カラーマネージメントを行なうネットワークシステムとカラーマネージメントに用いられるプロファイル作成装置およびその方法
【課題】 ネットワークサーバの負荷の軽減を図って、ネットワークサーバからの画像提供の遅れを防止する。
【解決手段】 画像サーバ30とパソコン40とがインターネットにより接続されている。画像サーバ30の画像データ記憶部31には、商品の画像データが記憶されており、入力機用プロファイル記憶部32には、入力機用プロファイルが記憶されている。上記画像データと入力機用プロファイルを、画像サーバ30からインターネットを介してパソコン40に送信する。パソコン40は、これらを受信して、第1出力機用プロファイル記憶部46に記憶された出力機用プロファイルと上記入力機用プロファイルに基づいて、カラーマッチング部47により、画像データに対してカラーマッチング処理を行なう。その後、そのカラーマッチング処理済みの画像データを、第1出力部48によりディスプレイ41に出力する。
【解決手段】 画像サーバ30とパソコン40とがインターネットにより接続されている。画像サーバ30の画像データ記憶部31には、商品の画像データが記憶されており、入力機用プロファイル記憶部32には、入力機用プロファイルが記憶されている。上記画像データと入力機用プロファイルを、画像サーバ30からインターネットを介してパソコン40に送信する。パソコン40は、これらを受信して、第1出力機用プロファイル記憶部46に記憶された出力機用プロファイルと上記入力機用プロファイルに基づいて、カラーマッチング部47により、画像データに対してカラーマッチング処理を行なう。その後、そのカラーマッチング処理済みの画像データを、第1出力部48によりディスプレイ41に出力する。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ネットワークサーバとネットワーク端末とが接続されるネットワークにおいてカラー画像をカラーマネージメントを行なうための技術と、そのカラーマネージメントに用いられるプロファイルを作成する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、モニタ、スキャナ、プリンタといったデバイス間での正確な色あわせを実現するカラーマネージメントシステムが種々提案されている。デバイスに依存しない色空間として標準カラースペースを用意し、デバイス間の色のやりとりは全てこの標準カラースペースを介して行なうことで正確な色あわせを実現する。詳細には、スキャナ、デジタルカメラ等の入力機器固有のカラースペースから標準カラースペースへの変換を行なう変換テーブルを備える入力機用プロファイルと、標準カラースペースからディスプレイ、プリンタ等の出力機器固有のカラースペースへの変換を行なう変換テーブルを備える出力機用プロファイルとを用意し、両プロファイルに基づいて、画像データの色補正処理(すなわち、カラーマッチング処理)を行なうことにより、入力機器で得られた画像を出力機器に正しい色の画像でもって再現する。
【0003】一方、昨今のインターネットの発達に伴い、ネットワークシステムにおいて画像を電送することが頻繁に行なわれる。ネットワークシステムでは、ネットワークサーバに入力機器により得られたカラー画像の画像データが用意されており、この画像データをネットワーク端末に送信して、そのネットワーク端末に接続されたディスプレイにてその画像データを再現するということが行なわれる。このネットワークシステムにおいてカラーマネージメントを行なう構成として、ネットワークサーバが、ネットワーク端末からネットワーク端末に接続されたディスプレイ用のプロファイルを受信して、このネットワークサーバで、入力機用プロファイルとディスプレイ用のプロファイルを用いてカラーマッチングの処理を行なうといったものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来の技術では、複数のネットワーク端末への画像提供のリクエストが重なった場合に、ネットワークサーバの負荷が大きくなり過ぎた。このために、ネットワークサーバからの画像データの提供が遅くなるという問題が発生した。
【0005】この発明は、ネットワークサーバの負荷の軽減を図って、ネットワークサーバからの画像提供の遅れを防止することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】前述した課題の少なくとも一部を解決するための手段として、以下に示す構成をとった。
【0007】この発明のカラーマネジメントを行なうネットワークシステムは、入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを提供するネットワークサーバと、ネットワークを介して前記ネットワークサーバから前記画像データを受け取り、カラー画像を再現可能な出力機器に前記画像データを出力するネットワーク端末とを備えるネットワークシステムであって、前記ネットワークサーバは、前記画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間を換算補正するための変換データを備える入力機用プロファイルを記憶する入力機用プロファイル記憶手段と、前記記憶された画像データと入力機用プロファイルとを前記ネットワーク端末に送信する送信手段とを備え、前記ネットワーク端末は、前記出力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える出力機用プロファイルを記憶する出力機用プロファイル記憶手段と、前記ネットワークサーバから送られてくる画像データと入力機用プロファイルとを受信する受信手段と、前記受信した入力機用プロファイルと前記記憶された出力機用プロファイルとを用いて、前記受信した画像データに対して色補正処理を行なう色補正手段と、前記色補正処理がなされた画像データを前記出力機器に出力する出力手段とを備えたことを、その要旨としている。
【0008】ここで、上記基準色再現特性は、基準となる色についての再現特性であり、例えば、本来の色を表わす標準色についての再現特性である。これに替えて、特定の出力環境での見え方をシミュレートすることを目的として、特定の出力環境(例えば、印刷会社における大型印刷機)から出力される特定色を基準となる色として、その特定色の再現特性とすることもできる。なお、以下に示す各発明の構成においても、基準色再現特性とは、標準色についての再現特性であってもよいし、特定色の再現特性であってもよい。
【0009】この構成のカラーマネジメントを行なうネットワークシステムでは、入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間を換算補正するための変換データを備える入力機用プロファイルを、入力機器から得られた画像データと共にネットワーク端末側で獲得することができることから、ネットワーク端末は、自身に用意された出力機用プロファイルと上記入力機用プロファイルと画像データとにより、色補正処理を自身で行なうことができる。
【0010】このために、ネットワークサーバ側では、色補正処理を行なう必要がないことから、例え複数のネットワーク端末への画像提供のリクエストが重なった場合にも、ネットワークサーバの負荷が大きくなり過ぎるようなことはない。このために、ネットワークサーバが過負荷となってネットワークサーバからの画像データの提供が遅れることを防止することができる。
【0011】上記構成のこの発明のカラーマネージメントを行なうネットワークシステムにおいて、前記出力機器は、機種の相違する複数であり、前記出力機用プロファイル記憶手段は、前記複数の出力機器のそれぞれ毎に対応した複数の出力機用プロファイルを記憶する構成であり、前記色補正手段は、前記ネットワーク端末からの画像データの出力先が前記複数の出力機器のなかで切り替わったとき、該切り替わった出力機器に対応する出力機器用プロファイルを前記色補正処理で利用する出力機用プロファイルに切り替えて、再度色補正処理を行なう再実行手段を備える構成とすることができる。
【0012】この構成によれば、ネットワーク端末は、画像データの出力先を、例えばディスプレイからプリンタに切り替えるような場合にも、ネットワークサーバから一度受信した画像データと入力機用プロファイルを用いてネットワーク端末自身で再度色補正処理を行なうことで、簡単な構成でプリンタにも色あわせすることができる。したがって、ネットワーク端末でいずれのデバイスに画像データを出力しても正しい色を再現できる。
【0013】上記構成のこの発明のカラーマネージメントを行なうネットワークシステムにおいて、前記入力機器は、カラー画像を撮影可能なデジタルカメラであり、前記入力機用プロファイルは、前記デジタルカメラ、および前記画像データについての撮影と同一の照明条件に固有の色空間から基準色空間への変換データを備えるプロファイルである構成とすることができる。
【0014】入力機用プロファイルは、デジタルカメラの場合、イメージスキャナのように装置だけに固有となるのではなく、画像の色が光源等の照明環境に大きく左右される。この構成によれば、入力機用プロファイルはデジタルカメラとその照明条件に固有なものとなることから、デジタルカメラによって撮影した画像データについても色あわせすることができる。
【0015】上記構成のこの発明のカラーマネージメントを行なうネットワークシステムにおいて、前記ネットワークサーバは、商品データを提供するショッピングサイトのワールドワイドウェブサーバとしての機能を備えるものであり、前記カラー画像は、前記商品データに対応する商品画像である構成とすることができる。
【0016】この構成によれば、ショッピングサイトに対応することができる。
【0017】上記構成のこの発明のカラーマネージメントを行なうネットワークシステムにおいて、インターネットに接続され、前記ネットワーク端末からのリクエストを受けて所定のウェブサイトの情報を前記ネットワーク端末に提供するワールドワイドウェブサーバを備え、前記ネットワークサーバは、前記ワールドワイドウェブサーバから画像提供の要求を受けたときに、前記ネットワーク端末への前記画像データの提供を行なうように構成されたものとすることができる。
【0018】この構成によれば、ショッピングサイトに対応することができる。特にこの構成では、ワールドワイドウェブサーバから画像提供の機能をネットワークサーバ側に分離することができることから、ワールドワイドウェブサーバの負荷を低減することができる。
【0019】この発明のネットワークサーバは、画像データに対してプロファイルに基づく色補正処理を行ない、該色補正処理がなされた画像データを、カラー画像を再現可能な出力機器に出力するネットワーク端末に対して、入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを、ネットワークを介して提供するネットワークサーバであって、前記画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間を換算補正するための変換データを備える入力機用プロファイルを記憶する入力機用プロファイル記憶手段と、前記記憶された画像データと共に、前記入力機用プロファイルを前記ネットワーク端末に送信する送信手段とを備えたことを、その要旨としている。
【0020】この構成のネットワークサーバでは、入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間を換算補正するための変換データを備える入力機用プロファイルを、入力機器から得られた画像データと共にネットワーク端末に送信する。このために、ネットワーク端末では、上記入力機用プロファイルと画像データとを用いることとで、色補正処理を自身で行なうことが可能となる。
【0021】このために、ネットワークサーバ側では、色補正処理を行なう必要がないことから、例え複数のネットワーク端末への画像提供のリクエストが重なった場合にも、ネットワークサーバの負荷が大きくなり過ぎるようなことはない。このために、ネットワークサーバが過負荷となってネットワークサーバからの画像データの提供が遅れることを防止することができる。
【0022】上記構成の本発明のネットワークサーバにおいて、前記入力機器は、カラー画像を撮影可能なデジタルカメラであり、前記入力機用プロファイルは、前記デジタルカメラ、および前記画像データについての撮影と同一の照明条件に固有の色空間から基準色空間への変換データを備えるプロファイルである構成とすることができる。
【0023】入力機用プロファイルは、デジタルカメラの場合、イメージスキャナのように装置だけに固有となるのではなく、画像の色が光源等の照明環境に大きく左右される。この構成によれば、入力機用プロファイルはデジタルカメラとその照明条件に固有なものとなることから、デジタルカメラによって撮影した画像データについても色あわせすることができる。
【0024】上記構成の本発明のネットワークサーバにおいて、商品データを提供するショッピングサイトのワールドワイドウェブサーバとしての機能を備えるとともに、前記カラー画像は、前記商品データに対応する商品画像である構成とすることができる。
【0025】この構成によれば、ショッピングサイトに対応することができる。
【0026】この発明のネットワーク端末は、入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを提供するネットワークサーバからネットワークを介して前記画像データを受け取り、カラー画像を再現可能な出力機器に前記画像データを出力するネットワーク端末であって、前記画像データと共に、前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える入力機用プロファイルを、前記ネットワークサーバから受信する受信手段と、前記出力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える出力機用プロファイルを記憶する記憶手段と、前記受信した入力機用プロファイルと前記記憶された出力機用プロファイルとを用いて、前記受信した画像データに対して色補正処理を行なう色補正手段と、前記色補正処理がなされた画像データを前記出力機器に出力する出力手段とを備えたことを、その要旨としている。
【0027】この構成のネットワーク端末では、入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間を換算補正するための変換データを備える入力機用プロファイルを、入力機器から得られた画像データと共にネットワーク端末側で獲得することができることから、記憶手段に用意した出力機用プロファイルと上記入力機用プロファイルと画像データとにより、色補正処理をネットワーク端末自身で行なうことができる。
【0028】このために、ネットワークサーバ側では、色補正処理を行なう必要がないことから、例え複数のネットワーク端末への画像提供のリクエストが重なった場合にも、ネットワークサーバの負荷が大きくなり過ぎるようなことはない。このために、ネットワークサーバが過負荷となってネットワークサーバからの画像データの提供が遅れることを防止することができる。
【0029】上記構成の本発明のネットワーク端末において、前記出力機器は、機種の相違する複数であり、前記出力機用プロファイル記憶手段は、前記複数の出力機器のそれぞれ毎に対応した複数の出力機用プロファイルを記憶する構成であり、前記色補正手段は、前記ネットワーク端末からの画像データの出力先が前記複数の出力機器のなかで切り替わったとき、該切り替わった出力機器に対応する出力機器用プロファイルを前記色補正処理で利用する出力機用プロファイルに切り替えて、再度色補正処理を行なう再実行手段を備える構成とすることができる。
【0030】この構成によれば、ネットワーク端末は、画像データの出力先を、例えばディスプレイからプリンタに切り替えるような場合にも、ネットワークサーバから一度受信した画像データと入力機用プロファイルを用いてネットワーク端末自身で再度色補正処理を行なうことで、簡単な構成でプリンタにも色あわせすることができる。したがって、ネットワーク端末でいずれのデバイスに画像データを出力しても正しい色を再現できる。
【0031】上記構成の本発明のネットワーク端末において、前記入力機器は、カラー画像を撮影可能なデジタルカメラであり、前記入力機用プロファイルは、前記デジタルカメラ、および前記画像データについての撮影と同一の照明条件に固有の色空間から基準色空間への変換データを備えるプロファイルである構成とすることができる。
【0032】入力機用プロファイルは、デジタルカメラの場合、イメージスキャナのように装置だけに固有となるのではなく、画像の色が光源等の照明環境に大きく左右される。この構成によれば、入力機用プロファイルはデジタルカメラとその照明条件に固有なものとなることから、デジタルカメラによって撮影した画像データについても色あわせすることができる。
【0033】上記構成のこの発明のネットワーク端末において、前記ネットワークサーバは、商品データを提供するショッピングサイトのワールドワイドウェブサーバとしての機能を備えるものであり、前記カラー画像は、前記商品データに対応する商品画像である構成とすることができる。
【0034】この構成によれば、ショッピングサイトに対応することができる。
【0035】この発明の画像データ提供・再現方法は、入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを格納するネットワークサーバと、カラー画像を再現可能な出力機器を備えるネットワーク端末とがそれぞれ接続されたネットワークにおいて、前記ネットワークサーバから前記ネットワーク端末に前記画像データを提供して、前記ネットワーク端末の前記出力機器で前記画像データを再現する画像データ提供・再現方法であって、(a)前記ネットワークサーバが、前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間を換算補正するための変換データを備える入力機用プロファイルを、前記画像データと共に前記ネットワーク端末に送信する工程と、(b)前記ネットワーク端末が、前記出力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える出力機用プロファイルを予め記憶する工程と、(c)前記ネットワーク端末が、前記ネットワークサーバから送られてくる画像データと入力機用プロファイルとを受信する工程と、(d)前記ネットワーク端末が、前記受信した入力機用プロファイルと前記記憶された出力機用プロファイルとを用いて、前記受信した画像データに対して色補正処理を行なう工程と、(e)前記ネットワーク端末が、前記色補正処理がなされた画像データを前記出力機器に出力する工程とを備えたことを、その要旨としている。
【0036】上記構成の画像データ提供・再現方法は、上記発明のカラーマネージメントを行なうネットワークシステムと同様な作用・効果を有しており、ネットワークサーバが過負荷となってネットワークサーバからの画像データの提供が遅れることを防止することができる。
【0037】この発明の画像データ提供方法は、画像データに対してプロファイルに基づく色補正処理を行ない、該色補正処理がなされた画像データを、カラー画像を再現可能な出力機器に出力するネットワーク端末に対して、入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを、ネットワークを介して提供する画像データ提供方法であって、(a)前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間を換算補正するための変換データを備える入力機用プロファイルを予め記憶する工程と、(b)前記入力機用プロファイルを、前記画像データと共に前記ネットワーク端末に送信する工程とを備えたことを、その要旨としている。
【0038】上記構成の画像データ提供方法は、上記発明のネットワークサーバと同様な作用・効果を有しており、ネットワークサーバが過負荷となってネットワークサーバからの画像データの提供が遅れることを防止することができる。
【0039】この発明の画像データ受信・再現方法は、入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを提供するネットワークサーバからネットワークを介して前記画像データを受け取り、カラー画像を再現可能な出力機器に前記画像データを出力する画像データ受信・再現方法であって、(a)前記画像データと共に、前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える入力機用プロファイルを、前記ネットワークサーバから受信する工程と、(b)前記出力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える出力機用プロファイルを記憶する工程と、(c)前記受信した入力機用プロファイルと前記記憶された出力機用プロファイルとを用いて、前記受信した画像データに対して色補正処理を行なう工程と、(d)前記色補正処理がなされた画像データを前記出力機器に出力する工程とを備えたことを、その要旨としている。
【0040】上記構成の画像データ受信・再現方法は、上記発明のネットワーク端末と同様な作用・効果を有しており、ネットワークサーバが過負荷となってネットワークサーバからの画像データの提供が遅れることを防止することができる。
