は汚れやほこり、擦り傷などから保護される。携帯電話機20はさらに、低光量の状況で光を提供するフラッシュ要素46を含んでいる。
【0034】
以下で図3に関してより詳細に説明するように、オートフォーカストランスデューサ44は、撮影しようとする被写体へ向けて赤外線又は超音波エネルギーのパルスを送信する。パルスは被写体で反射され、オートフォーカストランスデューサ44へ戻ってくるとともに受信される。本技術分野に属する当業者は、パルスの飛行時間が携帯電話機20から被写体までの距離とどのように関係するかを理解するであろう。携帯電話機20は、飛行時間情報を用い、被写体を撮影するための適切な焦点距離にカメラレンズ42を自動的に合焦させる。
【0035】
オートフォーカス機能を用いるため、ユーザは携帯電話機20のレンズ42を被写体へ向け、ボタン34を半押しする。この操作により、オートフォーカストランスデューサ44は赤外光又は超音波パルスを放射及び受信し、携帯電話機20は適切な焦点距離設定を算出するとともに、レンズ42の焦点を自動的に調整する。一般的に、ユーザは、オートフォーカスが成功したことを、電子ビューファインダとして機能しているディスプレイ24で提供されるアイコン表示や同様の視覚的なインジケータによって報知される。さらに/あるいは、ユーザは、ブザー音のような可聴インジケータによってオートフォーカスの成功を報知されてもよい。そして、ユーザは、シャッタ機能を起動させるためにボタン34の残りを押し切って、写真を撮影する。
【0036】
ユーザは、携帯電話機20がカメラとして機能している際、ボタン32a及び32bを操作して、ズーム設定を調整する。ボタン32a及び32bを押下することで、一実施形態の携帯電話機20は、ビューファインダに表示され、カメラによって取り込まれる画像が、カメラレンズ42を介して取得される画像データをデジタル的に操作することによってズームイン又はズームアウトされるという意味においてデジタルズームを提供する。さらに/あるいは、カメラレンズ42がズームレンズである一実施形態の携帯電話機20は、ボタン32a及び32bを介してユーザがレンズ42のズーム設定を制御できるという意味において光学ズームを提供する。
【0037】
図1及び図2に関してこれまで説明してきたように、携帯電話機20は従前通り動作し、かつカメラ機能を有する従前の携帯電話機と実質的に同様に構成されている。しかし、本発明の携帯電話機20は、主に以下の方法において、カメラ機能を有する他の携帯電話機と実質的に異なる。ユーザは、携帯電話機20のオートフォーカス制御が許容可能なオートフォーカスを実現できない場合に遭遇することがあるだろう。上述の通り、例えば、被写体までの距離が数インチ程度となりうるマクロ動作において、アクティブオートフォーカス制御中にオートフォーカストランスデューサ44が受信するパルスは、受信までの時間が短すぎたり、受信方向が多すぎたりしうる。さらに/あるいは、被写体自身が、オートフォーカス制御を混乱させるノイズ発生源であるかもしれない(例えば、IRエネルギーを発するろうそくの火を撮影する場合)。携帯電話機20内のオートフォーカス制御は、反射を十分に処理できないであろう。
【0038】
本発明によれば、携帯電話機20はオートフォーカス制御が焦点を満足に合わせられない場合を検出する。そのような状況を検出すると、携帯電話機20は、ボタン32a及び32bの動作を、元のズーム制御に代えてマニュアルフォーカス制御を提供するように自動的に再設定する。そのため、ボタン32a及び32bを押下することで、ユーザは、ビューファインダ(例えばディスプレイ24)を通じて被写体を見ながら、カメラレンズ42の焦点距離を調整することができる。ユーザはボタン32a及び32bを介して被写体に焦点を合わせることができ、所望の合焦状態が得られたならばボタン34を押下してシャッタ機能を起動することで写真を撮影することができる。
【0039】
携帯電話機20は、満足なオートフォーカスができないこと及び、手動で焦点を合わせる必要があることをユーザに報知することが好ましい。例えば、携帯電話機20は、ビューファインダ(例えばディスプレイ24)を介して警告を表示し、ユーザに視覚的に報知することができる。さらに/あるいは、携帯電話機20は、可聴インジケータ(オートフォーカス制御が成功したことを示すために用いられる可聴インジケータとは異なるものであることが好ましい)を介してユーザに報知してもよい。
【0040】
