コンタクトレンズケース
【課題】コンタクトレンズを簡単にケア剤とともに収容し、簡単な操作により収容したまま確実にコンタクトレンズを洗浄することができるコンタクトレンズケースを提供する。
【解決手段】コンタクトレンズ1を収納する凹部である一対のレンズ収容部14が設けられたケース本体12と、ケース本体12にヒンジ30を介して開閉自在に設けられた蓋部22を有する。蓋部22は、一対のレンズ収容部14を一体的に覆い、一対のレンズ収容部14の内側に各々嵌合されるシールリング28と、レンズ収容部14に嵌合する嵌合部29とを備える。蓋部22とケース本体14の間に、ヒンジ30と同じ側縁部に形成されケース本体14と蓋部22を連結し蓋部22の開き角度を係止するスプリング部32を備える。スプリング部32によって蓋部22が開いた状態で、ケース本体12及び蓋部22の重心が、ケース本体12の脚部20の内側に位置する。
【解決手段】コンタクトレンズ1を収納する凹部である一対のレンズ収容部14が設けられたケース本体12と、ケース本体12にヒンジ30を介して開閉自在に設けられた蓋部22を有する。蓋部22は、一対のレンズ収容部14を一体的に覆い、一対のレンズ収容部14の内側に各々嵌合されるシールリング28と、レンズ収容部14に嵌合する嵌合部29とを備える。蓋部22とケース本体14の間に、ヒンジ30と同じ側縁部に形成されケース本体14と蓋部22を連結し蓋部22の開き角度を係止するスプリング部32を備える。スプリング部32によって蓋部22が開いた状態で、ケース本体12及び蓋部22の重心が、ケース本体12の脚部20の内側に位置する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンタクトレンズをケア剤とともに収容するコンタクトレンズケースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンタクトレンズの洗浄方法としては、レンズにケア剤を数滴たらし指で数十回擦って洗うものであった。しかし、指の洗浄が不十分な場合、指の皮脂がレンズに付着する問題があった。これを解決するため、レンズに触れずに洗浄することが考えられるが、簡単にレンズに触れずに洗浄することができる洗浄具は、提供されていない。
【0003】
一方、コンタクトレンズをケア剤とともに収容するコンタクトレンズケースは、従来は左右のレンズを別々に収納する2個の凹状のレンズ収容部が形成されたケース本体と、2個のレンズ収容部の開口部を閉鎖する蓋部が各凹部に1個ずつ設けられている。蓋部は、いろいろな形状のものがある。例えば、特許文献1、2、4に開示されているコンタクトレンズケースは、ケース本体に蓋部が、ヒンジを介して開閉可能に取り付けられている。蓋部は、扁平な逆有底筒状の形状であり、レンズ収容部の外周面上に外嵌させることによってレンズ収容部に固定されるように構成されている。また、特許文献3に開示されているコンタクトレンズケースは、パッドと枠組み、蓋からなり、パッドを組み合わせて間にレンズを挟み、パッドの周辺を枠組みと蓋とにより固定するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−178994号公報
【特許文献2】特開2005−121907号公報
【特許文献3】特開2002−1485870号公報
【特許文献4】実用新案登録3153806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記背景技術のコンタクトレンズケースの場合、蓋部が2個のレンズ収容部で個別に設けられ、片方ずつ開閉するものであり、開閉操作が煩わしいものであった。また、コンタクトレンズの洗浄については考慮されておらず、レンズに触れずに簡単にレンズ洗浄をすることができるコンタクトレンズケースではない。
【0006】
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、コンタクトレンズを簡単にケア剤とともに収容し、簡単な操作により収容したまま確実にコンタクトレンズを洗浄することができるコンタクトレンズケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、コンタクトレンズを収納する凹部であるレンズ収容部が一対設けられたケース本体と、前記ケース本体にヒンジを介して開閉自在に設けられた蓋部を有したコンタクトレンズケースであって、前記蓋部は、前記一対のレンズ収容部を一体的に覆い、前記一対のレンズ収容部の内側に各々嵌合されるシールリングと、前記レンズ収容部に嵌合する嵌合部とが設けられたコンタクトレンズケースである。
【0008】
またこの発明は、コンタクトレンズを収納する凹部であるレンズ収容部が一対設けられたケース本体と、前記ケース本体にヒンジを介して開閉自在に設けられた蓋部を有したコンタクトレンズケースであって、前記蓋部は、前記一対のレンズ収容部を一体的に覆い、前記蓋部の前記ヒンジと反対の側縁部近傍に、前記ケース本体に向かって突出するフックが設けられ、前記ケース本体には、前記蓋部が閉じられたときに前記フックが収容される係止穴が形成され、前記蓋部は、前記フックが前記ケース本体に当接して半開きの状態となるコンタクトレンズケースである。
