説明

コンテンツデータ記録装置およびコンテンツデータ再生装置

【課題】 コンテンツデータを私的に利用するユーザの利便性を低下させずに、不正コピーを防止することができるコンテンツデータ記録装置およびコンテンツデータ再生装置を提供する。
【解決手段】 コピー元記録媒体11に記録されたコピー対象のオリジナルのコンテンツデータ111をコピーして再生制限情報214が設定されたコピーコンテンツデータ211を生成してコピー先記録媒体21に記録するコピーデータ生成部34と、再生制限情報214の制限内容を更新する指示を取得したときに、自装置30に装着された記録媒体内にオリジナルのコンテンツデータ111が存在するときには再生制限情報214を更新する再生制限情報更新部38とを有する記録制御部30と、コピーコンテンツデータ211の再生指示を取得したときには再生制限情報214の制限に従って再生処理を制御するコンテンツデータ再生制御部44を有する再生制御部40とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツデータデータを記録するコンテンツデータ記録装置および再生するコンテンツデータ再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、DVD(Digital Versatile Disc)、HD−DVD(High Definition DVD)、BD−R(Blu-ray Disc)等の大容量記録媒体やコンテンツデータ記録再生装置の普及により、比較的容易にコンテンツデータをコピーして記録することが可能になってきている。
【0003】
しかし、容易にコンテンツデータがコピー可能となったことにより、不正コピーによる著作権の侵害等、コンテンツデータの作成者、販売者に不利益を与える問題が発生している。
【0004】
この問題を回避するため、デジタルテレビジョン放送等により配信されるコンテンツデータや、DVD等に代表される光記録媒体に記録されているコンテンツデータにおいては、コピープロテクションシステム等の様々な機能により別の記録媒体へのコピーが制限されているものがある。
【0005】
この制限は、不正コピーを防止する観点では有用であるが、ユーザが私的利用として合法的にコンテンツデータをコピーしたいときには弊害となり、利便性が低下することがあるという問題がある。
【0006】
例えば、コピーを制限するため、別の記録媒体へのコピーが実行されたときにコピー元の記録媒体のデータが消去されるように設定されたコンテンツデータを携帯用プレーヤのような記録容量限度が少ない記録媒体にコピーすると、コピー対象のコンテンツデータデータは解像度の低いデータに変換されて携帯用プレーヤに記録されるとともに、コピー元の高画質のデータは削除されてしまう。
【0007】
そのため、再度記録容量の大きい他の記録媒体にコピーしてこのコンテンツデータを視聴しようとしても、元の高画質のデータで視聴することはできなくなってしまうという問題がある。
【0008】
このような問題を解決するため、特許文献1および2に記載の技術がある。
【0009】
特許文献1に記載の技術は、現在時刻と、コピー対象のコンテンツデータに予め設定されているコピー制限期間(著作権保護期間)とに基づいてコピー制限動作が決定されるものであり、コピー制限期間経過後はコンテンツデータのコピーが許可されるように設定することができる。
【0010】
また、特許文献2に記載の技術は、コンテンツデータのコピー回数またはコピーの履歴時間をコピー元媒体に記録しておき、この記録された情報を用いて、予め設定されたコピー有効回数または有効期限によりコンテンツデータのコピーを制限するものである。
【0011】
これらの技術により、例えば永久的にコピーが禁止されているコンテンツデータに比べて、私的利用範囲内での合法的なコピーが制限されることをできるだけ回避することができる。
【特許文献1】特開2002−216420号公報
【特許文献2】特開2004−246932号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかし、上記の特許文献1および特許文献2の技術を用いてもユーザの私的利用は制限されており、オリジナルのデータと同レベルの画質のコンテンツデータデータを複数の記録再生装置に長期間記録したいユーザにとっては利便性が低いという問題がある。
【0013】
よって本発明は、コンテンツデータを私的に利用するユーザの利便性を低下させずに、不正コピーを防止することができるコンテンツデータ記録装置およびコンテンツデータ再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するための本発明のコンテンツデータ記録装置(30)は、1)コピー対象のコンテンツデータ(111)とこのコピー対象のコンテンツデータ(111)がオリジナルのコンテンツデータであることを示す情報およびこのコピー対象のコンテンツデータ(111)がコピーされたときの再生制限情報を含む第1オリジナル属性情報(112)とが記録されたコピー元記録媒体(11)が再生専用の記録媒体であるか、または書換え可能な記録媒体であるかを判別するコピー元記録媒体特性判別部(31)と、前記コピー対象のコンテンツデータ(111)がコピーされて生成されたコピーコンテンツデータ(211)を記録するためのコピー先記録媒体(21)が1回のみ書き込み可能な記録媒体であるか、または書換え可能な記録媒体であるかを判別するコピー先記録媒体特性判別部(32)と、前記コピー元記録媒体(11)から前記コピー対象のコンテンツデータ(111)を読み出してコピーコンテンツデータ(211)を生成し、生成したこのコピーコンテンツデータ(211)を前記コピー先記録媒体(21)に記録するコピーデータ生成部(34)と、前記コピーデータ生成部(34)が、前記コピーコンテンツデータ(211)を前記コピー先記録媒体(21)に記録する際に、前記コピー元記録媒体(11)及び前記コピー先記録媒体(21)の各属性を決定し、この決定した属性の情報を前記コピー元記録媒体(11)及び前記コピー先記録媒体(21)にそれぞれ設定する属性情報設定部(35)とを有し、前記属性情報設定部(35)は、前記コピーデータ生成部(34)により