説明

ゲームシステム

【課題】 プレーヤにとって価値が高く、面白みに富んだゲーム結果を表示することが可能なゲームシステムを提供すること。
【解決手段】 複数の端末装置とサーバとが通信回線を介して接続されてなり、複数のプレーヤの夫々が各端末装置を操作して行うゲームを実行可能なゲームシステムであって、
複数種類の要素からなるプレーヤのゲーム履歴を用いて当該ゲーム履歴に対応したゲーム結果についての評価メッセージを生成し、複数の評価メッセージをゲーム上の時間軸に応じて編集して評価メッセージ群を生成し、評価メッセージ群を表す画像を表示することを特徴とするゲームシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の端末装置とサーバとが通信回線を介して接続されてなるゲームシステムに関する。特に、MMORPG(Massively Multiplayer Online Role Playing Game)、RTS(Real Time Strategy)、FPS(First Person Shooting Game)等の多人数参加型のオンラインゲームを実行可能なゲームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報通信技術の発展に伴い、複数の業務用又は家庭用の端末装置とサーバとが通信回線を介して接続されてなるゲームシステムが普及し、このゲームシステムにおいて様々なオンラインゲームを実行することが可能となっている。最近では、オンラインゲームとして、例えば、MMORPG(Massively Multiplayer Online Role Playing Game)、RTS(Real Time Strategy)、FPS(First Person Shooting Game)等の多人数参加型のオンラインゲームが提供されている。
【0003】
このような多人数参加型のオンラインゲームは、プレーヤにとってみれば、インターネット等のネットワークを介して国内外を問わず遠隔地で顔も知らない不特定多数のプレーヤとゲームを行うことができ、ゲームという媒体を通じてコミュニケーションをとることができるという点が大きな魅力であり、世界各国で強い支持を得ている。
一方、ゲームメーカにとってみれば、多人数参加型のオンラインゲームは、新たなイベント、キャラクタ、アイテム等に関するデータやプログラムを順次アップデートし、ネットワークを介して各端末装置に配信していくことにより、プレーヤに飽きられることなく、半永久的に継続するようなゲーム環境を構築することも可能であるため、安定した収益の確保を図ることができる利点がある。
【0004】
多人数参加型のオンラインゲームでは、一般的に、各プレーヤに対応するキャラクタが設定されており、プレーヤは自分のキャラクタを操作することにより、仮想ゲーム空間におけるゲームに参加する。プレーヤがゲームに習熟するにしたがって、対応するキャラクタは種々の条件(所謂ミッション)をクリアして経験を積み、その結果、プレーヤ又は当該プレーヤが操作するキャラクタは、ゲーム内に設定されるレベルを増加させていくことができ、レベルの増加とともにゲーム内での能力や地位が向上し、種々の機能を行うことができるようになる。また、条件をクリアした際には、報酬として、ゲーム上で使用可能な金銭が、当該条件の難易度に応じた額だけプレーヤに付与されるため、プレーヤは、多くの条件をクリアすることにより、ゲーム上で使用可能な金銭を多く獲得することができ、ゲーム上で使用可能な武器やアイテム等を購入して有利にゲームを進めることが可能となる。
【0005】
ところで、オンラインゲームには、各プレーヤのゲーム結果(例えば、最高得点やゲーム上で獲得した称号等)を表示するものがある。オンラインゲームには、不特定多数のプレーヤが参加するため、このようにゲーム結果を表示すれば、優秀な成績を収めたプレーヤは優越感に浸ることができる一方、他のプレーヤの競争心を掻き立てることができ、相乗的にプレーヤをゲームに熱中させることができる。
また、サーバがゲーム内における時間軸を元にゲーム上のミッションについての年表を作成し、ミッションをクリアしたプレーヤの名称やミッションのクリアに至るゲーム結果を年表に掲載してその年表を端末装置に表示するものが存在する(例えば、特許文献1参照)。これによれば、例えば、インターネットで知り合ったお互いに面識のないプレーヤ同士が、年表に掲載されることを互いに自慢し合ったり、年表を媒体としてプレーヤ同士がゲーム内での体験談等を語り合ったりすることが可能になる。
【0006】
【特許文献1】特開2002−224450号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、端末装置に表示されるゲーム結果は、例えば、ゲーム中のゲーム結果や最終的なゲーム結果等、或る一時点のゲーム結果のみを示すものであるため、プレーヤにとって価値が低く、面白みに欠けるという問題があった。また、特許文献1に記載のように、ゲーム内における時間軸に基づいてゲーム上のミッションについての年表が作成されると、ミッションをクリアしたプレーヤの名称として熟練者の名称ばかり掲載されることになり、初心者が楽しむことができないという問題があった。さらに、全てのプレーヤに共通の年表が作成されるため、プレーヤ自身が納得することができないゲーム結果が年表に掲載されても、それを許容せざるを得ないという問題があった。
【0008】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、例えば、優秀な成績を収めたプレーヤが繰り返し見て優越感や満足感を得ることができ、他のプレーヤがそのゲーム結果を参考にしたり目標にしたりしてゲームを進めることができるというように、プレーヤにとって価値が高く、面白みに富んだゲーム結果を表示することが可能なゲームシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決するために、本発明は、以下のようなものを提供する。
(1)少なくとも複数の端末装置とサーバとが通信回線を介して接続されてなり、
複数のプレーヤの夫々が各端末装置を操作して行うゲームを実行可能なゲームシステムであって、
複数種類の要素からなるプレーヤのゲーム履歴を複数記憶することが可能なゲーム履歴記憶手段と、
プレーヤのゲーム結果に基づいて、複数種類の要素からなるゲーム履歴を設定し、当該ゲーム履歴をゲーム上の時間に対応付けて上記ゲーム履歴記憶手段に記憶するゲーム履歴設定手段と、
上記ゲーム履歴記憶手段に記憶されたゲーム履歴ごとに、当該ゲーム履歴の複数種類の要素を用いて、当該ゲーム履歴に対応したゲーム結果についての評価メッセージを生成する評価メッセージ生成手段と、
上記評価メッセージ生成手段によって生成された複数の評価メッセージをゲーム上の時間軸に応じて編集し、プレーヤのゲーム過程を表す評価メッセージ群を生成する評価メッセージ群生成手段と、
上記評価メッセージ群生成手段によって生成された評価メッセージ群を表す評価メッセージ群から構成される画像を生成し、当該評価メッセージ群から構成される画像を表示する表示手段と
を備えたことを特徴とするゲームシステム。
【0010】
(1)の発明によれば、例えば、「プレーヤXは○月×日にミッションYをクリアするが、その戦いには2時間を要する。その後、○月△日にミッションZをプレーヤWとともに30分でクリアする。」という複数の評価メッセージを含む画像が表示されるため、この画像によってプレーヤのゲーム過程を把握することができる。
その結果、優秀な成績を収めたプレーヤは、自分の評価メッセージ群から構成される画像を繰り返し見て優越感や満足感を得ることができる。また、他のプレーヤは、そのゲーム結果を参考にしたり目標にしたりしてゲームを進めることができる。さらに、評価メッセージ群はプレーヤごとに生成されるため、初心者であっても自分のゲーム過程についての評価メッセージ群を表す評価メッセージ群から構成される画像を見て楽しむことができる。
【0011】
なお、本発明において、ゲーム履歴を構成する要素としては、特に限定されるものではなく、例えば、条件の種類、当該条件をクリアするまでの所要時間、当該条件をクリアした際にプレーヤが獲得したゲーム上で使用可能な金銭の額、当該条件をクリアするまでにプレーヤが獲得したゲーム上のアイテム、プレーヤに設定されたゲーム上のレベル、プレーヤに設定されたゲーム上の能力値、他の参加プレーヤに関する各種情報等を挙げることができる。
【0012】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(2) 上記(1)のゲームシステムであって、
プレーヤの操作に応じて、前記評価メッセージ生成手段によって生成された評価メッセージを消去する評価メッセージ消去手段を備えたことを特徴とする。
【0013】
(2)の発明によれば、例えば、「プレーヤXは○月×日にミッションYをクリアするが、その戦いには2時間を要する。その後、○月△日にミッションZをプレーヤWとともに30分でクリアする。」という複数の評価メッセージがある場合、ミッションYをクリアするのに2時間も要したことに満足することができなければ、その評価メッセージを削除するというように、プレーヤX自身が満足することができない評価メッセージを消去することができる。従って、プレーヤ自身が納得することができる評価メッセージを作成するように促すことができ、プレーヤをよりゲームに熱中させることが可能になる。
【0014】
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(3) 上記(1)又は(2)のゲームシステムであって、
プレーヤに対して、クリアすべき条件を設定する条件設定手段と、
プレーヤが条件をクリアしたか否かを判断する条件達成成否判断手段とを備え、
上記ゲーム履歴設定手段は、プレーヤが条件をクリアしたと上記条件達成成否判断手段によって判断された際、当該条件をクリアした結果に基づいて、複数種類の要素からなるゲーム履歴を設定し、当該ゲーム履歴をゲーム上の時間に対応付けて上記ゲーム履歴記憶手段に記憶することを特徴とする。
【0015】
(3)の発明によれば、クリアした条件ごとに評価メッセージが作成されるため、他のプレーヤは、その条件に挑戦する際にその評価メッセージを参照したり目標にしたりすることができ、他のプレーヤとの競争心をより掻き立てることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、例えば、優秀な成績を収めたプレーヤが繰り返し見て優越感や満足感を得ることができ、他のプレーヤがそのゲーム結果を参考にしたり目標にしたりしてゲームを進めることができるというように、プレーヤにとって価値が高く、面白みに富んだゲーム結果を表示することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1は、本発明に係るゲームシステムの構成図である。
ゲームシステムは、複数の端末装置1と、複数の(ここでは8台の)端末装置1と専用線5を介して通信可能に接続された店舗サーバ2と、複数の店舗サーバ2と通信回線4を介して通信可能に接続され、複数のプレーヤが端末装置1を用いて行うゲームを管理するセンターサーバ3とを備え、さらに、店舗サーバ2と専用線5を介して接続されたカード販売機6を店舗ごとに1台備えている。なお、店舗サーバ2間も通信回線4を介して通信可能である。
【0018】
端末装置1は、プレーヤがタッチパネル14(図示せず)を介して行う所定の操作を受け付けるとともに、店舗サーバ2(又はセンターサーバ3)から送信されるデータ、又は、他の端末装置1からのデータ等に基づいて、ゲームを進行するものである。
【0019】
なお、端末装置1には、それぞれ自機に固有のマシンIDが対応付けられている。
マシンIDには、端末装置1が接続されている店舗サーバ2ごとのコードと、端末装置1が配設されている店舗内での端末装置1ごとのコードとが含まれている。例えば、店舗Aの店舗サーバAのコードがAであって、店舗A内における端末装置1のコードが1である場合には、この端末装置1のマシンIDはa1である。
【0020】
店舗サーバ2は、それぞれ複数(ここでは8台)の端末装置1、及び、センターサーバ3と通信可能に接続され、端末装置1とセンターサーバ3との間でデータの送受信を行う。
センターサーバ3は、複数の店舗サーバ2と通信可能に接続されており、各プレーヤに関する履歴データを有する。センターサーバ3は、店舗サーバ2を介して端末装置1とデータの送受信を行うことにより、各プレーヤの認証等の処理を行う。
店舗サーバ2が、本発明におけるサーバに相当する。
【0021】
カード販売機6は、店舗サーバ2を介してセンターサーバ3と通信可能である。カード販売機6は、プレーヤが行う個人データの入力操作を受け付け、IDカード8(図示せず)の発行を行う。このときに入力された個人データによって、センターサーバ3にプレーヤが登録され、センターサーバ3によって、プレーヤごとに当該プレーヤを識別可能なIDデータが付与される。発行されるIDカード8には、予めこのIDデータが付与されている。また、このIDデータ付与時にプレーヤによって入力されるパスワードはRAM303に記憶され、ゲーム開始時におけるプレーヤの認証に用いられる。
【0022】
図2は、1の店舗に設置された8台の端末装置とカード販売機との外観を示す斜視図である。図3は、端末装置の外観を示す斜視図である。
なお、以下の説明では、端末装置の一例として、2つのディスプレイ(第1ディスプレイ11及び第2ディスプレイ12)を備えた業務用ゲーム装置について説明するが、本発明は、この例に特に限定されず、家庭用ビデオゲーム装置を家庭用テレビジョンに接続することによって構成される家庭用ビデオゲーム装置、ビデオゲームプログラムを実行することによってビデオゲーム装置として機能するパーソナルコンピュータ等にも同様に適用することができる。
【0023】
また、本実施形態において、端末装置1を用いて行われるゲームは、アクションゲームの要素を取り入れたMMORPG(Massively Multiplayer Online Role Playing Game)である。各端末装置1を操作するプレーヤは、各種ボタン118及び操作レバー119を用い、当該プレーヤに対応したキャラクタを操作してゲームを行う。各キャラクタは、ゲーム上の冒険者ギルド(冒険者によって構成される同業者組合のことをいう。以下、単にギルドと称する。)に所属し、ギルドからミッション(プレーヤに対して設定されるゲーム上の条件のことをいう。)を受諾する。ギルドからミッションを受諾した後に、キャラクタは仮想ゲーム空間を冒険するミッションゲームを行う。ミッションゲームではモンスターと対戦することによりレベルを増加させてキャラクタを強化することができ、アイテムを取得することができる。複数のプレーヤの夫々に対応したキャラクタは、同一の仮想ゲーム空間でゲームを行うので、時には他のプレーヤに対応したキャラクタとともにミッションに挑戦したり、他のプレーヤに対応したキャラクタと情報の交換を行ったりすることができる。仮想ゲーム空間で上記ミッションをクリアしてからギルドに戻ると、ギルドからミッションの種類に応じた報酬を得ることができ、新たなミッションを受諾することができる。
【0024】
図3に示すように、端末装置1は、筐体10と、筐体10の前面に所定角度で傾斜するように設けられた第1ディスプレイ11と、第1ディスプレイ11の上方に設けられた第2ディスプレイ12とを備えている。第1ディスプレイ11には、キャラクタが配置された仮想ゲーム空間を表すゲーム画像や、ギルドを表す画像等が表示される。第2ディスプレイ12には、仮想ゲーム空間の地図(全体図)を示す画像や、ゲームの宣伝広告用の画像等、各種画像が表示される。
【0025】
第1ディスプレイ11の前方には、タッチパネル14が設置されている。タッチパネル14は、プレーヤによる接触を検出可能であり、当該接触を検出した際に接触位置を示す検出信号を、後述する操作入力部114(図示せず)に出力する。
プレーヤはタッチパネル14に触れて各種の指示を入力することが可能である。
第2ディスプレイ12の左右両側には、音声を出力するスピーカ13が設置されている。
【0026】
第1ディスプレイ11の下側には、コインが投入されるコイン投入口15と、IDカードが挿入されるIDカード挿入口16が設けられている。
コイン投入口15に投入されたコインは、コインセンサ115(図示せず)によって検出される。また、IDカード挿入口16に挿入されたIDカードは、IDカードリーダ116(図示せず)によってIDデータが読み取られる。
【0027】
筐体10には、前方へ突出する操作台18が設けられており、操作台18の上面には、攻撃用ボタン118a、防御用ボタン118b、魔法使用ボタン118c及び操作レバー119が設けられている。攻撃用ボタン118aは、キャラクタに攻撃の動作を行わせる指示を入力するためのボタンである。防御用ボタン118bは、キャラクタに防御の動作を行わせる指示を入力するためのボタンである。魔法使用ボタン118cは、キャラクタに魔法使用の動作を行わせる指示を入力するためのボタンである。操作レバー119は、キャラクタを移動させるための指示を入力するためのものである。
【0028】
図4は、端末装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
制御部100は、端末装置1の全体の動作を制御するもので、CPU101と、ROM102と、RAM103とを備える。
