説明

コンシーラー組成物

重量基準で約30%〜約99%の粉末を含むコンシーラー組成物であって、前記粉末が組成物全体の重量基準で、(a)約0.1%〜約74.9%のチタンコート顔料であって、コア顔料及び二酸化チタンコーティングから作製され、二酸化チタンコーティングの量が前記チタンコート顔料の少なくとも33%を占めるチタンコート顔料と、(b)約0.1%〜約98.9%の金属石鹸コート顔料であって、コア顔料及び金属石鹸コーティングから作製され、金属石鹸コーティングの量が前記金属石鹸コート顔料の少なくとも1%を占める金属石鹸コート顔料と、を含み、この組成物は、二酸化チタン、酸化亜鉛、及びこれらの混合物からなる群から選択される、少なくとも25%の高被覆顔料を含み、この高被覆顔料の量は、このチタンコート顔料の二酸化チタンコーティングを包含し、及び高被覆顔料が金属石鹸コート顔料のコア顔料として使用される場合には、高被覆顔料のこのような量もまた包含される、コンシーラー組成物が開示されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は皮膚の欠陥に改善された自然な被覆を提供するコンシーラー組成物に関する。本発明は更に、こうした組成物を使用するメークアップ法に関する。
【背景技術】
【0002】
ファンデーション組成物は、顔及び体のその他の部分に適用して肌の色調及びきめを均一にして、毛穴、欠陥、小じわなどを隠すことができる。ファンデーション組成物はまた、皮膚に潤いを与え、皮膚の油分を整え、そして日光、風、及びその他の環境要因の悪影響に対する保護を与えるためにも適用される。
【0003】
コンシーラーは、特に心配のある領域上で高度な被覆を達成してファンデーションの機能を補完するために使用される。コンシーラーは典型的に、二酸化チタンなどの不透明性を有する高濃度の顔料を含有する、液体、ペースト、又は半固体形態の製品であり、典型的にファンデーションを適用する前に使用される。
【0004】
コンシーラーの使用者の満足のいかない点の1つは、コンシーラーが適用されている皮膚の部分が不自然な外観を与えることである。即ち、コンシーラーによって提供される異なる質感又は異なる色のゆえに、コンシーラーが適用されている皮膚領域が目立ってしまう。コンシーラーが皮膚の特定の心配のある領域を周辺の領域からより目立たなくすることを望んで使用されることを考えれば、こうした不自然な外観は所望されるものに反する。
【0005】
コンシーラーの使用者にとってのその他の満足のいかない点は、コンシーラー製品が典型的に液体形態であり、ファンデーションの適用前に皮膚に適用されるように設計されていることである。それ故に、コンシーラー製品は持ち運びに不便であり、日中の化粧直しとして使用するのに不便である。
【0006】
コンシーラーは、例えば、日本特許公報2000−327532、2004−008307、2005−298482、6−56628、及び2003−277217に開示されている。しかし、満足のいく自然な被覆と同時に良好な接着を提供するコンシーラーを開示している参考文献はない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】日本特許公報2000−327532
【特許文献2】日本特許公報2004−008307
【特許文献3】日本特許公報2005−298482
【特許文献4】日本特許公報6−56628
【特許文献5】日本特許公報2003−277217
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前述したことに基づいて、皮膚の欠陥に改善された自然な被覆を提供し、皮膚への良好な接着をも有するコンシーラーが必要とされている。既存の技術分野には、本発明の利点及び効果の全てを提供するものはない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、重量基準で約30%〜約99%の粉末を含むコンシーラー組成物に関し、粉末は組成物全体の重量基準で、
(a)約0.1%〜約74.9%のチタンコート顔料であって、コア顔料及び二酸化チタンコーティングから作製され、二酸化チタンコーティングの量がチタンコート顔料の少なくとも33%を占めるチタンコート顔料と、
(b)約0.1%〜約98.9%の金属石鹸コート顔料であって、コア顔料及び金属石鹸コーティングから作製され、金属石鹸コーティングの量が金属石鹸コート顔料の少なくとも1%を占める金属石鹸コート顔料と、を含み、
組成物は、二酸化チタン、酸化亜鉛、及びこれらの混合物からなる群から選択される、少なくとも25%の高被覆顔料を含み、
ここで、高被覆顔料の量は、チタンコート顔料の二酸化チタンコーティングを包含し、
及び高被覆顔料が金属石鹸コート顔料のコア顔料として使用される場合には、高被覆顔料のこのような量もまた包含される。
【0010】
本発明はまた、前述の化粧用製品を使用して皮膚をメークアップする方法にも関する。
【0011】
添付の特許請求の範囲と共に本明細書の開示内容を読むことによって、本発明におけるこれら並びにその他の特徴、態様、及び利点が当業者に明らかになる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本明細書は、本発明を具体的に指摘しかつ明確に請求する特許請求の範囲をもって結論とするが、本発明は、以下の説明からよりよく理解されるものと考えられる。
【0013】
百分率、部及び比は全て、特に指定のない限り、本発明の組成物の総重量に基づく。提示した成分に関するこのような重量は全て活性物質の濃度に基づいており、従って市販材料に包含される場合があるキャリア又は副生成物を包含しない。
【0014】
本明細書に有用な活性物質及び他の成分のようなすべての成分は、美容的及び/若しくは治療的な効果、又はそれらが要求される作用様式によって分類又は記述することができる。ただし、本明細書に有用な活性物質及び他の成分が、場合によっては美容及び/若しくは治療的な複数の効果をもたらすこと、又は複数の作用様式で作用することもあることを理解すべきである。従って、本明細書での分類は便宜上実施されるものであって、成分を具体的に規定した用途又は列挙した用途に制限しようとするものではない。
【0015】
コンシーラー及び使用方法
本組成物は、コンシーラーの少なくとも約25重量%の高被覆顔料を含むコンシーラーである。本明細書において、コンシーラーは、ファンデーションよりも高度な被覆を提供し、典型的には外観の特殊なケアが所望される皮膚の特定の領域のために使用される組成物である。多量の高被覆顔料が、こうした高度な被覆を提供する。
【0016】
本コンシーラーは、本明細書で後述する特定の顔料を包含する、約30%〜約99%の粉末を含む。本組成物は、ルースパウダー、固形パウダー、半固体、ペースト、及び液体を包含する種々の製品形態をとってよい。好ましくは、本コンシーラーは同じ製品形態のファンデーションと共に使用される。理論に束縛されるものではないが、、ファンデーションとコンシーラーの製品形態をそろえることにより、2つの組成物の質感が、皮膚に適用されたときに、非常に類似するため、コンシーラーが、より高度な被覆を必要とする皮膚の部分に自然な被覆を提供すると考えられる。好ましくは、本組成物は約75%〜約99%の粉末を含み、粉末形態である。
【0017】
