説明

ゲームコントローラ

【課題】 タッチパネルを含むゲーム装置において、タッチパネルを利用して、より好適なゲーム操作環境を実現できるようになるゲームコントローラを提供すること。
【解決手段】 本発明は、押圧された位置に応じた位置情報を出力するタッチパネルを含み、タッチパネルから出力される位置情報に基づいてゲーム処理を行うゲーム装置、に装着されるゲームコントローラに関するものである。本発明に係るゲームコントローラは、タッチパネルを押圧するための押圧部(22)と、前記タッチパネルを押圧する位置を変更可能に前記押圧部を支持するための支持部(12,20)と、押圧部を移動させる操作を行うための操作部(18)と、を含んで構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、押圧された位置に応じた位置情報を出力するタッチパネルを含み、前記タッチパネルから出力される位置情報に基づいてゲーム処理を実行するゲーム装置、に装着されるゲームコントローラに関する。
【背景技術】
【0002】
押圧された位置に応じた位置情報を出力するタッチパネルを含み、前記タッチパネルから出力される位置情報に基づいてゲーム処理を実行するゲーム装置が知られている。例えば、2つの液晶ディスプレイを備え、その一方にタッチパネルを重ねて設けた携帯ゲーム機が知られている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このようなゲーム装置では、タッチパネルを利用して、より好適なゲーム操作環境を実現することが強く望まれている。
【0004】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、タッチパネルを含むゲーム装置において、タッチパネルを利用して、より好適なゲーム操作環境を実現できるようになるゲームコントローラを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明に係るゲームコントローラは、押圧された位置に応じた位置情報を出力するタッチパネルを含み、前記タッチパネルから出力される位置情報に基づいてゲーム処理を実行するゲーム装置、に装着されるゲームコントローラであって、前記タッチパネルを押圧するための押圧部と、前記タッチパネルを押圧する位置を変更可能に前記押圧部を支持するための支持部と、前記押圧部を移動させる操作を行うための操作部と、を含むことを特徴とする。
【0006】
本発明は、押圧された位置に応じた位置情報を出力するタッチパネルを含み、タッチパネルから出力される位置情報に基づいてゲーム処理を行うゲーム装置、に装着されるゲームコントローラに関するものである。本発明に係るゲームコントローラは、タッチパネルを押圧するための押圧部と、タッチパネルを押圧する位置を変更可能に押圧部を支持するための支持部と、押圧部を移動させる操作を行うための操作部と、を含んで構成される。本発明によれば、タッチパネルを含むゲーム装置において、タッチパネルを利用して、より好適なゲーム操作環境を実現することが可能となる。
【0007】
また、本発明の一態様では、前記押圧部は球状の突起部を含み、前記突起部が前記タッチパネルを押圧するようにしてもよい。こうすれば、タッチパネルが押圧される範囲を絞ることができるようになり、タッチパネルが適切に押圧されるようになる。
【0008】
また、本発明の一態様では、前記支持部は、前記ゲーム装置の一の端部側から他の端部側へと、前記タッチパネルを覆うように架設される架設部を含み、前記操作部は、前記架設部の表面側に設けられ、前記押圧部は、前記架設部の裏面側に設けられるようにしてもよい。こうすれば、プレイヤはゲーム装置の左右端部を把持してゲームを楽しむことができるようにしつつ、より好適なゲーム操作環境を実現することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係るゲームコントローラ10の正面図である。また、図2は平面図、図3は底面図、図4は図3のIV―IV線における断面図である。図5は、ゲームコントローラ10を正面の右側上方から見た様子を示す斜視図である。図6は、ゲームコントローラ10を正面の右側下方から見た様子を示す斜視図である。これらの図に示すゲームコントローラ10は、ゲーム空間を移動する自動車を好適に操舵できるようデザインされており、図7に示すような携帯ゲーム機30に同図及び図8に示すようにして装着される。