【0029】
ROM102は、各種の画像データ及びプログラム等を記憶する。
すなわち、ROM102は、例えば、プレーヤが操作可能なキャラクタや他のプレーヤが操作するキャラクタ等を表す各種のキャラクタ画像、仮想ゲーム空間に出現するモンスターを表すモンスター画像、仮想ゲーム空間を表すための各種の背景画像、ギルドを表す画像等、第1ディスプレイ11及び/又は第2ディスプレイ12に表示される画像を表す画像データを記憶する。また、ROM102は、例えば、キャラクタ又はモンスターを構成するオブジェクト、テクスチャデータ、背景画像等を記憶する。キャラクタ又はモンスターを構成するオブジェクト等は3次元描画が可能なように、所定数のポリゴンで構成されている。また、ROM102には、プレーヤ又はプレーヤに対応したキャラクタのレベルと、キャラクタの能力値とが対応付けられた能力値設定テーブル(図示せず)が格納されている。
【0030】
ROM102は、端末装置1に内蔵される記憶媒体であってもよく、装着脱可能な記憶媒体であってもよい。また、その両者からROM102が構成されていてもよい。
また、ROM102に記憶された各種データのうち装着脱可能な記録媒体に記憶され得るデータは、例えばハードディスクドライブ、光ディスクドライブ、フレキシブルディスクドライブ、シリコンディスクドライブ、カセット媒体読み取り機等のドライバで読み取り可能にしてもよい。この場合、記録媒体は、例えばハードディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、CD、DVD、半導体メモリ等である。
【0031】
RAM103は、処理途中の情報、変数等を一時的に格納する。例えば、プレーヤ参加情報(図10参照)、プレーヤ情報(図14参照)等を記憶する。
CPU101は、プレーヤのタッチパネル14を用いた入力操作に応じて、ゲーム上のある一つのミッション(条件)に当該プレーヤが1人で参加するシングルモード、又は、当該ミッションに他のプレーヤとともに参加するマルチモードのいずれかを選択し、その選択結果をプレーヤ情報に記憶する。
【0032】
通信用インターフェイス回路104は、専用線5を介して店舗サーバ2とデータ(例えば、プレーヤ参加情報、プレーヤ情報等)の送受信を行うためのものである。
通信用インターフェイス回路104は、タッチパネル14、各種ボタン118又は操作レバー119を介してプレーヤが入力した指示を、専用線5を介して店舗サーバ2に送信し、店舗サーバ2は当該指示に基づいてゲームを進行させる。
また、通信用インターフェイス回路104は、第1ディスプレイ11又は第2ディスプレイ12に対する表示コマンドを、専用線5を介して店舗サーバ2から受信する。当該表示コマンドに基づいて、第1ディスプレイ11及び第2ディスプレイ12の夫々に各種の画像を表示する。
【0033】
第1描画処理部111は、キャラクタが仮想ゲーム空間に配置されたゲーム画像や、ギルドを表す画像等を第1ディスプレイ11に表示させるもので、VDP(Video date Processor)やビデオRAM等を備える。第1描画処理部111は、上記表示コマンドに従って、RAM103に格納されたプレーヤ情報(図14参照)を参照し、ROM102から画像データを抽出する。そして、第1ディスプレイ11に表示される優先順位に従って(例えば、背景画像、モンスター画像、キャラクタ画像の順に)画像データをビデオRAMに記憶することにより、ゲーム画像を生成し、第1ディスプレイ11に出力する。その結果、第1ディスプレイ11には、ゲーム画像が表示される。
また、3次元画像によりゲーム画像を表示する場合には、第1描画処理部111は、ROM102に格納されたオブジェクト(例えば、キャラクタ又はモンスターを構成するオブジェクト等)を3次元空間上での位置から擬似3次元空間上での位置へ変換するための計算、光源計算処理等を行うとともに、上記計算結果に基づいてビデオRAMに対して描画すべき画像データの書き込み処理(例えば、ポリゴンで指定されるビデオRAMの領域に対するテクスチャデータのマッピング等)を行うことにより、ゲーム画像を生成し、第1ディスプレイ12に出力する。その結果、第1ディスプレイ11には、3次元画像からなるゲーム画像が表示される。
【0034】
第2描画処理部112は、仮想ゲーム空間の地図を表す画像や、ゲームの宣伝広告を表す画像等を第2ディスプレイ12に表示させるもので、VDP(Video date Processor)やビデオRAM等を備える。第2描画処理部112は、上記表示コマンドに従って、ROM102から所定の画像を抽出する。そして、第2ディスプレイ12に表示される優先順位に従って画像データをビデオRAMに記憶することにより、所定の画像を生成し、第2ディスプレイ12に出力する。その結果、第2ディスプレイ12には、所定の画像が表示される。
【0035】
音声再生部113は、店舗サーバ2からの指示に従って、所定の音声やBGM等をスピーカ12に出力するものである。
タッチパネル14は、第1ディスプレイの前方に設けられた矩形状の薄層体であり、縦横にそれぞれ所定ピッチで線状の透明材からなる感圧素材を配列したものを透明カバーで被覆する等により構成されたものである。このタッチパネル14は従来公知のものを採用可能である。タッチパネル14は、接触された際に接触位置を示す検出信号を操作入力部114に出力する。
【0036】
操作入力部114は、メモリ114aとタイマ114bとを備えたマイクロコンピュータであり、メモリ114aの所定領域に、タッチパネル14から出力された検出信号が示す接触位置をデータとしてバッファリングし、順次、タイマ114b等を用いて当該データに基づいて指示内容を判定し、判定結果を操作コマンドとして制御部100に供給する。
【0037】
コインセンサ115は、コイン投入口15から投入されたコインを検出した際に所定の信号を制御部100に送信する。IDカードリーダ116は、IDカード挿入口16に挿入されたIDカード8から、IDデータを読み取り、制御部100に供給する。
攻撃用ボタン118aは、キャラクタに攻撃の動作を行わせるためのボタンであり、防御用ボタン118bは、キャラクタに防御の動作を行わせるためのボタンであり、魔法使用ボタン118cは、キャラクタに魔法使用の動作を行わせるためのボタンである。各種ボタン118(118a〜118c)は、プレーヤによる操作を検出した際に検出信号を制御部100に送信する。操作レバー119は、プレーヤによって所定方向に倒された際にその方向に応じた検出信号を制御部100に送信する。
【0038】
本実施形態においては、端末装置1が、プレーヤが指示を入力する手段(入力手段)として、タッチパネル14と、各種ボタン118及び操作レバー119とを備える場合について説明するが、本実施形態に係る端末装置1は、例えば、タッチパネル14のみを備えることとしてもよく、各種ボタン118及び操作レバー119のみを備えることとしてもよい。また、本実施形態に係る端末装置1が備える入力手段としては、この例に限定されるものではなく、例えば、キーボード、マウス、ポインティングデバイス等の従来公知の入力手段を採用することができる。
【0039】
図5は、店舗サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
店舗サーバ2は、店舗サーバ2の全体の動作を制御する制御部200を備えている。制御部200は、CPU201と、ROM202と、RAM203とを備える。
【0040】
ROM202は、ゲーム制御プログラムを記憶する。店舗サーバ2のCPU201は、ROM202に格納されたゲーム制御プログラムを実行し、ゲームを進行するための各種の処理を行う。また、ROM202は、例えば、本実施形態のゲームシステムにおいてプレーヤに設定され得るミッションの一覧を示すミッション一覧データ(図20参照)、各ミッションの詳しい内容等を示すミッション参照データ、ギルド掲示板においてプレーヤが入力可能なメッセージが格納されたメッセージリスト(図23参照)、ミッションのクリアに対する報酬の額を決定するための報酬決定テーブル(図26参照)、ミッションゲームにおいて他のプレーヤとのメッセージの交換(所謂チャット)を行う際に用いるチャットメッセージリスト(図29)等、ゲーム進行に用いる各種のデータやテーブルデータ等を記憶する。
【0041】
ROM202は、店舗サーバ2に内蔵される記憶媒体であってもよく、装着脱可能な記憶媒体であってもよい。また、その両者からROM202が構成されていてもよい。
また、ROM202に記憶された各種データのうち装着脱可能な記録媒体に記憶され得るデータは、例えばハードディスクドライブ、光ディスクドライブ、フレキシブルディスクドライブ、シリコンディスクドライブ、カセット媒体読み取り機等のドライバで読み取り可能にしてもよい。この場合、記録媒体は、例えばハードディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、CD、DVD、半導体メモリ等である。
【0042】
RAM203は、処理途中の情報、変数等を一時的に格納する。例えば、プレーヤ参加情報(図10参照)、プレーヤ情報(図14参照)等を記憶する。さらに、プレーヤの履歴データ(図13参照)がセンターサーバ3から供給された際には、RAM203は、この履歴データを記憶する。
【0043】
CPU201は、所定のタイミング(例えば、プレーヤがミッションをクリアしたタイミング等)で、プレーヤのゲーム履歴を生成し、RAM203に記憶する。このときに生成されるゲーム履歴は、例えば、日時(ミッションをクリアした日時)、ミッションへの参加プレーヤ、その時点のレベル、所要時間、獲得報酬等、複数種類の要素からなる(図13参照)。ミッションへの参加プレーヤ、その時点のレベル、獲得報酬等については、RAM203に記憶されたプレーヤ情報(図14参照)に基づいて決定する。
所要時間については、以下のようにして決定する。すなわち、CPU201は、ミッション開始時にタイマをRAM203にセットし、所定の周期で割込処理等を行って順次タイマのタイマ値をカウントアップする。そして、プレーヤによってミッションをクリアされた際に、RAM203に記憶されているタイマ値に基づいて所要時間を算出する。
日時(ミッションをクリアした日時)については、本実施形態のゲームシステムにおけるゲーム上の時間軸に沿って決定される。このゲーム上の時間軸は、ゲームの提供が開始されてからセンターサーバ3によって計測される経過時間が基準となる。
なお、所定の周期でインターネットを通じて現時点の時刻を取得し、現実の時間軸をゲーム上の時間軸としてもよい。また、現実の時間軸を所定の変換式を用いて変換し、ゲーム上の時間軸としてもよい。
【0044】
ミッションがクリアされるごとにプレーヤのゲーム履歴が生成され店舗サーバ2のRAM203には複数のゲーム履歴が記憶される。そして、ゲーム終了時には、店舗サーバ2のCPU201は、RAM203に記憶された複数のゲーム履歴を、センターサーバ3に送信する。センターサーバ3のCPU301は、店舗サーバ2から受信した複数のゲーム履歴をRAM303に記憶する。
店舗サーバ2のRAM203及びセンターサーバ3のRAM303は、複数種類の要素からなるプレーヤのゲーム履歴を複数記憶することが可能なゲーム履歴記憶手段として機能する。店舗サーバ2のCPU201は、プレーヤのゲーム結果に基づいて、複数種類の要素からなるゲーム履歴を設定し、当該ゲーム履歴をゲーム上の時間に対応付けて、ゲーム履歴記憶手段としてのRAM203に記憶するゲーム履歴設定手段として機能する。
【0045】
通信用インターフェイス回路204は、各種データをインターネット等からなるネットワークを介してセンターサーバ3及び他の店舗サーバ2と送受信するためのものである。
また、店舗サーバ2は、インターフェイス回路群205を備えており、インターフェイス回路群205により専用線5を介して、複数台(ここでは8台)の端末装置1、及び、1台のカード販売機6と接続されている。
【0046】
図6は、センターサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
センターサーバ3は、センターサーバ3の全体の動作を制御する制御部300を備えている。制御部300は、CPU301と、ROM302と、RAM303とを備えている。
【0047】
ROM302は、ゲーム履歴を評価するための履歴データ評価テーブル(図32参照)と、評価メッセージを作成するための評価メッセージ作成テーブル(図33参照)とを記憶する。
ROM302は、センターサーバ3に内蔵される記憶媒体であってもよく、装着脱可能な記憶媒体であってもよい。また、その両者からROM302が構成されていてもよい。
ROM302に記憶された各種データのうち装着脱可能な記録媒体に記憶され得るデータは、例えばハードディスクドライブ、光ディスクドライブ、フレキシブルディスクドライブ、シリコンディスクドライブ、カセット媒体読み取り機等のドライバで読み取り可能にしてもよく、この場合、記録媒体は、例えばハードディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、CD、DVD、半導体メモリ等である。
【0048】
RAM303は、例えば、各プレーヤのIDデータ、履歴データ(図13参照)、パスワード等を記憶する。
RAM303は、複数種類の要素からなるプレーヤのゲーム履歴を複数記憶することが可能なゲーム履歴記憶手段として機能する。
通信用インターフェイス回路304は、各種データをインターネット等からなるネットワークを介して複数の店舗サーバ2と送受信するためのものである。
【0049】
CPU301は、ゲーム履歴記憶手段としてのRAM303に記憶されたゲーム履歴ごとに、ROM302に記憶された履歴データ評価テーブルを参照し、評価ポイントを決定する。この評価ポイントは、評価メッセージの内容を決定するために用いられるものであり、評価ポイントが高ければ、良い評価を表す評価メッセージが生成され、評価ポイントが低ければ、悪い評価を表す評価メッセージが生成されることになる。
【0050】
また、CPU301は、ゲーム履歴記憶手段としてのRAM303に記憶されたゲーム履歴ごとに、ROM302に記憶された評価メッセージ作成テーブルを参照し、上述した評価ポイントと、ゲーム履歴を構成する複数種類の要素とを用いて、評価メッセージを生成する。このとき、CPU301は、ゲーム履歴記憶手段としてのRAM303に記憶されたゲーム履歴ごとに、ゲーム履歴の複数種類の要素を用いて、ゲーム履歴に対応したゲーム結果についての評価メッセージを生成する評価メッセージ生成手段として機能する。
【0051】
さらに、CPU301は、評価メッセージ生成手段としてのCPU301によって生成された複数の評価メッセージをゲーム上の時間軸に応じて編集し、プレーヤのゲーム過程を表す評価メッセージ群を生成する。このとき、CPU301は、評価メッセージ群生成手段として機能する。評価メッセージ群は、複数の評価メッセージをゲーム上の時間軸に沿って並べたものである。この評価メッセージ群は、所定のタイミングでカード販売機6に送信される。
【0052】
図7は、カード販売機のハードウェア構成を示すブロック図である。
制御部600は、カード販売機6の全体の動作を制御するもので、CPU601と、ROM602と、RAM603とを備える。
【0053】
ROM602は、例えば、評価メッセージ群から構成される伝記画像を構成する画像データ、IDカード購入のための指示を表す画像を構成する画像データ等、各種の画像データ及びプログラム等を記憶する。
【0054】
ROM602は、カード販売機6に内蔵される記憶媒体であってもよく、装着脱可能な記憶媒体であってもよい。また、その両者からROM602が構成されていてもよい。
また、ROM602に記憶された各種データのうち装着脱可能な記録媒体に記憶され得るデータは、例えばハードディスクドライブ、光ディスクドライブ、フレキシブルディスクドライブ、シリコンディスクドライブ、カセット媒体読み取り機等のドライバで読み取り可能にしてもよい。この場合、記録媒体は、例えばハードディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、CD、DVD、半導体メモリ等である。
【0055】
RAM603は、処理途中の情報、変数等を一時的に格納する。例えば、履歴データ(図13参照)、評価メッセージ、伝記データ等を記憶する。この伝記データが本発明の評価メッセージ群に相当するものである。
CPU601は、操作ボタン618を介して入力された指示又は後述するIDカードリーダ616から読み取ったIDデータに基づいて、当該IDデータに対応した伝記データを要求する旨の要求信号をセンターサーバ3に送信する。センターサーバ3から受信した伝記データは、RAM603に記憶される。
通信用インターフェイス回路604は、専用線5を介して店舗サーバ2とデータ(例えば、履歴データ等)の送受信を行うためのものである。
描画処理部111は、伝記画像等をディスプレイ61に表示させるもので、VDP(Video date Processor)やビデオRAM等を備える。この伝記画像とは、例えばゲーム上のゲーム課題としてのミッションをクリアした場合、そのクリアするのに要した時間や当該ミッションで倒した敵の数などをミッションごとにゲーム履歴として記憶し、そのゲーム履歴に対応した評価メッセージを割り当てて、その割り当てた評価メッセージをゲーム上の時間軸に基づいて編集した画像である。具体的には、所謂年表のような形で表示され夫々のミッションでの特定の映像が貼り付けられている。
