説明

ケラチン染色化合物、それらを含有するケラチン染色組成物、及びそれらの使用

染色に適した媒質と、1個のヘテロ原子を有する1つ以上の三環式縮合6−5−6複素芳香族ケラチン染色化合物を含む、ケラチン繊維の酸化染色用の組成物。酸化剤の存在下で、このような組成物を所望の着色が顕色するのに十分な時間にわたって塗布するこを含む、ケラチン繊維の酸化染色方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1個のヘテロ原子を有する三環式縮合6−5−6複素芳香族ケラチン染色化合物、こうした化合物を含むケラチン繊維(好ましくは毛髪)を酸化染色するための組成物、及びそれらの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、毛髪を着色するために採用され、最も広く使用されている方法は、1つ以上の酸化性毛髪着色剤を1つ以上の酸化剤と併せて用いる酸化プロセスによるものである。
【0003】
一般に、ペルオキシ酸化剤は、1つ以上の顕色剤又はカップラー、一般的には毛髪中に拡散可能な小さな分子と組み合わせて使用される。この手順では、過酸化水素のような過酸化物質が顕色剤を活性化させ、その結果、該顕色剤がカップラーと反応して毛幹内でより大きいサイズの化合物を形成して、毛髪を様々な色調及び色に着色する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような酸化毛髪着色システム及び組成物では、多種多様な顕色剤及びカップラーが使用されてきた。しかし、安全に着色の利益をもたらす、顕色剤及びカップラーの両方の機能を果たすことのできる更なるケラチン染色化合物が、依然として必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、本明細書で定義する式に従う、1個のヘテロ原子を有する三環式縮合6−5−6複素芳香族ケラチン染色化合物に関する。本発明は、更に染色に適した媒質と、1個のヘテロ原子を有する1つ以上の三環式縮合6−5−6複素芳香族ケラチン染色化合物を含む、ケラチン繊維の酸化染色用の組成物に関する。更に本発明は、酸化剤の存在下で、このような組成物を所望の着色が顕色するのに十分な時間にわたって塗布することを含む、ケラチン繊維の酸化染色方法に関連する。本発明のケラチン染色化合物は、顕色剤及び/又はカップラーとして機能することができる。
【0006】
本発明の範囲内では、潜在的及び実際に互変異性(tautomeric)のある多数の化合物が関わってくることを理解すべきである。このため、例えば、2−メルカプトピリジン(I)は、既知の条件下でピリジン−2−チオン互変異性体形態(II)で存在する。
【0007】
【化1】

【0008】
本発明が特定の構造に言及するときには、妥当な互変異性構造すべてが更に包含されることを理解すべきである。当該技術分野では、互変異性構造は、ただ1つの構造によって表されることが多く、本発明は、この一般的慣習に従う。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本明細書は、本発明を特に指摘し、明確に請求する特許請求の範囲をもって結論とするが、本発明は以下の説明からよりよく理解されると考えられる。
【0010】
本発明は、1個のヘテロ原子を有する三環式縮合6−5−6複素芳香族ケラチン染色化合物に関する。本発明の化合物は、安全に着色の利益を提供する顕色剤及び/又はカップラーとして機能することができる。
【0011】
ここで、「含む」とは、最終結果に影響しない他の工程及び他の成分も加え得ることを意味する。この用語は、「からなる」及び「から本質的になる」を包含する。本発明の化合物/組成物、及び方法/プロセスは、本明細書で記載される本発明の必須要素及び制限事項、並びに本明細書で記載される任意の追加又は任意の成分、構成要素、工程、若しくは制限事項も含み、これらから成り、またこそれらから本質的に成ることができる。
【0012】
百分率、部及び比はすべて、特に記述しない限り、本発明の組成物の総重量に基づく。このようなすべての重量は、記載した成分に関する限り活性物質レベルに基づくものであり、そのため特に指定されない限り市販材料に包含される可能性のある溶媒もしくは副産物を包含しない。「重量百分率」という用語は、本明細書では「重量%」として表示されてもよい。
【0013】
特に指定される場合を除き、部、百分率、及び割合を含む全ての量は、「約」という言葉により加減されるものと理解され、量は有効数字を示すことを意図しない。特に指定される場合を除き、冠詞「a」、「an」、及び「the」は、「1つ以上の」を意図する。
【0014】
本明細書で使用する時、用語「ケラチン」は、表皮組織に見られる、ツノ、毛髪、及び爪などの硬質構造に変質した硬タンパク質を指す。故に、「ケラチン性繊維」とは、毛髪、皮膚、及び爪、並びにツノ、ヒヅメ、及び羽毛のような動物の様々な体の部分に見られるものを指す。
【0015】
ここで使用する「毛髪」なる用語は、生体、例えばヒトの、又は非生体の、例えばかつら、ヘアピース、又は非生体ケラチン性繊維のその他の集合体における、ケラチン性繊維を意味する。ほ乳類、特に人の毛髪が好ましい。特に、毛髪、羊毛、毛皮、及び他のケラチン性繊維は、本明細書に記載される化合物及び組成物によって着色されるのに適した基材である。
【0016】
ここで使用する「ケラチン染色化合物」という用語は、ケラチン繊維を着色するために、顕色剤、カップラー、又はその両方の機能を果たすように組成物中で使用できる化合物を指す。
【0017】
ここで使用する「ケラチン染色組成物」という用語は、本明細書に記載される化合物を含めた1つ以上のケラチン染色化合物を含有する組成物を指す。
本明細書で使用する時、「美容的に許容可能」とは、その用語が説明する成分が、過度な毒性、不適応性、不安定性、刺激、アレルギー反応などを伴わずに、ヒト及び下等動物の皮膚又は毛髪と接触させて使用するのに適していることを意味する。
【0018】
I.ケラチン染色化合物
本発明の化合物は、以下の式に従う、1個のヘテロ原子を有する三環式縮合6−5−6複素芳香族ケラチン染色化合物である。
【0019】
【化2】

