コミュニケーション端末、システム、情報提示システム、方法およびプログラム
【課題】コミュニケーションの内容に十分に適合する情報を提供する。
【解決手段】コミュニケーション属性とコミュニケーション内容とを取得するコミュニケーション情報取得手段11と、取得されたコミュニケーション内容からキーワードを抽出するキーワード抽出手段12と、取得されたコミュニケーション属性もしくは抽出されたキーワードまたはその双方に含まれる、絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報から検索属性を作成する検索属性作成手段13と、作成された検索属性に適合するデータを検索する検索実行手段14と、検索されたデータを提示する検索情報提示手段15とを備える。
【解決手段】コミュニケーション属性とコミュニケーション内容とを取得するコミュニケーション情報取得手段11と、取得されたコミュニケーション内容からキーワードを抽出するキーワード抽出手段12と、取得されたコミュニケーション属性もしくは抽出されたキーワードまたはその双方に含まれる、絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報から検索属性を作成する検索属性作成手段13と、作成された検索属性に適合するデータを検索する検索実行手段14と、検索されたデータを提示する検索情報提示手段15とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コミュニケーション端末、システム、情報提示システム、方法およびプログラムに関し、特にコミュニケーション内容に適合するデータをユーザに提示するコミュニケーション端末、システム、情報提示システム、方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザが電話、チャットまたはメールなどを用いてコミュニケーションを取っている最中に、そのコミュニケーションに関連した情報を参照したいという要求がある。
【0003】
上記の要求に応える技術が特許文献1に記載されている。特許文献1記載の電話端末装置は、電話会話音声よりキーワードを抽出してユーザに選択させ、選択されたキーワードを用いて情報を検索し、検索された内容を表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−252281
【特許文献2】特開平10−334121
【特許文献3】特開平5−347621
【特許文献4】特開2008−123332
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した電話端末装置は、抽出したキーワードに単純に一致する情報を検索するため、コミュニケーションの内容に十分に適合する情報を提供できないという問題点があった。例えば、上述した電話端末装置は、10月25日の電話会話音声から「昨日の会議資料」というキーワードを抽出した場合、10月24の会議資料を検索することができない。
【0006】
本発明の目的は、上述した課題を解決するコミュニケーション端末、システム、情報提示システム、方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るコミュニケーション端末は、
コミュニケーション属性とコミュニケーション内容とを取得するコミュニケーション情報取得手段と、
取得されたコミュニケーション内容からキーワードを抽出するキーワード抽出手段と、
取得されたコミュニケーション属性もしくは抽出されたキーワードまたはその双方に含まれる、絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報から検索属性を作成する検索属性作成手段と、
作成された検索属性に適合するデータを検索する検索実行手段と、
検索されたデータを提示する検索情報提示手段とを備える。
【0008】
本発明に係る情報提示システムは、
コミュニケーション端末と情報提示サーバを備え、
コミュニケーション端末は、
コミュニケーション属性とコミュニケーション内容とを取得するコミュニケーション情報取得手段と、
検索情報提示手段とを備え、
情報提示サーバは、
取得されたコミュニケーション内容からキーワードを抽出するキーワード抽出手段と、
取得されたコミュニケーション属性もしくは抽出されたキーワードまたはその双方に含まれる、絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報から検索属性を作成する検索属性作成手段と、
作成された検索属性に適合するデータを検索する検索実行手段とを備え、
検索情報提示手段は、検索されたデータを提示する。
【0009】
本発明に係るコミュニケーションシステムは、
少なくとも2つの端末を備え、端末のうち少なくとも1つは上記に記載のコミュニケーション端末であり、端末間でコミュニケーションを行う。
【0010】
本発明に係る情報提示方法は、
コミュニケーション属性とコミュニケーション内容とを取得し、
取得されたコミュニケーション内容からキーワードを抽出し、
取得されたコミュニケーション属性もしくは抽出されたキーワードまたはその双方に含まれる、絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報から検索属性を作成し、
作成された検索属性に適合するデータを検索し、
検索されたデータを提示する。
【0011】
本発明に係るプログラムは、
コミュニケーション属性とコミュニケーション内容とを取得する処理と、
取得されたコミュニケーション内容からキーワードを抽出する処理と、
取得されたコミュニケーション属性もしくは抽出されたキーワードまたはその双方に含まれる、絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報から検索属性を作成する処理と、
作成された検索属性に適合するデータを検索する処理と、
検索されたデータを提示する処理とをコミュニケーション端末のコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係るコミュニケーション端末、システム、情報提示システム、方法およびプログラムは、コミュニケーションの内容に適合するデータをユーザに提供することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るコミュニケーション端末を構成する要素の機能概要を表すブロック構成図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係るコミュニケーション端末を構成する要素の機能概要を示すブロック構成図である。
【図3】第2の実施形態に係るコミュニケーション端末1の処理動作を説明するシーケンスチャート(その1)である。
【図4】第2の実施形態に係るコミュニケーション端末1の処理動作を説明するシーケンスチャート(その2)である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るコミュニケーション端末をPDAに適用した場合(第1の適用例)の構成要素の機能概要を示すブロック構成図である。
【図6】第1の適用例における情報データベース161に格納されているデータ属性およびデータ識別子の組の例である。
【図7】第1の適用例において液晶ディスプレイ27に検索結果が表示される様子を表す図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るコミュニケーション端末をPCに適用した場合(第2の適用例)の構成要素の機能概要を示すブロック構成図である。
【図9】第2の適用例における情報データベース161に格納されているデータ属性およびデータ識別子の組の例である。
【図10】第2の適用例において液晶ディスプレイ27に検索結果が表示される様子を表す図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係るコミュニケーション端末を携帯電話に適用した場合(第3の適用例)の構成要素の機能概要を示すブロック構成図である。
【図12】第3の適用例における情報データベース161に格納されているデータ属性およびデータ識別子の組の例である。
【図13】第3の適用例において液晶ディスプレイ27に検索結果が表示される様子を表す図である。
【図14】本発明の第3の実施形態に係る情報提示システムを構成する要素の機能概要を示すブロック構成図である。
【図15】本発明の第3の実施形態に係る情報提示システムを携帯電話に適用した場合の構成要素の機能概要を示すブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るコミュニケーション端末を構成する要素の機能概要を表すブロック構成図である。第1の実施形態に係るコミュニケーション端末1は、コミュニケーション情報取得手段11と、キーワード抽出手段12と、検索属性作成手段13と、検索実行手段14と、検索情報提示手段15を備えている。
【0016】
コミュニケーション情報取得手段11は、コミュニケーション属性およびコミュニケーション内容を取得する。コミュニケーション属性は、コミュニケーションの相手や日時などの、コミュニケーションの属性情報を含む。コミュニケーション内容は、電話の音声通話のデータや、チャットやメールの文章のデータなどの、コミュニケーションの内容そのものであるデータを含む。
【0017】
キーワード抽出手段12は、コミュニケーション情報取得手段11が取得したコミュニケーション内容からキーワードを抽出する。キーワードの抽出において、キーワード抽出手段12は、音声認識技術を使用してもよい。また、単語辞書や文節解析技術を使用してもよい。
【0018】
検索属性作成手段13は、コミュニケーション情報取得手段11が取得したコミュニケーション属性と、キーワード抽出手段12が抽出したキーワードを用いて、データを検索するための検索属性を生成する。その際に、検索属性作成手段13は、コミュニケーション属性またはキーワードに含まれる絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報を使用して、絶対的な尺度を表す情報を含む検索属性を生成してもよい。例えば、コミュニケーション属性にコミュニケーションの日時を表す「2009年10月25日」が含まれ、キーワードに「昨日」が含まれているものとする。この場合、検索属性作成手段13は、「2009年10月25日」の「昨日」である「2009年10月24日」を生成してもよい。すなわち、コミュニケーション属性に含まれる絶対的な日時を表す情報と相対的な日時を表す情報から、絶対的な日時をあらわす情報を生成してもよい。
【0019】
また、これら絶対的な尺度と相対的な尺度は、日時以外でもよい。例えば、コミュニケーション属性にコミュニケーション端末1の位置を表す座標情報が含まれ、キーワードに「北に100メートル」が含まれているものとする。この場合、検索属性作成手段13は、コミュニケーション端末1の位置から「北に100メートル」の位置を表す座標情報を生成してもよい。例えば、コミュニケーション端末1の座標情報が「北緯35度41分25秒,東経139度41分24秒」であるとする。この場合、検索属性作成手段13は、座標情報およびキーワード「北に100メートル」から、「北緯35度41分28秒,東経139度41分24秒」を生成してもよい。なお、「北緯35度41分28秒,東経139度41分24秒」は、「北緯35度41分25秒,東経139度41分24秒」の地点から、北におよそ100メートルであることに基づいて作成されている。コミュニケーション端末1の座標情報は、コミュニケーション端末1が備えるGPS(Global Positioning System)機能(図示しない)によって取得されてもよい。
【0020】
なお、絶対的な尺度とは、日時や位置座標などの各種の尺度において、それ自体で特定の日時や位置座標を表すものを指す。例えば、「2009年10月25日」,「北緯35度41分25秒,東経139度41分24秒」は絶対的な尺度である。また、相対的な尺度とは、日時や位置座標などの各種の尺度において、基準となるものからの相対的な差異の値を表すものを指す。例えば、「今日」,「明日」,「昨日」,「この近辺」,「北に100m」,「徒歩10分」は相対的な尺度である。相対的な尺度は、基準となる絶対的な尺度と組み合わせることにより絶対的な尺度を表すこともできる。
【0021】
また、検索属性作成手段13は、キーワードの種類によって、生成する検索属性の種類を決定してもよい。例えば、キーワードに「今日」,「明日」,「昨日」などの日時に関するものが含まれている場合は、検索属性作成手段13は、日時に関する検索属性を作成してもよい。また、キーワードに「この近辺」,「北に100m」,「徒歩10分」などの位置に関するものが含まれている場合は、検索属性作成手段13は、位置に関する検索属性を作成してもよい。
【0022】
検索実行手段14は、検索属性作成手段13によって生成された検索属性に適合するデータを検索する。検索の対象となるデータは、コミュニケーション端末の内部にあってもよいし、外部にあってもよい。
【0023】
検索情報提示手段15は、検索されたデータを提示する。
【0024】
これらの構成要素は、ハードウェアで構成されていてもよいし、ソフトウェアで構成されていてもよい。
【0025】