【0009】
またこの発明は、コンタクトレンズを収納する凹部であるレンズ収容部が一対設けられたケース本体と、前記ケース本体にヒンジを介して開閉自在に設けられた蓋部を有したコンタクトレンズケースであって、前記蓋部は、前記一対のレンズ収容部を一体的に覆い、前記蓋部の前記レンズ収容部に対向する位置に、前記ヒンジの反対側から前記レンズ収容部の底部に向かって突出するレンズブロックが設けられ、前記蓋部が半開きの状態で前記レンズブロックの先端が前記レンズ収容部の中に位置するコンタクトレンズケースである。
【0010】
さらに、前記ケース本体には脚部が設けられ、前記蓋部と前記ケース本体の間に、前記ヒンジと同じ側縁部に形成され前記ケース本体と前記蓋部を連結し前記蓋部の開き角度を係止するスプリング部が設けられ、前記スプリング部によって蓋部が開いた状態で、前記ケース本体及び前記蓋部の重心が、前記脚部の内側に位置するものである。
【0011】
また、前記蓋部の前記レンズ収容部に対向する位置に、前記ヒンジと反対側の側縁部に水切り突起が設けられ、前記コンタクトレンズケースからケア剤を捨てるときに裏漏りすることを防ぐものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明のコンタクトレンズケースは、コンタクトレンズを簡単な操作でケア剤とともに収容し、手で触れずに収容したまま確実に洗浄し、保管することができるものである。コンタクトレンズケースは、蓋部を半開き状態で固定可能であり、コンタクトレンズを流すことなく、確実かつ容易にケア剤の水切り操作をすることができる。さらに、蓋部は所定角度で開いた状態でケース本体が自立し、コンタクトレンズの出し入れやケア剤の注入等の操作が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】この発明の一実施形態のコンタクトレンズケースの蓋部が全開した状態の斜視図である。
【図2】この実施形態のコンタクトレンズケースの蓋部が閉じた状態の斜視図である。
【図3】この実施形態のコンタクトレンズケースの蓋部が半開きの状態の平面図(a)と正面図(b)である。
【図4】図3のA−A線縦断面図である。
【図5】図3のB−B線縦断面図である。
【図6】この実施形態のコンタクトレンズケースの蓋部が閉じた状態の平面図(a)と正面図(b)である。
【図7】図6のC−C線縦断面図である。
【図8】図6のD−D線縦断面図である。
【図9】この実施形態のコンタクトレンズケースの蓋部が全開した状態の平面図(a)と正面図(b)である。
【図10】図9のE−E線縦断面図である。
【図11】図9のF−F線縦断面図である。
【図12】この実施形態のコンタクトレンズケースの蓋部を全開させて乾燥させている状態を示す右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図12はこの発明の一実施形態を示すもので、この実施形態のコンタクトレンズケース10は合成樹脂で一体に成形されたものであり、左右一対のコンタクトレンズ1を収容するケース本体12が設けられている。ケース本体12には、コンタクトレンズ1を収容する半球状の凹部となるレンズ収容部14が2個並べられて設けられている。一対のレンズ収容部14は、連結板16で連結されている。一対のレンズ収容部14の周囲には、連結板16に対して平行に上面18が一周して設けられている。上面18の周縁部には、レンズ収容部14のくぼみ方向に延出する脚部20が設けられている。脚部20はレンズ収容部14の下方に円筒状に延出し、レンズ収容部14の深さよりも長く設けられ、自立可能に設けられている。円筒状の脚部20は、一対のレンズ収容部14の間の位置と、外側の一部が切り欠かれている。レンズ収容部14の周縁部14aは、脚部20と反対方向に、上面18に対して直角に立ち上っている。
【0015】
ケース本体12の上面18には、一対のレンズ収容部14の並び方向に平行な側縁部に、蓋部22が連結されて設けられている。蓋部22は、一対のレンズ収容部14を一体的に覆う大きさの板体であり、一対のレンズ収容部14を閉鎖する一対のキャップ部24が設けられている。キャップ部24は、レンズ収容部14を閉じたとき、レンズ収容部14と反対側にわずかに膨らむ丸い皿形である。キャップ部24の周縁部24aは、レンズ収容部14の周縁部14aの外側に嵌合される形状であり、キャップ部24の周縁部24aの少し内側には、レンズ収容部14の周縁部14aの内側に嵌合されるシールリング28が一周して設けられている。キャップ部24の周縁部24aとシールリング28の間は、周縁部14aが差し込まれる溝部26となる。溝部26の外側には、レンズ収容部14の周縁部14aに嵌合する嵌合部29が設けられている。嵌合部29は、例えば周縁部14aに向かって突出する突縁部である。この場合、周縁部14aには、嵌合部29が係止される被係合部が設けられている。キャップ部24の、ケース本体12と反対側の面には、コンタクトレンズの左右を示す、RとLという文字がそれぞれ設けられている。