好ましくは、本組成物は、本明細書で後述するような着色粉末、染料、及び他の着色剤物質を含むことにより色を有する。より好ましくは、コンシーラーと共に使用されるファンデーションの色と比較したコンシーラーの色のCMC DEは、1.5未満である。従って、一般の消費者の目にはファンデーションとコンシーラーの色の違いは実質的にない。ファンデーションとコンシーラーの色をそろえることは、1)個々に包装されたファンデーション及びコンシーラー上のカラーコードの指示、2)ファンデーションとコンシーラーとを1つのキットとして提供すること、又は3)ファンデーションとコンシーラーとを同一のパッケージにて提供すること、によって提供されてよい。
【0018】
好ましい一実施形態では、ファンデーションとコンシーラーとは、実質的に色の違いはなく、同じ製品形態を有する。このような共通の色及び製品形態を有することにより、ファンデーションとコンシーラーとの組み合わされた使用が、皮膚に継ぎ目のない外観をもたらし、即ち、コンシーラーが適用された部分は見分けがつかない。
【0019】
好ましい一実施形態では、ファンデーション及びコンシーラーは共に粉末形態であり、同一のパッケージ中にて提供される。パッケージは、ファンデーションのためのパン(pan)、コンシーラーのためのパン、及びアプリケーターを収容するコンパクトである。好ましくは、パッケージ中に2つのアプリケーターが含有されて、ファンデーションとコンシーラーとが別個のアプリケーターにより使用できるようになされる。広域の適用のためのスポンジがファンデーションのために好適であり、集中的な適用のためのチップがコンシーラーのために好適である。
【0020】
本発明は、本コンシーラーを用いる皮膚のメークアップ法に関する。通常は、コンシーラーはファンデーションの適用の前に使用されることが推奨される。本コンシーラーは、ファンデーションの適用前後のいずれに使用してもよい。「適用後」のために好適なコンシーラーを提供するために、コンシーラーは好ましくは実質的にファンデーションと同色である。このような色を提供することにより、本コンシーラーは日中の化粧直しとして使用できる。
【0021】
チタンコート顔料
本コンシーラー組成物は、約0.1%〜約74.9%、好ましくは約1%〜約60%のチタンコート顔料を含み、二酸化チタンコーティングはチタンコート顔料の少なくとも33%を占め、好ましくはチタンコート顔料の少なくとも40%を占める。本明細書のチタンコート顔料は、タルク、雲母、絹雲母、合成雲母、酸化アルミニウム、シリカ、窒化ホウ素、及びこれらの混合物からなる群から選択されるコア顔料から作製され、コア顔料は約100nm〜約500nmの粒径を有する二酸化チタンでコーティングされている。
【0022】
本チタンコート顔料は、当該技術分野において広く使用されているものよりも高度な、二酸化チタンのコーティングを有する。こうした高度なコーティングにより、本チタンコート顔料は、二酸化チタンのみで作製された同じ重量の顔料と比較して高度な被覆効果を提供する。
【0023】
本明細書で極めて有用な市販のチタンコート顔料としては、ファンシーヴェール(Fancyveil)S−3060SWの商品名で触媒化成(Shokubai Kasei)から入手可能な、メチコンで更にコーティングされた57.3%二酸化チタンコート絹雲母が挙げられる。
【0024】
金属石鹸コート顔料
本コンシーラー組成物は、約0.1%〜約98.9%、好ましくは約1%〜約70%の金属石鹸コート顔料を含み、金属石鹸コーティングは、金属石鹸コート顔料の少なくとも1%を占め、好ましくは金属石鹸コート顔料の少なくとも3%を占める。本明細書の金属石鹸コート顔料は、絹雲母、タルク、雲母、合成雲母、二酸化チタン、酸化アルミニウム、シリカ、窒化ホウ素、及びこれらの混合物からなる群から選択されるコア顔料から作製され、コア顔料は、アルミニウムジミリステート、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、パルミチン酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、及びこれらの混合物のような、1つ以上の金属石鹸でコーティングされている。
【0025】
本金属石鹸コート顔料は、当該技術分野において広く使用されるものよりも高度な金属石鹸のコーティングを有する。このような高度なコーティングによって、本金属石鹸コート顔料は、それ自体と皮膚との間の、並びに顔料そのもの同士の、良好な接着を提供する。
【0026】
本明細書で極めて有用な市販の金属石鹸コート顔料としては、全て三好化成(Miyoshi Kasei)から入手可能な、商標名5MIセリサイト(SERICITE)及び5MIマイカ(MICA)M−102を有する5%アルミニウムジミリステートコート雲母、商標名5MIタルク(TALC)JA−46Rを有する5%アルミニウムジミリステートコートタルク、商標名5MI二酸化チタン(Titanium Dioxide)を有する5%アルミニウムジミリステートでコーティングされた二酸化チタンが挙げられる。
【0027】
高被覆顔料
本コンシーラー組成物は、本明細書で後述するチタンコート顔料の二酸化チタンコーティングの量を包含する、少なくとも約25重量%の高被覆顔料を含む。更に、高被覆顔料が金属石鹸コート顔料のコア顔料として使用される場合、コア顔料としての高被覆顔料のこのような量もまた包含される。
【0028】
好ましくは、高被覆顔料の量は、約60%を超えない、より好ましくは約50%を超えない。
【0029】
本明細書の高被覆顔料は、二酸化チタン、酸化亜鉛、及びこれらの混合物からなる群から選択され、約100nm〜約500nm、好ましくは約200nm〜約350nmの平均粒径を有する。二酸化チタンはルチル型又はアナターゼ型であってよい。高被覆顔料はそのまま使用することができるが、好ましくは少なくとも部分的に他の有機物/無機物顔料との複合顔料として使用され、また好ましくは疎水性にコーティングされる。本明細書で前述したチタンコート顔料が、極めて関連のある複合顔料である。
【0030】
上述したように、チタンコート顔料は二酸化チタンのみで作製された同じ重量の顔料と比較して高度な被覆効果を有する。金属石鹸コート顔料を組み込むことにより、チタンコート顔料並びに他の顔料は、皮膚に対して及び互いに良好な接着性を有するため、より厚みのあるコンシーラーの層を皮膚に適用することができる。理論に束縛されないが、チタンコート顔料と金属石鹸コート顔料とを組み合わせることにより、組成物中に含有される二酸化チタンの総量に対して高度な被覆を有するコンシーラーが得られるものと考えられる。製剤中の高被覆顔料が多すぎるとファンデーションとは異なる質感を与え、それ故に不自然な見た目をもたらす場合があるため、製剤中の二酸化チタン及び全高被覆顔料の合計量を低いレベルに抑えるということに関心が寄せられる。
【0031】
本明細書で極めて有用な市販の高被覆顔料としては、チタンコート顔料として上述したもの、及び商標名SI二酸化チタン(Titanium Dioxide)ISで三好化成(Miyoshi Kasei)から入手可能な、メチコンでコーティングされた二酸化チタン(Titanium Dioxide coated with Methicone)が挙げられる。
【0032】
他の粉末
本コンシーラー組成物は、色、並びに他の外観及び皮膚感覚効果のために、上述のもの以外の粉末を含有してもよい。粉末形態の製品を提供するためには、合計の粉末含有量は、ファンデーション組成物又はコンシーラー組成物の少なくとも約75%である。
【0033】
本発明では、粉末は、コンシーラーの色が、共に使用されるべきファンデーションと実質的に同じであるように選択される。本明細書で上述したもの以外の粉末を使用してもよい。
【0034】