【0011】
まず、ゲームコントローラ10が装着される携帯ゲーム機30について説明する。
【0012】
携帯ゲーム機30はマイクロプロセッサとメモリとを含んで構成される公知のコンピュータシステムである。携帯ゲーム機30では、マイクロプロセッサによってゲームプログラムが実行され、プレイヤがゲームを楽しむことができるようになっている。
【0013】
携帯ゲーム機30は第1筐体32と第2筐体34とを含んで構成される。第1筐体32と第2筐体34とはヒンジ部36を介して結合される。携帯ゲーム機30は、図7に示すような第1筐体32及び第2筐体34の表面をプレイヤが見ることができるプレイ状態と、第1筐体32及び第2筐体34の表面が合わされた折り畳み状態と、をとるようになっている。
【0014】
第1筐体32は第1表示部38を含んで構成される。第1表示部38は公知の液晶ディスプレイを主として構成され、ゲーム画面を表示する。また、第1筐体32にはスピーカが内蔵され、ゲーム音楽などの各種音声を出力する。
【0015】
第2筐体34は、ROMカートリッジスロット40と、方向ボタン42と、コマンドボタン群44と、第2表示部46と、を含んで構成される。
【0016】
ROMカートリッジスロット40は、不揮発性メモリを含んで構成されるROMカートリッジ(情報記憶媒体)を脱着可能に構成される。ROMカートリッジスロット40に装着されたROMカートリッジに記憶されたゲームプログラムやゲームデータは、マイクロプロセッサからの指示に応じて適宜読み出される。
【0017】
方向ボタン42は第2筐体34の左(図7中左)端部に設けられ、十字形状を有している。コマンドボタン群44は第2筐体34の右(図7中右)端部に設けられる。方向ボタン42及びコマンドボタン群44は、プレイヤが各種ゲーム操作の入力をするために用いられる。例えば、方向ボタン42はキャラクタやカーソルの移動方向を指示するために用いられ、コマンドボタン群44は各種ゲーム操作に用いられる。方向ボタン42及びコマンドボタン群44の各部の操作状態を示す操作信号がマイクロプロセッサに供給されるようになっており、マイクロプロセッサはこの操作信号に基づいてゲーム操作内容を判定し、その判定結果に基づいてゲーム処理を実行する。
【0018】
第2表示部46は、公知の液晶ディスプレイと、当該液晶ディスプレイに重ねて設けられる公知のタッチパネルと、を含んで構成される。タッチパネルは、プレイヤの指やペンなどによって押圧された位置に応じた位置情報(位置座標)をマイクロプロセッサに供給する。マイクロプロセッサは、その位置情報に基づいてゲーム処理を実行する。
【0019】
携帯ゲーム機30では、第1表示部38及び第2表示部46を用いて一のゲーム画面を表示することや、メインゲーム画面を第1表示部38に表示し、サブゲーム画面を第2表示部46に表示することが可能となっている。例えば、プレイヤに各種ゲーム操作の入力を行うよう案内するサブゲーム画面を第2表示部46に表示し、方向ボタン42及びコマンドボタン群44とともに、或いはそれらのボタンに代えて、タッチパネルを用いて、プレイヤに各種ゲーム操作の入力を行わせることが可能となっている。
【0020】
以上の構成を有する携帯ゲーム機30では、所定のドライブゲームプログラムがROMカートリッジから読み出されて実行され、ゲーム空間を移動する自動車オブジェクトを運転するドライブゲームがプレイヤに提供されるようになっている。
【0021】
本実施の形態に係るゲームコントローラ10によれば、携帯ゲーム機30の第2筐体34に装着することにより(図7及び図8参照)、かかるドライブゲームのゲーム操作の興趣を高めるゲーム操作環境を実現できるようになる。以下、ゲームコントローラ10の構成について詳細に説明する。
【0022】
