説明

グアニル酸シクラーゼ受容体に対する抗体

グアニル酸シクラーゼ受容体の増強物質、刺激物質およびアゴニストとして作用するモノクローナル抗体が開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
抗体又はその抗原結合部分の結合が、リガンド又は活性化タンパク質の哺乳動物グアニル酸シクラーゼ(rGC)受容体に対する見かけ上の親和性を増加させるように、前記哺乳動物rGCの細胞外ドメインに、前記哺乳動物rGCに特異的な前記リガンド又は活性化タンパク質の存在下で選択的に結合する、単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項2】
前記哺乳動物rGCがヒトrGCである、請求項1に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項3】
前記ヒトrGCが、NPRA、NPRB、GC−C、GC−D、GC−E、GC−F又はGC−Gである、請求項2に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項4】
前記ヒトrGCがNPRAである、請求項3に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項5】
前記リガンドが、心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)、脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)、C型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)、マンバナトリウム利尿ペプチド(DNP)、ウロジラチン(Uro)、ツノメクサリヘビナトリウム利尿ペプチド、ヘビ毒ナトリウム利尿様ペプチドA(TNP−a)、ヘビ毒ナトリウム利尿様ペプチドB(TNP−b)、又はヘビ毒ナトリウム利尿様ペプチドC(TNP−c)である、請求項1に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項6】
前記ヒトrGCがNPR−Aであり、前記リガンドがANP、BNP、Uro、又はそれらの混合物である、請求項2に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項7】
前記ヒトrGCがNPRAであり、前記リガンドがANP又はBNPである、請求項2に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項8】
前記ヒトrGCがNPRBであり、前記リガンドがCNPである、請求項2に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項9】
前記ヒトrGCが、GC−C、GC−D、GC−E、GC−F又はGC−Gである、請求項2に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項10】
前記リガンド又は活性化タンパク質の哺乳動物rGCへの見かけ上の親和性の増加が、前記抗体又はその抗原結合部分が存在しない場合よりも少なくとも2倍高い、請求項1に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項11】
リガンドによって誘発された細胞内cGMP生成のEC50が、前記抗体又はその抗原結合部分が存在しない場合よりも少なくとも2倍低い、請求項1に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項12】
前記抗体又はその抗原結合部分の結合が、前記哺乳動物rGCに関連する触媒活性をさらに持続又は亢進する、請求項1に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項13】
前記触媒活性が、細胞内cGMP生成の増加である、請求項1に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項14】
前記細胞内cGMP生成の増加が、前記抗体又はその抗原結合部分が存在しない場合よりも少なくとも2倍高い、請求項12に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項15】
前記抗体又はその抗原結合部分がモノクローナル抗体である、請求項1に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項16】
前記抗体がIgG抗体である、請求項1に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項17】
前記抗体が、IgG4又はIgG1抗体である、請求項1に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項18】
前記抗体又はその抗原結合部分が、ヒト抗体、ヒト化抗体、マウス抗体、キメラ抗体、ペプチボディ(peptibody)、単鎖抗体、単一ドメイン抗体、Fabフラグメント、F(ab’)フラグメント、Fvフラグメント、scFフラグメント及び融合タンパク質からなる群から選択される、請求項1に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項19】
