説明

コンテンションベースのリソース構成方法および装置

コンテンションベースのリソース構成方法が開示される。この方法は、ネットワーク機器がコンテンションベースの(CB)リソースパラメータを構成し、CBリソースパラメータがCBリソースブロックの期間および/または周波数、一度構成されたCBリソースブロックの数、CBリソースブロックのサイズ、変調および符号化方式(MCS)、所望の受信電力のうちの1つまたは任意の組合せを含むことと、ネットワーク機器がCBリソースパラメータをユーザ機器(UE)に通知することとを含む。本発明の実施形態によって提供される技術的な解決策により、ネットワーク側のCBリソースをより適切に分配することができ、ユーザ機器はCBリソースのパラメータを取得することができ、CBリソースの使用をより適切で柔軟にすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通信の分野に関し、特に、コンテンションベースのリソース構成技術に関する。
本出願は、2009年12月31日に中国特許庁に出願された「CONTENTION BASED RESOURCE CONFIGURATION METHOD AND APPARATUS」という名称の中国特許出願第200910238885.8号、2009年12月31日に中国特許庁に出願された「CONTENTION BASED RESOURCE FEEDBACK METHOD AND APPARATUS」という名称の中国特許出願第200910238884.3号、および2009年12月31日に中国特許庁に出願された「CONTENTION BASED RESOURCE CONFIGURATION METHOD AND APPARATUS」という名称の中国特許出願第200910238879.2号の優先権を主張するものであり、これらの中国特許出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
通信システムでは、信号プレーンおよびユーザプレーンにおける遅延を低減するために、いくつかの解決策が提案されている。技術的な解決策としては、RACH(Random Access Channel、ランダムアクセスチャネル)のスケジューリング期間を短縮すること、PUCCH(Physical Uplink Control Channel、物理アップリンク制御チャネル)の期間を短縮すること、UE(User Equipment、ユーザ機器)およびeNB(Evolved Node B、進化型ノードB)の処理遅延を低減すること、およびアップリンク送信のためにCB(Contention Based、コンテンションベースの)リソースを使用することが挙げられる。
【0003】
アップリンク送信のためにCBリソースを使用することにより、専用のアップリンク送信リソースがないときに少量のデータを高速にし、効率的に送信することができる。CBリソースは単一のUE専用ではなく、セル内の全てのUEに対して使用することができる。
【0004】
アップリンク送信のためにCBリソースを使用する方法は、eNBが、専用識別子CB-RNTI(Contention Based Radio Network Temporary Identifier、コンテンションベースの無線ネットワーク一時識別子)によって、コンテンションベースのリソース許可をセル内の全てのUEに通知すること、また、CBリソースを検出した後、UEがCBリソース上でアップリンク送信を実行することができることである。特に、低ネットワーク負荷の場合、ユーザは、CBリソース割当てによって、データのアップリンク送信をできるだけ速く実施することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、現時点では、CBリソースは物理レイヤでのCBリソースの許可によって割り当てられており、このことは不適切なリソース割当てをもたらし、UEがCBリソースを使用するときに高いエネルギー消費または大きな競合を引き起こす。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態は、UEがCBリソースを使用するときのエネルギー消費を低減するために、CBリソース構成方法および装置を提供する。
【0007】
本発明の一実施形態はCBリソース構成方法を提供し、この方法は、
ネットワークデバイスによって、CBリソースパラメータを構成するステップであって、CBリソースパラメータが、CBリソースブロックの期間および/または周波数、一度割り当てられたCBリソースブロックの数、CBリソースブロックのサイズ、変調および符号化方式MCS、ならびに予想受信電力のうちの1つまたは任意の組合せを含む、ステップと、
ネットワークデバイスによって、CBリソースパラメータをUEに通知するステップと
を含む。
【0008】
本発明の一実施形態はCBリソース使用方法を提供し、この方法は、
ユーザ機器UEによって、ネットワーク側によって送信されたコンテンションベースのCBリソースパラメータを受信するステップであって、CBリソースパラメータが、CBリソースブロックの周波数および/または期間、一度割り当てられたCBリソースブロックの数、CBリソースブロックのサイズ、MCS(Modulation and Coding Scheme、変調および符号化方式)、ならびに予想受信電力のうちの1つまたは任意の組合せを含むステップと、
UEによって、CBリソースパラメータに従ってCBリソースを使用するステップと
を含む。
【0009】
本発明の一実施形態はネットワークデバイスを提供し、このネットワークデバイスは、
CBリソースパラメータを構成するように構成された構成モジュールであって、CBリソースパラメータが、CBリソースブロックの期間および/または周波数、一度割り当てられたCBリソースブロックの数、CBリソースブロックのサイズ、MCS、ならびに予想受信電力のうちの1つまたは任意の組合せを含む、構成モジュールと、
構成モジュールによって構成されたCBリソースパラメータをUEに通知するように構成された送信モジュールと
を含む。
【0010】
本発明の一実施形態はユーザ機器を提供し、このユーザ機器は、
ネットワーク側によって送信されたCBリソースパラメータを受信するように構成された受信モジュールであって、CBリソースパラメータが、CBリソースブロックの周波数および/または期間、一度割り当てられたCBリソースブロックの数、CBリソースブロックのサイズ、MCS、ならびに予想受信電力のうちの1つまたは任意の組合せを含む、受信モジュールと、
受信モジュールによって受信されたCBリソースパラメータに従ってCBリソースを使用するように構成された使用モジュールと
を含む。
【0011】
本発明の実施形態によって提供されるCBリソース構成方法では、CBリソースが割り当てられるときに、CBリソースブロックの特定の周波数および/または期間、一度割り当てられたCBリソースブロックの数、CBリソースブロックのサイズ、ならびにMCSを構成することができるように、CBリソースパラメータが構成され、それによって、UEはCBリソースパラメータを知ることができ、このことがエネルギー消費を低減し、送信競合を回避する。本発明の実施形態によって提供されるCBリソース使用方法では、CBリソースがより適切に使用され、CBリソースの検出において消費されるエネルギーが低減されるように、CBリソースはCBリソースパラメータに従って使用される。
【0012】
本発明の実施形態または従来技術における技術的な解決策をより明確に例示するために、実施形態または従来技術を説明する添付の図面を以下で簡単に紹介する。以下の説明における添付の図面は本発明の一部の実施形態のみであることは明らかであり、当業者は創意工夫なしで、これらの添付の図面から他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態によるCBリソース構成方法の概略的な流れ図である。
【図2】本発明の一実施形態によるCBリソース割当て方法の概略的な流れ図である。
【図3】本発明の一実施形態によるCBリソース使用方法の概略的な流れ図である。
【図4】本発明の一実施形態による別のCBリソース使用方法の概略的な流れ図である。
【図5】本発明の一実施形態による別のCBリソース使用方法の概略的な流れ図である。
【図6】本発明の一実施形態による送信電力設定方法の概略的な流れ図である。
【図7】本発明の一実施形態による予想送信電力を計算する方法の概略的な流れ図である。
【図8】本発明の一実施形態による予想送信電力を計算する別の方法の概略的な流れ図である。
【図9】本発明の一実施形態によるネットワークデバイスの概略的な構造図である。
【図10】本発明の一実施形態によるユーザ機器の概略的な構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態における技術的な解決策は、添付の図面を参照して、以下で明確かつ完全に説明される。説明される実施形態が本発明の実施形態の全てではなく、一部にすぎないことは明白である。創意工夫なしで、本発明の実施形態に基づいて当業者によって得られる全ての他の実施形態は、本発明の保護範囲内に入るべきものである。
【0015】
本発明の以下の実施形態は、LTE-A(Long Term Evolution Advance、ロングタームエボリューションアドバンス)システムを例にとるが、LTE-Aシステムの適用例に限定されず、LTEシステムおよびUMTSシステムなどの他の無線通信システムにも適用され得る。
【0016】
図1に示すように、本発明の一実施形態はCBリソース構成方法を提供し、この方法は以下を含む。
【0017】
ステップ101:ネットワークデバイスはCBリソースパラメータを構成し、CBリソースパラメータは、CBリソースブロックの期間および/または周波数、一度割り当てられたCBリソースブロックの数、CBリソースブロックのサイズ、変調および符号化方式MCS、ならびに予想受信電力のうちの1つまたは任意の組合せを含む。
【0018】
この実施形態では、CBリソースパラメータを構成するステップは、例えば、RRCレイヤおよび/またはMACレイヤで実行することができる。RRCレイヤおよび/またはMACレイヤでCBリソースパラメータを構成するステップは一般に半静的構成であり、それによって、UEがCBリソースをより定期的に使用するように、CBリソースパラメータが特定の期間変わらないことを保証する。
