説明

コネクタ

【課題】嵌合時のガタつきを長期にわたって確実に防止することができ、それにより車載時の振動による悪影響(電気接続性の悪化)を軽減することのできるコネクタを提供する。
【解決手段】第1のコネクタハウジング61の上面61Aにロック突起62が設けられ、第2のコネクタハウジング11にロック突起62と係合することで両コネクタハウジング61、11をロックするロックアーム20が設けられたコネクタにおいて、第1のコネクタハウジング61の上面61Aにバネ受け凹部65を設ける一方、ロックアーム20の組付溝25に金属製の板バネ30を差し込んで組み付け、この板バネ30に、両コネクタハウジング61、11が嵌合した際に、バネ受け凹部65に嵌まることで、第1のコネクタハウジング61に弾性反力を及ぼす湾曲凸部32を形成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガタつき防止機能を備えたコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
図6は、例えば、特許文献1に記載された従来のコネクタを示している。
【0003】
このコネクタは、互いに嵌合する第1コネクタ260と第2コネクタ210とで構成されている。第1コネクタ260の樹脂製のハウジング(第1のコネクタハウジング)261の上面にはロック突起262が設けられ、第2コネクタ210の樹脂製のハウジング(第2のコネクタハウジング)211の上部には、第1コネクタ260のロック突起262と係合するロックアーム220が設けられている。
【0004】
ロックアーム220は、脚部212を介して第2のコネクタハウジング211と一体に成形されており、その脚部212を支点にして前端部223と後端部222がシーソー状に上下変位できるようになっている。そして、前端部223にロック突起262の嵌まるロック孔228が設けられている。
【0005】
また、第1コネクタ260のハウジング261の上面には、ロック突起262の両側に位置させて、一対のガタ次防止アーム271、271がコネクタハウジング261と一体に成形されている。これらガタつき防止アーム271は、相手コネクタ(第2コネクタ210)との嵌合方向(前方)に自由端272が延び出しており、その自由端272には、第1、第2コネクタ260、210の嵌合に伴ってロックアーム220とロック突起262が係合したときに、ロックアーム220を支持している脚部212に係合する係合爪273が設けられている。
【0006】
従って、第1、第2コネクタ260、210を嵌合完了した際には、ロックアーム220とロック突起262が係合すると同時に、ガタつき防止アーム271の係合爪273が脚部212に係合することにより、両コネクタ260、210間のガタつきを防止することができる。
【特許文献1】特開2008−97956号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、前記特許文献1に記載された従来のコネクタでは、ガタつきを規制する部分(ガタつき防止アーム271)が、コネクタハウジング261と一体の樹脂で形成されていたため、熱や振動などによるへたりや破損を起こしやすく、その影響で車載時に共振を起こし、コネクタの電気接続性を悪化させるという問題があった。
【0008】
本発明は、上記事情を考慮し、嵌合時のガタつきを長期にわたって確実に防止することができ、それにより車載時の振動による悪影響(電気接続性の悪化)を軽減することのできるコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明のコネクタは、第1のコネクタハウジングの壁面にロック突起が設けられ、前記第1のコネクタハウジングに嵌合する第2のコネクタハウジングに、両コネクタハウジングの嵌合動作に伴って撓むことで前記ロック突起を乗り越え、乗り越えた段階で撓みから復帰して前記ロック突起と係合することにより、前記両コネクタハウジングをロック状態に保持するロックアームが設けられたコネクタにおいて、前記第1のコネクタハウジングの前記壁面にバネ受け凹部を設ける一方、前記ロックアームに金属製のバネ部材を取り付け、このバネ部材に、前記第1のコネクタハウジングの前記壁面に向けて突出し、且つ、前記両コネクタハウジングが嵌合した際に、前記第1のコネクタハウジングのバネ受