説明

クラゲ除去装置

【課題】容易にしかも効率良くクラゲを吸引、破砕して廃棄することができるクラゲ除去装置を提供する。
【解決手段】吸い込み口であるフランジ部26が水面付近に設置され水面付近を浮遊するクラゲを水とともに吸引し破砕して排出する吸引破砕装置2と、吸引破砕装置2を駆動する駆動モータ3とを備えたクラゲ除去装置1において、吸引破砕装置2に設けられフランジ部26からクラゲを水とともに吸引するプロペラ13と、プロペラ13の吸い込み側に設けられ吸引破砕装置2に吸引されたクラゲを破砕する第1の破砕刃14と第2の破砕刃15とは同一の推進回転軸11に設けられ、フランジ部26と第1の破砕刃14と第2の破砕刃15とプロペラ13と破砕したクラゲを排出する排出口であるフランジ部27とは直線上に設けられており、推進回転軸11は駆動モータ3とかさ歯車16,19によって噛合し駆動される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クラゲ除去装置に関し、たとえば定置網の内部に侵入した多量のクラゲを破砕して定置網から除去することができる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から海中を回遊するクラゲが定置網に侵入して漁業被害が発生している。定置網に入り込んだ多量のクラゲを除去する作業は人手によって行われており、数時間を費やすことがあり網揚げの作業効率が大幅に低下する。さらに網揚げ時間が長くなると、定置網に入った魚がクラゲに押し潰されて傷ついたり窒息状態となって弱ってしまう。
【0003】
このような課題を解決するために特許文献1には、海面を浮遊するクラゲを魚と分離して吸引、破砕して除去するクラゲ除去装置が記載されている。クラゲ除去装置は、クラゲを吸引する場所の水面に配置されるポンプ搭載用フロートと、ポンプ搭載用フロートに搭載されて回転駆動された際に水面付近を浮遊するクラゲを水とともに吸い込んで破砕し送出する吸引破砕ポンプと、吸引破砕ポンプとともにポンプ搭載用フロートに搭載されて吸引破砕ポンプを駆動するタービンと、船上または地上に設置されてエンジンで駆動される送水ポンプと、送水ポンプの吐出口をタービンの入水ポートに接続する送水管とを備えタービンに加圧された水を供給する送水装置と、吸引破砕ポンプの排出口に一端が接続され他端が破砕されたクラゲの廃棄場所に開口した排出管とを備えている。送水ポンプで加圧された水をタービンに供給することによってタービンの回転軸を回転させて吸引破砕ポンプを駆動しクラゲを吸引、破砕して送出する。
【0004】
特許文献2には、淡水または海水に含まれるクラゲ等の海生物を回収する装置が記載されている。海水は水路に導入される。水路の底面には気泡噴出孔を備えた気泡発生装置が設置されており、海水が気泡発生装置によって無数の気泡に曝され、クラゲ等の海生物は泡の浮上力を受け水面に浮上する。水面に浮上したクラゲ等の海生物は回収装置で回収される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−296110公報
【特許文献2】特開2003−47955公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されるクラゲ除去装置は、吸引破砕ポンプの軸心上にタービンの軸心が設置されており、クラゲは吸引破砕ポンプの鉛直下方に開口した吸い込み口から海水とともに吸引されて破砕され、海水を吸引する方向と直交する水平方向に開口した排出口から排出されるので流路抵抗が大きい。
【0007】
特許文献2に記載される装置では、定置網の底部に気泡発生装置を沈めて固定する必要があるため、クラゲの除去を行う際の準備作業に時間が掛かる。また定置網内部の各所に点在するクラゲを気泡により上昇させて除去するためには、定置網内部の全域に亘って気泡を発生させる必要があるので、定置網の底部に多数の気泡発生装置を設置し、または定置網の底部に設置した気泡発生装置を移動させて広範囲で気泡を発生させることになり手間が掛かる。
