説明

コンクリート二次製品の製造方法

【課題】 本発明は、金属やプラスチックの型枠を製造しなくても容易にコンクリート製品を製造することのできるコンクリート二次製品の製造方法を提供することを目的とするものである。
【解決手段】 本発明は、抜き型枠に外部シートを巻き付ける工程と、前記工程後に抜き型枠を砂型枠に装着する工程と、前記工程後に砂型枠に砂を投入する工程と、前記工程後に砂型枠から抜き型枠を抜き取る工程と、前記工程後に砂型枠から外部シートを取り出す工程と、前記工程後に砂型枠にコンクリートを流し込む工程と、前記工程後に砂型枠を解体する工程とからなり、模様の付いたコンクリート柱を製造することができることを特徴とするコンクリート二次製品の製造方法の構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属やプラスチックの型枠を製造しなくても容易にコンクリート製品を製造することのできるコンクリート二次製品の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
コンクリート柱や根固めブロックなどのコンクリート二次製品は、金属又はプラスチック等により製造した型枠の中にコンクリートを打設し、コンクリートを硬化させることにより製造していた。
【0003】
特許文献1に記載されているように、内面に凹凸を有する内型枠を備えた型枠を用い、内型枠の表面に化粧骨材を散布する散布工程の後に、補強筋を集成した芯を設置し、型枠を回転しながら、型枠の内部に投入したコンクリートを打設する模様付き筒形門柱の製造方法という発明も公開されている。
【特許文献1】特開平07−117024号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の発明は、金属やプラスチックの型枠を型として使用するため、多数の型枠を製造するのに費用及び時間が掛かってしまう。また、一度型枠を製造してしまうと、容易に形状を変更することができない。
【0005】
そこで、本発明は、金属やプラスチックの型枠を製造しなくても容易にコンクリート製品を製造することのできるコンクリート二次製品の製造方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するために、抜き型枠に外部シートを巻き付ける工程と、前記工程後に抜き型枠を砂型枠に装着する工程と、前記工程後に砂型枠に砂を投入する工程と、前記工程後に砂型枠から抜き型枠を抜き取る工程と、前記工程後に砂型枠から外部シートを取り出す工程と、前記工程後に砂型枠にコンクリートを流し込む工程と、前記工程後に砂型枠を解体する工程とからなり、模様の付いたコンクリート柱を製造することができることを特徴とするコンクリート二次製品の製造方法、及び突起部抜き型枠を砂に埋め込む工程と、前記工程後に本体抜き型枠を設置する工程と、前記工程後に突起部抜き型枠を引き抜いてコンクリートを打設する工程と、前記工程後に本体抜き型枠にコンクリートを打設する工程と、前記工程後に脚部抜き型枠を設置する工程と、前記工程後に脚部抜き型枠にコンクリートを打設する工程と、前記工程後にコンクリートを養生する工程とからなり、複雑な形状の根固めブロックを製造することができることを特徴とするコンクリート二次製品の製造方法の構成とした。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、以上の構成であるから以下の効果が得られる。第1に、砂により型を生成するので、形状や模様が複雑なコンクリート二次製品でも簡単に製造することができる。また、若干のデザインの変更に対しても容易に対応することができる。
【0008】
第2に、型枠により砂で型を形成したら、コンクリートが硬化するまで待つことなく型枠を取り外すことができるので、型枠を多数用意する必要はない。また、型枠の拘束時間が短いため、1日に何個でも製造することができる。
【0009】
第3に、型枠は砂で型を形成するために使用し、型枠には砂が付着するだけなので、水洗いのみで洗浄することができる。また、コンクリートの付着を防止するための剥離剤を塗布する必要もない。
【0010】
