説明

コヒーレント検出を用いるローカル光通信システム及び方法

【課題】
コヒーレント検出を用いるローカル光通信システム及び方法を提供する。
【解決手段】
一実施形態において、サーバシステムの第1モジュールは、共通ソース光信号を変調して、変調された光データ信号を生成し、該変調された光データ信号を、光リンクを介して、サーバシステムの第2モジュールに送信する。第2モジュールは、共通ソース光信号を用いて、コヒーレント検出技術によって光データ信号を復調する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示は概して、光通信システムにおけるコヒーレント光通信検出、例えば、コヒーレント検出を用いる高速IOに関する。
【背景技術】
【0002】
サーバシステムは一般に、多数のサーバモジュール(SM)と、1つ以上のシャーシ(chassis)モニタリングモジュール(CMM)と、バックプレーン又はミッドプレーンと、電力や入力/出力(IO又はI/O)接続などを提供する多数のその他のモジュール又はコンポーネントとを含んでいる。例として、典型的なバックプレーンは、複数の(例えば、様々なモジュールの)コネクタを互いに並列に接続する回路基板であり、例えば、各モジュールの各ピンが、その他のモジュールの同じ該当するピンに結合されて、通信バスを形成するようにされる。バックプレーンには、その一方側のみに、例えばSM、CMM、ラインカード、印刷回路基板及びその他の装置などのモジュールが接続されるが、ミッドプレーンは一般に、その基板の両面にモジュールが接続される。ミッドプレーンは、コンピュータ又はサーバシステム、特に、ブレードサーバを接続するコンピュータ又はサーバシステムにて広く使用されており、典型的に、ミッドプレーンの一方側にサーバブレードが存在し、ミッドプレーンの反対側にその他の周辺(例えば、電力、ネットワーク、I/Oなど)モジュール及びサービスモジュールが存在するようにされ得る。
【0003】
1つのサーバシステム内の或る1つのモジュールと遠隔ノードとの間の通信は、光ドメイン又は電気ドメインの何れかで行われ得るのに対し、或る1つのサーバ又はサーバシステム内の2つのモジュール間の通信は典型的に、バックプレーン又はミッドプレーンを介して電気ドメインで(例えば、導電配線又はその他の電気接続を用いて)実現されている。しかし、直接検出を用いて、或るモジュールの送信器がローカル(例えば、オンボード)発振器を用いて光信号を生成し、該光信号を何らかの手法で変調してデータをエンコードし、且つ変調された光信号を光リンク上で宛先の受信モジュールの受信器へと送信するようにすることで、全光学的なサーバ通信が実現され得る。しかしながら、直接検出を用いるシステムにおいては、モジュールの受信器はローカル発振器を含んだり利用したりせず、受信した光信号の検出及び復号/復調はもっぱら、光信号の振幅(これは、エネルギーの存在又は不存在を確認するのと同じくらい単純であり得る)、又は光信号の振幅及び位相に基づく。
【0004】
別の検出方式であるコヒーレント検出は、遠隔の送信元、すなわち、受信された光信号を生成して送信した送信器、の発振器と名目上同じ周波数で発振するローカル発振器(例えば、レーザ)を受信器側に必要とする。典型的に、送信側の発振器と受信側の発振器との間に、幾らかの波長許容差(及び、黙示的に周波数許容差)が存在し得る。コヒーレント検出は一層良好な感度を提供するものの、技術を実装するのに必要なコスト的なオーバーヘッドを大きな1つの理由として、コヒーレント検出はもっぱら、例えば遠隔通信(テレコミュニケーション)などの長距離通信用途で使用されている。このオーバーヘッドに大きく寄与するものの1つは、送信器側の遠隔発振器と受信器側のローカル発振器との間の僅かな周波数差を補償するのに必要な、複雑なデジタル信号処理回路である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
コヒーレント検出を用いるローカル光通信システム及び方法が提供される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様によれば、ローカル光通信システムは、共通ソース光信号を生成するレーザと、複数のモジュールと、前記複数のモジュールの各々に共通ソース光信号を分配する複数の第1の光通信リンクとを含む。前記複数のモジュールの各々は、1つ以上の光インタフェースモジュールを有し、該1つ以上の光インタフェースモジュールは、前記複数のモジュールのうちのその他のモジュールの光インタフェースモジュールに、1つ以上の第2の光通信リンクを介して光学的に接続される。前記複数のモジュールのうちの第1モジュールの光インタフェースモジュールは、第1モジュールに配信された共通ソース光信号を変調して、変調された光データ信号を生成し、変調された光データ信号を、第2の光通信リンクのうちの1つを介して、前記複数のモジュールのうちの第2モジュールの光インタフェースモジュールに送信する。第2モジュールの光インタフェースモジュールは、第2モジュールに配信された共通ソース光信号を用いて、コヒーレント検出技術によって前記変調された光データ信号を復調する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】従来の同期光受信器の一例を示す図である。
