説明

コンテンツ記録再生装置

【課題】近年、自動的にテレビ番組等(以下、「録画タイトル」)を録画する記録再生装置が存在するが、録画してから一定の時間が経過した録画タイトルを自動的に消去する機能を持つものも多い。このような記録再生装置において、近日中に自動消去する予定の録画タイトルについてアイコンを表示してユーザに知らせるようになっているものがあるが、録画リスト上には録画タイトルのジャンル等もアイコン表示される場合もあり、録画リスト上が煩雑となり、結果的にユーザが認識しづらくなる。
【解決手段】所定の録画タイトルを録画後の時間経過に応じて自動消去するコンテンツ記録再生装置であって、録画タイトルが消去されるまでの消去時間に応じて消去が近づいている録画タイトルを表示するサムネイル画像を劣化加工することを特徴とするコンテンツ記録再生装置を提案する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
録画したコンテンツを録画後の時間経過に応じて自動消去するコンテンツ記録再生装置であって、消去が近づいている録画タイトルを表示するサムネイル画像を劣化加工することを特徴とするコンテンツ記録再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、DVDレコーダやHDDレコーダにおいてジャンルを指定したりユーザの嗜好を学習することにより自動的にテレビ番組等(以下、「録画タイトル」という)を録画する記録再生装置が存在し、それに伴い、記録媒体の空き容量を確保するため、録画してから一定の時間が経過した録画タイトルを自動的に記録媒体から消去する機能を持つものも多い。このような記録再生装置において、例えば非特許文献1のように、近日中に自動消去する予定の録画タイトルについてアイコンを表示してユーザに知らせるようになっているものが存在する。
【非特許文献1】ソニー株式会社、"<コクーン>ホームページ"、[online]、ソニー株式会社、[平成18年7月10日検索]、インターネット<URL: http://www.sony.jp/products/Consumer/cocoon/index.html>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、録画リスト上には録画タイトルのジャンルや録画画質などもアイコン表示されることが多く、さらに消去予定を示すアイコンを表示することで、録画リスト画面上がさらに煩雑となり、結果的にユーザが認識しづらくなるという欠点がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
そこで、本発明においては、所定の録画タイトルを録画後の時間経過に応じて自動消去するコンテンツ記録再生装置であって、録画タイトルが消去されるまでの消去時間に応じて消去が近づいている録画タイトルを表示するサムネイル画像を劣化加工することを特徴とするコンテンツ記録再生装置を提案する。劣化加工処理は、サムネイル画像を退色させる処理であってもよい。また、劣化加工されたサムネイル画像を劣化加工前の状態に戻すことができるようになっていてもよい。また、保持されているサムネイル画像を他のサムネイル画像に変更可能であり、サムネイル画像が変更された場合、変更されたサムネイル画像に対して変更前のサムネイル画像と同程度の劣化加工を施すようになっていてもよい。また、自動消去の対象となる録画タイトルと、自動消去の対象とならない録画タイトルとを識別できるようになっていてもよい。また、サムネイル画像の劣化加工の実行の要否を決定できるようになっていてもよい。また、サムネイル画像の劣化加工に関してパラメータを設定できるようになっていてもよい。さらに、録画タイトルが録画されてから経過した時間に応じて録画タイトルを表示するサムネイル画像を劣化加工することを特徴とするコンテンツ記録再生装置についても提案する。
【発明の効果】
【0005】
本発明のコンテンツ記録再生装置によれば、録画タイトルを自動消去可能なコンテンツ記録再生装置において、所定の録画タイトルの自動消去が近づいていることを従来のようなアイコンではなくサムネイル画像を劣化加工することにより示すことができるので、録画リスト上が煩雑になることもなく、ユーザも一見して自動消去が近い録画タイトルを把握することができる。また、録画タイトルが録画されてから経過した時間に応じてサムネイル画像を劣化加工するコンテンツ記録再生装置においても、同様の効果が期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。実施形態1は、主に請求項1、8などについて説明する。実施形態2は、主に請求項2、9、11、17などについて説明する。実施形態3は、主に請求項3、12などについて説明する。実施形態4は、主に請求項4、13などについて説明する。実施形態5は、主に請求項5などについて説明する。実施形態6は、主に請求項6、14などについて説明する。実施形態7は、主に請求項7、15などについて説明する。実施形態8は、主に請求項10、16などについて説明する。
(実施形態1)
【0007】
(実施形態1:概要)本実施形態は、所定の録画タイトルを録画後の時間経過に応じて自動消去するコンテンツ記録再生装置であって、録画タイトルが消去されるまでの消去時間に応じて消去が近づいている録画タイトルを表示するサムネイル画像を劣化加工することを特徴とするコンテンツ記録再生装置について説明する。
【0008】
(実施形態1:構成)本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置の機能ブロック図を図1に例示する。コンテンツ記録再生装置(0100)は、「自動消去部」(0101)と、「消去時間情報管理部」(0102)と、「サムネイル画像保持部」(0103)と、「サムネイル加工部」(0104)と、を有する。コンテンツ記録再生装置(0100)は、コンテンツを記録し再生することが可能な装置であればよく、例えば、DVDレコーダ、HDDレコーダ、パーソナルコンピュータ、携帯電話、等が該当する。なお、「コンテンツ」とは、映像や音声、音楽等を含み、さらに、文字情報、アプリケーションプログラム、またはそれらの複合形で表現される情報等を含むものを意味する。具体的には、例えば、テレビ番組、EPG等のテレビ番組情報、データ放送、ネットワーク上にて配信される動画コンテンツや静止画コンテンツ等が該当する。
【0009】
なお、以下に詳述する本発明の構成要素である各部は、ハードウェア、ソフトウェア、ハードウェアとソフトウェアの両方のいずれかによって構成される。例えば、これらを実現する一例として、コンピュータを利用する場合には、CPU、バス、メモリ、インタフェース、周辺装置などで構成されるハードウェアと、それらハードウェア上で実行可能なソフトウェアがある。ソフトウェアとしては、メモリ上に展開されたプログラムを順次実行することで、メモリ上のデータや、インタフェースを介して入力されるデータの加工、保存、出力などにより各部の機能が実現される。さらに具体的には、図25は一般的なコンピュータの構成を例示する図でありコンピュータが主にCPU(2510)、入出力インタフェース(I/O)(2520)、ハードディスク(以下、「HDD」という)(2530)、一時記憶メモリ(RAM)(2540)、ROM(2550)等から構成されることを示しているが、本件発明に係るコンテンツ記録再生装置は図25と同様の構成により実現可能である。(明細書の全体を通じて同様である。)