第4に、コンクリート中の空気が抜けないと表面にあばた状の欠損部が生じてしまうが、砂の隙間から空気が逃げるため、表面に欠損部が生じることはない。また、砂の材質により、温かみのある外観となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明は、金属やプラスチックの型枠を製造しなくても容易にコンクリート製品を製造するという目的を、抜き型枠に外部シートを巻き付ける工程と、前記工程後に抜き型枠を砂型枠に装着する工程と、前記工程後に砂型枠に砂を投入する工程と、前記工程後に砂型枠から抜き型枠を抜き取る工程と、前記工程後に砂型枠から外部シートを取り出す工程と、前記工程後に砂型枠にコンクリートを流し込む工程と、前記工程後に砂型枠を解体する工程とからなり、模様の付いたコンクリート柱を製造することができることを特徴とするコンクリート二次製品の製造方法、及び突起部抜き型枠を砂に埋め込む工程と、前記工程後に本体抜き型枠を設置する工程と、前記工程後に突起部抜き型枠を引き抜いてコンクリートを打設する工程と、前記工程後に本体抜き型枠にコンクリートを打設する工程と、前記工程後に脚部抜き型枠を設置する工程と、前記工程後に脚部抜き型枠にコンクリートを打設する工程と、前記工程後にコンクリートを養生する工程とからなり、複雑な形状の根固めブロックを製造することができることを特徴とするコンクリート二次製品の製造方法により実現した。
【実施例1】
【0012】
以下に、添付図面に基づいて、本発明であるコンクリート二次製品の製造方法について詳細に説明する。
【0013】
コンクリート二次製品の製造方法は、抜き型枠に外部シートを巻き付ける工程と、前記工程後に抜き型枠を砂型枠に装着する工程と、前記工程後に砂型枠に砂を投入する工程と、前記工程後に砂型枠から抜き型枠を抜き取る工程と、前記工程後に砂型枠から外部シートを取り出す工程と、前記工程後に砂型枠にコンクリートを流し込む工程と、前記工程後に砂型枠を解体する工程とからなり、模様の付いたコンクリート柱を製造することができることを特徴とする。
【0014】
尚、コンクリート柱の製造方法1において、抜き型枠に外部シートを巻き付ける工程を第1工程、抜き型枠を砂型枠に装着する工程を第2工程、砂型枠に砂を投入する工程を第3工程、砂型枠から抜き型枠を抜き取る工程を第4工程、砂型枠から外部シートを取り出す工程を第5工程、砂型枠にコンクリートを流し込む工程を第6工程、砂型枠を解体する工程を第7工程とする。
【0015】
図1は、本発明であるコンクリート柱の製造方法において使用する器具例を示す図であり、図2は、本発明であるコンクリート柱の製造方法において使用する抜き型枠の正面図である。
【0016】
コンクリート柱の製造方法1においては、抜き型枠2、外部シート3及び砂型枠4の器具を使用する。抜き型枠2は、プラスチック等で出来た円筒状の内管2aの上部に、引っ掛け用の孔2bを2つ設けたものである。
【0017】
外部シート3は、シリコンゴム3aにより模様3bを形成したシートである。砂型枠4は、砂を入れる容器であるバケツ状の本体4aの内部を仕切板4cで2つに分け、外周面の上部2箇所に固定ネジ4bを設けたものである。尚、仕切板4c及び固定ネジ4bはなくても良い。
【0018】
図3は、本発明であるコンクリート柱の製造方法の抜き型枠に外部シートを巻き付ける工程(第1工程)を示す図である。
【0019】
第1工程では、抜き型枠2に外部シート3を巻き付けて、抜き型枠2の表面に模様3bを付ける。尚、外部シート3は、抜き型枠2に接着はせずに軽く留める程度とし、取り外し可能にしておく。
【0020】
外部シート3付きの抜き型枠2がコンクリート柱11の形状となる。外部シート3は簡単に生成できるため、外部シート3の模様3bを変更することで、様々なコンクリート柱11の製造が可能となる。
【0021】
図4は、本発明であるコンクリート柱の製造方法の抜き型枠を砂型枠に装着する工程を示す図であり、図5は、本発明であるコンクリート柱の製造方法において抜き型枠を砂型枠に装着した状態を示す正面図であり、図6は、本発明であるコンクリート柱の製造方法において抜き型枠を砂型枠に装着した状態を示す平面図である。
【0022】
第2工程では、外部シート3付きの抜き型枠2を砂型枠4の中に設置する。図4の場合、砂型枠4の内部を2分割しているので、抜き型枠2を2本設置することができるが、砂型枠4のサイズを大きくして設置する本数を増やすことも可能である。
【0023】
図7は、本発明であるコンクリート柱の製造方法の砂型枠に砂を投入する工程を示す図であり、図8は、本発明であるコンクリート柱の製造方法において砂型枠に砂が投入された状態を示す図である。
【0024】
第3工程では、スコップ5を使用して、砂型枠4の内部に砂6を投入し、抜き型枠2の周りに砂6を充填する。砂6を固めることで、外部シート3の模様3bの形状が砂6に転写される。
【0025】
尚、投入する砂6は、ベントナイト等の粘土質を混合したもので、含水率を高くすることで崩れにくくなる。また、粒子の小さいもの(例えば、硅砂)を使用することで、細かい模様を形成しやすくなる。
【0026】
