説明

ケーブル用クランプ

【課題】治具板でのフォーク位置設定が不要になり、配索性の自由度をあげることが可能となり、またケーブルの性能を損なうことなく配索形態を作り上げることができるケーブル用クランプを提供する。
【解決手段】略長方形状をした樹脂ベース10Bと、樹脂ベース10Bの一辺H1に曲折可能に樹脂ベース10Bと繋がる第1ケーブル抑え部材10C1と、前記一辺の対向辺に同じく曲折可能に樹脂ベース10Bと繋がる第2ケーブル抑え部材10C2とを備え、第1ケーブル抑え部材10C1と第2ケーブル抑え部材10C2に抑えられた同軸ケーブルCが樹脂ベース10B上でUターンする部位にU字状ガイド板10Rを立設した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブル用クランプに関し、特に、同軸ケーブルを治具上で配索するときにケーブルの曲げR(アール)を守りながら配索を可能とする車両取り付け用に用いられる樹脂クランプに関する。
【背景技術】
【0002】
〈ワイヤーハーネス用の従来のクランプ〉
従来の一般ワイヤーハーネスに用いるクランプは、図2に示すように、片袖クランプ、両袖クランプ、オフセットクランプ、バンドクランプが主流であった。
図2はワイヤーハーネス用の従来のクランプの4種類を説明する図で、(A)は片袖クランプ、(B)は両袖クランプ、(C)オフセットクランプ、(D)はバンドクランプの図で、そのうち(A)〜(C)は斜視図(イ)と側断面図(ロ)、(D)は平面図(イ)と正面図(ロ)である。
【0003】
《A:片袖クランプ》
Aの片袖クランプ60は、車体等の被取付体Bに設けた固定孔に支軸60Bを係合させ、その支軸に片袖クランプ60Aを固定して成るものである。そして、この片袖クランプ60Aを利用して一般のワイヤーハーネス(一般電線)を絡げたり、巻回したり、引き回ししている。この場合、一般電線の曲げは自己径まで許されている。
【0004】
《B:両袖クランプ》
Bの両袖クランプ70は、車体等の被取付体Bに設けた固定孔に支軸70Bを係合させ、その支軸に片袖クランプ70A1、70A2を固定して成るものである。そして、この両袖クランプ70A1、70A2を利用して一般のワイヤーハーネスを絡げたり、巻回したり、引き回ししている。この場合、一般電線の曲げは自己径まで許されている。
【0005】
《C:オフセットクランプ》
Cのオフセットクランプ80は、図2(B)の両袖クランプ70A1、70Aの中心部からT字状に中心部材80Fを延設し、この中心部材80Fに支軸を設けて成るものである。そして、このT字状部材を利用して一般のワイヤーハーネスを絡げたり、巻回したり、引き回ししている。この場合、一般電線の曲げは自己径まで許されている。
【0006】
《D:バンドクランプ》
Dのバンドクランプ90は、合成樹脂によってバンド90Aの一端にバックル部90Hを成形した構成のもので、バンド90Aの一面には連続する鋸歯状の係止歯列が形成され、バックル部90Hの内部には可撓性係止腕が設けてあり、その可撓性係止腕にはバンド90Aの係止歯列にかみ合う係止歯が突設してある。これを用いて複数のワイヤハーネスを車体等の被取付体Bに一体に結束しワイヤハーネスを配索するのである。この場合、一般電線の曲げは自己径まで許されている。
【0007】
〈同軸ケーブル用クランプ〉
これに対して、同軸ケーブルは任意の曲げRを保証しなければならない。したがって図2に示したクランプではいずれも自己径までの曲げとなる恐れがあるため、同軸ケーブル用クランプのためには図2に示したクランプで任意の曲げRを保証することは難しい。同軸ケーブルで任意の曲げR、例えば自己径の少なくとも5倍の曲げRを保証しなければならない理由は、それ以下であると同軸ケーブルの絶縁体が潰れることによって、特性インピーダンスが低下し、通信不具合を生じるからである。
