説明

コンテンツ配信システムおよびコンテンツ配信方法

【課題】
視聴者が要望するコンテンツを容易に入手することができ、コンテンツ供給者が視聴者の要望するコンテンツを把握することができ、予め定められた視聴者に対しコンテンツ供給者がコンテンツを配信することのできるコンテンツ配信システムを提供すること。
【解決手段】
加入者識別モジュールに記憶された加入者識別情報と、コンテンツ記憶モジュールに記憶されたコンテンツ記憶モジュールを特定するためのコンテンツ記憶モジュール識別情報と、を対応付けて使用者識別情報を生成し、この使用者識別情報をコンテンツサーバにあらかじめ記憶させておき、通信端末から送信された使用者識別情報と、コンテンツサーバに記憶されている使用者識別情報とが一致したときに、コンテンツサーバからコンテンツが配信され、通信端末においてコンテンツを利用することができるコンテンツ配信システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ配信システムおよびコンテンツ配信方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
テレビやラジオ等の旧来の情報提供機器を使用した番組の場合、番組を提供する番組提供者側はテレビやラジオ等の視聴者を選択することができない。
このため前記番組に合わせて広告の配信を行う企業等は目標とする視聴者に広告を配信する際に、目標とする視聴者以外の視聴者にも広告を配信することになる。しかし目標とする視聴者以外の視聴者に対して広告を配信したとしても広告の効果が発揮されることは期待できず広告費用の浪費につながりやすい。このため広告の配信を行う企業等は目標とする視聴者に効率よく広告を配信するシステムの実現を要望してきた。
【0003】
この様な背景から近年のインターネットや携帯電話回線等の情報回線の発達により、部分的ではあるが上記の要望を技術的に解決することが可能となってきている。具体的にはテレビやラジオ等の旧来の情報提供機器を使用した番組の様に番組提供者から視聴者に対する一方向の情報提供から、番組提供者と視聴者とが双方向の情報提供を行うことが可能となってきている。
双方向の情報提供が可能になれば、番組提供者は視聴者の性別、年齢、居住地、趣向等の視聴者情報を得ることができるから、それぞれの視聴者に対して視聴者情報に応じた番組を提供することが可能となる。
【0004】
しかしながら番組提供者と視聴者との間で双方向の情報提供が可能になったとしても、番組提供者に視聴者が視聴者情報の提供に協力しなければ番組提供者は視聴者情報を得ることが困難である。
また物品の購入を検討している視聴者が希望する物品を購入した直後にはその物品を再度購入する必要がなくなる等の事例に代表されるように、時間の要素も視聴者の関心の変動に大きく寄与する。このため一度視聴者情報を取得したとしても過去の視聴者情報は現在の視聴者の関心を正しく反映していない場合があり、視聴者情報を常に最新の情報に更新しておくことも求められる。
【0005】
この一方、インターネットや携帯電話回線等を利用して入手できるコンテンツの中には、特定の視聴者に視聴させることが好ましくないものが存在する。例えば試験実施前における試験解答に関するコンテンツ、特定の建物の警備情報に関するコンテンツ、正規の購入手続を経ずに入手されたコンテンツ等である。
これらのコンテンツを第三者が視聴することを防止するためには、前記コンテンツを視聴することができる通信端末にコンテンツ視聴制限機能を付加することが考えられる。
このコンテンツ視聴制限機能を備えた通信端末として、着脱可能なデータ記憶モジュールを備え、前記データ記憶モジュールに記憶された識別情報と、コンテンツに対応付けてメモリに記憶されている識別情報とを照合し、これらの識別情報が一致した場合にコンテンツの使用が許可される通信端末が提案されている(特許文献1)。
【0006】
しかしこの提案された通信端末では、前記着脱可能なデータ記憶モジュールを備えた通信端末が中古通信端末市場に流通する等、意図せず前記通信端末が合法的に入手可能な流通経路に置かれた場合には、前記特定の視聴者が本来なら視聴の制限を受けるはずのコンテンツを前記特定の視聴者が視聴することが可能となる問題がある。
【0007】
さらにコンテンツを提供する際に別の問題も生じる。
コンテンツを提供する場合は対象となる視聴者の関心を惹くため対象となる視聴者の趣向に合せたコンテンツを提供することが重要である。
しかし視聴者の趣向は多様である。
多様な視聴者の趣向に合わせてコンテンツを作製した場合、そのコンテンツの利用を希望する視聴者の人数は視聴者の趣向の多様性の増大に伴って減少する。このためコンテンツ提供者は視聴者の趣向の多様性の増大に伴い多量のコンテンツの作製が必要になる一方、個々のコンテンツの利用頻度は減少する問題がある。
このためコンテンツの制作費は増大するにも関わらずコンテンツの制作費を回収する機会は減少する傾向にある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特許第4142287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の課題は、視聴者が要望するコンテンツを容易に入手することができ、コンテンツ供給者が視聴者の要望するコンテンツを把握することができ、予め定められた視聴者に対しコンテンツ供給者がコンテンツを配信することのできるコンテンツ配信システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明者らが鋭意検討した結果、通信端末本体に設置された加入者識別モジュールに記憶された加入者識別情報と、通信端末本体に設置されたコンテンツ記憶モジュールに記憶されたコンテンツ記憶モジュールを特定するためのコンテンツ記憶モジュール識別情報と、を対応付けて使用者識別情報を生成し、この使用者識別情報をコンテンツサーバにあらかじめ記憶させておき、通信端末から送信された使用者識別情報と、コンテンツサーバに記憶されている使用者識別情報とが一致したときに、コンテンツサーバからコンテンツが配信され、通信端末においてコンテンツを利用することができるコンテンツ配信システムが本発明の目的に適うことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
すなわち本発明は、
[1](A)通信端末本体と、
通信端末本体に対して着脱可能に設置された、コンテンツを記憶するためのコンテンツ記憶モジュールと、
通信端末本体に対して着脱可能に設置された、加入者識別情報を記憶した加入者識別モジュールと、
を有し、
前記加入者識別モジュールに記憶された加入者識別情報と、前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された、コンテンツ記憶モジュールを特定するためのコンテンツ記憶モジュール識別情報と、を対応付けて使用者識別情報を生成する使用者識別情報生成手段と、
コンテンツサーバにコンテンツの要求を送信するコンテンツ要求送信手段と、
コンテンツサーバに使用者識別情報を送信する使用者識別情報送信手段と、