【0041】この発明の第1の記録媒体は、画像データに対してプロファイルに基づく色補正処理を行ない、該色補正処理がなされた画像データを、カラー画像を再現可能な出力機器に出力するネットワーク端末に対して、入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを、ネットワークを介して提供するためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、(a)前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間を換算補正するための変換データを備える入力機用プロファイルを予め記憶する機能と、(b)前記入力機用プロファイルを、前記画像データと共に前記ネットワーク端末に送信する機能とをコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を、その要旨としている。
【0042】上記構成の第1の記録媒体に記録したコンピュータプログラムを実行することで、上記発明のネットワークサーバと上記発明の画像データ提供方法と同様な作用・効果を奏して、ネットワークサーバが過負荷となってネットワークサーバからの画像データの提供が遅れることを防止することができる。
【0043】この発明の第2の記録媒体は、入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを提供するネットワークサーバからネットワークを介して前記画像データを受け取り、カラー画像を再現可能な出力機器に前記画像データを出力するためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、(a)前記画像データと共に、前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える入力機用プロファイルを、前記ネットワークサーバから受信する機能と、(b)前記出力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える出力機用プロファイルを記憶する機能と、(c)前記受信した入力機用プロファイルと前記記憶された出力機用プロファイルとを用いて、前記受信した画像データに対して色補正処理を行なう機能と、(d)前記色補正処理がなされた画像データを前記出力機器に出力する機能とをコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を、その要旨としている。
【0044】上記構成の第2の記録媒体に記録したコンピュータプログラムを実行することで、上記発明のネットワーク端末と上記発明の画像データ受信・再現方法と同様な作用・効果を奏してネットワークサーバが過負荷となってネットワークサーバからの画像データの提供が遅れることを防止することができる。
【0045】この発明のプロファイル作成装置は、カラーマネージメントを行なう色補正処理に使用する入出力機器用プロファイルを作成するプロファイル作成装置であって、複数のカラーパッチを備えるカラーチャートと、該カラーチャートを前記入出力機器により示す特定画像データを記憶する特定画像データ記憶手段と、前記カラーチャートを基準色再現特性に準拠して示す各基本色毎の色情報を記憶する基準色情報記憶手段と、前記特定画像データに基づいて各基本色毎の各カラーパッチの濃度値を求め、各濃度値から各基本色毎の濃度頻度分布を作成する特定ヒストグラム作成手段と、前記基準色情報記憶手段に記憶された各基本色毎の色情報から各基本色毎の濃度頻度分布を作成する基準ヒストグラム作成手段と、前記基準ヒストグラム作成手段により作成された各基本色毎の濃度頻度分布と、前記特定ヒストグラム作成手段により作成された各基本色毎の濃度頻度分布とがそれぞれ略相似形となる変換テーブルを作成する変換テーブル作成手段と、該作成された変換テーブルを備えるファイルを前記入出力機器用プロファイルとして記憶するプロファイル記憶手段とを備えることを、その要旨としている。
【0046】ここで、入出力機器とは、スキャナ、デジタルカメラ等の入力機器であってもよいし、ディスプレイ、プリンタ等の出力機器であってもよい。
【0047】この構成のプロファイル作成装置では、カラーチャートを入出力機器により示す特定画像データから各基本色毎の濃度頻度分布が作成され、カラーチャートを基準色再現特性に準拠して示す各基本色毎の色情報から各基本色毎の濃度頻度分布が作成される。そして両方の各基本色毎の濃度頻度分布がそれぞれ略相似形となる変換テーブルが作成される。この変換テーブルを備えるファイルが入力機器用プロファイルとしてプロファイル記憶手段に記憶される。
【0048】このために、カラーチャートについての特定画像データから、入出力機器用のプロファイルを自動的に作成することができる。また、従来のカラーマッチングの方法では、カラーパッチの各色の情報を入力機器により得られた画像情報と逐次比較する必要があることから、計算処理が複雑となったが、これに対して、濃度頻度分布を示す図形の比較を行なえばよく、計算が容易である。
【0049】この発明のプロファイル作成方法は、カラーマネージメントを行なう色補正処理に使用する入出力機器用プロファイルを作成するプロファイル作成方法であって、(a)複数のカラーパッチを備えるカラーチャートを前記入出力機器により示す特定画像データを用意する工程と、(b)前記カラーチャートを基準色再現特性に準拠して示す各基本色毎の色情報を用意する工程と、(c)前記特定画像データに基づいて各基本色毎の各カラーパッチの濃度値を求め、各濃度値から各基本色毎の濃度頻度分布を作成する工程と、(d)前記工程(b)により用意した各基本色毎の色情報から各基本色毎の濃度頻度分布を作成する工程と、(e)前記工程(c)により作成された各基本色毎の濃度頻度分布と、前記工程(d)により作成された各基本色毎の濃度頻度分布とがそれぞれ略相似形となる変換テーブルを作成する工程と、(f)該作成された変換テーブルを備えるファイルを前記入出力機器用プロファイルとして記憶する工程とを備えることを、その要旨としている。
【0050】上記構成のプロファイル作成方法は、上記発明のプロファイル作成装置と同様な作用・効果を有しており、カラーチャートについての特定画像データから、入出力機器用のプロファイルを自動的に作成することができる。
【0051】
【発明の他の態様】この発明は、以下のような他の態様も含んでいる。その第1の態様は、この発明の記録媒体による機能と同様の機能を持つコンピュータプログラムとしての態様である。その第2の態様は、そのコンピュータプログラムを通信経路を介して供給するプログラム供給装置としての態様である。この第2の態様では、コンピュータプログラムをコンピュータネットワーク上のサーバなどに置き、通信経路を介して、必要なプログラムをコンピュータにダウンロードし、これを実行することで、上記の装置や方法を実現することができる。
【0052】その第3の態様は、カラーマネージメントを行なう色補正処理に使用するデジタルカメラ用のプロファイルを作成するプロファイル作成方法であって、(a)複数のカラーパッチを備えるカラーチャートを、前記デジタルカメラで撮影しようとする撮影対象と並べて用意する工程と、(b)前記カラーチャートと撮影対象とを前記デジタルカメラにより撮影する工程と、(c)前記工程(b)により得られた画像からカラーチャートの部分を抽出する工程と、(d)前記工程(c)により抽出された部分の画像データに基づいて、前記プロファイルを作成する工程とを備えるプロファイル作成方法。
【0053】この第3の態様では、カラーチャートを、撮影対象の撮影時と同じ照明条件で撮影することが容易である。
【0054】
【発明の実施の形態】以上説明したこの発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下この発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。なお、この説明は、以下の項目に分けて行なわれる。
1.システム全体の構成2.準備作業3.サーバ、クライアントでのコンピュータ処理4.変形例
【0055】1.システム全体の構成:この一実施例のネットワークシステムは、インターネットを利用したものである。図1は、一実施例としてのネットワークシステムの全体構成を示す説明図である。図示するように、本実施例のネットワークシステムは、インターネット10に接続されるWWW(World Wide Web)サーバ20と画像サーバ30とを備える。また、インターネット10に接続可能なネットワーク端末(以下、クライアントと呼ぶ)としてのパーソナルコンピュータ(以下、パソコンと呼ぶ)40とゲーム機50とを備える。
【0056】WWWサーバ20は、CPU、ROM、RAM、ハードディスクドライブ(HDD)、ネットワーク制御回路等を備える周知のコンピュータから構成されるもので、ショッピングモールのWebサイトを提供する。このWebサイトは、HTML(Hyper Text Markup Language)を用いた表示用のデータとして提供される。
【0057】画像サーバ30は、CPU、ROM、RAM、ハードディスクドライブ(HDD)、ネットワーク制御回路等を備える周知のコンピュータから構成されるもので、上記ショッピングモールのWebサイトで使用される商品についてのカラー画像の画像データを提供する。
【0058】パソコン40は、CPU、ROM、RAM、ハードディスクドライブ(HDD)、ネットワーク制御回路等を備える周知のコンピュータから構成されるもので、周辺装置であるCRTディスプレイ(以下、単にディスプレイと呼ぶ)41とプリンタ42が接続されている。上記HDDには、Webブラウザのコンピュータソフトウェアが格納されている。パソコン40は、そのWebブラウザのコンピュータソフトウェアを実行して、そのWebブラウザから上記ショッピングモールのWebサイトのURLを指定することで、上記WWWサーバ20にアクセスする。そして、WWWサーバ20から提供される表示用のデータと画像サーバ30から提供される商品についての画像データとから示される画像をディスプレイ41に表示する。
【0059】ゲーム機50は、CPU、ROM、RAM、ネットワーク制御回路等を備えていわゆる低機能のコンピュータを構成しており、家庭用のテレビモニタ51が接続されている。上記ROMには、Webブラウザのコンピュータソフトウェアが格納されている。ゲーム機50は、そのWebブラウザのコンピュータソフトウェアを実行して、そのWebブラウザから上記ショッピングモールのWebサイトのURLを指定することで、上記WWWサーバ20にアクセスする。そして、WWWサーバ20から提供される表示用のデータと画像サーバ30から提供される商品についての画像データとから示される画像をテレビモニタ51に表示する。
【0060】図2は、パソコン40からWWWサーバ20が提供するWebサイトにアクセスしたときのこのネットワークシステムの動作の状態を機能的に示すブロック図である。図示するように、パソコン40からショッピングモールのWebサイトのURLが指定されてWWWサーバ20にアクセスがあると、WWWサーバ20は、そのウェブサイトのHTMLを用いた表示用データをサービス提供先のパソコン40に送信すると共に、画像サーバ30に対して商品画像提供リクエストを送信する。一般に、WWWサーバから提供されるHTMLを用いた表示用のデータには、テキストや画像、マルチメディアファイルなど、Webサイトのページを構成する全ての情報が含まれるが、この実施例では、ショッピングモールのWebサイトのページ中に含まれる商品の画像についての情報は含まれていない。替わりに、WWWサーバ20では、各商品の画像毎に商品画像提供リクエストを画像サーバ30に送る。なお、上記パソコン40に送られた表示用のデータは、パソコン40の図示しない機能により、ディスプレイ41に送られる。
【0061】画像サーバ30は、WWWサーバ20から送られてくる商品画像提供リクエストを受け取ると、このリクエストにより指定される商品の画像データをパソコン40に提供する。なお、商品画像提供リクエストの数が複数である場合には、各リクエストによりそれぞれ指定される複数の商品の画像データを提供する。画像サーバ30は、この商品の画像データを提供する機能を実現するために、画像データ記憶部31、入力機用プロファイル記憶部32および第1送信部33を備える。画像データ記憶部31には、図示しないデジタルカメラにより得られた上記商品の画像データが予め記憶されている。入力機用プロファイル記憶部32には、プロファイル(以下、これを入力機用プロファイルと呼ぶ)と呼ぶデータの集合体が予め記憶されている。この入力機用プロファイルは、デジタルカメラ、およびそのデジタルカメラを用いた撮影と同じ照明条件に固有のカラースペース(色空間)から標準カラースペースへの変換テーブルを備えるものである。両記憶部31,32に記憶されている画像データと入力機用プロファイルを、第1送信部33によりインターネット10を介してパソコン40に送信する。
【0062】パソコン40は、上記画像サーバ30から提供される画像データを表示する機能を実現するために、第1受信部45、第1出力機用プロファイル記憶部46、カラーマッチング部47および第1出力部48を備える。第1受信部45は、画像サーバ30から送られてくる画像データと入力機用のプロファイルとを受信する。第1出力機用プロファイル記憶部46により、プロファイル(以下、これを第1出力機用プロファイルと呼ぶ)が記憶される。この第1出力機用プロファイルは、標準カラースペースからディスプレイ41に固有のカラースペースへの変換テーブルを備えるものである。この第1出力機用プロファイルと第1受信部45により受信した入力機用プロファイルとを用いて、同じく受信した画像データに対して、カラーマッチング部47により色補正処理(すなわち、カラーマッチング処理)を行なう。その後、そのカラーマッチング処理済みの画像データを、第1出力部48によりディスプレイ41に出力する。
【0063】この結果、パソコン40に接続されるディスプレイ41には、WWWサーバ20から提供される表示用のデータと画像サーバ30から提供される商品についての画像データとから示される画像が表示される。
【0064】図3は、ゲーム機50からWWWサーバ20が提供するWebサイトにアクセスしたときのこのネットワークシステムの動作の状態を機能的に示すブロック図である。図示するように、ゲーム機50からショッピングモールのWebサイトのURLが指定されてWWWサーバ20にアクセスがあると、WWWサーバ20は、そのウェブサイトのHTMLを用いた表示用データをサービス提供先のゲーム機50に送信すると共に、画像サーバ30に対して商品画像提供リクエストを送信する。なお、上記ゲーム機50に送られた表示用のデータは、ゲーム機50の図示しない機能により、テレビモニタ51に送られる。
【0065】画像サーバ30は、WWWサーバ20から商品画像提供リクエストを受け取ると、このリクエストにより指定される商品の画像データをゲーム機50に提供する。画像サーバ30は、この商品の画像データを提供する機能を実現するために、前述した画像データ記憶部31および入力機用プロファイル記憶部32に加えて、受信部34とカラーマッチング部35と第2送信部36とを備える。ゲーム機50から送られてくる第2出力機用プロファイル(後述する)を、受信部34により受信して、この第2出力機用プロファイルと入力機用プロファイル記憶部32により記憶された入力機用プロファイルとを用いて、画像データ記憶部31により記憶された画像データに対して、カラーマッチング部35により色補正処理(すなわち、カラーマッチング処理)を行なう。その後、そのカラーマッチング処理済みの画像データを、第2送信部36によりインターネット10を介してゲーム機50に送信する。
【0066】ゲーム機50は、上記画像サーバ30から提供される画像データをテレビモニタ51に表示するために、第2受信部55と第2出力部56とを備える。画像サーバ30からインターネットを介して送られてきたカラーマッチング処理済みの画像データを、第2受信部55により受信して、その画像データをそのまま、第2出力部56によりテレビモニタ51に出力する。なお、ゲーム機50は、さらに、第2出力機用プロファイル記憶部57および送信部58を備える。第2出力機用プロファイル記憶部57により、プロファイル(第2出力機用プロファイルと呼ぶ)が記憶される。この第2出力機用プロファイルは、標準カラースペースからテレビモニタ51に固有のカラースペースへの変換テーブルを備えるものである。この第2出力機用プロファイルを送信部58により画像サーバ30に送信する。
【0067】上記の結果、ゲーム機50に接続されるテレビモニタ51には、WWWサーバ20から提供される表示用のデータと画像サーバ30から提供される商品についての画像データとから示される画像が表示される。
【0068】この実施例のネットワークシステムでは、画像サーバ30の機能を、Webサイトのサービス提供先がパソコン40であるときには、図2を用いて説明した第1の動作状態に切り替え、サービス提供先がゲーム機50であるときには、図3を用いて説明した第2の動作状態に切り替えることにより、Webサイトに含まれる商品の画像データ部分についての表示が行なわれる。なお、図2および図3で示した各機能ブロックにおける各記憶部31,32,57は、RAM、HDD等から構成されており、これら記憶部31,32,57を除いた機能ブロックは、画像サーバ30、パソコン40およびゲーム機50における各CPUと各CPUに所定の処理を実行させるためのコンピュータプログラムとから構成されている。なお、各機能ブロックをディスクリートな電子回路から構成することでハードウェア的に構成するものとしても差し支えない。
【0069】上記各コンピュータプログラムは、所定のインストールプログラムを起動することで、記録媒体から画像サーバ30、パソコン40およびゲーム機50にインストールされる。なお、記録媒体としては、フロッピィディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、ICカード等の携帯型記録媒体(可搬型記録媒体)に格納されている。また、このコンピュータプログラムは、コンピュータネットワーク(例えばインターネット10)に接続される特定のサーバから、コンピュータネットワークを介して提供されるプログラムデータをダウンロードして、RAMまたはハードディスクに転送することにより得るようにすることもできる。
【0070】2.準備作業:このネットワークシステムでは、前述したように画像サーバ30の入力機用プロファイル記憶部32には、入力機用プロファイルが予め記憶されている。この入力機用プロファイルを作成する手順について次に説明する。
【0071】図4は、入力機用プロファイルを作成する手順を示すフローチャートである。図示するように、まず最初に、デジタルカメラ、光源およびカラーチャートを用意する(工程S1)。カラーチャートは、例えば、ANSI(米国標準協会)の技術委員会IT8 SC4で標準化されたIT8と呼ばれるものを用いる。次いで、デジタルカメラでカラーチャートを撮影する(工程S2)。なお、この撮影は、Webサイトに含まれる商品の撮影時と同じ照明条件でカラーチャートを撮影する。次いで、その撮影したカラーチャートの画像の中から、カラーチャートの各カラーパッチ部分の色情報(RGB値)を取得する(工程S3)。
【0072】上記カラーチャートにおいては、カラーバッチの本来の色情報(標準色情報)が予めメーカから用意されていることから、次いで、この標準色情報を取得する(工程S4)。工程S3およびS4の結果、画像サーバ30のRAMには、工程S3で取得された色情報と工程S4で収得された標準色情報についてのRGBの各色毎の色情報(RGB値)が格納されることになる。次いで、工程S3で取得された色情報とこの本来の色情報との間の対応関係を示すデータを作成する(工程S5)。なお、IT8の場合、カラーパッチの色数である928色分の対応関係の情報しか得られないことから、この工程S5では、色間の補間演算によって、カラーパッチにない部分の色の値を推定して、十分な色数についての対応関係を示すデータを作成している。その後、その対応関係を示すデータから、このデジタルカメラ、およびそのデジタルカメラによる撮影の照明条件と固有のカラースペースから標準のカラースペースへの変換を示すルックアップテーブルを作成する(工程S6)。
【0073】その後、そのルックアップテーブルをICC(International Color Consortium)で規定したフォーマットのICCプロファイルとして、画像サーバ30の入力機用プロファイル記憶部32に格納する(工程S7)。このICCプロファイルが前述した入力機用プロファイルに対応する。
【0074】この入力機用プロファイルの作成の手順は、一の商品についての入力機用プロファイルを作成するものである。商品が複数あり、それぞれの撮影時の照明条件が異なる場合には、各商品毎に個別に入力機用プロファイルを作成する必要がある。従って、この実施例では、画像サーバ30の画像データ記憶部31に1または複数の商品の画像データが記憶されている場合には、入力機用プロファイル記憶部32には、各画像データに個別に対応する、画像データと同数の入力機用プロファイルが格納される。なお、画像データと入力機用プロファイルの間の対応関係は、ポインタ等により明確に対応付けられている。
