説明

コネクタの端子抜き構造

【課題】端子の係止力強化と端子の引き抜き作業性を両立を図る端子抜き構造を提供する。
【解決手段】コネクタハウジング2には、端子収容室3と、端子収容室3の両側より端子20をそれぞれ係止する一対のランス7とが設けられ、コネクタハウジング2内に挿入された端子抜き治具30Aによってランス7を係止解除位置に変位させて、端子20を端子収容室3から引き抜くコネクタ1の端子抜き構造であって、コネクタハウジング2には、一対の各ランス7とそれぞれ一体に弾性変形する一対の解除用壁部8が設けられ、端子抜き治具30Aは、コネクタハウジング2内への挿入過程で一対の解除用壁部8の間に進入し、一対の解除用壁部8を互いに間隔を広げる方向に変移して一対のランス7をそれぞれ係止解除位置に変位させる解除アーム部32と、一対のランス7が各係止解除位置まで変位した後の挿入過程で端子20を端子抜き方向に押圧する端子押圧部33とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタハウジング内に収容された端子を端子抜き治具を用いて引き抜くコネクタの端子抜き構造に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の構造を適用した従来のコネクタとしては、特許文献1に開示されたものがあるこのコネクタ50は、図16及び図17に示すように、コネクタハウジング51と複数の端子60とリテーナ70とを備えている。コネクタハウジング51は、各端子60が収容される複数の端子収容室52と、各端子収容室52の左右の両側より弾性変形によって端子60をそれぞれ係止する一対のランス53,54とを有する。
【0003】
端子60は、端子収容室52に収容されている。端子60は、端子収容室52の後方開口52bより挿入される。端子60は、相手端子(図示せず)との接触を行う端子接触部61と、電線Wの端部が固定された電線固定部62とを有する。端子収容室52に収容された端子60は、その端子接触部61に一対のランス53,54が両側より係止される。これにより、端子60は、引き抜き方向に移動できないようになっている。
【0004】
リテーナ70は、相手端子(図示せず)の挿入側からコネクタハウジング51に嵌合されている。リテーナ70の嵌合先端側には、ランス規制突部71が設けられている。このランス規制突部71によって一対のランス53,54の係止解除方向への移動が阻止されている。
【0005】
尚、図16では、端子60は、端子収容室52への挿入途中位置に位置し、図17では端子収容室52の適正な収容位置に位置している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−367706号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記した従来例のように、端子60を一対のランス53,54によって係止する構造では、単一のランスで係止する場合に較べて、端子60を強固に係止できる。しかし、端子60の係止力の強化と端子60の引き抜き作業性を両立させることができないという問題があった。
【0008】
つまり、単一のランスを有する構造では、コネクタハウジング51内に挿入する端子抜き治具(図示せず)で1つのランスのみを係止解除位置に変移させれば良い。しかし、一対のランス53,54を有する構造では、端子抜き治具で一対のランス53,54を共に係止解除位置に変移させる必要があり、解除作業が面倒である。又、端子抜き治具は、間隔を設けた二本の解除用アーム部を有する構造となるため、強度的に弱い構造となる。
【0009】
ここで、前記従来例では、一方のランス53の端子係止面53aを垂直面に、他方のランス54の端子係止面54aを傾斜面として構成し、端子抜き治具で一方のランス53のみを係止解除することによって端子60を引き抜くことができるようにしている。しかし、端子60の係止力が弱くなり、端子60の係止力の強化と端子の引き抜き作業性を両立させることができない。
【0010】