【0010】
「自動消去部」(0101)は、所定の録画タイトルを録画後の時間経過に応じて自動消去する機能を有する。「録画タイトル」とは、「コンテンツ」と同義である。すなわち、「録画タイトル」とは、映像や音声、音楽等を含み、さらに、文字情報、アプリケーションプログラム、またはそれらの複合形で表現される情報等を含むものを意味する。具体的には、例えば、テレビ番組、EPG等のテレビ番組情報、データ放送、ネットワーク上にて配信される動画コンテンツや静止画コンテンツ等が該当する。また、録画タイトルはDVDやHDD等の記録装置に記録されることが想定されるが、「録画後に時間経過に応じて自動消去する」とは、例えば、録画タイトルを録画してから所定の時間が経過すると自動的にDVDやHDD等から録画タイトルを消去することが該当する。この際の「所定の時間」は、可変であってもよいし不変であってもよい。例えば、あらかじめコンテンツ記録再生装置に設定されており変更不可となっていてもよいし、コンテンツ記録再生装置のユーザが変更できるようになっていてもよい。また、録画タイトルごとに設定できるようになっていると便利である。なお、録画タイトルの時間経過に関しては、後述の消去時間情報管理部(0102)にて管理されることとなるため、後に詳述する。自動消去部の具体的な処理としては、例えば、入力インタフェースを介して録画タイトルが入力されてHDD等の所定の記憶領域に格納されており、消去時間情報管理部(0102)にて管理されている消去時間情報に応じて所定の録画タイトルが消去すべきとなった場合には、該当する録画タイトルをHDD等の所定の記憶領域から消去する。また、自動消去部はこのような処理をCPUに実行させるためのプログラムを含んでいてもよい。
【0011】
「消去時間情報管理部」(0102)は、録画タイトルが消去されるまでの時間に関する情報である消去時間情報を管理する機能を有する。「管理」とは、保持、変更、削除、追加を意味する。「消去時間情報」は、録画タイトルが消去されるまでの時間そのものを表す情報であってもよいが、録画タイトルが録画されてから経過した時間や録画タイトルが録画された日時などを表す情報であってもよい。すなわち録画タイトルをいつ消去するべきかを知るための情報であればよく、例えば録画タイトルが録画されてから一定の時間が経過すると消去されるようになっている場合には、録画タイトルが録画されてから経過した時間や録画タイトルが録画された日時が分かれば、録画タイトルが消去されるまでの時間を算出することができる。図2は、消去時間情報の一例を示す。図2においては、録画されている録画タイトルを表す「録画タイトル名」と、各録画タイトルが録画された日時である「録画日時」が保持されている。ここで、録画タイトルが録画されてから14日経過すると消去されるようになっており、現在時刻が2006年6月14日12:00であるとすると、‘ドラマA’は6月16日13:00に消去されることとなり消去されるまでの時間は2日と1時間であることが算出できる。消去時間情報管理部は、例えばこのような消去時間情報をHDD等の所定の記憶領域に格納することにより実現可能である。
【0012】
「サムネイル画像保持部」(0103)は、録画タイトルをGUIにて表示するサムネイル画像を保持する機能を有する。「サムネイル画像」は、録画タイトルのあるシーン(静止画)が自動的にサムネイル画像として取得されるようになっていてもよいし、コンテンツ記録再生装置のユーザがサムネイル画像とするシーンを指定したり、所定の画像をサムネイル画像として設定する等となっていてもよい。図3は、サムネイル画像保持部において保持される情報の具体例を示す。図3においては、録画されている録画タイトルを表す「録画タイトル名」と、録画タイトルをGUIにて表示する「サムネイル画像」が保持されている。なお、「サムネイル画像」は、実際にはサムネイル画像を構成する画像データがHDD等の所定の記憶領域に格納されているが、図3においては概念的に画像データによって実現されるサムネイル画像を図示している。録画リスト上では、例えば図3のような情報を利用して録画タイトル名とサムネイル画像を表示することで、現在録画されている録画タイトルをリスト表示することができる。サムネイル画像保持部は、例えばこのように録画タイトルとサムネイル画像の画像データを関連付けてHDD等の所定の記憶領域に格納することにより実現可能である。
【0013】
「サムネイル加工部」(0104)は、消去時間情報に応じて消去が近づいている録画タイトルを表示するサムネイル画像を劣化加工する機能を有する。「劣化加工」とは、例えば、サムネイル画像の彩度を落として退色させて色褪せたように加工したり、サムネイル画像の一部をトリミング等して破れているように加工したり、全体を黒ずませる等して汚れたように加工したりする場合等が該当する。図4は、劣化加工の具体例を示す。サムネイル画像0401が元のサムネイル画像であるとする。(a)は色褪せたように劣化加工した場合、(b)は破れているように劣化加工した場合、(c)は汚れたように劣化加工した場合を例示している。また、これらの劣化加工を組み合わせても良い。例えば色褪せたように加工し、さらにトリミング等して破れているように加工してもよい。また、「消去時間情報に応じて消去が近づいている」とは、すなわち、自動消去部(0101)による自動消去が近づいていることを意味する。また、消去時間情報に応じてサムネイル画像を劣化加工する場合にいくつかの段階に分けて劣化加工するようになっていてもよい。このためには、例えば図5に示すように消去されるまでの時間(以下、「消去時間」という)と消去時間に対応する劣化加工方法を関連付けて保持しておけばよい。図5においては、消去時間が10日未満となった場合には劣化加工として30%退色させ、消去時間が7日未満となった場合には劣化加工として70%退色させ、消去時間が5日未満となった場合には劣化加工として70%退色させてさらに30%トリミングし、消去時間が7日未満となった場合には劣化加工として70%退色させてさらに70%トリミングするように設定されている。なお、サムネイル画像0501は、各劣化加工を施した場合の具体例である。このようにサムネイル画像に対して段階的に劣化加工を施して表示すると、ユーザは直感的にどの録画タイトルがより消去に近づいているかが把握できるため便利である。なお、サムネイル画像を劣化加工する場合には、サムネイル画像保持部(0103)にて保持されているサムネイル画像を直接加工する場合と、保持されているサムネイル画像を原画として保持しておき、劣化加工したサムネイル画像は別途、RAM等の所定の記憶領域に保持する場合とが想定される。また、例えば70%退色させてさらに30%トリミングを行なう場合では、70%退色させたサムネイル画像をRAM等に保持しておき、保持しておいたサムネイル画像をさらに30%トリミングしてもよいし、サムネイル画像保持部にて保持されているサムネイル画像を原画として、原画を70%退色させてさらに30%トリミングしてもよい。
