説明

クリーニング用洗剤とそのクリーニング用洗剤を使用する洗濯機

【課題】 油溶性汚れと水溶性汚れの両方の汚れを落とすことができ、ドライクリーニング溶剤と特殊水との乳化状態を長期にわたって保持することができ、かつドライクリーニング溶剤と水の分離を容易に行うことができるクリーニング用洗剤と、乳化状態を保持するためのクリーニング用洗剤を使用する洗濯機を提供する。
【解決手段】 最初にイオン交換樹脂を通過させ、次にトルマリン46と金属48とを混在させたものとに通過させて成る特殊水と、ドライクリーニング溶剤と、ひまし油とを混合する者である。特殊水とドライクリーニング溶剤の重量比を40:60〜60:40とし、ドライクリーニング溶剤の重量100に対し前記ひまし油の重量3以上とする。これによって、特殊水とドライクリーニング溶剤との乳化を可能とし、更にその乳化状態を長期間保持することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、油溶性汚れと水溶性汚れの両方の汚れを落とすためのクリーニング用洗剤と、そのクリーニング用洗剤を使用する洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から一般に、ドライクリーニング用の洗剤としては、有機溶剤であるドライクリーニング溶剤を使用している。このドライクリーニング溶剤には、石油系溶剤(可燃性)や塩素系溶剤(不燃性)やアルコール等があり、一般には石油系溶剤(可燃性)が使用されている。ドライクリーニング溶剤は、汚れの溶解力が大きく、衣類の素材に悪影響を及ぼさず、クリーニング後の乾燥が容易であるという利点を有している。
【0003】
しかし、石油系溶剤であるドライクリーニング溶剤のみを使用して洗濯した場合に、衣類にダイオキシンが付着したり、衣類にドライクリーニング溶剤の臭いが残ったりするという不具合があった。また、ドライクリーニング溶剤のみを使用して洗濯すると、油溶性の汚れが落ちるが、水溶性の汚れが良く落ちないという不具合があった。
【0004】
ドライクリーニング溶剤を主に使用し、水溶性の汚れを落とすための技術が、特許文献1や特許文献2に提案されている。これらの特許文献では、ドライクリーニング溶剤と水とに界面活性剤を加えて混合することで、ドライクリーニング溶剤と水とを乳化させ、ドライクリーニング溶剤で油溶性の汚れを落とし、水で水溶性の汚れを落としている。水と油の乳化には、油の中に水が分散するW/O型エマルジョンと、水の中に油が分散するO/W型エマルジョンとの2種類に分けられるが、特許文献1や特許文献2におけるドライクリーニング溶剤と水との乳化は、油の中に水が分散するW/O型エマルジョンである。
【0005】
【特許文献1】特開2001−181687
【特許文献1】特開平8−284062
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
W/O型エマルジョンの洗剤を使用してクリーニングを行うと、油溶性の汚れと水溶性の汚れの両方の汚れを落とすことができる。しかし、衣類の色落ちがしたり、衣類が縮んだりする不具合が発生する。また、W/O型エマルジョンの乳化では、短期間で乳化状態が分離し、洗剤として長期保存することができないという不具合があった。ドライクリーニング溶剤の重量比が大きい場合には、ダイオキシンを含み、溶剤の臭いが依然として解消できないという不具合もあった。更に、ドライクリーニング溶剤が可燃性のある石油系溶剤のみの場合には、着火点が40℃程度の低さであり、保管温度を低く保たなければならなかった。
【0007】
更に、環境保護の観点から、洗浄後の洗剤は、エマルジョンを破壊して水をドライクリーニング溶剤や界面活性剤から分離して、廃棄しなければならない。この分離方法には、重力による自然分離方法や、遠心分離方法や、加熱による分離方法や、電圧をかけて分離する方法等があるが、どの方法も時間がかかったり、費用がかかったりする欠点があった。
【0008】
本発明はこの点に鑑みてなされたもので、油溶性汚れと水溶性汚れの両方の汚れを落とすことができ、ドライクリーニング溶剤と特殊水との乳化状態を長期にわたって保持することができ、かつドライクリーニング溶剤と水の分離を容易に行うことができるクリーニング用洗剤を提供することを目的とする。
【0009】
本発明は更に、クリーニング用洗剤をドライクリーニング装置内で数十回から数百回循環使用する場合に、ドライクリーニング溶剤と特殊水との乳化状態を保つことを可能にするクリーニング用洗剤を使用した洗濯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るクリーニング用洗剤水は、水を最初にイオン交換樹脂を通過させ、次にトルマリンと水に溶けて人体に悪影響を及ぼすことがない金属とを混在させたものとに通過させて、その後マイナス電子を有する岩石を通過させて成る第1特殊水と、ドライクリーニング溶剤と、ひまし油とを混合して成るものであって、前記第1特殊水と前記ドライクリーニング溶剤の重量比を40:60〜60:40とし、前記ドライクリーニング溶剤の重量100に対し前記ひまし油の重量3以上としたことを特徴とするものである。本発明は、前記ドライクリーニング溶剤の重量100に対し前記ひまし油の重量7以上としたことを特徴とするものである。本発明は、前記イオン交換樹脂がイオン交換によってナトリウムイオンを発生させることを特徴とするものである。本発明は、前記金属がアルミニウム,ステンレス及び銀のうちの少なくとも1つから成ることを特徴とするものである。本発明は、前記トルマリンと前記金属との重量比を10:1〜1:10としたことを特徴とするものである。本発明は、前記トルマリンはセラミックに対し重量比10%以上の割合で混合させて800°C以上で加熱したものとすることを特徴とするものである。本発明は、前記マイナス電子を有する岩石が黒曜石,真珠岩及び松脂岩のうちの少なくとも1つから成ることを特徴とするものである。本発明は、前記マイナス電子を有する岩石を800°C以上で加熱したものとすることを特徴とするものである。
【0011】
本発明に係るクリーニング用洗剤水は、水を最初にイオン交換樹脂を通過させ、次にトルマリンと水に溶けて人体に悪影響を及ぼすことがない金属とを混在させたものとに通過させて成る第2特殊水と、ドライクリーニング溶剤と、ひまし油とを混合して成るものであって、前記第2特殊水と前記ドライクリーニング溶剤の重量比を40:60〜60:40とし、前記ドライクリーニング溶剤の重量100に対し前記ひまし油の重量3以上としたことを特徴とするものである。本発明は、前記ドライクリーニング溶剤の重量100に対し前記ひまし油の重量7以上としたことを特徴とするものである。本発明は、前記イオン交換樹脂がイオン交換によってナトリウムイオンを発生させることを特徴とするものである。本発明は、前記金属がアルミニウム,ステンレス及び銀のうちの少なくとも1つから成ることを特徴とするものである。本発明は、前記トルマリンと前記金属との重量比を10:1〜1:10としたことを特徴とするものである。本発明は、前記トルマリンはセラミックに対し重量比10%以上の割合で混合させて800°C以上で加熱したものとすることを特徴とするものである。
【0012】