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、端子の係止力の強化と端子の引き抜き作業性を両立させることができるコネクタの端子抜き構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、コネクタハウジングには、端子が収容される端子収容室と、前記端子収容室の両側より弾性変形によって前記端子をそれぞれ係止する一対のランスとが設けられ、前記コネクタハウジング内に挿入された端子抜き治具によって前記ランスを係止解除位置に変位させて、前記端子を前記端子収容室から引き抜くコネクタの端子抜き構造であって、前記コネクタハウジングには、一対の前記各ランスとそれぞれ一体に弾性変形し、前記端子抜き治具の挿入スペース内に対向配置された一対の解除用壁部が設けられ、前記端子抜き治具は、前記コネクタハウジング内への挿入過程で一対の前記解除用壁部の間に進入し、一対の前記解除用壁部を互いに間隔を広げる方向に変移して一対の前記ランスをそれぞれ係止解除位置に変位させる解除アーム部と、一対の前記ランスが各係止解除位置まで変位した後の挿入過程で前記端子を端子抜き方向に押圧する端子押圧部とを有することを特徴とする。
【0012】
前記端子抜き治具は、前記コネクタハウジング内に挿入された前記解除アーム部の傾斜を規制するこじり規制部を有することが好ましい。
【0013】
前記こじり規制部は、前記解除アーム部にスライド自在で、且つ、付勢手段によって前記解除アーム部の先端側に付勢されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、端子抜き治具をコネクタハウジング内に挿入すると、端子抜き治具の解除アーム部が一対の解除用壁部間を押し開き、これにより一対のランスが係止解除位置に変移し、この位置より更に端子抜き治具の挿入を進めると端子抜き治具の端子押圧部が端子を引き抜き方向に押圧して端子が引き抜き方向に移動し、端子抜き治具を引き抜いても端子が一対のランスに再度係止されることがなく、その後、作業者が端子を端子収容室から引き抜けば良い。このように一対のランスを共に係止解除位置に変移できるため、一対のランスは、端子への係止力が強固な構造にできる。以上より、端子の係止力の強化と端子の引き抜き作業性を両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、コネクタと端子抜き治具の斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示し、コネクタハウジングの斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示し、コネクタハウジングの正面図である。
【図4】本発明の第1実施形態を示し、コネクタの破断斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態を示し、コネクタの端子抜き作業の過程を示す一部破断斜視図である。
【図6】本発明の第1実施形態を示し、(a)はコネクタの端子抜き作業の過程を示す縦断面図、(b)はコネクタの端子抜き作業の過程を示す横断面図である。
【図7】本発明の第1実施形態を示し、コネクタの端子抜き作業の過程を示す一部破断斜視図である。
【図8】本発明の第1実施形態を示し、(a)はコネクタの端子抜き作業の過程を示す縦断面図、(b)はコネクタの端子抜き作業の過程を示す横断面図である。
【図9】本発明の第1実施形態を示し、コネクタの端子抜き作業の過程を示す一部破断斜視図である。
【図10】本発明の第1実施形態を示し、(a)はコネクタの端子抜き作業の過程を示す縦断面図、(b)はコネクタの端子抜き作業の過程を示す横断面図である。
【図11】本発明の第2実施形態を示し、端子抜き治具の斜視図である。
【図12】本発明の第2実施形態を示し、コネクタの端子抜き作業の過程を示す一部破断斜視図である。
【図13】本発明の第3実施形態を示し、端子抜き治具の斜視図である。
【図14】本発明の第3実施形態を示し、コネクタの端子抜き作業の過程を示す一部破断斜視図である。
【図15】本発明の第3実施形態を示し、コネクタの端子抜き作業の過程を示す一部破断斜視図である。
【図16】従来の端子抜き構造を適用したコネクタの断面図である。