図9は、本発明であるコンクリート柱の製造方法の砂型枠から抜き型枠を抜き取る工程を示す図であり、図10は、本発明であるコンクリート柱の製造方法において砂型枠から抜き型枠を抜き取った状態を示す図である。
【0027】
第4工程では、外部シート3は砂型枠4の砂の中に残したまま、まず抜き型枠2のみを砂型枠4から抜き取る。抜き型枠2の内管2aの表面は滑らかであるため、容易に引き抜くことができる。
【0028】
図11は、本発明であるコンクリート柱の製造方法の砂型枠から外部シートを取り出す工程を示す図であり、図12は、本発明であるコンクリート柱の製造方法において砂型枠から外部シートを取り出した状態を示す図である。
【0029】
第5工程では、砂6を崩さないように、外部シート3をそっと取り除く。抜き型枠2及び外部シート3があった場所に生じた孔6aの内側には、外部シート3の模様3bが残った状態となる。
【0030】
図13は、本発明であるコンクリート柱の製造方法の砂型枠にコンクリートを流し込む工程を示す図であり、図14は、本発明であるコンクリート柱の製造方法において流し込んだコンクリートを締め固める状況を示す図である。
【0031】
第6工程では、砂型枠4に蓋7をし、砂6の孔6aにスコップ5によりコンクリート9を流し込む。コンクリート9は、締固め機10を使用して、コンクリート9内に空気が残らないように締め固める。
【0032】
蓋7は、円盤状の蓋板7aに円形の孔7bを空けたものである。孔7bは、砂6の孔6aの位置に合わせ、孔7bから砂6の孔6aへコンクリート9を入れる。尚、蓋7を押さえるために押さえ板8を使用する。
【0033】
図15は、本発明であるコンクリート柱の製造方法の砂型枠を解体する工程を示す図であり、図16は、本発明であるコンクリート柱の製造方法により完成したコンクリート柱を示す図である。
【0034】
第7工程では、コンクリート9が硬化したら、砂型枠4の固定ネジ4bを外して解体し、更に、砂6を崩してコンクリート柱11を取り出す。コンクリート柱11の柱11aの表面には、外部シート3の模様3bと同一の模様11bが形成される。
【0035】
通常、コンクリート9が硬化するまでに約3日間要するが、抜き型枠2及び外部シート3はコンクリート9を流し込む前に取り除いてしまうので、コンクリート9の硬化を待たずに別のコンクリート柱11の製造に利用することができる。
【0036】
例えば、従来において、30日間で1000個のコンクリート柱11を製造しようとすると、100個の型を必要としたが、本発明では、1日に10個製造できるとして、3〜4個の型枠があれば良い。
【0037】
型に直接コンクリート9を流し込んだ場合、型に付着したコンクリート9をワイヤーブラシ等で洗浄したり、付着を防止するために剥離剤を塗布したりする必要があったが、砂6に模様3bを転写するだけなので、水洗いのみで充分である。
【0038】
コンクリート9を締め固める際、抜けた空気の逃げ道がないとコンクリート柱11の表面に欠損部が生じることがあるが、空気は砂6の空隙から逃げるため、表面に欠損部が生じることはない。
【0039】
第5工程と第6工程の間において、抜き型枠2よりも一回り小さい筒状の部材を用い、砂6の孔6aの中心に配置して内部に砂6を充填してから取り除くことで、管状のコンクリート柱11を製造することも可能である。
【実施例2】
【0040】
コンクリート二次製品の製造方法は、突起部抜き型枠を砂に埋め込む工程と、前記工程後に本体抜き型枠を設置する工程と、前記工程後に突起部抜き型枠を引き抜いてコンクリートを打設する工程と、前記工程後に本体抜き型枠にコンクリートを打設する工程と、前記工程後に脚部抜き型枠を設置する工程と、前記工程後に脚部抜き型枠にコンクリートを打設する工程と、前記工程後にコンクリートを養生する工程とからなり、複雑な形状の根固めブロックを製造することができることを特徴とする。
【0041】
尚、根固めブロックの製造方法1aにおいて、突起部抜き型枠を砂に埋め込む工程を第1工程、本体抜き型枠を設置する工程を第2工程、突起部抜き型枠を引き抜いてコンクリートを打設する工程を第3工程、本体抜き型枠にコンクリートを打設する工程を第4工程、脚部抜き型枠を設置する工程を第5工程、脚部抜き型枠にコンクリートを打設する工程を第6工程、コンクリートを養生する工程を第7工程とする。
【0042】
図17は、本発明である根固めブロックの製造方法において使用する器具例を示す図である。
【0043】
根固めブロックの製造方法1aにおいては、根固めブロックの各部の型枠である脚部抜き型枠12、突起部抜き型枠13、及び縁部材15と枠部材16とからなる本体抜き型枠14を組み合わせて使用する。
【0044】
