説明

ゲーム装置及びプログラム

【課題】 リール表示部に表示される図柄画像の配列を遊技者にとって分かり易く表示できるようにして、リール表示部における現在の停止位置を容易に把握できるようにする。
【解決手段】 表示制御部105において、第1の画像表示装置110の表示面に表示されているリール表示部の図柄画像の停止表示を行った後に、遊技者により表示送りスイッチ群71あるいは表示戻しスイッチ群73が操作された場合、表示制御部105は、当該操作されたスイッチの種類等に応じて、各リール表示部の図柄画像を表示順序に従って所定数可変させて表示するようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数種類の図柄画像を画像表示装置の表示面に可変表示させるゲーム装置及び当該ゲーム装置の処理をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、テレビ等の画像表示装置を用いて遊技を行うゲーム装置が、その手軽さから世の中に広く普及している。例えば、テレビ画面を用いてスロットゲームを行うゲーム装置では、スロットマシンを擬似的に再現し、実際のスロットマシンを操作している操作感が得られるようになっている(例えば、特許文献1の図4参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平8−57153号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に示したスロットゲームのゲーム装置では、遊技者が遊技をしやすいようにスロットゲームの主となる図柄画像の可変表示部(リール表示部)を表示画面の主要部に表示しており、例えばリール表示部に表示される図柄画像の配列を示すリール配列を表示する場合には、当該リール配列をリール表示部の周辺部に補助的に表示しなければならなかった。これにより、遊技者にとってリール配列が非常に見づらく、リール表示部における現在の停止位置が把握できないという問題があった。
【0005】
本発明は前述した問題点に鑑みてなされたものであり、リール表示部に表示される図柄画像の配列を遊技者にとって分かり易く表示できるようにして、リール表示部における現在の停止位置を容易に把握できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下に示す発明の諸態様に想到した。
【0007】
本発明に係るゲーム装置は、画像を表示する画像表示装置と、前記画像表示装置の表示面にリール状に複数形成され、複数種類の図柄画像が予め定められた表示順序で可変表示されるリール表示部の前記図柄画像における可変表示及び停止表示を制御する表示制御手段と、前記表示制御手段により前記各リール表示部の図柄画像の停止表示がされた後に、前記各リール表示部の図柄画像を前記表示順序に従って所定数可変させる指示を行う可変指示手段とを有し、前記表示制御手段は、前記可変指示手段による指示に基づいて、該当するリール表示部の図柄画像を前記所定数可変させて表示する。
【0008】
本発明においては、各リール表示部の図柄画像の停止表示がされた後に、各リール表示部の図柄画像を表示順序に従って所定数可変できるようにしたので、各リール表示部に表示される図柄画像の配列を遊技者にとって分かり易く表示することができる。これにより、遊技者は、各リール表示部における現在の停止位置を容易に把握することが可能となる。
【0009】
本発明に係るゲーム装置の他の態様は、前記表示面上にタッチパネルが設けられており、前記可変指示手段は、前記リール表示部が表示される前記表示面上の前記タッチパネルの所定領域に設けられている。
【0010】
本発明においては、各リール表示部の図柄画像を表示順序に従って所定数可変させる指示を行う可変指示手段を各リール表示部が表示される表示面上のタッチパネルの所定領域に設けるようにしたので、遊技者は、リール表示部をあたかも操作する感覚で各リール表示部に表示される図柄画像の配列を把握することができる。
【0011】
また、本発明に係るゲーム装置のその他の態様は、前記各リール表示部に表示される図柄画像の停止表示を指示する停止表示指示手段を更に有し、前記表示制御手段は、前記停止表示指示手段による指示に基づいて、該当するリール表示部の図柄画像を停止表示する。
【0012】
また、本発明に係るゲーム装置のその他の態様は、前記表示面上にタッチパネルが設けられており、前記停止表示指示手段は、前記リール表示部が表示される前記表示面上の前記タッチパネルの所定領域に設けられている。
【0013】
本発明においては、各リール表示部に表示される図柄画像の停止表示を指示する停止表示指示手段をリール表示部が表示される表示面上のタッチパネルの所定領域に設けるようにしたので、遊技者は、リール表示部をあたかも停止させるような操作感覚でリール表示部に表示される図柄画像の停止を行うことができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、リール表示部に表示される図柄画像の配列を遊技者にとって分かり易く表示することができ、リール表示部における現在の停止位置を容易に把握することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。ここで、本発明のゲーム装置の実施形態として、スロットマシンを擬似的に再現したスロットゲーム装置を適用した例で説明を行う。
【0016】
図1は、本発明の実施形態に係るスロットゲーム装置10の外観を示す図である。なお、本実施形態のスロットゲーム装置10は、その本体100が筐体100aと筐体100bとに分かれて構成されており、それらがコネクタ11により開閉可能となっている。図1は、この2つの筐体100a、100bを全開させた状態を示している。
【0017】
本実施形態に係るスロットゲーム装置10は、スロットゲーム装置の本体100と、スロットゲーム装置の本体100の所定の位置に挿入され、スロットゲームを行うためのプログラム等が格納されているカートリッジ200を備えている。
【0018】
スロットゲーム装置の本体100には、筐体100aに備えられた第1の画像表示装置110と、第1の画像表示装置110とは独立して設けられ、筐体100bに備えられた第2の画像表示装置120との2つの画像表示装置が具備されている。これらの2つの画像表示装置は、カラー画像を表示する液晶表示パネル等で構成されている。また、第1の画像表示装置110には、その表示面上の全面にタッチパネルが設けられており(いわゆるタッチスクリーン)、遊技者がこのタッチパネルを指等で直接触れたり、タッチペン等を接触させたりすることによって、遊技者がスロットゲーム装置10に対して入力を行うことができるように構成されている。
