説明

ケーブル挟み込み防止装置

【課題】 開閉可能な扉を有する開閉扉装置において、本体や扉を設計変更することなく、また既存の開閉扉装置に対しても適用してケーブルの挟み込みを防止することが可能なケーブル挟み込み防止装置を提供する。
【解決手段】 本体1と、本体1に対して開閉可能な扉2を備え、本体1と扉2をケーブル3で接続した開閉扉装置において、所要の長さに形成したクランプ板41の一端部を本体1と扉2の一方に固定する固定部42と、ケーブル3をクランプ板41の長さ方向に沿って保持する保持部43と、扉を閉じたときにクランプ板41を長さ方向の少なくとも一部において屈曲させる屈曲部44とを備える。扉2を閉じたときにクランプ板41の屈曲に伴ってケーブル3が一体的に撓むため、撓んだ部分が扉2と本体1との間にまで突出することがなく、ケーブル3の挟み込みが防止される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は本体に対してヒンジ結合している開閉可能な扉を有する開閉扉装置において、扉を閉じたときに扉と本体とを接続しているケーブルを両者間に挟み込むことを防止したケーブル挟み込み防止装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般にパチンコ装置やスロット装置等の遊戯装置は、遊戯台の盤面を覆う前面扉を遊戯台に対してヒンジにより支持した構成がとられており、遊戯台のメンテナンス時には前面扉を開いて遊戯台の盤面を露呈させる構造がとられている。前面扉には表示用の発光体やその他の電子部品が設けられていることが多く、そのため遊戯台と前面扉とを電気ケーブルで接続し、この電気ケーブルを通して遊戯台と前面扉側とを電気接続する構成がとられている。例えば、図1はパチンコ装置の例を示しており、パチンコ装置本体、すなわちパチンコ台1に対して前面扉2が図には表れないヒンジによって開閉可能に支持されており、また、前面扉2はパチンコ台1に対してケーブル3で電気接続されている。
【0003】
このようなパチンコ装置では、図7に図1のA部の従来構造を示すように、ケーブル3に節度を与えるために図7(a)のように前面扉2とパチンコ台1にそれぞれ電線クリップ7を装着し、ケーブル3の長さ方向の複数箇所をこの電線クリップ7で保持する構成がとられている。しかし、この構成では図7(b)のように、前面扉2を閉じたときにケーブル3の可撓性によってケーブル3の一部Xが撓んで前面扉2とパチンコ台1との間、特に両者を連結しているヒンジの領域にまで突出された状態となり、このケーブルの突出された部分Xが前面扉2とパチンコ台1との間に挟み込まれることがあり、前面扉2を閉め切ることができなくなるとともに、ケーブル3が損傷して断線が生じることがある。そこで、このような開閉可能な扉を備える装置におけるケーブルの挟み込みを防止することが要求されており、その一つの例としての特許文献1においては、電子機器部と光収容部との間に接続される光ケーブルを電子機器の開閉作業を実施した場合でもこれらの間に光ケーブルが挟み込まれることがないようにした技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−292744号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術をパチンコ装置に適用すれば前述したケーブルの挟み込みを防止する上で有効と考えられる。しかし、特許文献1の技術は光収容部の一部に小スペースの光ケーブル長差調整部を設けた構成であるため、この光ケーブル長差調整部に相当するものをパチンコ台本体あるいは前面扉に設ける必要がある。そのため、パチンコ台や前面扉の一部を設計変更する必要があるとともに、当該光ケーブル長差調整部に相当するものを形成するためのスペースを確保する必要がありパチンコ装置が大型化してしまう。また、既存のパチンコ装置に適用してケーブルの挟み込みを防止することはできないという問題もある。
【0006】
