説明

クリーニングローラ、帯電装置、画像形成ユニット、及び画像形成装置

【課題】帯電部材の外周面から異物を除去する性能を長期間にわたり高く維持することができるクリーニングローラ、帯電装置、画像形成ユニット及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】感光ドラム12の表面を帯電させる帯電ローラ13の外周面13aをクリーニングするクリーニングローラ14であって、外周面142aを有する円柱状であり、軸線14aを中心に回転可能なシャフト部材141と、シャフト部材141の外周面142aを被覆し、帯電ローラ13の外周面13aに当接する外周面142aを有するスポンジ層142とを備え、シャフト部材141は、軸線方向に長さを有するように延在する1又は複数本の長溝143を有し、スポンジ層142は、連続的な繋がりを有する複数の微小セル145を有する多孔体である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、像担持体を帯電させる帯電部材の外周面をクリーニングするクリーニングローラ、このクリーニングローラを有する帯電装置、並びに、この帯電装置を有する画像形成ユニット及び画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置には、像担持体としての感光ドラムの表面を一様帯電させる帯電装置が備えられている。帯電装置としては、感光ドラムの表面に接触する帯電部材としての帯電ローラと、帯電ローラの表面に付着したトナーなどの異物を除去する多孔性のスポンジ層を持つクリーニングローラとを有するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−62948号公報(図1、要約)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の帯電装置では、クリーニングローラが帯電ローラの表面から捕集した異物がスポンジ層内の隙間(セル)に入り込んで徐々に蓄積されため、長期間蓄積された異物によって、スポンジ層の硬度が高くなる。このため、従来の帯電装置には、クリーニングローラによる異物の除去性能の低下が早期に生じてしまうという問題があった。
【0005】
なお、硬度が高くなったクリーニングローラを使用し続けると、帯電ローラの表面を損傷させたり、帯電ローラ表面の異物の回収が不十分になったりして、像担持体の表面に帯電ムラが発生し、記録媒体に形成される画像の品質が低下するという問題が生じる。
【0006】
そこで、本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、帯電部材の外周面から異物を除去する性能を長期間にわたり高く維持することができるクリーニングローラ、このクリーニングローラを有する帯電装置、並びに、この帯電装置を有する画像形成ユニット及び画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係るクリーニングローラは、像担持体を帯電させる帯電部材の第1の外周面をクリーニングするクリーニングローラであって、第2の外周面を有する円柱状であり、軸線を中心に回転可能なシャフト部材と、前記シャフト部材の前記第2の外周面を被覆し、前記帯電部材の前記第1の外周面に当接する第3の外周面を有する弾性層とを備え、前記シャフト部材は、前記軸線に平行な軸線方向に長さを有するように延在する1又は複数本の長溝を有し、前記弾性層は、連続的な繋がりを有する複数の微小空間を有する多孔体であることを特徴としている。
【0008】
本発明の一態様に係る帯電装置は、像担持体を帯電させる帯電部材と、該帯電部材の外周面に当接する上記クリーニングローラとを備えたことを特徴としている。
【0009】
本発明の一態様に係る画像形成ユニットは、像担持体と、該像担持体を帯電させる上記帯電装置と、前記像担持体に形成された静電潜像を現像して現像剤像とする現像装置とを有することを特徴としている。
【0010】
本発明の一態様に係る画像形成装置は、像担持体と、該像担持体を帯電させる請求項9に記載の帯電装置と、前記像担持体に静電潜像を形成する露光装置と、前記像担持体に形成された前記静電潜像を現像して現像剤像を形成する現像装置と、前記現像剤像を記録媒体に転写する転写装置とを有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、帯電部材の外周面から異物を除去するクリーニングローラのクリーニング性能を長期間にわたり高く維持することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】第1及び第2の実施形態に係る画像形成装置の構造を概略的に示す縦断面図である。
【図2】第1及び第2の実施形態に係る画像形成ユニットの構造を概略的に示す縦断面図である。
【図3】第1及び第2の実施形態に係る帯電装置の構造を概略的に示す図である。
【図4】(a)〜(c)は、第1の実施形態に係るクリーニングローラの構造を概略的に示す正面図、側面図、及びIV−IV線断面図である。