本明細書で有用な他の粉末には、色を提供し又は色調を変化させるもの、及びまた特定の皮膚感覚を提供するものが包含される。本明細書で有用な粉末としては、粘土鉱物粉末例えばタルク、雲母、絹雲母、ベントナイト、及びモンモリロナイトが挙げられ;本明細書で有用な着色粉末としては、酸化鉄類、鉄チテート(iron titate)、ウルトラマリンブルー、プルシアンブルー、酸化クロム、水酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト、酸化チタンコート雲母、レーキ化タール着色染料類、及びレーキ化天然着色染料類が挙げられ;本明細書の有機粉末としては、ポリアクリレート類例えばメチルメタクリレートコポリマー及びメチルメタクリレートクロスポリマー、セルロース類、ポリアルキレン類例えばポリエチレン及びポリプロピレン、酢酸ビニル類、ポリスチレン類例えばスチレン−アクリル酸コポリマー類、ポリアミド類例えば12−ナイロン及び6−ナイロン、アクリル酸エーテル類例えばアクリル酸メチルエーテル及びアクリル酸エチルエーテル、ポリビニルピロリドン類;ビニルクロライドポリマー類、シリコーン類例えばポリオルガノシルセスキオキサン樹脂及び固体シリコーンエラストマー類、テトラフルオロエチレンポリマー、並びに魚燐グアニン(fish scale guanine)が挙げられ;無機粉末類、例えば硫酸バリウム、第二リン酸カルシウム、ヒドロキシアパタイト、シリケート類例えばケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸バリウム、及びケイ酸アルミニウム、シリカビーズ、金属二酸化物類例えば酸化ジルコニウム及び水酸化アルミニウム、カーボネート類例えば炭酸カルシウム及び炭酸マグネシウム、窒化ホウ素、並びに合成フッ素金雲母。
【0035】
好ましい一実施形態では、皮膚の毛穴を隠す効果を高めるために、ポリオルガノシルセスキオキサン樹脂、及び固体シリコーンエラストマー類を使用してもよい。
【0036】
別の好ましい実施形態では、粉末形態の組成物のために雲母を使用して、ケーキングを防止し適用時に適切な成果をもたらすようにするのが好都合である場合がある。
【0037】
本明細書における粉末は、疎水性の性質、又は疎油性疎水性の性質を有するコーティング材料で表面コーティングされてもよい。本明細書で有用な疎水性コーティング材料としては、メチルポリシロキサン、メチル水素ポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン(polysilxoane)、n−オクチルトリエトキシシラン、メチル−α−スチレンポリシロキサン、アクリルシリコーンコポリマー、及びこれらの混合物が挙げられる。有用な疎油性疎水性コーティング材料は、ペルフルオロオクチルトリエトキシルシラン、ペルフルオロアルキルホスホン酸類、これらの塩類、及びそれらの混合物のようなフッ素化合物である。
【0038】
本明細書で極めて有用な市販の粉末としては、商標名ガンツパール(GANZ PEARL)シリーズでガンツ・ケミカル(Ganz Chemical Co., Ltd.)から入手可能な、及びシリシア(SYLYSIA)シリーズで富士シリシア化学(Fuji Sylysia Chemical)から入手可能なメチルメタクリレートコポリマー、商標名ナイロンパウダー(NYLON POWDER)シリーズで東レ・ダウ・コーニング(Toray Dow Corning)から入手可能なナイロン(Nylon)−12、商標名KSPシリーズで信越化学(ShinEtsu Chemical Co., Ltd.)(日本、東京)から入手可能なビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサンクロスポリマー、商標名トレフィル(TREFIL)シリーズで東レ・ダウ・コーニング(Toray Dow Corning)から入手可能な硬化ポリオルガノシロキサンエラストマー類、商標名SHPシリーズで水島合金鉄(Mizushima Ferroalloy Co., Ltd.)から入手可能な窒化ホウ素が挙げられる。
【0039】
キャリア及び製品形態
本コンシーラー組成物は、所望の製品形態を提供するために適切なキャリアを更に含有する。こうしたキャリアとしては、不揮発性油、親油性界面活性剤、保湿剤、水、揮発性シリコーン油、及び増粘剤類、例えば脂肪族化合物、固体ワックス、ゲル化剤、無機増粘剤、及びシリコーンエラストマーを挙げてよい。粉末形態を提供するためには、粉末を、不揮発性油、親油性界面活性剤、及び保湿剤の1つ以上を含む結合剤と混合する。好ましい一実施形態では、組成物は、
重量基準で約75%〜約99%の粉末と、重量基準で約1%〜約25%の結合剤と、を含み、粉末が組成物全体の重量基準で、
(a)約1%〜約60%のチタンコート顔料であって、チタンコーティングがチタンコート顔料の少なくとも40%を占めるチタンコート顔料と、
(b)約1%〜約70%の金属石鹸コート顔料であって、金属石鹸コーティングが金属石鹸コート顔料の少なくとも3%を占める金属石鹸コート顔料と、を含み、
結合剤が、不揮発性油、親油性界面活性剤、保湿剤、及びこれらの混合物からなる群から選択され、
組成物は約25%〜約60%の高被覆顔料を含む。
【0040】
乳化した組成物を提供するために、不揮発性油、親油性界面活性剤、水、並びに任意の界面活性剤及び増粘剤類を使用してよい。増粘剤は、粘度を制御し、又は組成物を固化させるために使用されてよい。揮発性シリコーン油類は、皮膚に新鮮さを提供するために使用されてよく、液体の製品形態において都合よく使用される。
【0041】
不揮発性油
不揮発性油は本発明の組成物のために有用である。本明細書における不揮発性油は、皮膚に改善された滑らかさを提供し、また皮膚の乾燥感を軽減すると考えられている。不揮発性油類はまた、本組成物の粉末形態のための結合剤として使用することもできる。
【0042】
本明細書において有用な不揮発性油は、例えば、イソノナン酸トリデシル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソデシルイソノナノエート(isodecyl isonoanoate)、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸イソデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、ネオペンチルグリコールジ(2−エチルヘキサノエート)、ジイソプロピルジメレート、トコフェロール、酢酸トコフェロール、アボカド油、ツバキ油、タートル油、マカダミアナッツ油、コーン油、ミンク油、オリーブ油、菜種油、卵黄油、ごま油、パーシック油、麦芽油、パサンカ油(pasanqua oil)、ヒマシ油、亜麻仁油、ベニバナ油、綿実油、シソ油、大豆油、ピーナッツ油、茶実油、カヤ油、米糠油、シナ桐油、日本桐油、ホホバ油、米芽油、グリセロールトリオクタノエート(glycerol trioctanate)、グリセロールトリイソパルミテート、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ミリスチン酸イソプロピル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセロール、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、ラノリン、ラノリン液、パラフィン液、スクワラン、ワセリン、並びにこれらの混合物である。市販の油としては、例えば、クローダ(Croda)から入手可能な商標名クローダモル(Crodamol)TNのイソノナン酸トリデシル、日清製油(Nisshin Seiyu)から入手可能なヘキサラン(Hexalan)、及びエーザイ(Eisai)から入手可能な酢酸トコフェロールが挙げられる。