【図17】従来の端子抜き構造を適用したコネクタの一部破断斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
(第1実施形態)
図1〜図10は本発明の第1実施形態を示す。図1に示すように、コネクタ1は、コネクタハウジング2とこのコネクタハウジング2内に収容された複数の端子20(図面では、端子20は1つのみ表示)とを備えている。各端子20は、端子抜き治具30Aを使用して引き抜くことができる端子抜き構造になっている。以下、詳細に説明する。
【0018】
図1〜図4において、コネクタハウジング2には、左右2列で上下2段の計4つの端子収容室3が設けられている。各端子収容室3の前方開口部3aから相手端子(図示せず)が挿入される。各端子収容室3の後方開口部3bから端子20が挿入される。各端子収容室3の前方側には、端子前方規制段差面3cが形成されている。
【0019】
各端子収容室3の上方位置には、治具挿入室4がそれぞれ設けられている。各治具挿入室4の底面側は、下方の端子収容室3に開口されている。各治具挿入室4の前方開口部4aから端子抜き治具30Aが挿入される。
【0020】
各端子収容室3と各治具挿入室4は、左右の側壁5によって囲まれているが、その各側壁5の外側には、撓み許容室6がそれぞれ設けられている。
【0021】
左右の各側壁5には、端子収容室3に向かってそれぞれ突出する一対のランス7が一体に設けられている。各ランス7は、その端子係止面7aが垂直面に、その端子進入面7bが傾斜面にそれぞれ形成されている。
【0022】
左右の各側壁5には、治具挿入室4に向かってそれぞれ突出する一対の解除用壁部8が一体に設けられている。一対の解除用壁部8は、治具挿入室4の前方側に向かって延設されている。一対の解除用壁部8は、治具挿入室4に対向配置されている。各解除用壁部8は、各ランス7に一体に固定されている。
【0023】
左右の各側壁5には、各ランス7の直ぐ下方位置で端子収容室3の長手方向に向かって延びるスリット9が形成されている。この各スリット9によって、各ランス7及び解除用壁部8が撓み許容室6に向かって膨らむ方向に撓み変形できる。各ランス7は、この撓み変形によって端子20の係止解除位置に変移する。
【0024】
端子20は、端子収容室3に収容されている。端子20は、相手端子との接触を行う端子接触部21と、電線Wの端部が固定された電線固定部22とを有する。端子接触部21は、雌形態である。端子20は、端子収容室3の後方開口3bより挿入される。端子20は、この挿入過程で一対のランス7が端子接触部21に干渉するが、一対のランス7の撓み変形によって所定の収容位置まで挿入される。端子20は、端子前方規制段差面3cによって前方への移動が規制されている。端子20は、その端子接触部21の後端が一対のランス7に係止されることによって後方(端子引き抜き方向)への移動が規制されている。つまり、端子20は、端子前方規制段差面3cと一対のランス7によって端子収容室3の所定位置に位置決めされている。
【0025】
端子抜き治具30Aは、図1に示すように、作業者が把持する把持部31と、この把持部31より前方に突出する解除アーム部32と、この解除アーム部32の根本箇所に一体に設けられた端子押圧部33とを備えている。解除アーム部32は、単一のロッド形状であり、治具挿入室4に挿入可能な寸法である。解除アーム部32の先端面は、テーパ面32aに形成されている。解除アーム部32は、治具挿入室4への挿入過程で一対の解除用壁部8の間に進入し、一対の解除用壁部8を互いの間隔を広げる方向に変移させて一対のランス7をそれぞれ係止解除位置に変位させる。
【0026】
端子押圧部33は、一対のランス7が各係止解除位置まで変位した後の挿入過程で端子20の前端面に当接し、端子20を端子引き抜き方向に押圧する。
【0027】
次に、コネクタ1の端子引き抜き作業を説明する。図5及び図6に示すように、治具挿入室4の前方開口部4aより端子抜き治具30Aの解除アーム部32を挿入する。すると、解除アーム部32の先端が一対の解除用壁部8の間に進入し、解除アーム部32が一対の解除用壁部8に干渉する。ここで、解除アーム部32の先端箇所はテーパ面32aであるため、スムーズに一対の解除用壁部8の間に進入する。
【0028】
