説明

コンテンツ提供システム及びコンテンツ提供方法

【課題】複数の端末を連携させてコンテンツの視聴や操作すること。
【解決手段】端末TAからの提供要求に応じて、コンテンツサーバ300に格納されたコンテンツを端末TBに提供する。端末TAの情報と、第1の端末と所定の関連性を有する(ユーザが同一)端末TBの情報は、サービス制御サーバ100は、互いに関連付けて管理している。サービス制御サーバ100は、第1の端末TA、端末TB及びコンテンツサーバ300との間に、同一セッションIDでSIP(Session Initiation Protocol)によるセッションをネットワーク制御サーバ200に確立させ、端末TA、端末TB及びコンテンツサーバ300との間の通信を可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ提供システム及びコンテンツ提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
TISPAN等、固定ネットワークの標準化団体では、次世代ネットワーク(NGN)の管理型ネットワークを通じた映像配信サービスの提供が議論されている。非特許文献1には、IMS(IP Multimedia subsystem)ベースのIPTVサービスが記載されており、このサービスでは、MDF(Media Delivery Function)によってユーザ端末にコンテンツデータが配信される。IMSは、IPネットワーク上で電話の発着信を制御するためのプロトコルであるSIP(session initiation protocol)をベースとしている。
【0003】
また3GPP等の移動ネットワークの標準化団体でも、管理型ネットワークを通じた映像配信サービスの実現手順が議論されている。非特許文献2には、IMSベースのPSS(Packet Switch Streaming)、MBMS(Multimedia Broadcast/Multicast Service)システムが記載されており、例えばPSSサーバ機能によってユーザ端末にメディア配信が行なわれる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】ETSI TS 183 063 V2.1.0 (2008-06) Telecommunications and Internet converged Services and Protocols for Advanced Networking (TISPAN);IMS-based IPTV stage 3 specification
【非特許文献2】3GPP TS 26.237 V8.2.0 (2009-06) IP Multimedia Subsystem (IMS) based Packet Switch Streaming (PSS) and Multimedia Broadcast/Multicast Service (MBMS) User Service; Protocols
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、非特許文献1及び非特許文献2に記載の技術は、単一の固定端末向けのサービス提供が対象となっている。非特許文献1及び非特許文献2には、複数の端末を連携させたり、固定端末と移動端末とをシームレスに連携させたりする技術については記載されていない。
【0006】
従って、非特許文献1及び非特許文献2に記載の技術では、単一のユーザが複数の端末(例えば自宅内の異なる部屋のテレビ、あるいは自宅のテレビと外出先の携帯電話等)を使用して、単一または複数のコンテンツを視聴したり、制御したりすることができない。
【0007】
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたもので、複数の端末を連携させてコンテンツの視聴や操作することが可能となるコンテンツ提供システム及びコンテンツ提供方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るコンテンツ提供システムは以下のような態様の構成とする。
(1)コンテンツサーバに格納されたコンテンツを端末装置に提供するコンテンツ提供システムであって、第1の端末からの提供要求を受信する受信手段と、前記第1の端末の情報と、前記第1の端末と所定の関連性を有する第2の端末の情報を、互いに関連付けて管理する情報管理手段と、前記受信手段が受信した前記提供要求に応じて、前記第1の端末、前記第2の端末及び前記コンテンツサーバとの間に、同一セッションIDでSIP(Session Initiation Protocol)によるセッションを確立し、前記第1の端末、前記第2の端末及び前記コンテンツサーバとの間の通信を可能とするセッション確立手段と、前記提供要求に応じたコンテンツを前記コンテンツサーバから前記第2の端末へ配信するコンテンツ配信手段を具備する態様とする。
この態様によれば、第1の端末からの提供要求に応じたコンテンツを、第2の端末に配信することが可能になる。
【0009】
(2)(1)の構成において、第1、第2及び第3の転送ノードが接続するネットワークを更に具備し、前記セッション確立手段は、前記第1の端末と前記第1の転送ノードの間の第1の通信路、前記第2の端末と前記第2の転送ノードの間の第2の通信路、及び前記コンテンツサーバと前記第3のノードの間の第3の通信路を確立し、前記第1、第2及び第3のノードと前記ネットワークを含む配信経路を形成し、前記第1の端末からの指示が前記第1の通信路、前記ネットワーク及び前記第3の通信路を介して前記コンテンツサーバに伝送され、前記コンテンツは、前記第3の通信路、前記ネットワーク及び前記第2の通信路を介して、前記第2の端末に前記指示に応じて提供される態様とする。
