説明

ゲームシステム

【課題】複数のユーザが同時に楽しむことができる、楽曲情報を用いたゲームシステムを提供することを課題とする。
【解決手段】サーバの管理手段は、複数のカード情報を複数の端末に割り当て、第1の端末及び第2の端末に割り当てた第1のカード情報及び第2のカード情報を管理する。サーバの判定手段は、第1の端末が第2のカード情報の中から選択した選択カード情報と一致する適合カード情報が第1のカード情報の中にあるか判定する。第1の端末は、判定手段が指示する音声情報をサーバから取得して再生する。適合カード情報がある場合、判定手段は選択カード情報に対応する楽曲部分情報の再生を第1の端末に指示し、管理手段は適合カード情報及び選択カード情報の割り当てを解除する。適合カード情報がない場合、判定手段は所定の音声情報の再生を第1の端末に指示し、管理手段は選択カード情報の割り当てを第1の端末に変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介して接続された複数の無線端末を用いたゲームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワークに接続されたパソコンや、携帯電話などを用いた娯楽システムが提供されている。娯楽システムがユーザに提供するサービスは、ゲーム、カラオケ、あるいは楽曲の作成など、様々である。
【0003】
たとえば、非特許文献1には、インターネットに接続されたパソコンを用いて、ユーザがトランプゲームを楽しむことができるゲームシステムが開示されている。非特許文献1が開示するゲームシステムでは、遠隔地に居住するユーザ同士であっても、いつでもトランプゲームに参加できるとともに、トランプゲームに参加している他のユーザとチャットなどを楽しむことも可能である。
【0004】
また、ネットワークに接続されたパソコンを用いて、カラオケを楽しむことができるシステムが非特許文献2に開示されている。具体的には、カラオケ用サーバがカラオケ用の楽曲情報をユーザPCにストリーミング送信する。そして、ユーザは、ユーザPCで再生される楽曲情報に合わせて歌を歌うことによって音声情報を入力する。カラオケ用サーバは、ユーザPCから音声情報を受信し、受信した音声情報に基づいてカラオケの採点などの処理を行う。
【0005】
また、非特許文献3は、P2P(ピアツーピア)接続を用いて、離れた場所で楽器を演奏している複数のユーザをリアルタイムで共演させることができるシステムを開示している。また、非特許文献3が開示するシステムは、ユーザの演奏を録音する録音機能を有している。このため、非特許文献3が開示するシステムを利用するユーザは、各ユーザの演奏を録音した演奏情報に対して、ミキシング等の処理を施して楽曲を作成することができる。
【0006】
【非特許文献1】“Yahoo!ゲーム−無料ゲーム−大富豪−”、[平成19年6月15日検索]、インターネットURL<http://games.yahoo.co.jp/games/login.html?page=mm>
【非特許文献2】“カラオケが月額630円で歌い放題![パソカラホーダイ]”、[平成19年6月15日検索]、インターネットURL<http://www.music-eclub.com/pasokara/>
【非特許文献3】“WIRED VISION 世界中の「在宅ミュージシャン」とリアルタイムで共演”、[平成19年5月29日検索]、インターネットURL<http://wiredvision.jp/news/200705/2007051622.html>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したように、非特許文献1が開示するゲームシステムでは、遠隔地に居住する複数のユーザ同士が従来のトランプゲームを楽しむことを可能にしている。しかし、非特許文献1が開示するゲームシステムは、従来のトランプゲームをネットワーク上で再現したものにとどまっている。
【0008】
また、非特許文献2が開示するシステムは、ユーザが自宅にいながら最新の楽曲情報などのカラオケを楽しむことを可能にしている。しかし、非特許文献2が開示するシステムでは、PCに接続できるマイクの数に限りがあるため、音声情報を入力できるユーザの人数も限定される。このため、同じ場所に集合した複数のユーザが、同時にカラオケを楽しむことが難しいという問題があった。
【0009】
また、非特許文献3が開示するシステムは、楽器の演奏能力を有する複数のユーザが使用することが前提となっている。このため、楽器の演奏能力を有していないユーザが上記の非特許文献1が開示するシステムを用いて、楽曲を作成または合奏をすることは非常に困難であるという問題があった。
【0010】
そこで、本発明は前記問題点に鑑み、複数のユーザが同時に楽しむことができる、楽曲情報を用いたゲームシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、複数の端末と、サーバとがネットワークで接続されたゲームシステムであって、前記サーバは、楽曲情報の一部を抽出した楽曲部分情報を生成し、各端末は、前記楽曲部分情報を所定の規則に基づいて再生することを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のゲームシステムにおいて、前記複数の端末は、第1の端末と第2の端末とを含み、前記サーバは、楽曲部分情報が各々に対応付けられた複数のカード情報を各端末に割り当て、前記第1の端末に割り当てられた一つ以上のカード情報を第1のカード情報とし、前記第2の端末に割り当てられた一つ以上のカード情報を第2のカード情報として管理する管理手段と、前記第2のカード情報のうちいずれか一つを選択カード情報として選択することを前記第1の端末に指示する指示手段と、前記第1の端末から前記選択カード情報を選択した通知を受けた場合、前記第1のカード情報の中に、前記選択カード情報と一致する適合カード情報があるかどうかを判定し、前記適合カード情報があると判定した場合、前記選択カード情報に対応付けられた楽曲部分情報を前記音声情報として再生することを前記第1の端末に指示する判定手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項2に記載のゲームシステムにおいて、前記適合カード情報があると前記判定手段が判定した場合、前記管理手段は、前記第1の端末に対する前記適合カード情報の割り当てと、前記第2の端末に対する前記選択カード情報の割り当てとを解除することを特徴とする。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項3に記載のゲームシステムにおいて、前記適合カード情報がないと前記判定手段が判定した場合、前記判定手段は、所定の音声情報を前記音声情報として再生することを前記第1の端末に指示し、前記管理手段は、前記選択カード情報の割り当てを前記第2の端末から前記第1の端末に変更することを特徴とする。
【0015】
請求項5記載の発明は、請求項2ないし請求項4のいずれかに記載のゲームシステムにおいて、前記複数のカード情報には、前記楽曲部分情報がそれぞれ対応付けられており、前記判定手段は、前記選択カード情報と、前記第1のカード情報のうちいずれか一つのカード情報とに、同一の楽曲部分情報が対応付けられている場合、前記いずれか一つのカード情報が前記適合カード情報であると判定する手段、を含むことを特徴とする。
【0016】
請求項6記載の発明は、請求項5に記載のゲームシステムにおいて、前記複数のカード情報の数は奇数であり、特定の楽曲部分情報が、前記複数のカード情報のうち一つのカード情報だけに対応付けられていることを特徴とする。
【0017】
請求項7記載の発明は、請求項2ないし請求項4のいずれかに記載のゲームシステムにおいて、前記複数のカード情報には、前記楽曲部分情報がそれぞれ対応付けられており、前記判定手段は、前記選択カード情報に対応付けられた楽曲部分情報と、前記第1のカード情報のうちいずれか一つのカード情報に対応付けられた楽曲部分情報とが、同一の楽曲情報から抽出されている場合、前記いずれか一つのカード情報が前記適合カード情報であると判定する手段、を含むことを特徴とする。
【0018】
請求項8記載の発明は、請求項7に記載のゲームシステムにおいて、前記複数のカード情報の数は奇数であり、特定の楽曲情報から抽出された楽曲部分情報が、前記複数のカード情報のうち一つのカード情報だけに対応付けられていることを特徴とする。
【0019】
請求項9記載の発明は、請求項2ないし請求項8のいずれかに記載のゲームシステムにおいて、前記管理手段は、さらに、前記カード情報を各端末に割り当てる際に、各カード情報に対応付けられた楽曲部分情報を各端末に送信する送信手段、を含むことを特徴とする。
【0020】
請求項10記載の発明は、請求項2ないし請求項8のいずれかに記載のゲームシステムにおいて、前記判定手段は、さらに、前記適合カード情報があると判定した場合、前記選択カード情報に対応付けられた楽曲部分情報を前記第1の端末に送信する送信手段、を含むことを特徴とする。
【0021】
請求項11記載の発明は、請求項1に記載のゲームシステムにおいて、前記楽曲部分情報は、ユーザが担当する音声パートに対応する旋律情報を区分した区分旋律情報であり、前記サーバは、前記区分旋律情報と、伴奏情報とを各端末に設定する設定手段と、各端末で再生される前記伴奏情報および前記区分旋律情報の再生タイミングを同期させる同期手段と、を備え、各端末は、設定された前記伴奏情報と前記区分旋律情報とを同期再生させる再生手段と、前記再生手段が前記区分旋律情報を再生する前に、前記区分旋律情報が再生されることをユーザに通知する通知手段と、を備えることを特徴とする。
【0022】
請求項12記載の発明は、請求項11に記載のゲームシステムにおいて、前記区分旋律情報は、前記旋律情報に連続して記録されている複数の演奏音符で構成されていることを特徴とする。
【0023】
請求項13記載の発明は、請求項11に記載のゲームシステムにおいて、前記区分旋律情報は、前記旋律情報に記録されている時間情報に基づいて区分されていることを特徴とする。
【0024】