本発明に係るクリーニング用洗剤水は、水を最初にイオン交換樹脂を通過させ、次にマイナス電子を有する岩石に通過させて、その後トルマリンと水に溶けて人体に悪影響を及ぼすことがない金属とを混在させたものとに通過させて成る第3特殊水と、ドライクリーニング溶剤と、ひまし油とを混合して成るものであって、前記第3特殊水と前記ドライクリーニング溶剤の重量比を40:60〜60:40とし、前記ドライクリーニング溶剤の重量100に対し前記ひまし油の重量3以上としたことを特徴とするものである。本発明は、前記ドライクリーニング溶剤の重量100に対し前記ひまし油の重量7以上としたことを特徴とするものである。本発明は、前記イオン交換樹脂がイオン交換によってナトリウムイオンを発生させることを特徴とするものである。本発明は、前記金属がアルミニウム,ステンレス及び銀のうちの少なくとも1つから成ることを特徴とするものである。本発明は、前記トルマリンと前記金属との重量比を10:1〜1:10としたことを特徴とするものである。本発明は、前記トルマリンはセラミックに対し重量比10%以上の割合で混合させて800°C以上で加熱したものとすることを特徴とするものである。本発明は、前記マイナス電子を有する岩石が黒曜石,真珠岩及び松脂岩のうちの少なくとも1つから成ることを特徴とするものである。本発明は、前記マイナス電子を有する岩石を800°C以上で加熱したものとすることを特徴とするものである。
【0013】
本発明に係るクリーニング用洗剤水は、最初にイオン交換樹脂を通過させ、次にマイナス電子を有する岩石に通過させて成る水(特殊水)と、ドライクリーニング溶剤と、ひまし油とを混合して成るものであって、前記特殊水と前記ドライクリーニング溶剤の重量比を40:60〜60:40とし、前記ドライクリーニング溶剤の重量100に対し前記ひまし油の重量3以上としたことを特徴とするものである。本発明は、前記ドライクリーニング溶剤の重量100に対し前記ひまし油の重量7以上としたことを特徴とするものである。本発明は、前記イオン交換樹脂がイオン交換によってナトリウムイオンを発生させることを特徴とするものである。本発明は、前記マイナス電子を有する岩石が黒曜石,真珠岩及び松脂岩のうちの少なくとも1つから成ることを特徴とするものである。本発明は、前記マイナス電子を有する岩石を800°C以上で加熱したものとすることを特徴とするものである。
【0014】
本発明のクリーニング用洗剤を使用する洗濯機は、水を最初にイオン交換樹脂を通過させ、次にトルマリンと水に溶けて人体に悪影響を及ぼすことがない金属とを混在させたものとに通過させて、その後マイナス電子を有する岩石を通過させて成る第1特殊水と、ドライクリーニング溶剤と、ひまし油とを混合して成るものであって、前記第1特殊水と前記ドライクリーニング溶剤の重量比を40:60〜60:40とし、前記ドライクリーニング溶剤の重量100に対し前記ひまし油の重量3以上としたクリーニング用洗剤を使用する洗濯機であって、ハウジングを有し、前記ハウジングの内部に吸入管と吐出管とを連結するポンプを備え、前記クリーニング用洗剤を前記ハウジング内部に貯留し、内部に貯溜する前記クリーニング用洗剤の上位に吸入管か吐出管の一方の開口部を配置し、内部に貯溜する前記クリーニング用洗剤の下位に吸入管か吐出管の他方の開口部を配置し、前記吐出管の下流側に網を配置し、前記ポンプから前記吐出管に吐出する流体を前記網に噴射することを特徴とするものである。本発明は、前記吐出管の出口付近にノズルを備え、前記ノズルからの流体を前記網に噴射させることを特徴とするものである。本発明は、前記吸入管の開口部を吐出管の開口部より上方に配置した場合において、前記吸入管における開口部より下方の位置に管の内外に通じる穴を設けたことを特徴とするものである。本発明は、前記ドライクリーニング溶剤の重量100に対し前記ひまし油の重量7以上としたことを特徴とするものである。本発明は、前記金属がアルミニウム,ステンレス及び銀のうちの少なくとも1つから成ることを特徴とするものである。本発明は、前記マイナス電子を有する岩石が黒曜石,真珠岩及び松脂岩のうちの少なくとも1つから成ることを特徴とするものである。
【0015】
本発明の洗濯機は、使用するクリーニング用洗剤を、前述の第1特殊水に代えて、前述の第2特殊水か、前述の第3特殊水か、前述の第4特殊水かのいずれかを使用しても良いものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明のクリーニング用洗剤では、ドライクリーニング溶剤と混合するための水(特殊水)は、界面活性作用を有するヒドロキシルイオン(H32-)を含んでいる。このため、界面活性剤を使用しなくても特殊水とドライクリーニング溶剤とを混合するだけで乳化し、水溶性汚れを落とすことができる。更に、特殊水とドライクリーニング溶剤とを乳化したものは、水の中に油が分散するO/W型エマルジョンであるので、洗濯後の衣類の色落ちや縮みを防止することができる。また、O/W型エマルジョンであるので、洗濯後の衣類にドライクリーニング溶剤の臭いがせず、更に衣類にダイオキシンが付着しない。本発明のクリーニング用洗剤は、O/W型エマルジョンであるので、使用後に水道水等の水を加えることによって、特殊水とドライクリーニング溶剤とを簡単に分離することができ、経済的でありかつ環境汚染を避けることができる。
【0017】
特殊水とドライクリーニング溶剤とにひまし油を混合することで長期間安定した乳化状態を保つことができる。更に、ドライクリーニング溶剤のみのものと比べて汚れをより落とすことができる。このため、本発明のクリーニング用洗剤は、長期間安定した品質を有する商品として販売して、倉庫等に長期間保存しておくことが可能となり、流通過程で販売が可能な商品となる。その上、本発明のクリーニング用洗剤はO/W型エマルジョンであるので、発火点は非常に高いため保管の際に発火の危険性が無い。
【0018】
本発明のクリーニング用洗剤は、洗濯機の内部においてドライクリーニング溶剤と乳化物と特殊水とに分離した状態で貯溜される。本発明に係る洗濯機は、ドライクリーニング溶剤を特殊水内に備えた網に噴射するか、特殊水をドライクリーニング溶剤内に備えた網に噴射するかすることで、特殊水とドライクリーニング溶剤とを網によって混合乳化させることができ、クリーニング用洗剤を入れ換えることなく再生循環して使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
次に、本発明のクリーニング用洗剤水について説明する。本発明のクリーニング用洗剤は、後述する特殊な水(以下「特殊水」とする)と、ドライクリーニング溶剤と、ひまし油とを混合して成るものである。特に、特殊水とドライクリーニング溶剤との重量比を、特殊水:ドライクリーニング溶剤=40:60〜60:40とし、ドライクリーニング溶剤の重量100に対して、ひまし油の重量を3以上とするものである。
【0020】
ここで、「特殊水」について説明する。「特殊水」には、4種類のものがあり、その4種類のものを「第1特殊水」、「第2特殊水」、「第3特殊水」、「第4特殊水」とし、以下、「第1特殊水」から「第4特殊水」までの製造方法について説明する。
【0021】