脚部抜き型枠12は、押さえ板12aに4つの円形の孔を空け、支板12cにより若干押さえ板12aに高さを付けた上で、4つの孔それぞれに円筒形の筒体12bを通したものである。
【0045】
突起部抜き型枠13は、円筒形の筒体13aの上部にテーパー部13bを設けたものである。テーパー部13bは、筒体13aの外周面に巻き付けるように取り付けるので、テーパー部13bの内周面の内側に筒体13aが存在する状態になる。
【0046】
突起部抜き型枠13は、外周面が根固めブロック21の突起部21aの形状となるため、下面は孔が塞がった状態である。また、砂17を崩さないように、下から上に拡がる形状にする必要がある。
【0047】
本体抜き型枠14の縁部材15は、中央に矩形の孔が空いた板状の縁板15a、矩形の孔に沿って取り付けられた端部15b、矩形の孔の角に取り付けた把持部15c、縁板15a上に取り付けた押さえ木15d、及び矩形の孔の角に設けられた角部15eからなる。
【0048】
本体抜き型枠14の枠部材16は、縁部材15の矩形の孔から下垂する矩形の枠板16a、及び枠板16aの四隅を丸めた湾曲部16bからなる。枠板16aの内側が根固めブロック21の本体21bの形状となる。
【0049】
図18は、本発明である根固めブロックの製造方法の突起部抜き型枠を砂に埋め込む工程を示す図であり、図19は、本発明である根固めブロックの製造方法において突起部抜き型枠を砂に埋め込んだ状態を示す図である。
【0050】
第1工程では、突起部抜き型枠13をテーパー部13bが上側に来るようにして砂17の中に埋め込む。実施例1のように砂型枠4を用いなくて良いが、突起部抜き型枠13等を埋め込むことができる砂地を準備する。
【0051】
図20は、本発明である根固めブロックの製造方法の本体抜き型枠を設置する工程を示す図である。
【0052】
第2工程では、突起部抜き型枠13が中央に来るように本体抜き型枠14を砂17の上に配置し、枠部材16の外側に砂17を投入する。枠部材16の内側には砂17を入れず、縁部材15の下まで砂17に埋める。
【0053】
図21は、本発明である根固めブロックの製造方法の突起部抜き型枠を引き抜いてコンクリートを打設する工程を示す図である。
【0054】
第3工程では、突起部抜き型枠13を砂17から引き抜き、突起部抜き型枠13があった箇所にコンクリート18を流し込む。引き抜いた突起部抜き型枠13は、次の根固めブロック21の製造に利用することができる。
【0055】
図22は、本発明である根固めブロックの製造方法の本体抜き型枠にコンクリートを打設する工程を示す図であり、図23は、本発明である根固めブロックの製造方法において本体抜き型枠を引き抜いた状態を示す図である。
【0056】
第4工程では、本体抜き型枠14の枠部材16の内側にコンクリート18を流し込む。コンクリート18が打設されたら、縁部材15の四隅の把持部15cを持って、本体抜き型枠14を引き抜く。
【0057】
図24は、本発明である根固めブロックの製造方法の脚部抜き型枠を設置する工程を示す図である。
【0058】
第5工程では、コンクリート18の上に脚部抜き型枠12を設置する。4つの筒体12bは押さえ板12aの孔12dを貫通し、コンクリート18に配置される。コンクリート18と押さえ板12aの間に砂17を充填し、筒体12bの外周を砂17で覆う。
【0059】
図25は、本発明である根固めブロックの製造方法の脚部抜き型枠にコンクリートを打設する工程を示す図である。
【0060】
第6工程では、脚部抜き型枠12の筒体12bのみを引き抜き、孔12dにコンクリート18を流し込む。4つの孔12dにコンクリート18を打設したら、押さえ木19を持って、押さえ板12aを取り除く。
【0061】
図26は、本発明である根固めブロックの製造方法のコンクリートを養生する工程を示す図であり、図27は、本発明である根固めブロックの製造方法により完成した根固めブロックを示す図である。
【0062】
第7工程では、砂17の上に露出しているコンクリート18に、ふるい器20を使用して砂17を振り掛け、コンクリート18が充分に硬化するように養生する。コンクリート18が硬化したら、砂17から根固めブロック21を取り出す。
【0063】
突起部21a、本体21b、脚部21dと段階を踏んでコンクリート18を成型することにより、突起部21aにテーパー部や本体21bに角部21cを設けたりなど複雑な形状の根固めブロック21でも容易に製造することができる。
【実施例3】
【0064】
図28は、本発明である根固めブロックの製造方法の製造工程を示す流れ図である。根固めブロックの製造方法1bは、整地工程22、突起部掘削工程23、本体型枠埋設工程24、第1生コン打設工程25、脚部型枠設置工程26、及び第2生コン打設工程27からなる。