このように、第1の実施形態に係るコミュニケーション端末1は、抽出したキーワードに単純に一致しない情報を含む、コミュニケーションの内容に適合するデータをユーザに提供することを可能にする。なぜならば、検索属性作成手段13が絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報を使用して検索属性を生成し、検索実行手段14が検索属性に適合するデータを検索するからである。
【0026】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
【0027】
図2は、本発明の第2の実施形態に係るコミュニケーション端末を構成する要素の機能概要を示すブロック構成図である。第2の実施形態に係るコミュニケーション端末1は、コミュニケーション情報取得手段11と、キーワード抽出手段12と、検索属性作成手段13と、検索実行手段14と、検索情報提示手段15と、記憶手段16と、表示手段17を備えている。
【0028】
記憶手段16は、情報データベース161を格納している。記憶手段16は、例えばHDD(Hard Disk Drive)などの磁気ディスク記憶装置でもよいし、RAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリなどの半導体記憶装置でもよい。そして、記憶手段16は、これらの記憶装置の制御部を含んでいてもよい。
【0029】
情報データベース161は、検索されるデータに関するデータ属性とデータ識別子を格納する。データ属性は、データの作成日時や作成者、データの内容を表すキーワードなど、データの属性を示す情報を含む。データ識別子は、データのファイル名や格納場所など、データを識別するための情報を含む。データの格納場所は、記憶手段16の内部でもよいし、外部でもよい。また、コミュニケーション端末1の内部でもよいし、外部でもよい。
【0030】
表示手段17は、例えば液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイなどの表示装置である。
【0031】
他の構成要素については図1と同様であるため、説明を省略する。
【0032】
これらの構成要素は、ハードウェアで構成されていてもよいし、ソフトウェアで構成されていてもよい。
【0033】
図3および図4は、第2の実施形態に係るコミュニケーション端末1の処理動作を説明するシーケンスチャートである。以下、第2の実施形態に係るコミュニケーション端末1が行う処理について図2〜図4を参照して説明する。
【0034】
最初に、コミュニケーション情報取得手段11は、コミュニケーション属性およびコミュニケーション内容を取得する(図3のステップS301)。そして、コミュニケーション情報取得手段11は、コミュニケーション属性を検索属性作成手段13に送信し(ステップS302)、コミュニケーション内容をキーワード検出手段12に送信する(ステップS303)。
【0035】
キーワード抽出手段12は、受信したコミュニケーション内容からキーワードを抽出する(ステップS304)。そして、抽出したキーワードを検索属性作成手段13に送信する(ステップS305)。
【0036】
検索属性作成手段13は、受信したコミュニケーション属性およびキーワードを用いて情報データベース161を検索するための検索属性を作成する(ステップS306)。ここで作成される検索属性は、情報データベース161に格納されているデータ属性を検索キーとする検索を行うためのキー情報を含む。その際に、検索属性作成手段13は、絶対的な日時を表す情報と相対的な日時を表す情報を使用して検索属性を生成してもよい。そして、検索属性作成手段13は、作成した検索属性を検索実行手段14に送信する(図4のステップS401)。
【0037】
検索実行手段14は、受信した検索属性に適合するデータ属性とデータ識別子の組を情報データベース161から検索する(ステップS402)。そして、検索されたデータ属性とデータ識別子の組を検索情報提示手段15に送信する(ステップS403)。
【0038】
検索情報提示手段15は、受信したデータ属性から表示文字列を作成して検索結果として表示手段17に表示する(ステップS404)。そして、検索されたデータの表示が要求された場合(ステップS405のY)、検索情報提示手段15は、データ識別子が示すデータを表示手段17に表示する(ステップS406)。
【0039】
コミュニケーション端末1は、電話やチャット、メールなどのコミュニケーションが行われることに対応して上記ステップS301〜S406の処理を行ってもよい。また、ユーザが処理の実行を指示した場合に行ってもよい。
【0040】
次に、本発明の第2の実施形態に係るコミュニケーション端末の第1の適用例を説明する。図5は、本発明の第2の実施形態に係るコミュニケーション端末をPDA(Personal Digital Assistant)に適用した場合の構成要素の機能概要を示すブロック構成図である。第1の適用例におけるPDA2は、コミュニケーション情報取得手段11と、キーワード抽出手段12と、検索属性作成手段13と、検索実行手段14と、検索情報提示手段15と、フラッシュメモリ26と、液晶ディスプレイ27を備えている。
【0041】
図5のPDA2は図2のコミュニケーション端末1に、フラッシュメモリ26は図2の記憶手段16に、液晶ディスプレイ27は図2の表示手段17に相当する。他の構成要素については図2と同様であるため、説明を省略する。これらの構成要素は、ハードウェアで構成されていてもよいし、ソフトウェアで構成されていてもよい。
【0042】
図6は、第1の適用例における情報データベース161に格納されているデータ属性およびデータ識別子の組の例である。項目「タイトル」,「作成者」,「作成日時」,「データフォーマット」はデータ属性である。これらデータ属性およびデータ識別子の組は、情報データベース161にレコード601〜605として格納されている。
【0043】
以下、第1の適用例におけるPDA2が行う処理について図3〜図7を参照して説明する。
【0044】
山田さんが、PDA2を用いて、田中さんとVoIP(Voice over Internet Protocol)通信による会話を2009年10月25日10:30に開始したとする。
【0045】
コミュニケーション情報取得手段11は、コミュニケーション属性として「相手:田中」,「コミュニケーション開始時間:2009年10月25日10:30」を取得する(図3のステップS301)。そして、コミュニケーション情報取得手段11は、取得したコミュニケーション属性を検索属性作成手段13に送信し(ステップS302)、コミュニケーション内容をキーワード抽出手段12に送信する(ステップS303)。このコミュニケーション内容は、例えば、VoIP通信における会話の音声データである。
【0046】
ここでは、次の内容がコミュニケーション内容に含まれていたとする。「山田です。お世話になっております。昨日頂いたメールの件です。メールで補足されているとおり、先日の資料に競合他社との比較表を追加する必要があります。...では明日打ち合わせを実施しましょう。私のスケジュールですが、...」
キーワード抽出手段12は、受信した上記のコミュニケーション内容より、キーワードとして「昨日」,「メール」,「先日」,「資料」,「明日」,「スケジュール」を抽出する(ステップS304)。そして、これらのキーワードを検索属性作成手段13に送信する(ステップS305)。このとき、キーワード抽出手段12は、各キーワードをグループに分類してもよい。例えば、第1のグループを「昨日」と「メール」、第2のグループを「先日」と「資料」、第3のグループを「明日」と「スケジュール」と分類し、これらのグループに関する情報をさらに送信してもよい。また、検索属性作成手段13は、これらのグループの分類を文章内のキーワードの距離に基づいて行ってもよいし、文節解析技術を使用して行ってもよい。
【0047】
検索属性作成手段13は、受信したコミュニケーション属性「相手:田中」,「コミュニケーション開始時間:2009年10月25日10:30」と、キーワード「昨日」,「メール」,「先日」,「資料」,「明日」,「スケジュール」から、情報データベース161を検索するための検索属性を以下のように作成する(ステップS306)。
【0048】
第1の検索属性として、{「作成者:田中」,「作成日時:2009年10月24日」,「データフォーマット:メール」}が作成される。これは、コミュニケーション属性「相手:田中」,「コミュニケーション開始時間:2009年10月25日10:30」およびキーワード「昨日」,「メール」に基づいている。なお、「作成日時:2009年10月24日」は、「コミュニケーション開始時間:2009年10月25日10:30」の「昨日」であることに基づいて作成されている。
【0049】
第2の検索属性として、{「作成日時:2009年10月17−24日」,「データフォーマット:ODF(Open Document Format)」}が作成される。これは、コミュニケーション属性「コミュニケーション開始時間:2009年10月25日10:30」およびキーワード「先日」,「資料」に基づいている。なお、「作成日時:2009年10月17−24日」は、「コミュニケーション開始時間:2009年10月25日10:30」の「先日」、すなわち遠く無い過去であることに基づいて作成されている。また、「2009年10月17−24日」とは、2009年10月17から24日までの7日間を示す。
【0050】
第3の検索属性として、{「作成者:山田」,「データフォーマット:スケジュール」}が作成される。これは、キーワード「スケジュール」に基づいている。
【0051】
そして、検索属性作成手段13は、作成した第1〜第3の検索属性を検索実行手段14に送信する(図4のステップS401)。
【0052】
上記の検索属性は、データベース161に格納されているデータ属性の一部項目が削除された形式となっている。削除されている項目は、検索属性とデータ属性の一致判定を行うときに、ワイルドカード、すなわち任意の値として解釈される値が指定されているものとして扱われる。
【0053】
検索属性作成手段13は、上記の検索属性を、キーワードのグループに基づいて作成してもよい。また、検索属性作成手段13は、上記のように1つのグループから1つの検索属性を作成してもよいし、複数作成してもよい。
【0054】
検索実行手段14は、受信した第1〜第3の検索属性に適合するデータ属性とデータ識別子の組を情報データベース161から検索する(ステップS402)。検索実行手段14は、検索属性とデータ属性が一致すると判定したときに、検索属性と、データ属性とデータ識別子の組が適合すると判断する。
【0055】
ここでは、第1の検索属性に適合するため、図6のレコード604が抽出される。また、第2の検索属性に適合するため、レコード601〜603が抽出される。また、第3の検索属性に適合するため、レコード605が抽出される。検索実行手段14は、これら抽出されたレコードを検索情報提示手段15に送信する(ステップS403)。
【0056】
検索情報提示手段15は、受信したレコードに含まれるデータ属性に基づいて検索結果を表す表示文字列を作成する。そして、検索情報提示手段15は、図7に示すように作成した表示文字列を液晶ディスプレイ27に表示する(ステップS404)。
【0057】
ここで山田さんが、図7の項目701「販促資料(09/10/23 15:03):田中さん作成」を選択してデータの表示を要求したとする(ステップS405のY)。この場合、検索情報提示手段15は、項目701に対応するデータ識別子であるDataID3が示すデータを液晶ディスプレイ27に表示する(ステップS406)。具体的には、例えば、ODF形式のデータを表示するためのアプリケーションが起動し、DataID3が示すデータが表示される。
【0058】
PDA2は、VoIP通信が行われることに対応して上記ステップS301〜S406の処理を1回行ってもよい。または、VoIP通信が行われている間、繰り返し行ってもよい。または、ユーザが処理の実行を指示した場合に行ってもよい。
【0059】
次に、本発明の第2の実施形態に係るコミュニケーション端末の第2の適用例を説明する。図8は、本発明の第2の実施形態に係るコミュニケーション端末をPC(Personal Computer)に適用した場合の構成要素の機能概要を示すブロック構成図である。第2の適用例におけるPC3は、コミュニケーション情報取得手段11と、キーワード抽出手段12と、検索属性作成手段13と、検索実行手段14と、検索情報提示手段15と、HDD36と、液晶ディスプレイ27を備えている。
【0060】
図8のPC3は図2のコミュニケーション端末1に、HDD36は図2の記憶手段16に相当する。他の構成要素については図2または図5と同様であるため、説明を省略する。これらの構成要素は、ハードウェアで構成されていてもよいし、ソフトウェアで構成されていてもよい。
【0061】
図9は、第2の適用例における情報データベース161に格納されているデータ属性およびデータ識別子の組の例である。項目「タイトル」,「作成者」,「作成日時」,「データフォーマット」はデータ属性である。これらデータ属性およびデータ識別子の組は、情報データベース161にレコード901〜902として格納されている。
【0062】
以下、第2の適用例におけるPC3が行う処理について図3,図4,図8〜図10を参照して説明する。
【0063】
山田さんが、PC3を使用中に、田中さんから電子メールを2009年5月18日9:47に受信したとする。
【0064】