【0075】なお、この実施例では、カラーチャートを商品の撮影時と同じ照明条件で商品とは個別で撮影を行なっているが、これに替えて、図5に示すように、商品と一緒にカラーチャートをデジタルカメラで撮影して、得られた画像から商品の画像部分とカラーチャートの部分とをそれぞれ抽出して、そのカラーチャートの画像を工程3以降の処理で用いる構成とすることもできる。この構成によれば、カラーチャートを商品の撮影時と同じ照明条件で撮影することが容易である。
【0076】上記入力機用プロファイルの作成手順の他の態様について次に説明する。図6は、この他の態様の入力機用プロファイルを作成する手順を示すフローチャートである。この他の態様の手順は、図4で示した手順と比較して、工程S1ないしS4については同一であり、それ以後の工程の処理が相違する。この他の態様では、工程S4に続いて、工程S3で取得された色情報(RGB値)から、RGB毎に濃度分布のヒストグラムを作成する処理を行なう(工程10)。図7は、この工程10で作成されるRGB毎のヒストグラムの一例を示す説明図である。図示するように、このヒストグラムは、横軸を濃度で、縦軸を発生頻度でもって示されるものである。
【0077】図6に示すように、その後、工程4で取得された標準色情報(RGB値)から、RGB毎に濃度分布のヒストグラムを作成する処理を行なう(工程11)。このヒストグラムも、工程10で作成したヒストグラムと同様に、横軸を濃度で、縦軸を発生頻度でもって示されるものである。続いて、工程10で作成されたヒストグラムと工程11で作成されたヒストグラムとを比較して、前者が後者のヒストグラムと相似形となるような変換を示すルックアップテーブルを作成する(工程12)。その後、そのルックアップテーブルをICCで規定したフォーマットのICCプロファイルとして、画像サーバ30のRAMに格納する(工程S13)。
【0078】なお、上記工程10ないしS13は、画像サーバ30のCPUと、このCPUで実行されるコンピュータプログラムにより実現されている。したがって、この態様の入力機用プロファイルの作成手順では、画像サーバ30により、カラーチャートについての特定画像データから、デジタルカメラ、およびそのデジタルカメラによる撮影時と同じ照明条件に固有の入力機器用のプロファイルを自動的に作成することができる。
【0079】3.サーバ、クライアントでのコンピュータ処理:図8ないし図13は、WWWサーバ20,画像サーバ30,クライアント(パソコン40,ゲーム機50)の各CPUにて実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。図8に示すように、処理が開始されると、クライアントのCPUは、まず、作業者によるマウスを用いた作業指令に従ってWebブラウザを起動する処理を行なう(ステップS100)。次いで、作業者によるマウス、キーボードを用いた作業指令に従ってWebブラウザから上記ショッピングモールのWebサイトのURLを指定することで、上記WWWサーバ20にアクセスする(ステップS102)。
【0080】WWWサーバ20のCPUは、処理が開始されると、クライアントであるパソコン40またはゲーム機50からアクセスがあるか否かを判別して(ステップS200)、ここで、アクセスがないと判別されると、そのCPUは、ステップS200の処理を繰り返して、アクセスがあるのを待つ。一方、ステップS200で、アクセスがあると判別されると、そのCPUは、画像サーバ30に対して、まず、画像表示環境作成のリクエストを送信する(ステップS202)。画像表示環境作成のリクエストは、商品画像を表示する環境を作成することを要求する指令である。
【0081】画像サーバ30のCPUは、処理が開始されると、まず、WWWサーバ20から送られてくる画像表示環境作成のリクエストを受信する(ステップS300)。次いで、そのCPUは、Cookieの情報をクライアントに送信する(ステップS302)。
【0082】クライアントのCPUは、画像サーバ30から送られてくるCookieを受信して(ステップS104)、出力機用プロファイルを作成する処理を行なう(ステップS106)。この出力機用プロファイルは、クライアント(パソコン40またはゲーム機50)に接続される出力機器(ここで言う出力機器は、画像を表示する表示装置であり、ディスプレイ41またはテレビモニタ51である)に固有のカラースペースから標準カラースペースへの変換テーブルを備えるものであり、クライアントがパソコン40の場合には、上記第1出力機用プロファイルに該当し、クライアントがゲーム機50の場合には、上記第2出力機用プロファイルに該当する。
【0083】ステップS106では、クライアントのCPUは、ディスプレイ41またはテレビモニタ51の特性を調べて、予め判っている標準カラースペースへの変換テーブルを作成して、その変換テーブルをICCで規定したフォーマットのICCプロファイルとしてRAM等のメモリに記憶する。このICCプロファイルが出力機用プロファイルである。その後、その出力機用プロファイルをステップS104で受信したCookieに書き込む(ステップS108)。なお、ステップS106およびステップS108の処理は、出力機器の機種に変更があってから最初の処理の際に、実行されるものであり、2回目以後の処理の際には、ステップS106およびS108の処理は読み飛ばされ、最初の処理の際に書込みのあったCookieがそのまま利用される。なお、出力機器の機種に変更があったか否かは、作業者からのマウス、キーボードを用いた指示に基づくものであってもよいし、接続されている出力機器を見て自動的に判断する構成としてもよい。
【0084】図9に示すように、クライアントのCPUは、次いで、クライアントのOSとブラウザの種類を少なくとも示す環境変数をWWWサーバ20に対して送信する(ステップS110)。
【0085】続いて、画像サーバ30のCPUは、クライアントから送られてくる環境変数を受信する(ステップS304)。その後、そのCPUは、カラーマッチング処理を行なう能力をクライアントが備えているか否かを、上記環境変数に基づいて判定するクライアントの能力判定ルーチンを実行する(ステップS306)。
【0086】図10は、このクライアントの能力判定ルーチンの詳細を示すフローチャートである。図示するように、この能力判定ルーチンに処理が移行すると、画像サーバ30のCPUは、まず、環境変数に基づいて、クライアントにOSとしてWindows(登録商標)またはMac(登録商標)OSが含まれているか否かを判別する(ステップS400)。ここで、否定判別されたときには、クライアントはカラーマッチング処理を行なう能力を持たないとして「処理不可」と定める(ステップS402)。一方、ステップS400で、WindowsまたはMacOSが含まれていると判別されたときには、そのCPUは、環境変数に基づいて、クライアントにブラウザとして Microsoft Internet Explorer(以下、MSIEと呼ぶ)が含まれているか否かを判別する(ステップS404)。
【0087】ステップS404で、MSIEが含まれていると判別されたときには、そのCPUは、クライアントはカラーマッチング処理を行なう能力を持つとして「処理可能」と定める(ステップS406)。一方、ステップS404で、MSIEが含まれていないと判別されたときには、そのCPUは、クライアントはカラーマッチング処理を行なう能力を持つか否かが不明であるとして「処理不明」と定める(ステップS408)。ステップS402、S406またはS408の処理を終えると、「リターン」に抜けて、処理をステップS308(図9)に移行する。画像サーバ30のCPUは、ステップS308に処理が移行すると、ステップS306の判定結果をクライアントに送信する(ステップS308)。
【0088】すなわち、このクライアントの能力判定ルーチンでは、クライアントが、WindowsやMacOSのような高級なOSを搭載していないような場合には、クライアントはマッチング処理を行なう能力を持たないとして「処理不可」と定め、一方、それら高級なOSを搭載しているような場合には、MSIEが搭載されているか否かを判別し、MSIEが搭載されていると判別されたときに限って、クライアントはカラーマッチング処理を行なう能力を持つとして「処理可能」と定める。一方、WindowsやMacOSのような高級なOSを搭載しながら、MSIEが搭載されていない場合には、クライアントはカラーマッチング処理を行なう能力を持つか否かが不明であるとして「処理不明」と定めている。MSIEを搭載しているような場合には、カラーマッチング処理を行なうに必要十分な程度の高い処理能力を有するためであり、上記高級なOSを搭載しながらもMSIEが搭載されていない場合には、カラーマッチングを行なった場合に、能力不足となることがあり得るためである。
【0089】図9に戻り、クライアントのCPUは、続いて、画像サーバ30から送られてくるその判定結果を受信する(ステップS112)。その後、カラーマッチング処理をクライアントとサーバのいずれの側で行なうかを設定するためのマッチング処理設定用のウィンドウWDを、ディスプレイ41またはテレビモニタ51に表示する処理を行なう(ステップS114)。
【0090】図14は、マッチング処理設定用のウィンドウWDを例示する説明図である。図示するように、マッチング処理設定用のウィンドウWDには、カラーマッチング処理を行なう側を、クライアントとサーバとの間で択一的に選択するためのラジオボタンBT1,BT2が設けられている。なお、両ラジオボタンBT1,BT2のデフォルトは、ステップS112で画像サーバ30から受信した判定結果に応じて定められている。すなわち、判定結果が「処理可能」である場合には、「クライアント(推奨)」のラジオボタンBT1がデフォルトとして選択状態となっており、一方、判定結果が「処理不可」または「処理不明」である場合には、「サーバ」のラジオボタンBT1がデフォルトとして選択状態となっている。
【0091】作業者は、マッチング処理設定用のウィンドウWD内のラジオボタンBT1,BT2をマウスを用いてクリック操作することで、カラーマッチング処理を行なう側を、クライアントとサーバのいずれにするかを選択することができる。なお、この実施例では、ステップS112で画像サーバ30から受信した判定結果が「処理不可」である場合には、「クライアント(推奨)」のラジオボタンBT1を選択することが不可能となるように構成されている。
【0092】図9に戻り、クライアントのCPUは、ステップS114で上記ウィンドウWDの表示がなされると、その後、作業者による上記ラジオボタンBT1,BT2を選択するマウス操作指令を読み取って、カラーマッチング処理を行なう側を、クライアントとサーバのいずれにするかを設定する(ステップS116)。その後、クライアントのCPUは、その設定の結果を画像サーバ30に対して送信する(ステップS118)とともに、WWWサーバ20に対して、ショッピングカタログ表示リクエストを送信する(ステップS120)。このショッピングカタログ表示リクエストは、WWWサーバ20に対して、ショッピングカタログを表示するサービスの提供を要求する指令である。
【0093】一方、画像サーバ30のCPUは、クライアントから送られてくる設定結果を受信する(ステップS310)。
【0094】他方、図11に示すように、WWWサーバ20のCPUは、クライアントから送られてくるショッピングカタログ表示リクエストを受信する(ステップS204)。次いで、クライアントであるパソコン40またはゲーム機50に対して、HTMLを用いた表示用のデータを送信する(ステップS206)。なお、この表示用のデータには、前述したように、Webページに含まれる商品の画像データは含まれていない。その後、WWWサーバ20のCPUは、画像サーバ30に対して、各画像毎の商品画像提供リクエストを送信する(ステップS208)。その後、そのCPUは、「リターン」に処理を進めて、この処理ルーチンを一旦終了する。
【0095】続いて、図12に示すように、画像サーバ30のCPUは、WWWサーバ20から送られてくる全ての商品画像提供リクエストを受信する(ステップS312)。続いて、そのCPUは、ステップS206で受信した全ての商品画像提供リクエストの内から一の商品画像提供リクエストを順に取り出して、その一の商品画像提供リクエストにより指定される画像データを、RAM、HDD等から構成される画像データ記憶部31から読み出す(ステップS314)。その後、そのCPUは、ステップS310(図9)でクライアントから受信した設定結果が、カラーマッチング処理を行なう側がクライアントであるかサーバであるかを判別する(ステップS316)。ここで、クライアント側であると判別された場合には、ステップS314で読み出した画像データと、画像サーバ30のRAM、HDD等から構成される入力機用プロファイル記憶部32に用意された上記画像データと対応付けのなされた入力機用プロファイルとを、サービス提供先のクライアントに対して送信する(ステップS318)。なお、ここでは、そのクライアントは、パソコン40であるものとする。
【0096】その後、パソコン40のCPUは、WWWサーバ20から送られてくる表示用のデータを受信して(ステップS122)、その表示用のデータをディスプレイ41に出力する(ステップS124)。続いて、その画像サーバ30から送られてくる画像データと入力機用プロファイルとを受信する(ステップS126)。
【0097】続いて、パソコン40のCPUは、ステップS108でCookieとして記憶した出力機用プロファイル(パソコン40の場合、前述した第1出力機用プロファイル)と、ステップS126で受信した入力機用プロファイルとを用いて、同じくステップS126で受信した画像データに対して、カラーマッチング処理を行なう(ステップS128)。図15は、このカラーマッチング処理の仕組みを説明する説明図である。図示するように、デジタルカメラDCで撮影した商品の画像データを、入力機用プロファイルを用いたカラーマッチング処理により、その撮影時の照明条件に固有のカラースペースから標準カラースペースに準拠した画像データに変換する。その後、その変換後の画像データを、出力機用プロファイルを用いたカラーマッチング処理により、標準カラースペースからディスプレイ41に固有のカラースペースに準拠した画像データに変換する。
【0098】このために、デジタルカメラDCからディスプレイ41への間の色のやりとりは全てデバイスに依存しない標準カラースペースを介して行なわれることになる。したがって、デジタルカメラの撮影対象物である商品の色や明るさを正確に反映した画像をディスプレイ41で再現することが可能となる。
【0099】その後、パソコン40のCPUは、ステップS128でマッチング処理済みの画像データをディスプレイ41に出力する(ステップS130)。続いて、そのCPUは、ステップS126により受信された画像データと入力機用プロファイルが最終のものであるか否かを判別し(ステップS132)、最終のものではないと判別された場合には、ステップS126に処理を戻して、次の画像データと入力機用プロファイルの受信を行なう。一方、ステップS132で最終であると判別された場合には、そのCPUは、「リターン」に処理を進めて、この処理ルーチンを一旦終了する。
【0100】なお、画像サーバ30のCPUは、ステップS318の実行後、処理をステップS320に進めて、ステップS314で読み出した画像データが最終のものであるか否かを判別し(ステップS320)、最終のものではないと判別された場合には、ステップS314に処理を戻して、商品画像提供リクエストに従う次の画像データの読み出しを行なう。一方、ステップS320で最終であると判別された場合には、そのCPUは、「リターン」に処理を進めて、この処理ルーチンを一旦終了する。
【0101】一方、サービス提供先のクライアントがゲーム機50である場合には、図13に示すように、ゲーム機50のCPUは、パソコン40側の処理と同じステップS122およびS124を実行後、ステップS108で出力機用プロファイル(ゲーム機50の場合、前述した第2出力機用プロファイル)を書き込んだCookieを送信する(ステップS150)。
【0102】その後、画像サーバ30のCPUは、ゲーム機50から送られてくる第2出力機用プロファイルが書き込まれたCookieを受信する(ステップS322)。続いて、そのCPUは、ステップS314で読み出した画像データに対してカラーマッチング処理を行なう(ステップS324)。このカラーマッチング処理は、画像サーバ30のRAM、HDD等から構成される入力機用プロファイル記憶部32に用意された上記画像データと対応付けのなされた入力機用プロファイルと、ステップS322で受信したCookieに書き込まれた出力機用プロファイルとに基づくものであり、前述したステップS128と同様な処理、即ち、図15に示した仕組みの処理(図15中のディスプレイ41は、テレビモニタ51に替わる)を行なうものである。
【0103】その後、画像サーバ30のCPUは、上記カラーマッチング処理済みの画像データをサービス提供先のクライアントであるゲーム機50に対して送信する(ステップS326)。その後、このCPUは、図12のステップS320に処理を進める。
【0104】図13に戻り、ゲーム機50のCPUは、ステップS150の実行後、ゲーム機50から送られてくるマッチング処理済みの画像データを受信して(ステップS152)、そのマッチング処理済みの画像データをテレビモニタ51に出力する(ステップS154)。続いて、そのCPUは、ステップS152により受信された画像データが最終のものであるか否かを判別し(ステップS156)、最終のものではないと判別された場合には、ステップS152に処理を戻して、次の画像データと入力機用プロファイルの受信を行なう。一方、ステップS156で最終であると判別された場合には、そのCPUは、「リターン」に処理を進めて、この処理ルーチンを一旦終了する。
【0105】パソコン40のCPUで実行される印刷ルーチンについて次に説明する。図16は、この印刷ルーチンを示すフローチャートである。この印刷ルーチンは、ブラウザを実行して前述した図8ないし図13の処理により商品の画像を含むWebページをディスプレイ41に表示した状態で、その表示されたWebページを印刷する旨の指令が、作業者のマウス等による操作に従って出力されたときに実行される。
【0106】図示するように、印刷する旨の指令が発令されて処理が開始されると、まず、パソコン40のCPUは、プリンタのプロパティで設定される印刷先のプリンタ42からの印刷が今回、始めてであるか否かを判別する(ステップS400)。ここで、始めてであると判別されると、そのプリンタ42用のプロファイルを作成する処理を行なう(ステップS410)。このプリンタ用プロファイルは、標準カラースペースからプリンタ42に固有のカラースペースへの変換テーブルを備えるものである。ステップS410では、パソコン40のCPUは、プリンタ42の特性を調べて、予め判っている標準カラースペースへの変換テーブルを作成して、その変換テーブルをICCで規定したフォーマットのICCプロファイルとしてRAM等のメモリに記憶する。このICCプロファイルがプリンタ用プロファイルである。
【0107】なお、ステップS400で始めてでないと判別されたときには、ステップS410のプリンタ用プロファイル作成の処理は行なわないで、最初に作成したプリンタ用プロファイルをそのまま用いる。その後、ステップS420に処理を進めて、このプリンタ用プロファイルと、ステップS126で受信した入力機用プロファイルとを用いて、同じくステップS126で受信した画像データに対して、カラーマッチング処理を行なう(ステップS420)。このカラーマッチング処理は、前述したステップS128と同様な処理、即ち、図15に示した仕組みの処理(図15中のディスプレイ41は、プリンタ42に替わる)を行なうものである。
【0108】その後、パソコン40のCPUは、上記カラーマッチング処理済みの画像データと、ステップS122でWWWサーバ20から受信した表示用の画像データとから印刷用ページデータを作成して(ステップS430)、その印刷用ページデータをプリンタ42に出力する(ステップS440)。その後、この印刷ルーチンの処理を終了する。
【0109】以上のように構成されたこの実施例のネットワークシステムによれば、パソコン40が、デジタルカメラ、およびそのデジタルカメラを用いた撮影と同一の照明条件に固有の入力機用プロファイルを、デジタルカメラにより撮影した画像データと共に画像サーバ30から受け取り、パソコン40側で、予め用意した第1出力機用プロファイルと入力機用プロファイルに基づく上記画像データに対するカラーマッチング処理を行なう。
【0110】このために、画像サーバ30側では、カラーマッチング処理を行なう必要がないことから、例え複数のクライアントへの画像提供のリクエストが重なった場合にも、画像サーバ30の負荷が大きくなり過ぎるようなことはない。このために、画像サーバ30が過負荷となって画像サーバ30からの画像データの提供が遅れることを防止することができる。