【図5】(a)〜(c)は、第1の実施形態に係るクリーニングローラのシャフト部材の構造を概略的に示す正面図、側面図、及びV−V線断面図である。
【図6】第1の実施形態に係るクリーニングローラのスポンジ層の一部の構造を拡大して示す断面図である。
【図7】図6に示されるクリーニングローラのスポンジ層の一部の構造を拡大して示す断面図である。
【図8】第1の実施形態に係る帯電装置の構造及びクリーニングローラが異物を捕集する原理を示す図である。
【図9】(a)〜(c)は、第2の実施形態に係るクリーニングローラの構造を概略的に示す正面図、側面図、及びIX−IX線断面図である。
【図10】(a)〜(c)は、第2の実施形態に係るクリーニングローラのシャフト部材の構造を概略的に示す正面図、側面図、及びX−X線断面図である。
【図11】(a)〜(d)は、第2の実施形態に係る帯電装置によって異物がクリーニングローラの長溝に沿って移動する原理を示す図である。
【図12】第2の実施形態の変形例に係るクリーニングローラのシャフト部材の構造を概略的に示す正面図である。
【図13】第1及び第2の実施形態の変形例に係るクリーニングローラのシャフト部材の長溝の断面構造を示す図である。
【図14】第1及び第2の実施形態の他の変形例に係るクリーニングローラのシャフト部材の長溝の断面構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
《1》第1の実施形態
《1−1》第1の実施形態の構成
《1−1−1》画像形成装置
図1は、第1の実施形態に係る画像形成装置の構造を概略的に示す縦断面図である。第1の実施形態に係る画像形成装置は、タンデム方式のカラーLEDプリンタである。ただし、本発明が適用可能な画像形成装置には、複写機、ファクシミリ、複合機(多機能周辺装置(MFP))、モノクロプリンタなどのような、電子写真方式を採用する他のタイプの装置も含まれる。
【0014】
図1に示されるように、第1の実施形態に係る画像形成装置は、筺体100と、ブラック(B)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、及びシアン(C)の画像を形成する画像形成ユニット1K,1Y,1M,1Cと、ブラック、イエロー、マゼンタ、及びシアンの画像情報に基づく露光を行う露光装置2K,2Y,2M,2Cと、定着装置3と、転写装置4と、給紙カセット5と、給紙機構6と、無端ベルト7と、この無端ベルト7を張架する駆動ローラ8及びテンションローラ9とを有している。
【0015】
画像形成ユニット1K,1Y,1M,1C(画像形成ユニット1とも表記する。)は、筺体100内に備えられる記録媒体の搬送路に沿って、1列に配列されている。画像形成ユニット1K,1Y,1M,1Cの各々は、筐体100内の所定位置に着脱自在なユニットであり、「プロセスユニット」又は「現像ユニット」とも称される。
【0016】
露光装置2K,2Y,2M,2C(露光装置2とも表記する。)は、画像形成ユニット1K,1Y,1M,1Cの各感光ドラム(像担持体)12の近傍(図1においては上方)に配置されている。露光装置2K,2Y,2M,2Cの各々は、LEDアレイ(図示せず)を有しており、筐体100の上部カバーに取り付けられている。上部カバーは、筺体100内の画像形成ユニット1K,1Y,1M,1C、又は、現像剤カートリッジ(トナーカートリッジ)30を着脱する際に開けられる。各色のトナーカートリッジ30は、画像形成ユニット1K,1Y,1M,1Cの各々に対して着脱自在なカートリッジである。
【0017】
給紙カセット5は、記録媒体(用紙)を収容し、筺体100の下部に着脱可能に取り付けられている。給紙機構6は、給紙カセット5に積載された記録媒体を1枚ずつ搬送路に送り出す給紙ローラを備えている。給紙機構6は、記録媒体のスキューを矯正して画像形成ユニット1K,1Y,1M,1Cに送り出すレジストローラを備えてもよい。
【0018】
無端ベルト7は、駆動ローラ8の回転によって移動する。無端ベルト7は、その表面に記録媒体を吸着保持し、駆動ローラ8の回転駆動により移動して、給紙機構6によって送り出された記録媒体を画像形成ユニット1K,1Y,1M,1Cの並びに沿って搬送する。
【0019】
転写装置4は、画像形成ユニット1K,1Y,1M,1Cの各感光ドラム12に対向配置された転写ローラ4K,4Y,4M,4Cを備えている。転写ローラ4K,4Y,4M,4Cには、各感光ドラム12の表面に形成された現像剤像(トナー像)を、記録媒体に転写させるためのバイアス電圧が印加されている。転写ローラ4K,4Y,4M,4Cは、画像形成ユニット1K,1Y,1M,1Cの各感光ドラム12上に形成されたトナー像を、記録媒体上に転写する。
【0020】
定着装置3は、ヒートローラ3aと加圧ローラ3bとを有し、これらヒートローラ3aと加圧ローラ3bとの間で未定着のトナー像を備えた記録媒体を加熱及び加圧して、記録媒体にトナー画像を定着させる。
【0021】
なお、本発明が適用可能な画像形成装置の構造は図示の例に限定されない。
【0022】
《1−1−2》画像形成ユニット
