説明

コンソールボックス

【課題】いわゆる閂ロック装置の構造を単純にするとともに、ロック時の打撃音を低減する。
【解決手段】リッド側壁から出入する左右のスライド部材に突起を形成し、アンロック状態からロック状態とする際に突起がリッド側壁に衝突するようにし、突起とリッド側壁との間にクッション部材を介在させた。衝撃がリッド全体に伝達されるとともにクッション部材によって衝撃が緩衝され、甲高い打撃音が緩和される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車室内に設置されるコンソールボックスに関し、詳しくはコンソールリッドのロック時の異音を防止できるコンソールボックスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車のコンソールボックスには、収納物が飛び出すのを防止するとともに外観意匠性を高めるために、ボックス本体の開口を開閉可能なリッドが設けられている。このリッドは、乗員のアームレストとしても用いられている。またコンソールボックスには、リッドがボックス本体の開口を閉じている場合に振動などでリッドが開くのを防止するために、ロック装置を設けることが好ましい。またロック装置を設けた場合には、ロックを解除するためのノブなどロック解除装置も併せて設ける必要がある。
【0003】
このようなロック装置として、例えば特開2003−027807号公報には、左右両側へ出入可能な一対のスライドノブと、一対のスライドノブをロック解除方向へ移動させるための回動装置とをもつラッチ装置が提案されている。また特開2008−273283号公報には、左右両側へ出入可能な一対のロッドによってドアのロックとアンロックを可能としたグローブボックスが提案されている。
【0004】
このような提案を受け、コンソールボックスのリッドにこれらのいわゆる閂ロック装置を適用することが想起された。ところが一対のスライドノブ又はロッドを互いに同期して移動させるための機構が複雑であり、またアンロック時に必要な回動装置などの構造も複雑であって、部品点数も多いためにコストが高くなるという不具合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−027807号公報
【特許文献2】特開2008−273283号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで本願発明者らは、図9〜13に示すように、内面にロック孔101をもつ箱状のボックス本体100と、ボックス本体100に揺動可能に配置されボックス本体100の開口を開閉するリッド200と、リッド200に保持され先端がリッド200の側壁から出入可能な一対のスライド部材300と、スライド部材300に形成された係合面301と当接する当接面401をもちリッド200に対して相対移動可能に保持されたノブ部材400と、スライド部材300をリッド200の側面から突出する方向へ付勢する付勢部材500と、を備えたコンソールボックスを開発した。
【0007】
このコンソールボックスによれば、図11に示すロック位置では、付勢部材500の付勢力によって一対のスライド部材300の先端がそれぞれロック孔101に係合することで、リッド200の揺動が規制される。
【0008】
リッド200がボックス本体100の開口を閉じたこのロック位置においてノブ部材400の先端を上方へ引き上げると、図12に示すように、ノブ部材400の後端に形成されたテーパ形状の当接面401が同じくテーパ形状の係合面301と摺接し、一対のスライド部材300は後端が互いに近接するようにスライド移動する。これにより一対のスライド部材300の先端はそれぞれリッドに200没入する方向へ移動し、ロック孔101との係合が解除されることでリッド200の揺動が可能となり、リッド200を持ち上げてコンソールボックスを利用することができる。
【0009】
したがってこのコンソールボックスによれば、テーパー係合のみによって一対のスライド部材300の移動を同期させているため、スライド部材300及びノブ部材400の形状が単純となり大幅なコストダウンを図ることができる。
【0010】
このコンソールボックスでは、一対のスライド部材300の先端にもテーパ面302が形成され、リッド200がボックス本体100の開口を開いたアンロック位置からロック位置とする場合には、図13に示すように、テーパ面302がボックス本体100によって押圧されることで一対のスライド部材300は互いに後端が近接する方向へスライド移動する。そして一対のスライド部材300の先端がロック孔101に到達すると、付勢部材500の付勢力によって一対のスライド部材300がロック孔101に係合してロックされる。