先ず、第1特殊水の製造方法を図1に基づいて説明する。図1に示すように、第1の軟水生成器10と第2の軟水生成器12とイオン生成器14と岩石収納器16とを、連絡管18a,18b,18cを介して、順に直列に連結する。第1の軟水生成器10に、例えば水道のような圧力のある水が水供給管20から連絡管22を介して供給される。水供給管20と連絡管22との間には、蛇口のような入口用開閉弁24が備えられ、連絡管22の途中には逆止弁26が備えられる。岩石収納器16の出口側には吐出管28が取り付けられ、吐出管28の先端または途中に出口用開閉弁30が備えられる。水道水の場合、水供給管20から送り出される水は、第1の軟水生成器10と第2の軟水生成器12とイオン生成器14と岩石収納器16の順を経て、出口用開閉弁30を開くことによって吐出管28から取り出される。水道水以外の場合は、図示しないが、水槽に溜めた水をポンプによって、水供給管20を経由して第1の軟水生成器10に導入する。
【0022】
第1の軟水生成器10と第2の軟水生成器12は、その内部に粒状のイオン交換樹脂32を細かい網(図示せず)に入れた状態で大量に収納する。イオン交換樹脂32を網に入れるのは、粒状のイオン交換樹脂32を洗浄するために取り出す際に、網ごと粒状のイオン交換樹脂32を取り出せるようにしたものである。第1の軟水生成器10と第2の軟水生成器12は、その高さを例えば80cmとし、内径を10cmとする。この際、イオン交換樹脂32の収納高さは、少なくともイオン交換が充分行なえるような高さとする。一方、イオン交換樹脂32の収納高さが高くなりすぎると(例えばイオン交換樹脂32の収納高さが約200cm以上になると)、イオン交換樹脂32が水の抵抗となって軟水生成器の内部を通過する流量が減少するため、イオン交換樹脂32の収納高さを適正な高さに設定する。イオン交換樹脂32を収納する容器を2つに分けたのは、第1の軟水生成器10や第2の軟水生成器12の高さを、イオン生成器14や岩石収納器16と同じ程度の高さに低く押えるためと、そこを通過する水の圧損失によって流量が減少することを避けるためである。なお、2つの軟水生成器10,12を1つにまとめて、1つの軟水生成器にすることも可能である。
【0023】
イオン交換樹脂32は、水道水や井戸水に含まれているCa2+やMg2+やFe2+等の金属イオンを除去して、水を軟水にするためのものである。イオン交換樹脂32としては、例えば、スチレン・ジビニルベンゼンの球状の共重合体を均一にスルホン化した強酸性カチオン交換樹脂(RzSO3 Na)を用いる。このイオン交換樹脂32は、水に含まれているCa2+やMg2+やFe2+等の金属イオンとは、以下のイオン交換反応を生じる。
2RzSO3Na + Ca2+ → (RzSO32Ca + 2Na+
2RzSO3Na + Mg2+ → (RzSO32Mg + 2Na+
2RzSO3Na + Fe2+ → (RzSO32Fe + 2Na+
即ち、イオン交換樹脂32を通すことによって、水に含まれているCa2+やMg2+やFe2+等を除去する。イオン交換樹脂32として強酸性カチオン交換樹脂(RzSO3Na)を用いることによって、ナトリウムイオン(Na+)が発生する。イオン交換樹脂32は、Na+以外のものが発生するものであっても構わないが、Na+を発生するものの方が抗菌作用並びに殺菌作用を有する点から好ましい。水道水や井戸水にCa2+やMg2+やFe2+等の金属が含まれて硬水となっている場合には、洗濯の際に通常の水と比べて大量の洗剤を必要とし、その大量の洗剤の使用による環境に悪影響を及ぼすおそれがある。このため、イオン交換樹脂32によって、水に含まれているCa2+やMg2+やFe2+等の金属イオンを除去する必要がある。
【0024】
水(H2O)がイオン交換樹脂32を通ることによって、水は以下のように変化する。
2O → H+ + OH- ……(1)
2O + H+ → H3+ ……(2)
即ち、(1)(2)に示すように、イオン交換樹脂32を通ることによって、水からは水酸化イオン(OH-)とヒドロニウムイオン(H3+)とが発生する。このヒドロニウムイオン(H3+)によって、水は界面活性作用を有する。
【0025】
もし、水が硬水であった場合に、イオン交換樹脂32を通過することによって、水からCa2+やMg2+やFe2+等の金属イオンが除去されて軟水となる。また、イオン交換樹脂32を通過することによって、水の中にNa+とOH-とヒドロニウムイオン(H3+)とが発生する。しかし、水道水に含まれている塩素(Cl)はイオン化しないでそのまま通過する。なお、イオン交換樹脂32の種類によっては、Na+が発生しないこともある。
【0026】
次に、前記イオン生成器14の部分断面図を図2に示す。イオン生成器14は、複数個のカートリッジ44を同じ配置で上下に連続して直列に連結したものである。各カートリッジ44の内部に、粒状のトルマリン46と板状の金属48とを収納する。トルマリンは、プラスの電極とマイナスの電極とを有するもので、このプラスの電極とマイナスの電極によって、水に4〜14ミクロンの波長の電磁波を持たせ、かつ水のクラスターを切断して界面活性作用を有するヒドロニウムイオン(H3+)を発生させるためのものである。その4〜14ミクロンの波長の電磁波が持つエネルギは0.004watt/cm2である。ここで、トルマリン46とは、トルマリン石を細かく砕いたものであっても良いが、トルマリンとセラミックと酸化アルミニウム(銀を含むものもある)との重量比を約10:80:10とする市販のトルマリンペレットと呼ばれるトルマリン混合体であっても良い。このトルマリンペレットに含まれるセラミックは、プラスの電極とマイナスの電極を分離しておく作用をする。ここで、トルマリン46は、トルマリンをセラミックに対し重量比10%以上の割合で混合させて800°C以上で加熱するものとし、水の攪拌によって所定の期間(例えば直径4mmで約3ヶ月)で消滅するものとしても良い。
【0027】
前記金属48としては、アルミニウム、ステンレス、銀の少なくとも1種類の金属を用いる。この金属48としては、水中で錆を発生させたり水に溶けたりしない金属が望ましく、更に人体に悪影響を及ぼさないものが望ましい。この金属48のうち、アルミニウムは殺菌作用や抗菌作用や漂白作用を有しており、ステンレスは殺菌作用や抗菌作用と共に洗浄向上作用を有しており、銀は殺菌作用や抗菌作用を有している。アルミニウムが漂白作用を有しており、ステンレスは洗浄向上作用を有しているが、銀はアルミニウムやステンレスよりも殺菌作用や抗菌作用が強いので、例えば、漂白作用が必要で、しかも殺菌作用や抗菌作用を強くしたい場合には、アルミニウムに銀を混ぜれば良い。金属48としては、銅や鉛は毒性を有しているので採用することができない。また、金等の高価な素材はコスト上からも採用することができない。前記トルマリン46と金属48との重量比は、10:1〜1:10程度が望ましい。
【0028】
カートリッジ44は一端を開放した筒状をしており、その底面50に多数の穴52が設けられている。カートリッジ44の内部にトルマリン混合体46と金属48とを入れた場合に、底面50の穴52をトルマリン46や金属48が通過しないように穴52の大きさを設定する。図2に示すように、各カートリッジ44は多数の穴52を設けた底面50を下側にし、その底面50の上にトルマリン46や金属48を載せる。そして、各カートリッジ44の内部を下位から上位に向かって流れるように設定する。即ち、各カートリッジ44においては、底面50の多数の穴52を通過した水が、下から上に向けてトルマリン46と金属48とに噴射するようにする。
【0029】