コンテンツサーバからコンテンツを受信するコンテンツ受信手段と、
コンテンツサーバから受信したコンテンツを前記コンテンツ記憶モジュールに記憶させるコンテンツ記憶手段と、
前記コンテンツ記憶モジュールに記憶されたコンテンツを利用するコンテンツ利用手段と、
を有する、通信ネットワークを介して相互に通信可能な通信端末と、
(B)前記通信端末(A)からのコンテンツ要求を受信するコンテンツ要求受信手段と、
前記通信端末(A)からの使用者識別情報を受信する使用者識別情報受信手段と、
使用者識別情報を記憶するコンテンツサーバ側使用者識別情報記憶手段と、
前記通信端末(A)から受信した使用者識別情報と、コンテンツサーバに記憶されたコンテンツサーバ側使用者識別情報と、を照合する使用者照合手段と、
を有する、通信ネットワークを介して相互に通信可能なコンテンツサーバと、
を含むコンテンツ配信システムであって、
前記通信端末(A)から前記使用者識別情報が前記コンテンツサーバ(B)に送信され、
前記コンテンツサーバ(B)に受信された前記使用者識別情報が、前記コンテンツサーバ(B)に記憶された後、
前記通信端末(A)から前記コンテンツサーバ(B)に送信された使用者識別情報と、前記コンテンツサーバ(B)に記憶されたコンテンツサーバ側使用者識別情報とを照合して両者が合致したときに、
前記コンテンツサーバ(B)に対する前記通信端末(A)からのコンテンツ要求を受信した前記コンテンツサーバ(B)が、前記通信端末(A)に対しコンテンツを送信し、
前記コンテンツを受信することにより前記通信端末(A)の前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された前記コンテンツが、前記通信端末(A)により利用可能とされることを特徴とする、コンテンツ配信システムを提供するものである。
【0012】
また本発明の一つは、
[2]前記通信端末(A)の前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された前記コンテンツを利用する前に、前記通信端末(A)から前記使用者識別情報が前記コンテンツサーバ(B)に送信され、
前記通信端末(A)から前記コンテンツサーバ(B)に送信された使用者識別情報と、前記コンテンツサーバ(B)に記憶されたコンテンツサーバ側使用者識別情報とを照合して両者が合致したときに、前記通信端末(A)の前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された前記コンテンツが、前記通信端末(A)により利用可能とされる、上記[1]に記載のコンテンツ配信システムを提供するものである。
【0013】
また本発明の一つは、
[3]前記通信端末(A)が、
前記コンテンツ記憶モジュールに記憶されたコンテンツの再生回数、単位時間当たりの再生頻度および再生時間を含むコンテンツ利用情報を記憶するコンテンツ利用情報記憶手段と、
前記コンテンツ利用情報を前記コンテンツサーバ(B)に送信するコンテンツ利用情報送信手段と、
前記コンテンツサーバ(B)から送信されるコンテンツ優先順位情報を受信するコンテンツ優先順位情報受信手段と、
前記コンテンツ優先順位情報を表示するコンテンツ優先順位情報表示手段と、
前記コンテンツ優先順位情報表示手段により表示された前記コンテンツ優先順位情報からコンテンツを選択できるコンテンツ選択手段と、
を有し、
前記コンテンツサーバ(B)が、
前記通信端末(A)から前記コンテンツサーバ(B)に送信されたコンテンツ利用情報を受信するコンテンツ利用情報受信手段と、
前記コンテンツ利用情報を記憶するコンテンツサーバ側コンテンツ利用情報記憶手段と、
前記コンテンツサーバ側コンテンツ利用情報記憶手段に記憶されたコンテンツ利用情報に基づいて各コンテンツの優先順位を決定するコンテンツ優先順位決定手段と、
前記コンテンツ優先順位決定手段により決定されたコンテンツ優先順位情報を前記通信端末(A)に送信するコンテンツ優先順位情報送信手段と、
を有し、
前記コンテンツ優先順位情報が、前記コンテンツサーバ(B)から前記通信端末(A)に送信されて前記通信端末(A)のコンテンツ優先順位情報表示手段により表示され、
表示された前記コンテンツ優先順位情報から選択されたコンテンツについて、前記コンテンツサーバ(B)に対し前記通信端末(A)からコンテンツ要求が送信される、上記[1]または[2]に記載のコンテンツ配信システムを提供するものである。
【0014】
また本発明の一つは、
[4]前記コンテンツサーバ(B)から送信されたコンテンツが、利用期間情報を含み、
前記コンテンツサーバ(B)から送信されたコンテンツを受信した前記通信端末(A)のコンテンツ記憶モジュールに記憶されたコンテンツが、前記利用期間情報に含まれる利用期間を経過するまでは、前記通信端末(A)により利用できる、上記[1]〜[3]のいずれかに記載のコンテンツ配信システムを提供するものである。
【0015】
また本発明の一つは、
[5]前記コンテンツサーバ(B)が、
文字情報、音声情報、音楽情報、画像情報および動画情報からなる群より選ばれる少なくとも一つからなる広告情報を前記通信端末(A)に送信する広告情報送信手段、
を有し、
前記通信端末(A)が、
前記コンテンツサーバ(B)より送信された前記広告情報を受信する広告情報受信手段、
前記広告情報をコンテンツ記憶モジュールに記憶させる広告記憶手段、
前記広告情報を前記通信端末(A)に再生する広告再生手段、
を有し、
前記通信端末(A)の前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された前記コンテンツが前記通信端末(A)により利用される際に、前記広告情報が前記通信端末(A)に再生される、上記[1]〜[4]のいずれかに記載のコンテンツ配信システムを提供するものである。
【0016】
また本発明の一つは、
[6]前記コンテンツサーバ(B)が、
コンテンツを暗号化および復号化するためのコンテンツ暗号化鍵を生成するコンテンツ暗号化鍵生成手段と、
コンテンツ暗号化鍵によりコンテンツを暗号化するコンテンツ暗号化手段と、
前記暗号化手段により暗号化されたコンテンツを送信する暗号化コンテンツ送信手段と、
前記コンテンツ暗号化鍵を送信するコンテンツ暗号化鍵送信手段と、
を有し、
前記通信端末(A)が、
前記コンテンツサーバ(B)より送信された暗号化されたコンテンツを受信する暗号化コンテンツ受信手段と、
前記コンテンツサーバ(B)より送信されたコンテンツ暗号化鍵を受信するコンテンツ暗号化鍵受信手段と、
前記コンテンツ記憶モジュールに暗号化されたコンテンツを記憶する暗号化コンテンツ記憶手段と、
前記コンテンツ暗号化鍵を用いて前記暗号化されたコンテンツを復号するコンテンツ復号手段と、
を有し、
前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された暗号化されたコンテンツを、前記コンテンツ暗号化鍵により復号することにより、