【図2】コヒーレント光通信検出用に構成された光通信システムの一例を示す図である。
【図3】受信器の光−電気復調ブロックの一例を示す図である。
【図4】ローカル光通信システム内でのコヒーレント光通信方法の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
特定の実施形態は、サーバシステムアーキテクチャ内でのコヒーレント光通信に関する。より具体的には、この開示は、変調及び復調の双方に共通のソース光信号を使用するサーバシステムアーキテクチャの例を提供する。該サーバシステムアーキテクチャはまた、光バックプレーン又は光ミッドプレーンを使用して、共通ソース光信号の変調によって生成された光信号を送信するとともに、一部の実施形態において、該バックプレーン又はミッドプレーンに接続されたモジュールの送信器及び受信器に共通ソース光信号を配信する。
【0009】
既存の光直接検出システム技術と対照的に、光コヒーレント検出方式は、光信号の振幅だけでなく、位相及び偏光をも検出することができる。コヒーレント検出において、変調された光入力信号は、受信器側で生成されるキャリア位相基準光信号を用いて検出される。光コヒーレント検出システムの増大された検出能力及びスペクトル効率を用いることで、同じ光帯域幅内で、より多くのデータを伝送することができる。従来、(典型的に、長距離にわたって光信号を伝送することを伴う)光ネットワーク内でコヒーレント検出システムを実現することは、1)遠隔送信器と受信器との間の周波数差を僅かな許容差内で安定させる方法、2)周波数チャープ又はその他の信号阻害ノイズを最小化あるいは抑制することが可能なこと、3)信号とローカル増幅光源若しくはローカル発振器とを適切に結合する光ミキサが利用可能であること、及び4)送信器とローカル発振器との間の相対的な偏光状態を安定化させる能力を必要とする。
【0010】
図1は、コヒーレント検出を長距離光通信で使用するように構成された、従来例に係る同期式の光受信器回路100(“受信器100”)を示している。受信器100は90°光ハイブリッド102を含んでいる。90°光ハイブリッド102は、受信した変調された光入力信号s(t)を、典型的には周波数調整可能なレーザであるローカル発振器(LO)104によって生成された光基準信号r(t)と結合する。より具体的には、90°光ハイブリッドは、ホモダイン検出又はヘテロダイン検出の何れかで、コヒーレント信号復調に使用される6ポートデバイスである。光ハイブリッド102は、複素場空間にて、入力信号s(t)を、基準信号r(t)に関連する4つの直交状態と混合し、LO104によって生成される基準信号r(t)と位相シフトされた入力信号s(t)との4つのコンビネーション(組み合わせ)を作り出す。図示した例において、第1の2つの光コンビネーション信号である−js+r及びjs+rは、第1の平衡検波器(balanced detector;BD)106への入力となり、第2の2つの光コンビネーション信号であるs+r及び−s+rは、第2のBD108への入力となる。ただし、“j”は虚数単位である。これら4つのコンビネーション信号のレベルが、光コンビネーション信号を光電流に変換するフォトダイオードを含んだ、対応するBD106及び108によって検出される。好適なベースバンド信号処理アルゴリズムを適用することにより、未知の信号の振幅及び位相を決定することができる。BD106及び108は、それぞれ、混合された直交信号I(t)及びQ(t)を出力する。これらの信号は、入力信号s(t)の位相及び振幅の完全な情報を含んでいる。光入力信号s(t)とLO104によって生成された光基準信号r(t)との間の周波数差に起因して、周波数ビート成分が存在する。そして、混合された直交信号I(t)及びQ(t)は、それぞれ、トランスインピーダンス増幅器(TIA)110及び112に入力される。TIA110及び112は、混合された直交信号I(t)及びQ(t)を増幅し且つそれぞれのアナログ電圧信号へと変換する。そして、これらそれぞれのアナログ電圧信号は、それぞれ、アナログ−デジタル変換器(ADC)114及び116によって、それぞれのデジタル信号へと変換される。これらデジタル信号は、復調のためにデジタル信号処理(DSP)ブロック118に入力され、入力信号s(t)によって搬送された情報が抽出される。DSP118は、光信号s(t)を生成・送信した遠隔送信器側のLO(レーザ)とLO104によって生成された基準信号r(t)との間での波長(及び、黙示的に周波数)の不整合によるコンステレーション図の回転について、その検出及び補償の何れかを行い得る。他の例では、DSP118は、LO104ひいては基準信号r(t)を入力信号s(t)に位相ロックするための補正信号を出力し得る。
【0011】