この態様によれば、第1の端末第2の端末及びコンテンツサーバを、第1、第2及び第3のノードを介してネットワークに接続し、第1の端末からの指示やコンテンツサーバからのコンテンツを、ネットワークを介してやり取りすることができる。
【0010】
(3)(2)の構成において、前記第1の端末からのコンテンツ制御指示が前記コンテンツサーバに伝送され、前記コンテンツサーバは、前記コンテンツ制御指示に応じて前記コンテンツの再生及び配信を制御する態様とする。
この態様によれば、第1の端末からのコンテンツ制御指示によって、第2の端末に配信されるコンテンツの再生を制御することができる。
【0011】
(4)(2)の構成において、前記第1、第2及び第3の転送ノードは、前記第1の端末、第2の端末及びコンテンツサーバのIPアドレス及びポート番号をNAPT(Network Address Port Transition)変換して前記セッション確立手段に送信する態様とする。
この態様によれば、第1及び第2の端末とコンテンツサーバのIPアドレスやポート番号が直接ネットワークには公開されないため、安全性が保たれる。
【0012】
また、本発明に係るコンテンツ提供方法は以下のような態様の構成とする。
(5)コンテンツサーバに格納されたコンテンツを端末装置に提供するコンテンツ提供方法であって、第1の端末の情報と、前記第1の端末と所定の関連性を有する第2の端末の情報は、互いに関連付けて管理されており、前記コンテンツ提供方法は、前記第1の端末からの提供要求を受信する受信ステップと、前記受信した提供要求に応じて、前記第1の端末、前記第2の端末及び前記コンテンツサーバとの間に、同一セッションIDでSIP(Session Initiation Protocol)によるセッションを確立し、前記第1の端末、前記第2の端末及び前記コンテンツサーバとの間の通信を可能とするセッション確立ステップと、前記提供要求に応じたコンテンツを前記コンテンツサーバから前記第2の端末へ配信するコンテンツ配信ステップを具備する態様とする。
この態様によれば、第1の端末からの提供要求に応じたコンテンツを、第2の端末に配信することが可能になる。
【0013】
(6)(5)の構成において、第1、第2及び第3の転送ノードは、ネットワークに接続され、前記セッション確立ステップは、前記第1の端末と前記第1の転送ノードの間の第1の通信路、前記第2の端末と前記第2の転送ノードの間の第2の通信路、及び前記コンテンツサーバと前記第3のノードの間の第3の通信路を確立し、前記第1、第2及び第3のノードと前記ネットワークを含む配信経路を形成し、前記第1の端末からの指示が前記第1の通信路、前記ネットワーク及び前記第3の通信路を介して前記コンテンツサーバに伝送され、前記コンテンツは、前記第3の通信路、前記ネットワーク及び前記第2の通信路を介して、前記第2の端末に前記指示に応じて提供される態様とする。
この態様によれば、第1の端末第2の端末及びコンテンツサーバを、第1、第2及び第3のノードを介してネットワークに接続し、第1の端末からの指示やコンテンツサーバからのコンテンツを、ネットワークを介してやり取りすることができる。
【0014】
(7)(6)の構成において、前記第1の端末からのコンテンツ制御指示が前記コンテンツサーバに伝送され、前記コンテンツサーバは、前記コンテンツ制御指示に応じて前記コンテンツの再生及び配信を制御する態様とする。
この態様によれば、第1の端末からのコンテンツ制御指示によって、第2の端末に配信されるコンテンツの再生を制御することができる。
【0015】
(8)(6)の構成において、前記第1、第2及び第3の転送ノードは、前記第1の端末、第2の端末及びコンテンツサーバのIPアドレス及びポート番号をNAPT(Network Address Port Transition)変換する態様とする。
この態様によれば、第1及び第2の端末とコンテンツサーバのIPアドレスやポート番号が直接ネットワークには公開されないため、安全性が保たれる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、第1の端末からの提供要求に応じて、第1の端末、第2の端末及びコンテンツサーバとの間に、同一セッションIDでSIP(Session Initiation Protocol)によるセッションが確立され、第1の端末、第2の端末及びコンテンツサーバとの間の通信が可能となる。このため、第1の端末と第2の端末を連携させ、第1の端末からの提供要求に応じたコンテンツを、第2の端末に配信することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システムの概略を示す図。
【図2】サービス制御サーバの構成の詳細を示すブロック図。
【図3】端末との通信路の確立処理の手順を示す図。
【図4】コンテンツサーバとの通信路の確立処理及びコンテンツ配信の手順を示す図。
【図5】サービス終了のトリガの例を示す図。
【図6】セッション解放の概略を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供システムの概略を示す図である。このシステムでは、一人のユーザが端末TA及び端末TBの2つの端末を有し、この2つの端末を連携させたコンテンツ配信サービスを受けるものとする。
【0019】