前記コピーコンテンツデータ(211)が前記コピー先記録媒体(21)に記録されたときに、前記コピー元記録媒体特性判別部(31)において前記コピー元記録媒体(11)が再生専用の記録媒体であると判別され、且つ前記コピー先記録媒体特性判別部(32)において前記コピー先記録媒体(21)が書換え可能な記録媒体であると判別されているときには、前記コピーコンテンツデータ(211)がコピーされたコンテンツデータであることを示す第1コピー属性情報(213)および前記第1オリジナル属性情報(112)を識別するための第1オリジナル識別情報(213)を生成するとともに、前記第1オリジナル属性情報(112)に記録されている前記コピー対象のコンテンツデータ(111)から前記再生制限情報を抽出して第1再生制限情報(214)を生成し、生成した前記第1コピー属性情報(212)と前記第1オリジナル識別情報(213)と前記第1再生制限情報(214)とを前記コピー先記録媒体(21)に記録させ、前記コピー元記録媒体特性判別部(31)において前記コピー元記録媒体(11)が書き換え可能な記録媒体であると判別され、且つ前記コピー先記録媒体特性判別部(32)において前記コピー先記録媒体(21)が1回のみ書き込み可能な記録媒体であると判別されているときには、前記コピー元記録媒体(11)に記録されている前記第1オリジナル属性情報(112)の内容を前記第2オリジナル属性情報(216)として前記コピー先記録媒体(21)に記録させ、また、前記コピー対象のコンテンツデータ(111)をコピーされたコンテンツデータとするための第2コピー属性情報(113)および前記コピー先記録媒体(21)に記録された前記第2オリジナル属性情報(216)を識別するための第2オリジナル識別情報(114)を生成するとともに、前記第2オリジナル属性情報(216)から前記再生制限情報を抽出して第2再生制限情報(115)を生成し、生成した前記第2コピー属性情報(113)と前記第2オリジナル識別情報(114)と前記第2再生制限情報(115)とを前記コピー元記録媒体(11)に記録させ、さらに、前記コピー元記録媒体(11)に記録されていた前記第1オリジナル属性情報(112)を消去させ、前記コピー元記録媒体特性判別部(31)において前記コピー元記録媒体(11)が書き換え可能な記録媒体であると判別され、且つ前記コピー先記録媒体特性判別部(32)において前記コピー先記録媒体(21)も書換え可能な記録媒体であると判別されているときには、外部からの指示に従って前記コピー元記録媒体(11)に記録された前記コピー対象のコンテンツデータ(111)かまたは前記コピー先記録媒体(21)に記録された前記コピーコンテンツデータ(211)のいずれかをオリジナルのコンテンツデータであると決定し、前記コピー対象のコンテンツデータ(111)がオリジナルのコンテンツデータであると決定したときには、前記第1コピー属性情報(212)と前記第1オリジナル識別情報(213)と前記第1再生制限情報(214)とを生成して前記コピー先記録媒体(21)に記録させ、前記コピーコンテンツデータ(211)がオリジナルのコンテンツデータであると決定したときには、前記コピー元記録媒体(11)に記録されている前記第1オリジナル属性情報(112)を前記第2オリジナル属性情報(216)として前記コピー先記録媒体(21)に記録させるとともに、前記第2コピー属性情報(113)と前記第2オリジナル識別情報(114)と前記第2再生制限情報(115)とを生成して前記コピー元記録媒体(11)に記録させ、前記コピー元記録媒体(11)に記録されていた前記第1オリジナル属性情報(112)を消去させることを特徴とする。
【0015】
また、このコンテンツデータ記録装置(30)は、2)前記再生制限情報、前記第1再生制限情報、および前記第2再生制限情報は、前記コピーコンテンツデータの再生可能期限情報、再生可能試行回数、または消去実行日時の少なくともいずれか1つとしてもよい。
【0016】
また、このコンテンツデータ記録装置(30)は、3)外部から前記第1再生制限情報または第2再生制限情報を更新するための再生制限情報更新指示を取得したときに、更新対象の前記第1再生制限情報(214)または前記第2再生制限情報(115)と同一処理により生成された前記第1オリジナル識別情報(213)または前記第2オリジナル識別情報(114)に対応する前記第1オリジナル属性情報(112)または前記第2オリジナル属性情報(216)を、自装置(30)に装着された前記コピー元記録媒体(11)または前記コピー先記録媒体(21)の中から検索するオリジナル属性情報検索部(37)と、前記オリジナル属性情報検索部(37)における検索の結果、更新対象の前記第1再生制限情報(214)または前記第2再生制限情報(115)と同一処理により生成された前記第1オリジナル識別情報(213)または前記第2オリジナル識別情報(114)に対応する前記第1オリジナル属性情報(112)または前記第2オリジナル属性情報(216)が、自装置(30)に装着された前記コピー元記録媒体(11)または前記コピー先記録媒体(21)の中に存在したときには、前記再生制限情報更新指示に従って、更新対象の前記第1再生制限情報(214)または前記第2再生制限情報(115)の記録内容を更新する再生制限情報更新部(38)とを備えるように構成してもよい。
【0017】
また、本発明のコンテンツデータ再生装置(40)は、4)前記1)〜3)に記載のいずれかのコンテンツ記録装置(30)によって前記コピー元記録媒体(11)または前記コピー先記録媒体(12)に記録されているコンテンツデータの再生指示を外部から取得したときに、この再生対象のコンテンツデータとともに記録されている属性情報がオリジナル属性情報であるかコピー属性情報であるかを判定する属性情報判定部(41)と、前記属性情報判定部(41)において前記属性情報が前記コピー属性情報であると判定されたときに、このコピー属性情報とともに記録されている前記第1再生制限情報または第2再生制限情報を取得し、取得した前記第1再生制限情報または第2再生制限情報に基づいて前記再生対象のコンテンツデータが再生可能な状態であるか否かを判定する再生条件判定部(42)と、前記属性情報判定部(41)において前記再生対象のコンテンツとともに記録されている属性情報が前記オリジナル属性情報であると判定されたとき、および、前記再生条件判定部(42)において前記再生対象のコンテンツデータが再生可能な状態であると判定されたときに、該当する再生対象のコンテンツデータを再生するコンテンツデータ再生制御部(43)とを備えることを特徴とする。