【0008】
本発明の目的はこのような課題を解決するもので、容易にしかも効率良くクラゲを吸引、破砕して廃棄することができるクラゲ除去装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この課題を解決するために本発明は、吸い込み口が水面付近に設置され水面付近を浮遊するクラゲを水とともに吸引し破砕して排出口から排出する吸引破砕装置と、吸引破砕装置を駆動する回転式駆動装置とを備えたクラゲ除去装置において、回転軸に、吸引破砕装置に設けられ吸い込み口からクラゲを水とともに吸引するプロペラと、プロペラの吸い込み側に設けられ吸引破砕装置に吸引されたクラゲを破砕する破砕刃とが設けられ、前記回転軸は、回転式駆動装置とかさ歯車などの動力伝達方向変換装置によって噛合し、吸い込み口と破砕刃とプロペラと排出口とは直線上に設けられ、漁船で運搬可能であることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の発明によれば、回転軸に、吸引破砕装置に設けられ吸い込み口からクラゲを水とともに吸引するプロペラと、プロペラの吸い込み側に設けられ吸引破砕装置に吸引されたクラゲを破砕する破砕刃とが設けられ、前記回転軸は、回転式駆動装置とかさ歯車などの動力伝達方向変換装置によって噛合し、吸い込み口と破砕刃とプロペラと排出口とは直線上に設けられ、漁船で運搬可能であるので、クラゲを鉛直下方から吸引して水平方向に排出するものに比べて流路抵抗が小さく、さらにクラゲは吸い込み側の破砕刃で細かく破砕された状態でプロペラを通過するのでプロペラがクラゲから受ける抵抗は小さくなり、容易にしかも効率良くクラゲを吸引、破砕して廃棄することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】クラゲ除去装置1の正面図である。
【図2】クラゲ除去装置1のA矢視図である。
【図3】吸引破砕装置2に駆動モータ3を取り付けた状態の断面図である。
【図4】第1の破砕刃14を軸心方向から見た図である。
【図5】第2の破砕刃15を軸心方向から見た図である。
【図6】第2の破砕刃15の斜視図である。
【図7】防護カバー6の正面図である。
【図8】防護カバー6の底面図である。
【図9】クラゲ除去装置1を漁船に積載した状態を示す外観図である。
【図10】クラゲ除去装置1を水面に設置した状態を示す外観図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態について図1〜図10に基づいて説明する。図1は、クラゲ除去装置1の正面図である。図2は、クラゲ除去装置1のA矢視図である。図3は、吸引破砕装置2に駆動モータ3を取り付けた状態の断面図である。図4は、第1の破砕刃14を軸心方向から見た図である。図5は、第2の破砕刃15を軸心方向から見た図である。図6は、第2の破砕刃15の斜視図である。図7は、防護カバー6の正面図である。図8は、防護カバー6の底面図である。図9は、クラゲ除去装置1を漁船に積載した状態を示す外観図である。図10は、クラゲ除去装置1を水面に設置した状態を示す外観図である。
【0013】
クラゲ除去装置1は、水面付近に浮遊しているクラゲ41を吸引して破砕し排出する吸引破砕装置2と、吸引破砕装置2を駆動する駆動モータ3と、吸引破砕装置2で破砕されたクラゲ41を海水とともに網44の外まで搬出する排水管4と、吸引破砕装置2を水面付近に保持するフロート5と、吸引破砕装置2の吸い込み側に取り付けられる防護カバー6と、防護カバー6内部のクラゲに向かって高圧の水を噴出する送水管7とを備える。
【0014】
