説明

コンソールボックス

【課題】コンソールボックスの蓋部の裏面を有効に活用することができるとともに、コンソールボックスの利便性の向上を図ることを可能にする。
【解決手段】車両10の車室12内に配置され物品M1,M2が収納されるコンソール本体31と、このコンソール本体31の上面31aに位置する蓋部32と、を備えたコンソールボックス30において、蓋部32の裏面32aに小物M3を収納する収納部33が形成され、収納部33は、蓋部32を開くときに連動して開くとともに、蓋部32を閉じるときに連動して閉じる。蓋部32では、一端47が蓋部側支軸54,54を介してコンソール本体31に回転可能に取付けられるとともに、他端48が蓋部側解放端48とされ、収納部33では、一端87が収納側支軸84,84を介して蓋部32に回転可能に取付けられるとともに、他端が収納側解放端88とされ、収納側解放端88が、蓋部側解放端48と同一方向に向けられた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車室内にコンソール本体が配置され、このコンソール本体の上面に蓋部を設けるコンソールボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
コンソールボックスは、車両の連転席に設けられ、第1の物品収納部を画成してなるコンソール本体と、この第1の物品収納部の上方に開閉自在に格納され、第2の物品収納部を画成したケース体と、コンソール本体に開閉自在に枢支され、コンソール本体の上部を覆うコンソールリッド(蓋部)と、このコンソールリッドとケース体の前端部を係脱自在に係合する係合部材と、から構成されたものである。
【0003】
コンソールボックスでは、係合部材によりコンソールリッドとケース体とを係合した状態でコンソールリッドを開放するときには、第1の物品収納部の上方開口部が開放され、係合部材によりコンソールリッドとケース体との係合を解除した状態でコンソールリッドを開放するときには、第2の物品収納部の上方開口部が開放される。
【0004】
このコンソールボックスによれば、第2の物品収納部を開放するためにコンソールリッドを開放した際には、ケース体を所要角度の傾斜状態に起立変位させるとともに、第2の物品収納部を前方へ傾動移動して、第2の物品収納部する物品の収納又は取出しを容易に行なうことが可能である(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−16649号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、特許文献1のコンソールボックスでは、第1の物品収納部を画成してなるコンソール本体と、第2の物品収納部を画成したケース体と、コンソール本体の上部を覆うコンソールリッド(蓋部)と、このコンソールリッドとケース体の前端部とを係脱自在に係合する係合部材と、から構成されている。
【0007】
従って、特許文献1のコンソールボックスでは、コンソールリッド(蓋部)自体には物品を収納することはできない。もっと、蓋部の有効利用を図りたいものである。
【0008】
また、コンソールボックスでは、係合部材によりコンソールリッドとケース体とを係合した状態でコンソールリッドを開放するときには、第1の物品収納部の上方開口部が開放され、係合部材によりコンソールリッドとケース体との係合を解除した状態でコンソールリッドを開放するときには、第2の物品収納部の上方開口部が開放される。すなわち、第2の物品収納部を使用したいときには、係合部材を操作する必要があり、コンソールボックスの使い勝手が損なわれる。もっと、コンソールボックスの使い勝手を向上したいものである。
【0009】
本発明は、蓋部を有効に活用することができるとともに、利便性のさらなる向上を図ることができるコンソールボックスを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に係る発明は、車両の車室内に配置され物品が収納されるコンソール本体と、このコンソール本体の上面に位置する蓋部と、を備えたコンソールボックスにおいて、蓋部の裏面に小物を収納する収納部が形成され、収納部は、蓋部を開くときに連動して開くとともに、蓋部を閉じるときに連動して閉じることを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る発明は、蓋部では、一端が蓋部側支軸を介してコンソール本体に回転可能に取付けられるとともに、他端が蓋部側解放端とされ、収納部では、一端が収納側支軸を介して蓋部に回転可能に取付けられるとともに、他端が収納側解放端とされ、収納側解放端が、蓋部側解放端と同一方向に向けられたことを特徴とする。
【0012】
請求項3に係る発明は、蓋部が開くときに、収納側解放端が蓋部側解放端から離れることを特徴とする。
【0013】
請求項4に係る発明は、収納部と蓋部との間に、収納部が開く方向に付勢される付勢部材が介在されることを特徴とする。
【0014】