【0065】
整地工程22は、砂地を平らに整形して、根固めブロック28の型枠を埋め込む準備を行う工程である。尚、根固めブロック28の型となるのは砂38であり、型枠は砂38に型を形成するために用いる。
【0066】
突起部掘削工程23は、砂地を掘りながら根固めブロック28の突起部29の型枠を設置する工程である。根固めブロック28は、下向きで製造するため、先に突起部29の型を形成する。
【0067】
本体型枠埋設工程24は、砂地の上に根固めブロック28の本体30の型枠を設置し、周りを砂38で埋める工程である。既に突起部29が設置されており、本体30はサイズも大きいことから、掘るのではなく埋めることにより型を形成する。
【0068】
第1生コン打設工程25は、根固めブロック28の突起部29の型枠及び本体30の型枠の内側に生コンクリート39を流し込む工程である。下側の突起部29は本体30より面積が小さいため、同時に打設することができる。
【0069】
脚部型枠設置工程26は、本体30の上に根固めブロック28の脚部31の型枠を設置する工程である。脚部31は本体30より面積が小さいため、本体30のコンクリートを打設してから脚部31の型を形成する。
【0070】
第2生コン打設工程27は、根固めブロック28の脚部31の型枠の内側に生コンクリート39を流し込む工程である。全体を砂38で覆い、コンクリートを養生することにより、根固めブロック28が完成する。
【0071】
図29は、本発明である根固めブロックの製造方法で製造した根固めブロックを示す図である。尚、上図は、根固めブロック28の正面図であり、下図は、根固めブロック28の斜視図である。
【0072】
根固めブロック28は、突起部29、本体30、及び脚部31からなる。突起部29は、円柱状の部材であり、本体30の上面中央に1つ取り付ける。また、脚部31は、円柱状の部材であり、本体30の下側に4つ取り付ける。
【0073】
本体30は、略直方体の部材である。平面は略正方形であるが、デザインは変更可能であり、角を丸くしたり、逆に丸く凹ましたり、又は辺を一部凹ましたりして形状を複雑にすることができる。
【0074】
4つの脚部31を均等に配置することにより、根固めブロック28の全体を支えることができる。また、脚部31の間に別の根固めブロック28の突起部29を嵌め込むことで上下に重ねることも可能である。
【0075】
図30は、本発明である根固めブロックの製造方法で使用する円筒型枠を示す図である。尚、上図は、円筒型枠32であり、下図は、突起部保護板33であり、突起部29の型を形成するために使用する。
【0076】
円筒型枠32は、内部に貫通孔32bの空いた円筒状の型枠32aである。また、突起部保護板33は、中央に円筒型枠32と同サイズの穴33bの空いた正方形状の保護板33aである。
【0077】
円筒型枠32を砂38の中に設置した後、突起部保護板33を円筒型枠32の上側に、突起部保護板33の穴33bが円筒型枠32の貫通孔32bに合うように載せることにより、角の砂38が崩れたりするのを防ぐ。
【0078】
図31は、本発明である根固めブロックの製造方法で使用する本体型枠を示す図である。尚、上図は、本体型枠34であり、下図は、本体保護板35であり、本体30の型を形成するために使用する。
【0079】
本体型枠34は、内部に貫通孔34bの空いた型枠34aである。尚、型枠34aの角には、丸く凹ました湾曲部34dを設け、型枠34aの辺には、一部を凹ました凹部34cを設ける。
【0080】
本体保護板35は、中央に本体型枠34と同じサイズの穴35bの空いた保護板35aである。尚、本体型枠34と同様に、本体保護板35の角には凹部35cを設け、辺には湾曲部35dを設ける。
【0081】
本体型枠34を設置して砂38で埋めた後、本体保護板35を本体型枠34の上側に、本体保護板35の穴35bが本体型枠34の貫通孔34bに合うように載せることにより、角の砂38が崩れたりするのを防ぐ。
【0082】
図32は、本発明である根固めブロックの製造方法で使用する脚部型枠を示す図である。尚、上図は、脚部型枠36であり、下図は、脚部保護板37であり、脚部31の型を形成するために使用する。
【0083】
脚部型枠36は、内部に貫通孔36bの空いた円筒状の型枠36aである。尚、内側上部には、手で持つための把持部36cが取り付けられ、また、上面を塞ぐための蓋36dも設けられる。
【0084】
脚部保護板37は、中央に脚部型枠36と同じサイズの穴37bの空いた保護板37aである。脚部保護板37は脚部型枠36と同数用意する。尚、脚部型枠36は4つ使用するので、脚部保護板37も4つである。