端末TAは、携帯型又は固定型のIP電話機等の端末装置であり、ユーザU1によって操作される。端末TAはSIPに基づく通信を行い、VoIP技術によってIPネットワークを介した音声通話を行うことができる。SIP(Session Initiation Protocol)は、アプリケーション層で2つ以上の相手に対し、音声や映像、テキストメッセージの交換などを行うために必要なセッションの生成・変更・切断を行うプロトコルである。また端末TAは、ネットワークNWを介して、データや映像による通信を行うこともできる。端末TAには、固有の識別ID(例えば電話番号やSIP−URL)が割当てられている。端末TAは、IP電話機に限らず、IP電話アダプタを介してIPネットワークに接続する電話機や、IP電話用のソフトウェアをインストールされたPCであってもよい。
【0020】
端末TBは、ネットワークNWを介したコンテンツ配信を受けることが可能な、テレビジョン(TV)装置、パーソナルコンピュータ(PC)、ポータブルプレーヤ、携帯電話等であり、端末TAと同様にユーザU1によって操作される。端末TBは、配信されたコンテンツを受信する受信部を備え、また当該コンテンツを表示する表示装置を備えているか、又は外部の表示装置に接続され得る。端末TBはIP電話機能を有し、SIPに基づく通信を行い、VoIP技術によってIPネットワークを介した音声通話を行うことができる。また端末TBは、ネットワークを介して、データや映像による通信を行うこともできる。端末TBには、固有の識別ID(例えば電話番号やSIP−URL)が割当てられている。
【0021】
サービス制御サーバ100は、当該サービスサーバ100が提供するサービスに加入している加入者(例えばユーザU1)の情報、及び当該加入者が使用する端末(端末TA及びTB)の端末固有ID(端末TA及びTBのIPアドレス等)を管理する。本実施形態では、サービス制御サーバ100は、コンテンツサーバ300が保持するコンテンツデータをサービス加入者へ配信するサービスを行なうものとする。サービス制御サーバ100は、サービス加入者からの要求に応じて、加入者の端末及び映コンテンツサーバ300との間の通信路をネットワーク制御サーバ200によって確立させる。
【0022】
ネットワーク制御サーバ200は、サービス制御サーバ100の制御のもとで、複数の端末及びコンテンツサーバ300との間の配信経路を確立する。ネットワーク制御サーバ200は、各端末及びコンテンツサーバ300との間に、同一セッションIDでSIPレベルのセッションを確立し、各端末及びコンテンツサーバ300との間のコンテンツ配信経路を確保する。コンテンツ配信経路は、端末TAと転送ノードNAの間の通信路、端末TBと転送ノードNBの間の通信路、及びコンテンツサーバ300と転送ノードNCとの間の通信路を含む。これらの各通信路は、転送ノードNA、NB、及びNCからネットワークNWに接続し、コンテンツ配信経路を構成する。ネットワークNWは、例えばインターネットやNGN(Next Generation Network)等のパブリックなネットワークである。
【0023】
コンテンツサーバ300は、音楽コンテンツ、映像コンテンツ、番組コンテンツ等を保持するサーバである。コンテンツサーバ300は、転送ノードNC及びネットワークNWを介してコンテンツを送信するための送信部を備えている。コンテンツサーバ300は、サービス制御サーバ100からの指示に応じて、サービス加入者からの要求に応じたコンテンツデータを、当該サービス加入者の端末に配信する。
【0024】
複数の端末とコンテンツサーバ300との間でのコンテンツデータのやり取りは、NAT(Network Address Translation)、又はNAPT(Network Address Port Translation)を利用して行われてもよい。NAT及びNAPTは、LANの内側だけを対象にした独自のIPアドレス(プライベートアドレス)を利用している端末に、必要に応じてパブリックネットワーク用のIPアドレス(グローバルアドレス)を割り当てる仕組みである
図2は、サービス制御サーバ100の構成の詳細を示すブロック図である。
【0025】
サービス制御サーバ100は、SOAP/HTTP送信部101、SOAP/HTTP受信部102、SIP受信部103、SIP送信部104、及びサービス制御部120を備えている。
SOAP/HTTP送信部101及びSOAP/HTTP受信102は、SOAP又はHTTPに基づいて通信を行なうためのインタフェースである。SOAP/HTTP送信部101は、例えばインターネットに接続されたウェブサーバ等へのデータ送信に用いられる。SOAP/HTTP受信部102は、例えばインターネットに接続されたウェブサーバから送られてきたデータを受信する。端末TA又は端末TBから送られるサービス起動要求も、インターネット等を介してSOAP/HTTP受信部102で受信される。ただしサービス制御サーバ100が用いる通信プロトコルはSOAP又はHTTPに限定されず、他の通信プロトコルが用いられてもよい。
【0026】
SIP受信部103及びSIP送信部104は、SIPに基づいてネットワーク制御サーバ200と通信するためのインタフェースである。SIP受信部103は、ネットワーク制御サーバ200からのデータを受信する。また、SIP送信部104は、ネットワーク制御サーバ200へデータを送信する。
【0027】
サービス制御部120は、図示しないCPUを有し、SIPアプリケーションサーバ50の各ブロックの動作を制御する。サービス制御部120は、制御プログラム等が書きこまれたROM、プログラム実行に必要なワークエリアを提供するためのRAM等を備えている。サービス制御部120は、この発明に係わる制御機能を実行するサービス要求管理部121、セッション確立制御部122、及びユーザ情報管理部123を備えている。これらの機能は、いずれも上記制御プログラムを上記CPUに実行させることにより実現される。
