説明

クリーニングアセンブリ

【課題】 ハウジングの旋回部分に1つ又は複数のノズル開口部が付加的に具備されており、前記ノズルは旋回作動中に、洗浄のための洗浄液を供給パイプに対して上方へ噴射するアセンブリを提供する。
【解決手段】 洗浄液供給パイプ(3)に設置されたノズル(6)を有するクリーニングヘッド(4、5)によりタンク(11)の完全な洗浄を達成するために、本願発明によるクリーニングヘッド(4)には1つ又は複数のノズル開口部が設けられ、このノズル(7)によって供給パイプ/サスペンション(3)に向けて洗浄液が噴射される。これにより、クリーニング装置(3、10)の固定部分は、クリーニングヘッド(4)が旋回(4a)している間、ノズル(7)により効果的な洗浄が実施さえることを保証する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明はクリーニングヘッドアセンブリに関するものであり、特にタンク内に設置されているものであり、前記アセンブリは洗浄液供給パイプに設置されたクリーニングハウジングを含み、ハウジングを旋回させると同時に、ノズルを有したハブが回転する手段を有しているクリーニングヘッドアセンブリに関するものである。
【背景技術】
【0002】
この形式のアセンブリは、旋回と回転を組み合わせていわゆる洗浄パターンによって、ノズルが洗浄液を噴射する各種のタンクの洗浄用に広範に使用されており、タンクは効果的に洗浄されている。
【0003】
しかしながら、組み合わされたサスペンションと洗浄液供給システムをも効果的に洗浄することを保証することも必要である。
【0004】
特に食品加工や薬品産業における、衛生要件に対する増加にともない、アセンブリ等を含む、タンク内の全てを実際の洗浄工程において完璧に洗浄することを保証することが必要である。
【0005】
US2003/0145880A1には、食品加工や薬品産業における衛生要件を満足するために、クリーニングアセンブリ自体の外表面を洗浄液で洗浄する方法が開示されている。
【0006】
いくつかの小さい開口部は、タンクの頭頂部から導かれた洗浄液供給パイプに具備されており、洗浄液供給パイプから洗浄液が漏れ出すことを可能にしている。さらにノズルは、洗浄液を洗浄液供給パイプの外側に向けて高圧で供給するため、タンク頭頂部の導入部に配置されている。洗浄液は混入物を溶解させ、パイプを流れ落ちていくことが可能な様に、ノズルはタンク頭頂部に近いパイプの内部に導かれている。
【0007】
しかしながら、この方法は、要求に対して完璧に応える洗浄効果を示していないことが明らかになっており、これは、洗浄液供給パイプが導かれたタンク頭頂部の隅の部分に、洗浄液噴射のためのノズル又は前述した小さな開口部からの、洗浄液の噴射が到達できていないためである。
【0008】
加えて、この提案には、クリーニングヘッドが十分に洗浄されることを保証することに関して解決策を用意していない。
【0009】
DK171410B1には、クリーニングヘッド自体が、洗浄液によるフラッシングで洗浄される方法の提案が開示されている。
【0010】
ここで、クリーニングヘッドの固定部と回転部との間、及びハウジングのハブと回転部との間に発生する隙間は、クリーニングヘッドの外表面に洗浄液を噴出するために使われている。さらに、ハブの隙間からクリーニングヘッド表面に対して、洗浄液噴射の回転を案内する機能を有した調整板を、ハブが具備している。そして、洗浄液噴射は、ハウジングが旋回し、ハブが回転すると同時に噴射され、ハウジングの表面全体に及ぶ。
【0011】
しかしながら、この特許は、供給パイプとタンク頭頂部の導入部をどう洗浄するかに関して解決策を用意していない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本願発明の目的は、洗浄時における上記の要求を満足させるためのものであり、本願発明によると、ハウジングの旋回部分に1つ又は複数のノズル開口部が付加的に具備されており、前記ノズルは旋回作動中に、洗浄のための洗浄液を供給パイプに対して上方へ噴射するアセンブリを提供することにある。
【発明の効果】
【0013】
これは案外、単純な構成で実現され、クリーニングヘッドの旋回部と回転部の上方に配置されるアセンブリの一部が効果的に洗浄されると同時に、他の部分、即ちタンクとクリーニングヘッドが1つの同一の工程で洗浄される。
【0014】
液膜はこれによって表面に形成され、前記液膜は装置の外部表面を洗浄する。
【0015】
請求項2に記載のとおり、1つ又は複数のノズルは、ノズルを具備している回転ハブの方向に向いている旋回ヘッドの一部に設置されており、これらの付加的なノズルは、内部の流路とハウジング表面の間を結ぶ流路として構成することが可能である。