【0085】
図33は、本発明である根固めブロックの製造方法の突起部掘削工程を示す図である。尚、上図は、掘削23aであり、下図は、整形23bである。突起部掘削工程23の前に、予め整地工程22により砂地を平らにしておく。
【0086】
砂地の砂38は、硅砂など粒子の小さいものにベントナイト等の粘土質を混合したものである。含水率を高くすると崩れにくくなることを利用し、根固めブロック28の型を形成させる。
【0087】
掘削23aは、整地された砂38の上に円筒型枠32と、円筒型枠32の周りを囲むように突起部保護板33を設置し、円筒型枠32を砂38の中に押し下げながら、円筒型枠32の内側の砂38を取り除くことにより穴を掘る。
【0088】
整形23bは、円筒型枠32の上端が突起部保護板33の位置に来るまで埋め込まれたら、円筒型枠32内の砂38を除去することにより出来た打設箇所38aの底面、即ち突起部29の先端となる箇所を、整形用具23cを使用して平らにする。
【0089】
図34は、本発明である根固めブロックの製造方法の本体型枠埋設工程を示す図である。尚、上図は、型枠設置24aであり、下図は、埋設24bである。本体型枠埋設工程24は、突起部掘削工程23の次に続けて行う。
【0090】
型枠設置24aは、円筒型枠32及び突起部保護板33を設置した外側の砂38の上に、本体型枠34を置く。尚、円筒型枠32及び本体型枠34の内側がコンクリートの打設箇所38aとなる。
【0091】
埋設24bは、砂38の上に置いた本体型枠34の外側に、本体型枠34の上端まで周囲を砂38で満たす。本体型枠34が埋まったら、本体型枠34の上端の縁を囲むように本体保護板35を設置する。
【0092】
図35は、本発明である根固めブロックの製造方法の第1生コン打設工程を示す図である。尚、上図は、突起部打設25aであり、下図は、本体打設25bである。第1生コン打設工程25は、突起部掘削工程23及び本体型枠埋設工程24の後に行う。
【0093】
突起部打設25aは、打設箇所38aのうち突起部29に当たる箇所に生コンクリート39を流し込む。尚、円筒型枠32は、生コンクリート39を流す前に引き抜いても良いし、流したコンクリートを締め固めながら引き抜いても良い。
【0094】
本体打設25bは、突起部29が打設されたら突起部保護板33を取り除き、打設箇所38aのうち本体30に当たる箇所に生コンクリート39を流し込む。尚、本体型枠34は、生コンクリート39を流す前、又はコンクリートを締め固めながら引き抜く。
【0095】
生コンクリート39の締め固めには、コンクリートバイブレータ25cなどの機器を使用する。砂38の表面の位置まで打設したら、本体保護板35に沿って生コンクリート39を均した後、本体保護板35を取り除く。
【0096】
図36は、本発明である根固めブロックの製造方法の脚部型枠設置工程を示す図である。尚、上図は、型枠設置26aであり、下図は、埋設26bである。脚部型枠設置工程26は、第1生コン打設工程25の後に行う。
【0097】
型枠設置26aは、生コンクリート39が打設された本体30の上に、脚部型枠36を4つ載せ、それぞれ上面に蓋36dを被せる。脚部型枠36の周囲に散布する砂38が入らないようにするためである。
【0098】
埋設26bは、脚部型枠36の周りに砂38を散布して、脚部型枠36を埋める。脚部型枠36の周囲に砂38が満たされたら、蓋36dを外して、脚部型枠36の上端の縁を囲むように脚部保護板37を設置する。
【0099】
砂38の散布には、篩い26cが用いられる。生コンクリート39はまだ完全に固まっていないため、生コンクリート39が凹んだりしないように、均一に散布するためである。表面が覆われたら、スコップ等を使用して脚部型枠36の上端まで砂38で埋める。
【0100】
また、散布した砂38に対しジョウロを使用して散水する。砂38の粒子間に水を満たすことにより、埋め戻した砂38が圧縮されることを防止するためである。脚部型枠36により砂38が満たされなかった箇所が打設箇所38aとなる。
【0101】
図37は、本発明である根固めブロックの製造方法の第2生コン打設工程を示す図である。尚、上図は、打設27aであり、下図は、養生27bである。第2生コン打設工程27は、脚部型枠設置工程26の後に行う。
【0102】
打設27aは、4つの脚部31となる打設箇所38aに生コンクリート39を流し込む。尚、脚部型枠36は、生コンクリート39を流す前、又はコンクリートを締め固めながら引き抜く。
【0103】