請求項5に係る発明は、収納部の側面に突起を形成し、蓋部を回転させるときに、コンソール本体に当接することを特徴とする。
【0015】
請求項6に係る発明は、収納部の収納側支軸の近傍に小物(例えば、サングラス)よりも小さな極小物(例えば、コインやピン)を取り出す開口部が形成されたことを特徴とする。
【0016】
請求項7に係る発明は、蓋部の裏面に、且つ蓋部の閉状態で収納側解放端の近傍位置に、収納部に収納された小物が飛び出すことを防止する遮蔽壁が設けられたことを特徴とする。
【0017】
請求項8に係る発明は、蓋部に、突起を案内するガイド溝が設けられたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明は以下の効果を奏する。
請求項1に係る発明では、コンソールボックスに、車両の車室内に配置され物品が収納されるコンソール本体と、このコンソール本体の上面に位置する蓋部と、を備える。
蓋部の裏面に小物を収納する収納部が形成されたので、コンソールボックスの蓋部の裏面を有効に活用することができる。また、収納部は、蓋部を開くときに連動して開くとともに、蓋部を閉じるときに連動して閉じる。従って、収納部に小物を収納及び小物を取り出すときは、収納部を開く動作を必要としないとともに、その後、収納部を閉じる動作も必要としない。この結果、収納部の使い勝手が向上する。すなわち、コンソールボックスの利便性の向上を図ることができる。
【0019】
請求項2に係る発明では、蓋部は、一端が蓋部側支軸を介してコンソール本体に回転可能に取付けられるとともに、他端が蓋部側解放端とされ、収納部は、一端が収納側支軸を介して蓋部に回転可能に取付けられるとともに、他端が収納側解放端とされる。
収納側解放端が、蓋部側解放端と同一方向に向けられたので、コンソール本体及び収納部の収納方向を同一にすることができる。例えば、収納部に小物としてのサングラスなどを収納する場合には、蓋部を解放することで収納部に容易に小物を差し込むことができる。すなわち、コンソール本体及び収納部への物品及び小物の収納性の向上を図ることができるとともに、コンソール本体及び収納部からの物品及び小物の取り出し性の向上を図ることができる。
【0020】
請求項3に係る発明では、蓋部が開くときに、収納側解放端が蓋部側解放端から離れるので、収納部の小物を収納する収納開口面積を大きく確保することができる。これにより、収納部の小物の収納性及び取り出し性のさらなる向上を図ることができる。
【0021】
請求項4に係る発明では、収納部と蓋部との間に、収納部が開く方向に付勢される付勢部材が介在されたので、収納部の解放を重力に頼ることなく、蓋部を開けたときに確実に収納部を解放することができる。
【0022】
請求項5に係る発明では、収納部の側面に突起を形成し、蓋部を回転させるときに、コンソール本体に当接するようにした。従って、蓋部が開くときには突起がコンソール本体に当接した状態から離れて蓋部から収納部が開く。蓋部が閉じるときには突起がコンソール本体に当接して収納部が蓋部とともに閉じられる。これにより、収納部を蓋部に連動して開閉することができる。この結果、乗員は収納部を開閉することなしに、収納部にサングラスなどの小物を収納若しくは取り出しをすることができる。
【0023】
請求項6に係る発明では、収納部の収納側支軸の近傍に小物(例えば、サングラス)よりも小さな極小物(例えば、コインやピン)を取り出す開口部が形成されたので、収納部に小物としてのサングラスよりも小さな極小物としてのコインやピンなどを落としてしまったときには、開口部からはき出すことができる。この結果、収納部のさらなる利便性の向上を図ることができる。
【0024】
請求項7に係る発明では、蓋部の裏面に、且つ蓋部の閉状態で収納側解放端の近傍位置に、収納部に収納された小物が飛び出すことを防止する遮蔽壁が設けられたので、例えば、収納部の収納側解放端と遮蔽壁の先端との隙間は、小物が通過不能な隙間まで小さくすることができる。これにより、収納部からコンソール本体側に小物が飛び出すことを防止することができる。
【0025】
請求項8に係る発明では、蓋部に、突起を案内するガイド溝が設けられたので、蓋部に対して収納部を安定して動かすことができる。この結果、高級感のあるコンソールボックスを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明に係る実施例1のコンソールボックスを配置した車両の車室を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る実施例1のコンソールボックスの蓋部の開状態の斜視図である。
【図3】図2に示されたコンソールボックスの分解斜視図である。
【図4】図2に示されたコンソールボックスの収納部の斜視図である。
【図5】図1の5−5線断面図である。
【図6】図2に示されたコンソールボックスの比較例1の検討図である。
【図7】図2に示されたコンソールボックスの比較例2の検討図である。
【図8】図2に示されたコンソールボックスの開状態の作用説明図である。