哺乳動物受容体グアニル酸シクラーゼ(rGC)の細胞外ドメイン中に位置するエピトープに選択的に結合する単離された抗体又はその抗原結合部分であって、ここで該エピトープが、前記哺乳動物rGCに特異的なリガンド又は活性化タンパク質に該rGCが結合した場合に形成され、かつ該抗体が、前記rGCのリガンド又は活性化タンパク質結合部位と反応性ではない、単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項20】
該抗体が、該受容体を通して該リガンド又は活性化タンパク質の活性を増強する、請求項19に記載の抗体。
【請求項21】
前記哺乳動物rGCがヒトrGCである、請求項18に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項22】
前記ヒトrGCが、NPRA、NPRB、GC−C、GC−D、GC−E、GC−F又はGC−Gである、請求項20に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項23】
前記ヒトrGCがNPRAである、請求項18に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項24】
前記抗体又はその抗原結合部分が、NPR−Aの細胞外ドメイン中に位置するエピトープを選択的に結合し、ここで該エピトープが、NPRAがANP及び/又はBNPに結合している場合にNPRAの三次元構造中に位置する配列を含み、ここで該エピトープが、NPRAがANP及び/又はBNPに結合している場合にNPRAの三次元構造中に位置する、残基7−28(NLTVAVVLPLANTSYPWSWARV)(配列番号30)、121−129(VKDEYALTT)(配列番号31)、313−320(TMEDGLVN)(配列番号32)、327−333(HDGLLLY)(配列番号33)及び347−351(VTDGE)(配列番号34);残基28−87(VGPAVELALAQVKARPDLLPGWTVRTVLGSSENALGVCSDTAAPLAAVDLKWEHNPAVFL)(配列番号35)、96−113(APVGRFTAHWRVPLLTAG)(配列番号36)、293−301(PEYLEFLKQ)(配列番号37)、310−312(FNF)、334−335(IQ)、及び352−362(NITQRMWNRSF)(配列番号38)からなる群から選択される配列によって形成される、請求項23に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項25】
前記抗体又はその抗原結合部分が、NPRAの細胞外ドメイン中に位置するエピトープを選択的に結合し、ここで該エピトープが、NPRAがANP及び/又はBNPに結合している場合にNPRAの三次元構造中に位置する一つ以上の配列を含む、請求項23に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項26】
前記抗体又はその抗原結合部分が、NPRAがリガンドに結合している場合に該NPR−Aの細胞外ドメイン中に位置するエピトープを選択的に結合し、該エピトープがペプチドNPRAによって形成される非連続的な領域によって定義される、請求項25に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項27】
前記リガンドが、心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)、脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)、C型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)、マンバナトリウム利尿ペプチド(DNP)、ウロジラチン(Uro)、ツノメクサリヘビナトリウム利尿ペプチド、ヘビ毒ナトリウム利尿様ペプチドA(TNP−a)、ヘビ毒ナトリウム利尿様ペプチドB(TNP−b)、又はヘビ毒ナトリウム利尿様ペプチドC(TNP−c)である、請求項19に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項28】
前記ヒトrGCがNPRAであり、前記リガンドがANP、BNP、Uro、又はそれらの混合物である、請求項19に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項29】
前記ヒトrGCがNPRAであり、前記リガンドがANP又はBNPである、請求項19に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項30】
前記ヒトrGCがNPRBであり、前記リガンドがCNPである、請求項19に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項31】
前記ヒトrGCが、GC−C、GC−D、GC−E、GC−F又はGC−Gである、請求項19に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項32】
