説明

グリセロール誘導体の製造方法及びその中間体

【課題】高効率、高収率のグリセロール誘導体の位置選択的製造方法が開示される。
【解決手段】1−R−2−R−3−アセチル−グリセロール誘導体の位置選択的製造方法は、1−R−グリセロールの3番位置に保護基を導入して1−R−3−保護基−グリセロールを得る過程、1−R−3−保護基−グリセロールの2番位置にR基を導入して1−R−2−R−3−保護基−グリセロールを得る過程及び、1−R−2−R−3−保護基−グリセロールの脱保護反応及びアセチル化反応を同時に実行する過程を含む。ここで、R及びRは炭素原子16乃至22個を有する相違なる脂肪酸基であり、保護基はトリチル基またはトリアルキルシリル基である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グリセロール誘導体の製造方法及びその中間体に関し、より詳しくは、化学式1のグリセロール誘導体を高効率、高収率で製造することができるグリセロール誘導体の位置選択的製造方法に関する。
【化1】


(化学式1)
前記化学式1のグリセロール誘導体は、ラセミ体または光学活性体であり、ここで、R及びRは、炭素原子16乃至22個を有する相違なる脂肪酸基である。
【背景技術】
【0002】
前記化学式1の化合物の中で一つである1−パルミトイル−2−リノレオイル−3−アセチルグリセロール(PLA:1−palmitoyl−2−linoleoyl−3−acetylglycerol)は、鹿茸のクロロホルム抽出物から分離され、造血母細胞及び巨核細胞増殖のための活性を有すると知られている(大韓民国特許登録番号10−0283010)。前記化学式1の化合物の製造方法では、グリセロールから化合物を合成する方法及びホスファチジルコリンの酢酸添加分解反応法が大韓民国特許(特許出願番号:KR−10−2000−0045168)に開示されている。しかし、グリセロールから化学式1の化合物を合成する方法は位置選択性工程ではないので毎段階後カラムクロマトグラフィーを利用して分離及び精製する段階を要する。すなわち、目的化合物(PLA)は、グリセロールとパルミチン酸の反応生成物から1−パルミトイルグリセロールをカラムクロマトグラフィーを通じて分離して且つ連続して分離された1−パルミトイルグリセロールをエステル化反応させる段階により得られる。この方法は、収率が非常に低くて(グリセロールから約3.21%)、高価のジメチルアミノピリジン(DMAP)の等価物は0℃の低温での反応のために使用しなければならない短所がある。また、ホスファチジルコリンの酢酸添加分解反応法は74.5%の収率を示すが、この方法のためには高価のホスファチジルコリンを多量で使用する必要がある。したがって、この方法は目的化合物の大量生産には不適当である。
【0003】
グリセロールの1番、2番位置にある相違なる脂肪酸のエステル基及びグリセロールの3番位置にあるアセチル基を有するグリセロール誘導体を位置選択的に合成するためには、公知された方法で下記の工程を実行する。先に、グリセロールの1番位置にエステル基を位置選択的に導入する。そして、グリセロールの3番位置のヒドロキシル基を保護し、グリセロールの2番位置に他のエステル基を導入させる。この工程は、位置選択的にグリセロールの1、2、3番位置にエステル基を導入させることができる。しかし、グリセロールの3番位置に誘導体を導入するために3番位置の保護基を除去するとき、グリセロールの2番位置のエステル基がグリセロールの3番位置に転移される問題がある(J.Org.Chem.,52(22)、4973〜4977、1987)。
【特許文献1】大韓民国特許登録番号10−0283010
【特許文献2】大韓民国特許出願番号:KR−10−2000−0045168
【非特許文献1】J.Org.Chem.,52(22)、4973〜4977、1987
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、効率及び収率が優秀なグリセロール誘導体の位置選択的製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、作用基の転移問題がないグリセロール誘導体の位置選択的製造方法を提供することにある。
本発明のまた他の目的は、製造工程が簡単なグリセロール誘導体の位置選択的製造方法及びグリセロール誘導体を製造するための中間体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するために本発明は、化学式2の1−R−グリセロールの3番の位置に保護基を導入して化学式3の1−R−3−保護基−グリセロールを得る過程、前記化学式3の1−R−3−保護基−グリセロールの2番の位置にR基を導入して化学式4の1−R−2−R−3−保護基−グリセロールを得る過程、及び、前記化学式4の1−R−2−R−3−保護基−グリセロールの脱保護反応及びアセチル化反応を同時に実行する過程と、を含む、化学式1の1−R−2−R−3−アセチル−グリセロール誘導体の位置選択的製造方法を提供する。
【化2】