前記通信端末(A)の前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された暗号化されたコンテンツが、前記通信端末(A)により利用可能とされる、上記[1]〜[5]のいずれかに記載のコンテンツ配信システムを提供するものである。
【0017】
また本発明の一つは、
[7]前記コンテンツサーバ(B)が、
前記通信端末(A)から送信されたコンテンツ要求を受信したときに、コンテンツ利用課金情報を生成するコンテンツ利用課金情報生成手段と、
前記コンテンツ利用課金情報生成手段により生成したコンテンツ利用課金情報を決済機関に送信するコンテンツ利用課金情報送信手段と、
前記決済機関からのコンテンツ利用課金情報に対する決済結果を受信する決済結果受信手段と、
前記決済結果受信手段により受信された決済結果を、前記通信端末(A)に送信する決済結果送信手段と、
を有し、
前記通信端末(A)が、
前記コンテンツサーバより送信された決済結果を受信する決済結果受信手段と、
前記決済結果を表示する決済結果表示手段と、
を有する、上記[1]〜[6]のいずれかに記載のコンテンツ配信システムを提供するものである。
【0018】
また本発明は、
[8](A)通信端末本体と、
通信端末本体に対して着脱可能に設置された、コンテンツを記憶するためのコンテンツ記憶モジュールと、
通信端末本体に対して着脱可能に設置された、加入者識別情報を記憶した加入者識別モジュールと、
を使用する方法であって、
前記加入者識別モジュールに記憶された、加入者識別情報と、前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された、コンテンツ記憶モジュールを特定するためのコンテンツ記憶モジュール識別情報と、を対応付けて使用者識別情報を生成する使用者識別情報生成ステップと、
コンテンツサーバにコンテンツの要求を送信するコンテンツ要求送信ステップと、
コンテンツサーバに使用者識別情報を送信する使用者識別情報送信ステップと、
コンテンツサーバからコンテンツを受信するコンテンツ受信ステップと、
コンテンツサーバから受信したコンテンツを前記コンテンツ記憶モジュールに記憶させるコンテンツ記憶ステップと、
前記コンテンツ記憶モジュールに記憶されたコンテンツを利用するコンテンツ利用ステップと、
を有する、通信ネットワークを介して相互に通信可能な通信端末を使用する方法と、
(B)前記通信端末(A)からのコンテンツ要求を受信するコンテンツ要求受信ステップと、
前記通信端末(A)からの使用者識別情報を受信する使用者識別情報受信ステップと、
使用者識別情報を記憶するコンテンツサーバ側使用者識別情報記憶ステップと、
前記通信端末(A)から受信した使用者識別情報と、コンテンツサーバに記憶されたコンテンツサーバ側使用者識別情報と、を照合する使用者照合ステップと、
を有する、通信ネットワークを介して相互に通信可能なコンテンツサーバを使用する方法と、
を含むコンテンツ配信方法であって、
前記通信端末(A)から前記使用者識別情報が前記コンテンツサーバ(B)に送信され、
前記コンテンツサーバ(B)に受信された前記使用者識別情報が、前記コンテンツサーバ(B)に記憶された後、
前記通信端末(A)から前記コンテンツサーバ(B)に送信された使用者識別情報と、前記コンテンツサーバ(B)に記憶されたコンテンツサーバ側使用者識別情報とを照合して両者が合致したときに、
前記コンテンツサーバ(B)に対する前記通信端末(A)からのコンテンツ要求を受信した前記コンテンツサーバ(B)が、前記通信端末(A)に対しコンテンツを送信し、前記コンテンツを受信することにより、
前記通信端末(A)の前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された前記コンテンツが、前記通信端末(A)により利用可能とされることを特徴とする、コンテンツ配信方法を提供するものである。
【0019】
また本発明の一つは、
[9]前記通信端末(A)を使用する方法が、
前記通信端末(A)の前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された前記コンテンツを利用する前に、前記通信端末(A)から前記使用者識別情報が前記コンテンツサーバ(B)に送信されるステップと、
前記通信端末(A)から前記コンテンツサーバ(B)に送信された使用者識別情報と、前記コンテンツサーバ(B)に記憶されたコンテンツサーバ側使用者識別情報とを照合するステップと、
を含み、
前記通信端末(A)から前記コンテンツサーバ(B)に送信された使用者識別情報と、前記コンテンツサーバ(B)に記憶されたコンテンツサーバ側使用者識別情報とが合致したときに、前記通信端末(A)の前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された前記コンテンツが、前記通信端末(A)により利用可能とされる、上記[8]に記載のコンテンツ配信方法を提供するものである。
【0020】
また本発明の一つは、
[10]前記通信端末(A)を使用する方法が、
前記コンテンツ記憶モジュールに記憶されたコンテンツの再生回数、単位時間当たりの再生頻度および再生時間を含むコンテンツ利用情報を記憶するためのコンテンツ利用情報記憶ステップと、
前記コンテンツ利用情報を前記コンテンツサーバ(B)に送信するコンテンツ利用情報送信ステップと、
前記コンテンツサーバ(B)から送信されるコンテンツ優先順位情報を受信するコンテンツ優先順位情報受信ステップと、
前記コンテンツ優先順位情報を表示するコンテンツ優先順位情報表示ステップと、
前記コンテンツ優先順位情報表示手段により表示された前記コンテンツ優先順次情報からコンテンツを選択できるコンテンツ選択ステップと、
を有し、
前記コンテンツサーバ(B)を使用する方法が、
前記通信端末(A)から前記コンテンツサーバ(B)に送信されたコンテンツ利用情報を受信するコンテンツ利用情報受信ステップと、
前記コンテンツ利用情報を記憶するコンテンツサーバ側コンテンツ利用情報記憶ステップと、
前記コンテンツサーバ側コンテンツ利用情報記憶手段に記憶されたコンテンツ利用情報に基づいて各コンテンツの優先順位を決定するコンテンツ優先順位決定ステップと、
前記コンテンツ優先順位決定手段により決定されたコンテンツ優先順位情報を前記通信端末(A)に送信するコンテンツ優先順位情報送信ステップと、
を有する方法と、を含み
前記コンテンツ優先順位情報を、前記コンテンツサーバ(B)から前記通信端末(A)に送信して前記通信端末(A)のコンテンツ優先順位情報表示ステップにより表示し、
表示された前記コンテンツ優先順位情報から選択されたコンテンツについて、前記コンテンツサーバ(B)に対し前記通信端末(A)からコンテンツ要求が送信される、上記[8]または[9]に記載のコンテンツ配信方法を提供するものである。
【0021】
また本発明の一つは、
[11]前記コンテンツサーバ(B)から送信されたコンテンツが、利用期間情報を含み、
前記コンテンツサーバ(B)から送信されたコンテンツを受信した前記通信端末(A)のコンテンツ記憶モジュールに記憶されたコンテンツが、前記利用期間情報に含まれる利用期間を経過するまでは、前記通信端末(A)により利用できる、上記[8]〜[10]のいずれかに記載のコンテンツ配信方法を提供するものである。