ゲームコントローラ10は、筐体12(支持部)と、筐体12の中央部に設けられる回動操作部14と、を含んで構成される。筐体12は、覆板部12a(架設部)と、側板部12b及び12cと、底板部12d及び12eと、を含んで構成され、携帯ゲーム機30の第2筐体34に装着可能に形成される。
【0023】
覆板部12aは、第2筐体34の表面の幅及び奥行きに相応する幅及び奥行きを有している。また、覆板部12aは、両端部から中央部に向けて上方に傾斜しており、ゲームコントローラ10が携帯ゲーム機30(第2筐体34)に装着された場合において、中央部が第2筐体34の表面(タッチパネル)から離間するようになっている。覆板部12aは、第2筐体34のタッチパネル面(表面)を覆うように、かつ、第2筐体34の左端部と右端部とを架設するように設けられる。
【0024】
側板部12b及び12cは、第2筐体34の奥行き及び厚さに相応する幅及び高さを有している。側板部12bの上端部は、覆板部12aの右(図1中の右)端部に連結され、側板部12cの上端部は、覆板部12aの左(図1中の左)端部に連結される。すなわち、側板部12b及び12cは、覆板部12aの右端部又は左端部に互いに対向するように設けられ、携帯ゲーム機30(第2筐体34)を挟持可能になっている。
【0025】
底板部12d及び12eは、第2筐体34の底面の奥行きに相応する奥行きを有しており、底面の幅の一部に相応する幅を有している。底板部12dは、側板部12bの下(図2中の下)端部に、覆板部12aに対向するように連結される。底板部12eは、側板部12cの下端部に、覆板部12aに対向するように連結される。
【0026】
以上のように形成された筐体12では、ゲームコントローラ10が携帯ゲーム機30に装着された場合において、ゲームコントローラ10の上下又は左右方向の動きが制限されるようになっている。すなわち、回動操作部14に対する操作が行われても、ゲームコントローラ10が上下又は左右方向に動かないようになっている。
【0027】
なお、覆板部12aには、コマンドボタン群44の位置に対応する位置に開口部16が設けられる。この開口部16によって、ゲームコントローラ10が携帯ゲーム機30に装着された場合においても、プレイヤがコマンドボタン群44に対する操作を行うことができるようになっている。
【0028】
回動操作部14は、操作部18と、軸20(支持部)と、押圧部22と、を含んで構成される。軸20は、第2筐体34のタッチパネル面に対して垂直に、覆板部12aの中央部に設けられた貫通孔に貫通され、筐体12に対し回動可能に支持される。操作部18はハンドルを模した形状を有しており、軸20の一方の(覆板部12aの表面側)の端部に固定される。
【0029】
押圧部22は、携帯ゲーム機30のタッチパネルを押圧するように設けられる。押圧部22は、軸20の他方(覆板部12aの裏面側)の端部に固定される。押圧部22は円形状に形成され、その軸心から離間した位置に突起部22aが設けられる。具体的には、押圧部22にはその軸心から離間した位置に、有底円筒状の収容部22bが設けられる。そして、収容部22b内には、突起部22aを収容部22bの開口部に向けて付勢するコイルばね24と、球状の突起部22aとが、この順に収容される。収容部22bは突起部22aの外径に相応する内径を有しており、その内部において突起部22aが移動可能となっている。また、収容部22bの開口部には、突起部22aの一部のみを収容部22b外に突出可能としつつ、突起部22aを収容部22b内に留めるための爪部22cが設けられている。ここでは、突起部22aを収容部22bの開口部に向けて付勢する弾性付勢部材としてコイルばね24を用いるようにしたが、他の弾性付勢部材を用いるようにしてもよい。
【0030】
軸20の長さ(覆板部12aの裏面側に突出した部分の長さ)、押圧部22の厚さは、ゲームコントローラ10が携帯ゲーム機30(第2筐体34)に装着された場合に、押圧部22の突起部22aのみがタッチパネルを押圧するように調整される。
【0031】