【0111】また、この実施例では、パソコン40は、画面に表示した商品の画像を含むWebページを印刷する場合に、その表示の際に画像サーバ30から受信した画像データと入力機用プロファイルとを利用して、再度カラーマッチングを行なうことで、容易にプリンタ42にも色あわせすることができる。したがって、パソコン40でいずれのデバイスに画像データを出力しても正しい色を再現できる。
【0112】さらに、この実施例では、WWWサーバ20から、商品についてのカラー画像の画像データを提供する機能を画像サーバ30に分離するように構成されていることから、WWWサーバ20と画像サーバ30の個々の負荷をより一層低減することができる。
【0113】4.変形例:本発明の他の実施形態について、次に説明する。
(1)前記実施例では、プロファイルは標準カラースペースを介するものであったか、これに替えて、特定の出力環境での見え方をシミュレートすることを目的として、特定の出力環境(例えば、印刷会社における大型印刷機)から出力される特定色を基準となる色として、その特定色のカラースペースを介するものとすることもできる。
【0114】(2)前記実施例では、WWWサーバ20から、商品についてのカラー画像の画像データを提供する機能を画像サーバ30に分離するように構成されていたが、これに替えて、WWWサーバ20に商品についてのカラー画像の画像データを提供する機能も持たせた構成とすることもできる。
【0115】(3)前記実施例では、ネットワークサーバとネットワーク端末とがインターネットにより接続された構成であったが、これに替えて、専用回線等の他のネットワークにより接続された構成とすることもできる。
【0116】(4)前記実施例では、ネットワーク端末として、パソコン40とゲーム機50とを用いていたが、これに替えて、インターネット10に接続することのできるものであればいずれの装置でもよく、例えば、WebTV等であってもよい。
【0117】以上、本発明のいくつかの実施例を詳述してきたが、本発明は、こうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様にて実施することができるのは勿論のことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのネットワークシステムの全体構成を示す説明図である。
【図2】パソコン40からWWWサーバ20が提供するWebサイトにアクセスしたときのこのネットワークシステムの動作の状態を機能的に示すブロック図である。
【図3】ゲーム機50からWWWサーバ20が提供するWebサイトにアクセスしたときのこのネットワークシステムの動作の状態を機能的に示すブロック図である。
【図4】入力機用プロファイルを作成する手順を示すフローチャートである。
【図5】入力機用プロファイルを作成するに際して、商品と一緒にカラーチャートをデジタルカメラで撮影することを説明する説明図である。
【図6】入力機用プロファイルの作成手順の他の態様を示すフローチャートである。
【図7】RGB毎の濃度部分布ヒストグラムの一例を示す説明図である。
【図8】WWWサーバ20、画像サーバ30、クライアント(パソコン40,ゲーム機50)の各CPUにて実行される処理ルーチンの最初の部分を示すフローチャートである。
【図9】画像サーバ30、クライアントの各CPUにて実行される処理ルーチンの次の部分を示すフローチャートである。
【図10】画像サーバ30のCPUで実行されるクライアントの能力判定ルーチンの詳細を示すフローチャートである。
【図11】WWWサーバ20のCPUにて実行される処理ルーチンの次の部分を示すフローチャートである。
【図12】画像サーバ30、クライアント(パソコン40)の各CPUにて実行される処理ルーチンの次の部分を示すフローチャートである。
【図13】画像サーバ30、クライアント(ゲーム機50)の各CPUにて実行される処理ルーチンの次の部分を示すフローチャートである。
【図14】マッチング処理設定用のウィンドウWDを例示する説明図である。
【図15】カラーマッチング処理の仕組みを説明する説明図である。
【図16】パソコン40のCPUで実行される印刷ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…インターネット
20…WWWサーバ
30…画像サーバ
31…画像データ記憶部
32…入力機用プロファイル記憶部
33…第1送信部
34…受信部
35…カラーマッチング部
36…第2送信部
40…パソコン
41…ディスプレイ
42…プリンタ
45…第1受信部
46…第1出力機用プロファイル記憶部
47…カラーマッチング部
48…第1出力部
50…ゲーム機
51…テレビモニタ
55…第2受信部
56…第2出力部
57…第2出力機用プロファイル記憶部
58…送信部
BT1…ラジオボタン
BT2…ラジオボタン
DC…デジタルカメラ
WD…マッチング処理設定用ウィンドウ
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ネットワークサーバとネットワーク端末とが接続されるネットワークにおいてカラー画像をカラーマネージメントを行なうための技術と、そのカラーマネージメントに用いられるプロファイルを作成する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、モニタ、スキャナ、プリンタといったデバイス間での正確な色あわせを実現するカラーマネージメントシステムが種々提案されている。デバイスに依存しない色空間として標準カラースペースを用意し、デバイス間の色のやりとりは全てこの標準カラースペースを介して行なうことで正確な色あわせを実現する。詳細には、スキャナ、デジタルカメラ等の入力機器固有のカラースペースから標準カラースペースへの変換を行なう変換テーブルを備える入力機用プロファイルと、標準カラースペースからディスプレイ、プリンタ等の出力機器固有のカラースペースへの変換を行なう変換テーブルを備える出力機用プロファイルとを用意し、両プロファイルに基づいて、画像データの色補正処理(すなわち、カラーマッチング処理)を行なうことにより、入力機器で得られた画像を出力機器に正しい色の画像でもって再現する。
【0003】一方、昨今のインターネットの発達に伴い、ネットワークシステムにおいて画像を電送することが頻繁に行なわれる。ネットワークシステムでは、ネットワークサーバに入力機器により得られたカラー画像の画像データが用意されており、この画像データをネットワーク端末に送信して、そのネットワーク端末に接続されたディスプレイにてその画像データを再現するということが行なわれる。このネットワークシステムにおいてカラーマネージメントを行なう構成として、ネットワークサーバが、ネットワーク端末からネットワーク端末に接続されたディスプレイ用のプロファイルを受信して、このネットワークサーバで、入力機用プロファイルとディスプレイ用のプロファイルを用いてカラーマッチングの処理を行なうといったものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来の技術では、複数のネットワーク端末への画像提供のリクエストが重なった場合に、ネットワークサーバの負荷が大きくなり過ぎた。このために、ネットワークサーバからの画像データの提供が遅くなるという問題が発生した。
【0005】この発明は、ネットワークサーバの負荷の軽減を図って、ネットワークサーバからの画像提供の遅れを防止することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】前述した課題の少なくとも一部を解決するための手段として、以下に示す構成をとった。
【0007】この発明のカラーマネジメントを行なうネットワークシステムは、入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを提供するネットワークサーバと、ネットワークを介して前記ネットワークサーバから前記画像データを受け取り、カラー画像を再現可能な出力機器に前記画像データを出力するネットワーク端末とを備えるネットワークシステムであって、前記ネットワークサーバは、前記画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間を換算補正するための変換データを備える入力機用プロファイルを記憶する入力機用プロファイル記憶手段と、前記記憶された画像データと入力機用プロファイルとを前記ネットワーク端末に送信する送信手段とを備え、前記ネットワーク端末は、前記出力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える出力機用プロファイルを記憶する出力機用プロファイル記憶手段と、前記ネットワークサーバから送られてくる画像データと入力機用プロファイルとを受信する受信手段と、前記受信した入力機用プロファイルと前記記憶された出力機用プロファイルとを用いて、前記受信した画像データに対して色補正処理を行なう色補正手段と、前記色補正処理がなされた画像データを前記出力機器に出力する出力手段とを備えたことを、その要旨としている。
【0008】ここで、上記基準色再現特性は、基準となる色についての再現特性であり、例えば、本来の色を表わす標準色についての再現特性である。これに替えて、特定の出力環境での見え方をシミュレートすることを目的として、特定の出力環境(例えば、印刷会社における大型印刷機)から出力される特定色を基準となる色として、その特定色の再現特性とすることもできる。なお、以下に示す各発明の構成においても、基準色再現特性とは、標準色についての再現特性であってもよいし、特定色の再現特性であってもよい。
【0009】この構成のカラーマネジメントを行なうネットワークシステムでは、入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間を換算補正するための変換データを備える入力機用プロファイルを、入力機器から得られた画像データと共にネットワーク端末側で獲得することができることから、ネットワーク端末は、自身に用意された出力機用プロファイルと上記入力機用プロファイルと画像データとにより、色補正処理を自身で行なうことができる。
【0010】このために、ネットワークサーバ側では、色補正処理を行なう必要がないことから、例え複数のネットワーク端末への画像提供のリクエストが重なった場合にも、ネットワークサーバの負荷が大きくなり過ぎるようなことはない。このために、ネットワークサーバが過負荷となってネットワークサーバからの画像データの提供が遅れることを防止することができる。
【0011】上記構成のこの発明のカラーマネージメントを行なうネットワークシステムにおいて、前記出力機器は、機種の相違する複数であり、前記出力機用プロファイル記憶手段は、前記複数の出力機器のそれぞれ毎に対応した複数の出力機用プロファイルを記憶する構成であり、前記色補正手段は、前記ネットワーク端末からの画像データの出力先が前記複数の出力機器のなかで切り替わったとき、該切り替わった出力機器に対応する出力機器用プロファイルを前記色補正処理で利用する出力機用プロファイルに切り替えて、再度色補正処理を行なう再実行手段を備える構成とすることができる。
【0012】この構成によれば、ネットワーク端末は、画像データの出力先を、例えばディスプレイからプリンタに切り替えるような場合にも、ネットワークサーバから一度受信した画像データと入力機用プロファイルを用いてネットワーク端末自身で再度色補正処理を行なうことで、簡単な構成でプリンタにも色あわせすることができる。したがって、ネットワーク端末でいずれのデバイスに画像データを出力しても正しい色を再現できる。
【0013】上記構成のこの発明のカラーマネージメントを行なうネットワークシステムにおいて、前記入力機器は、カラー画像を撮影可能なデジタルカメラであり、前記入力機用プロファイルは、前記デジタルカメラ、および前記画像データについての撮影と同一の照明条件に固有の色空間から基準色空間への変換データを備えるプロファイルである構成とすることができる。
【0014】入力機用プロファイルは、デジタルカメラの場合、イメージスキャナのように装置だけに固有となるのではなく、画像の色が光源等の照明環境に大きく左右される。この構成によれば、入力機用プロファイルはデジタルカメラとその照明条件に固有なものとなることから、デジタルカメラによって撮影した画像データについても色あわせすることができる。
【0015】上記構成のこの発明のカラーマネージメントを行なうネットワークシステムにおいて、前記ネットワークサーバは、商品データを提供するショッピングサイトのワールドワイドウェブサーバとしての機能を備えるものであり、前記カラー画像は、前記商品データに対応する商品画像である構成とすることができる。
【0016】この構成によれば、ショッピングサイトに対応することができる。
【0017】上記構成のこの発明のカラーマネージメントを行なうネットワークシステムにおいて、インターネットに接続され、前記ネットワーク端末からのリクエストを受けて所定のウェブサイトの情報を前記ネットワーク端末に提供するワールドワイドウェブサーバを備え、前記ネットワークサーバは、前記ワールドワイドウェブサーバから画像提供の要求を受けたときに、前記ネットワーク端末への前記画像データの提供を行なうように構成されたものとすることができる。
【0018】この構成によれば、ショッピングサイトに対応することができる。特にこの構成では、ワールドワイドウェブサーバから画像提供の機能をネットワークサーバ側に分離することができることから、ワールドワイドウェブサーバの負荷を低減することができる。
【0019】この発明のネットワークサーバは、画像データに対してプロファイルに基づく色補正処理を行ない、該色補正処理がなされた画像データを、カラー画像を再現可能な出力機器に出力するネットワーク端末に対して、入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを、ネットワークを介して提供するネットワークサーバであって、前記画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間を換算補正するための変換データを備える入力機用プロファイルを記憶する入力機用プロファイル記憶手段と、前記記憶された画像データと共に、前記入力機用プロファイルを前記ネットワーク端末に送信する送信手段とを備えたことを、その要旨としている。
【0020】この構成のネットワークサーバでは、入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間を換算補正するための変換データを備える入力機用プロファイルを、入力機器から得られた画像データと共にネットワーク端末に送信する。このために、ネットワーク端末では、上記入力機用プロファイルと画像データとを用いることとで、色補正処理を自身で行なうことが可能となる。
【0021】このために、ネットワークサーバ側では、色補正処理を行なう必要がないことから、例え複数のネットワーク端末への画像提供のリクエストが重なった場合にも、ネットワークサーバの負荷が大きくなり過ぎるようなことはない。このために、ネットワークサーバが過負荷となってネットワークサーバからの画像データの提供が遅れることを防止することができる。
【0022】上記構成の本発明のネットワークサーバにおいて、前記入力機器は、カラー画像を撮影可能なデジタルカメラであり、前記入力機用プロファイルは、前記デジタルカメラ、および前記画像データについての撮影と同一の照明条件に固有の色空間から基準色空間への変換データを備えるプロファイルである構成とすることができる。
【0023】入力機用プロファイルは、デジタルカメラの場合、イメージスキャナのように装置だけに固有となるのではなく、画像の色が光源等の照明環境に大きく左右される。この構成によれば、入力機用プロファイルはデジタルカメラとその照明条件に固有なものとなることから、デジタルカメラによって撮影した画像データについても色あわせすることができる。
【0024】上記構成の本発明のネットワークサーバにおいて、商品データを提供するショッピングサイトのワールドワイドウェブサーバとしての機能を備えるとともに、前記カラー画像は、前記商品データに対応する商品画像である構成とすることができる。
【0025】この構成によれば、ショッピングサイトに対応することができる。
【0026】この発明のネットワーク端末は、入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを提供するネットワークサーバからネットワークを介して前記画像データを受け取り、カラー画像を再現可能な出力機器に前記画像データを出力するネットワーク端末であって、前記画像データと共に、前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える入力機用プロファイルを、前記ネットワークサーバから受信する受信手段と、前記出力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える出力機用プロファイルを記憶する記憶手段と、前記受信した入力機用プロファイルと前記記憶された出力機用プロファイルとを用いて、前記受信した画像データに対して色補正処理を行なう色補正手段と、前記色補正処理がなされた画像データを前記出力機器に出力する出力手段とを備えたことを、その要旨としている。
【0027】この構成のネットワーク端末では、入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間を換算補正するための変換データを備える入力機用プロファイルを、入力機器から得られた画像データと共にネットワーク端末側で獲得することができることから、記憶手段に用意した出力機用プロファイルと上記入力機用プロファイルと画像データとにより、色補正処理をネットワーク端末自身で行なうことができる。
【0028】このために、ネットワークサーバ側では、色補正処理を行なう必要がないことから、例え複数のネットワーク端末への画像提供のリクエストが重なった場合にも、ネットワークサーバの負荷が大きくなり過ぎるようなことはない。このために、ネットワークサーバが過負荷となってネットワークサーバからの画像データの提供が遅れることを防止することができる。
【0029】上記構成の本発明のネットワーク端末において、前記出力機器は、機種の相違する複数であり、前記出力機用プロファイル記憶手段は、前記複数の出力機器のそれぞれ毎に対応した複数の出力機用プロファイルを記憶する構成であり、前記色補正手段は、前記ネットワーク端末からの画像データの出力先が前記複数の出力機器のなかで切り替わったとき、該切り替わった出力機器に対応する出力機器用プロファイルを前記色補正処理で利用する出力機用プロファイルに切り替えて、再度色補正処理を行なう再実行手段を備える構成とすることができる。
【0030】この構成によれば、ネットワーク端末は、画像データの出力先を、例えばディスプレイからプリンタに切り替えるような場合にも、ネットワークサーバから一度受信した画像データと入力機用プロファイルを用いてネットワーク端末自身で再度色補正処理を行なうことで、簡単な構成でプリンタにも色あわせすることができる。したがって、ネットワーク端末でいずれのデバイスに画像データを出力しても正しい色を再現できる。
【0031】上記構成の本発明のネットワーク端末において、前記入力機器は、カラー画像を撮影可能なデジタルカメラであり、前記入力機用プロファイルは、前記デジタルカメラ、および前記画像データについての撮影と同一の照明条件に固有の色空間から基準色空間への変換データを備えるプロファイルである構成とすることができる。
【0032】入力機用プロファイルは、デジタルカメラの場合、イメージスキャナのように装置だけに固有となるのではなく、画像の色が光源等の照明環境に大きく左右される。この構成によれば、入力機用プロファイルはデジタルカメラとその照明条件に固有なものとなることから、デジタルカメラによって撮影した画像データについても色あわせすることができる。
【0033】上記構成のこの発明のネットワーク端末において、前記ネットワークサーバは、商品データを提供するショッピングサイトのワールドワイドウェブサーバとしての機能を備えるものであり、前記カラー画像は、前記商品データに対応する商品画像である構成とすることができる。
【0034】この構成によれば、ショッピングサイトに対応することができる。
【0035】この発明の画像データ提供・再現方法は、入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを格納するネットワークサーバと、カラー画像を再現可能な出力機器を備えるネットワーク端末とがそれぞれ接続されたネットワークにおいて、前記ネットワークサーバから前記ネットワーク端末に前記画像データを提供して、前記ネットワーク端末の前記出力機器で前記画像データを再現する画像データ提供・再現方法であって、(a)前記ネットワークサーバが、前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間を換算補正するための変換データを備える入力機用プロファイルを、前記画像データと共に前記ネットワーク端末に送信する工程と、(b)前記ネットワーク端末が、前記出力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える出力機用プロファイルを予め記憶する工程と、(c)前記ネットワーク端末が、前記ネットワークサーバから送られてくる画像データと入力機用プロファイルとを受信する工程と、(d)前記ネットワーク端末が、前記受信した入力機用プロファイルと前記記憶された出力機用プロファイルとを用いて、前記受信した画像データに対して色補正処理を行なう工程と、(e)前記ネットワーク端末が、前記色補正処理がなされた画像データを前記出力機器に出力する工程とを備えたことを、その要旨としている。