【0016】
最後に、請求項3に記載のとおり、必要に応じてパイプ部材とハウジング固定部をフラッシング(洗浄)するために、噴射を調整することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図は、支柱又はパイプ3に設置されたクリーニングアセンブリを示しており、前記支柱又はパイプ3はタンク壁2から伸びており、タンク11内において最適の距離に設置されている。
【0018】
クリーニングヘッドはパイプ3の端部の、固定ハブコーン10に設置されており、前記固定ハブコーン10の内部には駆動モーターが設置されている。
【0019】
このモーターは、流体駆動ローターとして構成され、ギアを介して一部は矢印4aにより示すとおりハウジング4を旋回させ、一部は矢印5aに示すとおりハブ5を回転させる。
【0020】
実施例に示すとおり、回転ハブ5はその上に、同期した旋回4a及び回転5aの動作中にそれを通して洗浄液を噴射する4つのノズル6が設けられている。
【0021】
本願発明によれば、1つ又は複数の追加のノズル7は、穴を開けてノズル開口部とするか、又はノズル部材をねじ込むかどちらかの形状で、旋回可能なハウジング4に具備されている。これらのノズルは、ハウジング4が旋回4aしている間に、例えばハブコーン10及びパイプ3等の固定部分の洗浄のために、1つ又は複数の洗浄液を上方に噴射するよう配置されている。
【0022】
矢印8及び9に示すように噴射は、旋回4aしている間に固定部分の全てを洗浄し、表面に液膜を形成することで、前記固定部分の清掃を行なうように構成されている。
【0023】
ノズル7はハウジング4の内部から高圧の洗浄液を供給され、前記洗浄液はモーターを駆動させ、洗浄ノズル6に供給される。
【0024】
以上より、装置に高圧洗浄液を供給することで、タンク11及びクリーニング装置3、
10も、クリーニングヘッド4、5と同様に効果的に洗浄される。
【0025】
使用された後の洗浄液は、一般的に知られている方法により(図示しない)排水装置でタンク外に排出するよう構成されている。
【0026】
図示し、記載したクリーニングヘッドの代わりに、クリーニングヘッドを駆動させるためのモーター及びギアを、クリーニングヘッドから離れた場所、例えばタンクの外部に設置することで構成した装置により、本願発明を実施することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本願発明のクリーニングアセンブリの概略側面図である。
【符号の説明】
【0028】
2 タンク壁
3 パイプ(洗浄液供給パイプ)
4 ハウジング(クリーニングヘッド)
4a 旋回(旋回の方向)
5 ハブ(クリーニングヘッド)
5a 回転(回転の方向)
6 ノズル(洗浄ノズル)
7 ノズル
8 噴射(噴射の方向)
9 噴射(噴射の方向)
10 固定ハブコーン(ハブコーン)
11 タンク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄液供給パイプに設置されたハウジングと、ノズルを有したハブを回転させると同時にハウジングを旋回させる手段を有し、1つ又は複数のノズル開口部がハウジングの旋回部分に設けられ、前記ノズルは洗浄液供給パイプを洗浄するために、旋回にともない洗浄液を前記洗浄液供給パイプに対して噴射するクリーニングアセンブリであって、
1つ又は複数のノズル7が、回転ハブ5に面した側のハウジング4に具備されたことを特徴とするクリーニングアセンブリ。
【請求項2】
ノズル7が、ハブコーン10又はパイプ3上の各所、若しくはハブコーン10及びパイプ3上の各所、に洗浄液を噴射8、9するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のクリーニングアセンブリ。

【図1】
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【公表番号】特表2009−525853(P2009−525853A)
【公表日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−553613(P2008−553613)
【出願日】平成19年1月30日(2007.1.30)
【国際出願番号】PCT/DK2007/000043
【国際公開番号】WO2007/090395
【国際公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【出願人】(506422814)
【氏名又は名称原語表記】ALFA LAVAL TANK EQUIPMENT A/S
【Fターム(参考)】