コミュニケーション情報取得手段11は、コミュニケーション属性として「相手:田中」,「コミュニケーション開始時間:2009年5月18日9:47」を取得する(図3のステップS301)。そして、コミュニケーション情報取得手段11は、取得したコミュニケーション属性を検索属性作成手段13に送信し(ステップS302)、コミュニケーション内容をキーワード抽出手段12に送信する(ステップS303)。このコミュニケーション内容は、例えば、受信したメールのテキストデータである。
【0065】
ここでは、次の内容がコミュニケーション内容に含まれていたとする。
「田中です。
先週発生した障害について報告します。
先週発生した障害は昨日復旧しました。
詳細は昨日のメールを参照してください。
障害の原因探求はこれからです。原因判明後、再発防止策の検討会議を行いたいと思います。以下で都合の良い日時を返信願います。
5/23 10:00−11:00
5/25 13:00−17:00のどこか1時間
5/26 10:00−12:00のどこか1時間
以上、よろしくお願いします。」
キーワード抽出手段12は、受信した上記のコミュニケーション内容より、キーワードとして「昨日」,「メール」,「都合の良い」,「日時」を抽出する(ステップS304)。そして、これらのキーワードを検索属性作成手段13に送信する(ステップS305)。このとき、キーワード抽出手段12は、各キーワードをグループに分類してもよい。例えば、第1のグループを「昨日」と「メール」、第2のグループを「都合の良い」と「日時」と分類し、これらのグループに関する情報をさらに送信してもよい。
【0066】
検索属性作成手段13は、受信したコミュニケーション属性「相手:田中」,「コミュニケーション開始時間:2009年5月18日9:47」と、キーワード「昨日」,「メール」,「都合の良い」,「日時」から、情報データベース161を検索するための検索属性を以下のように作成する(ステップS306)。
【0067】
第1の検索属性として、{「作成者:田中」,「作成日時:2009年5月17日」,「データフォーマット:メール」}が作成される。これは、コミュニケーション属性「相手:田中」,「コミュニケーション開始時間:2009年5月18日9:47」およびキーワード「昨日」,「メール」に基づいている。なお、「作成日時:2009年5月17日」は、「コミュニケーション開始時間:2009年5月18日9:47」の「昨日」であることに基づいて作成されている。
【0068】
第2の検索属性として、{「作成者:山田」,「データフォーマット:スケジュール」}が作成される。これは、キーワード「都合の良い」,「日時」に基づいている。なお、「データフォーマット:スケジュール」は、キーワード「都合の良い」,「日時」がスケジュール確認を示唆することに基づいて作成されている。
【0069】
そして、検索属性作成手段13は、作成した第1および第2の検索属性を検索実行手段14に送信する(図4のステップS401)。
【0070】
検索実行手段14は、受信した第1および第2の検索属性に適合するデータ属性とデータ識別子の組を情報データベース161から検索する(ステップS402)。
【0071】
ここでは、第1の検索属性に適合するため、図9のレコード901が抽出される。また、第2の検索属性に適合するため、レコード902が抽出される。検索実行手段14は、これら抽出されたレコードを検索情報提示手段15に送信する(ステップS403)。
【0072】
検索情報提示手段15は、受信したレコードに含まれるデータ属性に基づいて検索結果を表す表示文字列を作成する。そして、検索情報提示手段15は、図10に示すように作成した表示文字列を液晶ディスプレイ27に表示する(ステップS404)。
【0073】
ここで山田さんが、図10の項目1001「山田さんの予定」を選択してデータの表示を要求したとする(ステップS405のY)。この場合、検索情報提示手段15は、項目1001に対応するデータ識別子であるDataID100が示すデータを液晶ディスプレイ27に表示する(ステップS406)。具体的には、例えば、スケジュール管理アプリケーションが起動し、DataID100が示すデータが表示される。
【0074】
PC3は、メールの受信に対応して上記ステップS301〜S406の処理を行ってもよい。または、ユーザが処理の実行を指示した場合に行ってもよい。
【0075】
次に、本発明の第2の実施形態に係るコミュニケーション端末の第3の適用例を説明する。図11は、本発明の第2の実施形態に係るコミュニケーション端末を携帯電話に適用した場合の構成要素の機能概要を示すブロック構成図である。第3の適用例における携帯電話4は、コミュニケーション情報取得手段11と、キーワード抽出手段12と、検索属性作成手段13と、検索実行手段14と、検索情報提示手段15と、フラッシュメモリ26と、液晶ディスプレイ27を備えている。
【0076】
図11の携帯電話4は図2のコミュニケーション端末1に相当する。他の構成要素については図2または図5と同様であるため、説明を省略する。これらの構成要素は、ハードウェアで構成されていてもよいし、ソフトウェアで構成されていてもよい。
【0077】
図12は、第3の適用例における情報データベース161に格納されているデータ属性およびデータ識別子の組の例である。項目「キーワード」,「作成者」,「作成日時」,「データフォーマット」はデータ属性である。これらデータ属性およびデータ識別子の組は、情報データベース161にレコード1201〜1202として格納されている。
【0078】
以下、第3の適用例における携帯電話4が行う処理について図3,図4,図11〜図13を参照して説明する。
【0079】
山田さんが、携帯電話4を用いて、田中さんと電話による会話を2010年3月23日18:23に開始したとする。
【0080】
コミュニケーション情報取得手段11は、コミュニケーション属性として「相手:田中」,「コミュニケーション開始時間:2010年3月23日18:23」を取得する(図3のステップS301)。そして、コミュニケーション情報取得手段11は、取得したコミュニケーション属性を検索属性作成手段13に送信し(ステップS302)、コミュニケーション内容をキーワード抽出手段12に送信する(ステップS303)。このコミュニケーション内容は、例えば、電話における会話の音声データである。
【0081】
ここでは、次の内容がコミュニケーション内容に含まれていたとする。「山田です。今日の宴会ですが、待ち合わせ場所に時間通りに着けそうにありません。すみませんが、30分ほど遅れます。居酒屋の場所は先日のメールに書いてあるので、直接行きます。...」
キーワード抽出手段12は、受信した上記のコミュニケーション内容より、キーワードとして「今日」,「宴会」,「待ち合わせ場所」,「居酒屋」,「先日」,「メール」を抽出する(ステップS304)。そして、これらのキーワードを検索属性作成手段13に送信する(ステップS305)。このとき、キーワード抽出手段12は、各キーワードをグループに分類してもよい。例えば、第1のグループを「今日」と「宴会」、第2のグループを「待ち合わせ場所」と分類し、これらのグループに関する情報をさらに送信してもよい。
【0082】
検索属性作成手段13は、受信したコミュニケーション属性「相手:田中」,「コミュニケーション開始時間:2010年3月23日18:23」と、キーワード「今日」,「宴会」,「待ち合わせ場所」,「居酒屋」,「先日」,「メール」から、情報データベース161を検索するための検索属性を以下のように作成する(ステップS306)。
【0083】
第1の検索属性として、{「キーワード:[2010年3月23日,宴会]」}が作成される。これは、コミュニケーション属性「コミュニケーション開始時間:2010年3月23日18:23」およびキーワード「今日」,「宴会」に基づいている。なお、「キーワード:[2010年3月23日]」は、「コミュニケーション開始時間:2010年3月23日18:23」が「今日」であることに基づいて作成されている。
【0084】
第2の検索属性として、{「キーワード:[2010年3月23日,待ち合わせ場所]」}が作成される。これは、コミュニケーション属性「コミュニケーション開始時間:2010年3月23日18:23」およびキーワード「今日」,「待ち合わせ場所」に基づいている。
【0085】
そして、検索属性作成手段13は、作成した第1,第2の検索属性を検索実行手段14に送信する(図4のステップS401)。
【0086】
検索実行手段14は、受信した第1および第2の検索属性に適合するデータ属性とデータ識別子の組を情報データベース161から検索する(ステップS402)。
【0087】
ここでは、第1の検索属性に適合するため、図12のレコード1201が抽出される。また、第2の検索属性に適合するため、レコード1202が抽出される。検索実行手段14は、これら抽出されたレコードを検索情報提示手段15に送信する(ステップS403)。
【0088】
なお。項目「キーワード」においては、検索属性の項目「キーワード」がデータ属性の項目「キーワード」の部分集合となっている場合も、検索属性とデータ属性が一致すると判定される。例えば、データ属性の項目「キーワード」が[宴会,2010年3月23日,居酒屋,参加者]である場合、検索属性の項目「キーワード」が[宴会]であっても[居酒屋,参加者]であっても一致すると判定される。
【0089】
検索情報提示手段15は、受信したレコードに含まれるデータ属性に基づいて検索結果を表す表示文字列を作成する。そして、検索情報提示手段15は、図13に示すように作成した表示文字列を液晶ディスプレイ27に表示する(ステップS404)。
【0090】
ここで山田さんが、図13の項目1301「田中さんからのメール(10/3/12 11:53):宴会の詳細」を選択してデータの表示を要求したとする(ステップS405のY)。この場合、検索情報提示手段15は、項目1301に対応するデータ識別子であるDataID1が示すデータを液晶ディスプレイ27に表示する(ステップS406)。具体的には、例えば、Webブラウザが起動し、Webメールサイトへのログインが行われ、DataID1が示すデータが表示される。
【0091】
このように、第2の実施形態に係るコミュニケーション端末1は、抽出したキーワードに単純に一致しない情報を含む、コミュニケーションの内容に適合するデータをユーザに提供することを可能にする。なぜならば、検索属性作成手段13が絶対的な日時を表す情報と相対的な日時を表す情報を使用して検索属性を生成し、検索実行手段14が検索属性に適合するデータを検索するからである。
【0092】
また、第2の実施形態に係るコミュニケーション端末1は、様々な観点においてコミュニケーションの内容に適合するデータを、ユーザに提供することを可能にする。なぜならば、様々な観点からデータの属性を示す情報を含む、データ属性を格納する情報データベース161を、検索実行手段14が検索するからである。
【0093】
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。
【0094】
図14は、本発明の第3の実施形態に係る情報提示システムを構成する要素の機能概要を示すブロック構成図である。第3の実施形態に係る情報提示システムは、コミュニケーション端末1と、情報提示サーバ5を備えている。コミュニケーション端末1と情報提示サーバ5はネットワーク6を介して接続されている。コミュニケーション端末1は、コミュニケーション情報取得手段11と、検索情報提示手段15と、表示手段17と、通信手段18を備えている。情報提示サーバ5は、キーワード抽出手段12と、検索属性作成手段13と、検索実行手段14と、記憶手段16と、通信手段19を備えている。記憶手段16は、情報データベース161を格納している。
【0095】
通信手段18および通信手段19は、外部との通信を行う。他の構成要素については図2と同様であるため、説明を省略する。これらの構成要素は、ハードウェアで構成されていてもよいし、ソフトウェアで構成されていてもよい。
【0096】
以下、第3の実施形態に係る情報提示システムが行う処理について図3,図4,図14を参照して説明する。なお、図3のステップS302,ステップS303,図4のステップS403以外については第2の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0097】
コミュニケーション情報取得手段11は、通信手段18を用いて、コミュニケーション属性を検索属性作成手段13に送信する(図3のステップS302)。さらに、通信手段18を用いて、コミュニケーション内容をキーワード検出手段12に送信する(ステップS303)。
【0098】
検索実行手段14は、通信手段19を用いて、検索されたデータ属性とデータ識別子の組を検索情報提示手段15に送信する(図4のステップS403)。
【0099】
次に、本発明の第3の実施形態に係る情報提示システムの適用例を説明する。図15は、本発明の第3の実施形態に係る情報提示システムを携帯電話に適用した場合の構成要素の機能概要を示すブロック構成図である。第3の実施形態の適用例における携帯電話4は、コミュニケーション情報取得手段11と、検索情報提示手段15と、液晶ディスプレイ27と、通信手段18を備えている。第3の実施形態の適用例における情報提示サーバ5は、キーワード抽出手段12と、検索属性作成手段13と、検索実行手段14と、フラッシュメモリ26と、通信手段19を備えている。
【0100】
図15の携帯電話4は図14のコミュニケーション端末1に、フラッシュメモリ26は図14の記憶手段16に、液晶ディスプレイ27は図14の表示手段17に相当する。他の構成要素については図14と同様であるため、説明を省略する。これらの構成要素は、ハードウェアで構成されていてもよいし、ソフトウェアで構成されていてもよい。