【0036】上記構成の画像データ提供・再現方法は、上記発明のカラーマネージメントを行なうネットワークシステムと同様な作用・効果を有しており、ネットワークサーバが過負荷となってネットワークサーバからの画像データの提供が遅れることを防止することができる。
【0037】この発明の画像データ提供方法は、画像データに対してプロファイルに基づく色補正処理を行ない、該色補正処理がなされた画像データを、カラー画像を再現可能な出力機器に出力するネットワーク端末に対して、入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを、ネットワークを介して提供する画像データ提供方法であって、(a)前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間を換算補正するための変換データを備える入力機用プロファイルを予め記憶する工程と、(b)前記入力機用プロファイルを、前記画像データと共に前記ネットワーク端末に送信する工程とを備えたことを、その要旨としている。
【0038】上記構成の画像データ提供方法は、上記発明のネットワークサーバと同様な作用・効果を有しており、ネットワークサーバが過負荷となってネットワークサーバからの画像データの提供が遅れることを防止することができる。
【0039】この発明の画像データ受信・再現方法は、入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを提供するネットワークサーバからネットワークを介して前記画像データを受け取り、カラー画像を再現可能な出力機器に前記画像データを出力する画像データ受信・再現方法であって、(a)前記画像データと共に、前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える入力機用プロファイルを、前記ネットワークサーバから受信する工程と、(b)前記出力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える出力機用プロファイルを記憶する工程と、(c)前記受信した入力機用プロファイルと前記記憶された出力機用プロファイルとを用いて、前記受信した画像データに対して色補正処理を行なう工程と、(d)前記色補正処理がなされた画像データを前記出力機器に出力する工程とを備えたことを、その要旨としている。
【0040】上記構成の画像データ受信・再現方法は、上記発明のネットワーク端末と同様な作用・効果を有しており、ネットワークサーバが過負荷となってネットワークサーバからの画像データの提供が遅れることを防止することができる。
【0041】この発明の第1の記録媒体は、画像データに対してプロファイルに基づく色補正処理を行ない、該色補正処理がなされた画像データを、カラー画像を再現可能な出力機器に出力するネットワーク端末に対して、入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを、ネットワークを介して提供するためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、(a)前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間を換算補正するための変換データを備える入力機用プロファイルを予め記憶する機能と、(b)前記入力機用プロファイルを、前記画像データと共に前記ネットワーク端末に送信する機能とをコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を、その要旨としている。
【0042】上記構成の第1の記録媒体に記録したコンピュータプログラムを実行することで、上記発明のネットワークサーバと上記発明の画像データ提供方法と同様な作用・効果を奏して、ネットワークサーバが過負荷となってネットワークサーバからの画像データの提供が遅れることを防止することができる。
【0043】この発明の第2の記録媒体は、入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを提供するネットワークサーバからネットワークを介して前記画像データを受け取り、カラー画像を再現可能な出力機器に前記画像データを出力するためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、(a)前記画像データと共に、前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える入力機用プロファイルを、前記ネットワークサーバから受信する機能と、(b)前記出力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える出力機用プロファイルを記憶する機能と、(c)前記受信した入力機用プロファイルと前記記憶された出力機用プロファイルとを用いて、前記受信した画像データに対して色補正処理を行なう機能と、(d)前記色補正処理がなされた画像データを前記出力機器に出力する機能とをコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を、その要旨としている。
【0044】上記構成の第2の記録媒体に記録したコンピュータプログラムを実行することで、上記発明のネットワーク端末と上記発明の画像データ受信・再現方法と同様な作用・効果を奏してネットワークサーバが過負荷となってネットワークサーバからの画像データの提供が遅れることを防止することができる。
【0045】この発明のプロファイル作成装置は、カラーマネージメントを行なう色補正処理に使用する入出力機器用プロファイルを作成するプロファイル作成装置であって、複数のカラーパッチを備えるカラーチャートと、該カラーチャートを前記入出力機器により示す特定画像データを記憶する特定画像データ記憶手段と、前記カラーチャートを基準色再現特性に準拠して示す各基本色毎の色情報を記憶する基準色情報記憶手段と、前記特定画像データに基づいて各基本色毎の各カラーパッチの濃度値を求め、各濃度値から各基本色毎の濃度頻度分布を作成する特定ヒストグラム作成手段と、前記基準色情報記憶手段に記憶された各基本色毎の色情報から各基本色毎の濃度頻度分布を作成する基準ヒストグラム作成手段と、前記基準ヒストグラム作成手段により作成された各基本色毎の濃度頻度分布と、前記特定ヒストグラム作成手段により作成された各基本色毎の濃度頻度分布とがそれぞれ略相似形となる変換テーブルを作成する変換テーブル作成手段と、該作成された変換テーブルを備えるファイルを前記入出力機器用プロファイルとして記憶するプロファイル記憶手段とを備えることを、その要旨としている。
【0046】ここで、入出力機器とは、スキャナ、デジタルカメラ等の入力機器であってもよいし、ディスプレイ、プリンタ等の出力機器であってもよい。
【0047】この構成のプロファイル作成装置では、カラーチャートを入出力機器により示す特定画像データから各基本色毎の濃度頻度分布が作成され、カラーチャートを基準色再現特性に準拠して示す各基本色毎の色情報から各基本色毎の濃度頻度分布が作成される。そして両方の各基本色毎の濃度頻度分布がそれぞれ略相似形となる変換テーブルが作成される。この変換テーブルを備えるファイルが入力機器用プロファイルとしてプロファイル記憶手段に記憶される。
【0048】このために、カラーチャートについての特定画像データから、入出力機器用のプロファイルを自動的に作成することができる。また、従来のカラーマッチングの方法では、カラーパッチの各色の情報を入力機器により得られた画像情報と逐次比較する必要があることから、計算処理が複雑となったが、これに対して、濃度頻度分布を示す図形の比較を行なえばよく、計算が容易である。
【0049】この発明のプロファイル作成方法は、カラーマネージメントを行なう色補正処理に使用する入出力機器用プロファイルを作成するプロファイル作成方法であって、(a)複数のカラーパッチを備えるカラーチャートを前記入出力機器により示す特定画像データを用意する工程と、(b)前記カラーチャートを基準色再現特性に準拠して示す各基本色毎の色情報を用意する工程と、(c)前記特定画像データに基づいて各基本色毎の各カラーパッチの濃度値を求め、各濃度値から各基本色毎の濃度頻度分布を作成する工程と、(d)前記工程(b)により用意した各基本色毎の色情報から各基本色毎の濃度頻度分布を作成する工程と、(e)前記工程(c)により作成された各基本色毎の濃度頻度分布と、前記工程(d)により作成された各基本色毎の濃度頻度分布とがそれぞれ略相似形となる変換テーブルを作成する工程と、(f)該作成された変換テーブルを備えるファイルを前記入出力機器用プロファイルとして記憶する工程とを備えることを、その要旨としている。
【0050】上記構成のプロファイル作成方法は、上記発明のプロファイル作成装置と同様な作用・効果を有しており、カラーチャートについての特定画像データから、入出力機器用のプロファイルを自動的に作成することができる。
【0051】
【発明の他の態様】この発明は、以下のような他の態様も含んでいる。その第1の態様は、この発明の記録媒体による機能と同様の機能を持つコンピュータプログラムとしての態様である。その第2の態様は、そのコンピュータプログラムを通信経路を介して供給するプログラム供給装置としての態様である。この第2の態様では、コンピュータプログラムをコンピュータネットワーク上のサーバなどに置き、通信経路を介して、必要なプログラムをコンピュータにダウンロードし、これを実行することで、上記の装置や方法を実現することができる。
【0052】その第3の態様は、カラーマネージメントを行なう色補正処理に使用するデジタルカメラ用のプロファイルを作成するプロファイル作成方法であって、(a)複数のカラーパッチを備えるカラーチャートを、前記デジタルカメラで撮影しようとする撮影対象と並べて用意する工程と、(b)前記カラーチャートと撮影対象とを前記デジタルカメラにより撮影する工程と、(c)前記工程(b)により得られた画像からカラーチャートの部分を抽出する工程と、(d)前記工程(c)により抽出された部分の画像データに基づいて、前記プロファイルを作成する工程とを備えるプロファイル作成方法。
【0053】この第3の態様では、カラーチャートを、撮影対象の撮影時と同じ照明条件で撮影することが容易である。
【0054】
【発明の実施の形態】以上説明したこの発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下この発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。なお、この説明は、以下の項目に分けて行なわれる。
1.システム全体の構成2.準備作業3.サーバ、クライアントでのコンピュータ処理4.変形例
【0055】1.システム全体の構成:この一実施例のネットワークシステムは、インターネットを利用したものである。図1は、一実施例としてのネットワークシステムの全体構成を示す説明図である。図示するように、本実施例のネットワークシステムは、インターネット10に接続されるWWW(World Wide Web)サーバ20と画像サーバ30とを備える。また、インターネット10に接続可能なネットワーク端末(以下、クライアントと呼ぶ)としてのパーソナルコンピュータ(以下、パソコンと呼ぶ)40とゲーム機50とを備える。
【0056】WWWサーバ20は、CPU、ROM、RAM、ハードディスクドライブ(HDD)、ネットワーク制御回路等を備える周知のコンピュータから構成されるもので、ショッピングモールのWebサイトを提供する。このWebサイトは、HTML(Hyper Text Markup Language)を用いた表示用のデータとして提供される。
【0057】画像サーバ30は、CPU、ROM、RAM、ハードディスクドライブ(HDD)、ネットワーク制御回路等を備える周知のコンピュータから構成されるもので、上記ショッピングモールのWebサイトで使用される商品についてのカラー画像の画像データを提供する。
【0058】パソコン40は、CPU、ROM、RAM、ハードディスクドライブ(HDD)、ネットワーク制御回路等を備える周知のコンピュータから構成されるもので、周辺装置であるCRTディスプレイ(以下、単にディスプレイと呼ぶ)41とプリンタ42が接続されている。上記HDDには、Webブラウザのコンピュータソフトウェアが格納されている。パソコン40は、そのWebブラウザのコンピュータソフトウェアを実行して、そのWebブラウザから上記ショッピングモールのWebサイトのURLを指定することで、上記WWWサーバ20にアクセスする。そして、WWWサーバ20から提供される表示用のデータと画像サーバ30から提供される商品についての画像データとから示される画像をディスプレイ41に表示する。
【0059】ゲーム機50は、CPU、ROM、RAM、ネットワーク制御回路等を備えていわゆる低機能のコンピュータを構成しており、家庭用のテレビモニタ51が接続されている。上記ROMには、Webブラウザのコンピュータソフトウェアが格納されている。ゲーム機50は、そのWebブラウザのコンピュータソフトウェアを実行して、そのWebブラウザから上記ショッピングモールのWebサイトのURLを指定することで、上記WWWサーバ20にアクセスする。そして、WWWサーバ20から提供される表示用のデータと画像サーバ30から提供される商品についての画像データとから示される画像をテレビモニタ51に表示する。
【0060】図2は、パソコン40からWWWサーバ20が提供するWebサイトにアクセスしたときのこのネットワークシステムの動作の状態を機能的に示すブロック図である。図示するように、パソコン40からショッピングモールのWebサイトのURLが指定されてWWWサーバ20にアクセスがあると、WWWサーバ20は、そのウェブサイトのHTMLを用いた表示用データをサービス提供先のパソコン40に送信すると共に、画像サーバ30に対して商品画像提供リクエストを送信する。一般に、WWWサーバから提供されるHTMLを用いた表示用のデータには、テキストや画像、マルチメディアファイルなど、Webサイトのページを構成する全ての情報が含まれるが、この実施例では、ショッピングモールのWebサイトのページ中に含まれる商品の画像についての情報は含まれていない。替わりに、WWWサーバ20では、各商品の画像毎に商品画像提供リクエストを画像サーバ30に送る。なお、上記パソコン40に送られた表示用のデータは、パソコン40の図示しない機能により、ディスプレイ41に送られる。
【0061】画像サーバ30は、WWWサーバ20から送られてくる商品画像提供リクエストを受け取ると、このリクエストにより指定される商品の画像データをパソコン40に提供する。なお、商品画像提供リクエストの数が複数である場合には、各リクエストによりそれぞれ指定される複数の商品の画像データを提供する。画像サーバ30は、この商品の画像データを提供する機能を実現するために、画像データ記憶部31、入力機用プロファイル記憶部32および第1送信部33を備える。画像データ記憶部31には、図示しないデジタルカメラにより得られた上記商品の画像データが予め記憶されている。入力機用プロファイル記憶部32には、プロファイル(以下、これを入力機用プロファイルと呼ぶ)と呼ぶデータの集合体が予め記憶されている。この入力機用プロファイルは、デジタルカメラ、およびそのデジタルカメラを用いた撮影と同じ照明条件に固有のカラースペース(色空間)から標準カラースペースへの変換テーブルを備えるものである。両記憶部31,32に記憶されている画像データと入力機用プロファイルを、第1送信部33によりインターネット10を介してパソコン40に送信する。
【0062】パソコン40は、上記画像サーバ30から提供される画像データを表示する機能を実現するために、第1受信部45、第1出力機用プロファイル記憶部46、カラーマッチング部47および第1出力部48を備える。第1受信部45は、画像サーバ30から送られてくる画像データと入力機用のプロファイルとを受信する。第1出力機用プロファイル記憶部46により、プロファイル(以下、これを第1出力機用プロファイルと呼ぶ)が記憶される。この第1出力機用プロファイルは、標準カラースペースからディスプレイ41に固有のカラースペースへの変換テーブルを備えるものである。この第1出力機用プロファイルと第1受信部45により受信した入力機用プロファイルとを用いて、同じく受信した画像データに対して、カラーマッチング部47により色補正処理(すなわち、カラーマッチング処理)を行なう。その後、そのカラーマッチング処理済みの画像データを、第1出力部48によりディスプレイ41に出力する。
【0063】この結果、パソコン40に接続されるディスプレイ41には、WWWサーバ20から提供される表示用のデータと画像サーバ30から提供される商品についての画像データとから示される画像が表示される。
【0064】図3は、ゲーム機50からWWWサーバ20が提供するWebサイトにアクセスしたときのこのネットワークシステムの動作の状態を機能的に示すブロック図である。図示するように、ゲーム機50からショッピングモールのWebサイトのURLが指定されてWWWサーバ20にアクセスがあると、WWWサーバ20は、そのウェブサイトのHTMLを用いた表示用データをサービス提供先のゲーム機50に送信すると共に、画像サーバ30に対して商品画像提供リクエストを送信する。なお、上記ゲーム機50に送られた表示用のデータは、ゲーム機50の図示しない機能により、テレビモニタ51に送られる。
【0065】画像サーバ30は、WWWサーバ20から商品画像提供リクエストを受け取ると、このリクエストにより指定される商品の画像データをゲーム機50に提供する。画像サーバ30は、この商品の画像データを提供する機能を実現するために、前述した画像データ記憶部31および入力機用プロファイル記憶部32に加えて、受信部34とカラーマッチング部35と第2送信部36とを備える。ゲーム機50から送られてくる第2出力機用プロファイル(後述する)を、受信部34により受信して、この第2出力機用プロファイルと入力機用プロファイル記憶部32により記憶された入力機用プロファイルとを用いて、画像データ記憶部31により記憶された画像データに対して、カラーマッチング部35により色補正処理(すなわち、カラーマッチング処理)を行なう。その後、そのカラーマッチング処理済みの画像データを、第2送信部36によりインターネット10を介してゲーム機50に送信する。
【0066】ゲーム機50は、上記画像サーバ30から提供される画像データをテレビモニタ51に表示するために、第2受信部55と第2出力部56とを備える。画像サーバ30からインターネットを介して送られてきたカラーマッチング処理済みの画像データを、第2受信部55により受信して、その画像データをそのまま、第2出力部56によりテレビモニタ51に出力する。なお、ゲーム機50は、さらに、第2出力機用プロファイル記憶部57および送信部58を備える。第2出力機用プロファイル記憶部57により、プロファイル(第2出力機用プロファイルと呼ぶ)が記憶される。この第2出力機用プロファイルは、標準カラースペースからテレビモニタ51に固有のカラースペースへの変換テーブルを備えるものである。この第2出力機用プロファイルを送信部58により画像サーバ30に送信する。
【0067】上記の結果、ゲーム機50に接続されるテレビモニタ51には、WWWサーバ20から提供される表示用のデータと画像サーバ30から提供される商品についての画像データとから示される画像が表示される。
【0068】この実施例のネットワークシステムでは、画像サーバ30の機能を、Webサイトのサービス提供先がパソコン40であるときには、図2を用いて説明した第1の動作状態に切り替え、サービス提供先がゲーム機50であるときには、図3を用いて説明した第2の動作状態に切り替えることにより、Webサイトに含まれる商品の画像データ部分についての表示が行なわれる。なお、図2および図3で示した各機能ブロックにおける各記憶部31,32,57は、RAM、HDD等から構成されており、これら記憶部31,32,57を除いた機能ブロックは、画像サーバ30、パソコン40およびゲーム機50における各CPUと各CPUに所定の処理を実行させるためのコンピュータプログラムとから構成されている。なお、各機能ブロックをディスクリートな電子回路から構成することでハードウェア的に構成するものとしても差し支えない。
【0069】上記各コンピュータプログラムは、所定のインストールプログラムを起動することで、記録媒体から画像サーバ30、パソコン40およびゲーム機50にインストールされる。なお、記録媒体としては、フロッピィディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、ICカード等の携帯型記録媒体(可搬型記録媒体)に格納されている。また、このコンピュータプログラムは、コンピュータネットワーク(例えばインターネット10)に接続される特定のサーバから、コンピュータネットワークを介して提供されるプログラムデータをダウンロードして、RAMまたはハードディスクに転送することにより得るようにすることもできる。