請求項14記載の発明は、請求項11ないし請求項13のいずれかに記載のゲームシステムにおいて、前記設定手段は、前記区分旋律情報に対応する歌詞情報を各端末に設定する手段、を含み、各端末は、さらに、前記再生手段が前記区分旋律情報を再生する際に、前記歌詞情報を表示する表示手段、を備えることを特徴とする。
【0025】
請求項15記載の発明は、請求項1に記載のゲームシステムにおいて、各端末は、前記楽曲部分情報を再生する再生手段と、ユーザが入力する操作情報と前記楽曲情報に記録された時刻情報とに基づいて、前記楽曲部分情報の再生開始時刻を指定する指定手段と、を備え、前記サーバは、各端末に対して前記楽曲部分情報を設定する設定手段と、前記指定手段によって指定された前記楽曲部分情報の再生開始時刻が、前記楽曲部分情報に記録されている再生開始時刻と一致するかどうかを判定する判定手段と、を備えることを特徴とする。
【0026】
請求項16記載の発明は、請求項15に記載のゲームシステムにおいて、前記各端末は、さらに、前記ユーザが前記操作情報を入力することが可能な時間を制限する時間制限手段、を備えることを特徴とする。
【0027】
請求項17記載の発明は、請求項15または請求項16に記載のゲームシステムにおいて、前記楽曲部分情報は、前記楽曲情報に記録されている時間情報に基づいて、前記楽曲情報を区分した区分楽曲情報であることを特徴とする。
【0028】
請求項18記載の発明は、請求項15または請求項16に記載のゲームシステムにおいて、前記楽曲情報は、所定の旋律情報を有しており、前記楽曲部分情報は、前記所定の旋律情報に連続して記録されている複数の演奏音符に基づいて、前記楽曲情報を区分した区分楽曲情報であることを特徴とする。
【0029】
請求項19記載の発明は、請求項15または請求項16に記載のゲームシステムにおいて、前記楽曲情報は、演奏パートに対応する複数の演奏情報で構成されており、前記楽曲部分情報は、前記楽曲情報に記録されている時間情報に基づいて、各演奏情報を区分した区分演奏情報であることを特徴とする。
【0030】
請求項20記載の発明は、請求項15または請求項16に記載のゲームシステムにおいて、前記楽曲情報は、演奏パートに対応する複数の演奏情報で構成されており、前記楽曲部分情報は、前記演奏情報に連続して記録されている複数の演奏音符に基づいて、各演奏情報を区分した区分演奏情報であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、サーバの管理手段は、楽曲情報から抽出された楽曲部分情報を複数のカード情報に対応付けるとともに、複数のカード情報を各端末に割り当てる。第1の端末は、サーバの指示手段からの指示に基づいて、第2の端末に割りあてられた第2のカード情報のうちいずれか一つを選択カード情報として選択する。サーバの判定手段は、第1の端末に割り当てられた第1のカード情報の中から、選択カード情報と一致する適合カード情報あるかどうかを判定する。適合カード情報がある場合、第1の端末は、適合カード情報に対応付けられた楽曲部分情報を再生し、適合カード情報がない場合、第1の端末は、適合カード情報がなかったことを意味する所定の音声情報を再生する。これにより、本発明に係るゲームシステムは、様々な楽曲情報を用いた音楽カードゲームを提供することができる。
【0032】
また、本発明によれば、サーバの設定手段は、音声パートに対応する旋律情報から、複数の演奏音符で構成されるフレーズ等で区分した区分旋律情報を生成し、生成した区分旋律情報を各端末に割り当てる。各端末は、伴奏情報および区分旋律情報を同期再生させる。また、各端末は、割り当てられた区分旋律情報を再生する前に、区分旋律情報を再生することをユーザに通知する。これにより、各端末のユーザは、次のフレーズの担当であることを認識し、再生される区分旋律情報に基づいた歌を歌う。これにより、本発明に係るゲームシステムは、複数のユーザが一つの楽曲情報を利用して、同時にカラオケを楽しむことができるカラオケゲームを提供することができる。
【0033】
また、本発明によれば、サーバの設定手段は、演奏情報をフレーズなどで区分した区分演奏情報を生成し、各端末に割り当てる。各端末の指定手段は、割り当てられた区分演奏情報に記述された再生開始時刻を、ユーザが入力する操作情報と楽曲情報に記述された時刻情報とに基づいて指定する。サーバの判定部は、指定手段によって指定された区分演奏情報の再生開始時刻と、区分演奏情報に記録されている再生開始時刻とが一致するか判定する。これにより、楽器を演奏できないユーザであっても、演奏パートの各フレーズに対応した区分演奏情報の再生開始時刻を指定して楽曲情報を構成することができるため、通常の楽曲合奏とは異なる方法で、楽曲の作成を楽しむことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
{第1の実施の形態}
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係るゲームシステムの全体構成図である。図1に示すゲームシステムは、複数の無線端末10,10・・・と、ゲームサーバ20とによって構成される。
【0035】
複数の無線端末10,10・・・のうちの1台は、ホスト端末10Hとして設定されている。ホスト端末10Hを除く無線端末10は、クライアント端末10Cとして動作する。つまり、図1に示すゲームシステムは、1台のホスト端末10Hと、3台のクライアント端末10C1,10C2,10C3と、ゲームサーバ20とによって構成されている。
【0036】
以下の説明において、ホスト端末10Hとクライアント端末10Cとを特に区別せず、共通の機能、性質を説明するときには、無線端末10と総称することとする。また、各クライアント端末10C1〜10C3を特に区別せず、共通の機能、性質を説明するときには、クライアント端末10Cと総称することとする。
【0037】
ホスト端末10Hおよびクライアント端末10Cは、ゲーム進行時におけるカード情報の選択、およびカード情報に対応付けられた区分楽曲情報の再生という点では同じ役割を有する端末であるが、システムの動作を設定する役割などが異なる。
【0038】
また、ホスト端末10Hおよびクライアント端末10Cは、ユーザが手に持って操作可能な無線端末である。図1に示す例であれば、1人のユーザがホスト端末10Hを持ち、3人のユーザがクライアント端末10C1〜10C3をそれぞれ持って操作を行う。また、図1に示すゲームシステムにおいて、各無線端末10のユーザは、同じ場所に集合して操作してもよいし、それぞれの自宅などで操作してもよい。
【0039】
ゲームサーバ20は、図1に示すゲームシステムで利用可能なゲームの進行を制御するサーバである。ゲームサーバ20は、ゲーム開始前に、各無線端末10にカード情報を割り当てる。ゲームサーバ20は、ゲームの進行に応じて、各無線端末10に割り当てるカード情報を変更する。また、ゲームサーバ20は、複数の楽曲情報と、楽曲情報を区分した区分楽曲情報とを保持している。
【0040】
次に、本実施の形態に係る無線端末10の構成について説明する。
【0041】
図2は、無線端末10のブロック図である。つまり、ホスト端末10Hとクライアント端末10Cに共通の機能ブロック図である。無線端末10は、モニタ101と、操作部102と、スピーカ103と、記憶部104と、無線部105と、制御部110とを備える。
【0042】
制御部110は、CPUやRAMなどを備え、無線端末10の全体制御を行う。また、制御部110は、カード選択部111と、音楽再生部112とを備えている。カード選択部111は、ゲーム進行時において、他の端末に割り当てられているカード情報に対応したカード画像をモニタ101に表示させ、表示されたカード画像のうち一つをユーザに選択させる。音楽再生部112は、ゲームサーバ20から送信される再生指示に基づいて、区分楽曲情報DSIあるいは効果音を再生する。音楽再生部112が再生する区分楽曲情報DSIは、スピーカ103から出力される。
【0043】
モニタ101は、自端末に割り当てられたカード情報の表示、あるいは他の無線端末10に割り当てられたカード情報に対応するカード画像の表示など、各種の情報表示に用いられる。また、モニタ101は、タッチパネル式ディスプレイであってもよい。この場合、操作部102は、モニタ101にソフトウェアキーとして表示される。
【0044】
操作部102は、テンキーなどの複数のボタンで構成される。各無線端末10のユーザは、操作部102を操作して、カード画像を選択する際に入力される選択情報や、設定情報などの各種の操作情報を入力する。
【0045】
記憶部104は、ゲームサーバ20から送信されるカード情報CIや、カード情報CIに対応付けられた区分楽曲情報DSIなどを格納する。また、無線部105は、ゲームサーバ20と無線通信を行う。
【0046】
次に、本実施の形態に係るゲームサーバ20の構成について説明する。
【0047】
図3は、ゲームサーバ20のブロック図である。ゲームサーバ20は、カードマスタ記憶部201と、楽曲情報記憶部202と、通信部203と、制御部210とを備える。
【0048】
制御部210は、CPUやRAMなどを備え、ゲームサーバ20の全体制御を行う。また、制御部210は、カード管理部211と、判定部212とを備えている。カード管理部211は、カードマスタ情報MIを管理する。カードマスタ情報MIは、カード情報ごとに付与された固有のIDと、カード情報の割り当て先の無線端末の識別情報および区分楽曲情報DSIなどとを対応付けたテーブルである。判定部212は、ゲーム進行時において、ある無線端末10に割り当てられたカード情報CIと、ある無線端末が選択したカード情報CIとが一致するかどうかを判定する。
【0049】
カードマスタ記憶部201は、カード管理部211が生成したカードマスタ情報MIを保持する。また、楽曲情報記憶部202は、楽曲情報SIと、楽曲情報SIの一部を抽出した区分楽曲情報DSIを保存している。
【0050】
通信部203は、インターネット30を介して接続する各無線端末10との間で、TCP/IPなどのプロトコルを利用してデータの送受信を行う。
【0051】
次に、楽曲情報SIと区分楽曲情報DSIとの関係について説明する。
【0052】