【0019】
図1に示した第1の画像表示装置110の表示面には、第1の表示画像61と第2の表示画像62が表示されている。第1の表示画像61は、その中央部に、図柄画像可変表示部(111L、111C、111R)を3つ有しており、これらの図柄画像可変表示部は複数種類の図柄画像が可変表示される領域である。なお、この図柄画像可変表示部には、複数種類の図柄画像が等間隔で配列されたリール(回胴)を模写したものが表示されるため、以下の説明では、図柄画像可変表示部を「リール表示部」と称して説明する。
【0020】
図1に示す例では、遊技者から見て左側から順に、左リール表示部111L、中リール表示部111C、右リール表示部111Rが設けられている。但し、図柄画像の配列は各リール表示部111L、111C及び111Rごとに異なっている。また、各リール表示部111L、111C及び111Rには、上下方向で連続する3つの図柄画像が表示されるようになっている。したがって、表示面には、総計9個の図柄画像が表示される。そして、各リール表示部111L、111C及び111Rには、複数種類の図柄画像が予め定められた表示順序で可変表示されるようになっている。また、各リール表示部111L、111C及び111Rにおける図柄画像の可変表示は、あたかもリールが回転して各図柄画像が移動するように表示されるため、遊技者の立場からすると、図柄画像が上下に移動しているように見える。ここで、本実施形態においては、各リール表示部111L、111C及び111Rに表示される各図柄画像は、各リール表示部の上から下に順次移動して表示されるものとする。
【0021】
スロットゲーム装置10では、各リール表示部111L、111C及び111Rに表示される図柄画像に対して、有効ライン22a、22b及び22cからなる有効ライン群22が設定される。有効ライン群22は、水平方向の中段の有効ライン22aと、水平方向の上段及び下段の2本の有効ライン22bと、右下がり及び左下がりの斜め方向の2本の有効ライン22cとから構成されている。そして、各リール表示部111L、111C及び111Rに表示される図柄画像は、停止した時に、9個の図柄画像が全てこれらの有効ライン群22上に位置するような間隔で配置されている。
【0022】
また、第1の表示画像61は、リール表示部群111の下側に、クレジット数表示部113、払い出し数表示部114及び投入枚数表示部115を有している。クレジット数表示部113は、クレジットされている仮想の遊技媒体(以下、この仮想の遊技媒体は、一例として仮想のメダルとし、また、この仮想のメダルを単に「メダル」と称する)の枚数が表示される領域である。払い出し数表示部114は、メダルが払い出される際に、その枚数が表示される領域である。投入枚数表示部115は、後述のベットスイッチ118又はベットボタン152の操作や、後述のメダル投入スイッチ112からのメダルの投入操作に応じて、メダルの投入枚数が表示される領域である。
【0023】
表示面上に透明のタッチパネルが設けられている第1の画像表示装置110には、その表示面の下側に、遊技者が遊技を進行する上で操作する各種の操作スイッチ112、116〜118が表示され、その表示面の右上側に、各画像表示装置の画面表示に関する種々の設定や遊技に関する種々の設定を行う上で操作する各種のアイコン119a〜119dが表示されている。操作スイッチ112、116〜118及びアイコン119a〜119dにより第2の表示画像62が構成される。したがって、図1に示す第1の画像表示装置110の表示面には、第1の表示画像61と第2の表示画像62とが合わさって一画面に表示されている。
【0024】
例えば、本実施形態では、操作スイッチとして、メダル投入スイッチ112、スタートスイッチ116、ストップスイッチ群117及びベットスイッチ118が設定されている。さらに、本実施形態では、各リール表示部111L、111C及び111Rの表示領域にも操作スイッチが設定されている。この各リール表示部の表示領域に設定されている操作スイッチについては、後述の図2を用いた説明において詳述する。これらの操作スイッチは、遊技者が各操作スイッチに対して指やタッチペン等で圧力をかけることにより選択されるようになっている。
【0025】
メダル投入スイッチ112は、遊技媒体となるメダルを投入するときに遊技者が操作するスイッチである。遊技者がこのメダル投入スイッチ112に対して指やタッチペン等で触れると、メダルの投入を行うことができる。また、遊技者がこのメダル投入スイッチ112に対して指やタッチペン等で長時間圧力をかけ続けると、メダルの連続投入を行うことが可能となっている。
【0026】
スタートスイッチ116は、各リール表示部111L、111C及び111Rの図柄画像の可変表示をスタートさせるときに遊技者が操作するスイッチである。
【0027】
ストップスイッチ群117は、各リール表示部の図柄画像を停止表示させるときに操作するスイッチであり、左リール表示部111Lの図柄画像を停止表示させるときに操作する左ストップスイッチ117Lと、中リール表示部111Cの図柄画像を停止表示させるときに操作する中ストップスイッチ117Cと、右リール表示部111Rの図柄画像を停止表示させるときに操作する右ストップスイッチ117Rとから構成されている。
【0028】
ベットスイッチ118は、遊技者がベット枚数(賭数)を指定するスイッチであり、1枚のメダルをベットすると1つの有効ライン22aが有効になり、2枚のメダルをベットすると水平方向の3つの有効ライン22a及び22bが有効になり、3枚のメダルをベットするとさらに加えて斜め方向の2つの有効ライン22cを含む総計で5つの有効ライン22a〜22cが有効になる。本実施形態のスロットゲーム装置10では、ベットスイッチ118として、3枚のメダルをベットするMAXベットスイッチが構成されている。よって、本実施形態における遊技においては、各リール表示部111L、111C及び111Rの図柄画像が停止した時に、5つの有効ライン22a〜22cのうち、少なくとも1つの有効ライン上に特定の図柄画像の組み合わせが停止していれば、その組み合わせに応じた役に入賞したこととなる。
【0029】
また、例えば、本実施形態では、アイコンとして、サブメニュー表示アイコン119a、インフォメーション表示アイコン119b、リール表示部拡大/縮小アイコン119c、表示画像入れ替えアイコン119dが設定されている。これらの各種のアイコン119a〜119dは、前述した操作スイッチと同様に、遊技者が各アイコンに対して指やタッチペン等で圧力をかけることにより選択されるようになっている。