携帯電話機20のこのような動作により、制御ボタン又は入力手段を追加する必要無しに、ユーザがカメラレンズ42の焦点を手動で合わせることを可能にすることが理解されるであろう。上述したように、追加の制御ボタン又は入力手段を単純に付加することは、携帯電話機20の表面積を増やす必要性を生んだり、他の制御ボタン又は入力手段の大きさを小さくしたりすることに繋がったりする場合があるため、好ましくない。その代わりに、本発明に係る携帯電話機20は、もともとはマニュアルフォーカス操作と関連しない既存の制御入力手段(例えば、ズーム/音量制御ボタン32a及び32b)が、オートフォーカス制御が満足な合焦を実現できない状況下で自動的にマニュアルフォーカス制御入力手段として機能することを可能にする。ここでは本発明を、オートフォーカスが利用できない場合にマニュアルフォーカス入力手段としても機能するズーム/音量制御ボタン32a及び32bに関連して説明している。しかしながら、当業者は、本発明が、本来はマニュアルフォーカス操作と関連しない機能を有するが、オートフォーカス制御が満足な合焦状態を得られない際にはズーム/音量制御ボタン32a及び32bと同様にマニュアルフォーカス入力手段として機能する、携帯電話機20上の他の制御入力手段(例えばボタン又はキー)もまた同様に包含することを理解するであろう。
【0041】
図3は、本発明に係る携帯電話機20の機能ブロック図を示す。携帯電話機20の構成は、ここで説明するオート/マニュアルフォーカス制御能力を除き、ほぼ従前通りである。好ましくは、そのような能力は、主に携帯電話機20内のソフトウェアによって実現される。しかし、本技術分野に属する当業者には理解されるであろうが、そのような動作は、本発明の範囲内で、主にソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はそれらの組み合わせによって実行することができる。
【0042】
携帯電話機20は、携帯電話機20の機能及び動作の全体制御を行うように構成された主制御回路60を含む。制御回路60は、ここでは単にCPU62と総称するCPU、マイクロコントローラ、又はマイクロプロセッサ等を含むことができる。CPU62は制御回路60内のメモリ(図示せず)及び/又はメモリ64のような個別のメモリに格納されたコードを実行し、携帯電話機20内の携帯電話機能65の従前の動作を実行する。さらに、CPU62は、同様にしてメモリに格納されたコードを実行し、ここで説明するカメラ機能66及びオートフォーカス機能68を実行する。
【0043】
図3を引き続き参照すると、携帯電話機20は無線回路72に接続されたアンテナ70を含んでいる。無線回路72は従前通り、アンテナ70を介して信号を送受信するための無線周波数送信器及び受信器を含む。携帯電話機20はさらに、無線回路72によって送信される/無線回路72から受信されるオーディオ信号を処理するための音声信号処理回路74を含む。加えて、音声処理回路74は、例えばメディアファイルの再生中に制御回路60が提供する音声信号の処理も提供する。音声処理回路74には、例えば上述したマイク26及びスピーカ28と、ヘッドセットジャック75もまた接続されている。無線回路72及び音声処理回路74はそれぞれ、、全体の動作制御を実行する制御回路60に接続される。
【0044】
携帯電話機20はさらに、制御回路60に接続された、上述のディスプレイ24、キーパッド30、ボタン32a及び32b、及びボタン34を含んでいる。携帯電話機20はさらに、I/Oインタフェース76を含んでいる。I/Oインタフェース76は、携帯電話機20の底部にある多素子コネクタのような、多くの典型的な携帯電話機I/Oインタフェースのどれか1つの形式であってよい。良くあるように、I/Oインタフェース76は、携帯電話機20内の電源ユニット(例えば電池)78を充電するために、携帯電話機20を充電器に接続するのに用いられてよい。さらに、I/Oインタフェース76は、写真のダウンロードや、様々な他の動作の実行のため、データケーブルなどを介して携帯電話機20をパーソナルコンピュータや他の機器へ接続するためにも用いられてよい。あるいは、I/Oインタフェース76は、メディアプレーヤ機能の一部としてのよりよい視聴を可能とするために、携帯電話機20を、オーディオアンプ、スピーカ及び/又はビデオディスプレイを含んだドッキングステーションへ接続するために用いられてもよい。
【0045】
上述したように、携帯電話機20はカメラレンズ42を含んでいる。カメラレンズ42は、撮影しようとする1つ以上の被写体の像を、電荷結合素子(CCD)アレイ80のような、携帯電話機20に含まれる撮像素子上に結像する。CCD80に受信された画像は、携帯電話機20に含まれる画像処理回路82に入力される。画像処理回路82は、カメラ機能66の制御の下で、例えば、カメラ操作中に撮影された写真が処理及びメモリ64に格納されるように、公知の方法を用いて画像に適切な処理を行う。
【0046】