水道水は高い水圧を有するので、その水圧を有する水がカートリッジ44内のトルマリン46と金属48に勢いよく衝突し、その水の勢いでトルマリン46と金属48とがカートリッジ44内で攪拌されるように、穴52の大きさ並びに個数を設定する。水が通過する勢いを用いてトルマリン46と金属48をカートリッジ44内で攪拌する方法としては、種々の手段が考えられるが、どのような従来既知の撹拌手段を用いても構わない。水をトルマリンに噴射してトルマリンを攪拌するのは、その攪拌によってトルマリンと水とに摩擦が生じ、電極が水に溶け出して水のクラスターを切断し、ヒドロニウムイオン(H3+)を大量に発生させるためである。このように、水道水のような圧力のある水を穴52を通して下からトルマリン等に噴射することによって、攪拌手段を設けなくて済む。
【0030】
実際の設置例としては、内径5cmで深さが7cmの収容容積を有するカートリッジ44を4段に重ね、そのカートリッジ44内にトルマリン46と金属48とを充分収納するが、トルマリン46と金属48とがカートリッジ44内で自由に移動できるような分量とする。カートリッジ44の段数を増減しても構わないし、収容容積を大きくした1個のカートリッジ44にしても良い。このように、トルマリン46と金属48を収容容積を小さくした複数のカートリッジ44に分散させて、それらの複数のカートリッジ44を接続させることで、水の勢いによってトルマリン46と金属48との撹拌効率を高めることができる。
【0031】
トルマリン46にはプラス電極とマイナス電極とがあるため、トルマリンが水で攪拌されると、水(H2O)は水素イオン(H+)と水酸化イオン(OH-)とに解離する。
2O → H+ + OH- ……(1)
更に、水素イオン(H+)と水(H2O)とによって、界面活性作用を有するヒドロニウムイオン(H3+)が発生する。このヒドロニウムイオン(H3+)の発生量は、前記イオン交換樹脂32によって発生する量よりはるかに多い量である。
2O + H+ → H3+ ……(2)
このヒドロニウムイオン(H3+)の一部は、水(H2O)と結びついてヒドロキシルイオン(H32-)と水素イオン(H+)になる。
3+ + H2O → H32- + 2H+ ……(3)
このヒドロキシルイオン(H32-)は、ヒドロニウムイオン(H3+)と同様に界面活性作用を有し、衣類等を洗浄する働きをする。このヒドロキシルイオン(H32-)は特に、ドライクリーニング溶剤と第1特殊水とを混合乳化させ、O/W型エマルジョンとなる。
【0032】
イオン交換樹脂32を通過した水を、イオン生成器14を通過させることによって、水の内部にヒドロニウムイオン(H3+)とヒドロキシルイオン(H32-)とH+とOH-とが発生する。なお、イオン交換樹脂32を通過した塩素(Cl)と、イオン交換樹脂32で発生したNa+とは、反応することなくそのままイオン生成器14を通過する。
【0033】
イオン生成器14を通過した水を、次に、マイナス電子を帯びている岩石54を収納する岩石収納器16の内部を通過させる。マイナス電子を帯びている岩石54としては、現在知られているものとして黒曜石や真珠岩や松脂岩がある。黒曜石や真珠岩や松脂岩以外でも、マイナス電子を帯びている岩石であれば採用することができる。これら黒曜石や真珠岩や松脂岩は、原石の状態で−20〜−240mmVの酸化還元電位を有する。これらの黒曜石や真珠岩や松脂岩等を加工してパーライト(黒曜石等を砕いて800°C以上に熱したもの)にした時、−100〜−300mmVに酸化還元電位が上昇することが分かった。従って、マイナス電子を帯びている岩石54としては、黒曜石や真珠岩や松脂岩の原石でもよいが、それらのパーライトの方が望ましい。但し、岩石54は、水に溶けて衣類に付着して人体に害になるものを除く。岩石収納器16は例えば内径を10cmとし、高さを80cmの筒とし、その内部に例えば5mm〜50mm粒程度の大きさのマイナス電子を帯びている岩石54を、水の通過流量を落とさない程度の量を収容する。
【0034】
この岩石収納器16の内部に、イオン生成器14を通過した水を通過させると、水にe-(マイナス電子)が加えられる。この結果、水道水に含まれている塩素(Cl)はマイナス電子によって、塩素イオンとなる。
Cl + e- → Cl- ……(4)
このCl-と前記Na+とはイオンとして安定した状態になる。安定した状態とは、蒸発することなくイオン状態が長期間保たれることを意味する。また、前記ヒドロキシルイオン(H32-)もイオンとして安定した状態になる。
水が岩石54を通過することによって、イオン生成器14を通過した水と比べて、ヒドロニウムイオン(H3+)が更に発生し、かつヒドロキシルイオン(H32-)も更に発生する。
2O + H+ → H3+ ……(2)
3+ + H2O → H32- + 2H+ ……(3)
水が岩石54を通過することによって、その他に、以下の反応も発生する。
OH- + H+ → H2O ……(5)
2H+ + 2e- → 2H2 ……(6)
水が岩石収納器16を通過すると、岩石54のマイナス電子によって、水の酸化還元電位が+340mmvから−20〜−240mmVになる。水に代えてお湯を使うと、マイナスの酸化還元電位がより安定する。
【0035】
以上のように、水を先ずイオン交換樹脂32に通過させ、次にトルマリン46と金属48とに通過させ、最後に岩石54を通過させた水(この水が“第1特殊水”である)には、Na+と、Cl-と、H+と、OH-と、ヒドロニウムイオン(H3+)と、ヒドロキシルイオン(H32-)とが存在する。このヒドロキシルイオン(H32-)は、ドライクリーニング溶剤と第1特殊水とを乳化させる働きをする。また、この第1特殊水は、そのエネルギは0.004watt/cm2である4〜14ミクロンの波長の電磁波を有し、−20〜−240mmVの酸化還元電位を有する。
【0036】
この第1特殊水の水質検査結果を、以下に示す。この特殊水と比較する水道水の値をカッコ内に示す。塩素イオン:6.8mg/l(9.0mg/l)、鉄:0.05mg/l未満(0.08mg/l未満)、亜鉛:0.005mg/l未満(0.054mg/l未満)、カルシウム・マグネシウム等(硬度):1.2mg/l(49.0mg/l)、濁度:0度(1度)
【0037】
この第1特殊水は、以下に列挙する多くの効果を発揮する。
(a) 界面活性作用がある。
第1特殊水は、界面活性作用を有するヒドロニウムイオン(H3+)並びにヒドロキシルイオン(H32-)を含む。ヒドロキシルイオン(H32-)は、第1特殊水とドライクリーニング溶剤とを乳化させる働きがあり、水に油が分散するO/W型エマルジョンとなる。
(b) 微弱エネルギ(育成光線)作用がある。
トルマリンは微弱エネルギ(4〜14ミクロンの波長の電磁波)を放出する。この微弱エネルギは水の大きいクラスタを切断して、クラスタ内に抱えこまれていた有毒ガスや重金属類を水から外部に放出する。即ち、水に微弱エネルギ(4〜14ミクロンの波長の電磁波)を与えることによって、有毒ガスは空中へ逃げ、重金属類は下へ沈殿してしまう。この結果、第1特殊水には有毒物が存在しない。
(c) 抗菌作用並びに殺菌作用がある。
金属48としてのアルミニウム、ステンレス、銀のいずれにも、抗菌作用並びに殺菌作用がある。また、イオン交換樹脂32によってNa+を発生させる場合には、Na+も抗菌作用並びに殺菌作用がある。この結果、第1特殊水で洗濯した衣類には、衣類の害虫が付きにくくなる。
(d) 漂白作用がある。
アルミニウムには漂白作用があり、金属48にアルミニウムの混合量を多くすれば、洗濯の際に漂白効果がある。