【0014】
図6は、図5における設定に応じて劣化加工されたサムネイル画像によって録画リストが表示される場合の具体例を示す。また、各録画タイトルの録画日時は図2に例示した録画日時であり、各録画タイトルに対応するサムネイル画像は図3に例示したサムネイル画像であるとする。なお、現在時刻は2006年6月14日12:00であり、録画タイトルは録画されてから14日経過すると消去されるように設定されているとする。 ‘ドラマA’は録画日時が6月2日(金)13:00であるので、6月16日13:00に自動消去されることとなり消去時間は2日と1時間である。よって、消去時間が3日未満であるので、70%退色させてかつ70%トリミングされて表示される。また‘野球中継Y’は録画日時が6月6日(火)18:00であるので、6月20日18:00に自動消去されることとなり消去時間は6日と6時間である。よって、消去時間が5日以上7日未満であるので、70%退色させて表示される、という具合である。なお、図6において破線で囲まれている部分は説明のため便宜的に図示しており、実際には録画リスト上には表示されなくともよい。サムネイル加工部の具体的な処理としては、例えばHDD等の所定の記憶領域に保持されている消去時間情報が変化したことをトリガーとして、劣化加工を施すべきか否かを判断する。判断結果が劣化加工を施すべきとの判断であった場合には、HDD等の所定の記憶領域に保持されているサムネイル画像の画像データを読出し、所定の劣化加工を施してRAMやHDD等の所定の記憶領域に格納する。また、サムネイル加工部はこのような処理をCPUに実行させるためのプログラムを含んでいてもよい。
【0015】
(実施形態1:処理の流れ)図7は、本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置における処理の流れを示すフロー図を例示する。コンテンツ記録再生装置は、各々の録画タイトルについて以下の処理を実行する。
【0016】
最初に、ステップS0701において消去時間情報を取得する。この処理は、主に消去時間情報管理部によって実行される。次に、ステップS0702において消去時間情報に応じてサムネイル画像を劣化加工する。この処理は、主にサムネイル画像加工部によって実行される。次に、ステップS0703において録画タイトルが消去すべきであるかを判断する。ここでの判断が消去すべきとの判断結果であった場合にはステップS0704に移行する。ここでの判断が消去すべきではないとの判断であった場合には処理を終了する。次に、ステップS0704において録画タイトルを自動消去する。この処理は、主に自動消去部によって実行される。
【0017】
なお、図7のフロー図は、計算機に実行させるプログラムの処理フロー図とみなすことも可能である。さらに、このようなプログラムをフレキシブルディスク等の媒体に記録することも可能である。(明細書の全体を通じて同様である。)
【0018】
(実施形態1:効果)本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置は、消去が近づいている録画タイトルを、サムネイル画像を劣化加工して表示することにより示すことができるので、録画リスト上が煩雑にならず、ユーザも一見して消去が近い録画タイトルを把握することが可能である。また、サムネイル画像に劣化加工を施すことによって、感覚的にも録画日時が古い録画タイトルであることが把握しやすいという利点がある。
(実施形態2)
【0019】
(実施形態2:概要)本実施形態は、サムネイル画像の劣化加工処理として、サムネイル画像を退色させる処理を実行することを特徴とするコンテンツ記録再生装置について説明する。
【0020】
(実施形態2:構成)本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置の機能ブロック図を図8に例示する。コンテンツ記録再生装置(0800)は、「自動消去部」(0801)と、「消去時間情報管理部」(0802)と、「サムネイル画像保持部」(0803)と、「サムネイル加工部」(0804)と、を有する。また、サムネイル加工部(0804)は、「退色手段」(0805)を有する。
【0021】
「退色手段」(0805)は、サムネイル画像の劣化加工処理としてサムネイル画像を退色させる処理を実行する機能を有する。「サムネイル画像を退色させる」とは、例えば彩度を低くすることによってくすんだ色にする場合等が該当する。また、図5にて例示したように、消去時間に応じて段階的に退色させるようになっていてもよい。このようになっていると、一般的な感覚として退色の度合いが強いものはより古く感じられる傾向があるため、ユーザも録画日時がより古い録画タイトルを一見して把握しやすいと思われる。
【0022】
(実施形態2:処理の流れ)図9は、本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置における処理の流れを示すフロー図を例示する。コンテンツ記録再生装置は、各々の録画タイトルについて以下の処理を実行する。
【0023】
最初に、ステップS0901において消去時間情報を取得する。この処理は、主に消去時間情報管理部によって実行される。次に、ステップS0902において消去時間情報に応じてサムネイル画像を退色させる処理を実行する。この処理は、主に退色手段によって実行される。次に、ステップS0903において録画タイトルが消去すべきであるかを判断する。ここでの判断が消去すべきであるとの判断結果であった場合にはステップS0904に移行する。ここでの判断が消去すべきではないとの判断であった場合には処理を終了する。次に、ステップS0904において録画タイトルを自動消去する。この処理は、主に自動消去部によって実行される。
【0024】
(実施形態2:効果)本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置は、サムネイル画像の劣化加工処理として退色処理を施すことができるため、ユーザは録画日時が古い録画タイトルを一見して把握することができる。
(実施形態3)
【0025】
(実施形態3:概要)本実施形態は、劣化加工されたサムネイル画像を劣化加工前の状態に戻すことが可能なコンテンツ記録再生装置について説明する。
【0026】
(実施形態3:構成)本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置の機能ブロック図を図10に例示する。コンテンツ記録再生装置(1000)は、「自動消去部」(1001)と、「消去時間情報管理部」(1002)と、「サムネイル画像保持部」(1003)と、「サムネイル加工部」(1004)と、を有する。また、サムネイル加工部(1004)は、「サムネイル加工取消手段」(1006)を有する。また、サムネイル加工部(1004)はさらに退色手段を有していてもよい。すなわち、本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置は、実施形態1又は2におけるコンテンツ記録再生装置の構成に「サムネイル加工取消手段」を加えた構成となっている。