本発明の目的は、パチンコ装置のように開閉可能な扉を有する開閉扉装置において、本体や扉を設計変更することなく、また既存の開閉扉装置に対しても適用してケーブルの挟み込みを防止することが可能なケーブル挟み込み防止装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のケーブル挟み込み防止装置は、本体と、本体に対して開閉可能な扉とを備え、本体と扉とをケーブルにより接続した開閉扉装置において、所要の長さに形成したクランプとして構成され、クランプの一端部を本体と扉の一方に固定する固定部と、ケーブルをクランプの長さ方向に沿って保持する保持部と、扉を閉じたときにクランプを長さ方向の少なくとも一部において屈曲させる屈曲部とを備えることを特徴としている。また、本発明の好ましい実施形態としては、固定部は本体又は扉の一方に設けた固定穴に係合する係合片を備えた構成であり、保持部はクランプの一部に設けた保持片でケーブルを抱持する構成であり、屈曲部はクランプの一部を薄肉に形成した構成とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、クランプを本体と扉の一方に固定支持するとともに、ケーブルをクランプに保持させることにより、扉を閉じたときにケーブルはクランプに伴って一体的に屈曲されるため、ケーブルの一部が撓んでヒンジの領域までに突出されることがなく、本体と扉との間にケーブルを挟み込むことが防止される。そのため、本体や扉に特許文献1のような光ケーブル長差調整部のようなスペースを設ける必要がなく開閉扉装置が大型化することはない。また、既存の開閉扉装置においてもクランプを本体や扉に固定するための構造を設けるのみでよく、しかもクランプは小型部品として構成できるので本体と扉との間のスペース内に配設することができ、既存の開閉扉装置への適用も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明が適用されるパチンコ装置の概略斜視図。
【図2】本発明の実施形態の要部の概略斜視図。
【図3】実施形態の防止クランプの斜視図。
【図4】防止クランプの正面図と固定部の拡大断面図。
【図5】防止クランプの組み付け状態とその動作を説明する図。
【図6】防止クランプの作用を説明する斜視図。
【図7】従来におけるケーブル挟み込みを説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明を適用するパチンコ装置の外観斜視図であり、前述したように、前面扉2はパチンコ装置本体、すなわちパチンコ台1に対して図には表れないヒンジによって開閉可能に支持されている。また、前面扉2とパチンコ台1とは可撓性のあるケーブル3で相互に電気接続されており、前面扉2を開閉するときにはケーブル3が撓むことによって前面扉2の開閉が可能とされている。この実施形態では、ケーブル3は複数本の電線を平坦状に配列したフラットケーブルとして構成されているが、可撓性のあるケーブルであればこれに限定されるものではない。また、ここではケーブル3は前面扉2とパチンコ台1の上側部と下側部のそれぞれに配設されており、これらのケーブル3によって前面扉2とパチンコ台1とを電気接続するように構成されている。そして、これら上下に配設したケーブル3のそれぞれに対し、本発明にかかるケーブル挟み込み防止装置としてのケーブル挟み込み防止クランプ(以下、防止クランプと称する)4が配設され、この防止クランプ4によって前面扉2を開閉したときにケーブル3が前面扉2とパチンコ台1との間に挟み込まれることを防止している。
【0011】
前記防止クランプ4は上下の各ケーブル3に対して同じ構成であるので、ここでは上側のケーブル3に対して設けられた防止クランプ4を代表して説明する。図1に示したように、ケーブル3は所要の長さを有しており、その両端部にそれぞれ接続したコネクタ5をパチンコ台1と前面扉2のそれぞれに設けたコネクタ6に嵌合してパチンコ台1と前面扉2とを相互に電気接続している。図2は図1の破線Aの部分の拡大斜視図であり、ケーブル3を除去した状態を示している。防止クランプ4は、前記ケーブル3の長さ方向の中間部を保持する所要長さのストラップ状に形成され、その基端部において前記前面扉2に固定支持されている。
【0012】
