説明

コンテナおよびコンテナを形成する折りたたみ可能なブランク

単一のそれぞれが折りたたみ可能なブランク(14)を折り曲げることにより得られるコンテナ(1)は壁部(4、5、6;6a;6b;6c;6d;7、8)により区切られ、この壁部のうちの少なくとも1つ(6;6a;6b;6c;6d)は、コンテナ(1)の外部に突出するような態様で成形され、少なくとも1つの平坦な補強壁部(10)を有する。この補強壁部は2つの壁部(4、5)の間に延在して、成形された壁部(6;6a;6b;6c;6d)に隣接し、後者の形状を安定させるため、成形された壁部(6;6a;6b;6c;6d)から一定の距離に配置される。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコンテナ、特に喫煙用品、食品、製菓、化粧品用の製品を梱包するように意図されたコンテナ、およびコンテナを形成するために用いられる折りたたみ可能なブランクに関する。
【背景技術】
【0002】
タバコのパックを画定するコンテナに関して、全体の有効性を失うことなく、以下に明示的に参照する。
【0003】
既知のタバコのパックは、実質的に平坦な形状を有する前方壁部および背方壁部をふくみ、これらの壁部の間には2つの横方向に成形され、特殊な場合はパックの外部に対し凸状の壁部が介入している。
【0004】
これらのパックの1つの欠点は、凸状壁部にはほとんど剛性が設けられておらず、例えば使用者がパックの中身を取り出したい場合、あるいは外部の物体から生じる偶発的な応力が存在する場合には、圧潰されがちで平坦な形状となってしまう。
【0005】
かかる欠点を克服するために、国際特許番号第99/02428号は、平坦で折りたたみ可能なブランクを用いて開示される型のパックを製造するための方法を教示する。このなかで、パックの凸状壁部を形成するように意図された側面パネルは、折り曲げられて、次いでパックの底壁部および頂壁部にそれぞれ接し、後者に特定の安定性を与えるように接着された複数のフラップが設けられる。
【0006】
フラップは完成したパックでは折れ線で認識される。それぞれの直線セグメントに沿って各側面パネルに連結され、この線に沿って底壁部または頂壁部と接触して接着されるようにフラップが90度折り曲げられる。
【0007】
折線を無難に側面壁部の凸状輪郭部に近接させるためには、可能な限り短い直線セグメントに沿ってそれぞれの側面パネルに連結された、寸法の小さいフラップを数多く設ける必要がある。
【0008】
上述される従来技術の1つの欠点は、フラップが底壁部および頂壁部と連結するこれらの壁部のみの凸状壁部の剛性を高めることは可能であるが、極めて容易に変形される恐れのある凸状壁部の中間領域における剛性の向上については、事実上の効果が見られないことである。
【0009】
さらに寸法が小さいために、上述のフラップは梱包装置において折り曲げが、それにも増して接着が極めて困難なものとなる。実際、それぞれのフラップに充分な量の接着剤を塗布して、接着剤をフラップ前面にわたりあふれさせることなく、フラップを底壁部または頂壁部にしっかりと固定することは、特に困難であり、したがってパックの他の部分を好ましくない態様で汚し、ならびに/あるいは梱包装置の清浄度を減ずることになる。
【0010】
さらに、フラップの寸法が小さいにもかかわらず、フラップが沿って折り曲げられる折線をパックの側面壁部の凸状輪郭部を正確に再現することは不可能である。したがって折線は、凸状壁部と底壁部または頂壁部のそれぞれとの間の連結領域における欠点をまねく。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の一目的はコンテナの外部に突出する成形された壁部を設けられ、かつ特にこの成形された壁部の剛性を高めるコンテナを改良することである。
【0012】
さらなる目的は、成形された壁部を設けられたコンテナの製造を、特に梱包装置における折り曲げおよび接着作業を容易にすることでシンプルにすることである。
【0013】
他の目的は、折り曲げられ接着されて、底壁部および頂壁部へ接触させる必要がある側面パネルに連結されたフラップによる従来技術の欠点をなくすことである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の第1の態様において、コンテナ外部に向け突出する成形壁部手段を有し、壁部手段により区切られるコンテナが設けられるが、かかるコンテナは成形壁部手段を強化するために配置された補強手段を含み、かかる補強手段は成形壁部手段から離れた補強壁部手段を含むことを特徴とする。