【図9】図2に示されたコンソールボックスの中間開状態の作用説明図である。
【図10】図2に示されたコンソールボックスの閉状態の作用説明図である。
【図11】本発明に係る実施例2のコンソールボックスの蓋部の開状態の斜視図である。
【図12】図11に示されたコンソールボックスの分解斜視図である。
【図13】図11に示されたコンソールボックスの蓋部の閉状態の断面図である。
【図14】図11に示されたコンソールボックスの蓋部の閉状態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
【実施例1】
【0028】
図1に示されたように、車両10は、車室12に、車幅方向に延ばされたインストルメントパネル15と、このインストルメントパネル15の下部側方に配置されるグローブボックス16と、インストルメントパネル15の前面に配置されるメータ類17と、このメータ類17の下方に配置されるステアリングコラム21と、インストルメントパネル15の中央から車体後方に延ばしたセンターコンソール22と、センターコンソール22の前部から突出させたシフトレバー23と、センターコンソール22の中間に配置されたブレーキレバー24と、センターコンソール22の後部に設けられたコンソールボックス30と、が設けられている。
【0029】
図1〜図5に示されたように、コンソールボックス30は、車両10の車室12内に配置され物品(収納物品)M1,M2が収納されるコンソール本体31と、このコンソール本体31の上面31aに位置し、コンソール本体31に開閉自在に取付けされた蓋部32と、蓋部32の裏面32aに形成され、小物M3を収納する収納部33と、収納部33と蓋部32との間に介在され、収納部33が開く方向に付勢される付勢部材34と、からなる。
付勢部材34は、具体的には、収納部33と蓋部32との間に付勢したトーションばね(捻りばね)である。
【0030】
コンソール本体31は、センターコンソール22内に形成される部材であり、コンソール本体31の底31bには、トレー部材37が設けられ、物品M1,M2に仕切りがなされている。後方上部には、蓋部32の一端47を回転自在に支持する支持部38,38(一方不図示、図5参照)が形成され、前方上部には、蓋部32の他端48を係止する係止部39が形成され、上面31aには収納部33の突起91,91が当接する当接部36,36が形成される。
【0031】
蓋部32は、一端47が蓋部側支軸54を介してコンソール本体31に回転可能に取付けられるとともに、他端48が蓋部側解放端とされる。
【0032】
蓋部32は、車室12側に配置されるアウタ蓋部41と、コンソール本体31側に配置されるインナ蓋部42と、インナ蓋部42のコンソール本体31側に配置され、収納部33を回転可能に取付ける蓋部ホルダ43と、この蓋部ホルダ43の側方を覆う左右の蓋部カバー44,44と、インナ蓋部42のコンソール本体31側に取付けられ、収納部33が閉じた状態で収納部33の他端(収納側解放端)88側を閉鎖する遮蔽壁46と、からなる。
【0033】
アウタ蓋部41は、意匠面となる部材であり、車室12内のインテリアに合わせたレザー貼りなどの表面処理がなされる。
【0034】
インナ蓋部42は、構造体としての役目をなし、コンソール本体31側の支持部38,38に回転可能に取付けられるヒンジ部51と、蓋部ホルダ43の複数の爪部66を嵌合する複数の嵌合孔52と、蓋部ホルダ43の突出部67,67に係合する係合孔53,53(一方不図示)と、遮蔽壁46が取付けられる取付部(不図示)と、コンソール本体31の係止部39に係止する係止爪55と、この係止爪55を係止部39から外す操作部56と、蓋部32の閉状態で収納部33の突起91,91を逃げる突起逃げ部57,57と、が形成される。
【0035】
ヒンジ部51の左右の側面51a,51aには、それぞれコンソール本体31の支持部38,38に回転可能に嵌合する蓋部側支軸54,54が形成される。
【0036】
蓋部ホルダ43は、断面視コ字状の部材であり、インナ蓋部42の裏側に取付けられる上面壁61と、この上面壁61から蓋部32の閉状態で下方に延ばした左右の側面壁62,63と、蓋部32の閉状態で左右の側面壁62,63の後部を繋ぐ後壁64と、からなる。
【0037】
上面壁61は、インナ蓋部42の嵌合孔52に嵌合する複数の爪部66と、インナ蓋部42の係合孔53,53に係合する略L字の突出部67,67と、蓋部ホルダ43の重量を軽くする上部逃げ孔68と、が形成される。
【0038】
左の側面壁62は、収納部33の蓋部カバー44を取付ける複数のボス71と、付勢部材34の一端34aを掛けるばね掛け部73と、収納部33の突起91を逃がす逃げ溝74と、収納部33の収納側支軸84が嵌合する軸孔75と、が形成される。付勢部材34の他端34bは、突起91に掛けられる。
後壁64には、蓋部ホルダ43の重量を軽くする後部逃げ孔69が形成される。
【0039】