【0101】
第3の実施形態の適用例における情報データベース161に格納されているデータ属性およびデータ識別子の組は、第2の実施形態の第3の適用例、すなわち図12と同様であるとする。また、第3の実施形態の適用例においてコミュニケーション情報取得手段11が取得するコミュニケーション属性とコミュニケーション内容も、第2の実施形態の第3の適用例と同様であるとする。
【0102】
第3の実施形態の適用例における情報提示システムが行う処理は、図3のステップ302,ステップ303,図4のステップS403において、通信手段18または通信手段19が用いられる点が第2の実施形態の第3の適用例と異なる。それ以外については第2の実施形態の第3の適用例における携帯電話4が行う処理と同様であるため、説明を省略する。
【0103】
第3の実施形態の適用例において液晶ディスプレイ27に検索結果が表示される様子は、第2の実施形態の第3の適用例、すなわち図13と同様である。
【0104】
このように、第3の実施形態に係る情報提示システムは、第1,第2の実施形態で説明された効果を有しながら、第1,第2の実施形態に比べてコミュニケーション端末1の構成を簡素化する。なぜならば、キーワード抽出手段12,検索属性作成手段13,検索実行手段14,記憶手段16を、コミュニケーション端末1に代わって情報提示サーバ5が備えているからである。このことにより、コミュニケーション端末1の小型軽量化や、製造コストの削減などが可能になる。
【0105】
本発明の第3の実施形態に係る情報提示システムにおけるコミュニケーション端末は、2つ以上であっても構わない。また、本発明の第3の実施形態に係る情報提示システムにおける情報提示サーバ5も、2つ以上であっても構わない。
【0106】
本発明の実施形態に係るコミュニケーション端末は、端末間において電話、チャット、またはメールなどのコミュニケーションを行うコミュニケーションシステムの端末として使用することができる。
【0107】
さらに、本発明の実施形態に係るコミュニケーション端末は、コミュニケーション属性が取得可能であるか、または、コミュニケーション内容からキーワードが抽出可能な他のシステムに適用されてもよい。
【0108】
電話などの音声通信によるコミュニケーションを行う場合、コミュニケーション情報取得手段11は、通話中の音声データからコミュニケーション内容を取得してもよい。または、留守番録音メッセージなどの録音された音声データからコミュニケーション内容を取得してもよい。
【0109】
情報データベース161に格納されるデータ属性とデータ識別子は、アプリケーションによって自動登録されてもよい。例えば、メールが受信された場合、メールの送信者や受信時刻に基づいてデータ属性が自動作成され、データ識別子と共に情報データベース161に登録されてもよい。または、スケジュールが作成された場合、スケジュールの日時や内容に基づいてデータ属性が自動作成され、データ識別子と共に情報データベース161に登録されてもよい。または、資料が作成された場合、資料の作成者や作成時刻に基づいてデータ属性が自動作成され、データ識別子と共に情報データベース161に登録されてもよい。
【0110】
データ識別子は、ファイル名やファイルの格納ディレクトリ、URL(Uniform Resource Locator)などでもよい。
【0111】
コミュニケーション端末1の処理は、目的に応じて作製された論理回路で行うようにしてもよい。または、処理内容を記述したプログラムをコミュニケーション端末1にて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをコミュニケーション端末1に読み込ませ、実行するものであってもよい。コミュニケーション端末1に読取可能な記録媒体とは、フロッピーディスク(登録商標)、光磁気ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)などの移設可能な記録媒体の他、コミュニケーション端末1に内蔵されたフラッシュメモリやHDDなどの記憶手段を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは、コミュニケーション端末1が有するCPU(Central Processing Unit)(図示しない)にて読み込まれ、CPUの制御によって、上述したものと同様の処理が行われる。ここで、CPUは、プログラムが記録された記録媒体から読み込まれたプログラムを実行するコンピュータとして動作するものである。
【0112】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0113】
(付記1) コミュニケーション属性とコミュニケーション内容とを取得するコミュニケーション情報取得手段と、
取得された前記コミュニケーション内容からキーワードを抽出するキーワード抽出手段と、
取得された前記コミュニケーション属性もしくは抽出された前記キーワードまたはその双方に含まれる、絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報から検索属性を作成する検索属性作成手段と、
作成された前記検索属性に適合するデータを検索する検索実行手段と、
検索された前記データを提示する検索情報提示手段とを備えるコミュニケーション端末。
【0114】
(付記2) 前記尺度は、日時である付記1記載のコミュニケーション端末。
【0115】
(付記3) 前記データの属性を示す情報であるデータ属性と前記データを識別するための情報であるデータ識別子を格納するデータベースをさらに備え、
前記検索実行手段は、前記検索属性と前記データ属性が適合するかどうかを判定し、
前記検索情報提示手段は、前記データ識別子に基づいて前記データを提示する付記1または2に記載のコミュニケーション端末。
【0116】
(付記4) 前記データ属性が、前記データを扱うアプリケーションによって、前記データの属性に基づいて作成され、それから、前記データ識別子と共に前記データベースに格納される付記1から3のいずれかに記載のコミュニケーション端末。
【0117】
(付記5) 前記コミュニケーション属性が、コミュニケーションの相手に関する情報もしくはコミュニケーションの日時またはその双方を含む付記1から4のいずれかに記載のコミュニケーション端末。
【0118】
(付記6) 前記検索属性作成手段が、前記コミュニケーション属性に含まれるコミュニケーションの相手を示す情報から検索属性を作成する付記1から5のいずれかに記載のコミュニケーション端末。
【0119】
(付記7) 前記検索属性作成手段が、前記キーワードに含まれるデータのフォーマットを示す情報から検索属性を作成する付記1から6のいずれかに記載のコミュニケーション端末。
【0120】
(付記8) 電話、チャットまたはメールのコミュニケーションにおける端末である付記1から7のいずれかに記載のコミュニケーション端末。
【0121】
(付記9) コミュニケーション端末と情報提示サーバを備え、
前記コミュニケーション端末は、
コミュニケーション属性とコミュニケーション内容とを取得するコミュニケーション情報取得手段と、
検索情報提示手段とを備え、
前記情報提示サーバは、
取得された前記コミュニケーション内容からキーワードを抽出するキーワード抽出手段と、
取得された前記コミュニケーション属性もしくは抽出された前記キーワードまたはその双方に含まれる、絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報から検索属性を作成する検索属性作成手段と、
作成された前記検索属性に適合するデータを検索する検索実行手段とを備え、
検索情報提示手段は、検索された前記データを提示する情報提示システム。
【0122】
(付記10) 少なくとも2つの端末を備え、前記端末のうち少なくとも1つは付記1から9のいずれかに記載のコミュニケーション端末である、端末間でコミュニケーションを行うコミュニケーションシステム。
【0123】
(付記11) コミュニケーション属性とコミュニケーション内容とを取得し、
取得された前記コミュニケーション内容からキーワードを抽出し、
取得された前記コミュニケーション属性もしくは抽出された前記キーワードまたはその双方に含まれる、絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報から検索属性を作成し、
作成された前記検索属性に適合するデータを検索し、
検索された前記データを提示する情報提示方法。
【0124】
(付記12) コミュニケーション属性とコミュニケーション内容とを取得する処理と、
取得された前記コミュニケーション内容からキーワードを抽出する処理と、
取得された前記コミュニケーション属性もしくは抽出された前記キーワードまたはその双方に含まれる、絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報から検索属性を作成する処理と、
作成された前記検索属性に適合するデータを検索する処理と、
検索された前記データを提示する処理とをコミュニケーション端末のコンピュータに実行させるプログラム。
【産業上の利用可能性】
【0125】
本発明によれば、電話などの2者以上でコミュニケーションを取ることのできるコミュニケーションシステムにおいて、コミュニケーション内容に適合するデータをユーザに提示する用途に適用できる。
【符号の説明】
【0126】
1 コミュニケーション端末
11 コミュニケーション情報取得手段
12 キーワード抽出手段
13 検索属性作成手段
14 検索実行手段
15 検索情報提示手段
16 記憶手段
161 情報データベース
17 表示手段
18,19 通信手段
2 PDA
26 フラッシュメモリ
27 液晶ディスプレイ
3 PC
36 HDD
4 携帯電話
5 情報提示サーバ
6 ネットワーク
【技術分野】
【0001】
本発明は、コミュニケーション端末、システム、情報提示システム、方法およびプログラムに関し、特にコミュニケーション内容に適合するデータをユーザに提示するコミュニケーション端末、システム、情報提示システム、方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザが電話、チャットまたはメールなどを用いてコミュニケーションを取っている最中に、そのコミュニケーションに関連した情報を参照したいという要求がある。
【0003】
上記の要求に応える技術が特許文献1に記載されている。特許文献1記載の電話端末装置は、電話会話音声よりキーワードを抽出してユーザに選択させ、選択されたキーワードを用いて情報を検索し、検索された内容を表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−252281
【特許文献2】特開平10−334121
【特許文献3】特開平5−347621
【特許文献4】特開2008−123332
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した電話端末装置は、抽出したキーワードに単純に一致する情報を検索するため、コミュニケーションの内容に十分に適合する情報を提供できないという問題点があった。例えば、上述した電話端末装置は、10月25日の電話会話音声から「昨日の会議資料」というキーワードを抽出した場合、10月24の会議資料を検索することができない。
【0006】
本発明の目的は、上述した課題を解決するコミュニケーション端末、システム、情報提示システム、方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るコミュニケーション端末は、
コミュニケーション属性とコミュニケーション内容とを取得するコミュニケーション情報取得手段と、
取得されたコミュニケーション内容からキーワードを抽出するキーワード抽出手段と、
取得されたコミュニケーション属性もしくは抽出されたキーワードまたはその双方に含まれる、絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報から検索属性を作成する検索属性作成手段と、
作成された検索属性に適合するデータを検索する検索実行手段と、
検索されたデータを提示する検索情報提示手段とを備える。
【0008】
本発明に係る情報提示システムは、
コミュニケーション端末と情報提示サーバを備え、
コミュニケーション端末は、
コミュニケーション属性とコミュニケーション内容とを取得するコミュニケーション情報取得手段と、
検索情報提示手段とを備え、
情報提示サーバは、
取得されたコミュニケーション内容からキーワードを抽出するキーワード抽出手段と、
取得されたコミュニケーション属性もしくは抽出されたキーワードまたはその双方に含まれる、絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報から検索属性を作成する検索属性作成手段と、
作成された検索属性に適合するデータを検索する検索実行手段とを備え、
検索情報提示手段は、検索されたデータを提示する。
【0009】
本発明に係るコミュニケーションシステムは、
少なくとも2つの端末を備え、端末のうち少なくとも1つは上記に記載のコミュニケーション端末であり、端末間でコミュニケーションを行う。
【0010】
本発明に係る情報提示方法は、
コミュニケーション属性とコミュニケーション内容とを取得し、
取得されたコミュニケーション内容からキーワードを抽出し、
