説明

カーボンセラミック製ブレーキディスクの磨耗を測定するための装置

【課題】本発明の目的は、磨耗をより確実に計測可能な、上記したタイプの装置を提供することである。
【解決手段】カーボンセラミック製ブレーキディスクの磨耗を測定するための装置であって、ブレーキディスクに磁界を生成するように構成され、ブレーキディスクにおける渦電流を検知するための、いくつかのコイル(15)を備える。これらコイルは、プリント回路プレート(25)上に設けられた導電リードとして構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2011年7月12日に出願された独国実用新案出願NO.20 2011 103 105.9に基づく優先権を主張するものである。この独国実用新案出願の内容は、この参照により本稿に含まれるものとする。
【0002】
本発明は、カーボンセラミック製ブレーキディスクの磨耗を測定するための装置に関するものであり、この装置は、ブレーキディスクにおいて磁界を生成し、ブレーキディスクにおける渦電流を検知するための、少なくとも1つのコイルを備える。
【背景技術】
【0003】
「カーボンセラミック製ブレーキディスク」は、カーボンセラミックを含むブレーキディスクであり、カーボンセラミックは、セラミックマトリクスと、該セラミックマトリクスに組み込まれたカーボンファイバを有する。
【0004】
このようなカーボンセラミックブレーキディスクにおいては、カーボンファイバの酸化と、それに起因する磨耗が、高い動作温度により発生する。この磨耗は、単なる光学検査によっては、確実に認識することができない。改善された磨耗認識は、誘電方法の計測によって達成される。このタイプの計測にて用いられる原理は、渦電流減衰に基づいており、これは、連続的に動作する2つのコイル(EP1387166号)、および、パルス動作における1つまたは2つのコイル(DE10 2008 051 802号)のいずれかを用いるものである。これらの文献においては、誘導計測と、磨耗の重量測定との間の良好な相関関係が開示されている。従来取引されているプロフォメータ(www.proceq.com)は、計測装置として用いられている。このタイプの技術を用いることによって、計測のためにディスクブレーキを解体する必要がない。また、計測値が、汚れや液体の存在と無関係であることが知られている。
【0005】
このような手順における、これまでの最大の課題は、避けることのできない材料の不均一性のために、位置関数(100%までの変動が観測されている)として、計測値が大きく異なってしまうという事実にある。さらなる変動が、ディスク内にて延在する通風ダクトによって引き起こされる。従来の装置は、数mmの転位において、10%以上逸脱した値を示す。新しいディスクと磨耗したディスクとの間の計測値の落ち込みは、約40〜50%となるので、このような位置依存性は、計測に対する大きな欠点となる。
【0006】
DE10 2008 051 802号は、ゲージと機械的位置決め手段による位置決め技術を記載しているが、これは、実現不可能であることが明らかとなっている。
【0007】
さらに、計測装置がディスクに対して正確に設置されている場合のみ、信頼性の高い計測値が記録され得ることに留意するべきである。そして、このことが、動作位置において手動で操作される場合の、装置の形状に関する追加的な要求へと繋がってしまう。
【0008】
さらなる阻害要因は、例えば、キャリパ、車軸、およびフェンダーといった、組み込み式のブレーキディスクの周囲に配される金属要素によって生じる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、本発明の目的は、磨耗をより確実に計測可能な、上記したタイプの装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この目的は、以下の装置によって達成される。すなわち、この装置は、カーボンセラミック製ブレーキディスクにおける磨耗を測定するための装置であって、ブレーキディスクに磁界を生成するように構成され、ブレーキディスクにおける渦電流を検知するための、少なくとも1つのコイルを有するコイル装置を備える。そして、該コイル装置は、弧状の計測領域を有する。
【0011】
ここで、「計測領域」とは、計測平面(例えば、コイル平面に対して平行な平面)における領域である。この計測平面に、コイルまたは複数のコイルの磁界が到達する。特に、上記計測領域は、計測平面におけるそれらの位置から構成され、該位置においては、(複数の)コイルによって生成される磁界の磁束が、上記計測平面における磁界の磁束の最大値の少なくとも50%となっている。
【0012】