【0030】
サブメニュー表示アイコン119aは、払い出されたメダル枚数や遊技回数の累計、特別役へ入賞してからの遊技回数、特別役入賞への期待度等を表示させるときに遊技者が選択するアイコンである。インフォメーション表示アイコン119bは、払い出しに関する設定(例えば、設定1〜設定6)や、操作スイッチ116〜118、後述の操作スイッチ72及び後述の操作ボタン150〜152がともに操作可能な状態で、例えばどちらか一方の操作手段を無効とする設定等を行うための表示を行うときに遊技者が選択するアイコンである。リール表示部拡大/縮小アイコン119cは、現在表示されているリール表示部群111を拡大、あるいは縮小して表示させるときに遊技者が選択するアイコンである。表示画像入れ替えアイコン119dは、現在、第1の画像表示装置110及び第2の画像表示装置120に表示されている表示画像を相互に入れ替えて再表示させるときに遊技者が選択するアイコンである。例えば、図1に示した表示画像の表示状態で遊技者によって表示画像入れ替えアイコン119dが選択されると、第1の画像表示装置110に表示されていた第1の表示画像61と第2の画像表示装置120に表示されていた第3の表示画像63が相互に入れ替わって表示される。
【0031】
第1の画像表示装置110の左側には、スロットゲーム装置10の電源ボタン140と、各リール表示部111L、111C及び111Rの図柄画像の可変表示をスタートさせるときに遊技者が操作するスタートボタン150が設けられている。図1には、スタートボタン150として4つのボタンが示されているが、本実施形態では、いずれかのボタンが操作されることによって、各リール表示部111L、111C及び111Rの図柄画像を可変表示することができる。
【0032】
また、第1の画像表示装置110の右側には、左リール表示部111Lの図柄画像を停止表示させるときに操作する左ストップボタン151Lと、中リール表示部111Cの図柄画像を停止表示させるときに操作する中ストップボタン151Cと、右リール表示部111Rの図柄画像を停止表示させるときに操作する右ストップボタン151Rとから構成されるストップボタン群151が設けられている。さらに、ストップボタン群151の上方には、遊技者がクレジット内のメダルを投入する際にベット枚数(賭数)を指定するベットボタン152が設けられている。本実施形態のスロットゲーム装置10では、ベットボタン152として、前述したベットスイッチ118と同様に、3枚のメダルをベットするMAXベットボタンが構成されている。
【0033】
図1に示した第2の画像表示装置120の表示面には、第3の表示画像63が表示されている。第3の表示画像63は、演出画像表示部121、バックランプ表示部122及び払出しランプ表示部123を有している。演出画像表示部121は、リール表示部111L、111C及び111Rの図柄画像の停止に基づいて定まる遊技の結果に応じた演出を含む種々の演出における演出画像が表示され、例えば、キャラクターなどの一連の動作による演出パターン等の演出画像が表示される領域である。バックランプ表示部122は、演出におけるバックランプの点灯が表示される領域である。払出しランプ表示部123は、メダルの払出しを報知するランプが表示される領域である。
【0034】
また、第2の画像表示装置120の左右には、遊技者に対して音声を出力するためのスピーカ130が設けられている。
【0035】
次に、第1の画像表示装置110の表示面上に設けられたタッチパネルの構成について説明する。
図2は、第1の画像表示装置110の表示面上に設けられたタッチパネルの構成を示した概略図である。
【0036】
図2に示すように、第1の画像表示装置110には、遊技者が遊技を進行する上で操作する各種の操作スイッチ112、116〜118に対して、その操作スイッチの表示領域よりも広い検知領域が設定されている。具体的に、メダル投入スイッチ112には検知領域31が設定され、ベットスイッチ(MAXベットスイッチ)118には検知領域32が設定され、スタートスイッチ116には検知領域33が設定され、左ストップスイッチ117Lには検知領域34が設定され、中ストップスイッチ117Cには検知領域35が設定され、右ストップスイッチ117Rには検知領域36が設定されている。
【0037】
また、第1の画像表示装置110には、各種のアイコン119a〜119dに対して、そのアイコンの表示領域と同程度の検知領域が設定されている。具体的に、サブメニュー表示アイコン119aには検知領域37が設定され、インフォメーション表示アイコン119bには検知領域38が設定され、リール表示部拡大/縮小アイコン119cには検知領域39が設定され、表示画像入れ替えアイコン119dには検知領域40が設定されている。
【0038】
さらに、本実施形態のスロットゲーム装置10には、各リール表示部111L、111C及び111Rのそれぞれの表示領域に各種の操作スイッチが設けられている。本実施形態では、この各リール表示部の表示領域に設定されている各種の操作スイッチとして、表示送りスイッチ群71、ストップスイッチ群72及び表示戻しスイッチ群73が設定されている。
【0039】
表示送りスイッチ群71は、各リール表示部111L、111C及び111Rの図柄画像の停止表示がされた後に、各リール表示部の図柄画像を表示順序に従って所定数分進ませるときに操作するスイッチである。本実施形態では、各リール表示部111L、111C及び111Rの図柄画像は、各リール表示部の上から下に順次移動して表示されるため、この表示送りスイッチ群71が操作されると、次に表示される図柄画像が所定数分コマ送りされて表示される。表示送りスイッチ群71は、左リール表示部111Lの図柄画像を所定数分進ませて表示させるときに操作する左表示送りスイッチ71Lと、中リール表示部111Cの図柄画像を所定数分進ませて表示させるときに操作する中表示送りスイッチ71Cと、右リール表示部111Rの図柄画像を所定数分進ませて表示させるときに操作する右表示送りスイッチ71Rとから構成されている。
【0040】
また、各表示送りスイッチ71L、71C及び71Rは、各リール表示部111L、111C及び111Rのそれぞれ上、中央、下の位置に停止表示された3つの図柄画像のうち、上の位置に表示された図柄画像の表示領域を含む所定の領域に設定されている。例えば、遊技者がこの表示送りスイッチ71L、71C及び71Rに対して指やタッチペン等で触れると、次に表示される図柄画像がコマ送りされて表示されるようになっている。また、例えば、遊技者がこの表示送りスイッチ71L、71C及び71Rに対して指やタッチペン等で長時間圧力をかけ続けると、当該時間等に応じて図柄画像が表示順序に従って順次コマ送りされて表示されるようになっている。