【0022】
また本発明の一つは、
[12]前記コンテンツサーバ(B)を使用する方法が、
文字情報、音声情報、音楽情報、画像情報および動画情報からなる群より選ばれる少なくとも一つからなる広告情報を前記通信端末(A)に送信する広告情報送信ステップ、
を有し、
前記通信端末(A)を使用する方法が、
前記コンテンツサーバ(B)より送信された前記広告情報を受信する広告情報受信ステップ、
前記広告情報をコンテンツ記憶モジュールに記憶させる広告記憶ステップ、
前記広告情報を前記通信端末(A)に再生する広告再生ステップ、
を有し、
前記通信端末(A)の前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された前記コンテンツが前記通信端末(A)により利用される際に、前記広告情報が前記通信端末(A)に再生される、上記[8]〜[11]のいずれかに記載のコンテンツ配信方法を提供するものである。
【0023】
また本発明の一つは、
[13]前記コンテンツサーバ(B)を使用する方法が、
コンテンツを暗号化および復号化するためのコンテンツ暗号化鍵を生成するコンテンツ暗号化鍵生成ステップと、
コンテンツ暗号化鍵によりコンテンツを暗号化する暗号化ステップと、
前記暗号化手段により暗号化されたコンテンツを送信する暗号化コンテンツ送信ステップと、
前記コンテンツ暗号化鍵を送信するコンテンツ暗号化鍵送信ステップと、
を有し、
前記通信端末(A)を使用する方法が、
前記コンテンツサーバ(B)より送信された暗号化されたコンテンツを受信する暗号化コンテンツ受信ステップと、
前記コンテンツサーバ(B)より送信されたコンテンツ暗号化鍵を受信するコンテンツ暗号化鍵受信ステップと、
前記コンテンツ記憶モジュールに暗号化されたコンテンツを記憶する暗号化コンテンツ記憶ステップと、
前記コンテンツ暗号化鍵を用いて前記暗号化されたコンテンツを復号するコンテンツ復号ステップと、
を有し、
前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された暗号化されたコンテンツを、前記コンテンツ暗号化鍵により復号することにより、
前記通信端末(A)の前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された暗号化されたコンテンツが、前記通信端末(A)により利用可能とされる、上記[8]〜[12]のいずれかに記載のコンテンツ配信方法を提供するものである。
【0024】
また本発明の一つは、
[14]前記コンテンツサーバ(B)を使用する方法が、
前記通信端末(A)から送信されたコンテンツ要求を受信したときに、コンテンツ利用課金情報を生成するコンテンツ利用課金情報生成ステップと、
前記コンテンツ利用課金情報生成手段により生成したコンテンツ利用課金情報を決済機関に送信するコンテンツ利用課金情報送信ステップと、
前記決済機関からのコンテンツ利用課金情報に対する決済結果を受信する決済結果受信ステップと、
前記決済結果受信手段により受信された決済結果を、前記通信端末(A)に送信する決済結果送信ステップと、
を有し、
前記通信端末(A)を使用する方法が、
前記コンテンツサーバより送信された決済結果を受信する決済結果受信ステップと、
前記決済結果を表示する決済結果表示ステップと、
を有する、上記[8]〜[13]のいずれかに記載のコンテンツ配信方法を提供するものである。
【0025】
また本発明は、
[15]通信端末本体と、
通信端末本体に対して着脱可能に設置された、コンテンツを記憶するためのコンテンツ記憶モジュールと、
通信端末本体に設置された、加入者識別情報を記憶した加入者識別モジュールと、
を含む、上記[8]〜[14]のいずれかに記載のコンテンツ配信方法を実施するための、通信端末を提供するものである。
【発明の効果】
【0026】
本発明に使用する通信端末(A)は、
通信端末本体に対して着脱可能に設置された、コンテンツを記憶するためのコンテンツ記憶モジュールと、
通信端末本体に対して着脱可能に設置された、加入者識別情報を記憶した加入者識別モジュールと、を有する。
【0027】
これらの前記加入者識別モジュールに記憶された加入者識別情報と、前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された、コンテンツ記憶モジュールを特定するためのコンテンツ記憶モジュール識別情報と、を対応付けて使用者識別情報を生成する。この一方、前記使用者識別情報は前もってコンテンツサーバ(B)に記憶されている。前記通信端末(A)から前記使用者識別情報が送信され、前記コンテンツサーバ(B)に受信される。そして前記コンテンツサーバ(B)に受信された前記使用者識別情報と、あらかじめコンテンツサーバ(B)に記憶されている使用者識別情報とを照合し、両者が一致した場合にコンテンツ記憶モジュールに記憶されたコンテンツを前記通信端末(A)において利用することができる。
【0028】
本発明の通信配信システムによれば、前記通信端末(A)が、前記コンテンツ記憶モジュールと、前記加入者識別モジュールと、の双方を備える場合にコンテンツを利用することができる。このため通信端末本体の利用者が通信端末の老朽化、故障等の理由により古い通信端末本体を新しい通信端末に機種変更する場合、前記コンテンツ記憶モジュールと、前記加入者識別モジュールと、の双方を装着することのできる新しい通信端末であれば、煩わしいコンテンツ入れ替え作業を行うことなく、前記コンテンツ記憶モジュールおよび前記加入者識別モジュールの双方を新しい通信端末に装着すればコンテンツを利用することができる。このため通信端末本体の機種変更等が容易となる。
【0029】
また、前記通信端末(A)を前記加入者識別モジュールと共に売却したり、前記通信端末(A)の利用契約を解約したりすることにより前記加入者識別モジュールが第三者の手に渡った場合であっても、第三者は使用者識別情報に対応付けられたコンテンツ記憶モジュール識別情報を持つコンテンツ記憶モジュールを有していなければ前記通信端末(A)においてコンテンツの配信が制限される。これにより、予期せぬ第三者によるコンテンツの利用を制限することができる。
【0030】
また前記通信端末(A)の前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された前記コンテンツを利用する前に、前記通信端末(A)から前記コンテンツサーバ(B)に送信された使用者識別情報と、前記コンテンツサーバ(B)に記憶されたコンテンツサーバ側使用者識別情報とを照合して両者が合致したときに、前記通信端末(A)の前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された前記コンテンツを前記通信端末(A)により利用することができる。
このため、第三者が前記通信端末(A)の所有者になりすました場合であっても、前記コンテンツ記憶モジュールまたは加入者識別モジュールの一方を有しているだけでは前記コンテンツ記憶モジュールに記憶されたコンテンツを利用することができない。