【0070】2.準備作業:このネットワークシステムでは、前述したように画像サーバ30の入力機用プロファイル記憶部32には、入力機用プロファイルが予め記憶されている。この入力機用プロファイルを作成する手順について次に説明する。
【0071】図4は、入力機用プロファイルを作成する手順を示すフローチャートである。図示するように、まず最初に、デジタルカメラ、光源およびカラーチャートを用意する(工程S1)。カラーチャートは、例えば、ANSI(米国標準協会)の技術委員会IT8 SC4で標準化されたIT8と呼ばれるものを用いる。次いで、デジタルカメラでカラーチャートを撮影する(工程S2)。なお、この撮影は、Webサイトに含まれる商品の撮影時と同じ照明条件でカラーチャートを撮影する。次いで、その撮影したカラーチャートの画像の中から、カラーチャートの各カラーパッチ部分の色情報(RGB値)を取得する(工程S3)。
【0072】上記カラーチャートにおいては、カラーバッチの本来の色情報(標準色情報)が予めメーカから用意されていることから、次いで、この標準色情報を取得する(工程S4)。工程S3およびS4の結果、画像サーバ30のRAMには、工程S3で取得された色情報と工程S4で収得された標準色情報についてのRGBの各色毎の色情報(RGB値)が格納されることになる。次いで、工程S3で取得された色情報とこの本来の色情報との間の対応関係を示すデータを作成する(工程S5)。なお、IT8の場合、カラーパッチの色数である928色分の対応関係の情報しか得られないことから、この工程S5では、色間の補間演算によって、カラーパッチにない部分の色の値を推定して、十分な色数についての対応関係を示すデータを作成している。その後、その対応関係を示すデータから、このデジタルカメラ、およびそのデジタルカメラによる撮影の照明条件と固有のカラースペースから標準のカラースペースへの変換を示すルックアップテーブルを作成する(工程S6)。
【0073】その後、そのルックアップテーブルをICC(International Color Consortium)で規定したフォーマットのICCプロファイルとして、画像サーバ30の入力機用プロファイル記憶部32に格納する(工程S7)。このICCプロファイルが前述した入力機用プロファイルに対応する。
【0074】この入力機用プロファイルの作成の手順は、一の商品についての入力機用プロファイルを作成するものである。商品が複数あり、それぞれの撮影時の照明条件が異なる場合には、各商品毎に個別に入力機用プロファイルを作成する必要がある。従って、この実施例では、画像サーバ30の画像データ記憶部31に1または複数の商品の画像データが記憶されている場合には、入力機用プロファイル記憶部32には、各画像データに個別に対応する、画像データと同数の入力機用プロファイルが格納される。なお、画像データと入力機用プロファイルの間の対応関係は、ポインタ等により明確に対応付けられている。
【0075】なお、この実施例では、カラーチャートを商品の撮影時と同じ照明条件で商品とは個別で撮影を行なっているが、これに替えて、図5に示すように、商品と一緒にカラーチャートをデジタルカメラで撮影して、得られた画像から商品の画像部分とカラーチャートの部分とをそれぞれ抽出して、そのカラーチャートの画像を工程3以降の処理で用いる構成とすることもできる。この構成によれば、カラーチャートを商品の撮影時と同じ照明条件で撮影することが容易である。
【0076】上記入力機用プロファイルの作成手順の他の態様について次に説明する。図6は、この他の態様の入力機用プロファイルを作成する手順を示すフローチャートである。この他の態様の手順は、図4で示した手順と比較して、工程S1ないしS4については同一であり、それ以後の工程の処理が相違する。この他の態様では、工程S4に続いて、工程S3で取得された色情報(RGB値)から、RGB毎に濃度分布のヒストグラムを作成する処理を行なう(工程10)。図7は、この工程10で作成されるRGB毎のヒストグラムの一例を示す説明図である。図示するように、このヒストグラムは、横軸を濃度で、縦軸を発生頻度でもって示されるものである。
【0077】図6に示すように、その後、工程4で取得された標準色情報(RGB値)から、RGB毎に濃度分布のヒストグラムを作成する処理を行なう(工程11)。このヒストグラムも、工程10で作成したヒストグラムと同様に、横軸を濃度で、縦軸を発生頻度でもって示されるものである。続いて、工程10で作成されたヒストグラムと工程11で作成されたヒストグラムとを比較して、前者が後者のヒストグラムと相似形となるような変換を示すルックアップテーブルを作成する(工程12)。その後、そのルックアップテーブルをICCで規定したフォーマットのICCプロファイルとして、画像サーバ30のRAMに格納する(工程S13)。
【0078】なお、上記工程10ないしS13は、画像サーバ30のCPUと、このCPUで実行されるコンピュータプログラムにより実現されている。したがって、この態様の入力機用プロファイルの作成手順では、画像サーバ30により、カラーチャートについての特定画像データから、デジタルカメラ、およびそのデジタルカメラによる撮影時と同じ照明条件に固有の入力機器用のプロファイルを自動的に作成することができる。
【0079】3.サーバ、クライアントでのコンピュータ処理:図8ないし図13は、WWWサーバ20,画像サーバ30,クライアント(パソコン40,ゲーム機50)の各CPUにて実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。図8に示すように、処理が開始されると、クライアントのCPUは、まず、作業者によるマウスを用いた作業指令に従ってWebブラウザを起動する処理を行なう(ステップS100)。次いで、作業者によるマウス、キーボードを用いた作業指令に従ってWebブラウザから上記ショッピングモールのWebサイトのURLを指定することで、上記WWWサーバ20にアクセスする(ステップS102)。
【0080】WWWサーバ20のCPUは、処理が開始されると、クライアントであるパソコン40またはゲーム機50からアクセスがあるか否かを判別して(ステップS200)、ここで、アクセスがないと判別されると、そのCPUは、ステップS200の処理を繰り返して、アクセスがあるのを待つ。一方、ステップS200で、アクセスがあると判別されると、そのCPUは、画像サーバ30に対して、まず、画像表示環境作成のリクエストを送信する(ステップS202)。画像表示環境作成のリクエストは、商品画像を表示する環境を作成することを要求する指令である。
【0081】画像サーバ30のCPUは、処理が開始されると、まず、WWWサーバ20から送られてくる画像表示環境作成のリクエストを受信する(ステップS300)。次いで、そのCPUは、Cookieの情報をクライアントに送信する(ステップS302)。
【0082】クライアントのCPUは、画像サーバ30から送られてくるCookieを受信して(ステップS104)、出力機用プロファイルを作成する処理を行なう(ステップS106)。この出力機用プロファイルは、クライアント(パソコン40またはゲーム機50)に接続される出力機器(ここで言う出力機器は、画像を表示する表示装置であり、ディスプレイ41またはテレビモニタ51である)に固有のカラースペースから標準カラースペースへの変換テーブルを備えるものであり、クライアントがパソコン40の場合には、上記第1出力機用プロファイルに該当し、クライアントがゲーム機50の場合には、上記第2出力機用プロファイルに該当する。
【0083】ステップS106では、クライアントのCPUは、ディスプレイ41またはテレビモニタ51の特性を調べて、予め判っている標準カラースペースへの変換テーブルを作成して、その変換テーブルをICCで規定したフォーマットのICCプロファイルとしてRAM等のメモリに記憶する。このICCプロファイルが出力機用プロファイルである。その後、その出力機用プロファイルをステップS104で受信したCookieに書き込む(ステップS108)。なお、ステップS106およびステップS108の処理は、出力機器の機種に変更があってから最初の処理の際に、実行されるものであり、2回目以後の処理の際には、ステップS106およびS108の処理は読み飛ばされ、最初の処理の際に書込みのあったCookieがそのまま利用される。なお、出力機器の機種に変更があったか否かは、作業者からのマウス、キーボードを用いた指示に基づくものであってもよいし、接続されている出力機器を見て自動的に判断する構成としてもよい。
【0084】図9に示すように、クライアントのCPUは、次いで、クライアントのOSとブラウザの種類を少なくとも示す環境変数をWWWサーバ20に対して送信する(ステップS110)。
【0085】続いて、画像サーバ30のCPUは、クライアントから送られてくる環境変数を受信する(ステップS304)。その後、そのCPUは、カラーマッチング処理を行なう能力をクライアントが備えているか否かを、上記環境変数に基づいて判定するクライアントの能力判定ルーチンを実行する(ステップS306)。
【0086】図10は、このクライアントの能力判定ルーチンの詳細を示すフローチャートである。図示するように、この能力判定ルーチンに処理が移行すると、画像サーバ30のCPUは、まず、環境変数に基づいて、クライアントにOSとしてWindows(登録商標)またはMac(登録商標)OSが含まれているか否かを判別する(ステップS400)。ここで、否定判別されたときには、クライアントはカラーマッチング処理を行なう能力を持たないとして「処理不可」と定める(ステップS402)。一方、ステップS400で、WindowsまたはMacOSが含まれていると判別されたときには、そのCPUは、環境変数に基づいて、クライアントにブラウザとして Microsoft Internet Explorer(以下、MSIEと呼ぶ)が含まれているか否かを判別する(ステップS404)。
【0087】ステップS404で、MSIEが含まれていると判別されたときには、そのCPUは、クライアントはカラーマッチング処理を行なう能力を持つとして「処理可能」と定める(ステップS406)。一方、ステップS404で、MSIEが含まれていないと判別されたときには、そのCPUは、クライアントはカラーマッチング処理を行なう能力を持つか否かが不明であるとして「処理不明」と定める(ステップS408)。ステップS402、S406またはS408の処理を終えると、「リターン」に抜けて、処理をステップS308(図9)に移行する。画像サーバ30のCPUは、ステップS308に処理が移行すると、ステップS306の判定結果をクライアントに送信する(ステップS308)。
【0088】すなわち、このクライアントの能力判定ルーチンでは、クライアントが、WindowsやMacOSのような高級なOSを搭載していないような場合には、クライアントはマッチング処理を行なう能力を持たないとして「処理不可」と定め、一方、それら高級なOSを搭載しているような場合には、MSIEが搭載されているか否かを判別し、MSIEが搭載されていると判別されたときに限って、クライアントはカラーマッチング処理を行なう能力を持つとして「処理可能」と定める。一方、WindowsやMacOSのような高級なOSを搭載しながら、MSIEが搭載されていない場合には、クライアントはカラーマッチング処理を行なう能力を持つか否かが不明であるとして「処理不明」と定めている。MSIEを搭載しているような場合には、カラーマッチング処理を行なうに必要十分な程度の高い処理能力を有するためであり、上記高級なOSを搭載しながらもMSIEが搭載されていない場合には、カラーマッチングを行なった場合に、能力不足となることがあり得るためである。
【0089】図9に戻り、クライアントのCPUは、続いて、画像サーバ30から送られてくるその判定結果を受信する(ステップS112)。その後、カラーマッチング処理をクライアントとサーバのいずれの側で行なうかを設定するためのマッチング処理設定用のウィンドウWDを、ディスプレイ41またはテレビモニタ51に表示する処理を行なう(ステップS114)。
【0090】図14は、マッチング処理設定用のウィンドウWDを例示する説明図である。図示するように、マッチング処理設定用のウィンドウWDには、カラーマッチング処理を行なう側を、クライアントとサーバとの間で択一的に選択するためのラジオボタンBT1,BT2が設けられている。なお、両ラジオボタンBT1,BT2のデフォルトは、ステップS112で画像サーバ30から受信した判定結果に応じて定められている。すなわち、判定結果が「処理可能」である場合には、「クライアント(推奨)」のラジオボタンBT1がデフォルトとして選択状態となっており、一方、判定結果が「処理不可」または「処理不明」である場合には、「サーバ」のラジオボタンBT1がデフォルトとして選択状態となっている。
【0091】作業者は、マッチング処理設定用のウィンドウWD内のラジオボタンBT1,BT2をマウスを用いてクリック操作することで、カラーマッチング処理を行なう側を、クライアントとサーバのいずれにするかを選択することができる。なお、この実施例では、ステップS112で画像サーバ30から受信した判定結果が「処理不可」である場合には、「クライアント(推奨)」のラジオボタンBT1を選択することが不可能となるように構成されている。
【0092】図9に戻り、クライアントのCPUは、ステップS114で上記ウィンドウWDの表示がなされると、その後、作業者による上記ラジオボタンBT1,BT2を選択するマウス操作指令を読み取って、カラーマッチング処理を行なう側を、クライアントとサーバのいずれにするかを設定する(ステップS116)。その後、クライアントのCPUは、その設定の結果を画像サーバ30に対して送信する(ステップS118)とともに、WWWサーバ20に対して、ショッピングカタログ表示リクエストを送信する(ステップS120)。このショッピングカタログ表示リクエストは、WWWサーバ20に対して、ショッピングカタログを表示するサービスの提供を要求する指令である。
【0093】一方、画像サーバ30のCPUは、クライアントから送られてくる設定結果を受信する(ステップS310)。
【0094】他方、図11に示すように、WWWサーバ20のCPUは、クライアントから送られてくるショッピングカタログ表示リクエストを受信する(ステップS204)。次いで、クライアントであるパソコン40またはゲーム機50に対して、HTMLを用いた表示用のデータを送信する(ステップS206)。なお、この表示用のデータには、前述したように、Webページに含まれる商品の画像データは含まれていない。その後、WWWサーバ20のCPUは、画像サーバ30に対して、各画像毎の商品画像提供リクエストを送信する(ステップS208)。その後、そのCPUは、「リターン」に処理を進めて、この処理ルーチンを一旦終了する。
【0095】続いて、図12に示すように、画像サーバ30のCPUは、WWWサーバ20から送られてくる全ての商品画像提供リクエストを受信する(ステップS312)。続いて、そのCPUは、ステップS206で受信した全ての商品画像提供リクエストの内から一の商品画像提供リクエストを順に取り出して、その一の商品画像提供リクエストにより指定される画像データを、RAM、HDD等から構成される画像データ記憶部31から読み出す(ステップS314)。その後、そのCPUは、ステップS310(図9)でクライアントから受信した設定結果が、カラーマッチング処理を行なう側がクライアントであるかサーバであるかを判別する(ステップS316)。ここで、クライアント側であると判別された場合には、ステップS314で読み出した画像データと、画像サーバ30のRAM、HDD等から構成される入力機用プロファイル記憶部32に用意された上記画像データと対応付けのなされた入力機用プロファイルとを、サービス提供先のクライアントに対して送信する(ステップS318)。なお、ここでは、そのクライアントは、パソコン40であるものとする。
【0096】その後、パソコン40のCPUは、WWWサーバ20から送られてくる表示用のデータを受信して(ステップS122)、その表示用のデータをディスプレイ41に出力する(ステップS124)。続いて、その画像サーバ30から送られてくる画像データと入力機用プロファイルとを受信する(ステップS126)。
【0097】続いて、パソコン40のCPUは、ステップS108でCookieとして記憶した出力機用プロファイル(パソコン40の場合、前述した第1出力機用プロファイル)と、ステップS126で受信した入力機用プロファイルとを用いて、同じくステップS126で受信した画像データに対して、カラーマッチング処理を行なう(ステップS128)。図15は、このカラーマッチング処理の仕組みを説明する説明図である。図示するように、デジタルカメラDCで撮影した商品の画像データを、入力機用プロファイルを用いたカラーマッチング処理により、その撮影時の照明条件に固有のカラースペースから標準カラースペースに準拠した画像データに変換する。その後、その変換後の画像データを、出力機用プロファイルを用いたカラーマッチング処理により、標準カラースペースからディスプレイ41に固有のカラースペースに準拠した画像データに変換する。
【0098】このために、デジタルカメラDCからディスプレイ41への間の色のやりとりは全てデバイスに依存しない標準カラースペースを介して行なわれることになる。したがって、デジタルカメラの撮影対象物である商品の色や明るさを正確に反映した画像をディスプレイ41で再現することが可能となる。
【0099】その後、パソコン40のCPUは、ステップS128でマッチング処理済みの画像データをディスプレイ41に出力する(ステップS130)。続いて、そのCPUは、ステップS126により受信された画像データと入力機用プロファイルが最終のものであるか否かを判別し(ステップS132)、最終のものではないと判別された場合には、ステップS126に処理を戻して、次の画像データと入力機用プロファイルの受信を行なう。一方、ステップS132で最終であると判別された場合には、そのCPUは、「リターン」に処理を進めて、この処理ルーチンを一旦終了する。
【0100】なお、画像サーバ30のCPUは、ステップS318の実行後、処理をステップS320に進めて、ステップS314で読み出した画像データが最終のものであるか否かを判別し(ステップS320)、最終のものではないと判別された場合には、ステップS314に処理を戻して、商品画像提供リクエストに従う次の画像データの読み出しを行なう。一方、ステップS320で最終であると判別された場合には、そのCPUは、「リターン」に処理を進めて、この処理ルーチンを一旦終了する。
【0101】一方、サービス提供先のクライアントがゲーム機50である場合には、図13に示すように、ゲーム機50のCPUは、パソコン40側の処理と同じステップS122およびS124を実行後、ステップS108で出力機用プロファイル(ゲーム機50の場合、前述した第2出力機用プロファイル)を書き込んだCookieを送信する(ステップS150)。
【0102】その後、画像サーバ30のCPUは、ゲーム機50から送られてくる第2出力機用プロファイルが書き込まれたCookieを受信する(ステップS322)。続いて、そのCPUは、ステップS314で読み出した画像データに対してカラーマッチング処理を行なう(ステップS324)。このカラーマッチング処理は、画像サーバ30のRAM、HDD等から構成される入力機用プロファイル記憶部32に用意された上記画像データと対応付けのなされた入力機用プロファイルと、ステップS322で受信したCookieに書き込まれた出力機用プロファイルとに基づくものであり、前述したステップS128と同様な処理、即ち、図15に示した仕組みの処理(図15中のディスプレイ41は、テレビモニタ51に替わる)を行なうものである。
【0103】その後、画像サーバ30のCPUは、上記カラーマッチング処理済みの画像データをサービス提供先のクライアントであるゲーム機50に対して送信する(ステップS326)。その後、このCPUは、図12のステップS320に処理を進める。
【0104】図13に戻り、ゲーム機50のCPUは、ステップS150の実行後、ゲーム機50から送られてくるマッチング処理済みの画像データを受信して(ステップS152)、そのマッチング処理済みの画像データをテレビモニタ51に出力する(ステップS154)。続いて、そのCPUは、ステップS152により受信された画像データが最終のものであるか否かを判別し(ステップS156)、最終のものではないと判別された場合には、ステップS152に処理を戻して、次の画像データと入力機用プロファイルの受信を行なう。一方、ステップS156で最終であると判別された場合には、そのCPUは、「リターン」に処理を進めて、この処理ルーチンを一旦終了する。