【0041】
ストップスイッチ群72は、各リール表示部の図柄画像を停止表示させるときに操作するスイッチであり、左リール表示部111Lの図柄画像を停止表示させるときに操作する左ストップスイッチ72Lと、中リール表示部111Cの図柄画像を停止表示させるときに操作する中ストップスイッチ72Cと、右リール表示部111Rの図柄画像を停止表示させるときに操作する右ストップスイッチ72Rとから構成されている。また、各ストップスイッチ72L、72C及び72Rは、各リール表示部111L、111C及び111Rのそれぞれ上、中央、下の位置に停止表示された3つの図柄画像のうち、中央の位置に表示された図柄画像の表示領域を含む所定の領域に設定されている。これらの各ストップスイッチ72L、72C及び72Rは、遊技者が各ストップスイッチに対して指やタッチペン等で圧力をかけることにより選択されるようになっている。
【0042】
表示戻しスイッチ群73は、各リール表示部111L、111C及び111Rの図柄画像の停止表示がされた後に、各リール表示部の図柄画像を表示順序に従って所定数分表示を戻すときに操作するスイッチである。本実施形態では、各リール表示部111L、111C及び111Rの図柄画像は、各リール表示部の上から下に順次移動して表示されるため、この表示戻しスイッチ群73が操作されると、直前まで表示されていた図柄画像が所定数分戻されて表示される。表示戻しスイッチ群73は、左リール表示部111Lの図柄画像を所定数分戻して表示させるときに操作する左表示戻しスイッチ73Lと、中リール表示部111Cの図柄画像を所定数分戻して表示させるときに操作する中表示戻しスイッチ73Cと、右リール表示部111Rの図柄画像を所定数分戻して表示させるときに操作する右表示戻しスイッチ73Rとから構成されている。
【0043】
また、各表示戻しスイッチ73L、73C及び73Rは、各リール表示部111L、111C及び111Rのそれぞれ上、中央、下の位置に停止表示された3つの図柄画像のうち、下の位置に表示された図柄画像の表示領域を含む所定の領域に設定されている。例えば、遊技者がこの表示戻しスイッチ73L、73C及び73Rに対して指やタッチペン等で触れると、直前まで表示されていた図柄画像が戻されて表示されるようになっている。また、例えば、遊技者がこの表示戻しスイッチ73L、73C及び73Rに対して指やタッチペン等で長時間圧力をかけ続けると、当該時間等に応じて図柄画像が表示順序に従って順次戻されて表示されるようになっている。
【0044】
また、本実施形態においては、例えば、左リール表示部111Lの図柄画像が停止表示された後に、遊技者が指やタッチペン等であたかも左リール表示部111Lが上から下へと回転するように触れた場合、即ち、左表示送りスイッチ71L、左ストップスイッチ72Lと順次、あるいは左表示送りスイッチ71L、左ストップスイッチ72L、左表示戻しスイッチ73Lと順次触れた場合には、左リール表示部111Lの図柄画像を表示順序に従って所定数分進ませて表示するようにしてもよい。この場合、例えば、左リール表示部111Lにおける配列すべての図柄画像を順次表示させるようにしてもよい。
【0045】
同様に、例えば、左リール表示部111Lの図柄画像が停止表示された後に、遊技者が指やタッチペン等であたかも左リール表示部111Lが下から上へと回転するように触れた場合、即ち、左表示戻しスイッチ73L、左ストップスイッチ72Lと順次、あるいは左表示戻しスイッチ73L、左ストップスイッチ72L、左表示送りスイッチ71Lと順次触れた場合には、左リール表示部111Lの図柄画像を表示順序に従って所定数分戻して表示するようにしてもよい。また、この場合も同様に、例えば、左リール表示部111Lにおける配列すべての図柄画像を順次表示させるようにしてもよい。
【0046】
本実施形態のスロットゲーム装置10には、リール表示部群111の図柄画像の可変表示をスタートさせるための操作手段として、スタートスイッチ116及びスタートボタン150が設けられ、リール表示部群111の図柄画像を停止表示させるための操作手段として、ストップスイッチ群117及びストップスイッチ群72並びにストップボタン群151が設けられ、遊技者がベット枚数(賭数)を指定するための操作手段として、ベットスイッチ118及びベットボタン152が設けられている。即ち、遊技者は、第1の画像表示装置110の左右に設けられた各種の操作ボタン150〜152を操作して遊技を進行することも、第1の画像表示装置110の表示面上にタッチパネルとして設けられた各種の操作スイッチ72、116〜118を操作して遊技を進行することも可能となっている。また、例えば、どちらか一方の操作手段を無効にして遊技を行う場合には、インフォメーション表示アイコン119bを選択して、無効とする操作手段の指定を行うこともできる。
【0047】
次に、スロットゲーム装置10の内部構成等のシステム構成について説明する。
図3は、本発明の実施形態に係るスロットゲーム装置10のシステム構成を示すブロック図である。スロットゲーム装置の本体100内部には、制御基板50が配置されている。また、スロットゲーム装置の本体100には、コネクタ12を介して前述のカートリッジ200が接続されている。
【0048】
制御基板50には、CPU51、ROM52、RAM53が設けられており、これらはバスを介して互いに接続されている。また、カートリッジ200には、ROM201、RAM202が設けられており、これらはCPU51とコネクタ12を介して通信バス13で互いに接続されている。
【0049】
CPU51は、プログラムを構成する命令の読み出し(フェッチ)、解釈(デコード)及び実行を行う。CPU51は、ROM52及びROM201に記憶されているプログラム及びデータ等を読み出し、これらに基づいてスロットゲーム装置10の起動等のシステム制御や、スロットゲーム装置10における遊技全体の制御を行う。ROM52及び/又はROM201には、CPU51に、後述の図5に示す処理及びその他の遊技の制御に必要なプログラム及びデータ等が記憶されている。また、RAM53及びRAM202は、CPU51が各種の制御を行う時に用いられ、必要に応じてデータ等を一時的に記憶する。
【0050】