右の側面壁63は、左の側面壁62に略対称形状である。但し、右の側面壁63には、付勢部材34はないので、付勢部材34の一端34aを掛けるばね掛け部73は形成されていない。
【0040】
左の蓋部カバー44は、収納部33の突起91を案内する円弧状のガイド溝(案内溝)78と、左の側面壁63に形成されたボス71に、止めねじ77で締結するための複数の貫通孔79と、が形成される。
なお、右の蓋部カバー44は、左の蓋部カバー44に対称形状である。
【0041】
収納部33は、蓋部ホルダ43に回転可能に取付けられるアウタ部材81と、このアウタ部材81に嵌め込むインナ部材82と、このインナ部材82に被せられるカバー部材83と、からなる。
【0042】
収納部33の収納側支軸84(一端87)側は、カバー部材83で覆われる。また、他端(収納側解放端)88側は底浅さに形成される。例えば、収納側支軸84(一端87)側の深さをD1、他端(収納側解放端)88側の深さをD2とするときに、深さD1>深さD2に形成される。この結果、収納部33へのサングラスなどの小物M3の収納性(挿入性)が良好となる。
【0043】
アウタ部材81は、略箱状の部材であり、インナ部材82を嵌め込む凹部85と、収納側支軸84及び付勢部材34の保持部89が形成される左右の段付きボス94,94(一方不図示)と、左右の側面33a,33a(一方不図示)に形成される突起91,91と、からなる。
突起91は、ガイド溝78に摺動する断面で円形の円筒部91aと、この円筒部から延ばされ、当接部36に当接する断面で楕円の扁平部91bと、からなる。
【0044】
段付きボス94は、上段が蓋部ホルダ43の軸孔75に回転可能に嵌合する収納側支軸84となり、下段が付勢部材34を保持する保持部89となる。なお、左右の段付きボス94,94は同一形状に形成されるが、右の段付きボス94の保持部89には、付勢部材34は掛かっていない。また、アウタ部材81の左右の側面は、収納部33の側面33a,33aである。すなわち、突起91,91は、収納部33の側面33a,33aに形成されたものといえる。
【0045】
すなわち、収納部33は、一端87が収納側支軸84,84(一方不図示)を介して蓋部32に回転可能に取付けられるとともに、他端が収納側解放端88とされ、収納側解放端88が、蓋部側解放端48と同一方向に向けられる。
【0046】
インナ部材82は、小物M3を収納する部分であり、カバー部材83は、蓋部32を閉じた状態でインナ部材82の上部を覆う部材である。
アウタ部材81には、小物(例えば、サングラス)M3よりも小さな極小物(例えば、コインやピン)M4を取り出す開口部92が形成されている。
【0047】
図4に示されたように、例えば、収納部33にコインやピンなどの極小物M4を矢印a1の如く落としてしまったときには、極小物M4は収納部33を矢印a2の如く通過し、開口部92から矢印a3の如く自動的に排出される。自動的に排出されない場合にも、極小物M4を開口部92から強制的に取り出すこともできる。
【0048】
図6(a),(b)に、比較例1のコンソールボックス230が示される。
比較例1のコンソールボックス230は、車室内に物品が収納されるコンソール本体231が配置され、このコンソール本体231の上面231aに開閉自在に蓋部232が設けられ、蓋部232の裏面232aに小物を収納する収納部233が形成される。
【0049】
コンソールボックス230では、図6(b)に示されたように、蓋部232を矢印b1の如く解放した後に、収納部233を矢印b2の如く解放する構成である。この場合に、収納部233を矢印b2の如く解放するときに、蓋部232が同方向に回転してしまうので、予め蓋部232を押さえておく必要がある。従って、収納部233への小物の収納がやりにくい。
【0050】
さらに、コンソールボックス230では、収納部233の間口L1が狭い。このような、収納部233では間口L1を広く設定できる工夫も望まれる。
【0051】
図5に示されたように、実施例のコンソールボックス30では、収納部33は、蓋部32を開くときに連動して開くとともに、蓋部32を閉じるときに連動して閉じる構成である。さらに、収納部33と蓋部32との間に、収納部33が開く方向に付勢される付勢部材34が介在されている。
【0052】
従って、図2に示されたように、蓋部32が解放したときは、収納部33は蓋部32とは逆方向に解放される。すなわち、収納部33に小物M3の収納を直接的に行うことができる。収納部33を開ける必要がなく、蓋部32を押さえる必要もない。
【0053】
また、収納部33の収納側支軸84(一端87)側は、カバー部材83で覆われる。また、他端(収納側解放端)88側は底浅さに形成される。例えば、収納側支軸84(一端87)側の深さをD1、他端(収納側解放端)88側の深さをD2とするときに、深さD1>深さD2に形成される。この結果、収納部33へのサングラスなどの小物M3の収納性(挿入性)が良好となる。
【0054】
図7(a)に比較例2のコンソールボックス240が示され、図7(b)に実施例のコンソールボックス30が示される。