図3は同軸ケーブルを任意の曲げR、例えば自己径の5倍の曲げRで曲げたとき(A)と、自己径で曲げたとき(B)のTDR(time domain reflectometry:時間領域反射)測定結果である。図から、Aの自己径の5倍の曲げRで曲げたときのインピーダンスはほぼ一定に安定しているのに対して、Bの自己径で曲げたときのインピーダンスは同軸ケーブルの絶縁体が潰れたところで反射が生じるためインピーダンスが変化し、特性インピーダンスが低下するのが分かる。
そこで自己径の5倍の曲げRを保証する治具として、図4のものがある。図4は治具板上で曲げRを保証するためのフォークの位置を設定する例である。
【0008】
《図4のフォークの構成》
治具板上に中心から最小の曲げRに相当する半径の円弧を描き、その円弧に沿ってフォークF1、F2、F3の位置を設定し、そのフォークF1、F2、F3に同軸ケーブルを掛けて配索する。
【0009】
《図4のフォークの長所》
このようにすると、各フォークF1〜F3での同軸ケーブルの曲げが45°以下になるため、同軸ケーブルの絶縁体が潰れることはなく、したがってまた反射が生じることはなく特性インピーダンスが低下することがない。
【0010】
《図4のフォークの課題》
一方、図4のフォークにおいては、治具板上ではフォークF1〜F3により、曲げRを保証することができるが、ワイヤハーネスを治具板から取り外して、車両へ組み付けるまでの間の曲げRを確実に保証することが難しい、といった課題がある。
また他に特許文献1および2に記載の発明があるが、いずれも同様の課題を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2008−174036号公報
【特許文献2】特開2004−6210号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
そこで、本発明は、これらの課題を解決するためになされたもので、ワイヤハーネスを治具板から取り外して、車両へ組み付けるまでの間の曲げRを確実に保証することができる、熟練性が要求されないケーブル用クランプを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の課題を解決するため、本件の第1発明は、ケーブル用クランプに係り、略長方形状をした樹脂ベースと、前記樹脂ベースの一辺に曲折可能に前記樹脂ベースと繋がる第1ケーブル抑え部材と、前記一辺の対向辺に同じく曲折可能に前記樹脂ベースと繋がる第2ケーブル抑え部材とを備え、前記第1ケーブル抑え部材と前記第2ケーブル抑え部材に抑えられたケーブルが前記樹脂ベース上でUターンする部位にU字状ガイド板を立設したことを特徴としている。
本件の第2発明は、第1発明において、前記U字状ガイド板のU字状部の円弧の径が取り付けるケーブルの自己径の約5倍であることを特徴としている。
本件の第3発明は、第2発明において、前記長方形状をした樹脂ベースと前記第1ケーブル抑え部材と前記第2ケーブル抑え部材は1枚の樹脂板から形成されることを特徴としている。
本件の第4発明は、第3発明において、前記ケーブル抑え部材に係止部と、前記係止部に係止する係止部を前記樹脂ベースにそれぞれ設けてなり、前記係止部の一方が前記樹脂板を切り起こしたものであり、前記係止部の他方が前記樹脂板にあけられた係止孔であることを特徴としている。
本件の第5発明は、第4発明において、前記第1ケーブル抑え部材と前記第2ケーブル抑え部材は前記樹脂ベースの第3の辺からの距離が互いに異なっていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
第1発明によれば、ケーブルを樹脂ベース上にあるU字状ガイド板に沿わせればよいのでケーブルの曲げRを気にしなくてよくなり、配索作業の能率が良くなる。
第2発明によれば、ガイド板のU字状部の円弧の径がケーブルの自己径の約5倍であるので、ケーブルを樹脂ベース上にあるU字状ガイド板に沿わせるだけで特性インピーダンスの変化のないケーブルの配索ができるようになる。