前記rGCがNPRAである、請求項19に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項33】
哺乳動物受容体グアニル酸シクラーゼ(rGC)に特異的なリガンド又は活性化タンパク質の存在下で前記哺乳動物rGCの細胞外ドメイン中に位置するエピトープに選択的に結合し、前記rGCのリガンド又は活性化タンパク質結合部位と非反応性であり、かつVH及びVL鎖を含むモノクローナル抗体と競合する、単離された抗体又はその抗原結合部分であって、各VH及びVL鎖が、フレームワークアミノ酸配列によって分離された超可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含み、前記超可変領域が各VH及びVL中に、該エピトープに結合するために、
該抗体のVHCDR1が配列番号3の配列を有し、
該抗体のVHCDR2が配列番号4及び10からなる群から選択される配列を有し、
該抗体のVHCDR3が配列番号13の配列を有し、
該抗体のVLCDR1が配列番号14の配列を有し、
該抗体のVLCDR2が配列番号15の配列を有し、かつ
該抗体のVLCDR3が配列番号16、17及び18からなる群から選択される配列を有する、
アミノ酸配列を有する、単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項34】
VH及びVL鎖を含む抗体によって結合されるエピトープと本質的に同一のエピトープに結合する、単離された抗体又はその抗原結合部分であって、各VH及びVL鎖が、フレームワークアミノ酸配列によって分離された超可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含み、前記超可変領域が各VH及びVL中に、
該抗体のVHCDR1が配列番号3の配列を有し、
該抗体のVHCDR2が配列番号4及び10からなる群から選択される配列を有し、
該抗体のVHCDR3が配列番号13の配列を有し、
該抗体のVLCDR1が配列番号14の配列を有し、
該抗体のVLCDR2が配列番号15の配列を有し、かつ
該抗体のVLCDR3が配列番号16、17及び18からなる群から選択される配列を有する、
アミノ酸配列を有する、単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項35】
哺乳動物受容体グアニル酸シクラーゼ(rGC)に特異的なリガンド又は活性化タンパク質の存在下で前記哺乳動物rGCの細胞外ドメイン中のエピトープに結合する、単離された抗体又はその抗原結合部分であって、ここで該エピトープが、重鎖可変領域(V)及び軽鎖可変領域(V)を含む抗体に結合され、各V及びVが、フレームワークアミノ酸配列によって分離された超可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含み、前記超可変領域が各VH及びVL鎖中に、
配列番号3の配列を有するVHCDR1
配列番号4及び10からなる群から選択される配列を有するVHCDR2
配列番号13の配列を有するVHCDR3
配列番号14の配列を有するVLCDR1
配列番号15の配列を有するVLCDR2、及び
配列番号16、17及び18からなる群から選択される配列を有するVLCDR3
のアミノ酸配列を有する、単離された抗体又はその抗原結合部分。
【請求項36】
NPRAに特異的な抗体であって、a)相補性決定領域として、それぞれ以下のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域:GDSVSSNSAAWS(配列番号39);RTYYR−SHWYFEYAVSVKS(配列番号40)及びMDVPSFRYFDV(配列番号41);並びにb)相補性決定領域として、それぞれ以下のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域:RASQSVRS−−−−−NYLA(配列番号42)、GASNRAT(配列番号43)及びQQISNPP−−−−−V(配列番号44)、を含み、ここで、該抗体が、NPRAリガンドの存在下でNPRAを結合し、該抗体の非存在下における該NPRAに対する該リガンドの親和性と比較して、該NPRAに対する該リガンドの親和性を増加させる、抗体。
【請求項37】
請求項1〜36のいずれか1項に記載の抗体又はその抗原結合部分を生成する、単離された細胞株。
【請求項38】
重鎖及び軽鎖CDR1、2及び3を有する抗体であって、ここで
該抗体のVHCDR1が配列番号3の配列を有し、
該抗体のVHCDR2が配列番号4及び10からなる群から選択される配列を有し、
該抗体のVHCDR3が配列番号13の配列を有し、
該抗体のVLCDR1が配列番号14の配列を有し、
該抗体のVLCDR2が配列番号15の配列を有し、かつ
該抗体のVLCDR3が配列番号16、17及び18からなる群から選択される配列を有する、
抗体を生成する、請求項37に記載の細胞株。
【請求項39】