け凹部に嵌まることで、該第1のコネクタハウジングに弾性反力を及ぼす押圧凸部を形成したことを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載のコネクタであって、前記バネ部材の押圧凸部が、前記第1のコネクタハウジングのバネ受け凹部に嵌った状態で、該第1のコネクタハウジングに対し、前記両コネクタハウジングの嵌合方向と反嵌合方向と嵌合方向に直交する方向とに弾性反力を及ぼすように構成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のコネクタであって、前記バネ部材の押圧凸部が、前記両コネクタハウジングの嵌合方向に沿った面内で円弧状に湾曲した湾曲凸部として形成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1または2に記載のコネクタであって、前記バネ部材の押圧凸部が、前記両コネクタハウジングの嵌合方向に沿った面内でV字状に屈曲したV形凸部として形成されていることを特徴とする。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載のコネクタであって、前記ロック突起が、前記第1のコネクタハウジングの左右幅方向の略中央に設けられると共に、前記バネ受け凹部が、前記第1のコネクタハウジングの左右幅方向に間隔を開けて一対設けられ、それに対応して、前記バネ部材に、前記各バネ受け凹部に嵌まる一対の前記押圧凸部が設けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明は、請求項5に記載のコネクタであって、前記バネ部材が、互いに平行な一対のアームと、これら一対のアームの一端同士を連結する連結バーとを有するコ字形の板バネとして構成され、前記一対のアームにそれぞれ前記押圧凸部が設けられており、一方、前記ロックアームに、前記バネ部材の連結バーを前記アームとの連結部付近まで差し込むことのできる組付溝と、該組付溝に前記連結バーを差し込んだときに該連結バーに形成された係合部と係合することで前記連結バーの抜けを阻止する被係合部と、が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1の発明によれば、第1および第2の両コネクタハウジングを嵌合したときに、第2のコネクタハウジング側のバネ部材の押圧凸部が、第1のコネクタハウジング側のバネ受け凹部に嵌まることにより、バネ部材が第1のコネクタハウジングに弾性反力を及ぼす。従って、その弾性反力により、ロックアームとロック突起の係合だけでは防げない両コネクタハウジング間のガタを規制することができる。特に金属製のバネ部材を用いているので、樹脂製のバネと違って、熱や振動などによるへたりや破損のおそれが少なく、車載時の振動による共振を長期にわたり最小限に抑えることができ、その結果、コネクタの電気接続信頼性の向上を図ることができる。また、コネクタハウジングの内部にバネを組み付けるのではなく、ロックアームに金属製のバネ部材を組み付けているだけであるから、コネクタハウジングの余計な寸法増加を招く心配がなく、コネクタのコンパクト化を図ることができる。
【0016】
請求項2の発明によれば、バネ部材の押圧凸部が相手側のコネクタハウジングのバネ受け凹部に嵌まることにより、両コネクタハウジングのほとんどの方向のガタを防止することができる。
【0017】
請求項3の発明によれば、バネ受け凹部に嵌まる押圧凸部が、円弧状に湾曲jした湾曲凸部として形成されているので、バネ受け凹部の底面や側面あるいは縁部に湾曲面が当たることにより、様々な方向の両コネクタハウジング間のガタつきを防止することができる。
【0018】
請求項4の発明によれば、バネ受け凹部に嵌まる押圧凸部が、V字状に屈曲jしたV形凸部として形成されているので、バネ受け凹部の底面や側面あるいは縁部にV形凸部の頂点や斜面が当たることにより、様々な方向の両コネクタハウジング間のガタつきを防止することができる。
【0019】
請求項5の発明によれば、ロック突起が第1のコネクタハウジングの左右幅方向の略中央に設けられ、バネ受け凹部が第1のコネクタハウジングの左右幅方向に間隔を開けて一対設けられ、それに対応してバネ部材に各バネ受け凹部に嵌まる一対の押圧凸部が設けられているので、両コネクタハウジングをバランス良くロックすることができると共に、一対のバネ部材の押圧凸部が一対のバネ受け凹部に嵌まることにより、バランス良く両コネクタハウジング間のガタつきを防止することができる。