式中、Yは、独立して、NA1、S、及びOからなる群から選択され;
1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、及びR8は、同一又は異なって、
(a)
)置換又は非置換で、直鎖又は分岐鎖の、アルキル、モノ−又はポリ−不飽和アルキル、ヘテロアルキル、脂肪族、複素脂肪族、又はヘテロオレフィンの系、
(ii)置換又は非置換の、単環式又は多環式脂肪族、アリール、又は複素環の系、及び
(iii)置換又は非置換の、モノ−、ポリ−、又はペル−フルオロアルキルの系;ここで、(i)、(ii)、及び(iii)の系は、約1〜約10個の炭素原子と、O、S、N、P、及びSiからなる群から選択される約0〜約5個のヘテロ原子を含む;からなる群から選択されるC結合した一価の置換基:
(ここで、C結合した一価の置換基の該置換系の置換基は、アミノ、ヒドロキシル、アルキルアミノ(直鎖、分岐鎖、又は環状C1〜C5)、ジアルキルアミノ(直鎖、分岐鎖、又は環状C1〜C5)、ヒドロキシアルキルアミノ(直鎖、分岐鎖、又は環状C1〜C5)、ジヒドロキシアルキルアミノ(直鎖、分岐鎖、又は環状C1〜C5)、アリールアミノ又は置換アリールアミノ(置換基は、ハロゲン、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ、トリフルオロメチル、アミノ、C1〜C5アルキルアミノである)、ヘテロアリールアミノ又は置換ヘテロアリールアミノ(置換基は、ハロゲン、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ、トリフルオロメチル、アミノ、C1〜C5アルキルアミノである)、アリールメチルアミノ又は置換アリールメチルアミノ(置換基は、ハロゲン、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ、トリフルオロメチル、アミノ、C1〜C5アルキルアミノである)、及びヘテロアリールメチルアミノ又は置換ヘテロアリールメチルアミノ(置換基は、ハロゲン、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ、トリフルオロメチル、アミノ、C1〜C5アルキルアミノである)からなる群から選択され、
(b)SA1、SO21、SO31、SSA1、SOA1、SO2NA12、SNA12、及びSONA12からなる群から選択されるS結合した一価の置換基;
(c)OA1及びONA12からなる群から選択されるO結合した一価の置換基;
(d)NA12、(NA123+、NA1OA2、NA1SA2、NO2、N=NA1、N=NOA1、NA1CN、及びNA1NA23からなる群から選択されるN結合した一価の置換基;
(e)COOA1、CONA12、CONA1COA2、C(=NA1)NA12、CN、及びXからなる群から選択される一価の置換基;
(f)約1〜約12個の炭素原子と、約0〜約4個のヘテロ原子を含む、モノ−、ポリ−、及びペル−フルオロアルキルの系からなる群から選択されるフルオロアルキルの一価の置換基;並びに
(g)水素;からなる群から選択される。
【0020】
式中、A1、A2、及びA3は、一価であり、置換又は非置換で、直鎖又は分岐鎖の、アルキル、モノ−又はポリ−不飽和アルキル、ヘテロアルキル、脂肪族、ヘテロ脂肪族、又はへテロオレフィンの系;置換又は非置換の、単環式又は多環式脂肪族、アリール、又は複素環の系;及び置換又は非置換の、モノ−、ポリ−、ペル−フルオロアルキルの系、或いは、A1及びA2は、それらが結合する窒素原子と共に環を形成し;前記の系は、約1〜約10個の炭素原子と、O、S、N、P、及びSiからなる群から選択される約0〜約5個のヘテロ原子を含んでおり;
Xは、F、Cl、Br、及びIからなる群から選択されるハロゲンである。
【0021】
適した実施例では、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、及びR8は、水素原子;塩素、臭素、又はフッ素のようなハロゲン原子;アミノ置換基、ヒドロキシル置換基;シアノ置換基;C1〜C4アルキル置換基;トリフルオロメチル置換基、アルキルアミノ置換基(例えば、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N−メチルアミノ、又はN−エチルアミノ);ヒドロキシアルキルアミノ置換基(例えば、N−(ヒドロキシエチル)アミノ、N−ヒドロキシメチルアミノ、N−ヒドロキシプロピルアミノ、N,N−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ、N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ、又はN,N−ビス(ヒドロキシプロピル)アミノ);アセチルアミド置換基;カルボキシル置換基又はそのエステル;アルコキシ置換基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、ベンジルオキシ、メトキシエトキシ、フェノキシエトキシ、2−シアノエトキシ、フェネチルオキシ、フェノキシエトキシ、p−クロロベンジルオキシ、又はメトキシエチルカルバモイルメトキシ);アルコキシアルキル置換基(例えば、メトキシメチル、メトキシエチル、メトキシプロピル、エトキシメチル、エトキシエチル、又はエトキシプロピル);カルバモイル置換基;アルキルカルバモイル置換基(例えば、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、又はジエチルカルバモイル);ヒドロキシアルキルカルバモイル置換基(例えば、2−ヒドロキシエチルカルバモイル、ビス(2−ヒドロキシエチル)カルバモイル、ヒドロキシメチルカルバモイル、ビス(ヒドロキシメチル)カルバモイル);アミド置換基;アルキルアミド置換基(例えば、アセトアミド、プロピオンアミド、又はブチルアミド(butyramido);アルキルカルボニル置換基(例えば、アセチル、ブチリル、又はプロピオニル)、アルコキシカルボニル置換基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、又はプロポキシカルボニル);アリールオキシ置換基(例えば、フェノキシ、4−メトキシフェノキシ、4−ニトロフェノキシ、4−シアノフェノキシ、4−メタンスルホンアミドフェノキシ、4−メタンスルホニルフェノキシ、3−メチルフェノキシ、又は1−ナフチルオキシ);アシルオキシ置換基(例えば、アセトキシ、プロパノイルオキシ、ベンゾイルオキシ(benzolyloxy)、2,4−ジクロロベンゾイルオキシ(dichlorobenzolyloxy)、エトキシアルキルオキシ、ピルビロイルオキシ(pyruviloyloxy)、シンナモイルオキシ、又はミリストイルオキシ);アルキルチオ置換基(例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、ブチルチオ、2−シアノエチルチオ、ベンジルチオ、フェネチルチオ、2−(ジエチルアミノ)エチルチオ、エトキシエチルチオ、又はフェノキシエチルチオ);アリールチオ置換基(例えば、フェニルチオ、4−カルボキシフェニルチオ、2−エトキシ−5−tert−ブチルフェニルチオ、2−カルボキシフェニルチオ、又は4−メタンスルホニルフェニルチオ);ヘテロアリールチオ置換基(例えば、5−フェニル−2,3,4,5−テトラゾリルオキシ、又は2−ベンゾチアゾリルオキシ);ヘテロアリールオキシ置換基(例えば、5−フェニル−2,3,4,5−テトラゾリルオキシ、又は2−ベンゾチアゾリルオキシ);少なくとも1個の窒素、酸素、又はイオウ原子を有する、任意で置換された3、4、5、6、又は7員複素環(例えば、ピリジル、キノリル、モルホリル、フリル、テトラヒドロフリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、チアジアゾリル、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、ピペラジン、インドリン、ヘキサヒドロアゼピン、アジリジン、及びアゼチジン);任意で置換されたアリール置換基(例えば、フェニル又はナフチル);スルホニル置換基;スルフィニル置換基;ホスホニル置換基;スルファモイル置換基;シロキシ置換基;アシルオキシ置換基;カルバモイルオキシ置換基;スルホンアミド置換基;イミド置換基;ウレイド置換基;スルファモイルアミノ置換基;アルコキシカルボニルアミノ置換基;アリールオキシカルボニルアミノ置換基;アリールオキシカルボニル置換基;及びベンゼンスルホンアミド置換基からなる群から選択される。
【0022】
本発明の化合物が、顕色剤として使用される場合、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、及びR8のうちの少なくとも1つがアミノ基であり、残りのR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、及びR8のうちの少なくとも1つが、アミノ、ヒドロキシル、少なくとも1個の窒素、酸素、又はイオウ原子を有する、3、4、5、6、又は7員複素環(例えば、ピリジル、キノリル、モルホリル、フリル、テトラヒドロフリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、チアジアゾリル、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、ピペラジン、インドリン、ヘキサヒドロアゼピン、アジリジン、及びアゼチジン)、及び任意で置換された、アルキルアミノ(直鎖、分岐鎖、又は環状C1〜C5)、ジアルキルアミノ(直鎖、分岐鎖、又は環状C1〜C5)、ヒドロキシアルキルアミノ(直鎖、分岐鎖、又は環状C1〜C5)、ジヒドロキシアルキルアミノ(直鎖、分岐鎖、又は環状C1〜C5)、アリールアミノ又は置換アリールアミノ(置換基は、ハロゲン、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ、トリフルオロメチル、アミノ、C1〜C5アルキルアミノである)、ヘテロアリールアミノ又は置換ヘテロアリールアミノ(置換基は、ハロゲン、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ、トリフルオロメチル、アミノ、C1〜C5アルキルアミノである)、アリールメチルアミノ又は置換アリールメチルアミノ(置換基は、ハロゲン、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ、トリフルオロメチル、アミノ、C1〜C5アルキルアミノである)、及びヘテロアリールメチルアミノ又は置換ヘテロアリールメチルアミノ(置換基は、ハロゲン、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ、トリフルオロメチル、アミノ、C1〜C5アルキルアミノである)から成る群から選択される。
【0023】
本発明の化合物が、カップラーとして使用される場合、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、及びR8の少なくとも1つが、アミノ、ヒドロキシル、アルキルアミノ(直鎖、分岐鎖、又は環状C1〜C5)、ヒドロキシアルキルアミノ(直鎖、分岐鎖、又は環状C1〜C5)、アリールアミノ又は置換アリールアミノ(置換基は、ハロゲン、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ、トリフルオロメチル、アミノ、C1〜C5アルキルアミノである)、ヘテロアリールアミノ又は置換ヘテロアリールアミノ(置換基は、ハロゲン、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ、トリフルオロメチル、アミノ、C1〜C5アルキルアミノである)、アリールメチルアミノ又は置換アリールメチルアミノ(置換基は、ハロゲン、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ、トリフルオロメチル、アミノ、C1〜C5アルキルアミノである)、及びヘテロアリールメチルアミノ又は置換ヘテロアリールメチルアミノ(置換基は、ハロゲン、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ、トリフルオロメチル、アミノ、C1〜C5アルキルアミノである)からなる群から選択される。
【0024】
本発明の顕色剤及びカップラーは、更に水素、塩素、シアノ、アルコキシ、フェノキシ、メチルスルフォニオキシ、ピリドン及びピリダゾンからなる群から選択される求核性脱離基を提供できる。
【0025】
好ましい実施形態において、本発明のカップラーは次の部類から選択される適した5員環顕色剤を共に有する組成物にて利用される。チオフェン類、ピロール類、フラン類、ピラゾール類、イミダゾール類、チアゾール類、オキサゾール類、イソチアゾール類、又はイソオキサゾール類。より好ましい実施形態においては、本発明のカップラーは、ピラゾール類を共に有する組成物に利用される。さらにより好ましい実施形態において、本発明のカップラーは、以下のピラゾールと共に組成物中で使用される。1−メチル−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン、2−(4,5−ジアミノ−1H−ピラゾール−1−イル)エタノール、1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン、1−(4−メチルベンジル)−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン、1−(ベンジル)−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン、1−(4−クロロベンジル)−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン、及び1−ヒドロキシエチル−4,5−ジアミノピラゾールサルフェート。更に一層好ましくは、本発明のカップラーは、1−メチル−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン;1−ヒドロキシエチル−4,5−ジアミノピラゾールサルフェート;及び2−(4,5−ジアミノ−1H−ピラゾール−1−イル)エタノールと共に組成物中で使用される。理論に束縛されるものではないが、このような組み合わせは、顕色剤とカップラーとの従来の組み合わせに比べて、望まれる、より浅色の色(例えば、黄色)を達成可能である。
【0026】
好ましくは、本発明の化合物は、カルバゾール、ジベンゾフラン、及びジベンゾチオフェンからなる群から選択される非置換又は置換の化合物である。
【0027】
好ましい顕色剤及びカップラーとしては、1個のヘテロ原子を有する、以下の三環式縮合6−5−6複素芳香族化合物が挙げられる。
【0028】
カルバゾール
a.好ましい顕色剤
好ましいカルバゾール顕色剤は、9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、N4−エチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、2−(1−アミノ−9H−カルバゾール−4−イルアミノ(lamino))−エタノール、3−(1−アミノ−9H−カルバゾール−4−イルアミノ)−プロパン−1−オール、2−[(1−アミノ−9H−カルバゾール−4−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、2−[(1−アミノ−9H−カルバゾール−4−イル)−メチル−アミノ]−エタノール、3−[(1−アミノ−9H−カルバゾール−4−イル)−メチル−アミノ]−プロパン−1,2−ジオール、6−[(1−アミノ−9H−カルバゾール−4−イル)−メチル−アミノ]−ヘキサン−1,2,3,4,5−ペンタオール、9−メチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、N4−エチル−9−メチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、2−(1−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−4−イルアミノ)−エタノール、3−(1−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−4−イルアミノ)−プロパン−1−オール、2−[(1−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−4−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、3−[(1−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−4−イル)−メチル−アミノ]−プロパン−1,2−ジオール、6−[(1−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−4−イル)−メチル−アミノ]−ヘキサン−1,2,3,4,5−ペンタオール、2−(1,4−ジアミノ−カルバゾール−9−イル)エタノール、2−(1−アミノ−4−エチルアミノ−カルバゾール−9−イル)エタノール、2−[1−アミノ−9−(2−ヒドロキシ−エチル)−9H−カルバゾール−4−イルアミノ]−エタノール、3−[1−アミノ−9−(2−ヒドロキシ−エチル)−9H−カルバゾール−4−イルアミノ]−プロパン−1−オール、2−[1−アミノ−9−(2−ヒドロキシ−エチル)−9H−カルバゾール−4−イル]−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、2−{[(1−アミノ−9−(2−ヒドロキシ−エチル)−9H−カルバゾール−4−イル)−メチル−アミノ}−エタノール、3−{[(1−アミノ−9−(2−ヒドロキシ−エチル)−9H−カルバゾール−4−イル)−メチル−アミノ}−プロパン−1,2−ジオール、6−{[(1−アミノ−9−(2−ヒドロキシ−エチル)−9H−カルバゾール−4−イル)−メチル−アミノ}−ヘキサン−1,2,3,4,5−ペンタオール、N1−エチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、2−(4−アミノ−9H−カルバゾール−1−イルアミノ)−エタノール、3−(4−アミノ−9H−カルバゾール−1−イルアミノ)−プロパン−1−オール、2−[(4−アミノ−9H−カルバゾール−1−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、2−[(4−アミノ−9H−カルバゾール−1−イル)−メチル−アミノ]−エタノール、3−[(4−アミノ−9H−カルバゾール−1−イル)−メチル−アミノ]−プロパン−1,2−ジオール、6−[(4−アミノ−9H−カルバゾール−1−イル)−メチル−アミノ]−ヘキサン−1,2,3,4,5−ペンタオール、N1−エチル−9−メチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、2−(4−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−1−イルアミノ)−エタノール、3−(4−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−1−イルアミノ)−プロパン−1−オール、2−[(4−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−1−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、2−[(4−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−1−イル)−メチル−アミノ]−エタノール、3−[(4−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−1−イル)−メチル−アミノ]−プロパン−1,2−ジオール、6−[(4−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−1−イル)−メチル−アミノ]−ヘキサン−1,2,3,4,5−ペンタオール、2−メチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、N4−エチル−2−メチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、2−(1−アミノ−2−メチル−9H−カルバゾール−4−イルアミノ)−エタノール、3−(1−アミノ−2−メチル−9H−カルバゾール−4−イルアミノ)−プロパン−1−オール、2−[(1−アミノ−2−メチル−9H−カルバゾール−4−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、2−[(1−アミノ−2−メチル−9H−カルバゾール−4−イル)−メチル−アミノ]−エタノール、3−[(1−アミノ−2−メチル−9H−カルバゾール−4−イル)−メチル−アミノ]−プロパン−1,2−ジオール、6−[(1−アミノ−2−メチル−9H−カルバゾール−4−イル)−メチル−アミノ]−ヘキサン−1,2,3,4,5−ペンタオール、3−メチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、N1−エチル−3−メチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、2−(4−アミノ−3−メチル−9H−カルバゾール−1−イルアミノ)−エタノール、3−(4−アミノ−3−メチル−9H−カルバゾール−1−イルアミノ)−プロパン−1−オール、2−[(4−アミノ−3−メチル−9H−カルバゾール−1−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、2−[(4−アミノ−3−メチル−9H−カルバゾール−1−イル)−メチル−アミノ]−エタノール、3−[(4−アミノ−3−メチル−9H−カルバゾール−1−イル)−メチル−アミノ]−プロパン−1,2−ジオール、6−[(4−アミノ−3−メチル−9H−カルバゾール−1−イル)−メチル−アミノ]−ヘキサン−1,2,3,4,5−ペンタオール、3,9−ジメチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、N1−エチル−3,9−ジメチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、2−(4−アミノ−3,9−ジメチル−9H−カルバゾール−1−イルアミノ)−エタノール、3−(4−アミノ−3,9−ジメチル−9H−カルバゾール−1−イルアミノ)−プロパン−1−オール、2−[(4−アミノ−3,9−ジメチル−9H−カルバゾール−1−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、2−[(4−アミノ−3,9−ジメチル−9H−カルバゾール−1−イル)−メチル−アミノ]−エタノール、2−[(4−アミノ−3,9−ジメチル−9H−カルバゾール−1−イル)−メチル−アミノ]−エタノール、3−[(4−アミノ−3,9−ジメチル−9H−カルバゾール−1−イル)−メチル−アミノ]−プロパン−1,2−ジオール、6−[(4−アミノ−3,9−ジメチル−9H−カルバゾール−1−イル)−メチル−アミノ]−ヘキサン−1,2,3,4,5−ペンタオール、N4−チオフェン−2−イルメチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、N4−チオフェン−3−イルメチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、N4−フラン−2−イルメチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、N4−フラン−3−イルメチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、4−ピロリジン−1−イル−9H−カルバゾール−1−イルアミン、{2−[(1−アミノ−9H−カルバゾール−4−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エチル}−尿素、9−メチル−N4−チオフェン−2−イルメチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、9−メチル−N4−チオフェン−3−イルメチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、N4−フラン−2−イルメチル−9−メチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、N4−フラン−3−イルメチル−9−メチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、9−メチル−4−ピロリジン−1−イル−9H−カルバゾール−1−イルアミン、{2−[(1−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−4−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エチル}−尿素、N1−チオフェン−2−イルメチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、N1−チオフェン−3−イルメチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、N1−フラン−2−イルメチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、N1−チオフェン−3−イルメチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、1−ピロリジン−1−イル−9H−カルバゾール−4−イルアミン、{2−[(4−アミノ−9H−カルバゾール−1−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エチル}−尿素、3−メトキシ−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、3−フルオロ−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、3−メチルスルファニル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、3−エチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、2−(1,4−ジアミノ−9H−カルバゾール−3−イルオキシ)−エタノール、(1,4−ジアミノ−9H−カルバゾール−3−イル)−尿素、3−メトキシ−9−メチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、3−フルオロ−9−メチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、9−メチル−3−メチルスルファニル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、2−(1,4−ジアミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−3−イルオキシ)−エタノール、(1,4−ジアミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−3−イル)−尿素、1−アミノ−9H−カルバゾール−4−オール、1−アミノ−2−メチル−9H−カルバゾール−4−オール、1−アミノ−3−メチル−9H−カルバゾール−4−オール、1−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−4−オール、1−アミノ−2,9−ジメチル−9H−カルバゾール−4−オール、1−アミノ−3,9−ジメチル−9H−カルバゾール−4−オール、9H−カルバゾール(abazole)−1,4,5,8−テトラアミン、1,8−ジアミノ−9H−カルバゾール−4,5−ジオール、9H−カルバゾール−2,7−ジアミン、N2−エチル−9H−カルバゾール−2,7−ジアミン、2−(7−アミノ−9H−カルバゾール−2−イルアミノ)−エタノール、2−[(7−アミノ−9H−カルバゾール−2−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、7−ピロリジン−1−イル−9H−カルバゾール−2−イルアミン、9−メチル−9H−カルバゾール−2,7−ジアミン、N−エチル−9−メチル−9H−カルバゾール−2,7−ジアミン、2−(7−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−2−イルアミノ)−エタノール、2−(7−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−2−イルアミノ)−エタノール、9−メチル−7−ピロリジン−1−イル−9H−カルバゾール−2−イルアミン、7−アミノ−9H−カルバゾール−2−オール、7−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−2−オール、9H−カルバゾール−3,6−ジアミン、N3−エチル−9H−カルバゾール−3,6−ジアミン、2−(6−アミノ−9H−カルバゾール−3−イルアミノ)−エタノール、2−[(6−アミノ−9H−カルバゾール−3−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、6−ピロリジン−1−イル−9H−カルバゾール−3−イルアミン、6−アミノ−9H−カルバゾール−3−オール、9−メチル−9H−カルバゾール−3,6−ジアミン、N−エチル−9−メチル−9H−カルバゾール−3,6−ジアミン、2−(6−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−3−イルアミノ)−エタノール、2−[(6−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−3−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、9−メチル−6−ピロリジン−1−イル−9H−カルバゾール−3−イルアミン、6−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−3−オール、9H−カルバゾール−2,3−ジアミン、9H−カルバゾール−2,3,6,7−テトラアミン、3−アミノ−9H−カルバゾール−2−オール、2−アミノ−9H−カルバゾール−3−オール、及び、2,7−ジアミノ−9H−カルバゾール−3,6−ジオールからなる群から選択される。
【0029】
特に好ましいカルバゾール顕色剤は、9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、N4−エチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、2−(1−アミノ−9H−カルバゾール−4−イルアミノ(lamino))−エタノール、3−(1−アミノ−9H−カルバゾール−4−イルアミノ)−プロパン−1−オール、2−[(1−アミノ−9H−カルバゾール−4−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、2−[(1−アミノ−9H−カルバゾール−4−イル)−メチル−アミノ]−エタノール、9−メチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、N4−エチル−9−メチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、2−(1−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−4−イルアミノ)−エタノール、3−(1−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−4−イルアミノ)−プロパン−1−オール、2−[(1−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−4−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、2−(1−アミノ−4−エチルアミノ−カルバゾール−9−イル)エタノール、2−[1−アミノ−9−(2−ヒドロキシ−エチル)−9H−カルバゾール−4−イルアミノ]−エタノール、3−[1−アミノ−9−(2−ヒドロキシ−エチル)−9H−カルバゾール−4−イルアミノ]−プロパン−1−オール、N1−エチル−9−メチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、2−(4−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−1−イルアミノ)−エタノール、3−(4−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−1−イルアミノ)−プロパン−1−オール、2−メチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、N4−エチル−2−メチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、2−(1−アミノ−2−メチル−9H−カルバゾール−4−イルアミノ)−エタノール、3−(1−アミノ−2−メチル−9H−カルバゾール−4−イルアミノ)−プロパン−1−オール、2−[(1−アミノ−2−メチル−9H−カルバゾール−4−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、3−メチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、N1−エチル−3−メチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、2−(4−アミノ−3−メチル−9H−カルバゾール−1−イルアミノ)−エタノール、3−(4−アミノ−3−メチル−9H−カルバゾール−1−イルアミノ)−プロパン−1−オール、2−[(4−アミノ−3−メチル−9H−カルバゾール−1−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、3,9−ジメチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、N1−エチル−3,9−ジメチル−9H−カルバゾール−1,4−ジアミン、2−(4−アミノ−3,9−ジメチル−9H−カルバゾール−1−イルアミノ)−エタノール、3−(4−アミノ−3,9−ジメチル−9H−カルバゾール−1−イルアミノ)−プロパン−1−オール、9H−カルバゾール−2,7−ジアミン、N2−エチル−9H−カルバゾール−2,7−ジアミン、2−(7−アミノ−9H−カルバゾール−2−イルアミノ)−エタノール、2−[(7−アミノ−9H−カルバゾール−2−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、7−ピロリジン−1−イル−9H−カルバゾール−2−イルアミン、9−メチル−9H−カルバゾール−2,7−ジアミン、N−エチル−9−メチル−9H−カルバゾール−2,7−ジアミン、2−(7−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−2−イルアミノ)−エタノール、2−(7−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−2−イルアミノ)−エタノール、9−メチル−7−ピロリジン−1−イル−9H−カルバゾール−2−イルアミン、7−アミノ−9H−カルバゾール−2−オール、及び7−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−2−オールからなる群から選択される。
【0030】
b.好ましいカップラー
好ましいカルバゾールカップラーは、9H−カルバゾール−2−アミン、9H−カルバゾール−2,4−ジアミン、9H−カルバゾール−2,7−ジアミン、9H−カルバゾール−4−アミン、9H−カルバゾール−4,5−ジアミン、9H−カルバゾール−1,3−ジアミン、9H−カルバゾール−1,2−ジアミン、9H−カルバゾール−2,3−ジアミン、9H−カルバゾール−3,4−ジアミン、9H−カルバゾール−1,2,7,8−テトラアミン、9H−カルバゾール−2,3,6,7−テトラアミン、9H−カルバゾール−3,4,5,6−テトラアミン、9H−カルバゾール−2,4,5,7−テトラアミン、9H−カルバゾール−1,3,6,8−テトラアミン、9H−カルバゾール−2−オール、9H−カルバゾール−2,4−ジオール、9H−カルバゾール−2,7−ジオール、9H−カルバゾール−4−オール、9H−カルバゾール−4,5−ジオール、9H−カルバゾール−1,3−ジオール、9H−カルバゾール−1,2−ジオール、9H−カルバゾール−3,4−ジオール、9H−カルバゾール−2,3−ジオール、9H−カルバゾール−2,4,5,7−テトラオール、9H−カルバゾール−1,3,6,8−テトラオール、9H−カルバゾール−3,4−ジオール、9H−カルバゾール−1,2,7,8−テトラオール、9H−カルバゾール−2,3,6,7−テトラオール、9H−カルバゾール−3,4,5,6−テトラオール、N−エチル−9H−カルバゾール−2−アミン、2−(9H−カルバゾール−7−イルアミノ)−エタノール、3−(9H−カルバゾール−7−イルアミノ)−プロパン−1−オール、2−(9H−カルバゾール−7−イルアミノ)−(2−ヒドロキシエチル)アミノ)]エタノール、3−(9H−カルバゾール−7−イルアミノ)−プロパン−1,2−ジオール、2−アミノ−9H−カルバゾール−4−オール、4−アミノ−9H−カルバゾール−2−オール、7−アミノ−9H−カルバゾール−2−オール、5−アミノ−9H−カルバゾール−4−オール、1−アミノ−9H−カルバゾール−3−オール、3−アミノ−9H−カルバゾール−1−オール、2−アミノ−9H−カルバゾール−3−オール、3−アミノ−9H−カルバゾール−2−オール、2,7−ジアミノ−9H−カルバゾール−4,5−ジオール、4,5−ジアミノ−9H−カルバゾール−2,7−ジオール、5,7−ジアミノ−9H−カルバゾール−2,4−ジオール、1,8−ジアミノ−9H−カルバゾール−3,6−ジオール、3,6−ジアミノ−9H−カルバゾール−1,8−ジオール、6,8−ジアミノ−9H−カルバゾール−1,3−ジオール、2−アミノ−9H−カルバゾール−1−オール、1−アミノ−9H−カルバゾール−2−オール、3−アミノ−9H−カルバゾール−2−オール、2−アミノ−9H−カルバゾール−3−オール、3−アミノ−9H−カルバゾール−4−オール、4−アミノ−9H−カルバゾール−3−オール、1,8−ジアミノ−9H−カルバゾール−2,7−ジオール、2,7−ジアミノ−9H−カルバゾール−1,8−ジオール、2,7−ジアミノ−9H−カルバゾール−3,6−ジオール、3,6−ジアミノ−9H−カルバゾール−2,7−ジオール、3,6−ジアミノ−9H−カルバゾール−4,5−ジオール、4,5−ジアミノ−9H−カルバゾール−3,6−ジオール、9−メチル−9H−カルバゾール−2−アミン、9−メチル−9H−カルバゾール−2,4−ジアミン、9−メチル−9H−カルバゾール−2,7−ジアミン、9−メチル−9H−カルバゾール−4−アミン、9−メチル−9H−カルバゾール−4,5−ジアミン、9−メチル−9H−カルバゾール−1,3−ジアミン、9−メチル−9H−カルバゾール−1,2−ジアミン、9−メチル−9H−カルバゾール−2,3−ジアミン、9−メチル−9H−カルバゾール−3,4−ジアミン、9−メチル−9H−カルバゾール−1,2,7,8−テトラアミン、9−メチル−9H−カルバゾール−2,3,6,7−テトラアミン、9−メチル−9H−カルバゾール−3,4,5,6−テトラアミン、9−メチル−9H−カルバゾール−2,3−ジアミン、9−メチル−9H−カルバゾール−2,4,5,7−テトラアミン、9−メチル−9H−カルバゾール−1,3,6,8−テトラアミン、9−メチル−9H−カルバゾール−2−オール、9−メチル−9H−カルバゾール−2,4−ジオール、9−メチル−9H−カルバゾール−2,7−ジオール、9−メチル−9H−カルバゾール−4−オール、9−メチル−9H−カルバゾール−4,5−ジオール、9−メチル−9H−カルバゾール−1,3−ジオール、9−メチル−9H−カルバゾール−1,2−ジオール、9−メチル−9H−カルバゾール−3,4−ジオール、9−メチル−9H−カルバゾール−2,3−ジオール、9−メチル−9H−カルバゾール−2,4,5,7−テトラオール、9−メチル−9H−カルバゾール−1,3,6,8−テトラオール、9−メチル−9H−カルバゾール−3,4−ジオール、9−メチル−9H−カルバゾール−1,2,7,8−テトラオール、9−メチル−9H−カルバゾール−2,3,6,7−テトラオール、9−メチル−9H−カルバゾール−3,4,5,6−テトラオール、N−エチル−9−メチル−9H−カルバゾール−2−アミン、2−(9−メチル−9H−カルバゾール−7−イルアミノ)エタノール、3−(9−メチル−9H−カルバゾール−7−イルアミノ)プロパン−1−オール、2−[(9−メチル−9H−カルバゾール−7−イルアミノ)−(2−ヒドロキシエチル)アミノ)]エタノール、3−(9−メチル−9H−カルバゾール−7−イルアミノ)プロパン−1,2−ジオール、2−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−4−オール、4−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−2−オール、7−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−2−オール、5−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−4−オール、1−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−3−オール、3−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−1−オール、2−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−3−オール、3−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−2−オール、2,7−ジアミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−4,5−ジオール、4,5−ジアミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−2,7−ジオール、5,7−ジアミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−2,4−ジオール、1,8−ジアミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−3,6−ジオール、3,6−ジアミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−1,8−ジオール、6,8−ジアミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−1,3−ジオール、2−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−1−オール、1−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−2−オール、3−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−2−オール、2−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−3−オール、3−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−4−オール、4−アミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−3−オール、1,8−ジアミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−2,7−ジオール、2,7−ジアミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−1,8−ジオール、2,7−ジアミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−3,6−ジオール、3,6−ジアミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−2,7−ジオール、3,6−ジアミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−4,5−ジオール、4,5−ジアミノ−9−メチル−9H−カルバゾール−3,6−ジオール、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−2−アミン、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−2,4−ジアミン、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−2,7−ジアミン、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−4−アミン、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−4,5−ジアミン、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−1,3−ジアミン、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−1,2−ジアミン、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−2,3−ジアミン、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−3,4−ジアミン、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−1,2,7,8−テトラアミン、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−2,3,6,7−テトラアミン、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−3,4,5,6−テトラアミン、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−2,3−ジアミン、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−2,4,5,7−テトラアミン、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−1,3,6,8−テトラアミン、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−2−オール、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−2,4−ジオール、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−2,7−ジオール、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−4−オール、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−4,5−ジオール、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−1,3−ジオール、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−1,2−ジオール、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−3,4−ジオール、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−2,3−ジオール、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−2,4,5,7−テトラオール、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−1,3,6,8−テトラオール、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−3,4−ジオール、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−1,2,7,8−テトラオール、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−2,3,6,7−テトラオール、9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−3,4,5,6−テトラオール、N-エチル−9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−2−アミン、2−(9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−7−イルアミノ)エタノール、3−(9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−7−イルアミノ)プロパン−1−オール、2−[(9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−7−イルアミノ)−(2−ヒドロキシエチル)アミノ)]エタノール、3−(9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−7−イルアミノ)プロパン−1,2−ジオール、2−アミノ−9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−4−オール、4−アミノ−9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−2−オール、7−アミノ−9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−2−オール、5−アミノ−9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−4−オール、1−アミノ−9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−3−オール、3−アミノ−9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−1−オール、2−アミノ−9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−3−オール、3−アミノ−9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−2−オール、2,7−ジアミノ−9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−4,5−ジオール、4,5−ジアミノ−9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−2,7−ジオール、5,7−ジアミノ−9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−2,4−ジオール、1,8−ジアミノ−9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−3,6−ジオール、3,6−ジアミノ−9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−1,8−ジオール、6,8−ジアミノ−9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−1,3−ジオール、2−アミノ−9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−1−オール、1−アミノ−9−(2
−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−2−オール、3−アミノ−9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−2−オール、2−アミノ−9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−3−オール、3−アミノ−9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−4−オール、4−アミノ−9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−3−オール、1,8−ジアミノ−9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−2,7−ジオール、2,7−ジアミノ−9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−1,8−ジオール、2,7−ジアミノ−9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−3,6−ジオール、3,6−ジアミノ−9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−2,7−ジオール、3,6−ジアミノ−9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−4,5−ジオール、及び4,5−ジアミノ−9−(2−ヒドロキシエチル)−9H−カルバゾール−3,6−ジオールからなる群から選択される。
【0031】
特に好ましいカルバゾールカップラーは、9H−カルバゾール−2−アミン、9H−カルバゾール−2,7−ジアミン、9H−カルバゾール−4,5−ジアミン、9H−カルバゾール−2,4,5,7−テトラアミン、9H−カルバゾール−1,3,6,8−テトラアミン、9H−カルバゾール−2−オール、9H−カルバゾール−2,7−ジオール、9H−カルバゾール−4,5−ジオール、9H−カルバゾール−2,4,5,7−テトラオール、9H−カルバゾール−1,3,6,8−テトラオール、9−メチル−9H−カルバゾール−2−アミン、9−メチル−9H−カルバゾール−2,7−ジアミン、9−メチル−9H−カルバゾール−4,5−ジアミン、9−メチル−9H−カルバゾール−2,4,5,7−テトラアミン、9−メチル−9H−カルバゾール−1,3,6,8−テトラアミン、9−メチル−9H−カルバゾール−2−オール、9−メチル−9H−カルバゾール−2,7−ジオール、9−メチル−9H−カルバゾール−4,5−ジオール、9−メチル−9H−カルバゾール−2,4,5,7−テトラオール、及び9−メチル−9H−カルバゾール−1,3,6,8−テトラオールからなる群から選択される。
【0032】
ジベンゾフラン
a.好ましい顕色剤
好ましいジベンゾフラン顕色剤は、ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、N1−エチル−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、2−(4−アミノ−ジベンゾフラン−1−イルアミノ)−エタノール、3−(4−アミノ−ジベンゾフラン−1−イルアミノ)−プロパン−1−オール、2−[(4−アミノ−ジベンゾフラン−1−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、2−[(4−アミノ−ジベンゾフラン−1−イル)−メチル−アミノ]−エタノール、3−[(4−アミノ−ジベンゾフラン−1−イル)−メチル−アミノ]−プロパン−1,2−ジオール、6−[(4−アミノ−ジベンゾフラン−1−イル)−メチル−アミノ]−ヘキサン−1,2,3,4,5−ペンタオール、N4−エチル−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、2−(1−アミノ−ジベンゾフラン−4−イルアミノ)−エタノール、3−(1−アミノ−ジベンゾフラン−4−イルアミノ)−プロパン−1−オール、2−[(1−アミノ−ジベンゾフラン−4−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、2−[(1−アミノ−ジベンゾフラン−4−イル)−メチル−アミノ]−エタノール、3−[(1−アミノ−ジベンゾフラン−4−イル)−メチル−アミノ]−プロパン−1,2−ジオール、6−[(1−アミノ−ジベンゾフラン−4−イル)−メチル−アミノ]−ヘキサン−1,2,3,4,5−ペンタオール(pentao)、2−メチル−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、N4−エチル−2−メチル−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、2−(1−アミノ−2−メチル−ジベンゾフラン−4−イルアミノ)−エタノール、3−(1−アミノ−2−メチル−ジベンゾフラン−4−イルアミノ)−プロパン−1−オール、2−[(1−アミノ−2−メチル−ジベンゾフラン−4−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、2−[(1−アミノ−2−メチル−ジベンゾフラン−4−イル)−メチル−アミノ]−エタノール、3−[(1−アミノ−2−メチル−ジベンゾフラン−4−イル)−メチル−アミノ]−プロパン−1,2−ジオール、6−[(1−アミノ−2−メチル−ジベンゾフラン−4−イル)−メチル−アミノ]−ヘキサン−1,2,3,4,5−ペンタオール、3−メチル−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、N1−エチル−3−メチル−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、2−(4−アミノ−3−メチル−ジベンゾフラン−1−イルアミノ)−エタノール、3−(4−アミノ−3−メチル−ジベンゾフラン−1−イルアミノ)−プロパン−1−オール、2−[(4−アミノ−3−メチル−ジベンゾフラン−1−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、2−[(4−アミノ−3−メチル−ジベンゾフラン−1−イル)−メチル−アミノ]−エタノール、3−[(4−アミノ−3−メチル−ジベンゾフラン−1−イル)−メチル−アミノ]−プロパン−1,2−ジオール、6−[(4−アミノ−3−メチル−ジベンゾフラン−1−イル)−メチル−アミノ]−ヘキサン(exane)−1,2,3,4,5−ペンタオール、N1−チオフェン−2−イルメチル−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、N1−チオフェン−3−イルメチル−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、N1−フラン−2−イルメチル−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、N1−フラン−3−イルメチル−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、1−ピロリジン−1−イル−ジベンゾフラン−4−イルアミン、{2−[(4−アミノ−ジベンゾフラン−1−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エチル}−尿素、N4−チオフェン−2−イルメチル−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、N4−フラン−2−イルメチル−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、N4−チオフェン−3−イルメチル−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、N4−チオフェン−3−イルメチル−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、4−ピロリジン−1−イル−ジベンゾフラン−1−イルアミン、{2−[(1−アミノ−ジベンゾフラン−4−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エチル}−尿素、2−メトキシ−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、2−フルオロ−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、2−メチルスルファニル−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、2−エチル−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、2−(1,4−ジアミノ−ジベンゾフラン−2−イルオキシ)−エタノール、(1,4−ジアミノ−ジベンゾフラン−2−イル)−尿素、3−メトキシ−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、3−フルオロ−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、3−メチルスルファニル−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、3−エチル−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、2−(1,4−ジアミノ−ジベンゾフラン−3−イルオキシ)−エタノール、(1,4−ジアミノ−ジベンゾフラン−3−イル)−尿素、4−アミノ−ジベンゾフラン−1−オール、4−アミノ−3−メチル−ジベンゾフラン−1−オール、4−アミノ−2−メチル−ジベンゾフラン−1−オール、ジベンゾフラン−1,4,6,9−テトラアミン、1−アミノ−ジベンゾフラン−4−オール、1−アミノ−3−メチル−ジベンゾフラン−4−オール、1−アミノ−2−メチル−ジベンゾフラン−4−オール、1,9−ジアミノ−ジベンゾフラン−4,6−ジオール、4,6−ジアミノ−ジベンゾフラン−1,9−ジオール、ジベンゾフラン−3,7−ジアミン、N3−エチル−ジベンゾフラン−3,7−ジアミン、2−(7−アミノ−ジベンゾフラン−3−イルアミノ)−エタノール、2−[(7−アミノ−ジベンゾフラン−3−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、7−ピロリジン−1−イル−ジベンゾフラン−3−イルアミン、7−アミノ−ジベンゾフラン−3−オール、ジベンゾフラン−2,3−ジアミン、ジベンゾフラン−2,3,7,8−テトラアミン、2−アミノ−ジベンゾフラン−3−オール、3−アミノ−ジベンゾフラン−2−オール、及び3,7−ジアミノ−ジベンゾフラン−2,8−ジオールからなる群から選択される。
【0033】
特に好ましいジベンゾフラン顕色剤は、ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、N1−エチル−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、2−(4−アミノ−ジベンゾフラン−1−イルアミノ)−エタノール、3−(4−アミノ−ジベンゾフラン−1−イルアミノ)−プロパン−1−オール、2−[(4−アミノ−ジベンゾフラン−1−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、N4−エチル−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、2−(1−アミノ−ジベンゾフラン−4−イルアミノ)−エタノール、3−(1−アミノ−ジベンゾフラン−4−イルアミノ)−プロパン−1−オール、2−[(1−アミノ−ジベンゾフラン−4−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、2−メチル−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、N4−エチル−2−メチル−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、2−(1−アミノ−2−メチル−ジベンゾフラン−4−イルアミノ)−エタノール、3−(1−アミノ−2−メチル−ジベンゾフラン−4−イルアミノ)−プロパン−1−オール、3−メチル−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、N1−エチル−3−メチル−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、2−(4−アミノ−3−メチル−ジベンゾフラン−1−イルアミノ)−エタノール、3−(4−アミノ−3−メチル−ジベンゾフラン−1−イルアミノ)−プロパン−1−オール、2−[(4−アミノ−3−メチル−ジベンゾフラン−1−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、2−メトキシ−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、2−フルオロ−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、2−メチルスルファニル−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、2−エチル−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、2−(1,4−ジアミノ−ジベンゾフラン−2−イルオキシ)−エタノール、(1,4−ジアミノ−ジベンゾフラン−2−イル)−尿素、3−メトキシ−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、3−フルオロ−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、3−メチルスルファニル−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、3−エチル−ジベンゾフラン−1,4−ジアミン、2−(1,4−ジアミノ−ジベンゾフラン−3−イルオキシ)−エタノール、(1,4−ジアミノ−ジベンゾフラン−3−イル)−尿素、4−アミノ−ジベンゾフラン−1−オール、4−アミノ−3−メチル−ジベンゾフラン−1−オール、4−アミノ−2−メチル−ジベンゾフラン−1−オール、ジベンゾフラン−1,4,6,9−テトラアミン、1−アミノ−ジベンゾフラン−4−オール、ジベンゾフラン−3,7−ジアミン、N3−エチル−ジベンゾフラン−3,7−ジアミン、2−(7−アミノ−ジベンゾフラン−3−イルアミノ)−エタノール、2−[(7−アミノ−ジベンゾフラン−3−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、7−ピロリジン−1−イル−ジベンゾフラン−3−イルアミン、及び7−アミノ−ジベンゾフラン−3−オールからなる群から選択される。
【0034】
b.好ましいカップラー
好ましいジベンゾフランカップラーは、ジベンゾフラン−3−アミン、ジベンゾフラン−1,3−ジアミン、ジベンゾフラン−3,7−ジアミン、ジベンゾフラン−1−アミン、ジベンゾフラン−1,9−ジアミン、ジベンゾフラン−2,4−ジアミン、ジベンゾフラン−3,4−ジアミン、ジベンゾフラン−2,3−ジアミン、ジベンゾフラン−1,2−ジアミン、ジベンゾフラン−3,4,6,7−テトラアミン、ジベンゾフラン−2,3,7,8−テトラアミン、ジベンゾフラン−1,2,8,9−テトラアミン、ジベンゾフラン−1,3,7,9−テトラアミン、ジベンゾフラン−2,4,6,8−テトラアミン、ジベンゾフラン−3−オール、ジベンゾフラン−1,3−ジオール、ジベンゾフラン−3,7−ジオール、ジベンゾフラン−1−オール、ジベンゾフラン−1,9−ジオール、ジベンゾフラン−2,4−ジオール、ジベンゾフラン−3,4−ジオール、ジベンゾフラン−1,2−ジオール、ジベンゾフラン−2,3−ジオール、ジベンゾフラン−1,3,7,9−テトラオール、ジベンゾフラン−2,4,6,8−テトラオール、ジベンゾフラン−1,2−ジオール、ジベンゾフラン−3,4,6,7−テトラオール、ジベンゾフラン−2,3,7,8−テトラオール、ジベンゾフラン−1,2,8,9−テトラオール、N−エチル−ジベンゾフラン−3−アミン、2−(ジベンゾフラン−7−イルアミノ)−エタノール、3−(ジベンゾフラン−7−イルアミノ)プロパン−1−オール、2−[(ジベンゾフラン−7−イルアミノ)−(2−ヒドロキシエチル)アミノ)]エタノール、3−(ジベンゾフラン−7−イルアミノ)プロパン−1,2−ジオール、3−アミノ−ジベンゾフラン−1−オール、1−アミノ−ジベンゾフラン−3−オール、7−アミノ−ジベンゾフラン−3−オール、9−アミノ−ジベンゾフラン−1−オール、4−アミノ−ジベンゾフラン−2−オール、2−アミノ−ジベンゾフラン−4−オール、3−アミノ−ジベンゾフラン−2−オール、2−アミノ−ジベンゾフラン−3−オール、3,7−ジアミノ−ジベンゾフラン−1,9−ジオール、1,9−ジアミノ−ジベンゾフラン−3,7−ジオール、7,9−ジアミノ−ジベンゾフラン−1,3−ジオール、4,6−ジアミノ−ジベンゾフラン−2,8−ジオール、2,8−ジアミノ−ジベンゾフラン−4,6−ジオール、6,8−ジアミノ−ジベンゾフラン−2,4−ジオール、3−アミノ−ジベンゾフラン−4−オール、4−アミノ−ジベンゾフラン−3−オール、2−アミノ−ジベンゾフラン−3−オール、3−アミノ−ジベンゾフラン−2−オール、2−アミノ−ジベンゾフラン−1−オール、1−アミノ−ジベンゾフラン−2−オール、4,6−ジアミノ−ジベンゾフラン−3,7−ジオール、3,7−ジアミノ−ジベンゾフラン−4,6−ジオール、3,7−ジアミノ−ジベンゾフラン−2,8−ジオール、2,8−ジアミノ−ジベンゾフラン−3,7−ジオール、2,8−ジアミノ−ジベンゾフラン−1,9−ジオール、及び1,9−ジアミノ−ジベンゾフラン−2,8−ジオールからなる群から選択される。
【0035】
特に好ましいジベンゾフランカップラーは、ジベンゾフラン−3−アミン、ジベンゾフラン−3,7−ジアミン、ジベンゾフラン−1,9−ジアミン、ジベンゾフラン−1,3,7,9−テトラアミン、ジベンゾフラン−2,4,6,8−テトラアミン、ジベンゾフラン−3−オール、ジベンゾフラン−3,7−ジオール、ジベンゾフラン−1,9−ジオール、ジベンゾフラン−1,3,7,9−テトラオール、ジベンゾフラン−2,4,6,8−テトラオール、ジベンゾフラン−1,3−ジアミン、及びジベンゾフラン−1,3−ジオールからなる群から選択される。
【0036】
ジベンゾチオフェン
a.好ましい顕色剤
好ましいジベンゾチオフェン顕色剤は、ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、N1−エチル−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、2−(4−アミノ−ジベンゾチオフェン−1−イルアミノ)−エタノール、3−(4−アミノ−ジベンゾチオフェン−1−イルアミノ)−プロパン−1−オール、2−[(4−アミノ−ジベンゾチオフェン−1−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、2−[(4−アミノ−ジベンゾチオフェン−1−イル)−メチル−アミノ]−エタノール、3−[(4−アミノ−ジベンゾチオフェン−1−イル)−メチル−アミノ]−プロパン−1,2−ジオール、6−[(4−アミノ−ジベンゾチオフェン−1−イル)−メチル−アミノ]−ヘキサン−1,2,3,4,5−ペンタオール、N4−エチル−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、2−(1−アミノ−ジベンゾチオフェン−4−イルアミノ)−エタノール、3−(1−アミノ−ジベンゾチオフェン−4−イルアミノ)−プロパン−1−オール、2−[(1−アミノ−ジベンゾチオフェン−4−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、2−[(1−アミノ−ジベンゾチオフェン−4−イル)−メチル−アミノ]−エタノール、3−[(1−アミノ−ジベンゾチオフェン−4−イル)−メチル−アミノ]−プロパン−1,2−ジオール、6−[(1−アミノ−ジベンゾチオフェン−4−イル)−メチル−アミノ]−ヘキサン−1,2,3,4,5−ペンタオール、2−メチル−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、N4−エチル−2−メチル−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、2−(1−アミノ−2−メチル−ジベンゾチオフェン−4−イルアミノ)−エタノール、3−(1−アミノ−2−メチル−ジベンゾチオフェン−4−イルアミノ)−プロパン−1−オール、2−[(1−アミノ−2−メチル−ジベンゾチオフェン−4−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、2−[(1−アミノ−2−メチル−ジベンゾチオフェン−4−イル)−メチル−アミノ]−エタノール、3−[(1−アミノ−2−メチル−ジベンゾチオフェン−4−イル)−メチル−アミノ]−プロパン−1,2−ジオール、6−[(1−アミノ−2−メチル−ジベンゾチオフェン−4−イル)−メチル−アミノ]−ヘキサン−1,2,3,4,5−ペンタオール、3−メチル−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、N1−エチル−3−メチル−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、2−(4−アミノ−3−メチル−ジベンゾチオフェン−1−イルアミノ)−エタノール、3−(4−アミノ−3−メチル−ジベンゾチオフェン−1−イルアミノ)−プロパン−1−オール、2−[(4−アミノ−3−メチル−ジベンゾチオフェン−1−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、2−[(4−アミノ−3−メチル−ジベンゾチオフェン−1−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、3−[(4−アミノ−3−メチル−ジベンゾチオフェン−1−イル)−メチル−アミノ]−プロパン−1,2−ジオール、6−[(4−アミノ−3−メチル−ジベンゾチオフェン−1−イル)−メチル−アミノ]−ヘキサン−1,2,3,4,5−ペンタオール、N1−チオフェン−2−イルメチル−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、N1−チオフェン−3−イルメチル−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、1−ピロリジン−1−イル−ジベンゾチオフェン−4−イルアミン、N1−フラン−2−イルメチル−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、N1−フラン−3−イルメチル−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、{2−[(4−アミノ−ジベンゾチオフェン−1−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エチル}−尿素、N4−チオフェン−2−イルメチル−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、N4−チオフェン−3−イルメチル−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、4−ピロリジン−1−イル−ジベンゾチオフェン−1−イルアミン、N4−フラン−2−イルメチル−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、N4−チオフェン−3−イルメチル−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、{2−[(1−アミノ−ジベンゾチオフェン−4−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エチル}−尿素、2−メトキシ−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、2−フルオロ−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、2−メチルスルファニル−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、2−エチル−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、2−(1,4−ジアミノ−ジベンゾチオフェン−2−イルオキシ)−エタノール、(1,4−ジアミノ−ジベンゾチオフェン−2−イル)−尿素、3−メトキシ−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、3−フルオロ−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、3−メチルスルファニル−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、3−エチル−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、2−(1,4−ジアミノ−ジベンゾチオフェン−3−イルオキシ)−エタノール、(1,4−ジアミノ−ジベンゾチオフェン−3−イル)−尿素、4−アミノ−ジベンゾチオフェン−1−オール、4−アミノ−3−メチル−ジベンゾチオフェン−1−オール、4−アミノ−2−メチル−ジベンゾチオフェン−1−オール、ジベンゾチオフェン−1,4,6,9−テトラアミン、4,6−ジアミノ−ジベンゾチオフェン−1,9−ジオール、1−アミノ−ジベンゾチオフェン−4−オール、1−アミノ−3−メチル−ジベンゾチオフェン−4−オール、1−アミノ−2−メチル−ジベンゾチオフェン−4−オール、1,9−ジアミノ−ジベンゾチオフェン−4,6−ジオール、ジベンゾチオフェン−3,7−ジアミン、N3−エチル−ジベンゾチオフェン−3,7−ジアミン、2−(7−アミノ−ジベンゾチオフェン−3−イルアミノ)−エタノール、2−[(7−アミノ−ジベンゾチオフェン−3−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、7−ピロリジン−1−イル−ジベンゾチオフェン−3−イルアミン、7−アミノ−ジベンゾチオフェン−3−オール、ジベンゾチオフェン−2,8−ジアミン、N2−エチル−ジベンゾチオフェン−2,8−ジアミン、2−(8−アミノ−ジベンゾチオフェン−2−イルアミノ)−エタノール、2−[(8−アミノ−ジベンゾチオフェン−2−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、8−ピロリジン−1−イル−ジベンゾチオフェン−2−イルアミン、8−アミノ−ジベンゾチオフェン−2−オール、ジベンゾチオフェン−2,3−ジアミン、ジベンゾチオフェン−2,3,7,8−テトラアミン、2−アミノ−ジベンゾチオフェン−3−オール、3−アミノ−ジベンゾチオフェン−2−オール、及び3,7−ジアミノ−ジベンゾチオフェン−2,8−ジオールからなる群から選択される。
【0037】
特に好ましいジベンゾチオフェン顕色剤は、ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、N1−エチル−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、2−(4−アミノ−ジベンゾチオフェン−1−イルアミノ)−エタノール、3−(4−アミノ−ジベンゾチオフェン−1−イルアミノ)−プロパン−1−オール、2−[(4−アミノ−ジベンゾチオフェン−1−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、N4−エチル−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、2−(1−アミノ−ジベンゾチオフェン−4−イルアミノ)−エタノール、3−(1−アミノ−ジベンゾチオフェン−4−イルアミノ)−プロパン−1−オール、2−[(1−アミノ−ジベンゾチオフェン−4−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、2−メチル−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、N4−エチル−2−メチル−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、2−(1−アミノ−2−メチル−ジベンゾチオフェン−4−イルアミノ)−エタノール、3−(1−アミノ−2−メチル−ジベンゾチオフェン−4−イルアミノ)−プロパン−1−オール、2−[(1−アミノ−2−メチル−ジベンゾチオフェン−4−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、3−メチル−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、N1−エチル−3−メチル−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、2−(4−アミノ−3−メチル−ジベンゾチオフェン−1−イルアミノ)−エタノール、3−(4−アミノ−3−メチル−ジベンゾチオフェン−1−イルアミノ)−プロパン−1−オール、2−[(4−アミノ−3−メチル−ジベンゾチオフェン−1−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、2−メトキシ−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、2−フルオロ−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、2−メチルスルファニル−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、2−エチル−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、2−(1,4−ジアミノ−ジベンゾチオフェン−2−イルオキシ)−エタノール、(1,4−ジアミノ−ジベンゾチオフェン−2−イル)−尿素、3−メトキシ−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、3−フルオロ−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、3−メチルスルファニル−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、3−エチル−ジベンゾチオフェン−1,4−ジアミン、2−(1,4−ジアミノ−ジベンゾチオフェン−3−イルオキシ)−エタノール、(1,4−ジアミノ−ジベンゾチオフェン−3−イル)−尿素、4−アミノ−ジベンゾチオフェン−1−オール、4−アミノ−3−メチル−ジベンゾチオフェン−1−オール、4−アミノ−2−メチル−ジベンゾチオフェン(ibenzothiophen)−1−オール、ジベンゾチオフェン−1,4,6,9−テトラアミン、4,6−ジアミノ−ジベンゾチオフェン−1,9−ジオール、1−アミノ−ジベンゾチオフェン−4−オール、1−アミノ−3−メチル−ジベンゾチオフェン−4−オール、1−アミノ−2−メチル−ジベンゾチオフェン(ibenzothiophen)−4−オール、1,9−ジアミノ−ジベンゾチオフェン−4,6−ジオール、ジベンゾチオフェン−3,7−ジアミン、N3−エチル−ジベンゾチオフェン−3,7−ジアミン、2−(7−アミノ−ジベンゾチオフェン−3−イルアミノ)−エタノール、2−[(7−アミノ−ジベンゾチオフェン−3−イル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、7−ピロリジン−1−イル−ジベンゾチオフェン−3−イルアミン、及び7−アミノ−ジベンゾチオフェン−3−オールからなる群から選択される。
【0038】
b.好ましいカップラー
好ましいジベンゾチオフェンカップラーは、ジベンゾチオフェン−3−アミン、ジベンゾチオフェン−1,3−ジアミン、ジベンゾチオフェン−3,7−ジアミン、ジベンゾチオフェン−1−アミン、ジベンゾチオフェン−1,9−ジアミン、ジベンゾチオフェン−2,4−ジアミン、ジベンゾチオフェン−3,4−ジアミン、ジベンゾチオフェン−2,3−ジアミン、ジベンゾチオフェン−1,2−ジアミン、ジベンゾチオフェン−3,4,6,7−テトラアミン、ジベンゾチオフェン−2,3,7,8−テトラアミン、ジベンゾチオフェン−1,2,8,9−テトラアミン、ジベンゾチオフェン−1,3,7,9−テトラアミン、ジベンゾチオフェン−2,4,6,8−テトラアミン、ジベンゾチオフェン−3−オール、ジベンゾチオフェン−1,3−ジオール、ジベンゾチオフェン−3,7−ジオール、ジベンゾチオフェン−1−オール、ジベンゾチオフェン−1,9−ジオール、ジベンゾチオフェン−2,4−ジオール、ジベンゾチオフェン−3,4−ジオール、ジベンゾチオフェン−1,2−ジオール、ジベンゾチオフェン−2,3−ジオール、ジベンゾチオフェン−1,3,7,9−テトラオール、ジベンゾチオフェン−2,4,6,8−テトラオール、ジベンゾチオフェン−1,2−ジオール、ジベンゾチオフェン−3,4,6,7−テトラオール、ジベンゾチオフェン−2,3,7,8−テトラオール、ジベンゾチオフェン−1,2,8,9−テトラオール、N−エチル−ジベンゾチオフェン−3−アミン、2−(ジベンゾチオフェン−7−イルアミノ)エタノール、3−(ジベンゾチオフェン−7−イルアミノ)プロパン−1−オール、2−[(ジベンゾチオフェン−7−イルアミノ)−(2−ヒドロキシエチル)アミノ)]エタノール、3−(ジベンゾチオフェン−7−イルアミノ)プロパン−1,2−ジオール、3−アミノ−ジベンゾチオフェン−1−オール、1−アミノ−ジベンゾチオフェン−3−オール、7−アミノ−ジベンゾチオフェン−3−オール、9−アミノ−ジベンゾチオフェン−1−オール、4−アミノ−ジベンゾチオフェン−2−オール、2−アミノ−ジベンゾチオフェン−4−オール、3−アミノ−ジベンゾチオフェン−2−オール、2−アミノ−ジベンゾチオフェン−3−オール、3,7−ジアミノ−ジベンゾチオフェン−1,9−ジオール、1,9−ジアミノ−ジベンゾチオフェン−3,7−ジオール、7,9−ジアミノ−ジベンゾチオフェン−1,3−ジオール、4,6−ジアミノ−ジベンゾチオフェン−2,8−ジオール、2,8−ジアミノ−ジベンゾチオフェン−4,6−ジオール、6,8−ジアミノ−ジベンゾチオフェン−2,4−ジオール、3−アミノ−ジベンゾチオフェン−4−オール、4−アミノ−ジベンゾチオフェン−3−オール、2−アミノ−ジベンゾチオフェン−3−オール、3−アミノ−ジベンゾチオフェン−2−オール、2−アミノ−ジベンゾチオフェン−1−オール、1−アミノ−ジベンゾチオフェン−2−オール、4,6−ジアミノ−ジベンゾチオフェン−3,7−ジオール、3,7−ジアミノ−ジベンゾチオフェン−4,6−ジオール、3,7−ジアミノ−ジベンゾチオフェン−2,8−ジオール、2,8−ジアミノ−ジベンゾチオフェン−3,7−ジオール、2,8−ジアミノ−ジベンゾチオフェン−1,9−ジオール、及び1,9−ジアミノ−ジベンゾチオフェン−2,8−ジオールからなる群から選択される。
【0039】
本発明の特に好ましいジベンゾチオフェンカップラーは、ジベンゾチオフェン−3−アミン、ジベンゾチオフェン−3,7−ジアミン、ジベンゾチオフェン−1,9−ジアミン、ジベンゾチオフェン−1,3,7,9−テトラアミン、ジベンゾチオフェン−2,4,6,8−テトラアミン、ジベンゾチオフェン−3−オール、ジベンゾチオフェン−3,7−ジオール、ジベンゾチオフェン−1,9−ジオール、ジベンゾチオフェン−1,3,7,9−テトラオール、ジベンゾチオフェン−2,4,6,8−テトラオール、ジベンゾチオフェン−1,3−ジアミン、及びジベンゾチオフェン−1,3−ジオールからなる群から選択される。
【0040】
合成例
以下は、本発明の非限定合成例である。
【0041】
実施例A:9H−カルバゾール−1,4−ジアミンは、以下の合成方法により得ることができる。
【0042】
【化3】