ナトリウム利尿ペプチド受容体A(NPR−A)に結合する抗体又はその抗原結合部分をコード化する配列を含む単離された核酸分子であって、ここで該抗体又はその抗原結合部分が、配列番号4及び10からなる群から選択される配列を有する重鎖超可変領域CDR2を含む、単離された核酸分子。
【請求項40】
ナトリウム利尿ペプチド受容体A(NPR−A)に結合する抗体又はその抗原結合部分をコード化する配列を含む単離された核酸分子であって、ここで該抗体又はその抗原結合部分が、配列番号16、17及び18からなる群から選択される配列を有する軽鎖超可変領域CDR3を含む、単離された核酸分子。
【請求項41】
ナトリウム利尿ペプチド受容体A(NPR−A)に結合する抗体又はその抗原結合部分をコード化する配列を含む単離された核酸分子であって、ここで該抗体又はその抗原結合部分が、配列番号4及び10からなる群から選択される配列を有する重鎖超可変領域CDR2、並びに配列番号16、17及び18からなる群から選択される配列を有する軽鎖超可変領域CDR3、を含む、単離された核酸分子。
【請求項42】
ナトリウム利尿ペプチド受容体A(NPR−A)に結合する抗体又はその抗原結合部分をコード化する配列を含む単離された核酸分子であって、ここで該抗体又はその抗原結合部分が重鎖可変ドメイン(V)を含み、ここで前記Vが、配列番号3の配列を有する超可変領域VHCDR1、配列番号4及び10からなる群から選択される配列を有する超可変領域VHCDR2、並びに配列番号13の配列を有する該抗体の超可変領域VHCDR3を含み、ここで前記超可変領域が、フレームワークアミノ酸配列によって分離されている、単離された核酸分子。
【請求項43】
ナトリウム利尿ペプチド受容体A(NPR−A)に結合する抗体又はその抗原結合部分をコード化する配列を含む単離された核酸分子であって、ここで該抗体又はその抗原結合部分が軽鎖可変ドメイン(VL)を含み、ここで前記VLが、配列番号14の配列を有する超可変領域VLCDR1、配列番号15の配列を有する超可変領域VLCDR2、並びに配列番号16、17及び18からなる群から選択される配列を有する超可変領域VLCDR3を含み、ここで前記超可変領域が、フレームワークアミノ酸配列によって分離されている、単離された核酸分子。
【請求項44】
前記超可変領域が、ヒトのフレームワーク領域中に提供される、請求項42又は43に記載の核酸分子。
【請求項45】
ナトリウム利尿ペプチド受容体A(NPR−A)に結合する抗体又はその抗原結合部分をコード化する配列を含む単離された核酸分子であって、ここで該抗体又はその抗原結合部分がAb1、Ab2、Ab3、Ab4及びAb5からなる群から選択され、ここでAb1〜Ab5がVH及びVL鎖を含み、各VH及びVL鎖がフレームワークアミノ酸配列によって分離されている超可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含み、前記超可変領域が各VH及びVL鎖中に、以下の表に従って選択されるAb1〜Ab5のアミノ酸配列を有する、単離された核酸分子。
【表1】

【請求項46】
請求項39〜45のいずれか1項に記載の核酸分子を含みかつ発現する能力がある、ベクター。
【請求項47】
請求項46に記載のベクターで形質転換された宿主細胞。
【請求項48】
宿主細胞が細菌性である、請求項47に記載の宿主細胞。
【請求項49】
宿主細胞が哺乳動物性である、請求項46に記載の宿主細胞。
【請求項50】
請求項1〜36のいずれか1項に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分及び医薬的に許容可能なその担体又は添加剤を含む、医薬組成物。
【請求項51】
抗体が、VH及びVL鎖を含むモノクローナル抗ナトリウム利尿ペプチド受容体A抗体であり、各VH及びVL鎖がフレームワークアミノ酸配列によって分離されている超可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含み、前記超可変領域が各VH及びVL鎖中に、以下の表に従って選択されるAb1〜Ab5のアミノ酸配列を有する、請求項50に記載の医薬組成物。
【表2】

【請求項52】
単離された抗体又はその抗原結合部分の製造方法であって、請求項46に記載の宿主細胞又は請求項36に記載の細胞株を適切な条件下で培養する工程、及び前記抗体又はその抗原結合部分を回収する工程を含む、方法。
【請求項53】
フレームワークアミノ酸配列によって分離されている重鎖及び軽鎖超可変領域をコード化する核酸分子が、宿主細胞において共発現される、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
リガンド又は活性化タンパク質の、哺乳動物受容体グアニル酸シクラーゼ(rGC)の細胞外ドメインへの見かけ上の親和性を増強する方法であって、前記哺乳動物rGCを、前記リガンド又は活性化タンパク質の存在下で、請求項1〜36のいずれか1項に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分と接触させることを含む、方法。
【請求項55】
前記哺乳動物rGCがヒトrGCである、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記ヒトrGCが、NPR−A、NPR−B、NPR−E又はNPR−Fである、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記ヒトrGCがNPR−Aである、請求項54に記載の方法。