(化学式1)
【化3】


(化学式2)
【化4】


(化学式3)
【化5】


(化学式4)
前記化学式1〜4の化合物はラセミ体または光学活性体であり、ここで、R及びRは炭素原子16乃至22個を有する相違なる脂肪酸基であり、Pは保護基としてトリチル基またはトリアルキルシリル基であり、トリアルキルシリル基のアルキルは炭素原子1乃至5を有するアルキル基である。
また、本発明は、化学式1のグリセロール誘導体を製造するための化学式3及び4の中間体を提供する。好ましくは、前記Rはパルミトイル基、Rはリノレオイル基、Pはトリチル基またはトリアルキルシリル基である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明について下記の説明を参照して詳しく説明する。
【0007】
化学式1の1−R−2−R−3−アセチル−グリセロール誘導体を製造するのにあって、本発明は、反応中間体に保護基を導入した後、脱保護と同時にアセチル化反応を実行することで、作用基の転移が発生しないようにした。本発明による化学式1の1−R−2−R−3−アセチル−グリセロール誘導体の選択的製造工程順序を下記反応式1に示した。
【化6】


(反応式1)
前記反応式1において、R及びRは炭素原子16乃至22個を有する相違なる脂肪酸気であり、好ましくは、Rはパルミトイル基、Rはリノレオイル基であり、Pは保護基としてトリチル基またはトリアルキルシリル基である。トリアルキルシリル基のアルキルは炭素原子1乃至5を有するアルキル基である。前記トリチル基は置換または非置換トリチル基であり、前記トリアルキルシリル基の好ましい例はt−ブチルシメチルシリル基である。反応式1に示された化合物はラセミ体または光学活性体である。
【0008】
前記反応式1に示したように、化学式1の1−R−2−R−3−アセチル−グリセロール誘導体を製造するためには、先に化学式2の1−R−グリセロールの3番位置に保護基を付けて化学式3の1−R−3−保護基−グリセロールを得る。前記反応式1の出発物質である化学式2の1−R−グリセロールはラセミ1−R−グリセロールまたは光学活性1−R−グリセロールであってもよい。
【0009】
前記保護基を導入するための化合物は一次アルコールを選択的に保護しなければならないし、前記保護基は脱保護反応時にアセチル化反応に影響を与えない必要がある。前記保護基を導入するための化合物の例は、塩化トリチルまたはt−塩化ブチルジメチルシリルを含み、前記保護基を導入するための化合物の好ましい量は、化学式2の1−R−グリセロールに対して1乃至1.1当量である。前記保護基を導入するための化合物の量が1当量未満であれば、保護反応が充分に行われないし、前記保護基を導入するための化合物の量が1.1当量を超過すれば、グリセロール誘導体の2番位置のヒドロキシル基が反応する場合がある。
【0010】
前記保護基がトリチル基である場合、化学式3の1−R−3−保護基−グリセロールは、好ましくは、ピリジン溶媒または非極性非プロトン性有機溶媒と有機塩基の存在下で得られる。ピリジン溶媒が使用される場合、ピリジン溶媒は溶媒と塩基として同時に動作し、好ましい反応温度は40〜60℃である。反応温度が40℃未満であれば、反応が充分に発生しないこともあり、反応温度が60℃を超過すれば、トリチル基をグリセロールの2番位置に導入することができる。前記ピリジン溶媒の好ましい量は化学式2の1−R−リセロールに対して5乃至10当量である。有機溶媒及び有機塩基が使用される場合、好ましい反応温度は0℃乃至室温である。非極性非プロトン性有機溶媒の例はジクロロメタン、テトラヒドロフラン、エチルアセテート及びこれらの混合物を含み、有機塩基の例はトリエチルアミン、トリブチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン(DBU)及びこれらの混合物を含む。有機塩基の好ましい量は化学式2の1−R−グリセロールに対して1乃至2当量であり、有機溶媒の好ましい量は前記化学式2の1−R−グリセロールの重量に対する容積比として5乃至10倍である(すなわち、5〜10ml/g)。前記ピリジン溶媒または有機溶媒の含量が前記記載した範囲未満である場合、反応混合物の撹拌が難しく、前記ピリジン溶媒または有機溶媒の含量が前記記載した範囲を超過すれば、追加される実益がなくて経済的に好ましくない。また、前記有機塩基の量が1−R−グリセロールに対して1当量未満である場合は、反応が充分に行われないで、前記有機塩基の量が1−R−グリセロールに対して2当量を超過すれば、追加されるれる実益がないので経済的に好ましくない。