【0016】
蓋部22は、一対のヒンジ30でケース本体12に開閉自在に連結されている。ヒンジ30は、キャップ部24の周縁部24aとケース本体12の上面18の間に取り付けられている。一対のヒンジ30の間には、スプリング部32が設けられている。スプリング部32は、蓋部22を所定角度で固定するものであり、これはスプリング部32が蓋部22を閉じた状態でのスプリング部32が基本形状となり、蓋部22を開くと、いったんスプリング部32は角度を広げられた後、再び狭くなるように変形し、外部からの力が無い状態でも開いた形状で止まるものである。さらに、コンタクトレンズケース10の蓋部22を開けた時、ケース本体12の重心がヒンジ30側に移動しても、スプリング部32とヒンジ30の関係を調整して、蓋部22の開き角度を設定し、重心が円筒状の脚部20の内側に位置するように設定することにより、蓋部22を開けた状態でも安定状態を保つ。
【0017】
蓋部22は、ヒンジ30と反対側の側縁部で、一対のキャップ部24の間に、外側にわずかに突出する鍔34が形成されている。蓋部22のキャップ部24の内側には、ヒンジ30と反対側の位置に、板状のレンズブロック36が各々設けられている。レンズブロック36は、キャップ部24がレンズ収容部14側に閉じた状態でレンズ収容部14の底部に向かって突出して位置し、キャップ部24の周縁部24aに沿って湾曲されている。レンズブロック36は、キャップ部24がレンズ収容部14から半開きの状態でも、レンズブロック36の先端がレンズ収容部14の中に位置する長さである。
【0018】
蓋部22の鍔34近傍には、フック38が設けられている。フック38は、蓋部22がケース本体12に閉じたときにケース本体12の連結板16に向かって突出している。なお、ケース本体12の連結板16には、蓋部22が閉じたときにフック38が収容される係止穴40が形成されている。蓋部22は、フック38がケース本体12の連結板16に当接したときに、半開きの状態で固定可能となる。半開きの状態では、フック38の先端部の段差が係止穴40の周縁部に当接し、スプリング部32は閉じる方向に軽く負荷がかかった状態となる。さらに、蓋部22を押して閉めるとフック38の段差と係止穴との係合が外れ、フック38が係止穴40の中に移動し、蓋部22は完全に閉じる。
【0019】
蓋部22の、一対のキャップ部24の周縁部には、ヒンジ30と反対側に、水切り突起39が、各々設けられている。水切り突起39は、小さい突起が外側に突出しているものである。
【0020】
次に、この実施形態のコンタクトレンズケース10の使用方法について説明する。先ず、コンタクトレンズ1を使用した後、コンタクトレンズケース10のケース本体12をテーブル等に置き、脚部20で立設する。そして、図1、図9、図10、図11に示すように蓋部22を押し上げてレンズ収容部14を開く。このとき、スプリング部32は、無加重状態となり、蓋部22は所定角度で開き状態を維持する。この状態でコンタクトレンズケース10の重心は、円筒状の脚部20の内側に位置し、転倒することがない。
【0021】
そして、レンズ収容部14の中に、使用して汚れたコンタクトレンズ1を入れる。このとき蓋部22に表示されているRまたはLと、コンタクトレンズ1の右と左を一致させる。レンズ収容部14の中にさらに少量のケア剤を入れ、蓋部22を押してケース本体12に被せ、ケース本体12の周縁部14aが蓋部22の溝部26に嵌合し、シールリング28が密着し、レンズ収容部14は、図2、図6、図7、図8に示すようにコンタクトレンズ1と少量のケア剤を収容した状態で密閉される。このとき、蓋部22のフック38は、係止穴40の周縁部を乗り越えて係止穴40の中に収容される。また蓋部22のキャップ部24の周縁部24aは、ケース本体12の上面18に重ねられる。蓋部22は、一対のキャップ部24が一体に設けられているため、一対のレンズ収容部14がワンタッチで密閉される。そして、コンタクトレンズケース10を持って所定回数振り、中に収容されたケア剤でコンタクトレンズ1の表面を洗う。
【0022】
次に、コンタクトレンズケース10の蓋部22を鍔34に指をかけて押し上げる。すると、蓋部22の溝部26の嵌合部29と、ケース本体12のレンズ収容部14の周縁部14aが外れ、蓋部22が開く。そして蓋部22を弱い力で押さえると、スプリング部32の負荷によって蓋部が閉じられて、フック38の先端の段差が係止穴40の周縁部に当接し、半開き状態で維持され、図3、図4、図5に示すように、一定の大きさの開口部42が形成される。このとき、蓋部22のレンズブロック36の先端はレンズ収容部14の内側に位置し、開口部42の大部分を覆っている。そして、半開き状態でコンタクトレンズケース10を傾けて開口部42から汚れが付いたケア剤を注出する。コンタクトレンズ1は、レンズブロック36に係止されて流れ出ることがない。流れ出るケア剤は、蓋部22の水切り突起39に沿って流れ落ち、ケース本体12の脚部20やレンズ収容部14の外側面に裏漏りすることがない。