図2は、コヒーレント光通信用、特に、コヒーレント検出用に構成された光通信システム200の一実施形態例を示している。特定の実施形態において、システム200はサーバシステム又はサーバアーキテクチャである。例えば、システム200は、サーバラック又はサーバシャーシ(筐体)内に実装され得る。特定の実施形態において、システム200は、例えばバックプレーン又はミッドプレーン202といった1つ以上の接続基板(以下、説明を単純にするため、バックプレーン202と称する)を有し得る。バックプレーン202は、当該バックプレーン202に接続された多数のモジュール204、204、204、・・・、204(集合的にモジュール204と称する)間でのコヒーレント光通信を可能にする。モジュール204は、様々な装置又はコンポーネントの中でもとりわけ、例えば、ラインカード、印刷回路基板、サーバブレード、周辺(電力、ネットワーク、I/Oなど)モジュール、サーバモジュール(SM)、シャーシモニタリングモジュール(CMM)、サービスモジュールを含み得る。各モジュール204は、1つ以上の光インタフェースモジュールを有し得る。特定の実施形態において、モジュール204に示すように、光インタフェースモジュールは、1つ以上の電気−光(EO)変調ブロック若しくは回路206を有し得る。特定の実施形態において、モジュール204に示すように、光インタフェースモジュールは、1つ以上の光−電気(OE)復調ブロック若しくは回路208を有し得る。
【0012】
システム200は更に、発振器ブロック若しくは回路210を含んでいる。特定の実施形態において、発振器ブロック210は、レーザ、より具体的には、シングルキャビティレーザを含む(以下、発振器ブロック210を単にレーザ210とも称する)。特定の実施形態において、レーザ210は単一のコヒーレントな連続波光信号(レーザ信号)を出力し、該光信号が該ブロック内で分割されてモジュール204の各々に分配される。より詳細に後述するように、この共通ソース光信号が、送信側モジュール204における全てのEO変調と受信側モジュール204における全てのOE復調とに使用され、それにより、受信側モジュール204でのコヒーレント検出が可能且つ単純化される。
【0013】
図示した実施形態において、レーザ210によって生成される共通ソース光信号は、モジュール204の各々に、それぞれのモジュール204の端部でオンボード導波路214に光学的に連結された光ファイバ212を介して分配されている。そして、それぞれのモジュール204が、そのモジュール204のEO変調ブロック206及びOE復調ブロック208に共通ソース光信号を伝送する。代替的な一実施形態において、レーザ210によって生成される共通ソース光信号は、モジュール204それぞれのEO変調ブロック206及びOE復調ブロック208の各々に、それぞれのEO変調ブロック206及びOE復調ブロック208に直接的に連結された光ファイバを介して分配されてもよい。代替的な他の一実施形態において、レーザ210によって生成される共通ソース光信号は、モジュール204それぞれのEO変調ブロック206及びOE復調ブロック208の各々に、レーザ210の位置で始まってそれぞれのモジュール204上の導波路に光学的に接続された、バックプレーン202の表面又は内部の1つ以上の専用の光電力回線(例えば、導波路)を介して分配され、そして、それぞれのモジュール204が、そのEO変調ブロック206及びOE復調ブロック208に共通ソース光信号を伝送してもよい。
【0014】
特定の実施形態において、送信側及び受信側のそれぞれのモジュール204のEO変調ブロック206及びOE復調ブロック208は、バックプレーン202の表面又は内部の対応するバックプレーン導波路218に光学的に接続されたオンボード導波路216を介して、それぞれ、変調された光信号の送信及び受信を行う。例えば、モジュール204がモジュール204にデータを通信する必要があるとき、モジュール204のEO変調ブロック206は、複数の光ファイバ212のうちの対応する1つと該モジュール204の導波路214とを介して(あるいは、上述のその他の共通ソース光信号分配技術のうちの1つによって)レーザ210から受信した共通ソース光信号を変調して、データをエンコードする。このEO変調ブロック206は、変調された光信号を、モジュール204上の複数のオンボード導波路216のうちの指定された1つと、複数のバックプレーン導波路218のうちの対応する1つと、そして、モジュール204上の複数のオンボード導波路216のうちの対応する1つとを介して、モジュール204のOE復調ブロック208に送信する。モジュール204のOE復調ブロック208は、モジュール204から受信した変調された光信号を、複数の光ファイバ212のうちの対応する1つと該モジュール204の導波路214とを介して(あるいは、上述のその他の共通ソース光信号分配技術のうちの1つによって)レーザ210から受信した共通ソース光信号を基準信号として用いて復調し、データの復調及び復号を行う。斯くして、EO変調ブロック206及びOE復調ブロック208の各々が、レーザ210によって生成・分配される共通ソース光信号を受信するので、複数の個別の発振器を使用することなく、コヒーレント光通信が達成される。また、EO変調ブロック206は、様々な好適な変調技術の中でもとりわけ、例えば位相偏移キーイング(PSK)、差動4値PSK(DQPSK)、直交振幅変調(QAM)など、如何なる好適な変調技術を用いるように構成されてもよい。
【0015】