【0011】
前記保護基が、例えばt−ブチルジメチルシリル基などの、トリアルキルシリル基である場合、化学式3の1−R−3−保護基−グリセロールは、好ましくは、非極性非プロトン性有機溶媒と有機塩基の存在下で、0℃乃至室温の反応温度において得られる。非極性非プロトン性有機溶媒の例はジクロロメタン、テトラヒドロフラン、エチルアセテート、ジメチルホルムアミド、及びこれらの混合物を含み、有機塩基の例はイミダゾール、トリエチルアミン及びこれらの混合物を含む。有機塩基の好ましい量は化学式2の1−R−グリセロールに対して1乃至2当量であり、有機溶媒の好ましい量は前記化学式2の1−R−グリセロールの重量に対する容積比として5乃至10倍である(すなわち、5〜10ml/g)。また、前記有機塩基の量が1−R−グリセロールに対して1当量未満である場合は、反応が充分に行われないで、前記有機塩基の量が1−R−グリセロールに対して2当量を超過すれば、追加されるれる実益がないので経済的に好ましくない。また、有機溶媒の含量が前記記載した範囲未満である場合、反応混合物の撹拌が難しく、前記有機溶媒の含量が前記記載した範囲を超過すれば、追加される実益がなくて経済的に好ましくない。
【0012】
化学式3の1−R−3−保護基−グリセロールにおいて、ただ2番位置だけが追加エステル化反応に参加する。したがって、R基はR−OHと1−R−3−保護基−グリセロールを反応させることにより導入することができる。好ましくは、反応は0℃乃至室温の温度範囲で非プロトン性有機溶媒、触媒及び水気除去剤の存在下で実行される。非プロトン性有機溶媒の例は、ヘキサン、ヘプタン、ジクロロメタン、エチルアセテート、テトラヒドロフラン及びこれらの混合物を含み、触媒の例は、ジメチルアミノピリジン(DMAP)を含む。水気除去剤の例は、ジシクロへキシルカルボジイミド(DCC)を含む。他の方法で、R脂肪酸の活性化化合物をR−OHの代わりに使用することができ、活性化化合物の例はR脂肪酸のエステル、アミド及び塩化物を含む。
【0013】
反応性、精製容易性、生成される下記化学式4の1−R−2−R−3−保護基−グリセロールの純度及び色を考慮すれば、R−OH及びジシクロへキシルカルボジイミド(DCC)の組合せが一層好ましい。前記ジシクロへキシルカルボジイミド(DCC)の好ましい量は、化学式3の1−R−3−保護基−グリセロールに対して1乃至1.1当量である。前記ジシクロへキシルカルボジイミド(DCC)の量が1当量未満である場合には、反応が充分に行われないで、前記ジシクロへキシルカルボジイミド(DCC)の量が1.1当量を超過すれば、追加実益がないので経済的に好ましくない。ジシクロへキシルカルボジイミド(DCC)を利用した反応は、ヘキサン、ヘプタン、ジクロロメタン、エチルアセテート、テトラヒドロフランなどの非プロトン性有機溶媒中で行うことができる。しかし、副産物であるジシクロヘキシル尿素(dicyclohexylurea)を容易に除去するためにヘキサンまたはヘプタンを使うことが好ましい。前記有機溶媒の好ましい量は、前記化学式3の1−R−3−保護基−グリセロールの重量に対する容積として5乃至10である。また、前記ジメチルアミノピリジン(DMAP)の好ましい量は、1−R−3−保護基−グリセロールのモル(mol)に対して0.5乃至1mol%である。前記ジメチルアミノピリジン(DMAP)の量が0.5mol%未満であれば、反応時間が長くなることがあり、前記ジメチルアミノピリジン(DMAP)の量が1mol%を超過しても特別な実益がないので経済的に好ましくない。
【0014】
前記R脂肪酸またはR脂肪酸の活性化物(以下ではR脂肪酸と称する)の好ましい量は、化学式3の1−R−3−保護基−グリセロールに対して1乃至1.1当量である。前記R脂肪酸の量が1当量未満である場合には、反応が充分に行われないで、前記R脂肪酸の量が1.1当量を超過すれば、追加実益がなので経済的に好ましくない。
【0015】