第3発明によれば、長方形状をした樹脂ベースと第1ケーブル抑え部材と第2ケーブル抑え部材を1枚の樹脂板から形成するので、製造が簡単となる。
第4発明によれば、係止部の一方が樹脂板を切り起こしたものであり、係止部の他方が樹脂板にあけられた係止孔であるので、特別な部材を必要としないで、1枚の樹脂板から係止部を形成することができる。
第5発明によれば、第1ケーブル抑え部材と第2ケーブル抑え部材は樹脂ベースの第3の辺からの距離が互いに異なっているので、両ケーブル抑え部材を折り畳んだときに互いに干渉することがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は本発明に係るクランプを説明する図で、(A)は配索前、(B)は配索後、それぞれの(イ)は平面図、(ロ)は側面図である。
【図2】図2はワイヤーハーネス用の従来のクランプの4種類を説明する図で、(A)は片袖クランプ、(B)は両袖クランプ、(C)オフセットクランプ、(D)はバンドクランプの図で、そのうち(A)〜(C)は斜視図(イ)と側断面図(ロ)、(D)は平面図(イ)と正面図(ロ)である。
【図3】図3は同軸ケーブルを例えば自己径の5倍の曲げRで曲げたとき(A)と、自己径で曲げたとき(B)のTDR(time domain reflectometry:時間領域反射)測定結果である。
【図4】図4は治具板上で曲げRを保証するためにフォークの位置を設定するフォーク式クランプの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、治具板上でフォークの位置を設定することを不要とし、配索に手間と時間をかけることなく迅速かつ正確に配索ができ、熟練性が要求さず、配索性の自由度を上げることのできる同軸ケーブル用クランプについて図1を用いて説明する。
【実施例1】
【0017】
図1は本発明に係るクランプを説明する図で、(A)は配索前、(B)は配索後、それぞれの(イ)は平面図、(ロ)は側面図である。
【0018】
〈本発明に係るクランプ10の構成〉
図1(A)の(イ)および(ロ)において、10は同軸ケーブルをワンタッチで留められる形態の本発明に係るクランプである。クランプ10は略長方形状をした樹脂ベース10Bを基本とし、その長方形状をした樹脂ベース10Bの一方の長辺側に第1ケーブル抑え部材10C1を樹脂ベース10Bと曲折可能に繋げ、同じく他端に曲折可能に樹脂ベース10Bと繋がる第2ケーブル抑え部材10C2を備え、第1ケーブル抑え部材10C1と第2ケーブル抑え部材10C2に拘束された同軸ケーブルCが前記樹脂ベース10B上でUターンする部位にガイド板10Rを立設して成っている。
【0019】
《第1ケーブル抑え部材10C1の形状》
第1ケーブル抑え部材10C1は配索しようとする同軸ケーブルを収納できるスペースを内側に備えた略半円筒A1を有する樋(とい)部材であり、その半円筒の内径は同軸ケーブルCの外径に等しく、その丈(たけ)は同軸ケーブルCの直径に等しくなっている。
樋部材の端部で樹脂ベース10B側の一端はその部分だけ肉薄にすることで曲折可能なヒンジH1にしている。また、樋部材の端部で反樹脂ベース10B側の他端K1には係止部P1が形成されており、第1ケーブル抑え部材10C1をヒンジH1を介して樹脂ベース10B上に折り畳んだ(曲折した)状態で、その係止部P1が樹脂ベース10B上に設けた係止部10P1と係合し、互いに外れ難くなっている。
第1ケーブル抑え部材10C1の係止部P1と、樹脂ベース10Bの係止部10P1のいずれか一方が樹脂板を切り起こしたものであり、他方が樹脂板にあけられた係止孔とすることにより、簡単に係止部が形成できる。
【0020】
《第2ケーブル抑え部材10C2の形状》
また、樋部材の端部で反樹脂ベース10B側の他端K1には係止部P1が形成されており、第1ケーブル抑え部材10C1をヒンジH1を介して樹脂ベース10B上に折り畳んだ(曲折した)状態で、その係止部P1が樹脂ベース10B上に設けた係止部10P1と係合し、互いに外れ難くなっている。