【0018】
本発明において、「コピー元記録媒体」とはコピー対象のコンテンツデータが既に記録されている記録媒体であり、「コピー先記録媒体」とはコピーされたコンテンツデータを新たに記録する別の記録媒体であり、「1回書込用記録媒体」とは1回のみ書き込み可能でありコンテンツデータが記録されていない記録媒体であり、「再生専用記録媒体」とは1回のみ書き込み可能でありコンテンツデータが記録された記録媒体であり、「書換用記録媒体」とは書き換え可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0019】
本発明のコンテンツデータ記録装置およびコンテンツデータ再生装置によれば、コンテンツデータを私的に利用するユーザの利便性を低下させずに、不正コピーを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明の一実施形態としてのコンテンツデータ記録装置およびコンテンツデータ再生装置を利用したコンテンツデータ記録再生装置について説明する。
【0021】
以下、本実施形態において、コピー対象のコンテンツデータが既に記録されている記録媒体を「コピー元記録媒体」とし、コピーされたコンテンツデータを新たに記録する別の記録媒体を「コピー先記録媒体」と称する。
【0022】
また、これらの記録媒体の特性として、1回のみ書き込み可能でありコンテンツデータが記録されていない記録媒体を「1回書込用記録媒体」、1回のみ書き込み可能でありコンテンツデータが記録された記録媒体を「再生専用記録媒体」、書き換え可能な記録媒体を「書換用記録媒体」と称する。
【0023】
〈一実施形態によるコンテンツデータ記録再生装置の構成〉
本実施形態によるコンテンツデータ記録再生装置1の構成を、図1〜図4を参照して説明する。図1は、本実施形態によるコンテンツデータ記録再生装置1の構成を示すブロック図である。
【0024】
本実施形態によるコンテンツデータ記録再生装置1は、コピー元記録媒体を挿入するコピー元記録媒体用ドライブ10と、コピー先記録媒体を挿入するコピー先記録媒体用ドライブ20と、コンテンツデータ記録装置として機能する記録制御部30と、コンテンツデータ再生装置として機能する再生制御部40と、ユーザの操作によりコンテンツデータコピー指示、再生制限情報更新指示、およびコンテンツデータ再生指示等を入力するユーザ入力部50とを有する。
【0025】
コピー元記録媒体用ドライブ10は、挿入されたコピー元記録媒体11からのデータの読み出しおよびコピー元記録媒体11へのデータの書き込みを行う。
【0026】
コピー元記録媒体11には、コピー対象のコンテンツデータ111とともに、このコピー対象のコンテンツデータ111がオリジナルのコンテンツデータであることを示す情報およびこのコピー対象のコンテンツデータ111の再生可能期限情報、再生可能試行回数、消去実行日時、または再生操作可能なユーザを識別するパスワードなどの再生制限情報を含む第1オリジナル属性情報112が記録されている。
【0027】
コピー先記録媒体用ドライブ20は、挿入されたコピー先記録媒体21からのデータの読み出しおよびコピー先記録媒体21へのデータの書き込みを行う。
【0028】
記録制御部30は、コピー元記録媒体特性判別部31と、コピー先記録媒体特性判別部32と、媒体特性比較部33と、コピーデータ生成部34と、属性情報設定部35と、属性選択部36と、オリジナル属性情報検索部37と、再生制限情報更新部38とを有する。
【0029】
コピー元記録媒体特性判別部31は、コピー元記録媒体11が再生専用の記録媒体であるか、または書換え可能な記録媒体であるかを判断することにより、コピー元記録媒体11の媒体特性を判別する。
【0030】
コピー先記録媒体特性判別部32は、コピー先記録媒体21が1回のみ書き込み可能な記録媒体であるか、または書換え可能な記録媒体であるかを判断することにより、コピー先記録媒体21の媒体特性を判別する。
【0031】
媒体特性比較部33は、コピー元記録媒体特性判別部31およびコピー先記録媒体特性判別部32の判別結果を比較し、図2に示すように、(a)コピー元記録媒体が再生専用の記録媒体でありコピー先記録媒体が書換え可能な記録媒体である場合と、(b)コピー元記録媒体が書き換え可能な記録媒体でありコピー先記録媒体が1回のみ書き込み可能な記録媒体である場合と、(c)コピー元記録媒体、コピー先記録媒体ともに書換え可能な記録媒体である場合とのいずれに該当するかを判定する。
【0032】
コピーデータ生成部34は、ユーザ入力部50からコンテンツデータをコピーするためのコンテンツデータコピー指示が入力されたときに、コピー元記録媒体11からコピー対象のコンテンツデータ111を読み出してコピーすることによりコピーコンテンツデータ211を生成し、生成したこのコピーコンテンツデータ211をコピー先記録媒体21に記録する。
【0033】
属性情報設定部35は、コピーデータ生成部34においてコピーされたコンテンツデータがコピー先記録媒体21に記録されたときに、このコピーされたコンテンツデータの属性情報、再生制限情報等のコピーコンテンツデータに関連する情報を生成し記録させる。
【0034】
コピーデータ生成部34によりコピーコンテンツデータが生成および記録され、属性情報設定部35によりコピーコンテンツデータに関連する情報が生成および記録されたときのコピー元記録媒体11、コピー先記録媒体21、記録制御部30のコピーデータ生成部34および属性情報設定部35の詳細な構成を図3および図4に示す。
【0035】