楽曲情報SIとは、複数の演奏パートに対応した演奏情報の集合である。演奏情報とは、各楽器の演奏音に関する情報を記述した情報のことである。演奏情報としては、例えば、MIDIデータなどを利用することができる。つまり、演奏情報は、楽譜情報を含んでいる。なお、演奏情報に記述される演奏音とは、発音する音の音階や音の長さなどを示した演奏音符に対応する情報のことを指す。
【0053】
なお、音楽再生部112は、楽曲情報SIに含まれる演奏情報に従って、楽曲情報SIを再生することが可能である。演奏情報としてMIDIデータを利用する場合、音楽再生部112は、MIDI音源データを有している。
【0054】
区分楽曲情報DSIとは、楽曲情報SIに記録されている時間情報に基づいて楽曲情報SIの一部を抽出した情報のことである。
【0055】
ここで、図4を用いて、楽曲情報SIと区分楽曲情報DSIとの関係について説明する。図4は、楽曲情報SIと区分楽曲情報DSIとの時間的な関係を示す概念図である。図4では、各楽曲情報の再生先頭位置を基準時刻(t=0)としている。なお、以下の説明において、楽曲情報を総称する際に「楽曲情報SI」と記載し、区分楽曲情報を総称する際に「区分楽曲情報DSI」と記載することとする。
【0056】
楽曲情報Aを例にして説明すると、区分楽曲情報Aaは、t=0からt=t1までの楽曲情報Aに対応していることがわかる。また、区分楽曲情報Abは、t=t5からt=t7までの楽曲情報Aに対応していることがわかる。
【0057】
同様に、区分楽曲情報Baは、t=t2からt=t4までの楽曲情報Bに対応する。区分楽曲情報Bbは、t=t8からt=t9までの楽曲情報Bに対応する。また、区分楽曲情報Caは、t=t3からt=t6までの楽曲情報Cに対応する。
【0058】
このように、区分楽曲情報DSIは、楽曲情報SIの時間情報を用いて抽出することができる。すなわち、区分楽曲情報DSIは、決められた時間条件で抽出された演奏情報の集合である。
【0059】
なお、区分楽曲情報DSIを、楽曲情報SIにおける特定のフレーズを指定することで抽出してもよい。たとえば、楽曲情報Aにおいて、主旋律のパートの演奏情報に記述されたフレーズ(複数の演奏音)に対応する楽曲情報Aを区分楽曲情報Aaとして抽出してもよい。たとえば、主旋律パートの演奏情報において、前奏に対応するフレーズを指定する場合などが考えられる。
【0060】
次に、本実施の形態のゲームシステムの処理の流れについて、図5を用いて説明する。図5は、図1に示すゲームシステムの処理の流れを示すシーケンス図である。また、以下の説明において、カード情報を総称する際に「カード情報CI」と記載する。
【0061】
なお、本実施の形態に係るゲームシステムで行われるゲーム(以下、「音楽カードゲーム」という)では、トランプゲームのいわゆる「ばばぬき」ゲーム、あるいは「old maid」ゲームに相当するゲームが行われる。しかし、「ばばぬき」ゲームなどと音楽カードゲームとのおもな相違点は、「ばばぬき」ゲームなどがトランプカードを使用するのに対し、音楽カードゲームは、区分楽曲情報DSIを対応付けたカード情報を使用する点である。
【0062】
また、本実施の形態に係るゲームシステムにおける処理を説明するための前提として、ホスト端末10Hには、ゲームに参加する各無線端末10の識別情報として、IPアドレスが登録されているものとする。また、各無線端末10のユーザは、同じ場所に集合しているものとする。
【0063】
最初に、音楽カードゲームを利用する無線端末10のユーザは、音楽カードゲーム専用のアプリケーションプログラムを起動させる必要がある。なお、各無線端末10のユーザは、ウェブブラウザ等を介してゲームサーバ20にアクセスし、アプリケーションプログラムをダウンロードしてインストールすればよい。なお、以下の説明において、各無線端末10にインストールされたアプリケーションプログラムの動作を、制御部110、カード選択部111、および音楽再生部112の動作として説明する。
【0064】
以下、図5に示すシーケンス図に沿って説明する。ホスト端末10Hのユーザは、操作部102を操作して、ゲーム設定情報を入力する(ステップS1)。ゲーム設定情報には、音楽カードゲームに参加する無線端末10の数、各無線端末10の送信先情報および識別情報、カード情報CIを選択する無線端末10の順序を指定した順序情報などが含まれる。
【0065】
ここで、順序情報を設定する際のホスト端末10Hのユーザの操作について説明する。図6は、順序情報を設定する際の設定画面を示した図である。制御部110は、図6に示すような、音楽カードゲームに参加するユーザの数に応じた座席図をモニタ101に表示させる。そして、ホスト端末10Hのユーザが、操作部102を操作して、モニタ101に表示された各座席101A、101A・・・に対して、各無線端末10の識別情報を割り当てる。これにより、ホスト端末10Hのユーザは、順序情報を設定することができる。なお、図6において、矢印101B、101B・・・がカード情報CIを選択する方向を示している。たとえば、座席Hに対応する無線端末10が、座席Iに対応する無線端末10に割り当てられたカード情報CIのうちいずれか一つを選択する。
【0066】
次に、ホスト端末10Hの制御部110は、ゲーム設定情報をゲーム設定通知としてゲームサーバ20に送信する(ステップS2)。ゲームサーバ20において、通信部203がゲーム設定通知を受信した後で、カード管理部211は、受信したゲーム設定通知に基づいて、カードマスタ情報MIを生成する(ステップS3)。
【0067】
図7は、カード管理部211が生成したカードマスタ情報MIの一例を示す図である。カードマスタ情報MIは、トランプのカードに相当するカード情報CIを記録したテーブルである。カード管理部211は、音楽カードゲームに参加する無線端末10に、複数のカード情報CIを割り当てることができるように、カードマスタ情報MIを生成する。
【0068】
図7に示すように、各カード情報CIには、固有のIDが付与される。また、各IDと、楽曲情報SIの楽曲名、区分楽曲情報DSIの属性情報、および端末識別情報とが対応付けられて記録される。区分楽曲情報DSIの属性情報として、たとえば、区分楽曲情報DSIのファイル名が記録される。また、端末識別情報として、たとえば、各無線端末10のIPアドレスが記録される。
【0069】
なお、カード管理部211は、二つの規則に基づいてカードマスタ情報MIを生成する。第1の規則は、四つのカード情報CIに対して、同一の区分楽曲情報のファイル名を対応付けることである。図7に示す例では、区分楽曲情報Aaが、ID1のカード情報とID4のカード情報と、図示されない他の二つカード情報とに対応付けられている。
【0070】
第2の規則は、同一の区分楽曲情報が対応付けられたカード情報CIは、異なる無線端末10に割り当てられることである。図7に示すように、区分楽曲情報Aaが対応付けられたID1のカード情報およびID4のカード情報は、クライアント端末10C1とホスト端末10Hにそれぞれ割り当てられる。
【0071】
以下、図5の説明に戻る。カード管理部211は、生成したカードマスタ情報MIから端末識別情報ごとにカード情報CIを抽出して、各無線端末10に送信する(ステップS4)。たとえば、カード管理部211は、ホスト端末10HにID2およびID4などのカード情報を送信し、クライアント端末10C1にID1およびID8などのカード情報を送信する。カード管理部211がカード情報CIを各無線端末10に送信して、音楽カードゲームの準備が完了する。
【0072】
次に、各無線端末10のユーザは、操作部102を操作して、ゲーム開始通知をゲームサーバ20に送信する(ステップS5)。
【0073】
ゲームサーバ20のカード管理部211は、全無線端末10からゲーム開始通知を受信したことを確認した後で、設定された順序情報に基づいて、カード情報CIを選択する無線端末10にカード選択通知を送信する(ステップS6)。カード選択通知には、カード情報CIを選択する対象となる被選択端末の識別情報と、被選択端末に割り当てられたカード情報CIに対応するIDとが含まれている。また、カード管理部211は、被選択端末にカード被選択通知を送信する(ステップS7)。
【0074】
以下の説明では、カード管理部211が、ホスト端末10Hにカード選択通知を送信し、クライアント端末10C1にカード被選択通知を送信したものとして説明する。したがって、カード選択通知には、クライアント端末10C1に割り当てられたカード情報CIに対応するID(ID1およびID8など)が記録されている。
【0075】
ホスト端末10Hは、カード選択通知を受信した後でカード選択処理を実行する(ステップS8)。具体的には、ホスト端末10Hのカード選択部111は、カード選択通知に記録されたIDと対応付けたカード画像をモニタ101に表示させる。このとき、ホスト端末10Hのユーザは、モニタ101に表示されるカード画像からIDを認識できない。
【0076】
図8は、カード選択処理時のモニタ101の表示内容を示す概略図である。ホスト端末10Hのユーザは、操作部102を操作して、モニタ101に表示されたカード画像101C,101C・・・のうちいずれか一つを選択する。図8に示すカード画像101Dが選択された場合、ホスト端末10Hのカード選択部111は、カード画像101Dに対応するIDを、選択結果通知としてゲームサーバ20に送信する(ステップS9)。
【0077】
選択結果通知を受信したゲームサーバ20は、カード判定処理を実行する(ステップS10)。具体的には、ゲームサーバ20の判定部212は、ホスト端末10Hに割り当てられたカード情報CIのうちいずれかのカード情報と、選択結果通知に対応するカード情報とが一致するかどうかを判定する。
【0078】
ここで、一致するかどうかの判定基準とは、選択結果通知に対応するカード情報と、ホスト端末10Hに割り当てられたカード情報CIのうちいずれかひとつのカード情報とに対して、同一の区分楽曲情報が対応付けられているかどうかである。
【0079】
以下、ホスト端末10HがID1に対応付けられたカード画像を選択した場合と、ID8に対応付けられたカード画像を選択した場合とに分けて説明する。
【0080】
まず、ホスト端末10HがID1に対応付けられたカード画像を選択した場合について説明する。
