説明

グリコーゲンホスホリラーゼ阻害活性を有する複素環式アミド誘導体

式(1){式中、例えば、Zは、CHまたは窒素であり、RおよびRは、一緒に、−S−C(R)=C(R)−かまたは−C(R)=C(R)−S−であり;RおよびRは、独立して、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、カルボキシおよびカルバモイルより選択され;Aは、フェニレンまたはヘテロアリーレンであり;nは、0、1または2であり;rは、1または2であり;Rは、ハロ、シアノまたはカルボキシであり;Yは、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−(1−4C)アルキル[置換されていてよい]−(2−4C)アルケニル、−SONRおよび−S(O)(式中、cは、0、1または2である)より選択され;RおよびRは、独立して、水素、−O(1−4C)アルキル、−S(1−4C)アルキル、−N(1−4C)アルキル、ヘテロシクリル、アリールおよび(1−4C)アルキル[置換されていてよい]より選択される}を有する化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグは、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害活性を有し、したがって、増加したグリコーゲンホスホリラーゼ活性に関連した疾患状態の処置に価値がある。化合物およびそれらを含有する医薬組成物の製造方法を記載する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1)
【化1】

{式中、Zは、CHまたは窒素であり;
およびRは、一緒に、−S−C(R)=C(R)−かまたは−C(R)=C(R)−S−であり;
およびRは、独立して、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、カルボキシ、カルバモイル、(1−4C)アルキル、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、(1−4C)アルコキシおよび(1−4C)アルカノイルより選択され;
Aは、フェニレンまたはヘテロアリーレンであり;
nは、0、1または2であり;
は、独立して、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、カルバモイル、N−(1−4C)アルキルカルバモイル、N,N−((1−4C)アルキル)カルバモイル、スルファモイル、N−(1−4C)アルキルスルファモイル、N,N−((1−4C)アルキル)スルファモイル、−S(O)(1−4C)アルキル(式中、bは、0、1または2である)、−OS(O)(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキル、(2−4C)アルケニル、(2−4C)アルキニル、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルカノイル、(1−4C)アルカノイルオキシ、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシおよび−NHSO(1−4C)アルキルより選択され;または
nが2である場合、二つのR基は、それらが結合しているAの炭素原子と一緒に、O、SおよびNより独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有してよい且つ1個または2個のメチル基で置換されていてよい4〜7員の飽和環を形成してよく;
rは、1または2であり;そしてrが1である場合、基
【化2】