描画処理部611は、RAM603に格納された伝記データに基づいて、ROM602から伝記画像を構成する各種画像データを抽出し、ディスプレイ61に表示される優先順位に従って画像データをビデオRAMに記憶することにより、伝記画像を生成し、ディスプレイ61に出力する。その結果、ディスプレイ61には、伝記画像が表示される。
このとき、描画処理部611は、伝記データを表す伝記画像を生成し、当該伝記画像を表示する伝記画像表示手段として機能する。
【0056】
音声再生部613は、所定の音声やBGM等をスピーカ63に出力するものである。
コインセンサ615は、カード販売機6に投入されたコインを検出した際に所定の信号を制御部600に送信する。
操作ボタン618は、複数のボタンからなりカード販売機6に対して各種の指示を入力するためのものである。操作ボタン618は、プレーヤの操作を検出した際に検出信号を制御部600に送信する。
IDカード払出装置617は、カード販売機6に所定額のコインと個人データとが入力された際に、カード販売機6内の所定箇所に格納された複数のIDカードのなかから1枚のIDカードを払い出すものである。
IDカードリーダ616は、カード販売機6に挿入されたIDカード8から、IDデータを読み取るためのものである。
【0057】
次に、上述した本実施形態のゲームシステムにおけるゲームプレイの流れについて説明することにする。
図8は、本実施形態のゲームシステムにおけるゲームプレイの流れを示す図である。
まず、新規にゲームを行うプレーヤは、カード販売機6でIDカード8を購入する(ST1)。具体的には、プレーヤは、カード販売機6に所定額のコインを投入し、操作ボタン618を用いてプレーヤの個人データ(例えば、氏名又は名称、生年月日、血液型、星座等)を入力することにより、IDカード払出装置617からIDカード8が払い出される。
継続してゲームを行うプレーヤであれば、IDカード8を既に取得しているので、ST1の手順を行う必要はない。
【0058】
次に、新規にゲームを行うプレーヤ又は継続してゲームを行うプレーヤは、端末装置1でゲーム開始時の操作を行う(ST2)。ゲーム開始時の操作としては、例えば、コイン投入口15へのコインの投入や、IDカード挿入口16へのIDカード8の挿入等を挙げることができる。
【0059】
ST2の手順を行った後、新規にゲームを行う場合には、キャラクタの作成を行う(ST3a)。具体的には、プレーヤは、タッチパネル14を用いて指示を入力することにより、プレーヤに対応するキャラクタ(プレーヤが操作するキャラクタ)の容姿、能力、特性等を選択し、プレーヤの好みに応じたキャラクタを作成する。
一方、継続してゲームを行う場合には、ゲーム結果を示す履歴データ(図13参照)がセンターサーバ3のRAM303に格納されているので、その履歴データをセンターサーバ3から呼び出し、ゲーム終了時のキャラクタの容姿、能力、特定等を設定する(ST3b)。
【0060】
ST3(ST3a又はST3b)の手順を終了した後、次に、ミッション受諾形式の選択を行う(ST4)。
ミッションは、上述したように、ギルドから受諾するのであるが、プレーヤが1人でミッションを受諾するシングルモード、又は、他のプレーヤとともにミッションを受諾するマルチモードのいずれかを選択することができる。また、ミッションをクリアした際に得られる報酬は、当該ミッションをクリアしたプレーヤの人数に応じて按分される。
従って、シングルモードを選択した場合、プレーヤが1人でミッションをクリアしなければならないため、ミッションの難易度は上昇するが、多くの報酬を獲得することができる。その一方で、マルチモードを選択した場合、他のプレーヤとともにミッションをクリアすればよいので、ミッションの難易度は低下するが、獲得することができる報酬は減少することになる。
【0061】
ST4の手順を終えると、ゲーム開始となり、プレーヤに対応したキャラクタはギルドに登場し、ギルドで各種の行動をとることができる(ST5)。ギルドにおいて、プレーヤは、例えば、以下の(i)〜(v)のことを行うことができる(図17参照)。
(i)ミッションの参照又は受諾を行う(ミッション受諾前のみ)。
本実施形態では、例えば、シリアスな内容のミッションや、コミカルな内容のミッション等、複数種類のミッションがある(図20、図21(a)参照)。そのなかから、プレーヤが気になるミッションを選択することにより、当該ミッションの内容を参照することができる(図21(b)参照)。ミッションを参照してその内容を把握し、そのミッションに参加することを選択したら、ミッションを受諾する(図21(c)参照)。
【0062】
(ii)他のキャラクタ又はミッションについての情報収集を行う。
ギルドでは、他のキャラクタ又はミッションについての情報を入手することができる。
特に、ミッションを攻略するためのヒントや、仮想ゲーム空間に登場するモンスターの情報、取得し得るアイテム等の情報を、ゲーム上で使用可能な金銭を所定額支払うことにより入手することができる。他のキャラクタの情報としては、仮想ゲーム空間にどのようなキャラクタが存在し、そのキャラクタがどのような冒険をしているのかという情報も入手することができる。なお、(ii)の手順において入手し得る情報は、プログラムにおいて予め定められた情報であり、他のプレーヤから入手し得る情報ではない。
【0063】
(iii)ミッションのクリアに対する報酬を貰う(ミッションをクリアしている場合のみ)。
ここでは、ミッションをクリアしたプレーヤ(プレーヤに対応したキャラクタ)のレベルに応じた経験値又はゲーム上で使用可能な金銭がギルドから支払われる。ただし、マルチモードでミッションをクリアした場合には、ミッションをクリアしたプレーヤの人数で報酬が分配される。
【0064】
(iv)掲示板を使用する。
ギルドの掲示板は、各プレーヤがメッセージを書き込むことができるものであり、各プレーヤが書き込んだメッセージが端末装置1の第1ディスプレイ11に表示される(図24参照)。掲示板は、プレーヤ同士が情報を交換するために使用することが可能であり、他のプレーヤに対するメッセージを書き込んで、ミッションについての情報交換や、ミッション参加への勧誘等を行うことができる。
【0065】
(v)所持品(キャラクタが所持するアイテム)の売買を行う。
キャラクタが仮想ゲーム空間において取得したアイテムやミッションのクリアに対する報酬として取得したアイテムを、ギルドを通じて売買することができる。
(vi)ミッションを開始してミッションゲームに移行する(ミッション受諾後のみ)。
上記(i)の手順でミッションを受諾した場合には、この(vi)の手順を行うことにより、ミッションゲームに移行することができる。
【0066】
上述したST5の手順では、プレーヤは、タッチパネル14を介して第1ディスプレイ11に表示された画像に触れることにより、各種の指示を入力することができる。
【0067】
ST5において、上記(vi)の手順を行った場合、ミッションゲームに移行する(ST6)。ミッションゲームは、ギルドから受けたミッションを遂行するゲームであり、本実施形態におけるゲームの中核をなすものである。ST6のミッションゲームでは、プレーヤは、各種ボタン118及び操作レバー119を用いて、当該プレーヤに対応したキャラクタを操作し、仮想ゲーム空間における冒険を行う。ミッションゲーム中に、モンスターからの攻撃等によってキャラクタの生命力が0になると、ゲーム終了となる(ST7)。
【0068】
また、ミッションゲームでは、他のキャラクタを表すキャラクタ画像が第1ディスプレイ11に表示された際に、チャットボタンも第1ディスプレイ11に表示される。このとき、タッチパネル14を介してチャットボタンに触れると、チャットウィンドウが開き、チャットウィンドウのなかに、複数種類のチャットメッセージが表示される。
プレーヤは、タッチパネル14を介して、複数種類のチャットメッセージのなかから、いずれか1のチャットメッセージに触れることにより、チャットメッセージを入力することができる。さらに、タッチパネル14を介して、当該チャットメッセージの送信先となるキャラクタを表すキャラクタ画像に触れることにより、送信先となるキャラクタを操作するプレーヤの端末装置1に、店舗サーバ2を経由して、チャットメッセージを送信することができる。
【0069】
ST6においてミッションをクリアした場合には、ST5のギルドに戻って、ミッションのクリアに対する報酬を受け取り、新たなミッションを受諾して再度ミッションゲームに移行する。
このように、本実施形態におけるゲームは、ギルド(ST5)とミッションゲーム(ST6)とを交互に行うことによって進行するゲームである。
【0070】
次に、上述したようにゲームを進める際に本実施形態のゲームシステムにおいて行われる処理について説明することにする。
図9は、カード販売機6、店舗サーバ2及びセンターサーバ3におけるIDカード発行までの処理の流れを示すフローチャートである。
【0071】
まず、カード販売機6のCPU601は、カード販売機6へのコインの投入を受け付ける(ステップS600)。CPU601は、コインを検出した際にコインセンサ615から出力される所定の信号を受信した場合、プレーヤの操作による個人データ(例えば、氏名又は名称、生年月日、血液型、星座等)の入力を受け付ける(ステップS601)。さらに、CPU601は、プレーヤの操作によるパスワードの入力を受け付ける(ステップS602)。このパスワードは、センターサーバ3によってプレーヤの認証を行う際に用いられるものである。次に、CPU601は、入力された個人データ及びパスワードを、通信用インターフェイス回路604により、専用線5を介し、店舗サーバ2を経由してセンターサーバ3に送信する(ステップS603)。
【0072】
センターサーバ3のCPU301は、端末装置1から送信された個人データ及びパスワードをRAM303に記憶する(ステップS310)。これにより、当該プレーヤがセンターサーバ3に登録されたことになり、次に、CPU301は、応答信号を端末装置1に送信する(ステップS311)。
【0073】
カード販売機6のCPU601は、カード販売機6内に格納された複数のIDカード8のなかから、1枚のIDカード8を抽出する(ステップS604)。そして、抽出されたIDカード8に記憶されたIDデータをセンターサーバ3に送信し(ステップS605)、IDカード8を払い出す。その結果、プレーヤはIDカード8を入手することができる。
一方、IDデータを受信したセンターサーバ3は、RAM303に記憶されている個人データ及びパスワードに当該IDデータを対応付けて記憶する(ステップS312)。
【0074】
本実施形態のゲームシステムにおいては、各端末装置1と、端末装置1と専用線5を介して接続された店舗サーバ2とが、互いにデータの送受信を行うことによってゲームが進行する。このとき、各端末装置1と専用線5を介して接続された店舗サーバ2のRAM203、及び、センターサーバ3のRAM303に記憶されるプレーヤ参加情報について、図10を用いて説明する。
【0075】
図10は、プレーヤ参加情報を示す図である。
左側の欄から順に、センターサーバ3にゲームへの参加が受け付けられた順番である受付順(RN)と、端末装置1の識別情報であるマシンID(CN)と、店舗サーバ2の識別情報である店舗サーバ記号(SN)との情報が格納されている。本実施形態におけるゲームでは、同一のゲームに所定数(例えば、20人)のプレーヤが参加することができ、図10に示したプレーヤ参加情報によって、プレーヤの参加状況が管理される。
【0076】
図11は、店舗サーバA、B、Cによるデータの送受信処理の内容を説明するための図である。(a)、(b)、(c)はそれぞれ、店舗サーバA、B、Cによる処理の内容を説明するための図である。図表の左側の欄には、店舗サーバ2(店舗サーバA、B又はC)の受信するデータの発信元である端末装置1のマシンID(CN)と、その店舗サーバ2に受信されるまでに経由される店舗サーバ2の店舗サーバ記号(SN)とを表記している。図表の右側の欄には、店舗サーバ2(店舗サーバA、B又はC)から送信するデータの送信先である端末装置1のマシンID(CN)と、その端末装置1に受信されるまでに経由される店舗サーバ2の店舗サーバ記号(SN)とを表記している。なお、店舗サーバA、B、Cが備えるCPU201は、ゲームに参加している端末装置1(例えば、端末装置a1等)から送信されるデータを受信した際に、RAM203の所定領域に格納された各種のデータを更新する。
【0077】
店舗サーバAのCPU201は、(a)の図表の上から2行目にあるように、端末装置a1〜a8のいずれか1からのデータを受信して、残りの端末装置a1〜a8と、店舗サーバB、Cとに送信する。そして、店舗サーバBのCPU201は、(b)の図表の上から2行目にあるように、端末装置a1〜a8のいずれか1からのデータを、店舗サーバAを経由して受信し、端末装置b1〜b8に送信する。店舗サーバCのCPU201は、(c)の図表の上から2行目にあるように、端末装置a1〜a8のいずれか1からのデータを、店舗サーバAを経由して受信し、端末装置c1〜c8に送信する。
【0078】
店舗サーバBのCPU201は、(b)の図表の上から3行目にあるように、端末装置b1〜b8のいずれか1からのデータを受信して、店舗サーバAに送信する。そして、店舗サーバAのCPU201は、(a)の図表の上から3行目にあるように、端末装置b1〜b8のいずれか1からのデータを、店舗サーバBを経由して受信し、端末装置a1〜a8と、残りの端末装置b1〜b8と、端末装置c1〜c8とに送信する。店舗サーバCのCPU201は、(c)の図表の上から3行目にあるように、端末装置b1〜b8のいずれか1からのデータを、店舗サーバB、Aを経由して受信し、端末装置c1〜c8に送信する。
【0079】
同様に、店舗サーバCのCPU201は、(c)の図表の上から4行目にあるように、端末装置c1〜c8のいずれか1からのデータを受信して、店舗サーバAに送信する。そして、店舗サーバAのCPU201は、(a)の図表の上から4行目にあるように、端末装置c1〜c8のいずれか1からのデータを、店舗サーバCを経由して受信し、端末装置a1〜a8と、端末装置b1〜b8と、残りの端末装置c1〜c8とに送信する。店舗サーバBのCPU201は、(b)の図表の上から4行目にあるように、端末装置c1〜c8のいずれか1からのデータを、店舗サーバC、Aを経由して受信し、端末装置b1〜b8に送信する。
【0080】
このようにして、CPU201が店舗サーバA、B、Cの間で、各端末装置1からのデータを伝送することによって、各端末装置1からのデータが受け付けられる度に、RAM203に格納された各種データが更新されるため、各端末装置1は、RAM203に格納されたデータを用いてゲームを進行することによって、各端末装置1間でゲームの進行における時間的な同期(ゲーム進行状況を一致させること)を容易に制御することができる。
【0081】
すなわち、ゲームへの参加を最初に受け付けた店舗サーバ2(ここでは、店舗サーバA)は、専用線5で接続された端末装置1からのデータを受信して、他の全ての端末装置1に伝送するとともに、他の店舗サーバ2(ここでは、店舗サーバB又はC)専用線5で接続された端末装置1からのデータを、当該他の店舗サーバ(店舗サーバB又はC)を介して受信し、他の全ての端末装置1に伝送するものである。
また、当該他の店舗サーバ2(店舗サーバB又はC)は、専用線5で接続された端末装置1からのデータを、店舗サーバ2(店舗サーバA)を経由して受信し、専用線5で接続された端末装置1に伝送するものである。
【0082】
図12は、端末装置1、店舗サーバ2及びセンターサーバ3におけるゲーム開始までの処理の流れを示すフローチャートである。
まず、端末装置1のCPU101は、コイン投入口15からのコインの投入を受け付ける(ステップS100)。CPU101は、コインを検出した際にコインセンサ115から出力される所定の信号を受信した場合、IDカードリーダ116によって、IDカード挿入口16に挿入されたIDカード8から、プレーヤのIDデータを読み取る(ステップS101)。次に、プレーヤの操作によるパスワードの入力を受け付ける(ステップS102)。次に、CPU101は、読み取ったIDデータを、プレーヤの操作により入力されたパスワードとともに、通信用インターフェイス回路104により、専用線5を介し、店舗サーバ2を経由してセンターサーバ3に送信する(ステップS101)。
【0083】
センターサーバ3のCPU301は、RAM303に記憶されたIDデータのなかに、端末装置1から受信したIDデータがあるか否かを判断し、さらに、IDデータがあると判断した場合には、そのIDデータに対応付けられてRAM303に記憶されたプレーヤのパスワードと、端末装置1から受信したパスワードとが合致するか否かを判断することにより認証を行う(ステップS301)。なお、認証時に、CPU301は、RAM303に記憶された履歴データを参照し、このプレーヤが新規にゲームを行うプレーヤであるか、継続してゲームを行うプレーヤであるかについても判断する。
【0084】
そして、センターサーバ3のCPU301は、RAM303に記憶されたプレーヤ参加情報(図10参照)を更新し(ステップS302)、そのプレーヤ参加情報を店舗サーバ2に送信して店舗サーバ2のRAM203に記憶されたプレーヤ参加情報を更新する(ステップS201)。次に、センターサーバ3のCPU301は、認証結果を応答信号として端末装置1に送信する(ステップS303)。