EO変調ブロック206及びOE復調ブロック208の各々に共通光源(レーザ210)を使用することは、システム200内で変調されて伝送される光信号が、受信された変調された光信号を復調するために使用される基準光信号と同じ周波数を共有し、単に、異なる光路長及びノイズのために位相オフセットを有するのみであることを保証する。特定の実施形態において、位相オフセットは、例えばDQPSKなどの差動変調方式を用いて排除され、あるいは無意味なものにされ得る。代替的な一実施形態において、移動オフセットを排除するために光遅延ロックループ(ODLL)が使用され得る。さらに、共通光源の使用は、長距離コヒーレント検出システムで典型的なものである光偏光の問題を実質的に排除する。何故なら、非常に短い(例えば、1m未満の)光ファイバ又は導波路上では、共通光源からの偏光シフトのみが起こるからである。
【0016】
他の実施形態において、送信側モジュールと受信側モジュールとの間の1つ以上の光リンクは、1つ以上の光ファイバケーブルを有していてもよい。例えば、送信側モジュールはサーバラック内の第1のラックマウントサーバの一部であってもよく、受信側モジュールは同一のサーバラック内の第2のラックマウントサーバの一部であってもよく、そして、送信側モジュールのEO変調ブロックの各々と受信側モジュールのOE復調ブロックの各々とに共通光源を使用することにより、送信側モジュールと受信側モジュールとの間の光通信にコヒーレントな変調及び復調を保証することができる。
【0017】
また、ここで説明した実施形態は、EO変調ブロック206及びOE復調ブロック208の実装の細部を限定あるいは制限するものではない。例えば、OE復調ブロック208は、送信モジュール204からマルチビット/シンボル(multi-bit-per-symbol)変調された光信号(例えば、16QAM)を受信するように構成された、90°シフタ及び標準的なIQ復調器を用いて実装されてもよい。他の一例として、受信された光信号の位相を復調するためにODLLが使用されてもよい。また、様々な実施形態は、個別光部品又は集積フォトニクス(例えば、シリコンフォトニクス)の何れかとともに使用され得る。さらに、様々な実施形態は、より高いインターコネクト密度のために、複数の波長(例えば、異なる波長のそれぞれの共通ソース光信号を生成する複数のレーザ)を提供して波長分割多重(WDM)を使用するように一般化され得る。
【0018】
図3は、OE復調ブロック208の一例を示している。特定の実施形態において、OE復調ブロックは90°光ハイブリッド302を含んでいる。90°光ハイブリッド302は、受信した変調された光入力信号s(t)(レーザ210によって生成された共通ソース光信号を変調することによって生成されている)を、レーザ210によって生成された共通ソース光信号である光基準信号r(t)と結合する。一実施形態において、光ハイブリッド302は、複素場空間にて、入力信号s(t)を、基準信号r(t)に関連する4つの直交状態と混合し、基準信号r(t)と位相シフトされた入力信号s(t)との4つのコンビネーション(組み合わせ)を作り出す。図示した例において、第1の2つの光コンビネーション信号である−js+r及びjs+rは、第1の平衡検波器(BD)306への入力となり、第2の2つの光コンビネーション信号であるs+r及び−s+rは、第2のBD308への入力となる。これら4つのコンビネーション信号のレベルが、光コンビネーション信号を光電流に変換するフォトダイオードを含んだ、対応するBD306及び308によって検出される。BD306及び308は、それぞれ、ベースバンドにある混合された直交信号I(t)及びQ(t)を出力する。この通信は、共通光源(レーザ210)を用いているのでホモダインであることが保証され、また、これらの信号は、入力信号s(t)の位相及び振幅の完全な情報を含んでいる。そして、混合された直交信号I(t)及びQ(t)は、それぞれ、トランスインピーダンス増幅器(TIA)310及び312に入力される。TIA310及び312は、混合された直交信号I(t)及びQ(t)を増幅し且つそれぞれのアナログ電圧信号へと変換する。そして、これらそれぞれのアナログ電圧信号は、それぞれ、アナログ−デジタル変換器(ADC)314及び316によって、それぞれのデジタル信号へと変換される。一実施形態例において、これらのデジタル信号は、復調/復号のためにデコーダブロック318に入力され、入力信号s(t)によって搬送された情報が抽出される。特定の実施形態において、EO変調ブロック206によって使用された変調方式に応じて、単純なデコーダ318を用いて電気的な出力データを取得し得る。例えば、16QAMが用いられる場合、混合された直交信号I(t)及びQ(t)は既に復号された伝送ビットを含んでいるため、ADC314及び316は各々2ビット(3つのスライスレベル)を有し、デコーダは不要である。
【0019】