CPU51には、スロットゲーム装置の本体100に設けられた各種のボタン140、150〜152や、第1の画像表示装置110の表示面上にタッチパネルとして設けられた各種のスイッチ71〜73、112、116〜118及びアイコン群119からの入力信号が入力される。そして、CPU51は、この入力信号の入力に基づく種々の処理により、第1の画像表示装置110及び第2の画像表示装置120に所定の画像を表示させるとともに、スピーカ130に所定の音声を出力させる。
【0051】
次に、スロットゲーム装置10の機能的な構成について説明する。
図4は、本発明の実施形態に係るスロットゲーム装置10の機能的な構成を示す機能ブロック図である。本実施形態においては、例えばROM52及びROM201内に記録されるプログラム並びにCPU51から、以下の各部101、103、105、106、107及び108が構成され、例えばRAM202に、以下のフラグ情報記憶部104が備えられ、例えばROM201に、以下の抽選テーブル102のデータが記憶されている。
【0052】
(役抽選部101)
役抽選部101は、役(特別役、小役、リプレイ等)の抽選を行う。ここで、特別役とは、通常遊技とは異なる遊技であって遊技者に有利な複数回の特別遊技に移行させるための役である。小役とは、その小役の種類に応じて枚数のメダルを遊技者に払い出す役である。リプレイとは、前の遊技で投入したメダル枚数を維持した再遊技を行う権利を遊技者に与える役である。
【0053】
また、役抽選部101は、遊技毎に、内部で乱数を発生させた後に一の乱数を取得し、ROM201に記憶されている抽選テーブル102を参照し、取得した乱数が属する領域に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する。抽選テーブル102には、役抽選部101が取得可能な乱数値に対して、特別役当選領域、小役当選領域、リプレイ当選領域、及び非当選(ハズレ)領域等が、所定の割合で設定されている。
【0054】
そして、役抽選部101は、取得した乱数値を抽選テーブル102と照らし合わせることにより、その乱数値が属する領域を判定し、その乱数値が属する領域に対応する役を決定する。例えば、抽出した乱数値が特別役当選領域に属する場合には、特別役の当選と決定し、非当選領域に属する場合は、ハズレと判定する。そして、何らかの役が当選した場合には、その役に対するフラグをオンにする。
【0055】
(タイミング制御部103)
タイミング制御部103は、役抽選部101や、後述の表示制御部105、音声制御部106及び入賞判定部107等の動作タイミングを制御する。例えば、タイミング制御部103は、スタートスイッチ116が操作されたことを条件として、役抽選部101に役の抽選を行わせるとともに、表示制御部105に第1の表示画像61における各リール表示部111L、111C及び111Rに表示する図柄画像の可変表示の制御を開始させる。また、例えば、タイミング制御部103は、ストップスイッチ群72あるいはストップスイッチ群117が操作されたことを条件として、表示制御部105に第1の表示画像61における各リール表示部111L、111C及び111Rに表示する図柄画像の停止表示の制御を行わせる。さらに、例えば、タイミング制御部103は、各リール表示部111L、111C及び111Rの図柄画像が停止したことを条件として、入賞判定部107に入賞判定を行わせる。また、例えば、タイミング制御部103は、遊技者により表示送りスイッチ群71や表示戻しスイッチ群73が操作されたことを条件として、表示制御部105に各リール表示部111L、111C及び111Rの図柄画像を表示順序に従って所定数可変させて表示する制御を行わせる。なお、タイミング制御部103の動作はこれらに限定されるものではない。
【0056】
(フラグ情報記憶部104)
フラグ情報記憶部104は、役抽選部101の抽選結果によって何らかの役に対するフラグがオンになった場合に、当選した役の種類及びそのフラグがオンになったことを記憶する。フラグ情報記憶部104に記憶される情報のうち、特別役以外の役のフラグはその役の入賞の有無にかかわらず、当該遊技の終了の際に消去(オフ)され、次遊技まで持ち越されることはない。一方、特別役のフラグは、後述する入賞判定部107による判定の結果、特別役に入賞した場合にのみ消去(オフ)される。
【0057】
(表示制御部105)
表示制御部105は、第1の画像表示装置110及び第2の画像表示装置120への画像の表示に関するすべての制御を行う。即ち、表示制御部105は、第1の表示画像61〜第3の表示画像63の画像データを逐次生成し、生成した画像データに基づいて第1の表示画像61〜第3の表示画像63を各画像表示装置に表示する制御を行う。
【0058】
例えば、表示制御部105は、タイミング制御部103からの情報に基づいて、第1の表示画像61の画像データを生成し、生成した画像データに基づく第1の表示画像61の可変表示及び停止表示の制御を行う。より詳細には、表示制御部105は、スタートスイッチ116又はスタートボタン150が操作されたタイミング等に基づいて、第1の表示画像61における各リール表示部111L、111C及び111Rに表示する図柄画像が、遊技者にとって回転しているように見える図柄画像の可変表示の制御を行う。さらに、表示制御部105は、表示送りスイッチ群71や表示戻しスイッチ群73が操作されたタイミングに基づいて、第1の表示画像61における各リール表示部111L、111C及び111Rの図柄画像を表示順序に従って所定数可変させて表示する制御を行う。また、表示制御部105は、遊技状態(例えば、通常遊技状態、特別遊技状態等)、役抽選部101による抽選の結果、並びにストップスイッチ群72、117又はストップボタン群151が操作されたタイミング等に基づいて、第1の表示画像61における各リール表示部111L、111C及び111Rに表示する図柄画像の停止表示の制御を行う。
【0059】
また、例えば、表示制御部105は、役抽選部101、後述の入賞判定部107及び遊技状態制御部108からの情報等に基づいて、第3の表示画像63の画像データを生成し、生成した画像データに基づく第3の表示画像63の表示制御を行う。より詳細には、表示制御部105は、役抽選部101からの当選役等の情報や後述の入賞判定部107からの入賞役の情報、あるいは後述の遊技状態制御部108からの遊技状態の情報等に応じた演出パターンの演出画像を第3の表示画像63における演出画像表示部121に表示する制御を行う。
【0060】