【0085】
端末装置1のCPU101は、センターサーバ3から受信した応答信号に基づいて、ゲームを開始するプレーヤが、新規にゲームを行うプレーヤであるか、継続してゲームを行うプレーヤであるか否かを判断する(ステップS104)。
【0086】
ステップS104において、ゲームを開始するプレーヤが、新規にゲームを行うプレーヤであると判断した場合、CPU101は、プレーヤの操作に基づいて、キャラクタの作成を行う(ステップS104)。この処理において、プレーヤは、第1ディスプレイ11に表示される画像を見ながらタッチパネル14を用いて、プレーヤに対応するキャラクタ(プレーヤが操作するキャラクタ)の容姿、能力、特性等を選択する指示を入力し、CPU101は、当該指示に応じたキャラクタを作成する。
次に、CPU101は、ステップS104における処理の結果に基づいて、プレーヤについての情報及び当該プレーヤに対応したキャラクタの能力値等の複数項目からなるプレーヤ情報(図14参照)を生成することにより、キャラクタ設定を行う(ステップS107)。なお、図14に示すプレーヤ情報は、ゲームに参加する全てのプレーヤに関するプレーヤ情報を示しているが、この処理において生成するプレーヤ情報は、1人のプレーヤについての所定項目のみである。
【0087】
一方、ステップS104において、ゲームを開始するプレーヤが、継続してゲームを行うプレーヤであると判断した場合、CPU101は、当該プレーヤの履歴データを要求する旨の信号を、通信用インターフェイス回路104により、専用線5を介して、センターサーバ3に送信する(ステップS105)。センターサーバ3は、端末装置1から当該信号を受信すると、そのプレーヤについての履歴データをRAM303から読み出し、履歴データを端末装置1に送信する(ステップS304)。
【0088】
図13は、履歴データの一例を示す図である。図13(a)に示す履歴データは、プレーヤ及びキャラクタのその時点での履歴データ(以下、プレーヤ履歴データともいう)であり、図13(b)に示す履歴データは、プレーヤ(プレーヤに対応するキャラクタ)のゲーム過程を示す履歴データ(以下、ゲーム履歴データともいう)である。これらの履歴データは、所定のタイミング(例えば、ミッションをクリアしたとき、ミッションのクリアに対する報酬を受け取るとき、モンスターを倒したとき等)で更新されるデータである。
【0089】
プレーヤ履歴データには、図13(a)に示すように、例えば、プレーヤのIDデータ、プレーヤ名、レベル、キャラクタの武器や防具や所持品、所持金、熟練度等の項目がある。また、ゲーム履歴データには、図13(b)に示すように、プレーヤがクリアしたミッションごとに、当該ミッションをクリアした日時、参加したプレーヤ、クリアした時点のレベル、所要時間、獲得報酬等の複数種類の要素からなる複数の履歴データがある。
【0090】
ステップS304においては、図13に示すような履歴データがセンターサーバ3から端末装置1に送信される。
センターサーバ3から履歴データを受信した端末装置1のCPU101は、この履歴データに基づいて、プレーヤについての情報及び当該プレーヤに対応したキャラクタの能力値等の複数項目からなるプレーヤ情報(図14参照)を生成することにより、キャラクタ設定を行う(ステップS107)。キャラクタの能力値については、CPU101は、履歴データに含まれるプレーヤ(プレーヤに対応したキャラクタ)のレベルに基づいて、ROM102に格納された能力値設定テーブルを参照して決定する。
なお、図14に示すプレーヤ情報は、ゲームに参加する全てのプレーヤに関するプレーヤ情報を示しているが、この処理において生成するプレーヤ情報は、1人のプレーヤについての所定項目のみである。
【0091】
ステップS107の処理を行った後、CPU101は、プレーヤの操作に応じて、ミッション受託形式の選択を受け付ける(ステップS108)。この処理において、プレーヤは、第1ディスプレイ11に表示される画像を見ながらタッチパネル14を操作し、プレーヤが1人でミッションを受諾するシングルモード、又は、他のプレーヤとともにミッションを受諾するマルチモードのいずれかを選択する旨の指示を入力し、CPU101は、RAM103に記憶されたプレーヤ情報(図14参照)のミッション受諾形式の欄に、入力された指示に応じたデータを記憶する。なお、図14に示すプレーヤ情報は、ゲームに参加する全てのプレーヤに関するプレーヤ情報を示しているが、この処理においてミッション受諾形式の欄にデータを記憶するのは、1人のプレーヤについてのデータのみである。
【0092】
次に、CPU101は、RAM103に記憶された1人のプレーヤに関するプレーヤ情報を、通信用インターフェイス回路104により、専用線5を介して、店舗サーバ2に送信する(ステップS109)。
【0093】
店舗サーバ2のCPU201は、1人のプレーヤに関するプレーヤ情報を用いて、当該プレーヤをゲームに参加するための設定を行う(ステップS202)。この処理において、CPU201は、端末装置1から受信した1人のプレーヤに関するプレーヤ情報を、既にRAM203に記憶されているプレーヤ情報に追加する。さらに、CPU201は、新たに参加したプレーヤに対応したキャラクタのプレーフィールド座標を初期値(ギルドの所在地に対応した値)に設定する(図14参照)。
【0094】
図14は、店舗サーバ2のRAM203に記憶されたプレーヤ情報を示している。
図14に示すように、店舗サーバ2のRAM203には、複数のプレーヤ(図中では5人のプレーヤ)についてのプレーヤ情報が記憶されている。プレーヤ情報は複数の項目からなり、例えば、プレーヤに関する情報、キャラクタのレベル、能力値、熟練度に関する情報等が格納されている。図中、ミッションの欄には、現在設定中のミッションに関する情報が格納される。また、ミッション受諾形式の欄には、シングルモード又はマルチモードのいずれを選択したかについてのデータが格納される。また、プレーフィールド座標の欄には、その時点でキャラクタが仮想ゲーム空間に存在する位置に関するデータが格納される。
【0095】
ステップS202の処理を実行した後、端末装置1及び店舗サーバ2では、それぞれゲームを開始する(ステップS110、S203)。
図12に示したように、本実施形態に係るゲームシステムで行われるゲームには、各プレーヤが好きな時間に参加することができ、同一の仮想ゲーム空間において複数のプレーヤが同時にゲームを行うことができる。これが、MMORPGの特徴の一つである。
また、ゲーム進行中には、図11を用いて説明したように、店舗サーバ2及びゲームに参加する各端末装置1の間でデータの伝送が行われて時間的な同期が制御されるため、店舗サーバ2のRAM203及び各端末装置1のRAM103には、常に同じプレーヤ情報が記憶されることになる。
【0096】
図15は、ゲーム進行中に端末装置1において実行される処理の概要を示すフローチャートである。
まず、端末装置1のCPU101は、ギルド実行処理を行う(ステップS120)。ギルド実行処理については、後で図16を用いて説明するが、図8のST5に示したように、ミッション参照と受諾、情報収集、ミッションのクリアに対する報酬の受領、ギルド掲示板の利用又はアイテムの売買等を行うことができる。また、ギルド実行処理は、キャラクタがミッションを受諾して当該ミッションを開始した際に終了する。
【0097】
ステップS120のギルド実行処理を終了した場合、CPU101は、ミッションゲーム実行処理を行う(ステップS121)。ミッションゲーム実行処理については、後で図27及び図28を用いて説明するが、プレーヤは、各種ボタン118及び操作レバー119を用いて、当該プレーヤに対応したキャラクタを操作し、仮想ゲーム空間における冒険を行う。また、他のプレーヤとチャットメッセージの送受信を行うことも可能である。
このミッションゲーム実行処理は、所定のミッション終了条件を満たした際に終了する。ミッション終了条件としては、例えば、ミッションをクリアすること、ギルドへ帰還すること、キャラクタの生命力が0になること等を挙げることができる。
【0098】
上述したようなミッション終了条件を満たしてステップS121のミッションゲーム実行処理を終了した場合、CPU101は、キャラクタの生命力が0になったか否かを判断する(ステップS122)。
キャラクタの生命力が0になったと判断した場合、そのキャラクタはゲームを継続することができないので、ゲームを終了に係る各種の処理を実行し(ステップS123)、本サブルーチンを終了する。ゲームを終了した場合、店舗サーバ2のCPU201は、RAM203に記憶されたゲーム履歴をセンターサーバ3に送信する。センターサーバ3は、店舗サーバ2から受信したゲーム履歴をRAM303に記憶する。
【0099】
一方、ステップS122において、キャラクタの生命力が0になっていないと判断した場合、その他のミッション終了条件(例えば、ミッションをクリアすること、ギルドへ帰還すること等)が満たされたことになるので、処理をステップS120のギルド実行処理に戻す。従って、このゲーム実行処理においては、キャラクタの生命力が0になるまで、ステップS120のギルド実行処理と、ステップS121のミッションゲーム実行処理とが繰り返し実行されることになる。勿論、図中には示していないが、プレーヤによってゲームを終了する旨の指示が入力された場合には、キャラクタの生命力が0になっているか否かに関わらす、ステップS123のゲーム終了に係る処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
【0100】
次に、図15に示したフローチャートのステップS120において呼び出されて実行されるギルド実行処理について説明する。
図16は、図15に示したフローチャートのステップS120において呼び出されて端末装置1によって実行されるギルド実行処理ルーチンを示すフローチャートである。
図17は、図16に示したサブルーチンが実行される際に端末装置1の第1ディスプレイ11に表示される画像を模式的に示す図である。
【0101】
図16に示すギルド実行処理を実行する際、第1描画処理部111によって、第1ディスプレイ11には、図17(a)に示すような画像が表示される。画面左上には「ギルド」という現在のキャラクタの所在地を示す画像が配置され、画面右上には「何をするか選んでください。」というプレーヤに対する指示を示す画像が配置されている。画面中央には上から順に「ミッション参照/受諾」、「掲示板」、「報酬」、「情報収集」、「所持品売買」という選択肢を示す画像が配置されている。プレーヤは、タッチパネル14を介して選択肢を示す画像に触れることにより当該選択肢に応じた指示を入力することができる。
【0102】
図16に示したサブルーチンが実行されると、まず、CPU101は、ミッション参照/受諾の指示が入力されたか否かを判断する(ステップS130)。この指示は、プレーヤによってタッチパネル14を介して「ミッション参照/受諾」という選択肢を示す画像が触れられた際に入力される指示である。
ミッション参照/受諾の指示が入力されたと判断した場合、CPU101は、ミッション参照/受諾処理を実行する(ステップS131)。このミッション参照/受諾処理については、後で図18を用いて詳述するが、このミッション参照/受諾処理において、プレーヤがミッションを受諾すると、図17(b)に示すように、第1ディスプレイ11に表示される「ミッション参照/受諾」という選択肢が、「ミッション開始」という選択肢に変更される。
【0103】
次に、CPU101は、掲示板使用の指示が入力されたか否かを判断する(ステップS132)。この指示は、プレーヤによってタッチパネル14を介して「掲示板」という選択肢を示す画像が触れられた際に入力される指示である。
掲示板使用の指示が入力されたと判断した場合、CPU101は、掲示板使用処理を実行する(ステップS133)。この掲示板使用処理については、後で図22を用いて詳述する。
【0104】
次に、CPU101は、報酬支払要求の指示が入力されたか否かを判断する(ステップS134)。この指示は、プレーヤによってタッチパネル14を介して「報酬」という選択肢を示す画像が触れられた際に入力される指示である。
報酬支払要求の指示が入力されたと判断した場合、CPU101は、報酬支払処理を実行する(ステップS135)。この報酬支払処理については、後で図25を用いて詳述することにする。
【0105】
次に、CPU101は、情報収集の指示が入力されたか否かを判断する(ステップS136)。この指示は、プレーヤによってタッチパネル14を介して「情報収集」という選択肢を示す画像が触れられた際に入力される指示である。
情報収集の指示が入力されたと判断した場合、各種情報表示処理を行う(ステップS137)。この処理では、CPU101は、店舗サーバ2のCPU201がROM202に記憶されたプログラムを実行することによりROM203から選択した情報(例えば、他のキャラクタ又はミッションに関する情報)を、店舗サーバ2から取得し、この情報に基づいて、第1描画処理部111により、第1ディスプレイ11に当該情報を表す画像を表示する。
【0106】
次に、CPU101は、所持品売買の指示が入力されたか否かを判断する(ステップS138)。この指示は、プレーヤによってタッチパネル14を介して「所持品売買」という選択肢を示す画像が触れられた際に入力される指示である。
所持品売買の指示が入力されたと判断した場合、所持品売買処理を行う(ステップS139)。この処理では、プレーヤは、キャラクタの所持品のなかから、ギルドに売りたい所持品を選択すると、当該指示が店舗サーバ2に送信され、店舗サーバ2のCPU201は、RAM203に記憶されたプレーヤ情報の所持金を増加させるとともに対象となった所持品のデータを削除する処理を行う。一方、プレーヤは、ギルドによって販売されているアイテムを選択すると、当該指示が店舗サーバ2に送信され、店舗サーバ2のCPU201は、RAM203に記憶されたプレーヤ情報の所持金を減少させるとともに対象となったアイテムのデータを追加する処理を行う。
【0107】
次に、CPU101は、ミッション開始の指示が入力されたか否かを判断する(ステップS140)。この指示は、図17(b)に示したような画像が第1ディスプレイ11に表示されているときに、プレーヤによってタッチパネル14を介して「ミッション開始」という選択肢を示す画像が触れられた際に入力される指示である。
ミッション開始の指示が入力されたと判断した場合、本サブルーチンを終了する。一方、ミッション開始の指示が入力されていないと判断した場合には、ステップS130に処理を戻す。
【0108】
図18は、図16に示したフローチャートのステップS131において呼び出されて端末装置1によって実行されるミッション参照/受諾処理ルーチンを示すフローチャートである。図19は、端末装置1によって実行される図18に示したサブルーチンに対応して、店舗サーバ2によって実行される処理を示すフローチャートである。
【0109】
まず、端末装置1のCPU101は、通信用インターフェイス回路104により、専用線5を介して、店舗サーバ2に、ミッション一覧要求信号を送信する(ステップS1310)。この処理は、図19のステップS3310の処理に対応しており、店舗サーバ2のCPU201は、端末装置1からミッション一覧要求信号を受信すると、ROM202に記憶されたミッション一覧データのなかから、現時点でプレーヤが参加可能なミッションに関するミッション一覧データを抽出して端末装置1に送信する。
【0110】
図20は、ミッション一覧データの一例を示す図である。
最左欄には、各ミッションに割り当てられた2桁の記号からなるミッションコード(例えば、“AA”、“AB”等)が格納されている。また、その右欄には、各ミッションの参加可能人数が格納されている。参加可能人数としては、シングルモードの参加可能人数として“1”が格納されており、マルチモードの参加可能人数として“4”が格納されている。
【0111】
本実施形態では、シングルモードの参加可能人数が1であり、マルチモードの参加可能人数が4である場合について説明するが、本発明は、この例に限定されるものではない。
例えば、シングルモードの参加可能人数が0のミッションが存在してもよい。この場合、そのミッションにはシングルモードで参加することができないので、マルチモードで選択しなければならないことになる。また、マルチモードの参加可能人数についても、特に限定されるものではない。
【0112】
ミッション“AA”の内容は、「××さんに荷物を届けて欲しい。」であり、参加可能レベルは1である。なお、参加可能レベルとは、そのミッションを受諾するために必要な最低限のレベルであり、そのレベルに達していないプレーヤは、そのミッションを受諾することができない。ミッション“AB”の内容は「モンスター△△から●●姫を護衛して欲しい。」であり、参加可能レベルは3である。ミッション“AC”の内容は「○○洞窟を探索して秘宝を見つけて来て欲しい。」であり、参加可能レベルは5である。ミッション“AD”の内容は「孤島□□を探索して秘宝を見つけて来て欲しい。」であり、参加可能レベルは7である。ミッション“AE”の内容は「古代遺跡を探索して■■の謎を解いて欲しい。」であり、参加可能レベルは9である。ミッション“AF”の内容は「前人未到の土地の探索」であり、参加可能レベルは11である。ミッションの難易度は、ミッション“AA”〜“AF”の順に高くなっており、参加可能レベルは、ミッションの難易度に応じて高くなるように設定されている。本発明におけるミッション(条件)は、勿論、この例に限定されるものではなく、ゲーム上で設定され得るものであれば、特に限定されるものではない。