【0038】
次に、第2特殊水について説明する。図1に示した第1特殊水は、イオン交換樹脂と、トルマリンと水に溶けて人体に悪影響を及ぼすことがない金属と、マイナス電子を有する岩石との順に水を通過させて作るものであるのに対し、第2特殊水は、イオン交換樹脂と、トルマリンと水に溶けて人体に悪影響を及ぼすことがない金属との順に通過させた水とするものである。即ち、第2特殊水は、第1特殊水では通過させた「マイナス電子を有する岩石」を通過させないものである。
【0039】
第2特殊水は、その内部にヒドロニウムイオン(H3+)とヒドロキシルイオン(H32-)とH+とOH-とを含むものである。この第2特殊水にも、ヒドロニウムイオン(H3+)並びにヒドロキシルイオン(H32-)を含むことから、(a)界面活性作用(O/W型エマルジョン乳化作用)を有する。更に、この第2特殊水は、(b)
微弱エネルギ(育成光線)作用や、(c) 抗菌作用並びに殺菌作用や、(d) 漂白作用を有する。この第2特殊水もヒドロキシルイオン(H32-)を含むことから、第2特殊水を使用することで、ドライクリーニング溶剤と第2特殊水とを乳化させることができる。
【0040】
次に、第3特殊水について説明する。第1特殊水では、水をイオン交換樹脂32,トルマリン46及び金属48,岩石54の順に通過を通過させたが、第3特殊水は、図3に示すように、水をイオン交換樹脂32,岩石54,トルマリン46及び金属48の順に通過させたものである。
【0041】
この第3特殊水を作る場合には、イオン交換樹脂32を通過した水は、次に岩石54を通過する。この岩石54によって、水の内部にe-(マイナス電子)が発生する。この結果、水道水に含まれている塩素はマイナス電子によって、塩素イオンとなる。
Cl + e- → Cl- ……(4)
このCl-とイオン交換樹脂32によって発生したNa+とはイオンとして安定した状態になる。なお、イオン交換樹脂32を通過した水であっても、Na+を含まない場合もある。
イオン交換樹脂32を通過した水には、前記(1) (2) に示すように、H+とOH-とヒドロニウムイオン(H3+)とが存在する。イオン交換樹脂32を通過した水が、その後、岩石54を通過することによって、以下の反応も発生する。
OH- + H+ → H2O ……(5)
2O + H+ → H3+ ……(2)
2H+ + 2e- → 2H2 ……(6)
この反応においては、ヒドロニウムイオン(H3+)が、イオン交換樹脂32によって発生する量よりも更に多くの量が発生する。
以上のように、イオン交換樹脂32の後に岩石54を通過することによって、水の中に従来から存在したNa+とOH-と、新たに発生するCl-とヒドロニウムイオン(H3+)とが存在することになる。また、岩石54を通過させた水は、酸化還元電位が−20〜−240mmVになる。水に代えてお湯を使うと、マイナスの酸化還元電位が更に安定する。
【0042】
この岩石54を通過した水を、次にトルマリン46と金属48を内蔵するイオン生成器14の内部を通過させる。これによって、以下の反応が生じる。
2O → H+ + OH- ……(1)
2O + H+ → H3+ ……(2)
このヒドロニウムイオン(H3+)は大量に発生する。またヒドロニウムイオン(H3+)の一部はヒドロキシルイオン(H32-)になる。
3+ + H2O → H32- + 2H+ ……(3)
この結果、トルマリン46と金属48を通過させた水には、従来存在したNa+と、Cl-と、OH-と、ヒドロニウムイオン(H3+)と、ヒドロキシルイオン(H32-)とH+とが存在する。
【0043】
即ち、第3特殊水は、第1特殊水と同様、Na+と、Cl-と、OH-と、ヒドロニウムイオン(H3+)と、ヒドロキシルイオン(H32-)とH+とを含む。更に、0.004watt/cm2のエネルギを有する4〜14ミクロンの電磁波と、−20〜−240mmVの酸化還元電位を有する。このように、第3特殊水の内部にも、ヒドロニウムイオン(H3+)とヒドロキシルイオン(H32-)とH+とOH-とを含むことから、(a)界面活性作用(O/W型エマルジョン乳化作用)を有する。更に、この第3特殊水は、第1特殊水と同様に、(b)微弱エネルギ(育成光線)作用や、(c)抗菌作用並びに殺菌作用や、(d)漂白作用を有する。この第3特殊水もヒドロキシルイオン(H32-)を含むことから、第3特殊水を使用することで、ドライクリーニング溶剤と第3特殊水とを乳化させることができる。
【0044】
次に、第4特殊水について説明する。図3に示した第3特殊水は、イオン交換樹脂と、マイナス電子を有する岩石と、トルマリンと水に溶けて人体に悪影響を及ぼすことがない金属との順に水を通過させて作るものであるのに対し、第4特殊水は、イオン交換樹脂と、マイナス電子を有する岩石との順に通過させた水とするものである。即ち、第4特殊水は、第3特殊水で通過させた「トルマリンと水に溶けて人体に悪影響を及ぼすことがない金属」を通過させないものである。
【0045】
第4特殊水は、水を先ずイオン交換樹脂32を通過させ、次にマイナス電子を有する岩石を通過させたものであり、
イオン交換樹脂32を通過した水が、その後、岩石54を通過することによって、以下の反応も発生する。
OH- + H+ → H2O ……(5)
2O + H+ → H3+ ……(2)
2H+ + 2e- → 2H2 ……(6)
3+ + H2O → H32- + 2H+ ……(3)
その内部にNa+とOH-とCl-とヒドロニウムイオン(H3+)とヒドロキシルイオン(H32-)を含むものである。この第4特殊水もヒドロキシルイオン(H32-)を含むことから、第4特殊水を使用することで、ドライクリーニング溶剤と第4特殊水とを乳化させることができる。
【0046】
本発明で使用するドライクリーニング溶剤は、石油系溶剤(可燃性)や塩素系溶剤(不燃性)等の各種の公知のどれを使用しても良い。
【0047】
本発明では、特殊水が界面活性作用を有するので、特殊水とドライクリーニング溶剤とを混合することによって特殊水とドライクリーニング溶剤とが乳化する。しかし、特殊水とドライクリーニング溶剤とが完全に乳化しなかったり、乳化しても乳化期間が短く、分離し易かったりするものである。そこで、特殊水とドライクリーニング溶剤にひまし油を混合することによって、特殊水とドライクリーニング溶剤とを完全にかつ長期間安定して乳化状態を保つことができる。
【0048】
特殊水とドライクリーニング溶剤との重量比を、特殊水:ドライクリーニング溶剤=40:60〜60:40とする。特殊水が40%以下だと、乳化しなくなる。但し、ひまし油を大量に入れると乳化するが、ひまし油が高価なため、経済効率を考えると特殊水を40%以上にするのが好ましい。特殊水が60%以上になると、乳化はするが、ドライクリーニング溶剤が少ないため、洗濯をした結果、油溶性の汚れが落ちにくくなったり、衣類に色落ちや縮みがでたりするおそれがある。
【0049】
ドライクリーニング溶剤の重量100に対して、ひまし油の重量3以上とする。ひまし油を入れることで、特殊水とドライクリーニング溶剤との乳化が安定する。ドライクリーニング溶剤の重量100に対して、ひまし油の重量3以上を混合することで、特殊水とドライクリーニング溶剤との乳化が安定する。特に、ドライクリーニング溶剤の重量100に対して、ひまし油の重量7以上とすることで、特殊水とドライクリーニング溶剤との乳化がより安定すると共に、ドライクリーニング溶剤のみのものと比べて汚れを落とすことができる。このため、本発明のクリーニング用洗剤は、長期間安定した品質を有する商品として販売することが可能となる。