【0105】パソコン40のCPUで実行される印刷ルーチンについて次に説明する。図16は、この印刷ルーチンを示すフローチャートである。この印刷ルーチンは、ブラウザを実行して前述した図8ないし図13の処理により商品の画像を含むWebページをディスプレイ41に表示した状態で、その表示されたWebページを印刷する旨の指令が、作業者のマウス等による操作に従って出力されたときに実行される。
【0106】図示するように、印刷する旨の指令が発令されて処理が開始されると、まず、パソコン40のCPUは、プリンタのプロパティで設定される印刷先のプリンタ42からの印刷が今回、始めてであるか否かを判別する(ステップS400)。ここで、始めてであると判別されると、そのプリンタ42用のプロファイルを作成する処理を行なう(ステップS410)。このプリンタ用プロファイルは、標準カラースペースからプリンタ42に固有のカラースペースへの変換テーブルを備えるものである。ステップS410では、パソコン40のCPUは、プリンタ42の特性を調べて、予め判っている標準カラースペースへの変換テーブルを作成して、その変換テーブルをICCで規定したフォーマットのICCプロファイルとしてRAM等のメモリに記憶する。このICCプロファイルがプリンタ用プロファイルである。
【0107】なお、ステップS400で始めてでないと判別されたときには、ステップS410のプリンタ用プロファイル作成の処理は行なわないで、最初に作成したプリンタ用プロファイルをそのまま用いる。その後、ステップS420に処理を進めて、このプリンタ用プロファイルと、ステップS126で受信した入力機用プロファイルとを用いて、同じくステップS126で受信した画像データに対して、カラーマッチング処理を行なう(ステップS420)。このカラーマッチング処理は、前述したステップS128と同様な処理、即ち、図15に示した仕組みの処理(図15中のディスプレイ41は、プリンタ42に替わる)を行なうものである。
【0108】その後、パソコン40のCPUは、上記カラーマッチング処理済みの画像データと、ステップS122でWWWサーバ20から受信した表示用の画像データとから印刷用ページデータを作成して(ステップS430)、その印刷用ページデータをプリンタ42に出力する(ステップS440)。その後、この印刷ルーチンの処理を終了する。
【0109】以上のように構成されたこの実施例のネットワークシステムによれば、パソコン40が、デジタルカメラ、およびそのデジタルカメラを用いた撮影と同一の照明条件に固有の入力機用プロファイルを、デジタルカメラにより撮影した画像データと共に画像サーバ30から受け取り、パソコン40側で、予め用意した第1出力機用プロファイルと入力機用プロファイルに基づく上記画像データに対するカラーマッチング処理を行なう。
【0110】このために、画像サーバ30側では、カラーマッチング処理を行なう必要がないことから、例え複数のクライアントへの画像提供のリクエストが重なった場合にも、画像サーバ30の負荷が大きくなり過ぎるようなことはない。このために、画像サーバ30が過負荷となって画像サーバ30からの画像データの提供が遅れることを防止することができる。
【0111】また、この実施例では、パソコン40は、画面に表示した商品の画像を含むWebページを印刷する場合に、その表示の際に画像サーバ30から受信した画像データと入力機用プロファイルとを利用して、再度カラーマッチングを行なうことで、容易にプリンタ42にも色あわせすることができる。したがって、パソコン40でいずれのデバイスに画像データを出力しても正しい色を再現できる。
【0112】さらに、この実施例では、WWWサーバ20から、商品についてのカラー画像の画像データを提供する機能を画像サーバ30に分離するように構成されていることから、WWWサーバ20と画像サーバ30の個々の負荷をより一層低減することができる。
【0113】4.変形例:本発明の他の実施形態について、次に説明する。
(1)前記実施例では、プロファイルは標準カラースペースを介するものであったか、これに替えて、特定の出力環境での見え方をシミュレートすることを目的として、特定の出力環境(例えば、印刷会社における大型印刷機)から出力される特定色を基準となる色として、その特定色のカラースペースを介するものとすることもできる。
【0114】(2)前記実施例では、WWWサーバ20から、商品についてのカラー画像の画像データを提供する機能を画像サーバ30に分離するように構成されていたが、これに替えて、WWWサーバ20に商品についてのカラー画像の画像データを提供する機能も持たせた構成とすることもできる。
【0115】(3)前記実施例では、ネットワークサーバとネットワーク端末とがインターネットにより接続された構成であったが、これに替えて、専用回線等の他のネットワークにより接続された構成とすることもできる。
【0116】(4)前記実施例では、ネットワーク端末として、パソコン40とゲーム機50とを用いていたが、これに替えて、インターネット10に接続することのできるものであればいずれの装置でもよく、例えば、WebTV等であってもよい。
【0117】以上、本発明のいくつかの実施例を詳述してきたが、本発明は、こうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様にて実施することができるのは勿論のことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのネットワークシステムの全体構成を示す説明図である。
【図2】パソコン40からWWWサーバ20が提供するWebサイトにアクセスしたときのこのネットワークシステムの動作の状態を機能的に示すブロック図である。
【図3】ゲーム機50からWWWサーバ20が提供するWebサイトにアクセスしたときのこのネットワークシステムの動作の状態を機能的に示すブロック図である。
【図4】入力機用プロファイルを作成する手順を示すフローチャートである。
【図5】入力機用プロファイルを作成するに際して、商品と一緒にカラーチャートをデジタルカメラで撮影することを説明する説明図である。
【図6】入力機用プロファイルの作成手順の他の態様を示すフローチャートである。
【図7】RGB毎の濃度部分布ヒストグラムの一例を示す説明図である。
【図8】WWWサーバ20、画像サーバ30、クライアント(パソコン40,ゲーム機50)の各CPUにて実行される処理ルーチンの最初の部分を示すフローチャートである。
【図9】画像サーバ30、クライアントの各CPUにて実行される処理ルーチンの次の部分を示すフローチャートである。
【図10】画像サーバ30のCPUで実行されるクライアントの能力判定ルーチンの詳細を示すフローチャートである。
【図11】WWWサーバ20のCPUにて実行される処理ルーチンの次の部分を示すフローチャートである。
【図12】画像サーバ30、クライアント(パソコン40)の各CPUにて実行される処理ルーチンの次の部分を示すフローチャートである。
【図13】画像サーバ30、クライアント(ゲーム機50)の各CPUにて実行される処理ルーチンの次の部分を示すフローチャートである。
【図14】マッチング処理設定用のウィンドウWDを例示する説明図である。
【図15】カラーマッチング処理の仕組みを説明する説明図である。
【図16】パソコン40のCPUで実行される印刷ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…インターネット
20…WWWサーバ
30…画像サーバ
31…画像データ記憶部
32…入力機用プロファイル記憶部
33…第1送信部
34…受信部
35…カラーマッチング部
36…第2送信部
40…パソコン
41…ディスプレイ
42…プリンタ
45…第1受信部
46…第1出力機用プロファイル記憶部
47…カラーマッチング部
48…第1出力部
50…ゲーム機
51…テレビモニタ
55…第2受信部
56…第2出力部
57…第2出力機用プロファイル記憶部
58…送信部
BT1…ラジオボタン
BT2…ラジオボタン
DC…デジタルカメラ
WD…マッチング処理設定用ウィンドウ
【特許請求の範囲】
【請求項1】 入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを提供するネットワークサーバと、ネットワークを介して前記ネットワークサーバから前記画像データを受け取り、カラー画像を再現可能な出力機器に前記画像データを出力するネットワーク端末とを備えるネットワークシステムであって、前記ネットワークサーバは、前記画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間を換算補正するための変換データを備える入力機用プロファイルを記憶する入力機用プロファイル記憶手段と、前記記憶された画像データと入力機用プロファイルとを前記ネットワーク端末に送信する送信手段とを備え、前記ネットワーク端末は、前記出力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える出力機用プロファイルを記憶する出力機用プロファイル記憶手段と、前記ネットワークサーバから送られてくる画像データと入力機用プロファイルとを受信する受信手段と、前記受信した入力機用プロファイルと前記記憶された出力機用プロファイルとを用いて、前記受信した画像データに対して色補正処理を行なう色補正手段と、前記色補正処理がなされた画像データを前記出力機器に出力する出力手段とを備えたことを特徴とするカラーマネジメントを行なうネットワークシステム。
【請求項2】 請求項1に記載のカラーマネージメントを行なうネットワークシステムであって、前記出力機器は、機種の相違する複数であり、前記出力機用プロファイル記憶手段は、前記複数の出力機器のそれぞれ毎に対応した複数の出力機用プロファイルを記憶する構成であり、前記色補正手段は、前記ネットワーク端末からの画像データの出力先が前記複数の出力機器のなかで切り替わったとき、該切り替わった出力機器に対応する出力機器用プロファイルを前記色補正処理で利用する出力機用プロファイルに切り替えて、再度色補正処理を行なう再実行手段を備えるカラーマネージメントを行なうネットワークシステム。
【請求項3】 前記入力機器は、カラー画像を撮影可能なデジタルカメラであり、前記入力機用プロファイルは、前記デジタルカメラ、および前記画像データについての撮影と同一の照明条件に固有の色空間から基準色空間への変換データを備えるプロファイルである、請求項1または請求項2に記載のカラーマネージメントを行なうネットワークシステム。
【請求項4】 前記ネットワークサーバは、商品データを提供するショッピングサイトのワールドワイドウェブサーバとしての機能を備えるものであり、前記カラー画像は、前記商品データに対応する商品画像である、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のカラーマネージメントを行なうネットワークシステム。
【請求項5】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のカラーマネージメントを行なうネットワークシステムであって、インターネットに接続され、前記ネットワーク端末からのリクエストを受けて所定のウェブサイトの情報を前記ネットワーク端末に提供するワールドワイドウェブサーバを備え、前記ネットワークサーバは、前記ワールドワイドウェブサーバから画像提供の要求を受けたときに、前記ネットワーク端末への前記画像データの提供を行なうように構成されたカラーマネージメントを行なうネットワークシステム。
【請求項6】 画像データに対してプロファイルに基づく色補正処理を行ない、該色補正処理がなされた画像データを、カラー画像を再現可能な出力機器に出力するネットワーク端末に対して、入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを、ネットワークを介して提供するネットワークサーバであって、前記画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間を換算補正するための変換データを備える入力機用プロファイルを記憶する入力機用プロファイル記憶手段と、前記記憶された画像データと共に、前記入力機用プロファイルを前記ネットワーク端末に送信する送信手段とを備えたことを特徴とするネットワークサーバ。
【請求項7】 前記入力機器は、カラー画像を撮影可能なデジタルカメラであり、前記入力機用プロファイルは、前記デジタルカメラ、および前記画像データについての撮影と同一の照明条件に固有の色空間から基準色空間への変換データを備えるプロファイルである、請求項6に記載のネットワークサーバ。
【請求項8】 商品データを提供するショッピングサイトのワールドワイドウェブサーバとしての機能を備えるとともに、前記カラー画像は、前記商品データに対応する商品画像である、請求項6または請求項7に記載のネットワークサーバ。
【請求項9】 入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを提供するネットワークサーバからネットワークを介して前記画像データを受け取り、カラー画像を再現可能な出力機器に前記画像データを出力するネットワーク端末であって、前記画像データと共に、前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える入力機用プロファイルを、前記ネットワークサーバから受信する受信手段と、前記出力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える出力機用プロファイルを記憶する記憶手段と、前記受信した入力機用プロファイルと前記記憶された出力機用プロファイルとを用いて、前記受信した画像データに対して色補正処理を行なう色補正手段と、前記色補正処理がなされた画像データを前記出力機器に出力する出力手段とを備えたことを特徴とするネットワーク端末。
【請求項10】 請求項9に記載のネットワーク端末であって、前記出力機器は、機種の相違する複数であり、前記出力機用プロファイル記憶手段は、前記複数の出力機器のそれぞれ毎に対応した複数の出力機用プロファイルを記憶する構成であり、前記色補正手段は、前記ネットワーク端末からの画像データの出力先が前記複数の出力機器のなかで切り替わったとき、該切り替わった出力機器に対応する出力機器用プロファイルを前記色補正処理で利用する出力機用プロファイルに切り替えて、再度色補正処理を行なう再実行手段を備えるネットワーク端末。
【請求項11】 前記入力機器は、カラー画像を撮影可能なデジタルカメラであり、前記入力機用プロファイルは、前記デジタルカメラ、および前記画像データについての撮影と同一の照明条件に固有の色空間から基準色空間への変換データを備えるプロファイルである、請求項9または請求項10に記載のネットワーク端末。
【請求項12】 前記ネットワークサーバは、商品データを提供するショッピングサイトのワールドワイドウェブサーバとしての機能を備えるものであり、前記カラー画像は、前記商品データに対応する商品画像である、請求項9ないし請求項11のいずれかに記載のネットワーク端末。
【請求項13】 入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを格納するネットワークサーバと、カラー画像を再現可能な出力機器を備えるネットワーク端末とがそれぞれ接続されたネットワークにおいて、前記ネットワークサーバから前記ネットワーク端末に前記画像データを提供して、前記ネットワーク端末の前記出力機器で前記画像データを再現する画像データ提供・再現方法であって、(a)前記ネットワークサーバが、前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間を換算補正するための変換データを備える入力機用プロファイルを、前記画像データと共に前記ネットワーク端末に送信する工程と、(b)前記ネットワーク端末が、前記出力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える出力機用プロファイルを予め記憶する工程と、(c)前記ネットワーク端末が、前記ネットワークサーバから送られてくる画像データと入力機用プロファイルとを受信する工程と、(d)前記ネットワーク端末が、前記受信した入力機用プロファイルと前記記憶された出力機用プロファイルとを用いて、前記受信した画像データに対して色補正処理を行なう工程と、(e)前記ネットワーク端末が、前記色補正処理がなされた画像データを前記出力機器に出力する工程とを備えたことを特徴とする画像データ提供・再現方法。
【請求項14】 請求項13に記載の画像データ提供・再現方法であって、前記出力機器は、機種の相違する複数であり、前記工程(b)は、前記複数の出力機器のそれぞれ毎に対応した複数の出力機用プロファイルを記憶する構成であり、前記工程(d)は、(d1)前記ネットワーク端末からの画像データの出力先が前記複数の出力機器のなかで切り替わったとき、該切り替わった出力機器に対応する出力機器用プロファイルを前記色補正処理で利用する出力機用プロファイルに切り替えて、再度色補正処理を行なう工程を備える画像データ提供・再現方法。
【請求項15】 画像データに対してプロファイルに基づく色補正処理を行ない、該色補正処理がなされた画像データを、カラー画像を再現可能な出力機器に出力するネットワーク端末に対して、入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを、ネットワークを介して提供する画像データ提供方法であって、(a)前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間を換算補正するための変換データを備える入力機用プロファイルを予め記憶する工程と、(b)前記入力機用プロファイルを、前記画像データと共に前記ネットワーク端末に送信する工程とを備えたことを特徴とする画像データ提供方法。
【請求項16】 入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを提供するネットワークサーバからネットワークを介して前記画像データを受け取り、カラー画像を再現可能な出力機器に前記画像データを出力する画像データ受信・再現方法であって、(a)前記画像データと共に、前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える入力機用プロファイルを、前記ネットワークサーバから受信する工程と、(b)前記出力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える出力機用プロファイルを記憶する工程と、(c)前記受信した入力機用プロファイルと前記記憶された出力機用プロファイルとを用いて、前記受信した画像データに対して色補正処理を行なう工程と、(d)前記色補正処理がなされた画像データを前記出力機器に出力する工程とを備えたことを特徴とする画像データ受信・再現方法。
【請求項17】 請求項16に記載の画像データ受信・再現方法であって、前記出力機器は、機種の相違する複数であり、前記工程(b)は、前記複数の出力機器のそれぞれ毎に対応した複数の出力機用プロファイルを記憶する構成であり、前記工程(c)は、(c1)前記ネットワーク端末からの画像データの出力先が前記複数の出力機器のなかで切り替わったとき、該切り替わった出力機器に対応する出力機器用プロファイルを前記色補正処理で利用する出力機用プロファイルに切り替えて、再度色補正処理を行なう工程を備える画像データ受信・再現方法。
【請求項18】 画像データに対してプロファイルに基づく色補正処理を行ない、該色補正処理がなされた画像データを、カラー画像を再現可能な出力機器に出力するネットワーク端末に対して、入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを、ネットワークを介して提供するためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、(a)前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間を換算補正するための変換データを備える入力機用プロファイルを予め記憶する機能と、(b)前記入力機用プロファイルを、前記画像データと共に前記ネットワーク端末に送信する機能とをコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【請求項19】 入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを提供するネットワークサーバからネットワークを介して前記画像データを受け取り、カラー画像を再現可能な出力機器に前記画像データを出力するためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、(a)前記画像データと共に、前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える入力機用プロファイルを、前記ネットワークサーバから受信する機能と、(b)前記出力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える出力機用プロファイルを記憶する機能と、(c)前記受信した入力機用プロファイルと前記記憶された出力機用プロファイルとを用いて、前記受信した画像データに対して色補正処理を行なう機能と、(d)前記色補正処理がなされた画像データを前記出力機器に出力する機能とをコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【請求項20】 請求項19に記載のコンピュータ読取可能な記録媒体であって、前記出力機器は、機種の相違する複数であり、前記機能(b)は、前記複数の出力機器のそれぞれ毎に対応した複数の出力機用プロファイルを記憶する構成であり、前記機能(c)は、(c1)前記ネットワーク端末からの画像データの出力先が前記複数の出力機器のなかで切り替わったとき、該切り替わった出力機器に対応する出力機器用プロファイルを前記色補正処理で利用する出力機用プロファイルに切り替えて、再度色補正処理を行なう機能を備えるコンピュータ読取可能な記録媒体。