比較例2のコンソールボックス240は、車室内に物品が収納されるコンソール本体241が配置され、このコンソール本体241の上面241aに開閉自在に蓋部242が設けられたものである。コンソール本体241に物品244,245等を収納したときに、コンソール本体241の上部に空きがあることが多い。
従って、コンソール本体241の上方と、蓋部242の下方に形成される空間S1が有効利用できない。
【0055】
実施例のコンソールボックス30では、蓋部32に、蓋部32を開くときに連動して開くとともに、蓋部32を閉じるときに連動して閉じる収納部33が設けられた。
従って、収納部33にサングラスなどの小物M3を収納することができる。すなわち、コンソール本体31の上方と、蓋部32の下方に形成される空間S2の有効利用を図ることができる。
【0056】
図8に示されたように、蓋部32が開いた状態では蓋部32側の蓋部ホルダ43(図3、図5参照)のばね掛け部73と収納部33側の左の突起91との間に、収納部33が開く方向に付勢部材34が介在されるので、収納側解放端88が開き、サングラスなどの小物M3の収納及び取り出しが矢印c1の如く可能となる。例えば、図4に示されたように、蓋部32及び収納部33が開いた状態でコインやピンなどの極小物M4を収納部33に落としてしまった場合には、開口部92から極小物M4を矢印a4の如く取り出すことができる。
【0057】
図9に示されたように、蓋部32及び収納部33を閉じるときには、蓋部32及び収納部33は、収納部33が開いた状態のまま、矢印c3の如くコンソール本体31側に回転する。突起91がコンソール本体31の上面31a(当接部36)に矢印c4の如く当接する。この状態で、収納部33の移動が止まり、蓋部32のみが矢印c3の如く、コンソール本体31側に回転可能となる。なお、収納部33は、水平状態が保たれている。
【0058】
図10に示されたように、蓋部32が閉まった状態では収納部33の突起91が、コンソール本体31の上面31a(当接部36)に当接したままなので、収納部33は水平状態で維持される。この収納部33の水平状態では、収納部33の他端(収納側解放端)88に遮蔽壁46が近接される。収納部33の収納側解放端88と遮蔽壁46の先端46aとの隙間T1は、小物M3が通過不能な隙間まで小さくなるので、収納部33からコンソール本体31側に、小物M3が矢印c5の如く飛び出す懸念はない。
【0059】
すなわち、収納部33は、蓋部32を開くときに連動して開くとともに、蓋部32を閉じるときに連動して閉じる。また、蓋部32が開くときに、収納側解放端88が蓋部側解放端48から離れる。突起91は、蓋部32を回転させるときに、蓋部32とコンソール本体31とのなす角度がθ1を下回り、蓋部32とコンソール本体31とのなす角度が0(ゼロ)までの範囲で、コンソール本体31の上面31a(当接部36)に当接する。
【0060】
図1〜図5に示されたように、コンソールボックス30では、車両10の車室12内に配置され物品M1,M2が収納されるコンソール本体31と、このコンソール本体31の上面31aに位置する蓋部32と、を備える。
【0061】
コンソールボックス30では、蓋部32の裏面32aに小物M3を収納する収納部33が形成されたので、コンソールボックス30の蓋部32の裏面32aを有効に活用することができる。また、収納部33は、蓋部32を開くときに連動して開くとともに、蓋部32を閉じるときに連動して閉じる。従って、収納部33に小物M3を収納及び小物M3を取り出すときは、収納部33を開く動作を必要としないとともに、その後、収納部33を閉じる動作も必要としない。この結果、収納部33の使い勝手が向上する。すなわち、コンソールボックス30の利便性の向上を図ることができる。
【0062】
図3及び図5に示されたように、コンソールボックス30では、蓋部32は、一端47が蓋部側支軸54,54を介してコンソール本体31に回転可能に取付けられるとともに、他端48が蓋部側解放端とされ、収納部33は、一端87が収納側支軸84,84を介して蓋部32に回転可能に取付けられるとともに、他端が収納側解放端88とされる。
【0063】
収納側解放端88が、蓋部側解放端48と同一方向に向けられたので、コンソール本体31及び収納部33の収納方向を同一にすることができる。例えば、収納部33に小物M3としてのサングラスなどを収納する場合には、蓋部32を解放することで収納部33に容易に小物M3を差し込むことができる。すなわち、コンソール本体31及び収納部33への物品M1,M2及び小物M3の収納性の向上を図ることができるとともに、コンソール本体31及び収納部33からの物品M1,M2及び小物M3の取り出し性の向上を図ることができる。
【0064】
図2及び図8に示されたように、コンソールボックス30では、蓋部32が開くときに、収納側解放端88が蓋部側解放端48から離れるので、収納部33の小物M3を収納する収納開口面積を大きく確保することができる。これにより、収納部33の小物M3の収納性及び取り出し性のさらなる向上を図ることができる。