は、炭素(2)上の置換基であり、そしてrが2である(これによって6員環を形成する)場合、同基は、炭素(2)または炭素(3)上の置換基であり;
Yは、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−(1−4C)アルキル[ヒドロキシ、−C=NR、(1−4C)アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、−S(O)(式中、bは、0、1または2である)、−O−S(O)(式中、bは、0、1または2である)、−NR、−N(OH)R、−NRC(=O)R、−NHOHC(=O)R、−SONR、−N(R)SO、アリールおよびヘテロシクリルより独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよい]、−C(O)NOH、−C(O)NSH、−C(N)OH、−C(N)SH、−SOH、−SOH、−SON(OH)R、−(2−4C)アルケニル、−SONR、−(1−4C)アルキルC(O)R、−(1−4C)アルキルC(O)OR、−(1−4C)アルキルSC(O)R、−(1−4C)アルキルOC(O)R、−(1−4C)アルキルC(O)NR、−(1−4C)アルキルOC(O)OR、−(1−4C)アルキルN(R)C(O)OR、−(1−4C)アルキルN(R)C(O)NR、−(1−4C)アルキルOC(O)NR、(3−6C)シクロアルキル(1個または2個のRで置換されていてよい)、アリール、ヘテロシクリル(ここにおいて、この複素環式環は、環炭素原子によって連結している)、−(1−4C)アルキルSO(2−4C)アルケニルおよび−S(O)(式中、cは、0、1または2である)より選択され;
およびRは、独立して、水素、−O(1−4C)アルキル、−S(1−4C)アルキル、−N(1−4C)アルキル、ヘテロシクリル、アリールおよび(1−4C)アルキル[1個または2個のR基で置換されていてよい]より選択され;またはここにおいて、
NRは、N、OおよびSより独立して選択される1個、2個または3個の追加のヘテロ原子を含有してよい4〜7員の飽和、部分飽和または不飽和の環を形成してよく(但し、O−O結合、O−S結合またはS−S結合は存在しないという条件付きである)、ここにおいて、−CH−はいずれも、−C(=O)−で置き換えられていてもよく、そしていずれのN原子またはS原子も、それぞれ、N−オキシド基、またはSO基またはSO基を形成するように酸化されていてもよく、そしてここにおいて、この環は、ハロ、シアノ、(1−4C)アルキル、ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシおよび(1−4C)アルキルS(O)−(式中、bは、0、1または2である)より独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよく;
は、独立して、水素、ヒドロキシ、(1−4C)アルキル、(2−4C)アルケニル、(1−4C)アルコキシ、シアノ((1−4C))アルキル、アミノ((1−4C))アルキル[(1−4C)アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ((1−4C))アルキル、ジヒドロキシ((1−4C))アルキル、−CO(1−4C)アルキル、アリールおよびアリール((1−4C))アルキルより選択される1個または2個の基で窒素上に置換されていてよい]、ハロ((1−4C))アルキル、ジハロ((1−4C))アルキル、トリハロ((1−4C))アルキル、ヒドロキシ((1−4C))アルキル、ジヒドロキシ((1−4C))アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルコキシ、5員および6員の環状アセタールおよびそれらのモノ−およびジメチル誘導体、アリール、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)(1−4C)アルキル、(3−7C)シクロアルキル(1個または2個のヒドロキシ基、(1−4C)アルキルまたは−CO(1−4C)アルキルで置換されていてよい)、(1−4C)アルカノイル、(1−4C)アルキルS(O)−(式中、bは、0、1または2である)、(3−6C)シクロアルキルS(O)−(式中、bは、0、1または2である)、アリールS(O)−(式中、bは、0、1または2である)、ヘテロシクリルS(O)−(式中、bは、0、1または2である)、ベンジルS(O)−(式中、bは、0、1または2である)、(1−4C)アルキルS(O)(1−4C)アルキル−(式中、cは、0、1または2である)、−N(OH)CHO、−C(=N−OH)NH、−C(=N−OH)NH(1−4C)アルキル、−C(=N−OH)N((1−4C)アルキル)、−C(=N−OH)NH(3−6C)シクロアルキル、−C(=N−OH)N((3−6C)シクロアルキル)、−COCOOR、−C(O)N(R)(R10)、−NHC(O)R、−C(O)NHSO((1−4C)アルキル)、−NHSO、(R)(R10)NSO−、−COCHOR11、−COCHOH、(R)(R10)N−、−COOR、−CHOR、−CHCOOR、−CHOCOR、−CHCH(CO)OH、−CHC(O)NR10、−(CHCH(NR10)CO9’(式中、wは、1、2または3である)および−(CHCH(NR10)CO(NR9’10’)(式中、wは、1、2または3である)より選択され;
、R9’、R10およびR10’は、独立して、水素、ヒドロキシ、(1−4C)アルキル(1個または2個のR11で置換されていてよい)、(2−4C)アルケニル、(3−7C)シクロアルキル(1個または2個のヒドロキシ基で置換されていてよい)、シアノ((1−4C))アルキル、トリハロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル((1−4C)アルキル)、−CO(1−4C)アルキルより選択され;または
およびR10は、それらが結合している窒素と一緒に、および/またはR9’およびR10’は、それらが結合している窒素と一緒に、4〜6員環を形成するが、この環は、オキソ、ヒドロキシ、カルボキシ、ハロ、ニトロ、シアノ、カルボニル、(1−4C)アルコキシおよびヘテロシクリルより独立して選択される1個または2個の置換基で炭素上に置換されていてよく;またはこの環は、二つの隣接した炭素上に−O−CH−O−で置換されて、環状アセタールを形成していてもよく、ここにおいて、この−O−CH−O−基の水素の一方または両方は、メチルで置き換えられていてよく;
11は、独立して、(1−4C)アルキルおよびヒドロキシ(1−4C)アルキルより選択される}
を有する化合物;またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグ。
【請求項2】
Aがフェニレンである、請求項1に記載の式(1)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはプロドラッグ。