属性情報設定部35は、コピーデータ生成部34においてコピーされたコンテンツデータがコピー先記録媒体21に記録され、且つ媒体特性比較部33において(a)コピー元記録媒体が再生専用の記録媒体でありコピー先記録媒体が書換え可能な記録媒体であると判定されているときに、図3に示すように、コピーコンテンツデータ211がコピーされたコンテンツデータであることを示す第1コピー属性情報212およびコピー元記録媒体11に記録されている第1オリジナル属性情報112を識別するための第1オリジナル識別情報213を生成し、さらに第1オリジナル属性情報112に記録されている再生制限情報を抽出して第1再生制限情報214を生成し、これらの第1コピー属性情報212と、第1オリジナル識別情報213と、第1再生制限情報214とをコピー先記録媒体21に記録させる。
【0036】
また、属性情報設定部35は、コピーデータ生成部34においてコピーされたコンテンツデータがコピー先記録媒体21に記録され、且つ媒体特性比較部33において(b)コピー元記録媒体が書き換え可能な記録媒体でありコピー先記録媒体が1回のみ書き込み可能な記録媒体であると判定されているときに、図4に示すように、コピー元記録媒体11に記録されている第1オリジナル属性情報112の内容を第2オリジナル属性情報215としてコピー先記録媒体21に記録させるとともに、コピー対象のコンテンツデータ111をコピーされたコンテンツデータとするための第2コピー属性情報113を生成し、コピー先記録媒体21に記録された第2オリジナル属性情報215を識別するための第2オリジナル識別情報114を生成し、さらに第2オリジナル属性情報215から再生制限情報を抽出して第2再生制限情報115を生成し、これらの第2コピー属性情報113、第2オリジナル識別情報114、および第2再生制限情報115をコピー元記録媒体11に記録させる。コピー元記録媒体11にこれらの情報を記録させた後、属性情報設定部35はコピー元記録媒体11に記録されていた第1オリジナル属性情報112を消去させる。
【0037】
また、属性情報設定部35は、コピーデータ生成部34においてコピーされたコンテンツデータがコピー先記録媒体21に記録され、且つ媒体特性比較部33において(c)コピー元記録媒体、コピー先記録媒体ともに書換え可能な記録媒体であると判定され、さらに後述する属性選択部36によりコピー対象のコンテンツデータ111をオリジナルのコンテンツデータとすることが決定されたときには、図3に示すように、第1コピー属性情報212と、第1オリジナル識別情報213と、第1再生制限情報とを生成してコピー先記録媒体21に記録させる。
【0038】
また、属性情報設定部35は、コピーデータ生成部34においてコピーされたコンテンツデータがコピー先記録媒体21に記録され、且つ媒体特性比較部33において(c)コピー元記録媒体、コピー先記録媒体ともに書換え可能な記録媒体であると判定され、さらに属性選択部36における処理結果によりコピーコンテンツデータ211をオリジナルのコンテンツデータとすることが決定されたときには、図4に示すように、コピー元記録媒体11に記録されている第1オリジナル属性情報112を第2オリジナル属性情報としてコピー先記録媒体21に記録させるとともに、第2コピー属性情報113と、第2オリジナル識別情報114と、第2再生制限情報115とを生成してコピー元記録媒体11に記録させ、コピー元記録媒体11に記録されていた第1オリジナル属性情報112を消去させる。
【0039】
属性選択部36は、媒体特性比較部33において(c)コピー元記録媒体、コピー先記録媒体ともに書換え可能な記録媒体であると判定されたときに、ユーザの指示により、またはコンテンツデータ記録再生装置1に予め設定された基準により、コピー元記録媒体11に記録されたコピー対象のコンテンツデータ111かまたはコピー先記録媒体21に記録されたコピーコンテンツデータ211のいずれかを選択してオリジナルのコンテンツデータであると決定し、他方をコピーされたコンテンツであると決定し、属性情報設定部35に送出する。
【0040】
オリジナル属性情報検索部37は、ユーザ入力部50から、記録媒体に記録されている第1再生制限情報または第2再生制限情報を更新するための再生制限情報更新指示が入力されたときに、コンテンツデータ記録再生装置1に装着されている記録媒体の中からコピーされたコンテンツデータとともに記録されているオリジナル識別情報に対応するオリジナル属性情報が存在するか否かを検索する。
【0041】
再生制限情報更新部38は、オリジナル属性情報検索部37における検索の結果、再生制限情報更新対象のコピーされたコンテンツデータとともに記録されているオリジナル識別情報に対応するオリジナル属性情報がコンテンツデータ記録再生装置1に存在していたときには、取得した再生制限情報更新指示に従って、記録されている再生制限情報を更新させる。
【0042】
再生制御部40は、属性情報判定部41と、再生条件比較部43と、コンテンツデータ再生制御部44と、再生回数更新部45とを有する。
【0043】
属性情報判定部41は、ユーザ入力部50からコンテンツデータを再生するためのコンテンツデータ再生指示が入力されたときに、この再生対象のコンテンツデータがオリジナルのコンテンツデータであるかコピーされたコンテンツデータであるかを、再生対象のコンテンツデータと同一の記録媒体に記録されている属性情報により判定する。
【0044】
条件要素保持部42は、再生対象のコンテンツデータが再生可能な状態であるか否かを判断するための、現在時刻情報、コピーされたコンテンツデータの再生回数情報などの条件要素を保持する。
【0045】
再生条件比較部43は、属性情報判定部41において、再生対象のコンテンツデータがコピーされたコンテンツデータであると判定されたときに、再生対象のコンテンツデータに対する再生制限情報を該当する記録媒体から取得するとともに、この取得した再生制限情報と比較するための条件要素を条件要素保持部42から取得してこれらの再生制限情報と条件要素とを比較し、再生可能な状態であるか否かを判定する。
【0046】
コンテンツデータ再生制御部44は、属性情報判定部41において再生対象のコンテンツデータがオリジナルのコンテンツデータであると判定されたとき、または、再生条件比較部43において再生対象のコピーされたコンテンツデータが再生可能な状態であると判定されたときに、該当する記録媒体から再生対象のコンテンツデータを取得して、外部の表示装置に再生させるために送信する。
【0047】