【0027】
「サムネイル加工取消手段」(1006)は、劣化加工されたサムネイル画像を劣化加工前の状態に戻す機能を有する。「劣化加工前の状態に戻す」とは、全く劣化加工されていない状態に戻す場合であってもよいし、前述のように消去時間に応じて段階的に劣化加工を施すようになっている場合には幾つか前の段階に戻すような場合であってもよい。また、劣化加工前の状態に戻す場合には、サムネイル画像保持部にて保持されているサムネイル画像を原画として保持しておき、サムネイル画像保持部から原画であるサムネイル画像を取得することで劣化加工前の状態に戻すようになっている場合等が想定される。また、図11に例示するように、例えばサムネイル加工取消手段において‘サッカー中継X’の劣化加工したサムネイル画像(1101)を劣化加工前の状態に戻した(1102)場合、消去時間情報管理部にて管理している消去時間情報(1103)も同時に変更されるようになっていてもよい。例えば、録画タイトルが録画されてから消去されるまでの時間が14日である場合には、‘サッカー中継X’の消去時間が現在の消去時間から14日に変更されるようになっていてもよい。また、劣化加工前の状態に戻された録画タイトルは自動消去を実行しないように設定される等となっていてもよい。また、消去時間情報管理部にて管理している消去時間情報が変更された場合には、自動的にサムネイル加工取消手段によって劣化加工前の状態に戻されるようになっていてもよい。
【0028】
(実施形態3:処理の流れ)図12は、本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置における処理の流れを示すフロー図を例示する。コンテンツ記録再生装置は、各々の録画タイトルについて以下の処理を実行する。
【0029】
最初に、ステップS1201においてサムネイル画像の劣化加工の取消を行なうか判断する。ここでの判断が取り消すとの判断結果であった場合には、ステップS1202に移行する。ここでの判断が取り消さないとの判断結果であった場合には、本ステップを繰り返す。次に、ステップS1202において劣化加工済みサムネイル画像の元のサムネイル画像を取得する。次に、ステップS1203において取消し内容に応じて元のサムネイル画像を劣化加工する。この処理は、主にサムネイル加工取消手段によって実行される。次に、ステップS1204において劣化加工し直したサムネイル画像を取消し前のサムネイル画像に代えて表示する。
【0030】
(実施形態3:効果)本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置は、劣化加工したサムネイル画像を劣化加工前の状態に戻すことが可能であるため、例えば消去時間の変更が可能である場合などに消去時間を変更するとともにサムネイル画像も元の状態に戻すこと等が可能である。
(実施形態4)
【0031】
(実施形態4:概要)本実施形態は、保持されているサムネイル画像を他のサムネイル画像に変更可能であり、サムネイル画像が変更された場合、変更されたサムネイル画像に対して変更前のサムネイル画像と同程度の劣化加工を施すことを特徴とするコンテンツ記録再生装置について説明する。
【0032】
(実施形態4:構成)本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置の機能ブロック図を図13に例示する。コンテンツ記録再生装置(1300)は、「自動消去部」(1301)と、「消去時間情報管理部」(1302)と、「サムネイル画像保持部」(1303)と、「サムネイル加工部」(1304)と、「サムネイル画像変更部」(1307)と、を有する。また、サムネイル加工部(1304)は、「変更サムネイル加工手段」(1308)を有する。また、サムネイル加工部(1304)はさらに退色手段を有していてもよい。また、サムネイル加工部(1304)はさらにサムネイル加工取消手段を有していてもよい。すなわち、本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置は、実施形態1から3のいずれか一におけるコンテンツ記録再生装置の構成に「サムネイル画像変更部」と「変更サムネイル加工手段」とを加えた構成となっている。
【0033】
「サムネイル画像変更部」(1307)は、保持されているサムネイル画像を他のサムネイル画像に変更する機能を有する。「保持されているサムネイル画像」とは、サムネイル画像保持部(1303)にて保持されているサムネイル画像を指す。サムネイル画像変更部でサムネイル画像を変更する場合とは、例えばユーザが録画タイトルを表すサムネイル画像を任意で他のサムネイル画像に変更したい場合に利用すること等が想定される。サムネイル画像変更部は、例えば録画リスト上のサムネイル画像をダブルクリックするとサムネイル画像を設定するための設定画面が表示され、ユーザが他のサムネイル画像を指定することにより設定できる等となっていると便利である。サムネイル画像変更部は、例えばこのようなサムネイル画像の設定画面においてユーザが他のサムネイル画像を指定すると、図3に例示したように録画タイトルと関連付けられてHDD等の所定の記憶領域に格納されているサムネイル画像の画像データが指定されたサムネイル画像の画像データに変更される。また、サムネイル画像変更部はこのような処理をCPUに実行させるためのプログラムを含んでいてもよい。
【0034】
「変更サムネイル加工手段」(1308)は、サムネイル画像変更部(1307)にて変更されたサムネイル画像に対して、変更前のサムネイル画像と同程度の劣化加工を施す機能を有する。「サムネイル画像変更部にて変更されたサムネイル画像に対して、変更前のサムネイル画像と同程度の劣化加工を施す」とは、例えば変更前のサムネイル画像に対して30%退色させる劣化加工が施されていた場合、サムネイル画像変更部(1307)にてサムネイル画像が変更された際に同様に30%退色させる劣化加工が施される場合等が該当する。よって、変更前のサムネイル画像においてどのように劣化加工が施されたかの情報がRAM等の記憶領域に保持されており、その情報を利用して変更後のサムネイル画像に劣化加工を施すことが想定される。図14は、変更サムネイル加工手段における処理の具体例を示す。まずサムネイル画像変更部(1401)にて‘ドラマA’のサムネイル画像1404が他のサムネイル画像1405に変更されたとする。すると、サムネイル画像保持部(1402)においては、‘ドラマA’に関連付けられてHDD等の所定の記憶領域に保持されていたサムネイル画像1404が、サムネイル画像1405に変更されることとなる。ここで、例えばサムネイル加工部(1403)において‘ドラマA’の変更前のサムネイル画像1404に対して図6に例示したように70%退色させてさらに70%トリミングする劣化加工処理が施されていた(1406)とすると、‘ドラマA’のサムネイル画像が変更されたことをトリガーとして、変更サムネイル加工手段(1408)において変更後のサムネイル画像1405に対しても70%退色させてさらに70%トリミングする劣化加工処理が施される(1407)こととなる。
【0035】
(実施形態4:処理の流れ)図15は、本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置における処理の流れを示すフロー図を例示する。コンテンツ記録再生装置は、各々の録画タイトルについて以下の処理を実行する。
【0036】
最初に、ステップS1501においてサムネイル画像の変更を行なうか判断する。ここでの判断が変更するとの判断であった場合にはステップS1502に移行する。ここでの判断が変更しないとの判断であった場合には本ステップを繰り返す。次に、ステップS1502において現在のサムネイル画像の劣化加工に関する情報である劣化情報を取得する。次に、ステップS1503において変更後のサムネイル画像の画像データを取得する。次に、ステップS1504において変更後のサムネイル画像に対して劣化情報に基づいて変更前のサムネイル画像と同程度の劣化加工を施す。この処理は、主に変更サムネイル加工手段によって実行される。
【0037】
(実施形態4:効果)本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置は、保持されているサムネイル画像を変更し、変更されたサムネイル画像に対しても変更前のサムネイル画像と同程度の劣化加工を施すことが可能であるため、例えばユーザが任意に他のサムネイル画像に変更したい場合でも、変更前と同様に消去時間情報に応じた劣化加工を施して録画リスト上などに表示することができる。
(実施形態5)
【0038】
(実施形態5:概要)本実施形態は、自動消去の対象となる録画タイトルと、自動消去の対象とならない録画タイトルとを自動消去部から識別可能に保持することが可能なコンテンツ記録再生装置について説明する。
【0039】
(実施形態5:構成)本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置の機能ブロック図を図16に例示する。コンテンツ記録再生装置(1600)は、「自動消去部」(1601)と、「消去時間情報管理部」(1602)と、「サムネイル画像保持部」(1603)と、「サムネイル加工部」(1604)と、「録画タイトル保持部」(1609)と、を有する。また、サムネイル加工部(1604)はさらに退色手段を有していてもよい。また、サムネイル加工部(1604)はさらにサムネイル加工取消手段を有していてもよい。また、コンテンツ記録再生装置(1600)はさらにサムネイル画像変更部を有し、サムネイル加工部(1604)は変更サムネイル加工手段を有していてもよい。すなわち、本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置は、実施形態1から4のいずれか一におけるコンテンツ記録再生装置の構成に「録画タイトル保持部」を加えた構成となっている。
【0040】
「録画タイトル保持部」(1609)は、自動消去対象となる録画タイトルと、自動消去の対象とならない録画タイトルとを自動消去部(1601)から識別可能に保持する機能を有する。図17は、録画タイトル保持部にて保持される情報の一例を示す。図17においては、「録画タイトル名」と、録画タイトル名で示される録画タイトルが自動消去の対象となっているか否かを表す「自動消去対象」が関連付けられている。ここで、「自動消去対象」が‘N’となっている場合には自動消去の対象となっていないことを表し、‘Y’となっている場合には自動消去の対象となっていることを表しているものとする。すなわち図17の例においては、‘ドラマA’と‘ドラマB’は自動消去の対象となっておらず、‘サッカー中継X’と‘野球中継Y’は自動消去の対象となっている。録画タイトル保持部は、例えばこのように録画タイトルと自動消去対象であるか否かを示す情報を関連付けてHDD等の所定の記憶領域に格納することにより実現可能である。また、録画タイトル保持部にて保持される情報は、ユーザの任意によって変更可能となっていると便利である。なぜならば、録画タイトルの内容によってユーザが自動消去されたくない録画タイトルも存在する場合があると思われ、そのような場合には録画タイトルごとに自動消去の対象とするか否かを設定するような設定画面などを介してユーザが設定を行ない、それにともなって、図17における「自動消去対象」の値が変更されるようになっているとよい。また、録画当初は自動消去の対象となっていた録画タイトルを後に自動消去の対象外となるように変更した場合には、劣化加工済みのサムネイル画像を元に戻すようになっていてもよい。また、録画当初は自動消去の対象外となっていた録画タイトルを後に自動消去の対象となるように変更した場合には、対象となった際にサムネイル画像の劣化加工を行なうようになっていてもよい。また、自動消去部(1601)は消去時間情報管理部(1602)にて管理されている消去時間情報に応じて録画タイトルの消去を行なうが、録画タイトル保持部にて保持されている情報にも基づいて自動消去の対象となっていない録画タイトルは消去しないこととなる。
【0041】
(実施形態5:処理の流れ)図18は、本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置における処理の流れを示すフロー図を例示する。コンテンツ記録再生装置は、各々の録画タイトルについて以下の処理を実行する。
【0042】
最初に、ステップS1801において自動消去の対象となっているか判断する。ここでの判断が対象となっているとの判断結果であった場合にはステップS1802に移行する。ここでの判断が対象外であるとの判断結果であった場合には本ステップを繰り返す。次に、ステップS1802において消去時間情報を取得する。この処理は、主に消去時間情報管理部によって実行される。次に、ステップS1803において消去時間情報に応じてサムネイル画像を劣化加工する。この処理は、主にサムネイル画像加工部によって実行される。
【0043】
(実施形態5:効果)本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置は、自動消去の対象となる録画タイトルと、自動消去の対象とならない録画タイトルとを自動消去部から識別可能に保持することができるため、例えばユーザが自動消去されたくない録画タイトルがあった場合には、該当する録画タイトルを指定して自動消去されないようにすることができる。
(実施形態6)
【0044】
(実施形態6:概要)本実施形態は、サムネイル画像の劣化加工の実行の要否を決定することが可能なコンテンツ記録再生装置について説明する。
【0045】