特許請求されているように構成された計測領域によって、非局所的な計測が、ブレーキディスクの拡大された領域に亘って、実行され得る。これにより、該計測が、カーボンセラミックの局所的な不均一性に対して、より鈍いものとなる。
【0013】
有利には、コイル装置は、少なくとも3つ、特に4つ以上のコイルを有し、これに加えて、これらのコイルを用いて計測領域に磁界を生成するためのドライバが設けられる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本装置の第1の斜視図である。
【図2】ブレーキディスクに対して当接している状態の本装置の図である。
【図3】計測コイルの配置を示す図である。
【図4】ディスクブレーキ上の計測領域を示す図である。
【図5】角度関数としての計測値を示すグラフである。
【図6】本装置の部分的ブロック回路図である。
【図7】2列の計測コイルを有する装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明は、以下の詳細な説明を考慮した場合、より理解され、上記に説明した以外の目的もより明確になるであろう。この説明は、添付の図面を参照する。
【0016】
図1の装置は、計測面2を有するハウジング1を備え、該計測面2は、計測中(図2を参照)にブレーキディスク4の前面3と当接するように構成されている。さらに、ストッパ5、6が、ハウジング1に設けられており、これらストッパ5、6は、計測面2に対して横断する方向(特に、直交する方向)に延びている。ストッパ5、6は、ハウジング1を、ブレーキディスク4の外縁端7に対して径方向に当接させるように機能する。すなわち、これらストッパ5、6は、ハウジング1を、ブレーキディスクに関して径方向に配列させるために用いられる。ストッパ5、6は、計測面2を超えて延びる突出部として構成されている。有利には、ブレーキディスク4上における径方向の規定された当接を確実とするために、このような突出部が2つ設けられる。
【0017】
図1の装置は、表示部8をさらに備え、該表示部8は、有利には、計測面2の反対側のハウジングの側部に配置されている。これにより、表示部8は、使用者によって良好に視認可能となる。ハウジング1の側部9上には、光源11が設けられている。ここで、側部9は、装置をブレーキディスク4に対して正確に当接させるために、ブレーキディスクの車軸に面している。光源11は、例えば、半導体レーザを有し、該半導体レーザの光ビームは、例えば、平面的な光照射領域12を形成するように、前面3に直交する方向に向けて延びる。本装置がブレーキディスクに正確に当接しているときに、光13のストリップが前面3上に形成されるように、光源11とストッパ5、6とが互いに整列すべく配置されるので、光源11は、位置決めの補助として機能する。本装置を、ブレーキディスク上に配置された1以上のマーク14に対して、定められた方法で方位角度的に整列させるために、使用者は、光13のストリップを用いることができる。この手段は、追加的な機械的マーカーを必要とせず、且つ、あらゆる寸法のディスクに適合する。より良好な識別のために、光源は、輝度において変調されてもよい。
【0018】
使用者は、ハウジング1を、図2に示す方法で、ブレーキディスクに対して設置することができる。ここで、突出部5、6は、本装置を径方向に配列させ、計測面2は、軸方向への配列をもたらす。本装置を正確な方位角度位置に移動させるために、使用者は、本装置をブレーキディスク4の周方向に沿って移動させる。この動きを容易にするために、突出部5、6は、ブレーキディスク4の外縁端7に沿って転動するローラ、すなわち回転可能なシリンダによって、形成され得る。
【0019】
上記したように、計測は、1以上のコイルによって実行される。図3は、複数のコイル15が設けられた、有利なコイル装置を示している。この実施形態においては、コイル15は、一列に整列するように配置されており、これにより、これらの中心が、弧状のカーブ16(特に、円弧)に沿って存在することとなる。ここで、円形コイルの中心とは、その周囲にコイルが巻かれた中心軸であるものと理解される。
【0020】
コイル15は、図4に点線で描かれているような、弧状の計測領域18を形成する。計測領域は、同心円線20と21との間のリング19内に存在している。リングの径方向の幅D(すなわち、円線20と21との間の距離)は、2cmよりも小さい。リングに沿って接線方向に測られる、計測領域の長さLは、少なくとも8cmの長さである。リング19の内径Rは、10〜15cmの範囲である。このタイプの計測領域によって、金属部材を取り付けること、または、ブレーキディスクの端部領域が計測領域内に含まれてしまうことなく、従来のブレーキディスクの実質的な領域に到達可能となる。
【0021】