カメラレンズ42は、好ましくは2つ又はそれより多くのレンズ要素84を含んでいる。複数のレンズ要素84の互いの及び/又はCCD80に関する相対位置は、カメラレンズ42に含まれる(図示しない)小型モータ又は他の電気機械的移動手段(例えばボイスコイル、圧電素子、など)により、機械的に調整することができる。例示的な実施形態においては、携帯電話機20に含まれるモータドライバ86が複数のレンズ要素84の位置を制御する。モータドライバ86は制御回路60からの制御信号に応答し、制御信号に従って複数のレンズ要素84の位置を調整する。
【0047】
複数のレンズ要素84の位置を調整することにより、携帯電話機20はカメラレンズ42の焦点距離又は合焦状態を制御することができる。カメラレンズ42がズームレンズである一実施形態において、携帯電話機20は撮影中に提供される光学ズーム量を制御することもできる。カメラレンズがズームレンズでない一実施形態においても、携帯電話機20は、従前のように画像の相対サイズをデジタル的に増加/減少させることで、デジタルズーム量を制御することができる。
【0048】
携帯電話機20の具体的な動作モードは、従前通り、キーパッド30を介したユーザ選択、ディスプレイ24を介したメニュー選択、等によって制御される。携帯電話機20が電話機として動作するように設定されている場合、ユーザは例えば着呼に応答するためにボタン34を押下することができる。ボタン34は電話機機能65へ入力制御信号を与え、電話機機能65はその制御信号を着呼への応答要求と解釈する。ボタン34からの入力制御信号は、カメラ機能66へも入力される。しかし、携帯電話機20が電話機として動作している間、制御回路60はカメラ機能66がボタン34からの入力を無視するように設定されている。携帯電話機20がカメラとして動作するように設定されている場合、ボタン34からの入力制御信号をオートフォーカス/シャッター制御ボタンとして受信できるよう、制御回路60はカメラ機能66を有効化する。同時に、電話機機能65はボタン34からの入力を無視する。
【0049】
同様に、携帯電話機20が電話機として設定されている場合、電話機機能65はボタン32a及び32bからの入力を受信し、それらの入力を、通話のためのスピーカ28の音量を制御するための入力と解釈する。ボタン32a及び32bからの入力はカメラ機能66にも受信されるが、カメラ機能66はそれら入力を無視する。一方、携帯電話機20がカメラとして機能するように設定されている場合、制御回路60は、カメラ機能66がボタン32a及び32bからの入力を本来はズーム量の増加又は減少の制御として解釈することが意図されている。カメラ動作中、電話機機能65はボタン32a及び32bからの入力を無視する。
【0050】
カメラとして動作している携帯電話機20で写真撮影をしたい場合、上述のように、ユーザはレンズ42を撮影しようとする被写体へ向ける。この具体例において、CCDセンサ80で受信される画像は、ディスプレイ24を電子ビューファインダとして機能させるため、カメラ機能66によってディスプレイ24へ供給される。本発明の範囲に含まれる別の実施形態では、簡単な光学ビューファインダ又は同様のものを用いてもよいことが理解されるであろう。
【0051】
オートフォーカス制御を開始させるため、ユーザがボタン34を半押しすると、カメラ機能66はその入力を検出し、オートフォーカス機能68に従前のオートフォーカス制御を実行するように要求する。オートフォーカス制御を実行するため、オートフォーカス機能68はオートフォーカストランスデューサ44に赤外線パルス又は同様のものを放射並びに受信させる。オートフォーカス機能68はオートフォーカストランスデューサ44によって受信されたパルスを処理し、被写体で反射されたパルスの飛行時間を求め、携帯電話機20と被写体との距離を求める。本発明の例示的な実施形態によれば、オートフォーカス機能68によって計算された飛行時間が、適正な合焦を行うのに十分な程度被写体が離れていることを示す所定量以上であれば、オートフォーカス機能68はカメラ機能66に対し、撮影しようとする被写体と携帯電話機20との間で求まった焦点距離を通知する。そして、カメラ機能66は制御信号をモータドライバ86に与え、モータドライバ86は被写体の適切な焦点状態を得るよう、複数のレンズ要素84の位置を調整する。
【0052】
同時に、ユーザが被写体をズームイン又はアウトしたければ、ユーザはズームを制御するためにボタン32a及び/又は32bを押下することができる。カメラ機能66はボタン32a及び32bから制御入力を受信し、上述のとおりズームを光学的又はデジタル的に操作する。所望のズーム量を選択し、カメラ機能66からオートフォーカス制御がロックしたことの通知を受けると、ユーザは、シャッタ機能を起動するためにボタン34を全押しすることができる。その時点で、CCD80上の画像は取り込まれ、メモリ64へ格納される。
【0053】