図2は、第1の実施形態に係る画像形成ユニット1の構造を概略的に示す縦断面図である。図2に示されるように、画像形成ユニット1は、ユニット本体10と、このユニット本体10に装着されるトナーカートリッジ30とから構成される。
【0023】
ユニット本体10は、フレーム部材11と、像担持体としての感光ドラム12と、感光ドラム12の表面を一様帯電させる帯電装置15と、トナーカートリッジ30から供給されたトナーを貯蔵するトナー貯蔵室内に配置された供給ローラ18と、供給ローラ18から供給されたトナーにより感光ドラム12の表面上の静電潜像を現像する現像ローラ17と、現像ローラ17上のトナー層の厚さを規制する現像ブレード(現像剤規制部材)19と、感光ドラム12の表面に残存する残留トナーを除去するクリーニング装置21とを有している。
【0024】
感光ドラム12は、例えば、アルミニウム等からなる円筒状の導電性基層と、この導電性基層の外周を覆う有機感光体からなる表層とから構成される。感光ドラム12は、図中矢印D1で示す方向(図2では時計回り方向)に回転する。
【0025】
帯電装置15は、帯電ローラ13と、この帯電ローラ13の外周面(第1の外周面)13aをクリーニングするクリーニングローラ14とを有している。帯電ローラ13は、例えば、導電性の金属シャフトと、この金属シャフトの外周を覆うエピクロルヒドリンゴム等の半導電性のゴムとから構成され、感光ドラム12の表面に当接している。
【0026】
現像ローラ17は、例えば、導電性の金属シャフトと、この金属シャフトの外周を覆うシリコーン等の半導電性ゴムとから構成される。供給ローラ18は、例えば、導電性の金属シャフトと、この金属シャフトの外周を覆うシリコーン等の半導電性ゴムとから構成される。現像ブレード19は、現像ローラ17上にトナー薄層を均一な層厚に規制するための部材である。現像ブレード19は、例えば、フレーム部材11に固定された支持部材によって挟み付けられて固定されている。現像ブレード19と供給ローラ18は、現像ローラ17に接触するように配置される。
【0027】
クリーニング装置21は、フレーム部材11に支持されるブラケット21aと、このブラケット21aに固定されるウレターンゴム等のゴムからなる板状のクリーニングブレード21bとから構成される。クリーニングブレード21bは、感光ドラム12に接触するように配置されており、感光ドラム12の表面に残留したトナーT0を除去する。なお、クリーニング装置21によって感光ドラム12から取り除かれた廃棄トナーを搬送し、図示しない廃棄トナー室に搬送する廃棄トナー搬送機構を備えてもよい。
【0028】
感光ドラム12、帯電ローラ13、クリーニングローラ14、現像ローラ17、及び供給ローラ18は、例えば、モータ及び駆動力伝達機構などを含む回転駆動部材(図示せず)からの駆動力によって、図中矢印方向に回転する。また、帯電ローラ13、現像ローラ17、供給ローラ18、及び現像ブレード19は、電源回路(図示せず)によって、バイアス電圧が印加される。
【0029】
感光ドラム12、帯電ローラ13、及びクリーニングローラ14は、感光ドラム12の軸線方向(帯電ローラ13及びクリーニングローラ14の軸線方向に平行である)の両端に配置したサイドフレーム(図示せず)によって回転可能に支持されている。また、現像ローラ17、供給ローラ18、及び現像ブレード19も、感光ドラム12の軸線方向の両端に配置したサイドフレーム(図示せず)によって回転可能に支持されている。サイドフレームは、例えば、フレーム部材11の一部を構成する、又は、フレーム部材11に固定されている部材である。フレーム部材11は、トナーカートリッジ30が装着されるカバーフレームを含み、カバーフレームには、トナーカートリッジ30からのトナー補給のためのトナー補給口が設けられている。
【0030】
トナーカートリッジ30は、各色の画像形成ユニット1K,1Y,1M,1Cの上部に取り付けられ、各色の画像形成ユニット31K,1Y,1M,1Cに対して、着脱自在であり、トナーが消費されて残量少になったり、部品が劣化したりしたときなどに交換される。
【0031】
なお、本発明が適用可能な画像形成ユニット1の構造は図示の例に限定されない。
【0032】
《1−1−3》帯電装置
図3は、第1の実施形態に係る帯電装置15の構造を概略的に示す図である。図3に示されるように、帯電装置15は、帯電ローラ13と、この帯電ローラ13の外周面(第1の外周面)13bをクリーニングするクリーニングローラ14とを有している。
【0033】
帯電ローラ13は、例えば、軸線13aを中心に回転する芯金としての導電性金属シャフト131と、この金属シャフト131の外周面を覆うエピクロルヒドリンゴム等の半導電性のゴム部材132とから構成されている。帯電ローラ13は、図示しない付勢部材により所定の圧力をもって感光ドラム12の表面12aに当接しており、感光ドラム12の回転に伴い従動回転する。例えば、帯電ローラ13は、感光ドラム12の矢印D1方向の回転駆動に伴い、接触面の摩擦抵抗により、矢印D2方向に従動回転する。帯電ローラ13は、その回転動作中には、図示しない制御部の指令により、電源16によりシャフト部材131に所定のバイアス電圧が印加されている。このようにして、帯電ローラ13により感光ドラム12の外周面12aが所定の電位に帯電される。