【0113】
ステップS1310の処理の後、CPU101は、ミッション一覧データを店舗サーバ2から受信したか否かを判断する(ステップS1311)。ミッション一覧データを受信していないと判断した場合、ステップS1310の処理を戻す。
一方、ミッション一覧データを店舗サーバ2から受信したと判断した場合、CPU101は、第1描画処理部111を制御し、第1ディスプレイ11に、図21(a)に示すような画像を表示させる処理を行う(ステップS1312)。
【0114】
図21(a)は、ステップS1312の処理が行われたときに第1ディスプレイ11に表示される画像の一例を示す図である。
画面左上には「ギルド」という現在のキャラクタの所在地を示す画像が配置され、画面右上には「どのミッションにする?」というプレーヤに対する指示を示す画像が配置されている。画面中央には上から順に「××さんに荷物お届け」、「△△から●●姫を護衛」、「○○洞窟の秘宝」、「孤島□□の探索」、「古代遺跡の謎」というように、ミッションの内容を示す画像が配置されている。各ミッションに対応するように「参照」、「受諾」という選択肢を示す画像が配置されている。
プレーヤは、タッチパネル14を介して選択肢を示す画像に触れることにより当該選択肢に応じた指示を入力することができる。例えば、「○○洞窟の秘宝」に対応した「参照」という選択肢を示す画像にタッチパネル14を介して触れることにより、「○○洞窟の秘宝」についての情報を得ることができる。また、「○○洞窟の秘宝」に対応した「受諾」という選択肢を示す画像にタッチパネル14を介して触れることにより、ミッション「○○洞窟の秘宝」を受諾することができる。
【0115】
ステップS1312の処理の後、CPU101は、ミッション参照の指示が入力されたか否かを判断する(ステップS1313)。この指示は、タッチパネル14を介して「参照」という選択肢を示す画像に触れることにより入力することができる。
ミッション参照の指示が入力されたと判断した場合、CPU101は、ミッション参照要求信号を通信用インターフェイス回路104により専用線5を介して店舗サーバ2に送信する(ステップS1314)。この処理は、図19のステップS3312に対応する処理である。端末装置1からミッション参照要求信号を受信した店舗サーバ2は、ROM202に格納されているミッション参照データ(例えば、ミッションの内容を詳しく説明したデータ、その内容を示す動画像や静画像等)のなかから、対象となるミッションに関するミッション参照データを抽出し、そのミッション参照データを端末装置1に送信する。
【0116】
ステップS1313においてミッション参照の指示が入力されていないと判断した場合、又は、ステップS1314の処理を実行した場合、次に、CPU101は、ミッション参照データを受信したか否かを判断する(ステップS1315)。
ミッション参照データを受信したと判断した場合、CPU101は、第1描画処理部111を制御し、第1ディスプレイ11に、図21(b)に示すような画像を表示させる処理を行う(ステップS1316)。
【0117】
図21(b)は、ステップS1316の処理が行われたときに第1ディスプレイ11に表示される画像の一例を示す図である。
画面左上には「ギルド」という現在のキャラクタの所在地を示す画像が配置され、画面右上には「○○洞窟の秘宝について」という、参照するミッションの名称を示す画像が配置されている。画面左側には、○○洞窟の入口を表す画像が配置されている。その右側には、ミッションの内容を説明するメッセージを表す画像が配置され、さらに、「受諾」、「戻る」という選択肢を示す画像が配置されている。
【0118】
ステップS1315においてミッション参照データを店舗サーバ2から受信していないと判断した場合、又は、ステップS1316の処理を実行した場合、CPU101は、ミッション受諾の指示が入力されたか否かを判断する(ステップS1317)。この指示は、タッチパネル14を介して「受諾」という選択肢を示す画像に触れることにより入力することができる。
ミッション受諾の指示が入力されたと判断した場合、CPU101は、ミッション受諾要求信号を通信用インターフェイス回路104により専用線5を介して店舗サーバ2に送信する(ステップS1318)。この処理は、図19のステップS3314の処理に対応する処理である。
【0119】
ステップS1317において、ミッション受諾指示が入力されていないと判断した場合、又は、ステップS1318の処理を実行した場合、CPU101は、店舗サーバ2から待機画像表示コマンドを受信したか否かを判断する(ステップS1319)。この処理は、図19のステップS3322の処理に対応する処理であり、待機画像表示コマンドには、ミッションへの参加可能人数と参加登録人数とに関するデータが含まれる。
【0120】
ステップS1319において、待機画像表示コマンドを受信したと判断した場合、CPU101は、当該待機画像表示コマンドに基づいて、第1描画処理部111を制御する(ステップS1320)。
第1描画処理部111は、上記待機画像表示コマンドに含まれる参加可能人数と参加登録人数とに関するデータに基づいて、ROM102から所定の画像データを抽出し、所定の優先順位でビデオRAMにこれらの画像データを記憶させることにより、待機画像を生成する。そして、第1描画処理部111は、第1ディスプレイ11に待機画像を出力する。その結果、第1ディスプレイ11には、例えば、図21(c)に示すような画像が表示される。
【0121】
図21(c)は、ステップS1320の処理が行われたときに第1ディスプレイ11に表示される画像の一例を示す図である。
画面左上には「ギルド」という現在のキャラクタの所在地を示す画像が配置され、画面右上には「○○洞窟の秘宝」というミッションの名称を示す画像が表示されている。
また、画面中央には、参加可能人数が4人であり、現時点の参加登録人数が3人であることを表す画像が表示されている。
【0122】
ステップS1319において、店舗サーバ2から待機画像表示コマンドを受信していないと判断した場合、又は、ステップS1320の処理を実行した場合、次に、CPU101は、店舗サーバ2から通知信号を受信したか否かを判断する(ステップS1321)。この処理は、図19のステップS3324の処理に対応する処理である。
【0123】
ステップS1321において通知信号を受信したと判断した場合、CPU101は、第1描画処理部111を制御し、第1ディスプレイ11に、図21(d)に示すように、ミッションを設定した旨を示す画像を表示させる(ステップS1322)。
【0124】
図21(d)は、ステップS1322の処理が行われたときに第1ディスプレイ11に表示される画像の一例を示す図である。
画面左上には「ギルド」という現在のキャラクタの所在地を示す画像が配置され、画面右上には「○○洞窟の秘宝」という、受諾したミッションの名称を示す画像が配置されている。画面左側には、○○洞窟の入口を表す画像が配置されている。その右側には、ミッションを受諾した旨を示す画像が配置されている。
【0125】
ステップS1321において通知信号を受信していないと判断した場合、又は、ステップS1322の処理を実行した場合、CPU101は、ミッション参照/受諾処理を終了するか否かを判断する(ステップS1323)。ミッション参照/受諾処理は、プレーヤがタッチパネル14を用いて、この処理を終了して図16のサブルーチンに処理を戻す旨の指示を入力した際に終了する。
ステップS1323において、ミッション参照/受諾処理を終了すると判断した場合、本サブルーチンを終了する。一方、ミッション参照/受諾処理を終了しないと判断した場合、ステップS1313に処理を移す。
【0126】
次に、図19に示すフローチャートについて説明する。
まず、店舗サーバ2のCPU201は、端末装置1からミッション一覧要求信号を受信したか否かを判断する(ステップS3310)。この処理は、図18のステップS1310の処理に対応する処理である。
端末装置1からミッション一覧要求信号を受信したと判断した場合、店舗サーバ2のCPU201は、ROM202に記憶されたミッション一覧データのなかから、現時点でプレーヤが参加可能なミッションに関するミッション一覧データを抽出して端末装置1に送信する(ステップS3311)。この処理は、図18のステップS1311に対応した処理であり、ミッション一覧データを受信した端末装置1の第1ディスプレイ11には、ミッション一覧画像(図21(a)参照)が表示されることになる(図18、ステップS1312)。
【0127】
ステップS3310においてミッション一覧要求信号を受信していないと判断した場合、又は、ステップS3311の処理を実行した場合、店舗サーバ2のCPU201は、端末装置1からミッション参照要求信号を受信したか否かを判断する(ステップS3312)。この処理は、図18のステップS1314の処理に対応する処理である。
【0128】
ステップS3312において、端末装置1からミッション参照要求信号を受信したと判断した場合、CPU201は、ROM202に格納されているミッション参照データのなかから、対象となるミッションに関するミッション参照データを抽出し、そのミッション参照データを端末装置1に送信する(ステップS3313)。この処理は、ステップS1315に対応する処理であり、ミッション参照データを受信した端末装置1の第1ディスプレイ11には、ミッション参照画像(図21(b)参照)が表示されることになる(図18、ステップS1316)。
【0129】
ステップS3312において、ミッション参照要求信号を受信していないと判断した場合、又は、ステップS3313の処理を実行した場合、CPU201は、ミッション受諾要求信号を受信したか否かを判断する(ステップS3314)。この処理は、図18のステップS1318に対応する処理である。
【0130】
ステップS3314において、ミッション受諾要求信号を受信したと判断した場合、店舗サーバ2のCPU201は、RAM203に記憶されたプレーヤ情報(図14参照)に含まれるプレーヤのレベルと、ROM202に記憶されたミッション一覧データ(図20参照)に含まれる参加可能レベルとを比較する(ステップS3315)。次に、CPU201は、ステップS3315における比較結果に基づいて、プレーヤのレベルが、ミッションの参加可能レベル以上であるか否かを判断する(ステップS3316)。
例えば、図14に示すプレーヤ情報におけるプレーヤ“丁”は、レベルは11であるから、参加可能レベルが3のミッション“AB”に参加することは可能であるが、図14に示すプレーヤ情報におけるプレーヤ“甲”は、レベルが1であるから、ミッション“AB”には参加することができないのである。
【0131】
ステップS3316において、プレーヤのレベルが、ミッションの参加可能レベル以上ではないと判断した場合、CPU201は、そのプレーヤのミッションへの参加登録を行わず(ステップS3317)、処理をステップS3321に移す。
【0132】
一方、ステップS3316において、プレーヤのレベルが、ミッションの参加可能レベル以上であると判断した場合、CPU201は、既に他のプレーヤが当該ミッションへの参加登録を行っているか否かを判断する(ステップS3318)。
未だ他のプレーヤが当該ミッションへの参加登録を行っていないと判断した場合、CPU201は、ROM202に記憶されたミッション一覧データを参照し、RAM203に、そのミッションについての参加可能人数に関するデータを記憶させることにより、ミッションへの参加可能人数を設定する(ステップS3319)。
例えば、そのプレーヤがシングルモードを選択している場合には、参加可能人数が“1”である旨を示すデータをRAM203に記憶させる。また、そのプレーヤがマルチモードを選択している場合には、参加可能人数が“4”である旨を示すデータをRAM203に記憶させる。
【0133】
ステップS3318において、他のプレーヤが既に当該ミッションへの参加登録をしていると判断した場合、又は、ステップS3319の処理を実行した場合、CPU201は、参加登録人数を更新する処理を行う(ステップS3320)。
ステップS3319の処理を実行した場合、CPU201は、この処理において、当該ミッションへの参加登録人数が“1”である旨を示すデータをRAM203に記憶する。
一方、他のプレーヤが既に当該ミッションへの参加登録をしている場合、RAM203には、当該ミッションへの参加登録人数を示すデータが記憶されているので、CPU201は、この処理において、RAM203に記憶された参加登録人数を1加算するように更新する。
【0134】
ステップS3314において、ミッション受諾要求信号を受信していないと判断した場合、又は、ステップS3320の処理を実行した場合、CPU201は、ステップS3320の処理が行われるごとに順次更新(1加算)されるミッションへの参加登録人数が、ステップS3319において設定されたミッションへの参加可能人数と同じであるか否かを判断する(ステップS3321)。
シングルモードが選択された場合、ステップS3319において、ミッションへの参加可能人数は“1”に設定され、ステップS3320において、ミッションへの参加登録人数は“1”としてRAM203に記憶されるので、ステップS3321における判断は“YES”となる。
また、マルチモードが選択された場合、ステップS3319において、ミッションへの参加可能人数は“4”に設定され、ステップS3320において、ミッションへの参加登録人数は“1”としてRAM203に記憶されるので、ステップS3321における判断は“NO”となる。その後にステップS3320の処理が繰り返し行われ、ミッションへの参加登録人数が“4”となった場合には、ステップS3321における判断は“YES”となる。
【0135】
ステップS3321において、参加登録人数が参加可能人数と同じであると判断した場合、店舗サーバ2のCPU201は、参加登録中の端末装置1に、参加登録人数と参加可能人数とに関するデータを含む待機画像表示コマンドを送信する(ステップS3322)。
この処理は、図18のステップS1319の処理に対応する処理であり、待機画像表示コマンドを受信した端末装置1の第1ディスプレイ11には、待機画像(図21(c)参照)が表示されることになる(図18、ステップS1320)。
その後、本サブルーチンを終了する。
【0136】
一方、ステップS3321において、参加登録人数が参加可能人数と同じであると判断した場合、店舗サーバ2のCPU201は、RAM203に記憶されたプレーヤ情報(図14参照)のミッションの欄のデータを更新し、参加登録中のプレーヤにミッションを設定する(ステップS3323)。
次に、CPU201は、参加登録中の端末装置1に、ミッションを設定した旨を示す通知信号を送信する(ステップS3324)。この処理は、図18のステップS1321の処理に対応する処理であり、通知信号を受信した端末装置1の第1ディスプレイ11には、ミッションを設定した旨を示す画像(図21(d)参照)が表示されることになる(図18、ステップS1322)。
その後、本サブルーチンを終了する。
【0137】
図22は、図16に示したフローチャートのステップS133において呼び出されて端末装置1によって実行される掲示板使用処理と、この処理に対応した店舗サーバ2によって実行される処理とを示すフローチャートである。図23は、図22に示すフローチャートのステップS1334の処理が行われる際に用いられるメッセージリストの一例を示す図である。
【0138】
まず、端末装置1のCPU101は、入力済メッセージを要求する旨の要求信号を、店舗サーバ2に送信する(ステップS1330)。店舗サーバ2は、この要求信号を受信すると、既に端末装置1によって入力されてRAM203に記憶されたメッセージ(入力済メッセージ)を、要求信号の送信元の端末装置1に送信する(ステップS3330)。
【0139】
端末装置1は、店舗サーバ2から入力済メッセージを受信すると、第1描画処理部111によって、第1ディスプレイ11に、図24(a)に示すような入力済メッセージを示す画像を表示する(ステップS1331)。
【0140】
図24(a)は、図22のステップS1331の処理が実行される際に端末装置1の第1ディスプレイ11に表示される画像の一例を示す図である。
画面左上には「ギルド」という現在のキャラクタの所在地を示す画像が配置され、画面右上には「掲示板」という画像が配置されている。その右側には「新規入力」という選択肢を示す画像が配置されている。「新規入力」は、他のプレーヤのメッセージに対してメッセージを入力するのではなく、新たにメッセージを入力する際に使用する選択肢である。プレーヤは、タッチパネル14を介して「新規入力」という画像に触れることにより、新たにメッセージを入力する旨の指示を入力することができる。
【0141】
画面中央には、各プレーヤによって入力された入力済メッセージが表示されている。
例えば、「甲−「私は甲です。よろしく。」」という画像は、プレーヤ“甲”が入力した「私は甲です。よろしく。」というメッセージを示している。また、その左側には「コメント」という選択肢を示す画像が配置されている。「コメント」は、新たにメッセージを入力するのではなく、他のプレーヤのメッセージに対してメッセージを入力する際に使用する選択肢である。プレーヤは、タッチパネル14を介して「コメント」という画像に触れることにより、他のプレーヤに対してメッセージを入力する旨の指示を入力することができる。