【0019】
ステップ102:ネットワークデバイスは、CBリソースパラメータをUEに通知する。
【0020】
この実施形態では、ネットワークデバイスは、例えば、システムブロードキャストメッセージ、RRC(Radio Resource Control、無線リソース制御)メッセージ、MAC(Media Access Control、メディアアクセス制御)レイヤシグナリング、または物理レイヤシグナリングのうちの1つまたは任意の組合せによって、構成されたCBリソースパラメータをUEに通知する。物理レイヤシグナリングは、例えば、PDCCH(Physical Downlink Control Channel、物理ダウンリンク制御チャネル)シグナリングであってもよい。
【0021】
この実施形態では、ネットワークデバイスによって構成されたCBリソースパラメータにおける一度割り当てられたCBリソースブロックの数に従って、ネットワークデバイスは複数のCBリソースブロックを1つのTTI(Transmission Time Interval、送信時間間隔)に割り当てることができる。加えて、ネットワーク側が2つ以上のCBリソースブロックを1つのTTIに割り当てることをUEが分かるようにするために、ネットワークデバイスは、ネットワーク側が複数のCBリソースブロックを割り当てることをUEに通知することができる。ネットワークデバイスの通知方法は、次のようにすることができる。すなわち、ステップ102において、構成されたCBリソースパラメータをUEに通知するとき、1つのTTIにおいて構成されたCBリソースブロックの数をUEに通知する。それによって、その数に従って、UEはブラインド検出にCB-RNTIを使用することができる。このようにして、UEは、UEがただ1つのCB許可を検出した後でブラインド検出を停止するのではなく、複数のCB許可を検出することができる。加えて、複数のCBリソースブロックがネットワークデバイスによって1つのTTIに割り当てられることをUEに通知する方法は、次のようにすることもできる。すなわち、2つ以上のCB許可の検出をUEに直接通知するか、全てのCB許可の検出をUEに直接通知する。この場合、UEは通知に従って全てのCB許可を検出することができる、またはUE自体の要件に従って一定の数のCB許可を検出した後で検出を停止する。さらに、ネットワーク側は、UEによるブラインド検出の回数を低減し、ブラインド検出におけるエネルギー消費を低減するために、CB許可をブラインドで検出する領域をUEにさらに通知することができる。
【0022】
この実施形態では、ネットワークデバイスはCBリソースパラメータを構成し、こうすることにより、UEはCBリソースをより好都合かつ柔軟に使用することができ、再送のためのUEによるCBリソースの使用が容易になるとともに、UEはCBリソースの検出の回数を低減することができ、それによっていくらかのエネルギーを節約する。
【0023】
この実施形態では、CBリソースブロックの周波数および/または期間が構成され、こうすることにより、UEはCBリソースが出現する特定の規則を知ることができ、それによって、UEによるブラインド検出の回数を低減し、UEによる再送が容易になる。さらにDRX(Discontinuous Reception、不連続受信)モードにおけるUEの場合、UEが特定の時に起動し、CBリソースを使用することがさらに容易になり、それによって、スリープモードにおけるUEの頻繁な起動のためにUEの電力消費が増加することを回避する。加えて、UEはCBリソースパラメータを知ることができるので、UEは、例えば、アップリンク送信のためにCBリソースまたはSR(Scheduling Request、スケジューリング要求)リソース/RACHリソースの使用を選択して、CBリソースをより適切に使用することができる、または、データまたはBSR(Buffer Status Report、バッファ状態報告)を送信することを適切に決定する。
【0024】
この実施形態では、一度割り当てられたCBリソースブロックの数が構成され、その結果、UEは、複数のCBリソースをブラインドで検出し、複数のCBリソースから使用するCBリソースを選択するために、一度割り当てられたCBリソースブロックの数を知ることができ、こうすることにより、競合の確率を低減する。
【0025】
この実施形態では、CBリソース上の予想受信電力が構成される。ネットワークデバイスは予想受信電力をUEに通知し、その結果、UEは予想受信電力に従って送信電力を調整することができ、それによって、CBリソースを使用することによって送信におけるブロック誤り率を低減する。
【0026】
この実施形態では、ネットワークデバイスは、CBリソース上の競合、CBリソース上のブロック誤り率、およびCBリソースの利用率のうちの1つまたは任意の組合せをさらに検出することができる。異なる検出対象に対応して、ネットワークデバイスは異なる判断および操作を実行することができ、その特定の実施は以下の操作のうちの1つまたは任意の組合せを含み得る。
【0027】
ネットワークデバイスが、CBリソース上の競合の確率が第1の閾値以上であると検出したとき、ネットワークデバイスは、CBリソースパラメータにおける一度割り当てられたCBリソースブロックの数を割り当てるか、これ以上CBリソースを割り当てない。
【0028】
例えば、ネットワークデバイスが、CBリソース上の競合の確率が30%超であると検出したとき、ネットワークデバイスは1つのTTIに割り当てられたCBリソースブロックの数を元の2から3に増加するか、0個のCBリソースブロックを割り当てる。利用可能なCBリソースが増加するので、UEは、CBリソース上の競合を回避し、送信効率を改善するために、CBリソースの使用においてより多くの選択肢を有する。または、CBリソースがこれ以上割り当てられないので、UEは専用リソースのみによってアップリンク送信を実行することができ、それによって、CBリソース上の競合による大量の再送を回避する。
【0029】
ネットワークデバイスが、CBリソース上の競合の確率が第2の閾値以上であると検出したとき、ネットワークデバイスは、CBリソースパラメータにおけるCBリソースブロックの期間を短縮するおよび/またはCBリソースブロックの周波数を増加させるか、これ以上CBリソースを割り当てず、それによって、CBリソース上の競合を回避することができる。
【0030】
ネットワークデバイスが、CBリソース上のブロック誤り率が第3の閾値以上であると検出したとき、ネットワークデバイスは、CBリソースパラメータにおける一度割り当てられたCBリソースブロックの数を増加することができ、それによって、競合を回避し、次いで、ブロック誤り率を低減するという効果を達成する。
【0031】
ネットワークデバイスが、CBリソース上のブロック誤り率が第4の閾値以上であると検出したとき、ネットワークデバイスは、CBリソースパラメータにおけるMCSを変更することができる。
【0032】
ネットワークデバイスが、CBリソース上のブロック誤り率が第5の閾値以上であると検出したとき、ネットワークデバイスは、予想受信電力を調整することができ、それによって、ブロック誤り率を低減する。
【0033】
ネットワークデバイスが、CBリソースの利用率が第6の閾値以下であると検出したとき、ネットワークデバイスは、CBリソースパラメータにおける一度割り当てられたCBリソースブロックの数を増加することができる。
【0034】
ネットワークデバイスが、CBリソースの利用率が第7の閾値以下であると検出したとき、ネットワークデバイスは、CBリソースパラメータにおけるCBリソースブロックの期間を増加することができ、それによって、CBリソースの浪費を低減し、ネットワークリソースを節約する。
【0035】
ネットワークデバイスが、CBリソースの利用率が第8の閾値以下であると検出したとき、ネットワークデバイスは、CBリソースパラメータにおけるCBリソースブロックの周波数を低減することができる。
【0036】
第1の閾値から第8の閾値は互いに異なっていてもよく、全て同じであってもよく、部分的に同じであってもよい。第1の閾値から第8の閾値は、事前設定されるか、実際の状況に従ってネットワーク側によって調整されるか、コアネットワークによって送信され得る。
【0037】
図2と組み合わせて、本発明の一実施形態によって提供されるCBリソース割当て方法が以下で詳細に説明され、この方法は以下を含む。
【0038】
ステップ301:ネットワークデバイスは、CBリソースを中継局から基地局へのアップリンクフレーム内の1つまたは複数の第1のサブフレームに割り当て、第1のサブフレームは、基地局から中継局へのダウンリンクフレーム内のMBSFN(Multimedia Multicast/Broadcast Single Frequency Network、マルチメディアマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク)サブフレームとして設定することができないサブフレームに対応する。
【0039】
中継局が存在するとき、中継局から基地局へのダウンリンクフレーム内のサブフレームの一部をMBSFNサブフレームとして設定することができ、このサブフレームは中継局と基地局の間のダウンリンク送信に使用される。このサブフレームの一部はMBSFNサブフレームとして設定することができない。中継局と基地局の間のアップリンクフレームから特定のサブフレームを選択することができ、CBリソースはこれらの特定のサブフレームに割り当てられる。特定のサブフレームを選択する際、特定のサブフレームに対応するダウンリンクフレーム内のサブフレームはMBSFNサブフレームとして設定することができない。
【0040】
例えば、eNBと中継局の間のダウンリンク送信に使用されるダウンリンクフレームでは、0番目、4番目、5番目および9番目のサブフレームはMBSFNサブフレームとして設定することができず、次いで、eNBは1つまたは複数のCBリソースをアップリンクフレーム内の4番目、8番目、9番目および3番目のサブフレームのうちの1つまたは複数に割り当てる。
【0041】