【0043】
3,6−ジクロロカルバゾール1(有機化学ジャーナル(J. Org. Chem.)1987年刊、52巻、173頁))を酢酸中で硝酸と反応させ、ニトロ化することによって4−ニトロカルバゾール2を得る。2を塩化スズで還元し、続いて無水酢酸で処理し、アセトアミドカルバゾール3を形成する。3を酢酸中で硝酸にてニトロ化して、ニトロカルバゾール4を生成させる。4をPd/Cで、41Pa(60psi)の水素で水素化し、引き続いてHClで加水分解すると、9H−カルバゾール−1,4−ジアミンが生成される(アドバンスト複素環化学(Adv.Heterocyclic Chem.)1984年刊、35巻、84頁)。
【0044】
実施例B:9H−カルバゾール−2−イルアミンは、以下の合成方法により得ることができる。
【0045】
【化4】

【0046】
カルバゾール1を、無水酢酸及び三フッ化ホウ素ジエチルエーテル化合物でアシル化して、9−アセチルカルバゾール2を得る。2を塩化アセチル及び塩化アルミニウムと一緒に、二硫化炭素中でフリーデルクラフト反応させて、2,9−ジアセチルカルバゾール3を得る。3をヒドロキシルアミン塩酸塩にてピリジン中で処理し、オキシム4を得る。これは、2,9−ジアセチルカルバゾールオキシム5に転化する。5を五塩化リンで処理すると、ベックマン転移により、化合物6が生成する。6をHClにて酢酸中で加水分解すると、2−アミノカルバゾール7が生成される(テトラヒドロン(Tetrahedron)、1980年刊、36巻、3017頁)。
【0047】
実施例C:9H−カルバゾール−3−イルアミンは、以下の合成方法により得ることができる。
【0048】
【化5】

【0049】
シクロヘキサン−1,4−ジオン2をフェニルヒドラジン1と一緒に、エタノール中で縮合させ、ビスヒドラゾン3を得る。3を硫酸及び酢酸で処理し、3−アミノカルバゾール4を生成させる(テトラヒドロン(Tetrahedron)、2003年刊、59巻、1265頁)。
【0050】
実施例D:ジベンゾフラン−1,3,7,9−テトラオールは、以下の合成方法により得ることができる。
【0051】
【化6】