養生27bは、脚部31までコンクリートが打設されたら、篩い26cを使用して養生砂38bを散布し、全体を埋めることによりコンクリートが固まるまで保護する。外気を遮断して冬季の凍結を防止するためであり、保温効果が期待できる。
【0104】
以上のように、本発明であるコンクリート二次製品の製造方法は、砂により型を生成するので、形状や模様が複雑なコンクリート二次製品でも簡単に製造することができる。また、若干のデザインの変更に対しても容易に対応することができる。
【0105】
型枠により砂で型を形成したら、コンクリートが硬化するまで待つことなく型枠を取り外すことができるので、型枠を多数用意する必要はない。また、型枠の拘束時間が短いため、1日に何個でも製造することができる。
【0106】
型枠は砂で型を形成するために使用し、型枠には砂が付着するだけなので、水洗いのみで洗浄することができる。また、コンクリートの付着を防止するための剥離剤を塗布する必要もない。
【0107】
コンクリート中の空気が抜けないと表面にあばた状の欠損部が生じてしまうが、砂の隙間から空気が逃げるため、表面に欠損部が生じることはない。また、砂の材質により、温かみのある外観となる。
【図面の簡単な説明】
【0108】
【図1】本発明であるコンクリート柱の製造方法において使用する器具例を示す図である。
【図2】本発明であるコンクリート柱の製造方法において使用する抜き型枠の正面図である。
【図3】本発明であるコンクリート柱の製造方法の抜き型枠に外部シートを巻き付ける工程を示す図である。
【図4】本発明であるコンクリート柱の製造方法の抜き型枠を砂型枠に装着する工程を示す図である。
【図5】本発明であるコンクリート柱の製造方法において抜き型枠を砂型枠に装着した状態を示す正面図である。
【図6】本発明であるコンクリート柱の製造方法において抜き型枠を砂型枠に装着した状態を示す平面図である。
【図7】本発明であるコンクリート柱の製造方法の砂型枠に砂を投入する工程を示す図である。
【図8】本発明であるコンクリート柱の製造方法において砂型枠に砂が投入された状態を示す図である。
【図9】本発明であるコンクリート柱の製造方法の砂型枠から抜き型枠を抜き取る工程を示す図である。
【図10】本発明であるコンクリート柱の製造方法において砂型枠から抜き型枠を抜き取った状態を示す図である。
【図11】本発明であるコンクリート柱の製造方法の砂型枠から外部シートを取り出す工程を示す図である。
【図12】本発明であるコンクリート柱の製造方法において砂型枠から外部シートを取り出した状態を示す図である。
【図13】本発明であるコンクリート柱の製造方法の砂型枠にコンクリートを流し込む工程を示す図である。
【図14】本発明であるコンクリート柱の製造方法において流し込んだコンクリートを締め固める状況を示す図である。
【図15】本発明であるコンクリート柱の製造方法の砂型枠を解体する工程を示す図である。
【図16】本発明であるコンクリート柱の製造方法により完成したコンクリート柱を示す図である。
【図17】本発明である根固めブロックの製造方法において使用する器具例を示す図である。
【図18】本発明である根固めブロックの製造方法の突起部抜き型枠を砂に埋め込む工程を示す図である。
【図19】本発明である根固めブロックの製造方法において突起部抜き型枠を砂に埋め込んだ状態を示す図である。
【図20】本発明である根固めブロックの製造方法の本体抜き型枠を設置する工程を示す図である。
【図21】本発明である根固めブロックの製造方法の突起部抜き型枠を引き抜いてコンクリートを打設する工程を示す図である。
【図22】本発明である根固めブロックの製造方法の本体抜き型枠にコンクリートを打設する工程を示す図である。
【図23】本発明である根固めブロックの製造方法において本体抜き型枠を引き抜いた状態を示す図である。
【図24】本発明である根固めブロックの製造方法の脚部抜き型枠を設置する工程を示す図である。
【図25】本発明である根固めブロックの製造方法の脚部抜き型枠にコンクリートを打設する工程を示す図である。
【図26】本発明である根固めブロックの製造方法のコンクリートを養生する工程を示す図である。
【図27】本発明である根固めブロックの製造方法により完成した根固めブロックを示す図である。
【図28】本発明である根固めブロックの製造方法の製造工程を示す流れ図である。
【図29】本発明である根固めブロックの製造方法で製造した根固めブロックを示す図である。
【図30】本発明である根固めブロックの製造方法で使用する円筒型枠を示す図である。
【図31】本発明である根固めブロックの製造方法で使用する本体型枠を示す図である。
【図32】本発明である根固めブロックの製造方法で使用する脚部型枠を示す図である。
【図33】本発明である根固めブロックの製造方法の突起部掘削工程を示す図である。