このため第三者が前記通信端末(A)の所有者になりすましてコンテンツを利用することを防止することができる。
【0031】
本発明に使用するコンテンツを利用することができるのは、前記コンテンツ記憶モジュールおよび加入者識別モジュールを有する者である。前記コンテンツ記憶モジュールを第三者に貸し渡したり譲渡した場合には使用者識別情報に関連付けられている加入者識別情報を有しない通信端末においてコンテンツを利用することができないのはもちろんのこと、前記コンテンツ記憶モジュールがない場合には使用者識別情報に関連付けられている加入者識別情報を有する通信端末においてもコンテンツを利用することができなくなる。
【0032】
このため、前記通信端末(A)の使用者が前記コンテンツ記憶モジュールを第三者に貸し渡したり譲渡したりすることを未然に防止することができ、前記通信端末(A)の使用者が前記コンテンツ記憶モジュールおよび加入者識別モジュールの管理を自発的に行うことが促進される。
【0033】
前記コンテンツ記憶モジュールおよび加入者識別モジュールの管理が進むことにより、使用者識別情報により特定される個人と、前記通信端末(A)の使用者とを対応させることができる。
【0034】
また本発明においては、前記通信端末(A)から、前記コンテンツ記憶モジュールに記憶されたコンテンツの再生回数、単位時間当たりの再生頻度および再生時間を含むコンテンツ利用情報を、随時コンテンツサーバ(B)に記憶させることができる。
前記コンテンツサーバ(B)では、個別に特定された通信端末(A)のコンテンツ利用情報をコンテンツの優先順位に従って記憶することができる。コンテンツサーバ(B)に記憶されたコンテンツ利用情報の優先順位から、特定の通信端末(A)の使用者の趣向を把握することができる。
【0035】
このため本発明のコンテンツ配信システムでは、個別に特定された通信端末(A)の使用者に対し、その使用者の関心が高いコンテンツを配信することができる。
【0036】
また前記コンテンツサーバ(B)から送信するコンテンツに利用期間情報を付加することにより前記利用期間情報に含まれる利用期間を経過するまでは、前記通信端末(A)によりコンテンツを利用することもできる。この様にコンテンツの利用期間に制限を設けることにより、前記通信端末(A)の使用者は最新のコンテンツを利用することができる。
【0037】
また本発明のコンテンツ配信システムにおいては送信された広告情報を前記通信端末(A)において再生することもできる。本発明のコンテンツ配信システムにより、使用者識別情報により特定される前記通信端末(A)の使用者に対し、使用者の趣向に沿った広告を配信することができる。
【0038】
また本発明のコンテンツ配信システムにおいては暗号化されたコンテンツを配信することもできる。暗号化されたコンテンツの配信により、コンテンツの送信内容が傍受された場合であってもコンテンツの内容が使用者以外に漏洩することを防止することができる。
【0039】
また本発明のコンテンツ配信システムにおいてはコンテンツの利用に際して発生する課金情報を決済機関において処理することもできる。このため本発明のコンテンツ配信システムは、コンテンツを利用する者に対してもコンテンツを提供する者に対しても商取引を容易に行う環境を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】図1は実施例1に係るコンテンツ配信システムを説明するためのブロック図である。
【図2】図2は、実施例1に使用する通信端末10の構成を例示するブロック図である。
【図3】図3は、実施例1に使用するコンテンツ記憶モジュールの構成を例示するブロック図である。
【図4】図4は、実施例1に使用する加入者識別モジュールの構成を例示するブロック図である。
【図5】図5は、実施例1に使用するコンテンツサーバの構成を例示するブロック図である。
【図6】図6は、通信端末を起動する動作を説明するためのブロック図である。
【図7】図7は、通信端末における各モジュールの接続確認を説明するためのブロック図である。
【図8】図8は、コンテンツ記憶モジュールによる使用者識別情報の生成と保存の動作を説明するためのブロック図である。
【図9】図9は、使用者識別情報の送信からワンタイムパスワードの生成、格納へ至る一連の動作を説明するためのシーケンスチャートである。
【図10】図10は、通信端末からコンテンツサーバにコンテンツを要求し、ダウンロードする動作を説明するためのシーケンスチャートである。
【図11】図11は、ワンタイムパスワードの照合処理を説明するためのブロック図である。
【図12】図12は、コンテンツを事前に確認する動作を説明するためのシーケンスチャートである。
【図13】図13は、実施例3に使用する通信端末の構成を例示するブロック図である。
【図14】図14は、実施例3に使用するコンテンツ記憶モジュールの構成を例示するブロック図である。
【図15】図15は、実施例3に使用するコンテンツサーバの構成を例示するブロック図である。
【図16】図16は、通信端末10のコンテンツ利用情報をコンテンツサーバに送信する動作を説明するためのシーケンスチャートである。
【図17】図17は、実施例5に使用する通信端末の構成を例示するブロック図である。
【図18】図18は、実施例5に使用するコンテンツサーバの構成を例示するブロック図である。
【図19】図19は、広告の配信の動作を説明するためのシーケンスチャートである。
【図20】図20は、実施例6に使用する通信端末の構成を例示するブロック図である。
【図21】図21は、実施例6に使用するコンテンツ記憶モジュールの構成を例示するブロック図である。
【図22】図22は、実施例6に使用するコンテンツサーバの構成を例示するブロック図である。
【図23】図23は、暗号化されたコンテンツをコンテンツサーバから通信端末に送信する動作を説明するためのシーケンスチャートである。
【図24】図24は、実施例7に使用するコンテンツサーバの構成を例示するブロック図である。
【図25】図25は、実施例7に使用する通信端末の構成を例示するブロック図である。
【図26】図26は、ユーザからのコンテンツ要求に伴う課金決済処理と決済結果の表示の動作を説明するためのシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下に図面を参照しつつ、実施例により本発明の実施形態を詳細に説明する。なお本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
【実施例1】
【0042】
[コンテンツ配信システム1の構成]
図1は実施例1に係るコンテンツ配信システム1を説明するためのブロック図である。
図1に示される様に、コンテンツ配信システム1は、通信端末10、インターネット20、無線パケット通信網30およびコンテンツサーバ40を有する。また前記通信端末10は、通信端末本体12に対して着脱可能に設置することのできるコンテンツ記憶モジュール50と、通信端末本体12に対して着脱可能に設置することのできる加入者識別モジュール60とを備える。
【0043】