【0028】
サービス要求管理部121は、端末TA又は端末TBから送られたSOAP/HTTP受信部102によって受信したサービス起動要求を受け付け、セッション確立制御部122に対してセッションの確立を指示する。
セッション確立制御部122は、サービス要求管理部121からの指示に応じて、セッション確立要求を作成する。またセッション確立制御部122は、端末TA又は端末TBのユーザのサービス加入状況を、ユーザ情報管理部123に問い合わせる。
【0029】
ユーザ情報管理部123は、サービス制御サーバ100が提供するコンテンツ配信サービスの加入者についての加入者情報を保持している。加入者情報には、加入者の名前、当該加入者が使用する端末の識別ID等の情報が含まれる。ユーザ情報管理部123は、サービス起動要求に含まれる、当該サービス起動要求の送信元端末の識別IDに基づいて、当該端末のユーザがサービスに加入しているか否かを検出する。
【0030】
当該ユーザがサービスに加入している場合のみ、セッション確立制御部122が作成したセッション確立要求が、ネットワーク制御サーバ200へ送信される。
ユーザ情報管理部123は、フラッシュメモリやハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置の所定の領域を備え、サービス加入者情報を記憶する。このサービス加入者情報記憶装置は、サービス制御サーバ100の外部に独立のデータベースとして設けられてもよい。
【0031】
次に、上述の構成によるコンテンツ提供システムの動作について説明する。本実施形態では、端末TA又は端末TBからのサービス起動要求に応じて、サービス制御サーバ100がセッション確立要求を複数作成し、ネットワーク制御サーバ200によって端末TA、端末TB及びコンテンツサーバ300に送信してコンテンツ配信経路を確立する。これによって、複数の端末を連携したサービスを実現する。
【0032】
複数の端末TA及びTBを連携させたサービスの具体例としては、例えば以下のようなものがある。
・携帯電話(端末TA)に番組表を表示し、自宅の大画面テレビ(端末TB)に番組を表示する。
・自宅テレビ(端末TB)で視聴している番組の関連コンテンツを、携帯電話(端末TA)に表示する。
・携帯電話(端末TA)を自宅テレビのリモコンとして使用し、携帯電話(端末TA)を用いて自宅テレビ(端末TB)に配信されているストリームを制御する。
【0033】
以下では、端末TA(携帯電話)によってサービスの開始を要求し、端末TB(自宅テレビ)にコンテンツを表示する例について説明する。また、当該サービス用に、端末TAにはIPアドレスAが割当てられ、ポート番号aのポートが用いられるものとする。端末TBにはIPアドレスBが割当てられ、ポート番号bのポートが用いられるものとする。映像配信サーバ300にはIPアドレスCが割当てられ、端末TAとの通信路にはポート番号c1のポートが用いられ、端末TBとの通信路にはポート番号c2のポートが用いられるものとする。各端末に割当てられたIPアドレス等の情報は、端末固有の識別IDと関連付けられて、ユーザ情報管理部123によって管理される。
【0034】
図3及び図4は、このコンテンツ提供システムにおいて行われる処理のシーケンス図である。まず図3を参照して、端末TA及び端末TBによるセッション確立処理について説明する。
ユーザU1が、端末TA(携帯電話)を操作して、コンテンツサーバ300から配信されるコンテンツを端末TB(自宅テレビ)に表示しようとする場合、以下のような処理が行われる。
【0035】
サービスの開始に際して、端末TAは、サービス制御サーバ300に対してサービス起動要求を送信する(ステップS1)。サービス起動要求は例えばHTTPで送られ、ポータルサーバ等の中継サーバを介して送信されてもよい。
サービス要求管理部121がSOAP/HTTP受信部102を介して当該サービス起動要求を受信すると、サービス制御サーバ100は、端末TAの通信路確立処理SAを開始する。ただし、サービス要求管理部121がユーザ情報管理部123に問い合わせた結果、サービス制御サーバ100が提供するサービスに端末TAのユーザU1が加入していなければ、通信路確立処理SAは実行されない。
【0036】
セッション確立制御部122は、端末TAと転送ノードNA間の通信路を確立するために、SIP送信部104を介してネットワーク制御サーバ200にセッション起動要求を送信する(ステップS2)。セッション起動要求には、コンテンツ配信サーバ300のIPアドレスCと、端末TAとコンテンツサーバ300の間の通信路用ポート番号c1が記述される。また、このセッション起動要求には所定のセッションIDも記述される。
【0037】
セッション起動要求を受信したネットワーク制御サーバ200は、転送ノードNAに対してネットワーク制御予約要求を送信する(ステップS3)。端末TAと転送ノードNA間では、ネットワーク制御予約要求に応じてネットワークリソース等、通信路の設定が予約される。ネットワーク制御予約が行なわれたら、転送ノードNAからネットワーク制御サーバ200にネットワーク制御予約応答が送信される(ステップS4)。
【0038】
ネットワーク制御予約が行なわれたら、ネットワーク制御サーバ200は、SIPレベルのセッション起動要求を端末TAに送信する(ステップS5)。セッション起動要求には、コンテンツサーバ300のIPアドレスC及びポート番号c1が記述される。転送ノードNAにおいてNAPT処理が行われる場合、ネットワーク制御サーバ200は、NAPT変換後のIPアドレスC´とポート番号c1´をセッション起動要求に記述する。また、このセッション起動要求には、ステップS2で記述されたセッションIDに対応するセッションIDも記述される。