【0052】
1,3,5−トリメトキシベンゼン(CAS 621−23−8)をヨウ素と反応させ、化合物1を得る(J.Antibiot.、2000年刊、53巻、959頁)。化合物1を銅と反応させて、化合物2を得る(J.Antibiot.、2000年刊、53巻、959頁)。化合物2をヨウ化水素酸と反応させて、ジベンゾ[b、d]フラン−1,3,7,9−テトラオール(tetrol)1−1を得る(J.Antibiot.、2000年刊、53巻、959頁)。
【0053】
実施例E:ジベンゾ[b、d]フラン−1,3−ジオールは、以下の合成方法により得ることができる。
【0054】
【化7】

【0055】
2−クマリン(CAS 553−86−6)をメチル(トリフェニルホスフォラニリデン)アセテート(CAS 2605−67−6)と反応させて、化合物1を得る(Aust.J.Chem.、1975年刊、28巻、1097頁)。化合物1を塩化アセチル(CAS 75−36−5)と反応させて、化合物2を得る(J.Chem.Soc.、Perkin Trans 1、1984年刊、1605頁)。化合物2をナトリウムメチラートと反応させて、ジベンゾ[b、d]フラン−1,3−ジオール 1−2を得る(J.Chem.Soc.、Perkin Trans 1、1984年刊、1605頁)。
【0056】
実施例F:9H−カルバゾール−2,7−ジアミンは、以下の合成方法により得ることができる。
【0057】
【化8】