【0050】
本発明のクリーニング用洗剤の使用後には、環境保護の観点から、クリーニング用洗剤を直接廃棄してはならない。このため、本発明のクリーニング用洗剤を、特殊水とドライクリーニング溶剤に分解する必要がある。特許文献1や特許文献2のように、水とドライクリーニング溶剤と界面活性剤とを混合したものでは、水とドライクリーニング溶剤や界面活性剤との分離に時間やお金がかかった。これに対して、本発明のクリーニング用洗剤はO/W型エマルジョンであるので、洗濯としての使用後に、例えば水道水を加えるだけで、水とドライクリーニング溶剤とが簡単に分離する。即ち、水とドライクリーニング溶剤とを簡単に分離することができ、経済的でありしかも環境汚染の原因を避けることができる。
【0051】
一般に、洗濯終了後に洗濯物からドライクリーニング溶剤は除去され、除去されたドライクリーニング溶剤は洗濯機の下方に蓄積される。洗濯機の下方に蓄積されたドライクリーニング溶剤は、洗濯機の中で再利用され、何十回から何百回洗濯物を洗濯する。これと同様に、本発明のクリーニング用洗剤(特殊水とドライクリーニング溶剤とひまし油との混合物)も、洗濯機の中で何十回から何百回も再利用することが望まれる。しかし、特殊水とドライクリーニング溶剤とひまし油との混合物は、数回の洗濯によって三相に分離される。即ち、本発明のクリーニング用洗剤は、下方の特殊水(10〜15%)と、中間の乳化物(70〜80%)と、上方のドライクリーニング溶剤(10〜15%)との三相に分離される。本発明のクリーニング用洗剤を洗濯機の中で何十回から何百回か再利用するために、分離した特殊水とドライクリーニング溶剤とを洗濯機の内部で再度乳化状態にする必要がある。
【0052】
次に、本発明のクリーニング用洗剤を乳化させる洗濯機を図4に示す。洗濯機60はボディ62を有し、そのボディ62の内部に洗濯用ドラム64を備える。ボディ62の内部には、ポンプ66と第一フィルタ68と第二フィルタ70と、ポンプ66から第一フィルタ68と第二フィルタ70を経て洗濯用ドラム64へ通じる戻し通路72とを有する。一般には、第一フィルタ68は臭い等を除去する活性炭フィルタであり、第二フィルタ70はゴミを取るためのフィルタである。洗濯用ドラム64とポンプ66と第一フィルタ68と第二フィルタ70と戻し通路72とは従来既知のドライクリーニング用洗濯機に備えられているものである。
【0053】
本発明では、ボディ62の内部に前記ポンプ66とは別に加圧手段としてのポンプ74を備える。ポンプ74には吸入管76と吐出管78とを備える。本発明のクリーニング用洗剤を使用した場合に、クリーニング用洗剤はボディ62の内部で、下方の特殊水領域80と、中間の乳化物領域82と、上方のドライクリーニング溶剤領域84との3つの領域に分離される。ポンプ74の吸入管76の開口部は、ドライクリーニング溶剤領域84の内部の上方に開口するように配置する。吸入管76の開口部付近には、吸入管76を通過するゴミを除去するためのフィルタ(図示せず)を備える。ポンプ74の吐出管78の開口部は、特殊水領域80の内部に開口するように配置する。
【0054】
吐出管78の開口部付近を図5に示す。吐出管78の開口端付近の内部にはノズル86が備えられる。ノズル84位置の下流側で吐出管78の開口端位置の外側に、吐出管78より径大の連絡管88が取付けられる。この連絡管88の外壁には、内外に通じる複数の穴90が形成される。この連絡管88の複数の穴90は、特殊水領域80の内部に配置される。連絡管88の出口には目の細かい網92を取付ける。具体的には、中央に穴94を設けたキャップ96を連絡管88に螺合することで、網92を連絡管88に固定する。網92は100メッシュよりも目の細かいものを使用する。又、網を複数枚重ねるようにしても良い。
【0055】
図4のポンプ74を作動させると、ポンプ74はドライクリーニング溶剤領域84に存在するドライクリーニング溶剤を吸入管76の開口部から取り入れて、そのドライクリーニング溶剤をノズル86から連絡管88を通って網92に向けて噴射させる。この際、ノズル86から噴射されるドライクリーニング溶剤の負圧によって、連絡管88の穴90から特殊水が連絡管88の内部に導入され、ノズル86から噴射されるドライクリーニング溶剤と穴90から導入される特殊水とが混ざり合って、網92に衝突する。この網92によってドライクリーニング溶剤と特殊水とが更に混合され、結果としてドライクリーニング溶剤と特殊水とが乳化される。乳化されたものは、その後、乳化物領域82に至る。このように、ドライクリーニング溶剤領域84のドライクリーニング溶剤を特殊水と共に網92に噴射することによって、分離したドライクリーニング溶剤と特殊水とを混合して、乳化させることができる。これによって、本発明のクリーニング用洗剤を、洗濯機の中で何十回から何百回か再利用することが可能になる。
【0056】
なお、図4並びに図5においては、ポンプ74によって上方のドライクリーニング溶剤領域84内のドライクリーニング溶剤を下方の特殊水領域80内の特殊水に向けて移動噴射させていたが、この反対に下方の特殊水領域80内の特殊水を上方のドライクリーニング溶剤領域84内のドライクリーニング溶剤側に移動噴射させるようにしても良い。更に、ノズル86を使用せずに、ポンプ74の流体圧だけで網92に噴射させても良いが、ノズル86を使用することによって、ドライクリーニング溶剤と特殊水とをより効率良く攪拌させることができる。
【0057】
前述したように、洗濯の回数が増えるにつれて、本発明のクリーニング用洗剤が洗濯機60の内部で徐々に減少してゆく。図6に示すように、吸入管76の開口部98を上方のドライクリーニング溶剤領域84内に配置した場合に、最上位のドライクリーニング溶剤領域84の液面100が低下して、吸入管76の開口部98がドライクリーニング溶剤領域84の液面100より上方に位置し、ポンプ74が空気のみを吸入しポンプ74が働かなくなるという欠点がある。この欠点を避けるため、開口部98よりも下方の吸入管76の途中に、管の内外を連絡するスリット即ち穴102を形成する。この穴102は、例えば数百回の洗濯を行って最上位のドライクリーニング溶剤領域84の液面100が低下しても、穴102からドライクリーニング溶剤が吸入管76を経てポンプ74に至るように設定する。この穴102は乳化物領域82に至っている。この結果、ポンプ74を確実に作動させることができるので、ドライクリーニング溶剤と特殊水とを確実に混合攪拌させることができる。なお、穴102の全体の断面積を開口部98の断面積より小さく設定することで、ドライクリーニング溶剤を乳化物より多くポンプ74に導入することができ、ドライクリーニング溶剤と特殊水との乳化を促進することができる。更に、吸入管76の適宜位置にゴミを除去するためのフィルタ(図示せず)を設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明に係るクリーニング用洗剤に使用する第1特殊水の製造装置の実施例を示す構成図である。
【図2】図1に示す製造装置に用いるイオン生成器の要部断面図である。
【図3】本発明に係るクリーニング用洗剤に使用する第3特殊水の製造装置の実施例を示す構成図である。