【0039】
端末TAは、セッション起動要求に応答して、セッション起動応答をネットワーク制御サーバ200に送信する(ステップS6)。このセッション起動応答には、端末TAの
IPアドレスAとポート番号aが記述される。
ネットワーク制御サーバ200は、予約したネットワークリソース等、通信路の設定を確定させるため、ネットワーク制御確定要求を転送ノードNAへ送信する(ステップS7)。端末TAと転送ノードNA間で、予約されたネットワークリソース等、通信路の設定が確定され、転送ノードNAからネットワーク制御サーバ200にネットワーク制御確定応答が送信される(ステップS8)。
【0040】
ネットワークの設定が確定したら、ネットワーク制御サーバ200は、セッション起動応答をサービス制御サーバ100に送信する(ステップS9)。サービス制御サーバ300では、SIP受信部103が当該セッション起動応答を受信する。セッション起動応答には、端末TAのIPアドレスAとポート番号aが記述される。転送ノードNAにおいてNAPT処理が行われる場合、ネットワーク制御サーバ200は、NAPT変換後のIPアドレスA´とポート番号a´をセッション起動応答に記述する。
【0041】
端末TAと転送ノードNA間の通信路が確立したら、サービス制御サーバ100は、端末TBの通信路確立処理SBを開始する。この際、端末TAのユーザU1が使用する他の端末TBの情報は、予めユーザ情報管理部123によって保持されている。
セッション確立制御部122は、端末TBと転送ノードNB間の通信路を確立するために、SIP送信部104を介してネットワーク制御サーバ200にセッション起動要求を送信する(ステップS10)。セッション起動要求には、コンテンツ配信サーバ300のIPアドレスCと、端末TBとコンテンツサーバ300の間の通信路用ポート番号c2が記述される。このセッション起動要求には、ステップS2で記述されたセッションIDに対応するセッションIDも記述される。
【0042】
セッション起動要求を受信したネットワーク制御サーバ200は、転送ノードNBに対してネットワーク制御予約要求を送信する(ステップS11)。端末TBと転送ノードNB間では、ネットワーク制御予約要求に応じてネットワークリソース等、通信路の設定が予約される。ネットワーク制御予約が行なわれたら、転送ノードNBからネットワーク制御サーバ200にネットワーク制御予約応答が送信される(ステップS12)。
【0043】
ネットワーク制御予約が行なわれたら、ネットワーク制御サーバ200は、SIPレベルのセッション起動要求を端末TBに送信する(ステップS13)。セッション起動要求には、コンテンツサーバ300のIPアドレスC及びポート番号c2が記述される。転送ノードNBにおいてNAPT処理が行われる場合、ネットワーク制御サーバ200は、NAPT変換後のIPアドレスC´とポート番号c2´をセッション起動要求に記述する。また、このセッション起動要求には、ステップS5でセッション起動要求に記述されたIDと同一のセッションIDが記述される。
【0044】
端末TBは、セッション起動要求に応答して、セッション起動応答をネットワーク制御サーバ200に送信する(ステップS14)。このセッション起動応答には、端末TBのIPアドレスBとポート番号bが記述される。
ネットワーク制御サーバ200は、予約したネットワークリソース等、通信路の設定を確定させるため、ネットワーク制御確定要求を転送ノードNBへ送信する(ステップS15)。端末TBと転送ノードNB間で、予約されたネットワークリソース等、通信路の設定が確定され、転送ノードNBからネットワーク制御サーバ200にネットワーク制御確定応答が送信される(ステップS16)。
【0045】
ネットワークの設定が確定したら、ネットワーク制御サーバ200は、セッション起動応答をサービス制御サーバ300に送信する(ステップS17)。サービス制御サーバ300では、SIP受信部103が当該セッション起動応答を受信する。セッション起動応答には、端末TBのIPアドレスBとポート番号bが記述される。転送ノードNBにおいてNAPT処理が行われる場合、ネットワーク制御サーバ200は、NAPT変換後のIPアドレスB´とポート番号b´をセッション起動応答に記述する。
【0046】
端末TBと転送ノードNB間の通信路が確立したら、サービス制御サーバ100は、コンテンツサーバ300と転送ノードNC間の通信路確立処理SCを開始する。
セッション確立制御部122は、コンテンツサーバ300と転送ノードNC間の通信路を確立するために、SIP送信部104を介してネットワーク制御サーバ200にセッション起動要求を送信する(ステップS18)。このセッション起動要求には、端末TAのIPアドレスAとポート番号a(IPアドレスA´とポート番号a´)と、端末TBのIPアドレスBとポート番号b(IPアドレスB´とポート番号b´)が記述される。また、このセッション起動要求には、ステップS2で記述されたセッションIDに対応するセッションIDも記述される。
【0047】
セッション起動要求を受信したネットワーク制御サーバ200は、転送ノードNCに対してネットワーク制御予約要求を送信する(ステップS19)。コンテンツサーバ300と転送ノードNC間では、ネットワーク制御予約要求に応じてネットワークリソース等、通信路の設定が予約される。ネットワーク制御予約が行なわれたら、転送ノードNCからネットワーク制御サーバ200にネットワーク制御予約応答が送信される(ステップS20)。
【0048】