この状態より端子抜き治具30Aを更に挿入すると、図7及び図8に示すように、解除アーム部32が一対の解除用壁部8を外方向に押圧して一対の解除用壁部8間が徐々に押し開かれる。すると、一対のランス7も互いに離間する方向、つまり、係止解除位置側に徐々に変移し、最終的に一対のランス7が係止解除位置まで変位する。
【0029】
この挿入位置より更に端子抜き治具30Aの挿入を進めると、図9及び図10に示すように、端子抜き治具30Aの端子押圧部33が端子20の前端面に当接し、端子30を引き抜き方向に押圧する。この押圧力で端子30が引き抜き方向に移動する。このように、端子30を引き抜き方向に移動させた後、端子抜き治具30Aを治具挿入室4より引き抜く。
【0030】
端子抜き治具30Aを治具挿入室4より引き抜くと、一対の解除用壁部8及び一対のランス7が元の位置に撓み復帰力によって戻ろうとするが、端子20は所定位置より引き抜き方向に変移しているため、一対のランス7が端子20を再び係止することがない。
【0031】
端子抜き治具30Aを治具挿入室4より引き抜いた後、作業者が電線Wを後方に引っ張れば、端子20がスムーズに端子収容室3より引き抜ける。これで、完了する。
【0032】
上記端子抜き作業で説明したように、端子抜き治具30Aを治具挿入室4に挿入するだけで一対のランス7が共に係止解除位置に変移できる。従って、一対のランス7は、前記実施形態にように、端子20への係止力が強固な構造にできる。以上より、端子20の係止力の強化と端子20の引き抜き作業性を両立させることができる。
【0033】
端子抜き治具30Aは、単一の解除アーム部32を有する構成で良いため、強度的に強い構造となる。
【0034】
(第2実施形態)
図11及び図12は、本発明の第2実施形態を示す。この第2実施形態では、端子抜き治具30Bの構成のみが相違する。コネクタ1の構成は、前記第1実施形態と同一であるため、説明を省略する。図面の同一構成箇所には、同一符号を付して明確化を図る。
【0035】
図11に示すように、第2実施形態の端子抜き治具30Bは、作業者が把持する把持部31と、この把持部31より前方に突出する解除アーム部32と、この解除アーム部32の根本箇所に一体に設けられた端子押圧部33とこじり規制部34とを備えている。
【0036】
把持部31、解除アーム部32及び端子押圧部33の構成は、前記第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
【0037】
こじり規制部34は、把持部31に一体に設けられている。こじり規制部34は、上面壁34aとこの上面壁34aの両端より垂下された一対の垂下壁34bとを有する。端子抜き治具30Bの治具挿入室4への挿入過程で、上面壁34aが治具挿入室4に、一対の垂下壁34bがその両外側の撓み許容室6に入り込み、治具挿入室4内に挿入された解除アーム部32を左右方向等に傾斜させることができない。
【0038】
この第2実施形態でも、前記第1実施形態と同様に、端子抜き治具30Bを治具挿入室4に挿入することによって一対のランス7を共に係止解除位置に変移でき、且つ、端子20を引き抜き方向に移動できる。これにより、端子20の係止力の強化と端子20の引き抜き作業性を両立させることができる。
【0039】
端子抜き治具30Bは、こじり規制部34を有する。図12に示すように、端子抜き治具30Bは、そのこじり規制部34がコネクタハウジング2内の治具挿入室4及び撓み許容室6に入り込むと、解除アーム部32の治具挿入室4内でのこじりを防止できる。従って、解除アーム部32のこじりによっていずれか一方のランス7が過大変位することがなく、過大変位に起因するランス7の損傷を防止できる。
【0040】
(第3実施形態)
図13〜図15は、本発明の第3実施形態を示す。この第3実施形態では、端子抜き治具30Cの構成のみが相違する。コネクタ1の構成は、前記第1実施形態と同一であるため、説明を省略する。図面の同一構成箇所には、同一符号を付して明確化を図る。
【0041】
図13に示すように、第3実施形態の端子抜き治具30Cは、前記第2実施形態のものと同様に、作業者が把持する把持部31と、この把持部31より前方に突出する解除アーム部32と、この解除アーム部32の根本箇所に一体に設けられた端子押圧部33と、こじり規制部34とを備えている。