図4は、ローカルな光通信システム内でのコヒーレント光通信方法の一例を示している。特定の実施形態において、レーザが共通ソース光信号を生成し得る(401)。特定の実施形態において、複数の第1の光通信リンクが、ローカル光システム内の複数のモジュールの各々に共通ソース光信号を分配し得る(402)。特定の実施形態において、複数のモジュールの各々は1つ以上の光インタフェースモジュールを有し、該1つ以上の光インタフェースモジュールは、1つ以上の第2の光通信リンクを介して、上記複数のモジュールのうちのその他のモジュールの光インタフェースモジュールに光学的に接続され得る。例えば、ローカル光通信システムは、複数のモジュール若しくはボードを有するサーバシステム、ブレードサーバシステム、又は複数のラックマウントサーバを有するサーバラックとし得る。図2のシステム例に示したように、レーザ210が第1の光通信リンク212及び214を介してモジュール204、204、204、・・・、204に共通ソース光信号を分配するようにし、且つモジュール204、204、204、・・・、204が第2の光通信リンク216及び218を介して互いに接続されるようにしてもよい。特定の実施形態において、複数のモジュールのうちの第1モジュールの光インタフェースモジュール(例えば、図2の206)が、共通ソース光信号を変調し、変調された光データ信号を生成し得る(403)。特定の実施形態において、複数のモジュールのうちの第1モジュールの光インタフェースモジュールは、変調された光データ信号を、第2の光通信リンクのうちの1つを介して、複数のモジュールのうちの第2モジュールの光インタフェースモジュール(例えば、図2の208)に送信し得る(404)。特定の実施形態において、複数のモジュールのうちの第2モジュールの光インタフェースモジュールは、該第2モジュールに配信された共通ソース光信号を用いて、コヒーレント検出技術によって、変調された光データ信号を復調し得る(405)。
【0020】
まとめるに、上述の実施形態(及びその変形)は、複数の光バックプレーン又は光ミッドプレーン上でのコヒーレント通信検出を実現し、感度を向上させるとともに、複数ビット/シンボルの符号化、ひいては、より高いスループットを可能にする。上述の実施形態はまた、直接変調型光源(典型的に、縦型キャビティ面発光レーザ(VCSEL))を不要にする。なお、直接変調型光源は、さもなければサーバモジュールで典型的に使用され、高速光IOにおける信頼性及びスピードの大きなボトルネックを残すと考えられていたものである。
【0021】
この開示は、ここで開示した実施形態に対して当業者が把握するであろう全ての変更、置換、変形、代替及び改良を包含するものである。同様に、添付の請求項は、適宜、ここで開示した実施形態に対して当業者が把握するであろう全ての変更、置換、変形、代替及び改良を包含し得る。
【0022】
ここでは、“又は”は、“又は”だけでなく“及び”の意味も含み得る。すなわち、明示的に断らない限り、あるいは暗示的に示唆しない限り、“又は”は必ずしも、“及び”を排除しない。
【0023】
以上の説明に関し、更に以下の付記を開示する。
【0024】
(付記1)
レーザにより、共通ソース光信号を生成するステップと、
複数の第1の光通信リンクにより、ローカル光通信システム内の複数のモジュールの各々に前記共通ソース光信号を分配するステップであり、該複数のモジュールの各々は、1つ以上の光インタフェースモジュールを有し、該1つ以上の光インタフェースモジュールは、該複数のモジュールのうちのその他のモジュールの光インタフェースモジュールに、1つ以上の第2の光通信リンクを介して光学的に接続される、分配するステップと、
前記複数のモジュールのうちの第1モジュールの光インタフェースモジュールにより、該第1モジュールに配信された前記共通ソース光信号を変調して、変調された光データ信号を生成するステップと、
前記第1モジュールの前記光インタフェースモジュールにより、前記変調された光データ信号を、前記第2の光通信リンクのうちの1つを介して、前記複数のモジュールのうちの第2モジュールの光インタフェースモジュールに送信するステップと、
前記第2モジュールの前記光インタフェースモジュールにより、前記第2モジュールに配信された前記共通ソース光信号を用いて、コヒーレント検出技術によって前記変調された光データ信号を復調するステップと、
を有する方法。
【0025】
(付記2)
前記第1モジュールの前記光インタフェースモジュールは、前記共通ソース光信号を前記変調された光データ信号へと変調する電気−光(EO)変調回路を有する、付記1に記載の方法。
【0026】
(付記3)
前記第2モジュールの前記光インタフェースモジュールは光−電気(OE)復調回路を有し、
当該方法は、前記OE復調回路により、前記第2モジュールに配信された前記共通ソース光信号を用いて、コヒーレント検出技術によって前記変調された光データ信号を復調する、
付記1に記載の方法。
【0027】
(付記4)
前記複数の第1の光通信リンクの各々は、対応する光インタフェースモジュールと前記レーザとを接続する光ファイバケーブルを有する、付記1に記載の方法。
【0028】
(付記5)
前記複数の第1の光通信リンクの各々は、対応するモジュールと前記レーザとを接続する光ファイバケーブルと、前記対応するモジュール上に配設された、前記光ファイバケーブルを前記対応するモジュールの1つ以上の光インタフェースモジュールに接続する光導波路とを有する、付記1に記載の方法。
【0029】
(付記6)
前記第2の光通信リンクの各々は光ファイバケーブルを有する、付記1に記載の方法。
【0030】
(付記7)
前記ローカル光通信システムは更に、前記複数のモジュールを接続する接続基板を有する、付記1に記載の方法。
【0031】
(付記8)
前記接続基板はバックプレーンである、付記7に記載の方法。
【0032】
(付記9)
前記接続基板はミッドプレーンである、付記7に記載の方法。
【0033】
(付記10)