単列のコイルを用いる代わりに、少なくとも2列のコイルを用いることも可能である。この構成が、図7に示されており、ここでは、2列のコイル15が、2列の平行な弧状カーブ16’、16”(特に、2つの同心の円弧)に配置されている。有利には、異なるカーブに配置された、2つの隣接するコイル15の各々は、図7において+印と−印として示されているように、逆平行に分極されている。この手段によって、1つのコイルの磁界が、隣接する各コイルに偏向され、これにより、ブレーキディスク4内の非常に深い位置まで達することなく、ブレーキディスク4の実質的な体積に亘って延在することとなる。これにより、コイルの磁界が、金属部材によって影響を受け得る位置である、ブレーキディスク4の反対側にまで貫通して到達してしまうことを防止することができる。
【0022】
原則として、図3および図4の実施形態においても、隣接する2つのコイルの各々は、逆平行に分極されてもよい。しかしながら、図7に示すように、2列のコイルが設けられた配置における、逆平行に分極されたコイルを使用することが、特に有利であることが明らかとなっている。
【0023】
ここで、「逆平行に分極された(Poled anti−parallel)」との語は、2つのコイルによって生成された磁界が、互いに逆平行となるものとして理解されるべきである。この構成は、例えば、2つのコイルを反対の巻き方向に巻線し、且つ、これらに同位相の電流を入力することによって、達成され得る。または、この構成は、2つのコイルを同じ巻き方向に巻線し、且つ、これらに逆位相の電流を入力することによっても、達成され得る。
【0024】
図3に示すコイル15は、共通のキャリアプレート25に有利に配置され、該キャリアプレート25は、これらコイルの取り付けと、互いの整列を簡易化させる。有利には、これらコイルは、多層プリント回路基板として実施される、キャリア25上の同心導電リードとして構成される。
【0025】
図3に示す実施形態においては、キャリアプレート25は、計測面2を形成するハウジングの壁部26上に設置されている。有利には、キャリアプレート25は、壁部26にラミネートされている。代替的には、キャリアプレート25は、ハウジングの外壁、すなわち計測面2自体を形成してもよい。これらの実施形態は、双方とも、コイル15を、ブレーキディスクの表面に対して、近接且つ良好に規定された空間的関係の位置に、位置決めすることができる。特に、コイル15と測定対象サンプルとの間の距離は、一方を他方に押し付ける力が変化した場合においても、変動することがない。ほんの数十ミリメートルでの距離の変動が、非常に大きな信号の変動に繋がってしまうので、上記事項は、重要である。
【0026】
コイル15は、サンプルの厚みの半分に凡そ相当する直径を有する。これにより、これらコイルによる磁界は、該磁界の実質的な部分がディスクブレーキの反対側から放出してしまうことなく、ブレーキディスクの十分に深い位置まで達することとなる。典型的なブレーキディスクに関するこれらの要求を満たすために、コイル15の有利な直径は、10〜15mmの範囲となる。コイルが非回転対称である場合、この直径は、計測装置がブレーキディスクに対してその計測位置に設置されたときに、ブレーキディスクに対して接線方向となる直径である。
【0027】
図5は、選択された配置が要求を満たしている状態を示す。波状の線は、その直径がディスクの厚みに凡そ相当する単一のコイルを用いて計測した場合の、信号の位置依存性を示している。変調の一部が、通風チャネルによって引き起こされる。ここで、変動は、組成物の元々の不均一性により、重複的且つ非周期的となる。滑らかな線は、ここで説明された装置を用いてサンプリングした場合に、生成される線である。縦軸は、線形単位での測定値を示し、横軸は、ブレーキディスクの外縁端に沿った、装置の角度または方位位置を示す。
【0028】
図6は、コイル回路の可能性のある実施形態を示す。すなわち、ここでは、コイル15の動作を制御し、該コイル15によって計測領域に磁界を生成するドライバ30が設けられている。電子スイッチ31は、コイル15が、スイッチ31を閉じることによって、互いに並列に、電圧源32から供給される電圧に連結され得るように、それぞれのコイルに連結されている。この並列構造は、電圧変換器を用いることなく、例えば簡単な電池のように、電圧源32を低い電圧で用いることを可能とする。スイッチ31が遮断された場合、コイルは、電圧源との接続を切られ、ブレーキディスクにおける渦電流のために、各コイルにおいて誘導電圧が生成される。これらの誘導電圧が、ドライバ30によって、演算または電子的に加えられる。このような方法で、低い供給電圧が使用された場合であっても、比較的に強力な信号が生成されることとなる。
【0029】