【0034】
クリーニングローラ14は、帯電ローラ13の外周面13bをクリーニングするクリーニング部材であり、帯電ローラ13の外周面13bに図示しない付勢部材により所定の圧力を持って当接している。クリーニングローラ14は、例えば、帯電ローラ13の矢印D2方向の回転駆動に伴い、接触面の摩擦抵抗により、矢印D3方向に従動回転する。
【0035】
《1−1−4》クリーニングローラ
図4(a)〜(c)は、第1の実施形態に係るクリーニングローラ14の構造を概略的に示す正面図、側面図、及びIV−IV線断面図である。また、図5(a)〜(c)は、第1の実施形態に係るクリーニングローラ14のシャフト部材141の構造を概略的に示す正面図、側面図、及びV−V線断面図である。
【0036】
クリーニングローラ14は、帯電ローラ13の外周面13bをクリーニングするクリーニング部材である。クリーニングローラ14は、軸線14aを中心に回転可能なシャフト部材141と、シャフト部材141の外周面141aを被覆し、帯電ローラ131の外周面13bに当接する外周面(第3の外周面)14bを有する弾性層142を備えている。弾性層142は、例えば、スポンジ層142である。スポンジ層142は、連続発泡型のポリウレタンスポンジであることが望ましい。シャフト部材141は、外周面(第2の外周面)141aを有する円柱状であり、例えば、金属から構成される。シャフト部材141は、外周面141aの内のスポンジ層142に接する領域に、軸線方向に長さを有するように延在する1又は複数本の長溝143を有している。スポンジ層142は、連続的な繋がりを有する複数の微小空間であるセル145を有する多孔体である。また、長溝143の各々は、少なくとも一端がスポンジ層142の外側において開口する開口部143aを有することが望ましい。長溝143は、例えば、シャフト部材141の引き抜き加工によって形成することができる。また、長溝143の各々は、シャフト部材141の外周面(第2の外周面)141aの内のスポンジ層142に接する領域において、軸線方向の全域を含むように延在することが望ましい。こうすることにより、スポンジ層142を通して、長溝143に達した異物を回収する能力を、軸線方向の全域で得ることができるからである。
【0037】
また、クリーニングローラ14の両端部には、長溝143の開口部143aに通じる収容空間を持つ異物収容部144が備えられている。ただし、長溝143の開口部143aを設けることにより、長溝143内に収容された異物が開口部143aから押し出され、異物収容部144に収容される。開口部143a及び異物収容部144を備えた形態が望ましいが、これらを備えない場合であっても、長溝143の容積に応じた異物の回収性能がある。
【0038】
図6は、第1の実施形態に係るクリーニングローラ14のスポンジ層142の一部の構造を拡大して示す断面図である。また、図7は、図6に示されるクリーニングローラ14のスポンジ層142の一部の構造を拡大して示す断面図である。
【0039】
スポンジ層142は、その表面及び内部に一様にセル(間隙又は微小空間)145が存在し、セル145間に連続的な繋がりを有している連続気泡型の多孔体であり、表面で捕集したトナーなどの異物T1がセル145間を移動できる構造となっている。連続気泡型の構造を拡大すると、図6に示されるように、隣り合うセル145同士が部分的に繋がった状態となっている。そのため、異物T1(例えば、空気のような気体、水のような液体、トナーなどの微小な粒子など)は、繋がり合うセル145の空間を、図6の矢印D4に示すような経路で通り抜けることができる。
【0040】
セル145の大きさについて、図6及び図7に示すスポンジ層142内部の概略図を使用して、説明する。スポンジ層142は、スポンジ材で構成されたセル壁146と、セル壁146の間に形成された微小空間としてのセル(発砲セル)145とを含む。複数のセル145は、互いに繋がった連結口145aを有している。セル145を楕円と仮定したときの焦点位置を145bとし、セル145の深さ方向(すなわち、スポンジ層142の厚み方向)の半径をRaとし、セル145の幅方向(すなわち、深さ方向に直交する方向)の半径をRbとし、焦点位置における発泡セル145の幅をQfとすると、
Qf=2・(Ra)/Rbとなる。また、隣接するセル145巻の連結口の幅Qhは、異物が通り抜ける上でスポンジ層142の硬度を極端に上昇させない大きさがよく、トナー粒径の2〜3倍の大きさであることが好ましい。また、スポンジ層142の軸線14a方向の両端には、シャフト部材141の外周に密着し、装置内側側面が長溝143を含めて、スポンジ層142と接触しているリング状の異物収容部144が備えられている。
【0041】
《1−2》第1の実施形態の動作