前記複数の第1の光通信リンクの各々は、前記レーザと前記接続基板上に配設された第1の導波路とを接続する光ファイバケーブルと、対応するモジュール上に配設された、前記第1の導波路と該対応するモジュールの1つ以上の光インタフェースモジュールとを接続する前記第2の導波路とを有する、付記7に記載の方法。
【0034】
(付記11)
前記第2の光通信リンクの各々は、第1のモジュール上に配設された、該第1のモジュールの光インタフェースモジュールに接続された第1の導波路と、前記接続基板上に配設された、前記第1の導波路と第2のモジュールとを接続する第2の導波路と、前記第2の導波路と該第2のモジュールの光インタフェースとを接続する第3の導波路とを有する、付記7に記載の方法。
【0035】
(付記12)
前記レーザはシングルキャビティレーザを有する、付記1に記載の方法。
【0036】
(付記13)
前記OE復調回路により前記変調された光データ信号を復調することは、
前記OE復調回路により、複素場空間にて、前記変調された光データ信号を光基準信号に関連する4つの直交状態と結合して、第1、第2、第3及び第4のコンビネーションを作り出すステップと、
第1の平衡検波器により、前記第1及び第2のコンビネーション信号を検出して、第1の混合された直交信号を生成するステップと、
第2の平衡検波器により、前記第3及び第4のコンビネーション信号を検出して、第2の混合された直交信号を生成するステップと、
を有する、付記3に記載の方法。
【0037】
(付記14)
第1のトランスインピーダンス増幅器(TIA)により、前記第1の混合された直交信号を増幅し且つ変換して、第1のアナログ電圧信号を生成するステップと、
第2のTIAにより、前記第2の混合された直交信号を増幅し且つ変換して、第2のアナログ電圧信号を生成するステップと、
第1のアナログ−デジタル変換器(ADC)により、前記第1のアナログ電圧信号を変換して、第1のデジタル信号を生成するステップと、
第2のADCにより、前記第2のアナログ電圧信号を変換して、第2のデジタル信号を生成するステップと、
前記第1及び第2のデジタル信号を復号するステップと、
を更に有する付記13に記載の方法。
【0038】
(付記15)
前記ローカル光通信システムは更に、1つ以上の更なるレーザを有し、前記更なるレーザの各々は、その他のレーザの共通ソース光信号の波長とは異なる波長を有する共通ソース光信号を生成するように構成され、
前記共通ソース光信号のうちの1つ以上の各々が、前記複数のモジュールのうちの1つ以上の各々に分配される、
付記1に記載の方法。
【0039】
(付記16)
共通ソース光信号を生成するように構成されたレーザと、
複数のモジュールであり、当該複数のモジュールの各々が1つ以上の光インタフェースモジュールを有し、該1つ以上の光インタフェースモジュールが、当該複数のモジュールのうちのその他のモジュールの光インタフェースモジュールに、1つ以上の第2の光通信リンクを介して光学的に接続される、複数のモジュールと、
前記複数のモジュールの各々に前記共通ソース光信号を分配するように構成された複数の第1の光通信リンクと、
を有し、
前記複数のモジュールのうちの第1モジュールの光インタフェースモジュールは、該第1モジュールに配信された前記共通ソース光信号を変調して、変調された光データ信号を生成するように構成され、
前記第1モジュールの前記光インタフェースモジュールは、前記変調された光データ信号を、前記第2の光通信リンクのうちの1つを介して、前記複数のモジュールのうちの第2モジュールの光インタフェースモジュールに送信するように構成され、
前記第2モジュールの前記光インタフェースモジュールは、前記第2モジュールに配信された前記共通ソース光信号を用いて、コヒーレント検出技術によって前記変調された光データ信号を復調するように構成される、
ローカル光通信システム。
【0040】
(付記17)
前記第1モジュールの前記光インタフェースモジュールは、前記共通ソース光信号を前記変調された光データ信号へと変調する電気−光(EO)変調回路を有する、付記16に記載のシステム。
【0041】
(付記18)
前記第2モジュールの前記光インタフェースモジュールは光−電気(OE)復調回路を有し、
前記OE復調回路が、前記第2モジュールに配信された前記共通ソース光信号を用いて、コヒーレント検出技術によって前記変調された光データ信号を復調する、
付記16に記載のシステム。
【0042】
(付記19)
前記複数の第1の光通信リンクの各々は、対応する光インタフェースモジュールと前記レーザとを接続する光ファイバケーブルを有する、付記16に記載のシステム。
【0043】
(付記20)
前記複数の第1の光通信リンクの各々は、対応するモジュールと前記レーザとを接続する光ファイバケーブルと、前記対応するモジュール上に配設された、前記光ファイバケーブルを前記対応するモジュールの1つ以上の光インタフェースモジュールに接続する光導波路とを有する、付記16に記載のシステム。
【0044】
(付記21)
前記第2の光通信リンクの各々は光ファイバケーブルを有する、付記16に記載のシステム。
【0045】
(付記22)
前記複数のモジュールを接続する接続基板を更に有する付記16に記載のシステム。
【0046】
(付記23)
前記接続基板はバックプレーンである、付記22に記載のシステム。
【0047】
(付記24)