【図4】本発明に係るクリーニング用洗剤を使用する洗濯機の要部断面図である。
【図5】図4に使用するポンプの吐出管の要部断面図である。
【図6】図4に使用するポンプの吸入管の要部断面図である。
【符号の説明】
【0059】
10 第1軟水生成器
12 第2軟水生成器
14 イオン生成器
16 岩石収納器
32 イオン交換樹脂
46 トルマリン混合体
48 混合用金属
54 岩石
60 洗濯機
62 ハウジング
74 ポンプ
76 吸入管
78 吐出管
86 ノズル
92 網
98 開口部
102 穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水を最初にイオン交換樹脂を通過させ、次にトルマリンと水に溶けて人体に悪影響を及ぼすことがない金属とを混在させたものとに通過させて、その後マイナス電子を有する岩石を通過させて成る第1特殊水と、ドライクリーニング溶剤と、ひまし油とを混合して成るものであって、前記第1特殊水と前記ドライクリーニング溶剤の重量比を40:60〜60:40とし、前記ドライクリーニング溶剤の重量100に対し前記ひまし油の重量3以上としたことを特徴とするクリーニング用洗剤。
【請求項2】
前記ドライクリーニング溶剤の重量100に対し前記ひまし油の重量7以上としたことを特徴とする請求項1記載のクリーニング用洗剤。
【請求項3】
前記イオン交換樹脂がイオン交換によってナトリウムイオンを発生させることを特徴とする請求項1記載のクリーニング用洗剤。
【請求項4】
前記金属がアルミニウム,ステンレス及び銀のうちの少なくとも1つから成ることを特徴とする請求項1記載のクリーニング用洗剤。
【請求項5】
前記トルマリンと前記金属との重量比を10:1〜1:10としたことを特徴とする請求項1記載のクリーニング用洗剤。
【請求項6】
前記トルマリンはセラミックに対し重量比10%以上の割合で混合させて800°C以上で加熱したものとすることを特徴とする請求項1記載のクリーニング用洗剤。
【請求項7】
前記マイナス電子を有する岩石が黒曜石,真珠岩及び松脂岩のうちの少なくとも1つから成ることを特徴とする請求項1記載のクリーニング用洗剤。
【請求項8】
前記マイナス電子を有する岩石を800°C以上で加熱したものとすることを特徴とする請求項1記載のクリーニング用洗剤。
【請求項9】
水を最初にイオン交換樹脂を通過させ、次にトルマリンと水に溶けて人体に悪影響を及ぼすことがない金属とを混在させたものとに通過させて成る第2特殊水と、ドライクリーニング溶剤と、ひまし油とを混合して成るものであって、前記第2特殊水と前記ドライクリーニング溶剤の重量比を40:60〜60:40とし、前記ドライクリーニング溶剤の重量100に対し前記ひまし油の重量3以上としたことを特徴とするクリーニング用洗剤。
【請求項10】
前記ドライクリーニング溶剤の重量100に対し前記ひまし油の重量7以上としたことを特徴とする請求項9記載のクリーニング用洗剤。
【請求項11】
前記イオン交換樹脂がイオン交換によってナトリウムイオンを発生させることを特徴とする請求項9記載のクリーニング用洗剤。
【請求項12】
前記金属がアルミニウム,ステンレス及び銀のうちの少なくとも1つから成ることを特徴とする請求項9記載のクリーニング用洗剤。
【請求項13】
前記トルマリンと前記金属との重量比を10:1〜1:10としたことを特徴とする請求項9記載のクリーニング用洗剤。
【請求項14】
前記トルマリンはセラミックに対し重量比10%以上の割合で混合させて800°C以上で加熱したものとすることを特徴とする請求項9記載のクリーニング用洗剤。
【請求項15】
水を最初にイオン交換樹脂を通過させ、次にマイナス電子を有する岩石に通過させて、その後トルマリンと水に溶けて人体に悪影響を及ぼすことがない金属とを混在させたものとに通過させて成る第3特殊水と、ドライクリーニング溶剤と、ひまし油とを混合して成るものであって、前記第3特殊水と前記ドライクリーニング溶剤の重量比を40:60〜60:40とし、前記ドライクリーニング溶剤の重量100に対し前記ひまし油の重量3以上としたことを特徴とするクリーニング用洗剤。
【請求項16】
前記ドライクリーニング溶剤の重量100に対し前記ひまし油の重量7以上としたことを特徴とする請求項15記載のクリーニング用洗剤。
【請求項17】
前記イオン交換樹脂がイオン交換によってナトリウムイオンを発生させることを特徴とする請求項15記載のクリーニング用洗剤。
【請求項18】
前記金属がアルミニウム,ステンレス及び銀のうちの少なくとも1つから成ることを特徴とする請求項15記載のクリーニング用洗剤。
【請求項19】
前記トルマリンと前記金属との重量比を10:1〜1:10としたことを特徴とする請求項15記載のクリーニング用洗剤。
【請求項20】
前記トルマリンはセラミックに対し重量比10%以上の割合で混合させて800°C以上で加熱したものとすることを特徴とする請求項15記載のクリーニング用洗剤。
【請求項21】
前記マイナス電子を有する岩石が黒曜石,真珠岩及び松脂岩のうちの少なくとも1つから成ることを特徴とする請求項15記載のクリーニング用洗剤。
【請求項22】
前記マイナス電子を有する岩石を800°C以上で加熱したものとすることを特徴とする請求項15記載のクリーニング用洗剤。
【請求項23】
最初にイオン交換樹脂を通過させ、次にマイナス電子を有する岩石に通過させて成る第4特殊水と、ドライクリーニング溶剤と、ひまし油とを混合して成るものであって、前記特殊水と前記ドライクリーニング溶剤の重量比を40:60〜60:40とし、前記ドライクリーニング溶剤の重量100に対し前記ひまし油の重量3以上としたことを特徴とするクリーニング用洗剤。
【請求項24】
前記ドライクリーニング溶剤の重量100に対し前記ひまし油の重量7以上としたことを特徴とする請求項23記載のクリーニング用洗剤。
【請求項25】
前記イオン交換樹脂がイオン交換によってナトリウムイオンを発生させることを特徴とする請求項23記載のクリーニング用洗剤。
【請求項26】
前記マイナス電子を有する岩石が黒曜石,真珠岩及び松脂岩のうちの少なくとも1つから成ることを特徴とする請求項23記載のクリーニング用洗剤。
【請求項27】
前記マイナス電子を有する岩石を800°C以上で加熱したものとすることを特徴とする請求項23記載のクリーニング用洗剤。
【請求項28】
水を最初にイオン交換樹脂を通過させ、次にトルマリンと水に溶けて人体に悪影響を及ぼすことがない金属とを混在させたものとに通過させて、その後マイナス電子を有する岩石を通過させて成る第1特殊水と、ドライクリーニング溶剤と、ひまし油とを混合して成るものであって、前記第1特殊水と前記ドライクリーニング溶剤の重量比を40:60〜60:40とし、前記ドライクリーニング溶剤の重量100に対し前記ひまし油の重量3以上としたクリーニング用洗剤を使用する洗濯機であって、ハウジングを有し、前記ハウジングの内部に吸入管と吐出管とを連結するポンプを備え、前記クリーニング用洗剤を前記ハウジング内部に貯留し、内部に貯溜する前記クリーニング用洗剤の上位に吸入管か吐出管の一方の開口部を配置し、内部に貯溜する前記クリーニング用洗剤の下位に吸入管か吐出管の他方の開口部を配置し、前記吐出管の下流側に網を配置し、前記ポンプから前記吐出管に吐出する流体を前記網に噴射することを特徴とするクリーニング用洗剤を使用する洗濯機。
【請求項29】