(実施形態6:構成)本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置の機能ブロック図を図19に例示する。コンテンツ記録再生装置(1900)は、「自動消去部」(1901)と、「消去時間情報管理部」(1902)と、「サムネイル画像保持部」(1903)と、「サムネイル加工部」(1904)と、「サムネイル劣化加工実行決定部」(1910)と、を有する。また、サムネイル加工部(1904)はさらに退色手段を有していてもよい。また、サムネイル加工部(1904)はさらにサムネイル加工取消手段を有していてもよい。また、コンテンツ記録再生装置(1900)はさらにサムネイル画像変更部を有し、サムネイル加工部(1904)は変更サムネイル加工手段を有していてもよい。また、コンテンツ記録再生装置(1900)はさらに録画タイトル保持部を有していてもよい。すなわち、本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置は、実施形態1から5のいずれか一におけるコンテンツ記録再生装置の構成に「サムネイル劣化加工実行決定部」を加えた構成となっている。
【0046】
「サムネイル劣化加工実行決定部」(1910)は、サムネイル加工部(1904)におけるサムネイル画像の劣化加工の実行の要否を決定する機能を有する。「サムネイル画像の劣化加工の実行の要否」とは、すべてのサムネイル画像に対して劣化加工を実行するか否かを示すものであってもよいし、サムネイル画像ごとに劣化加工を実行するか否かを示すものであってもよい。図20は、サムネイル画像ごとに劣化加工の実行要否を表す情報の一例である。図20においては、「録画タイトル名」と、録画タイトル名で示される録画タイトルが劣化加工を実行するか否かを示す「劣化加工要否」が関連付けられている。ここで、「劣化加工要否」が‘N’となっている場合には劣化加工を実行しないことを表し、‘Y’となっている場合には劣化加工を実行することを表しているものとする。すなわち図20の例においては、‘野球中継Y’のみが劣化加工を実行しないとの設定になっており、他の録画タイトルに関しては劣化加工を実行するとの設定になっている。サムネイル劣化加工実行決定部は、例えばこのように録画タイトルと劣化加工を実行するか否かを示す情報を関連付けてHDD等の所定の記憶領域に格納している場合が想定される。また、サムネイル劣化加工実行決定部においては、これらの設定を変更できるようになっているようになっていてもよい。また、例えば実施形態5にて説明したように録画タイトルごとに自動消去の対象とするか否かを設定できるようになっている場合には、自動消去の対象となっていない録画タイトルについては自動的に劣化加工も行なわない設定となるようになっていてもよい。なぜならば、サムネイル画像の劣化加工は録画タイトルの自動消去が近づいていることを表すものであるので、自動消去を行なわない録画タイトルについては劣化加工を行なうことは無意味であり無駄な処理となるからである。
【0047】
(実施形態6:処理の流れ)図21は、本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置における処理の流れを示すフロー図を例示する。コンテンツ記録再生装置は、各々の録画タイトルについて以下の処理を実行する。
【0048】
最初に、ステップS2101においてサムネイル画像の劣化加工の実行の要否の決定入力の受付けを行なう。この処理は、主にサムネイル劣化加工実行決定部によって実行される。次に、ステップS2102においてサムネイル画像の劣化加工が必要であるか判断する。ここでの判断が必要であるとの判断であった場合にはステップS2103に移行する。ここでの判断が必要ではないとの判断であった場合にはステップS2104に移行する。次に、ステップS2103においてサムネイル画像を劣化加工する。この処理は、主にサムネイル画像加工部によって実行される。次に、ステップS2104において録画タイトルを消去すべきであるかを判断する。ここでの判断が消去すべきであるとの判断結果であった場合にはステップS2105に移行する。ここでの判断が消去すべきではないとの判断であった場合にはステップS2101に移行する。次に、ステップS2105において録画タイトルを自動消去する。この処理は、主に自動消去部によって実行される。
【0049】
(実施形態6:効果)本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置は、サムネイル画像の劣化加工の実行の要否を決定することができるので、例えばユーザにとって興味のない録画タイトルで自動消去が近いことを知らせる必要もないような録画タイトルについては劣化加工を行なわない等の設定が可能である。これにより、不要な処理を省くことができる。
(実施形態7)
【0050】
(実施形態7:概要)本実施形態は、サムネイル画像の劣化加工に関してパラメータを設定できることを特徴とするコンテンツ記録再生装置について説明する。
【0051】
(実施形態7:構成)本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置の機能ブロック図を図22に例示する。コンテンツ記録再生装置(2200)は、「自動消去部」(2201)と、「消去時間情報管理部」(2202)と、「サムネイル画像保持部」(2203)と、「サムネイル加工部」(2204)と、を有する。また、サムネイル加工部(2204)は、「劣化加工パラメータ設定手段」(2211)を有する。また、サムネイル加工部(2204)はさらに退色手段を有していてもよい。また、サムネイル加工部(2204)はさらにサムネイル加工取消手段を有していてもよい。また、コンテンツ記録再生装置(2200)はさらにサムネイル画像変更部を有し、サムネイル加工部(2204)は変更サムネイル加工手段を有していてもよい。また、コンテンツ記録再生装置(2200)はさらに録画タイトル保持部を有していてもよい。また、コンテンツ記録再生装置(2200)はさらにサムネイル劣化加工実行決定部を有していてもよい。すなわち、本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置は、実施形態1から6のいずれか一におけるコンテンツ記録再生装置の構成に「劣化加工パラメータ設定手段」を加えた構成となっている。
【0052】
「劣化加工パラメータ設定手段」(2211)は、サムネイル画像の劣化加工に関するパラメータを設定する機能を有する。図23は、劣化加工パラメータ設定手段にて保持されている情報の一例を示す。図23においては、図5に例示したように劣化加工の方法が4通りある場合を示しており、「劣化加工」で示される劣化加工方法ごとに各種のパラメータが設定されている。例えば、30%退色させる劣化加工においては、サムネイル画像の彩度を30%低くし、明度も10%低くすることが設定されている。また、例えば70%トリミングする場合には彩度や明度は変更せず、画像を変形する方法として、左上から70%をトリミングするように設定されている。劣化加工パラメータ設定手段は、例えばこのような情報をHDD等の所定の記憶領域に保持している場合が想定される。また、これらのパラメータはユーザ等により変更可能となっていてもよい。その場合には劣化加工方法ごとに各種のパラメータを設定するような設定画面などを介してユーザが設定を行ない、それにともなって、図23における「パラメータ」の値が変更されるようになっているとよい。
【0053】
(実施形態7:処理の流れ)図24は、本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置における処理の流れを示すフロー図を例示する。コンテンツ記録再生装置は、各々の録画タイトルについて以下の処理を実行する。