【図34】本発明である根固めブロックの製造方法の本体型枠埋設工程を示す図である。
【図35】本発明である根固めブロックの製造方法の第1生コン打設工程を示す図である。
【図36】本発明である根固めブロックの製造方法の脚部型枠設置工程を示す図である。
【図37】本発明である根固めブロックの製造方法の第2生コン打設工程を示す図である。
【符号の説明】
【0109】
1 コンクリート柱の製造方法
1a 根固めブロックの製造方法
1b 根固めブロックの製造方法
2 抜き型枠
2a 内管
2b 孔
3 外部シート
3a シリコンゴム
3b 模様
4 砂型枠
4a 本体
4b 固定ネジ
4c 仕切板
5 スコップ
6 砂
6a 孔
7 蓋
7a 蓋板
7b 孔
8 押さえ板
9 コンクリート
10 締固め機
11 コンクリート柱
11a 柱
11b 模様
12 脚部抜き型枠
12a 押さえ板
12b 筒体
12c 支板
12d 孔
13 突起部抜き型枠
13a 筒体
13b テーパー部
13c 円周面
14 本体抜き型枠
15 縁部材
15a 縁板
15b 端部
15c 把持部
15d 押さえ木
15e 角部
16 枠部材
16a 枠板
16b 湾曲部
17 砂
18 コンクリート
18a 孔
19 押さえ木
20 ふるい器
21 根固めブロック
21a 突起部
21b 本体
21c 角部
21d 脚部
22 整地工程
23 突起部掘削工程
23a 掘削
23b 整形
23c 整形用具
24 本体型枠埋設工程
24a 型枠設置
24b 埋設
25 第1生コン打設工程
25a 突起部打設
25b 本体打設
25c コンクリートバイブレータ
26 脚部型枠設置工程
26a 型枠設置
26b 埋設
26c 篩い
27 第2生コン打設工程
27a 打設
27b 養生
28 根固めブロック
29 突起部
30 本体
31 脚部
32 円筒型枠
32a 型枠
32b 貫通孔
33 突起部保護板
33a 保護板
33b 穴
34 本体型枠
34a 型枠
34b 貫通孔
34c 凹部
34d 湾曲部
35 本体保護板
35a 保護板
35b 穴
35c 凹部
35d 湾曲部
36 脚部型枠
36a 型枠
36b 貫通孔
36c 把持部
36d 蓋
37 脚部保護板
37a 保護板
37b 穴
38 砂
38a 打設箇所
38b 養生砂
39 生コンクリート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
抜き型枠に外部シートを巻き付ける工程と、前記工程後に抜き型枠を砂型枠に装着する工程と、前記工程後に砂型枠に砂を投入する工程と、前記工程後に砂型枠から抜き型枠を抜き取る工程と、前記工程後に砂型枠から外部シートを取り出す工程と、前記工程後に砂型枠にコンクリートを流し込む工程と、前記工程後に砂型枠を解体する工程とからなり、模様の付いたコンクリート柱を製造することができることを特徴とするコンクリート二次製品の製造方法。
【請求項2】
突起部抜き型枠を砂に埋め込む工程と、前記工程後に本体抜き型枠を設置する工程と、前記工程後に突起部抜き型枠を引き抜いてコンクリートを打設する工程と、前記工程後に本体抜き型枠にコンクリートを打設する工程と、前記工程後に脚部抜き型枠を設置する工程と、前記工程後に脚部抜き型枠にコンクリートを打設する工程と、前記工程後にコンクリートを養生する工程とからなり、複雑な形状の根固めブロックを製造することができることを特徴とするコンクリート二次製品の製造方法。
【請求項3】
砂を平らに整形する整地工程と、前記整地工程後に砂を掘削して円筒型枠を設置する突起部掘削工程と、前記突起部掘削工程工程後に本体型枠を設置して埋設する本体型枠埋設工程と、前記本体型枠埋設後に突起部及び本体に生コンクリートを流し込む第1生コン打設工程と、前記第1生コン打設工程後に4つの脚部型枠を設置して埋設する脚部型枠設置工程と、前記脚部型枠設置工程後に4つの脚部に生コンクリートを流し込んで養生する第2生コン打設工程とからなり、突起部、本体及び脚部からなる複雑な形状の根固めブロックを製造することができることを特徴とするコンクリート二次製品の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【公開番号】特開2007−83533(P2007−83533A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−274920(P2005−274920)
【出願日】平成17年9月22日(2005.9.22)
【出願人】(300075809)武藤建設株式会社 (1)
【Fターム(参考)】