この実施形態では、eNBと中継局の間の送信リソースを完全に利用することができる。ダウンリンクフレーム内のサブフレームの一部はMBSFNサブフレームとして設定することができないので、CBリソースは、アップリンクフレーム内にあり、サブフレームのこの部分に対応するサブフレームの全てまたは一部に割り当てられ、サブフレームを完全に利用することができる。
【0042】
ステップ302:ネットワークデバイスは、CBリソースをUEから中継局へのアップリンクフレーム内の1つまたは複数の第2のサブフレームに割り当て、第2のサブフレームは、基地局から中継局へのダウンリンクフレーム内のMBSFNサブフレームに対応する。
【0043】
中継局が存在するとき、中継局から基地局へのダウンリンクフレーム内のサブフレームの一部をMBSFNサブフレームとして設定することができ、このサブフレームは中継局と基地局の間のダウンリンク送信に使用され、UEと中継局の間のダウンリンク送信に使用することはできない。このサブフレームの一部はMBSFNサブフレームとして設定することができない。UEと中継局の間のアップリンクフレームから特定のサブフレームを選択することができ、CBリソースはこれらの特定のサブフレームに割り当てられる。特定のサブフレームを選択する際、特定のサブフレームは、基地局から中継局へのダウンリンクフレーム内のMBSFNサブフレームに対応する。
【0044】
例えば、eNBと中継局の間のダウンリンク送信に使用されるダウンリンクフレームでは、1番目、2番目、3番目、6番目、7番目および8番目のサブフレームのうちの1つまたは複数がMBSFNサブフレームとして設定され、次いで、eNBは1つまたは複数のCBリソースをUEから中継局への対応するアップリンクフレーム内の5番目、6番目、7番目、0番目、1番目および2番目のサブフレームのうちの1つまたは複数に割り当てる。
【0045】
この実施形態では、ステップ301およびステップ302の実行エンティティは中継局または基地局であってもよく、すなわち、CBリソースの割当ては中継局または基地局によって実施され得る。中継局がリソース割当てを実行するとき、リソース割当ては基地局のリソース割当てに依存していなくてもよく、基地局のリソース割当てに依存していてもよい。中継局がCBリソース割当てを実施するとき、リソース割当てはより柔軟であってもよい。eNBがCBリソース割当てを実施するとき、中継局による実施の複雑性を簡略化することができ、中継局の費用を低減することができ、このことにより、中継局の幅広い設定が容易になる。
【0046】
この実施形態では、中継局とUEの間の送信リソースを完全に利用することができる。
【0047】
この実施形態、ならびに前述および以下の実施形態は全て、中継シナリオにおいて適用され得る。適用が中継シナリオにおけるものであるとき、中継局をネットワークデバイスとみなすことができ、または中継局をUEとみなすこともできる。
【0048】
この実施形態では、ステップ301とステップ302の間に必要な関係は存在せず、ステップ301およびステップ302は独立してまたは同時に存在し得る。すなわち、ステップ301のみを実行することができ、またはステップ302のみを実行することができる。ステップ301およびステップ302が両方実行されるとき、特定の実行順序はない。ステップ301およびステップ302が同時に存在するとき、ステップ301とステップ302の間に依存関係が存在してもよく、またはステップ301とステップ302の間に依存関係は存在しない。
【0049】
さらに、図2に示す実施形態を図1に示す実施形態と組み合わせることができ、すなわち、ネットワークデバイスは、図1に示す実施形態において構成されたCBリソースパラメータに従ってCBリソースを第1のサブフレームおよび/または第2のサブフレームに割り当てる。
【0050】
図3と組み合わせて、本発明の一実施形態によって提供されるCBリソース使用方法が以下で詳細に説明され、この方法は以下を含む。
【0051】
ステップ501:UEは、ネットワーク側によって送信されたCBリソースパラメータを受信する。
【0052】
この実施形態では、CBリソースパラメータは、CBリソースブロックの周波数および/または期間、一度割り当てられたCBリソースブロックの数、CBリソースブロックのサイズ、MCS、ならびに予想受信電力のうちの1つまたは任意の組合せを含む。
【0053】
ネットワーク側によって送信されたCBリソースパラメータは、一度割り当てられたCBリソースブロックの特定の数を含むことができ、または一度割り当てられたCBリソースブロックの特定の数を含むことはできないが、CBリソースブロックの数の指標を含み、この指標は、特定の数ではなく、1つのみまたは2つ以上のCBリソースブロックが一度割り当てられていることをUEに知らせるのに使用され得る。加えて、CBリソースブロックの数の指標をCBリソースパラメータに含めるか、他のシグナリングで送信することができる。
【0054】
この実施形態では、UEは、例えば、システムブロードキャスト、RRCメッセージ、MACレイヤシグナリング、または物理レイヤシグナリングを受信することによって、ネットワーク側によって送信されたCBリソースパラメータを受信することができる。
【0055】
具体的には、CBリソースパラメータは、前述の実施形態と組み合わせて実施され得る。
【0056】
ステップ502:UEは、CBリソースパラメータに従ってCBリソースを使用する。
【0057】
この実施形態では、ステップ501において、UEはCBリソースパラメータに従って、一度割り当てられたCBリソースブロックの数Nを知ることができる。次いで、ステップ502において、UEはN個のCB許可をブラインドで検出するか、UEの要件または他の指標に従って対応する数のCB許可を検出することができる。
【0058】
この実施形態によって提供されるCBリソース使用方法によって、ネットワーク側は、ネットワーク側によって構成されたUEに対するCBリソースパラメータを明確に示すことができ、その結果、UEはCBリソースをより適切に使用する。例えば、UEは、電力を節約するために、CBリソースが割り当てられていないときにTTIにおけるCBリソースをブラインドで検出することができず、またはUEは、競合を回避するために、アップリンク送信のために同じTTI内の複数のCBリソースブロックから1つのCBリソースブロックを選択することができる。
【0059】
この実施形態では、UEは、CBリソースパラメータに従ってCBリソース上でBSRを送信した後にBSRのトリガ状態を解除しないが、ネットワーク側から肯定応答情報を受信するまで待機した後にBSRのトリガ状態を解除する。本発明の実施形態では、ネットワーク側によって送信された肯定応答情報は、ACKまたはネットワーク側による正常な受信を示す他の情報であってもよく、否定応答情報は、NACKまたはネットワーク側による異常な受信を示す他の情報であってもよい。以下の実施形態では、説明を簡単にするために、例示の際はACKおよびNACKのみを例にとり、ネットワーク側による正常な受信または異常な受信を示す他の情報については、ACKおよびNACKを参照するものとする。
【0060】
CBリソースパラメータに従ってCBリソース上でBSRを送信した後、UEはBSRを解除しない。UEがネットワーク側によって送信されたNACKを受信するのを待機する場合、UEはBSRのトリガ状態を維持し、次のリソースを待機してからBSRを送信する。次のリソースの待機は、一定期間バックオフし、次いで、利用可能なリソースを使用してBSRを送信することができる。
【0061】
さらに、BSRの再送の際、最新のデータバッファ状態に従ってBSRを更新してから送信することができる。
【0062】
この実施形態では、UEがCBリソースパラメータに従ってCBリソースを使用してBSRまたはアップリンクデータを送信した後、BSRが再びトリガされなかった場合、UEはCBリソースを使用してアップリンクデータを送信しないが、SRリソースまたはRACHリソースを使用してアップリンクデータを送信するための専用リソースを要求する。BSRが再びトリガされた場合、UEはCBリソースを使用してBSRを送信するおよび/またはアップリンクデータを送信することができる。
【0063】
この実施形態では、UEはCBリソースパラメータに従ってCBリソースを使用する、または、BSRがトリガされた場合のみ、UEはCBリソースパラメータに従ってCBリソース上でアップリンクデータおよび/またはBSRを送信することができる。
【0064】
この実施形態では、UEはCBリソースパラメータに従ってCBリソースを使用する、または、BSRがトリガされなかった場合、アップリンクデータまたはBSRがCBリソース上で最後に送信されてから特定の期間の後に、UEはCBリソースを使用してアップリンクデータを送信することができる。
【0065】
BSRまたはアップリンクデータがCBリソース上で送信された後、BSRがトリガされなかった場合、CBリソースを使用してアップリンクデータを送信することが許可されず、その結果、大量のデータブロックが過度のCBリソースを占有し、それによってCBリソース上の競合が引き起こされることが回避され得る。
【0066】
この実施形態では、UEがCBリソースパラメータに従ってCBリソースを使用してBSRまたはアップリンクデータを送信した後、また、BSRが再びトリガされなかった場合、UEは特定の期間、CBリソースを使用してアップリンクデータを送信しないが、SRリソースまたはRACHリソースを使用してアップリンクデータを送信するための専用リソースを要求し、特定の期間が経過した後、CBリソースを再び使用してアップリンクデータを送信することができる。例えばタイマを設定することによって、特定の期間を実施することができ、BSRまたはアップリンクデータが送信された後にタイマが開始され、タイマはゼロから事前設定された時間の終了タイミングまでの時間を計るように開始することができ、または事前設定された時間からゼロの終了タイミングまでの時間を計るように開始することができる。タイマが計時を終了する前に新しいBSRがトリガされた場合、BSRおよび/またはアップリンクデータを送信するためにCBリソースが使用され、タイマが再開始される。加えて、タイマの継続時間は固定値であってもよく、この固定値はUEによって設定されたランダムな値であってもよく、またはネットワーク側によって通知された値とすることもでき、あるいは継続時間は可変値とすることもでき、この可変値は一定の範囲においてUEによってランダムに選択されるか、ネットワーク側によって通知され得る。