【0043】
本明細書において有用な不揮発性油にはまた、次の構造(I)を有するポリアルキル又はポリアリールシロキサンが包含される。
【0044】
【化1】

式中、R93はアルキル又はアリールであり、pは約7〜約8,000の整数である。Z8は、シリコーン鎖の末端部をブロックする基を表す。シロキサン鎖(R93)上又はシロキサン鎖の末端Z8にて置換された前記アルキル又はアリール基は、結果として生じるシリコーンが室温で流体のままであり、分散性があり、皮膚に適用したときに刺激性がなく、毒性やその他の害もなく、この組成物の他の構成成分と適合性があり、そして通常の使用及び保存条件下で化学的に安定している限り、いかなる構造をも有することができる。好適なZ8基としては、ヒドロキシ、メチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、及びアリールオキシが挙げられる。ケイ素原子上の2つのR93基は、同一の基を表しても、異なる基を表してもよい。好ましくは、2つのR93基は同一の基を表す。好適なR93基には、メチル、エチル、プロピル、フェニル、メチルフェニル及びフェニルメチルが挙げられる。好ましいシリコーン化合物類はポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン、及びポリメチルフェニルシロキサンである。ジメチコンとしても知られるポリジメチルシロキサンが特に好ましい。使用され得るポリアルキルシロキサン類としては、例えば、ポリジメチルシロキサン類が挙げられる。これらのシリコーン化合物は、例えば、ビスカシル(Viscasil)(登録商標)及びSF96シリーズでゼネラル・エレクトリック社(General Electric Company)から、並びにダウ・コーニング(Dow Corning)200シリーズでダウ・コーニング(Dow Corning)から入手可能である。
【0045】
ポリアルキルアリールシロキサン流体を使用することもでき、これらには、例えば、ポリメチルフェニルシロキサンが包含される。これらのシロキサンは、例えば、ゼネラル・エレクトリック社(General Electric Company)よりSF 1075メチルフェニル流体として、又はダウ・コーニング社(Dow Corning)より556コスメティック・グレード液(Cosmetic Grade Fluid)として入手可能である。
【0046】
本明細書において有用な不揮発性油はまた、種々の等級の鉱油である。鉱油は、石油から得られる炭化水素の液体混合物である。適した炭化水素の具体例としては、パラフィン油、鉱油、ドデカン、イソドデカン、ヘキサデカン、イソヘキサデカン、エイコセン、イソエイコセン、トリデカン、テトラデカン、ポリブテン、ポリイソブテン、及びそれらの混合物が挙げられる。
【0047】
親油性界面活性剤
親油性界面活性剤は本発明の組成物において有用である。油中水型エマルションに組み込まれる場合、包含される量は好ましくは約0.1%〜約25%である。固体の油中水型エマルション形態に組み込まれる場合、包含される量は好ましくは約1%〜約20%である。理論に束縛されるものではないが、本明細書の親油性界面活性剤の種類及び濃度により、本発明の他の構成成分を考慮した安定な油中水型エマルションが提供されると考えられている。親油性界面活性剤類はまた、本組成物の粉末形態のための結合剤として使用することもできる。本明細書における親油性界面活性剤は、約8未満のHLB値を有する。
【0048】
親油性界面活性剤は、エステル型界面活性剤であり得る。本明細書で有用なエステル型界面活性剤としては、例えば、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンジイソステアレート、ソルビタンセスキイソステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンジオレエート、ソルビタンセスキオレエート、グリセリルモノイソステアレート、グリセリルジイソステアレート、グリセリルセスキイソステアレート、グリセリルモノオレエート、グリセリルジオレエート、グリセリルセスキオレエート、ジグリセリルジイソステアレート、ジグリセリルジオレエート、ジグリセリンモノイソステアリルエーテル、ジグリセリンジイソステアリルエーテル、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0049】
市販のエステル型界面活性剤は、例えばクローダ(Croda)から入手可能な商標名クリル(Crill)6のソルビタンイソステアレート、及び花王アトラス(Kao Atras)から入手可能な商標名アラセル(Arlacel)83のソルビタンセスキオレエートである。
【0050】
親油性界面活性剤はシリコーン型界面活性剤であることができる。本明細書において有用なシリコーン型界面活性剤は、次に示されるような(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)、並びにこれらの混合物である。
【0051】
(i)次式を有するジメチコンコポリオール類
【0052】
【化2】

式中、xは5〜100の整数であり、yは1〜50の整数であり、aは0以上であり、bは0以上であり、a+bの平均合計は1〜100である。
【0053】
(ii)次式を有するジメチコンコポリオール類
【0054】
【化3】

式中、Rは水素、メチル、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され、mは5〜100の整数であり、xは独立に0以上であり、yは独立に0以上であり、x+yの合計は1〜100である。
【0055】
(iii)次式を有する本明細書の分岐状ポリエーテル−ポリジオルガノシロキサン乳化剤
【0056】
【化4】

式中、R1は約1〜約20個の炭素を有するアルキル基であり、R2は、
【0057】
【化5】

であり、
式中、gは約1〜約5であり、hは約5〜約20であり、R3はH又は約1〜約5個の炭素を有するアルキル基であり、eは約5〜約20であり、fは約0〜約10であり、aは約20〜約100であり、bは約1〜約15であり、cは約1〜約15であり、及びdは約1〜約5である。
【0058】
(iv)メチルポリシロキサン部分、アルキルメチルポリシロキサン部分、及びポリ(オキシアルキレン)メチルポリシロキサン部分を含み、約4〜約6のHLB及び約10,000〜約20,000の分子量を有する、乳化能を有する非イオン性ポリシロキサンコポリマーであるアルキルジメチコンコポリオール類であって、アルキル基は約10〜約22個の炭素からなるもの。本明細書で好適なアルキルジメチコンコポリオール類は、以下の式を有するものであり:
【0059】
【化6】

式中Z1はO(C2H4O)p(C3H6O)qHであり、pは0〜約50であり、qは0〜約30であり、式中、p及びqは同時に0ではなく;xは1〜約200であり、yは1〜約40であり、及びzは1〜約100であり、Z2は約10〜約22個の炭素、好ましくは約16〜約18個の炭素を有するアルキル基である。
【0060】