一方、ユーザがオートフォーカス操作のためにボタン34を半押しした際に、オートフォーカス機能68が満足な合焦状態を実現できない場合(例えば、算出された飛行時間が上述の所定量未満である場合)、オートフォーカス機能68はカメラ機能66に満足な合焦状態を得ることができないことを通知する。そして、カメラ機能66は、オートフォーカスが実現できていないことを(例えば視覚的又は聴覚的インジケータによって)ユーザに通知する。さらに、カメラ機能66は、そのような状況では、ボタン32a及び32bからの入力をマニュアルフォーカス制御信号として解釈するように自動設定される。具体的には、ユーザは、ボタン32a及び32bを押下することにより、レンズ42の焦点をそれぞれ近くに/遠くに調整することができる。
【0054】
特には、カメラ機能66はボタン32a及び32bからの入力を受信し、それに応じてモータドライバ86を介して複数のレンズ要素84の位置を制御することにより、ユーザが手動でレンズ42の焦点を合わせられるようにする。例えばCCD80及びディスプレイ24を介して被写体を見ながら、ユーザは、被写体に最適な焦点状態が得られるまで、ボタン32a及び32bを通じてレンズ42を調整することができる。そして、ユーザはボタン34を全押ししてシャッタ機能を起動し、写真を撮影することができる。そして、カメラ機能66は、依然としてオートフォーカス機能68が満足な合焦状態を実現できない場合や、再びオートフォーカス機能68が満足な合焦状態を実現できなくなった場合を除き、携帯電話機20を通常のオートフォーカス制御に再設定することができる。
【0055】
本発明の別の実施形態において、オートフォーカス機能68はオートフォーカストランスデューサ44に代えて、パッシブオートフォーカス手法を用いる。例えば、オートフォーカス機能68は、オートフォーカス中にCCD80によって提供される画像を解析することができる。カメラ機能66及びモータドライバ86を介したレンズ42の調整とともに画像を解析することで、オートフォーカス機能68は画像中の被写体間のエッジコントラストを最大化しようとする。例えば、エッジコントラストがシャープであるほど、よくピントが合っている。オートフォーカス機能68が所定量以上の最大エッジコントラストを実現できた場合、オートフォーカス動作は満足のいくものであると見なされる。オートフォーカス機能68はカメラ機能66に対し、満足なオートフォーカス結果が得られたことを通知する。この場合もユーザは通知を受け、シャッタ機能を起動するためにボタン34を全押しして写真を撮影することができる。ボタン32a及び32bは依然としてズーム制御用として動作する。逆に、オートフォーカス機能68が所定量以上の最大エッジコントラストを実現できなければ、オートフォーカス機能68はカメラ機能66に、オートフォーカスが実現できていないことを通知する。従って、ここでもカメラ機能66はユーザに通知する。そして、ボタン32a及び32bからの入力をズーム制御ではなくマニュアルフォーカス制御として自動的に解釈するようになる。このようにして、ユーザは写真のピントを手動で合わせることができる。
【0056】
図4は、本発明に関連する動作を説明するフローチャートである。携帯電話機20がカメラ機能モードであるとすると、ステップ100は、ユーザがボタン34を一部分だけ押下するなどしてオートフォーカス制御を起動させていることを表している。しかし、本技術分野における当業者は、本発明の範囲内で、オートフォーカス制御が他の手段によって起動されてよいことを理解するであろう。ステップ100に続いて携帯電話機20は処理をステップ102に進め、ここで、オートフォーカス機能68は、上述したように、(例えば飛行時間又はエッジコントラスト基準により)満足なオートフォーカス結果が得られたかどうかを判別する。もし満足な結果が得られていれば、携帯電話機20は処理をステップ104へ進め、そこでは、従前のオートフォーカス制御が用いられるとともに、ボタン32a及び32bを用いたズーム制御が利用可能である。
【0057】
ステップ102において、オートフォーカス機能68が、上述のようにして(例えば飛行時間又はエッジコントラスト基準により)、満足なオートフォーカスが実現できていないと判別した場合、携帯電話機20は処理をステップ104ではなくステップ106へ進める。ステップ106で、携帯電話機20はユーザに対し、満足なオートフォーカス結果が得られていないこと及び、マニュアルフォーカスが利用可能であることを通知する。そして、ステップ108に示すように、携帯電話機20はボタン32a及び32bを用いたマニュアルフォーカス制御を提供する。
【0058】