【0067】
図4と組み合わせて、本発明の一実施形態によって提供される別のCBリソース使用方法が以下で詳細に説明され、この方法は以下を含む。
【0068】
ステップ601:UEは、ネットワーク側によって送信されたCBリソースパラメータを受信する。
【0069】
CBリソースパラメータについては、図1および図3に示す実施形態を参照することができる。
【0070】
ステップ602:UEは、CBリソースパラメータに従ってCBリソースを使用し、優先順位を使用する。
【0071】
この実施形態では、使用優先順位は、第1の使用優先順位、第2の使用優先順位および第3の使用優先順位のうちの1つまたは任意の組合せを含み得る。CBリソースおよびSRリソースまたはRACHリソースの優先順位レベルを決定するために第1の使用優先順位を使用することができ、データまたはBSRの優先順位を決定するために第2の使用優先順位を使用することができ、第3の使用優先順位は複数のCBリソース間の優先順位レベルであってもよい。以下の説明では、CBリソースまたはRACHリソースの使用の特定の実施についてはCBリソースまたはSRリソースの使用を参照するものとし、本明細書では詳細について改めて説明しない。
【0072】
この実施形態では、使用優先順位をUEによって決定するか、ネットワーク側によって設定し、通知するか、UEにおいて事前設定することができる。
【0073】
この実施形態では、CBリソースパラメータが、2つ以上のCBリソースブロックが1つのTTIに割り当てられていることを示すか、1つのTTIにおけるCBリソースブロックの特定の数を示すとき、UEはCB-RNTIに従って全てのCB許可でのブラインド検出を実行するか、その独自の要件に従って一定の数のCB許可を検出した後にブラインド検出を停止することができる。例えば、CBリソースパラメータが、1つのTTIに割り当てられたCBリソースブロックの数が3であることを示すとき、UEは全てのCB許可でのブラインド検出を実行するか、3つのCB許可をブラインドで検出した後にブラインド検出を停止するか、UEの要件に従って2つのCB許可を検出した後にブラインド検出を停止することができる。UEが複数のCBリソース許可(CB許可)を検出した後、UEはCBリソースパラメータおよび第3の使用優先順位に従ってCBリソースを使用することができる。第3の使用優先順位は、アップリンク送信のために1つまたは複数のCBリソースをランダムに選択することを含む。あるいは、第3の使用優先順位は、アップリンク送信のための特定の規則に従って1つまたは複数のCBリソースを選択することをさらに含み得る。この規則は、例えば、最高の品質もしくは最小の負荷、または最小の所要送信電力を有するチャネルを選択すること、または他の規則であってもよい。UEは第3の使用優先順位に従ってCBリソースを使用し、こうすることによって、CBリソースの選択におけるUEの融通性がより高くなり、それによって、CBリソースの使用における競合を回避し、CBリソースの使用効率をさらに改善する。
【0074】
この実施形態では、UEがCBリソースパラメータを介してCBリソースの状態を知った後、アップリンクデータが存在し、アップリンクデータを送信する必要があり、BSRがトリガされたとき、UEは既知のCBリソースが全てのデータを送信するのに十分であるかどうかを判断する。全てのデータを送信するのに十分である場合、アップリンクデータを送信するためにCBリソースが使用される。この場合、UEはBSRを解除することができる。全てのデータを送信するのに十分でない場合、BSRを送信するためにCBリソースが使用される。UEは第2の使用優先順位に従ってCBリソースを使用し、こうすることにより、UEはCBリソースをより適切に使用することができ、大量のデータがある場合に、アップリンクデータが送信される一方でBSRが送信されないためにCBリソースの不適切な使用が引き起こされることを回避する。
【0075】
UEがCBリソースの状態を知った後、CBリソースおよびSRリソースが同時に存在する場合、UEはアップリンク送信のために最初に利用可能なリソースを使用することができる。例えば、CBリソースがSRリソースの前に利用可能であるとき、アップリンクデータおよび/またはBSRを送信するためにCBリソースを使用することができ、特定の送信方法については、前述の実施形態を参照するものとする。さらに、CBリソースがアップリンク送信に使用されたが、ネットワーク側によって送信されたACKが受信されず、SRリソースが利用可能であるとき、SRを送信するためにSRリソースを使用することができる。
【0076】
SRリソースがCBリソースの前に利用可能である場合、SRを送信するためにSRリソースを使用することができる。さらに、SRが送信されたが、専用リソースの割当て情報が受信されず、CBリソースが利用可能であるとき、アップリンクデータおよび/またはBSRを送信するためにCBリソースを使用することができ、特定の送信方法については、前述の実施形態を参照するものとする。さらに、SRの送信を継続することを解除することもできる。
【0077】
SRリソースおよびCBリソースが両方とも同時に利用可能である場合、UEはCBリソースを使用してデータおよび/またはBSRを送信することができる。同様に、CBリソースがアップリンク送信に使用されたが、ACKがネットワーク側から受信されず、SRリソースが利用可能であるとき、SRを送信するためにSRリソースを使用することができる。
【0078】
さらに、この実施形態では、UEがCBリソースの状態を知った後、CBリソースおよびSRリソースが同時に存在し、SRリソースがCBリソースの前に利用可能であるが、CBリソースがその後すぐに利用可能である場合、SRを送信するためにSRリソースを使用することはできないが、BSRおよび/またはアップリンクデータを送信するためにCBリソースが使用される。SRがSRリソース上で送信された後にネットワーク側がUL許可(UL Grant)を瞬間T1で送付した場合、好ましくは、CBリソースがT1の前に利用可能であるときだけ、SRリソースが使用されずにCBリソースが使用され、それ以外の場合は、SRリソースが依然として使用される。UEはSRリソースおよびCBリソースに関連する使用優先順位に従ってCBリソースを使用し、こうすることにより、UEはできるだけ速くアップリンク送信を実行することができ、アップリンク送信の効率を改善する。
【0079】
図3および図4に示す実施形態を組み合わせることができ、この組合せ後にさらなる実施形態を得ることができる。
【0080】
図5と組み合わせて、本発明の一実施形態によって提供される別のCBリソース使用方法が以下で詳細に説明され、この方法はDRXモードにおけるUEに適応され、以下を含む。
【0081】
ステップ701:UEは、起動期間にネットワーク側によって送信されたCBリソースパラメータを受信し、CBリソースパラメータは、CBリソースブロックの周波数および/または期間を含む。
【0082】
ステップ702:UEのアップリンクデータが到着するか、BSRがトリガされたとき、UEはCBリソースブロックの周波数および/または期間に従って起動してCBリソースを監視する。
【0083】
ステップ703:CBリソース上でUEによって送信されるものがBSRを含む場合、BSRを送信した後、ネットワーク側によって割り当てられた専用リソースを待機するために、UEは一定期間、起動状態を維持する。
【0084】
一定期間、起動状態を維持することは、タイマを設定することによって実施され得る。タイマは、ゼロから事前設定された時間までの時間を計るか、事前設定された時間からゼロまでの時間を計るように設定され得る。BSRが送信された後、タイマが開始され、UEは計時が停止されるまで起動状態を維持することができる。BSRが送信されたときにタイマが計時中である場合、タイマを再開始することができる。タイマが計時を終了した後、UEは再びスリープ状態に入ることができる。さらに、BSRが送信され、ネットワーク側からのACKが受信された後に、タイマを開始することができる。ACKが受信されたときにタイマが計時中である場合、タイマを再開始することができる。UEがBSRを送信し、NACKを受信した場合、その後、UEはスリープ状態に入ることができる。すなわち、UEはタイマを開始せず、スリープ状態に入る。
【0085】
図5に示す実施形態を図3および図4に示す実施形態と組み合わせることができ、この組合せによって、さらなる実施形態を得ることができる。
【0086】
図6と組み合わせて、本発明の一実施形態によって提供される送信電力設定方法が以下で詳細に説明され、この方法は以下を含む。
【0087】
ステップ801:UEは、ネットワーク側によって送信されたCBリソースパラメータを受信し、CBリソースパラメータは、予想受信電力および/またはMCSを含む。
【0088】
ステップ802:UEは、受信されたCBリソースパラメータに従って予想送信電力を計算する。
【0089】
ステップ803:予想送信電力が最大許容送信電力以上であるとき、UEは最大許容送信電力に従ってアップリンク送信を実行する、または予想送信電力が最大許容送信電力未満であるとき、UEは予想送信電力に従ってアップリンク送信を実行する。
【0090】
この実施形態によって提供される送信電力設定方法により、UEは、ブロック誤り率を低減するために、CBリソース上の送信電力を調整することができる。
【0091】
この実施形態では、さらに、ステップ802が実行された後でステップ803が実行されない場合があり、また、アップリンク送信は、計算された予想送信電力に従って直接実行され得る。
【0092】
この実施形態では、UEは受信されたCBリソースパラメータに従って予想送信電力を計算し、このことは、例えば、図7に示すステップを含み得る。
【0093】
ステップ8021:UEは、経路損失を計算する。
【0094】
この実施形態では、経路損失は、ダウンリンクパイロットの送信電力および受信電力に従って、UEによる計算によって取得され得る。
【0095】
ステップ8022:UEは、CBリソースパラメータにおける経路損失および予想受信電力に従ってCBリソース上の予想送信電力を計算する。