【0011】
このコンソールボックスでは、図11に示すロック位置において、係合面301と当接面401とが当接することで一対のスライド部材300の移動長さを規制している。ところがアンロック位置からロック位置とする際には、付勢部材500の付勢力が一気に放出され、係合面301と当接面401とが衝突することによる騒音が生じるという問題があった。特に、係合面301は成形性の事情から中空形状とせざるを得ず、衝突時の打撃音がその中空部に共鳴するため騒音が大きくなる。また、ノブ部材400は板状で小型の樹脂部品でありスライド部材300も小型の樹脂部品であるために、打撃音が甲高く耳障りであった。さらに係合面301とノブ部材400の当接面401とは互いに摺接するためグリースなどを塗布する必要があり、緩衝部材を介在させることもできなかった。
【0012】
またロック位置において安易にリッドが開くのを防止するために、スライド部材300を硬質で剛性の高い樹脂から形成する必要がある。しかしこのようにすると、スライド部材300の質量が大きくなり、ロック時の運動エネルギーが大きくなるため打撃音が益々大きくなるという問題が生じた。
【0013】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ロック装置の構造を単純にするとともに、ロック時の打撃音を低減することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決する本発明のコンソールボックスの特徴は、内面にロック孔をもつ箱状のボックス本体と、ボックス本体に揺動可能に保持されボックス本体の開口を開閉するリッドと、リッドに保持され先端がリッドの側壁から出入可能なスライド部材と、スライド部材に形成された係合面と当接する当接面をもちリッドに対して相対移動可能に保持されたノブ部材と、スライド部材の先端がリッドの側面から突出する方向へスライド部材を付勢する付勢部材と、を備え、付勢部材の付勢力によってスライド部材の先端がロック孔に係合することでリッドがロックされ、ノブ部材をリッドに対して相対移動させることで当接面が係合面と係合してスライド部材の先端をリッドに没入する方向へ移動させロック孔との係合を解除することでリッドをアンロックするコンソールボックスであって、
スライド部材は、付勢部材の付勢力によってスライド部材の先端がロック孔に係合した状態でリッドの側壁と当接する突起を備え、リッドがボックス本体の開口を閉じる際に、ボックス本体で押圧されることで付勢部材の付勢力に抗してスライド部材の先端がリッドに没入する方向へ移動し、スライド部材の先端がロック孔に係合するときには係合面と当接面とが当接するより前に突起の表面がリッドの側壁に当接することにある。
【発明の効果】
【0015】
本発明のコンソールボックスによれば、ロック時におけるノブ部材とスライド部材との衝突が回避できるとともに、付勢部材の付勢力によって突起の表面がリッドの側壁に衝突する。したがって突起の衝突による応力はリッド全体に振動として伝わることで減衰されるので、打撃音を低減することができる。
【0016】
スライド部材はテーパ形状の係合面をもち、ノブ部材はテーパ形状の当接面をもち、ノブ部材をリッドに対して相対移動させたときに係合面と当接面とがテーパ係合することでスライド部材の先端がリッドに没入してアンロックされるように構成することが望ましい。このようにすれば、テーパー係合のみによってスライド部材が移動するため、スライド部材及びノブ部材の形状が単純となり大幅なコストダウンを図ることができる。
【0017】
そして突起とリッド側壁との間にクッション部材を介在させことで、ロック時にはクッション部材の弾性変形によって衝突のエネルギーを吸収できるため、異音の発生をさらに抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施例に係るコンソールボックスをリッド閉状態で示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例に係るコンソールボックスをリッド開状態で示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例に係るコンソールボックスの要部の部品構成を分解して示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施例に係るコンソールボックスのリッドロック位置における要部断面図である。
【図5】本発明の一実施例に係るコンソールボックスのリッドアンロック位置における要部断面図である。