なお、表示制御部105による制御は、前述したものに限定されるものではない。例えば、表示制御部105は、遊技者による操作スイッチ、あるいは操作ボタンの操作や、遊技状態、遊技の結果等に応じて、第1の表示画像61における各表示部113〜115の表示を変更する表示制御や、第3の表示画像63における各表示部122、123の表示を変更する表示制御も行う。また、例えば、表示制御部105は、遊技者によるアイコン119a〜119dの操作に応じて、それぞれの目的にあった画像を各画像表示装置に表示させる表示制御も行う。
【0061】
(音声制御部106)
音声制御部106は、役抽選部101からの情報を受けて、当選役等に応じた演出における音信号の生成や、後述の入賞判定部107及び遊技状態制御部108からの情報を受けて、入賞役や遊技状態に応じた演出における音信号の生成等を行い、生成した音信号をスピーカ130から音声として出力させる。
【0062】
(入賞判定部107)
入賞判定部107は、有効ライン群22のうち、有効になっている有効ラインの何れかに役の図柄の組み合わせが並んでいるか否かを判定し、並んでいるものがあれば当該遊技でその役に入賞したと判定する。
【0063】
(遊技状態制御部108)
遊技状態制御部108は、入賞判定部107による判定の結果、特別役に入賞していた場合に、次遊技から所定の終了条件が満たされるまでの間、特別遊技の制御を行う。例えば、遊技状態制御部108は、特別遊技中における役抽選部101の抽選結果に応じて、
表示制御部105に、第1の表示画像61における各リール表示部111L、111C及び111Rに表示する図柄画像の特別遊技用の停止表示制御や、第3の表示画像63における演出画像表示部121に表示する特別遊技用の画像の表示制御を行わせたり、音声制御部106に、特別遊技用の演出における音信号の生成等を行わせたりする。
【0064】
次に、前述のように構成された本実施形態に係るスロットゲーム装置10の動作について説明する。図5は、本発明の実施形態に係るスロットゲーム装置10の動作を示すフローチャートである。
【0065】
まず、図5のステップS101において、タイミング制御部103は、ベットスイッチ118又はベットボタン152によるメダルのベットがなされた後、スタートスイッチ116又はスタートボタン150がオンになったが否かを判断する。この判断の結果、スタートスイッチ116又はスタートボタン150がオンになったと判断された場合には、ステップS102に進む。一方、ステップS101での判断の結果、スタートスイッチ116又はスタートボタン150がオンになっていないと判断された場合には、スタートスイッチ116又はスタートボタン150がオンになるまで、ステップS101で待機する。
【0066】
ステップS102において、役抽選部101は、役の抽選処理を行う。この役の抽選処理においては、役抽選部101は、乱数を取得し、取得した乱数と抽選テーブル102とを照らし合わせて役の抽選処理を行う。
【0067】
ステップS102での役の抽選の結果、何らかの役の当選があった場合、続いて、ステップS103において、役抽選部101は、フラグ情報記憶部104内において当選役のフラグをオンにする。このとき、役抽選部101による抽選結果の情報は、表示制御部105及び音声制御部106に送られる。この情報を受けた表示制御部105は、当選役等に応じた演出画像を有する第3の表示画像63の画像データを生成し、生成した画像データに基づく第3の表示画像63を第2の画像表示装置120に表示する。また、抽選部101から抽選結果の情報を受けた音声制御部106は、当選役等に応じた音信号を生成し、生成した音信号をスピーカ130から音声として出力させる。
【0068】
続いて、ステップS104において、表示制御部105は、タイミング制御部103からの情報に基づいて、第1の画像表示装置110に表示している各リール表示部111L、111C及び111Rの図柄画像が、各リール表示部の上から下に表示順序に従って順次移動し、遊技者にとって回転しているように見える図柄画像の可変表示を開始する。
【0069】
続いて、ステップS105において、タイミング制御部103は、第1の画像表示装置110に表示されている各リール表示部111L、111C、111Rのうち、何れか1つのリール表示部に対応するストップスイッチ72、117あるいはストップボタン151がオンになったか否かを判断する。この判断の結果、各リール表示部111L、111C、111Rのうち、何れか1つのリール表示部に対応するストップスイッチ又はストップボタンがオンになったと判断された場合には、ステップS106に進む。一方、ステップS105での判断の結果、各リール表示部111L、111C、111Rのうち、何れのリール表示部に対応するストップスイッチ又はストップボタンもオンになっていないと判断された場合には、ステップS105で待機する。
【0070】
ステップS105で第1の画像表示装置110に表示されている各リール表示部111L、111C、111Rのうち、何れか1つのリール表示部に対応するストップスイッチ又はストップボタンがオンになったと判断された場合、続いて、ステップS106において、表示制御部105は、タイミング制御部103からの情報に基づいて、オンになったストップスイッチ又はストップボタンに対応するリール表示部の図柄画像の停止表示制御を行う。
【0071】
ここで、ステップS106の表示制御部105による図柄画像の停止表示制御においては、ステップS102の役の抽選処理において何れかの役に当選していた場合は当選役が入賞可能となるような図柄画像の停止表示制御を行い、一方、何れの役にも当選していなかった場合(ハズレに当選した場合)には、何れの役にも当選しなかった場合に対応する図柄画像の停止表示制御を行う。
【0072】
続いて、ステップS107において、タイミング制御部103は、第1の画像表示装置110に表示されている全てのリール表示部111L、111C及び111Rに対応するストップスイッチ117又はストップボタン151がオンとなり、全てのリール表示部111L、111C及び111Rに表示されている図柄画像が停止表示されているか否かを判断する。この判断の結果、全てのリール表示部111L、111C及び111Rに表示されている図柄画像が停止表示されていると判断された場合には、ステップS108に進む。一方、ステップS107での判断の結果、全てのリール表示部111L、111C及び111Rに表示されている図柄画像は未だ停止表示されていないと判断された場合には、ステップS105に戻る。
【0073】
続いて、ステップS108において、入賞判定部107は、有効化された有効ライン上に並んでいる図柄画像の組み合わせに基づいて、入賞の有無を判断する。この判断の結果、何らかの役に入賞があると判断された場合には、ステップS109に進む。
【0074】