【0081】
ID1のカード情報に対応付けられている区分楽曲情報は、図7に示すように、区分楽曲情報Aaである。また、ホスト端末10Hに割り当てられたカード情報CIのうち、ID4のカード情報に区分楽曲情報Aaが対応付けられている。したがって、判定部212は、選択結果通知に対応するカード情報(ID1のカード情報)と、ホスト端末10Hに割り当てられたID4のカード情報とが一致していると判定する。そして、カード管理部211は、カードマスタ情報MIにおける、ID1およびID4のカード情報に対応する端末識別情報の記載を削除する。
【0082】
次に、ホスト端末10HがID8に対応付けられたカード画像を選択した場合について説明する。
【0083】
ID8のカード情報に対応付けられている区分楽曲情報は、図7に示すように、区分楽曲情報Caである。一方、ホスト端末10Hに割り当てられたカード情報CIは、ID2およびID4などのカード情報であるが、ID2およびID4のカード情報に対応付けられた区分楽曲情報は、区分楽曲情報BaおよびAaである。したがって、判定部212は、選択結果通知に対応するカード情報(ID8のカード情報)と、ホスト端末10Hに割り当てられたカード情報CIとが一致しないと判定する。なお、ホスト端末10Hに割り当てられたID2およびID4を除くカード情報にも、区分楽曲情報Caが対応付けられていないものとする。そして、カード管理部211は、ID8のカード情報に対応する、カードマスタ情報MIの端末識別情報の記載を、クライアント端末10C1のIPアドレスからホスト端末10HのIPアドレスに変更する。
【0084】
判定部212は、上述のカード判定処理(ステップS10)が終了した後で、ホスト端末10Hに判定通知を送信し(ステップS11)、クライアント端末10C1にカード情報変更通知を送信する(ステップS12)。
【0085】
ホスト端末10Hに送信される判定通知には、ホスト端末10Hに割り当てられたカード情報CIの更新情報と、判定結果に応じた音声情報とが含まれる。
【0086】
ステップS10において判定部212が一致すると判定した場合、更新情報には、ID4のカード情報を削除する旨の指示が記録されている。また、音声情報は、ID1および4のカード情報に対応する区分楽曲情報Aaとなる。更新情報に基づいて、ホスト端末10Hのカード選択部111は、記憶部104からID4のカード情報を削除し、音楽再生部112は、区分楽曲情報Aaを再生する(ステップS13)。これにより、ホスト端末10Hのユーザは、選択したカード画像に対応するカード情報が自端末に割り当てられたカード情報のCIいずれかと一致したこと、およびホスト端末10Hに割り当てられたカード情報CIの数が一つ減少したことを認識することができる。
【0087】
一方、ステップS10において判定部212が一致しないと判定した場合、更新情報には、ID8のカード情報が含まれる。また、音声情報は、一致しない旨を通知するための効果音を記録した音声情報となる。更新情報に基づいて、ホスト端末10Hのカード選択部111は、記憶部104にID8のカード情報を新たに格納し、音楽再生部112は、判定通知を受信した後で効果音を記録した音声情報を再生する(ステップS13)。これにより、ホスト端末10Hのユーザは、選択したカード画像に対応するカード情報がホスト端末10Hに割り当てられたカード情報CIのうちのいずれとも一致しなかったこと、およびホスト端末10Hに割り当てられたカード情報CIの数が一つ増えたことを認識できる。なお、効果音を記録した音声情報は、予め無線端末10の記憶部104に格納されていてもよい。たとえば、アプリケーションプログラムとともにダウンロードすることなどが考えられる。
【0088】
また、ステップS12において、判定部212がクライアント端末10C1に送信するカード情報変更通知には、ホスト端末10Hが選択したカード情報のIDが記録されている。クライアント端末10C1のカード選択部111は、カード情報変更通知を受信した後で、カード情報変更通知に記録されたIDに対応するカード情報を記憶部104から削除する。
【0089】
以下、予め決定された選択順序に従って、ゲームサーバ20がカード選択通知とカード被選択通知をそれぞれの無線端末10に送信することにより、上述の処理が繰り返され、ゲームが進行する。そして、無線端末10のうち、割り当てられたカード情報CIが最初になくなった無線端末10のユーザが、上記の音楽カードゲームの勝者となる。後の順位は、割り当てられたカード情報CIの数が少ない順に応じて決めるなどすればよい。
【0090】
以上説明したように、本実施の形態のゲームシステムは、区分楽曲情報DSIをそれぞれ対応付けた複数のカード情報CIを各無線端末10に割り当てる。そして、ゲームサーバ20の指示に応じて、ある無線端末10が他の無線端末10に割り当てられたカード情報CIを選択する。ゲームサーバ20の判定部212は、選択したカード情報と、ある無線端末10に割り当てられたカード情報CIのうちいずれか一つのカード情報とが一致するかどうかを判定する。これにより、無線端末10のユーザは、様々な楽曲情報を用いた音楽カードゲームを楽しむことが可能となる。また、本実施の形態のゲームシステムを利用することで、新たに発売された新曲などのプロモーションなどにも役立てることが可能となる。
【0091】
なお、本実施の形態において、ゲームサーバ20は、図5に示すステップS4において、各無線端末10に割り当てられたカード情報CIを送信するものとして説明したが、これに限られるものではない。たとえば、ゲームサーバ20は、図5に示すステップS4において、カード情報CIと、カード情報CIに対応付けられた区分楽曲情報DSIとを各無線端末10に送信してもよい。この場合、ゲームサーバ20が判定通知を無線端末10に送信する際に、判定通知のデータサイズを小さくすることができるため、各無線端末10のユーザは、カード画像の選択結果を迅速に知ることが可能となる。
【0092】
また、本実施の形態において、カード情報CIに対応付けられた区分楽曲情報DSIが一致するかどうかを判定するものとして説明したが、これに限られるものではない。たとえば、判定部212は、カード情報CIに対応付けられた楽曲情報SIの楽曲名が一致するかどうかを判定してもよい。これにより、カード情報CIが一致する確率を上げることができるため、音楽カードゲームをスピーディに進行させることが可能となる。あるいは、カード情報の一致、不一致を示す他のIDをカードマスタ情報MIに設定してもよい。
【0093】
また、本実施の形態において、ゲームサーバ20がゲームの進行を管理するものとして説明したが、これに限られるものではない。たとえば、ホスト端末10Hが、上述したゲームサーバ20の処理を行ってもよい。
【0094】
また、本実施の形態において、各無線端末10がカード選択処理を実行(図5に示すステップS8)する際のモニタ101の表示のみしか説明していない。しかし、各無線端末10は、カード選択処理を行わない場合、自端末に割り当てられたカード情報CIをモニタ101に表示させてもよい。また、各カード情報に対応する区分楽曲情報DSIを再生させてもよい。
【0095】
なお、本実施の形態において、カード情報の数を奇数としてもよい。このとき、特定のカード情報に対して、他のカード情報に対応付けられた区分楽曲情報のいずれとも一致しない区分楽曲情報DSIあるいは楽曲情報SIを対応付ける。この場合、特定のカード情報は、「ばばぬき」ゲームのジョーカーに相当する。これにより、通常の「ばばぬき」ゲームと同じ感覚で、上述の音楽カードゲームを楽しむことができる。また、各無線端末10は、上述の特定のカード情報を選択した場合、特定のカード情報に対応付けられた区分楽曲情報を再生してもよい。
【0096】
また、上記実施の形態において、無線端末10の識別情報としてIPアドレスを用いるものとして説明したが、これに限られるものではない。たとえば、無線端末10が携帯電話である場合、識別情報は、電話番号またはメールアドレスなどであってもよい。
【0097】
{第2の実施の形態}
以下、本発明の第2の実施の形態に係るゲームシステムについて、図面を参照しつつ説明する。なお、本実施の形態に係るゲームシステムで行われるゲームは、第1の実施の形態で説明した音楽カードゲームと異なり、カラオケゲームである。
【0098】
まず、本実施の形態に係るゲームシステムの構成について説明する。本実施の形態に係るゲームシステムの構成は、図1に示す構成と同様である。すなわち、本実施の形態に係るゲームシステムは、複数の無線端末10,10・・・と、ゲームサーバ20とによって構成される。
【0099】
上記第1の実施の形態と同様に、複数の無線端末10,10・・・のうち1台は、ホスト端末10Hとして動作し、その他の無線端末10は、クライアント端末10Cとして動作する。ホスト端末10Hは、カラオケゲームに用いる楽曲情報の選択など、カラオケゲームの各種設定を行う点がクライアント端末10Cと異なる。
【0100】
ゲームサーバ20は、選択された楽曲情報から、ユーザが歌うパートに対応する旋律情報や、伴奏情報などを抽出して、各無線端末10に設定するサーバである。
【0101】
なお、以下の説明において、上記第1の実施の形態と同じ構成要素には、同じ符号を付してその詳細な説明を省略し、上記第1の実施の形態と異なる部分を中心に説明する。
【0102】
次に、本実施の形態に係る無線端末10の構成について説明する。
【0103】
図9は、本実施の形態に係る無線端末10のブロック図である。つまり、ホスト端末10Hとクライアント端末10Cに共通の機能ブロック図である。無線端末10は、モニタ101と、操作部102と、スピーカ103と、記憶部104と、無線部105と、振動部106と、基準時間取得部107と、制御部120とを備える。
【0104】
制御部120は、CPUやRAMなどを備え、無線端末10の全体制御を行う。また、制御部120は、音楽再生部121を備える。音楽再生部121は、ゲームサーバ20から送信された伴奏情報AIおよび区分旋律情報DLIを再生する。
【0105】