【0023】
次に、コンタクトレンズケース10の傾きを元に戻し、蓋部22の鍔34を押し上げる。すると、スプリング部32で蓋部22が所定角度に引き上げられ、図1に示す開き状態の無負荷状態で固定される。そして、新たにケア剤をレンズ収容部14に入れ、コンタクトレンズ1を浸す。蓋部22を押してケース本体12に閉じて密閉し、コンタクトレンズ1を保管する。次にコンタクトレンズ1を使用するとき、鍔34を押し上げて蓋部22を開く。保存したコンタクトレンズ1は、使用前にケア剤で洗い流してから装着する。
【0024】
使用後のコンタクトレンズケース10は、水洗いしてから図12に示すように、蓋部22を開いた状態で、机などにうつぶせの状態で置き、水分を落下させ乾燥させる。この状態で乾燥させることにより、レンズ収容部14の内側を他部材に閉塞・接触させることがない。
【0025】
この実施形態のコンタクトレンズケース10によれば、コンタクトレンズ1を簡単にケア剤とともに収容し、手で触れずに収容したまま確実に洗浄することができる。蓋部22は、所定角度で開いた状態で自立することができ、コンタクトレンズ1の出し入れやケア剤の注入等の操作が容易である。また、蓋部22には半開きで係止されるフック38と、コンタクトレンズ1が流れ出ないようにするレンズブロック36が設けられ、コンタクトレンズ1を流さずにケア剤のみを流すことができ、手でコンタクトレンズ1に直接触れずにケア剤で洗浄することができるため、衛生的である。また、蓋部22には水切り突起39が設けられているため、ケア剤を捨てるときに裏漏れすることがなく、清潔である。蓋部22には、一対のレンズ収容部14を閉鎖する一対のキャップ部24が設けられているため、一対のレンズ収容部14をワンタッチで同時に開閉することができ、操作が簡単である。鍔34を引き上げたり押さえたりすることで、一対のレンズ収容部14の開閉が容易である。このコンタクトレンズケース10によるコンタクトレンズ1の洗浄方法は、蓋部22を開、閉、半開、開、閉の順番で開閉動作が必要であり、手間がかかるが、開閉操作が簡単なため、容易に行うことができる。さらに、スプリング部32により蓋部22が開いた状態で固定されるので、使用後にコンタクトレンズケース10を乾燥させる場合は、図12に示すようにうつぶせの状態で置くことができ、レンズ収容部14の内側を他部材に閉塞・接触させることなく、容易に衛生的に乾燥させることができる。
【0026】
なお、この発明のコンタクトレンズケースは、前記実施の形態に限定されるものではなく、各部材の形状や数は、自由に変更可能である。ヒンジとスプリング部の数や取付位置は変更可能であり、確実に蓋部の重心が脚部よりも内側で開き状態となるものであればよい。
【符号の説明】
【0027】
1 コンタクトレンズ
10 コンタクトレンズケース
12 ケース本体
14 レンズ収容部
16 連結板
18 上面
20 脚部
22 蓋部
24 キャップ部
26 溝部
28 シールリング
30 ヒンジ
32 スプリング部
34 鍔
36 レンズブロック
38 フック
39 水切り突起
40 係止穴
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンタクトレンズをケア剤とともに収容するコンタクトレンズケースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンタクトレンズの洗浄方法としては、レンズにケア剤を数滴たらし指で数十回擦って洗うものであった。しかし、指の洗浄が不十分な場合、指の皮脂がレンズに付着する問題があった。これを解決するため、レンズに触れずに洗浄することが考えられるが、簡単にレンズに触れずに洗浄することができる洗浄具は、提供されていない。
【0003】
一方、コンタクトレンズをケア剤とともに収容するコンタクトレンズケースは、従来は左右のレンズを別々に収納する2個の凹状のレンズ収容部が形成されたケース本体と、2個のレンズ収容部の開口部を閉鎖する蓋部が各凹部に1個ずつ設けられている。蓋部は、いろいろな形状のものがある。例えば、特許文献1、2、4に開示されているコンタクトレンズケースは、ケース本体に蓋部が、ヒンジを介して開閉可能に取り付けられている。蓋部は、扁平な逆有底筒状の形状であり、レンズ収容部の外周面上に外嵌させることによってレンズ収容部に固定されるように構成されている。また、特許文献3に開示されているコンタクトレンズケースは、パッドと枠組み、蓋からなり、パッドを組み合わせて間にレンズを挟み、パッドの周辺を枠組みと蓋とにより固定するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−178994号公報
【特許文献2】特開2005−121907号公報
【特許文献3】特開2002−1485870号公報