【0015】
補強壁部手段のおかげで、使用者により圧潰されたり、外部の物体による偶発的な機械的応力に曝されたりした場合であっても、比較的安定性の高い成形壁部手段が設けられたコンテナを得ることができる。
【0016】
補強壁部手段はさらに、従来技術のフラップをなくし、これによりコンテナ包装作業をシンプルにして、特に既知のフラップの折り曲げ接着にともなう困難を克服することが可能である。
【0017】
本発明の第2の態様において、コンテナを形成するために折りたたみ可能なブランクが設けられ、第1の大パネルと、第2の大パネルと、第1の大パネルに平行に延在する長手方向のパネル手段と、長手方向のパネル手段と共通の長手方向の側面を有する長手方向のストリップと、を含み、長手方向のパネル手段は、第1の大パネルと共通の側面を有する第1の領域と、長手方向のストリップと共通の側面を有する第2の領域とにさらに分割されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明のこのような態様にしたがった折りたたみ可能なブランクにより、長手方向のパネル手段の第1の領域を始点として形成された成形壁部手段と、長手方向のパネル手段の第2の領域を始点として形成された成形補強壁部手段と、を設けられたコンテナを得ることができる。
【0019】
長手方向のパネル手段の第2の領域は、既知の折りたたみ可能なブランクのフラップに取って代わるものであり、したがって成形壁部手段の剛性が高められ、これにより同時にフラップに連結される欠点を克服する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1および図3は本発明の第1の態様にしたがったコンテナを示し、特にたとえばタバコ9などの喫煙用の製品を梱包する剛性のあるパック1を示す。
【0021】
パック1は主に長手方向の軸Zに沿って延在し、梱包本体部2上にヒンジする蓋部3により頂部で閉じられる梱包本体部2を含む。蓋部3は図1に示される閉位置と、図示されない開位置との間で回転して移動可能であり、これにより使用者はパック1内部に配置された製品を取ることができる。
【0022】
上述されたパックは、互いに対しおよび長手方向の軸Zに対して平行である前方壁部4および背方壁部5により区切られ、かつ、一対の前方長手方向の端部11に沿って前方壁部4と、一対の背方長手方向の端部12に沿って背方壁部5とに連結された互いに対向する一対の側面壁部により区切られる。互いに平行で、パック1を長手方向の軸Zに対し垂直に区切る底壁部7および頂壁部8がさらに設けられる。
【0023】
図3で示されるように、側面壁部6はパック1の外方に向けて凸状であり、長手方向の前方端部11および長手方向の背方端部12をそれぞれ通過する円筒形表面部を含む。
【0024】
側面壁部6および補強壁部10がさらに結合されると、パック1が外部の力学的な応力に曝された場合に、側面壁部6の変形をより困難なものとするように配置される。それぞれの補強壁部10は実質的に平坦な形状であり、前方長手方向の端部11とその端部に隣接する背方長手方向の端部12との間に延在する。補強壁部10は、パックの内部の厚みと実質的に同一のパック1の厚み方向におけるWの範囲内で設けられる。
【0025】
補強壁部10はさらに背方長手方向の端部12の近傍に連結され、背方壁部5上に各引留壁部13を有し、たとえば接着によりこの壁部に固定される。
【0026】
引留壁部13は、補強壁部10によりさらに強度を高めるように側面壁部6に与えられた剛性を可能とし、これによりパック1が力学的な応力に曝された場合に、後者が確実に動かないようにする。
【0027】
補強壁部10は、引留壁部13のように、パックの全体的な範囲に沿って長手方向の軸Zの方向に実質的に延在する。これにより、従来技術のフラップのように頂壁部8および底壁部7との連結領域のみではなく、側面壁部6にその全長に沿って安定性が与えられることとなる。
【0028】
さらに、従来技術のフラップと比較して引留壁部13の範囲が著しく広くなったことにより、引留壁部全体にあふれさせることなく接着剤を比較的容易に塗布することが可能であることを理解されたい。
【0029】