モニタ101は、区分旋律情報DLIに対応する歌詞情報TIの表示など、各種の情報表示に用いられる。記憶部104は、ゲームサーバ20から送信される伴奏情報AI、区分旋律情報DLI、および歌詞情報TIを格納する。
【0106】
振動部106は、音楽再生部121が区分旋律情報DLIを再生することをユーザに通知するためのバイブレータである。基準時間取得部107は、電波時計や、GPS受信部などで構成されており、各無線端末10に共通の絶対時間情報を取得する。
【0107】
次に、本実施の形態に係るゲームサーバ20の構成について説明する。
【0108】
図10は、本実施の形態に係るゲームサーバ20のブロック図である。ゲームサーバ20は、通信部203と、カラオケデータ記憶部204と、制御部220とを備える。
【0109】
制御部220は、CPUやRAMなどを備え、ゲームサーバ20の全体制御を行う。また、制御部220は、生成部221と配信部222とを備える。生成部221は、ホスト端末10Hによって設定される設定情報に基づいて、伴奏情報AI、区分旋律情報DLI、および歌詞情報TIを楽曲情報SIから抽出する。配信部222は、設定情報に基づいて、伴奏情報AI、区分旋律情報DLI、および歌詞情報TIを各無線端末10に割り当てて、各種情報の保存先情報を各無線端末10に送信する。また、カラオケデータ記憶部204は、生成された伴奏情報AI、区分旋律情報DLI、および歌詞情報TIなどを保存する。
【0110】
次に、楽曲情報SI、伴奏情報AI、区分旋律情報DLI、および歌詞情報TIの関係について説明する。
【0111】
上述したように、楽曲情報SIとは、複数の演奏パートに対応した演奏情報の集合である。ここで、楽曲情報SIが有する複数の演奏情報のうちユーザが担当する音声パートの旋律を記録した演奏情報を、旋律情報LIとする。そして、区分旋律情報DLIとは、旋律情報LIをいくつかに区分けして得られる旋律情報のことである。また、楽曲情報SIは、カラオケゲームでの使用に対応するために、歌詞情報TIを有している。
【0112】
区分旋律情報DLIは、複数の演奏音で構成されたフレーズで旋律情報LIを区分することで生成される。また、楽曲情報SIが有する時間情報に基づいて旋律情報LIを区分して区分旋律情報DLIを生成もよい。あるいは、旋律情報LIを小節ごとに区分して区分旋律情報DLIを生成してもよい。
【0113】
次に、本実施の形態に係るゲームシステムの処理の流れについて説明する。
【0114】
なお、以下の説明において、カラオケゲームに参加する各無線端末10のユーザは、同じ場所に集合しているものとする。また、ホスト端末10Hには、各無線端末10のメールアドレスが登録されているものとする。
【0115】
まず、各無線端末10のユーザは、操作部102を操作して、カラオケゲーム専用のアプリケーションプログラムをインストールする必要がある。各無線端末10のユーザは、ウェブブラウザなどを介してゲームサーバ20にアクセスして、アプリケーションプログラムをダウンロードすればよい。
【0116】
次に、ホスト端末10Hのユーザは、ウェブブラウザなどを介してゲームサーバ20にアクセスし、カラオケゲームの設定情報を入力する。カラオケゲームの設定情報には、カラオケゲームで使用する楽曲情報SIの選択情報、各無線端末10のメールアドレス、旋律情報LIを区分する基準となるフレーズの情報、および生成された区分旋律情報DLIを各無線端末10に割り当てるための割り当て情報などがある。
【0117】
このとき、ホスト端末10Hのユーザは、区分旋律情報DLIを各無線端末10にランダムに割り当てるように割り当て情報を設定する。なお、ホスト端末10Hのユーザが生成される区分旋律情報DLIを割り当てる無線端末10を設定してもよいが、ホスト端末10Hもカラオケゲームに参加するため、区分旋律情報DLIをランダムに各無線端末10に割り当てる方が好ましい。
【0118】
ゲームサーバ20の生成部221は、ホスト端末10Hによって設定された設定情報に基づいて、区分旋律情報DLI、伴奏情報AI、および歌詞情報TIを楽曲情報SIから抽出して生成する。生成された区分旋律情報DLI、伴奏情報AI、および歌詞情報TIは、カラオケデータ記憶部204に格納される。配信部222は、割り当て情報に基づいて生成された区分旋律情報DLIを各無線端末10に割り当てる。そして、配信部222は、区分旋律情報DLI、伴奏情報AI、および歌詞情報TIの保存先URLを、各無線端末10にメールで送信する。
【0119】
各無線端末10のユーザは、保存先URLが記載されたメールを受信すると、ウェブブラウザなどを介して保存先URLにアクセスし、区分旋律情報DLI、伴奏情報AI、および歌詞情報TIをダウンロードする。なお、ゲームサーバ20の配信部222が、区分旋律情報DLIなどを添付したメールを各無線端末10に送信してもよい。
【0120】
各無線端末10のユーザは、操作部102を操作して、アプリケーションプログラムを起動する。また、各無線端末10のユーザは、起動したアプリケーションプログラムに対して区分旋律情報DLI、伴奏情報AI、および歌詞情報TIを読み込ませる。このとき、各無線端末10のユーザは、割り当てられた区分旋律情報DLIがどのフレーズのものであるかを認識することができない。
【0121】
このように、各無線端末10が区分旋律情報DLIなどの読み込みを終えると、カラオケゲームの開始待機状態となる。なお、以下の説明において、各無線端末10におけるアプリケーションプログラムの動作を、制御部120および音楽再生部121の動作として説明する。
【0122】
ここで、図11を用いて、カラオケゲームの進行時における各無線端末10の動作および各無線端末10のユーザの操作について説明する。図11は、各無線端末10に区分旋律情報DLIを割り当てた状態の一例を示す図である。
【0123】
図11に示すように、旋律情報LIは、区分旋律情報DLI1〜DLI5に区分されている。なお、区分旋律情報DLI1〜DLI5に対応するフレーズを、それぞれフレーズ1〜5とする。図11に示すように、ホスト端末10Hには、区分旋律情報DLI1が割り当てられる。クライアント端末10C1には、区分旋律情報DLI4が割り当てられる。クライアント端末10C2には、区分旋律情報DLI2およびDLI5が割り当てられる。クライアント端末10C3には、区分旋律情報DLI3が割り当てられる。また、伴奏情報AIは、各無線端末10に対して割り当てられる。すなわち、全無線端末10が伴奏情報AIを再生する。
【0124】
カラオケゲームは、ホスト端末10Hのユーザが操作部102を操作して、カラオケゲームの開始を指示することによって開始される。ホスト端末10Hは、この指示に応答して、各クライアント端末10Cに開始信号を送信する。開始信号は、各無線端末10が一斉に伴奏情報AIの再生を開始する基準時刻を含んでいる。各無線端末10は、基準時間取得部107から取得した絶対時間情報と開始信号とに基づいて、伴奏情報AIの再生を、開始信号に記録された基準時刻で一斉に開始する。
【0125】
なお、各無線端末10の無線部105が無線LANまたはBluetoothなどの通信機能を有している場合、開始信号は、ホスト端末10Hからクライアント端末10Cに直接送信される。また、ホスト端末10Hは、ゲームサーバ20を介してクライアント端末10Cに開始信号を送信してもよい。
【0126】
図11に示すように、ホスト端末10Hには、旋律情報LIの最初のフレーズに対応する区分旋律情報DLI1が割り当てられている。このため、ホスト端末10Hの音楽再生部121は、伴奏情報AIと区分旋律情報DLI1とを同時に再生する。また、ホスト端末10Hの制御部120は、伴奏情報AIおよび区分旋律情報DLI1の再生と同時に振動部106を振動させるとともに、区分旋律情報DLI1に対応する歌詞情報TIをモニタ101に表示させる。これにより、ホスト端末10Hは、ホスト端末10Hのユーザに対してフレーズ1の担当であることを通知する。ホスト端末10Hのユーザは、再生される区分旋律情報DLI1に合わせて、モニタ101に表示された歌詞情報TIに基づいた歌を歌う。
【0127】
そして、伴奏情報AIの再生時刻が区分旋律情報DLI2に記述された再生開始時刻(t=t21)に近づくと、クライアント端末10C2の制御部120は、振動部106を振動させる。また、クライアント端末10C2の制御部120は、区分旋律情報DLI2に対応する歌詞情報TIをモニタ101に表示させる。これにより、クライアント端末10C2は、クライアント端末10C2のユーザに対してフレーズ2を歌う担当であることを通知する。
【0128】
そして、クライアント端末10C2の音楽再生部121は、伴奏情報AIの再生時刻がt=t21になると同時に、区分旋律情報DLI2の再生を開始する。クライアント端末10C2のユーザは、再生される区分旋律情報DLI2に合わせて、モニタ101に表示された歌詞情報TIに基づいた歌を歌う。
【0129】
以下、各無線端末10は、伴奏情報AIの再生時刻が割り当てられている区分旋律情報DLIに記述されている再生開始時刻に近づくと、上述したクライアント端末10C2と同様の動作を行って、次のフレーズの担当であることをユーザに通知する。そして、各無線端末10の音楽再生部121は、伴奏情報AIの再生時刻が区分旋律情報DLIに記述されている再生開始時刻になると、区分旋律情報DLIの再生を開始する。これを繰り返すことで、区分旋律情報DLIが連続して再生されるため、結果として旋律情報LI全体が再生される。
【0130】
なお、各無線端末10の制御部120は、伴奏情報AIが再生されている間、図11に示す領域101Eをモニタ101に表示させる。このとき、伴奏情報AIの再生位置がポインタPで指し示される。これにより、各無線端末10のユーザは、旋律情報LIのフレーズの区分と、旋律情報LIの再生位置とを認識することができる。
【0131】
以上説明したように、本実施の形態に係るゲームシステムは、ユーザが歌うパートである旋律情報LIをフレーズなどで区分した区分旋律情報DLIを生成し、各無線端末10に区分旋律情報DLIを割り当てる。また、各無線端末10は、伴奏情報AIを同期再生させるとともに、割り当てられた区分旋律情報DLIを再生する。各無線端末10のユーザは、再生される区分旋律情報DLIと表示される歌詞情報TIとに基づいた歌を歌う。これにより、本実施の形態に係るゲームシステムは、複数のユーザが一つの楽曲情報SIを利用して、同時にカラオケを楽しむことができるカラオケゲームを提供することができる。