【0096】
この実施形態では、送信端は、開ループ方式での経路損失および予想受信電力に従ってCBリソース上の予想送信電力を計算することができる。
【0097】
この実施形態では、UEは受信されたCBリソースパラメータに従って予想送信電力を計算し、このことは、例えば、図8に示すステップを含み得る。
【0098】
ステップ8023:UEは、物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Share Channel、PUSCH)上で最後に使用されたMCSに従って、また、CBリソースパラメータにおけるMCSに従って電力オフセットを取得する。
【0099】
ステップ8024:UEは、PUSCH上の最後の送信電力および電力オフセットに従ってCBリソース上の予想送信電力を計算する。
【0100】
この実施形態では、送信端は、例えば接続状態であってもよく、アップリンク同期を維持する。
【0101】
図6、図7および図8に示す実施形態を図3、図4および図5に示す実施形態と組み合わせることができ、この組合せによって、さらなる実施形態を得ることができる。すなわち、前述の実施形態に基づいて、CBリソース上の送信端の送信電力を設定する解決策が追加される。
【0102】
図9と組み合わせて、本発明の一実施形態によって提供されるネットワークデバイスが以下で詳細に説明され、このネットワークデバイスは、
CBリソースパラメータを構成するように構成された構成モジュール901であって、CBリソースパラメータが、CBリソースブロックの期間および/または周波数、一度割り当てられたCBリソースブロックの数、CBリソースブロックのサイズ、MCS、ならびに予想受信電力のうちの1つまたは任意の組合せを含む、構成モジュール901と、構成モジュール901によって構成されたCBリソースパラメータをUEに通知するように構成された送信モジュール902と
を含む。
【0103】
この実施形態では、ネットワークデバイスは、例えば、中継局または基地局であってもよい。ネットワークデバイスが基地局であるとき、送信モジュール902を、CBリソースパラメータをUEに通知するように構成することができ、またはCBリソースパラメータを中継局に通知するように構成することもできる。ネットワークデバイスが中継局であるとき、送信モジュール902を、CBリソースパラメータをUEに通知するように構成することができる。
【0104】
この実施形態では、ネットワークデバイスは、例えば、構成モジュール901によって構成されたCBリソースパラメータに従ってCBリソースを特定のサブフレームに割り当てるように構成された割当てモジュール903をさらに含み得る。
【0105】
特定のサブフレームは、中継局から基地局へのアップリンクフレーム内の1つまたは複数の第1のサブフレームおよび/またはUEから中継局へのアップリンクフレーム内の1つまたは複数の第2のサブフレームを含む。第1のサブフレームは、基地局から中継局へのダウンリンクフレーム内のマルチメディアマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワークMBSFNサブフレームとして設定することができないサブフレームに対応し、第2のサブフレームは、基地局から中継局へのダウンリンクフレーム内のMBSFNサブフレームに対応する。
【0106】
この実施形態では、ネットワークデバイスは、CBリソース上の競合、CBリソース上のブロック誤り率、およびCBリソースの利用率のうちの1つまたは任意の組合せを検出するように構成された検出モジュール904をさらに含み得る。
【0107】
この実施形態では、ネットワークデバイスは、例えば、以下のモジュール、すなわち、検出モジュール904が、CBリソース上の競合の確率が第1の閾値以上であると検出したときに、CBリソースパラメータにおける一度割り当てられたCBリソースブロックの数の増加を構成モジュール901に通知するように構成された第1の調整モジュール905、検出モジュール904が、CBリソース上の競合の確率が第2の閾値以上であると検出したときに、CBリソースパラメータにおけるCBリソースブロックの期間の短縮を構成モジュール901に通知、またはCBリソースを解除するように構成された第2の調整モジュール906、検出モジュール904が、CBリソース上のブロック誤り率が第3の閾値以上であると検出したときに、CBリソースパラメータにおける一度割り当てられたCBリソースブロックの数の増加を構成モジュール901に通知するように構成された第3の調整モジュール907、検出モジュール904が、CBリソース上のブロック誤り率が第4の閾値以上であると検出したときに、CBリソースパラメータにおけるMCSの変更を構成モジュール901に通知するように構成された第4の調整モジュール908、検出モジュール904が、CBリソース上のブロック誤り率が第5の閾値以上であると検出したときに、CBリソースパラメータにおける予想受信電力の調整を構成モジュール901に通知するように構成された第5の調整モジュール909、検出モジュール904が、CBリソースの利用率が第6の閾値以下であると検出したときに、CBリソースパラメータにおける一度割り当てられたCBリソースブロックの数の低減を構成モジュール901に通知するように構成された第6の調整モジュール910、検出モジュール904が、CBリソースの利用率が第7の閾値以下であると検出したときに、CBリソースパラメータにおけるCBリソースブロックの期間の増加を構成モジュール901に通知するように構成された第7の調整モジュール911、検出モジュール904が、CBリソースの利用率が第8の閾値以下であると検出したときに、CBリソースパラメータにおけるCBリソースの周波数の低減を構成モジュール901に通知するように構成された第8の調整モジュール912のうちの1つまたは任意の組合せをさらに含み得る。
【0108】
この実施形態では、構成モジュール901は、例えば、RRCレイヤおよび/またはMACレイヤでCBリソースパラメータを構成することができる。
【0109】
本発明の実施形態によって提供されるネットワークデバイスによって、CBリソースパラメータを構成し、UEに通知することができ、その結果、UEはCBリソースパラメータを知ることができ、CBリソースパラメータに従ってCBリソースを柔軟に使用することができ、このことにより、エネルギー消費および送信競合を低減する。
【0110】
この実施形態によって提供されるネットワークデバイスは、例えば、図1または図2に示す実施形態によって提供されるCBリソース構成方法を実行することができる。
【0111】
図10と組み合わせて、本発明の一実施形態によって提供される送信デバイスが以下で詳細に説明される。本方法のデバイスは、例えば、ユーザ機器または中継局であってもよい。送信デバイスが中継局であるとき、ネットワークデバイスは基地局であり、送信デバイスがユーザ機器であるとき、ネットワークデバイスは中継局または基地局であってもよい。
【0112】
送信デバイスは、ネットワーク側によって送信されたCBリソースパラメータを受信するように構成された受信モジュール1001と、受信モジュール1001によって受信されたCBリソースパラメータに従ってCBリソースを使用するように構成された使用モジュール1002とを含む。
【0113】
CBリソースパラメータは、CBリソースブロックの周波数および/または期間、一度割り当てられたCBリソースブロックの数、CBリソースブロックのサイズ、MCS、ならびに予想受信電力のうちの1つまたは任意の組合せを含む。
【0114】
この実施形態では、使用モジュール1002は、例えば、受信モジュール1001によって受信されたCBリソースパラメータにおける一度割り当てられたCBリソースブロックの数に従って、この数のCB許可をブラインドで検出し、CB許可がブラインドで検出されたときにCBリソースを使用するように構成された第8の使用ユニット10028を含み得る。
【0115】
この実施形態における使用モジュール1002は、例えば、受信モジュール1001によって受信されたCBリソースパラメータに従ってCBリソース上でBSRを送信するように構成された第1の使用ユニット10021を含み得る。この場合、受信モジュール1001は、ネットワーク側からBSRに関するフィードバックを受信するようにさらに構成される。送信デバイスは、ネットワーク側が正常な受信をフィードバックしたときにBSRのトリガ状態を解除するように構成された解除モジュール1003および/またはネットワーク側が異常な受信をフィードバックしたときにBSRのトリガ状態を維持するように構成された維持モジュール1004をさらに含む。
【0116】
この実施形態における使用モジュール1002は、例えば、受信モジュール1001によって受信されたCBリソースパラメータに従ってCBリソース上でBSRまたはアップリンクデータを送信するように構成された第2の使用ユニット10022をさらに含み得る。
【0117】
さらに、この実施形態における使用モジュール1002は、例えば、BSRがトリガされた場合にのみ、CBリソースパラメータに従ってCBリソース上でアップリンクデータおよび/またはBSRを送信するように構成された第3の使用ユニット10023、および/または、BSRがトリガされなかった場合、アップリンクデータまたはBSRがCBリソース上で最後に送信されてから特定の期間の後にCBリソースを使用してアップリンクデータを送信するように構成された第4の使用ユニット10024をさらに含み得る。第4の使用ユニット10024は、例えば、タイマを設定することによって実施され得る。
【0118】
さらに、この実施形態における使用モジュール1002は、例えば、受信ユニット1001によって受信されたCBリソースパラメータに従って、また、使用優先順位に従ってCBリソースを使用するように構成された第5の使用ユニット10025をさらに含み得る。使用優先順位は、第1の使用優先順位、第2の使用優先順位および第3の使用優先順位のうちの1つまたは任意の組合せを含み、第1の使用優先順位は、SRリソースまたはRACHリソースおよびCBリソースの優先順位レベルに使用され、第2の使用優先順位は、BSRまたはアップリンクデータの優先順位レベルを決定するために使用され、第3の優先順位は、複数のCBリソースブロック間の優先順位レベルを決定するために使用される。