市販のシリコーン型界面活性剤は、例えば、全てダウ・コーニング(Dow Corning)から入手可能なジメチコンコポリオール類、DC5225C、BY22−012、BY22−008、SH3746M、SH3771M、SH3772M、SH3773M、SH3775M、SH3748、SH3749、及びDC5200、並びに分岐状ポリエーテル−ポリジオルガノシロキサン乳化剤、例えば信越化学(ShinEtsu Chemical)から入手可能な商標名KF 6028を有するHLBが約4、分子量が約6,000のPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコンである。極めて好ましいアルキルジメチコンコポリオールとしては、セチルジメチコンコポリオール及びステアリルジメチコンコポリオールが挙げられる。極めて好ましい市販のアルキルジメチコンコポリオールとしては、メチルポリシロキサンセチルメチルポリシロキサンポリ(オキシエチレンオキシプロピレン)メチルポリシロキサンコポリマーとも呼ばれ、約5のHLB及び約13,000の分子量を有し、商標名エイビル(ABIL)EM90でゴールドシュミット・パーソナル・ケア(Goldschmidt Personal Care)から入手可能なセチルジメチコンコポリオールが挙げられる。
【0061】
保湿剤
保湿剤は本発明の組成物のために有用である。保湿剤類もまた、エマルションのため、並びに本組成物の粉末形態のための結合剤として使用することができる。
【0062】
本明細書における保湿剤は、多価アルコール、水溶性アルコキシル化非イオン性ポリマー、及びこれらの混合物からなる群から選択される。本明細書において有用な多価アルコールとしては、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、ヒアルロン酸ナトリウム、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0063】
本明細書の市販の保湿剤としては、旭電化(Asahi Denka)から入手可能なグリセリン、イノレックス(Inolex)から入手可能な商品名LEXOL PG−865/855のプロピレングリコール、BASFから入手可能な1,2−プロピレングリコールUSP、協和発酵工業(Kyowa Hakko Kogyo)から入手可能な1,3−ブチレングリコール、BASFから入手可能な商品名と同じ名前のジプロピレングリコール、ソルベイ社(Solvay GmbH)から入手可能な商品名ジグリセロールのジグリセリン、アクティブ・オーガニックス(Active Organics)から入手可能な商品名アクチモイスト(ACTIMOIST)のヒアルロン酸ナトリウム、インタージェン(Intergen)から入手可能なアビアン(AVIAN)ヒアルロン酸ナトリウムシリーズ、一丸ファルコス(Ichimaru Pharcos)から入手可能なヒアルロン酸ナトリウムが挙げられる。
【0064】

本発明の油中水型エマルション組成物は、不連続水相を提供するのに十分な量の水を含む。本発明では、脱イオン水が通常使用される。製品の所望される特性に応じて、発酵させた生物学的培養物又はそのろ液からの水、及びミネラル陽イオンを包含する天然供給源からの水もまた使用することができる。この種の極めて好ましい水供給源は、商標名SK−IIピテラ(Pitera)でカシワヤマ(Kashiwayama)から入手可能なサッカロミコプシス発酵素ろ液(Saccharomycopsis Ferment Filtrate)である。
【0065】
揮発性シリコーン油
揮発性シリコーン油類は本発明のために使用してよい。本明細書において有用な揮発性シリコーン油は、約60〜約260℃の沸点を有するもの、好ましくは2〜7個のケイ素原子を有するものから選択される。
【0066】
本明細書において有用な揮発性シリコーン油には次の構造(I)を有するポリアルキル又はポリアリールシロキサンが包含される。
【0067】
【化7】

式中、R93は独立して、アルキル又はアリールであり、pは約0〜約5の整数である。Z8は、シリコーン鎖の末端部をブロックする基を表す。好ましくは、R93基として、メチル、エチル、プロピル、フェニル、メチルフェニル及びフェニルメチルが挙げられ、Z8基としては、ヒドロキシ、メチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ及びアリールオキシが挙げられる。より好ましくは、R93基及びZ8基はメチル基である。好ましい揮発性シリコーン化合物は、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ヘキサデカメチルヘプタシロキサンである。本明細書において有用な市販の揮発性シリコーン化合物としては、商標名SH200C−1csのオクタメチルトリシロキサン、商標名SH200C−1.5csのデカメチルテトラシロキサン、商標名SH200C−2csのヘキサデカメチルヘプタシロキサンが挙げられ、これらは全てダウ・コーニング(Dow Corning)から入手可能である。
【0068】
本明細書において有用な揮発性シリコーン油にはまた、次の式を有する環状シリコーン化合物も包含される。
【0069】
【化8】

式中、R93は独立して、アルキル又はアリールであり、そしてnは3〜7の整数である。
【0070】
好ましくはR93基として、メチル、エチル、プロピル、フェニル、メチルフェニル及びフェニルメチルが挙げられる。より好ましくはR93基はメチル基である。好ましい揮発性シリコーン化合物は、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、テトラデカメチルシクロヘキサシロキサンである。本明細書において有用な市販の揮発性シリコーン化合物としては、商標名SH244のオクタメチルシクロテトラシロキサン、商標名DC245及びSH245のデカメチルシクロペンタシロキサン、並びに商標名DC246のドデカメチルシクロヘキサシロキサン(dodeamethylcyclohexasiloxane)が挙げられ、これらは全てダウ・コーニング(Dow Corning)から入手可能である。
【0071】
増粘剤
増粘剤は本発明のために使用してよい。増粘剤は、液体形態に粘度を加えるため、及び組成物を固化するために使用できる。液体形態において使用される場合、増粘剤は組成物全体の約5%に保持される。固体油中水型エマルション形態は、組成物を固化するために、増粘剤、典型的には固体ワックスを含む。
【0072】
本明細書で有用な増粘剤は、脂肪族化合物類、固体ワックス、ゲル化剤類、無機増粘剤類、シリコーンエラストマー類、及びこれらの混合物からなる群から選択される。増粘剤の量及び種類は、製品の所望の粘度及び特性に応じて選択される。
【0073】
脂肪族化合物
本明細書で有用な脂肪族化合物としては、ステアリン酸、パルミチン酸、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ベヘニルアルコール、ステアリン酸、パルミチン酸、及び約1〜約5の平均エチレンオキシド単位を有するステアリルアルコール又はセチルアルコールのポリエチレングリコールエーテル、及びこれらの混合物が挙げられる。好ましい脂肪族化合物は、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ベヘニルアルコール、平均約2個のエチレンオキシド単位を有するステアリルアルコールのポリエチレングリコールエーテル(ステアレス−2)、平均約2個のエチレンオキシド単位を有するセチルアルコールのポリエチレングリコールエーテル、及びこれらの混合物から選択される。
【0074】
固体ワックス