有利には、本装置は、例えば実行された計測のプロトコルを生成するために、外部装置とデータを交換するためのインターフェース39を備える。さらに、1以上のボタン40が、現在の計測値を記録、および/またはマーキングするために、本装置に配置されてもよい。
【0030】
原則として、弧状の断面を有する単列のコイルのみが設けられた装置を備えることも可能である。しかしながら、このようなコイルは、高いインダクタンスを有し、より多くの電力を要し、且つ、動作が遅くなる。さらに、その磁界は深い位置まで達し、これにより、ブレーキディスクの背面に配置されたコンポーネントが計測に含まれてしまう虞を生じさせる。これらの理由から、複数のコイル(特に、4つ以上のコイル)を用いることが有利である。
【0031】
以上、本発明の有利な実施形態を示し、且つ説明した。しかしながら、本発明は、これに限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲において様々に具体化され、実施され得ることを、明確に理解するべきである。
【0032】
上記説明したように、本稿においては、以下の発明が記載されている。
【0033】
本発明の一実施形態に係る装置は、カーボンセラミック製ブレーキディスクにおける磨耗を測定するための装置であって、ブレーキディスクに磁界を生成するように構成され、ブレーキディスクにおける渦電流を検知するための、少なくとも1つのコイルを有するコイル装置を備え、コイル装置は、弧状の計測領域を有する。
【0034】
好ましくは、弧状の計測領域は、リング状に配置され、リングの径方向の幅は、2cmよりも小さく、リングの内径は、10〜15cmの範囲であり、計測領域の、リングに沿う接線方向の長さは、少なくとも8cmである。
【0035】
好ましくは、装置は、計測領域に磁界を生成するように構成された、少なくとも3つのコイルを備える。
【0036】
好ましくは、装置は、計測領域に磁界を生成するように構成された、4つ以上のコイルを備える。
【0037】
好ましくは、装置は、電圧源をさらに備え、ドライバは、コイルを、互いに並列に電圧源に接続するように構成されている。さらに好ましくは、ドライバは、コイルと電圧源との接続を切り、コイルと電圧源との接続を切った後に、コイルにおいて生じた誘導電圧を合算する。
【0038】
好ましくは、コイルは、共通のキャリアプレートに配置される。さらに好ましくは、コイルは、キャリアプレート上の導電リードによって形成される。
【0039】
好ましくは、コイルの各々は、中心の周りに延在し、複数のコイルの中心は、弧状のカーブ上に配置される。さらに好ましくは、コイルの中心は、円弧上に配置される。
【0040】
好ましくは、コイルの各々は、中心の周りに延在し、コイルの中心は、弧状の、互いに平行な、少なくとも2つのカーブ上に配置される。さらに好ましくは、コイルの中心は、少なくとも2つの同心の円弧上に配置される。さらに好ましくは、異なるカーブ上の、隣接する2つのコイルの各々は、互いに対して逆平行に分極される。
【0041】
好ましくは、互いに隣接するコイルは、互いに対して逆平行に分極される。
【0042】
好ましくは、装置は、ハウジングと、ハウジング上に配置され、ブレーキディスクに対して径方向に当接するように構成されたストッパとをさらに備える。さらに好ましくは、装置は、ブレーキディスクの前側部に対して当接するための計測面を備え、ストッパは、計測面に対して横断する方向に延びる突出部によって構成される。さらに好ましくは、コイルは、共通のキャリアプレート上に配置され、キャリアプレートは、計測面を形成し、または、計測面を形成する壁部の内側部に当接する。
【0043】
好ましくは、突出部は、ローラによって構成される。
【0044】
好ましくは、位置決めの補助として、光領域を生成するための光源をさらに備える。
【0045】
好ましくは、装置は、位置決めの補助として、光領域を生成するための光源をさらに備え、光源およびストッパは、装置をブレーキディスクに対して当接させているときに、ブレーキディスクの前面上に光のストリップを生成するように、互いに配置される。
【0046】
好ましくは、コイルの直径は、10〜15mmの範囲である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カーボンセラミック製ブレーキディスクにおける磨耗を測定するための装置であって、
前記ブレーキディスクに磁界を生成するように構成され、前記ブレーキディスクにおける渦電流を検知するための、少なくとも1つのコイル(15)を有するコイル装置を備え、
前記コイル装置は、弧状の計測領域(18)を有する、装置。
【請求項2】
前記弧状の計測領域(18)は、リング状に配置され、
前記リングの径方向の幅(D)は、2cmよりも小さく、