【0119】
アップリンクデータが送信デバイスに存在し、アップリンクデータを送信する必要があり、BSRがトリガされたとき、第5の使用ユニット10025は、受信モジュール1001によって受信されたCBリソースパラメータに従って、また、第2の優先順位に従って、CBリソースを使用する。具体的には、第5の使用ユニット10025は、CBリソースパラメータに従って、CBリソースがアップリンクデータを送信するのに十分であるかどうかを判断し、十分である場合、CBリソースを使用してアップリンクデータを送信し、十分でない場合、CBリソースを使用してBSRを送信する。
【0120】
CBリソースおよびSRリソースまたはRACHリソースが同時に存在するとき、第5の使用ユニット10025は、受信モジュール1001によって受信されたCBリソースパラメータに従って、また、第1の使用優先順位に従ってCBリソースを使用する。具体的には、第5の使用ユニット10025は、CBリソースパラメータに従って、CBリソースがSRリソースまたはRACHリソースの前に利用可能であることを知り、次いで、CBリソースを使用してアップリンクデータおよび/またはBSRを送信するか、CBリソースパラメータに従って、SRリソースまたはRACHリソースがCBリソースの前に利用可能であることを知り、次いで、SRリソースまたはRACHリソースを使用して専用リソースの割当てを要求するか、CBリソースパラメータに従って、SRリソースまたはRACHリソースがCBリソースの前に利用可能であり、CBリソースが割り当てられた専用リソースの前に利用可能であることを知り、次いで、CBリソースを使用してアップリンクデータおよび/またはBSRを送信するか、CBリソースパラメータに従って、CBリソースおよびSRリソースまたはRACHリソースが同時に利用可能であることを知り、次いで、CBリソースを使用してアップリンクデータおよび/またはBSRを送信する。
【0121】
この実施形態では、使用モジュール1002は、例えば、受信モジュール1001によって受信されたCBリソースパラメータがCBリソースブロックの周波数および/または期間を含むとき、アップリンクデータが到着するか、BSRがトリガされた場合、CBリソースブロックの周波数および/または期間に従って不連続受信DRXモードにおけるスリープ状態から起動し、アップリンク送信にCBリソースを使用するように構成された第6の使用ユニット10026をさらに含み得る。
【0122】
この実施形態では、使用モジュール1002は、例えば、受信モジュール1001によって受信されたCBリソースパラメータが予想受信電力ならびに/または変調および符号化方式を含むとき、予想受信電力および/またはMCSに従って予想送信電力を計算するように構成された計算ユニット10029と、計算ユニット10029によって取得された予想送信電力が最大許容送信電力未満であるとき、予想送信電力に従ってCBリソース上でアップリンク送信を実行する、または予想送信電力が最大許容送信電力以上であるとき、最大許容送信電力に従ってCBリソース上でアップリンク送信を実行するように構成された第7の使用ユニット10027とをさらに含み得る。
【0123】
この実施形態では、計算ユニット10029は、例えば、開ループ方式での経路損失および予想受信電力に従って予想送信電力を計算するか、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上の最後の送信電力に従って、また、PUSCH上で最後に使用されたMCSによってもたらされた電力オフセットおよびCBリソース上で使用されたMCSに従って予想送信電力を計算することができる。
【0124】
この実施形態によって提供される送信デバイスによって、ネットワーク側によって構成されたCBリソースパラメータに従ってCBリソースを柔軟に使用することができ、それによって、エネルギー消費を低減し、アップリンク送信で生じる競合を回避する。
【0125】
この実施形態によって提供される送信デバイスは、図3、図4、図5、図6、図7および図8に示す実施形態によって提供される方法を実行するために使用され得る。
【0126】
最後に、当業者は、前述の実施形態における方法のステップの全てまたは一部を関連ハードウェアに命令するプログラムによって実施することができ、このプログラムをコンピュータ可読記憶媒体に格納することができることを理解することができることに留意されたい。プログラムが実行されたとき、前述の実施形態における方法のステップが実行される。記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)などであってもよい。
【0127】
本発明の実施形態の機能ユニットを処理モジュールに統合することができ、または本発明の実施形態の機能ユニットは別個の物理ユニットとして存在することもできる。または、2つ以上のユニットを1つのモジュールに統合することができる。統合されたモジュールをハードウェア機能モジュールの形で実施するか、ソフトウェア機能モジュールの形で実施することができる。ソフトウェア機能モジュールの形で実施され、独立製品として販売または使用される場合、統合されたモジュールをコンピュータ可読記憶媒体に格納することもできる。記憶媒体は、読取り専用メモリ、磁気ディスク、光ディスクなどであってもよい。
【0128】
上記の特定の実施形態は本発明を限定するものではなく、当業者にとっては、本発明の原理を逸脱することなく行われる任意の修正、同等の置換または改善は、本発明の保護範囲内に入るべきものである。
【符号の説明】
【0129】
901 構成モジュール
902 送信モジュール
903 割当てモジュール
904 検出モジュール
905 第1の調整モジュール
906 第2の調整モジュール
907 第3の調整モジュール
908 第4の調整モジュール
909 第5の調整モジュール
910 第6の調整モジュール
911 第7の調整モジュール
912 第8の調整モジュール
1001 受信モジュール
1002 使用モジュール
10021 第1の使用ユニット
10022 第2の使用ユニット
10023 第3の使用ユニット
10024 第4の使用ユニット
10025 第5の使用ユニット
10026 第6の使用ユニット
10027 第7の使用ユニット
10028 第8の使用ユニット
10029 計算ユニット
1003 解除モジュール
1004 維持モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークデバイスによって、コンテンションベースのCBリソースパラメータを構成するステップであって、前記CBリソースパラメータが、CBリソースブロックの期間および/または周波数、一度割り当てられたCBリソースブロックの数、前記CBリソースブロックのサイズ、変調および符号化方式MCS、ならびに予想受信電力のうちの1つまたは任意の組合せを含む、ステップと、
前記ネットワークデバイスによって、前記CBリソースパラメータをユーザ機器UEに通知するステップと
を含む、コンテンションベースのリソース構成方法。
【請求項2】
前記ネットワークデバイスによって、前記CBリソースパラメータに従ってCBリソースを特定のサブフレームに割り当てるステップをさらに含み、
前記特定のサブフレームが、中継局から基地局へのアップリンクフレーム内の1つまたは複数の第1のサブフレームおよび/または前記UEから前記中継局へのアップリンクフレーム内の1つまたは複数の第2のサブフレームを含み、
前記第1のサブフレームが、前記基地局から前記中継局へのダウンリンクフレーム内のマルチメディアマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワークMBSFNサブフレームとして設定することができないサブフレームに対応し、前記第2のサブフレームが、前記基地局から前記中継局への前記ダウンリンクフレーム内のMBSFNサブフレームに対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ネットワークデバイスが前記CBリソースパラメータを構成した後に、
前記ネットワークデバイスによって、CBリソース上の競合、前記CBリソース上のブロック誤り率、および前記CBリソースの利用率のうちの1つまたは任意の組合せを検出するステップ
をさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記CBリソース上の前記競合の確率が第1の閾値以上であると検出されたときに、前記ネットワークデバイスによって、前記CBリソースパラメータにおける前記一度割り当てられたCBリソースブロックの前記数を増加するステップ、
前記CBリソース上の前記競合の確率が第2の閾値以上であると検出されたときに、前記ネットワークデバイスによって、前記CBリソースパラメータにおける前記CBリソースブロックの前記期間を短縮するか、前記CBリソースを解除するステップ、
前記CBリソース上の前記ブロック誤り率が第3の閾値以上であると検出されたときに、前記ネットワークデバイスによって、前記CBリソースパラメータにおける前記一度割り当てられたCBリソースブロックの前記数を増加するステップ、
前記CBリソース上の前記ブロック誤り率が第4の閾値以上であると検出されたときに、前記ネットワークデバイスによって、前記CBリソースパラメータにおける前記MCSを変更するステップ、
前記CBリソース上の前記ブロック誤り率が第5の閾値以上であると検出されたときに、前記ネットワークデバイスによって、前記CBリソースパラメータにおける前記予想受信電力を調整するステップ、
前記CBリソースの前記利用率が第6の閾値以下であると検出されたときに、前記ネットワークデバイスによって、前記CBリソースパラメータにおける前記一度割り当てられたCBリソースブロックの前記数を低減するステップ、
前記CBリソースの前記利用率が第7の閾値以下であると検出されたときに、前記ネットワークデバイスによって、前記CBリソースパラメータにおける前記CBリソースブロックの前記期間を増加するステップ、
前記CBリソースの前記利用率が第8の閾値以下であると検出されたときに、前記ネットワークデバイスによって、前記CBリソースパラメータにおける前記CBリソースブロックの前記周波数を低減するステップ