また無線パケット通信網30は基地局32とゲートウエイサーバ34を備える。
図1のブロック図には、説明の便宜上一つの通信端末10、インターネット20、無線パケット通信網30およびコンテンツサーバ40等が記載されているが、これらは適宜複数を組み合わせて使用することができる。
【0044】
前記通信端末10はコンテンツ記憶モジュール50と加入者識別モジュール60とを備えた通信端末本体12からなる。
前記通信端末10は移動局として機能する。前記通信端末10は無線パケット通信網30の無線通信圏内にあるときに無線パケット通信網30とパケット通信等の無線通信によりデータの送受信を行う。
前記通信端末10は基地局32およびゲートウエイサーバ34を介してインターネット20に接続したコンテンツサーバ40からコンテンツをダウンロードすることができる。
【0045】
前記コンテンツ記憶モジュール50は、ミニSDカード、マイクロSDカード等の小型メモリーカード等のICカードであり、マイクロプロセッサを有している。このコンテンツ記憶モジュール50は、コンテンツサーバ40から受信したコンテンツを記憶する。
【0046】
前記加入者識別モジュール60は、SIM(Subscriber Identity Module)カード等のICカードであり、マイクロプロセッサを有している。この加入者識別モジュール60は前記加入者識別モジュール60の所有者に関する情報(以下、「加入者識別情報」という)を記憶している。
前記加入者識別情報としては、例えば、通信サービスを提供する通信提供者と通信サービスの契約を行い入手することのできる電話番号、クレジットカード番号、暗証番号等が挙げられる。前記加入者識別情報は、加入者識別モジュール60の所有者を特定できるものであれば特に限定はない。
【0047】
前記無線パケット通信網30は、パケット通信等の無線通信ができる圏内にある前記通信端末10に対して通信を行う。前記無線パケット通信網30は基地局32とゲートウエイサーバ34を有する。
また前記ゲートウエイサーバ34はインターネット20と前記無線パケット通信網30とを接続する。具体的には前記インターネット20に使用される通信プロトコルと前記無線パケット通信網30に使用される通信プロトコルを相互に変換することにより、インターネット20と前記無線パケット通信網30との間の無線通信を行う。
【0048】
前記コンテンツサーバ40は、インターネット20および無線パケット通信網30を通じて通信端末10に対しコンテンツを提供することができる。
前記コンテンツは、例えば、文字情報、音声情報、音楽情報、画像情報、動画情報等を含むものであり、これらの文字情報、音声情報、音楽情報、画像情報、動画情報等を前記通信端末10に表示したり再生したりするプログラム等も含まれる。
【0049】
[コンテンツ配信システム1のハードウエア]
[通信端末10のハードウエア]
図2は、実施例1に使用する通信端末10の構成を例示するブロック図である。
前記通信端末10は、コンテンツ要求送信部104、使用者識別情報送信部106、コンテンツ受信部108、コンテンツ記憶モジュールインターフェイス110、加入者識別モジュールインターフェイス112、記憶部114、情報入力部116、情報表示部118、コンテンツ記憶モジュール50および加入者識別モジュール60を有する。
図2に示される通り、通信端末10の各部は電子回路102により相互に通信可能に接続されている。
【0050】
前記コンテンツ要求送信部104はゲートウエイサーバ34を通じてコンテンツサーバ40に対するコンテンツの要求を送信する。
前記使用者識別情報送信部106はゲートウエイサーバ34を通じてコンテンツサーバ40に対する使用者識別情報を送信する。
前記コンテンツサーバ40に対するコンテンツ要求や使用者識別情報の送信は、CPU(Central Processing Unit)120の制御の下に、送信信号に変換されて実施される。
前記コンテンツ受信部108は、コンテンツサーバ40から送信されたコンテンツの送信信号を基地局32を通じて受信する。受信したコンテンツの送信信号を復調してコンテンツを取得する。
【0051】
前記コンテンツ記憶モジュールインターフェイス110は、通信端末本体12に装着されたコンテンツ記憶モジュール50との間の通信を制御する。また前記加入者識別モジュールインターフェイス112は、通信端末本体12に装着された加入者識別モジュール60との間の通信を制御する。
【0052】
前記記憶部114は、揮発性のメモリ、不揮発性のメモリ等により構成されていて、前記通信端末10のオペレーティングシステム、ブラウザ、各種アプリケーション等のプログラム等が格納されている。
【0053】
前記情報入力部116は、数字、文字等を入力するためのキーボード、数字列表、文字列表等のキー、タッチパネル等を備えていて、キー等の操作に応じた操作信号をCPU120に出力する。
【0054】
前記情報表示部118は、液晶表示パネル、有機EL表示パネル等の表示パネルと、これらの表示パネルを制御するための駆動回路とを有する。CPU120の制御の下、前記表示パネルに各種情報が表示される。
【0055】
前記コンテンツ記憶モジュール50は、ゲートウエイサーバ34を通じてコンテンツサーバ40から送信されたコンテンツを格納する。
また前記コンテンツ記憶モジュール50は前記コンテンツ記憶モジュール50を特定するためのコンテンツ記憶モジュール識別情報を記憶する。
このコンテンツ記憶モジュール識別情報により前記コンテンツ記憶モジュール50を唯一に特定することができる。
【0056】
また前記コンテンツ記憶モジュール50が通信端末本体12に装着されたときに、前記加入者識別モジュール60に記憶された加入者識別情報と、前記コンテンツ記憶モジュール50に記憶された、コンテンツ記憶モジュールを特定するためのコンテンツ記憶モジュール識別情報とを対応付けて使用者識別情報を生成する。
生成された使用者識別情報は、前記コンテンツ記憶モジュール50に記憶される。
また前記コンテンツ記憶モジュール50に格納されたコンテンツを利用するためのアプリケーション等のプログラムも前記コンテンツ記憶モジュール50に格納することができる。
【0057】
前記加入者識別モジュール60は、現時点において通信端末本体12に装着されている前記加入者識別モジュール60の加入者識別情報を格納する。
この加入者識別情報により、前記通信端末10の現時点の使用者を唯一に特定することができる。
前記加入者識別モジュール60が通信端末本体12に装着されたときに、加入者識別情報が前記コンテンツ記憶モジュール50に送信されて、使用者識別情報の生成に使用される。
【0058】
前記CPU120は、記憶部114または前記コンテンツ記憶モジュール50に格納されている各種プログラムを実行することにより、通信端末10の各部の制御、通信の実行、各種演算を行う。
【0059】
[コンテンツ記憶モジュール50のハードウエア]
図3は、実施例1に使用するコンテンツ記憶モジュール50の構成を例示するブロック図である。
前記コンテンツ記憶モジュール50は、通信端末本体インターフェイス504、記憶部506、コンテンツ記憶部508、CPU510を有する。