図5は、本発明の別の実施形態に係る携帯電話機20の動作を示す。この具体的な実施形態では、従前のオートフォーカス又はボタン32a及び32bを用いたマニュアルフォーカスのいずれを提供するかが、ユーザが携帯電話機20をマクロ撮影モードにしたかどうかによって簡潔に制御される。ユーザがキーパッド30、ディスプレイを通じたメニュー選択などを用いてマクロ撮影動作を選択すると、カメラ機能66はボタン32a及び32bがマニュアルフォーカス制御を提供する動作へ自動的に復帰する。
【0059】
従って、図5のステップ110は、ユーザがマクロ撮影モードを選択しているか否かをカメラ機能66が判別していることを表している。マクロ撮影モードが選択されていない場合、携帯電話機20は処理をステップ112へ進める。ここでは図4の実施形態におけるステップ104と同様、携帯電話機は従前のオートフォーカス制御を実行するとともに、ボタン32a及び32bを用いたズーム制御が利用可能である。ステップ110で、マクロ撮影モードが選択されていると判別されると、携帯電話機20は処理をステップ114へ進め、ここでは図4のステップ106と同様に、携帯電話機20がユーザに、オートフォーカスが実現できていないこと及び、マニュアルフォーカスが利用可能であることを通知する。そして、ステップ116に示すように、図4のステップ108と同様に、携帯電話機20はボタン32a及び32bを用いたマニュアルフォーカス制御を提供する。
【0060】
図6a−6b、7a−7b、及び8a−8bは、本発明に係る携帯電話機の動作を、電子ビューファインダとして機能するディスプレイ24にどのような表示がなされるかという観点から表したものである。まず図6a−6bを参照すると、携帯電話機20の典型的な動作が表されている。図6aは市街地の地平線の光景を示している。ディスプレイ上のアイコンは、用いられているズームのレベルを示している。図6bは、ユーザがボタン32a及び32bによってズーム量を増加した状態を表している。
【0061】
図7aは、マクロ撮影中に所定ズーム量が適用された葉の光景である。図7bは、ボタン32a及び32bによってズーム量が増やされた状態での葉の光景を示している。
【0062】
図8aは、上述のように、オートフォーカス制御が葉に満足に焦点を合わせられない状況における葉の光景を示している。あるいは、図5の実施形態にあるように、携帯電話機20がマクロ動作中であるため、単純にオートフォーカス制御が利用できない場合であってもよい。いずれの場合も、携帯電話機20は図8bに示すようにマニュアルフォーカス制御へ戻る。携帯電話機20が現在手動で焦点調整されていることを示すアイコンが、ビューファインダにどのように含まれるかに注目されたい。ズーム/フォーカスメニューバーで示されるように、ボタン32a及び32bを調整することによりユーザは、図8bに示すように満足な焦点状態を実現することができる。
【0063】
図9及び図10は、本発明に従って、オートフォーカスとマニュアルフォーカスとを切り替えるための例示的な基準を模式的に示している。図9は、オートフォーカストランスデューサ44パルスの測定された飛行時間が予め定められた基準未満である場合に、ボタン32a及び32bによってどのようにマニュアルフォーカスが提供されるかを表している。さもなければ、ボタン32a及び32bによる従前のズーム動作が提供される。図10は、制御が、上述したようなパッシブオートフォーカス制御によって実現される最大ピークコントラストに基づく場合を表している。
【0064】
本発明を、音量制御/ズーム制御ボタン32a及び32bがマニュアルフォーカス制御ボタンとして機能するという状況において説明したが、本技術分野に属する当業者は、他の機能に関連付けられたボタンやスイッチ(control)が、満足なオートフォーカスを実現できない状況においてマニュアルフォーカス制御ボタンとして機能しうることを理解するであろう。本発明は、その最も広い意味において、ここで説明した特定の実施形態に限定されることを意図していない。
【0065】
本明細書における「電子機器」という用語は、携帯型無線通信機器を含む。本明細書において「移動体無線端末」ともいう「携帯型無線通信機器」は、携帯電話、ポケットベル、コミュニケータ、例えば電子手帳、携帯情報端末(PDA)、スマートフォンとその同等品を含む。
【0066】
本発明をある好ましい実施形態に関して示してきたが、本明細書を読み、理解した本技術分野に属する当業者が、実施形態の等価物及び変形物を想到するであろうことは明らかである。本発明はそのような等価物及び変更物の全てを含み、以下の請求項の範囲のみによって限定される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器であって、
カメラ操作に関連しない操作を実行する回路と、
カメラに関連した操作を実行するためのカメラ回路であって、オートフォーカス制御を提供する回路を含んだカメラ回路と、