【請求項58】
前記リガンドが、心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)、脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)、C型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)、マンバナトリウム利尿ペプチド(DNP)、ウロジラチン(Uro)、ツノメクサリヘビナトリウム利尿ペプチド、ヘビ毒ナトリウム利尿様ペプチドA(TNP−a)、ヘビ毒ナトリウム利尿様ペプチドB(TNP−b)、又はヘビ毒ナトリウム利尿様ペプチドC(TNP−c)である、請求項54に記載の方法。
【請求項59】
前記ヒトrGCがNPR−Aであり、前記リガンドが、ANP、BNP、Uro、又はそれらの混合物である、請求項55に記載の方法。
【請求項60】
前記ヒトrGCがNPR−Aであり、前記リガンドが、ANP又はBNPである、請求項55に記載の方法。
【請求項61】
前記ヒトrGCがNPR−Bであり、前記リガンドがCNPである、請求項55に記載の方法。
【請求項62】
前記ヒトrGCが、NPR−E又はNPR−Fである、請求項55に記載の方法。
【請求項63】
前記リガンド又は活性化タンパク質の、前記哺乳動物rGCへの見かけ上の親和性における増加が、その抗体が存在しない場合よりも少なくとも2倍高い、請求項55に記載の方法。
【請求項64】
前記リガンド又は活性化タンパク質の、前記哺乳動物rGCへの見かけ上の親和性における増加が、前記抗体が存在しない場合よりも少なくとも3倍高い、請求項55に記載の方法。
【請求項65】
前記抗体の結合が、哺乳動物rGCに関連する触媒活性をさらに亢進する、請求項54に記載の方法。
【請求項66】
前記触媒活性が、細胞内cGMP生成における増加である、請求項54に記載の方法。
【請求項67】
前記細胞内cGMP生成における増加が、前記抗体、そのバリアント又はそのフラグメントが存在しない場合よりも少なくとも2倍高い、請求項65に記載の方法。
【請求項68】
前記抗体、そのバリアント又はそのフラグメントが、モノクローナル抗体である、請求項54に記載の方法。
【請求項69】
前記抗体がIgG抗体である、請求項54に記載の方法。
【請求項70】
前記抗体が、IgG4又はIgG1抗体である、請求項54に記載の方法。
【請求項71】
前記抗体が、ヒト抗体、ヒト化抗体、マウス抗体、キメラ抗体、単鎖抗体、単一ドメイン抗体、Fabフラグメント、F(ab’)フラグメント、Fvフラグメント、scFフラグメント及び融合タンパク質からなる群から選択される、請求項54に記載の方法。
【請求項72】
前記増強が、in vivo又はin vitroで実施される、請求項54に記載の方法。
【請求項73】
対象における哺乳動物rGCの触媒活性レベルの低下に関連する障害又は状態を処置する方法であって、請求項1〜36のいずれか1項に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分の有効量を、それを必要とする前記対象に投与することを含む、方法。
【請求項74】
対象における哺乳動物rGCの触媒活性レベルの低下に関連する障害又は状態を処置する方法であって、請求項50に記載の医薬組成物の有効量を、それを必要とする前記対象に投与することを含む、方法。
【請求項75】
該障害が、心不全、高血圧症、アテローム性動脈硬化症、糖尿病、糖尿病性腎症、脳卒中、心房細動、心室性不整脈(ventricular arrythmias)、深部静脈血栓症、心筋炎(myocardiis)、心臓弁膜症、肺動脈塞栓症、心膜疾患、冠動脈攣縮(coronary vasopasm)、メタボリックシンドロームX、腎不全(CKD、ESRD)及びアレルギー性鼻炎からなる群から選択される、請求項73又は請求項74に記載の方法。
【請求項76】
該心疾患が、非虚血性慢性心不全、心筋梗塞後心不全(虚血性CHF)、急性心筋梗塞、再灌流障害、左心室機能不全、心線維症(cardiac fibrosis)、拡張期心不全、肥大型心筋症、急性非代償性心不全及び虚血性心疾患からなる群から選択される、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
対象における急性非代償性心不全を処置する方法であって、請求項50に記載の医薬組成物の有効量を、それを必要とする前記対象に投与することを含む、方法。
【請求項78】
対象における高血圧症を処置する方法であって、請求項1〜36のいずれか1項に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分の有効量を、それを必要とする前記対象に投与することを含む、方法。
【請求項79】
対象における高血圧症を処置する方法であって、請求項50に記載の医薬組成物の有効量を、それを必要とする前記対象に投与することを含む、方法。
【請求項80】