【特許文献4】実用新案登録3153806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記背景技術のコンタクトレンズケースの場合、蓋部が2個のレンズ収容部で個別に設けられ、片方ずつ開閉するものであり、開閉操作が煩わしいものであった。また、コンタクトレンズの洗浄については考慮されておらず、レンズに触れずに簡単にレンズ洗浄をすることができるコンタクトレンズケースではない。
【0006】
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、コンタクトレンズを簡単にケア剤とともに収容し、簡単な操作により収容したまま確実にコンタクトレンズを洗浄することができるコンタクトレンズケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、コンタクトレンズを収納する凹部であるレンズ収容部が一対設けられたケース本体と、前記ケース本体にヒンジを介して開閉自在に設けられた蓋部を有したコンタクトレンズケースであって、前記蓋部は、前記一対のレンズ収容部を一体的に覆い、前記一対のレンズ収容部の内側に各々嵌合されるシールリングと、前記レンズ収容部に嵌合する嵌合部とが設けられたコンタクトレンズケースである。
【0008】
またこの発明は、コンタクトレンズを収納する凹部であるレンズ収容部が一対設けられたケース本体と、前記ケース本体にヒンジを介して開閉自在に設けられた蓋部を有したコンタクトレンズケースであって、前記蓋部は、前記一対のレンズ収容部を一体的に覆い、前記蓋部の前記ヒンジと反対の側縁部近傍に、前記ケース本体に向かって突出するフックが設けられ、前記ケース本体には、前記蓋部が閉じられたときに前記フックが収容される係止穴が形成され、前記蓋部は、前記フックが前記ケース本体に当接して半開きの状態となるコンタクトレンズケースである。
【0009】
またこの発明は、コンタクトレンズを収納する凹部であるレンズ収容部が一対設けられたケース本体と、前記ケース本体にヒンジを介して開閉自在に設けられた蓋部を有したコンタクトレンズケースであって、前記蓋部は、前記一対のレンズ収容部を一体的に覆い、前記蓋部の前記レンズ収容部に対向する位置に、前記ヒンジの反対側から前記レンズ収容部の底部に向かって突出するレンズブロックが設けられ、前記蓋部が半開きの状態で前記レンズブロックの先端が前記レンズ収容部の中に位置するコンタクトレンズケースである。
【0010】
さらに、前記ケース本体には脚部が設けられ、前記蓋部と前記ケース本体の間に、前記ヒンジと同じ側縁部に形成され前記ケース本体と前記蓋部を連結し前記蓋部の開き角度を係止するスプリング部が設けられ、前記スプリング部によって蓋部が開いた状態で、前記ケース本体及び前記蓋部の重心が、前記脚部の内側に位置するものである。
【0011】
また、前記蓋部の前記レンズ収容部に対向する位置に、前記ヒンジと反対側の側縁部に水切り突起が設けられ、前記コンタクトレンズケースからケア剤を捨てるときに裏漏りすることを防ぐものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明のコンタクトレンズケースは、コンタクトレンズを簡単な操作でケア剤とともに収容し、手で触れずに収容したまま確実に洗浄し、保管することができるものである。コンタクトレンズケースは、蓋部を半開き状態で固定可能であり、コンタクトレンズを流すことなく、確実かつ容易にケア剤の水切り操作をすることができる。さらに、蓋部は所定角度で開いた状態でケース本体が自立し、コンタクトレンズの出し入れやケア剤の注入等の操作が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】この発明の一実施形態のコンタクトレンズケースの蓋部が全開した状態の斜視図である。
【図2】この実施形態のコンタクトレンズケースの蓋部が閉じた状態の斜視図である。
【図3】この実施形態のコンタクトレンズケースの蓋部が半開きの状態の平面図(a)と正面図(b)である。
【図4】図3のA−A線縦断面図である。
【図5】図3のB−B線縦断面図である。
【図6】この実施形態のコンタクトレンズケースの蓋部が閉じた状態の平面図(a)と正面図(b)である。
【図7】図6のC−C線縦断面図である。
【図8】図6のD−D線縦断面図である。
【図9】この実施形態のコンタクトレンズケースの蓋部が全開した状態の平面図(a)と正面図(b)である。
【図10】図9のE−E線縦断面図である。
【図11】図9のF−F線縦断面図である。
【図12】この実施形態のコンタクトレンズケースの蓋部を全開させて乾燥させている状態を示す右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図12はこの発明の一実施形態を示すもので、この実施形態のコンタクトレンズケース10は合成樹脂で一体に成形されたものであり、左右一対のコンタクトレンズ1を収容するケース本体12が設けられている。ケース本体12には、コンタクトレンズ1を収容する半球状の凹部となるレンズ収容部14が2個並べられて設けられている。一対のレンズ収容部14は、連結板16で連結されている。一対のレンズ収容部14の周囲には、連結板16に対して平行に上面18が一周して設けられている。上面18の周縁部には、レンズ収容部14のくぼみ方向に延出する脚部20が設けられている。脚部20はレンズ収容部14の下方に円筒状に延出し、レンズ収容部14の深さよりも長く設けられ、自立可能に設けられている。円筒状の脚部20は、一対のレンズ収容部14の間の位置と、外側の一部が切り欠かれている。レンズ収容部14の周縁部14aは、脚部20と反対方向に、上面18に対して直角に立ち上っている。