続いて、ステップS109において、入賞した役に対応する入賞処理が実行される。このとき、入賞役が特別役である場合には、入賞判定部107は、次の遊技から所定の終了条件が満たされるまでの間の特別遊技を実行するための移行処理を遊技状態制御部108に行わせる。
【0075】
ステップS109の入賞処理においては、表示制御部105は、入賞判定部107からの入賞役の情報や遊技状態制御部108からの遊技状態の情報を受けて、入賞役や遊技状態に応じた演出画像を有する第3の表示画像63の画像データを逐次生成し、生成した画像データに基づいて当該第3の表示画像63を第2の画像表示装置120に表示するように制御する。さらに、表示制御部105は、入賞判定部107からの入賞役の情報を受けて、払い出し数表示部114を有する第1の表示画像61の画像データを生成し、生成した画像データに基づいて当該第1の表示画像61を第1の画像表示装置110に表示するように制御する。また、音声制御部106は、入賞判定部107からの入賞役の情報や遊技状態制御部108からの遊技状態の情報を受けて、入賞役や遊技状態に応じた演出における音信号の生成等を行い、生成した音信号をスピーカ130から音声として出力させる。
【0076】
ステップS108で何れの役にも入賞がなかった場合、あるいはステップS109の処理が終了した場合、続いて、ステップS110において、タイミング制御部103は、各リール表示部111L、111C、111Rのうち、少なくとも何れか1つのリール表示部に対応する表示送りスイッチ71がオンになったか否かを判断する。この判断の結果、各リール表示部111L、111C、111Rのうち、少なくとも何れか1つのリール表示部に対応する表示送りスイッチがオンになったと判断された場合には、ステップS111に進む。
【0077】
続いて、ステップS111において、表示制御部105は、タイミング制御部103からの情報に基づいて、表示送りスイッチ71がオンとされたリール表示部の図柄画像を表示順序に従って所定数分進ませて表示するように制御する。具体的に、表示制御部105は、例えば、遊技者が指やタッチペン等で左表示送りスイッチ71Lに触れた場合、左リール表示部111Lに次に表示される図柄画像をコマ送りして表示するように制御する。また、例えば、表示制御部105は、遊技者が指やタッチペン等で左表示送りスイッチ71Lに長時間圧力をかけ続けた場合、当該時間等に応じて図柄画像を表示順序に従って左リール表示部111Lに順次コマ送りして表示するように制御する。
【0078】
また、例えば、表示制御部105は、遊技者が指やタッチペン等であたかも左リール表示部111Lが上から下へと回転するように触れた場合、即ち、左表示送りスイッチ71L、左ストップスイッチ72Lと順次、あるいは左表示送りスイッチ71L、左ストップスイッチ72L、左表示戻しスイッチ73Lと順次触れた場合には、左リール表示部111Lの図柄画像を表示順序に従って所定数分進ませて表示するようにする。この場合、例えば、表示制御部105は、左リール表示部111Lにおける配列すべての図柄画像を順次表示させるようにしてもよい。
【0079】
ステップS110で何れのリール表示部に対応する表示送りスイッチもオンにならなかったと判断された場合、あるいはステップS111の処理が終了した場合、続いて、ステップS112において、タイミング制御部103は、各リール表示部111L、111C、111Rのうち、少なくとも何れか1つのリール表示部に対応する表示戻しスイッチ73がオンになったか否かを判断する。この判断の結果、各リール表示部111L、111C、111Rのうち、少なくとも何れか1つのリール表示部に対応する表示戻しスイッチがオンになったと判断された場合には、ステップS113に進む。
【0080】
続いて、ステップS113において、表示制御部105は、タイミング制御部103からの情報に基づいて、表示戻しスイッチ73がオンとされたリール表示部の図柄画像を表示順序に従って所定数分戻して表示するように制御する。具体的に、表示制御部105は、例えば、遊技者が指やタッチペン等で左表示戻しスイッチ73Lに触れた場合、左リール表示部111Lに直前まで表示されていた図柄画像を戻して表示するように制御する。また、例えば、表示制御部105は、遊技者が指やタッチペン等で左表示戻しスイッチ73Lに長時間圧力をかけ続けた場合、当該時間等に応じて図柄画像を表示順序に従って左リール表示部111Lに順次戻して表示するように制御する。
【0081】
また、例えば、表示制御部105は、遊技者が指やタッチペン等であたかも左リール表示部111Lが下から上へと回転するように触れた場合、即ち、左表示戻しスイッチ73L、左ストップスイッチ72Lと順次、あるいは左表示戻しスイッチ73L、左ストップスイッチ72L、左表示送りスイッチ71Lと順次触れた場合には、左リール表示部111Lの図柄画像を表示順序に従って所定数分戻して表示するようにする。また、この場合、例えば、表示制御部105は、左リール表示部111Lにおける配列すべての図柄画像を順次表示させるようにしてもよい。
【0082】
ステップS112で何れのリール表示部に対応する表示戻しスイッチもオンにならなかったと判断された場合、あるいはステップS113の処理が終了した場合には、スタートに戻って、以降、ステップS101〜ステップS113の処理を繰り返す。
【0083】
このように、ステップS101〜ステップS113までの処理を実行することにより、表示制御部105による各リール表示部111L、111C及び111Rの図柄画像の配列表示を行うことが可能となる。
【0084】
なお、本実施形態においては、本発明の実施形態に係るゲーム装置としてスロットゲーム装置を例にして説明を行ってきたが、本発明はこれに限定させるものではなく、例えばパチンコ機を擬似的に再現したパチンコゲーム装置等であってもよい。このパチンコゲーム装置を適用した場合には、実際のパチンコ機における遊技盤により構成される遊技領域に相当する画像を一方の画像表示装置に表示し、実際のパチンコ機における液晶表示装置に表示される演出画像を他方の画像表示装置に表示するようにする。
【0085】
本実施形態によれば、各リール表示部111L、111C及び111Rの図柄画像の停止表示がされた(ステップS107)後に、各リール表示部の図柄画像を表示順序に従って所定数可変できるようにしたので(ステップS111、ステップS113)、各リール表示部に表示される図柄画像の配列を遊技者にとって分かり易く表示することができる。これにより、遊技者は、各リール表示部における現在の停止位置を容易に把握することが可能となる。
