説明

コンテンツ情報表示制御装置およびそのプログラム

【課題】 コンテンツ情報の誤ったタブを選択した場合であっても、容易に所望のコンテンツを検索すること。
【解決手段】 ユーザ操作に応じて第1のタブが選択された後、第1のタブ内のコンテンツが選択されずに、第2のタブが選択され、第2のタブ内のコンテンツが再生された場合、再生されたコンテンツのコンテンツ情報は第1のタブ内に含まれているとユーザが勘違いしたと判断される。従って、選択されたコンテンツ情報を第1のタブの予測コンテンツ情報として管理しておき、再度第1のタブが選択されたときに予測コンテンツ情報を表示する。ユーザが同じ勘違いをした際に、第2のタブを再選択することなく、予測コンテンツ情報を選択すればよいので、コンテンツの選択処理が容易になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のコンテンツの中から所望のコンテンツを選択する際に、コンテンツ情報を表示部に表示させるコンテンツ情報表示制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
HDD(Hard Disk Drive)に記録されている複数のコンテンツ(例えば、曲ファイル等)の中から選択された曲ファイルを再生するオーディオ機器が提供されている。このようなオーディオ機器では、ユーザに容易に所望のコンテンツを検索させることが問題視されており、現在、さまざまな方法が提案されている。例えば、アーティスト名、アルバム名、曲名等のコンテンツ情報をカテゴリとして分類し検索する方法や、直接コンテンツ情報をキー入力して検索する方法などがある。より迅速に検索するため、図9に示すように、アーティスト名、アルバム名等を検索する際に、仮名タブや英字タブにアーティスト名やアルバム名を予め分類して選択する方法がある。
【0003】
図9(a)に示す画面は、アーティスト名、又は、アルバム名のどちらで曲を検索するかを選択する画面である。アーティスト名が選択された場合、(b)のアーティスト選択画面に移行する。画面の上半分がタブ選択画面になっており、「あ行」、「か行」…「わ行」、「ABC」、「DEF」、…「WXYZ」のようにアーティスト名の先頭文字を示すタブが表示され、最初は、タブ選択可能状態になっている。タブに対してカーソルを移動させ、所望のアーティスト名の先頭文字が含まれるタブにカーソルをあわせて決定キーが押される。すると、そのタブの先頭文字に対応するアーティスト名のリストが画面の下半分に表示され、コンテンツ選択可能状態になる。図9(b)では、「さ」行タブ選択され、「さ行」のアーティスト名のリストが表示されている。同様に、アルバム名から検索をする際、「か行」のタブが選択された場合には、図9(c)のような画面が表示され、か行のアルバム名が表示され、コンテンツ選択可能状態となる。
【0004】
ここで、タブを選択して表示されるアーティスト名は、そのタブに含まれる先頭文字から始まるアーティスト名であり、文字コード順になっている。例えば、「さ」行タブには、「さ」「し」「す」「せ」「そ」から始まるアーティスト名が列挙される。ところで、外部サーバからCDトラックのコンテンツ情報を取得する際、日本語でアーティスト名やアルバム名を取得したため、仮名タブから探せば所望のアーティスト名が存在するが、英字タブの中には存在しない場合がある。例えば、アーティスト名「スピット」を、「SPIT」ではなく、「スピット」として取得した場合である。この場合に、例えば、ユーザが「スピット」を「SPIT」と勘違いし、「PQRS」タブから探し始めるとする。しかし、「SPIT」ではないので、「PQRS」タブを選択して探した後、そのタブには存在しないことに気付き、タブ選択可能状態に戻った後、「さ行」タブを選択し、再び「スピット」を検索する必要が生じる。従って、この処理が煩雑であり、より容易に所望のコンテンツを検索する方法が望まれている。
【0005】
【特許文献1】特開平5−346917号公報
【特許文献2】特開平7−319667号公報
【特許文献3】特開平8−263472号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、コンテンツを選択する際に、コンテンツ情報の誤ったグループを選択した場合であっても、容易に所望のコンテンツを検索することができるコンテンツ情報表示制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の好ましい実施形態によるコンテンツ情報表示制御装置は、複数のコンテンツに関するコンテンツ情報を1又は複数の先頭文字を1グループとして複数のグループに分類し、選択された該グループに対応する該コンテンツ情報のリストを表示装置に表示させる表示制御装置であって、ユーザ操作に応じて、1つの該グループを選択するグループ選択手段と、該グループ選択手段によって第1のグループが選択されたとき、該第1のグループの情報を記憶するグループ記憶手段と、該第1のグループに対応する複数のコンテンツ情報の中から該コンテンツ情報によって特定されるコンテンツがユーザ操作によって選択されることなく、該第1のグループとは異なる第2のグループが該グループ選択手段によって選択されたか否かを判断する判断手段と、該第2のグループが選択された後、該第2のグループに対応する複数のコンテンツ情報の中から該コンテンツ情報によって特定されるコンテンツが選択された場合、該選択されたコンテンツ情報を予測コンテンツ情報として、該第1のグループに対応付けて管理する予測コンテンツ情報管理手段と、該グループ選択手段によって該第1のグループが選択された場合に、該予測コンテンツ情報管理手段によって管理されている該第1のグループに対応する1又は複数の予測コンテンツ情報を表示装置に表示させる表示制御手段とを備える。
【0008】
ユーザ操作に応じて第1のグループが選択された後、第1のグループ内のコンテンツが選択されずに、第2のグループが選択され、第2のグループ内のコンテンツが選択された場合、選択されたコンテンツは第1のグループ内に含まれているとユーザが勘違いしたと判断される。従って、選択されたコンテンツ情報を第1のグループの予測コンテンツ情報として管理しておき、再度第1のグループが選択されたときに予測コンテンツ情報を表示する。ユーザが同じ勘違いをした際に、第2のグループを選択することなく、予測コンテンツ情報を選択すればよいので、コンテンツの選択処理が容易になる。