補強壁部10は前方壁部4および背方壁部5とともに、パック1内部の実質的に平行六面体の形状を有する中空の空間を区別することに留意されたい。中空の空間の形状は、パック1の内部に導入されるタバコの構成物の形状に実質的に対応する。これによりタバコ9が破損されるおそれのある、タバコ9とパック1との間のいかなる遊隙をも防止することが可能となる。
【0030】
さらに中空の空間内部には、図示されない慣習的な型のつば部が挿入されてもよい。
【0031】
図2は、パック1を形成するために用いられてもよい折りたたみ可能なブランク14の例を示す。折りたたみ可能なブランク14はたとえば厚紙の印刷可能な平坦な打抜ブランクでもよい。
【0032】
折りたたみ可能なブランク14は主に対称軸Z1に沿って延在し、図2に示されるように通常は製紙業界で用いられる記号体系により実線を介して切断線を、破線を介して折り目線を示すために設けられる。
【0033】
折りたたみ可能なブランク14は、対称軸Z1に沿って延在し、第1の横手方向のパネル16と第2の横手方向のパネル18との間に配置される第1の大パネル17を含む。第1の横手方向のパネル16は次いで、第2の大パネル15に連結され、一方、第2の横手方向のパネル18は小パネル19と共通の側面を有し、このパネルから補強フラップ20が延在する。パネルは対称軸Zlに対して垂直に配置される横手方向の折り目21に沿って連結される。
【0034】
パック1を形成するために、第1の大パネル17と、第1の横手方向のパネル16と、第2の横手方向のパネル18とはそれぞれ方壁部5と、底壁部7と頂壁部8とに配置される。第2の大パネル15と、小パネル19とは他方、前方壁部4を形成するようになされる。補強フラップ20は、それぞれの横手方向の折り目21の周りに180度で折り曲げられるように配置され小パネル19に接着されて、蓋部3の前方部に損傷を与えることなく、蓋部3を繰り返し開閉することを可能にする。
【0035】
第1の大パネル17はさらに、対称軸Z1の対向する側面に配置された長手方向のパネル手段45に隣接する。長手方向のパネル手段45はそれぞれ、長手方向の境界部44のそれぞれに沿って第1の大パネル17に連結された第1の領域22と、長手方向のストリップ26のそれぞれに隣接する第2の領域24とを含む。
【0036】
第1の領域22と第2の領域24とは、対称軸Zlに対して平行な第1の長手方向の折り目23に沿って互いに隣接する。これらの領域22および24は対称軸Zlに沿って同一の長さで実質的に延在する。この長さは、対称軸Z1に沿って大パネル17の長さに対応する。
【0037】
第1の領域22はそれぞれ、さらなる第2の領域24の横手方向の範囲W2よりさらに大きい横手方向の範囲W1が設けられている。そのうえ、第2の領域24のさらなる横手方向の範囲W2は実質的に対称軸Z1の方向において、第1の横手方向のパネル16および第2の横手方向のパネルの大きさに対応する。
【0038】
長手方向のストリップ26は対称軸Z1に対して平行な第2の長手方向の折り目25に沿って、長手方向のパネル手段45の第2の領域24に連結される。このようなストリップは台形に成形され、折りたたみ可能なブランク14の外部に向けて収束するセグメント27により対称軸Z1に対して横手方向に区切られる。このような態様で長手方向のストリップ26の折りたたみ可能なブランク14の外部の部分から対称軸Z1の方向に測定されるそれぞれの長さLIは、第2の長手方向の折り目25のそれぞれの長さL2よりわずかに短い。これにより、長手方向のストリップ26と第1の横手方向のパネル16または第2の横手方向のパネル18との間に、折りたたみ可能なブランク14の折り畳み作業中および完成したパック1への干渉を避けることが可能となる。
【0039】
第2の大パネル15と小パネル19の両側には、第1の外部パネル28と第2の外部パネル29がそれぞれ設けられている。
【0040】
パック1においては、第1の外部パネル28および第2の外部パネル29は外部から長手方向のパネル手段45の第1の領域22上に重ね合わせられ、かつ側面壁部6を形成するためにその領域に接着されている。第1の外部パネル28、第2の外部パネル29、長手方向のパネル手段45の第1の領域22には複数の長手方向の折り目30が設けられているため、パック1内に図3に見られる型の凹状の側面壁部6をつくるように、パネル28および29ならびに領域22は、第1の横手方向のパネル16および第2の横手方向のパネル18を水平方向に区切る湾曲した境界部31に対応する弓状の構成をとることができる。
【0041】