取得されたコミュニケーション属性もしくは抽出されたキーワードまたはその双方に含まれる、絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報から検索属性を作成し、
作成された検索属性に適合するデータを検索し、
検索されたデータを提示する。
【0011】
本発明に係るプログラムは、
コミュニケーション属性とコミュニケーション内容とを取得する処理と、
取得されたコミュニケーション内容からキーワードを抽出する処理と、
取得されたコミュニケーション属性もしくは抽出されたキーワードまたはその双方に含まれる、絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報から検索属性を作成する処理と、
作成された検索属性に適合するデータを検索する処理と、
検索されたデータを提示する処理とをコミュニケーション端末のコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係るコミュニケーション端末、システム、情報提示システム、方法およびプログラムは、コミュニケーションの内容に適合するデータをユーザに提供することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るコミュニケーション端末を構成する要素の機能概要を表すブロック構成図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係るコミュニケーション端末を構成する要素の機能概要を示すブロック構成図である。
【図3】第2の実施形態に係るコミュニケーション端末1の処理動作を説明するシーケンスチャート(その1)である。
【図4】第2の実施形態に係るコミュニケーション端末1の処理動作を説明するシーケンスチャート(その2)である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るコミュニケーション端末をPDAに適用した場合(第1の適用例)の構成要素の機能概要を示すブロック構成図である。
【図6】第1の適用例における情報データベース161に格納されているデータ属性およびデータ識別子の組の例である。
【図7】第1の適用例において液晶ディスプレイ27に検索結果が表示される様子を表す図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るコミュニケーション端末をPCに適用した場合(第2の適用例)の構成要素の機能概要を示すブロック構成図である。
【図9】第2の適用例における情報データベース161に格納されているデータ属性およびデータ識別子の組の例である。
【図10】第2の適用例において液晶ディスプレイ27に検索結果が表示される様子を表す図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係るコミュニケーション端末を携帯電話に適用した場合(第3の適用例)の構成要素の機能概要を示すブロック構成図である。
【図12】第3の適用例における情報データベース161に格納されているデータ属性およびデータ識別子の組の例である。
【図13】第3の適用例において液晶ディスプレイ27に検索結果が表示される様子を表す図である。
【図14】本発明の第3の実施形態に係る情報提示システムを構成する要素の機能概要を示すブロック構成図である。
【図15】本発明の第3の実施形態に係る情報提示システムを携帯電話に適用した場合の構成要素の機能概要を示すブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るコミュニケーション端末を構成する要素の機能概要を表すブロック構成図である。第1の実施形態に係るコミュニケーション端末1は、コミュニケーション情報取得手段11と、キーワード抽出手段12と、検索属性作成手段13と、検索実行手段14と、検索情報提示手段15を備えている。
【0016】
コミュニケーション情報取得手段11は、コミュニケーション属性およびコミュニケーション内容を取得する。コミュニケーション属性は、コミュニケーションの相手や日時などの、コミュニケーションの属性情報を含む。コミュニケーション内容は、電話の音声通話のデータや、チャットやメールの文章のデータなどの、コミュニケーションの内容そのものであるデータを含む。
【0017】
キーワード抽出手段12は、コミュニケーション情報取得手段11が取得したコミュニケーション内容からキーワードを抽出する。キーワードの抽出において、キーワード抽出手段12は、音声認識技術を使用してもよい。また、単語辞書や文節解析技術を使用してもよい。
【0018】
検索属性作成手段13は、コミュニケーション情報取得手段11が取得したコミュニケーション属性と、キーワード抽出手段12が抽出したキーワードを用いて、データを検索するための検索属性を生成する。その際に、検索属性作成手段13は、コミュニケーション属性またはキーワードに含まれる絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報を使用して、絶対的な尺度を表す情報を含む検索属性を生成してもよい。例えば、コミュニケーション属性にコミュニケーションの日時を表す「2009年10月25日」が含まれ、キーワードに「昨日」が含まれているものとする。この場合、検索属性作成手段13は、「2009年10月25日」の「昨日」である「2009年10月24日」を生成してもよい。すなわち、コミュニケーション属性に含まれる絶対的な日時を表す情報と相対的な日時を表す情報から、絶対的な日時をあらわす情報を生成してもよい。
【0019】
また、これら絶対的な尺度と相対的な尺度は、日時以外でもよい。例えば、コミュニケーション属性にコミュニケーション端末1の位置を表す座標情報が含まれ、キーワードに「北に100メートル」が含まれているものとする。この場合、検索属性作成手段13は、コミュニケーション端末1の位置から「北に100メートル」の位置を表す座標情報を生成してもよい。例えば、コミュニケーション端末1の座標情報が「北緯35度41分25秒,東経139度41分24秒」であるとする。この場合、検索属性作成手段13は、座標情報およびキーワード「北に100メートル」から、「北緯35度41分28秒,東経139度41分24秒」を生成してもよい。なお、「北緯35度41分28秒,東経139度41分24秒」は、「北緯35度41分25秒,東経139度41分24秒」の地点から、北におよそ100メートルであることに基づいて作成されている。コミュニケーション端末1の座標情報は、コミュニケーション端末1が備えるGPS(Global Positioning System)機能(図示しない)によって取得されてもよい。
【0020】
なお、絶対的な尺度とは、日時や位置座標などの各種の尺度において、それ自体で特定の日時や位置座標を表すものを指す。例えば、「2009年10月25日」,「北緯35度41分25秒,東経139度41分24秒」は絶対的な尺度である。また、相対的な尺度とは、日時や位置座標などの各種の尺度において、基準となるものからの相対的な差異の値を表すものを指す。例えば、「今日」,「明日」,「昨日」,「この近辺」,「北に100m」,「徒歩10分」は相対的な尺度である。相対的な尺度は、基準となる絶対的な尺度と組み合わせることにより絶対的な尺度を表すこともできる。
【0021】
また、検索属性作成手段13は、キーワードの種類によって、生成する検索属性の種類を決定してもよい。例えば、キーワードに「今日」,「明日」,「昨日」などの日時に関するものが含まれている場合は、検索属性作成手段13は、日時に関する検索属性を作成してもよい。また、キーワードに「この近辺」,「北に100m」,「徒歩10分」などの位置に関するものが含まれている場合は、検索属性作成手段13は、位置に関する検索属性を作成してもよい。
【0022】
検索実行手段14は、検索属性作成手段13によって生成された検索属性に適合するデータを検索する。検索の対象となるデータは、コミュニケーション端末の内部にあってもよいし、外部にあってもよい。
【0023】
検索情報提示手段15は、検索されたデータを提示する。
【0024】
これらの構成要素は、ハードウェアで構成されていてもよいし、ソフトウェアで構成されていてもよい。
【0025】
このように、第1の実施形態に係るコミュニケーション端末1は、抽出したキーワードに単純に一致しない情報を含む、コミュニケーションの内容に適合するデータをユーザに提供することを可能にする。なぜならば、検索属性作成手段13が絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報を使用して検索属性を生成し、検索実行手段14が検索属性に適合するデータを検索するからである。
【0026】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
【0027】
図2は、本発明の第2の実施形態に係るコミュニケーション端末を構成する要素の機能概要を示すブロック構成図である。第2の実施形態に係るコミュニケーション端末1は、コミュニケーション情報取得手段11と、キーワード抽出手段12と、検索属性作成手段13と、検索実行手段14と、検索情報提示手段15と、記憶手段16と、表示手段17を備えている。
【0028】
記憶手段16は、情報データベース161を格納している。記憶手段16は、例えばHDD(Hard Disk Drive)などの磁気ディスク記憶装置でもよいし、RAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリなどの半導体記憶装置でもよい。そして、記憶手段16は、これらの記憶装置の制御部を含んでいてもよい。
【0029】
情報データベース161は、検索されるデータに関するデータ属性とデータ識別子を格納する。データ属性は、データの作成日時や作成者、データの内容を表すキーワードなど、データの属性を示す情報を含む。データ識別子は、データのファイル名や格納場所など、データを識別するための情報を含む。データの格納場所は、記憶手段16の内部でもよいし、外部でもよい。また、コミュニケーション端末1の内部でもよいし、外部でもよい。
【0030】
表示手段17は、例えば液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイなどの表示装置である。
【0031】
他の構成要素については図1と同様であるため、説明を省略する。
【0032】
これらの構成要素は、ハードウェアで構成されていてもよいし、ソフトウェアで構成されていてもよい。
【0033】
図3および図4は、第2の実施形態に係るコミュニケーション端末1の処理動作を説明するシーケンスチャートである。以下、第2の実施形態に係るコミュニケーション端末1が行う処理について図2〜図4を参照して説明する。
【0034】
最初に、コミュニケーション情報取得手段11は、コミュニケーション属性およびコミュニケーション内容を取得する(図3のステップS301)。そして、コミュニケーション情報取得手段11は、コミュニケーション属性を検索属性作成手段13に送信し(ステップS302)、コミュニケーション内容をキーワード検出手段12に送信する(ステップS303)。
【0035】
キーワード抽出手段12は、受信したコミュニケーション内容からキーワードを抽出する(ステップS304)。そして、抽出したキーワードを検索属性作成手段13に送信する(ステップS305)。
【0036】
検索属性作成手段13は、受信したコミュニケーション属性およびキーワードを用いて情報データベース161を検索するための検索属性を作成する(ステップS306)。ここで作成される検索属性は、情報データベース161に格納されているデータ属性を検索キーとする検索を行うためのキー情報を含む。その際に、検索属性作成手段13は、絶対的な日時を表す情報と相対的な日時を表す情報を使用して検索属性を生成してもよい。そして、検索属性作成手段13は、作成した検索属性を検索実行手段14に送信する(図4のステップS401)。
【0037】
検索実行手段14は、受信した検索属性に適合するデータ属性とデータ識別子の組を情報データベース161から検索する(ステップS402)。そして、検索されたデータ属性とデータ識別子の組を検索情報提示手段15に送信する(ステップS403)。
【0038】
検索情報提示手段15は、受信したデータ属性から表示文字列を作成して検索結果として表示手段17に表示する(ステップS404)。そして、検索されたデータの表示が要求された場合(ステップS405のY)、検索情報提示手段15は、データ識別子が示すデータを表示手段17に表示する(ステップS406)。
【0039】
コミュニケーション端末1は、電話やチャット、メールなどのコミュニケーションが行われることに対応して上記ステップS301〜S406の処理を行ってもよい。また、ユーザが処理の実行を指示した場合に行ってもよい。
【0040】
次に、本発明の第2の実施形態に係るコミュニケーション端末の第1の適用例を説明する。図5は、本発明の第2の実施形態に係るコミュニケーション端末をPDA(Personal Digital Assistant)に適用した場合の構成要素の機能概要を示すブロック構成図である。第1の適用例におけるPDA2は、コミュニケーション情報取得手段11と、キーワード抽出手段12と、検索属性作成手段13と、検索実行手段14と、検索情報提示手段15と、フラッシュメモリ26と、液晶ディスプレイ27を備えている。
【0041】