【0015】
ケース本体12の上面18には、一対のレンズ収容部14の並び方向に平行な側縁部に、蓋部22が連結されて設けられている。蓋部22は、一対のレンズ収容部14を一体的に覆う大きさの板体であり、一対のレンズ収容部14を閉鎖する一対のキャップ部24が設けられている。キャップ部24は、レンズ収容部14を閉じたとき、レンズ収容部14と反対側にわずかに膨らむ丸い皿形である。キャップ部24の周縁部24aは、レンズ収容部14の周縁部14aの外側に嵌合される形状であり、キャップ部24の周縁部24aの少し内側には、レンズ収容部14の周縁部14aの内側に嵌合されるシールリング28が一周して設けられている。キャップ部24の周縁部24aとシールリング28の間は、周縁部14aが差し込まれる溝部26となる。溝部26の外側には、レンズ収容部14の周縁部14aに嵌合する嵌合部29が設けられている。嵌合部29は、例えば周縁部14aに向かって突出する突縁部である。この場合、周縁部14aには、嵌合部29が係止される被係合部が設けられている。キャップ部24の、ケース本体12と反対側の面には、コンタクトレンズの左右を示す、RとLという文字がそれぞれ設けられている。
【0016】
蓋部22は、一対のヒンジ30でケース本体12に開閉自在に連結されている。ヒンジ30は、キャップ部24の周縁部24aとケース本体12の上面18の間に取り付けられている。一対のヒンジ30の間には、スプリング部32が設けられている。スプリング部32は、蓋部22を所定角度で固定するものであり、これはスプリング部32が蓋部22を閉じた状態でのスプリング部32が基本形状となり、蓋部22を開くと、いったんスプリング部32は角度を広げられた後、再び狭くなるように変形し、外部からの力が無い状態でも開いた形状で止まるものである。さらに、コンタクトレンズケース10の蓋部22を開けた時、ケース本体12の重心がヒンジ30側に移動しても、スプリング部32とヒンジ30の関係を調整して、蓋部22の開き角度を設定し、重心が円筒状の脚部20の内側に位置するように設定することにより、蓋部22を開けた状態でも安定状態を保つ。
【0017】
蓋部22は、ヒンジ30と反対側の側縁部で、一対のキャップ部24の間に、外側にわずかに突出する鍔34が形成されている。蓋部22のキャップ部24の内側には、ヒンジ30と反対側の位置に、板状のレンズブロック36が各々設けられている。レンズブロック36は、キャップ部24がレンズ収容部14側に閉じた状態でレンズ収容部14の底部に向かって突出して位置し、キャップ部24の周縁部24aに沿って湾曲されている。レンズブロック36は、キャップ部24がレンズ収容部14から半開きの状態でも、レンズブロック36の先端がレンズ収容部14の中に位置する長さである。
【0018】
蓋部22の鍔34近傍には、フック38が設けられている。フック38は、蓋部22がケース本体12に閉じたときにケース本体12の連結板16に向かって突出している。なお、ケース本体12の連結板16には、蓋部22が閉じたときにフック38が収容される係止穴40が形成されている。蓋部22は、フック38がケース本体12の連結板16に当接したときに、半開きの状態で固定可能となる。半開きの状態では、フック38の先端部の段差が係止穴40の周縁部に当接し、スプリング部32は閉じる方向に軽く負荷がかかった状態となる。さらに、蓋部22を押して閉めるとフック38の段差と係止穴との係合が外れ、フック38が係止穴40の中に移動し、蓋部22は完全に閉じる。
【0019】
蓋部22の、一対のキャップ部24の周縁部には、ヒンジ30と反対側に、水切り突起39が、各々設けられている。水切り突起39は、小さい突起が外側に突出しているものである。
【0020】
次に、この実施形態のコンタクトレンズケース10の使用方法について説明する。先ず、コンタクトレンズ1を使用した後、コンタクトレンズケース10のケース本体12をテーブル等に置き、脚部20で立設する。そして、図1、図9、図10、図11に示すように蓋部22を押し上げてレンズ収容部14を開く。このとき、スプリング部32は、無加重状態となり、蓋部22は所定角度で開き状態を維持する。この状態でコンタクトレンズケース10の重心は、円筒状の脚部20の内側に位置し、転倒することがない。
【0021】