以上のような構成を有するゲームコントローラ10では、プレイヤが操作部18を操作すると(左右に回転させると)、押圧部22も同様に回転する。すなわち、操作部18に対する操作内容(回転方向及び回転量)に応じて、突起部22aによるタッチパネルの押圧位置(接触位置)が「押圧部22の軸心に対応するタッチパネル上の位置を中心として、押圧部22の軸心から突起部22aまでの離間距離)を半径とする円」上において変化するようになっている。また、ゲームコントローラ10では、突起部22aが球状に形成され、また、コイルばね24が設けられることにより、タッチパネルが過度に押圧されないようになっている。
【0032】
ゲームコントローラ10が装着された携帯ゲーム機30においてドライブゲームをプレイする場合、プレイヤは第1表示部38に表示されるゲーム画面を見ながら、操作部18を操作する(左右に回転させる)ことによって自動車オブジェクトの移動方向を指示し、コマンドボタン群44(アクセルボタンやブレーキボタン)を押下等することによって自動車オブジェクトの移動速度を指示する。
【0033】
この場合、マイクロプロセッサによって所定時間(例えば1/60秒)ごとに実行されるゲーム処理(ドライブゲームを提供するためのゲーム処理)では、タッチパネルにおける押圧位置(突起部22aの接触位置)が取得される。そして、前回取得位置(前回押圧位置)と今回取得位置(今回押圧位置)とに基づいて、操作部18に対する操作内容が判定される。すなわち、前回押圧位置から今回押圧位置への変化内容に基づいて、操作部18の回転方向及び回転角度が判定される。また、コマンドボタン群44の各部の操作状態が取得され、コマンドボタン群44に対する操作内容が判定される。そして、操作部18やコマンドボタン群44に対する操作内容に基づいて、プレイヤの操作対象たる自動車オブジェクトの位置、姿勢や移動速度が更新され、ドライブゲームが進行される。
【0034】
以上に説明したゲームコントローラ10によれば、自動車オブジェクトの移動方向を指示する操作(ハンドル操作)を方向ボタン42を用いて行う場合に比べて、プレイヤはよりリアリティのあるハンドル操作を楽しむことができるようになる。且つ、それを比較的簡易な構成で実現することができるようになる。
【0035】
次に、本発明の他の実施形態に係るゲームコントローラ10aについて説明する。ゲームコントローラ10aは、以上に説明したゲームコントローラ10と構成の一部が共通している。以下では、ゲームコントローラ10と同様の構成部分には同一符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0036】
図9は、本実施の他の実施形態に係るゲームコントローラ10aの正面図である。図10は平面図、図11は底面図である。図12は、ゲームコントローラ10aを正面右側の上方から見た様子を示す斜視図である。また、図13乃至図18は、ゲームコントローラ10aに設けられる押し込み操作部52の構成について示す図である。図13乃至図15は、押し込み操作部52を図9中右側(側板部12b側)から見た様子を示す側面図である。これらの図では、押し込み操作部52に関わる構成のみについて示しており、他の構成については省略している。図16乃至図18は、押し込み操作部52を正面の右側上方から見た様子を示す斜視図である。これらの図では、押し込み操作部52に関わる構成のうち、特に操作部54と、運動変換部58と、押圧部64とについて示しており、他の構成については省略している。なお、図13及び図16は、押し込み操作部52(操作部54)に対して押し込み操作がなされていない状態を示している。また、図14及び図17は、押し込み操作部52に対して押し込み操作がなされている状態を示しており、図15及び図18は、操作部54が完全に押し込まれた状態を示している。また、ゲームコントローラ10aもゲームコントローラ10と同様にして携帯ゲーム機30の第2筐体34に装着される(図7及び図8参照)。
【0037】
ゲームコントローラ10aは、筐体12と、筐体12の中央部に設けられる押し込み操作部52と、を含んで構成される。筐体12は、ゲームコントローラ10と同様に、携帯ゲーム機30の第2筐体34に装着可能に形成される。
【0038】