吸引破砕装置2は、軸心10が鉛直方向に向いた推進回転軸11を備える。推進回転軸11は、水密にシールされた状態でケーシング12に回転自在に支持されており、推進回転軸11の排出側端部には銅合金製のプロペラ13が取り付けられ、吸い込み側端部にはクラゲ41を破砕する第1の破砕刃14と第2の破砕刃15とが取り付けられる。第1の破砕刃14と第2の破砕刃15とはステンレス製である。両端にプロペラ13と第1の破砕刃14および第2の破砕刃15とを備えた推進回転軸11にはかさ歯車16が取り付けられ、駆動モータ3の駆動力が推進回転軸11に伝達される。
【0015】
ケーシング12に支持され両端部にプロペラ13と第1の破砕刃14および第2の破砕刃15とを備えた推進回転軸11は、ダクト25に収容される。アルミ板で形成され略円筒形であるダクト25の両端開口部にはフランジ部26,27が各々形成される。ダクト25は、外面が後述するシャフトケース18の鍔部9に当接した状態でシャフトケース18にねじ止めされる。
【0016】
駆動モータ3は回転軸17が水平方向に向いた状態で回転軸17を収容するシャフトケース18の端面8に取り付けられる。回転軸17の端部には、かさ歯車16と噛合するかさ歯車19が取り付けられ、シャフトケース18はケーシング12に水密にシールされた状態で固定される。シャフトケース18の軸受20が設けられるフランジ部42の取り付け面、駆動モータ3の取り付け面8、およびケーシング12に取り付けられる取り付け面43は、不図示のパッキンによって水密にシールされている。駆動モータ3として油圧モータが用いられ、漁船32が停留している状態でエンジンと連結した油圧ポンプを駆動して油圧が送られる。なお駆動モータ3とシャフトケース18とは、錆の発生を防ぐためにステンレス製のカバー34,35で覆われている。
【0017】
吸引破砕装置2に吸い込まれたクラゲ41は、第1の破砕刃14と第2の破砕刃15とで破砕される。推進回転軸11の吸い込み側に取り付けられる第1の破砕刃14は、軸心10から放射状に90°の間隔をあけて4箇所設けられた平板部21の端部において、軸心10の半径方向に形成される。クラゲ41は第1の破砕刃14によって、予め水流に対して前後方向に大まかに分断される。
第1の破砕刃14の排出側に設けられる第2の破砕刃15は、第1の破砕刃14を支持するブラケット24と一体に形成された第1支持部22に溶接される。第1支持部22は、軸心10から放射状に45°の間隔をあけて8箇所設けられており、第2の破砕刃15は、各第1支持部22の半径方向に4箇所並んだ状態で合計32箇所溶接され、円柱の先端が鋭角に形成された鉛筆状である。なお、第2の破砕刃15は、軸心10の円周方向から不規則に多少傾いた状態で溶接される。第1支持部22の排出側には、たとえば40mm程度の間隔をあけて各々第2支持部23が設けられており、第1支持部22と第2支持部23との間には線径の異なる複数の丸棒37が軸心10方向から不規則に多少傾いた状態で溶接固定される。
【0018】
ダクト25の吸い込み側にはステンレス製の防護カバー6が取り付けられる。防護カバー6は、吸い込み側である水中に向かって拡径した円筒形である。吸い込み側端面29には点検口30が設けられており、点検口30を開けてダクト25の内部に設置された第1の破砕刃14および第2の破砕刃15の状態を確認することができる。排出側端面にはフランジ部28が設けられており、フランジ部28を介してダクト25に接続される。吸い込み側端面29と排出側端面のフランジ部28とは側面に溶接固定される複数の丸棒38で連結される。側面の円周方向にも丸棒39が複数溶接されて防護カバー6の側面に長方形の網目が形成される。
【0019】
ダクト25の吸い込み側開口部の周囲には、ラグビーボール状のフロート5がダクト25挟むようにして2箇所設置され、クラゲ除去装置1に浮力を与える。フロート5の設置位置が不図示の油圧シリンダまたはジャッキによって変更されてクラゲ除去装置1の設置深さが調整される。
【0020】