第1の実施形態に係る画像形成装置において印刷動作が開始されると、制御部(図示せず)からの指示により、感光ドラム12は、モータ及びギヤなどの駆動機構からの駆動力によって回転する。この回転に伴い、各ローラ及び機構部は、感光ドラム12に係合している動力伝達機構(図示せず)を通して伝達される駆動力により、所定の動作を行う。このとき、帯電ローラ13、現像ローラ17、供給ローラ18には所定の電圧が印加される。このようにして、各ローラが電圧を印加された状態で、所定の動作を行い、印刷動作が行われる。このときに、帯電装置15では、所定の圧力で帯電ローラ13が感光ドラム12に当接しているため、各ローラの接触部の摩擦力により、帯電ローラ13は感光ドラム12の回転に従い連れ回り回転をする。また、帯電ローラ13が回転すると帯電ローラ13に所定の圧力で当接しているクリーニングローラ14は接触部の摩擦抵抗により帯電ローラ13の回転に従い連れ回り回転をする。このように帯電装置15では、感光ドラム12に接触しながら回転動作を行い、同時に、制御部から電圧を印加され、感光ドラム12の表面12aを帯電させている。
【0042】
印刷動作中に、転写装置4により感光ドラム12の表面のトナー像を記録媒体(用紙)に転写した際に、用紙に移動できなかった残トナーや紙粉などの異物が感光ドラム12の表面に残留又は付着することがある。このような異物は、感光ドラム12の回転により、転写装置4を通過後、回転方向下流側に配置されたクリーニングブレード21bにより掻き取られ、回収されている。しかしながら、クリーニングブレード21bによる感光ドラム12の表面の異物の掻き取りにおいては、微小な異物が清掃しきれずにクリーニングブレード21bを通過し、感光ドラム12の表面に残留することがある。この徴小な異物は、感光ドラム12の回転により、回転方向下流側に移動し、回転方向下流側に位置する帯電装置15の帯電ローラ13の表面に移動することがある。
【0043】
上記説明したように、印刷動作においては、感光ドラム12の表面にはトナー等の異物があり、その異物をクリーニングブレード21bで清掃しているが、清掃しきれずにすり抜けた異物が帯電ローラ13に付着することがある。
【0044】
図8は、第1の実施形態に係る帯電装置15の構造及びクリーニングローラ14が異物を捕集する原理を示す図である。帯電ローラ13の表面に付着した異物(付着物)T1は帯電ローラ13の回転動作により矢印D2方向に運搬され、クリーニングローラ14との接触部P0に到達する。接触部P0では、クリーニングローラ14の外周面14aにあるスポンジ層142のセル145により、耐電ローラ13上の異物T1を捕獲し、捕獲された異物T1は、スポンジ層142内の微小空間であるセル145内に蓄積される。同時に、スポンジ層142は、帯電ローラ13と接触する際に接触部P0において、帯電ローラ13から回転軸14aに向かう圧力を受け、変形するため(又は、後から捕集された異物に押されて)、セル145に蓄積された異物T1はスポンジ層142の中心側に徐々に移動し、シャフト部材141の長溝143に到達し、貯蔵される。このようにして、帯電ローラ13の表面に付着した異物T1はクリーニングローラ14のスポンジ層142の外周面14aのセル145により捕獲され、捕獲された異物T1はスポンジ層142内のセル145内を移動し、その後、シャフト部材141の長溝143に貯蔵される。
【0045】
長溝143に貯蔵された異物T1は、長溝143内に貯蔵されたままであってもよいが、長溝143の端部に開口部143aを設けることによって異物収容部144に回収することもできる。
【0046】
《1−3》第1の実施形態の効果
以上に説明したように、第1の実施形態に係るクリーニングローラ14を用いれば、帯電ローラ13の表面に付着した残トナーや紙粉などの異物T1をクリーニングローラ14のスポンジ層142で捕集し、連結されたセル143内を移動させて長構143に貯蔵することができるので、セル145が異物T1によって飽和し難い。このため、異物T1の飽和によるスポンジ層142の硬度の上昇が生じ難く、又は、生じなくすることができ、適切な硬度(弾性)の維持が可能となる。また、セル145が飽和し難い、又は、しないため、長期間に渡り異物T1の捕集が可能であり、帯電ローラ13の異物除去能力を長期にわたり高い能力に維持でき、感光ドラム12において帯電ムラの発生しない印刷動作が可能となる。
【0047】
また、長溝143の端部に開口部143a及び異物収容部144を設けることによって、長溝143内に収容された異物T1の一部が長溝143の外に排出される構造とした場合には、クリーニングローラ14の異物除去能力を一層長く維持できる。
【0048】
《2》第2の実施形態
《2−1》第2の実施形態の構成
第2の実施形態に係る画像形成装置、画像形成ユニット、及び帯電装置は、クリーニングローラのシャフト部材の長溝の形状の点において、第1の実施形態に係る画像形成装置、画像形成ユニット、及び帯電装置と相違する。クリーニングローラのシャフト部材の長溝の形状以外の点については、第2の実施形態は、第1の実施形態と同じである。したがって、第2の実施形態の説明に際しては、図1から図3までをも参照する。
【0049】
図9(a)〜(c)は、第2の実施形態に係るクリーニングローラ54の構造を概略的に示す正面図、側面図、及びIX−IX線断面図である。また、図10(a)〜(c)は、第2の実施形態に係るクリーニングローラ54のシャフト部材541の構造を概略的に示す正面図、側面図、及びX−X線断面図である。
【0050】