【0020】
請求項6の発明によれば、ロックアームに形成した組付溝にバネ部材の連結バーを差し込むだけで、バネ部材側の係合部をロックアーム側の被係合部に係合させることができ、それにより、簡単に連結バーを抜けないようにロックアームに組み付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0022】
図1は第1コネクタおよび第2コネクタよりなる実施形態のコネクタの斜視図、図2は第2コネクタのロックアームの側面図、図3はロックアームに組み付ける板バネの斜視図、図4(a)は第1コネクタと第2コネクタを嵌合させたときのロックアームとロック突起の係合状態、および、板バネの湾曲凸部とバネ受け凹部の係合状態を一緒に示す側断面図、図4(b)は図4(a)のIVb部の拡大図である。
【0023】
このコネクタは、互いに嵌合する第1コネクタ60と第2コネクタ10とからなる。第1コネクタ60の樹脂製のハウジング(第1のコネクタハウジング)61と第2コネクタ10の樹脂製のハウジング(第2のコネクタハウジング)11は、互いに適正位置まで嵌合することで、それぞれに内蔵した端子を電気的に接続することができるものである。
【0024】
第1のコネクタハウジング61の上面(壁面)61Aにはロック突起62が設けられている。また、第2のコネクタハウジング11の上部には、第2のコネクタハウジング11の前後方向(=コネクタ嵌合方向)に延びるロックアーム20が設けられている。ロックアーム20は、両コネクタハウジング61、11の嵌合動作に伴って撓むことで、ロック突起62を乗り越え、乗り越えた段階で撓みから復帰してロック突起62と係合することにより、両コネクタハウジング61、11をロック状態に保持するようになっている。
【0025】
このロックアーム20は、その長手方向の中間部21が脚部12を介して第2のコネクタハウジング11と一体に連結されており、その脚部12を支点にして、前端部23と後端部22がシーソー状に上下変位できるようになっている。そして前端部23の下面に、ロック突起62と係合する係合凸部28が設けられている。
【0026】
また、第1のコネクタハウジング61の上面には、バネ受け凹部65が設けられている。この場合、ロック突起62が第1のコネクタハウジング61の左右幅方向の略中央に設けられ、そのロック突起62の左右両側の位置に、バネ受け凹部65が、第1のコネクタハウジング61の左右幅方向に間隔を開けて一対設けられている。
【0027】
また、ロックアーム20の前端部23には、一対の湾曲凸部(押圧凸部)32、32を有する金属製の板バネ30が組み付けられている。湾曲凸部32は、第1のコネクタハウジング61の上面61Aに向けて突出し、それにより、両コネクタハウジング61、11が嵌合した際に、第1のコネクタハウジング61の各バネ受け凹部65に嵌まることで、第1のコネクタハウジング61に弾性反力(バネ力)を及ぼす部分である。
【0028】
図3に示すように、板バネ30は、互いに平行な一対のアーム33、33と、これら一対のアーム33、33の一端同士を連結する連結バー31とを有するコ字形をなしており、一対のアーム33、33にそれぞれ湾曲凸部32が設けられている。これらの湾曲凸部32は、両コネクタハウジング61、11の嵌合方向に沿った面内で円弧状に湾曲している。
【0029】
ロックアーム20の前端部23には挟持壁24が設けられており、挟持壁24とロックアーム20の上面と間に組付溝25が確保され、その組付溝25に、板バネ30の連結バー31が、アーム33との連結部付近まで差し込まれている。また、挟持壁24には、組付溝25に連結バー31を差し込んだときに、連結バー31に形成された係合突片(係合部)35と係合することで連結バー31の抜けを阻止する係止孔(被係合部)26が設けられている。
【0030】
また、バネ受け凹部65の内面には、板バネ30の湾曲凸部32の湾曲面が当接する前側の傾斜側面65bと後側の傾斜側面65bとが底面65aを挟んで設けられている。
【0031】