【0054】
最初に、ステップS2401においてサムネイル画像の劣化加工に関するパラメータを設定する。この処理は、主に劣化加工パラメータ設定手段によって実行される。次に、ステップS2402において消去時間情報を取得する。この処理は、主に消去時間情報管理部によって実行される。次に、ステップS2403において消去時間情報に応じ、設定されている劣化加工に関するパラメータに基づいてサムネイル画像を劣化加工する。この処理は、主にサムネイル画像加工部によって実行される。次に、ステップS2404において録画タイトルを消去すべきであるかを判断する。ここでの判断が消去すべきであるとの判断結果であった場合にはステップS2405に移行する。ここでの判断が消去すべきではないとの判断であった場合にはステップS2401に移行する。次に、ステップS2405において録画タイトルを自動消去する。この処理は、主に自動消去部によって実行される。
【0055】
(実施形態7:効果)本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置は、サムネイル画像の劣化加工に関してパラメータを設定できるので、例えばユーザの好みによって劣化加工の加工具合を調整する等が可能である。
(実施形態8)
【0056】
(実施形態8:概要)本実施形態は、録画タイトルが録画されてから経過した時間に応じて録画タイトルを表示するサムネイル画像を劣化加工することを特徴とするコンテンツ記録再生装置について説明する。
【0057】
(実施形態8:構成)本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置の機能ブロック図を図26に例示する。コンテンツ記録再生装置(2600)は、「録画後経過時間情報管理部」(2601)と、「第二サムネイル画像保持部」(2602)と、「第二サムネイル加工部」(2603)と、を有する。また、第二サムネイル加工部(2603)はさらに第二退色手段を有していてもよい。また、第二サムネイル加工部(2603)はさらに第二サムネイル加工取消手段を有していてもよい。また、コンテンツ記録再生装置(2600)はさらに第二サムネイル画像変更部を有し、第二サムネイル加工部(2603)は第二変更サムネイル加工手段を有していてもよい。また、コンテンツ記録再生装置(2600)はさらに第二サムネイル劣化加工実行決定部を有していてもよい。また、第二サムネイル加工部(2603)はさらに第二劣化加工パラメータ設定手段を有していてもよい。なお、第二退色手段は実施形態2にて説明した退色手段と、第二サムネイル加工取消手段は実施形態3にて説明したサムネイル加工取消手段と、第二サムネイル画像変更部は実施形態4にて説明したサムネイル画像変更部と、第二変更サムネイル加工手段は実施形態4にて説明した変更サムネイル加工手段と、第二サムネイル劣化加工実行決定部は実施形態6にて説明したサムネイル劣化加工実行決定部と、第二劣化加工パラメータ設定手段は実施形態7にて説明した劣化加工パラメータ設定手段と、その機能は同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0058】
「録画後経過時間情報管理部」(2601)は、録画タイトルが録画されてから経過した時間に関する情報である録画後経過時間情報を管理する機能を有する。「管理」とは、保持、変更、削除、追加を意味する。「録画後経過時間情報」は、録画タイトルが録画されてから経過した時間そのものを表す情報であってもよいが、録画タイトルが録画された日時などを表す情報であってもよい。録画タイトルが録画された日時が分かれば、録画タイトルが録画されてから経過した時間を算出することができるからである。図27は、録画後経過時間情報の一例を示す。図27においては、録画されている録画タイトルを表す「録画タイトル名」と、各録画タイトルが録画されてから経過した時間である「経過時間」が保持されている。録画後経過時間情報管理部は、例えばこのような録画後経過時間情報をHDD等の所定の記憶領域に格納することにより実現可能である。
【0059】
「第二サムネイル画像保持部」(2602)は、録画タイトルをGUIにて表示するサムネイル画像を保持する機能を有する。第二サムネイル画像保持部の機能は、実施形態1にて説明したサムネイル画像保持部の機能と同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0060】
「第二サムネイル加工部」(2603)は、録画後経過時間情報に応じて録画後経過時間が長時間となればなるほど録画タイトルを表示するサムネイル画像を劣化加工する機能を有する。第二サムネイル画像の機能は、実施形態1で説明したサムネイル加工部の機能と同様であるが、サムネイル加工部は消去時間情報に応じてサムネイル画像を劣化加工するのに対し、第二サムネイル加工部は録画後経過時間情報に応じてサムネイル画像を劣化加工する点のみが異なる。
【0061】
(実施形態8:処理の流れ)図28は、本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置における処理の流れを示すフロー図を例示する。コンテンツ記録再生装置は、各々の録画タイトルについて以下の処理を実行する。
【0062】
最初に、ステップS2801において録画後経過時間情報を取得する。この処理は、主に録画後経過時間情報管理部によって実行される。次に、ステップS2802において録画後経過時間情報に応じてサムネイル画像を劣化加工する。この処理は、主に第二サムネイル画像加工部によって実行される。
【0063】
(実施形態8:効果)本実施形態に係るコンテンツ記録再生装置は、録画タイトルが録画されてから経過した時間を、サムネイル画像を劣化加工して表示することにより示すことができるため、録画リスト上が煩雑にならず、ユーザも一見して古くなった録画タイトルを把握することが可能である。また、サムネイル画像に劣化加工を施すことによって、感覚的にも録画日時が古い録画タイトルであることが把握しやすいという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】実施形態1に係るコンテンツ記録再生装置の機能ブロック図
【図2】消去時間情報の一例図
【図3】サムネイル画像保持部にて保持される情報の一例図
【図4】サムネイル画像の劣化加工の具体例
【図5】サムネイル加工部にて保持される情報の一例図
【図6】劣化加工されたサムネイル画像によって録画リストが表示される場合の具体例
【図7】実施形態1に係るコンテンツ記録再生装置の処理の流れを示すフロー図
【図8】実施形態2に係るコンテンツ記録再生装置の機能ブロック図
【図9】実施形態2に係るコンテンツ記録再生装置の処理の流れを示すフロー図
【図10】実施形態3に係るコンテンツ記録再生装置の機能ブロック図
【図11】サムネイル加工取消手段における処理の具体例
【図12】実施形態3に係るコンテンツ記録再生装置の処理の流れを示すフロー図
【図13】実施形態4に係るコンテンツ記録再生装置の機能ブロック図
【図14】変更サムネイル加工手段における処理の具体例
【図15】実施形態4に係るコンテンツ記録再生装置の処理の流れを示すフロー図
【図16】実施形態5に係るコンテンツ記録再生装置の機能ブロック図
【図17】録画タイトル保持部にて保持される情報の一例図
【図18】実施形態5に係るコンテンツ記録再生装置の処理の流れを示すフロー図
【図19】実施形態6に係るコンテンツ記録再生装置の機能ブロック図
【図20】サムネイル劣化加工実行決定部にて保持される情報の一例図
【図21】実施形態6に係るコンテンツ記録再生装置の処理の流れを示すフロー図
【図22】実施形態7に係るコンテンツ記録再生装置の機能ブロック図
【図23】劣化加工パラメータ設定手段にて保持される情報の一例図
【図24】実施形態7に係るコンテンツ記録再生装置の処理の流れを示すフロー図
【図25】一般的なコンピュータの構成を例示する図
【図26】実施形態8に係るコンテンツ記録再生装置の機能ブロック図
【図27】録画後経過時間情報の一例図
【図28】実施形態8に係るコンテンツ記録再生装置の処理の流れを示すフロー図
【符号の説明】
【0065】
0100 コンテンツ記録再生装置
0101 自動消去部
0102 消去時間情報管理部
0103 サムネイル画像保持部
0104 サムネイル加工部
0805 退色手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の録画タイトルを録画後の時間経過に応じて自動消去する自動消去部と、
録画タイトルが消去されるまでの時間に関する情報である消去時間情報を管理する消去時間情報管理部と、
録画タイトルをGUIにて表示するサムネイル画像を保持するサムネイル画像保持部と、
消去時間情報に応じて消去が近づいている録画タイトルを表示するサムネイル画像を劣化加工するサムネイル加工部と、
を有するコンテンツ記録再生装置。
【請求項2】
サムネイル加工部は、サムネイル画像の劣化加工処理としてサムネイル画像を退色させる処理を実行する退色手段を有することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ記録再生装置。
【請求項3】
サムネイル加工部は、劣化加工されたサムネイル画像を劣化加工前の状態に戻すサムネイル加工取消手段を有する請求項1又は2に記載のコンテンツ記録再生装置。
【請求項4】
保持されているサムネイル画像を他のサムネイル画像に変更するサムネイル画像変更部を有し、
サムネイル加工部は、サムネイル画像変更部にて変更されたサムネイル画像に対して、変更前のサムネイル画像と同程度の劣化加工を施す変更サムネイル加工手段を有する
請求項1から3のいずれか一に記載のコンテンツ記録再生装置。
【請求項5】
自動消去対象となる録画タイトルと、自動消去の対象とならない録画タイトルとを自動消去部から識別可能に保持する録画タイトル保持部をさらに有する請求項1から4のいずれか一に記載のコンテンツ記録再生装置。
【請求項6】
サムネイル加工部におけるサムネイル画像の劣化加工の実行の要否を決定するサムネイル劣化加工実行決定部を有する請求項1から5のいずれか一に記載のコンテンツ記録再生装置。
【請求項7】
サムネイル加工部は、サムネイル画像の劣化加工に関するパラメータを設定する劣化加工パラメータ設定手段を有する請求項1から6のいずれか一に記載のコンテンツ記録再生装置。
【請求項8】
録画タイトルをGUIにて表示するサムネイル画像を保持するコンテンツ記録再生装置の動作方法であって、
所定の録画タイトルを録画後の時間経過に応じて自動消去する自動消去ステップと、
録画タイトルが消去されるまでの時間に関する情報である消去時間情報を取得する消去時間情報取得ステップと、
消去時間情報に応じて消去が近づいている録画タイトルを表示するサムネイル画像を劣化加工するサムネイル加工ステップと、
を有するコンテンツ記録再生装置の動作方法。
【請求項9】
サムネイル加工ステップは、サムネイル画像の劣化加工処理としてサムネイル画像を退色させる処理を実行する退色サブステップを有することを特徴とする請求項8に記載のコンテンツ記録再生装置の動作方法。
【請求項10】
録画タイトルが録画されてから経過した時間に関する情報である録画後経過時間情報を管理する録画後経過時間情報管理部と、
録画タイトルをGUIにて表示するサムネイル画像を保持する第二サムネイル画像保持部と、
録画後経過時間情報に応じて録画後経過時間が長時間となればなるほど録画タイトルを表示するサムネイル画像を劣化加工する第二サムネイル加工部と、
を有するコンテンツ記録再生装置。
【請求項11】
第二サムネイル加工部は、サムネイル画像の劣化加工処理としてサムネイル画像を退色させる処理を実行する第二退色手段を有することを特徴とする請求項10に記載のコンテンツ記録再生装置。
【請求項12】
第二サムネイル加工部は、劣化加工されたサムネイル画像を劣化加工前の状態に戻す第二サムネイル加工取消手段を有する請求項10又は11に記載のコンテンツ記録再生装置。
【請求項13】
保持されているサムネイル画像を他のサムネイル画像に変更する第二サムネイル画像変更部を有し、
第二サムネイル加工部は、第二サムネイル画像変更部にて変更されたサムネイル画像に対して、変更前のサムネイル画像と同程度の劣化加工を施す第二変更サムネイル加工手段を有する
請求項10から12のいずれか一に記載のコンテンツ記録再生装置。
【請求項14】
第二サムネイル加工部におけるサムネイル画像の劣化加工の実行の要否を決定する第二サムネイル劣化加工実行決定部を有する請求項10から13のいずれか一に記載のコンテンツ記録再生装置。
【請求項15】
第二サムネイル加工部は、サムネイル画像の劣化加工に関するパラメータを設定する第二劣化加工パラメータ設定手段を有する請求項10から14のいずれか一に記載のコンテンツ記録再生装置。
【請求項16】
録画タイトルをGUIにて表示するサムネイル画像を保持するコンテンツ記録再生装置の動作方法であって、
録画タイトルが録画されてから経過した時間に関する情報である録画後経過時間情報を取得する録画後経過時間情報取得ステップと、
録画後経過時間情報に応じて録画後経過時間が長時間となればなるほど録画タイトルを表示するサムネイル画像を劣化加工する第二サムネイル加工ステップと、
を有するコンテンツ記録再生装置の動作方法。
【請求項17】
第二サムネイル加工ステップは、サムネイル画像の劣化加工処理としてサムネイル画像を退色させる処理を実行する第二退色サブステップを有することを特徴とする請求項16に記載のコンテンツ記録再生装置の動作方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate


【公開番号】特開2008−35147(P2008−35147A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−205596(P2006−205596)
【出願日】平成18年7月28日(2006.7.28)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】