本明細書において有用な固体ワックスは、パラフィンろう、微晶性ろう、オゾケライトろう、セレシンろう、カルナウバろう、キャンデリラろう、ベヘン酸エイコサニル、及びこれらの混合物である。ワックスの混合物が好ましく使用される。
【0075】
本明細書で有用な市販の固体ワックスとしては、セラリカ・ノダ(Cerarica Noda)から入手可能なキャンデリラワックスNC−1630、シュトラール・アンド・ピッシュ(Strahl & Pitsh)から入手可能なオゾケライトワックスSP−1021、及びカスケミカル(Cas Chemical)から入手可能なエイコサニルベヘネートが挙げられる。
【0076】
ゲル化剤
本発明の増粘剤として有用なゲル化剤としては、脂肪酸ゲル化剤のエステル及びアミド、ヒドロキシ酸、ヒドロキシ脂肪酸、その他のアミドゲル化剤、及び結晶性ゲル化剤が挙げられる。
【0077】
本明細書において有用なN−アシルアミノ酸アミド類は、グルタミン酸、リジン、グルタミン、アスパラギン酸及びこれらの混合物から調製される。次の式に対応するn−アシルグルタミン酸アミド類が特に好ましい。
R2−NH−CO−(CH2)2−CH−(NH−CO−R1)−CO−NH−R2
式中、R1は、約12〜約22個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素ラジカルであり、そしてR2は、約4〜約12個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素ラジカルである。これらの非限定例としては、n−ラウロイル−L−グルタミン酸ジブチルアミド、n−ステアロイル−L−グルタミン酸ジヘプチルアミド、及びこれらの混合物が挙げられる。ジブチルラウロイルグルタミドとも呼ばれるn−ラウロイル−L−グルタミン酸ジブチルアミドが最も好ましい。この材料は、味の素(Ajinomoto)から入手可能な商標名ゲル化剤GP−1として市販されている。
【0078】
組成物に使用するのに適した他のゲル化剤としては、12−ヒドロキシステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸のエステル、12−ヒドロキシステアリン酸のアミド及びこれらの組み合わせが挙げられる。こうした好ましいゲル化剤としては、次の式に対応するものが挙げられる。
R1−CO−(CH2)10−CH−(OH)−(CH2)5−CH3
式中、R1は、R2又はNR2R3であり、R2及びR3は水素、又は分岐、直鎖若しくは環状であって、及び約1〜約22個の炭素原子、好ましくは約1〜約18個の炭素原子を有するアルキル、アリール、若しくはアリールアルキルラジカルである。R2及びR3は、同一であっても、又は異なっていてもよく、しかしながら、少なくとも一方は、好ましくは水素原子である。これらのゲル化剤のうち好ましいのは、12−ヒドロキシステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸メチルエステル、12−ヒドロキシステアリン酸エチルエステル、12−ヒドロキシステアリン酸ステアリルエステル、12−ヒドロキシステアリン酸ベンジルエステル、12−ヒドロキシステアリン酸アミド、12−ヒドロキシステアリン酸のイソプロピルアミド、12−ヒドロキシステアリン酸のブチルアミド、12−ヒドロキシステアリン酸のベンジルアミド、12−ヒドロキシステアリン酸のフェニルアミド、12−ヒドロキシステアリン酸のt−ブチルアミド、12−ヒドロキシステアリン酸のシクロヘキシルアミド、12−ヒドロキシステアリン酸の1−アダマンチルアミド、12−ヒドロキシステアリン酸の2−アダマンチルアミド、12−ヒドロキシステアリン酸のジイソプロピルアミド、及びこれらの混合物、さらにより好ましくは12−ヒドロキシステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸のイソプロピルアミド、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるものである。12−ヒドロキシステアリン酸が最も好ましい。
【0079】
適したアミドゲル化剤としては、グルタミン酸、リジン、グルタミン、アスパラギン酸(apartic acid)及びこれらの組み合わせから調製されるn−アシルアミノ酸アミド、n−アシルアミノ酸エステルからなる群より選択されるn−アシルアミノ酸誘導体を除き、二置換又は分岐状モノアミドゲル化剤、一置換又は分岐状ジアミドゲル化剤、トリアミドゲル化剤、及びこれらの組み合わせが挙げられ、そしてこれらは米国特許第5,429,816号に詳細に記載されている。
【0080】
組成物に使用するのに適したアルキルアミド又は二−及び三−塩基性カルボン酸又は無水物としては、クエン酸、トリカルバリル酸、アコニット酸、ニトリロ三酢酸、コハク酸及びイタコン酸のアルキルアミド、例えば1,2,3−プロパントリブチルアミド、2−ヒドロキシ−1,2,3−プロパントリブチルアミド、1−プロペン−1,2,3−トリオクチルアミド(triotylamide)、N,N’,N”−トリ(アセトデシルアミド)アミン、2−ドデシル−N,N’−ジヘキシルスクシンアミド、及び2ドデシル−N,N’−ジブチルスクシンアミドが挙げられる。ジカルボン酸のアルキルアミド、例えばアルキルコハク酸のジアミド、アルケニルコハク酸、アルキル無水コハク酸、及びアルケニル無水コハク酸が好ましく、より好ましくは2−ドデシル−N,N’−ジブチルスクシンアミドである。
【0081】
無機増粘剤
本明細書において有用な無機増粘剤としては、油と相溶性となるように変性されたヘクトライト、ベントナイト、モンモリロナイト、及びベントン粘土が挙げられる。好ましくは、変性はアンモニウム化合物による四級化である。好ましい無機増粘剤としては、四級アンモニウム変性されたヘクトライトが挙げられる。市販の油膨潤性粘土材料としては、エレメンティス(Elementis)から入手可能な商標名ベントン(Bentone)38のベンジルジメチルステアリルアンモニウムヘクトライトが挙げられる。
【0082】
シリコーンエラストマー
本明細書で使用するのに適しているのは、乳化型又は非乳化型の架橋シロキサンエラストマー又はそれらの混合物であることができるシリコーンエラストマーである。本明細書で使用するとき、用語「非乳化」は、ポリオキシアルキレン単位が存在しない架橋オルガノポリシロキサンエラストマーを定義する。本明細書で使用するとき、用語「乳化」とは、少なくとも1つのポリオキシアルキレン(例えば、ポリオキシエチレン又はポリオキシプロピレン)単位を有する架橋オルガノポリシロキサンエラストマーを意味する。本発明において有用な非乳化エラストマーは、α、ω−ジエンによるオルガノハイドロジェンポリシロキサン(organohydroenpolysiloxanes)の架橋を介して形成される。本明細書における乳化エラストマーには、オルガノハイドロジェンポリシロキサンからポリオキシアルキレンジエンとの架橋を介して、又はα、ω−ジエンと架橋した少なくとも1つのポリエーテル基を含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンを介して形成されるポリオキシアルキレン変性エラストマーが包含される。乳化型架橋オルガノポリシロキサンエラストマーは、特に、米国特許第5,412,004号、米国特許第5,837,793号、及び米国特許第5,811,487号に記載されている架橋ポリマーから選択することができる。更に、ジメチコンコポリオールクロスポリマー(及びジメチコン)を含む乳化型エラストマーは、信越(Shin−Etsu)から商標名KSG−21として入手可能である。