クリーニングローラ54は、帯電ローラ13の外周面13bをクリーニングするクリーニング部材である。クリーニングローラ54は、軸線54aを中心に回転可能なシャフト部材541と、シャフト部材541の外周面541aを被覆し、帯電ローラ131の外周面13bに当接する外周面(第3の外周面)54bを有する弾性層542を備えている。弾性層542は、例えば、スポンジ層542であり、その構造は、第1の実施形態のものと同じである。シャフト部材541は、外周面(第2の外周面)541aを有する円柱状であり、例えば、金属から構成される。シャフト部材541は、外周面541aの内のスポンジ層542に接する領域に、軸線方向に長さを有するように延在する1又は複数本の長溝543を有している。長溝543の各々は、軸線54a方向に対して傾斜して延在する傾斜部分を有する傾斜長溝である。長溝543の傾斜部分は、シャフト部材541の軸線54a方向の中央位置を中心として対称な形状を有している。長溝543の傾斜部分は、シャフト部材541の軸線54aの中央位置に近いほど、シャフト部材541の回転方向について先行するように、シャフト部材541の回転方向に先端角部543bを向けるように配置されていることが望ましい。
【0051】
また、シャフト部材542の端部には異物収容部544を配置することが望ましい。これは、クリーニングローラ54の長溝543自体で異物を貯蔵できるが、開口部543aに繋がる異物収容部544を設けることによって、異物の回収を長期間にわたり行うことができる。なお、異物収容部544を、クリーニングブレード21bで掻き取られた廃棄トナーの回収及び収容機構に繋げることも可能である。
【0052】
《2−2》第2の実施形態の動作
帯電ローラ13の表面に付着した異物T1は、第1に実施形態の場合と同様に、帯電ローラ13とクリーニングローラ54の接触部P0において、スポンジ層542の外周面にあるセル145により捕獲され、その後、スポンジ層542のセル145を通り、内側に移動し、シャフト部材541の傾斜長溝543に貯蔵される。この清掃動作において、帯電ローラ13とクリーニングローラ54の接触部では、クリーニングローラ54が所定の圧力で帯電ローラ13に当接しているため、スポンジ層542は、圧力によりクリーニングローラ54の軸線(中心軸)54aに直行する方向で中心軸に向かう方向に圧縮され変形している。この変形により、傾斜長溝543内に貯蔵されている異物T1も圧力を受けるため、異物T1はシャフト部材541の長手方向に沿って、中央位置から両側端部に向かい徐々に移動する。
【0053】
この移動について、図11(a)〜(d)を用いて、詳細に説明する。図11(a)〜(d)は、第2の実施形態に係る帯電装置によって異物T1がクリーニングローラの傾斜長溝543に沿って移動する原理を示す図である。図11(b)〜(d)は、図11(a)の矢印D5方向に見たクリーニングローラ54(帯電ローラ13を図示しない)を示す正面図とその断面図である。
【0054】
複数本ある傾斜長溝の1本である傾斜長溝543で、この傾斜長溝543の軸線54a方向の中央付近に貯蔵された異物T1がある。図11(b)の状態では、異物T1は、帯電ローラ13とクリーニングローラ54の接触部P0の領域内には入っておらず、クリーニングローラ54の回転方向の上流側に位置している。この状態より、微小時間が経過し、クリーニングローラ54が回転し、図11(c)の位置になると、傾斜長溝543の異物T1がある範囲は、接触部P0の領域内に移動する。このとき、スポンジ層542の変形により、異物T1にはクリーニングローラ54の外周から軸線54aに向かう圧力を受ける。また、傾斜長溝543は、接触部P0に対して傾斜しているため、軸線54aに向かう圧力によって、異物T1には、クリーニングローラ54の長手方向の中央から端部方向に向かう圧力が加わり、異物T1が移動する。このため、異物T1は、中央から端部に向けて少し移動する。さらにクリーニングローラ54が回転し、図11(d)の位置になると、傾斜長溝543内の異物T1が移動すると、異物T1が接触部P0の領域を通り抜け、傾斜長溝543内の端部方向への異物T1の移動は一旦停止する。この移動がクリーニングローラ54の回転時の帯電ローラ13との接触部を通過するたびに起こるので、最終的には、異物T1は、端部の異物収容部544に入り込み、貯蔵される。
【0055】
このように、帯電ローラ13とクリーニングローラ54との接触部P0に対して傾斜を持った傾斜長溝543が、クリーニングローラ54の回転に伴い、接触部P0を通過して行く際に、傾斜長溝543内に貯蔵された異物T1は、クリーニングローラ14の長手方向の中央部から外側にスポンジ層542の変形による圧力によってシャフト部材541の外側端部に移動する。そして、異物T1は、異物収容部544に貯蔵される。また、接触部P0を通過する傾斜長溝543は、クリーニングローラ54の回転により、長手方向の位置が変化するため、帯電ローラ13の清掃ムラが小さくなっている。
【0056】
《2−3》第2の実施形態の効果