【0009】
好ましい実施形態においては、前記表示制御手段が、前記グループ選択手段によって前記第1のグループが選択された後、前記第2のグループを選択するためのユーザ指示が入力された際に、該第1のグループに対応する1又は複数の予測コンテンツ情報を表示装置に表示させる。
【0010】
第1のグループが選択された後、第2のグループを選択するためのユーザ指示が入力された場合には、ユーザが同じ勘違いをして第2のグループを選択するところを誤って第1のグループを選択したと判断される。従って、このときに第1のグループの予測コンテンツ情報を表示することで、適切なタイミングで予測コンテンツ情報を表示することができる。なお、第2のグループを選択するためのユーザ指示とは、グループ選択可能状態(後述)に戻る指示や、直接第2のグループを選択する指示等である。
【0011】
好ましい実施形態においては、前記予測コンテンツ情報管理手段によって該第1のグループに対応する予測コンテンツ情報が管理されているか否かを判断する予測コンテンツ情報判断手段をさらに備え、該第1のグループに対応する予測コンテンツ情報が管理されている場合に、前記表示制御手段が該第1のグループに対応する1又は複数の予測コンテンツ情報を表示装置に表示させ、該第1のグループに対応する予測コンテンツ情報が管理されていない場合に、予測コンテンツ情報を表示装置に表示させない。
【0012】
第1のグループに対応する予測コンテンツ情報が管理されていない場合には、第2のグループのコンテンツ情報が第1のグループにあると勘違いして、第1のグループを選択したことがない場合である。予測コンテンツ情報が管理されていない場合、予測コンテンツ情報の空のリストを表示すると、処理が無駄になるが、この場合はこのような問題を防止できる。
【0013】
好ましい実施形態においては、前記複数のグループから1のグループを選択するためのグループ選択可能状態と、選択されたグループ内の複数のコンテンツ情報の中からコンテンツ情報によって特定されるコンテンツを選択するためのコンテンツ選択可能状態とを有し、前記第2のグループを選択するためのユーザ指示が、前記第1のグループのコンテンツ選択可能状態からグループ選択可能状態に戻る指示であり、前記予測コンテンツ情報管理手段によって該第1のグループに対応する予測コンテンツ情報が管理されているか否かを判断する予測コンテンツ情報判断手段をさらに備え、該第1のグループに対応する予測コンテンツ情報が管理されている場合に、前記表示制御手段が該第1のグループに対応する1又は複数の予測コンテンツ情報を表示装置に表示させ、該第1のグループに対応する予測コンテンツ情報が管理されていない場合に、該予測コンテンツ情報を表示させずに該グループ選択可能状態に戻る。
【0014】
ユーザ操作によって第1のグループが選択されたコンテンツ選択可能状態からグループ選択可能状態に戻る指示が入力された場合、第1のグループの選択が誤りであったと判断される。この場合に、予測コンテンツ情報が管理されていれば、予測コンテンツ情報を表示することで、コンテンツの選択処理を容易にでき、予測コンテンツ情報が管理されていなければ、予測コンテンツ情報を表示させずに直ちにグループ選択可能状態に戻ることで、無駄な処理を省くことができる。
【0015】
好ましい実施形態においては、前記第1のグループが英字からなり、前記第2のグループが仮名からなり、英字の読み方に対応する仮名を予め記憶する読み方記憶手段と、前記第2のグループの中から選択されたコンテンツ情報の読み方の先頭文字を記憶する手段とをさらに備え、前記予測コンテンツ情報管理手段が、該読み方記憶手段に基づいて前記第1のグループに含まれる先頭文字の読み方が、該第2のグループの中から選択されたコンテンツ情報の読み方の先頭文字と一致する場合のみ、該選択されたコンテンツ情報を予測コンテンツ情報として、該第1のグループに対応付けて管理する。
【0016】
第1のグループの先頭文字の読み方が、第2のグループの中から選択されたコンテンツ情報の読み方の先頭文字と一致する場合には、第2のグループの中から選択されたコンテンツ情報が第1のグループにあるとユーザが勘違いした可能性が高い。一方、第1のグループの先頭文字の読み方が、第2のグループの中から選択されたコンテンツ情報の読み方の先頭文字と一致しない場合には、第2のグループの中から選択されたコンテンツ情報が第1のグループにあるとユーザが勘違いした可能性が低い。従って、1のグループの先頭文字の読み方が、第2のグループの中から選択されたコンテンツ情報の読み方の先頭文字と一致する場合のみ、このコンテンツ情報を予測コンテンツ情報として管理することで、より適切な予測コンテンツ情報を表示することができる。
【0017】
好ましい実施形態においては、前記表示装置が、選択された前記グループのコンテンツ情報のうち、所定数のコンテンツ情報のみを同時に表示可能であり、前記予測コンテンツ情報管理手段が、前記第1のグループの各先頭文字毎に予測コンテンツ情報を管理し、前記第2のグループを選択するためのユーザ指示が入力された際に、前記第1のグループの該表示装置に表示されていた1つのコンテンツ情報の先頭文字を記憶する第1の文字記憶手段をさらに備え、前記表示制御装置が、前記予測コンテンツ情報を表示させる際に、該第1の文字記憶手段に記憶されている先頭文字に対応する予測コンテンツ情報を優先的に表示させる。
【0018】
第1のグループの表示装置に表示されていたコンテンツ情報はユーザが探しているコンテンツ情報に近い(類似する)コンテンツ情報である可能性が高い。従って、当該コンテンツ情報の先頭文字に対応する予測コンテンツ情報を優先的に表示することで、ユーザが所望のコンテンツ情報を発見しやすくなる。なお、第1のグループに表示されていた1つのコンテンツ情報とは、最終行に表示されていたコンテンツ情報でも良く、カーソルが合わされていたコンテンツ情報でもよい。また、優先的に表示するとは、リストの最上段に表示することや、他の予測コンテンツ情報と異なる態様(例えば太字、色違い等)で表示することを含む。