図3は前記防止クランプ4の斜視図であり、ここでは樹脂を一体成形して構成され、細長い平板からなる形状保持性を有するクランプ板41を主体に構成されている。この防止クランプ4は、前記クランプ板41の一端部を前面扉に固定するために当該一端部に形成された固定部42と、クランプ板41の他端側に構成されて前記ケーブル3を保持する保持部43と、前記クランプ板41を板厚み方向に屈曲させるために前記クランプ板41の長さ方向の一部、ここでは前記固定部42と保持部43との間に形成された屈曲部44とで構成されている。
【0013】
前記固定部42は、いわゆるファスナとして構成されており、ここではクランプ板41の幅方向に所要の空隙をおいてクランプ板41の一端部からクランプ板41の長さ方向に所要の寸法で平行に突出され、外側面先端がフックとして構成された一対の係合片421を備えている。この係合片421は、図4(a)に断面図を示すように、前面扉2の一部に設けられた矩形の固定穴21に挿入され、挿入されたときに各係合片421のフックが固定穴21の内縁に係合し、この係合によってクランプ板41を前面扉2に固定支持するようになっている。また、ここでは係合片421が固定穴21から簡単に離脱することがないように、前記クランプ板41の一端部から幅方向に薄片422を突出し、この薄片422の先端側の一側面に前記係合片421の空隙寸法に等しい幅寸法の柱状をしたブッシュ423を一体に設けている。図4(b)は図4(a)のB部の拡大図であり、係合片421を固定穴21に挿入して係合している状態のときに、薄片422を湾曲させながらブッシュ423を一対の係合片421の間に圧入することにより、係合片421は両外側方向の押圧力を受け、この押圧力によって両係合片421が内側に変位することが防止され、固定穴21の内縁との係合が保持されて固定穴21から離脱することが防止される。なお、このようにして固定した状態においては、ドライバ等の工具を利用してブッシュ423を係合421片の間から抜き出すことで、係合片421による係合状態を解消し、防止クランプ4を前面扉2から容易に取り外すことが可能である。
【0014】
図3において、前記保持部43はクランプ板41の一方の側縁に沿って長さ方向の異なる2箇所にそれぞれ設けられた保持片431と、この保持片431に対応してクランプ板41の対応する他側縁に設けられた係止筒432とを備えて構成される。保持片431は可撓性を有するように薄肉かつ枠状に形成され、先端部433は内面側に向けて概ねコ字状に突出するように曲げ形成されている。また、前記係止筒432は前記保持片431の先端部433が嵌入可能な矩形筒状に構成されている。そして、図5に示すように、ケーブル3をクランプ板41に沿って延長し、2箇所の保持片431を内側に曲げた上でそれぞれの先端部433を対応する係止筒432内に圧入状態に嵌入することで先端部433が係止筒432内に係止状態となり、係止された保持片431によってケーブル3をクランプ板41の内面に沿った状態に保持させる。保持片431によるケーブル3の保持状態を解除するには、保持片431の先端部433を指先等で内側に変形させ係止筒432への圧入状態を解除することにより可能となる。
【0015】
前記屈曲部44は、図3に示すように、クランプ板41の基端部寄りの一部、すなわち固定部42と保持部43との間の一部において他の部分よりも部分的に薄肉に形成されており、クランプ板41はこの薄肉に形成された屈曲部44において板厚方向に容易に屈曲することが可能とされている。ここでは、屈曲部44は前面扉2の開閉角度に追従して図5に破線で示すように、クランプ板41が板厚方向にほぼ180度の角度範囲で屈曲できるようにクランプ片41の内面の一部を凹状となるように形成している。また、クランプ板41は屈曲部44において屈曲された場合でも屈曲部44においてクランプ板41が破断されることがない程度の強度、耐久性を備えるように構成されている。
【0016】