【0065】
図5に示されたように、コンソールボックス30では、収納部33と蓋部32との間に、収納部33が開く方向に付勢される付勢部材34が介在されたので、収納部33の解放を重力に頼ることなく、蓋部32を開けたときに確実に収納部33を解放することができる。
【0066】
図8〜図10に示されたように、コンソールボックス30では、収納部33の側面33a,33aに突起91,91を形成し、蓋部32を回転させるときに、コンソール本体31に当接するようにした。従って、蓋部32を開くときには突起91,91がコンソール本体31に当接した状態から離れて蓋部32から収納部33が開く。蓋部32が閉じるときには突起91,91がコンソール本体31に当接して収納部33が蓋部32とともに閉じられる。これにより、収納部33を蓋部32に連動して開閉することができる。この結果、乗員は収納部33を開閉することなしに、収納部33にサングラスなどの小物M3を収納若しくは取り出しをすることができる。
【0067】
図4に示されたように、コンソールボックス30では、収納部33の収納側支軸84の近傍に小物(例えば、サングラス)M3よりも小さな極小物(例えば、コインやピン)M4を取り出す開口部92が形成されたので、収納部33に小物M3としてのサングラスよりも小さな極小物M4としてのコインやピンなどを落としてしまったときには、開口部92からはき出すことができる。この結果、収納部33のさらなる利便性の向上を図ることができる。
【0068】
図5及び図10に示されたように、コンソールボックス30では、蓋部32の裏面32aに、且つ蓋部32の閉状態で収納側解放端88の近傍位置に、収納部33に収納された小物M3が飛び出すことを防止する遮蔽壁46が設けられたので、例えば、収納部33の収納側解放端88と遮蔽壁46の先端46aとの隙間T1は、小物M3が通過不能な隙間まで小さくすることができる。これにより、収納部33からコンソール本体31側に小物M3が飛び出すことを防止することができる。
【0069】
図5に示されたように、コンソールボックス30では、蓋部32に、突起91を案内するガイド溝78が設けられたので、蓋部32に対して収納部33を安定して動かすことができる。この結果、高級感のあるコンソールボックス30を実現することができる。
【実施例2】
【0070】
図11〜図14に実施例2のコンソールボックス130が示される。なお、実施例1のコンソールボックス30(図2参照)と同一部品は同一符号を用い詳細な説明は省略する。
コンソールボックス130は、センターコンソール122に設けられたコンソール本体131と、蓋部132と、小物M3を収納する収納部133と、収納部133と蓋部132との間に介在され、収納部133が開く方向に付勢される付勢部材34と、からなる。
付勢部材34は、具体的には、収納部133と蓋部132との間に付勢したトーションばね(捻りばね)である。
【0071】
コンソール本体131には、コンソール本体131内を仕切る仕切り部材137が設けられる。後方上部には、蓋部132の一端147を回転自在に支持する支持部38,38(一方不図示、図13参照)が形成され、前方上部には、蓋部132の他端148を係止する係止部39が形成され、内部には、仕切り部材137をスライド可能に着脱自在とするレール部135,135(一方不図示)が形成される。
【0072】
蓋部132は、一端147が蓋部側支軸54を介してコンソール本体131に回転可能に取付けられるとともに、他端148が蓋部側解放端とされる。さらに、蓋部132は、アウタ蓋部41と、インナ蓋部142と、蓋部ホルダ43と、左右の蓋部カバー44,44と、遮蔽壁46と、からなる。図中、46aは遮蔽壁46の先端である。
【0073】
インナ蓋部142は、ヒンジ部51と、複数の嵌合孔52と、係合孔53,53(一方不図示)と、遮蔽壁46が取付けられる取付部(不図示)と、係止爪55と、操作部56と、が形成される。なお、インナ蓋部142には、突起191,191を逃げる図3に示された突起逃げ部57,57は、必要ないので形成されない。また、ヒンジ部51の左右の側面51a,51aには、蓋部側支軸54,54が形成される。
【0074】
蓋部ホルダ43は、上面壁61と、左右の側面壁62,63と、後壁64と、からなる。
上面壁61は、複数の爪部66と、突出部67,67と、上部逃げ孔68と、が形成される。左の側面壁62は、複数のボス71と、ばね掛け部73と、逃げ溝74と、軸孔75と、が形成される。後壁64には、後部逃げ孔69が形成される。
【0075】
右の側面壁63は、左の側面壁62に略対称形状である。但し、右の側面壁63には、付勢部材34はないので、付勢部材34の一端34aを掛けるばね掛け部73は形成されていない。付勢部材34の他端34bは、アウタ部材181の突起191に掛けられる。
【0076】
左の蓋部カバー44は、ガイド溝(案内溝)78と、止めねじ77で締結するための複数の貫通孔79と、が形成される。なお、右の蓋部カバー44は、左の蓋部カバー44に対称形状である。
【0077】