【0058】
ベンジジンジ塩酸塩(CAS 531−85−1)を、硝酸カリウム及び硫酸と反応させて、化合物1を得る(Zhurn. Obsh. Khim.、1944年刊、14巻、1019頁)。化合物1を鉄及び塩酸と反応させて、化合物2を得る(Zhurn. Obsh. Khim.、1944年刊、14巻、1019頁)。化合物2を硫酸と反応させて、9H−カルバゾール−2,7−ジアミン 1−1を得る(Zhurn. Obsh.Khim.、1944年刊、14巻、1019頁)。
【0059】
II.ケラチン染色組成物の成分
本発明の、ケラチン繊維の酸化染色用の組成物は、以上の毛髪染色化合物の項に記載した毛髪染色化合物と、染色に適した媒質を含む。本発明の組成物は、これらに限定するものではないが:顕色剤染料化合物;カップラー染料化合物;直接染料;酸化剤;増粘剤;キレート剤;pH調整剤及び緩衝剤;カーボネートイオン源及びラジカルスカベンジャーシステム;陰イオン性、陽イオン陽イオン性、非イオン性、両性、又は双極性(zwitterionic)界面活性剤、又はそれらの混合物;陰イオン性、陽イオン性、非イオン性、両性、又は双極イオン性ポリマー、又はそれらの混合物;芳香剤;緩衝剤;分散剤;過酸化物安定化剤;天然成分、例えば、タンパク質及びタンパク質誘導体、ならびに植物性材料(例えば、アロエ、カモミール、及びヘンナ抽出物);シリコーン(揮発性又は非揮発性、変性又は非変性)、フィルム形成剤、セラミド、防腐剤;並びに不透明化剤を含んだ、酸化染料組成物において周知の、従来使用されている、或いは有効な追加成分をさらに含んでよい。
【0060】
以上で言及したが詳細には後述しない、いくつかの適した補助剤は、国際化粧品成分辞典及びハンドブック(International Cosmetics Ingredient Dictionary and Handbook)(第8版;トイレ化粧品・香料工業協会(The Cosmetics,Toiletry,and Fragrance Association))に列記されている。特に、第2巻、第3項(化学分類(Chemical Classes))及び第4項(機能(Functions))は、特定の目的又は複数の目的を達成するための具体的な補助剤を識別する際に有用である。
【0061】
A.染色に適した媒質
染色に適した媒質は、水、又は水と典型的には水に十分可溶ではない化合物を溶解するための少なくとも1つの有機溶媒との混合物から選択されてよい。本明細書で使用するのに適した有機溶媒としては、これらに限定するものではないが、C1〜C4低級アルカノール(例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール)、芳香族アルコール(例えば、ベンジルアルコール及びフェノキシエタノール);ポリオール及びポリオールエーテル(例えば、カルビトール、2−ブトキシエタノール、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、モノメチルエーテル、ヘキシレングリコール、グリセロール、エトキシグリコール)、並びにプロピレンカーボネートが挙げられる。存在する場合、有機溶媒は典型的には、組成物の1重量%〜30重量%の範囲の量で存在する。好ましい溶媒は、水、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、グリセロール、1,2−プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、エトキシジグリコール、及びこれらの混合物である。染色に適した追加の媒質には、後述する酸化剤を含めてよい。
【0062】
B.補助顕色剤
本明細書に記載の組成物で使用するのに適した顕色剤としては、これらに限定するものではないが、p−フェニレンジアミン誘導体、例えば、ベンゼン−1,4−ジアミン(一般にp−フェニレンジアミンとして知られる)、2−メチル−ベンゼン−1,4−ジアミン、2−クロロ−ベンゼン−1,4−ジアミン、N−フェニル−ベンゼン−1,4−ジアミン、N−(2−エトキシエチル)ベンゼン−1,4−ジアミン、2−[(4−アミノ−フェニル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、(一般に、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミンとして知られる)、(2,5−ジアミノ−フェニル)−メタノール、1−(2’−ヒドロキシエチル)−2,5−ジアミノベンゼン、2−(2,5−ジアミノ−フェニル)−エタノール、N−(4−アミノフェニル)ベンゼン−1,4−ジアミン、2,6−ジメチル−ベンゼン−1,4−ジアミン、2−イソプロピル−ベンゼン−1,4−ジアミン、1−[(4−アミノフェニル)アミノ]−プロパン−2−オール、2−プロピル−ベンゼン−1,4−ジアミン、1,3−ビス[(4−アミノフェニル)(2−ヒドロキシエチル)アミノ]プロパン−2−オール、N4,N4,2−トリメチルベンゼン−1,4−ジアミン、2−メトキシ−ベンゼン−1,4−ジアミン、1−(2,5−ジアミノフェニル)エタン−1,2−ジオール、2,3−ジメチル−ベンゼン−1,4−ジアミン、N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−フェニル)−アセトアミド、2,6−ジエチルベンゼン−1,4−ジアミン、2,5−ジメチルベンゼン−1,4−ジアミン、2−チエン−2−イルベンゼン−1,4−ジアミン、2−チエン−3−イルベンゼン−1,4−ジアミン、2−ピリジン−3−イルベンゼン−1,4−ジアミン、1,1’−ビフェニル−2,5−ジアミン、2−(メトキシメチル)ベンゼン−1,4−ジアミン、2−(アミノメチル)ベンゼン−1,4−ジアミン、2−(2,5−ジアミノフェノキシ)エタノール、N−[2−(2,5−ジアミノフェノキシ)エチル]−アセトアミド、N,N−ジメチルベンゼン−1,4−ジアミン、N,N−ジエチルベンゼン−1,4−ジアミン、N,N−ジプロピルベンゼン−1,4−ジアミン、2−[(4−アミノフェニル)(エチル)アミノ]エタノール、2−[(4−アミノ−3−メチル−フェニル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、N−(2−メトキシエチル)−ベンゼン−1,4−ジアミン、3−[(4−アミノフェニル)アミノ]プロパン−1−オール、3−[(4−アミノフェニル)−アミノ]プロパン−1,2−ジオール、N−{4−[(4−アミノフェニル)アミノ]ブチル}ベンゼン−1,4−ジアミン、及び2−[2−(2−{2−[(2,5−ジアミノフェニル)−オキシ]エトキシ}エトキシ)エトキシ]ベンゼン−1,4−ジアミン、1,3−ビス(N(2−ヒドロキシエチル)−N−(4−アミノ−フェニル)アミノ)−2−プロパノール、2,2’−[1,2−エタンジイル−ビス−(オキシ−2,1−エタンジイルオキシ)]−ビス−ベンゼン−1,4−ジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン(phenylinediamine)、p−アミノフェノール誘導体、例えば、4−アミノ−フェノール(一般にp−アミノフェノールとして知られる)、4−メチルアミノ−フェノール、4−アミノ−3−メチル−フェノール、4−アミノ−2−ヒドロキシメチル−フェノール、4−アミノ−2−メチル−フェノール、4−アミノ−1−ヒドロキシ−2−(2’−ヒドロキシエチルアミノメチル)ベンゼン、4−アミノ−2−メトキシメチル−フェノール、5−アミノ−2−ヒドロキシ−安息香酸、1−(5−アミノ−2−ヒドロキシ−フェニル)−エタン−1,2−ジオール、4−アミノ−2−(2−ヒドロキシ−エチル)−フェノール、4−アミノ−3−(ヒドロキシメチル)フェノール、4−アミノ−3−フルオロ−フェノール、4−アミノ−2−(アミノメチル)−フェノール、4−アミノ−2−フルオロ−フェノール、1−ヒドロキシ−2,4−ジアミノベンゼン、1−(2’−ヒドロキシエチルオキシ)−2,4−ジアミノベンゼン、2,4−ジアミノ−5−メチルフェネトール、o−フェニレンジアミン誘導体、例えば、3,4−ジアミノ安息香酸及びそれらの塩、o−アミノフェノール誘導体、例えば、2−アミノ−フェノール(一般に、o−アミノフェノールとして知られる)、2,4−ジアミノフェノール、2−アミノ−5−メチル−フェノール、2−アミノ−6−メチル−フェノール、N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−フェニル)−アセトアミド、及び2−アミノ−4−メチル−フェノール、並びに複素環誘導体、例えば、ピリミジン−2,4,5,6−テトラミン(一般に、2,4,5,6−テトラアミノピリジンとして知られる)、1−メチル−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン、2−(4,5−ジアミノ−1H−ピラゾール−1−イル)エタノール、N2,N2−ジメチル−ピリジン−2,5−ジアミン、2−[(3−アミノ−6−メトキシピリジン−2−イル)アミノ]エタノール、6−メトキシ−N2−メチル−ピリジン−2,3−ジアミン、2,5,6−トリアミノピリミジン−4(1H)−オン、ピリジン−2,5−ジアミン、1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン、1−(4−メチルベンジル)−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン、1−(ベンジル)−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン、1−(4−クロロベンジル)−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン、ピラゾロ[1,5−a]−ピリミジン−3,7−ジアミン、5,6,7−トリメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イルアミン塩酸塩、7−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イルアミン塩酸塩、2,5,6,7−テトラメチル(teramethyl)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イルアミン塩酸塩、5,7−ジ−tert−ブチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イルアミン塩酸塩、5,7−ジ−トリフルオロメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イルアミン塩酸塩、2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン塩酸塩;4−ヒドロキシ−2,5,6−トリアミノピリミジン、1−(2’ヒドロキシエチル)−アミノ−3,4−メチレンジオキシベンゼン、並びに1−ヒドロキシエチル−4,5−ジアミノピラゾールサルフェートが挙げられる。
【0063】
追加の顕色剤は、N−(3−フリルメチル)ベンゼン−1,4−ジアミン、N−チオフェン−3−イルメチル−ベンゼン−1,4−ジアミン、N−(2−フリルメチル)ベンゼン−1,4−ジアミン、N−チオフェン−2−イルメチル−ベンゼン−1,4−ジアミン、4−ヒドロキシ安息香酸(2,5−ジアミノ−ベンジリデン)−ヒドラジド、3−(2,5−ジアミノ−フェニル)−N−エチル−アクリルアミド、2−[3−(3−アミノ−フェニルアミノ)−プロペニル]−ベンゼン−1,4−ジアミン、2−[3−(4−アミノ−フェニルアミノ)−プロペニル]−ベンゼン−1,4−ジアミン、2−(6−メチル−ピリジン−2−イル)−ベンゼン−1,4−ジアミン、2−ピリジン−2−イル−ベンゼン−1,4−ジアミン、2−[3−(4−アミノ−フェニルアミノ)−プロペニル]−ベンゼン−1,4−ジアミン、2−[3−(3−アミノ−フェニルアミノ)−プロペニル]−ベンゼン−1,4−ジアミン、3−(2,5−ジアミノ−フェニル)−N−エチル−アクリルアミド、2−チアゾール−2−イル−ベンゼン−1,4−ジアミン、4−ヒドロキシ安息香酸(2,5−ジアミノ−ベンジリデン)−ヒドラジド、3’−フルオロ−ビフェニル−2,5−ジアミン、2−プロペニル−ベンゼン−1,4−ジアミン、2’−クロロ−ビフェニル−2,5−ジアミン、N−チオフェン−3−イルメチル−ベンゼン−1,4−ジアミン、N−(3−フリルメチル)ベンゼン−1,4−ジアミン、4’−メトキシ−ビフェニル−2,5−ジアミン、N−(4−アミノ−ベンジル)−ベンゼン−1,4−ジアミン、2−メチル−5−[(1−H−ピロール−2−イルメチル)−アミノ]−フェノール、5−[(フラン−2−イルメチル)−アミノ]−2−メチル−フェノール、5−イソプロピルアミノ−2−メチル−フェノール、ビフェニル−2,4,4’−トリアミン塩酸塩、5−(4−アミノ−フェニル)アミノメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、5−フェニルアミノメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、2−[4−アミノ−2−(3,5−ジアミノ−ベンジルアミノ)−フェノキシ]−エタノール塩酸塩、5−(3−アミノ−フェニル)アミノメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、N−(2−アミノ−ベンジル)−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、N−フラン−2−イルメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、2−[(3−アミノ−フェニルアミノ)−メチル]−フェノール塩酸塩、4−アミノ−2−プロピルアミノメチル−フェノール塩酸塩、N−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、N−[4−アミノ−2−(2−ヒドロキシ−エチル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−(5−アミノ−2−ヒドロキシ−フェニル)−アクリルアミド塩酸塩、4−アミノ−2−(イソプロピルアミノ−メチル)−フェノール塩酸塩、4−チオフェン−3−イル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、5−フェニルアミノメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、5−(3−アミノ−フェニル)アミノメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、4−チオフェン−3−イル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、2’,4’−ジアミノ−ビフェニル−4−オール塩酸塩、5−シクロブチルアミノ−2−メチル−フェノール、5−シクロブチルアミノ−2−メチル−フェノール、4−アミノ−2−(ピリジン−3−イルアミノメチル)−フェノール、5−(3−アミノ−フェニル)アミノメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、5−アリルアミノメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、N−(4−アミノ−ベンジル)−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、N−ベンジル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、3−[(3−アミノ−フェニルアミノ)−メチル]−フェノール塩酸塩、N−(4−メトキシ−ベンジル)−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、N−チオフェン−2−イルメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、4−アミノ−2−[(2−ヒドロキシ−5−ニトロ−フェニルアミノ)−メチル]−フェノール塩酸塩、2’,4’−ジアミノ−ビフェニル−4−オール塩酸塩、ビフェニル−2,4,4’−トリアミン、5−(4−アミノ−フェニル)アミノメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、2−[4−アミノ−2−(3,5−ジアミノ−ベンジルアミノ)−フェノキシ]−エタノール塩酸塩、5−アリルアミノメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、5−(3−アミノ−フェニル)アミノメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、N−(4−アミノ−ベンジル)−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、N−ベンジル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、3−[(3−アミノ−フェニルアミノ)−メチル]−フェノール塩酸塩、N−(2−アミノ−ベンジル)−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、N−(4−メトキシ−ベンジル)−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、N−フラン−2−イルメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、2−[(3−アミノ−フェニルアミノ)−メチル]−フェノール塩酸塩、N−チオフェン−2−イルメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、N−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、N−[4−アミノ−2−(2−ヒドロキシ−エチル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−(5−アミノ−2−ヒドロキシ−フェニル)−アクリルアミド塩酸塩、4−アミノ−2−プロピルアミノメチル−フェノール塩酸塩、4−アミノ−2−(イソプロピルアミノ−メチル)−フェノール塩酸塩、4−アミノ−2−[(2−ヒドロキシ−5−ニトロ−フェニルアミノ)−メチル]−フェノール塩酸塩、2−メチル−5−[(1−H−ピロール−2−イルメチル)−アミノ]−フェノール、5−[(フラン−2−イルメチル)−アミノ]−2−メチル−フェノール、5−イソプロピルアミノ−2−メチル−フェノール、5−シクロブチルアミノ−2−メチル−フェノール、4−アミノ−2−(ピリジン−3−イルアミノメチル)−フェノール、及び5−シクロブチルアミノ−2−メチル−フェノールからなる群から選択される。
【0064】
好ましい顕色剤としては、これらに限定するものではないが:p−フェニレンジアミン誘導体、例えば、2−メチル−ベンゼン−1,4−ジアミン、ベンゼン−1,4−ジアミン、1−(2,5−ジアミノ−フェニル)−エタノール、2−(2,5−ジアミノ−フェニル)−エタノール、N−(2−メトキシエチル)ベンゼン−1,4−ジアミン、2−[(4−アミノ−フェニル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、1−(2,5−ジアミノフェニル)エタン−1,2−ジオール、1−(2’−ヒドロキシエチル)−2,5−ジアミノベンゼン、1,3−ビス(N(2−ヒドロキシエチル)−N−(4−アミノ−フェニル)アミノ)−2−プロパノール、2,2’−[1,2−エタンジイル−ビス−(オキシ−2,1−エタンジイルオキシ)]−ビス−ベンゼン−1,4−ジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン(phenylinediamine)、及びそれらの混合物、p−アミノフェノール誘導体、例えば、4−アミノ−フェノール、4−メチルアミノ−フェノール、4−アミノ−3−メチル−フェノール、4−アミノ−2−メトキシメチル−フェノール、1−(5−アミノ−2−ヒドロキシ−フェニル)−エタン−1,2−ジオール、1−ヒドロキシ−2,4−ジアミノベンゼン、1−(2’−ヒドロキシエチルオキシ)−2,4−ジアミノベンゼン、4−アミノ−2−アミノメチルフェノール、2,4−ジアミノ−5−メチルフェネトール、4−アミノ−1−ヒドロキシ−2−(2’−ヒドロキシエチルアミノメチル)ベンゼン、1−メトキシ−2−アミノ−4−(2’ヒドロキシエチルアミノ)ベンゼン、5−アミノサリチル酸及びそれらの塩、並びにそれらの混合物、o−フェニレンジアミン誘導体、例えば、3,4−ジアミノ安息香酸及びそれらの塩、o−アミノフェノール誘導体、例えば、2−アミノ−フェノール、2−アミノ−5−メチル−フェノール、2−アミノ−6−メチル−フェノール、N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−フェニル)−アセトアミド、2−アミノ−4−メチル−フェノール、及びそれらの混合物、並びに複素環誘導体、例えば、ピリミジン−2,4,5,6−テトラミン、1−メチル−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン、2−(4,5−ジアミノ−1H−ピラゾール−1−イル)エタノール、1−(4−メチルベンジル)−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン、1−(ベンジル)−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン、N2,N2−ジメチル−ピリジン−2,5−ジアミン、4−ヒドロキシ−2,5,6−トリアミノピリミジン、1−(2’ヒドロキシエチル)−アミノ−3,4−メチレンジオキシベンゼン、及び1−ヒドロキシエチル−4,5−ジアミノピラゾールサルフェート、並びにそれらの混合物が挙げられる。
【0065】
より好ましい顕色剤には、2−メチル−ベンゼン−1,4−ジアミン、ベンゼン−1,4−ジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、4−アミノ−フェノール、4−メチルアミノ−フェノール、4−アミノ−3−メチル−フェノール、1−ヒドロキシ−2,4−ジアミノベンゼン、2−アミノ−フェノール、2−アミノ−5−メチル−フェノール、2−アミノ−6−メチル−フェノール、1−メチル−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン、1−ヒドロキシエチル−4,5−ジアミノピラゾールサルフェート、2−(4,5−ジアミノ−1H−ピラゾール−1−イル)エタノール、並びにそれらの混合物が挙げられる。
【0066】
C.補助カップラー
本明細書に記載の組成物で使用するのに適したカップラーとしては、これらに限定するものではないが、フェノール、レゾルシノール及びナフトール誘導体、例えば、ナフタレン−1,7−ジオール、ベンゼン−1,3−ジオール、4−クロロベンゼン−1,3−ジオール、ナフタレン−1−オール、2−メチル−ナフタレン−1−オール、ナフタレン−1,5−ジオール、ナフタレン−2,7−ジオール、ベンゼン−1,4−ジオール、2−メチル−ベンゼン−1,3−ジオール、7−アミノ−4−ヒドロキシ−ナフタレン−2−スルホン酸、2−イソプロピル−5−メチルフェノール、1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフタレン−1,5−ジオール、2−クロロ−ベンゼン−1,3−ジオール、4−ヒドロキシ−ナフタレン−1−スルホン酸、ベンゼン−1,2,3−トリオール、ナフタレン−2,3−ジオール、5−ジクロロ−2−メチルベンゼン−1,3−ジオール、4,6−ジクロロベンゼン−1,3−ジオール、2,3−ジヒドロキシ−[1,4]ナフトキノン、及び1−アセトキシ−2−メチルナフタレン、m−フェニレンジアミン、例えば、2,4−ジアミノフェノール、ベンゼン−1,3−ジアミン、2−(2,4−ジアミノ−フェノキシ)−エタノール、2−[(3−アミノ−フェニル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、2−メチル(mehyl)−ベンゼン−1,3−ジアミン、2−[[2−(2,4−ジアミノ−フェノキシ)−エチル]−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、4−{3−[(2,4−ジアミノフェニル)オキシ]プロポキシ}ベンゼン−1,3−ジアミン、2−(2,4−ジアミノ−フェニル)−エタノール、2−(3−アミノ−4−メトキシ−フェニルアミノ)−エタノール、4−(2−アミノ−エトキシ)−ベンゼン−1,3−ジアミン、(2,4−ジアミノ−フェノキシ)酢酸、2−[2,4−ジアミノ−5−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−フェノキシ]−エタノール、4−エトキシ−6−メチル−ベンゼン−1,3−ジアミン、2−(2,4−ジアミノ−5−メチル−フェノキシ)−エタノール、4,6−ジメトキシ−ベンゼン−1,3−ジアミン、2−[3−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−2−メチル−フェニルアミノ]−エタノール、3−(2,4−ジアミノ−フェノキシ)−プロパン−1−オール、N−[3−(ジメチルアミノ)フェニル]尿素、4−メトキシ−6−メチルベンゼン−1,3−ジアミン、4−フルオロ−6−メチルベンゼン−1,3−ジアミン、2−({3−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−4,6−ジメトキシフェニル}−アミノ)エタノール、3−(2,4−ジアミノフェノキシ)−プロパン−1,2−ジオール、2−[2−アミノ−4−(メチルアミノ)−フェノキシ]エタノール、2−[(5−アミノ−2−エトキシ−フェニル)−(2−ヒドロキシエチル)−アミノ]−エタノール、2−[(3−アミノフェニル)アミノ]エタノール、2,4−ジアミノ−5−(2’−ヒドロキシエチルオキシ)トルエン、N,N−ジメチル−3−ウレイドアニリン、N−(2−アミノエチル)ベンゼン−1,3−ジアミン、4−{[(2,4−ジアミノ−フェニル)オキシ]メトキシ}−ベンゼン−1,3−ジアミン、1−メチル−2,6−ビス(2−ヒドロキシエチルアミノ)ベンゼン、及び2,4−ジメトキシベンゼン−1,3−ジアミン、m−アミノフェノール、例えば、3−アミノ−フェノール、2−(3−ヒドロキシ−4−メチル−フェニルアミノ)−アセトアミド、2−(3−ヒドロキシ−フェニルアミノ)−アセトアミド、5−アミノ−2−メチル−フェノール、5−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−2−メチル−フェノール、5−アミノ−2,4−ジクロロ−フェノール、3−アミノ−2−メチル−フェノール、3−アミノ−2−クロロ−6−メチル−フェノール、5−アミノ−2−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−フェノール、2−クロロ−5−(2,2,2−トリフルオロ−エチルアミノ)−フェノール、5−アミノ−4−クロロ−2−メチル−フェノール、3−シクロペンチルアミノ−フェノール、5−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−4−メトキシ−2−メチルフェノール、5−アミノ−4−メトキシ−2−メチルフェノール、3−(ジメチルアミノ)フェノール、3−(ジエチルアミノ)フェノール、5−アミノ−4−フルオロ−2−メチルフェノール、5−アミノ−4−エトキシ−2−メチルフェノール、3−アミノ−2,4−ジクロロ−フェノール、3−[(2−メトキシエチル)アミノ]フェノール、3−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]フェノール、5−アミノ−2−エチル−フェノール、5−アミノ−2−メトキシフェノール、5−[(3−ヒドロキシ−プロピル)アミノ]−2−メチルフェノール、3−[(3−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−アミノ]プロパン−1,2−ジオール、3−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−メチルフェノール、1−メチル−2−ヒドロキシ−4−(2’−ヒドロキシエチル)アミノ−ベンゼン、1,3−ビス−(2,4−ジアミノフェノキシ)プロパン、1−ヒドロキシ−2−メチル−5−アミノ−6−クロロベンゼン、並びに複素環誘導体、例えば、3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−オール、4−メチル−2−フェニル−2,4−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン、6−メトキシキノリン−8−アミン、4−メチルピリジン−2,6−ジオール、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−オール、1,3−ベンゾジオキソール−5−オール、2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルアミノ)エタノール、3,4−ジメチルピリジン−2,6−ジオール、5−クロロピリジン−2,3−ジオール、2,6−ジメトキシピリジン−3,5−ジアミン、1,3−ベンゾジオキソール−5−アミン、2−{[3,5−ジアミノ−6−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−ピリジン−2−イル]オキシ}−エタノール、1H−インドール−4−オール、5−アミノ−2,6−ジメトキシピリジン−3−オール、1H−インドール−5,6−ジオール、1H−インドール−7−オール、1H−インドール−5−オール、1H−インドール−6−オール、6−ブロモ−1,3−ベンゾジオキソール−5−オール、2−アミノピリジン−3−オール、ピリジン−2,6−ジアミン、3−[(3,5−ジアミノピリジン−2−イル)オキシ]プロパン−1,2−ジオール、5−[(3,5−ジアミノピリジン−2−イル)オキシ]ペンタン−1,3−ジオール、1H−インドール−2,3−ジオン、インドリン−5,6−ジオール、3,5−ジメトキシピリジン−2,6−ジアミン、6−メトキシピリジン−2,3−ジアミン、3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−アミン、4−ヒドロキシ−N−メチルインドール、1H−5−メチルピラゾール−5−オン、1−フェニル−3−メチルピラゾール−5−オン、2,6−ジメチルピラゾロ[1,5−b]−1,2,4−トリアゾール、2,6−ジメチル[3,2−c]−1,2,4−トリアゾール、6−メチルピラゾロ−[1,5−a]ベンゾイミダゾール、2,6−ジヒドロキシピリジン、2,6−ジヒドロキシ−3,4−ジメチルピリジン、5−メチルピラゾロ[5,1−e]−1,2,3−トリアゾール、5−メチル−6−クロロピラゾロ[5,1−e]−1,2,3,−トリアゾール、5−フェニルピラゾロ[5,1−e]−1,2,3−トリアゾール及びその付加塩、1H−2,6−ジメチルピラゾロ[1,5−b]−1,2,4−トリアゾールトシラート、7,8−ジシアノ−4−メチルイミダゾロ−[3,2−a]イミダゾール、2,7−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オン、2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オン、及び2−メチル−5−メトキシメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オン、6−ヒドロキシベンゾモルホリン、並びに3−アミノ−2−メチルアミノ−6−メトキシピリジン、1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン−2,4−ジヒドロ−5,2−フェニル−3H−ピラゾール−3−オンが挙げられる。
【0067】
追加のカップラーは、N−(3−フリルメチル)ベンゼン−1,4−ジアミン、N−チオフェン−3−イルメチル−ベンゼン−1,4−ジアミン、N−(2−フリルメチル)ベンゼン−1,4−ジアミン、N−チオフェン−2−イルメチル−ベンゼン−1,4−ジアミン、4−ヒドロキシ安息香酸(2,5−ジアミノ−ベンジリデン)−ヒドラジド、3−(2,5−ジアミノ−フェニル)−N−エチル−アクリルアミド、2−[3−(3−アミノ−フェニルアミノ)−プロペニル]−ベンゼン−1,4−ジアミン、2−[3−(4−アミノ−フェニルアミノ)−プロペニル]−ベンゼン−1,4−ジアミン、2−(6−メチル−ピリジン−2−イル)−ベンゼン−1,4−ジアミン、2−ピリジン−2−イル−ベンゼン−1,4−ジアミン、2−[3−(4−アミノ−フェニルアミノ)−プロペニル]−ベンゼン−1,4−ジアミン、2−[3−(3−アミノ−フェニルアミノ)−プロペニル]−ベンゼン−1,4−ジアミン、3−(2,5−ジアミノ−フェニル)−N−エチル−アクリルアミド、2−チアゾール−2−イル−ベンゼン−1,4−ジアミン、4−ヒドロキシ安息香酸(2,5−ジアミノ−ベンジリデン)−ヒドラジド、3’−フルオロ−ビフェニル−2,5−ジアミン、2−プロペニル−ベンゼン−1,4−ジアミン、2’−クロロ−ビフェニル−2,5−ジアミン、N−チオフェン−3−イルメチル−ベンゼン−1,4−ジアミン、N−(3−フリルメチル)ベンゼン−1,4−ジアミン、4’−メトキシ−ビフェニル−2,5−ジアミン、N−(4−アミノ−ベンジル)−ベンゼン−1,4−ジアミン、2−メチル−5−[(1−H−ピロール−2−イルメチル)−アミノ]−フェノール、5−[(フラン−2−イルメチル)−アミノ]−2−メチル−フェノール、5−イソプロピルアミノ−2−メチル−フェノール、ビフェニル−2,4,4’−トリアミン塩酸塩、5−(4−アミノ−フェニル)アミノメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、5−フェニルアミノメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、2−[4−アミノ−2−(3,5−ジアミノ−ベンジルアミノ)−フェノキシ]−エタノール塩酸塩、5−(3−アミノ−フェニル)アミノメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、N−(2−アミノ−ベンジル)−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、N−フラン−2−イルメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、2−[(3−アミノ−フェニルアミノ)−メチル]−フェノール塩酸塩、4−アミノ−2−プロピルアミノメチル−フェノール塩酸塩、N−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、N−[4−アミノ−2−(2−ヒドロキシ−エチル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−(5−アミノ−2−ヒドロキシ−フェニル)−アクリルアミド塩酸塩、4−アミノ−2−(イソプロピルアミノ−メチル)−フェノール塩酸塩、4−チオフェン−3−イル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、5−フェニルアミノメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、5−(3−アミノ−フェニル)アミノメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、4−チオフェン−3−イル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、2’,4’−ジアミノ−ビフェニル−4−オール塩酸塩、5−シクロブチルアミノ−2−メチル−フェノール、5−シクロブチルアミノ−2−メチル−フェノール、4−アミノ−2−(ピリジン−3−イルアミノメチル)−フェノール、5−(3−アミノ−フェニル)アミノメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、5−アリルアミノメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、N−(4−アミノ−ベンジル)−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、N−ベンジル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、3−[(3−アミノ−フェニルアミノ)−メチル]−フェノール塩酸塩、N−(4−メトキシ−ベンジル)−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、N−チオフェン−2−イルメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、4−アミノ−2−[(2−ヒドロキシ−5−ニトロ−フェニルアミノ)−メチル]−フェノール塩酸塩、2’,4’−ジアミノ−ビフェニル−4−オール塩酸塩、ビフェニル−2,4,4’−トリアミン、5−(4−アミノ−フェニル)アミノメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、2−[4−アミノ−2−(3,5−ジアミノ−ベンジルアミノ)−フェノキシ]−エタノール塩酸塩、5−アリルアミノメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、5−(3−アミノ−フェニル)アミノメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、N−(4−アミノ−ベンジル)−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、N−ベンジル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、3−[(3−アミノ−フェニルアミノ)−メチル]−フェノール塩酸塩、N−(2−アミノ−ベンジル)−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、N−(4−メトキシ−ベンジル)−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、N−フラン−2−イルメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、2−[(3−アミノ−フェニルアミノ)−メチル]−フェノール塩酸塩、N−チオフェン−2−イルメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、N−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン塩酸塩、N−[4−アミノ−2−(2−ヒドロキシ−エチル)−2H−ピラゾール−3−イル]−3−(5−アミノ−2−ヒドロキシ−フェニル)−アクリルアミド塩酸塩、4−アミノ−2−プロピルアミノメチル−フェノール塩酸塩、4−アミノ−2−(イソプロピルアミノ−メチル)−フェノール塩酸塩、4−アミノ−2−[(2−ヒドロキシ−5−ニトロ−フェニルアミノ)−メチル]−フェノール塩酸塩、2−メチル−5−[(1−H−ピロール−2−イルメチル)−アミノ]−フェノール、5−[(フラン−2−イルメチル)−アミノ]−2−メチル−フェノール、5−イソプロピルアミノ−2−メチル−フェノール、5−シクロブチルアミノ−2−メチル−フェノール、4−アミノ−2−(ピリジン−3−イルアミノメチル)−フェノール、及び5−シクロブチルアミノ−2−メチル−フェノールからなる群から選択される。
【0068】
好ましいカップラーとしては、これらに限定するものではないが、フェノール、レゾルシノール、及びナフトール誘導体、例えば、ナフタレン−1,7−ジオール、ベンゼン−1,3−ジオール、4−クロロベンゼン−1,3−ジオール、ナフタレン−1−オール、2−メチル−ナフタレン−1−オール、ナフタレン−1,5−ジオール、ナフタレン−2,7−ジオール、ベンゼン−1,4−ジオール、2−メチル−ベンゼン−1,3−ジオール、及び2−イソプロピル−5−メチルフェノール、1,2,4−トリヒドロキシベンゼン、1−アセトキシ−2−メチルナフタレン、及びそれらの混合物、m−フェニレンジアミン誘導体、例えば、ベンゼン−1,3−ジアミン、2−(2,4−ジアミノ−フェノキシ)−エタノール、4−{3−[(2,4−ジアミノフェニル)オキシ]プロポキシ}ベンゼン−1,3−ジアミン、2−(3−アミノ−4−メトキシ−フェニルアミノ)−エタノール、2−[2,4−ジアミノ−5−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−フェノキシ]−エタノール、及び3−(2,4−ジアミノ−フェノキシ)−プロパン−1−オール、2,4−ジアミノ−5−(2’−ヒドロキシエチルオキシ)トルエン、N,N−ジメチル−3−ウレイドアニリン、2,4−ジアミノ−5−フルオロトルエンサルフェート水和物(fluorotoluenesulfatehydrate)、1−メチル−2,6−ビス(2−ヒドロキシエチルアミノ)ベンゼン、及びそれらの混合物、m−アミノフェノール誘導体、例えば、3−アミノ−フェノール、5−アミノ−2−メチル−フェノール、5−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−2−メチル−フェノール、及び3−アミノ−2−メチル−フェノール、1−メチル−2−ヒドロキシ−4−(2’−ヒドロキシエチル)アミノベンゼン、1−ヒドロキシ−3−アミノ−2,4−ジクロロベンゼン、1,3−ビス−(2,4−ジアミノフェノキシ)プロパン、1−ヒドロキシ−2−メチル−5−アミノ−6−クロロベンゼン、5−アミノ−4−クロロ−2−メチルフェノール、及びそれらの混合物、並びに複素環誘導体、例えば、3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−オール、4−メチル−2−フェニル−2,4−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン、1,3−ベンゾジオキソール−5−オール、1,3−ベンゾジオキソール−5−アミン、1H−インドール−4−オール、1H−インドール−5,6−ジオール、1H−インドール−7−オール、1H−インドール−5−オール、1H−インドール−6−オール、1H−インドール−2,3−ジオン、ピリジン−2,6−ジアミン、2−アミノピリジン−3−オール、4−ヒドロキシ−N−メチルインドール、1H−5−メチルピラゾール−5−オン、1−フェニル−3−メチルピラゾール−5−オン、2,6−ジメチルピラゾロ[1,5−b]−1,2,4−トリアゾール、2,6−ジメチル[3,2−c]−1,2,4−トリアゾール、6−メチルピラゾロ−[1,5−a]ベンゾイミダゾール、2,6−ジヒドロキシピリジン、2,6−ジヒドロキシ−3,4−ジメチルピリジン、6−ヒドロキシベンゾモルホリン、2,6−ジヒドロキシ−3,4−ジメチルピリジン、3,5−ジアミノ−2,6−ジメトキシピリジン、3−アミノ−2−メチルアミノ−6−メトキシピリジン、1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン−2,4−ジヒドロ−5,2−フェニル−3H−ピラゾール−3−オン、及びそれらの混合物が挙げられる。
【0069】
より好ましいカップラーとしては、ベンゼン−1,3−ジオール、4−クロロベンゼン−1,3−ジオール、2−メチル−ベンゼン−1,3−ジオール、ベンゼン−1,3−ジアミン、3−アミノ−フェノール、5−アミノ−2−メチル−フェノール、1−メチル−2−ヒドロキシ−4−(2’−ヒドロキシエチル)アミノベンゼン、4−メチル−2−フェニル−2,4−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン、2−アミノピリジン−3−オール、1−フェニル−3−メチルピラゾール−5−オン、1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン−2,4−ジヒドロ−5,2−フェニル−3H−ピラゾール−3−オン、及びそれらの混合物が挙げられる。
【0070】
さらなる好ましい顕色剤及びカップラーとしては、5−メトキシメチル−2−アミノフェノール、5−エチル−2−アミノフェノール、5−フェニル−2−アミノフェノール、及び5−シアノエチル−2−アミノフェノールが挙げられる。
【0071】
更に、適した顕色剤及びカップラーとしては、
次の化合物に関連する1、2、又は3個のヘテロ原子を有する5員の複素芳香族ケラチン染色化合物
【0072】
【化9】