ネットワーク制御予約が行なわれたら、ネットワーク制御サーバ200は、SIPレベルのセッション起動要求をコンテンツサーバ300に送信する(ステップS21)。セッション起動要求には、端末TAのIPアドレスAとポート番号a、及び端末TBのIPアドレスBとポート番号bが記述される。転送ノードNCにおいてNAPT処理が行われる場合、ネットワーク制御サーバ200は、NAPT変換後のIPアドレスA´及びB´とポート番号a´及びb´をセッション起動要求に記述する。このセッション起動要求には、ステップS5でセッション起動要求に記述されたIDと同一のセッションIDが記述される。
【0049】
コンテンツサーバ300は、セッション起動要求に応答して、セッション起動応答をネットワーク制御サーバ200に送信する(ステップS22)。このセッション起動応答には、コンテンツサーバ300のIPアドレスCと、ポート番号C1及びC2が記述される。
【0050】
ネットワーク制御サーバ200は、予約したネットワークリソース等、通信路の設定を確定させるため、ネットワーク制御確定要求を転送ノードNCへ送信する(ステップS23)。コンテンツサーバ300と転送ノードNC間で、予約されたネットワークリソース等、通信路の設定が確定され、転送ノードNCからネットワーク制御サーバ200にネットワーク制御確定応答が送信される(ステップS24)。
【0051】
ネットワークの設定が確定したら、ネットワーク制御サーバ200は、セッション起動応答をサービス制御サーバ300に送信する(ステップS25)。サービス制御サーバ300では、SIP受信部103が当該セッション起動応答を受信する。セッション起動応答には、コンテンツサーバ300のIPアドレスCとポート番号c1及びc2が記述される。転送ノードNCにおいてNAPT処理が行われる場合、ネットワーク制御サーバ200は、NAPT変換後のIPアドレスC´とポート番号c1´及びc2´をセッション起動応答に記述する。
【0052】
サービス制御サーバ300は、SOAP/HTTP送信部101から端末TAにサービス起動応答を送信し(ステップS26)、配信経路が確立されたことを通知する。
以上のように、ネットワークNWを介した端末TA、TB及びコンテンツサーバ300間のコンテンツ配信経路が確立したら、端末TAからの指示をコンテンツサーバ300に伝達し、コンテンツサーバ300から送られたコンテンツを端末TBで受信するコンテンツ提供処理SDが可能となる。
【0053】
端末TAからコンテンツサーバ300へは、転送ノードNA及びNCを介して、すなわちネットワークNWを介して、メディア再生要求が送信される(ステップS27)。コンテンツサーバ300からは、要求に応じたコンテンツデータが転送ノードNBを介して端末TBへ送信される(ステップS28)。このメディア再生要求やコンテンツデータの送信は、例えばRTSPプロトコルに基づいて行なわれる。RTSPは、TCP/IPネットワーク上で、音声や動画をリアルタイムに配信するためのプロトコルである。
【0054】
また、ユーザU1が端末TAを操作し、端末TAから転送ノードNA及びNCを介してコンテンツサーバ300へ操作指示が送信されると(ステップS29)、当該操作指示に応じてコンテンツサーバ300から端末TBへのコンテンツ配信を、一時停止、早送り、あるいは巻き戻しする等の操作が行われる(ステップS30)。
【0055】
以上のように、端末TAによる操作に応じてコンテンツデータを端末TBに配信し、端末TBで当該コンテンツデータを表示することができるようになる。
次に、上述のコンテンツ提供サービス終了について説明する。サービス終了のトリガとしては、図5に示すように、(A)〜(H)のような場合が考えられる。
【0056】
(A)端末TAがサービス制御サーバ100にサービス停止要求を送信する場合
例えば、リモコン(端末TA)によって視聴の終了が指示された場合に、コンテンツ提供サービスが終了する。このサービス停止要求は端末TAからサービス制御サーバ100へHTTP送信され、SOAP/HTTP受信部102を介してサービス要求管理部121に受信される。
【0057】
(B)端末TAがネットワーク制御サーバ200にセッション解放要求を送信する場合
例えば、リモコン(端末TA)によって視聴の終了が指示された場合に、セッション開放要求が、端末TAからネットワーク制御サーバ200に送信されてもよい。この場合、セッション開放要求はSIPレベルで送信され、ネットワーク制御サーバ200に受信される。ネットワーク制御サーバ200からは、SIP受信部103を介してサービス要求管理部121へ送られる。
【0058】
(C)端末TBがネットワーク制御サーバ200にセッション解放要求を送信する場合
例えば、自宅テレビ(端末TB)の電源を落とした場合に、セッション開放要求が、端末TBからネットワーク制御サーバ200に送信される。この場合、セッション開放要求はSIPレベルで送信され、ネットワーク制御サーバ200に受信される。ネットワーク制御サーバ200からは、SIP受信部103を介してサービス要求管理部121へ送られる。
【0059】
(D)コンテンツサーバ300がネットワーク制御サーバ200にセッション解放要求を送信する場合
例えば、コンテンツの配信が完了した場合に、セッション開放要求が、コンテンツサーバ300からネットワーク制御サーバ200に送信される。この場合、セッション開放要求はSIPレベルで送信され、ネットワーク制御サーバ200に受信される。ネットワーク制御サーバ200からは、SIP受信部103を介してサービス要求管理部121へ送られる。
【0060】
(E)転送ノードNAがネットワーク制御サーバ200にセッション解放要求を送信する場合