脱保護反応が実行される時、脱保護された1−R−2−R−グリセロールの2番位置にあるR基が3番位置に容易に転移される。その結果、下記のアセチル化反応で副産物が生成され、副産物は前記化学式1の目的物と類似なRf値(フローレート)を有する。したがって、化学式1の1−R−2−R−3−アセチル−グリセロールの精製は難しくなる。前記問題点を解決するために本発明では、脱保護反応及びアセチル化反応を同時に実行する。保護基としてトリチル基またはトリアルキルシリル基を使う場合、ルイス酸及び無水酢酸を一緒に使用するかアセチル化剤を使用して、化学式4の1−R−2−R−3−保護基−グリセロールの脱保護基反応及びアセチル化反応を同時に実行する。ルイス酸の例は塩化亜鉛(ZnCl)、塩化柱石(SnCl)、三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル(BF.EtO)及びこれらの混合物を含み、アセチル化剤の例は、塩化アセチル、臭化アセチルで及びこれらの混合物を含む。前記ルイス酸、無水酢酸またはアセチル化剤の好ましい量は、1−R−2−R−3−保護基−グリセロールに対して1乃至20当量である。前記ルイス酸、無水酢酸またはアセチル化剤の量が前記記載した範囲未満である場合には反応が充分に行われないで、前記ルイス酸、無水酢酸またはアセチル化剤の量が前記記載した範囲を超過すれば、特別な実益がなので経済的に好ましくない。前記反応は非プロトン性有機溶媒の存在下で実行でき、有機溶媒の好ましい量は、化学式4の1−R−2−R−3−保護基−グリセロールの重量に対する容積比として5乃至10倍である。非プロトン性有機溶媒の例は、ヘキサン、ヘプタン、ジクロロメタン、トルエン、エチルアセテート、アセトニトリル及びこれらの混合物を含む。他の方法で、反応は任意の溶媒が存在しない状態で実行することができる。
【0016】
また、保護基としてトリチル基を使用する場合、例えば、ヨウ化トリメチルシリル(TMSI)を使用して化学式4の1−R−2−R−3−保護基−グリセロールの保護基が脱保護及びトリメチルシリル化される。トリメチルシリル化後、例えば、塩化アセチル及び塩化亜鉛(ZnCl)、塩化柱石(SnCl)、三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル(BF.EtO)及びこれらの混合物よりなった群から選択されるルイス酸を一緒に使用するか、臭化アセチルを単独で使用してアセチル化反応を実行することもできる。すなわち、(a)前記ヨウ化トリメチルシリル(TMSI)を使用して前記化学式4の1−R−2−R−3−保護基−グリセロールの保護基を脱保護及びトリメチルシリル化させる段階、(b)塩化アセチル及びルイス酸を添加するか、臭化アセチルを添加する段階によって、化学式1の1−R−2−R−3−アセチル−グリセロールを製造することができる。ここで、前記ヨウ化トリメチルシリル(TMSI)は試薬を直接使用するか、反応溶媒中でヨウ化ナトリウム/塩化トリメチルシリル(NaI/TMSCl)またはヘキサメチルジシラザン/ヨウ素(HMDS/I)の反応により製造することができる。最終段階で生成される前記化学式1の1−R−2−R−3−アセチル−グリセロールはカラムクロマトグラフィー(ヘキサンまたはヘプタン:エチルアセテート=36:1(容積比))を利用して分離及び精製することができる。上述の反応はジクロロメタン、エチルアセテート、アセトニトリル及びこれらの混合物で構成された群から選択される非プロトン性有機溶媒の存在下で実行できる。有機溶媒の好ましい量は、前記化学式4の1−R−2−R−3−保護基−グリセロールの重量に対する容積比として5乃至10倍である。ルイス酸、前記ヨウ化トリメチルシリル(TMSI)及び前記塩化アセチルと臭化アセチルの合の好ましい量は、前記化学式4の1−R−2−R−3−保護基−グリセロールに対して各々1乃至5当量、1乃至5当量及び1乃至20当量である。前記ルイス酸の含量、前記ヨウ化トリメチルシリル(TMSI)の含量及び前記塩化アセチルと臭化アセチルの含量が前記記載した範囲未満である場合には反応が充分に行わせないで、前記ルイス酸の含量、前記ヨウ化トリメチルシリル(TMSI)の含量及び前記塩化アセチルと臭化アセチルの含量が前記記載した範囲を超過すれば、特別な実益がないので経済的に好ましくない。
【0017】
また、本発明は、前記化学式1のグリセロール誘導体を製造するための下記の化学式3及び4の中間体を提供する。
【化7】