第1ケーブル抑え部材10C1の係止部P1と、樹脂ベース10Bの係止部10P1のいずれか一方が樹脂板を切り起こしたものであり、他方が樹脂板にあけられた係止孔とすることにより、簡単に係止部が形成できる。
第2ケーブル抑え部材10C2の形状は、左右が逆になるだけで、実質、第1ケーブル抑え部材10C1と同じ形状である。第2ケーブル抑え部材10C2は配索しようとする同軸ケーブルを収納できるスペースを内側に備えた略半円筒A2を有する樋部材であり、その半円筒の内径は同軸ケーブルCの外径に等しく、その丈は同軸ケーブルCの直径に等しくなっている。
樋部材の端部で樹脂ベース10B側の一端はその部分だけ肉薄にすることで曲折可能なヒンジH2にしている。
また、樋部材の端部で反樹脂ベース10B側の他端K2には係止部P2が形成されており、第2ケーブル抑え部材10C2をヒンジH2を介して樹脂ベース10B上に折り畳んだ(曲折した)状態で、その係止部P2が樹脂ベース10B上に設けた係止部10P2と係合し、互いに外れ難くなっている。
第2ケーブル抑え部材10C2の係止部P2と、樹脂ベース10Bの係止部10P2のいずれか一方が樹脂板を切り起こしたものであり、他方が樹脂板にあけられた係止孔とすることにより、簡単に係止部が形成できる。
【0021】
《ガイド板10Rの形状》
ガイド板10Rは、第1ケーブル抑え部材10C1と第2ケーブル抑え部材10C2に拘束された同軸ケーブルCが樹脂ベース10B上でUターンする部位に同軸ケーブルCの内周に沿って立設される。
ガイド板10Rが樹脂ベース10B上に形成するUターンの内径は、同軸ケーブルCの任意の曲げR、例えば自己径の5倍のRとしている。この値にすることにより、図3で分かったように自己径の5倍の曲げRで曲げたとき同軸ケーブルの絶縁体が潰れることがなく反射が生じないため、インピーダンスが変化しないからである。
ガイド板10Rは平面図で見て略U字状をしている。第1ケーブル抑え部材10C1と第2ケーブル抑え部材10C2をそれぞれ折り畳んだとき、互いに干渉しないように樹脂板の端部それぞれ異なる距離にところにずらして配置しているので、それに伴ってガイド板10Rの両先端S1とS2もずれている。このため「U」字状ではなくて、「略」U字状となっている。
【0022】
《本発明に係るクランプ10の取り付け》
以上説明したクランプ10をケーブルの配索を必要とする箇所(車体等の被取付体B)に取り付けるために二脚付き係止部材20が用いられる。そして、樹脂ベース10B側の中央付近には、係止孔10H、10Hの2個が設けられている。
二脚付き係止部材20は、図に示すように、摘み本体からフック付き係止脚20H、20Hが2本延びている。それぞれの先端部には互いに内向きのフックが形成されている。そこで、図1(B)の(ロ)のように、クランプ10を取り付け板Bの所定位置に宛(あてが)い、二脚付き係止部材20のフック付き係止脚20H、20Hを取り付け板Bの裏側から挿入してその上の樹脂ベース10B側の係止孔10H、10Hに係止させればよい。
または、最初から二脚付き係止部材20を樹脂ベース10B側に取り付けておいてもよい。
【0023】
〈本発明に係るクランプ10の使用法〉
図1Aの(イ)および(ロ)の状態で、同軸ケーブルCを任意の曲げR、例えば自己径の5倍のRのガイド板10Rに沿わせて配索し、第1ケーブル抑え部材10C1を同軸ケーブルCの上に折り返して樹脂ベース10Bに押さえ付けることで係止部P1が樹脂ベース10Bの係止部10P1と係合して外れ難くなり、続いて、第2ケーブル抑え部材10C2を同軸ケーブルCの上に折り返して樹脂ベース10Bに押さえ付けることで係止部P2が樹脂ベース10Bの係止部10P2と係合して外れ難くなり、樹脂ベース10B上に同軸ケーブルCを工具を用いずにワンタッチで簡単に任意の曲げRで配索することができる。