このような構成の防止クランプは、図2に示したように、前面扉2を開いた状態でパチンコ台1を正面に見たときに、クランプ板41の内面が正面を向くようにして固定部42を前面扉2の固定穴21に挿入し、クランプ板41を前面扉2に固定支持させる。このときには、図4を参照して説明したように、一対の係合片421を固定穴21に挿入し、その上でブッシュ423を係合片421の間に圧入することで係合片421の離脱を防止し、防止クランプ4は前面扉2に対して安定に固定されることになる。一対の係止片421は空隙をおいて設けられているので、固定穴21に挿入する際には変形し易く、少ない力で挿入が可能である。また、その一方で簡単には離脱されないことは前述した通りである。
【0017】
次いで、防止クランプ4の保持部にケーブル3を保持させる。ケーブル3は図1に示したようにコネクタ5をパチコン台1と前面扉2の各コネクタ6に嵌合している状態であってもよく、あるいはコネクタ5,6を嵌合する前の状態であってもよい。いずれの場合でも、図5を参照すると、ケーブル3をクランプ板41の前面に沿って延長させた上で、保持部43の2つの保持片431をケーブル3を抱き込むように曲げ変形し、保持片431のフック状をした先端部433を係止筒432に挿入して係止させる。これにより、ケーブル3は各保持片431によって抱持された状態となり、保持部43によってクランプ板41の内面に沿って一体的に保持されることになる。したがって、図5の破線で示すように、防止クランプ4が屈曲部44において内面方向と外面方向にそれぞれ90°の角度で屈曲された場合でも、ケーブル3はクランプ板41の内面に沿って保持された状態で防止クランプ4と一体的に屈曲されることになる。
【0018】
このようにして防止クランプ4及びケーブル3を組み付けてケーブル3を防止クランプ4に一体保持した状態とすることにより、前面扉2を開いたときには、図6(a)に示すように、ケーブル3はパチンコ台1と前面扉2との間で真直な状態、あるいはこれに近い状態で伸ばされた状態となり、これを受けて防止クランプ4は屈曲部44においてクランプ板41の外面側に向けてほぼ90°の角度で屈曲された状態となる。換言すればケーブル3が真っ直ぐな状態になるときの長さ方向の余裕によって前面扉2をパチンコ台1に対して開放させることが可能になる。
【0019】
この状態から前面扉2を閉じて行くと、図1に示したケーブル3の両側のコネクタ5,6間の距離が短くなるため、ケーブル3に撓みが生じる状態になる。そして、前面扉2が閉塞されるのにしたがって防止クランプ4は初期の真直状態となり、さらに前面扉2が完全に閉塞される状態に近づくと、図6(b)に示すように、防止クランプ4は屈曲部44においてクランプ板41の内面側に向けてほぼ90°の角度にまで屈曲される。しかし、ケーブル3は保持部43においてクランプ板41の内面に沿って保持されているため、ケーブル3撓みが生じた場合でもクランプ板41の内面から外れてクランプ板41の外面側にまではみ出されることはなく、ケーブル3の一部がパチンコ台1と前面扉2の間、特に両者を連結しているヒンジの部分にまで突出した状態で変形されることはなく、パチンコ台1と前面扉2との間にケーブル3の一部を挟み込むことが防止される。
【0020】
このように、実施形態では防止クランプ4を前面扉2に固定支持するとともに、前面扉2とパチンコ台1を接続するためのケーブル3を防止クランプ4に保持させるだけでパチンコ台1と前面扉2との間にケーブル3を挟み込むことを防止することができる。したがって、ケーブル3の挟み込みを防止するためにパチンコ台1や前面扉2に特許文献1のような光ケーブル長差調整部を設ける必要がなく、そのためのスペースは不要でありパチンコ装置が大型化することはない。また、既存のパチンコ装置においても防止クランプ4を前面扉2に固定するための構造、すなわち固定用の固定穴21を前面扉2に設けるのみでよく、しかも防止クランプ4は小型部品として構成できるのでパチンコ台1と前面扉2との間のスペース内に配設することができ、既存のパチンコ装置への適用の可能である。
【0021】
実施形態では防止クランプ4を前面扉2に固定しているが、防止クランプ4をパチンコ台1に固定するように構成ことも可能である。この場合には、パチンコ台1の一部に固定穴を開設した上で防止クランプ4の固定部41を当該固定穴に挿入して固定を行い、前面扉2を閉じたときにクランプ板41が内面側に屈曲されるように配設することで、前面扉2を閉じるときにクランプ板41がケーブル3を内面に保持した状態を保ちながら屈曲され、前述したと同様にしてケーブル3の挟み込みを防止することができる。