のうちの1つまたは任意の組合せをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ネットワークデバイスによって、前記CBリソースパラメータを構成する前記ステップが、
前記ネットワークデバイスによって、前記CBリソースパラメータを無線リソース制御RRCレイヤおよび/またはメディアアクセス制御MACレイヤで構成するステップ
を含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項6】
ユーザ機器UEによって、ネットワーク側によって送信されたコンテンションベースのCBリソースパラメータを受信するステップであって、前記CBリソースパラメータが、CBリソースブロックの周波数および/または期間、一度割り当てられたCBリソースブロックの数、前記CBリソースブロックのサイズ、変調および符号化方式MCS、ならびに予想受信電力のうちの1つまたは任意の組合せを含む、ステップと、
前記UEによって、前記CBリソースパラメータに従ってCBリソースを使用するステップと
を含む、コンテンションベースのリソース使用方法。
【請求項7】
前記CBリソースパラメータが、前記一度割り当てられたCBリソースブロックの前記数を含むとき、前記UEによって、前記CBリソースパラメータに従って前記CBリソースを使用する前記ステップが、
前記一度割り当てられたCBリソースブロックの前記数に従って、前記UEによって、前記数のCBリソース許可をブラインドで検出するステップと、
前記UEによって、前記CBリソース許可に従って前記CBリソースを使用するステップと
を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記UEによって、前記CBリソースパラメータに従って前記CBリソースを使用する前記ステップが、前記UEによって、前記CBリソースパラメータに従って前記CBリソース上でバッファ状態報告BSRを送信するステップを含む、請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
前記UEによって、前記CBリソースパラメータに従って前記CBリソース上で前記BSRを送信する前記ステップの後に、
前記UEによって、前記ネットワーク側から前記BSRに関するフィードバックを受信するステップ、
前記ネットワーク側が正常な受信をフィードバックしたとき、前記UEによって、前記BSRのトリガ状態を解除するステップ、および/または
前記ネットワーク側が異常な受信をフィードバックしたとき、前記UEによって、前記BSRの前記トリガ状態を維持し、再送信するのを待機するステップ
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記UEによって、前記CBリソースパラメータに従って前記CBリソースを使用する前記ステップが、
BSRがトリガされた場合、前記CBリソースパラメータに従って前記CBリソース上でアップリンクデータおよび/または前記BSRを送信するステップ、および/または
前記BSRがトリガされなかった場合、アップリンクデータまたはBSRが前記CBリソースを使用することによって最後に送信されたときから特定の期間の後に前記CBリソースを使用して前記アップリンクデータを送信するステップを含む、請求項6または7に記載の方法。
【請求項11】
前記UEによって、前記CBリソースパラメータに従って前記CBリソースを使用する前記ステップが、
前記UEによって、前記CBリソースパラメータおよび使用優先順位に従って前記CBリソースを使用するステップであって、前記使用優先順位が、第1の使用優先順位、第2の使用優先順位および第3の使用優先順位のうちの1つまたは任意の組合せを含み、前記第1の使用優先順位が、スケジューリング要求SRリソースまたはランダムアクセスチャネルRACHリソースおよび前記CBリソースの優先順位レベルを決定するために使用され、前記第2の使用優先順位が、BSRまたはアップリンクデータの優先順位レベルを決定するために使用され、前記第3の優先順位が、複数のCBリソースブロック間の優先順位レベルを決定するために使用される、ステップ
を含む、請求項6または7に記載の方法。
【請求項12】
アップリンクデータが前記UEに存在し、アップリンクデータを送信する必要があり、前記BSRがトリガされたとき、前記UEが前記CBリソースパラメータおよび前記第2の使用優先順位に従って前記CBリソースを使用する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記アップリンクデータが前記UEに存在し、前記アップリンクデータを送信する必要があり、前記BSRがトリガされたとき、前記UEによって、前記CBリソースパラメータおよび前記第2の使用優先順位に従って前記CBリソースを使用する前記ステップが、具体的には、前記UEによって、また、前記CBリソースパラメータに従って、前記CBリソースが前記アップリンクデータを送信するのに十分であるかどうかを判断し、十分である場合は、前記CBリソースを使用して前記アップリンクデータを送信し、十分でない場合は、前記CBリソースを使用して前記BSRを送信するステップを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記CBリソースおよび前記SRリソースまたは前記RACHリソースが同時に存在するとき、前記UEが、前記CBリソースパラメータおよび前記第1の使用優先順位に従って前記CBリソースを使用する、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記CBリソースおよび前記SRリソースまたは前記RACHリソースが同時に存在するとき、前記UEによって、前記CBリソースパラメータおよび前記第1の使用優先順位に従って前記CBリソースを使用する前記ステップが、具体的には、
前記UEが、前記CBリソースパラメータに従って、前記CBリソースが前記SRリソースまたは前記RACHリソースの前に利用可能であることを知っている場合、前記UEによって、前記CBリソースを使用して前記アップリンクデータおよび/または前記BSRを送信するステップ、
前記UEが、前記CBリソースパラメータに従って、前記SRリソースまたは前記RACHリソースが前記CBリソースの前に利用可能であることを知っている場合、前記UEによって、前記SRリソースまたは前記RACHリソースを使用して専用リソースの割当てを要求するステップ、
前記UEが、前記CBリソースパラメータに従って、前記SRリソースまたは前記RACHリソースが前記CBリソースの前に利用可能であり、前記CBリソースが割り当てられた前記専用リソースの前に利用可能であることを知っている場合、前記UEによって、前記CBリソースを使用して前記アップリンクデータおよび/または前記BSRを送信するステップ、および
前記UEが、前記CBリソースパラメータに従って、前記CBリソースおよび前記SRリソースまたは前記RACHリソースが同時に利用可能であることを知っている場合、前記UEによって、前記CBリソースを使用して前記アップリンクデータおよび/または前記BSRを送信するステップ
のうちの1つを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記UEによって、前記CBリソースパラメータに従って前記CBリソースを使用する前記ステップが、
前記CBリソースパラメータが、前記CBリソースブロックの前記周波数および/または前記期間を含むとき、アップリンクデータが前記UEに到着するか、BSRがトリガされた場合、前記UEが、前記CBリソースブロックの前記周波数および/または前記期間に従って不連続受信DRXモードにおけるスリープ状態から起動し、アップリンク送信のために前記CBリソースを使用するステップ
を含む、請求項6または7に記載の方法。
【請求項17】
前記UEによって、前記CBリソースパラメータに従って前記CBリソースを使用する前記ステップが、
前記CBリソースパラメータが、前記予想受信電力ならびに/または前記変調および符号化方式MCSを含むとき、前記UEによって、前記予想受信電力および/または前記MCSに従って予想送信電力を計算するステップ、
前記予想送信電力が最大許容送信電力未満であるとき、前記UEによって、前記予想送信電力に従って前記CBリソース上でアップリンク送信を実行するステップ、または
前記予想送信電力が前記最大許容送信電力以上であるとき、前記UEによって、前記最大許容送信電力に従って前記CBリソース上でアップリンク送信を実行するステップであって、前記最大許容送信電力が、前記CBリソースが配置されているメンバキャリアまたはセルによって許容された最大送信電力である、ステップ
を含む、請求項6または7に記載の方法。
【請求項18】
前記UEによって、前記予想受信電力および/または前記MCSに従って前記予想送信電力を計算する前記ステップが、
前記UEによって、開ループ方式での経路損失および前記予想受信電力に従って前記予想送信電力を計算するステップ、または
前記UEによって、物理アップリンク共有チャネルPUSCH上の最後の送信電力に従って、また、前記PUSCH上で最後に使用されたMCSによってもたらされた電力オフセットおよび前記CBリソース上で使用された前記MCSに従って前記予想送信電力を計算するステップ
を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
コンテンションベースのCBリソースパラメータを構成するように構成された構成モジュールであって、前記CBリソースパラメータが、CBリソースブロックの期間および/または周波数、一度割り当てられたCBリソースブロックの数、前記CBリソースブロックのサイズ、変調および符号化方式MCS、ならびに予想受信電力のうちの1つまたは任意の組合せを含む、構成モジュールと、
前記構成モジュールによって構成された前記CBリソースパラメータをUEに通知するように構成された送信モジュールと
を含む、ネットワークデバイス。
【請求項20】
前記構成モジュールによって構成された前記CBリソースパラメータに従ってCBリソースを特定のサブフレームに割り当てるように構成された割当てモジュールをさらに含み、前記特定のサブフレームが、