【0019】
好ましい実施形態においては、前記表示装置が、選択された前記グループのコンテンツ情報のうち、所定数のコンテンツ情報のみを同時に表示可能であり、前記予測コンテンツ情報管理手段が、前記第1のグループの各先頭文字毎に予測コンテンツ情報を管理し、前記判断手段によって前記第2のグループが選択されたと判断されたとき、前記第1のグループの該表示装置に表示されていた1つのコンテンツ情報の先頭文字を記憶する第2の文字記憶手段と、前記第1のグループの先頭文字の中で、その読み方が、該第2のグループの中から選択されたコンテンツ情報の読み方の先頭文字と一致する先頭文字が複数あるか否かを判断する第3の判断手段とをさらに備え、前記予測コンテンツ情報管理手段が、該第2の文字記憶手段に記憶された先頭文字を最初に、その読み方が、該第2のグループの中から選択されたコンテンツ情報の読み方の先頭文字と一致するかを判断し、該第3の判断手段によって複数あると判断されたとき、該第1のグループの全先頭文字について、その読み方が、該第2のグループの中から選択されたコンテンツ情報の読み方の先頭文字と一致するかを判断し、該第3の判断手段によって複数ないと判断されたとき、該第1のグループの先頭文字の読み方が、該第2のグループの中から選択されたコンテンツ情報の読み方の先頭文字と一致した時点で、予測コンテンツ情報の特定を完了する。
【0020】
この場合、グループ内の各先頭文字毎に予測コンテンツ情報を管理する場合であっても、予測コンテンツ情報の登録処理を迅速化することができる。第2のグループの複数の先頭文字について予測コンテンツ情報を登録する必要があるかを最初に判断しておき、必要がなければ1つでも予測コンテンツ情報を登録すればその時点で処理を終了するからである。また、第1のグループの表示装置に表示されていたコンテンツ情報はユーザが探しているコンテンツ情報に近い(類似している)ので、当該コンテンツ情報の先頭文字から予測コンテンツ情報を登録すべきかを判断することで、処理を迅速化できる。なお、第1のグループに表示されていた1つのコンテンツ情報とは、最終行に表示されていたコンテンツ情報でも良く、カーソルが合わされていたコンテンツ情報でもよい。
【0021】
本発明の別の局面においては、上記各手段をコンピュータに実行させるコンテンツ情報表示制御プログラムが提供され得る。
【発明の効果】
【0022】
本発明によると、ユーザが同じ勘違いをした際に、第2のグループを選択することなく、予測コンテンツ情報を選択すればよいので、コンテンツの選択処理が容易になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1は、本発明の好ましい実施形態によるコンテンツ情報表示制御装置が適用されるオーディオ機器1を示す概略ブロック図である。オーディオ機器1は、マイコン等の制御部11と、メモリ12と、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶部13と、通信部14と、光ディスクドライブ15と、D/Aコンバータ16と、表示部18と、操作部19とを備え、これらはバス等で相互に接続される。必要に応じて、オーディオ機器1は、D/Aコンバータ16に接続されたスピーカ17をさらに備える。コンテンツとは、映像、曲(音楽)、静止画等の総称であり、本例においては曲データである。
【0024】
光ディスクドライブ15は、CDやDVD等の光ディスクが挿入されたとき、挿入された光ディスク内の複数の曲ファイルを読み出す。HDD13は、光ディスクドライブ15により読み出された複数の曲ファイルを記憶する。また、通信部14と接続された図示しない他のコンピュータ装置から送信された複数の曲ファイルを記憶する。
【0025】
HDD13は、曲テーブルを記憶する。曲テーブルには、HDD13に記憶された全ての曲ファイルに関するコンテンツ情報(曲名、アーティスト名、アルバム名、及び、それらの読み方等)が管理される。コンテンツ情報は、例えば、インターネット経由で外部のサーバから取得される。なお、本例においては、コンテンツ情報として、アーティスト名を例に説明する。
【0026】
表示部18は、HDD13に格納された複数のコンテンツの中から所望のコンテンツを選択するために、コンテンツに関するアーティス名やアルバム名を表示するものであり、LCD(液晶ディスプレイ)やFL管等である。または、表示部18は、外部に接続されるディスプレイ装置にコンテンツのアーティスト名をOSD表示させるOSD処理部であってもよい。
【0027】
図9に示すように、コンテンツはアーティスト名又はアルバム名から検索可能になっている。また、アーティスト名は、1又は複数の先頭文字を1グループとして複数のグループ(本例では、タブという。)に分類されており、選択されたタブのアーティスト名のリストが表示される。例えば、タブの分類としては、例えば、「あ行(あいうえお)」タブ〜「わ行」の仮名タブや、「ABC」タブ〜「WXYZ」タブの英字タブ等がある。また、図9(b)のように、表示部18は、選択されたタブのアーティスト名の全てを同時に表示することはできず、所定数(本例では3つの)のアーティスト名のみを表示可能であり、縦方向にスクロールさせることによって他のアーティスト名を表示することができる。
【0028】
メモリ12は、リードオンリーメモリ(ROM)とランダムアクセスメモリ(RAM)とを含む。メモリ12又はHDD13には、図2に示す読み方テーブルが格納されている。読み方テーブルには、英字のアーティスト名の先頭文字と、該先頭文字がとり得る全ての読み方の先頭文字が予め登録されている。例えば、Aで始まるアーティスト名の読み方は、「あ」、「え」、「お」のいずれかで始まり、Sで始まるアーティスト名の読み方は、「え」、「さ」、「し」、「す」、「せ」、「そ」のいずれかで始まることを意味している。また、読み方テーブルにおいて、英字の先頭文字は上記のタブ毎に分類されて管理されており、タブ内の先頭文字でその読み方が重複する読み方が別途抽出されて管理されている。