前記接続基板はミッドプレーンである、付記22に記載のシステム。
【0048】
(付記25)
前記複数の第1の光通信リンクの各々は、前記レーザと前記接続基板上に配設された第1の導波路とを接続する光ファイバケーブルと、対応するモジュール上に配設された、前記第1の導波路と該対応するモジュールの1つ以上の光インタフェースモジュールとを接続する前記第2の導波路とを有する、付記22に記載のシステム。
【0049】
(付記26)
前記第2の光通信リンクの各々は、第1のモジュール上に配設された、該第1のモジュールの光インタフェースモジュールに接続された第1の導波路と、前記接続基板上に配設された、前記第1の導波路と第2のモジュールとを接続する第2の導波路と、前記第2の導波路と該第2のモジュールの光インタフェースとを接続する第3の導波路とを有する、付記22に記載のシステム。
【0050】
(付記27)
前記レーザはシングルキャビティレーザを有する、付記16に記載のシステム。
【0051】
(付記28)
前記OE復調回路は、
複素場空間にて、前記変調された光データ信号を光基準信号に関連する4つの直交状態と結合して、第1、第2、第3及び第4のコンビネーションを作り出すように構成された結合ブロックと、
前記第1及び第2のコンビネーション信号を検出して、第1の混合された直交信号を生成するように構成された第1の平衡検波器と、
前記第3及び第4のコンビネーション信号を検出して、第2の混合された直交信号を生成するように構成された第2の平衡検波器と
を有する、付記18に記載のシステム。
【0052】
(付記29)
前記OE復調回路は更に、
前記第1の混合された直交信号を増幅し且つ変換して、第1のアナログ電圧信号を生成するように構成された第1のトランスインピーダンス増幅器(TIA)と、
前記第2の混合された直交信号を増幅し且つ変換して、第2のアナログ電圧信号を生成するように構成された第2のTIAと、
前記第1のアナログ電圧信号を変換して、第1のデジタル信号を生成するように構成された第1のアナログ−デジタル変換器(ADC)と、
前記第2のアナログ電圧信号を変換して、第2のデジタル信号を生成するように構成された第2のADCと、
前記第1及び第2のデジタル信号を復号するように構成されたデコーダと
を有する、付記28に記載のシステム。
【0053】
(付記30)
1つ以上の更なるレーザを更に有し、
前記更なるレーザの各々は、その他のレーザの共通ソース光信号の波長とは異なる波長を有する共通ソース光信号を生成するように構成され、
前記共通ソース光信号のうちの1つ以上の各々が、前記複数のモジュールのうちの1つ以上の各々に分配される、
付記16に記載のシステム。
【0054】
(付記31)
共通ソース光信号を生成する手段と、
ローカル光通信システム内の複数のモジュールの各々に前記共通ソース光信号を分配する手段であり、前記複数のモジュールの各々は、1つ以上の光インタフェースモジュールを有し、前記1つ以上の光インタフェースモジュールは、前記複数のモジュールのうちのその他のモジュールの光インタフェースモジュールに、1つ以上の第2の光通信リンクを介して光学的に接続される、分配する手段と、
前記第1モジュールに配信された前記共通ソース光信号を変調して、変調された光データ信号を生成する手段と、
前記変調された光データ信号を、前記第2の光通信リンクのうちの1つを介して、前記複数のモジュールのうちの第2モジュールの光インタフェースモジュールに送信する手段と、
前記第2モジュールに配信された前記共通ソース光信号を用いて、コヒーレント検出技術によって前記変調された光データ信号を復調する手段と、
を有するシステム。
【符号の説明】
【0055】
200 システム
202 接続基板(バックプレーン又はミッドプレーンなど)
204 モジュール
206 電気−光(EO)変調ブロック/回路
208 光−電気(OE)復調ブロック/回路
210 発振器ブロック/回路(レーザ)
212 光リンク(光ファイバ)
214、216、218 光リンク(導波路)
302 90°光ハイブリッド
306、308 平衡検波器(BD)
310、312 トランスインピーダンス増幅器(TIA)
314、316 アナログ−デジタル変換器(ADC)
318 デコーダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
共通ソース光信号を生成するように構成されたレーザと、
複数のモジュールであり、当該複数のモジュールの各々が1つ以上の光インタフェースモジュールを有し、該1つ以上の光インタフェースモジュールが、当該複数のモジュールのうちのその他のモジュールの光インタフェースモジュールに、1つ以上の第2の光通信リンクを介して光学的に接続される、複数のモジュールと、
前記複数のモジュールの各々に前記共通ソース光信号を分配するように構成された複数の第1の光通信リンクと、
を有し、
前記複数のモジュールのうちの第1モジュールの光インタフェースモジュールは、該第1モジュールに配信された前記共通ソース光信号を変調して、変調された光データ信号を生成するように構成され、
前記第1モジュールの前記光インタフェースモジュールは、前記変調された光データ信号を、前記第2の光通信リンクのうちの1つを介して、前記複数のモジュールのうちの第2モジュールの光インタフェースモジュールに送信するように構成され、