そして、湾曲凸部32とバネ受け凹部65は、湾曲凸部32がバネ受け凹部65に嵌った状態で、湾曲凸部32が第1のコネクタハウジング61に対し、両コネクタハウジング61、11の嵌合方向X1と反嵌合方向X2と嵌合方向に直交する方向X3とに弾性反力を及ぼすように、その寸法関係が設定されている。
【0032】
例えば、バネ受け凹部65の開口縁のコネクタ嵌合方向の幅Aが、湾曲凸部32の前後方向の最大幅Bよりも小さく設定され、少なくとも湾曲凸部32の湾曲面に沿った2点が、それぞれバネ受け凹部65の前後の傾斜側面65bか前後の開口縁に圧接し、それにより、前記X1、X2、X3の方向の力成分を持った弾性反力Pを第1のコネクタハウジング61に及ぼすことができるようになっている。
【0033】
次に作用を説明する。
【0034】
第1コネクタ60と第2コネクタ10を嵌合すると、ロックアーム20がロック突起62に係合することで両コネクタハウジング61、11がロックされる。同時に、第2のコネクタハウジング11側の板バネ30の湾曲凸部32が、第1のコネクタハウジング61側のバネ受け凹部65に嵌まることにより、板バネ30が第1のコネクタハウジング61に弾性反力を及ぼす。従って、その弾性反力により、ロックアーム20とロック突起62の係合だけでは防げない両コネクタハウジング61、11間のガタを規制することができる。
【0035】
特に金属製の板バネ30を用いているので、樹脂製のバネと違って、熱や振動などによるへたりや破損のおそれが少なく、車載時の振動による共振を長期にわたり最小限に抑えることができ、その結果、両コネクタ60、10の端子同士の電気接続信頼性の向上を図ることができる。
【0036】
また、コネクタハウジングの内部にバネを組み付けるのではなく、ロックアーム20に金属製の板バネ30を組み付けているだけであるから、コネクタハウジング61の余計な寸法増加を招く心配がなく、コネクタのコンパクト化を図ることができる。
【0037】
また、本実施形態では、バネ受け凹部65に嵌まる押圧凸部が、円弧状に湾曲した湾曲凸部32として形成されているので、バネ受け凹部65の底面65aや傾斜側面65bあるいは縁部にその湾曲面が当たることにより、様々な方向の両コネクタハウジング61、11間のガタつきを防止することができる。
【0038】
つまり、板バネ30の湾曲凸部32がバネ受け凹部65に嵌まることで、X1、X2、X3方向の弾性反力を第1のコネクタハウジング61に及ぼすので、両コネクタハウジング61、11間のほとんどの方向のガタを防止することができる。
【0039】
また、本実施形態では、ロック突起62が第1のコネクタハウジング61の左右幅方向の略中央に設けられ、バネ受け凹部65が第1のコネクタハウジング61の左右幅方向に間隔を開けて一対設けられ、それに対応して板バネ30に各バネ受け凹部65に嵌まる一対の湾曲凸部32、32が設けられているので、両コネクタハウジング61、11をバランス良くロックすることができると共に、一対の板バネ30、30の湾曲凸部32が一対のバネ受け凹部65、65に嵌まることにより、バランス良く両コネクタハウジング61、11間のガタつきを防止することができる。
【0040】
また、ロックアーム20の前端部23に設けた組付溝25に板バネ30の連結バー31を差し込むだけで、板バネ30の係合突片35をロックアーム20側の係止孔26に係合させることができるので、簡単に板バネ30を抜けないようにロックアーム20に組み付けることができる。
【0041】
なお、バネ部材の変形例として、図5に示すような板バネ130を用いてもよい。
【0042】
この板バネ130は、一対のアーム133、133の一端同士を連結バー131で繋いで、各アーム133に、押圧凸部として、両コネクタハウジングの嵌合方向に沿った面内でV字状に屈曲したV形凸部132を形成し、連結バー131の中央に係止突片135を設けたものである。
【0043】
V形凸部132は、頂点132aの両側に傾斜壁132bを有するもので、これらの傾斜壁132bが、バネ受け凹部65の前後の傾斜側面65bや前後の開口縁に圧接することで、前述のX1、X2、X3の3方向の弾性反力を第1のコネクタハウジング61に及ぼすことができ、両コネクタハウジング61、11間の様々な方向のガタつきを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】第1コネクタおよび第2コネクタよりなる実施形態のコネクタの斜視図である。
【図2】第2コネクタのロックアームの側面図である。