前記吐出管の出口付近にノズルを備え、前記ノズルからの流体を前記網に噴射させることを特徴とする請求項28記載のクリーニング用洗剤を使用する洗濯機。
【請求項30】
前記吸入管の開口部を吐出管の開口部より上方に配置した場合において、前記吸入管における開口部より下方の位置に管の内外に通じる穴を設けたことを特徴とする請求項28記載のクリーニング用洗剤を使用する洗濯機。
【請求項31】
前記ドライクリーニング溶剤の重量100に対し前記ひまし油の重量7以上としたことを特徴とする請求項28記載のクリーニング用洗剤を使用する洗濯機。
【請求項32】
前記金属がアルミニウム,ステンレス及び銀のうちの少なくとも1つから成ることを特徴とする請求項28記載のクリーニング用洗剤を使用する洗濯機。
【請求項33】
前記マイナス電子を有する岩石が黒曜石,真珠岩及び松脂岩のうちの少なくとも1つから成ることを特徴とする請求項28記載のクリーニング用洗剤を使用する洗濯機。
【請求項34】
水を最初にイオン交換樹脂を通過させ、次にトルマリンと水に溶けて人体に悪影響を及ぼすことがない金属とを混在させたものとに通過させて成る第2特殊水と、ドライクリーニング溶剤と、ひまし油とを混合して成るものであって、前記第2特殊水と前記ドライクリーニング溶剤の重量比を40:60〜60:40とし、前記ドライクリーニング溶剤の重量100に対し前記ひまし油の重量3以上としたクリーニング用洗剤を使用する洗濯機であって、ハウジングを有し、前記ハウジングの内部に吸入管と吐出管とを連結するポンプを備え、前記クリーニング用洗剤を前記ハウジング内部に貯留し、内部に貯溜する前記クリーニング用洗剤の上位に吸入管か吐出管の一方の開口部を配置し、内部に貯溜する前記クリーニング用洗剤の下位に吸入管か吐出管の他方の開口部を配置し、前記吐出管の下流側に網を配置し、前記ポンプから前記吐出管に吐出する流体を前記網に噴射することを特徴とするクリーニング用洗剤を使用する洗濯機。
【請求項35】
前記吐出管の出口付近にノズルを備え、前記ノズルからの流体を前記網に噴射させることを特徴とする請求項34記載のクリーニング用洗剤を使用する洗濯機。
【請求項36】
前記吸入管の開口部を吐出管の開口部より上方に配置した場合において、前記吸入管における開口部より下方の位置に管の内外に通じる穴を設けたことを特徴とする請求項34記載のクリーニング用洗剤を使用する洗濯機。
【請求項37】
前記ドライクリーニング溶剤の重量100に対し前記ひまし油の重量7以上としたことを特徴とする請求項34記載のクリーニング用洗剤を使用する洗濯機。
【請求項38】
前記金属がアルミニウム,ステンレス及び銀のうちの少なくとも1つから成ることを特徴とする請求項34記載のクリーニング用洗剤を使用する洗濯機。
【請求項39】
前記マイナス電子を有する岩石が黒曜石,真珠岩及び松脂岩のうちの少なくとも1つから成ることを特徴とする請求項34記載のクリーニング用洗剤を使用する洗濯機。
【請求項40】
水を最初にイオン交換樹脂を通過させ、次にマイナス電子を有する岩石に通過させて、その後トルマリンと水に溶けて人体に悪影響を及ぼすことがない金属とを混在させたものとに通過させて成る第3特殊水と、ドライクリーニング溶剤と、ひまし油とを混合して成るものであって、前記第3特殊水と前記ドライクリーニング溶剤の重量比を40:60〜60:40とし、前記ドライクリーニング溶剤の重量100に対し前記ひまし油の重量3以上としたクリーニング用洗剤を使用する洗濯機であって、ハウジングを有し、前記ハウジングの内部に吸入管と吐出管とを連結するポンプを備え、前記クリーニング用洗剤を前記ハウジング内部に貯留し、内部に貯溜する前記クリーニング用洗剤の上位に吸入管か吐出管の一方の開口部を配置し、内部に貯溜する前記クリーニング用洗剤の下位に吸入管か吐出管の他方の開口部を配置し、前記吐出管の下流側に網を配置し、前記ポンプから前記吐出管に吐出する流体を前記網に噴射することを特徴とするクリーニング用洗剤を使用する洗濯機。
【請求項41】
前記吐出管の出口付近にノズルを備え、前記ノズルからの流体を前記網に噴射させることを特徴とする請求項40記載のクリーニング用洗剤を使用する洗濯機。
【請求項42】
前記吸入管の開口部を吐出管の開口部より上方に配置した場合において、前記吸入管における開口部より下方の位置に管の内外に通じる穴を設けたことを特徴とする請求項40記載のクリーニング用洗剤を使用する洗濯機。
【請求項43】
前記ドライクリーニング溶剤の重量100に対し前記ひまし油の重量7以上としたことを特徴とする請求項40記載のクリーニング用洗剤を使用する洗濯機。
【請求項44】
前記金属がアルミニウム,ステンレス及び銀のうちの少なくとも1つから成ることを特徴とする請求項40記載のクリーニング用洗剤を使用する洗濯機。
【請求項45】
前記マイナス電子を有する岩石が黒曜石,真珠岩及び松脂岩のうちの少なくとも1つから成ることを特徴とする請求項40記載のクリーニング用洗剤を使用する洗濯機。
【請求項46】
最初にイオン交換樹脂を通過させ、次にマイナス電子を有する岩石に通過させて成る第4特殊水と、ドライクリーニング溶剤と、ひまし油とを混合して成るものであって、前記特殊水と前記ドライクリーニング溶剤の重量比を40:60〜60:40とし、前記ドライクリーニング溶剤の重量100に対し前記ひまし油の重量3以上としたクリーニング用洗剤を使用する洗濯機であって、ハウジングを有し、前記ハウジングの内部に吸入管と吐出管とを連絡するポンプを備え、前記クリーニング用洗剤を前記ハウジング内部に貯留し、内部に貯溜する前記クリーニング用洗剤の上位に吸入管か吐出管の一方の開口部を配置し、内部に貯溜する前記クリーニング用洗剤の下位に吸入管か吐出管の他方の開口部を配置し、前記吐出管の下流側に網を配置し、前記ポンプから前記吐出管に吐出する流体を前記網に噴射することを特徴とするクリーニング用洗剤を使用する洗濯機。
【請求項47】
前記吐出管の出口付近にノズルを備え、前記ノズルからの流体を前記網に噴射させることを特徴とする請求項46記載のクリーニング用洗剤を使用する洗濯機。
【請求項48】
前記吸入管の開口部を吐出管の開口部より上方に配置した場合において、前記吸入管における開口部より下方の位置に管の内外に通じる穴を設けたことを特徴とする請求項46記載のクリーニング用洗剤を使用する洗濯機。
【請求項49】
前記ドライクリーニング溶剤の重量100に対し前記ひまし油の重量7以上としたことを特徴とする請求項46記載のクリーニング用洗剤を使用する洗濯機。
【請求項50】
前記金属がアルミニウム,ステンレス及び銀のうちの少なくとも1つから成ることを特徴とする請求項46記載のクリーニング用洗剤を使用する洗濯機。
【請求項51】
前記マイナス電子を有する岩石が黒曜石,真珠岩及び松脂岩のうちの少なくとも1つから成ることを特徴とする請求項46記載のクリーニング用洗剤を使用する洗濯機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−106168(P2008−106168A)
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−291021(P2006−291021)
【出願日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【出願人】(391039999)
【Fターム(参考)】