パック1を梱包する間に、長手方向のパネル手段45の第2の領域24は、前方長手方向の端部11と、対応する背方長手方向の端部12との間に延在するように第1の領域22内部に折り畳まれる。長手方向のストリップ26は、背方壁部5を形成する第1の大パネル17に停止するまで、第2の領域24に対して90度に折り曲げられ、次いで接着されてパネルと接触する。このような態様で図3に示される構成を得ることができる。
【0042】
第1の大パネル17には、対称軸Z1に対して垂直なヒンジ折り目32がさらに設けられるが、これは完成したパック1においてヒンジを形成するものであり、その周りでは蓋部3が回転してタバコ9を取り出すことができるようにしてもよい。
【0043】
対称軸Z1に対して対向する側面に配置された、ヒンジ折り目32の2つの側から、傾斜した切断線33がそれぞれ始まり、第1の領域22を介して傾斜した方向に、第1の横手方向のパネル16へと延在し、第1の長手方向の折り目23上にそれぞれの点Pで終端する。これらの点からさらに、第2の横手方向のパネル18に向かって傾斜した方向に第2の領域24を横切って、傾斜した切断線34が延在する。傾斜した切断線33およびさらなる傾斜した切断線34は、第1の長手方向の折り目23のそれぞれに対して互いに鏡像となる。さらなる傾斜した切断線34は第2の長手方向の折り目25上のさらなる点Qで終結し、この点から長手方向のストリップ26に対して横手方向に配置される水平切断線35が延在する。
【0044】
傾斜した切断線33およびさらに傾斜した切断線34に沿って、結合部36が設けられて折りたたみ可能なブランク14の処理を容易にする。
【0045】
完成したパック1において、長手方向のストリップ26の水平切断線35は、ヒンジ線32に近接する背方壁部5に沿って配置され、ヒンジ線32の抵抗を克服するために必要とされる作業と比較して新たな作業を加えることなく、蓋部3の開閉を可能にする。傾斜した切断線33およびさらに傾斜した切断線34は、パックの梱包中に並んで配置されたのちに、蓋部3の傾斜した境界部37を形成する。使用者はパック1を始めて開くときには、結合部36を破って梱包本体部2内部に収納されているタバコ9を取り出す。
【0046】
図4から図7では本発明にしたがったコンテナの他の実施例を示す。
【0047】
図4に示されるコンテナは、互いに対して平行であるとともに実質的に平坦である前方壁部4および背方壁部5により区切られるだけではなく、さらにまた、一対の側面壁部6aで区切られる。この壁部はそれぞれ、半円筒形部を含み、その軸は補強壁部10に沿って概ね半分のところに配置された電気接点Cを通る。
【0048】
コンテナは、第1の領域22、第1の外部パネル28、第2の外部パネル29がそれぞれ、各第2の領域24の横手方向の範囲W2より約3.14/2倍大きい横手方向の範囲W1を有する、図2のような折りたたみ可能なブランクから出発することにより得られてもよい。
【0049】
図5はその側面壁部6bが、前方壁部4と隣接する一対の第1の側面壁部38と、背方壁部5と隣接する一対の第2の側面壁部39とを、不規則な六角形のような横手方向のセクションを有する角柱を画定するような態様で含むコンテナを示す。第1の側面壁部38および第2の側面壁部39は実質的に平坦な形状である。
【0050】
図5のコンテナは図2のコンテナと同様な折りたたみ可能なブランクから得られてもよい。このコンテナにおいては第1の側面パネル28および第2の側面パネル29の第1の領域22の複数の折り目30は、対称軸Z1に対して平行な単一の中間折り目で取って代わられ、第2の領域の側面パネルの長手方向の境界部から等距離となる。
【0051】
図6は側面壁部6cが設けられたコンテナの実施形態を示し、湾曲した形状が設けられた外周部41により前方壁部4および背方壁部5に連結された実質的に平坦な中間部40を含む。外周部分41はたとえば周縁弓のような横手方向のセクションを有してもよい。図6のコンテナは図2の折りたたみ可能なブランクから出発して設けられてもよい。このコンテナにおいては、第1の領域22、第1の外部パネル28、第2の外部パネル29には折り目のない中央領域と、完成したコンテナ内に湾曲した外周部分41を形成するように中央領域の境界部に配置された2束の重折り目と、が設けられる。
【0052】
最後に図7の実施形態においては、側面壁部6dが設けられ、それぞれはコンテナ内部に向けて湾曲した凸状に成形された横手方向のセクションを有する第1の凸状部42と、コンテナ内部に向けて湾曲した凹状の形状を有する断面が設けられた第2の部43と、を含む。第1の部42はたとえば前方壁部4に隣接され、一方第2の部43は背方壁部5に隣接されてもよい。