図3に示される通り、コンテンツ記憶モジュール50の各部は電子回路502により相互に通信可能に接続されている。
【0060】
前記通信端末本体インターフェイス504は、通信端末本体12に装着された前記コンテンツ記憶モジュール50と通信端末本体12との間の通信を制御する。
【0061】
前記記憶部506は揮発性および不揮発性のメモリの少なくとも一方を含み、
コンテンツ記憶モジュール識別情報を格納するためのコンテンツ記憶モジュール識別情報記憶領域512、
前記加入者識別モジュール60に記憶された加入者識別情報と、前記コンテンツ記憶モジュール50に記憶された、コンテンツ記憶モジュールを特定するためのコンテンツ記憶モジュール識別情報とを対応付けて使用者識別情報を生成するプログラムを格納するための使用者識別情報生成プログラム格納領域514、
生成された使用者識別情報を格納するための使用者識別情報記憶領域516、
を有する。
【0062】
前記コンテンツ記憶部508は、前記コンテンツサーバ40から送信されたコンテンツを格納するためのコンテンツ記憶領域518、
コンテンツを識別するためのコンテンツリストデータを格納するためのコンテンツリスト記憶領域520、
を有する。
前記コンテンツリストデータとしては、例えば、コンテンツを唯一に特定する番号、そのコンテンツの属するカテゴリー、コンテンツの名称等を含むデータ等を挙げることができる。前記コンテンツリストデータによりコンテンツを容易に特定することができる。
【0063】
通信端末10の使用者がコンテンツサーバ40からダウンロードしたコンテンツが不要になった場合には、コンテンツ記憶領域518からコンテンツが削除され、コンテンツリスト記憶領域520のコンテンツリストから当該コンテンツの情報が削除される。
【0064】
前記CPU510は、前記記憶部506、コンテンツ記憶部508に格納されている各種プログラムを実行することにより、前記コンテンツ記憶モジュール50の各部を制御する。また前記CPU510は、前記コンテンツ記憶モジュール50が装着された通信端末本体12と、前記コンテンツ記憶モジュール50との間の通信を制御する。
【0065】
[加入者識別モジュール60のハードウエア]
図4は、実施例1に使用する加入者識別モジュール60の構成を例示するブロック図である。
前記加入者識別モジュール60は、通信端末本体インターフェイス604、記憶部606、CPU610を有する。
図4に示される通り、加入者識別モジュール60の各部は電子回路602により相互に通信可能に接続されている。
【0066】
前記通信端末本体インターフェイス604は、通信端末本体12に装着された前記加入者識別モジュール60と通信端末本体12との間の通信を制御する。
【0067】
前記記憶部606は揮発性および不揮発性のメモリの少なくとも一方を含み、加入者識別情報を格納するための加入者識別情報記憶領域612と制御プログラムを格納するための制御プログラム格納領域614を有する。
前記加入者識別情報記憶領域612に格納された現時点の加入者識別情報は、前記コンテンツ記憶モジュール50において使用者識別情報を生成する際に提供される。
【0068】
前記CPU610は、前記記憶部606の制御プログラム格納領域614に格納されている各種プログラムを実行することにより、前記加入者識別モジュール60の各部を制御する。また前記CPU610は、前記加入者識別モジュール60が装着された通信端末本体12と、前記加入者識別モジュール60との間の通信を制御する。
【0069】
[コンテンツサーバ40のハードウエア]
図5は、実施例1に使用するコンテンツサーバ40の構成を例示するブロック図である。
【0070】
前記コンテンツサーバ40は、コンテンツ要求受信部404、使用者識別情報受信部406、コンテンツサーバ側使用者識別情報記憶部408、使用者照合部410、コンテンツ記憶部412、コンテンツ送信部414、記憶部416、コンテンツ側使用者識別情報送信部418およびCPU420を有する。
図5に示される通り、コンテンツサーバ40の各部は電子回路402により相互に通信可能に接続されている。
【0071】
前記コンテンツ要求受信部404はゲートウエイサーバ34を通じて通信端末10からのコンテンツサーバ40に対するコンテンツを要求を受信する。
前記使用者識別情報受信部406はゲートウエイサーバ34を通じて通信端末10から送信された使用者識別情報を受信する。
【0072】
前記使用者照合部410は、過去にコンテンツサーバ側使用者識別情報記憶部408に受信されて記憶された使用者識別情報と、新たに受信した使用者識別情報とを照合するプログラムが格納されていて、両者が一致した場合に、前記コンテンツ送信部414に対して通信端末10に要求のあったコンテンツを送信する指示を出す。
前記指示に従って前記コンテンツ送信部414からコンテンツ記憶部412に格納されているコンテンツが通信端末10に送信される。
前通信端末10に対するコンテンツの送信は、CPU420の制御の下に、送信信号に変換されて実施される。
【0073】
実施例1に係るコンテンツ配信システム1に使用される各ハードウエアの連携により、前記コンテンツサーバ40から送信されたコンテンツが前記通信端末10に受信されることにより、前記通信端末10においてコンテンツを利用することができる。
【0074】
[コンテンツ配信システム1の動作]
以下に実施例1に係るコンテンツ配信システム1の動作について説明する。前記通信端末本体12には、前記コンテンツ記憶モジュール50および前記加入者識別モジュール60が装着されている。
【0075】
[コンテンツサーバ40への使用者識別情報の登録]
図6は、通信端末10の起動動作を説明するためのブロック図である。
【0076】
最初にユーザは通信端末本体12に前記コンテンツ記憶モジュール50および前記加入者識別モジュール60を装着する。ユーザが通信端末10の電源を入れて表示入力部116を操作しブラウザの起動を指示する。この指示により、コンテンツサーバ40から提供されるウエブページ等を、前記通信端末10の前記情報表示部118に表示することができる。
【0077】
通信端末本体に対するコンテンツ記憶モジュールおよび入者識別モジュールの接続確認動作を図7のブロック図に例示する。
前記コンテンツ記憶モジュール50を前記通信端末本体12に装着すると、前記コンテンツ記憶モジュール50の通信端末本体インターフェイス504が通信端末本体12からの接続信号を検知する。前記コンテンツ記憶モジュール50では前記通信端末本体12からの接続信号を検知することにより、前記コンテンツ記憶モジュール50が前記通信端末本体12に装着されたことを確認することができる。
【0078】
同様に、前記加入者識別モジュール60を前記通信端末本体12に装着すると、前記加入者識別モジュール60の通信端末本体インターフェイス604が通信端末本体12からの接続信号を検知する。前記加入者識別モジュール60では前記通信端末本体12からの接続信号を検知することにより、前記加入者識別モジュール60が前記通信端末本体12に装着されたことを確認することができる。