ゲームコントローラ10aの覆板部12aには、押し込み操作部52(操作部54)を装着するための装着孔15が中央部に設けられる。装着孔15は、操作部54の形状に相応する形状を有している。また、覆板部12aの裏面側の装着孔15周囲には、板状のガイド板部50a,50b,50c,50dが設けられる。ガイド板部50c及び50dは、側板部12b及び12cに平行に設けられる。また、ガイド板部50a及び50bは、お互いに対向するように設けられ、各々の一端側はガイド板部50cに固定され、他端側はガイド板部50dに固定される。
【0039】
また、ゲームコントローラ10aの覆板部12aには、ゲームコントローラ10aが携帯ゲーム機30(第2筐体34)に装着された場合における方向ボタン42に対応する位置に開口部17が設けられる。この開口部17によって、ゲームコントローラ10aが携帯ゲーム機30に装着された場合においても、プレイヤが方向ボタン42に対する操作を行うことができるようになっている。
【0040】
押し込み操作部52は、操作部54と、運動変換部58と、押圧部64と、を含んで構成される。操作部54はペダルを模した形状を有している。操作部54の一の端部は、覆板部12aの装着孔15に第2筐体34のタッチパネル面に対して平行に設けられる軸56によって、覆板部12aに軸着される。すなわち、操作部54は軸56回り(図13乃至図15において矢印Aによって示す方向)に回動可能に覆板部12aに支持される。
【0041】
運動変換部58は、操作部54の軸56回りの回動運動に応じて、第2筐体34のタッチパネル面に平行に押圧部64を前後方向(図13乃至図15において矢印Cによって示す方向)にスライド移動させる。すなわち、運動変換部58は、操作部54の軸56回りの回動運動を、押圧部64のタッチパネルに平行な直線運動に変換する。
【0042】
運動変換部58は、ボール部58aと、カップ部58bと、スライド基部58cと、を含んで構成される。
【0043】
ボール部58aは、カップ部58bに収容され、転動可能に支持される。操作部54の裏面側には凹部54aが形成されており、ボール部58aの上部はこの凹部54aに当接される。カップ部58bは、スライド基部58cに載置される。
【0044】
スライド基部58cは、その底面58eが携帯ゲーム機30のタッチパネル面に対して傾斜するように設けられる。この傾斜面(底面58e)には、押圧部64に設けられるローラ部64cが当接される。
【0045】
スライド基部58cの両側面には、携帯ゲーム機30のタッチパネル面に対して垂直方向(図13乃至図15において矢印Bによって示す方向)に延びるガイドレール部58dが形成される。これらのガイドレール部58dは、ガイド板部50c又は50dに形成されるガイド溝62に係合される。ガイドレール部58d及びガイド溝62は、携帯ゲーム機30のタッチパネル面に対して垂直方向にスライド基部58cをスライド移動させる役割を果たしている。
【0046】
なお、ボール部58a、カップ部58b及びスライド基部58cの高さは、コントローラ10aが携帯ゲーム機30に装着された場合において、押し込み操作部52に対する押し込み操作がなされていない状態では、覆板部12aに軸着される端部から対向方向に向けて操作部54が上方に傾斜するように調整される。
【0047】
押圧部64は、携帯ゲーム機30のタッチパネルを押圧するために設けられる。押圧部64には突起部64aが設けられる。この突起部64aは、図4と同様の構造によって設けられており、タッチパネルを過度に押圧することがないようになっている。
【0048】
押圧部64の両側面にはガイドレール部64bが形成される。ガイド板部50c及び50dの内側面には、携帯ゲーム機30のタッチパネル面に平行に延びるガイド溝66が形成される。ガイドレール部64bは、このガイド溝66に係合される。ガイドレール部64b及びガイド溝66は、押圧部64を携帯ゲーム機30のタッチパネル面に平行にスライド移動させる役割を果たしている。なお、ガイドレール部64b及びガイド溝66の位置は、コントローラ10aが携帯ゲーム機30に装着された場合において、押圧部64の突起部64aのみがタッチパネルを押圧するように調整される。