図5のPDA2は図2のコミュニケーション端末1に、フラッシュメモリ26は図2の記憶手段16に、液晶ディスプレイ27は図2の表示手段17に相当する。他の構成要素については図2と同様であるため、説明を省略する。これらの構成要素は、ハードウェアで構成されていてもよいし、ソフトウェアで構成されていてもよい。
【0042】
図6は、第1の適用例における情報データベース161に格納されているデータ属性およびデータ識別子の組の例である。項目「タイトル」,「作成者」,「作成日時」,「データフォーマット」はデータ属性である。これらデータ属性およびデータ識別子の組は、情報データベース161にレコード601〜605として格納されている。
【0043】
以下、第1の適用例におけるPDA2が行う処理について図3〜図7を参照して説明する。
【0044】
山田さんが、PDA2を用いて、田中さんとVoIP(Voice over Internet Protocol)通信による会話を2009年10月25日10:30に開始したとする。
【0045】
コミュニケーション情報取得手段11は、コミュニケーション属性として「相手:田中」,「コミュニケーション開始時間:2009年10月25日10:30」を取得する(図3のステップS301)。そして、コミュニケーション情報取得手段11は、取得したコミュニケーション属性を検索属性作成手段13に送信し(ステップS302)、コミュニケーション内容をキーワード抽出手段12に送信する(ステップS303)。このコミュニケーション内容は、例えば、VoIP通信における会話の音声データである。
【0046】
ここでは、次の内容がコミュニケーション内容に含まれていたとする。「山田です。お世話になっております。昨日頂いたメールの件です。メールで補足されているとおり、先日の資料に競合他社との比較表を追加する必要があります。...では明日打ち合わせを実施しましょう。私のスケジュールですが、...」
キーワード抽出手段12は、受信した上記のコミュニケーション内容より、キーワードとして「昨日」,「メール」,「先日」,「資料」,「明日」,「スケジュール」を抽出する(ステップS304)。そして、これらのキーワードを検索属性作成手段13に送信する(ステップS305)。このとき、キーワード抽出手段12は、各キーワードをグループに分類してもよい。例えば、第1のグループを「昨日」と「メール」、第2のグループを「先日」と「資料」、第3のグループを「明日」と「スケジュール」と分類し、これらのグループに関する情報をさらに送信してもよい。また、検索属性作成手段13は、これらのグループの分類を文章内のキーワードの距離に基づいて行ってもよいし、文節解析技術を使用して行ってもよい。
【0047】
検索属性作成手段13は、受信したコミュニケーション属性「相手:田中」,「コミュニケーション開始時間:2009年10月25日10:30」と、キーワード「昨日」,「メール」,「先日」,「資料」,「明日」,「スケジュール」から、情報データベース161を検索するための検索属性を以下のように作成する(ステップS306)。
【0048】
第1の検索属性として、{「作成者:田中」,「作成日時:2009年10月24日」,「データフォーマット:メール」}が作成される。これは、コミュニケーション属性「相手:田中」,「コミュニケーション開始時間:2009年10月25日10:30」およびキーワード「昨日」,「メール」に基づいている。なお、「作成日時:2009年10月24日」は、「コミュニケーション開始時間:2009年10月25日10:30」の「昨日」であることに基づいて作成されている。
【0049】
第2の検索属性として、{「作成日時:2009年10月17−24日」,「データフォーマット:ODF(Open Document Format)」}が作成される。これは、コミュニケーション属性「コミュニケーション開始時間:2009年10月25日10:30」およびキーワード「先日」,「資料」に基づいている。なお、「作成日時:2009年10月17−24日」は、「コミュニケーション開始時間:2009年10月25日10:30」の「先日」、すなわち遠く無い過去であることに基づいて作成されている。また、「2009年10月17−24日」とは、2009年10月17から24日までの7日間を示す。
【0050】
第3の検索属性として、{「作成者:山田」,「データフォーマット:スケジュール」}が作成される。これは、キーワード「スケジュール」に基づいている。
【0051】
そして、検索属性作成手段13は、作成した第1〜第3の検索属性を検索実行手段14に送信する(図4のステップS401)。
【0052】
上記の検索属性は、データベース161に格納されているデータ属性の一部項目が削除された形式となっている。削除されている項目は、検索属性とデータ属性の一致判定を行うときに、ワイルドカード、すなわち任意の値として解釈される値が指定されているものとして扱われる。
【0053】
検索属性作成手段13は、上記の検索属性を、キーワードのグループに基づいて作成してもよい。また、検索属性作成手段13は、上記のように1つのグループから1つの検索属性を作成してもよいし、複数作成してもよい。
【0054】
検索実行手段14は、受信した第1〜第3の検索属性に適合するデータ属性とデータ識別子の組を情報データベース161から検索する(ステップS402)。検索実行手段14は、検索属性とデータ属性が一致すると判定したときに、検索属性と、データ属性とデータ識別子の組が適合すると判断する。
【0055】
ここでは、第1の検索属性に適合するため、図6のレコード604が抽出される。また、第2の検索属性に適合するため、レコード601〜603が抽出される。また、第3の検索属性に適合するため、レコード605が抽出される。検索実行手段14は、これら抽出されたレコードを検索情報提示手段15に送信する(ステップS403)。
【0056】
検索情報提示手段15は、受信したレコードに含まれるデータ属性に基づいて検索結果を表す表示文字列を作成する。そして、検索情報提示手段15は、図7に示すように作成した表示文字列を液晶ディスプレイ27に表示する(ステップS404)。
【0057】
ここで山田さんが、図7の項目701「販促資料(09/10/23 15:03):田中さん作成」を選択してデータの表示を要求したとする(ステップS405のY)。この場合、検索情報提示手段15は、項目701に対応するデータ識別子であるDataID3が示すデータを液晶ディスプレイ27に表示する(ステップS406)。具体的には、例えば、ODF形式のデータを表示するためのアプリケーションが起動し、DataID3が示すデータが表示される。
【0058】
PDA2は、VoIP通信が行われることに対応して上記ステップS301〜S406の処理を1回行ってもよい。または、VoIP通信が行われている間、繰り返し行ってもよい。または、ユーザが処理の実行を指示した場合に行ってもよい。
【0059】
次に、本発明の第2の実施形態に係るコミュニケーション端末の第2の適用例を説明する。図8は、本発明の第2の実施形態に係るコミュニケーション端末をPC(Personal Computer)に適用した場合の構成要素の機能概要を示すブロック構成図である。第2の適用例におけるPC3は、コミュニケーション情報取得手段11と、キーワード抽出手段12と、検索属性作成手段13と、検索実行手段14と、検索情報提示手段15と、HDD36と、液晶ディスプレイ27を備えている。
【0060】
図8のPC3は図2のコミュニケーション端末1に、HDD36は図2の記憶手段16に相当する。他の構成要素については図2または図5と同様であるため、説明を省略する。これらの構成要素は、ハードウェアで構成されていてもよいし、ソフトウェアで構成されていてもよい。
【0061】
図9は、第2の適用例における情報データベース161に格納されているデータ属性およびデータ識別子の組の例である。項目「タイトル」,「作成者」,「作成日時」,「データフォーマット」はデータ属性である。これらデータ属性およびデータ識別子の組は、情報データベース161にレコード901〜902として格納されている。
【0062】
以下、第2の適用例におけるPC3が行う処理について図3,図4,図8〜図10を参照して説明する。
【0063】
山田さんが、PC3を使用中に、田中さんから電子メールを2009年5月18日9:47に受信したとする。
【0064】
コミュニケーション情報取得手段11は、コミュニケーション属性として「相手:田中」,「コミュニケーション開始時間:2009年5月18日9:47」を取得する(図3のステップS301)。そして、コミュニケーション情報取得手段11は、取得したコミュニケーション属性を検索属性作成手段13に送信し(ステップS302)、コミュニケーション内容をキーワード抽出手段12に送信する(ステップS303)。このコミュニケーション内容は、例えば、受信したメールのテキストデータである。
【0065】
ここでは、次の内容がコミュニケーション内容に含まれていたとする。
「田中です。
先週発生した障害について報告します。
先週発生した障害は昨日復旧しました。
詳細は昨日のメールを参照してください。
障害の原因探求はこれからです。原因判明後、再発防止策の検討会議を行いたいと思います。以下で都合の良い日時を返信願います。
5/23 10:00−11:00
5/25 13:00−17:00のどこか1時間
5/26 10:00−12:00のどこか1時間
以上、よろしくお願いします。」
キーワード抽出手段12は、受信した上記のコミュニケーション内容より、キーワードとして「昨日」,「メール」,「都合の良い」,「日時」を抽出する(ステップS304)。そして、これらのキーワードを検索属性作成手段13に送信する(ステップS305)。このとき、キーワード抽出手段12は、各キーワードをグループに分類してもよい。例えば、第1のグループを「昨日」と「メール」、第2のグループを「都合の良い」と「日時」と分類し、これらのグループに関する情報をさらに送信してもよい。
【0066】
検索属性作成手段13は、受信したコミュニケーション属性「相手:田中」,「コミュニケーション開始時間:2009年5月18日9:47」と、キーワード「昨日」,「メール」,「都合の良い」,「日時」から、情報データベース161を検索するための検索属性を以下のように作成する(ステップS306)。
【0067】
第1の検索属性として、{「作成者:田中」,「作成日時:2009年5月17日」,「データフォーマット:メール」}が作成される。これは、コミュニケーション属性「相手:田中」,「コミュニケーション開始時間:2009年5月18日9:47」およびキーワード「昨日」,「メール」に基づいている。なお、「作成日時:2009年5月17日」は、「コミュニケーション開始時間:2009年5月18日9:47」の「昨日」であることに基づいて作成されている。
【0068】
第2の検索属性として、{「作成者:山田」,「データフォーマット:スケジュール」}が作成される。これは、キーワード「都合の良い」,「日時」に基づいている。なお、「データフォーマット:スケジュール」は、キーワード「都合の良い」,「日時」がスケジュール確認を示唆することに基づいて作成されている。
【0069】
そして、検索属性作成手段13は、作成した第1および第2の検索属性を検索実行手段14に送信する(図4のステップS401)。
【0070】
検索実行手段14は、受信した第1および第2の検索属性に適合するデータ属性とデータ識別子の組を情報データベース161から検索する(ステップS402)。
【0071】
ここでは、第1の検索属性に適合するため、図9のレコード901が抽出される。また、第2の検索属性に適合するため、レコード902が抽出される。検索実行手段14は、これら抽出されたレコードを検索情報提示手段15に送信する(ステップS403)。
【0072】
検索情報提示手段15は、受信したレコードに含まれるデータ属性に基づいて検索結果を表す表示文字列を作成する。そして、検索情報提示手段15は、図10に示すように作成した表示文字列を液晶ディスプレイ27に表示する(ステップS404)。
【0073】
ここで山田さんが、図10の項目1001「山田さんの予定」を選択してデータの表示を要求したとする(ステップS405のY)。この場合、検索情報提示手段15は、項目1001に対応するデータ識別子であるDataID100が示すデータを液晶ディスプレイ27に表示する(ステップS406)。具体的には、例えば、スケジュール管理アプリケーションが起動し、DataID100が示すデータが表示される。
【0074】
PC3は、メールの受信に対応して上記ステップS301〜S406の処理を行ってもよい。または、ユーザが処理の実行を指示した場合に行ってもよい。
【0075】
次に、本発明の第2の実施形態に係るコミュニケーション端末の第3の適用例を説明する。図11は、本発明の第2の実施形態に係るコミュニケーション端末を携帯電話に適用した場合の構成要素の機能概要を示すブロック構成図である。第3の適用例における携帯電話4は、コミュニケーション情報取得手段11と、キーワード抽出手段12と、検索属性作成手段13と、検索実行手段14と、検索情報提示手段15と、フラッシュメモリ26と、液晶ディスプレイ27を備えている。
【0076】
図11の携帯電話4は図2のコミュニケーション端末1に相当する。他の構成要素については図2または図5と同様であるため、説明を省略する。これらの構成要素は、ハードウェアで構成されていてもよいし、ソフトウェアで構成されていてもよい。
【0077】
図12は、第3の適用例における情報データベース161に格納されているデータ属性およびデータ識別子の組の例である。項目「キーワード」,「作成者」,「作成日時」,「データフォーマット」はデータ属性である。これらデータ属性およびデータ識別子の組は、情報データベース161にレコード1201〜1202として格納されている。