(化学式3)
【化8】


(化学式4)
前記化学式3及び4の化合物は、ラセミ体または光学活性体であり、ここで、R及びRは炭素原子16乃至22個を有する相違なる脂肪酸基である。好ましくは、Rはパルミトイル基、Rはリノレオイル基である。Pは保護基としてトリチル基またはトリアルキルシリル基であり、トリアルキルシリル基内のアルキルは炭素原子1乃至5個を有するアルキル基である。
【実施例】
【0018】
以下、実施例を通じて本発明をさらに詳細に説明するが、下記の実施例は本発明を例示するだけで、本発明が下記の実施例に限定されることではない。
【0019】
[実施例1]1−パルミトイル−3−トリチル−グリセロールの製造
1Lの反応器に1−パルミトイル−グリセロール(33.0g)及びピリジン(48ml)を入れて、塩化トリチル(31.3g)を投入する。反応混合物を撹拌しながら温度を60℃に上昇させた後、3時間の間反応させる。反応が完了すれば、反応物に冷却水(240ml)をゆっくり加えて、1時間の間撹拌してから濾過する。獲得された固体生成物を冷却水(120ml)で洗浄した後、40℃で乾燥させて1−パルミトイル−3−トリチル−グリセロール(57.3g)を得た(収率:100%)。
H NMR(400MHz、CDCl):δ0.89−0.93(t、3H)、1.21−1.31(m、24H)、1.57−1.61(m、2H)、2.31(t、2H)、3.25(d、2H)、3.97−4.02(m、1H)、4.16−4.27(m、2H)、7.22−7.47(m、15H)}
【0020】
[実施例2]1−パルミトイル−3−t−ブチルジメチルシリル−グリセロールの製造
1Lの反応器に1−パルミトイルグリセロ−ル(33.0g)、ジクロロメタン(330ml)及びイミダゾール(13.6g)を入れた後、0℃に冷却した。次に、t−ブチル−塩化ジメチルシリル(18.0g)を入れて2時間撹拌した。反応混合物を濾過した後、減圧蒸溜下で溶媒を除去し、精製水(165ml)とヘプタン(150ml)を入れて抽出した。分離された有機層を精製水(80ml)でもう一度抽出した後、無水硫酸マグネシウム(MgSO4)で脱水させて濾過した後、溶媒を減圧蒸溜して1−パルミトイル−3−t−ブチルジメチルシリル−グリセロールを得た(収率:100%)。
H NMR(400MHz、CDCl):δ0.78−0.83(m、18H)、1.18−1.31(m、24H)、1.50−1.56(m,2H)、2.24(t、2H)、3.51−3.60(m,2H)、3.76−3.79(p、1H)、4.01−4.10(m、2H)}
【0021】
[実施例3]1−パルミトイル−2−リノレオイル−3−トリチル−グリセロールの製造
1Lの反応器に前記実施例1で製造された1−パルミトイル−3−トリチル−グリセロール(57.3g)、ヘプタン(300ml)、リノール酸(29.4g)及びジメチルアミノピリジン(0.122g)を入れた。前記反応器にジシクロへキシルカルボジイミド(21.7g)を投入して常温で3時間の間撹拌した。生成されたジシクロヘキシル尿素を濾過して1−パルミトイル−2−リノレオイル−3−トリチル−グリセロールのヘプタン溶液を得た。(収率:100%仮定)。
H NMR(400MHz,CDCl):δ0.92−0.95(m、6H)、1.33−1.43(m、36H)、1.60(m、2H)、1.69(m,2H)、2.09−2.11(m、4H)、2.26(t、2H)、2.27(t、2H)、2.83(t、2H)、3.31(m、2H)、4.24−4.42(m、4H)、5.31−5.41(m、5H)、7.21−7.49(m、15H)}
【0022】
[実施例4]1−パルミトイル−2−リノレオイル−3−t−ブチル−ジメチルシリル−グリセロールの製造
1Lの反応器に前記実施例2で製造された1−パルミトイル−3−t−ブチルジメチルシリル−グリセロール(44.4g)、ヘプタン(225ml)、リノール酸(29.4g)及びジメチルアミノピリジン(0.122g)を入れた。前記反応器にジシクロへキシルカルボジイミド(21.7g)を投入して常温で3時間の間撹拌した。生成されたジシクロヘキシル尿素を濾過して1−パルミトイル−2−リノレオイル−3−t−ブチル−ジメチルシリル−グリセロールのヘプタン溶液を得た(収率:100%仮定)。
H NMR(400MHz、CDCl):δ0.76−0.81(m、21H)、1.16−1.27(m、36H)、1.50−1.52(m、4H)、1.95(q、4H)、2.17−2.21(m、4H)、2.65(t、2H)、3.62(d、2H)、4.02−4.28(m、4H)、4.96−5.27(m、5H)}