【図3】ロックアームに組み付ける板バネの斜視図である。
【図4】(a)は第1コネクタと第2コネクタを嵌合させたときのロックアームとロック突起の係合状態、および、板バネの湾曲凸部とバネ受け凹部の係合状態を一緒に示す側断面図、(b)は(a)のIVb部の拡大図である。
【図5】板バネの変形例を示す斜視図である。
【図6】従来のコネクタの構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0045】
11 第2のコネクタハウジング
20 ロックアーム
25 組込溝
26 係止孔(被係合部)
30 板バネ
31 連結バー
32 湾曲凸部(押圧凸部)
33 アーム
35 係合突片
61 第1のコネクタハウジング
61A 上面(壁面)
62 ロック突起
65 バネ受け凹部
130 板バネ
131 連結バー
132 V形凸部(押圧凸部)
133 アーム
135 係合突片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のコネクタハウジングの壁面にロック突起が設けられ、前記第1のコネクタハウジングに嵌合する第2のコネクタハウジングに、両コネクタハウジングの嵌合動作に伴って撓むことで前記ロック突起を乗り越え、乗り越えた段階で撓みから復帰して前記ロック突起と係合することにより、前記両コネクタハウジングをロック状態に保持するロックアームが設けられたコネクタにおいて、
前記第1のコネクタハウジングの前記壁面にバネ受け凹部を設ける一方、前記ロックアームに金属製のバネ部材を取り付け、このバネ部材に、前記第1のコネクタハウジングの前記壁面に向けて突出し、且つ、前記両コネクタハウジングが嵌合した際に、前記第1のコネクタハウジングのバネ受け凹部に嵌まることで、該第1のコネクタハウジングに弾性反力を及ぼす押圧凸部を形成したことを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
請求項1に記載のコネクタであって、
前記バネ部材の押圧凸部が、前記第1のコネクタハウジングのバネ受け凹部に嵌った状態で、該第1のコネクタハウジングに対し、前記両コネクタハウジングの嵌合方向と反嵌合方向と嵌合方向に直交する方向とに弾性反力を及ぼすように構成されていることを特徴とするコネクタ。
【請求項3】
請求項1または2に記載のコネクタであって、
前記バネ部材の押圧凸部が、前記両コネクタハウジングの嵌合方向に沿った面内で円弧状に湾曲した湾曲凸部として形成されていることを特徴とするコネクタ。
【請求項4】
請求項1または2に記載のコネクタであって、
前記バネ部材の押圧凸部が、前記両コネクタハウジングの嵌合方向に沿った面内でV字状に屈曲したV形凸部として形成されていることを特徴とするコネクタ。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載のコネクタであって、
前記ロック突起が、前記第1のコネクタハウジングの左右幅方向の略中央に設けられると共に、前記バネ受け凹部が、前記第1のコネクタハウジングの左右幅方向に間隔を開けて一対設けられ、それに対応して、前記バネ部材に、前記各バネ受け凹部に嵌まる一対の前記押圧凸部が設けられていることを特徴とするコネクタ。
【請求項6】
請求項5に記載のコネクタであって、
前記バネ部材が、互いに平行な一対のアームと、これら一対のアームの一端同士を連結する連結バーとを有するコ字形の板バネとして構成され、前記一対のアームにそれぞれ前記押圧凸部が設けられており、一方、前記ロックアームに、前記バネ部材の連結バーを前記アームとの連結部付近まで差し込むことのできる組付溝と、該組付溝に前記連結バーを差し込んだときに該連結バーに形成された係合部と係合することで前記連結バーの抜けを阻止する被係合部と、が設けられていることを特徴とするコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−73374(P2010−73374A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−237156(P2008−237156)
【出願日】平成20年9月16日(2008.9.16)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】