【0053】
図3から図7までの全ての実施例は、側面壁部6、6a、6b、6c、6dの変形を防止するかあるいは少なくとも減少させるようになされ、折り曲げられて背方壁部5と接触する引留壁部13に連結され、接着手段により一体になされる補強壁部10を含む。
【0054】
引留壁部および補強壁部は、図3ないし図7に示される形状のうちの1つを有する側面壁部が設けられたコンテナ筐体内に設けられるだけでなく、たとえば圧潰されたり、他の外部からの力学的な応力に曝されたりした場合には、平坦な形状に変形しがちな、コンテナの外部に向けて突出する1または複数の形成された壁部が設けられたコンテナにも一般的に設けられてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0055】
添付の図面を参照することにより、本発明はよりよく理解され実施されるであろう。これらの図面は複数の実施例を例示するものであり、本発明を限定するものではない。
【図1】本発明の第1の態様にしたがったコンテナを示す透視図である。
【図2】図1のコンテナを形成するのに適切な折りたたみ可能なブランクを示す平面図である。
【図3】軸Zに対し直角の面に沿った図1のコンテナを示す概略図である。
【図4】図1のコンテナの他の実施例を示す図3にみられるような概略図である。
【図5】図1のコンテナの他の実施例を示す図3にみられるような概略図である。
【図6】図1のコンテナの他の実施例を示す図3にみられるような概略図である。
【図7】図1のコンテナの他の実施例を示す図3にみられるような概略図である。
【符号の説明】
【0056】
1:パック
2:梱包本体部
3:蓋部
4:前方壁部
5:背方壁部
6:側面壁部
6a,6b,6c,6d:側面壁部
7:底壁部
8:頂壁部
9:タバコ
10:補強壁部
11、12:端部
13:引留壁部
14:ブランク
15、17:大パネル
16、18:パネル
19:小パネル
20:補強フラップ
21、23、25、30:折り目
22:第1の領域
24:第2の領域
26:ストリップ
27:セグメント
28:第1外部パネル
29:第2外部パネル
31、37、44:境界部
32:ヒンジ折り目
33、34:切断線
35:水平切断線
36:結合部
38:第1側面壁部
39:第2側面壁部
40:中間部
41:外周部
42:第1の部
43:第2の部
45:パネル手段
C:電気接点
H:量
L1、L2:長さ
P,Q:点
W1,W2:範囲
Z,Z1:軸


【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁部手段(4、5、6;6a;6b;6c;6d;7、8)により区切られるコンテナであって、前記コンテナ(1)の外部に向かって突出する成形壁部手段(6;6a;6b;6c;6d)と、前記成形壁部手段(6;6a;6b;6c;6d)を補強するように配置された補強手段(10)と、を含み、前記補強手段は、前記成形壁部手段(6;6a;6b;6c;6d)から離間された補強壁部手段(10)を含むことを特徴とするコンテナ。
【請求項2】
コンテナであって、前記補強壁部手段(10)は実質的に平坦な形状を有する請求項1に記載のコンテナ。
【請求項3】
コンテナであって、前記補強壁部手段(10)は前記成形壁部手段(6;6a;6b;6c;6d)を区切る第1の端部手段(11)と第2の端部手段(12)との間に延在する請求項1または2に記載のコンテナ。
【請求項4】
コンテナであって、前記補強壁部手段(10)は前記成形壁部手段(6;6a;6b;6c;6d)の長手方向の寸法と実質的に同一の長さを有し、前記長さおよび前記長手方向の寸法は前記第1の端部手段(11)に対して平行に測定される請求項3に記載のコンテナ。
【請求項5】
コンテナであって、前記補強壁部手段(10)を引留めて、前記形成された壁部手段(6;6a;6b;6c;6d)と隣接する壁部手段(4)を保持するように配置された引留手段(13)をさらに含む前述の請求項のいずれかに記載のコンテナ。
【請求項6】
コンテナであって、前記引留手段は、前記成形壁部手段(6;6a;6b;6c;6d)と隣接する引留壁部手段(13)を含む請求項5に記載のコンテナ。
【請求項7】