【図6】本発明の一実施例に係るコンソールボックスのリッドアンロック位置における要部断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例に係るコンソールボックスのリッドアンロック位置における要部断面図である。
【図8】本発明の第2の実施例に係るコンソールボックスのリッドロック位置における要部断面図である。
【図9】本発明に至る過程で開発されたコンソールボックスをリッド開状態で示す斜視図である。
【図10】本発明に至る過程で開発されたコンソールボックスの要部の部品構成を分解して示す斜視図である。
【図11】本発明に至る過程で開発されたコンソールボックスのリッドロック位置における要部断面図である。
【図12】本発明に至る過程で開発されたコンソールボックスのリッドアンロック位置における要部断面図である。
【図13】本発明に至る過程で開発されたコンソールボックスのリッドアンロック位置における要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明のコンソールボックスは、ボックス本体と、リッドとを有する。ボックス本体は、内面にロック孔をもつ箱状をなし、上面に収納物を出し入れするための開口を有している。リッドは、ボックス本体に揺動可能に保持されボックス本体の開口を開閉する。
【0020】
リッド内部には、先端がリッドの側壁から出入自在なスライド部材が配置され、スライド部材の先端がロック孔と係合することでリッドが開閉不可のロック位置となる。またリッドには、ノブ部材がリッドに対して相対移動可能に配置されている。ノブ部材をリッドに対して相対移動させることで、スライド部材に形成された係合面とノブ部材に形成された当接面とが係合し、スライド部材の先端がリッドに没入する方向へ移動する。これによってスライド部材の先端がロック孔から外れたアンロック位置となり、リッドの開閉が可能となる。
【0021】
またリッドには、スライド部材の先端がリッドの側面から突出する方向へスライド部材を付勢する付勢部材が配置されている。したがってリッドを開状態から開口を閉じる下方へ揺動させると、リッドの側面から突出するスライド部材の先端がボックス本体と干渉する。その後、リッドをさらに下方へ移動させると、スライド部材は付勢部材の付勢力に抗してリッド内へ没入する方向へスライド移動し、付勢部材の付勢力によってスライド部材の先端がロック孔に係合することでロック位置となる。
【0022】
ここでロック時におけるリッド内へ没入する方向へのスライド部材の移動を容易とするには、ボックス本体と当接するスライド部材の表面を曲面形状あるいはテーパ形状としておくことが望ましい。
【0023】
スライド部材は1個とし、1個のロック孔と係合するように構成してもよいが、リッドの左右両側壁から突出可能に一対設けることが望ましい。この場合、ノブ部材の相対移動によって左右のスライド部材が互いに同期して移動するように構成することが望ましい。例えば、一対のスライド部材はそれぞれテーパ形状の係合面をもち、ノブ部材はテーパ形状の一対の当接面をもち、ノブ部材をリッドに対して相対移動させたときに係合面と当接面とがテーパ係合することで、一対のスライド部材の先端がそれぞれリッドに没入してアンロックされるように構成することが望ましい。
【0024】
付勢部材は、コイルバネ、板バネ、ゴムなどから形成することができる。また係合面と当接面とがテーパ係合する場合には、互いの摺動を容易とするためにグリスなどの潤滑剤を介在させることが望ましい。
【0025】
スライド部材は、付勢部材の付勢力によってスライド部材の先端がロック孔に係合した状態でリッドの側壁と当接する突起を備え、リッドがボックス本体の開口を閉じる際に、ボックス本体で押圧されることで付勢部材の付勢力に抗してスライド部材の先端がリッドに没入する方向へ移動し、スライド部材の先端がロック孔に係合するときには係合面と当接面とが当接するより前に突起の表面がリッドの側壁に当接するように構成されている。
【0026】
突起の形状は特に制限されないが、リッドの側壁に当接する平面を有することが望ましい。この平面の面積を所定値より大きくすることで、リッドの開閉を繰り返した場合でもリッドの側壁の損傷を防止できる。またこの平面の面積を調節することで、リッドの側壁との衝突時に発生する打撃音の周波数を調整できる可能性がある。
【0027】