以上のように、第2の実施形態によれば、クリーニングローラ54のシャフト部材541の傾斜長溝543を軸線54a方向の中央より端部に向かい、端部の長溝位置が中央部よりもシャフト回転方向下流側に位置する左右対称の傾斜長溝543としたことにより、傾斜長溝543に貯蔵された異物T1をクリーニングローラ54の端部に効率よく移動させることが可能となる。このため、クリーニングローラ54による異物収容量が増加し、清掃力の持続量の向上、及び、スポンジ層542の薄肉化による装置小型化が可能となる。
【0057】
さらに、クリーニングローラ54のシャフト部の傾斜長溝が帯電ローラ13との接触部P0を軸線54a方向で移動しながら通過するため、傾斜長溝543の有無によるスポンジ層542の変形状態の変化が少なく、安定して、効率の良い清掃が可能となる。これらにより、帯電ローラ13の清掃が長期にわたり維持でき、帯電ムラの発生しない印刷動作が可能となる。
【0058】
《2−4》第2の実施形態の変形例
図12は、第2の実施形態の変形例に係るクリーニングローラのシャフト部材641の構造を概略的に示す正面図である。図12に示されるように、長溝643の各々は、シャフト部材641の第2の外周面641aに沿って形成された螺旋形状であってもよい。
シャフト部材641は、外周面(第2の外周面)641aを有する円柱状であり、例えば、金属から構成される。シャフト部材641は、外周面641aの内のスポンジ層に接する領域に、軸線方向に長さを有するように延在する1又は複数本の螺旋長溝643を有している。螺旋長溝643の各々は、軸線方向に対して傾斜して延在する傾斜部分を有する。螺旋長溝643の傾斜部分は、シャフト部材641の軸線方向の中央位置を中心として対称な形状を有している。螺旋長溝643の傾斜部分は、シャフト部材641の軸線の中央位置に近いほど、シャフト部材641の回転方向について先行するように、シャフト部材641の回転方向に先端角部643bを向けるように配置されていることが望ましい。この場合にも、図9(a)〜(c)の場合と同様の効果を得ることができる。
【0059】
《3》他の変形例
図13は、第1及び第2の実施形態の変形例に係るクリーニングローラ74のシャフト部材741の長溝743の断面形状を示す図である。第1及び第2の実施形態においては、クリーニングローラのシャフト部材の長溝の断面形状は、図4(c)及び図9(c)に示されるように、半円形状又はU字状であったが、図13に示されるように、長溝743の断面形状をV字状にしてもよい。この場合には、長溝743の開口面積が広くなるので、外側から中心軸に向かう圧力を受けたスポンジ層742が長溝743内に入り込み易くなり、クリーニングローラ74が捕集した異物に対して、軸線方向外側に向かう力が付与され易くなる。
【0060】
図14は、第1及び第2の実施形態の変形例に係るクリーニングローラ84のシャフト部材841の長溝843の断面形状を示す図である。第1及び第2の実施形態においては、クリーニングローラのシャフト部材の長溝の断面形状は、図4(c)及び図9(c)に示されるように、半円形状又はU字状であったが、図14に示されるように、長溝843の断面形状を略円形状又は略楕円形状にしてもよい。この場合には、長溝843の開口面積が小さくなるので、外側から中心軸に向かう圧力を受けたスポンジ層842が長溝843内に多少入り込み難くなるが、クリーニングローラ84が捕集した異物を収容できる空間の容積が増加するという利点がある。
【0061】
なお、図示していないが、長溝の深さは均一であってもよいが、均一ではなく傾斜していてもよい。例えば、長溝の深さを、軸線方向中央で浅くし、外側に近付くほど深くするように緩やかな傾斜を設けることによって、クリーニングローラが捕集した異物の軸線方向外側に向かう移動をスムーズにすることができる。
【符号の説明】
【0062】
1,1K,1Y,1M,1C 画像形成ユニット、
2,2K,2Y,2M,2C 露光装置、
3 定着装置、 4 転写装置、 4K,4Y,4M,4C 転写ローラ、
5 給紙カセット、 6 給紙機構、 7 無端ベルト、 8 駆動ローラ、
9 テンションローラ、 10 ユニット本体、 11 フレーム部材、
12 感光ドラム(像担持体)、 13 帯電ローラ、
14,54,74,84 クリーニングローラ、
141、541,641,741,841 シャフト部材、
141a シャフト部材の外周面(第2の外周面)、
142,542,742,842 スポンジ層(弾性層)、
143,543,643,743,843 長溝、
144,544 異物収容部、 145 セル、
15 帯電装置、 17 現像ローラ、 18 供給ローラ、 19 現像ブレード、
21 クリーニング装置、 30 トナーカートリッジ、 100 筺体。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
像担持体を帯電させる帯電部材の第1の外周面をクリーニングするクリーニングローラであって、
第2の外周面を有する円柱状であり、軸線を中心に回転可能なシャフト部材と、
前記シャフト部材の前記第2の外周面を被覆し、前記帯電部材の前記第1の外周面に当接する第3の外周面を有する弾性層と
を備え、
前記シャフト部材は、前記軸線に平行な軸線方向に長さを有するように延在する1又は複数本の長溝を有し、