【0083】
非乳化型エラストマーは、ジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマーである。かかるジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマー類は、ダウ・コーニング(Dow Corning)(DC 9040及びDC 9041)、ゼネラル・エレクトリック(General Electric)(SFE 839)、信越(ShinEtsu)(KSG−15、16、18[ジメチコン/フェニルビニルジメチコンクロスポリマー])、及びグラント・インダストリーズ(Grant Industries)(エラストマーのグランシル(GRANSIL)(商標)ライン)を包含する、様々な供給元から供給される。本発明において有用な架橋オルガノポリシロキサンエラストマー及びその製造方法は、米国特許第4,970,252号、米国特許第5,760,116号、米国特許第5,654,362号に更に記載されている。本発明で有用な追加の架橋オルガノポリシロキサンエラストマー類は、日本特許JP 61−18708(ポーラ化成工業(Pola Kasei Kogyo KK)に譲渡)に開示されている。本明細書での使用に好ましい市販のエラストマーは、ダウ・コーニング(Dow Corning)の9040シリコーンエラストマーブレンド、信越(Shin−Etsu)のKSG−21、及びこれらの混合物である。
【0084】
追加の構成成分
本発明の組成物は他の追加の構成成分を包含してもよく、前記追加の構成成分は、最終製品の所望の特性によって当業者により選択され得、そして前記追加の構成成分は、組成物をより美容的又は審美的に許容可能なものにするのに適しているか、あるいは付加的な利用効果を組成物に与えるのに適している。
【0085】
本発明の組成物中に配合できる他の構成成分は、以下のものである。防腐剤、例えばベンジルアルコール、メチルパラベン、プロピルパラベン、デヒドロ酢酸ナトリウム、ナイアシンアミド、イミダゾリジニル尿素(area)、及びEDTAとその塩類、香料類、紫外線及び赤外線スクリーニング及び吸収剤類、並びにその他のもの。
【実施例】
【0086】
以下の実施例は、本発明の範囲内にある実施形態を更に説明及び実証する。これら実施例は、説明の目的のためのみに提示するものであって、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、多くの変更が可能であるので、本発明を限定するものと解釈すべきではない。成分は、適用可能な場合は、化学名又はCTFA名称で識別し、そうでない場合には以下で定義する。
【0087】
実施例1〜4のための組成物
【0088】
【表1】

【0089】
構成成分の定義
*1 5%アルミニウムジミリステートでコーティングされたタルク:三好化成(Miyoshi Kasei)から入手可能な5MI−タルク(TALC)JR−46R
*2 5%アルミニウムジミリステートでコーティングされた絹雲母:三好化成(Miyoshi Kasei)から入手可能な5MI−セリサイト(SERICITE)
*3 5%アルミニウムジミリステートでコーティングされた雲母:三好化成(Miyoshi Kasei)から入手可能な5MI−マイカ(MICA)M−102
*4 57.3%二酸化チタン及びメチコンでコーティングされた絹雲母:触媒化成(Shokubai Kasei)から入手可能なファンシーヴェール(Fancyveil)S−3060SW
*5 5%アルミニウムジミリステートでコーティングされた二酸化チタン(Titanium Dioxide):三好化成(Miyoshi Kasei)から入手可能な5MI−二酸化チタン
*6 メチコンでコーティングされた二酸化チタン:三好化成(Miyoshi Kasei)から入手可能なSI二酸化チタン(Titanium Dioxide)IS
*7 ポリメチルメタクリレート:ガンツ・ケミカル(GANZ CHEMICAL CO., LTD)から入手可能なガンツパール(GANZ PEARL)GM−0600
*8 ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン(Silesquioxane)クロスポリマー:信越シリコーン(Shinetsu Silicone)から入手可能なKSP−100
*9 二酸化チタンでコーティングされた雲母:ザ・ミール(THE MEARL)から入手可能なフラメンコ・スーパー・パール(FLAMENCO SUPER PEARL)
*10 メチコンでコーティングされた黄酸化鉄:大東化成(Daito Kasei)から入手可能なSIマピコYWライトレモンXLO(SI MAPICO YW LIGHT LEMON XLO)
*11 メチコンでコーティングされた黒酸化鉄:大東化成(Daito Kasei)から入手可能なSI黒酸化鉄(SI BLACK IRON OXIDE)NO.247
*12 メチコンでコーティングされたベンガラ:大東化成(Daito Kasei)から入手可能なSIピュアベンガラ(SI PURE RED IRON OXIDE)R−3098
*13 ソルビタンモノイソステアレート:クローダ(Croda)から入手可能なクリル(Crill)6
*14 ジメチコンコポリオール:ダウ・コーニング(Dow Corning)から入手可能なDC5225C
*15 ジメチコン:ダウ・コーニング(Dow Corning)から入手可能なシリコーンオイル(SILICONE OIL)SH200C−50CS
*16 シクロペンタシロキサン:ダウ・コーニング(Dow Corning)から入手可能なSH245
*17 ネオペンチルグリコールジオクタノエート:日清オイリオ(Nisshin Oillio)から入手可能なコスモール(Cosmol)525
*18 硬化ヒマシ油:マツモトコウショウ(Matsumoto Kosho)から入手可能な硬化ヒマシ油(Hydrogenated Castor Oil)
*19 エチルヘキシルメトキシシンナメート:ロッシェ・ビタミンズ・ジャパン(ROCHE VITAMINS JAPAN K.K)から入手可能なパーソル(PARSOL)MCX
*20 D−δ−トコフェロール:エーザイ(EISAI CO., LTD.)から入手可能なD−δ−トコフェロール(D-DELTA-TOCOPHEROL)
*21 ラノリン:クローダ・ジャパン(Croda Japan)から入手可能なクロダラン(Crodaran)SWL
*22 オゾケライトワックス:シュトラール・アンド・ピッシュ(Strahl & Pitsh)から入手可能なオゾケライトワックス(Ozokerite Wax)SP−1021
*23 キャンデリラワックス:セラリカ・ノダ(Cerarica Noda Co., Ltd)から入手可能なキャンデリラワックス(Candelilla Wax)NC−1630
*24 マイクロクリスタリンワックス:ウィトコ(Witco)から入手可能なマルチワックス(MULTIWAX)180−Mイエロー(Yellow)
*25 ポリエチレンワックス:ニュー・フェーズ・テクノロジー(New Phase Technology)から入手可能なパフォーマレン(PERFORMALENE)PL
*26 グリセリン:旭電化(Asahi Denka)から入手可能なグリセリン(Glycerin)USP
*27 ブチレングリコール:協和発酵(Kyowa Hakko Kogyo)から入手可能な1,3−ブチレングリコール(Butylene Glycol)