リッドの側壁と突起との間には、クッション部材を介在させることが望ましい。クッション部材は、突起がリッドの側壁に衝突する際の衝撃を緩衝するものが用いられる。クッション部材としては、例えば発泡ウレタン、発泡ポリオレフィンなどの発泡樹脂あるいは発泡ゴムから形成されたもの、軟質ゲル状のもの、コイルスプリングなどが例示される。このようなクッション部材が介在することで、打撃音をさらに抑制することができる。
【0028】
クッション部材は、リッドの側壁表面に固定してもよいし、リッドの側壁表面に対向する突起の表面に固定してもよい。
【0029】
以下、図面を参照しながら、実施例により本発明を具体的に説明する。
【実施例1】
【0030】
図1、2に本実施例に係るコンソールボックスの斜視図を、図3にその要部の分解斜視図を示す。このコンソールボックスは、箱状のボックス本体1と、ボックス本体1に揺動可能に枢支されたリッド2とを備えている。リッド2には、図示しないプッシュロックオープン機構によってテーブル3が出入自在に保持され、テーブル3の下方にはノブ部材5がリッド2に対して上下に揺動可能に保持されている。このリッド2は、ノブ部材5を上方へ引き上げるように揺動させることでボックス本体1とのロックが外れて揺動可能となる。またリッド2の前端部に形成されたボタンスイッチ30を押すことによって、テーブル3との間でリッド2の上部が下部に対して揺動可能となるように構成されている。
【0031】
ボックス本体1には、図2に示すように上部に開口10が形成されている。また開口10の近傍の左右側壁には、それぞれロック孔11が形成されている。
【0032】
リッド2は、テーブル3の下方に、樹脂製で有底容器状の保持部材20を有し、保持部材20はリッド2の底部に固定されている。図3に詳細を示すように、保持部材20には、樹脂製で一対の棒状のスライド部材4,4’が左右方向にスライド移動自在に保持され、ノブ部材5が揺動可能に保持されている。スライド部材4,4’の一端には三角柱形状の係合部40が形成され、他端には一端側へ向かって延びるテーパ形状の係合面42を有する先端部41が形成されている。また先端部41の近傍には、上方へ向かって突出する突起43が形成されている。スライド部材4の係合部40の先端にはスライド孔44が形成され、スライド部材4’の係合部40の先端にはロッド45が突出している。
【0033】
保持部材20の左右側壁にはそれぞれ貫通孔21が貫通形成され、底面には左右にそれぞれガイド22が形成されている。一対のスライド部材4,4’は、係合部40が互いに対向するようにガイド22上に配置され、ロッド45がスライド孔44に挿通され、先端部41が貫通孔21に挿通されることで、それぞれ左右方向にスライド移動自在に配置されている。またロッド45にはコイルバネ6が介装され、一対のスライド部材4,4’をそれぞれ互いに遠ざかる方向へ付勢している。そして図4に示すように、突起43の表面が貫通孔21の上部で保持部材20の側壁に当接することで、スライド部材4,4’の互いに遠ざかる方向への移動が規制されている。一対の係合部40にはそれぞれテーパ形状の係合面46が形成され、一対の係合面46はそれぞれ下方へ向かって延び、両者で末広がりの断面ハ字形状を構成している。
【0034】
ノブ部材5は略板状に形成され、前端にノブ部50を有し、後端に一対のテーパ形状の当接面51が形成されている。一対の当接面51は、それぞれ下方へ向かって延び、両者で末広がりのハ字形状を構成している。ノブ部材5には、ノブ部50と当接面51との間に左右に延びる一対の軸部52が形成され、一対の軸部52が保持部材20に形成された軸受け孔23に挿通されることで、保持部材20に揺動自在に保持されている。またノブ部材5と保持部材20の底部との間にはコイルバネ53が介装され、コイルバネ53はノブ部50を上方へ持ち上げたときに圧縮されることで当接面51を上方へ付勢する。一対の当接面51は一対の係合面46とそれぞれ同時に当接するように構成され、両者の間には図示しないグリスが塗布されている。
【0035】
リッド2が開口10を閉じたロック位置では、コイルバネ6によって一対のスライド部材4,4’は互いに遠ざかる方向へ付勢され、図4に示すように一対の先端部41がロック孔11に係合することでリッド2はロック状態にある。このロック位置では、スライド部材4,4’の係合面46とノブ部材5の一対の当接面51との間には、図示は省略しているが僅かな隙間が形成されている。
【0036】
このロック位置からボックス本体1を使用する場合には、ノブ部材5のノブ部50を上方へ持ち上げる。すると一対の当接面51が下降するが、一対の当接面51は一対の係合面46と摺接しながら下降することで、一対のスライド部材4,4’は互いに近づく方向へ移動する。これにより図5に示すように、一対のスライド部材4,4’の先端部41とロック孔11との係合が外れ、リッド2を上方へ揺動させることができる。そしてリッド2を持ち上げた状態でノブ部材5から指を離せば、コイルバネ6の付勢によって一対のスライド部材4,4’の先端部41が貫通孔21からそれぞれ左右外方へ突出する。