コンテナであって、前記引留壁部手段(13)は、前記補強壁部手段(13)の前記長さと実質的に同一である、前記第1の端部手段(11)に対して平行に測定された長手方向の範囲を有する請求項5が請求項4に従属する請求項6に記載のコンテナ。
【請求項8】
コンテナであって、前記引留壁部手段(13)は実質的に平坦な形状を有し、かつ前記保持壁部手段(4)の平坦な部分に固定される請求項6または7に記載のコンテナ。
【請求項9】
コンテナであって、前記引留壁部手段(13)は前記保持壁部手段(4)に接着される請求項6ないし8のいずれか1項に記載のコンテナ。
【請求項10】
コンテナであって、前記引留壁部手段(13)は前記補強壁部手段(10)に関して約90度回転する請求項6ないし9のいずれか1項に記載のコンテナ。
【請求項11】
コンテナであって、前記側面壁部手段(6;6a;6b;6c;6d)は凸状壁部手段(6;6a;)を含む前述の請求項のいずれか1項に記載のコンテナ。
【請求項12】
コンテナであって、前記凸状壁部手段は円筒形面(6;6a)部分を含む請求項11に記載のコンテナ。
【請求項13】
コンテナであって、前記円筒形面(6a)部分は前記補強壁部手段(10)を実質的に通過する軸の周囲に延在する半円筒形面を含む請求項12に記載のコンテナ。
【請求項14】
コンテナであって、前記成形壁部手段(6;6a;6b;6c;6d)は共通の端部に沿って互いに交差する第1の平坦な壁部手段(38)と第2の平坦な壁部手段(39)と、を含む請求項1ないし10のいずれか1項に記載のコンテナ。
【請求項15】
コンテナであって、前記成形壁部手段(6;6a;6b;6c;6d)は実質的に平坦な中間部分(40)と凸状外周部分(41)と、を含む請求項1ないし10のいずれか1項に記載のコンテナ。
【請求項16】
コンテナであって、前記成形壁部手段(6;6a;6b;6c;6d)は、前記コンテナ(1)内部に向かって凸状に湾曲する部分を有する第1凸部(42)と、前記コンテナ(1)内部に向かって凹状に湾曲する部分を有する第2凹部(43)と、を含む請求項1ないし10のいずれか1項に記載のコンテナ。
【請求項17】
前記成形壁部手段は、タバコ(9)用のヒンジする蓋部を有する剛性のパック(1)の側面壁部手段(6;6a;6b;6c;6d)を含む前述の請求項のいずれかに記載のコンテナ。
【請求項18】
コンテナであって、前記側面壁部手段は、前記パック(1)の実質的に平坦な前方壁部(4)と実質的に平坦な背方壁部(5)との間に介在する一対の対向する側面壁部(6;6a;6b;6c;6d)を含む請求項17に記載のコンテナ。
【請求項19】
コンテナ(1)を形成するための折りたたみ可能なブランクであって、「第1の大パネル(17)」と、第2の「大パネル(15)」と、前記第1の大パネル(17)に対して平行に展開する長手方向のパネル手段(45)と、前記長手方向のパネル手段(45)と共通の長手方向の側面(25)を独自に有する長手方向のストリップ(26)と、を含み、
前記長手方向のパネル手段(45)は、前記第1の大パネル(17)と共通の側面を有する第1の領域(22)と、前記長手方向のストリップ(26)と共通の側面を有する第2の領域(24)とにさらに分割される折りたたみ可能なブランク。
【請求項20】
折りたたみ可能なブランクであって、前記第1の領域(22)は前記第2の領域(24)のさらなる横手方向の範囲(W2)より大きい横手方向の範囲(W1)を有し、前記横手方向の範囲(W1)および前記さらなる横手方向の範囲(W2)は、前記長手方向のパネル手段(45)が沿って延在する軸(Z1)に対して垂直に測定される請求項19に記載の折りたたみ可能なブランク。
【請求項21】
折りたたみ可能なブランクであって、前記第1の大パネル(17)は、第1の横手方向のパネル(16)と、前記軸(Z1)に沿って前記第1の大パネル(17)の対向する側面上に横たわる第2の横手方向のパネル(18)と、の間に介在する請求項20に記載の折りたたみ可能なブランク。
【請求項22】
折りたたみ可能なブランクであって、前記第1の横手方向のパネル(16)および前記第2の横手方向のパネル(18)は、前記第2の領域(24)のさらなる横手方向の範囲(W2)に実質的に相当する量(H)により、前記軸(Z1)に対して平行に延在する請求項21に記載の折りたたみ可能なブランク。
【請求項23】
折りたたみ可能なブランクであって、前記長手方向のパネル手段(45)は、前記第2の領域(24)に対して前記第1の領域(22)を区切る第1の長手方向の折り目(23)を含む請求項19ないし22のいずれか1項に記載の折りたたみ可能なブランク。