前記リングの内径(R)は、10〜15cmの範囲であり、
前記計測領域(18)の、前記リングに沿う接線方向の長さ(L)は、少なくとも8cmである、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記計測領域(18)に磁界を生成するように構成された、少なくとも3つのコイル(15)を備える、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記計測領域(18)に磁界を生成するように構成された、4つ以上のコイル(15)を備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
電圧源(32)をさらに備え、
ドライバ(30)は、前記コイル(15)を、互いに並列に前記電圧源(32)に接続するように構成されている、請求項3または4に記載の装置。
【請求項6】
前記ドライバ(30)は、前記コイル(15)と前記電圧源(32)との接続を切り、前記コイル(15)と前記電圧源(32)との接続を切った後に、コイル(15)において生じた誘導電圧を合算する、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記コイル(15)は、共通のキャリアプレート(25)に配置される、請求項4〜6のいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
前記コイルは、前記キャリアプレート(25)上の導電リードによって形成される、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記コイルの各々は、中心の周りに延在し、複数の前記コイル(15)の中心は、弧状のカーブ(16)上に配置される、請求項4〜8のいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
前記コイル(15)の中心は、円弧上に配置される、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記コイルの各々は、中心の周りに延在し、前記コイル(15)の中心は、弧状の、互いに平行な、少なくとも2つのカーブ(16)上に配置される、請求項4〜8のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
前記コイル(15)の中心は、少なくとも2つの同心の円弧上に配置される、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
互いに隣接するコイル(15)は、互いに対して逆平行に分極される、請求項1〜12のいずれか1項に記載の装置。
【請求項14】
異なるカーブ上の、隣接する2つのコイル(15)の各々は、互いに対して逆平行に分極される、請求項11に記載の装置。
【請求項15】
ハウジング(1)と、
前記ハウジング(1)上に配置され、前記ブレーキディスクに対して径方向に当接するように構成されたストッパ(5、6)と、をさらに備える、請求項1〜14のいずれか1項に記載の装置。
【請求項16】
前記ブレーキディスクの前側部に対して当接するための計測面(2)を備え、
前記ストッパ(5、6)は、前記計測面に対して横断する方向に延びる突出部によって構成される、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記コイル(15)は、共通のキャリアプレート(25)上に配置され、
前記キャリアプレート(25)は、前記計測面を形成し、または、前記計測面(2)を形成する壁部(26)の内側部に当接する、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記突出部は、ローラによって構成される、請求項16または17に記載の装置。
【請求項19】
位置決めの補助として、光領域(12)を生成するための光源をさらに備える、請求項1〜18のいずれか1項に記載の装置。
【請求項20】
位置決めの補助として、光領域(12)を生成するための光源をさらに備え、
前記光源(11)および前記ストッパ(5、6)は、前記装置を前記ブレーキディスクに対して当接させているときに、前記ブレーキディスクの前面上に光のストリップを生成するように、互いに配置される、請求項15に記載の装置。
【請求項21】
前記コイル(15)の直径は、10〜15mmの範囲である、請求項1〜20のいずれか1項に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図5】
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