また、その直下に配置された「丁−「私は丁です。よろしく。」」という画像は、プレーヤ“甲”のメッセージに対してプレーヤ“丁”が入力した「私は丁です。よろしく。」というメッセージを示している。プレーヤ“丁”のメッセージの下側には、「乙−「私と一緒に冒険しませんか?」」という画像と、「丙−「私と一緒に冒険しませんか?」」という画像とが配置されている。これは、プレーヤ“乙”、“丙”が夫々、ミッションにともに参加するプレーヤを探すために入力したメッセージである。
【0142】
ステップS1331の処理の後、CPU101は、メッセージを入力する旨の指示が入力されたか否かを判断する(ステップS1332)。メッセージを入力する旨の指示は、プレーヤが、タッチパネル14を介して「新規入力」又は「コメント」という画像に触れることにより入力することができる。
【0143】
ステップS1332において、メッセージを入力する旨の指示が入力されたと判断した場合、端末装置1のCPU101は、メッセージリストを要求する旨の要求信号を店舗サーバ2に送信する(ステップS1334)。この要求信号を受信した店舗サーバ2のCPU201は、ROM202に記憶されたメッセージリストを抽出し、要求信号の送信元の端末装置1に送信する(ステップS3331)。
【0144】
図23は、メッセージリストの一例を示した図である。
左欄には、メッセージナンバーが格納されており、右欄には、各ナンバーに対応したメッセージが格納されている。例えば、ナンバー“001”にはメッセージ「私は“甲(プレーヤの名称)”です。よろしく。」が対応している。また、ナンバー“002”にはメッセージ「.私と一緒に冒険しませんか?」が対応している。さらに、ナンバー“003”にはメッセージ「一緒に冒険しましょう。」が対応している。図中には示していないが、このメッセージリストには、その他にも多数のメッセージが格納されている。
【0145】
店舗サーバ2からメッセージリストを受信した端末装置1のCPU101は、メッセージリストに基づいて第1描画処理部111を制御し、第1ディスプレイ11に、複数のメッセージのなかから、いずれか1のメッセージを選択可能とするメッセージ選択肢を表示する処理を行う(ステップS1335)。
【0146】
図24(b)は、図24(a)に示した画像が第1ディスプレイ11に表示されているときに、プレーヤ“甲”がタッチパネル14を介して、乙のメッセージに対してメッセージを入力する旨の指示が入力された際に第1ディスプレイ11に表示される画像である。
画面左上には「ギルド」という現在のキャラクタの所在地を示す画像が配置され、画面右上には「掲示板」という画像が配置されている。その下側には、プレーヤ“甲”がメッセージを入力する対象としたプレーヤ“乙”のメッセージを示す画像が配置されている。
さらに、プレーヤ“乙”のメッセージを示す画像の下側には、メッセージを示す複数の選択肢が上下方向に並べられたメッセージリストが表示されている。
図24(b)に示す画像が表示されているとき、プレーヤは、タッチパネル14を介して、入力したいメッセージを表す画像に触れることにより、当該メッセージを店舗サーバ2に送信する指示を入力することができる。
【0147】
ステップS1335の処理の後、CPU101は、メッセージを選択する指示が入力されたか否かを判断する(ステップS1336)。この指示は、図24(b)に示す画像が第1ディスプレイ11に表示されているとき、タッチパネル14を介して、メッセージを示す複数の選択肢のなかから、いずれか1の選択肢に触れることにより入力することができる。
【0148】
ステップS1336において、メッセージを選択する指示が入力されたと判断した場合、CPU101は、当該メッセージを、通信用インターフェイス回路104により、専用線5を介して店舗サーバ2に送信する(ステップS1337)。
一方、店舗サーバ2のCPU201は、端末装置1からメッセージを受信すると、RAM203にそのメッセージを記憶させる(ステップS3332)。ここで、RAM203に記憶されたメッセージが、上述したステップS1330、S1331又はS3330において端末装置1と店舗サーバ2と間で送受信され、端末装置1の第1ディスプレイ11に表示されるメッセージ、すなわち、入力済メッセージとなる。
【0149】
その後、端末装置1のCPU101は、掲示板使用処理を終了するか否かを判断する(ステップS1338)。掲示板使用処理は、プレーヤがタッチパネル14を用いて、この処理を終了して図16のサブルーチンに処理を戻す旨の指示を入力した際に終了する。
ステップS1338において、掲示板使用処理を終了すると判断した場合、本サブルーチンを終了する。一方、掲示板使用処理を終了しないと判断した場合、ステップS1330に処理を戻す。そして、再度、CPU101は、入力済メッセージを要求する旨の要求信号を送信する(ステップS1330)。当該要求信号を受信した店舗サーバ2は、入力済メッセージを端末装置1に送信する(ステップS3330)。そして、店舗サーバ2から入力済メッセージを受信した端末装置1は、入力済メッセージを第1ディスプレイ11に表示する(ステップS1331)。
【0150】
図24(c)は、図24(b)に示す画像が第1ディスプレイ11に表示されているとき、プレーヤがタッチパネル14を介して「一緒に冒険しましょう。」という画像に触れた場合に、端末装置1の第1ディスプレイ11に表示される画像である。
図24(c)に示す画像は、図24(a)に示した画像と異なり、プレーヤ“乙”のメッセージに対してプレーヤ“甲”が入力したメッセージ「一緒に冒険しましょう。」が追加して表示される。
【0151】
図25は、図16に示したフローチャートのステップS135において呼び出されて端末装置1によって実行される報酬支払処理と、この処理に対応して店舗サーバ2において実行される処理とを示すフローチャートである。
まず、端末装置1のCPU101は、報酬支払要求信号を店舗サーバ2に送信する(ステップS1350)。端末装置1から報酬支払要求信号を受信すると、店舗サーバ2のCPU201は、RAM203に記憶されたプレーヤ情報(図14参照)を基づいて、プレーヤがミッションをクリアしているか否かを判断する(ステップS3350)。
ステップS3350において、プレーヤがミッションをクリアしていると判断した場合、店舗サーバ2のCPU201は、クリアしたミッションに基づいて、報酬決定テーブルを参照し、報酬額を決定する(ステップS3351)。
【0152】
図26は、報酬決定テーブルの一例を示す図である。
報酬決定テーブルの左欄には、2桁の記号からなるミッションコードが格納され、右欄には、そのミッションに対応した報酬額が格納されている。例えば、ミッション“AA”に対応する報酬額は100であり、ミッション“AB”に対応する報酬額は300である。
【0153】
ステップS3351の処理の後、CPU201は、RAM203に記憶されたプレーヤ情報(図14参照)を参照し、プレーヤがミッションをマルチモードでクリアしたか否かを判断する(ステップS3352)。マルチモードでクリアしたと判断した場合、ステップS3351において決定した報酬額を、ミッションへの参加人数に応じて按分する(ステップS3353)。例えば、ミッション“AA”にプレーヤ4人で参加した場合、報酬額は25となる。
【0154】
ステップS3352において、プレーヤがミッションをマルチモードではなくシングルモードでクリアしたと判断した場合、又は、ステップS3353の処理を実行した場合、CPU201は、RAM203に記憶されたプレーヤ情報(図14参照)を更新する(ステップS3354)。具体的には、ミッションの欄のデータをクリアし、所持金の額を報酬額だけ増加させる。端末装置1のCPU101は、店舗サーバ2において更新されたプレーヤ情報と同期してプレーヤ情報を更新する(ステップS1351)。
【0155】
次に、ミッションゲームについて説明することにする。
図27は、図15に示したフローチャートのステップS121において呼び出されて端末装置1において実行されるミッションゲーム実行処理ルーチンを示すフローチャートである。図28は、端末装置1によって実行される図27に示したサブルーチンに対応して、店舗サーバ2によって実行される処理を示すフローチャートである。
図29は、チャットメッセージリストの一例を示す図である。
図30は、図27及び図28に示した処理が実行されることにより端末装置1の第1ディスプレイ11に表示される画像の一例を示す図である。
【0156】
まず、端末装置1のCPU101は、キャラクタに対する操作指示が入力されたか否かを判断する(ステップS150)。キャラクタに対する操作指示は、プレーヤが各種ボタン118又は操作レバー119を操作することにより入力することができる。
キャラクタに対する操作指示が入力された場合には、CPU101は、店舗サーバ2に操作コマンドを送信する(ステップS151)。この処理は、図28のステップS330に対応する処理である。
【0157】
ステップS150において、キャラクタに対する操作指示が入力されていないと判断した場合、又は、ステップS151の処理が実行された場合、CPU101は、店舗サーバ2からプレーヤ情報を受信したか否かを判断する(ステップS152)。この処理は、図28のステップS332に対応する処理である。
プレーヤ情報を受信したと判断した場合、CPU101は、当該プレーヤ情報に基づいて、RAM103に記憶されたプレーヤ情報を更新する(ステップS153)。
【0158】
ステップS152において、プレーヤ情報を店舗サーバ2から受信していないと判断した場合、又は、ステップS153の処理を実行した場合、CPU101は、店舗サーバ2から表示コマンドを受信したか否かを判断する(ステップS154)。この処理は、図28のステップS333、S335、S338又はS341に対応する処理である。
【0159】
ステップS154において、表示コマンドを受信したと判断した場合、CPU101は、第1ディスプレイ11又は第2ディスプレイ12に対する画像表示処理を実行する(ステップS155)。
この処理において、CPU101は、第1描画処理部111又は第2描画処理部112に表示コマンドを供給する。第1描画処理部111は、上記表示コマンドに従って、RAM103に格納されたプレーヤ情報(図14参照)を参照し、ROM102から画像データを抽出する。そして、第1ディスプレイ11に表示される優先順位に従って(例えば、背景画像、モンスター画像、キャラクタ画像の順に)画像データをビデオRAMに記憶することにより、ゲーム画像を生成し、第1ディスプレイ11に出力する。その結果、第1ディスプレイ11には、ゲーム画像が表示される。
【0160】
また、3次元画像によりゲーム画像を表示する場合には、第1描画処理部111は、ROM102に格納されたオブジェクト(例えば、キャラクタ又はモンスターを構成するオブジェクト等)を3次元空間上での位置から擬似3次元空間上での位置へ変換するための計算、光源計算処理等を行うとともに、上記計算結果に基づいてビデオRAMに対して描画すべき画像データの書き込み処理(例えば、ポリゴンで指定されるビデオRAMの領域に対するテクスチャデータのマッピング等)を行うことにより、ゲーム画像を生成し、第1ディスプレイ12に出力する。その結果、第1ディスプレイ11には、3次元画像からなるゲーム画像が表示される。
第2描画処理部112は、上記表示コマンドに従って、ROM102から所定の画像を抽出する。そして、第2ディスプレイ12に表示される優先順位に従って画像データをビデオRAMに記憶することにより、所定の画像を生成し、第2ディスプレイ12に出力する。その結果、第2ディスプレイ12には、所定の画像が表示される。
【0161】
ステップS154において、ゲーム画像を表示させる旨の表示コマンドを店舗サーバ2から受信した場合(図28、ステップS333)、ステップS155の処理が行われることにより、第1ディスプレイ11には、ゲーム画像が表示される(図30(a)参照)。
図30(a)に示す画像は、プレーヤ“P1”が操作する端末装置1の第1ディスプレイ11に表示される画像であり、プレーヤ“P1”に対応したキャラクタ画像P1′と、プレーヤ“P2”に対応したキャラクタ画像P2′とが配置されている。
【0162】
また、ステップS154において、チャットボタンを表示させる旨の表示コマンドを店舗サーバ2から受信した場合(図28、ステップS335)、ステップS155の処理が行われることにより、第1ディスプレイ11には、チャットボタン92が表示される(図30(a)参照)。
図30(a)に示す画像の右下には、「CHAT」というチャットボタン92が配置されている。プレーヤは、タッチパネル14を介してチャットボタン92に触れることにより、チャットを実行する旨の指示を入力することができる。
【0163】
また、ステップS154において、チャットウィンドウを表示させる旨の表示コマンドを店舗サーバ2から受信した場合(図28、ステップS338)、ステップS155の処理が行われることにより、第1ディスプレイ11には、3つのチャットメッセージ90a〜90cを含むチャットウィンドウ90が表示される(図30(b)参照)。
図30(b)に示す画像の右下には、「何してるの?」、「ここはどこ?」、「あなたは誰?」という3つのチャットメッセージ90a〜90cを含むチャットウィンドウ90が配置されている。プレーヤは、タッチパネル14を介して、いずれか1のチャットメッセージに触れることにより、送信したいチャットメッセージを選択することができる。
その後、プレーヤ“P1”は、プレーヤ“P2”に対応するキャラクタ画像P2′にタッチパネル14を介して触れることにより、選択したチャットメッセージを、プレーヤ“P2”の端末装置1に送信することができる。
【0164】
また、ステップS154において、チャットメッセージを表示させる旨の表示コマンドを店舗サーバ2から受信した場合(図28、ステップS341)、ステップS155の処理が行われることにより、第1ディスプレイ11には、チャットメッセージ91が表示される(図30(c)、(d)参照)。
図30(c)に示す画像は、図30(b)に示す画像が表示されているときにタッチパネル14を介してチャットメッセージ90bが選択された際に、プレーヤ“P1”が操作する端末装置1の第1ディスプレイ11である。プレーヤ“P1”に対応するキャラクタ画像P1′の近傍には「ここはどこ?」というチャットメッセージ91が表示されている。
このとき、チャットメッセージの送信先であるプレーヤ“P2”が操作する端末装置1の第1ディスプレイ11には、図30(d)に示すような画像が表示される。
プレーヤ“P1”に対応するキャラクタ画像P1′の近傍には「ここはどこ?」というチャットメッセージ91が表示されている。また、画面の右下には、「遺跡です。」、「分かりません。」、「返事しない。」の3つのチャットメッセージ90d〜90fを含むチャットウィンドウ90が表示されている。
【0165】
ステップS154において、表示コマンドを受信していないと判断した場合、又は、ステップS155の処理を実行した場合、CPU101は、チャットを実行する旨の指示が入力されたか否かを判断する(ステップS156)。この指示は、プレーヤがタッチパネル14を介してチャットボタン92に触れることにより入力することができる。
チャットを実行する旨の指示が入力されたと判断した場合、CPU101は、店舗サーバ2に、チャット実行コマンドを送信する(ステップS157)。
この処理は、図28のステップS336に対応する処理である。
【0166】
ステップS156において、チャットを実行する旨の指示が入力されていないと判断した場合、又は、ステップS157の処理を実行した場合、CPU101は、チャットメッセージを選択する旨の指示が入力されたか否かを判断する(ステップS158)。この指示は、プレーヤがタッチパネル14を介して、チャットウィンドウ90に含まれる3つのチャットメッセージ90a〜90cのうち、いずれか1に触れることにより入力することができる。
【0167】
ステップS158において、チャットメッセージを選択する旨の指示が入力されたと判断した場合、CPU101は、選択されたチャットメッセージをRAM103に記憶する(ステップS159)。
ステップS158において、チャットメッセージを選択する旨の指示が入力されていないと判断した場合、又は、ステップS159の処理を実行した場合、CPU101は、チャットメッセージの送信先となるキャラクタを選択する旨の指示が入力されたか否かを判断する(ステップS160)。
この指示は、プレーヤがタッチパネル14を介して、キャラクタ画像P2′に触れることにより入力することができる。
【0168】
ステップS160において、送信先キャラクタを選択する旨の指示が入力されたと判断した場合、CPU101は、チャットメッセージの送信先の端末装置1を示す送信先データをRAM103に記憶する(ステップS161)。
次に、CPU101は、RAM103に記憶されたチャットメッセージ及び送信先データを、店舗サーバ2に送信する(ステップS162)。
【0169】
ステップS160において、送信先キャラクタを選択する旨の指示が入力されていないと判断した場合、又は、ステップS162の処理を実行した場合、CPU101は、RAM103に記憶されたプレーヤ情報(図14参照)を参照し、所定のミッション終了条件を