さらに、この樹脂ベース10Bを対象とする車体等の被取付体Bに二脚付き係止部材20を用いて取り付ければよい。
また、長方形状をした樹脂ベースと第1ケーブル抑え部材と第2ケーブル抑え部材は1枚の樹脂板から形成することができ、その際、ケーブル抑え部材の係止部と、樹脂ベースの係止部の一方が前記樹脂板を切り起こしたものであり、他方が樹脂板にあけられた係止孔とすることにより、簡単に係止部が形成できる。
なお、図1は同軸ケーブルが1本の場合のクランプであるが、数本の同軸ケーブルでもクランプ部を平行になるような形状にすることによって曲げRを保証することができる。
【0024】
〈まとめ〉
以上のように、本発明によれば、同軸ケーブルの仕上がりが外径が3mmの場合は曲げRが15mmになるようなクランプのガイド板のRを設定すればよいので、本発明によるこのクランプを用いることにより、図4に示すように治具板でのフォーク位置設定が不要になり、配索性の自由度をあげることが可能となり、また同軸ケーブルの性能を損なうことなく配索形態を作り上げることができるようになった。
また、曲げRが車両組み付け時にも保証できるので、カーメーカーのライン側でも安心した取り付け作業ができるようになった。
以上では、同軸ケーブルの例で説明したが、本発明は同軸ケーブルに限定されるものではなく、曲げRに制限のあるもの、例えば光ケーブルにも適用できることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0025】
10 本発明に係るクランプ
10B 樹脂ベース
10C1 第1ケーブル抑え部材
10C2 第2ケーブル抑え部材
10H 樹脂ベースの係止孔
10P1、10P2 樹脂ベースの係止部
10R ガイド板
20 二脚付き係止部材
20H フック付き係止脚
A1、A2 半円筒
C 同軸ケーブル
H1、H2 ケーブル抑え部材の一端(ヒンジ)
K1、K2 ケーブル抑え部材の他端
P1、P2 ケーブル抑え部材の係止部
S1、S2 ガイド板の両先端

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略長方形状をした樹脂ベースと、前記樹脂ベースの一辺に曲折可能に前記樹脂ベースと繋がる第1ケーブル抑え部材と、前記一辺の対向辺に同じく曲折可能に前記樹脂ベースと繋がる第2ケーブル抑え部材とを備え、前記第1ケーブル抑え部材と前記第2ケーブル抑え部材に抑えられたケーブルが前記樹脂ベース上でUターンする部位にU字状ガイド板を立設したことを特徴とするケーブル用クランプ。
【請求項2】
前記U字状ガイド板のU字状部の円弧の径が取り付けるケーブルの自己径の約5倍であることを特徴とする請求項1記載のケーブル用クランプ。
【請求項3】
前記長方形状をした樹脂ベースと前記第1ケーブル抑え部材と前記第2ケーブル抑え部材は1枚の樹脂板から形成されることを特徴とする請求項2記載のケーブル用クランプ。
【請求項4】
前記ケーブル抑え部材に係止部と、前記係止部に係止する係止部を前記樹脂ベースにそれぞれ設けてなり、前記係止部の一方が前記樹脂板を切り起こしたものであり、前記係止部の他方が前記樹脂板にあけられた係止孔であることを特徴とする請求項3記載のケーブル用クランプ。
【請求項5】
前記第1ケーブル抑え部材と前記第2ケーブル抑え部材は前記樹脂ベースの第3の辺からの距離が互いに異なっていることを特徴とする請求項4記載のケーブル用クランプ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−125162(P2011−125162A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−281984(P2009−281984)
【出願日】平成21年12月11日(2009.12.11)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】