【0029】
また、メモリ12又はHDD13には、図3に示す予測アーティスト名テーブルが格納されている。予測アーティスト名テーブルは、あるタブ(例えば「PQRS」タブ)が選択されリストが表示された後、アーティスト名の曲がユーザによって選択され再生されることなく、別のタブを選択するための指示がユーザ操作によって入力された場合に、ユーザが所望する可能性のあるアーティスト名を予測アーティスト名として表示するためのテーブルである。予測アーティスト名テーブルは、タブ(本例では英字タブ)に対応付けて予測アーティスト名が管理される。詳細には、タブ内の先頭文字毎に、予測アーティスト名が管理される。なお、タブと先頭文字は予め登録されており、予測アーティスト名は、ユーザ操作によるタブやアーティスト名の選択操作に応じてその都度登録される。
【0030】
マイコン11は、メモリ12又はHDD13に格納されたプログラムに基づいて、オーディオ機器1全体を制御する。マイコン11は、あるタブ(例えば「PQRS」タブ)が選択されリストが表示された後、タブ内のアーティスト名の曲がユーザによって選択され再生されることなく、別のタブを選択するための指示がユーザ操作によって入力された場合に、予測アーティスト名を表示部18に表示させる。なお、図9(b)の画面においてタブを選択するためのタブ選択可能状態と、タブが選択されアーティスト名からコンテンツを選択するためのコンテンツ選択状態とが存在し、別のタブを選択するための指示とは、例えば、あるタブが選択されたコンテンツ選択可能状態からタブ選択可能状態に戻る指示や、直接別のタブを選択する指示などである。
【0031】
D/Aコンバータ16は、再生される曲ファイルをデジタル信号からアナログ信号に変換する。スピーカ17は、D/Aコンバータ16から出力されたアナログ信号を受け、音声として外部に出力する。操作部19は、ユーザ操作を受け付けるものであり、操作ボタンやリモコン等である。操作部19は、例えば、タブを選択してコンテンツ選択可能状態に移行する指示、アーティスト名を選択する指示、コンテンツ選択可能状態からタブ選択可能状態に戻る指示などが入力される。
【0032】
以下、本発明の動作を説明する。
図4を参照し、アーティスト名「スピット」の曲を選択する場合に、ユーザが、仮名の「スピット」を英字の「Spit」と間違って、「PQRS」タブを選択した後、間違いに気付き「さ行」タブを再度選択する場合を説明する。
【0033】
マイコン11は、ユーザ操作によってタブが選択されたか否かを判断する(S1)。図5(a)のように、表示部18にアーティスト名選択画面が表示され、横方向スクロールおよび操作部の決定キーの入力によって、所望のタブを選択することができるタブ選択可能状態になっている。タブが選択された場合(S1でYES)、マイコン11は選択されたタブの情報をメモリ12内に変数tabとして保存する。本例では「PQRS」タブが選択されるので、変数tabに「PQRS」が保存される。この時、マイコン11は、表示部18に図5(a)に示すように先頭文字がPQRSのいずれかで始まるアーティスト名のリストを表示し、縦方向スクロール及び決定キーによって、所望のアーティスト名およびそのコンテンツを選択できるコンテンツ選択可能状態になる。
【0034】
続いて、マイコン11は、選択されたタブ「PQRS」で表示されるアーティスト名が選択され、さらに、選択されたアーティスト名で特定される複数の曲名の中から所望の曲名が選択され、選択された曲が再生開始されたか否かを判断する(S3)。さらに、マイコン11は、再生開始されない場合に(S3でNO)、選択されたタブ「PQRS」とは異なる別のタブが再度選択されたか否かを判断する(S4)。すなわち、「PQRS」タブのアーティスト名が選択可能なコンテンツ選択可能状態から、例えば操作部の戻るキー等が入力され、タブ選択可能状態に戻り、その後、別のタブが選択されたか否かを判断する。
【0035】
ここで、「PQRS」タブの中から曲が選択され、再生された場合には(S3でYES)、S1で選択されたタブはユーザ所望のアーティスト名を含む正しいタブであるので、変数tabを初期化して処理を終了する。しかし、本例では、ユーザは、「PQRS」タブで表示されるアーティスト名の中に所望のアーティスト名「Spit」が存在しないことに気付き、「Spit」ではなくアーティスト名「スピット」で有ることに気付き、「PQRS」タブ内の曲を再生することなく、「PQRS」タブとは異なる「さ行」タブを再度選択する。従って、マイコン11はS4でYESと判断し、続いて、前に選択されていた「PQRS」タブにおいて、アーティスト名選択画面で表示されていた任意の1つのアーティスト名の先頭文字を変数lastとしてメモリに保存する(S5)。任意の1つのアーティスト名は、例えば、表示されているリストの最下行のアーティスト名である。図5(a)の場合には、最下行のアーティスト名が「Supersci」であるので、先頭文字の「S」が変数lastとしてメモリ12に保存される。なお、この時、「さ行」タブが選択されたことによって、表示部18には、図5(b)に示すように先頭文字が「さしすせそ」のいずれかで始まるアーティスト名のリストが表示され、縦方向スクロール及び決定キーによって「さ行」のアーティスト名を選択できるコンテンツ選択可能状態になっている。
【0036】
続いて、マイコン11は、曲を選択するための画面から抜けるような他の処理(例えば、曲を録音する処理や、各種設定を変更する処理)が選択されたか否かを判断する(S6)。他の処理が選択された場合は(S6でYES)、マイコン11は、変数lastおよび変数tabを初期化して(S11,S12)、処理を終了する。
【0037】
さらに、マイコン11は、他の処理が選択されない場合(S6でNO)、現在のタブが英字タブであり、かつ、異なるタブが選択されたか否かを判断する(S7)。現在のタブが英字タブであり、かつ、異なるタブが選択された場合(S7でYES)、変数tabを前回選択されていたタブに変更し(S13)、S5に戻る。例えば、S1で「ABC」タブが最初に選択されて、S2で変数tabに「ABC」が登録され、S4で「PQRS」タブが選択されている状態で、S7で「さ行」タブに変更されたとき、変数tabを「ABC」から「PQRS」に変更する。最初に選択された「ABC」タブではなく、直近に選択されていた「PQRS」タブに対応付けて、予測アーティスト名を登録するためである。(なお、仮名タブから他の仮名タブに変更された場合は、S7でNOと判断される)
【0038】
さらに、マイコン11は、現在のタブが英字タブでない、又は、異なるタブが選択されない場合に(S7でNO)、S3と同様に、選択された「さ行」タブで表示されるアーティスト名の中から1つのアーティスト名が選択され、選択されたアーティスト名で特定される複数の曲名の中から所望の曲名が選択され、選択された曲が再生開始されたか否かを判断する(S8)。曲が再生開始されなければ(S8でNO)、S6に戻る。すなわち、S6〜S8の処理を繰り返す。
【0039】
本例では、図5(b)に示すように、ユーザは、「さ行」タブで表示される複数のアーティスト名の中から所望のアーティスト名「スピット」を発見し、「スピット」にカーソルを合わせ、決定キーを入力する。そして、「スピット」の曲の中から所望の曲名を選択し、決定キーを入力すると、その曲が再生開始される。従って、マイコン11は、S8でYESと判断し、続いて、ユーザ操作によって選択され再生開始された曲のアーティスト名の読み方の先頭文字を変数「play Yomi」としてメモリ12に保存する(S9)。なお、アーティスト名の読み方は、上記の通り、外部サーバから取得され、アーティスト名に対応付けて曲テーブルに登録されている。ここでは、「スピット」の曲が選択されたので、その先頭文字「す」が変数「play Yomi」として保存される。その後、マイコン11は、予測アーティスト名の登録処理を実行する(S10)
【0040】
図6は、予測アーティスト名の登録処理を示すフローチャートである。マイコン11は、変数「tab」に含まれる先頭文字の中で、その取りうる読み方が、変数「play Yomi」と一致する先頭文字が複数存在するか否かを判断する(S21)。詳細には、図2の読み方テーブルにおいて、変数「tab」に対応する「重複する読み方」のフィールドに変数「play Yomi」と一致する文字が登録されているか否かを判断する。もし、変数「tab」に対応する「重複する読み方」のフィールドに変数「play Yomi」と一致する文字が登録されている場合には(S21でYES)、メモリ12内のフラグがONにされてS23に進む。このフラグONは、後述するように、取りうる読み方が変数「play Yomi」と一致する先頭文字が選択タブ内に複数存在する際に、選択タブ内の全先頭文字について、予測アーティスト名を登録するか否かをチェックする必要があることを記憶しておくための情報である。
【0041】
本例では、変数「tab」は「PQRS」であり、変数「play Yomi」は「す」であるので、読み方テーブルを参照すると、「PQRS」タブに対応する「重複する読み方」には「す」が登録されていないと判断される(S21でNO)。従って、フラグをONにせずにS23に進み、マイコン11は、変数「tab」の先頭文字の内、変数「last」を以下の予測アーティスト名を登録するかをチェックするループの初期値に設定する。変数「last」はユーザが勘違いしたタブを選択してアーティスト名を探した結果、タブが誤っていることを認識した際にリストの最終行に表示されていたアーティスト名の先頭文字であるので、取りうる読み方が変数「play Yomi」に一致する可能性が高いからである。ここでは、変数「last」は「S」であるので、初期値は「S」に設定される。
【0042】
以下のS24〜S31では、タブ内の先頭文字のうち、その読み方が変数「play Yomi」と一致する先頭文字を検索し、図3の予測アーティスト名テーブルにおいて、一致する先頭文字に対応付けて再生された曲のアーティスト名を予測アーティスト名として登録する。
【0043】
まず、マイコン11は、読み方テーブルにおいて、S23で設定された初期値の先頭文字の取りうる読み方の内、最初の読み方をチェック対象の読み方に設定する(S24)。ここでは、「S」の読み方「え、さ、し、す、せ、そ」のうち、「え」が設定される。そして、マイコン11は、S24で設定された読み方が、「play Yomi」と一致するか否かを判断する(S25)。読み方「え」は変数「play Yomi」である「す」ではないので(S25でNO)、続いて、マイコン11は「S」の全ての読み方をチェック済かを判断する(S26)。全ての読み方についてチェック済であれば(S26でYES)、S30に進む。ここでは、未だ全ての読み方をチェック済ではないので(S26でNO)、マイコン11は、「S」の次の読み方「さ」を選択し、S25に戻る。「S」の読み方「さ」,「し」についても同様にS25でNO,S26でNOと判断される。「S」の読み方「す」が選択されると(S27)、マイコン11は、「S」の読み方「す」が変数「play Yomi」と一致すると判断し(S25でYES)、図3の予測アーティスト名テーブルにおいて、先頭文字「S」に対応付けて、再生されたアーティスト名「スピット」を登録する(S28)。
【0044】
続いて、マイコン11は、フラグがONであるか否かを判断する(S29)。ここでは、フラグがONではないので(S29でNO)、「PQRS」タブの未チェックの他の先頭文字には読み方が「す」である先頭文字が存在しないと判断し、処理を終了する。
【0045】
なお、フラグがONのとき(S29でYES)、S28において予測アーティスト名テーブルに、1つの先頭文字に対応付けて再生されたアーティスト名を予測アーティスト名として登録したものの、タブ内の他の先頭文字に読み方が同じく「PLAY Yomi」である先頭文字が存在すると判断され、S30に進む。マイコン11は、タブ内の全ての先頭文字について読み方が変数「play Yomi」に一致するかのチェックを完了したかを判断し、完了していれば(S30でYES)、処理を終了する。完了していなければ(S30でNO)、タブ内の次の先頭文字を選択し、S24に戻る。つまり、フラグがONの場合には、S30でYESと判断されるまで、タブ内の全先頭文字について予測アーティスト名を登録するか否かがチェックされる。例えば、再生されたアーティスト名が「さとう」であり変数「play Yomi」が「さ」であれば、S22でフラグがONにされるので、「P」、「Q」、「R」、「S」全てについてチェックされた結果、予測アーティスト名テーブルにおいて、「P」および「S」の両方に対応付けて、予測アーティスト名「さとう」が登録される。
【0046】
また、本例において変数「play Yomi」は「す」であるが、変数「last」が「S」ではなく「R」であった場合には、「R」の取りうる全読み方についてS25でNOと判断された後、S26でYESと判断される。そして、S30でNOと判断され、次のアルファベットである「S」が選択され、S24に戻って、上記と同様の処理が実行される。
【0047】
以上のように、変数「tab」の先頭文字の読み方と、変数「play Yomi」とを対比することで、ユーザが勘違いしたと判断されるタブ及び先頭文字に対して予測アーティスト名を登録することができる。また、変数「last」から予測アーティスト名を登録するかのチェックを開始することで、上記の通り、チェック処理を迅速化することができる。
【0048】
次に、図7を参照して、所望のアーティスト名を選択する際に、前回と同じ勘違いをして間違ったタブを選択した際に、予測アーティスト名の一覧のポップアップ画面を表示部18に表示する処理を説明する。すなわち、コンテンツ選択可能状態からタブ選択可能状態に戻る指示が入力された際に、現在選択されているタブに対応する予測アーティスト名が予測アーティスト名テーブルにあれば、予測アーティスト名を表示して、アーティスト名を選択可能な状態にすることで、再びタブを選択するユーザ操作を不要にすることができる。なお、図7の処理は、図4,図6の処理とは並列で実行されるとよい。
【0049】
まず、先ほどと同様に、アーティスト名「スピット」を選択する際に、「Spit」だと勘違いし、誤って「PQRS」タブが選択され、図8(a)のように、「P」,「Q」,「R」,「S」で始まるアーティスト名のリストが表示部18に表示されている。ユーザは、カーソルが例えば「Soulive」に位置するときに、「Spit」が「PQRS」タブに存在せず、「さ行」タブに存在すると認識し、「さ行」タブを再び選択するために、タブ選択可能状態に戻る指示を入力したとする。
【0050】
マイコン11は、タブ選択可能状態に戻る指示がユーザ操作によって入力されたか否かを判断する(S51)。タブ選択可能状態に戻る指示が入力された場合(S51でYES)、マイコン11は、リストに表示されているアーティスト名のうち任意の1つのアーティスト名の先頭文字を変数「initial」としてメモリ12に保存する(S52)。例えば、カーソルが位置するアーティスト名の先頭文字が変数「initial」としてメモリ12に保存される。本例では、カーソルは「Soulive」に位置しているので、「S」が変数「initial」として保存される。
【0051】
続いて、マイコン11は、予測アーティスト名テーブルに、タブ「PQRS」に対応する予測アーティスト名が登録されているか否かを判断する(S53)。予測アーティスト名がなければ(S53でNO)、S61に進み、マイコン11は予測アーティスト名を表示することなく、タブ選択可能状態に戻る。無駄な処理を削減するためである。本例では、図3に示すように「PQRS」タブに対応付けて、予測アーティスト名「パウエル」,「スパイラルライプ」,「スピット」が登録されているので(S53でYES)、マイコン11は、変数「initial」をS55〜S57のループの初期値に設定する(S54)。変数「initial」に対応する予測アーティスト名を優先的に表示するためである(詳細後述)。ここでは、「S」が初期値に設定される。
【0052】
続いて、マイコン11は、設定されている先頭文字に対応する予測アーティスト名を予測アーティスト名テーブルから読み出して、変数「Contents」としてメモリ12に保持する。変数「Contents」には複数の予測アーティスト名を登録できるが、例えば、予測アーティスト名テーブルから読み出した順に登録される。ここでは、予測アーティスト名テーブルから「S」に対応する「スパイラルライプ」と「スピット」とが読み出され、登録される。
【0053】
マイコン11は、タブ内の全ての先頭文字について予測アーティスト名の読み出しを完了したか否かを判断する(S56)。ここでは、完了していないので(S56でNO)、マイコン11は対象の先頭文字を次の先頭文字である「P」に設定し(S57)、S55に戻る。そして、「P」に対応する予測アーティスト名「パウエル」が読み出され、Contentsとして登録される(S55)。なお、「R」、「S」については同様にチェックされるが予測アーティスト名が登録されていないので、S55では何もしない。
【0054】
その後、S56でYESと判断され、マイコン11は、図8(b)に示すように、変数Contentsとして保存している予測アーティスト名のリストをポップアップ画面で表示する。この予測アーティスト名のリストにおいて、ユーザ操作によって予測アーティスト名をカーソルの縦方向スクロールと決定キーによって選択することができ、選択された予測アーティスト名の曲を選択して、再生開始できるようになっている。なお、変数「initial」に対応する予測アーティスト名が優先的に表示される。優先的に表示されるとは、図8(b)のように、予測アーティスト名のリストの最初に表示されることや、異なる態様(例えば太字や色違い)で表示されることである。これにより、多数の予測アーティスト名が存在する場合に、所望のアーティスト名を発見し易くなる。本例では、「パウエル」よりも「スピット」がリストの上位に表示されているので、「スピット」を選択しやすくなっている。
【0055】
続いて、マイコン11は、予測アーティスト名のリストで表示されるアーティスト名の中から1つのアーティスト名が選択され、選択されたアーティスト名で特定される複数の曲名の中から所望の曲名が選択され、選択された曲が再生開始されたか否かを判断する(S59)。曲が再生開始された場合には(S59でYES)、処理を終了する。
【0056】
一方、曲が再生開始されない場合(S59でNO)、マイコン11は、予測アーティスト名リストのポップアップ画面を消去する指示がユーザ操作によって入力されたか否かを判断する(S60)。消去する指示が入力されなければ(S60でNO)、S59に戻る。ユーザが予測アーティスト名のリストを探したが所望のアーティスト名がないために、予測アーティスト名のリストを消去する指示が入力されると(S60でYES)、マイコン11は、予測アーティスト名のリストのポップアップ画面を消去し、タブ選択可能状態に移行する(S61)。
【0057】
以上のように、ユーザが前回と同様の勘違いによって誤ったタブを選択し、その後、曲を再生開始せずに再度タブ選択可能状態に戻る指示が入力されると、タブに対応する予測アーティスト名が存在すれば、まず、予測アーティスト名のリストを表示しアーティスト名をユーザに選択させる。従って、同じアーティスト名を探す際に、同じ間違いによって誤ったタブを選択した場合には、再びタブを選択する必要なく、予測アーティスト名の一覧から所望のアーティストを選択して、曲を再生開始できるので、処理が迅速化される。
【0058】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。例えば、S51で「タブ選択可能状態に戻る指示が入力されたか否か」を判断する代わりに、「予測アーティスト名を表示する指示が入力されたか否か」を判断してもよく、又は、「タブが選択されてから所定時間経過したか」を判断してもよい。上記の例では、英字タブに対応付けて仮名の予測アーティスト名を登録して、英字タブが選択された際に予測アーティスト名が表示されるようにしているが、仮名タブに対応付けて英字の予測アーティスト名を登録して、仮名タブが選択された際に予測アーティスト名が表示されるようにしてもよい。また、タブに複数の先頭文字が含まれる場合を説明したが、タブに1つの先頭文字しか含まれなくてもよい。この場合には、より細かい分類でアーティスト名を検索できる。アーティスト名に代えて、アルバム名、曲名、ジャンル名等の他のコンテンツ情報にも適用できる。S13で変数「tab」を直近のタブに変更するのではなく、最初にS2で保存したタブのままで処理してもよい。変数「tab」の複数の先頭文字に同じ予測アーティスト名が登録されている場合、予測アーティスト名のリストにその予測アーティスト名を重複して表示してもよく、一方のみ(例えば、最初の表示される方)が表示されてもよい。サーバに記録されたコンテンツをクライアントに配信して再生するサーバクライアントシステムにおいて、クライアントに上記のコンテンツ情報表示制御装置を適用してもよい。または、オーディオ機器1のリモコンに上記のコンテンツ情報表示制御装置を適用してもよい。本発明は、上記のコンテンツ情報表示制御装置を動作させるためのコンピュータプログラムまたはそのコンピュータプログラムを記録した記録媒体という形態で提供されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明はHDDレコーダ等のオーディオ機器に好適に適用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の好ましい実施形態によるオーディオ機器1の構成を示すブロック図である。
【図2】読み方テーブルを示す図である。
【図3】予測アーティスト名テーブルを示す図である。
【図4】タブ選択処理を示すフローチャートである。
【図5】タブを選択してアーティスト名を検索する画面を示す図である。
【図6】予測アーティスト名登録処理を示すフローチャートである。
【図7】予測アーティスト名表示処理を示すフローチャートである。
【図8】予測アーティスト名を表示する際の画面を示す図である。
【図9】タブを選択してアーティスト名を検索する画面を示す図である。
【符号の説明】
【0061】
1 オーディオ機器
11 マイコン
12 メモリ
13 HDD
14 通信部
15 光ディスクドライブ
16 DAコンバータ
17 スピーカ
18 表示部
19 操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のコンテンツに関するコンテンツ情報を1又は複数の先頭文字を1グループとして複数のグループに分類し、選択された該グループに対応する該コンテンツ情報のリストを表示装置に表示させる表示制御装置であって、
ユーザ操作に応じて、1つの該グループを選択するグループ選択手段と、
該グループ選択手段によって第1のグループが選択されたとき、該第1のグループの情報を記憶するグループ記憶手段と、
該第1のグループに対応する複数のコンテンツ情報の中から該コンテンツ情報によって特定されるコンテンツがユーザ操作によって選択されることなく、該第1のグループとは異なる第2のグループが該グループ選択手段によって選択されたか否かを判断する判断手段と、
該第2のグループが選択された後、該第2のグループに対応する複数のコンテンツ情報の中から該コンテンツ情報によって特定されるコンテンツが選択された場合、該選択されたコンテンツ情報を予測コンテンツ情報として、該第1のグループに対応付けて管理する予測コンテンツ情報管理手段と、
該グループ選択手段によって該第1のグループが選択された場合に、該予測コンテンツ情報管理手段によって管理されている該第1のグループに対応する1又は複数の予測コンテンツ情報を表示装置に表示させる表示制御手段とを備える、コンテンツ情報表示制御装置。
【請求項2】
前記表示制御手段が、前記グループ選択手段によって前記第1のグループが選択された後、前記第2のグループを選択するためのユーザ指示が入力された際に、該第1のグループに対応する1又は複数の予測コンテンツ情報を表示装置に表示させる、請求項1に記載のコンテンツ情報表示制御装置。
【請求項3】
前記予測コンテンツ情報管理手段によって前記第1のグループに対応する予測コンテンツ情報が管理されているか否かを判断する予測コンテンツ情報判断手段をさらに備え、
該第1のグループに対応する予測コンテンツ情報が管理されている場合に、前記表示制御手段が該第1のグループに対応する1又は複数の予測コンテンツ情報を表示装置に表示させ、該第1のグループに対応する予測コンテンツ情報が管理されていない場合に、予測コンテンツ情報を表示装置に表示させない、請求項1または2に記載のコンテンツ情報表示制御装置。
【請求項4】
前記複数のグループから1のグループを選択するためのグループ選択可能状態と、選択されたグループ内の複数のコンテンツ情報の中からコンテンツ情報によって特定されるコンテンツを選択するためのコンテンツ選択可能状態とを有し、
前記第2のグループを選択するためのユーザ指示が、前記第1のグループのコンテンツ選択可能状態からグループ選択可能状態に戻る指示であり、
前記予測コンテンツ情報管理手段によって該第1のグループに対応する予測コンテンツ情報が管理されているか否かを判断する予測コンテンツ情報判断手段をさらに備え、
該第1のグループに対応する予測コンテンツ情報が管理されている場合に、前記表示制御手段が該第1のグループに対応する1又は複数の予測コンテンツ情報を表示装置に表示させ、該第1のグループに対応する予測コンテンツ情報が管理されていない場合に、該予測コンテンツ情報を表示させずに該グループ選択可能状態に戻る、請求項2に記載のコンテンツ情報表示制御装置。
【請求項5】
前記第1のグループが英字からなり、前記第2のグループが仮名からなり、
英字の読み方に対応する仮名を予め記憶する読み方記憶手段と、
前記第2のグループの中から選択されたコンテンツ情報の読み方の先頭文字を記憶する手段とをさらに備え、
前記予測コンテンツ情報管理手段が、該読み方記憶手段に基づいて前記第1のグループに含まれる先頭文字の読み方が、該第2のグループの中から選択されたコンテンツ情報の読み方の先頭文字と一致する場合のみ、該選択されたコンテンツ情報を予測コンテンツ情報として、該第1のグループに対応付けて管理する、請求項1〜4のいずれかに記載のコンテンツ情報表示制御装置。
【請求項6】
前記表示装置が、選択された前記グループのコンテンツ情報のうち、所定数のコンテンツ情報のみを同時に表示可能であり、
前記予測コンテンツ情報管理手段が、前記第1のグループの各先頭文字毎に予測コンテンツ情報を管理し、
前記第2のグループを選択するためのユーザ指示が入力された際に、前記第1のグループの該表示装置に表示されていた1つのコンテンツ情報の先頭文字を記憶する第1の文字記憶手段をさらに備え、
前記表示制御装置が、前記予測コンテンツ情報を表示させる際に、該第1の文字記憶手段に記憶されている先頭文字に対応する予測コンテンツ情報を優先的に表示させる、請求項1〜5のいずれかに記載のコンテンツ情報表示制御装置。
【請求項7】
前記表示装置が、選択された前記グループのコンテンツ情報のうち、所定数のコンテンツ情報のみを同時に表示可能であり、
前記予測コンテンツ情報管理手段が、前記第1のグループの各先頭文字毎に予測コンテンツ情報を管理し、
前記判断手段によって前記第2のグループが選択されたと判断されたとき、前記第1のグループの該表示装置に表示されていた1つのコンテンツ情報の先頭文字を記憶する第2の文字記憶手段と、
前記第1のグループの先頭文字の中で、その読み方が、該第2のグループの中から選択されたコンテンツ情報の読み方の先頭文字と一致する先頭文字が複数あるか否かを判断する第3の判断手段とをさらに備え、
前記予測コンテンツ情報管理手段が、該第2の文字記憶手段に記憶された先頭文字を最初に、その読み方が、該第2のグループの中から選択されたコンテンツ情報の読み方の先頭文字と一致するかを判断し、該第3の判断手段によって複数あると判断されたとき、該第1のグループの全先頭文字について、その読み方が、該第2のグループの中から選択されたコンテンツ情報の読み方の先頭文字と一致するかを判断し、該第3の判断手段によって複数ないと判断されたとき、該第1のグループの先頭文字の読み方が、該第2のグループの中から選択されたコンテンツ情報の読み方の先頭文字と一致した時点で、予測コンテンツ情報の特定を完了する、請求項5に記載のコンテンツ情報表示制御装置。
【請求項8】
複数のコンテンツに関するコンテンツ情報を1又は複数の先頭文字を1グループとして複数のグループに分類し、選択された該グループに対応する該コンテンツ情報のリストを表示装置に表示させる表示制御プログラムであって、
ユーザ操作に応じて、1つの該グループを選択するグループ選択ステップと、
該グループ選択ステップによって第1のグループが選択されたとき、該第1のグループの情報を記憶するグループ記憶ステップと、
該第1のグループに対応する複数のコンテンツ情報の中から該コンテンツ情報によって特定されるコンテンツがユーザ操作によって選択されることなく、該第1のグループとは異なる第2のグループが該グループ選択ステップによって選択されたか否かを判断する判断ステップと、
該第2のグループが選択された後、該第2のグループに対応する複数のコンテンツ情報の中から該コンテンツ情報によって特定されるコンテンツが選択された場合、該選択されたコンテンツ情報を予測コンテンツ情報として、該第1のグループに対応付けて管理する予測コンテンツ情報管理ステップと、
該グループ選択ステップによって該第1のグループが選択された場合に、該予測コンテンツ情報管理ステップによって管理されている該第1のグループに対応する1又は複数の予測コンテンツ情報を表示装置に表示させる表示制御ステップとをコンピュータに実行させる、コンテンツ情報表示制御プログラム。

【図1】
image rotate

【図4】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図5】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2009−116923(P2009−116923A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−285608(P2007−285608)
【出願日】平成19年11月2日(2007.11.2)
【出願人】(000000273)オンキヨー株式会社 (502)
【Fターム(参考)】