前記第2モジュールの前記光インタフェースモジュールは、前記第2モジュールに配信された前記共通ソース光信号を用いて、コヒーレント検出技術によって前記変調された光データ信号を復調するように構成される、
ローカル光通信システム。
【請求項2】
前記複数の第1の光通信リンクの各々は、対応するモジュールと前記レーザとを接続する光ファイバケーブルと、前記対応するモジュール上に配設された、前記光ファイバケーブルを前記対応するモジュールの1つ以上の光インタフェースモジュールに接続する光導波路とを有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記複数のモジュールを接続する接続基板を更に有し、
前記第2の光通信リンクの各々は、第1のモジュール上に配設された、該第1のモジュールの光インタフェースモジュールに接続された第1の導波路と、前記接続基板上に配設された、前記第1の導波路と第2のモジュールとを接続する第2の導波路と、前記第2の導波路と該第2のモジュールの光インタフェースとを接続する第3の導波路とを有する、
請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記OE復調回路は、
複素場空間にて、前記変調された光データ信号を光基準信号に関連する4つの直交状態と結合して、第1、第2、第3及び第4のコンビネーションを作り出すように構成された結合ブロックと、
前記第1及び第2のコンビネーション信号を検出して、第1の混合された直交信号を生成するように構成された第1の平衡検波器と、
前記第3及び第4のコンビネーション信号を検出して、第2の混合された直交信号を生成するように構成された第2の平衡検波器と
を有する、請求項1乃至3の何れか一項に記載のシステム。
【請求項5】
前記OE復調回路は更に、
前記第1の混合された直交信号を増幅し且つ変換して、第1のアナログ電圧信号を生成するように構成された第1のトランスインピーダンス増幅器(TIA)と、
前記第2の混合された直交信号を増幅し且つ変換して、第2のアナログ電圧信号を生成するように構成された第2のTIAと、
前記第1のアナログ電圧信号を変換して、第1のデジタル信号を生成するように構成された第1のアナログ−デジタル変換器(ADC)と、
前記第2のアナログ電圧信号を変換して、第2のデジタル信号を生成するように構成された第2のADCと、
前記第1及び第2のデジタル信号を復号するように構成されたデコーダと
を有する、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
レーザにより、共通ソース光信号を生成するステップと、
複数の第1の光通信リンクにより、ローカル光通信システム内の複数のモジュールの各々に前記共通ソース光信号を分配するステップであり、該複数のモジュールの各々は、1つ以上の光インタフェースモジュールを有し、該1つ以上の光インタフェースモジュールは、該複数のモジュールのうちのその他のモジュールの光インタフェースモジュールに、1つ以上の第2の光通信リンクを介して光学的に接続される、分配するステップと、
前記複数のモジュールのうちの第1モジュールの光インタフェースモジュールにより、該第1モジュールに配信された前記共通ソース光信号を変調して、変調された光データ信号を生成するステップと、
前記第1モジュールの前記光インタフェースモジュールにより、前記変調された光データ信号を、前記第2の光通信リンクのうちの1つを介して、前記複数のモジュールのうちの第2モジュールの光インタフェースモジュールに送信するステップと、
前記第2モジュールの前記光インタフェースモジュールにより、前記第2モジュールに配信された前記共通ソース光信号を用いて、コヒーレント検出技術によって前記変調された光データ信号を復調するステップと、
を有する方法。
【請求項7】
共通ソース光信号を生成する手段と、
ローカル光通信システム内の複数のモジュールの各々に前記共通ソース光信号を分配する手段であり、前記複数のモジュールの各々は、1つ以上の光インタフェースモジュールを有し、前記1つ以上の光インタフェースモジュールは、前記複数のモジュールのうちのその他のモジュールの光インタフェースモジュールに、1つ以上の第2の光通信リンクを介して光学的に接続される、分配する手段と、
前記第1モジュールに配信された前記共通ソース光信号を変調して、変調された光データ信号を生成する手段と、
前記変調された光データ信号を、前記第2の光通信リンクのうちの1つを介して、前記複数のモジュールのうちの第2モジュールの光インタフェースモジュールに送信する手段と、
前記第2モジュールに配信された前記共通ソース光信号を用いて、コヒーレント検出技術によって前記変調された光データ信号を復調する手段と、
を有するシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−231461(P2012−231461A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−89982(P2012−89982)
【出願日】平成24年4月11日(2012.4.11)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】