【0022】
本発明は屈曲部を有する防止クランプにケーブルの保持部を備え、かつ防止クランプの一端側に固定部を備えていればよいので、これらの構成を満たす限り種々の変形が可能である。例えば、固定部42の構成として、クランプ板41の一端部に設けた錨型やカヌー型をした係合片で構成し、前面扉2やパチンコ台1に設けた固定穴に嵌合して固定を行う構成であってもよい。あるいは、固定部42としては、ネジや接着あるいはその他の固定手段で防止クランプの一端部を固定する構造であってもよい。前者の場合には後者に比較して防止クランプの取り付けや取り外しの作業が簡略できることは言うまでもない。
【0023】
また、保持部43はケーブルを防止クランプの長さ方向に沿って保持する構成であればよいので、実施形態のような保持片421と係止筒422による構成に限られるものではなく、例えば、クランプ板41に一体に設けたベルトを締結してケーブルを抱持する構造、あるいはクランプ板41の一部または複数箇所に筒軸方向にスリットを有する筒部を設け、この筒部のスリットを通してケーブルを筒部の内部に挿通して保持を行う構造であってもよい。また、保持部は屈曲部44を挟んだクランプ板41の長さ方向にわたって配設してもよい。このように構成することで、屈曲部44を挟んだクランプ板41のほぼ全長にわたってケーブル3を安定して保持することが可能になる。さらに、保持部43はケーブル3が撓んだときに防止クランプ4よりも外側に突出しない状態に保持することが可能であれば、ケーブル3をクランプ板41の外面に沿って延長させるように構成してもよく、あるいはクランプ板41を矩形ロッド状に形成したときには上下の一側面に沿って保持させるように構成することも可能である。
【0024】
ここで、屈曲部44は防止クランプ4を屈曲させる構成であればよいので、実施形態に記載のように屈曲部44は防止クランプ4の長さ方向の1箇所に限られるものではなく、例えば2箇所に設けて防止クランプ4をコ字状に屈曲させるように構成してもよい。
【0025】
本発明は実施形態のパチンコ装置に限られるものではなく、同様な構成の他の遊戯装置、あるいは開閉扉装置を備える他の電子機器等への適用も可能である。また、ケーブルは実施形態のようなフラットケーブルに限られるものではなく、複数本の単線を束ねたケーブル束であっても同様に適用が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明は、本体と扉とで構成される開閉扉装置において、扉を閉じるときに本体または扉に一端が固定されている防止クランプの他端部が扉の閉動作に伴って本体と扉との間で屈曲される構成であればよいので、開閉扉装置を備える種々の電子機器等への適用が可能である。
【符号の説明】
【0027】
1 パチンコ台(パチンコ装置本体)
2 前面扉
3 ケーブル
4 ケーブル挟み込み防止クランプ
5,6 コネクタ
41 クランプ板
42 固定部
43 保持部
44 屈曲部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、本体に対して開閉可能な扉とを備え、前記本体と扉とをケーブルにより接続した開閉扉装置において、所要の長さに形成したクランプとして構成され、クランプの一端部を前記本体と扉の一方に固定する固定部と、ケーブルをクランプの長さ方向に沿って保持する保持部と、扉を閉じたときにクランプを長さ方向の少なくとも一部において屈曲させる屈曲部とを備えることを特徴とするケーブル挟み込み防止装置。
【請求項2】
前記固定部は本体又は扉の一方に設けた固定穴に係合する係合片を備えた構成であり、前記保持部は前記クランプの一部に設けた保持片でケーブルを抱持する構成であり、前記屈曲部は前記クランプの一部を薄肉に形成した構成であることを特徴とする請求項1に記載のケーブル挟み込み防止装置。



【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate