コンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、およびコンテンツ再生プログラム
【課題】操作の快適性を向上させることができるコンテンツ再生装置を提供すること。
【解決手段】コンテンツ再生装置100は、動画コンテンツを再生する再生部510と、動画コンテンツの再生に関する操作を入力し、操作に応じて動画コンテンツの再生を制御する制御部520とを有し、制御部520は、所定の操作が行われたことを条件として、その操作時刻を基準とする所定の範囲を決定する範囲決定部521と、決定された範囲の中から、ぼけておらず、かつ、人物の目および口が半開きとなっていない画像を、動画コンテンツの代表画像に決定する画像決定部522とを有する。
【解決手段】コンテンツ再生装置100は、動画コンテンツを再生する再生部510と、動画コンテンツの再生に関する操作を入力し、操作に応じて動画コンテンツの再生を制御する制御部520とを有し、制御部520は、所定の操作が行われたことを条件として、その操作時刻を基準とする所定の範囲を決定する範囲決定部521と、決定された範囲の中から、ぼけておらず、かつ、人物の目および口が半開きとなっていない画像を、動画コンテンツの代表画像に決定する画像決定部522とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画コンテンツの再生を行うコンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、およびコンテンツ再生プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、動画コンテンツの再生を行うコンテンツ再生装置では、動画再生に対する一時停止または停止の操作が行われたときに、その操作時刻に再生されていた画像を、動画コンテンツの代表画像として表示することが行われている。これにより、ユーザは、再生が再開される箇所の動画コンテンツの内容を、再生に先立って確認することができる。
【0003】
ところが、代表画像の画質が悪い場合、動画コンテンツの内容を確認することが困難となる。そこで、特許文献1に記載の装置は、一時停止操作が行われたときに、その操作時刻の画像に代えて、時間的に最も近い高解像度の画像を代表画像に決定する。これにより、ユーザは、動画コンテンツの内容をより確実に確認することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−331754号公報
【特許文献2】特開平11−136557号公報
【特許文献3】特開2005−56175号公報
【特許文献4】特開平8−331504号公報
【特許文献5】国際公開第1998/041978号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、一時停止操作が行われた場合、代表画像は、再生再開の操作が行われるまでディスプレイ等に表示されたままの状態となる。また、停止操作が行われた場合、代表画像は、動画コンテンツまたは動画コンテンツ中の各位置を示すサムネイルとして、ディスプレイ等に繰り返し表示され続けることになる。すなわち、代表画像は、コンテンツ再生の操作に際して、第三者や操作者の目にさらされる機会が多い。したがって、代表画像は、第三者や操作者が見るのに相応しい内容の画像や、鑑賞に適する内容の画像であることが望ましい。
【0006】
しかしながら、特許文献1記載の装置は、画質に配慮した代表画像決定を行うのみである。したがって、人物の目や口が半開きであったり、画面の一部、または全体がぼけている画像が代表画像に決定することがあり、第三者や操作者が見るのに相応しくない画像や、観賞に適さない内容の画像が表示され続けてしまうことがあるのは避けられない。これを避けるためには動画の内容を慎重に確認してタイミングを図りながら一時停止操作や停止操作を行わなければならない。しかし、この操作をユーザが確実に行うことは非常に困難である。
【0007】
本発明の目的は、操作の快適性を向上させることができるコンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、およびコンテンツ再生プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のコンテンツ再生装置は、動画コンテンツを再生する再生部と、前記動画コンテンツの再生に関する操作を入力し、前記操作に応じて前記動画コンテンツの再生を制御する制御部とを有し、前記制御部は、所定の操作が行われたことを条件として、その操作時刻を基準とする所定の範囲を決定する範囲決定部と、決定された前記範囲の中から、ぼけておらず、かつ、人物の目および口が半開きとなっていない画像を、前記動画コンテンツの代表画像に決定する画像決定部と、を有する。
【0009】
本発明のコンテンツ再生方法は、動画コンテンツを再生するステップと、前記動画コンテンツの再生に関する操作を入力するステップと、所定の操作が行われたことを条件として、その操作時刻を基準とする所定の範囲を決定するステップと、決定した前記範囲の中から、ぼけておらず、かつ、人物の目および口が半開きとなっていない画像を、前記動画コンテンツの代表画像に決定するステップとを有する。
【0010】
本発明のコンテンツ再生プログラムは、コンピュータに、動画コンテンツを再生する処理と、前記動画コンテンツの再生に関する操作を入力する処理と、所定の操作が行われたことを条件として、その操作時刻を基準とする所定の範囲を決定する処理と、決定した前記範囲の中から、ぼけておらず、かつ、人物の目および口が半開きとなっていない画像を、前記動画コンテンツの代表画像に決定する処理とを実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、操作時刻を基準としつつ、ぼけておらず、かつ、人物の目および口が半開きとなっていない画像を代表画像に決定するので、操作のタイミングや第三者の目を気にする必要がなくなり、操作の快適性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態1に係るコンテンツ再生装置の構成を示すブロック図
【図2】本実施の形態1に係るコンテンツ再生装置の全体動作を示すフローチャート
【図3】本発明の実施の形態2に係るコンテンツ再生装置の全体動作を示すフローチャート
【図4】本実施の形態2における別シーンの除外の様子を示す模式図
【図5】本実施の形態2における音声付画像の除外の様子を示す模式図
【図6】本発明の実施の形態3に係るコンテンツ再生装置の全体動作を示すフローチャート
【図7】本実施の形態3における一時停止処理を示すフローチャート
【図8】本実施の形態3の一時停止処理における別シーンの除外の様子を示す模式図
【図9】本実施の形態3の一時停止処理における音声付画像の除外の様子を示す模式図
【図10】本実施の形態3における停止処理を示すフローチャート
【図11】本実施の形態3の停止処理における別シーンの除外の様子を示す模式図
【図12】本実施の形態3の停止処理における音声付画像の除外の様子を示す模式図
【図13】本実施の形態3における指定再生処理を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の各実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るコンテンツ再生装置の構成を示すブロック図である。コンテンツ再生装置100は、例えば、動画コンテンツを録画再生するDVD(digital versatile disc)レコーダである。
【0015】
コンテンツ再生装置100の記憶部200は、例えばハードディスクドライブの所定のメモリ領域であり、動画コンテンツを記憶する。
【0016】
コンテンツ再生装置100の入力部300は、例えば複数のキースイッチを備えたリモートコントローラであり、コンテンツ再生装置100に対する操作の入力を、ユーザから受け付ける。
【0017】
コンテンツ再生装置100の出力部400は、例えば液晶ディスプレイ装置であり、画像および音声を出力する。
【0018】
コンテンツ再生装置100のコンテンツ再生部500は、例えばプロセッサおよびRAM(random access memory)等の記憶媒体から成り、制御プログラムをプロセッサが実行することにより、動画コンテンツの再生を行う。
【0019】
コンテンツ再生部500の再生部510は、記憶部200から動画コンテンツを読み出し、所定のデコード処理を行って動画コンテンツの映像および音声を再生し、再生した映像および音声を出力部400において出力させる。
【0020】
コンテンツ再生部500の制御部520は、動画コンテンツの再生に関する操作を入力部300から入力し、入力した操作に応じて、再生部510における動画コンテンツの再生を制御する。
【0021】
制御部520の範囲決定部521は、所定の操作が行われたことを条件として、その操作時刻を基準とする所定の範囲を、動画コンテンツの代表画像を決定する範囲(以下「処理対象範囲」という)に決定する。
【0022】
制御部520の画像決定部522は、範囲決定部521が決定した処理対象範囲の中から、ぼけておらず、かつ、人物の目および口が半開きとなっていない画像を、動画コンテンツの代表画像に決定する。
【0023】
代表画像の決定のトリガとなる上述の所定の操作は、例えば、動画再生に対する一時停止操作および停止操作である。そして、代表画像は、例えば、一時停止中に表示される画像や、動画コンテンツまたは動画コンテンツ中の各位置を示すサムネイルとして表示される。
【0024】
このようなコンテンツ再生装置100は、操作時刻を基準とする処理対象範囲から、ぼけておらず、かつ、人物の目および口が半開きとなっていない画像を、代表画像に決定する。したがって、コンテンツ再生装置100によれば、ユーザは操作のタイミングや第三者の目を気にする必要がないため、より快適に操作を行うことができる。
【0025】
次に、コンテンツ再生装置100の動作について説明する。
【0026】
図2は、コンテンツ再生装置100の全体動作を示すフローチャートである。
【0027】
まず、ステップS1000において、制御部520は、ユーザ操作等を受けて、再生部510において、動画コンテンツの読み出しおよび再生を開始させる。
【0028】
そして、ステップS2000において、制御部520は、所定の操作が行われたか否かを判断する。所定の操作は、例えば、動画再生に対する一時停止操作および停止操作である。制御部520は、所定の操作が行われていない場合には(S2000:NO)、ステップS3000へ進み、所定の操作が行われた場合には(S2000:YES)、ステップS4000へ進む。
【0029】
ステップS3000において、制御部520は、ユーザ操作等により処理の終了が指示されたか否かを判断し、処理の終了が指示されていない場合には(S3000:NO)、ステップS2000へ戻る。
【0030】
ステップS4000において、範囲決定部521は、所定の操作が行われた操作時刻を基準とする所定の範囲を、処理対象範囲として選択する。範囲決定部521は、例えば、操作時刻の直後である、操作時刻から操作時刻の1秒後までの範囲を、処理対象範囲として選択する。
【0031】
そして、ステップS5000において、画像決定部522は、範囲決定部521が決定した範囲の中から、ぼけていない画像、つまりピントが合っている画像を、代表画像の候補画像に設定する。具体的には、画像決定部522は、動画コンテンツからぼけている画像を検出し、検出した画像以外の画像を、候補画像に設定する。ぼけている画像の検出手法の詳細については、例えば特許文献2に記載されているため、ここでの説明を省略する。
【0032】
そして、ステップS6000において、画像決定部522は、人物の目および口が半開きとなっている画像を、候補画像から除外する。具体的には、画像決定部522は、動画コンテンツから人物の目および口が半開きとなっている画像を検出し、検出した画像を候補画像から除外する。動画コンテンツからの人物の目および口が半開きとなっている画像の検出手法の詳細については、例えば特許文献3に記載されているため、ここでの説明を省略する。
【0033】
そして、ステップS7000において、画像決定部522は、残っている候補画像の中から、代表画像を1つ決定する。なお、候補画像が存在しない場合には、画像決定部522は、操作時刻の画像を代表画像に決定するか、処理対象範囲を広げてステップS5000〜S7000の処理を再実行しても良い。
【0034】
そして、ステップS8000において、制御部520は、行われた所定の操作に対応する処理を行う。例えば、行われた所定の操作が一時停止操作である場合には、制御部520は、動画再生を決定した代表画像まで継続してから一時停止させ、代表画像が表示された状態にする。そして、更に一時停止解除の操作が行われたとき、制御部520は、例えば表示中の代表画像の位置から、動画再生を開始させる。
【0035】
そして、制御部520は、処理の終了が指示された場合には(S3000:YES)、一連の処理を終了する。
【0036】
このような動作により、コンテンツ再生装置100は、操作時刻を基準とする所定の範囲から、ぼけておらず、かつ、人物の目および口が半開きとなっていない画像を、代表画像に決定することができる。
【0037】
以上説明したように、本実施の形態に係るコンテンツ再生装置100は、一時停止等の所定の操作に際して、ぼけている画像、あるいは、人物の目および口が半開きとなっている画像が代表画像に決定されるのを防ぐことができる。すなわち、第三者に見せるのに相応しくないような内容の画像や、鑑賞に適さない内容の画像が表示され続けるのを防ぐことができる。したがって、コンテンツ再生装置100は、ユーザに対し、第三者に気兼ねせずしかも快適に操作を行うことを可能にするので、操作の快適性を向上させることができる。
【0038】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、操作時刻のシーンと同じシーンの中から、操作時刻にできるだけ近い時刻の画像を代表画像に決定するようにした例である。本実施の形態に係るコンテンツ再生装置100は、実施の形態1のコンテンツ再生装置100と同一の構成を有しているが、制御部520の動作が異なる。
【0039】
図3は、本実施の形態に係るコンテンツ再生装置100の全体動作を示すフローチャートであり、実施の形態1の図2に対応するものである。図2と同一部分には同一ステップ番号を付し、これについての説明を省略する。
【0040】
範囲決定部521は、処理対象範囲を仮決定すると(S4000)、ステップS4100において、処理対象範囲から操作時刻のシーンとは異なるシーン(以下「別シーン」という)を除外した範囲を、処理対象範囲として本決定して、ステップS5000へ進む。
【0041】
具体的には、範囲決定部521は、動画コンテンツからシーンの切り替え位置を検出し、操作時刻の前の直近の切り替え位置以前の範囲と、操作時刻の後の直近の切り替え位置以降の範囲を、別シーンとして、処理対象範囲から除外する。シーンの切り替え位置とは、例えば、番組からCM(commercial message)へと切り替わる位置や、ニュース番組においてスタジオの映像から中継先の映像へと切り替わる位置等、画像の内容が大きく変わる瞬間を指す。動画コンテンツからのシーンの切り替え位置の検出手法の詳細については、例えば特許文献4に記載されているため、ここでの説明を省略する。
【0042】
図4は、別シーンの除外の様子を示す模式図である。
【0043】
図4に示すように、所定の操作として一時停止操作が行われ、その操作時刻611の2秒前から操作時刻611の4秒後までの範囲が、仮の処理対象範囲612と決定されたとする。そして、この処理対象範囲612において、シーンA、シーンB、シーンCがこの順序で続いており、操作時刻611はシーンBに含まれていたとする。この場合、範囲決定部521は、別シーンであるシーンAおよびシーンCを除外して、シーンBの範囲のみを、最終的な処理対象範囲613に決定する。
【0044】
一時停止操作を行った瞬間と異なるシーンの画像が、代表画像として表示されたり、再生の起点となったりすると、再生が再開される箇所の動画コンテンツの内容を把握し辛い。したがって、コンテンツ再生装置100は、このような別シーンの除外を行うことにより、操作の快適性を更に向上させることができる。
【0045】
また、画像決定部522は、候補画像からぼけている画像等を除外すると(S5000、S6000)、ステップS7100において、更に、候補画像から、発話音声のある画像(以下「音声付画像」という)を除外する。
【0046】
具体的には、画像決定部522は、動画コンテンツの音声から発話音声が含まれている範囲を検出し、検出した範囲の画像を、候補画像から除外する。そして、画像決定部522は、操作時刻の前の直近の切り替え位置以前の範囲と、操作時刻の後の直近の切り替え位置以降の範囲を、処理対象範囲から除外する。動画コンテンツからの発話音声が付随している範囲の検出手法の詳細については、例えば特許文献5に記載されているため、ここでの説明を省略する。
【0047】
図5は、音声付画像の除外の様子を示す模式図である。
【0048】
図5に示すように、一時停止操作の操作時刻621を基準として、処理対象範囲622が決定されたとする。そして、この処理対象範囲622に、複数の候補画像623と、発話音声のある区間624とが存在しているものとする。この場合、画像決定部522は、音声付画像である候補画像2、4、6を除外して、音声付画像ではない候補画像1、3、5を候補画像として残す。
【0049】
途中から再生された発話音声は、聞き取り辛い。コンテンツ再生装置100は、このような音声付画像の除外を行うことにより、発話音声の再生を常に最初から行う事ができるので、ユーザが発話音声との関係で操作タイミングを気にする必要がなくなり、操作の快適性を更に向上させることができる。
【0050】
なお、図5に示すように、処理対象範囲622に、操作時刻621が発話音声のある区間624に行われ、かつ、その発話音声の開始よりも前に候補画像(ここでは候補画像1、3)が存在する場合には、操作時刻621以降の候補画像(ここでは候補画像5)を更に除外しても良い。これにより、ユーザは、操作時刻621が行われたときの発話音声の内容を聞き取ることが可能となる。
【0051】
そして、図3のステップS7200において、画像決定部522は、候補画像のうち、操作時刻により近い画像を、代表画像に決定して、ステップS8000へ進む。例えば、図5の例で説明したように、操作時刻以降の候補画像を除外している場合には、画像決定部522は、残っている候補画像のうち、最も遅い時刻の画像(図5の例では候補画像3)を、代表画像に決定する。これにより、コンテンツ再生装置100は、発話音声の聞き取り易さを確保しつつ、再生再開時に重複して再生される区間を最小に抑えることができる。
【0052】
このような処理により、コンテンツ再生装置100は、画質的に良好なだけでなく、再生時に発話音声が聞き取り易く、操作時刻との時間的な密接度が高い画像を、代表画像に決定することができる。
【0053】
このように、本実施の形態に係るコンテンツ再生装置100によれば、処理対象範囲の中でシーンの切り替わりがあったときに、操作時刻のシーンとは異なるシーンの画像が代表画像として決定されるのを防ぐことができる。また、本実施の形態に係るコンテンツ再生装置100によれば、音声付画像が代表画像として決定されるのを防ぐことができる。また、本実施の形態に係るコンテンツ再生装置100によれば、操作時刻との時間的な密接な画像を、代表画像として決定することができる。
【0054】
したがって、コンテンツ再生装置100は、ユーザに対し、シーンの切り替わりの有無や発話音声の有無を気にせずに操作を行うことを可能にするので、操作の快適性を更に向上させることができる。
【0055】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3として、具体的な各種操作に対応したコンテンツ再生装置100について説明する。本実施の形態に係るコンテンツ再生装置100は、実施の形態1のコンテンツ再生装置100と同一の構成を有しているが、制御部520の動作が異なる。
【0056】
本実施の形態では、コンテンツ再生装置100が入力する操作として、コンテンツ再生に対する一時停止操作、一時停止解除操作、停止操作、指定再生操作、および指定操作を含む。指定再生操作とは、動画コンテンツまたは動画コンテンツ中の各位置を示すサムネイルを一覧表示させる操作である。指定操作とは、一覧表示されたサムネイルのいずれかを指定し、指定したサムネイルが示す動画コンテンツまたは動画コンテンツの位置以降の部分の再生を指示する操作である。
【0057】
図6は、本実施の形態に係るコンテンツ再生装置100の全体動作を示すフローチャートであり、実施の形態1の図2および実施の形態2の図3に対応するものである。図2および図3と同一部分には同一ステップ番号を付し、これについての説明を省略する。
【0058】
制御部520は、動画コンテンツの再生開始後(S1000)、まず、ステップS2100において、一時停止操作が行われたか否かを判断する。制御部520は、一時停止操作が行われた場合には(S2100:YES)、ステップS2200へ進み、一時停止操作が行われていない場合には(S2100:NO)、ステップS2300へ進む。
【0059】
ステップS2200において、制御部520は、一時停止処理を実行して、ステップS3000へ進む。一時停止処理については後述する。
【0060】
ステップ2300において、制御部520は、停止操作が行われたか否かを判断する。制御部520は、停止操作が行われた場合には(S2300:YES)、ステップS2400へ進み、停止処理を実行する。停止処理については後述する。また、制御部520は、停止操作が行われていない場合には(S2300:NO)、そのままステップS3000へ進む。
【0061】
ステップS2500において、制御部520は、指定再生操作が行われたか否かを判断する。制御部520は、指定再生操作が行われた場合には(S2500:YES)、ステップS2600へ進み、指定再生処理を実行して、ステップS3000へ進む。指定再生処理については後述する。また、制御部520は、指定再生操作が行われていない場合には(S2500:NO)、そのままステップS3000へ進む。
【0062】
このような動作により、コンテンツ再生装置100は、行われた操作に応じて、一時停止処理、停止処理、および指定再生処理を、実行することができる。
【0063】
図7は、一時停止処理を示すフローチャートである。
【0064】
まず、ステップS2210において、範囲決定部521は、操作時刻を基準とする所定の範囲を、処理対象範囲として選択する。ここでは、例えば、一時停止操作が行われた瞬間から0.5秒後までの区間が、処理対象範囲に設定される。
【0065】
そして、制御部520は、図3のステップS4100〜S7200の処理を実行し、ステップS8110において、決定された代表画像まで動画コンテンツの再生を継続した後、代表画像を表示した状態で一時停止する。
【0066】
図8は、一時停止処理における別シーンの除外の様子を示す模式図である。
【0067】
図8に示すように、一時停止操作の操作時刻711以降の0.5秒間が、仮の処理対象範囲712と決定されたとする。そして、この処理対象範囲712において、シーンA、シーンBがこの順序で続いており、操作時刻711はシーンAに含まれていたとする。この場合、範囲決定部521は、別シーンであるシーンBを除外して、シーンAのうち操作時刻711以降の範囲のみを、最終的な処理対象範囲713として決定する。
【0068】
図9は、一時停止処理における音声付画像の除外の様子を示す模式図である。
【0069】
図9に示すように、一時停止操作の操作時刻721を基準として、処理対象範囲722が決定されたとする。そして、この処理対象範囲722に、複数の候補画像723と、発話音声のある区間(有音区間)724とが存在しているものとする。この場合、画像決定部522は、音声付画像である候補画像1を除外して、音声付画像ではない候補画像2、3を候補画像として残す。候補画像2は、候補画像3よりも操作時刻721に近いため、代表画像に決定されることになる。
【0070】
そして、図7のステップS8120において、制御部520は、静止画切出操作が行われたか否かを判断する。静止画切出操作は、動画コンテンツに対する静止画の切り出しを行うための操作であり、例えば、所定のメニュー項目の選択やオプションボタンの押下の操作である。制御部520は、静止画切出操作が行なわれていない場合には(S8120:NO)、ステップS8130へ進み、静止画切出操作が行われた場合には(S8120:YES)、ステップS8140へ進む。
【0071】
そして、ステップS8130において、制御部520は、一時停止解除操作が行われたか否かを判断する。制御部520は、一時停止解除操作が行われていない場合は(S8130:NO)、ステップS8120へ戻り、一時停止解除操作が行われた場合には(S8130:YES)、ステップS8150へ進む。
【0072】
ステップS8150において、制御部520は、動画コンテンツの再生を、代表画像の位置から開始する。
【0073】
一方、ステップS8140において、範囲決定部521は、操作時刻を基準とする所定の範囲を、処理対象範囲として選択する。ここでは、例えば、一時停止操作が行われた瞬間(一時停止時刻)の前後1秒後までの区間が、処理対象範囲に設定される。
【0074】
そして、制御部520は、図3のステップS4100〜S6000の処理を実行し、候補画像の絞り込みを行う。
【0075】
そして、ステップS8160において、画像決定部522は、絞り込みが行われた1つまたは複数の候補画像を、代表画像として一覧表示する。
【0076】
そして、ステップS8170において、画像決定部522は、一覧表示した1つまたは複数の代表画像に対する指定をユーザから受け付け、いずれかの代表画像に対する指定操作が行われると(S8170:YES)、ステップS8180へ進む。
【0077】
ステップS8180において、制御部520は、指定された全ての代表画像を蓄積して記憶すると共に、動画コンテンツの再生を、例えば、ステップS8110において表示した代表画像から開始する。
【0078】
このような一時停止処理を実行することにより、コンテンツ再生装置100は、一時停止操作時に、操作時刻の近辺の鑑賞に適した画像を代表画像として表示してユーザの選択を受け付け、選択された代表画像を切り出して記憶することができる。すなわち、ユーザが鑑賞に適した画像を切り出して記録しようとする際に、画像を1フレームずつ確認しながら画像を探す手間を省くことができる。
【0079】
図10は、停止処理を示すフローチャートである。
【0080】
まず、ステップS2410において、範囲決定部521は、操作時刻を基準とする所定の範囲を、処理対象範囲として選択する。ここでは、例えば、停止操作が行われた瞬間の前1秒の区間が、処理対象範囲に設定される。
【0081】
そして、制御部520は、図3のステップS4100〜S7200の処理を実行し、ステップS8310において、決定された代表画像を記憶して、動画コンテンツの再生を停止する。
【0082】
図11は、停止処理における別シーンの除外の様子を示す模式図である。
【0083】
図11に示すように、停止操作の操作時刻731以前の1秒間が、仮の処理対象範囲732と決定されたとする。そして、この処理対象範囲732において、シーンA、シーンBがこの順序で続いており、操作時刻731はシーンBに含まれていたとする。この場合、範囲決定部521は、別シーンであるシーンAを除外して、シーンBのうち操作時刻731以前の範囲のみを、最終的な処理対象範囲733として決定する。
【0084】
図12は、停止処理における音声付画像の除外の様子を示す模式図である。
【0085】
図12に示すように、停止操作の操作時刻741を基準として、処理対象範囲742が決定されたとする。そして、この処理対象範囲742に、複数の候補画像743と、発話音声のある区間(有音区間)744とが存在しているものとする。この場合、画像決定部522は、音声付画像である候補画像3を除外して、音声付画像ではない候補画像1、2を候補画像として残す。候補画像2は、候補画像1よりも操作時刻741に近いため、代表画像に決定されることになる。
【0086】
このような停止処理を実行することにより、コンテンツ再生装置100は、停止操作時に、鑑賞に適した代表画像を記憶し、サムネイル等の用途に供することができる。
【0087】
図13は、指定再生処理を示すフローチャートである。
【0088】
まず、ステップS2610において、制御部520は、蓄積して保存した代表画像を、コンテンツ一覧画面に一覧表示する。この代表画像は、例えば、過去の停止処理において記憶された代表画像である。
【0089】
そして、ステップS2620において、制御部520は、一覧表示した代表画像に対する指定をユーザから受け付け、いずれかの代表画像に対する指定操作が行われると(S2620:YES)、ステップS2630へ進む。
【0090】
ステップS2630において、制御部520は、動画コンテンツの再生を、代表画像の位置から開始する。
【0091】
このような指定再生処理を実行することにより、コンテンツ再生装置100は、鑑賞に適した代表画像を一覧表示して、代表画像から動画コンテンツの再生を再開することができる。すなわち、ユーザは、過去の停止位置の一覧のサムネイルとして、鑑賞に適した画像が表示されるので、前回どこまで視聴していたのかを容易に把握することができる。
【0092】
このように、本実施の形態によれば、動画コンテンツの再生に関する各種操作に対応して、鑑賞に適した画像を、代表画像として用いることができる。
【産業上の利用可能性】
【0093】
本発明に係るコンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、およびコンテンツ再生プログラムは、操作の快適性を向上させることができるコンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、およびコンテンツ再生プログラムとして有用である。
【符号の説明】
【0094】
100 コンテンツ再生装置
200 記憶部
300 入力部
400 出力部
500 コンテンツ再生部
510 再生部
520 制御部
521 範囲決定部
522 画像決定部
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画コンテンツの再生を行うコンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、およびコンテンツ再生プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、動画コンテンツの再生を行うコンテンツ再生装置では、動画再生に対する一時停止または停止の操作が行われたときに、その操作時刻に再生されていた画像を、動画コンテンツの代表画像として表示することが行われている。これにより、ユーザは、再生が再開される箇所の動画コンテンツの内容を、再生に先立って確認することができる。
【0003】
ところが、代表画像の画質が悪い場合、動画コンテンツの内容を確認することが困難となる。そこで、特許文献1に記載の装置は、一時停止操作が行われたときに、その操作時刻の画像に代えて、時間的に最も近い高解像度の画像を代表画像に決定する。これにより、ユーザは、動画コンテンツの内容をより確実に確認することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−331754号公報
【特許文献2】特開平11−136557号公報
【特許文献3】特開2005−56175号公報
【特許文献4】特開平8−331504号公報
【特許文献5】国際公開第1998/041978号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、一時停止操作が行われた場合、代表画像は、再生再開の操作が行われるまでディスプレイ等に表示されたままの状態となる。また、停止操作が行われた場合、代表画像は、動画コンテンツまたは動画コンテンツ中の各位置を示すサムネイルとして、ディスプレイ等に繰り返し表示され続けることになる。すなわち、代表画像は、コンテンツ再生の操作に際して、第三者や操作者の目にさらされる機会が多い。したがって、代表画像は、第三者や操作者が見るのに相応しい内容の画像や、鑑賞に適する内容の画像であることが望ましい。
【0006】
しかしながら、特許文献1記載の装置は、画質に配慮した代表画像決定を行うのみである。したがって、人物の目や口が半開きであったり、画面の一部、または全体がぼけている画像が代表画像に決定することがあり、第三者や操作者が見るのに相応しくない画像や、観賞に適さない内容の画像が表示され続けてしまうことがあるのは避けられない。これを避けるためには動画の内容を慎重に確認してタイミングを図りながら一時停止操作や停止操作を行わなければならない。しかし、この操作をユーザが確実に行うことは非常に困難である。
【0007】
本発明の目的は、操作の快適性を向上させることができるコンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、およびコンテンツ再生プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のコンテンツ再生装置は、動画コンテンツを再生する再生部と、前記動画コンテンツの再生に関する操作を入力し、前記操作に応じて前記動画コンテンツの再生を制御する制御部とを有し、前記制御部は、所定の操作が行われたことを条件として、その操作時刻を基準とする所定の範囲を決定する範囲決定部と、決定された前記範囲の中から、ぼけておらず、かつ、人物の目および口が半開きとなっていない画像を、前記動画コンテンツの代表画像に決定する画像決定部と、を有する。
【0009】
本発明のコンテンツ再生方法は、動画コンテンツを再生するステップと、前記動画コンテンツの再生に関する操作を入力するステップと、所定の操作が行われたことを条件として、その操作時刻を基準とする所定の範囲を決定するステップと、決定した前記範囲の中から、ぼけておらず、かつ、人物の目および口が半開きとなっていない画像を、前記動画コンテンツの代表画像に決定するステップとを有する。
【0010】
本発明のコンテンツ再生プログラムは、コンピュータに、動画コンテンツを再生する処理と、前記動画コンテンツの再生に関する操作を入力する処理と、所定の操作が行われたことを条件として、その操作時刻を基準とする所定の範囲を決定する処理と、決定した前記範囲の中から、ぼけておらず、かつ、人物の目および口が半開きとなっていない画像を、前記動画コンテンツの代表画像に決定する処理とを実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、操作時刻を基準としつつ、ぼけておらず、かつ、人物の目および口が半開きとなっていない画像を代表画像に決定するので、操作のタイミングや第三者の目を気にする必要がなくなり、操作の快適性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態1に係るコンテンツ再生装置の構成を示すブロック図
【図2】本実施の形態1に係るコンテンツ再生装置の全体動作を示すフローチャート
【図3】本発明の実施の形態2に係るコンテンツ再生装置の全体動作を示すフローチャート
【図4】本実施の形態2における別シーンの除外の様子を示す模式図
【図5】本実施の形態2における音声付画像の除外の様子を示す模式図
【図6】本発明の実施の形態3に係るコンテンツ再生装置の全体動作を示すフローチャート
【図7】本実施の形態3における一時停止処理を示すフローチャート
【図8】本実施の形態3の一時停止処理における別シーンの除外の様子を示す模式図
【図9】本実施の形態3の一時停止処理における音声付画像の除外の様子を示す模式図
【図10】本実施の形態3における停止処理を示すフローチャート
【図11】本実施の形態3の停止処理における別シーンの除外の様子を示す模式図
【図12】本実施の形態3の停止処理における音声付画像の除外の様子を示す模式図
【図13】本実施の形態3における指定再生処理を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の各実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るコンテンツ再生装置の構成を示すブロック図である。コンテンツ再生装置100は、例えば、動画コンテンツを録画再生するDVD(digital versatile disc)レコーダである。
【0015】
コンテンツ再生装置100の記憶部200は、例えばハードディスクドライブの所定のメモリ領域であり、動画コンテンツを記憶する。
【0016】
コンテンツ再生装置100の入力部300は、例えば複数のキースイッチを備えたリモートコントローラであり、コンテンツ再生装置100に対する操作の入力を、ユーザから受け付ける。
【0017】
コンテンツ再生装置100の出力部400は、例えば液晶ディスプレイ装置であり、画像および音声を出力する。
【0018】
コンテンツ再生装置100のコンテンツ再生部500は、例えばプロセッサおよびRAM(random access memory)等の記憶媒体から成り、制御プログラムをプロセッサが実行することにより、動画コンテンツの再生を行う。
【0019】
コンテンツ再生部500の再生部510は、記憶部200から動画コンテンツを読み出し、所定のデコード処理を行って動画コンテンツの映像および音声を再生し、再生した映像および音声を出力部400において出力させる。
【0020】
コンテンツ再生部500の制御部520は、動画コンテンツの再生に関する操作を入力部300から入力し、入力した操作に応じて、再生部510における動画コンテンツの再生を制御する。
【0021】
制御部520の範囲決定部521は、所定の操作が行われたことを条件として、その操作時刻を基準とする所定の範囲を、動画コンテンツの代表画像を決定する範囲(以下「処理対象範囲」という)に決定する。
【0022】
制御部520の画像決定部522は、範囲決定部521が決定した処理対象範囲の中から、ぼけておらず、かつ、人物の目および口が半開きとなっていない画像を、動画コンテンツの代表画像に決定する。
【0023】
代表画像の決定のトリガとなる上述の所定の操作は、例えば、動画再生に対する一時停止操作および停止操作である。そして、代表画像は、例えば、一時停止中に表示される画像や、動画コンテンツまたは動画コンテンツ中の各位置を示すサムネイルとして表示される。
【0024】
このようなコンテンツ再生装置100は、操作時刻を基準とする処理対象範囲から、ぼけておらず、かつ、人物の目および口が半開きとなっていない画像を、代表画像に決定する。したがって、コンテンツ再生装置100によれば、ユーザは操作のタイミングや第三者の目を気にする必要がないため、より快適に操作を行うことができる。
【0025】
次に、コンテンツ再生装置100の動作について説明する。
【0026】
図2は、コンテンツ再生装置100の全体動作を示すフローチャートである。
【0027】
まず、ステップS1000において、制御部520は、ユーザ操作等を受けて、再生部510において、動画コンテンツの読み出しおよび再生を開始させる。
【0028】
そして、ステップS2000において、制御部520は、所定の操作が行われたか否かを判断する。所定の操作は、例えば、動画再生に対する一時停止操作および停止操作である。制御部520は、所定の操作が行われていない場合には(S2000:NO)、ステップS3000へ進み、所定の操作が行われた場合には(S2000:YES)、ステップS4000へ進む。
【0029】
ステップS3000において、制御部520は、ユーザ操作等により処理の終了が指示されたか否かを判断し、処理の終了が指示されていない場合には(S3000:NO)、ステップS2000へ戻る。
【0030】
ステップS4000において、範囲決定部521は、所定の操作が行われた操作時刻を基準とする所定の範囲を、処理対象範囲として選択する。範囲決定部521は、例えば、操作時刻の直後である、操作時刻から操作時刻の1秒後までの範囲を、処理対象範囲として選択する。
【0031】
そして、ステップS5000において、画像決定部522は、範囲決定部521が決定した範囲の中から、ぼけていない画像、つまりピントが合っている画像を、代表画像の候補画像に設定する。具体的には、画像決定部522は、動画コンテンツからぼけている画像を検出し、検出した画像以外の画像を、候補画像に設定する。ぼけている画像の検出手法の詳細については、例えば特許文献2に記載されているため、ここでの説明を省略する。
【0032】
そして、ステップS6000において、画像決定部522は、人物の目および口が半開きとなっている画像を、候補画像から除外する。具体的には、画像決定部522は、動画コンテンツから人物の目および口が半開きとなっている画像を検出し、検出した画像を候補画像から除外する。動画コンテンツからの人物の目および口が半開きとなっている画像の検出手法の詳細については、例えば特許文献3に記載されているため、ここでの説明を省略する。
【0033】
そして、ステップS7000において、画像決定部522は、残っている候補画像の中から、代表画像を1つ決定する。なお、候補画像が存在しない場合には、画像決定部522は、操作時刻の画像を代表画像に決定するか、処理対象範囲を広げてステップS5000〜S7000の処理を再実行しても良い。
【0034】
そして、ステップS8000において、制御部520は、行われた所定の操作に対応する処理を行う。例えば、行われた所定の操作が一時停止操作である場合には、制御部520は、動画再生を決定した代表画像まで継続してから一時停止させ、代表画像が表示された状態にする。そして、更に一時停止解除の操作が行われたとき、制御部520は、例えば表示中の代表画像の位置から、動画再生を開始させる。
【0035】
そして、制御部520は、処理の終了が指示された場合には(S3000:YES)、一連の処理を終了する。
【0036】
このような動作により、コンテンツ再生装置100は、操作時刻を基準とする所定の範囲から、ぼけておらず、かつ、人物の目および口が半開きとなっていない画像を、代表画像に決定することができる。
【0037】
以上説明したように、本実施の形態に係るコンテンツ再生装置100は、一時停止等の所定の操作に際して、ぼけている画像、あるいは、人物の目および口が半開きとなっている画像が代表画像に決定されるのを防ぐことができる。すなわち、第三者に見せるのに相応しくないような内容の画像や、鑑賞に適さない内容の画像が表示され続けるのを防ぐことができる。したがって、コンテンツ再生装置100は、ユーザに対し、第三者に気兼ねせずしかも快適に操作を行うことを可能にするので、操作の快適性を向上させることができる。
【0038】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、操作時刻のシーンと同じシーンの中から、操作時刻にできるだけ近い時刻の画像を代表画像に決定するようにした例である。本実施の形態に係るコンテンツ再生装置100は、実施の形態1のコンテンツ再生装置100と同一の構成を有しているが、制御部520の動作が異なる。
【0039】
図3は、本実施の形態に係るコンテンツ再生装置100の全体動作を示すフローチャートであり、実施の形態1の図2に対応するものである。図2と同一部分には同一ステップ番号を付し、これについての説明を省略する。
【0040】
範囲決定部521は、処理対象範囲を仮決定すると(S4000)、ステップS4100において、処理対象範囲から操作時刻のシーンとは異なるシーン(以下「別シーン」という)を除外した範囲を、処理対象範囲として本決定して、ステップS5000へ進む。
【0041】
具体的には、範囲決定部521は、動画コンテンツからシーンの切り替え位置を検出し、操作時刻の前の直近の切り替え位置以前の範囲と、操作時刻の後の直近の切り替え位置以降の範囲を、別シーンとして、処理対象範囲から除外する。シーンの切り替え位置とは、例えば、番組からCM(commercial message)へと切り替わる位置や、ニュース番組においてスタジオの映像から中継先の映像へと切り替わる位置等、画像の内容が大きく変わる瞬間を指す。動画コンテンツからのシーンの切り替え位置の検出手法の詳細については、例えば特許文献4に記載されているため、ここでの説明を省略する。
【0042】
図4は、別シーンの除外の様子を示す模式図である。
【0043】
図4に示すように、所定の操作として一時停止操作が行われ、その操作時刻611の2秒前から操作時刻611の4秒後までの範囲が、仮の処理対象範囲612と決定されたとする。そして、この処理対象範囲612において、シーンA、シーンB、シーンCがこの順序で続いており、操作時刻611はシーンBに含まれていたとする。この場合、範囲決定部521は、別シーンであるシーンAおよびシーンCを除外して、シーンBの範囲のみを、最終的な処理対象範囲613に決定する。
【0044】
一時停止操作を行った瞬間と異なるシーンの画像が、代表画像として表示されたり、再生の起点となったりすると、再生が再開される箇所の動画コンテンツの内容を把握し辛い。したがって、コンテンツ再生装置100は、このような別シーンの除外を行うことにより、操作の快適性を更に向上させることができる。
【0045】
また、画像決定部522は、候補画像からぼけている画像等を除外すると(S5000、S6000)、ステップS7100において、更に、候補画像から、発話音声のある画像(以下「音声付画像」という)を除外する。
【0046】
具体的には、画像決定部522は、動画コンテンツの音声から発話音声が含まれている範囲を検出し、検出した範囲の画像を、候補画像から除外する。そして、画像決定部522は、操作時刻の前の直近の切り替え位置以前の範囲と、操作時刻の後の直近の切り替え位置以降の範囲を、処理対象範囲から除外する。動画コンテンツからの発話音声が付随している範囲の検出手法の詳細については、例えば特許文献5に記載されているため、ここでの説明を省略する。
【0047】
図5は、音声付画像の除外の様子を示す模式図である。
【0048】
図5に示すように、一時停止操作の操作時刻621を基準として、処理対象範囲622が決定されたとする。そして、この処理対象範囲622に、複数の候補画像623と、発話音声のある区間624とが存在しているものとする。この場合、画像決定部522は、音声付画像である候補画像2、4、6を除外して、音声付画像ではない候補画像1、3、5を候補画像として残す。
【0049】
途中から再生された発話音声は、聞き取り辛い。コンテンツ再生装置100は、このような音声付画像の除外を行うことにより、発話音声の再生を常に最初から行う事ができるので、ユーザが発話音声との関係で操作タイミングを気にする必要がなくなり、操作の快適性を更に向上させることができる。
【0050】
なお、図5に示すように、処理対象範囲622に、操作時刻621が発話音声のある区間624に行われ、かつ、その発話音声の開始よりも前に候補画像(ここでは候補画像1、3)が存在する場合には、操作時刻621以降の候補画像(ここでは候補画像5)を更に除外しても良い。これにより、ユーザは、操作時刻621が行われたときの発話音声の内容を聞き取ることが可能となる。
【0051】
そして、図3のステップS7200において、画像決定部522は、候補画像のうち、操作時刻により近い画像を、代表画像に決定して、ステップS8000へ進む。例えば、図5の例で説明したように、操作時刻以降の候補画像を除外している場合には、画像決定部522は、残っている候補画像のうち、最も遅い時刻の画像(図5の例では候補画像3)を、代表画像に決定する。これにより、コンテンツ再生装置100は、発話音声の聞き取り易さを確保しつつ、再生再開時に重複して再生される区間を最小に抑えることができる。
【0052】
このような処理により、コンテンツ再生装置100は、画質的に良好なだけでなく、再生時に発話音声が聞き取り易く、操作時刻との時間的な密接度が高い画像を、代表画像に決定することができる。
【0053】
このように、本実施の形態に係るコンテンツ再生装置100によれば、処理対象範囲の中でシーンの切り替わりがあったときに、操作時刻のシーンとは異なるシーンの画像が代表画像として決定されるのを防ぐことができる。また、本実施の形態に係るコンテンツ再生装置100によれば、音声付画像が代表画像として決定されるのを防ぐことができる。また、本実施の形態に係るコンテンツ再生装置100によれば、操作時刻との時間的な密接な画像を、代表画像として決定することができる。
【0054】
したがって、コンテンツ再生装置100は、ユーザに対し、シーンの切り替わりの有無や発話音声の有無を気にせずに操作を行うことを可能にするので、操作の快適性を更に向上させることができる。
【0055】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3として、具体的な各種操作に対応したコンテンツ再生装置100について説明する。本実施の形態に係るコンテンツ再生装置100は、実施の形態1のコンテンツ再生装置100と同一の構成を有しているが、制御部520の動作が異なる。
【0056】
本実施の形態では、コンテンツ再生装置100が入力する操作として、コンテンツ再生に対する一時停止操作、一時停止解除操作、停止操作、指定再生操作、および指定操作を含む。指定再生操作とは、動画コンテンツまたは動画コンテンツ中の各位置を示すサムネイルを一覧表示させる操作である。指定操作とは、一覧表示されたサムネイルのいずれかを指定し、指定したサムネイルが示す動画コンテンツまたは動画コンテンツの位置以降の部分の再生を指示する操作である。
【0057】
図6は、本実施の形態に係るコンテンツ再生装置100の全体動作を示すフローチャートであり、実施の形態1の図2および実施の形態2の図3に対応するものである。図2および図3と同一部分には同一ステップ番号を付し、これについての説明を省略する。
【0058】
制御部520は、動画コンテンツの再生開始後(S1000)、まず、ステップS2100において、一時停止操作が行われたか否かを判断する。制御部520は、一時停止操作が行われた場合には(S2100:YES)、ステップS2200へ進み、一時停止操作が行われていない場合には(S2100:NO)、ステップS2300へ進む。
【0059】
ステップS2200において、制御部520は、一時停止処理を実行して、ステップS3000へ進む。一時停止処理については後述する。
【0060】
ステップ2300において、制御部520は、停止操作が行われたか否かを判断する。制御部520は、停止操作が行われた場合には(S2300:YES)、ステップS2400へ進み、停止処理を実行する。停止処理については後述する。また、制御部520は、停止操作が行われていない場合には(S2300:NO)、そのままステップS3000へ進む。
【0061】
ステップS2500において、制御部520は、指定再生操作が行われたか否かを判断する。制御部520は、指定再生操作が行われた場合には(S2500:YES)、ステップS2600へ進み、指定再生処理を実行して、ステップS3000へ進む。指定再生処理については後述する。また、制御部520は、指定再生操作が行われていない場合には(S2500:NO)、そのままステップS3000へ進む。
【0062】
このような動作により、コンテンツ再生装置100は、行われた操作に応じて、一時停止処理、停止処理、および指定再生処理を、実行することができる。
【0063】
図7は、一時停止処理を示すフローチャートである。
【0064】
まず、ステップS2210において、範囲決定部521は、操作時刻を基準とする所定の範囲を、処理対象範囲として選択する。ここでは、例えば、一時停止操作が行われた瞬間から0.5秒後までの区間が、処理対象範囲に設定される。
【0065】
そして、制御部520は、図3のステップS4100〜S7200の処理を実行し、ステップS8110において、決定された代表画像まで動画コンテンツの再生を継続した後、代表画像を表示した状態で一時停止する。
【0066】
図8は、一時停止処理における別シーンの除外の様子を示す模式図である。
【0067】
図8に示すように、一時停止操作の操作時刻711以降の0.5秒間が、仮の処理対象範囲712と決定されたとする。そして、この処理対象範囲712において、シーンA、シーンBがこの順序で続いており、操作時刻711はシーンAに含まれていたとする。この場合、範囲決定部521は、別シーンであるシーンBを除外して、シーンAのうち操作時刻711以降の範囲のみを、最終的な処理対象範囲713として決定する。
【0068】
図9は、一時停止処理における音声付画像の除外の様子を示す模式図である。
【0069】
図9に示すように、一時停止操作の操作時刻721を基準として、処理対象範囲722が決定されたとする。そして、この処理対象範囲722に、複数の候補画像723と、発話音声のある区間(有音区間)724とが存在しているものとする。この場合、画像決定部522は、音声付画像である候補画像1を除外して、音声付画像ではない候補画像2、3を候補画像として残す。候補画像2は、候補画像3よりも操作時刻721に近いため、代表画像に決定されることになる。
【0070】
そして、図7のステップS8120において、制御部520は、静止画切出操作が行われたか否かを判断する。静止画切出操作は、動画コンテンツに対する静止画の切り出しを行うための操作であり、例えば、所定のメニュー項目の選択やオプションボタンの押下の操作である。制御部520は、静止画切出操作が行なわれていない場合には(S8120:NO)、ステップS8130へ進み、静止画切出操作が行われた場合には(S8120:YES)、ステップS8140へ進む。
【0071】
そして、ステップS8130において、制御部520は、一時停止解除操作が行われたか否かを判断する。制御部520は、一時停止解除操作が行われていない場合は(S8130:NO)、ステップS8120へ戻り、一時停止解除操作が行われた場合には(S8130:YES)、ステップS8150へ進む。
【0072】
ステップS8150において、制御部520は、動画コンテンツの再生を、代表画像の位置から開始する。
【0073】
一方、ステップS8140において、範囲決定部521は、操作時刻を基準とする所定の範囲を、処理対象範囲として選択する。ここでは、例えば、一時停止操作が行われた瞬間(一時停止時刻)の前後1秒後までの区間が、処理対象範囲に設定される。
【0074】
そして、制御部520は、図3のステップS4100〜S6000の処理を実行し、候補画像の絞り込みを行う。
【0075】
そして、ステップS8160において、画像決定部522は、絞り込みが行われた1つまたは複数の候補画像を、代表画像として一覧表示する。
【0076】
そして、ステップS8170において、画像決定部522は、一覧表示した1つまたは複数の代表画像に対する指定をユーザから受け付け、いずれかの代表画像に対する指定操作が行われると(S8170:YES)、ステップS8180へ進む。
【0077】
ステップS8180において、制御部520は、指定された全ての代表画像を蓄積して記憶すると共に、動画コンテンツの再生を、例えば、ステップS8110において表示した代表画像から開始する。
【0078】
このような一時停止処理を実行することにより、コンテンツ再生装置100は、一時停止操作時に、操作時刻の近辺の鑑賞に適した画像を代表画像として表示してユーザの選択を受け付け、選択された代表画像を切り出して記憶することができる。すなわち、ユーザが鑑賞に適した画像を切り出して記録しようとする際に、画像を1フレームずつ確認しながら画像を探す手間を省くことができる。
【0079】
図10は、停止処理を示すフローチャートである。
【0080】
まず、ステップS2410において、範囲決定部521は、操作時刻を基準とする所定の範囲を、処理対象範囲として選択する。ここでは、例えば、停止操作が行われた瞬間の前1秒の区間が、処理対象範囲に設定される。
【0081】
そして、制御部520は、図3のステップS4100〜S7200の処理を実行し、ステップS8310において、決定された代表画像を記憶して、動画コンテンツの再生を停止する。
【0082】
図11は、停止処理における別シーンの除外の様子を示す模式図である。
【0083】
図11に示すように、停止操作の操作時刻731以前の1秒間が、仮の処理対象範囲732と決定されたとする。そして、この処理対象範囲732において、シーンA、シーンBがこの順序で続いており、操作時刻731はシーンBに含まれていたとする。この場合、範囲決定部521は、別シーンであるシーンAを除外して、シーンBのうち操作時刻731以前の範囲のみを、最終的な処理対象範囲733として決定する。
【0084】
図12は、停止処理における音声付画像の除外の様子を示す模式図である。
【0085】
図12に示すように、停止操作の操作時刻741を基準として、処理対象範囲742が決定されたとする。そして、この処理対象範囲742に、複数の候補画像743と、発話音声のある区間(有音区間)744とが存在しているものとする。この場合、画像決定部522は、音声付画像である候補画像3を除外して、音声付画像ではない候補画像1、2を候補画像として残す。候補画像2は、候補画像1よりも操作時刻741に近いため、代表画像に決定されることになる。
【0086】
このような停止処理を実行することにより、コンテンツ再生装置100は、停止操作時に、鑑賞に適した代表画像を記憶し、サムネイル等の用途に供することができる。
【0087】
図13は、指定再生処理を示すフローチャートである。
【0088】
まず、ステップS2610において、制御部520は、蓄積して保存した代表画像を、コンテンツ一覧画面に一覧表示する。この代表画像は、例えば、過去の停止処理において記憶された代表画像である。
【0089】
そして、ステップS2620において、制御部520は、一覧表示した代表画像に対する指定をユーザから受け付け、いずれかの代表画像に対する指定操作が行われると(S2620:YES)、ステップS2630へ進む。
【0090】
ステップS2630において、制御部520は、動画コンテンツの再生を、代表画像の位置から開始する。
【0091】
このような指定再生処理を実行することにより、コンテンツ再生装置100は、鑑賞に適した代表画像を一覧表示して、代表画像から動画コンテンツの再生を再開することができる。すなわち、ユーザは、過去の停止位置の一覧のサムネイルとして、鑑賞に適した画像が表示されるので、前回どこまで視聴していたのかを容易に把握することができる。
【0092】
このように、本実施の形態によれば、動画コンテンツの再生に関する各種操作に対応して、鑑賞に適した画像を、代表画像として用いることができる。
【産業上の利用可能性】
【0093】
本発明に係るコンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、およびコンテンツ再生プログラムは、操作の快適性を向上させることができるコンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、およびコンテンツ再生プログラムとして有用である。
【符号の説明】
【0094】
100 コンテンツ再生装置
200 記憶部
300 入力部
400 出力部
500 コンテンツ再生部
510 再生部
520 制御部
521 範囲決定部
522 画像決定部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画コンテンツを再生する再生部と、
前記動画コンテンツの再生に関する操作を入力し、前記操作に応じて前記動画コンテンツの再生を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、
所定の操作が行われたことを条件として、その操作時刻を基準とする所定の範囲を決定する範囲決定部と、
決定された前記範囲の中から、ぼけておらず、かつ、人物の目および口が半開きとなっていない画像を、前記動画コンテンツの代表画像に決定する画像決定部と、を有する、
コンテンツ再生装置。
【請求項2】
前記所定の操作は、前記動画コンテンツの再生に対する一時停止操作および停止操作の少なくとも1つを含む、
請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項3】
前記範囲決定部は、
前記操作時刻のシーンとは異なるシーンの画像を、前記代表画像に決定しない、
請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項4】
前記画像決定部は、
発話音声のある画像を、前記代表画像に決定しない、
請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項5】
前記画像決定部は、
前記代表画像の候補が複数存在するとき、前記操作時刻により近い時刻の画像を、前記代表画像に決定する、
請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項6】
前記所定の操作は、前記動画コンテンツの再生に対する一時停止操作を含み、前記操作は、前記動画コンテンツの一時停止に対する解除操作を含み、
前記制御部は、
前記一時停止操作が行われたとき、前記動画コンテンツの再生を一時停止すると共に前記代表画像を表示し、前記解除操作が行われたとき、前記代表画像の位置から前記動画コンテンツの再生を再開する、
請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項7】
前記範囲決定部は、
前記一時停止操作が行われたとき、前記操作時刻の直後の所定の範囲を、前記代表画像を決定する範囲として決定する、
請求項6記載のコンテンツ再生装置。
【請求項8】
前記操作は、前記動画コンテンツに対する静止画切出操作と、表示された1つまたは複数の画像の中から1つまたは複数を指定する指定操作とを含み、
前記制御部は、
前記静止画切出操作が行われたとき、前記代表画像を表示して前記指定操作を受け付け、指定された代表画像を記憶する、
請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項9】
前記所定の操作は、前記動画コンテンツの再生に対する停止操作を含み、前記操作は、表示された1つまたは複数の画像の中から1つを指定する指定操作を含み、
前記制御部は、
前記停止操作が行われたとき、前記動画コンテンツの再生を停止すると共に前記代表画像を蓄積して記憶し、記憶された代表画像を表示して前記指定操作を受け付け、指定された代表画像の位置から前記動画コンテンツを再生する、
請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項10】
前記所定の操作は、前記動画コンテンツの再生に対する一時停止操作および停止操作の少なくとも1つを含み、
前記範囲決定部は、
前記操作時刻の直後の所定の範囲を、前記代表画像を決定する範囲として決定し、
前記制御部は、
前記一時停止操作または前記停止操作が行われたとき、前記動画コンテンツの再生を、前記代表画像まで継続してから、一時停止または停止する、
請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項11】
動画コンテンツを再生するステップと、
前記動画コンテンツの再生に関する操作を入力するステップと、
所定の操作が行われたことを条件として、その操作時刻を基準とする所定の範囲を決定するステップと、
決定した前記範囲の中から、ぼけておらず、かつ、人物の目および口が半開きとなっていない画像を、前記動画コンテンツの代表画像に決定するステップと、を有する、
コンテンツ再生方法。
【請求項12】
コンピュータに、
動画コンテンツを再生する処理と、
前記動画コンテンツの再生に関する操作を入力する処理と、
所定の操作が行われたことを条件として、その操作時刻を基準とする所定の範囲を決定する処理と、
決定した前記範囲の中から、ぼけておらず、かつ、人物の目および口が半開きとなっていない画像を、前記動画コンテンツの代表画像に決定する処理と、を実行させる、
コンテンツ再生プログラム。
【請求項1】
動画コンテンツを再生する再生部と、
前記動画コンテンツの再生に関する操作を入力し、前記操作に応じて前記動画コンテンツの再生を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、
所定の操作が行われたことを条件として、その操作時刻を基準とする所定の範囲を決定する範囲決定部と、
決定された前記範囲の中から、ぼけておらず、かつ、人物の目および口が半開きとなっていない画像を、前記動画コンテンツの代表画像に決定する画像決定部と、を有する、
コンテンツ再生装置。
【請求項2】
前記所定の操作は、前記動画コンテンツの再生に対する一時停止操作および停止操作の少なくとも1つを含む、
請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項3】
前記範囲決定部は、
前記操作時刻のシーンとは異なるシーンの画像を、前記代表画像に決定しない、
請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項4】
前記画像決定部は、
発話音声のある画像を、前記代表画像に決定しない、
請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項5】
前記画像決定部は、
前記代表画像の候補が複数存在するとき、前記操作時刻により近い時刻の画像を、前記代表画像に決定する、
請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項6】
前記所定の操作は、前記動画コンテンツの再生に対する一時停止操作を含み、前記操作は、前記動画コンテンツの一時停止に対する解除操作を含み、
前記制御部は、
前記一時停止操作が行われたとき、前記動画コンテンツの再生を一時停止すると共に前記代表画像を表示し、前記解除操作が行われたとき、前記代表画像の位置から前記動画コンテンツの再生を再開する、
請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項7】
前記範囲決定部は、
前記一時停止操作が行われたとき、前記操作時刻の直後の所定の範囲を、前記代表画像を決定する範囲として決定する、
請求項6記載のコンテンツ再生装置。
【請求項8】
前記操作は、前記動画コンテンツに対する静止画切出操作と、表示された1つまたは複数の画像の中から1つまたは複数を指定する指定操作とを含み、
前記制御部は、
前記静止画切出操作が行われたとき、前記代表画像を表示して前記指定操作を受け付け、指定された代表画像を記憶する、
請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項9】
前記所定の操作は、前記動画コンテンツの再生に対する停止操作を含み、前記操作は、表示された1つまたは複数の画像の中から1つを指定する指定操作を含み、
前記制御部は、
前記停止操作が行われたとき、前記動画コンテンツの再生を停止すると共に前記代表画像を蓄積して記憶し、記憶された代表画像を表示して前記指定操作を受け付け、指定された代表画像の位置から前記動画コンテンツを再生する、
請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項10】
前記所定の操作は、前記動画コンテンツの再生に対する一時停止操作および停止操作の少なくとも1つを含み、
前記範囲決定部は、
前記操作時刻の直後の所定の範囲を、前記代表画像を決定する範囲として決定し、
前記制御部は、
前記一時停止操作または前記停止操作が行われたとき、前記動画コンテンツの再生を、前記代表画像まで継続してから、一時停止または停止する、
請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項11】
動画コンテンツを再生するステップと、
前記動画コンテンツの再生に関する操作を入力するステップと、
所定の操作が行われたことを条件として、その操作時刻を基準とする所定の範囲を決定するステップと、
決定した前記範囲の中から、ぼけておらず、かつ、人物の目および口が半開きとなっていない画像を、前記動画コンテンツの代表画像に決定するステップと、を有する、
コンテンツ再生方法。
【請求項12】
コンピュータに、
動画コンテンツを再生する処理と、
前記動画コンテンツの再生に関する操作を入力する処理と、
所定の操作が行われたことを条件として、その操作時刻を基準とする所定の範囲を決定する処理と、
決定した前記範囲の中から、ぼけておらず、かつ、人物の目および口が半開きとなっていない画像を、前記動画コンテンツの代表画像に決定する処理と、を実行させる、
コンテンツ再生プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−4722(P2012−4722A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−136173(P2010−136173)
【出願日】平成22年6月15日(2010.6.15)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月15日(2010.6.15)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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