再生回数更新部45は、コピーされたコンテンツデータが記録された記録媒体に再生制限情報として再生可能試行回数が記録されているときには、コンテンツデータ再生制御部44において再生処理が行われると、条件要素保持部42に保持されている再生されたコンテンツデータの再生回数情報を更新させる。
【0048】
ユーザ入力部50は、ユーザによりコンテンツデータコピー指示が入力されたときにはこのコンテンツデータコピー指示をコピーデータ生成部34に送出し、再生制限情報更新指示が入力されたときにはこの再生制限情報更新指示を再生制限情報更新部38に送出し、コンテンツデータ再生指示が入力されたときにはこのコンテンツデータ再生指示を属性情報判定部41に送出する。
【0049】
〈一実施形態によるコンテンツデータ記録再生装置の動作〉
本発明の一実施形態によるコンテンツデータ記録再生装置の動作について、図5〜7のフローチャートを参照して説明する。
【0050】
まず、予めコピー元記録媒体11に記録されたコピー対象のコンテンツデータ111をコピーして、コピー元記録媒体11とは別の記録媒体であるコピー先記録媒体21に記録するときの記録制御部30におけるコンテンツデータコピー処理について図5のフローチャートを参照して説明する。
【0051】
本実施形態においては、コピー元記録媒体11にはコピー対象のコンテンツデータ111とともに、このコピー対象のコンテンツデータ111がオリジナルのコンテンツデータであることを示す情報およびこのコピー対象のコンテンツデータ111の再生可能期限情報、再生可能試行回数、消去実行日時、または再生操作可能なユーザを識別するパスワードなどの再生制限情報を含む第1オリジナル属性情報112が記録されている。
【0052】
まず、コピー元記録媒体11がコピー元記録媒体用ドライブ10に挿入されると、記録制御部30のコピー元記録媒体特性判別部31においてコピー元記録媒体11が再生専用の記録媒体であるか、または書換え可能な記録媒体であるかが判断されることにより、コピー元記録媒体11の媒体特性が判別される。
【0053】
また、コピー先記録媒体21がコピー先記録媒体用ドライブ20に挿入されると、記録制御部30のコピー先記録媒体特性判別部32においてコピー先記録媒体21が1回のみ書き込み可能な記録媒体であるか、または書換え可能な記録媒体であるかが判断されることにより、コピー先記録媒体21の媒体特性が判別される(S1)。
【0054】
次に、媒体特性比較部33において、コピー元記録媒体特性判別部31およびコピー先記録媒体特性判別部32の判別結果が比較され、図2に示すように、(a)コピー元記録媒体が再生専用の記録媒体でありコピー先記録媒体が書換え可能な記録媒体である場合と、(b)コピー元記録媒体が書き換え可能な記録媒体でありコピー先記録媒体が1回のみ書き込み可能な記録媒体である場合と、(c)コピー元記録媒体、コピー先記録媒体ともに書換え可能な記録媒体である場合とのいずれに該当するかが判定される(S2)。
【0055】
このようにコピー元記録媒体11およびコピー先記録媒体21が装着され、それぞれの媒体特性が判別され比較された状態で、ユーザの操作によりユーザ入力部50からコンテンツデータをコピーするためのコンテンツデータコピー指示が入力されると、コピー対象のコンテンツデータが記録されているコピー元記録媒体11に第1オリジナル属性情報が存在するか否かが属性情報設定部35において判断される(S3)。
【0056】
ステップS3において、コピー対象のコンテンツデータが記録されているコピー元記録媒体11に第1オリジナル属性情報が存在すると判断されたときには(S3の「YES」)、コピーデータ生成部34においてコピー元記録媒体11からコピー対象のコンテンツデータ111が読み出されてコピーされることによりコピーコンテンツデータ211が生成され、生成されたこのコピーコンテンツデータ211がコピー先記録媒体21に記録される(S4)。
【0057】
ステップS3において、コピー対象のコンテンツデータが記録されているコピー元記録媒体11に記録されている属性情報が、オリジナル属性情報ではなくコピー属性情報であるときには(S3の「NO」)、コンテンツデータコピー処理は不可能であると判断され処理が終了される。
【0058】
コピーデータ生成部34においてコピーされたコンテンツデータがコピー先記録媒体21に記録され、ステップS2において媒体特性比較部33で(a)コピー元記録媒体が再生専用の記録媒体でありコピー先記録媒体が書換え可能な記録媒体であると判定されているときは(S5の「YES」)、図3に示すように、属性情報設定部35において、コピーコンテンツデータ211がコピーされたコンテンツデータであることを示す第1コピー属性情報212およびコピー元記録媒体11に記録されている第1オリジナル属性情報112を識別するための第1オリジナル識別情報213が生成され、さらに第1オリジナル属性情報112に記録されている再生制限情報が抽出されて第1再生制限情報214が生成され、これらの第1コピー属性情報212と、第1オリジナル識別情報213と、第1再生制限情報214とがコピー先記録媒体21に記録される(S6)。
【0059】
また、コピーデータ生成部34においてコピーされたコンテンツデータがコピー先記録媒体21に記録され、ステップS2において媒体特性比較部33で(b)コピー元記録媒体が書き換え可能な記録媒体でありコピー先記録媒体が1回のみ書き込み可能な記録媒体であると判定されているときは(S5の「NO」、S7の「YES」)、図4に示すように、属性情報設定部35において、コピー元記録媒体11に記録されている第1オリジナル属性情報112の内容が第2オリジナル属性情報215としてコピー先記録媒体21に記録されるとともに、コピー対象のコンテンツデータ111をコピーされたコンテンツデータとするための第2コピー属性情報113が生成され、コピー先記録媒体21に記録された第2オリジナル属性情報215を識別するための第2オリジナル識別情報114が生成され、さらに第2オリジナル属性情報215から再生制限情報が抽出されて第2再生制限情報115が生成され、これらの第2コピー属性情報113、第2オリジナル識別情報114、および第2再生制限情報115がコピー元記録媒体11に記録される(S8)。コピー元記録媒体11にこれらの情報を記録された後、コピー元記録媒体11に記録されていた第1オリジナル属性情報112は属性情報設定部35により消去される。