防護カバー6の側面を形成する丸棒38,39の外側にはステンレス製の送水管7が巻かれており、送水管7の表面には防護カバー6の内部に向かって高圧の水を噴出するための不図示の噴出孔が複数箇所に設けられる。送水管7から噴出する水は、エンジン駆動されるポンプによって、たとえば50kg/cmに加圧される。
【0021】
ダクト25の排出側フランジ部27には、吸引破砕装置2で破砕したクラゲ41を海水とともに定置網の外部に廃棄するために排水ホース4(たとえばクラレ製クリーンフレキNW型 呼び径300)が連結される。クラレ製クリーンフレキNW型は、ポリプロピレンで成形されており錆の発生がなく、軽量で伸縮性、屈曲性に優れており約1/3に長さに縮めて保管することができるので、クラゲ除去装置1の収納時の高さを1.5m以下とすることができ、保管、運搬に有利である。ダクト25の排出側フランジ部27には付属のフランジ継手がねじ止めされ、排水ホース4は該フランジ継手に差し込まれてホースバンドで固定される。
【0022】
クラゲ除去装置1は、フロート5と排水ホース4と駆動モータ3に接続するホースとを含めた重量が約80kgであり、図9に示すようなクレーンが搭載された小型の漁船32に積載して運搬可能である。ダクト25にはアイボルト33が取り付けられており、クラゲ除去装置1は水面に設置される姿勢で吊り上げられ防護カバー6の端面29を接地させて、水面に設置する姿勢で保管、運搬することができる。
【0023】
ここでクラゲ除去装置1の動作について説明する。クラゲ除去装置1は、漁船32で定置網が設置される場所まで運搬された後、クレーンのフックをダクト25のアイボルト33に掛けて船上から降ろされ水面に設置される。ダクト25の周囲に設置されたフロート5が適当な位置にない場合には、不図示の油圧シリンダまたはジャッキによってフロート5の位置を変えてクラゲ除去装置1の深さ調整がされる。
【0024】
駆動モータ3に油圧が供給されると吸引破砕装置2の推進回転軸11が回転する。推進回転軸11の排出側に設けたプロペラ13の回転によって海水が防護カバー6の内部に吸引されるが、同時に海水を浮遊するクラゲ41も防護カバー6の内部に吸引される。防護カバー6の内部に吸引されたクラゲ41は、吸引破砕装置2に吸引される前に送水管7から防護カバー6内部に噴出する高圧の水に曝される。クラゲ41は胴体の周縁部が中心部に比べて柔らかいので、胴体を残した周縁部が水圧で潰されて吸引破砕装置2に送られる。
【0025】
ダクト25の内部に吸引されたクラゲ41は第1の破砕刃14によって分断されるが、第1の破砕刃14は推進回転軸11の軸心10を中心として90°の間隔をもって放射状に4箇所設けられており、クラゲ41は中心部を含めて適当な大きさに破砕された状態で第2の破砕刃に送られる。破砕刃14を4箇所よりも少なくすると、クラゲ41は比較的大きい塊のまま通過し、あるいは破砕されずに通過することになる。また破砕刃14を4箇所よりも多く設置すると、プロペラ13で海水を吸引するときに第1の破砕刃14の抵抗が大きくなり、あるいは第1の破砕刃14の吸い込み側でクラゲ41が滞留することになる。
【0026】
第1の破砕刃14で適当な大きさに破砕されたクラゲ41は第2の破砕刃15に送られる。円柱の先端が鋭角に形成された鉛筆状の第2の破砕刃15は、軸心10の円周方向から不規則に多少傾いた状態で複数個所設けられており、さらに第2の破砕刃15の排出側に隣接して線径の異なる複数の丸棒37が軸心10方向から不規則に多少傾いた状態で設けられているので、第1の破砕刃14で適当な大きさに破砕されたクラゲ41が第2の破砕刃15を通過するときに、第2の破砕刃15がクラゲ41を突き刺して細かく破砕する。第2の破砕刃15の先端は鉛筆状に尖っており不規則に傾いているのでクラゲ41を排出側に逃がすことなく確実に突き刺すことができる。第2の破砕刃15で破砕されたクラゲ41は、排出側に設けられた複数の丸棒37によってさらに細かく破砕される。
【0027】