【0049】
押圧部64には、ローラ部64cが軸64dによって軸着されている。すなわち、押圧部64には、軸64d回りに回動可能なローラ部64cが設けられる。ローラ部64cは、スライド基部58cの底面58eに当接される。スライド基部58cが携帯ゲーム機30のタッチパネル面に向けてスライド移動した場合、このローラ部64cによって、押圧部64が携帯ゲーム機30のタッチパネル面に平行に、かつ、ガイド板部50bに向けてスライド移動する。
【0050】
押圧部64には、押圧部64をガイド板部50bからガイド板部50aへの方向に付勢するコイルばね68が連結されている。なお、コイルばね68の一の端部(押圧部64に連結されていない方の端部)は、ガイド板部50bの内側面に連結される。ここでは、弾性付勢部材としてコイルばね68を用いるようにしたが、他の弾性付勢部材を用いるようにしてもよい。
【0051】
以上の構成を有する押し込み操作部52では、操作部54がプレイヤによって押し込み操作されると(矢印Aの方向に回動されると)、運動変換部58(スライド基部58c)がガイド溝62の案内に従って、携帯ゲーム機30のタッチパネル面に対して垂直方向(矢印Bの方向)に、タッチパネル面に向かってスライド移動する。運動変換部58(スライド基部58c)が携帯ゲーム機30のタッチパネル面に対して垂直方向にスライド移動すると、押圧部64がガイド溝66の案内に従って、携帯ゲーム機30のタッチパネル面に平行にスライド移動する。
【0052】
また、操作部54に対する押し込み操作が解除されると、コイルばね68によって押圧部64がガイド板部50bからガイド板部50aへの方向にスライド移動する。また、運動変換部58(スライド基部58c)は、携帯ゲーム機30のタッチパネル面に対して垂直方向に、タッチパネル面から離れるようにスライド移動する。こうして、押し込み操作部52は図13及び図16に示す状態に戻る。
【0053】
以上のような構成を有するゲームコントローラ10aでは、操作部54に対して押し込み操作がなされると、操作部54の回動運動が、携帯ゲーム機30のタッチパネル面に平行な押圧部64の直線運動に変換され、突起部64aによるタッチパネルの押圧位置が変化するようになっている。
【0054】
ゲームコントローラ10aが装着された携帯ゲーム機30においてドライブゲームをプレイする場合、プレイヤは第1表示部38に表示されるゲーム画面を見ながら、方向ボタン42を操作することによって自動車オブジェクトの移動方向を指示し、操作部54やコマンドボタン群44を操作することによって自動車オブジェクトの移動速度を指示する。
【0055】
この場合、マイクロプロセッサによって所定時間(例えば1/60秒)ごとに実行されるゲーム処理(ドライブゲームを提供するためのゲーム処理)では、タッチパネルにおける押圧位置(突起部64aの接触位置)が取得される。そして、基準位置(図8及び図11に示す状態における押圧位置)から取得位置までの距離に基づいて、操作部54に対する押し込み量(押し込みの程度又は押し込み力)が判定される。また、方向ボタン42及びコマンドボタン群44の各部の操作状態が取得され、方向ボタン42及びコマンドボタン群44に対する操作内容が判定される。そして、操作部54、方向ボタン42及びコマンドボタン群44に対する操作内容に基づいて、プレイヤの操作対象たる自動車オブジェクトの位置、姿勢や移動速度が更新され、ドライブゲームが進行される。
【0056】
以上に説明したゲームコントローラ10aによれば、プレイヤはよりリアリティのあるペダル操作(アクセル操作やブレーキ操作など)を楽しむことができるようになる。且つ、それを比較的簡易な構成で実現することができるようになる。
【0057】
なお、本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではない。
【0058】