式中、Zは、S及びOからなる群から選択され、
Yは、NA1、S、及びOからなる群から選択される。
【0073】
以下の化合物に関連する、2個又は3個のヘテロ原子を持つ二環式縮合5−5複素芳香族ケラチン染色化合物
【0074】
【化10】

式中、Y及びZは、独立して、NA1、S、及びOからなる群から選択される。
【0075】
以下の式に従う環接合窒素を有する二環式5−5複素芳香族化合物
【0076】
【化11】

式中、Yは、S及びOからなる群から選択される。
【0077】
以下の式に従う、2個のヘテロ原子を有する三環式5−6−5複素芳香族ケラチン染色化合物
【0078】
【化12】

式中、Y及びZは、NA1、S、及びOからなる群から選択され、
以下の式に従う、1個の環接合窒素と1個又は2個の余分なヘテロ原子をもつ、二環式5−6複素芳香族ケラチン染色化合物
【0079】
【化13】

【0080】
【化14】

【0081】
以下の式に従う、1個のヘテロ原子を有する三環式縮合6−5−6複素芳香族ケラチン染色化合物
【0082】
【化15】

式中、Yは独立して、NA1、S、及びOからなる群から選択される。
【0083】
以下の式に従う、N−ヒドロキシ又はN−アミノ基をもつ5員アザ複素芳香族ケラチン染色化合物、及びそれらの誘導体
【0084】
【化16】

式中、B1、B2、B3、及びB4は、CH及びNからなる群から選択され、
その際、BがNであるときには、対応するR1、R2、R3、及びR4は、存在しない。
【0085】
以下の式に従う、5員環が1〜3個の窒素原子とN−ヒドロキシ又はN−アミノ基及びそれらの誘導体を有する、アザ複素芳香族ケラチン染色化合物の二環式5−6系
【0086】
【化17】

式中、B1及びB2は独立して、CH又はNから選択され、
その際、BがNであるときには、対応するR1及びR2は、存在しない。
【0087】
以下の式に従う、N−ヒドロキシ又はN−アミノ基及びそれらの誘導体を持つ二環式縮合5−5員アザ複素芳香族ケラチン染色化合物
【0088】
【化18】

【0089】
以下の式に従う、環接合窒素とN−ヒドロキシ又はN−アミノ基及びそれらの誘導体を有する二環式縮合5−5員アザ複素芳香族ケラチン染色化合物
【0090】
【化19】

【0091】
【化20】

【0092】
以下の式に従う、環接合窒素とN−ヒドロキシ又はN−アミノ基及びそれらの誘導体を有する二環式縮合5−5員アザ複素芳香族ケラチン染色化合物
【0093】
【化21】

式中、B1、B2、B3、B4、及びB5は、CH及びNからなる群から選択され、
その際、BがNであるときには、対応するR1、R2、R3、R4、及びR5は、存在しない。
【0094】
以下の式に従う、1個又は2個の窒素原子をもつ6員環のN−オキシド、
【0095】
【化22】

【0096】
以下の式に従う、1個又は2個のN−オキシドをもつ二環式6−6(0:1、0:2、1:1、1:2)アザ複素芳香族ケラチン染色化合物
【0097】
【化23】

【0098】
【化24】

【0099】
【化25】

【0100】
以下の式に従う、環接合窒素(1:0、1:1、2:0、2:1)を有する二環式5−5複素芳香族化合物
【0101】
【化26】

【0102】
【化27】

式中、Yは、CH2、NR7、O、又はSからなる群から選択される。
【0103】
以下の式に従う、二環式5−5(1:2)複素芳香族N−オキシドケラチン染色化合物、及びそれらの誘導体
【0104】
【化28】

式中、Y及びZは、NR5、O、及びSからなる群から選択される。
【0105】
以下の式に従う、5員複素芳香族化合物のモノN−オキシド誘導体、及びそれらの誘導体
【0106】
【化29】

式中、Yは、O、NR5、又はSである。
【0107】
以下の式に従う、二環式5−6(2:0、3:0、2:1、3:1)複素芳香族化合物のモノ−又はジ−N−オキシド誘導体、及びそれらの誘導体
【0108】
【化30】

【0109】
【化31】

式中、Yは、NR8、O、又はSからなる群から選択される。
【0110】
以下の式に従う、環接合窒素(0:1、1:0、及び1:1)及びそれらの誘導体を有する二環式5−6複素芳香族化合物のN−オキシド誘導体
【0111】
【化32】

【0112】
【化33】

【0113】
【化34】

【0114】
ここで、前述したすべてのR基は、同一又は異なり、次からなる群から選択される:
(a)()置換又は非置換で、直鎖又は分岐鎖の、アルキル、モノ−又はポリ−不飽和アルキル、ヘテロアルキル、脂肪族、複素脂肪族、又はヘテロオレフィンの系、
(ii)置換又は非置換の、単環式又は多環式脂肪族、アリール、又は複素環の系、及び
(iii)置換又は非置換の、モノ−、ポリ−、又はペル−フルオロアルキルの系;からなる群から選択されるC結合した一価の置換基:(ここで、(i)、(ii)、及び(iii)の系は、約1〜約10個の炭素原子と、O、S、N、P、及びSiからなる群から選択される約0〜約5個のヘテロ原子を含む;
【0115】
さらに、C結合型一価の置換基の置換された系の置換基は、アミノ、ヒドロキシル、アルキルアミノ(直鎖、分岐鎖、又は環状C1〜C5)、ジアルキルアミノ(直鎖、分岐鎖、又は環状C1〜C5)、ヒドロキシアルキルアミノ(直鎖、分岐鎖、又は環状C1〜C5)、ジヒドロキシアルキルアミノ(直鎖、分岐鎖、又は環状C1〜C5)、アリールアミノ又は置換アリールアミノ(置換基は、ハロゲン、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ、トリフルオロメチル、アミノ、C1〜C5アルキルアミノである)、ヘテロアリールアミノ又は置換ヘテロアリールアミノ(置換基は、ハロゲン、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ、トリフルオロメチル、アミノ、C1〜C5アルキルアミノである)、アリールメチルアミノ又は置換アリールメチルアミノ(置換基は、ハロゲン、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ、トリフルオロメチル、アミノ、C1〜C5アルキルアミノである)、及びヘテロアリールメチルアミノ又は置換ヘテロアリールメチルアミノ(置換基は、ハロゲン、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ、トリフルオロメチル、アミノ、C1〜C5アルキルアミノである)からなる群から選択される)
(b)SA1、SO21、SO31、SSA1、SOA1、SO2NA12、SNA12、及びSONA12からなる群から選択されるS結合した一価の置換基;
(c)OA1及びONA12からなる群から選択されるO結合した一価の置換基;
(d)NA12、(NA123+、NA1OA2、NA1SA2、NO2、N=NA1、N=NOA1、NA1CN、及びNA1NA23からなる群から選択されるN結合した一価の置換基;
(e)COOA1、CONA12、CONA1COA2、C(=NA1)NA12、CN、及びXからなる群から選択される一価の置換基;
(f)約1〜約12個の炭素原子と、約0〜約4個のヘテロ原子を含む、モノ−、ポリ−、及びペル−フルオロアルキルの系からなる群から選択されるフルオロアルキルの一価の置換基;並びに
(g)水素、
(式中、A1、A2、及びA3は、一価であり、独立して、H;置換又は非置換で、直鎖又は分岐鎖の、アルキル、モノ−又はポリ−不飽和アルキル、ヘテロアルキル、脂肪族、複素脂肪族、又はヘテロオレフィンの系;置換又は非置換の、単環式又は多環式脂肪族、アリール、又は複素環の系;及び置換又は非置換の、モノ−、ポリ−、又はペル−フルオロアルキルの系からなる群から選択され、或いは、A1及びA2は、それらが結合する窒素原子と共に環を形成し;ここで、前記系は、約1〜約10個の炭素原子と、O、S、N、P、及びSiからなる群から選択される約0〜約5個のヘテロ原子を含んでおり;
Xは、F、Cl、Br、及びIからなる群から選択されるハロゲンである)が挙げられる。
【0116】
D.直接染料
本発明の組成物は、また、適合性のある直接染料を、追加着色性を特に彩度(intensity)に関してもたらすのに十分な量で含んでもよい。典型的には、このような量は、組成物の0.05重量%〜4重量%の範囲である。適した直接染料としては、これらに限定するものではないが、アシッドイエロー1、アシッドオレンジ3、ディスパースレッド17、ベーシックブラウン17、アシッドブラック52、アシッドブラック1、ディスパースバイオレット4、4−ニトロ−o−フェニレンジアミン、2−ニトロ−p−フェニレンジアミン、ピクラミン酸、HCレッド13号、1,4−ビス−(2’−ヒドロキシエチル)−アミノ−2−ニトロベンゼン、HCイエロー5号、HCレッド7号、HCブルー2号、HCイエロー4号、HCイエロー2号、HCオレンジ1号、HCレッド1号、2−クロロ−5−ニトロ−N−ヒドロキシエチル−p−フェニレンジアミン、HCレッド3号、4−アミノ−3−ニトロフェノール、2−ヒドロキシエチルアミノ−5−ニトロアニソール、3−ニトロ−p−ヒドロキシエチルアミノフェノール、2−アミノ−3−ニトロフェノール、6−ニトロ−o−トルイジン、3−メチルアミノ−4−ニトロフェノキシエタノール、2−ニトロ−5−グリセリメチルアナリン(glycerymethylanaline)、HCイエロー11号、HCバイオレット1号、HCオレンジ2号、HCオレンジ3号、HCイエロー9号、4−ニトロフェニルアミノエチル尿素、HCレッド10号、HCレッド11号、2−ヒドロキシエチルピクラミン酸、HCブルー12号、HCイエロー6号、ヒドロキシエチル−2−ニトロ−p−トルイジン、HCイエロー12号、HCブルー10号、HCイエロー7号、HCイエロー10号、HCブルー9号、N−エチル−3−ニトロPABA、4−アミノ−2−ニトロフェニル−アミン−2’−カルボン酸、2−クロロ−6−エチルアミノ−4−ニトロフェノール、6−ニトロ−2,5−ピリジンジアミン、HCバイオレット2号、2−アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール、4−ヒドロキシプロピルアミノ−3−ニトロフェノール、HCイエロー13号、1,2,3,4−テトラヒドロ−6−ニトロキノキサリン(nitrochinoxalin)、HCレッド14号、HCイエロー15号、HCイエロー14号、3−アミノ−6−メチルアミノ−2−ニトロピリジン、2,6−ジアミノ−3−((ピリジン−3−イル)アゾ)ピリジン、ベーシックレッド118号、ベーシックオレンジ69号、N−(2−ニトロ−4−アミノフェニル)−アリルアミン、4−[(4−アミノ−3−メチルフェニル)(4−イミノ−3−メチル−2,5−シクロヘキサジエン−1−イリデン)メチル]−2−メチル−ベンゼンアミン−塩酸塩、1H−イミダゾリウム,2−[[4−(ジメチル−アミノ)フェニル]アゾ]−1,3−ジメチルクロリド、ピリジニウム,1−メチル−4−[(メチルフェニル−ヒドラゾノ)メチル]−メチルサルフェート1H−イミダゾリウム,2−[(4−アミノフェニル)アゾ]−1,3−ジメチルクロライド、ベーシックレッド22、ベーシックレッド76、ベーシックブラウン16、ベーシックイエロー57、7−(2’,4’−ジメチル−5’−スルホフェニルアゾ)−5−スルホ−8−ヒドロキシナフタレン、アシッドオレンジ7、アシッドレッド33、1−(3’−ニトロ−5’−スルホ−6’−オキソフェニルアゾ)−オキソ−ナフタレンクロム錯体、アシッドイエロー23、アシッドブルー9、ベーシックバイオレット14、ベーシックブルー7、ベーシックブルー26、キノフタラノン(quinophthlanone)又は2−キノリルインダンジオン(2-quinolylindandione)のモノ−及びジスルホン酸(主に後者)の混合物のナトリウム塩、ベーシックレッド2、ベーシックブルー99、ディスパースレッド15、アシッドバイオレット43、ディスパースバイオレット1、アシッドブルー62、顔料ブルー15、アシッドブラック132、ベーシックイエロー29、ディスパースブラック9、1−(N−メチルモルホリニウム−プロピルアミノ)−4−ヒドロキシ−アントラキノンメチルサルフェート、HCブルー8号、HCレッド8号、HCグリーン1号、HCレッド9号、2−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、アシッドブルー199、アシッドブルー25、アシッドレッド4、ヘンナレッド、インジゴ、コチニール、HCブルー14、ディスパースブルー23、ディスパースブルー3、バイオレット2、ディスパースブルー377、ベーシックレッド51、ベーシックオレンジ31、ベーシックイエロー87、及びそれらの混合物が挙げられる。好ましい直接染料としては、これらに限定するものではないが、ディスパースブラック9、HCイエロー2、HCイエロー4、HCイエロー15、4−ニトロ−o−フェニレンジアミン、2−アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール、HCレッド3、ディスパースバイオレット1、HCブルー2、ディスパースブルー3、ディスパースブルー377、ベーシックレッド51、ベーシックオレンジ31、ベーシックイエロー87、及びそれらの混合物が挙げられる。
【0117】
E.酸化剤
本発明の組成物は、毛髪中のメラニン色素を漂白し、且つ/又は酸化染料前駆体(存在するときには、顕色剤及び/又はカップラーを含める)から染料発色団の形成を引き起こすのに十分な量で存在する酸化剤を含んでよい。通常は、前記顕色剤組成物の1重量%〜20重量%、好ましくは3重量%〜15重量%、より好ましくは6重量%〜12重量%の範囲の量である。水性媒体中で過酸化水素水を生じる無機過酸素物質が好ましく、これらに限定するものではないが、過酸化水素水;無機アルカリ金属過酸化物(例えば、過ヨウ素酸ナトリウム及び過酸化ナトリウム);有機過酸化物(例えば、尿素過酸化物、メラミン過酸化物)、一水和物、四水和物等として存在し得る無機過水和物塩漂白化合物(例えば、過ホウ酸、過炭酸、過リン酸、過ケイ酸、及び過硫酸のアルカリ金属塩、好ましくはそれらのナトリウム塩);アルカリ金属の臭素酸塩;酵素;及びそれらの混合物を含む。好ましいのは、過酸化水素水である。
【0118】
F.増粘剤
本発明の組成物は、毛髪から過度にしたたり落ちて汚れ散らかす原因となることなく毛髪に容易に塗布できるような粘度を組成物にもたらすのに十分な量で、増粘剤を含んでよい。典型的には、このような量は組成物の少なくとも0.1重量%、好ましくは少なくとも0.5重量%、より好ましくは少なくとも1重量%である。
【0119】
本明細書に用いるのに好ましいのは耐塩性増粘剤であり、キサンタン、グアー、ヒドロキシプロピルグアー、スクレログルカン、メチルセルロース、エチルセルロース(アクアコート(AQUACOTE)(登録商標)として入手可能)、ヒドロキシエチルセルロース(ナトゾル(NATROSOL)(登録商標))、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、微結晶セルロース、ヒドロキシブチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース(クルーセル(KLUCEL)(登録商標)として入手可能)、ヒドロキシエチルエチルセルロース、セチルヒドロキシエチルセルロース(ナトゾル(NATROSOL)(登録商標)プラス(Plus)330として入手可能)、N−ビニルピロリドン(ポビドン(POVIDONE)(登録商標)として入手可能)、アクリレート/セテス−20イタコネートコポリマー(ストラクチャー(STRUCTURE)(登録商標)3001として入手可能)、ヒドロキシプロピルデンプンホスフェート(ストラクチャー(STRUCTURE)(登録商標)ZEAとして入手可能)、ポリエトキシレート化ウレタン又はポリカルバミルポリグリコールエステル(例えばPEG−150/デシル/SMDIコポリマー(アキュリン(ACULYN)(登録商標)44として入手可能)、PEG−150/ステアリル/SMDIコポリマー(アキュリン(ACULYN)(登録商標)46として入手可能)、トリヒドロキシステアリン(シクスシン(THIXCIN)(登録商標)として入手可能)、アクリレートコポリマー(例えば、アキュリン(ACULYN)(登録商標)33として入手可能)又は疎水変性アクリレートコポリマー(例えば、アクリレート/ステアレス−20メタクリレートコポリマー(アキュリン(ACULYN)(登録商標)22として入手可能))、少なくとも1つの脂肪鎖と、少なくとも1つの脂肪鎖を含むポリエーテルウレタンから選択される少なくとも1つの親水性単位を含む非イオン性両染性ポリマー、及びセテス−10ホスフェート、ジ−セチルホスフェート及びセテアリルアルコールの混合物(クロダフォス(CRODAFOS)(登録商標)CESとして入手可能)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0120】
G.キレート剤
本発明の組成物は、配合成分、特に酸化剤、特に過酸化物と相互作用するのに利用可能な金属の量を減少させるのに十分な量で、キレート剤を含んでよい。通常、このような量は、前記組成物の少なくとも0.25重量%、より好ましくは少なくとも0.5重量%のである。本明細書で使用されるのに適したキレート剤としては、これらに限定するものではないが、ジアミン−N,N’−ジポリ酸、モノアミン−モノアミド−N,N’−ジポリ酸、及びN,N’−ビス(2−ヒドロキシベンジル)エチレンジアミン−N,N’−二酢酸キレート剤(好ましくは、EDDS(エチレンジアミン二コハク酸))、カルボン酸(好ましくは、アミノカルボン酸)、ホスホン酸(好ましくは、アミノホスホン酸)及びポリリン酸(特に、直鎖ポリリン酸)、それらの塩及び誘導体が挙げられる。
【0121】
H.pH調整剤及び緩衝剤
本発明の組成物は、組成物のpHを3〜13、好ましくは8〜12、より好ましくは9〜11の範囲内になるように調節するために十分に有効な量で、pH調整剤及び/又は緩衝剤をさらに含んでもよい。本明細書での使用に適したpH調整剤及び/又は緩衝剤としては、これらに限定するものではないが、アンモニア、アルカノールアミド、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、及び2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、及びグアニジウム塩、アルカリ金属及び水酸化アンモニウム及び炭酸アンモニウム、好ましくは、水酸化ナトリウム及び炭酸アンモニウム、並びに無機物及び無機酸などの弱酸、例えば、リン酸、酢酸、アスコルビン酸、クエン酸又は酒石酸、塩酸、及びそれらの混合物が挙げられる。
【0122】
I.カーボネートイオン源及びラジカルスカベンジャーの系
本発明の組成物は、カーボネートイオン、カルバメートイオン、及び/又は炭酸水素(hydrocarbonate)イオンの供給源と、ラジカルスカベンジャーを含む系を、着色プロセス中の毛髪へのダメージを低減させるのに十分な量で含んでよい。典型的には、このような量は、組成物の0.1重量%〜15重量%、好ましくは0.1重量%〜10重量%、より好ましくは1重量%〜7重量%のカーボネートイオン、及び組成物の0.1重量%〜10重量%、好ましくは1重量%〜7重量%のラジカルスカベンジャーである。好ましくは、ラジカルスカベンジャーは、ラジカルスカベンジャー対カーボネートイオンの比が1:1〜1:4となるような量で存在する。ラジカルスカベンジャーは、アルカリ化剤と同一種ではないように選択されるのが好ましい。
【0123】
適したイオン供給源は、これらに限定するものではないが、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸グアニジン、炭酸水素グアニジン、炭酸リチウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、及びそれらの混合物が挙げられる。好ましいカーボネートイオンの供給源は、炭酸水素ナトリウム及び炭酸水素カリウムである。炭酸アンモニウム及び炭酸水素アンモニウムもまた好ましい。
【0124】
ラジカルスカベンジャーは、炭酸ラジカルと反応してその炭酸ラジカルを一連の速い反応によって、より反応性の低い種へと変換させることのできる種である。好ましくは、ラジカルスカベンジャーが窒素原子を含む場合、窒素のプロトン化を防ぐために、pKa>7である。好ましいラジカルスカベンジャーは、アルカノールアミン、アミノ糖、アミノ酸及びそれらの混合物の部類から選択されてよく、これらに限定するものではないが、モノエタノールアミン、3−アミノ−1−プロパノール、4−アミノ−1−ブタノール、5−アミノ−1−ペンタノール、1−アミノ−2−プロパノール、1−アミノ−2−ブタノール、1−アミノ−2−ペンタノール、1−アミノ−3−ペンタノール、1−アミノ−4−ペンタノール、3−アミノ−2−メチルプロパン−1−オール、1−アミノ−2−メチルプロパン−2−オール、3−アミノプロパン−1,2−ジオール、グルコサミン、N−アセチルグルコサミン、グリシン、アルギニン、リジン、プロリン、グルタミン、ヒスチジン、セリン、トリプトファン及び上記のもののカリウム塩、ナトリウム塩及びアンモニウム塩、並びにそれらの混合物が挙げられる。他の好ましいラジカルスカベンジャー化合物としては、ベンジルアミン、グルタミン酸、イミダゾール、ジ−tert−ブチルヒドロキシトルエン、ハイドロキノンカテコール及びそれらの混合物が挙げられる。
【0125】
III.製造方法
本発明の化合物は、従来の方法を用いて得られてよい。化合物を製造する方法の一般的な説明は、以上に提供されており、特定の実施例を以下に提供する。本発明の組成物もまた、従来の方法を用いて得られてよい。ケラチン染色組成物は、溶液として形成されてよく、好ましくは水溶液又は水性アルコール溶液として形成される。毛髪染料製品組成物は、好ましくは高粘度の液体、クリーム、ゲル又はエマルションとして形成されてよく、それらの組成物は染料化合物及び他の染料成分と特定の調製に適した従来の化粧品添加成分との混合物である。
【0126】
IV.使用方法
本発明のケラチン染色組成物は、酸化染料前駆体と反応して毛髪染料製品組成物を顕色させる適した酸化剤と、該ケラチン染色組成物を混合することによって、使用されてよい。酸化剤は、通常、水性組成物中で提供され、通常それが最終ケラチン染色製品の系の別個の成分として提供され、別個の容器内に存在する。ケラチン染色組成物を混合する際、補助剤は、それが毛髪に塗布されるときに所望の製品特性、例えば、pH、粘度、レオロジーなどを達成するように、毛髪染料組成物中で提供される。
【0127】
ケラチン染色組成物は、毛髪に塗布されるとき、その組成に応じて、弱酸性、中性、又はアルカリ性であることができ、通常、pHが6〜11、好ましくは7〜10、より好ましくは8〜10になる。顕色剤組成物のpHは、典型的には酸性であり、一般にそのpHは、2.5〜6.5、好ましくは3〜5である。毛髪組成物のpHは、前述のようにpH調整剤を使用して調節されてよい。
【0128】
ケラチン染色組成物を使用するには、使用直前に前述の組成物を混合し、毛髪の量に応じて、十分な量、一般には60〜200グラムの混合物を毛髪に塗布する。このように調製した後、毛髪染料組成物を染色すべき毛髪に塗布し、毛髪が染色されるのに効果的な時間、毛髪との接触を維持する。通常、毛髪染料組成物を、2〜60分間、好ましくは15〜45分間、より好ましくは30分間、15〜50℃の範囲の温度で毛髪に作用させる。その後、毛髪を水ですすいで毛髪染料組成物を除去し、乾燥させる。必要ならば、毛髪をシャンプーで洗浄し、例えば、水、又はクエン酸又は酒石酸溶液のような弱酸性溶液ですすぎ、乾燥させる。また、所望により、別個のコンディショニング製品を提供してもよい。
【0129】
ケラチン染色組成物の諸成分は、相まって、毛髪を染色する系を形成する。この系は、ケラチン染色組成物成分、又は他の毛髪トリートメント製品、及び使用説明書の別個の容器を単一パッケージ内に含むキットとして提供されてよい。
【実施例】
【0130】
以下は、本発明の組成物の非限定例である。これらの実施例は、単に説明の目的で与えられるものであって、本発明を制限するものと解釈するべきではなく、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく本発明の多くの変形形態が可能であることが、当業者には認識されよう。実施例では、特に指定のない限り、すべての濃度は、重量パーセントで示されている。本明細書で使用する時、「微量成分」とは、防腐剤、粘度調整剤、pH調整剤、芳香剤、気泡増進剤などのような任意成分を意味する。当業者にとって明白なように、このような微量成分の選択は、本明細書に記載されるように本発明を作るために選択された特定成分の物理的及び化学的特質によって変化することになる。
【0131】
次の組成物は、毛髪を染色するために使用できる。染色組成物は、同重量の20体積過酸化水素溶液と混合される(6重量%)。得られる混合物を毛髪に塗布し、30分間毛髪と接触させておく。次いで、この染色された毛髪をシャンプーし、水ですすぎ、乾燥させる。
【0132】
【表1】