*28 クワの根抽出物(Mulberry Root Extract):丸善製薬(Maruzen Pharmaceuticals)から入手可能なマルベリー(Mulberry)BG
*29 サッカロミコプシス発酵素ろ液:カシワヤマ(Kashiwayama)から入手可能なSK−IIピテラ(Pitera)
*30 ナイアシンアミド:レイリー・インダストリーズ(Reilly Industries Inc)から入手可能なナイアシンアミド(Niacinamide)
*31 パンテノール:アルプス薬品工業(Alps Pharmaceutical Ind)から入手可能なDL−パンテノール(DL-Panthenol)
【0090】
調製方法
実施例1及び2の化粧品組成物は、次のように調製される。
構成成分番号1〜12及び31〜34をミキサーを用いて混合して顔料構成成分を作製する。別個に、構成成分番号15〜21及び35を混合して結合剤構成成分を作製する。結合剤構成成分及び構成成分番号26〜30をこの顔料構成成分に加え、ミキサーにより混合する。得られた組成物をパン(pan)へとプレスする。
【0091】
実施例3の化粧品組成物は次のように調製される。
構成成分番号13〜21を好適なミキサーを用いて均質になるまで混合し、親油性混合物を作製する。構成成分番号1〜12を好適なミキサーを用いて均質になるまで混合し、粉末混合物を作製する。粉末混合物を粉砕機を用いて粉砕する。粉末混合物を均質になるまで適した混合機にてこの親油性混合物に添加する。構成成分番号26〜34を、すべての構成成分が完全に溶解されるまで、好適なミキサーを用いて溶解し、水相を作製する。水相を粉末を加えた親油性混合物の生成物中に加え、ホモジナイザーを用いて室温にてエマルションをもたらす。
【0092】
実施例4の化粧品組成物は次のように調製される。
最初に、構成成分番号1〜12をミキサーを用いて混合して顔料構成成分を作製する。別個に、構成成分番号13〜25、34、及び35を、密閉タンク中で95℃にてプロペラミキサー(Propeller Mixer)を用いて混合及び加熱する。全ての構成成分が融解した後、混合物を85℃まで冷却する。その後、この顔料構成成分をこのタンクに添加し、混合物を85℃で分散させる。最後に、分散液を気密容器に満たし、室温まで冷却させる。
【0093】
使用法
先の実施例で示されるこれらの実施形態は、メークアップ組成物として皮膚に適用される場合、多くの利点を有する。実施例1及び2は粉末コンシーラー製品として有用である。実施例3は液体コンシーラー製品として有用である。実施例4はスティックコンシーラー製品として有用である。実施例1〜4の製品は、皮膚に適用される場合、皮膚に対して自然な被覆及び良好な接着を提供する。更に、実施例1〜4の製品を、それぞれ同じ製品形態を有し及び実質的に同じ色を有するファンデーションと共に使用する場合、ファンデーションとコンシーラーとの組み合わされた使用は継ぎ目のない外観を提供する。
【0094】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳しく限定されるものとして理解されるべきでない。それよりむしろ、特に指定されない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することを意図する。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することを意図している。
【0095】
「発明を実施するための形態」で引用した全ての文献は、関連部分において本明細書に参照により組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを容認するものと解釈されるべきではない。
【0096】
本発明の特定の実施形態が説明及び記載されてきたが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行えることが当業者には明白であろう。従って、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
重量基準で約30%〜約99%の粉末を含むコンシーラー組成物であって、前記粉末が、組成物全体の重量基準で、
(a)約0.1%〜約74.9%のチタンコート顔料であって、コア顔料及び二酸化チタンコーティングから作製され、前記二酸化チタンコーティングの量が前記チタンコート顔料の少なくとも33%を占める、チタンコート顔料と、
(b)約0.1%〜約98.9%の金属石鹸コート顔料であって、コア顔料及び金属石鹸コーティングから作製され、前記金属石鹸コーティングの量が前記金属石鹸コート顔料の少なくとも1%を占める、金属石鹸コート顔料と、を含み、
前記組成物は、二酸化チタン、酸化亜鉛、及びこれらの混合物からなる群から選択される、少なくとも25%の高被覆顔料を含み、
前記高被覆顔料の量は、前記チタンコート顔料の前記二酸化チタンコーティングを包含し、
前記高被覆顔料が前記金属石鹸コート顔料の前記コア顔料として使用される場合には、そのような前記高被覆顔料の量もまた包含されることを特徴とする、コンシーラー組成物。
【請求項2】
前記チタンコーティングが前記チタンコート顔料の少なくとも40%を占めることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記金属石鹸コーティングが、前記金属石鹸コート顔料の少なくとも3%を占めることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記粉末は着色された粉末を含むことを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
ファンデーションと共に使用されるように設計された組成物であって、前記ファンデーションが色を有し、前記ファンデーションの色とコンシーラーの色とのCMC DEが1.5未満であることを特徴とする、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
重量基準で約75〜約99%の粉末と、重量基準で約1%〜約25%の結合剤と、を含む請求項1に記載の組成物であって、前記粉末が、組成物全体の重量基準で、
(a)約1%〜約60%のチタンコート顔料であって、前記チタンコーティングが前記チタンコート顔料の少なくとも40%を占めるチタンコート顔料と、
(b)約1%〜約70%の金属石鹸コート顔料であって、前記金属石鹸コーティングが前記金属石鹸コート顔料の少なくとも3%を占める金属石鹸コート顔料と、を含み、
前記結合剤が、不揮発性油、親油性界面活性剤、保湿剤、及びこれらの混合物からなる群から選択され、
前記組成物が約25%〜約60%の前記高被覆顔料を含むことを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
(1)ファンデーションを皮膚に適用する工程と、
(2)請求項1のコンシーラー組成物を皮膚に適用する工程と、
を含むことを特徴とする、皮膚をメークアップする方法。

【公表番号】特表2010−503725(P2010−503725A)
【公表日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−528866(P2009−528866)
【出願日】平成19年9月25日(2007.9.25)
【国際出願番号】PCT/IB2007/053891
【国際公開番号】WO2008/038226
【国際公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】