【0023】
[実施例5]1−パルミトイル−2−リノレオイル−3−アセチル−グリセロールの製造
[製造方法−1]
前記実施例3で得た1−パルミトイル−2−リノレオイル−3−トリチル−グリセロールのヘプタン溶液の溶媒を減圧蒸溜で除去した後、アセトニトリル(800ml)で溶解させた。次に、溶解液に塩化柱石(22g)及び無水酢酸(206ml)を入れて室温で24時間撹拌した。反応混合物を濃縮した後、精製水(800ml)とヘプタン(400ml)を入れて抽出した。分離された有機層を精製水(400ml)で洗浄して、無水硫酸マグネシウム(MgSO4)で脱水させて、濾過させた後、シリカゲル(Si−60、230〜400メッシュ)カラムクロマトグラフィー(ヘプタン:エチルアセテート=36:1)を利用して1−パルミトイル−2−リノレオイル−3−アセチル−グリセロール(36.4g)を得た(理論値:63.5g、収率:57.4%)。
H NMR(400MHz、CDCl):δ0.85−0.91(m、6H)、1.21−1.31(m、38H)、1.62(m、4H)、2.03(m、4H)、2.07(s、3H)、2.37(m、4H)、2.78(m、2H)、4.14−4.29(m、4H)、5.23−5.34(m、5H)}
【0024】
[製造方法−2]
塩化柱石(22g)の代りに三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル(BF.EtO、15.2ml)を添加して3時間撹拌させたことの以外は、前記[製造方法−1]と同一な方法で1−パルミトイル−2−リノレオイル−3−アセチル−グリセロール(40.1g)を得た(理論値:63.5g、収率:63.1%)。
【0025】
[製造方法−3]
前記実施例3で得た1−パルミトイル−2−リノレオイル−3−トリチル−グリセロールヘプタン溶液の溶媒を減圧蒸溜で除去した後、臭化アセチル(123g)を入れて室温で6時間撹拌した。反応混合物にヘプタン(400ml)を入れて、冷却中の精製水(400ml)をゆっくり加えて有機層を抽出した。分離された有機層を飽和重炭酸ナトリウム溶液(100ml)及び精製水(400ml)の混合溶液で洗浄して、無水硫酸マグネシウム(MgSO4)で脱水させて、濾過させた後、シリカゲル(Si−60、230〜400メッシュ)カラムクロマトグラフィー(ヘプタン:エチルアセテート=36:1)を利用して1−パルミトイル−2−リノレオイル−3−アセチル−グリセロール(46.7g)を得た(理論値:63.5g、収率:73.6%)。
【0026】
[製造方法−4]
前記実施例3で得た1−パルミトイル−2−リノレオイル−3−トリチル−グリセロールヘプタン溶液の溶媒を減圧蒸溜で除去したことの以外は、前記[製造方法−3]と同一な方法で1−パルミトイル−2−リノレオイル−3−アセチル−グリセロール(43.0g)を得た(理論値:63.5g、収率:67.7%)。
【0027】
[製造方法−5]
臭化アセチル(123g)の代りに塩化アセチル(157g)を使用して12時間撹拌させたことの以外は、前記[製造方法−3]と同一な方法で1−パルミトイル−2−リノレオイル−3−アセチル−グリセロール(26.3g)を得た(理論値:63.5g、収率:41.4%)。
【0028】
[製造方法−6]
前記実施例3で得た1−パルミトイル−2−リノレオイル−3−トリチル−グリセロールヘプタン溶液の溶媒を減圧蒸溜で除去した。その後、アセトニトリル(800ml)、ヨウ化ナトリウム(NaI、74.9g)、塩化トリメチルシリル(TMSCl、54.3g)を残余物に入れて室温で2時間撹拌した。次に、無水塩化亜鉛(ZnCl、68.1g)及び塩化アセチル(157g)を反応混合物に入れて2時間撹拌した。反応混合物の溶媒を減圧蒸溜で除去した後、ヘプタン(400ml)を入れて、冷却中の精製水(400ml)をゆっくり加えて有機層を抽出した。分離された有機層を飽和重炭酸ナトリウム溶液(100ml)及び精製水(400ml)の混合溶液で洗浄して、無水硫酸マグネシウム(MgSO4)で脱水させて、濾過させた。シリカゲル(Si−60、230〜400メッシュ)カラムクロマトグラフィー(ヘプタン:エチルアセテート=36:1(容積比))を利用して1−パルミトイル−2−リノレオイル−3−アセチル−グリセロール(33.3g)を得た(理論値:63.5g、収率:52.4%)。