【0086】
また、本実施形態によれば、各リール表示部111L、111C及び111Rの図柄画像を表示順序に従って所定数可変させる指示を行う可変指示手段である表示送りスイッチ群71及び表示戻しスイッチ群73を各リール表示部が表示される表示面上のタッチパネルの所定領域に設けるようにしたので、遊技者は、リール表示部をあたかも操作する感覚で各リール表示部に表示される図柄画像の配列を把握することができる。
【0087】
また、本実施形態によれば、各リール表示部111L、111C及び111Rに表示される図柄画像の停止表示を指示する停止表示指示手段であるストップスイッチ群72を各リール表示部が表示される表示面上のタッチパネルの所定領域に設けるようにしたので、遊技者は、リール表示部をあたかも停止させるような操作感覚で各リール表示部に表示される図柄画像の停止を行うことができる。
【0088】
本発明の実施形態は、コンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、プログラムをコンピュータに供給するための手段としては、例えば、かかるプログラムを記録したCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体や、かかるプログラムを伝送するインターネット等の伝送媒体が挙げられる。以上、本発明の実施形態について、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明の実施形態に係るスロットゲーム装置の外観を示す図である。
【図2】第1の画像表示装置の表示面上に設けられたタッチパネルの構成を示した概略図である。
【図3】本発明の実施形態に係るスロットゲーム装置のシステム構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態に係るスロットゲーム装置の機能的な構成を示す機能ブロック図である。
【図5】本発明の実施形態に係るスロットゲーム装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0090】
10:スロットゲーム装置
11、12:コネクタ
13:通信バス
22a、22b、22c:有効ライン
50:制御基板
51:CPU
52、201:ROM
53、202:RAM
61:第1の表示画像
62:第2の表示画像
63:第3の表示画像
71L、71C、71R:表示送りスイッチ(可変指示手段)
72L、72C、72R:ストップスイッチ(停止表示指示手段)
73L、73C、73R:表示戻しスイッチ(可変指示手段)
100:スロットゲーム装置の本体
100a、100b:筐体
101:役抽選部
102:抽選テーブル
103:タイミング制御部
104:フラグ情報記憶部
105:表示制御部
106:音声制御部
107:入賞判定部
108:遊技状態制御部
110:第1の画像表示装置
111L、111C、111R:リール表示部(図柄画像可変表示部)
112:メダル投入スイッチ
113:クレジット数表示部
114:払い出し数表示部
115:投入枚数表示部
116:スタートスイッチ
117L、117C、117R:ストップスイッチ
118:ベットスイッチ(MAXベットスイッチ)
119a:サブメニュー表示アイコン
119b:インフォメーション表示アイコン
119c:リール表示部拡大/縮小アイコン
119d:表示画像入れ替えアイコン(表示画像入れ替え手段)
120:第2の画像表示装置
121:演出画像表示部
122:バックランプ表示部
123:払出しランプ表示部
130:スピーカ
140:電源ボタン
150:スタートボタン
151L、151C、151R:ストップボタン
152:ベットボタン(MAXベットボタン)
200:カートリッジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する画像表示装置と、
前記画像表示装置の表示面にリール状に複数形成され、複数種類の図柄画像が予め定められた表示順序で可変表示されるリール表示部の前記図柄画像における可変表示及び停止表示を制御する表示制御手段と、
前記表示制御手段により前記各リール表示部の図柄画像の停止表示がされた後に、前記各リール表示部の図柄画像を前記表示順序に従って所定数可変させる指示を行う可変指示手段とを有し、
前記表示制御手段は、前記可変指示手段による指示に基づいて、該当するリール表示部の図柄画像を前記所定数可変させて表示することを特徴とするゲーム装置。
【請求項2】
前記表示面上にタッチパネルが設けられており、
前記可変指示手段は、前記リール表示部が表示される前記表示面上の前記タッチパネルの所定領域に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のゲーム装置。
【請求項3】
前記各リール表示部に表示される図柄画像の停止表示を指示する停止表示指示手段を更に有し、
前記表示制御手段は、前記停止表示指示手段による指示に基づいて、該当するリール表示部の図柄画像を停止表示することを特徴とする請求項1に記載のゲーム装置。
【請求項4】
前記表示面上にタッチパネルが設けられており、
前記停止表示指示手段は、前記リール表示部が表示される前記表示面上の前記タッチパネルの所定領域に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のゲーム装置。
【請求項5】
画像を表示する画像表示装置を備えたゲーム装置の処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記画像表示装置の表示面にリール状に複数形成され、複数種類の図柄画像が予め定められた表示順序で可変表示されるリール表示部の前記図柄画像における停止表示を行う停止表示処理と、
前記停止表示がされた後に、前記各リール表示部の図柄画像を前記表示順序に従って所定数可変させる指示を検知する検知処理と、
前記検知処理で検知された指示に基づいて、該当するリール表示部の図柄画像を前記所定数可変させて表示する可変表示処理と
をコンピュータに実行させるためのプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−149976(P2006−149976A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−348988(P2004−348988)
【出願日】平成16年12月1日(2004.12.1)
【出願人】(390031783)サミー株式会社 (5,279)
【Fターム(参考)】