【0132】
また、本実施の形態に係るゲームシステムは、カラオケゲームに参加するユーザの数に応じて、動的に区分旋律情報DLIを生成することができる。これにより、カラオケゲームに参加するユーザの人数に制限されることないカラオケゲームを提供することができる。
【0133】
なお、本実施の形態において、伴奏情報AIは全ての無線端末10から同期再生されるものとして説明したが、これに限られるものではない。たとえば、ホスト端末10Hだけが伴奏情報AIを再生してもよい。あるいは、各無線端末10は、割り当てられた区分旋律情報DLIと同じフレーズに対応する伴奏情報AIのみを再生してもよい。
【0134】
また、本実施の形態において、伴奏情報AIの再生時刻が区分旋律情報DLIに記述された再生開始時刻になると同時に、各無線端末10が区分旋律情報DLIを再生するものとして説明したが、これに限られるものではない。たとえば、区分旋律情報DLIの再生に代えて、各無線端末10の制御部120が、区分旋律情報DLIに対応する譜面および歌詞情報TIをモニタ101に表示させてもよい。あるいは、各無線端末10の制御部120が、区分旋律情報DLIに対応する譜面および歌詞情報TIのいずれかをモニタ101に表示させてもよい。この場合、各無線端末10のユーザがカラオケゲームで用いられる楽曲の旋律あるいは歌詞を完全に記憶しておく必要があるため、難易度の高いカラオケゲームを提供することが可能となる。
【0135】
また、本実施の形態において、各無線端末10は、楽曲情報SIが有する歌詞情報TIをモニタ101に表示させるものとして説明したが、これに限られるものではない。たとえば、歌詞情報TIと異なる歌詞情報をモニタ101に表示させてもよい。すなわち、楽曲情報SIのオリジナルの歌詞に対する替え歌をモニタ101に表示し、各無線端末10のユーザに替え歌を歌わせることによって、カラオケゲームのゲーム性を高めることができる。
【0136】
また、本実施の形態において、各無線端末10は、楽曲情報SIが有する歌詞情報TIをモニタ101に表示させるものとして説明したが、これに限られるものではない。たとえば、各無線端末10は、歌詞情報TIをモニタ101に表示させなくてもよい。この場合、各無線端末10のユーザは、歌詞情報TIを見ながら歌うことができなくなるため、カラオケゲームのゲーム性を高めることができる。
【0137】
また、本実施の形態において、区分旋律情報DLIを一つの無線端末10に割り当てるものとして説明したが、これに限られるものではない。たとえば、複数の無線端末10に対して同一の区分旋律情報DLIを割り当ててもよい。これにより、複数の無線端末10に割り当てられた区分旋律情報DLIに対応するフレーズを、複数のユーザがコーラスすることができるため、カラオケゲームにおいて、ユーザの連帯感を高めることができる。
【0138】
また、本実施の形態において、各無線端末10は、区分旋律情報DLIを再生させる前に振動部106を振動させるものとして説明したが、これに限られるものではない。たとえば、無線端末10は、振動部106に代えてLEDを備えてもよい。この場合、各無線端末10の制御部120は、区分旋律情報DLIを再生する前にLEDを点滅させることによって、無線端末10のユーザに次のフレーズの担当であることを通知すればよい。
【0139】
また、本実施の形態において、各無線端末10のメールアドレスがホスト端末10Hに登録されているものとして説明したが、これに限られるものではない。たとえば、各無線端末10のIPアドレスなどの識別情報が、ホスト端末10Hに登録されていてもよい。
【0140】
また、本実施の形態において、同期基準時刻として電波時計やGPS時計を用いるものとして説明したが、これに限られるものではない。たとえば、伴奏情報AIの再生中に、ホスト端末10Hが、クライアント端末10Cに一定間隔で同期信号を送ることによって同期をとってもよい。具体的には、まず、ホスト端末10Hがクライアント端末10Cに対して同期オフセット確認信号を送信する。クライアント端末10Cは、同期オフセット確認信号に対する応答信号をホスト端末10Hに送信する。ホスト端末10Hは、各クライアント端末10Cから受信する応答信号の遅延時間に基づいて、各クライアント端末10Cの同期オフセット情報を決定して、各クライアント端末10Cに送信する。そして、各クライアント端末10Cは、同期オフセット情報を用いてホスト端末10Hから送信される同期信号を調整する。これにより、全無線端末10で同期をとることができる。
【0141】
{第3の実施の形態}
以下、本発明の第3の実施の形態に係るゲームシステムついて、図面を参照しつつ説明する。なお、本実施の形態に係るゲームシステムで行われるゲームは、上述の実施の形態で説明したゲームと異なる音楽ゲームである。
【0142】
まず、本実施の形態に係るゲームシステムの構成について説明する。本実施の形態に係るゲームシステムの構成は、図1に示す構成と同様である。すなわち、本実施の形態に係るゲームシステムは、複数の無線端末10,10・・・と、ゲームサーバ20とによって構成される。
【0143】
上記第1の実施の形態と同様に、複数の無線端末10,10・・・のうち1台は、ホスト端末10Hとして動作し、その他の無線端末10は、クライアント端末10Cとして動作する。ホスト端末10Hは、音楽ゲームに用いる楽曲情報の選択など、音楽ゲームの各種設定を行う点がクライアント端末10Cと異なる。
【0144】
ゲームサーバ20は、ホスト端末10Hによって選択された楽曲情報から、伴奏情報および区分演奏情報を抽出して、各無線端末10に設定するサーバである。
【0145】
なお、以下の説明において、上記第1の実施の形態と同じ構成要素には、同じ符号を付してその詳細な説明を省略し、上記第1の実施の形態と異なる部分を中心に説明する。
【0146】
次に、本実施の形態に係る無線端末10の構成について説明する。
【0147】
図12は、本実施の形態に係る無線端末10のブロック図である。つまり、ホスト端末10Hとクライアント端末10Cに共通の機能ブロック図である。無線端末10は、モニタ101と、操作部102と、スピーカ103と、記憶部104と、無線部105と、制御部130を備える。
【0148】
制御部130は、CPUやRAMなどを備え、無線端末10の全体制御を行う。また、制御部130は、音楽再生部131を備える。音楽再生部131は、ゲームサーバ20から送信された伴奏情報AIおよび区分演奏情報DPIを再生する。
【0149】
モニタ101は、ゲーム進行時における操作画面の表示など、各種の情報表示に用いられる。記憶部104は、ゲームサーバ20から送信された伴奏情報AIおよび区分演奏情報DPIを格納する。
【0150】
次に、本実施の形態に係るゲームサーバ20の構成について説明する。
【0151】
図13は、本実施の形態に係るゲームサーバ20のブロック図である。ゲームサーバ20は、通信部203と、区分演奏情報保持部205と、制御部230とを備える。
【0152】
制御部230は、CPUやRAMなどを備え、ゲームサーバ20の全体制御を行う。また、制御部230は、生成部231と、配信部232と、判定部233を備えている。生成部231は、ホスト端末10Hによって設定される設定情報に基づいて、伴奏情報AIおよび区分演奏情報DPIを楽曲情報SIから抽出して生成する。配信部232は、設定情報に基づいて伴奏情報AIおよび区分演奏情報DPIを各無線端末10に割り当て、伴奏情報AIおよび区分演奏情報DPIの保存先情報を各無線端末10に送信する。判定部233は、各無線端末10によって指定された区分演奏情報DPIの再生開始時刻が、区分演奏情報DPIに記述された再生開始時刻と一致するかどうかを判定する。
【0153】
区分演奏情報保持部205は、ホスト端末10Hによって選択された楽曲情報SIと、生成部231が生成した伴奏情報AIおよび区分演奏情報DPIとを保存する。
【0154】
次に、楽曲情報SIと、区分演奏情報DPIとの関係について詳しく説明する。
【0155】
上述したように、楽曲情報SIは、複数の演奏パートに対応した演奏情報の集合である。つまり、楽曲情報SIは、全演奏パートの演奏情報をすべて記述した情報である。また、区分演奏情報DPIは、演奏情報を区分けして得られる情報のことである。区分演奏情報DPIには、楽曲情報SIの再生先頭位置を基準時刻とした場合の、再生開始時刻が記録されている。
【0156】
区分演奏情報DPIは、演奏情報に記述された複数の演奏音で構成されたフレーズごと、あるいは演奏情報に記述された小節ごとに、演奏情報を区分けすることで生成される。また、楽曲情報SIが有する時間情報に応じて演奏情報を区分けして生成してもよい。
【0157】
次に、本実施の形態に係るゲームシステムの処理の流れについて説明する。
【0158】
なお、以下の説明において、本実施の形態に係るゲームシステムを利用する各無線端末10のユーザは、同じ場所に集合しているものとする。また、ホスト端末10Hには、各無線端末10のメールアドレスが登録されているものとする。
【0159】
まず、各無線端末10のユーザは、操作部102を操作して、音楽ゲーム専用のアプリケーションプログラムをインストールする必要がある。各無線端末10のユーザは、ウェブブラウザなどを介してゲームサーバ20にアクセスして、アプリケーションプログラムをダウンロードすればよい。
【0160】
次に、ホスト端末10Hのユーザは、ウェブブラウザなどを介してゲームサーバ20にアクセスし、音楽ゲームの設定情報を入力する。音楽ゲームの設定情報には、音楽ゲームで使用する楽曲情報SIの選択情報、音楽ゲームに参加する無線端末10の数、演奏情報を区分するための区分情報および各無線端末10のメールアドレスなどがある。
【0161】
ゲームサーバ20の生成部231は、ホスト端末10Hによって設定された設定情報と、生成部231が保持する抽出条件テーブルとに基づいて、楽曲情報SIから伴奏情報AIおよび区分演奏情報DPIを抽出する。
【0162】