【0037】
次にリッド2を閉じる際には、リッド2を開口10へ向かって下方へ回動させる。すると図6に示すように、先ず一対のスライド部材4,4’の先端部41が開口10の周縁部に当接し、テーパ形状の係合面42が開口10の周縁部に当接する。リッド2をさらに下方へ回動させると、係合面42と開口10の周縁部とのテーパ係合によって一対のスライド部材4,4’は互いに近づく方向へスライド移動し、先端部41がロック孔11と係合することでロック位置となる。
【0038】
先端部41がロック孔11と係合する際には、コイルバネ6の付勢によって一対のスライド部材4,4’は互いに遠ざかる方向へ瞬時に移動し、突起43の表面が貫通孔21の上部で保持部材20の側壁に衝突する。その際の衝撃振動は、保持部材20の全体に伝達されることで緩衝されるため、甲高い打撃音の発生が抑制される。図4に示すそのロック位置では、スライド部材4,4’の係合面46とノブ部材5の一対の当接面51との間には僅かな隙間が形成され、互いの衝突が避けられている。
【実施例2】
【0039】
本実施例のコンソールボックスは、図7に示すように、左右の貫通孔21の上部にそれぞれ発泡ウレタン製の厚さ5mmのスポンジ7を貼着したこと以外は実施例1と同様である。
【0040】
本実施例のコンソールボックスによれば、ロックするためにリッド2を下方へ回動させると、先ず突起43がスポンジ7に衝突し、図8に示すように突起43がスポンジ7を圧縮変形させる。したがって衝突のエネルギーはスポンジ7の弾性変形によって吸収され、しかも打撃音はスポンジ7によって吸音される。したがって実施例1に比べてロック時の打撃音をさらに抑制することができる。
【符号の説明】
【0041】
1:ボックス本体
2:リッド
4:スライド部材
5:ノブ部材
6:コイルバネ(付勢部材)
7:スポンジ(クッション部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内面にロック孔をもつ箱状のボックス本体と、該ボックス本体に揺動可能に保持され該ボックス本体の開口を開閉するリッドと、該リッドに保持され先端が該リッドの側壁から出入可能なスライド部材と、該スライド部材に形成された係合面と当接する当接面をもち該リッドに対して相対移動可能に保持されたノブ部材と、該スライド部材の先端が該リッドの側面から突出する方向へ該スライド部材を付勢する付勢部材と、を備え、該付勢部材の付勢力によって該スライド部材の先端が該ロック孔に係合することで該リッドがロックされ、該ノブ部材を該リッドに対して相対移動させることで該当接面が該係合面と係合して該スライド部材の先端を該リッドに没入する方向へ移動させ該ロック孔との係合を解除することで該リッドをアンロックするコンソールボックスであって、
該スライド部材は、該付勢部材の付勢力によって該スライド部材の先端が該ロック孔に係合した状態で該リッドの該側壁と当接する突起を備え、該リッドが該ボックス本体の開口を閉じる際に、該ボックス本体で押圧されることで該付勢部材の付勢力に抗して該スライド部材の先端が該リッドに没入する方向へ移動し、該スライド部材の先端が該ロック孔に係合するときには該係合面と該当接面とが当接するより前に該突起の表面が該リッドの該側壁に当接することを特徴とするコンソールボックス。
【請求項2】
前記スライド部材はテーパ形状の係合面をもち、前記ノブ部材はテーパ形状の当接面をもち、前記ノブ部材を前記リッドに対して相対移動させたときに該係合面と該当接面とがテーパ係合することで前記スライド部材の先端が前記リッドに没入してアンロックされる請求項1に記載のコンソールボックス。
【請求項3】
前記リッドの前記側壁と前記突起との間にはクッション部材が介在されている請求項1又は請求項2に記載のコンソールボックス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−202102(P2010−202102A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−51734(P2009−51734)
【出願日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【出願人】(000241463)豊田合成株式会社 (3,467)
【出願人】(000157083)関東自動車工業株式会社 (1,164)
【Fターム(参考)】