そして、レンズ収容部14の中に、使用して汚れたコンタクトレンズ1を入れる。このとき蓋部22に表示されているRまたはLと、コンタクトレンズ1の右と左を一致させる。レンズ収容部14の中にさらに少量のケア剤を入れ、蓋部22を押してケース本体12に被せ、ケース本体12の周縁部14aが蓋部22の溝部26に嵌合し、シールリング28が密着し、レンズ収容部14は、図2、図6、図7、図8に示すようにコンタクトレンズ1と少量のケア剤を収容した状態で密閉される。このとき、蓋部22のフック38は、係止穴40の周縁部を乗り越えて係止穴40の中に収容される。また蓋部22のキャップ部24の周縁部24aは、ケース本体12の上面18に重ねられる。蓋部22は、一対のキャップ部24が一体に設けられているため、一対のレンズ収容部14がワンタッチで密閉される。そして、コンタクトレンズケース10を持って所定回数振り、中に収容されたケア剤でコンタクトレンズ1の表面を洗う。
【0022】
次に、コンタクトレンズケース10の蓋部22を鍔34に指をかけて押し上げる。すると、蓋部22の溝部26の嵌合部29と、ケース本体12のレンズ収容部14の周縁部14aが外れ、蓋部22が開く。そして蓋部22を弱い力で押さえると、スプリング部32の負荷によって蓋部が閉じられて、フック38の先端の段差が係止穴40の周縁部に当接し、半開き状態で維持され、図3、図4、図5に示すように、一定の大きさの開口部42が形成される。このとき、蓋部22のレンズブロック36の先端はレンズ収容部14の内側に位置し、開口部42の大部分を覆っている。そして、半開き状態でコンタクトレンズケース10を傾けて開口部42から汚れが付いたケア剤を注出する。コンタクトレンズ1は、レンズブロック36に係止されて流れ出ることがない。流れ出るケア剤は、蓋部22の水切り突起39に沿って流れ落ち、ケース本体12の脚部20やレンズ収容部14の外側面に裏漏りすることがない。
【0023】
次に、コンタクトレンズケース10の傾きを元に戻し、蓋部22の鍔34を押し上げる。すると、スプリング部32で蓋部22が所定角度に引き上げられ、図1に示す開き状態の無負荷状態で固定される。そして、新たにケア剤をレンズ収容部14に入れ、コンタクトレンズ1を浸す。蓋部22を押してケース本体12に閉じて密閉し、コンタクトレンズ1を保管する。次にコンタクトレンズ1を使用するとき、鍔34を押し上げて蓋部22を開く。保存したコンタクトレンズ1は、使用前にケア剤で洗い流してから装着する。
【0024】
使用後のコンタクトレンズケース10は、水洗いしてから図12に示すように、蓋部22を開いた状態で、机などにうつぶせの状態で置き、水分を落下させ乾燥させる。この状態で乾燥させることにより、レンズ収容部14の内側を他部材に閉塞・接触させることがない。
【0025】
この実施形態のコンタクトレンズケース10によれば、コンタクトレンズ1を簡単にケア剤とともに収容し、手で触れずに収容したまま確実に洗浄することができる。蓋部22は、所定角度で開いた状態で自立することができ、コンタクトレンズ1の出し入れやケア剤の注入等の操作が容易である。また、蓋部22には半開きで係止されるフック38と、コンタクトレンズ1が流れ出ないようにするレンズブロック36が設けられ、コンタクトレンズ1を流さずにケア剤のみを流すことができ、手でコンタクトレンズ1に直接触れずにケア剤で洗浄することができるため、衛生的である。また、蓋部22には水切り突起39が設けられているため、ケア剤を捨てるときに裏漏れすることがなく、清潔である。蓋部22には、一対のレンズ収容部14を閉鎖する一対のキャップ部24が設けられているため、一対のレンズ収容部14をワンタッチで同時に開閉することができ、操作が簡単である。鍔34を引き上げたり押さえたりすることで、一対のレンズ収容部14の開閉が容易である。このコンタクトレンズケース10によるコンタクトレンズ1の洗浄方法は、蓋部22を開、閉、半開、開、閉の順番で開閉動作が必要であり、手間がかかるが、開閉操作が簡単なため、容易に行うことができる。さらに、スプリング部32により蓋部22が開いた状態で固定されるので、使用後にコンタクトレンズケース10を乾燥させる場合は、図12に示すようにうつぶせの状態で置くことができ、レンズ収容部14の内側を他部材に閉塞・接触させることなく、容易に衛生的に乾燥させることができる。
【0026】
なお、この発明のコンタクトレンズケースは、前記実施の形態に限定されるものではなく、各部材の形状や数は、自由に変更可能である。ヒンジとスプリング部の数や取付位置は変更可能であり、確実に蓋部の重心が脚部よりも内側で開き状態となるものであればよい。
【符号の説明】
【0027】
1 コンタクトレンズ
10 コンタクトレンズケース
12 ケース本体
14 レンズ収容部
16 連結板
18 上面
20 脚部
22 蓋部
24 キャップ部
26 溝部
28 シールリング
30 ヒンジ
32 スプリング部
34 鍔
36 レンズブロック
38 フック
39 水切り突起
40 係止穴
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンタクトレンズを収納する凹部であるレンズ収容部が一対設けられたケース本体と、前記ケース本体にヒンジを介して開閉自在に設けられた蓋部を有したコンタクトレンズケースにおいて、