例えば、以上では、本発明をドライブゲーム用のゲームコントローラに適用する場合について説明したが、本発明は他の種類のゲーム用のゲームコントローラにも適用することができる。すなわち、以上では、回動式操作部(操作部18)や押下式操作部(操作部54)を用いる例について説明したが、他の種類の操作部を用いるようにしてもよい。他の種類の操作部を用いる場合においても、その操作部に対する操作内容(操作量など)に応じて押圧部による押圧位置が変化するようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本実施の形態に係るゲームコントローラの正面図である。
【図2】本実施の形態に係るゲームコントローラの平面図である。
【図3】本実施の形態に係るゲームコントローラの底面図である。
【図4】押圧部の断面図である。
【図5】本実施の形態に係るゲームコントローラを正面右側上方から見た様子を示す斜視図である。
【図6】本実施の形態に係るゲームコントローラを正面右側下方から見た様子を示す斜視図である。
【図7】本実施の形態に係るゲームコントローラが携帯ゲーム機に装着される様子を示す図である。
【図8】本実施の形態に係るゲームコントローラが携帯ゲーム機に装着された様子を示す図である。
【図9】本実施の他の形態に係るゲームコントローラの正面図である。
【図10】本実施の他の形態に係るゲームコントローラの平面図である。
【図11】本実施の他の形態に係るゲームコントローラの底面図である。
【図12】本実施の他の形態に係るゲームコントローラを正面右側上方から見た様子を示す斜視図である。
【図13】押し込み操作部の右側面図である。
【図14】押し込み操作部の右側面図である。
【図15】押し込み操作部の右側面図である。
【図16】押し込み操作部を正面右側上方から見た様子を示す斜視図である。
【図17】押し込み操作部を正面右側上方から見た様子を示す斜視図である。
【図18】押し込み操作部を正面右側上方から見た様子を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0060】
10,10a ゲームコントローラ、12 筐体、12a 覆板部、12b,12c 側板部、12d,12e 底板部、14 回動操作部、15 装着孔、16,17 開口部、18,54 操作部、20,56,64d 軸、22,64 押圧部、22a,64a 突起部、22b 収容部、22c 爪部、24,68 コイルばね、30 携帯ゲーム機、32 第1筐体、34 第2筐体、36 ヒンジ部、38 第1表示部、40 ROMカートリッジスロット、42 方向ボタン、44 コマンドボタン群、46 第2表示部、50a,50b,50c,50d ガイド板部、52 押し込み操作部、54a 凹部、58 運動変換部、58a ボール部、58b カップ部、58c スライド基部、58d,64b ガイドレール部、58e 底面、62,66 ガイド溝、64c ローラ部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
押圧された位置に応じた位置情報を出力するタッチパネルを含み、前記タッチパネルから出力される位置情報に基づいてゲーム処理を実行するゲーム装置、に装着されるゲームコントローラであって、
前記タッチパネルを押圧するための押圧部と、
前記タッチパネルを押圧する位置を変更可能に前記押圧部を支持するための支持部と、
前記押圧部を移動させる操作を行うための操作部と、
を含むことを特徴とするゲームコントローラ。
【請求項2】
請求項1に記載のゲームコントローラであって、
前記押圧部は球状の突起部を含み、
前記突起部が前記タッチパネルを押圧する、
ことを特徴とするゲームコントローラ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のゲームコントローラにおいて、
前記支持部は、前記ゲーム装置の一の端部側から他の端部側へと、前記タッチパネルを覆うように架設される架設部を含み、
前記操作部は、前記架設部の表面側に設けられ、
前記押圧部は、前記架設部の裏面側に設けられる、
ことを特徴とするゲームコントローラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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