前記カメラ回路と動作可能に接続されたカメラレンズであって、当該カメラレンズの焦点状態が前記カメラ回路によって制御され、
少なくとも前記カメラ回路に動作可能に接続され、第1の操作状態において操作者が前記カメラレンズの焦点制御に関係しない入力を与えることを可能とし、第2の操作状態において前記操作者が前記カメラレンズへマニュアルフォーカス制御入力を与えることを可能にするための操作者入力手段とを有することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記第1の操作状態における前記操作者入力手段は、前記カメラに関する操作の一部としてズーム制御を与えることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記カメラ回路は、予め定められた基準に従って前記オートフォーカス制御が許容可能か判別する回路を有するとともに、前記判別に基づいて、前記操作者入力手段が前記第1の操作状態及び前記第2の操作状態のいずれで動作しているかを自動的に制御することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
前記オートフォーカス制御を提供する回路が、アクティブオートフォーカス制御を提供することを特徴とする請求項3記載の電子機器。
【請求項5】
前記オートフォーカス制御を提供する回路は、送信して受信したパルスの飛行時間を用いるとともに、前記予め定められた基準が、前記オートフォーカス制御を提供する回路によって得られる飛行時間の情報に基づくことを特徴とする請求項4記載の電子機器。
【請求項6】
前記パルスが赤外光パルスであることを特徴とする請求項5記載の電子機器。
【請求項7】
前記オートフォーカス制御を提供する回路が、パッシブオートフォーカス制御を提供することを特徴とする請求項3記載の電子機器。
【請求項8】
前記予め定められた基準が、エッジコントラストの評価に基づくことを特徴とする請求項7記載の電子機器。
【請求項9】
前記操作者入力手段が前記第1の操作状態と前記第2の操作状態のどちらで動作するかが、操作者のモード選択に基づくことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項10】
前記操作者のモード選択が、マクロ撮影モードの選択であることを特徴とする請求項9記載の電子機器。
【請求項11】
前記カメラ操作に関連しない操作が、携帯電話機操作を含むことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項12】
前記操作者入力手段が、携帯電話機操作の機能を制御するために前記第1の操作状態で動作することを特徴とする請求項11記載の電子機器。
【請求項13】
前記機能が前記携帯電話機操作の中の音量操作を含むことを特徴とする請求項12記載の電子機器。
【請求項14】
前記カメラ操作に関連しない操作を実行する回路および前記カメラ回路は、少なくともその一部が、共通のマイクロコントローラの内部で実現されることを特徴とする請求項1記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6a】
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【図6b】
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【図7a】
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【図7b】
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【図8a】
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【図8b】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2010−500626(P2010−500626A)
【公表日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−524591(P2009−524591)
【出願日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際出願番号】PCT/US2007/004667
【国際公開番号】WO2008/020890
【国際公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願人】(502087507)ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】