ここで、生成部231が保持する抽出条件テーブルについて、図14を用いて説明する。図14は、楽曲情報SIから区分演奏情報DPIを抽出するための抽出条件テーブルを示す図である。
【0163】
図14に示すように、楽曲情報SIは、トラックT1からトラックT5までの五つの演奏パートから構成されているものとする。したがって、楽曲情報SIには、各トラックT1〜T5に対応した演奏情報が含まれている。また、図14に示すように、抽出条件テーブルには、楽曲情報SIの再生先頭位置からの各小節の通し番号が、小節A,小節B,・・・というように記載されている。つまり、図14に示す抽出条件テーブルは、演奏情報を各小節で区分して区分演奏情報DPIを生成するための抽出条件が記述されている。
【0164】
トラックT1は、たとえば、ベースが担当する演奏パートであり、伴奏用のパートとして定義される。このため、トラックT1は、各小節で区分されることなく、伴奏情報AIとして楽曲情報SIから抽出される。
【0165】
小節Aにおいて、トラックT2、T3およびT5がID=1、ID=2、およびID=4の無線端末10にそれぞれ割り当てられる。一方、トラックT4は、いずれの無線端末10に割り当てられない。また、小節Bにおいて、トラックT3およびT4が、ID=2、ID=3の無線端末10にそれぞれ割り当てられる。一方、トラックT2およびT5は、いずれの無線端末にも割り当てられない。以下、それぞれの小節C,D,E・・・において、トラックごとに割り当てられる無線端末10のIDが定義される。なお、各小節においてIDの割り当てのないトラックが存在するが、各小節の全てのトラックに対してIDを割り当ててもよい。
【0166】
また、図14では、無線端末10の数が4台である場合を示しているが、生成部231は、無線端末10の数に応じた抽出条件テーブルを有している。これにより、音楽ゲームに参加する無線端末10の数が変化しても、柔軟に区分演奏情報DPIを無線端末10に割り当てることが可能となる。なお、図14では、小節ごとに区分する例を示しているが、生成部231は、フレーズごとに区分する抽出条件テーブルを有していてもよい。
【0167】
以下、本実施の形態に係るゲームシステムの処理の説明に戻る。ゲームサーバ20の生成部231は、設定情報として入力された無線端末10の数、および区分情報に基づいて、最適な抽出条件テーブルを選択する。そして、生成部231は、選択した抽出条件テーブルに記載されているIDを、各無線端末10にランダムに割り当てる。なお、ホスト端末10Hのユーザが操作部102を操作して各無線端末10にIDを割り当ててもよいが、ホスト端末10Hも音楽ゲームに参加するため、生成部231が各無線端末10に対してランダムにIDを割り当てる方が望ましい。
【0168】
そして、生成部231は、選択した抽出条件テーブルに基づいて伴奏情報AIおよび区分演奏情報DPIを、楽曲情報SIから抽出して生成する。生成された伴奏情報AIおよび区分演奏情報DPIは、区分演奏情報保持部205に格納される。
【0169】
次に、配信部232は、生成された伴奏情報AIおよび区分演奏情報DPIの保存先URLを、IDを割り当てた各無線端末10にメールを送信して通知する。各無線端末10がメールを受信した後で、各無線端末10のユーザは、アプリケーションプログラムを起動する。各無線端末10のユーザは、アプリケーションプログラムを介してゲームサーバ20にアクセスして、伴奏情報AIおよび区分演奏情報DPIを取得する。これにより、音楽ゲームの準備は終了し、各無線端末10は、音楽ゲームの開始待機状態となる。
【0170】
なお、以下の説明において、アプリケーションプログラムの動作を、制御部130および音楽再生部131の動作として説明する。
【0171】
音楽ゲームは、ホスト端末10Hのユーザの合図などに応じて各無線端末10のユーザが一斉に操作部102のスタートボタンを押すことによって開始される。これにより、各無線端末10の制御部130は、図15に示すような音楽ゲーム画面をモニタ101に表示させるとともに、音楽ゲームの経過時間のカウントを開始する。なお、音楽ゲームは、各無線端末10で個別に行われるため、無線端末10同士で経過時間の同期をとらなくてもよい。
【0172】
次に、音楽ゲームの進行時のモニタ101に表示される内容について説明する。図15は、音楽ゲームの進行時におけるモニタ101の表示内容を示す図である。なお、図15に示すモニタ101の表示内容は、全無線端末10で共通である。
【0173】
図15において、領域301には、音楽ゲームを実行可能な残り時間が表示される。各無線端末10の制御部130が、予め定められた制限時間と、音楽ゲームの経過時間とに基づいて残り時間を領域301に表示させる。なお、ホスト端末10Hのユーザが設定情報を入力する際に制限時間を指定してもよい。あるいは、抽出条件テーブルごとに固有の制限時間が定められていてもよい。
【0174】
伴奏情報用プログレスバー302は、音楽再生部131が伴奏情報AIを再生する場合に、伴奏情報AIの再生位置を表示するものである。各無線端末10のユーザは、伴奏情報用プログレスバー302の下に表示される再生位置指示ポインタ303を移動させることによって、伴奏情報AIの再生位置を指定することができる。
【0175】
アイコン貼付バー304は、楽曲情報SIの時間情報を時間軸に基づいて表示したものであり、アイコン貼付バー304において、図15の左端が再生先頭位置、右端が再生終了位置を示す。
【0176】
アイコン305,305・・・は、各無線端末10に割り当てられた区分演奏情報DPIを、区分演奏情報DPIに対応する楽器の画像でグラフィカル表示したものである。各アイコン305には区分演奏情報DPIが一つずつ対応付けられている。しかし、各無線端末10のユーザは、アイコン305として表示された区分演奏情報DPIに記述された再生開始時刻を確認することができない。
【0177】
次に、音楽ゲーム実行時のユーザの操作を、図15を用いて説明する。最初に、各無線端末10のユーザは、操作部102を操作して、アイコン305,305・・・のうちいずれか一つを選択する。各無線端末10のユーザは、アイコン305を選択した状態で再生指示情報を入力することで、選択したアイコン305に対応する区分演奏情報DPI(以下、「選択演奏情報」という)を音楽再生部131に再生させる。これにより、各無線端末10のユーザは、選択演奏情報の再生内容を確認できる。また、各無線端末10のユーザは、操作部102を操作して、再生位置指示ポインタ303が示す再生位置から伴奏情報AIを再生してもよい。これにより、各無線端末10のユーザは、伴奏情報AIの再生内容を確認できる。そして、各無線端末10のユーザは、選択演奏情報および伴奏情報AIの再生内容を手掛かりにして、選択演奏情報の再生開始時刻が楽曲情報SIにおけるどの部分に対応するかを判断する。
【0178】
次に、各無線端末10のユーザは、対象演奏情報の再生開始時刻であるとユーザが判定した時刻(以下、「判定時刻」という)を、対象演奏情報のアイコン305をアイコン貼付バー304に貼り付けることで指定する。具体的には、アイコン305を選択後、各無線端末10のユーザは、操作部102を操作してアイコン貼付バー304の下に示すポインタ306の位置を判定時刻に対応する位置に移動させる。そして、ユーザは、操作部102を操作して決定情報を入力することで、ポインタ306の位置に対応する時刻を対象演奏情報の判定時刻として指定することができる。
【0179】
各無線端末10のユーザは、各アイコン305に対して上記の操作を行うことによって、各アイコン305に対応付けられた区分演奏情報DPIの判定時刻を入力する。なお、ユーザは、区分演奏情報DPIの判定時刻を指定する操作を、領域301に表示される残り時間以内に行わなければならない。
【0180】
各無線端末10の制御部130は、制限時間になると、音楽ゲームが終了した旨をユーザに通知する。そして、各無線端末10の制御部130は、各区分演奏情報DPIの判定時刻を判定情報としてゲームサーバ20に送信する。
【0181】
ゲームサーバ20の制御部230が全無線端末10から送信された判定情報を受信した後で、判定部233は、判定情報に記述された各区分演奏情報DPIの判定時刻が、区分演奏情報DPIに記述された再生開始時刻と一致するかどうかを判定する。
【0182】
判定時刻と区分演奏情報DPIに記述された再生開始時刻とが全ての区分演奏情報DPIにおいて一致していた場合、判定部233は、無線端末10に対して全ての判定時刻が一致したことを通知し、楽曲情報SIを全無線端末10に送信する。一方、一部あるいは全ての区分演奏情報DPIにおいて、判定時刻が再生開始時刻と一致しなかった場合、判定部233は、無線端末10に対して一致しなかったことを通知する。このとき、判定部233は、判定時刻の一致率などを無線端末10に送信してもよい。
【0183】
このように、本実施の形態に係るゲームシステムは、楽曲情報SIを構成する演奏情報を各小節などで区分した区分演奏情報DPIを生成し、各無線端末10に割り当てる。各無線端末10のユーザは、割り当てられた区分演奏情報DPIに記述された再生開始時刻を区分演奏情報DPIおよび伴奏情報AIの再生内容に基づいて判断する。ゲームサーバ20は、ユーザが判断した時刻が区分演奏情報DPIに記述された時刻と一致するか判定を行う。これにより、楽器を演奏できないユーザであっても、演奏パートの各フレーズに対応した区分演奏情報DPIの判定時刻を入力して楽曲情報SIを構成することができるため、通常の楽曲合奏とは異なる方法で、楽曲を作成することを楽しむことができる。
【0184】
なお、本実施の形態において、音楽ゲームに参加する全無線端末10で、区分演奏情報DPIの判定時刻を入力するものとして説明したが、これに限られるものではない。たとえば、音楽ゲームに参加する無線端末10の数が多い場合、4台の無線端末10を一つのグループとして、グループ対抗で上述の音楽ゲームを行ってもよい。この場合、判定時刻の一致率、あるいは判定時刻が全て一致するまでの時間などで、各グループの順位を決定すればよい。
【0185】