【0060】
また、コピーデータ生成部34においてコピーされたコンテンツデータがコピー先記録媒体21に記録され、ステップS2において媒体特性比較部33で(c)コピー元記録媒体、コピー先記録媒体ともに書換え可能な記録媒体であると判定されているときは(S7の「NO」)、属性選択部36においてユーザの指示により、またはコンテンツデータ記録再生装置1に予め設定された基準により、コピー元記録媒体11に記録されたコピー対象のコンテンツデータ111かまたはコピー先記録媒体21に記録されたコピーコンテンツデータ211のいずれかが選択されてオリジナルのコンテンツデータであると決定され、他方がコピーされたコンテンツであると決定され、属性情報設定部35に送出される。
【0061】
属性選択部36における処理の結果、コピー対象のコンテンツデータ111をオリジナルのコンテンツデータとすることが決定されたときには(S9の「YES」)、図3に示すように、第1コピー属性情報212と、第1オリジナル識別情報213と、第1再生制限情報とが生成されてコピー先記録媒体21に記録される(S6)。
【0062】
また、属性選択部36における処理の結果、コピーコンテンツデータ211をオリジナルのコンテンツデータとすることが決定されたときには(S9の「NO」)、図4に示すように、コピー元記録媒体11に記録されている第1オリジナル属性情報112が第2オリジナル属性情報としてコピー先記録媒体21に記録されるとともに、第2コピー属性情報113と、第2オリジナル識別情報114と、第2再生制限情報115とが生成されてコピー元記録媒体11に記録され(S8)、コピー元記録媒体11に記録されていた第1オリジナル属性情報112が消去される。
【0063】
以上で、コンテンツデータコピー処理が行われる際の動作の説明を終了する。
【0064】
次に、コンテンツデータコピー処理が完了した状態で、ユーザの操作によりユーザ入力部50からコピー先記録媒体21に記録された第1再生制限情報214またはコピー元記録媒体11に記録された第2再生制限情報115を更新するための再生制限情報更新指示が入力されたときの記録制御部30における再生制限更新処理について、図6のフローチャートを参照して説明する。
【0065】
ユーザ入力部50から再生制限更新指示が入力されると(S11)、オリジナル属性情報検索部37において、コンテンツデータ記録再生装置1に装着されている記録媒体であるコピー元記録媒体11およびコピー先記録媒体21の中からコピーされたコンテンツデータとともに記録されているオリジナル識別情報に対応するオリジナル属性情報が存在するか否かが検索される(S12)。
【0066】
ステップS12における検索の結果、コピーされたコンテンツデータとともに記録されているオリジナル識別情報に対応するオリジナル属性情報がコピー元記録媒体11またはコピー先記録媒体21の中に存在しており(S13の「YES」)、該当する第1再生制限情報または第2再生制限情報により再生可能な状態であると判断されたときには(S14の「YES」)、再生制限情報更新部38において、取得した再生制限情報更新指示に従って記録されている再生制限情報が更新される(S15)。
【0067】
この再生制限情報更新処理によれば、例えば、第1再生制限情報または第2再生制限情報に記録されている再生可能期限情報または消去実行日時を2007年3月20日から2007年3月25日に延長したり、再生可能試行回数を3回から5回に増加させたり、再生可能なユーザを識別するパスワードを変更したりすることができる。
【0068】
ここで、再生制限情報を更新するときの更新単位(例えば、再生可能期限情報や消去実行日時を更新する単位を5日としたり、再生可能試行回数を更新する単位を2回とするなど)は予め各再生制限情報に記録しておいてもよいし、ユーザにより指定できるようにしてもよい。
【0069】
ステップS13において、コピーされたコンテンツデータとともに記録されているオリジナル識別情報に対応するオリジナル属性情報がコピー元記録媒体11またはコピー先記録媒体21の中に存在しなかったとき(S13の「NO」)、または、ステップS14において再生制限情報により再生可能な状態ではないとき(S14の「NO」)は、再生制限情報更新処理は行われず、処理は終了される。
【0070】
以上で、第1再生制限情報または第2再生制限情報の更新処理が行われる際の動作の説明を終了する。
【0071】
次に、コンテンツデータコピー処理が完了し必要に応じて第1再生制限情報または第2再生制限情報の更新が行われた状態で、ユーザの操作によりユーザ入力部50からコピー先記録媒体21に記録されたコピー対象のコンテンツデータ111またはコピー元記録媒体11に記録されたコピーコンテンツデータ211を再生するためのコンテンツデータ再生指示が入力されたときの再生制御部40におけるコンテンツデータ再生処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0072】
ユーザ入力部50からコンテンツデータ再生指示が入力されると(S21)、再生が指示された再生対象のコンテンツデータが記録されている記録媒体であるコピー元記録媒体11またはコピー先記録媒体21に記録されているオリジナル属性情報またはコピー属性情報が、属性情報判定部41において取得される(S22)。
【0073】
属性情報判定部41において取得された属性情報がコピー属性情報であるときは(S23の「YES」)再生対象のコンテンツデータがコピーされたコンテンツデータであると判定され、再生条件比較部43において、再生対象のコンテンツデータに対する再生制限情報である第1再生制限情報214または第2再生制限情報115が該当する記録媒体から取得される(S24)とともに、この取得された第1再生制限情報214または第2再生制限情報115と比較するための条件要素が条件要素保持部42から取得され(S25)、取得された第1再生制限情報214または第2再生制限情報115と条件要素とが比較され、再生可能な状態であるか否かが判定される(S26)。
【0074】