【請求項21】 カラーマネージメントを行なう色補正処理に使用する入出力機器用プロファイルを作成するプロファイル作成装置であって、複数のカラーパッチを備えるカラーチャートと、該カラーチャートを前記入出力機器により示す特定画像データを記憶する特定画像データ記憶手段と、前記カラーチャートを基準色再現特性に準拠して示す各基本色毎の色情報を記憶する基準色情報記憶手段と、前記特定画像データに基づいて各基本色毎の各カラーパッチの濃度値を求め、各濃度値から各基本色毎の濃度頻度分布を作成する特定ヒストグラム作成手段と、前記基準色情報記憶手段に記憶された各基本色毎の色情報から各基本色毎の濃度頻度分布を作成する基準ヒストグラム作成手段と、前記基準ヒストグラム作成手段により作成された各基本色毎の濃度頻度分布と、前記特定ヒストグラム作成手段により作成された各基本色毎の濃度頻度分布とがそれぞれ略相似形となる変換テーブルを作成する変換テーブル作成手段と、該作成された変換テーブルを備えるファイルを前記入出力機器用プロファイルとして記憶するプロファイル記憶手段とを備えるプロファイル作成装置。
【請求項22】 カラーマネージメントを行なう色補正処理に使用する入出力機器用プロファイルを作成するプロファイル作成方法であって、(a)複数のカラーパッチを備えるカラーチャートを前記入出力機器により示す特定画像データを用意する工程と、(b)前記カラーチャートを基準色再現特性に準拠して示す各基本色毎の色情報を用意する工程と、(c)前記特定画像データに基づいて各基本色毎の各カラーパッチの濃度値を求め、各濃度値から各基本色毎の濃度頻度分布を作成する工程と、(d)前記工程(b)により用意した各基本色毎の色情報から各基本色毎の濃度頻度分布を作成する工程と、(e)前記工程(c)により作成された各基本色毎の濃度頻度分布と、前記工程(d)により作成された各基本色毎の濃度頻度分布とがそれぞれ略相似形となる変換テーブルを作成する工程と、(f)該作成された変換テーブルを備えるファイルを前記入出力機器用プロファイルとして記憶する工程とを備えるプロファイル作成方法。
【請求項23】 請求項22に記載のプロファイル作成方法であって、前記入出力機器は、カラー画像を撮影可能なデジタルカメラであり、前記工程(a)は、(a1)前記デジタルカメラを用いた撮影と同一の照明条件で前記カラーチャートを撮影する工程を備えるプロファイル作成方法。
【請求項1】 入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを提供するネットワークサーバと、ネットワークを介して前記ネットワークサーバから前記画像データを受け取り、カラー画像を再現可能な出力機器に前記画像データを出力するネットワーク端末とを備えるネットワークシステムであって、前記ネットワークサーバは、前記画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間を換算補正するための変換データを備える入力機用プロファイルを記憶する入力機用プロファイル記憶手段と、前記記憶された画像データと入力機用プロファイルとを前記ネットワーク端末に送信する送信手段とを備え、前記ネットワーク端末は、前記出力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える出力機用プロファイルを記憶する出力機用プロファイル記憶手段と、前記ネットワークサーバから送られてくる画像データと入力機用プロファイルとを受信する受信手段と、前記受信した入力機用プロファイルと前記記憶された出力機用プロファイルとを用いて、前記受信した画像データに対して色補正処理を行なう色補正手段と、前記色補正処理がなされた画像データを前記出力機器に出力する出力手段とを備えたことを特徴とするカラーマネジメントを行なうネットワークシステム。
【請求項2】 請求項1に記載のカラーマネージメントを行なうネットワークシステムであって、前記出力機器は、機種の相違する複数であり、前記出力機用プロファイル記憶手段は、前記複数の出力機器のそれぞれ毎に対応した複数の出力機用プロファイルを記憶する構成であり、前記色補正手段は、前記ネットワーク端末からの画像データの出力先が前記複数の出力機器のなかで切り替わったとき、該切り替わった出力機器に対応する出力機器用プロファイルを前記色補正処理で利用する出力機用プロファイルに切り替えて、再度色補正処理を行なう再実行手段を備えるカラーマネージメントを行なうネットワークシステム。
【請求項3】 前記入力機器は、カラー画像を撮影可能なデジタルカメラであり、前記入力機用プロファイルは、前記デジタルカメラ、および前記画像データについての撮影と同一の照明条件に固有の色空間から基準色空間への変換データを備えるプロファイルである、請求項1または請求項2に記載のカラーマネージメントを行なうネットワークシステム。
【請求項4】 前記ネットワークサーバは、商品データを提供するショッピングサイトのワールドワイドウェブサーバとしての機能を備えるものであり、前記カラー画像は、前記商品データに対応する商品画像である、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のカラーマネージメントを行なうネットワークシステム。
【請求項5】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のカラーマネージメントを行なうネットワークシステムであって、インターネットに接続され、前記ネットワーク端末からのリクエストを受けて所定のウェブサイトの情報を前記ネットワーク端末に提供するワールドワイドウェブサーバを備え、前記ネットワークサーバは、前記ワールドワイドウェブサーバから画像提供の要求を受けたときに、前記ネットワーク端末への前記画像データの提供を行なうように構成されたカラーマネージメントを行なうネットワークシステム。
【請求項6】 画像データに対してプロファイルに基づく色補正処理を行ない、該色補正処理がなされた画像データを、カラー画像を再現可能な出力機器に出力するネットワーク端末に対して、入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを、ネットワークを介して提供するネットワークサーバであって、前記画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間を換算補正するための変換データを備える入力機用プロファイルを記憶する入力機用プロファイル記憶手段と、前記記憶された画像データと共に、前記入力機用プロファイルを前記ネットワーク端末に送信する送信手段とを備えたことを特徴とするネットワークサーバ。
【請求項7】 前記入力機器は、カラー画像を撮影可能なデジタルカメラであり、前記入力機用プロファイルは、前記デジタルカメラ、および前記画像データについての撮影と同一の照明条件に固有の色空間から基準色空間への変換データを備えるプロファイルである、請求項6に記載のネットワークサーバ。
【請求項8】 商品データを提供するショッピングサイトのワールドワイドウェブサーバとしての機能を備えるとともに、前記カラー画像は、前記商品データに対応する商品画像である、請求項6または請求項7に記載のネットワークサーバ。
【請求項9】 入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを提供するネットワークサーバからネットワークを介して前記画像データを受け取り、カラー画像を再現可能な出力機器に前記画像データを出力するネットワーク端末であって、前記画像データと共に、前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える入力機用プロファイルを、前記ネットワークサーバから受信する受信手段と、前記出力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える出力機用プロファイルを記憶する記憶手段と、前記受信した入力機用プロファイルと前記記憶された出力機用プロファイルとを用いて、前記受信した画像データに対して色補正処理を行なう色補正手段と、前記色補正処理がなされた画像データを前記出力機器に出力する出力手段とを備えたことを特徴とするネットワーク端末。
【請求項10】 請求項9に記載のネットワーク端末であって、前記出力機器は、機種の相違する複数であり、前記出力機用プロファイル記憶手段は、前記複数の出力機器のそれぞれ毎に対応した複数の出力機用プロファイルを記憶する構成であり、前記色補正手段は、前記ネットワーク端末からの画像データの出力先が前記複数の出力機器のなかで切り替わったとき、該切り替わった出力機器に対応する出力機器用プロファイルを前記色補正処理で利用する出力機用プロファイルに切り替えて、再度色補正処理を行なう再実行手段を備えるネットワーク端末。
【請求項11】 前記入力機器は、カラー画像を撮影可能なデジタルカメラであり、前記入力機用プロファイルは、前記デジタルカメラ、および前記画像データについての撮影と同一の照明条件に固有の色空間から基準色空間への変換データを備えるプロファイルである、請求項9または請求項10に記載のネットワーク端末。
【請求項12】 前記ネットワークサーバは、商品データを提供するショッピングサイトのワールドワイドウェブサーバとしての機能を備えるものであり、前記カラー画像は、前記商品データに対応する商品画像である、請求項9ないし請求項11のいずれかに記載のネットワーク端末。
【請求項13】 入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを格納するネットワークサーバと、カラー画像を再現可能な出力機器を備えるネットワーク端末とがそれぞれ接続されたネットワークにおいて、前記ネットワークサーバから前記ネットワーク端末に前記画像データを提供して、前記ネットワーク端末の前記出力機器で前記画像データを再現する画像データ提供・再現方法であって、(a)前記ネットワークサーバが、前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間を換算補正するための変換データを備える入力機用プロファイルを、前記画像データと共に前記ネットワーク端末に送信する工程と、(b)前記ネットワーク端末が、前記出力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える出力機用プロファイルを予め記憶する工程と、(c)前記ネットワーク端末が、前記ネットワークサーバから送られてくる画像データと入力機用プロファイルとを受信する工程と、(d)前記ネットワーク端末が、前記受信した入力機用プロファイルと前記記憶された出力機用プロファイルとを用いて、前記受信した画像データに対して色補正処理を行なう工程と、(e)前記ネットワーク端末が、前記色補正処理がなされた画像データを前記出力機器に出力する工程とを備えたことを特徴とする画像データ提供・再現方法。
【請求項14】 請求項13に記載の画像データ提供・再現方法であって、前記出力機器は、機種の相違する複数であり、前記工程(b)は、前記複数の出力機器のそれぞれ毎に対応した複数の出力機用プロファイルを記憶する構成であり、前記工程(d)は、(d1)前記ネットワーク端末からの画像データの出力先が前記複数の出力機器のなかで切り替わったとき、該切り替わった出力機器に対応する出力機器用プロファイルを前記色補正処理で利用する出力機用プロファイルに切り替えて、再度色補正処理を行なう工程を備える画像データ提供・再現方法。
【請求項15】 画像データに対してプロファイルに基づく色補正処理を行ない、該色補正処理がなされた画像データを、カラー画像を再現可能な出力機器に出力するネットワーク端末に対して、入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを、ネットワークを介して提供する画像データ提供方法であって、(a)前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間を換算補正するための変換データを備える入力機用プロファイルを予め記憶する工程と、(b)前記入力機用プロファイルを、前記画像データと共に前記ネットワーク端末に送信する工程とを備えたことを特徴とする画像データ提供方法。
【請求項16】 入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを提供するネットワークサーバからネットワークを介して前記画像データを受け取り、カラー画像を再現可能な出力機器に前記画像データを出力する画像データ受信・再現方法であって、(a)前記画像データと共に、前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える入力機用プロファイルを、前記ネットワークサーバから受信する工程と、(b)前記出力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える出力機用プロファイルを記憶する工程と、(c)前記受信した入力機用プロファイルと前記記憶された出力機用プロファイルとを用いて、前記受信した画像データに対して色補正処理を行なう工程と、(d)前記色補正処理がなされた画像データを前記出力機器に出力する工程とを備えたことを特徴とする画像データ受信・再現方法。
【請求項17】 請求項16に記載の画像データ受信・再現方法であって、前記出力機器は、機種の相違する複数であり、前記工程(b)は、前記複数の出力機器のそれぞれ毎に対応した複数の出力機用プロファイルを記憶する構成であり、前記工程(c)は、(c1)前記ネットワーク端末からの画像データの出力先が前記複数の出力機器のなかで切り替わったとき、該切り替わった出力機器に対応する出力機器用プロファイルを前記色補正処理で利用する出力機用プロファイルに切り替えて、再度色補正処理を行なう工程を備える画像データ受信・再現方法。
【請求項18】 画像データに対してプロファイルに基づく色補正処理を行ない、該色補正処理がなされた画像データを、カラー画像を再現可能な出力機器に出力するネットワーク端末に対して、入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを、ネットワークを介して提供するためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、(a)前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間を換算補正するための変換データを備える入力機用プロファイルを予め記憶する機能と、(b)前記入力機用プロファイルを、前記画像データと共に前記ネットワーク端末に送信する機能とをコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【請求項19】 入力機器を用いて得られたカラー画像の画像データを提供するネットワークサーバからネットワークを介して前記画像データを受け取り、カラー画像を再現可能な出力機器に前記画像データを出力するためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、(a)前記画像データと共に、前記入力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える入力機用プロファイルを、前記ネットワークサーバから受信する機能と、(b)前記出力機器固有の色再現特性と基準色再現特性との間の変換データを備える出力機用プロファイルを記憶する機能と、(c)前記受信した入力機用プロファイルと前記記憶された出力機用プロファイルとを用いて、前記受信した画像データに対して色補正処理を行なう機能と、(d)前記色補正処理がなされた画像データを前記出力機器に出力する機能とをコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【請求項20】 請求項19に記載のコンピュータ読取可能な記録媒体であって、前記出力機器は、機種の相違する複数であり、前記機能(b)は、前記複数の出力機器のそれぞれ毎に対応した複数の出力機用プロファイルを記憶する構成であり、前記機能(c)は、(c1)前記ネットワーク端末からの画像データの出力先が前記複数の出力機器のなかで切り替わったとき、該切り替わった出力機器に対応する出力機器用プロファイルを前記色補正処理で利用する出力機用プロファイルに切り替えて、再度色補正処理を行なう機能を備えるコンピュータ読取可能な記録媒体。
【請求項21】 カラーマネージメントを行なう色補正処理に使用する入出力機器用プロファイルを作成するプロファイル作成装置であって、複数のカラーパッチを備えるカラーチャートと、該カラーチャートを前記入出力機器により示す特定画像データを記憶する特定画像データ記憶手段と、前記カラーチャートを基準色再現特性に準拠して示す各基本色毎の色情報を記憶する基準色情報記憶手段と、前記特定画像データに基づいて各基本色毎の各カラーパッチの濃度値を求め、各濃度値から各基本色毎の濃度頻度分布を作成する特定ヒストグラム作成手段と、前記基準色情報記憶手段に記憶された各基本色毎の色情報から各基本色毎の濃度頻度分布を作成する基準ヒストグラム作成手段と、前記基準ヒストグラム作成手段により作成された各基本色毎の濃度頻度分布と、前記特定ヒストグラム作成手段により作成された各基本色毎の濃度頻度分布とがそれぞれ略相似形となる変換テーブルを作成する変換テーブル作成手段と、該作成された変換テーブルを備えるファイルを前記入出力機器用プロファイルとして記憶するプロファイル記憶手段とを備えるプロファイル作成装置。
【請求項22】 カラーマネージメントを行なう色補正処理に使用する入出力機器用プロファイルを作成するプロファイル作成方法であって、(a)複数のカラーパッチを備えるカラーチャートを前記入出力機器により示す特定画像データを用意する工程と、(b)前記カラーチャートを基準色再現特性に準拠して示す各基本色毎の色情報を用意する工程と、(c)前記特定画像データに基づいて各基本色毎の各カラーパッチの濃度値を求め、各濃度値から各基本色毎の濃度頻度分布を作成する工程と、(d)前記工程(b)により用意した各基本色毎の色情報から各基本色毎の濃度頻度分布を作成する工程と、(e)前記工程(c)により作成された各基本色毎の濃度頻度分布と、前記工程(d)により作成された各基本色毎の濃度頻度分布とがそれぞれ略相似形となる変換テーブルを作成する工程と、(f)該作成された変換テーブルを備えるファイルを前記入出力機器用プロファイルとして記憶する工程とを備えるプロファイル作成方法。
【請求項23】 請求項22に記載のプロファイル作成方法であって、前記入出力機器は、カラー画像を撮影可能なデジタルカメラであり、前記工程(a)は、(a1)前記デジタルカメラを用いた撮影と同一の照明条件で前記カラーチャートを撮影する工程を備えるプロファイル作成方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図7】
【図6】
【図8】
【図10】
【図9】
【図11】
【図12】
【図13】
【図15】
【図14】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図7】
【図6】
【図8】
【図10】
【図9】
【図11】
【図12】
【図13】
【図15】
【図14】
【図16】
【公開番号】特開2002−135604(P2002−135604A)
【公開日】平成14年5月10日(2002.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−320753(P2000−320753)
【出願日】平成12年10月20日(2000.10.20)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【出願人】(594067221)エー・アイ・ソフト株式会社 (5)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成14年5月10日(2002.5.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成12年10月20日(2000.10.20)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【出願人】(594067221)エー・アイ・ソフト株式会社 (5)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]