満たしたか否かを判断する(ステップS163)。所定のミッション条件としては、例えば、ミッションをクリアすること、ギルドへ帰還すること、キャラクタの生命力が0になること等を挙げることができる。
【0170】
ミッションゲームを終了しないと判断した場合、ステップS150に処理を移す。一方、ミッションゲームを終了すると判断した場合には、本サブルーチンを終了する。
【0171】
次に、店舗サーバ2の処理について説明する。
まず、CPU201は、端末装置1から操作コマンドを受信したか否かを判断する(ステップS330)。操作コマンドを受信したと判断した場合、CPU201は、当該操作コマンドに応じて、RAM203に記憶されたプレーヤ情報を更新し(ステップS331)、プレーヤ情報を端末装置1に送信する(ステップS332)。この処理は、図27のステップS152に対応する処理である。
【0172】
次に、CPU201は、プレーヤ情報に基づいて、端末装置1の第1ディスプレイ11にゲーム画像を表示させる旨の表示コマンドを、端末装置1に送信する(ステップS333)。この処理は、図27のステップS154に対応する処理である。
【0173】
ステップS330において、操作コマンドを受信していないと判断した場合、又は、ステップS333の処理を実行した場合、CPU201は、プレーヤ情報を参照し、端末装置1の第1ディスプレイ11に表示されるゲーム画像に他のキャラクタを含むことになるか否かを判断する(ステップS334)。他のキャラクタを含むことになると判断した場合、CPU201は、チャットボタンを表示させる旨の表示コマンドを店舗サーバ2に送信する(ステップS335)。この処理は、図27のステップS154に対応する処理である。
【0174】
ステップS334において、同一ゲーム画像内に他のキャラクタを含まないと判断した場合、又は、ステップS335の処理を実行した場合、CPU201は、チャット実行コマンドを受信したか否かを判断する(ステップS336)。この処理は、図27のステップS157に対応する処理である。
チャット実行コマンドを受信したと判断した場合、CPU201は、ROM202に記憶されたチャットメッセージリストのなかから、所定数(例えば、3つ)のチャットメッセージを選択する。
【0175】
図29は、チャットメッセージリストの一例を示す図である。
最左欄には、チャットメッセージを識別するための4桁のナンバーと、各ナンバーに対応したチャットメッセージが格納されている。これは、最初のメッセージを示している。
その右側の欄には、最初のメッセージ1つについて、3つの第1応答メッセージが格納されている。さらに、その右側の欄には、第1メッセージ1つについて、3つの第2応答メッセージが格納されている。
最初のメッセージは、タッチパネル14を介してチャットボタン92に触れ、チャットを実行する旨の指示を入力した端末装置1の第1ディスプレイ11に表示されるメッセージであり(図30(b)参照)、第1応答メッセージは、最初のメッセージを受信した端末装置1の第1ディスプレイ11に表示されるメッセージである(図30(d)参照)。また、図中には示していないが、第2応答メッセージは、第1メッセージを受信した端末装置1の第1ディスプレイ11に表示されるメッセージである。
【0176】
ステップS337の処理を実行した後、CPU201は、ステップS337において選択したチャットメッセージを含むチャットウィンドウを表示させる旨の表示コマンドを端末装置1に送信する(ステップS338)。この処理は、図27のステップS154に対応する処理である。
【0177】
ステップS336において、チャット実行コマンドを受信していないと判断した場合、又は、ステップS338の処理を実行した場合、CPU201は、チャットメッセージ及び送信先データを受信したか否かを判断する(ステップS339)。この処理は、図27のステップS162に対応する処理である。
ステップS339において、チャットメッセージ及び送信先データを受信したと判断した場合、CPU201は、送信先データに基づいて、チャットメッセージの送信先となる端末装置1を特定し(ステップS340)、送信先の端末装置1に、チャットメッセージを表示させる旨の表示コマンドを送信する(ステップS341)。この処理は、図27のステップS154に対応する処理である。
【0178】
次に、CPU201は、RAM203に記憶されたプレーヤ情報(図14参照)を参照し、所定のミッション終了条件を満たしたか否かを判断する(ステップS342)。
所定のミッション終了条件を満たしていないと判断した場合、ステップS330の処理を戻し、所定のミッション終了条件を満たしたと判断した場合、本サブルーチンを終了する。
【0179】
図31は、センターサーバ3によって実行される伝記データ生成処理を示すフローチャートである。この処理は、本実施形態に係るゲームが開始された際に実行される処理である。まず、CPU301は、本実施形態に係るゲームを開始してからの経過時間を測定する計時処理を開始する(ステップS350)。この処理は、RAM303に、タイマをセットし、所定の周期で割込処理等を行って順次RAM303に記憶されるタイマ値をカウントアップすることにより経過時間を測定することとしてもよく、制御部300にタイマを設けることとしてもよい。センターサーバ3によって計時される経過時間によって、ゲーム上の時間軸が構成される。なお、このステップS350の処理にかえて、所定の周期でインターネットを通じて現時点の時刻を取得することとしてもよい。
【0180】
次に、CPU301は、ミッションのクリアに関する複数種類の要素からなる履歴データ(図13(b)参照)をRAM303に記憶したか否かを判断する(ステップS351)。なお、図15に示すサブルーチンのステップS123の処理を端末装置1が実行した際に、その端末装置1を操作するプレーヤに関するゲーム履歴が店舗サーバ2からセンターサーバ3に送信され、RAM303にゲーム履歴が記憶される。ステップS351においては、RAM303に新たに記憶したゲーム履歴に、ミッションのクリアに関する複数種類の要素からなるゲーム履歴が存在するか否かを判断するのである。
【0181】
次に、CPU301は、RAM303に記憶された履歴データ(図13(b)参照)に基づいて、ROM302に記憶された履歴データ評価テーブルを参照し、評価ポイントを決定する(ステップS352)。
図32は、履歴データ評価テーブルの一例を示す図である。
履歴データ評価テーブルにおいては、ミッションごとに、ゲーム履歴の要素と、評価ポイントとが対応付けられている。例えば、ミッション“AA”の場合、その時点のレベルが3以下であれば評価ポイントは1であり、レベルが3を超えれば評価ポイントは0である。従って、低いレベルでミッションをクリアした方が、評価が高いということになる。
また、所要時間が1時間以内であれば評価ポイントは1であり、1時間を超えると評価ポイントは0である。従って、短時間でミッションをクリアした方が、評価が高いということになる。また、ミッションへの参加人数が1であれば評価ポイントは1であり、参加人数が1を超えれば(2人以上であれば)評価ポイントは0である。従って、シングルミッションを選択した方が、マルチミッションを選択するより、評価が高いということになる。
【0182】
なお、図13(b)に示したゲーム履歴データに基づいて、図32に示す履歴データ評価テーブルを参照すると、プレーヤ“丁”のミッション“AA”の評価ポイントは2、ミッション“AB”の評価ポイントは1、ミッション“AC”の評価ポイントは2である。
【0183】
ステップS352の処理の後、CPU301は、評価ポイントに応じた評価メッセージ作成テーブルを参照し、RAM303に記憶されたゲーム履歴を用いて、評価メッセージを作成する(ステップS353)。
図33は、評価メッセージ作成テーブルの一例を示す図である。
評価メッセージ作成テーブルでは、ミッションごとに、評価ポイントが2以上である場合の評価メッセージと、評価ポイントが2未満である場合の評価メッセージとが格納されている。また、各評価メッセージは、ゲーム履歴の要素を入れる欄と、定型文とが交互に配列されており、各欄にゲーム履歴の要素を挿入することにより、評価メッセージを作成することができる。
【0184】
図13(b)に示したゲーム履歴データを用いて、図33に示す評価メッセージ作成テーブルを参照し、評価メッセージを作成すると、以下のようになる。
すなわち、プレーヤ“丁”のミッション“AA”についての評価ポイントは2であるから、評価メッセージは「“丁”は、“1人”で“レベル2”のとき、“2時間”で見事××に荷物を届けた。」というように、良い評価を表す評価メッセージとなる。
また、プレーヤ“丁”のミッション“AB”についての評価ポイントは1であるから、評価メッセージは「“丁”は、“3人”で“レベル11”のとき、“2時間”も要して何とか△△を倒し●●姫を護衛した。」というように、悪い評価を表す評価メッセージとなる。
ステップS353の処理を実行するとき、CPU301は、ゲーム履歴記憶手段としてのRAM303に記憶されたゲーム履歴ごとに、当該ゲーム履歴の複数種類の要素を用いて、ゲーム履歴に対応したゲーム結果についての評価メッセージを生成する評価メッセージ生成手段として機能する。
【0185】
ステップS353の処理の後、CPU301は、ステップS353において作成した評価メッセージを、ゲーム上の時間軸に応じて編集し、伝記データを生成する(ステップS354)。
例えば、ステップS35において、図13(b)に示したミッション“AA”〜“AE”について評価メッセージを作成した場合、ステップS354においては、これらの評価メッセージをゲーム上の時間軸に応じて編集するので、ミッション“AA”、“AC”、“AD”、“AE”、“AB”の順に評価メッセージが並ぶことになる。
ステップS354の処理を実行するとき、CPU301は、複数の評価メッセージをゲーム上の時間軸に応じて編集し、プレーヤのゲーム過程を表す伝記データを生成する伝記データ生成手段として機能する。
次に、CPU301は、伝記データをRAM303に記憶し(ステップS356)、ステップS351に処理を戻す。
【0186】
図34は、伝記画像を表示する際にカード販売機6及びセンターサーバ3によって実行される処理を示すフローチャートである。図35は、図34に示した処理が実行される際にカード販売機6のディスプレイ61に表示される伝記画像の一例を示す図である。
まず、CPU601は、IDカードリーダ616によって、IDカード8から、プレーヤのIDデータを読み取る(ステップS610)。
IDカードリーダ616によってIDカード8からIDデータを読み取ったCPU601は、通信用インターフェイス回路604により、専用線5を介して店舗サーバ2を経由し、そのIDデータに対応した伝記データを要求する旨の要求信号をセンターサーバ3に送信する(ステップS611)。
センターサーバ3のCPU301は、この要求信号を受信すると、RAM303に記憶されている伝記データ(図31のステップS356においてRAM303に記憶される伝記データ)のなかから、上記IDデータに対応した伝記データを抽出し、上記要求信号の送信元のカード販売機6に当該伝記データを送信する(ステップS370)。また、伝記データとともに、伝記データの内容を示す画像データをROM302から抽出し、伝記データとともに当該画像データを送信することとしてもよい。
【0187】
センターサーバ3から上記伝記データを受信したカード販売機6のCPU601は、当該伝記データに基づいて、描画処理部611により、ディスプレイ61に、図35(a)に示すような伝記画像を表示する(ステップS612)。このとき、描画処理部611は、伝記データを表す伝記画像を生成し、伝記画像を表示する伝記画像表示手段として機能する。
【0188】
図35(a)は、図34に示した処理が実行される際にカード販売機6のディスプレイ61に表示される伝記画像の一例を示す図である。
画面の上側には「丁の伝記」という画像が配置されている。また、画面左側には、伝記データを図表の形式で表す伝記画像が配置されている。具体的には、ミッションのクリアに関する評価メッセージと、ミッションをクリアした日時とが対応付けられて配置されている。上2段の評価メッセージは、良い評価を表す評価メッセージであり、最下段の評価メッセージは、悪い評価を表す評価メッセージである。また、画面の右側には、伝記データの内容を示す画像が配置されている。
【0189】
次に、プレーヤの操作により、評価メッセージを削除する旨の指示が入力されたか否かを判断する(ステップS613)。この指示は、プレーヤがカード販売機6の操作ボタン618を操作することにより入力することが可能である。評価メッセージを削除する旨の指示が入力されていないと判断した場合、本サブルーチンを終了する。
【0190】
一方、評価メッセージを削除する旨の指示が入力されたと判断した場合、CPU601は、評価メッセージの削除を要求する旨の要求信号をセンターサーバ3に送信する(ステップS614)。センターサーバ3のCPU301は、上記要求信号を受信すると、当該要求信号に基づいて評価メッセージをRAM303から消去する処理を行う(ステップS371)。このとき、CPU301は、プレーヤの操作に応じて、評価メッセージ生成手段としてのCPU301によって生成された評価メッセージを消去する評価メッセージ消去手段として機能する。
次に、CPU301は、ステップS371の処理結果に基づいて、RAM303に記憶された伝記データを更新し(ステップS372)、更新後の伝記データをカード販売機6に送信する(ステップS373)。センターサーバ3から更新後の伝記データを受信したカード販売機6のCPU601は、当該伝記データに基づいて、描画処理部611により、ディスプレイ61に、図35(b)に示すような伝記画像を表示する(ステップS615)。
【0191】
図35(b)は、図35(a)に示した伝記画像がカード販売機6のディスプレイ61に表示されているときに最下段の評価メッセージ(悪い評価を表す評価メッセージ)を削除する旨の指示が入力された場合にディスプレイ61に表示される伝記画像であり、最下段の評価メッセージが削除されている。
【0192】
以上、本実施形態のゲームシステムによれば、図35に示したように、複数の評価メッセージを含む伝記画像が表示されるため、伝記画像によってプレーヤのゲーム過程を把握することができる。その結果、優秀な成績を収めたプレーヤは、自分の伝記画像を繰り返し見て優越感や満足感を得ることができる。また、他のプレーヤは、そのゲーム結果を参考にしたり目標にしたりしてゲームを進めることができる。さらに、伝記データはプレーヤごとに生成されるため、初心者であっても自分のゲーム過程についての伝記データを表す伝記画像を見て楽しむことができる。
【0193】
また、本実施形態のゲームシステムは、プレーヤの操作に応じて、評価メッセージを消去する評価メッセージ消去手段を備えているため、図35に示したように、プレーヤ自身が満足することができない評価メッセージを消去することができる。従って、プレーヤ自身が納得することができる評価メッセージを作成するように促すことができ、プレーヤをよりゲームに熱中させることが可能となる。
【0194】
本実施形態においては、伝記画像をカード販売機6のディスプレイ61に表示する場合について説明したが、本発明は、この例に限定されるものではなく、例えば、端末装置1の第1ディスプレイ11又は第2ディスプレイ12に伝記画像を表示することとしてもよい。また、本発明のゲームシステムにおいては、プレーヤの操作に応じて、伝記画像や伝記データ等を、プレーヤが所持する記憶媒体(例えば、IDカード8等)にダウンロードし得るように構成されていてもよい。このようにした場合、各プレーヤが自分自身の伝記データを表す伝記画像を見せ合って楽しむことが可能になる。
【0195】
本実施形態では、店舗サーバ2のRAM203又はセンターサーバ3のRAM303がゲーム履歴記憶手段として機能し、店舗サーバ2のCPU201がゲーム履歴設定手段として機能し、センターサーバ3のCPU301が評価メッセージ生成手段、伝記データ生成手段及び評価メッセージ消去手段として機能し、カード販売機6の描画処理部611が伝記画像表示手段として機能する場合について説明したが、本発明はこの例に限定されるものではない。本発明を構成する各手段を、端末装置1、店舗サーバ2、センターサーバ3又はカード販売機6のいずれが備えるかについては適宜選択することが可能である。
【0196】
本実施形態では、複数の端末装置1と、複数の端末装置1と専用線5を介して通信可能に接続された店舗サーバ2と、複数の店舗サーバ2と通信回線4を介して接続されたセンターサーバ3とを備えたゲームシステムについて説明したが、本発明はこの例に限定されるものではない。例えば、単一のゲーム装置(端末装置)からなるゲームシステム、複数のゲーム装置(端末装置)が通信回線を介して接続されてなるゲームシステム、複数のゲーム装置(端末装置)とサーバとがインターネットを介して接続されてなるゲームシステム等に本発明を適用することが可能である。
【0197】
次に、本発明に係るゲームシステムの他の一例について説明する。
図36は、本発明に係るゲームシステムの他の一例の構成図である。
ゲームシステムは、複数の端末装置1010と、複数の端末装置1010と専用線1050を介して通信可能に接続された店舗サーバ1020と、複数の店舗サーバ1020と通信回線1040を介して通信可能に接続されたセンターサーバ1030とを備え、さらに、店舗サーバ1020と専用線1050を介して接続されたカード販売機1060を店舗ごとに1台備えている。なお、店舗Qには、ゲームA用の店舗サーバ1020と、ゲームB用の店舗サーバ1020とが設置されている。