【0078】
以下、第3の適用例における携帯電話4が行う処理について図3,図4,図11〜図13を参照して説明する。
【0079】
山田さんが、携帯電話4を用いて、田中さんと電話による会話を2010年3月23日18:23に開始したとする。
【0080】
コミュニケーション情報取得手段11は、コミュニケーション属性として「相手:田中」,「コミュニケーション開始時間:2010年3月23日18:23」を取得する(図3のステップS301)。そして、コミュニケーション情報取得手段11は、取得したコミュニケーション属性を検索属性作成手段13に送信し(ステップS302)、コミュニケーション内容をキーワード抽出手段12に送信する(ステップS303)。このコミュニケーション内容は、例えば、電話における会話の音声データである。
【0081】
ここでは、次の内容がコミュニケーション内容に含まれていたとする。「山田です。今日の宴会ですが、待ち合わせ場所に時間通りに着けそうにありません。すみませんが、30分ほど遅れます。居酒屋の場所は先日のメールに書いてあるので、直接行きます。...」
キーワード抽出手段12は、受信した上記のコミュニケーション内容より、キーワードとして「今日」,「宴会」,「待ち合わせ場所」,「居酒屋」,「先日」,「メール」を抽出する(ステップS304)。そして、これらのキーワードを検索属性作成手段13に送信する(ステップS305)。このとき、キーワード抽出手段12は、各キーワードをグループに分類してもよい。例えば、第1のグループを「今日」と「宴会」、第2のグループを「待ち合わせ場所」と分類し、これらのグループに関する情報をさらに送信してもよい。
【0082】
検索属性作成手段13は、受信したコミュニケーション属性「相手:田中」,「コミュニケーション開始時間:2010年3月23日18:23」と、キーワード「今日」,「宴会」,「待ち合わせ場所」,「居酒屋」,「先日」,「メール」から、情報データベース161を検索するための検索属性を以下のように作成する(ステップS306)。
【0083】
第1の検索属性として、{「キーワード:[2010年3月23日,宴会]」}が作成される。これは、コミュニケーション属性「コミュニケーション開始時間:2010年3月23日18:23」およびキーワード「今日」,「宴会」に基づいている。なお、「キーワード:[2010年3月23日]」は、「コミュニケーション開始時間:2010年3月23日18:23」が「今日」であることに基づいて作成されている。
【0084】
第2の検索属性として、{「キーワード:[2010年3月23日,待ち合わせ場所]」}が作成される。これは、コミュニケーション属性「コミュニケーション開始時間:2010年3月23日18:23」およびキーワード「今日」,「待ち合わせ場所」に基づいている。
【0085】
そして、検索属性作成手段13は、作成した第1,第2の検索属性を検索実行手段14に送信する(図4のステップS401)。
【0086】
検索実行手段14は、受信した第1および第2の検索属性に適合するデータ属性とデータ識別子の組を情報データベース161から検索する(ステップS402)。
【0087】
ここでは、第1の検索属性に適合するため、図12のレコード1201が抽出される。また、第2の検索属性に適合するため、レコード1202が抽出される。検索実行手段14は、これら抽出されたレコードを検索情報提示手段15に送信する(ステップS403)。
【0088】
なお。項目「キーワード」においては、検索属性の項目「キーワード」がデータ属性の項目「キーワード」の部分集合となっている場合も、検索属性とデータ属性が一致すると判定される。例えば、データ属性の項目「キーワード」が[宴会,2010年3月23日,居酒屋,参加者]である場合、検索属性の項目「キーワード」が[宴会]であっても[居酒屋,参加者]であっても一致すると判定される。
【0089】
検索情報提示手段15は、受信したレコードに含まれるデータ属性に基づいて検索結果を表す表示文字列を作成する。そして、検索情報提示手段15は、図13に示すように作成した表示文字列を液晶ディスプレイ27に表示する(ステップS404)。
【0090】
ここで山田さんが、図13の項目1301「田中さんからのメール(10/3/12 11:53):宴会の詳細」を選択してデータの表示を要求したとする(ステップS405のY)。この場合、検索情報提示手段15は、項目1301に対応するデータ識別子であるDataID1が示すデータを液晶ディスプレイ27に表示する(ステップS406)。具体的には、例えば、Webブラウザが起動し、Webメールサイトへのログインが行われ、DataID1が示すデータが表示される。
【0091】
このように、第2の実施形態に係るコミュニケーション端末1は、抽出したキーワードに単純に一致しない情報を含む、コミュニケーションの内容に適合するデータをユーザに提供することを可能にする。なぜならば、検索属性作成手段13が絶対的な日時を表す情報と相対的な日時を表す情報を使用して検索属性を生成し、検索実行手段14が検索属性に適合するデータを検索するからである。
【0092】
また、第2の実施形態に係るコミュニケーション端末1は、様々な観点においてコミュニケーションの内容に適合するデータを、ユーザに提供することを可能にする。なぜならば、様々な観点からデータの属性を示す情報を含む、データ属性を格納する情報データベース161を、検索実行手段14が検索するからである。
【0093】
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。
【0094】
図14は、本発明の第3の実施形態に係る情報提示システムを構成する要素の機能概要を示すブロック構成図である。第3の実施形態に係る情報提示システムは、コミュニケーション端末1と、情報提示サーバ5を備えている。コミュニケーション端末1と情報提示サーバ5はネットワーク6を介して接続されている。コミュニケーション端末1は、コミュニケーション情報取得手段11と、検索情報提示手段15と、表示手段17と、通信手段18を備えている。情報提示サーバ5は、キーワード抽出手段12と、検索属性作成手段13と、検索実行手段14と、記憶手段16と、通信手段19を備えている。記憶手段16は、情報データベース161を格納している。
【0095】
通信手段18および通信手段19は、外部との通信を行う。他の構成要素については図2と同様であるため、説明を省略する。これらの構成要素は、ハードウェアで構成されていてもよいし、ソフトウェアで構成されていてもよい。
【0096】
以下、第3の実施形態に係る情報提示システムが行う処理について図3,図4,図14を参照して説明する。なお、図3のステップS302,ステップS303,図4のステップS403以外については第2の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0097】
コミュニケーション情報取得手段11は、通信手段18を用いて、コミュニケーション属性を検索属性作成手段13に送信する(図3のステップS302)。さらに、通信手段18を用いて、コミュニケーション内容をキーワード検出手段12に送信する(ステップS303)。
【0098】
検索実行手段14は、通信手段19を用いて、検索されたデータ属性とデータ識別子の組を検索情報提示手段15に送信する(図4のステップS403)。
【0099】
次に、本発明の第3の実施形態に係る情報提示システムの適用例を説明する。図15は、本発明の第3の実施形態に係る情報提示システムを携帯電話に適用した場合の構成要素の機能概要を示すブロック構成図である。第3の実施形態の適用例における携帯電話4は、コミュニケーション情報取得手段11と、検索情報提示手段15と、液晶ディスプレイ27と、通信手段18を備えている。第3の実施形態の適用例における情報提示サーバ5は、キーワード抽出手段12と、検索属性作成手段13と、検索実行手段14と、フラッシュメモリ26と、通信手段19を備えている。
【0100】
図15の携帯電話4は図14のコミュニケーション端末1に、フラッシュメモリ26は図14の記憶手段16に、液晶ディスプレイ27は図14の表示手段17に相当する。他の構成要素については図14と同様であるため、説明を省略する。これらの構成要素は、ハードウェアで構成されていてもよいし、ソフトウェアで構成されていてもよい。
【0101】
第3の実施形態の適用例における情報データベース161に格納されているデータ属性およびデータ識別子の組は、第2の実施形態の第3の適用例、すなわち図12と同様であるとする。また、第3の実施形態の適用例においてコミュニケーション情報取得手段11が取得するコミュニケーション属性とコミュニケーション内容も、第2の実施形態の第3の適用例と同様であるとする。
【0102】
第3の実施形態の適用例における情報提示システムが行う処理は、図3のステップ302,ステップ303,図4のステップS403において、通信手段18または通信手段19が用いられる点が第2の実施形態の第3の適用例と異なる。それ以外については第2の実施形態の第3の適用例における携帯電話4が行う処理と同様であるため、説明を省略する。
【0103】
第3の実施形態の適用例において液晶ディスプレイ27に検索結果が表示される様子は、第2の実施形態の第3の適用例、すなわち図13と同様である。
【0104】
このように、第3の実施形態に係る情報提示システムは、第1,第2の実施形態で説明された効果を有しながら、第1,第2の実施形態に比べてコミュニケーション端末1の構成を簡素化する。なぜならば、キーワード抽出手段12,検索属性作成手段13,検索実行手段14,記憶手段16を、コミュニケーション端末1に代わって情報提示サーバ5が備えているからである。このことにより、コミュニケーション端末1の小型軽量化や、製造コストの削減などが可能になる。
【0105】
本発明の第3の実施形態に係る情報提示システムにおけるコミュニケーション端末は、2つ以上であっても構わない。また、本発明の第3の実施形態に係る情報提示システムにおける情報提示サーバ5も、2つ以上であっても構わない。
【0106】
本発明の実施形態に係るコミュニケーション端末は、端末間において電話、チャット、またはメールなどのコミュニケーションを行うコミュニケーションシステムの端末として使用することができる。
【0107】
さらに、本発明の実施形態に係るコミュニケーション端末は、コミュニケーション属性が取得可能であるか、または、コミュニケーション内容からキーワードが抽出可能な他のシステムに適用されてもよい。
【0108】
電話などの音声通信によるコミュニケーションを行う場合、コミュニケーション情報取得手段11は、通話中の音声データからコミュニケーション内容を取得してもよい。または、留守番録音メッセージなどの録音された音声データからコミュニケーション内容を取得してもよい。
【0109】
情報データベース161に格納されるデータ属性とデータ識別子は、アプリケーションによって自動登録されてもよい。例えば、メールが受信された場合、メールの送信者や受信時刻に基づいてデータ属性が自動作成され、データ識別子と共に情報データベース161に登録されてもよい。または、スケジュールが作成された場合、スケジュールの日時や内容に基づいてデータ属性が自動作成され、データ識別子と共に情報データベース161に登録されてもよい。または、資料が作成された場合、資料の作成者や作成時刻に基づいてデータ属性が自動作成され、データ識別子と共に情報データベース161に登録されてもよい。
【0110】
データ識別子は、ファイル名やファイルの格納ディレクトリ、URL(Uniform Resource Locator)などでもよい。
【0111】
コミュニケーション端末1の処理は、目的に応じて作製された論理回路で行うようにしてもよい。または、処理内容を記述したプログラムをコミュニケーション端末1にて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをコミュニケーション端末1に読み込ませ、実行するものであってもよい。コミュニケーション端末1に読取可能な記録媒体とは、フロッピーディスク(登録商標)、光磁気ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)などの移設可能な記録媒体の他、コミュニケーション端末1に内蔵されたフラッシュメモリやHDDなどの記憶手段を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは、コミュニケーション端末1が有するCPU(Central Processing Unit)(図示しない)にて読み込まれ、CPUの制御によって、上述したものと同様の処理が行われる。ここで、CPUは、プログラムが記録された記録媒体から読み込まれたプログラムを実行するコンピュータとして動作するものである。
【0112】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0113】
(付記1) コミュニケーション属性とコミュニケーション内容とを取得するコミュニケーション情報取得手段と、
取得された前記コミュニケーション内容からキーワードを抽出するキーワード抽出手段と、
取得された前記コミュニケーション属性もしくは抽出された前記キーワードまたはその双方に含まれる、絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報から検索属性を作成する検索属性作成手段と、