収納部133は、蓋部ホルダ43に回転可能に取付けられるアウタ部材181と、このアウタ部材181に嵌め込むインナ部材82と、このインナ部材82に被せられるカバー部材83と、からなる。
【0078】
アウタ部材181は、略箱状の部材であり、インナ部材82を嵌め込む凹部85と、収納側支軸84及び付勢部材34の保持部89が形成される左右の段付きボス94,94と、左右の側面133a,133a(一方不図示)に形成される突起191,191と、からなる。
【0079】
収納部133は、一端187が収納側支軸84,84(一方不図示)を介して蓋部132に回転可能に取付けられるとともに、他端が収納側解放端188とされ、収納側解放端188が、蓋部側解放端148と同一方向に向けられる。
【0080】
なお、突起191は、突起91(図3参照)に比べて短く形成され、図5に示された当接部36に当接しない長さに形成される。従って、ガイド溝(案内溝)78で収納部133の開状態のみが規制される。また、収納部133の閉状態は、コンソール本体131の仕切り部材137の上端137aで規制される。
【0081】
段付きボス94は、上段が蓋部ホルダ43の軸孔75に回転可能に嵌合する収納側支軸84となり、下段が付勢部材34を保持する保持部89となる。なお、左右の段付きボス94,94は同一形状に形成されるが、右の段付きボス94の保持部89には、付勢部材34は掛かっていない。また、アウタ部材181の左右の側面は、収納部133の側面133a,133aである。
【0082】
インナ部材82は、小物M3を収納する部分であり、カバー部材83は、蓋部132を閉じた状態でインナ部材82の上部を覆う部材である。
アウタ部材181には、図4に示されたアウタ部材81同様に、小物(例えば、サングラス)M3よりも小さな極小物(例えば、コインやピン)M4を取り出す開口部(不図示)が形成されている。
【0083】
すなわち、コンソールボックス130は、車両の車室内に配置され物品が収納されるコンソール本体131と、このコンソール本体131の上面131aに位置する蓋部132と、を備えたコンソールボックス130において、蓋部132の裏面132aに小物M3を収納する収納部133が形成され、収納部133が、蓋部132を開くときに連動して開くとともに、蓋部132を閉じるときに連動して閉じるものである。
【0084】
コンソール本体131に、収納部133の閉状態の位置を規制するとともに物品を仕切る仕切り部材137を着脱自在に設け、蓋部132に、収納部133を案内するとともに収納部133の閉状態の位置を規制するガイド溝78を設け、収納部133に、ガイド溝78を移動する突起191を設け、収納部133と蓋部132との間に、収納部133が開く方向に付勢される付勢部材34を介在させたものといえる。
【0085】
コンソールボックス130では、コンソール本体131に、収納部133の閉状態の位置を規制するとともに物品を仕切る仕切り部材137を着脱自在に設け、蓋部132に、収納部133を案内するとともに収納部133の閉状態の位置を規制するガイド溝78を設け、収納部133に、ガイド溝78を移動する突起191を設け、収納部133と蓋部132との間に、収納部133が開く方向に付勢される付勢部材34を介在させたので、収納部133が、蓋部132を開くときに連動して開くとともに、蓋部132を閉じるときに連動して閉じることができるとともに、収納部133の開状態の位置及び閉状態の位置を規制することができる。
【0086】
仕切り部材137は、物品同士の仕切りも兼ね備える部材なので、コンソールボックス130を整理よく使用することができる。すなわち、コンソールボックス130の利便性の向上を図ることができる。
【0087】
また、コンソールボックス130では、図11に示されたように、仕切り部材137をコンソール本体131に着脱自在に取付けたので、例えば、コンソール本体131に極小物M4(図4参照)を落としてしまったときにも、極小物M4の回収を容易に行うことができる。
【0088】
さらに、コンソールボックス130では、図14に示されたように、突起191を蓋部132で覆うことができるので、コンソールボックス130の意匠性の向上を図ることができる。
【0089】
尚、本発明に係るコンソールボックスは、図3に示すように、突起91,91がアウタ部材81と一体的で構成されたが、これに限るものではなく、アウタ部材81と別体に形成されたものであってもよい。さらに、突起は収納部の両側に形成されたが、収納部の片側のみに形成されたものであってもよい。
【0090】
本発明に係るコンソールボックスは、図3に示すように、遮蔽壁46はインナ蓋部42と別体で設けられたが、これに限るものではなく、インナ蓋部42に一体的に形成されたものであってもよい。
【0091】
本発明に係るコンソールボックスは、図5に示すように、付勢部材34は、蓋部32の左側に設けられたが、これに限るものではなく、蓋部の右側に設けるものであってもよく、蓋部の両側に設けるものであってもよい。
【0092】