中継局から基地局へのアップリンクフレーム内の1つまたは複数の第1のサブフレーム、および/または
前記UEから前記中継局へのアップリンクフレーム内の1つまたは複数の第2のサブフレーム
を含み、
前記第1のサブフレームが、前記基地局から前記中継局へのダウンリンクフレーム内のマルチメディアマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワークMBSFNサブフレームとして設定することができないサブフレームに対応し、前記第2のサブフレームが、前記基地局から前記中継局への前記ダウンリンクフレーム内のMBSFNサブフレームに対応する、請求項19に記載のネットワークデバイス。
【請求項21】
前記CBリソース上の競合、前記CBリソース上のブロック誤り率、および前記CBリソースの利用率のうちの1つまたは任意の組合せを検出するように構成された検出モジュール
をさらに含む、請求項19または20に記載のネットワークデバイス。
【請求項22】
前記検出モジュールが、前記CBリソース上の前記競合の確率が第1の閾値以上であると検出したときに、前記CBリソースパラメータにおける一度割り当てられたCBリソースブロックの前記数の増加を前記構成モジュールに通知するように構成された第1の調整モジュール、
前記検出モジュールが、前記CBリソース上の前記競合の前記確率が第2の閾値以上であると検出したときに、前記CBリソースパラメータにおける前記CBリソースブロックの前記期間の短縮を前記構成モジュールに通知するように構成された第2の調整モジュール、
前記検出モジュールが、前記CBリソース上の前記ブロック誤り率が第3の閾値以上であると検出したときに、前記CBリソースパラメータにおける一度割り当てられたCBリソースブロックの前記数の増加を前記構成モジュールに通知するように構成された第3の調整モジュール、
前記検出モジュールが、前記CBリソース上の前記ブロック誤り率が第4の閾値以上であると検出したときに、前記CBリソースパラメータにおける前記MCSの変更を前記構成モジュールに通知するように構成された第4の調整モジュール、
前記検出モジュールが、前記CBリソース上の前記ブロック誤り率が第5の閾値以上であると検出したときに、前記CBリソースパラメータにおける前記予想受信電力の調整を前記構成モジュールに通知するように構成された第5の調整モジュール、
前記検出モジュールが、前記CBリソースの前記利用率が第6の閾値以下であると検出したときに、前記CBリソースパラメータにおける一度割り当てられたCBリソースブロックの前記数の低減を前記構成モジュールに通知するように構成された第6の調整モジュール、
前記検出モジュールが、前記CBリソースの前記利用率が第7の閾値以下であると検出したときに、前記CBリソースパラメータにおける前記CBリソースブロックの前記期間の増加を前記構成モジュールに通知するように構成された第7の調整モジュール、
前記検出モジュールが、前記CBリソースの前記利用率が第8の閾値以下であると検出したときに、前記CBリソースパラメータにおける前記CBリソースの前記周波数の低減を前記構成モジュールに通知するように構成された第8の調整モジュール
のうちの1つまたは任意の組合せをさらに含む、請求項21に記載のネットワークデバイス。
【請求項23】
ネットワーク側によって送信されたCBリソースパラメータを受信するように構成された受信モジュールであって、前記CBリソースパラメータが、CBリソースブロックの周波数および/または期間、一度割り当てられたCBリソースブロックの数、前記CBリソースブロックのサイズ、変調および符号化方式MCS、ならびに予想受信電力のうちの1つまたは任意の組合せを含む、受信モジュールと、
前記受信モジュールによって受信された前記CBリソースパラメータに従ってCBリソースを使用するように構成された使用モジュールと
を含む、ユーザ機器。
【請求項24】
前記使用モジュールが、前記受信モジュールによって受信された前記CBリソースパラメータに従って前記CBリソース上でバッファ状態報告BSRを送信するように構成された第1の使用ユニットを含み、
前記受信モジュールが、ネットワーク側から前記BSRに関するフィードバックを受信するようにさらに構成される、
請求項23に記載のユーザ機器。
【請求項25】
前記ネットワーク側が正常な受信をフィードバックしたときに、前記BSRのトリガ状態を解除するように構成された解除モジュール、および/または
前記ネットワーク側が異常な受信をフィードバックしたときに、前記BSRの前記トリガ状態を維持するように構成された維持モジュール
をさらに含む、請求項24に記載のユーザ機器。
【請求項26】
前記使用モジュールが、前記受信モジュールによって受信された前記CBリソースパラメータに従って前記CBリソース上で前記BSRまたはアップリンクデータを送信するように構成された第2の使用ユニットを含む、
請求項23に記載のユーザ機器。
【請求項27】
前記使用モジュールが、
前記BSRがトリガされた場合、前記CBリソースを使用して前記アップリンクデータおよび/または前記BSRを送信するように構成された第3の使用ユニット、および/または
前記BSRがトリガされなかった場合、アップリンクデータまたはBSRが前記CBリソースを使用することによって最後に送信されてから特定の期間の後に前記CBリソースを使用して前記アップリンクデータを送信するように構成された第4の使用ユニット
をさらに含む、請求項26に記載のユーザ機器。
【請求項28】
前記使用モジュールが、前記受信ユニットによって受信された前記CBリソースパラメータに従って、また、使用優先順位に従って前記CBリソースを使用するように構成された第5の使用ユニットを含み、前記使用優先順位が、第1の使用優先順位、第2の使用優先順位および第3の使用優先順位のうちの1つまたは任意の組合せを含み、前記第1の使用優先順位が、スケジューリング要求SRリソースまたはランダムアクセスチャネルRACHリソースおよび前記CBリソースの優先順位レベルを決定するために使用され、前記第2の使用優先順位が、前記BSRまたはアップリンクデータの優先順位レベルを決定するために使用され、前記第3の優先順位が、複数のCBリソースブロック間の優先順位レベルを決定するために使用される、請求項23に記載のユーザ機器。
【請求項29】
前記使用モジュールが、前記受信モジュールによって受信された前記CBリソースパラメータが前記CBリソースブロックの前記周波数および/または前記期間を含むとき、アップリンクデータが前記UEに到着するか、前記BSRがトリガされた場合、前記CBリソースブロックの前記周波数および/または前記期間に従って不連続受信DRXモードにおけるスリープ状態から起動し、アップリンク送信のために前記CBリソースを使用するように構成された第6の使用ユニットを含む、請求項23に記載のユーザ機器。
【請求項30】
前記使用モジュールが、
前記受信モジュールによって受信された前記CBリソースパラメータが、前記予想受信電力ならびに/または前記変調および符号化方式を含むとき、前記予想受信電力および/または前記MCSに従って予想送信電力を計算するように構成された計算ユニットと、
前記計算ユニットによって取得された前記予想送信電力が最大許容送信電力未満であるとき、前記予想送信電力に従って前記CBリソース上でアップリンク送信を実行するか、前記予想送信電力が前記最大許容送信電力以上であるとき、前記最大許容送信電力に従って前記CBリソース上でアップリンク送信を実行するように構成された第7の使用ユニットと
をさらに含む、請求項23に記載のユーザ機器。
【請求項31】
請求項1から5のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成された通信システム。
【請求項32】
請求項6から18のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成された通信システム。
【請求項33】
メモリと少なくとも1つのプロセッサとを含むネットワークデバイスであって、前記少なくとも1つのプロセッサが、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される、ネットワークデバイス。
【請求項34】
メモリと少なくとも1つのプロセッサとを含むユーザ機器であって、前記少なくとも1つのプロセッサが、請求項6から18のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される、ユーザ機器。
【請求項35】
コンテンションベースのリソースを構成するように構成され、請求項19から22のいずれか一項に記載のネットワークデバイスと、前記ネットワークデバイスと通信する請求項23から30のいずれか一項に記載のユーザ機器とを含む、通信システム。
【請求項36】
コンピュータ可読記憶媒体を含むコンピュータプログラムであって、前記コンピュータ可読記憶媒体がプログラムを含み、前記プログラムがコンピュータで実行されたとき、前記プログラムにより、前記コンピュータが請求項1から5のいずれか一項に記載の方法を実行することができる、コンピュータプログラム。
【請求項37】
コンピュータ可読記憶媒体を含むコンピュータプログラムであって、前記コンピュータ可読記憶媒体がプログラムを含み、前記プログラムがコンピュータで実行されたとき、前記プログラムにより、前記コンピュータが請求項6から18のいずれか一項に記載の方法を実行することができる、コンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2013−516815(P2013−516815A)
【公表日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−546347(P2012−546347)
【出願日】平成22年12月31日(2010.12.31)
【国際出願番号】PCT/CN2010/080557
【国際公開番号】WO2011/079814
【国際公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【出願人】(504277388)▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 (220)
【Fターム(参考)】