作成された前記検索属性に適合するデータを検索する検索実行手段と、
検索された前記データを提示する検索情報提示手段とを備えるコミュニケーション端末。
【0114】
(付記2) 前記尺度は、日時である付記1記載のコミュニケーション端末。
【0115】
(付記3) 前記データの属性を示す情報であるデータ属性と前記データを識別するための情報であるデータ識別子を格納するデータベースをさらに備え、
前記検索実行手段は、前記検索属性と前記データ属性が適合するかどうかを判定し、
前記検索情報提示手段は、前記データ識別子に基づいて前記データを提示する付記1または2に記載のコミュニケーション端末。
【0116】
(付記4) 前記データ属性が、前記データを扱うアプリケーションによって、前記データの属性に基づいて作成され、それから、前記データ識別子と共に前記データベースに格納される付記1から3のいずれかに記載のコミュニケーション端末。
【0117】
(付記5) 前記コミュニケーション属性が、コミュニケーションの相手に関する情報もしくはコミュニケーションの日時またはその双方を含む付記1から4のいずれかに記載のコミュニケーション端末。
【0118】
(付記6) 前記検索属性作成手段が、前記コミュニケーション属性に含まれるコミュニケーションの相手を示す情報から検索属性を作成する付記1から5のいずれかに記載のコミュニケーション端末。
【0119】
(付記7) 前記検索属性作成手段が、前記キーワードに含まれるデータのフォーマットを示す情報から検索属性を作成する付記1から6のいずれかに記載のコミュニケーション端末。
【0120】
(付記8) 電話、チャットまたはメールのコミュニケーションにおける端末である付記1から7のいずれかに記載のコミュニケーション端末。
【0121】
(付記9) コミュニケーション端末と情報提示サーバを備え、
前記コミュニケーション端末は、
コミュニケーション属性とコミュニケーション内容とを取得するコミュニケーション情報取得手段と、
検索情報提示手段とを備え、
前記情報提示サーバは、
取得された前記コミュニケーション内容からキーワードを抽出するキーワード抽出手段と、
取得された前記コミュニケーション属性もしくは抽出された前記キーワードまたはその双方に含まれる、絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報から検索属性を作成する検索属性作成手段と、
作成された前記検索属性に適合するデータを検索する検索実行手段とを備え、
検索情報提示手段は、検索された前記データを提示する情報提示システム。
【0122】
(付記10) 少なくとも2つの端末を備え、前記端末のうち少なくとも1つは付記1から9のいずれかに記載のコミュニケーション端末である、端末間でコミュニケーションを行うコミュニケーションシステム。
【0123】
(付記11) コミュニケーション属性とコミュニケーション内容とを取得し、
取得された前記コミュニケーション内容からキーワードを抽出し、
取得された前記コミュニケーション属性もしくは抽出された前記キーワードまたはその双方に含まれる、絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報から検索属性を作成し、
作成された前記検索属性に適合するデータを検索し、
検索された前記データを提示する情報提示方法。
【0124】
(付記12) コミュニケーション属性とコミュニケーション内容とを取得する処理と、
取得された前記コミュニケーション内容からキーワードを抽出する処理と、
取得された前記コミュニケーション属性もしくは抽出された前記キーワードまたはその双方に含まれる、絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報から検索属性を作成する処理と、
作成された前記検索属性に適合するデータを検索する処理と、
検索された前記データを提示する処理とをコミュニケーション端末のコンピュータに実行させるプログラム。
【産業上の利用可能性】
【0125】
本発明によれば、電話などの2者以上でコミュニケーションを取ることのできるコミュニケーションシステムにおいて、コミュニケーション内容に適合するデータをユーザに提示する用途に適用できる。
【符号の説明】
【0126】
1 コミュニケーション端末
11 コミュニケーション情報取得手段
12 キーワード抽出手段
13 検索属性作成手段
14 検索実行手段
15 検索情報提示手段
16 記憶手段
161 情報データベース
17 表示手段
18,19 通信手段
2 PDA
26 フラッシュメモリ
27 液晶ディスプレイ
3 PC
36 HDD
4 携帯電話
5 情報提示サーバ
6 ネットワーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コミュニケーション属性とコミュニケーション内容とを取得するコミュニケーション情報取得手段と、
取得された前記コミュニケーション内容からキーワードを抽出するキーワード抽出手段と、
取得された前記コミュニケーション属性もしくは抽出された前記キーワードまたはその双方に含まれる、絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報から検索属性を作成する検索属性作成手段と、
作成された前記検索属性に適合するデータを検索する検索実行手段と、
検索された前記データを提示する検索情報提示手段とを備えるコミュニケーション端末。
【請求項2】
前記尺度は、日時である請求項1記載のコミュニケーション端末。
【請求項3】
前記データの属性を示す情報であるデータ属性と前記データを識別するための情報であるデータ識別子を格納するデータベースをさらに備え、
前記検索実行手段は、前記検索属性と前記データ属性が適合するかどうかを判定し、
前記検索情報提示手段は、前記データ識別子に基づいて前記データを提示する請求項1または2に記載のコミュニケーション端末。
【請求項4】
前記データ属性が、前記データを扱うアプリケーションによって、前記データの属性に基づいて作成され、それから、前記データ識別子と共に前記データベースに格納される請求項1から3のいずれかに記載のコミュニケーション端末。
【請求項5】
前記コミュニケーション属性が、コミュニケーションの相手に関する情報もしくはコミュニケーションの日時またはその双方を含む請求項1から4のいずれかに記載のコミュニケーション端末。
【請求項6】
前記検索属性作成手段が、前記コミュニケーション属性に含まれるコミュニケーションの相手を示す情報から検索属性を作成する請求項1から5のいずれかに記載のコミュニケーション端末。
【請求項7】
コミュニケーション端末と情報提示サーバを備え、
前記コミュニケーション端末は、
コミュニケーション属性とコミュニケーション内容とを取得するコミュニケーション情報取得手段と、
検索情報提示手段とを備え、
前記情報提示サーバは、
取得された前記コミュニケーション内容からキーワードを抽出するキーワード抽出手段と、
取得された前記コミュニケーション属性もしくは抽出された前記キーワードまたはその双方に含まれる、絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報から検索属性を作成する検索属性作成手段と、
作成された前記検索属性に適合するデータを検索する検索実行手段とを備え、
検索情報提示手段は、検索された前記データを提示する情報提示システム。
【請求項8】
少なくとも2つの端末を備え、前記端末のうち少なくとも1つは請求項1から7のいずれかに記載のコミュニケーション端末である、端末間でコミュニケーションを行うコミュニケーションシステム。
【請求項9】
コミュニケーション属性とコミュニケーション内容とを取得し、
取得された前記コミュニケーション内容からキーワードを抽出し、
取得された前記コミュニケーション属性もしくは抽出された前記キーワードまたはその双方に含まれる、絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報から検索属性を作成し、
作成された前記検索属性に適合するデータを検索し、
検索された前記データを提示する情報提示方法。
【請求項10】
コミュニケーション属性とコミュニケーション内容とを取得する処理と、
取得された前記コミュニケーション内容からキーワードを抽出する処理と、
取得された前記コミュニケーション属性もしくは抽出された前記キーワードまたはその双方に含まれる、絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報から検索属性を作成する処理と、
作成された前記検索属性に適合するデータを検索する処理と、
検索された前記データを提示する処理とをコミュニケーション端末のコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項1】
コミュニケーション属性とコミュニケーション内容とを取得するコミュニケーション情報取得手段と、
取得された前記コミュニケーション内容からキーワードを抽出するキーワード抽出手段と、
取得された前記コミュニケーション属性もしくは抽出された前記キーワードまたはその双方に含まれる、絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報から検索属性を作成する検索属性作成手段と、
作成された前記検索属性に適合するデータを検索する検索実行手段と、
検索された前記データを提示する検索情報提示手段とを備えるコミュニケーション端末。
【請求項2】
前記尺度は、日時である請求項1記載のコミュニケーション端末。
【請求項3】
前記データの属性を示す情報であるデータ属性と前記データを識別するための情報であるデータ識別子を格納するデータベースをさらに備え、
前記検索実行手段は、前記検索属性と前記データ属性が適合するかどうかを判定し、
前記検索情報提示手段は、前記データ識別子に基づいて前記データを提示する請求項1または2に記載のコミュニケーション端末。
【請求項4】
前記データ属性が、前記データを扱うアプリケーションによって、前記データの属性に基づいて作成され、それから、前記データ識別子と共に前記データベースに格納される請求項1から3のいずれかに記載のコミュニケーション端末。
【請求項5】
前記コミュニケーション属性が、コミュニケーションの相手に関する情報もしくはコミュニケーションの日時またはその双方を含む請求項1から4のいずれかに記載のコミュニケーション端末。
【請求項6】
前記検索属性作成手段が、前記コミュニケーション属性に含まれるコミュニケーションの相手を示す情報から検索属性を作成する請求項1から5のいずれかに記載のコミュニケーション端末。
【請求項7】
コミュニケーション端末と情報提示サーバを備え、
前記コミュニケーション端末は、
コミュニケーション属性とコミュニケーション内容とを取得するコミュニケーション情報取得手段と、
検索情報提示手段とを備え、
前記情報提示サーバは、
取得された前記コミュニケーション内容からキーワードを抽出するキーワード抽出手段と、
取得された前記コミュニケーション属性もしくは抽出された前記キーワードまたはその双方に含まれる、絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報から検索属性を作成する検索属性作成手段と、
作成された前記検索属性に適合するデータを検索する検索実行手段とを備え、
検索情報提示手段は、検索された前記データを提示する情報提示システム。
【請求項8】
少なくとも2つの端末を備え、前記端末のうち少なくとも1つは請求項1から7のいずれかに記載のコミュニケーション端末である、端末間でコミュニケーションを行うコミュニケーションシステム。
【請求項9】
コミュニケーション属性とコミュニケーション内容とを取得し、
取得された前記コミュニケーション内容からキーワードを抽出し、
取得された前記コミュニケーション属性もしくは抽出された前記キーワードまたはその双方に含まれる、絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報から検索属性を作成し、
作成された前記検索属性に適合するデータを検索し、
検索された前記データを提示する情報提示方法。
【請求項10】
コミュニケーション属性とコミュニケーション内容とを取得する処理と、
取得された前記コミュニケーション内容からキーワードを抽出する処理と、
取得された前記コミュニケーション属性もしくは抽出された前記キーワードまたはその双方に含まれる、絶対的な尺度を表す情報と相対的な尺度を表す情報から検索属性を作成する処理と、
作成された前記検索属性に適合するデータを検索する処理と、
検索された前記データを提示する処理とをコミュニケーション端末のコンピュータに実行させるプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2011−193303(P2011−193303A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−58580(P2010−58580)
【出願日】平成22年3月16日(2010.3.16)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月16日(2010.3.16)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
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