第1支持部22および第2支持部23は放射状に8箇所設けられるが、第1支持部22および第2支持部23を8箇所よりも少なくすると、クラゲ41は第2の破砕刃15が突き刺すことなく排出側に運ばれ、また第1支持部22および第2支持部23を8箇所よりも多く設置するとプロペラ13で海水を吸引するときに第1支持部22および第2支持部23の抵抗が大きくなり、また第1の破砕刃14で破砕されたクラゲ41が第1支持部22の吸い込み側で滞留することになる。
【0028】
さらに、海水を吸引する概ね円筒形のダクト25は海水を鉛直下方から吸引して鉛直上方に直線状に排出するので、鉛直下方から吸引して水平方向に排出するものに比べて流路抵抗が小さく、また第1の破砕刃14と第2の破砕刃15とが吸い込み側に設置され、プロペラ13が排出側に設置されているので、クラゲ41は細かく破砕された状態でプロペラ13を通過するのでプロペラ13が受ける抵抗は小さくなる。
【0029】
このように、吸い込み口であるフランジ部26が水面付近に設置され水面付近を浮遊するクラゲ41を水とともに吸引し破砕して排出口から排出する吸引破砕装置2と、吸引破砕装置2を駆動する回転式駆動装置である駆動モータ3とを備えたクラゲ除去装置1において、回転軸である推進回転軸11に、吸引破砕装置2に設けられフランジ部26からクラゲ41を水とともに吸引するプロペラ13と、プロペラ13の吸い込み側に設けられ吸引破砕装置2に吸引されたクラゲ41を破砕する第1の破砕刃14および第2の破砕刃15破砕刃とが設けられ、前記推進回転軸11は、駆動モータ3とかさ歯車16,19などの動力伝達方向変換装置によって噛合し、フランジ部26と第1の破砕刃14および第2の破砕刃15とプロペラ13と排出口であるフランジ部27とは直線上に設けられ、漁船32で運搬可能であるので、クラゲ41を鉛直下方から吸引して水平方向に排出するものに比べて流路抵抗が小さく、クラゲ41は吸い込み側の第1の破砕刃14と第2の破砕刃15とによって細かく破砕された状態でプロペラ13を通過するのでプロペラ13がクラゲ41から受ける抵抗は小さくなり、容易にしかも効率良くクラゲ41を吸引、破砕して廃棄することができる。
【符号の説明】
【0030】
1 クラゲ除去装置
2 吸引破砕装置
3 駆動モータ
4 排水ホース
5 フロート
6 防護カバー
7 送水管
8,29 端面
9 鍔部
10 軸心
11 推進回転軸
12 ケーシング
13 プロペラ
14 第1の破砕刃
15 第2の破砕刃
16,19 かさ歯車
17 回転軸
18 シャフトケース
20 軸受
21 平板部
22 支持棒
24 ブラケット
25 ダクト
26,27,28,42 フランジ部
30 点検口
31 連結棒
32 漁船
33 アイボルト
34,35 カバー
37,38,39 丸棒
40 吸い込み側開口部
41 クラゲ
43 取り付け面
44 網

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸い込み口が水面付近に設置され水面付近を浮遊するクラゲを水とともに吸引し破砕して排出口から排出する吸引破砕装置と、吸引破砕装置を駆動する回転式駆動装置とを備えたクラゲ除去装置において、
回転軸に、吸引破砕装置に設けられ吸い込み口からクラゲを水とともに吸引するプロペラと、プロペラの吸い込み側に設けられ吸引破砕装置に吸引されたクラゲを破砕する破砕刃とが設けられ、前記回転軸は、回転式駆動装置とかさ歯車などの動力伝達方向変換装置によって噛合し、吸い込み口と破砕刃とプロペラと排出口とは直線上に設けられ、漁船で運搬可能であることを特徴とするクラゲ除去装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−11924(P2012−11924A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−151510(P2010−151510)
【出願日】平成22年7月2日(2010.7.2)
【出願人】(302025006)株式会社 河上 (1)
【Fターム(参考)】