【0029】
[製造方法−7]
無水塩化亜鉛(ZnCl、68.1g)及び塩化アセチル(157g)の代りに臭化アセチル(123g)を入れて2時間撹拌させたことの以外は、前記[製造方法−6]と同一な方法で1−パルミトイル−2−リノレオイル−3−アセチル−グリセロール(36.9g)を得た(理論値:63.5g、収率:58.1%)。
【0030】
[製造方法−8]
前記実施例4で得た1−パルミトイル−2−リノレオイル−3−t−ブチル−ジメチルシリル−グリセロールのヘプタン溶液に臭化アセチル(123g)を入れて反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物にヘプタン(400ml)を入れて、冷却中の精製水(400ml)をゆっくり加えて有機層を抽出した。分離された有機層を飽和重炭酸ナトリウム溶液(100ml)及び精製水(400ml)の混合溶液で洗浄して、無水硫酸マグネシウム(MgSO4)で脱水させて。濾過させた。シリカゲル(Si−60、230〜400メッシュ)カラムクロマトグラフィー(ヘプタン:エチルアセテート=36:1)を利用して1−パルミトイル−2−リノレオイル−3−アセチル−グリセロール(17.8g)を得た(理論値:63.5g、収率:28.0%)。
【0031】
[製造方法−9]
臭化アセチル(123g)の代りにジクロロメタン(50ml)、無水酢酸(206ml)及び三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル(BF.EtO、15.2ml)を入れたことの以外は、前記製造方法−8と同一な方法で1−パルミトイル−2−リノレオイル−3−アセチル−グリセロール(284g)を得た(理論値:63.5g、収率:44.7%)。
【0032】
[製造方法−10]
出発物質として光学活性(R)−1−パルミトイルグルセロ−ル及び光学活性(S)−1−パルミトイルグリセロ−ルを使用して前記実施例1及び実施例3を実施して、(R)−1−パルミトイル−2−リノレオイル−3−トリチルグリセロ−ル及び(S)−1−パルミトイル−2−リノレオイル−3−トリチルグリセロ−ルのヘプタン溶液を得た。ラセミ酸1−パルミトイル−2−リノレオイル−3−トリチルグリセロ−ルの代りに前記光学活性化合物を使用したことの以外は、[製造方法−3]と同一な方法で(S)−1−パルミトイル−2−リノレオイル−3−アセチル−グリセロール(45.8g)及び(R)−1−パルミトイル−2−リノレオイル−3−アセチル−グリセロール(45.8g)を得た(理論値:63.g、収率:72.1%)。
{(R)−エナンチオマー:{H NMR(400MHz、CDCl):δ0.85−0.92(m、6H)、1.20−1.33(m、38H)、1.62(m、4H)、2.03(m、4H)、2.07(s、3H)、2.36(m、4H)、2.77(m、2H)、4.14−4.31(m、4H)、5.23−5.36(m、5H)}、
(S)−エナンチオマー:{H NMR(400MHz、CDCl):δ0.85−0.92(m、6H)、1.21−1.33(m、38H)、1.63(m、4H)、2.02(m、4H)、2.07(s、3H)、2.37(m、4H)、2.78(m、2H)、4.12−4.28(m、4H)、5.21−5.35(m、5H)}。
【産業上の利用可能性】
【0033】
以上、上述したように、本発明によるグリセロール誘導体の位置選択的製造方法及びその中間体は、作用基の転移なしにグリセロール誘導体を高効率及び収率でグリセロール誘導体を製造することができる。また、本発明による工程で、シリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用する精製段階を最小化することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
化学式2の1−R−グリセロールの3番の位置に保護基を導入して化学式3の1−R−3−保護基−グリセロールを得る過程と、
前記化学式3の1−R−3−保護基−グリセロールの2番の位置にR基を導入して化学式4の1−R−2−R−3−保護基−グリセロールを得る過程と、
前記化学式4の1−R−2−R−3−保護基−グリセロールの脱保護反応及びアセチル化反応を同時に実行する過程と、を含む、化学式1の1−R−2−R−3−アセチル−グリセロール誘導体の位置選択的製造方法。
【化1】