前記蓋部は、前記一対のレンズ収容部を一体的に覆い、前記一対のレンズ収容部の内側に各々嵌合されるシールリングと、前記レンズ収容部に嵌合する嵌合部とが設けられたことを特徴とするコンタクトレンズケース。
【請求項2】
コンタクトレンズを収納する凹部であるレンズ収容部が一対設けられたケース本体と、前記ケース本体にヒンジを介して開閉自在に設けられた蓋部を有したコンタクトレンズケースにおいて、
前記蓋部は、前記一対のレンズ収容部を一体的に覆い、前記蓋部の前記ヒンジと反対の側縁部近傍に、前記ケース本体に向かって突出するフックが設けられ、前記ケース本体には、前記蓋部が閉じられたときに前記フックが収容される係止穴が形成され、前記蓋部は、前記フックが前記ケース本体に当接して半開きの状態となることを特徴とするコンタクトレンズケース。
【請求項3】
コンタクトレンズを収納する凹部であるレンズ収容部が一対設けられたケース本体と、前記ケース本体にヒンジを介して開閉自在に設けられた蓋部を有したコンタクトレンズケースにおいて、
前記蓋部は、前記一対のレンズ収容部を一体的に覆い、前記蓋部の前記レンズ収容部に対向する位置に、前記ヒンジの反対側から前記レンズ収容部の底部に向かって突出するレンズブロックが設けられ、前記蓋部が半開きの状態で前記レンズブロックの先端が前記レンズ収容部の中に位置することを特徴とするコンタクトレンズケース。
【請求項4】
前記ケース本体には脚部が設けられ、前記蓋部と前記ケース本体の間に、前記ヒンジと同じ側縁部に形成され前記ケース本体と前記蓋部を連結し前記蓋部の開き角度を係止するスプリング部が設けられ、前記スプリング部によって蓋部が開いた状態で、前記ケース本体及び前記蓋部の重心が、前記脚部の内側に位置する請求項1乃至3のいずれか記載のコンタクトレンズケース。
【請求項5】
前記蓋部の前記レンズ収容部に対向する位置に、前記ヒンジと反対側の側縁部に水切り突起が設けられた請求項1乃至3のいずれか記載のコンタクトレンズケース。
【請求項1】
コンタクトレンズを収納する凹部であるレンズ収容部が一対設けられたケース本体と、前記ケース本体にヒンジを介して開閉自在に設けられた蓋部を有したコンタクトレンズケースにおいて、
前記蓋部は、前記一対のレンズ収容部を一体的に覆い、前記一対のレンズ収容部の内側に各々嵌合されるシールリングと、前記レンズ収容部に嵌合する嵌合部とが設けられたことを特徴とするコンタクトレンズケース。
【請求項2】
コンタクトレンズを収納する凹部であるレンズ収容部が一対設けられたケース本体と、前記ケース本体にヒンジを介して開閉自在に設けられた蓋部を有したコンタクトレンズケースにおいて、
前記蓋部は、前記一対のレンズ収容部を一体的に覆い、前記蓋部の前記ヒンジと反対の側縁部近傍に、前記ケース本体に向かって突出するフックが設けられ、前記ケース本体には、前記蓋部が閉じられたときに前記フックが収容される係止穴が形成され、前記蓋部は、前記フックが前記ケース本体に当接して半開きの状態となることを特徴とするコンタクトレンズケース。
【請求項3】
コンタクトレンズを収納する凹部であるレンズ収容部が一対設けられたケース本体と、前記ケース本体にヒンジを介して開閉自在に設けられた蓋部を有したコンタクトレンズケースにおいて、
前記蓋部は、前記一対のレンズ収容部を一体的に覆い、前記蓋部の前記レンズ収容部に対向する位置に、前記ヒンジの反対側から前記レンズ収容部の底部に向かって突出するレンズブロックが設けられ、前記蓋部が半開きの状態で前記レンズブロックの先端が前記レンズ収容部の中に位置することを特徴とするコンタクトレンズケース。
【請求項4】
前記ケース本体には脚部が設けられ、前記蓋部と前記ケース本体の間に、前記ヒンジと同じ側縁部に形成され前記ケース本体と前記蓋部を連結し前記蓋部の開き角度を係止するスプリング部が設けられ、前記スプリング部によって蓋部が開いた状態で、前記ケース本体及び前記蓋部の重心が、前記脚部の内側に位置する請求項1乃至3のいずれか記載のコンタクトレンズケース。
【請求項5】
前記蓋部の前記レンズ収容部に対向する位置に、前記ヒンジと反対側の側縁部に水切り突起が設けられた請求項1乃至3のいずれか記載のコンタクトレンズケース。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−192057(P2012−192057A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−58656(P2011−58656)
【出願日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(000104526)キタノ製作株式会社 (20)
【出願人】(000004341)日油株式会社 (896)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(000104526)キタノ製作株式会社 (20)
【出願人】(000004341)日油株式会社 (896)
【Fターム(参考)】
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