例えば、転送ノードNAあるいは転送ノードNA付近のネットワークNWに障害が発生すると、セッション開放要求が、転送ノードNAからネットワーク制御サーバ200に送信される。ネットワーク制御サーバ200からは、SIPレベルでセッション開放要求が送信され、SIP受信部103を介してサービス要求管理部121へ送られる。
【0061】
(F)転送ノードNBがネットワーク制御サーバ200にセッション解放要求を送信する場合
例えば、転送ノードNBあるいは転送ノードNB付近のネットワークNWに障害が発生すると、セッション開放要求が、転送ノードNBからネットワーク制御サーバ200に送信される。ネットワーク制御サーバ200からは、SIPレベルでセッション開放要求が送信され、SIP受信部103を介してサービス要求管理部121へ送られる。
【0062】
(G)転送ノードNCがネットワーク制御サーバ200にセッション解放要求を送信する場合
例えば、転送ノードNCあるいは転送ノードNC付近のネットワークNWに障害が発生すると、セッション開放要求が、転送ノードNCからネットワーク制御サーバ200に送信される。ネットワーク制御サーバ200からは、SIPレベルでセッション開放要求が送信され、SIP受信部103を介してサービス要求管理部121へ送られる。
【0063】
(H)サービス制御サーバ100自身がセッション解放要求を作成する場合
例えば、コンテンツ提供サービスが、プリペイド型のサービスであれば、ユーザU1が事前に契約した利用時間を超過した場合に、サービス制御サーバ100では、サービス要求管理部121が時間超過を検出し、セッション解放要求を生成する。
【0064】
サービス要求管理部121がセッション解放要求を検出したら、図6に示すように、セッション解放要求が、SIP送信部104からSIPレベルでネットワーク制御サーバ200に送信される。ネットワーク制御サーバ200は、端末TAと転送ノードNAとの間の通信路、端末TBと転送ノードNBとの間の通信路、及びコンテンツサーバ300と転送ノードNCとの間の通信路の設定を解除する。また、ネットワーク制御サーバ200は、端末TA、端末TB及びコンテンツサーバ300との間に起動していたセッションを解除する。
【0065】
以上説明したように、本実施形態に係るコンテンツ提供システムでは、複数の端末間で連携してコンテンツを視聴及び操作することができる。
本実施形態では、サービス制御サーバ100においてユーザ情報管理部123が、一人のユーザが使用する端末のID(IPアドレス)を一元的に管理する。これにより、ユーザは、自身の端末を連携させたサービスを利用できる。
【0066】
本実施形態では、IPアドレス等のセキュリティレベルの高い情報はSIPレベルで送受信され、通信路が確立した後に、コンテンツデータがインターネット等のネットワークNWを介して送受信される。更にIPアドレス及びポート番号がNAPT変換されれば、端末TAやTBのIPアドレスがパブリックなネットワークに直接晒されることが無い。このため、より安全なサービスを提供できる。
【0067】
本実施形態では、サービス制御サーバ100は、セッション確立要求に対する応答を全ての端末から受信するまで、コンテンツサーバ300に対してセッション確立要求を送信しない。このため、サービス制御サーバ100とコンテンツサーバ300との間で送受されるセッション確立要求・応答の数が削減され、ネットワークに対する処理負荷が軽減される。
【0068】
本実施形態では、サービス制御サーバ100が端末TA、端末TB及びコンテンツサーバ3003つの終端点に対して、同一のセッションIDを記載したセッション確立要求が送信された。これにより、端末TA、端末TB及びコンテンツサーバ300間の配信経路を同一のセッションとして管理することができる。従って、複数の端末を連携したサービスが可能となる。
【0069】
上述の例では、端末TAを操作することで端末TBに配信されるコンテンツを制御したが、逆に端末TBの操作によって端末TAに配信されるコンテンツを制御してもよい。また、一人のユーザU1によって操作される端末の数は2つ以上であってもよい。1つの端末を制御することで、他の複数の端末に配信されるコンテンツを制御することも同様に可能である。
【0070】
上述の実施形態では、端末TAと端末TBは同一のユーザによって所有される者としたが、端末TAと端末TBの所有者は異なっていてもよい。例えば端末TAの所有者と端末TBの所有者が家族である場合、その情報をユーザ情報管理部123で管理しておけば、家族の一人(例えば親)による端末TAの操作に応じて、他の家族(例えば子供)の端末TBにコンテンツを配信することもできる。
【0071】
また、上述の実施形態では、音楽、映像、番組コンテンツを配信するコンテンツサーバ300が用いられる例について説明したが、コンテンツサーバ300に代えて、文書ファイルや販売情報等のファイルデータを格納するデータベースが用いられてもよい。
【0072】
また、本実施形態では、ネットワーク制御サーバ200がサービス制御サーバ100の外部に設けられているが、ネットワーク制御サーバ200は、サービス制御サーバ100に含まれていてもよい。あるいはセッション確立制御部122がネットワーク制御サーバ200の機能を兼ねてもよい。
【0073】
尚、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成を削除してもよい。さらに、異なる実施形態例に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0074】