(化学式1)
【化2】


(化学式2)
【化3】


(化学式3)
【化4】


(化学式4)
[前記化学式1〜4の化合物はラセミ体または光学活性体であり、ここで、R1及びR2は炭素原子16乃至22個を有する相違なる脂肪酸基であり、Pは保護基としてトリチル基またはトリアルキルシリル基であり、トリアルキルシリル基のアルキルは炭素原子1乃至5を有するアルキル基である。]
【請求項2】
前記Rはパルミトイル基、Rはリノレオイル基、Pはトリチル基またはt−ブチルシメチルシリル基である、請求項1に記載のグリセロール誘導体の位置選択的製造方法。
【請求項3】
前記保護基がトリチル基である場合、1−R−3−保護基は、40〜60℃のピリジン溶媒の存在下で、または、0℃〜室温の非極性非プロトン性有機溶媒及び有機塩基の存在下で得られ、非極性非プロトン性有機溶媒はピリジン、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、エチルアセテート及びこれらの混合物で構成された群から選択され、有機塩基はトリエチルアミン、トリブチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン(DBU)及びこれらの混合物よりなった群から選択される、請求項1に記載のグリセロール誘導体の位置選択的製造方法。
【請求項4】
前記ピリジン及び有機塩基の量は、1−R−グリセロールに対して各々5乃至10当量及び1乃至2当量であり、有機溶媒の量は、1−R−グリセロールの重量に対する容積比として5乃至10倍であり、トリチル基を導入させるための化合物の量は、1−R−グリセロールに対して1乃至1.1当量である、請求項3に記載のグリセロール誘導体の位置選択的製造方法。
【請求項5】
前記保護基がトリアルキルシリル基である場合、1−R−3−保護基は、非プロトン性有機溶媒及び有機塩基の存在下で0℃乃至室温で得られ、非プロトン性有機溶媒は、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、エチルアセテート、ジメチルホルムアミド及びこれらの混合物で構成された群から選択され、有機塩基は、イミダゾール、トリエチルアミン及びこれらの混合物よりなった群から選択される、請求項1に記載のグリセロール誘導体の位置選択的製造方法。
【請求項6】
前記有機塩基の量は1−R−グリセロールに対して1乃至2当量であり、前記有機溶媒の含量が1−R−グリセロールの重量に対する容積比として5乃至10倍であり、前記トリアルキルシリル基を導入させるための化合物の量が1−R−グリセロールに対して各々1乃至1.1当量である、請求項5に記載のグリセロール誘導体の位置選択的製造方法。
【請求項7】
は、非プロトン性有機溶媒、触媒及び水気除去剤の存在下で、R−OHと1−R−3−保護基−グリセロールを反応させて導入し、非プロトン性有機溶媒は、ヘキサン、ヘプタン、ジクロロメタン、エチルアセテート、テトラヒドロフラン及びこれらの混合物で構成された群から選択され、触媒は、ジメチルアミノピリジン(DMAP)であり、水気除去剤は、ジシクロへキシルカルボジイミド(DCC)である、請求項1に記載のグリセロール誘導体の位置選択的製造方法。
【請求項8】
前記脱保護反応及びアセチル化反応は、ルイス酸及び無水酢酸を一緒に使用するかアセチル化剤を使用することで実行され、前記ルイス酸は、塩化亜鉛(ZnCl)、塩化柱石(SnCl)、三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル(BF.EtO)及びこれらの混合物よりなった群から選択され、前記アセチル化剤は、塩化アセチル、臭化アセチルで及びこれらの混合物で構成された群から選択される、請求項1に記載のグリセロール誘導体の位置選択的製造方法。
【請求項9】
前記脱保護反応及びアセチル化反応は、ヘキサン、ヘプタン、ジクロロメタン、トルエン、エチルアセテート、アセトニトリル及びこれらの混合物で構成された群から選択される非プロトン性有機溶媒の存在または不存在下で実行される、請求項8に記載のグリセロール誘導体の位置選択的製造方法。
【請求項10】
前記ルイス酸含量及び前記無水酢酸及びアセチル化剤の含量が前記化学式4に表示される1−R−2−R−3−保護基−グリセロールに対して各々1乃至5当量及び1乃至20当量である、請求項8に記載のグリセロール誘導体の位置選択的製造方法。
【請求項11】
前記保護基がトリチル基である場合、1−R−2−R−3−保護基−グリセロールは、脱保護及びトリメチルシリル化され、そして、アセチル化反応は、塩化アセチル及び塩化亜鉛(ZnCl)、塩化柱石(SnCl)、三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル(BF.EtO)及びこれらの混合物よりなった群から選択されるルイス酸を一緒に使用するか、臭化アセチルを単独使用して実行される、請求項1に記載のグリセロール誘導体の位置選択的製造方法。
【請求項12】
1−R−2−R−3−保護基−グリセロールは、ジクロロメタン、エチルアセテート、アセトニトリル及びこれらの混合物で構成された群から選択される非プロトン性有機溶媒の存在下で脱保護及びトリメチルシリル化される、請求項11に記載のグリセロール誘導体の位置選択的製造方法。
【請求項13】
ヨウ化トリメチルシリルにより1−R−2−R−3−保護基−グリセロールが脱保護およびチリアルキルシリル化され、前記ルイス酸の含量、前記ヨウ化トリメチルシリル(TMSI)の含量及び前記塩化アセチル及び臭化アセチルの含量が1−R−2−R−3−保護基−グリセロールに対して各々1乃至5当量、1乃至5当量及び1乃至20当量である、請求項11に記載のグリセロール誘導体の位置選択的製造方法。
【請求項14】
前記有機溶媒の含量が1−R−2−R−3−保護基−グリセロールの重量に対する容積比として5乃至10倍である、請求項12に記載のグリセロール誘導体の位置選択的製造方法。
【請求項15】
グリセロール誘導体を製造するための化学式3の中間体。
【化5】


(化学式3)
[前記化学式3の化合物は、ラセミ体または光学活性体であり、Rは、16乃至22個の炭素原子を有する脂肪酸であり、Pは、保護基としてトリチル基である。]
【請求項16】
グリセロール誘導体を製造するための下記化学式4の中間体。
【化6】


(化学式4)
[前記化学式4の化合物は、ラセミ体または光学活性体であり、R及びRは、相違であるのもで、炭素原子16乃至22個を有する脂肪酸であり、Pは、保護基としてトリチル基である。]

【公表番号】特表2009−501788(P2009−501788A)
【公表日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−522697(P2008−522697)
【出願日】平成18年7月18日(2006.7.18)
【国際出願番号】PCT/KR2006/002809
【国際公開番号】WO2007/011150
【国際公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【出願人】(508018794)エンジーケム カンパニー リミテッド (1)
【Fターム(参考)】