本発明に係るコンソールボックスは、図3に示すように、収納部33は、アウタ部材81、インナ部材82及びカバー部材83から構成したが、インナ部材82を省いた形態であってもよい。
【0093】
本発明に係るコンソールボックスは、図3に示すように、蓋部32の蓋部側支軸54,54及び収納部33の収納側支軸84,84は、ボス形状の支軸であったが、これに限るものではなく、蓋部側支軸及び収納側支軸は一本のシャフトであってもよい。
【0094】
本発明に係るコンソールボックスは、図1に示すように、センターコンソールに設けられるものであったが、蓋部32に設けられる収納部33を、グローブボックス16などの他の収納ボックスに転用することを妨げるものではない。
【0095】
本発明に係る実施例2のコンソールボックス130において、コンソール本体131のレール部135,135を車幅方向内側に延ばすことで、レール部に、収納部133の閉状態の位置を規制する機能を付加することができる。若しくは、収納部133(アウタ部材181)にレール部135,135に当接する鍔部を設けることでも、レール部135,135で収納部133の閉状態の位置を規制することができる。
これにより、コンソール本体131から仕切り部材137を取り外した状態でも、コンソールボックスの使用が可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0096】
本発明に係るコンソールボックスは、セダンやワゴンなどの乗用車に採用するのに好適である。
【符号の説明】
【0097】
10…車両、12…車室、30…コンソールボックス、31…コンソール本体、31a…上面、32…蓋部、32a…蓋部の裏面、33…収納部、33a…収納部の側面、34…付勢部材、46…遮蔽壁、47…蓋部の一端、48…蓋部の他端(蓋部側解放端)、54…蓋部側支軸、78…ガイド溝、84…収納側支軸、87…収納部の一端、88…収納部の他端(収納側解放端)、91…突起、92…開口部、M1,M2…物品(収納物品)、M3…小物、M4…極小物。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の車室内に配置され物品が収納されるコンソール本体と、このコンソール本体の上面に位置する蓋部と、を備えたコンソールボックスにおいて、
前記蓋部の裏面に小物を収納する収納部が形成され、
前記収納部は、前記蓋部を開くときに連動して開くとともに、前記蓋部を閉じるときに連動して閉じることを特徴とするコンソールボックス。
【請求項2】
前記蓋部は、一端が蓋部側支軸を介して前記コンソール本体に回転可能に取付けられるとともに、他端が蓋部側解放端とされ、前記収納部は、一端が収納側支軸を介して前記蓋部に回転可能に取付けられるとともに、他端が収納側解放端とされ、
前記収納側解放端は、前記蓋部側解放端と同一方向に向けられたことを特徴とする請求項1記載のコンソールボックス。
【請求項3】
前記蓋部が開くときに、前記収納側解放端が前記蓋部側解放端から離れることを特徴とする請求項2記載のコンソールボックス。
【請求項4】
前記収納部は、前記蓋部との間に、前記収納部が開く方向に付勢される付勢部材が介在されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のコンソールボックス。
【請求項5】
前記収納部は、該収納部の側面に突起を形成し、前記蓋部を回転させるときに、前記コンソール本体に当接することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のコンソールボックス。
【請求項6】
前記収納部は、前記収納側支軸の近傍に前記小物よりも小さな極小物を取り出す開口部が形成されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のコンソールボックス。
【請求項7】
前記蓋部は、該蓋部の裏面に、且つ該蓋部の閉状態で前記収納側解放端の近傍位置に、収納部に収納された前記小物が飛び出すことを防止する遮蔽壁が設けられたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載のコンソールボックス。
【請求項8】
前記蓋部は、前記突起を案内するガイド溝が設けられたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載のコンソールボックス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−56598(P2013−56598A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−195382(P2011−195382)
【出願日】平成23年9月7日(2011.9.7)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【出願人】(000241463)豊田合成株式会社 (3,467)
【Fターム(参考)】