ステップS23において取得された属性情報がオリジナル属性情報であるとき(S23の「NO」)、または、ステップS26において再生が可能な状態であると判定されたとき(S26の「YES」)は、該当する記録媒体であるコピー元記録媒体11またはコピー先記録媒体21から再生対象のコンテンツデータを取得して、外部の表示装置に再生させるために送信されることにより再生処理が行われる(S27)。
【0075】
ステップS27において再生処理が行われると、コピーされたコンテンツデータが記録された記録媒体に再生制限情報として再生可能試行回数が記録されているときには、条件要素保持部42に保持されている再生されたコンテンツデータの再生回数情報が更新される(S28)。
【0076】
以上で、コピー対象のコンテンツデータ111またはコピーコンテンツデータ211の再生処理が行われる際の動作の説明を終了する。
【0077】
上述した本実施形態のコンテンツデータ記録再生装置によれば、コピーされたコンテンツデータをコピー対象のコンテンツデータとしてはコンテンツデータコピー処理を行うことはできず、またコピーされたコンテンツデータは再生制限情報を満たさなければ再生処理を行うことができないため、不正コピーを防止することができる。
【0078】
また、本実施形態のコンテンツデータ記録再生装置によれば、オリジナル属性情報とともに記録されたオリジナルのコンテンツデータが記録媒体に装着された状態であれば、コピーされたコンテンツデータの再生制限情報を更新することができ、オリジナルのコンテンツデータを所持する正規のユーザが私的に利用する際の利便性が妨げられない。
【0079】
また、上記の実施形態のコンテンツデータ記録再生装置の記録制御部の機能構成または再生制御部の機能構成をプログラム化してコンピュータに組み込むことにより、当該コンピュータをコンテンツデータ記録装置またはコンテンツデータ再生装置として機能させるコンテンツデータ記録プログラムまたはコンテンツデータ再生プログラムを構築することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明の一実施形態によるコンテンツデータ記録装置およびコンテンツデータ再生装置の機能を有するコンテンツデータ記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態によるコンテンツデータ記録装置およびコンテンツデータ再生装置の機能を有するコンテンツデータ記録再生装置により決定される属性情報の一例を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施形態によるコンテンツデータ記録装置およびコンテンツデータ再生装置の機能を有するコンテンツデータ記録再生装置に装着された記録媒体の詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態によるコンテンツデータ記録装置およびコンテンツデータ再生装置の機能を有するコンテンツデータ記録再生装置に装着された記録媒体の詳細な構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態による本発明の一実施形態によるコンテンツデータ記録装置およびコンテンツデータ再生装置によりコンテンツコピー処理が行われるときの動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態による本発明の一実施形態によるコンテンツデータ記録装置およびコンテンツデータ再生装置により再生制限情報更新処理が行われるときの動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態による本発明の一実施形態によるコンテンツデータ記録装置およびコンテンツデータ再生装置によりコンテンツ再生処理が行われるときの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0081】
1…コンテンツデータ記録再生装置
10…コピー元記録媒体用ドライブ
11…コピー元記録媒体
20…コピー先記録媒体用ドライブ
21…コピー先記録媒体
30…記録制御部
31…コピー元記録媒体特性判別部
32…コピー先記録媒体特性判別部
33…媒体特性比較部
34…コピーデータ生成部
35…属性情報設定部
36…属性選択部
37…オリジナル属性情報検索部
38…再生制限情報更新部
40…再生制御部
41…属性情報判定部
42…条件要素保持部
43…再生条件比較部
44…コンテンツデータ再生制御部
45…再生回数更新部
50…ユーザ入力部
111…コピー対象のコンテンツデータ
112…第1オリジナル属性情報
113…第2コピー属性情報
114…第2オリジナル識別情報
115…第2再生制限情報
211…コピーコンテンツデータ
212…第1コピー属性情報
213…第1オリジナル識別情報
214…第1再生制限情報
215…第2オリジナル属性情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コピー対象のコンテンツデータとこのコピー対象のコンテンツデータがオリジナルのコンテンツデータであることを示す情報およびこのコピー対象のコンテンツデータがコピーされたときの再生制限情報を含む第1オリジナル属性情報とが記録されたコピー元記録媒体が再生専用の記録媒体であるか、または書換え可能な記録媒体であるかを判別するコピー元記録媒体特性判別部と、
前記コピー対象のコンテンツデータがコピーされて生成されたコピーコンテンツデータを記録するためのコピー先記録媒体が1回のみ書き込み可能な記録媒体であるか、または書換え可能な記録媒体であるかを判別するコピー先記録媒体特性判別部と、
前記コピー元記録媒体から前記コピー対象のコンテンツデータを読み出してコピーコンテンツデータを生成し、生成したこのコピーコンテンツデータを前記コピー先記録媒体に記録するコピーデータ生成部と、
前記コピーデータ生成部が、前記コピーコンテンツデータを前記コピー先記録媒体に記録する際に、前記コピー元記録媒体及び前記コピー先記録媒体の各属性を決定し、この決定した属性の情報を前記コピー元記録媒体及び前記コピー先記録媒体にそれぞれ設定する属性情報設定部と、
を有し、
前記属性情報設定部は、