前記弾性層は、連続的な繋がりを有する複数の微小空間を有する多孔体である
ことを特徴とするクリーニングローラ。
【請求項2】
前記長溝の各々は、前記第2の外周面の内の前記弾性層に接する領域において、前記軸線方向の全域を含むように延在することを特徴とする請求項1に記載のクリーニングローラ。
【請求項3】
前記長溝の各々は、少なくとも一端が前記弾性層の外側において開口する開口部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のクリーニングローラ。
【請求項4】
前記開口部は、前記軸線方向における前記弾性層の端部に存在することを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載のクリーニングローラ。
【請求項5】
前記長溝の各々は、前記軸線方向に平行な直線部分を有することを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載のクリーニングローラ。
【請求項6】
前記長溝の各々は、前記軸線方向に対して傾斜して延在する傾斜部分を有することを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載のクリーニングローラ。
【請求項7】
前記長溝の各々は、前記シャフト部材の前記第2の外周面に沿って形成された螺旋形状であることを特徴とする請求項6に記載のクリーニングローラ。
【請求項8】
前記傾斜部分は、前記シャフト部材の前記軸線方向の中央位置を中心として対称な形状を有することを特徴とする請求項6又は7に記載のクリーニングローラ。
【請求項9】
前記傾斜部分は、前記シャフト部材の前記軸線方向の中央位置に近いほど、前記シャフト部材の回転方向について先行するように、前記シャフト部材の回転方向に先端角部を向けるように配置されたことを特徴とする請求項6から8までのいずれか1項に記載のクリーニングローラ。
【請求項10】
前記弾性層は、連続発泡型のポリウレタンスポンジで形成されたスポンジ層であることを特徴とする請求項1から9までのいずれか1項に記載のクリーニングローラ。
【請求項11】
像担持体を帯電させる帯電部材と、
該帯電部材の第1の外周面をクリーニングするクリーニングローラと、
を備え、
前記クリーニングローラは、
第2の外周面を有する円柱状であり、軸線を中心に回転可能なシャフト部材と、
前記シャフト部材の前記第2の外周面を被覆し、前記帯電部材の前記第1の外周面に当接する第3の外周面を有する弾性層と
を備え、
前記シャフト部材は、前記軸線に平行な軸線方向に長さを有するように延在する1又は複数本の長溝を有し、
前記弾性層は、連続的な繋がりを有する複数の微小空間を有する多孔体である
ことを特徴とする帯電装置。
【請求項12】
前記クリーニングローラの端部に、前記長溝の開口部に通じる収容空間を持つ異物収容部をさらに備えたことを特徴とする請求項11に記載の帯電装置。
【請求項13】
像担持体と、
該像担持体を帯電させる帯電装置と、
前記像担持体に形成された静電潜像を現像して現像剤像とする現像装置と
を有し、
前記帯電装置は、
前記像担持体を帯電させる帯電部材と、
該帯電部材の第1の外周面をクリーニングするクリーニングローラと、
を備え、
前記クリーニングローラは、
第2の外周面を有する円柱状であり、軸線を中心に回転可能なシャフト部材と、
前記シャフト部材の前記第2の外周面を被覆し、前記帯電部材の前記第1の外周面に当接する第3の外周面を有する弾性層と
を備え、
前記シャフト部材は、前記軸線に平行な軸線方向に長さを有するように延在する1又は複数本の長溝を有し、
前記弾性層は、連続的な繋がりを有する複数の微小空間を有する多孔体である
ことを特徴とする画像形成ユニット。
【請求項14】
像担持体と、
該像担持体を帯電させる帯電装置と、
前記像担持体に静電潜像を形成する露光装置と、
前記像担持体に形成された前記静電潜像を現像して現像剤像を形成する現像装置と、
前記現像剤像を記録媒体に転写する転写装置と
を有し、
前記帯電装置は、
前記像担持体を帯電させる帯電部材と、
該帯電部材の第1の外周面をクリーニングするクリーニングローラと、
を備え、
前記クリーニングローラは、
第2の外周面を有する円柱状であり、軸線を中心に回転可能なシャフト部材と、
前記シャフト部材の前記第2の外周面を被覆し、前記帯電部材の前記第1の外周面に当接する第3の外周面を有する弾性層と
を備え、
前記シャフト部材は、前記軸線に平行な軸線方向に長さを有するように延在する1又は複数本の長溝を有し、
前記弾性層は、連続的な繋がりを有する複数の微小空間を有する多孔体である
ことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−247479(P2012−247479A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−116771(P2011−116771)
【出願日】平成23年5月25日(2011.5.25)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】