【請求項3】
nが0である、請求項1または請求項2に記載の式(1)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはin−vivo加水分解性エステル。
【請求項4】
rが1である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の式(1)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはin−vivo加水分解性エステル。
【請求項5】
およびRが、独立して、水素またはハロである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の式(1)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはin−vivo加水分解性エステル。
【請求項6】
Yが、−C(O)OR、−C(O)NR、−(1−4C)アルキル[ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、−S(O)(式中、bは、0、1または2である)、−O−S(O)(式中、bは、0、1または2である)、−NR、−NRC(=O)Rおよび−SONRより選択される置換基で置換されていてよい]、−(1−4C)アルキルC(O)R、−(1−4C)アルキルC(O)OR、−(1−4C)アルキルOC(O)R、−(1−4C)アルキルC(O)NR、−(1−4C)アルキルOC(O)OR、−(1−4C)アルキルN(R)C(O)OR、−(1−4C)アルキルN(R)C(O)NR、−(1−4C)アルキルSC(O)R、−(1−4C)アルキルOC(O)NR、−(1−4C)アルキルSO(2−4C)アルケニルおよび−SO(式中、cは、0、1または2である)より選択される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の式(1)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはin−vivo加水分解性エステル。
【請求項7】
およびRが、独立して、水素、ヘテロシクリル、−O(1−4C)アルキル、−N(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキル[1個または2個のR基で置換されていてよい]より選択され;またはNR基が、モルホリン環、チオモルホリン環(およびその酸化型)、ピロリジン環またはピペリジン環を形成し、そしてここにおいて、この環が、クロロ、フルオロ、ヒドロキシおよびメトキシより独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてよい、請求項1〜6のいずれか1項に記載の式(1)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはin−vivo加水分解性エステル。
【請求項8】
が、独立して、水素、ヒドロキシ、−C(O)N(R)(R10)、−NHC(O)R、−COOR、−CHOR、−CHCOOR、−CHOCOR、アリール、ヘテロシクリル、および5員および6員の環状アセタールおよびそのモノ−およびジメチル誘導体より選択される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の式(1)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはin−vivo加水分解性エステル。
【請求項9】
およびR10が、独立して、水素、ヒドロキシおよび(1−4C)アルキルより選択され、またはRおよびR10が、それらが結合している窒素と一緒に、モルホリン環、チオモルホリン環(およびその酸化型)、ピロリジン環またはピペリジン環を形成する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の式(1)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはin−vivo加水分解性エステル。
【請求項10】
医薬組成物であって、請求項1に記載の式(1)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはin−vivo加水分解性エステルを、薬学的に許容しうる希釈剤または担体と一緒に含む医薬組成物。
【請求項11】
ヒトなどの温血動物の療法による処置方法で用いるための、請求項1に記載の式(1)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはin−vivo加水分解性エステル。
【請求項12】
薬剤として用いるための、請求項1に記載の式(1)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはin−vivo加水分解性エステル。
【請求項13】
ヒトなどの温血動物の2型糖尿病、インスリン抵抗性、症候群X、高インスリン血症、高グルカゴン血症、心臓虚血または肥満症の処置に薬剤として用いるための、請求項1に記載の式(1)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはin−vivo加水分解性エステル。
【請求項14】
ヒトなどの温血動物の2型糖尿病、インスリン抵抗性、症候群X、高インスリン血症、高グルカゴン血症、心臓虚血または肥満症の処置に用いるための薬剤の製造における、請求項1に記載の式(1)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはin−vivo加水分解性エステルの使用。
【請求項15】
ヒトなどの温血動物の2型糖尿病の処置に用いるための薬剤の製造における、請求項1に記載の式(1)の化合物、またはその薬学的に許容しうる塩またはin−vivo加水分解性エステルの使用。
【請求項16】
請求項1に記載の式(1)の化合物の製造方法であって、
式(2)
【化3】

を有する酸またはその活性型誘導体と、式(3)
【化4】

を有するアミンとを反応させ、そしてその後、必要ならば、
(i)式(1)の化合物を、式(1)の別の化合物へと変換すること;
(ii)保護基を全て除去すること;
(iii)薬学的に許容しうる塩またはin−vivo加水分解性エステルを形成すること、を含む方法。

【公表番号】特表2007−501779(P2007−501779A)
【公表日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−522397(P2006−522397)
【出願日】平成16年8月4日(2004.8.4)
【国際出願番号】PCT/GB2004/003345
【国際公開番号】WO2005/013981
【国際公開日】平成17年2月17日(2005.2.17)
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】