【請求項24】
折りたたみ可能なブランクであって、前記第1の領域(22)は、前記第1の長手方向の折り目(23)に沿って平行に、前記第1の長手方向の折り目(23)に沿って前記大パネル(17)のさらなる長さと実質的に同様の長さだけ延在する請求項23に記載の折りたたみ可能なブランク。
【請求項25】
折りたたみ可能なブランクであって、前記長手方向のストリップ(26)は、前記第1の長手方向の折り目(23)に対して実質的に平行な第2の長手方向の折り目(25)に沿って前記第2の領域に接続される請求項23または24に記載の折りたたみ可能なブランク。
【請求項26】
折りたたみ可能なブランクであって、前記長手方向のストリップ(26)は、前記第2の領域(24)の前記長さに実質的に等しい前記第2の長手方向の折り目(23)に対して平行に測定された長手方向の範囲を有する請求項24に従属する場合、請求項25に記載の折りたたみ可能なブランク。
【請求項27】
折りたたみ可能なブランクであって、前記長手方向のストリップ(26)は台形状であり、前記第2の長手方向の折り目(25)は前記台形のより大きい基台を画定する請求項25または26に記載の折りたたみ可能なブランク。
【請求項28】
折りたたみ可能なブランクであって、前記第1の領域(22)は、前記第1の長手方向の折り目(23)に関して傾斜した方向に前記第1の領域(22)を貫通する切断線(33)が設けられることを特徴とする請求項23ないし27のいずれか1項に記載の折りたたみ可能なブランク。
【請求項29】
折りたたみ可能なブランクであって、前記第2の領域(24)は、前記第1の長手方向の折り目(23)に対して前記切断線(33)に鏡像となる態様で傾斜した方向に前記第2の領域(24)を貫通するさらなる切断線(34)が設けられる請求項28に記載の折りたたみ可能なブランク。
【請求項30】
折りたたみ可能なブランクであって、前記切断線(33)および前記さらなる切断線(34)は結合部(36)が設けられる請求項29に記載の折りたたみ可能なブランク。
【請求項31】
折りたたみ可能なブランクであって、前記第1の領域(22)は、互いに平行に配置されて、前記第1の領域(22)が折り曲げられると、凹状の形状になることができるように前記第1の領域(22)に特定の撓み能力を与える複数の折り目(30)が設けられる請求項19ないし30のいずれか1項に記載の折りたたみ可能なブランク。
【請求項32】
折りたたみ可能なブランクであって、前記複数の折り目(30)は、前記第1の領域(22)の第1の外周領域で得られる第1の折り目と、前記第1の領域(22)の第2の外周領域で得られる第2の折り目と、を含み、前記第1の外周領域および前記第2の外周領域は、前記第1の領域(22)の中間領域により折り目なしで分割されることを特徴とする請求項31に記載の折りたたみ可能なブランク。
【請求項33】
折りたたみ可能なブランクであって、前記第1の領域(22)は前記第1の領域上に第1のストリップと第2のストリップとを画定する中間長手方向の折り目が設けられる請求項19ないし30のいずれか1項に記載の折りたたみ可能なブランク。
【請求項34】
折りたたみ可能なブランクであって、さらなる長手方向のパネル手段(45)と、前記折りたたみ可能なブランク(14)が沿って延在する対称軸(Z1)に関し、前記長手方向のパネル手段(45)および前記長手方向のストリップ(26)に対して実質的に対称のさらなる長手方向のストリップ(26)と、をさらに含む請求項19ないし33のいずれか1項に記載の折りたたみ可能なブランク。
【請求項35】
折りたたみ可能なブランクであって、タバコ(9)用パック(1)の打抜厚紙(14)を画定する請求項19ないし34のいずれか1項に記載の折りたたみ可能なブランク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2007−500110(P2007−500110A)
【公表日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−521499(P2006−521499)
【出願日】平成16年7月26日(2004.7.26)
【国際出願番号】PCT/EP2004/008331
【国際公開番号】WO2005/014436
【国際公開日】平成17年2月17日(2005.2.17)
【出願人】(505474751)
【Fターム(参考)】