説明

コレステロールオゾン化産物の作用の相殺によるアテローム性動脈硬化症の治療および予防のために有用な治療薬を同定する方法

本明細書に示されるように、アテローム硬化性プラーク中に存在する場合に、コレステロールは酸化される。この反応は、マクロファージの走化性誘引物質として作用することができ、単球のマクロファージへの分化を促進することができ、E−セレクチン及びAクラススカベンジャー受容体(SR−A)の発現を増加させることができるコレステロールの酸化産物又はオゾン化産物を生じる。本願は、このようなコレステロールオゾン化産物を使用して、アテローム硬化性又は他の炎症性動脈疾患を治療するのに使用できる因子を同定する方法に向けられる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
マクロファージを検査薬と接触させること、及びLDLの存在下に前記マクロファージをコレステロールオゾン分解産物4a又は5a
【化1】

に触れさせた後、前記マクロファージ中にてクラスAスカベンジャー受容体(SR−A)の発現が増大するかどうかを観察することを含む、アテローム硬化性組織中で泡沫細胞の発達を阻害することができる薬物を同定するための方法。
【請求項2】
SR−A発現レベルを定量化することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
定量されたSR−A発現レベルを、定量された対照SR−A発現レベルと比較することを更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
マクロファージを検査薬に触れさせずに、LDLの存在下にて前記マクロファージをコレステロールオゾン分解産物4a又は5aに触れさせた後、前記マクロファージ中にてクラスAスカベンジャー受容体(SR−A)の発現が増加することを観察することによって、定量された対照SR−A発現レベルが測定される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
LDLの存在下にてマクロファージを4a又は5aのコレステロールオゾン分解産物に触れさせずに、前記マクロファージを検査薬に触れさせた後、前記マクロファージ中のクラスAスカベンジャー受容体(SR−A)の発現が増加することを観察することによって、定量された対照SR−A発現レベルが測定される、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
マクロファージを検査薬と接触させること、及び前記マクロファージがコレステロールオゾン分解産物4a又は5a
【化2】

の源へ遊走するかどうかを観察することを含む、アテローム硬化性組織への前記マクロファージの動員を阻害することができる薬物を同定するための方法。
【請求項7】
コレステロールオゾン分解産物4a又は5aの源へ遊走するマクロファージの百分率を定量化することを更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
コレステロールオゾン分解産物4a又は5aの源へ遊走するマクロファージの百分率を、コレステロールオゾン分解産物4a又は5aの源へ遊走するマクロファージの対照百分率と比較することを更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
マクロファージを検査薬に触れさせずにコレステロールオゾン分解産物4a又は5aの源へ遊走するマクロファージの百分率を観察することによって、コレステロールオゾン分解産物4a又は5aの源へ遊走するマクロファージの対照百分率が決定される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
内皮細胞を検査薬と接触させること、及びLDLの存在下で内皮をコレステロールオゾン分解産物4a又は5a
【化3】

に触れさせて、前記内皮細胞中にてE−セレクチンの発現が増大するかどうかを観察することを含む、アテローム性動脈硬化症を阻害することができる薬物を同定するための方法。
【請求項11】
E−セレクチン発現レベルを定量化することを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
定量化されたE−セレクチン発現レベルを、定量された対照E−セレクチン発現レベルと比較することを更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
マクロファージを検査薬に触れさせずに、LDLの存在下にて前記マクロファージをコレステロールオゾン分解産物4a又は5aに触れさせた後、前記マクロファージ中のE−セレクチンの発現が増加することを観察することによって、定量された対照E−セレクチン発現レベルが測定される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
LDLの存在下で、マクロファージを4a又は5aのコレステロールオゾン分解産物に触れさせずに、前記マクロファージを検査薬に触れさせた後、前記マクロファージ中のE−セレクチン発現の増大を観察することによって、定量された対照E−セレクチン発現レベルが決定される、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
単球細胞を検査薬と接触させること、前記単球がマクロファージへと分化するかどうかを観察することを含み、前記単球がコレステロールオゾン分解産物4a又は5a
【化4】

とともに培養される、単球のマクロファージへの分化を阻害することができる薬物を同定するための方法。
【請求項16】
マクロファージへ分化する単球の百分率を決定することを更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
マクロファージへ分化する単球の百分率を、マクロファージへ分化する単球の対照百分率と比較することを更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
単球を検査薬に触れさせずに、前記単球をコレステロールオゾン分解産物4a又は5aに触れさせた後、マクロファージへ分化する単球の百分率を観察することによって、マクロファージへ分化する単球の対照百分率が決定される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
単球を4a又は5aのコレステロールオゾン分解産物に触れさせずに、前記単球を検査薬に触れさせた後、マクロファージへ分化する単球の百分率を観察することによって、マクロファージへ分化する単球の対照百分率が決定される、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
化合物5d又は5e
【化5】

から本質的になるコレステロールオゾン分解産物の単離されたダンシル誘導体。
【請求項21】
化合物9c又は9d
【化6】


から本質的になるコレステロールの単離されたダンシル誘導体。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15A】
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【図15B】
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【図16】
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【公表番号】特表2009−504184(P2009−504184A)
【公表日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−527030(P2008−527030)
【出願日】平成18年8月14日(2006.8.14)
【国際出願番号】PCT/US2006/031647
【国際公開番号】WO2007/022089
【国際公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【出願人】(501318914)ザ・スクリプス・リサーチ・インステイチユート (23)
【Fターム(参考)】