【0042】
把持部31には、長手方向に沿ってバネ収容室31aが設けられている。端子押圧部33の構成は、前記第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
【0043】
こじり規制部34は、前記第2実施形態のように把持部31に一体に固定されておらず、解除アーム部32の外周にスライド自在に支持されている。こじり規制部34は、前記第2実施形態のものと同様に、上面壁34aとこの上面壁34aの両端より垂下された一対の垂下壁34bとスライドロッド部34cとを有する。スライドロッド部34cは、バネ収容室31a内にスライド自在に支持され、その端面でバネ35の付勢力を受けている。こじり規制部34は、バネ35のバネ力によって解除アーム部32の先端側に付勢されている。
【0044】
この第3実施形態でも、前記第1実施形態と同様に、端子抜き治具30Cを治具挿入室4に挿入することによって一対のランス7を係止解除位置に変移でき、且つ、端子20を引き抜き方向に移動できる。これにより、端子20の係止力の強化と端子20の引き抜き作業性を両立させることができる。
【0045】
この第3実施形態では、端子抜き治具30Cの解除アーム部32をコネクタハウジング2の治具挿入室4に挿入する初期段階で、図14に示すように、こじり規制部34がコネクタハウジング2の治具挿入室4と撓み許容室6に入り込む。そして、この状態より解除アーム部32を端子抜き治具30Cに挿入するべく押圧すると、図15に示すように、こじり規制部34がその挿入位置を維持しつつ解除アーム部32がバネ35のバネ力に抗して治具挿入室4の奥に徐々に挿入される。
【0046】
従って、こじり規制部34は、端子抜き治具30Cの挿入過程の全領域で解除アーム部32のこじりを防止でき、過大変位に起因するランス7の損傷を確実に防止できる。
【符号の説明】
【0047】
1 コネクタ
2 コネクタハウジング
3 端子収容室
7 ランス
8 解除用壁部
20 端子
30A〜30C 端子抜き治具
32 解除アーム部
33 端子押圧部
34 こじり規制部
35 バネ(付勢手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタハウジングには、端子が収容される端子収容室と、前記端子収容室の両側より弾性変形によって前記端子をそれぞれ係止する一対のランスとが設けられ、前記コネクタハウジング内に挿入された端子抜き治具によって前記ランスを係止解除位置に変位させて、前記端子を前記端子収容室から引き抜くコネクタの端子抜き構造であって、
前記コネクタハウジングには、一対の前記各ランスとそれぞれ一体に弾性変形し、前記端子抜き治具の挿入スペース内に対向配置された一対の解除用壁部が設けられ、
前記端子抜き治具は、前記コネクタハウジング内への挿入過程で一対の前記解除用壁部の間に進入し、一対の前記解除用壁部を互いに間隔を広げる方向に変移して一対の前記ランスをそれぞれ係止解除位置に変位させる解除アーム部と、一対の前記ランスが各係止解除位置まで変位した後の挿入過程で前記端子を端子抜き方向に押圧する端子押圧部とを有することを特徴とするコネクタの端子抜き構造。
【請求項2】
請求項1記載のコネクタの端子抜き構造であって、
前記端子抜き治具は、前記コネクタハウジング内に挿入された前記解除アーム部の傾斜を規制するこじり規制部を有することを特徴とするコネクタの端子抜き構造。
【請求項3】
請求項2記載のコネクタの端子抜き構造であって、
前記こじり規制部は、前記解除アーム部にスライド自在で、且つ、付勢手段によって前記解除アーム部の先端側に付勢されていることを特徴とするコネクタの端子抜き構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2013−69542(P2013−69542A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−207213(P2011−207213)
【出願日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】