対象におけるアテローム性動脈硬化症を処置する方法であって、請求項1〜36のいずれか1項に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分の有効量を、それを必要とする前記対象に投与することを含む、方法。
【請求項81】
対象におけるアテローム性動脈硬化症を処置する方法であって、請求項50に記載の医薬組成物の有効量を、それを必要とする前記対象に投与することを含む、方法。
【請求項82】
対象における疾患を処置する方法であって、前記疾患が、I型糖尿病、II型糖尿病、糖尿病性腎症、脳卒中、心房細動/心室性不整脈、深部静脈血栓症、心筋炎、心臓弁膜症、肺動脈塞栓症、心膜疾患、冠動脈攣縮、メタボリックシンドロームX、腎不全、アレルギー性鼻炎、喘息、炎症性疾患、敗血症性ショック、肥満及び癌からなる群から選択され、請求項1〜36のいずれか1項に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分でそれを必要とする前記対象に対しての有効量を含む、方法。
【請求項83】
対象における疾患を処置する方法であって、前記疾患が、I型糖尿病、II型糖尿病、糖尿病性腎症、脳卒中、心房細動/心室性不整脈、深部静脈血栓症、心筋炎、心臓弁膜症、肺動脈塞栓症、心膜疾患、冠動脈攣縮、メタボリックシンドロームX、腎不全、アレルギー性鼻炎、喘息、炎症性疾患、敗血症性ショック、肥満及び癌からなる群から選択され、請求項50に記載の医薬組成物の有効量を、それを必要とする前記対象に含む、方法。
【請求項84】
患者における心不全を処置する方法であって、請求項1〜36のいずれか1項に記載の単離された抗体又はその抗原結合部分、及び心不全の処置のための第二の治療薬剤、の治療有効量を投与することを含む、方法。
【請求項85】
該第二の薬剤が、ARB/ACEi、ADP阻害剤、アルドステロンアンタゴニスト、ナトリウム利尿ペプチド(natieuretic peptides)、抗不整脈剤(anti−arrhthmic agents)、HMG−CoA阻害剤、β遮断薬、強心配糖体、カルシウムチャネル遮断薬、利尿薬、フィブラート系薬剤、GPIIb/IIIa阻害剤、ヘパリン、ニコチン酸誘導体、硝酸薬及び亜硝酸薬、経口抗凝血薬、血栓溶解薬、TZD、コレステロール吸収阻害剤、アセチルサリチル酸、ジピリダモール(diapyridamole)、ホスホジエステラーゼ阻害剤、CETP阻害剤/apoA1模倣薬、トロンビン阻害剤、第Xa因子阻害剤、レニン阻害剤、カイメース阻害剤、RhoK阻害剤、LpPLA2阻害剤、エンドセリン受容体アンタゴニスト、HDAC阻害剤、核内受容体アゴニスト、核内受容体アンタゴニスト、バソペプチダーゼ阻害剤、脂肪酸酸化阻害剤(inhibitrs)、ACAT阻害剤、ミクロソームトリグリセリド輸送タンパク質阻害剤、アデノシン受容体修飾物質、AGE/RAGE相互作用修飾物質、遺伝子療法、細胞療法からなる群から選択される、請求項84に記載の方法。
【請求項86】
該第二の薬剤が、ANP又はBNPである、請求項84に記載の方法。
【請求項87】
該第二の薬剤が、ネシリチド、カルペリチド、ウラリチド、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項86に記載の方法。
【請求項88】
患者においてNPRAリガンドの治療効果を延長させる又は増大させる方法であって、該NPRAリガンドを、請求項1〜36のいずれかに記載の抗体と組み合わせて投与することを含む、方法。
【請求項89】
該患者が心不全から苦しんでいる、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
該患者が急性非代償性心不全から苦しんでいる、請求項89に記載の方法。
【請求項91】
該患者が慢性心不全から苦しんでいる、請求項89に記載の方法。
【請求項92】
該NPRAリガンドが、ネシリチド、カルペリチド、ウラリチド、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項89に記載の方法。
【請求項93】
前記抗体と該NPRAリガンドとの同時投与が、該NPRAリガンドの効果を、該抗体の非存在下で見られる前記NPRAリガンド活性の場合の少なくとも2倍延長する、請求項89に記載の方法。
【請求項94】
該抗体が、該NPRAリガンドの投与と同時に、投与前に、又は投与後に投与される、請求項89に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公表番号】特表2012−510295(P2012−510295A)
【公表日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−539563(P2011−539563)
【出願日】平成21年11月17日(2009.11.17)
【国際出願番号】PCT/US2009/064840
【国際公開番号】WO2010/065293
【国際公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【出願人】(511134746)ベーリンガー インゲルハイム ファーマスーティカルズ アイエヌシー. (1)
【出願人】(502247787)モルフォシス・アー・ゲー (8)
【Fターム(参考)】