前記コピーデータ生成部により前記コピーコンテンツデータが前記コピー先記録媒体に記録されたときに、
前記コピー元記録媒体特性判別部において前記コピー元記録媒体が再生専用の記録媒体であると判別され、且つ前記コピー先記録媒体特性判別部において前記コピー先記録媒体が書換え可能な記録媒体であると判別されているときには、前記コピーコンテンツデータがコピーされたコンテンツデータであることを示す第1コピー属性情報および前記第1オリジナル属性情報を識別するための第1オリジナル識別情報を生成するとともに、前記第1オリジナル属性情報に記録されている前記コピー対象のコンテンツデータから前記再生制限情報を抽出して第1再生制限情報を生成し、生成した前記第1コピー属性情報と前記第1オリジナル識別情報と前記第1再生制限情報とを前記コピー先記録媒体に記録させ、
前記コピー元記録媒体特性判別部において前記コピー元記録媒体が書き換え可能な記録媒体であると判別され、且つ前記コピー先記録媒体特性判別部において前記コピー先記録媒体が1回のみ書き込み可能な記録媒体であると判別されているときには、前記コピー元記録媒体に記録されている前記第1オリジナル属性情報の内容を前記第2オリジナル属性情報として前記コピー先記録媒体に記録させ、また、前記コピー対象のコンテンツデータをコピーされたコンテンツデータとするための第2コピー属性情報および前記コピー先記録媒体に記録された前記第2オリジナル属性情報を識別するための第2オリジナル識別情報を生成するとともに、前記第2オリジナル属性情報から前記再生制限情報を抽出して第2再生制限情報を生成し、生成した前記第2コピー属性情報と前記第2オリジナル識別情報と前記第2再生制限情報とを前記コピー元記録媒体に記録させ、さらに、前記コピー元記録媒体に記録されていた前記第1オリジナル属性情報を消去させ、
前記コピー元記録媒体特性判別部において前記コピー元記録媒体が書き換え可能な記録媒体であると判別され、且つ前記コピー先記録媒体特性判別部において前記コピー先記録媒体も書換え可能な記録媒体であると判別されているときには、外部からの指示に従って前記コピー元記録媒体に記録された前記コピー対象のコンテンツデータかまたは前記コピー先記録媒体に記録された前記コピーコンテンツデータのいずれかをオリジナルのコンテンツデータであると決定し、前記コピー対象のコンテンツデータがオリジナルのコンテンツデータであると決定したときには、前記第1コピー属性情報と前記第1オリジナル識別情報と前記第1再生制限情報とを生成して前記コピー先記録媒体に記録させ、前記コピーコンテンツデータがオリジナルのコンテンツデータであると決定したときには、前記コピー元記録媒体に記録されている前記第1オリジナル属性情報を前記第2オリジナル属性情報として前記コピー先記録媒体に記録させるとともに、前記第2コピー属性情報と前記第2オリジナル識別情報と前記第2再生制限情報とを生成して前記コピー元記録媒体に記録させ、前記コピー元記録媒体に記録されていた前記第1オリジナル属性情報を消去させる
ことを特徴とするコンテンツデータ記録装置。
【請求項2】
前記再生制限情報、前記第1再生制限情報、および前記第2再生制限情報は、前記コピーコンテンツデータの再生可能期限情報、再生可能試行回数、または消去実行日時の少なくともいずれか1つである
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツデータ記録装置。
【請求項3】
外部から前記第1再生制限情報または第2再生制限情報を更新するための再生制限情報更新指示を取得したときに、更新対象の前記第1再生制限情報または前記第2再生制限情報と同一処理により生成された前記第1オリジナル識別情報または前記第2オリジナル識別情報に対応する前記第1オリジナル属性情報または前記第2オリジナル属性情報を、自装置に装着された前記コピー元記録媒体または前記コピー先記録媒体の中から検索するオリジナル属性情報検索部と、
前記オリジナル属性情報検索部における検索の結果、更新対象の前記第1再生制限情報または前記第2再生制限情報と同一処理により生成された前記第1オリジナル識別情報または前記第2オリジナル識別情報に対応する前記第1オリジナル属性情報または前記第2オリジナル属性情報が、自装置に装着された前記コピー元記録媒体または前記コピー先記録媒体の中に存在したときには、前記再生制限情報更新指示に従って、更新対象の前記第1再生制限情報または前記第2再生制限情報の記録内容を更新する再生制限情報更新部と、
を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のコンテンツデータ記録装置。
【請求項4】
前記請求項1〜3に記載のいずれかのコンテンツデータ記録装置によって、前記コピー元記録媒体または前記コピー先記録媒体に記録されているコンテンツデータの再生指示を外部から取得したときに、この再生対象のコンテンツデータとともに記録されている属性情報がオリジナル属性情報であるかコピー属性情報であるかを判定する属性情報判定部と、
前記属性情報判定部において前記属性情報が前記コピー属性情報であると判定されたときに、このコピー属性情報とともに記録されている前記第1再生制限情報または第2再生制限情報を取得し、取得した前記第1再生制限情報または第2再生制限情報に基づいて前記再生対象のコンテンツデータが再生可能な状態であるか否かを判定する再生条件判定部と、
前記属性情報判定部において前記再生対象のコンテンツとともに記録されている属性情報が前記オリジナル属性情報であると判定されたとき、および、前記再生条件判定部において前記再生対象のコンテンツデータが再生可能な状態であると判定されたときに、該当する再生対象のコンテンツデータを再生するコンテンツデータ再生制御部と、
を備えることを特徴とするコンテンツデータ再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−9671(P2009−9671A)
【公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−172562(P2007−172562)
【出願日】平成19年6月29日(2007.6.29)
【出願人】(000004329)日本ビクター株式会社 (3,896)
【Fターム(参考)】