【0133】
実施例
【表2】

【0134】
【表3】

【0135】
【表4】

【0136】
【表5】

【0137】
【表6】

【0138】
本発明の特定の実施形態について説明し記載したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には明らかであろう。従って、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を、添付特許請求の範囲で扱うものとする。
【0139】
「背景技術」「課題を解決するための手段」、及び「発明を実施するための最良の形態」で引用されるすべての文献は、その関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、いずれの文献の引用もそれが本発明に関して先行技術であるという容認として解釈されるべきではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケラチン染色組成物であって、
(A)染色に適した媒質;及び
(B)以下の式に従う、1個のヘテロ原子を有する、1個以上の三環式縮合6−5−6複素芳香族ケラチン染色化合物:を含み、
【化1】

式中、Yは、NA1、S、及びOからなる群から選択され;
式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、及びR8は、同一又は異なり、そして
(a)()置換又は非置換で、直鎖又は分岐鎖の、アルキル、モノ−又はポリ−不飽
和アルキル、ヘテロアルキル、脂肪族、複素脂肪族、又はヘテロオレフィンの系、
(ii)置換又は非置換の、単環式又は多環式脂肪族、アリール、又は複素環の系、及び
(iii)置換又は非置換の、モノ−、ポリ−、又はペル−フルオロアルキルの系、
(ここで(i)、(ii)及び(iii)の系は、1〜10個の炭素原子、並びにO、S、N、P、及びSiからなる群から選択される0〜5個のヘテロ原子を含む);
からなる群から選択されるC結合一価の置換基:
(b)SA1、SO21、SO31、SSA1、SOA1、SO2NA12、SNA12、及びSONA12からなる群から選択されるS結合一価の置換基;
(c)OA1及びONA12からなる群から選択されるO結合一価の置換基;
(d)NA12、(NA123+、NA1OA2、NA1SA2、NO2、N=NA1、N=NOA1、NA1CN、及びNA1NA23からなる群から選択されるN結合一価の置換基;
(e)COOA1、CONA12、CONA1COA2、C(=NA1)NA12、CN、及びXからなる群から選択される一価の置換基;
(f)1〜12個の炭素原子及び0〜4個のヘテロ原子を含むモノ−、ポリ−及びペル−フルオロアルキルの系からなる群から選択されるフルオロアルキル一価の置換基;並びに
(g)水素;
(式中、A1、A2、及びA3は一価であり、独立して、H;置換又は非置換で、直鎖又は分岐鎖の、アルキル、モノ−又はポリ−不飽和アルキル、ヘテロアルキル、脂肪族、ヘテロ脂肪族、又はへテロオレフィンの系;置換又は非置換の、単環式又は多環式脂肪族、アリール、又は複素環式の系;及び置換又は非置換の、モノ−、ポリ−、ペル−フルオロアルキルの系からなる群から選択され、あるいはA1及びA2は、それらが結合した窒素原子と共に環を形成し;ここで、該系は1〜10個の炭素原子、並びにO、S、N、P及びSiからなる群から選択される0〜5個のヘテロ原子を含み;並びに
Xは、F、Cl、Br、及びIからなる群から選択されるハロゲンである)
からなる群から選択される。
【請求項2】
前記R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、各々独立して、水素原子、ハロゲン原子;アミノ置換基;ヒドロキシル置換基;シアノ置換基;C1〜C4のアルキル置換基;トリフルオロメチル置換基;アルキルアミノ置換基;ヒドロキシアルキルアミノ置換基;アセチルアミド置換基;カルボキシル置換基又はそのエステル;アルコキシ置換基;アルコキシアルキル置換基;カルバモイル置換基;アルキルカルバモイル置換基;ヒドロキシアルキルカルバモイル置換基;アミド置換基;アルキルアミド置換基;アルキルカルボニル置換基;アルコキシカルボニル置換基;アリールオキシ置換基;アシルオキシ置換基;アルキルチオ置換基;アリールチオ置換基;ヘテロアリールチオ置換基;ヘテロアリールオキシ置換基;チオシアノ置換基;少なくとも1個の窒素、酸素、又はイオウ原子を有する、3、4、5、6、又は7員複素環;任意で置換されたアリール置換基;スルホニル置換基;スルフィニル置換基;ホスホニル置換基;スルファモイル置換基;シロキシ置換基;アシルオキシ置換基;カルバモイルオキシ置換基;スルホンアミド置換基;イミド置換基;ウレイド置換基;スルファモイルアミノ置換基;アルコキシカルボニルアミノ置換基;アリールオキシカルボニルアミノ置換基;アリールオキシカルボニル置換基;及びベンゼンスルホンアミド置換基からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記R1又はR4の少なくとも1つがアミノ基であり、残りのR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、及びR8のうちの少なくとも1つが、アミノ、ヒドロキシル、少なくとも1つの窒素酸素又はイオウ原子を有する、3、4、5、6、又は7員複素環;アルキルアミノ(直鎖又は分枝鎖のC1〜C5)、ジアルキルアミノ(直鎖又は分岐鎖のC1〜C5)、ヒドロキシアルキルアミノ(直鎖又は分岐鎖のC1〜C5)、ジヒドロキシアルキルアミノ(直鎖又は分岐鎖のC1〜C5)、アリールアミノ又は置換アリールアミノ;ヘテロアリールアミノ又は置換ヘテロアリールアミノ;アリールメチルアミノ又は置換アリールメチルアミノ;及びヘテロアリールメチルアミノ又は置換ヘテロアリールメチルアミノ(ここで、置換基はハロゲン、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ、トリフルオロメチル、アミノ、及びC1〜C5アルキルアミノからなる群から選択される);からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8の少なくとも1つが、水素、塩素、シアノ、アルコキシ、フェノキシ、メチルスルフォニオキシ、ピリドン及びピリダゾンからなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
1つのヘテロ原子を有する前記三環式縮合6−5−6複素芳香族ケラチン染色化合物が、カルバゾール、ジベンゾフラン及びジベンゾチオフェンからなる群から選択される非置換又は置換されたものである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項6】
チオフェン、ピロール、フラン、ピラゾール、イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、イソチアゾール、及びイソオキサゾールからなる群から選択される少なくとも1つの5員環顕色剤、好ましくはピラゾールをさらに含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項7】
前記5員環顕色剤が、1−メチル−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン、2−(4,5−ジアミノ−1H−ピラゾール−1−イル)エタノール、1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン、1−(4−メチルベンジル)−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン、1−(ベンジル)−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン、1−(4−クロロベンジル)−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン、及び1−ヒドロキシエチル−4,5−ジアミノピラゾールサルフェートからなる群から選択される、請求項5に記載の組成物。
【請求項8】
補助顕色剤、補助カップラー、直接染料、酸化剤、増粘剤、キレート剤、pH調整剤、緩衝剤、及びカーボネートイオン供給源からなる群から選択される少なくとも1つの追加の構成成分、並びにラジカルスカベンジャーの系をさらに含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項9】
(a)請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物を塗布すること;及び
(b)毛髪をすすぐこと;
の工程を含む毛髪を染色する方法。
【請求項10】
(a)請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物;
(b)酸化剤;及び
(c)補助カップラー及び/又は補助顕色剤;
を含むキット。

【公表番号】特表2007−536217(P2007−536217A)
【公表日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−507505(P2007−507505)
【出願日】平成17年4月6日(2005.4.6)
【国際出願番号】PCT/US2005/011810
【国際公開番号】WO2005/099656
【国際公開日】平成17年10月27日(2005.10.27)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】