また、本実施の形態において、演奏情報を区分した区分演奏情報DPIを使用するものとして説明したが、これに限られるものではない。たとえば、楽曲情報SIを主旋律のフレーズあるいは各小節で区分した区分楽曲情報を各無線端末10に割り当ててもよい。この場合、本実施の形態で説明した音楽ゲームの難易度が低下するため、初心者でも楽しむことができる。
【0186】
また、本実施の形態において、ポインタ306を用いて対象演奏情報の判定時刻を入力するものとして説明したが、これに限られるものではない。たとえば、アイコン貼付バー304を抽出条件テーブルに記載されている区分に基づいて複数の領域に分割し、アイコン305を貼り付ける領域を指定することによって、区分演奏情報DPIの判定時刻を指定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0187】
【図1】第1の実施の形態に係るゲームシステムの全体構成図である。
【図2】第1の実施の形態に係る無線端末10のブロック図である。
【図3】第1の実施の形態に係るゲームサーバ20のブロック図である。
【図4】楽曲情報SIと区分楽曲情報DSIとの時間的な関係を示す概念図である。
【図5】第1の実施の形態に係るゲームシステムの処理の流れを示すシーケンス図である。
【図6】カード情報を選択する順序を設定する際の設定画面を示した図である。
【図7】カードマスタ情報MIの一例を示す図である。
【図8】カード選択処理時のモニタ101の表示内容を示す概略図である。
【図9】第2の実施の形態に係る無線端末10のブロック図である。
【図10】第2の実施の形態に係るゲームサーバ20のブロック図である。
【図11】各無線端末10に区分旋律情報DLIを割り当てた状態の一例を示す図である。
【図12】第3の実施の形態に係る無線端末10のブロック図である。
【図13】第3の実施の形態に係るゲームサーバ20のブロック図である。
【図14】区分演奏情報DPIを抽出するための抽出条件テーブルを示す図である。
【図15】ゲーム進行時におけるモニタ101の表示内容を示す図である。
【符号の説明】
【0188】
10 無線端末
10H ホスト端末
10C(10C1,10C2,10C3) クライアント端末
20 ゲームサーバ
110、120、130 制御部
104 記憶部
106 振動部
107 基準時間取得部
111 カード選択部
112、121、131 音楽再生部
211 カード管理部
221、231 生成部
222、232 配信部
212、233 判定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末と、サーバとがネットワークで接続されたゲームシステムであって、
前記サーバは、楽曲情報の一部を抽出した楽曲部分情報を生成し、
各端末は、前記楽曲部分情報を所定の規則に基づいて再生することを特徴とするゲームシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のゲームシステムにおいて、
前記複数の端末は、第1の端末と第2の端末とを含み、
前記サーバは、
楽曲部分情報が各々に対応付けられた複数のカード情報を各端末に割り当て、前記第1の端末に割り当てられた一つ以上のカード情報を第1のカード情報とし、前記第2の端末に割り当てられた一つ以上のカード情報を第2のカード情報として管理する管理手段と、
前記第2のカード情報のうちいずれか一つを選択カード情報として選択することを前記第1の端末に指示する指示手段と、
前記第1の端末から前記選択カード情報を選択した通知を受けた場合、前記第1のカード情報の中に、前記選択カード情報と一致する適合カード情報があるかどうかを判定し、前記適合カード情報があると判定した場合、前記選択カード情報に対応付けられた楽曲部分情報を前記音声情報として再生することを前記第1の端末に指示する判定手段と、
を備えることを特徴とするゲームシステム。
【請求項3】
請求項2に記載のゲームシステムにおいて、
前記適合カード情報があると前記判定手段が判定した場合、
前記管理手段は、前記第1の端末に対する前記適合カード情報の割り当てと、前記第2の端末に対する前記選択カード情報の割り当てとを解除することを特徴とするゲームシステム。
【請求項4】
請求項3に記載のゲームシステムにおいて、
前記適合カード情報がないと前記判定手段が判定した場合、
前記判定手段は、所定の音声情報を前記音声情報として再生することを前記第1の端末に指示し、前記管理手段は、前記選択カード情報の割り当てを前記第2の端末から前記第1の端末に変更することを特徴とするゲームシステム。
【請求項5】
請求項2ないし請求項4のいずれかに記載のゲームシステムにおいて、
前記複数のカード情報には、前記楽曲部分情報がそれぞれ対応付けられており、
前記判定手段は、
前記選択カード情報と、前記第1のカード情報のうちいずれか一つのカード情報とに、同一の楽曲部分情報が対応付けられている場合、前記いずれか一つのカード情報が前記適合カード情報であると判定する手段、
を含むことを特徴とするゲームシステム。
【請求項6】
請求項5に記載のゲームシステムにおいて、
前記複数のカード情報の数は奇数であり、
特定の楽曲部分情報が、前記複数のカード情報のうち一つのカード情報だけに対応付けられていることを特徴とするゲームシステム。
【請求項7】
請求項2ないし請求項4のいずれかに記載のゲームシステムにおいて、
前記複数のカード情報には、前記楽曲部分情報がそれぞれ対応付けられており、
前記判定手段は、
前記選択カード情報に対応付けられた楽曲部分情報と、前記第1のカード情報のうちいずれか一つのカード情報に対応付けられた楽曲部分情報とが、同一の楽曲情報から抽出されている場合、前記いずれか一つのカード情報が前記適合カード情報であると判定する手段、
を含むことを特徴とするゲームシステム。
【請求項8】
請求項7に記載のゲームシステムにおいて、
前記複数のカード情報の数は奇数であり、
特定の楽曲情報から抽出された楽曲部分情報が、前記複数のカード情報のうち一つのカード情報だけに対応付けられていることを特徴とするゲームシステム。
【請求項9】
請求項2ないし請求項8のいずれかに記載のゲームシステムにおいて、
前記管理手段は、さらに、
前記カード情報を各端末に割り当てる際に、各カード情報に対応付けられた楽曲部分情報を各端末に送信する送信手段、
を含むことを特徴とするゲームシステム。
【請求項10】
請求項2ないし請求項8のいずれかに記載のゲームシステムにおいて、
前記判定手段は、さらに、
前記適合カード情報があると判定した場合、前記選択カード情報に対応付けられた楽曲部分情報を前記第1の端末に送信する送信手段、
を含むことを特徴とするゲームシステム。
【請求項11】
請求項1に記載のゲームシステムにおいて、
前記楽曲部分情報は、ユーザが担当する音声パートに対応する旋律情報を区分した区分旋律情報であり、
前記サーバは、
前記区分旋律情報と、伴奏情報とを各端末に設定する設定手段と、
各端末で再生される前記伴奏情報および前記区分旋律情報の再生タイミングを同期させる同期手段と、
を備え、
各端末は、
設定された前記伴奏情報と前記区分旋律情報とを同期再生させる再生手段と、
前記再生手段が前記区分旋律情報を再生する前に、前記区分旋律情報が再生されることをユーザに通知する通知手段と、
を備えることを特徴とするゲームシステム。
【請求項12】
請求項11に記載のゲームシステムにおいて、
前記区分旋律情報は、前記旋律情報に連続して記録されている複数の演奏音符で構成されていることを特徴とするゲームシステム。
【請求項13】
請求項11に記載のゲームシステムにおいて、
前記区分旋律情報は、前記旋律情報に記録されている時間情報に基づいて区分されていることを特徴とするゲームシステム。
【請求項14】
請求項11ないし請求項13のいずれかに記載のゲームシステムにおいて、
前記設定手段は、
前記区分旋律情報に対応する歌詞情報を各端末に設定する手段、
を含み、
各端末は、さらに、
前記再生手段が前記区分旋律情報を再生する際に、前記歌詞情報を表示する表示手段、
を備えることを特徴とするゲームシステム。
【請求項15】
請求項1に記載のゲームシステムにおいて、
各端末は、
前記楽曲部分情報を再生する再生手段と、
ユーザが入力する操作情報と前記楽曲情報に記録された時刻情報とに基づいて、前記楽曲部分情報の再生開始時刻を指定する指定手段と、
を備え、
前記サーバは、
各端末に対して前記楽曲部分情報を設定する設定手段と、
前記指定手段によって指定された前記楽曲部分情報の再生開始時刻が、前記楽曲部分情報に記録されている再生開始時刻と一致するかどうかを判定する判定手段と、
を備えることを特徴とするゲームシステム。
【請求項16】
請求項15に記載のゲームシステムにおいて、
前記各端末は、さらに、
前記ユーザが前記操作情報を入力することが可能な時間を制限する時間制限手段、
を備えることを特徴とするゲームシステム。
【請求項17】
請求項15または請求項16に記載のゲームシステムにおいて、
前記楽曲部分情報は、前記楽曲情報に記録されている時間情報に基づいて、前記楽曲情報を区分した区分楽曲情報であることを特徴とするゲームシステム。
【請求項18】
請求項15または請求項16に記載のゲームシステムにおいて、
前記楽曲情報は、所定の旋律情報を有しており、
前記楽曲部分情報は、前記所定の旋律情報に連続して記録されている複数の演奏音符に基づいて、前記楽曲情報を区分した区分楽曲情報であることを特徴とするゲームシステム。
【請求項19】
請求項15または請求項16に記載のゲームシステムにおいて、
前記楽曲情報は、演奏パートに対応する複数の演奏情報で構成されており、
前記楽曲部分情報は、前記楽曲情報に記録されている時間情報に基づいて、各演奏情報を区分した区分演奏情報であることを特徴とするゲームシステム。
【請求項20】
請求項15または請求項16に記載のゲームシステムにおいて、
前記楽曲情報は、演奏パートに対応する複数の演奏情報で構成されており、
前記楽曲部分情報は、前記演奏情報に連続して記録されている複数の演奏音符に基づいて、各演奏情報を区分した区分演奏情報であることを特徴とするゲームシステム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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