また、本発明は、コンピュータに所定の手段を実行させるため、コンピュータを所定の手段として機能させるため、コンピュータに所定の機能を実現させるため、あるいはプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体としても実施することもできる。
【符号の説明】
【0075】
100…サービス制御サーバ、101…SOAP/HTTP送信部、102…SOAP/HTTP受信部、103…SIP受信部、104…SIP送信部、120…サービス制御部、121…サービス要求管理部、122…セッション確立制御部、123…ユーザ情報管理部、200…ネットワーク制御サーバ、300…コンテンツサーバ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツサーバに格納されたコンテンツを端末装置に提供するコンテンツ提供システムであって、
第1の端末からの提供要求を受信する受信手段と、
前記第1の端末の情報と、前記第1の端末と所定の関連性を有する第2の端末の情報を、互いに関連付けて管理する情報管理手段と、
前記受信手段が受信した前記提供要求に応じて、前記第1の端末、前記第2の端末及び前記コンテンツサーバとの間に、同一セッションIDでSIP(Session Initiation Protocol)によるセッションを確立し、前記第1の端末、前記第2の端末及び前記コンテンツサーバとの間の通信を可能とするセッション確立手段と、
前記提供要求に応じたコンテンツを前記コンテンツサーバから前記第2の端末へ配信するコンテンツ配信手段と、
を具備するコンテンツ提供システム。
【請求項2】
第1、第2及び第3の転送ノードが接続するネットワークを更に具備し、
前記セッション確立手段は、前記第1の端末と前記第1の転送ノードの間の第1の通信路、前記第2の端末と前記第2の転送ノードの間の第2の通信路、及び前記コンテンツサーバと前記第3のノードの間の第3の通信路を確立し、前記第1、第2及び第3のノードと前記ネットワークを含む配信経路を形成し、
前記第1の端末からの指示が前記第1の通信路、前記ネットワーク及び前記第3の通信路を介して前記コンテンツサーバに伝送され、
前記コンテンツは、前記第3の通信路、前記ネットワーク及び前記第2の通信路を介して、前記第2の端末に前記指示に応じて提供される請求項1に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項3】
前記第1の端末からのコンテンツ制御指示が前記コンテンツサーバに伝送され、
前記コンテンツサーバは、前記コンテンツ制御指示に応じて前記コンテンツの再生及び配信を制御する請求項2に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項4】
前記第1、第2及び第3の転送ノードは、前記第1の端末、第2の端末及びコンテンツサーバのIPアドレス及びポート番号をNAPT(Network Address Port Transition)変換して前記セッション確立手段に送信する請求項2に記載のコンテンツ提供システム。
【請求項5】
コンテンツサーバに格納されたコンテンツを端末装置に提供するコンテンツ提供方法であって、
第1の端末の情報と、前記第1の端末と所定の関連性を有する第2の端末の情報は、互いに関連付けて管理されており、
前記コンテンツ提供方法は、
前記第1の端末からの提供要求を受信する受信ステップと、
前記受信した提供要求に応じて、前記第1の端末、前記第2の端末及び前記コンテンツサーバとの間に、同一セッションIDでSIP(Session Initiation Protocol)によるセッションを確立し、前記第1の端末、前記第2の端末及び前記コンテンツサーバとの間の通信を可能とするセッション確立ステップと、
前記提供要求に応じたコンテンツを前記コンテンツサーバから前記第2の端末へ配信するコンテンツ配信ステップと、
を具備するコンテンツ提供方法。
【請求項6】
第1、第2及び第3の転送ノードは、ネットワークに接続され、
前記セッション確立ステップは、前記第1の端末と前記第1の転送ノードの間の第1の通信路、前記第2の端末と前記第2の転送ノードの間の第2の通信路、及び前記コンテンツサーバと前記第3のノードの間の第3の通信路を確立し、前記第1、第2及び第3のノードと前記ネットワークを含む配信経路を形成し、
前記第1の端末からの指示が前記第1の通信路、前記ネットワーク及び前記第3の通信路を介して前記コンテンツサーバに伝送され、
前記コンテンツは、前記第3の通信路、前記ネットワーク及び前記第2の通信路を介して、前記第2の端末に前記指示に応じて提供される請求項5に記載のコンテンツ提供方法。
【請求項7】
前記第1の端末からのコンテンツ制御指示が前記コンテンツサーバに伝送され、
前記コンテンツサーバは、前記コンテンツ制御指示に応じて前記コンテンツの再生及び配信を制御する請求項6に記載のコンテンツ提供方法。
【請求項8】
前記第1、第2及び第3の転送ノードは、前記第1の端末、第2の端末及びコンテンツサーバのIPアドレス及びポート番号をNAPT(Network Address Port Transition)変換する請求項6に記載のコンテンツ提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−49677(P2011−49677A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−194619(P2009−194619)
【出願日】平成21年8月25日(2009.8.25)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】