【0198】
センターサーバ1030は、データベースサーバ1039と、複数のゲームサーバ1031、1032、・・・とを備えている。
データベースサーバ1039は、(1−1)各プレーヤに付与されるIDデータごとのデータ管理、(1−2)ゲーム開始時におけるプレーヤの認証、(1−3)ゲームデータの送信処理を行う。
【0199】
具体的に、データベースサーバ1039は、上記(1−1)として、例えば、プレーヤごとに付与されるIDデータ、プレーヤの認証時に用いられるパスワード、プレーヤが行ったゲームの種別、ゲームデータ等を管理(記憶、設定、更新等)を行う。また、ゲームデータには、例えば、ゲームの進行状態(キャラクタ固有データ等)、プレーヤが操作するキャラクタ、当該キャラクタのレベル値や能力値、能力値の増減値等が含まれる。
【0200】
また、データベースサーバ1039は、上記(1−2)として、例えば、IDデータと、パスワードとを用いて、プレーヤの認証を行い、ゲームへの参加を許可する。
さらに、データベースサーバ1039は、上記(1−3)として、例えば、プレーヤのIDデータに基づいて、上記ゲームデータのなかから、キャラクタのデータを端末装置1に送信する。
【0201】
ゲームサーバ1031、1032、・・・は、本実施形態に係るゲームシステムにおいて実行可能なゲームごとに対応して設置されるものである。なお、これら複数のゲームサーバのうちの1つが、本実施形態に係るゲームに対応するゲームサーバである。
ゲームサーバ1031、1032、・・・(以下、ゲームサーバ1031等ともいう)は、(2−1)異なる店舗に設置された端末装置1010間のマッチング処理、(2−2)マッチング後のデータの送受信に関する交通整理を行う。
【0202】
具体的に、ゲームサーバ1031等は、上記(2−1)として、或るプレーヤが端末装置1010を操作してゲームに参加したときに、他のプレーヤが参加しているか否かを判断する。そして、他のプレーヤが参加していると判断した場合、そのプレーヤが操作する端末装置1010とのマッチングを行う。一方、他のプレーヤが参加していないと判断した場合には、CPUプレーヤを設定する。CPUプレーヤを設定する場合、店舗サーバ1020をCPUプレーヤとして設定してもよく、センターサーバ1030(例えば、ゲームサーバ1031等)をCPUプレーヤとして設定してもよい。
【0203】
また、ゲームサーバ1031等は、上記(2−2)として、上記(2−1)のマッチング処理によってマッチングした端末装置1間におけるデータの送受信に関する交通整理を行う。例えば、ゲームサーバ1031等は、店舗Pの店舗サーバ(ゲームA用)1020に接続された端末装置1から受信したデータを、店舗Qの店舗サーバ(ゲームA用)1020に接続された端末装置1に送信する。このように、この実施形態に係る店舗サーバ1020は、センターサーバ1030からのデータしか直接に受信することはなく、店舗サーバ1020間では、直接にデータの送受信を行うことはない。
【0204】
店舗サーバ1020は、ルータ1070を介してセンターサーバ1030と接続される。ルータ1070は、所定のルーティングテーブルを有している。
図中に示す店舗Qのように、同一店舗内に複数の店舗サーバ1020が設置される場合、ルータ1070は、センターサーバ1030からゲームデータ等を受信すると、ルーティングテーブルを参照して、送信先の端末装置1010と専用線1050を介して接続された店舗サーバ1020に対して当該ゲームデータを送信する。
また、同一店舗内に設置された複数の店舗サーバ1020の夫々に接続された端末装置1010間でデータの送受信を行う場合、ルータ1070は、端末装置1010から店舗サーバ1020を経由してゲームデータ等を受信すると、ルーティングテーブルを参照して、送信先の端末装置1010と専用線1050を介して接続された店舗サーバ1020に対して当該ゲームデータを送信する。
【0205】
店舗サーバ1020は、(3−1)センターサーバ1030と端末装置1010との間又は
同一店舗内に設置された複数の店舗サーバ1020の夫々に接続された端末装置1010間におけるデータの送受信に関する交通整理、(3−2)端末装置1へのアプリケーションのダウンロードを行う。
【0206】
具体的に、店舗サーバ1020は、上記(3−1)として、センターサーバ1030と端末装置1010との間におけるゲームデータ等の送受信に関する交通整理を行う。ただし、送信先の端末装置1010が同じ店舗サーバ1020に接続されている場合又は同一店舗内に設置された別の店舗サーバ1020に接続されている場合には、センターサーバ1030にゲームデータ等を送信せずに、端末装置1010に対してゲームデータ等を送信する。
【0207】
また、店舗サーバ1020は、上記(3−2)として、センターサーバ1030からダウンロードを要求する旨の要求信号を端末装置1010から受信したタイミングで、その端末装置1010に対してアプリケーションをダウンロードする。アプリケーションには、ゲーム内容に係る各種データ(例えば、画像データ等)及びプログラムと、端末装置1010が備える入力手段(例えば複数の入力スイッチ等、図示せず)にゲーム上の機能を割り付けるボード用プログラムとが含まれる。また、アプリケーションのダウンロードは、店舗サーバ1020から行うことに限定されず、センターサーバ1030から行うとしてもよい。
【0208】
端末装置1010は、専用線1050を介して店舗サーバ1020と接続される。
端末装置1010は(4−1)アプリケーションのダウンロード、(4−2)ゲームの進行を行う。
具体的に、端末装置1010は、上記(4−1)として、電源が投入されると、店舗サーバ1020にアプリケーションのダウンロードを要求する旨の要求信号を送信し、アプリケーションのダウンロードを行う。ダウンロードされたアプリケーションは端末装置1010内のRAM等の一時記憶可能な領域に記憶される。
また、端末装置1010は、上記(4−2)として、ダウンロードしたアプリケーションを用いて、ゲームの進行を行う。ゲームの進行は以下のようにして行う。
端末装置1010は、ゲーム開始時にデータベースサーバ1039より各プレーヤに付与されるIDデータごとのデータを受信する。ゲームの進行中には、同一ゲーム内の端末装置1010と他の端末装置1010とのデータは、店舗サーバ1020を介してセンターサーバ1030経由で送受信される。ただし、他の端末装置1が同じ店舗サーバ1020に接続されている場合又は同一店舗内に設置された別の店舗サーバ1020に接続されている場合には、センターサーバ1030にゲームデータ等を送信せずに、端末装置1010に対してゲームデータ等を送信する。ゲーム終了時には、データベースサーバ1039へ、ゲーム中に更新されたゲームデータ、又は、ゲーム結果自体を送信する。
なお、ゲームの進行は、端末装置1010に限らず、店舗サーバ1020で行うとしてもよい。
【0209】
カード販売機1060は、店舗サーバ1020を介してセンターサーバ1030と通信可能である。カード販売機1060は、プレーヤが行う個人情報の入力操作を受け付け、IDデータを記憶したIDカードの販売を行う。IDカードは、ゲームを開始する際に使用されるものであり、端末装置1010が備えるIDカードリーダによってIDデータが読み取られる。
【0210】
この実施形態において、センターサーバ1030のデータベースサーバ1039が備えるRAMは、複数種類の要素からなるプレーヤのゲーム履歴を複数記憶することが可能なゲーム履歴記憶手段として機能する。
センターサーバ1030のゲームサーバ1031等が備えるCPUは、プレーヤのゲーム結果に基づいて、複数種類の要素からなるゲーム履歴を設定し、当該ゲーム履歴をゲーム上の時間に対応付けて、データベースサーバ1039のRAM(ゲーム履歴記憶手段)に記憶するゲーム履歴設定手段として機能する。
センターサーバ1030のゲームサーバ1031等が備えるCPUは、データベースサーバ1039のRAM(ゲーム履歴記憶手段)に記憶されたゲーム履歴ごとに、当該ゲーム履歴の複数種類の要素を用いて、当該ゲーム履歴に対応したゲーム結果についての評価メッセージを生成する評価メッセージ生成手段として機能する。
センターサーバ1030のゲームサーバ1031等が備えるCPUは、上記評価メッセージ生成手段によって生成された複数の評価メッセージをゲーム上の時間軸に応じて編集し、プレーヤのゲーム過程を表す伝記データを生成する伝記データ生成手段として機能する。
端末装置1010が備える第1描画処理部は、上記伝記データ生成手段によって生成された伝記データを表す伝記画像を生成し、当該伝記画像を第1ディスプレイに表示する伝記画像表示手段として機能する。
【0211】
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、各手段等の具体的構成は、適宜設計変更可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0212】
【図1】本発明に係るゲームシステムの構成図である。
【図2】1つの店舗に設置された8台の端末装置1とカード販売機6との外観を示す斜視図である。
【図3】端末装置1の外観を示す斜視図である。
【図4】端末装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図5】店舗サーバ2のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図6】センターサーバ3のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図7】カード販売機6のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図8】本実施形態のゲームシステムにおけるゲームプレイの流れを示す図である。
【図9】カード販売機6、店舗サーバ2及びセンターサーバ3におけるIDカード発行までの処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】プレーヤ参加情報を示す図である。
【図11】店舗サーバ2によるデータの送受信処理の内容を説明するための図である。
【図12】端末装置1、店舗サーバ2及びセンターサーバ3におけるゲーム開始までの処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】履歴データの一例を示す図である。
【図14】プレーヤ情報の一例を示す図である。
【図15】端末装置1によって実行されるゲーム実行処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図16】図15に示したフローチャートのステップS120において呼び出されて端末装置1によって実行されるギルド実行処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図17】図16に示したサブルーチンが実行される際に端末装置1の第1ディスプレイ11に表示される画像を模式的に示す図である。
【図18】図16に示したフローチャートのステップS131において呼び出されて端末装置1によって実行されるミッション参照/受諾処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図19】端末装置1によって実行される図18に示したサブルーチンに対応して、店舗サーバ2によって実行される処理を示すフローチャートである。
【図20】ミッション一覧データを示す図である。
【図21】図18に示したサブルーチンが実行される際に端末装置1の第1ディスプレイ11に表示される画像を模式的に示す図である。
【図22】図16に示したフローチャートのステップS133において呼び出されて端末装置1によって実行される掲示板使用処理と、この処理に対応して店舗サーバ2によって実行される処理とを示すフローチャートである。
【図23】メッセージリストの一例を示す図である。
【図24】図22に示した処理が実行される際に端末装置1の第1ディスプレイ11に表示される画像を模式的に示した図である。
【図25】図16に示したフローチャートのステップS135において呼び出されて端末装置1によって実行される報酬支払処理と、この処理に対応して店舗サーバ2において実行される処理とを示すフローチャートである。
【図26】報酬決定テーブルの一例を示す図である。
【図27】図15に示したフローチャートのステップS121において呼び出されて端末装置1によって実行されるミッションゲーム実行処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図28】端末装置1によって実行される図27に示したサブルーチンに対応して、店舗サーバ2によって実行される処理を示すフローチャートである。
【図29】チャットメッセージリストの一例を示す図である。
【図30】図27及び図28に示した処理が実行されることにより端末装置1の第1ディスプレイ11に表示される画像の一例を示す図である。
【図31】センターサーバ3によって実行される伝記データ生成処理を示すフローチャートである。
【図32】履歴データ評価テーブルの一例を示す図である。
【図33】評価メッセージ作成テーブルの一例を示す図である。
【図34】伝記画像を表示する際にカード販売機6及びセンターサーバ3によって実行される処理を示すフローチャートである。
【図35】図34に示した処理が実行される際にカード販売機6のディスプレイ61に表示される伝記画像の一例を示す図である。
【図36】本発明に係るゲームシステムの他の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
【0213】
1 端末装置
2 店舗サーバ
3 センターサーバ
4 通信回線
5 専用線
6 カード販売機
8 IDカード
10 筐体
11 第1ディスプレイ
12 第2ディスプレイ
13、63 スピーカ
14 タッチパネル
15、615 コイン投入口
16 IDカード挿入口
18 操作台
100、200、300、600 制御部
101、201、301、601 CPU
102、202、302、602 ROM
103、203、303、603 RAM
104、204、304、604 通信用インターフェイス回路
111 第1描画処理部
112 第2描画処理部
113、613 音声再生部
114 操作入力部
115、615 コインセンサ
116、616 IDカードリーダ
118a 攻撃用ボタン
118b 防御用ボタン
118c 魔法使用ボタン
119 操作レバー
205 インターフェイス回路群
611 描画処理部
617 IDカード払出装置
618 操作ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも複数の端末装置とサーバとが通信回線を介して接続されてなり、
複数のプレーヤの夫々が各端末装置を操作して行うゲームを実行可能なゲームシステムであって、
複数種類の要素からなるプレーヤのゲーム履歴を複数記憶することが可能なゲーム履歴記憶手段と、
プレーヤのゲーム結果に基づいて、複数種類の要素からなるゲーム履歴を設定し、当該ゲーム履歴をゲーム上の時間に対応付けて上記ゲーム履歴記憶手段に記憶するゲーム履歴設定手段と、
上記ゲーム履歴記憶手段に記憶されたゲーム履歴ごとに、当該ゲーム履歴の複数種類の要素を用いて、当該ゲーム履歴に対応したゲーム結果についての評価メッセージを生成する評価メッセージ生成手段と、
上記評価メッセージ生成手段によって生成された複数の評価メッセージをゲーム上の時間軸に応じて編集し、プレーヤのゲーム過程を表す評価メッセージ群を生成する評価メッセージ群生成手段と、
上記評価メッセージ群生成手段によって生成された評価メッセージ群を表す評価メッセージ群から構成される画像を生成し、当該評価メッセージ群から構成される画像を表示する表示手段と
を備えたことを特徴とするゲームシステム。
【請求項2】
プレーヤの操作に応じて、前記評価メッセージ生成手段によって生成された評価メッセージを消去する評価メッセージ消去手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のゲームシステム。
【請求項3】
プレーヤに対して、クリアすべき条件を設定する条件設定手段と、
プレーヤが条件をクリアしたか否かを判断する条件達成成否判断手段とを備え、
前記ゲーム履歴設定手段は、プレーヤが条件をクリアしたと前記条件達成成否判断手段によって判断された際、当該条件をクリアした結果に基づいて、複数種類の要素からなるゲーム履歴を設定し、当該ゲーム履歴をゲーム上の時間に対応付けて前記ゲーム履歴記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1又は2に記載のゲームシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【公開番号】特開2006−14954(P2006−14954A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−196033(P2004−196033)
【出願日】平成16年7月1日(2004.7.1)
【出願人】(598098526)アルゼ株式会社 (7,628)
【Fターム(参考)】