【0079】
前記コンテンツ記憶モジュール50が前記通信端末本体12に装着されていない場合、または前記加入者識別モジュール60が前記通信端末本体12に装着されていない場合には、通信端末本体12から発せられた接続信号に対する応答が前記コンテンツ記憶モジュール50または前記加入者識別モジュール60から得られない。前記コンテンツ記憶モジュール50または前記加入者識別モジュール60から接続信号の応答がないことを検知した通信端末本体12のCPU120は、情報表示部118に信号を送り、通信端末本体12に前記コンテンツ記憶モジュール50および前記加入者識別モジュール60の双方の接続をユーザに促す情報を表示する。
【0080】
ユーザが通信端末本体12に前記コンテンツ記憶モジュール50および前記加入者識別モジュール60の双方を接続すると、通信端末本体12のCPU120は、接続完了を前記コンテンツ記憶モジュール50のCPU510に通知する。
【0081】
図8は、コンテンツ記憶モジュール50による使用者識別情報の生成と保存の動作を説明するためのブロック図である。
前記コンテンツ記憶モジュール50および前記加入者識別モジュール60の双方が前記通信端末本体12と接続されている通知を受信した前記コンテンツ記憶モジュール50では、CPU510により前記コンテンツ記憶モジュール50の記憶部506の使用者識別情報生成プログラムが起動される。前記使用者識別情報生成プログラムにより、前記加入者識別モジュール60の記憶部606の加入者識別情報記憶領域612に格納された加入者識別情報が取得され、前記コンテンツ記憶モジュール50の記憶部506のコンテンツ記憶モジュール識別情報記憶領域612に格納されたコンテンツ記憶モジュール識別情報が取得される。
【0082】
前記使用者識別情報生成プログラムにより、加入者識別情報とコンテンツ記憶モジュール識別情報とから、使用者識別情報が生成され、コンテンツ記憶モジュール50の記憶部506の使用者識別情報記憶領域516に格納される。
【0083】
図9は、使用者識別情報の送信からワンタイムパスワードの生成、格納へ至る一連の動作を説明するためのシーケンスチャートである。
前記通信端末10から前記コンテンツサーバ40に対し、使用者識別情報が通信信号に変換されて送信される。
【0084】
前記使用者識別情報は前記加入者識別モジュールに記憶された加入者識別情報と、前記コンテンツ記憶モジュールに記憶されたコンテンツ記憶モジュールを特定するためのコンテンツ記憶モジュール識別情報と、が対応付けられて生成されている。このため、前記使用者識別情報から加入者識別情報とコンテンツ記憶モジュール識別情報とを得ることができる。
前記使用者識別情報は、前記加入者識別モジュールに記憶された加入者識別情報と、前記コンテンツ記憶モジュールに記憶されたコンテンツ記憶モジュールとを再生できる内容であれば特に限定はない。
【0085】
使用者識別情報の通信信号を受信したコンテンツサーバ40は、前記通信信号を復調して得られた使用者識別情報をコンテンツサーバ側使用者識別情報として前記コンテンツサーバ40のコンテンツサーバ側使用者識別情報記憶部408に格納する。
次に前記コンテンツサーバ40のCPU420は、コンテンツサーバ側使用者識別情報に1対1に対応するワンタイムパスワードを生成し、コンテンツサーバ側使用者識別情報記憶部408に格納する。
【0086】
このワンタイムパスワードを通信信号に変換してコンテンツサーバ40のコンテンツ側使用者識別情報送信部418から前記通信端末10に送信する。
前記ワンタイムパスワードの通信信号を受信した前記通信端末10は、前記通信信号を復調して前記ワンタイムパスワードを前記コンテンツ記憶モジュール50の記憶部506に格納する。
【0087】
図9に示したシーケンスチャートによるワンタイムパスワードの発行は、ユーザが通信端末本体12から前記コンテンツ記憶モジュール50および前記加入者識別モジュール60の少なくとも一方を外した後に、最初に前記通信端末10からコンテンツサーバ40にアクセスしたときに実施される。
また図9に示したシーケンスチャートによるワンタイムパスワードの発行は、ユーザがコンテンツを利用する毎に実施してもよい。
【0088】
前記コンテンツ記憶モジュール50および前記加入者識別モジュール60の少なくとも一方を着脱すると、前記通信端末本体12のコンテンツ記憶モジュールインターフェイス110とコンテンツ記憶モジュール50との間の接続信号の有無が前記通信端末本体12のCPU120により検出され、また前記通信端末本体12の加入者識別モジュールインターフェイス112と加入者識別モジュール60との間の接続信号の有無が前記通信端末本体12のCPU120により検出される。これにより前記コンテンツ記憶モジュール50および前記加入者識別モジュール60の少なくとも一方の着脱を監視することができる。
【0089】
前記コンテンツ記憶モジュール50および前記加入者識別モジュール60の少なくとも一方の着脱が前記通信端末本体12のCPU120により検出された場合には、前記コンテンツ記憶モジュール50の記憶部506に格納されている前記ワンタイムパスワードは削除される。
【0090】
[コンテンツサーバ40へのコンテンツ要求と利用]
図10は、通信端末10からコンテンツサーバ40にコンテンツを要求し、ダウンロードする動作を説明するためのシーケンスチャートである。
【0091】
前記通信端末10に搭載されたブラウザに前記コンテンツサーバのURLを入力して前記コンテンツサーバ40にアクセスすると、コンテンツサーバ40から前記URLに対応するウエブページ等が前記通信端末10の前記情報表示部118に表示される。
前記通信端末10から前記コンテンツ記憶モジュール50の記憶部506に格納された前記ワンタイムパスワードが使用者識別情報として送信される。
【0092】
なお前記コンテンツ記憶モジュール50の記憶部506に記憶されていないことを前記コンテンツ記憶モジュール50のCPU510が検出した場合には、図9のシーケンスチャートに従って新たにワンタイムパスワードがコンテンツサーバ40から送信され、前記ワンタイムパスワードが前記コンテンツ記憶モジュール50の記憶部506に格納される。以降は新たなワンタイムパスワードが使用されて図10に示す処理が実施される。
【0093】
ワンタイムパスワードを受信したコンテンツサーバ40は、前記通信端末10から前記コンテンツサーバ40に送信された使用者識別情報としてのワンタイムパスワードと、前記コンテンツサーバ40に記憶されたコンテンツサーバ側使用者識別情報としてのワンタイムパスワードとを照合する。
【0094】
ワンタイムパスワードの照合処理を図11に示す。
前記通信端末10からのワンタイムパスワードを受信したコンテンツサーバ40は、前記通信端末10から前記コンテンツサーバ40に送信された使用者識別情報としてのワンタイムパスワードと、前記コンテンツサーバ40に記憶されたコンテンツサーバ側使用者識別情報としてのワンタイムパスワードとを照合する。
【0095】
両者が合致しない場合には前記コンテンツサーバ40の前記使用者照合部410に格納されたアプリケーションによりワンタイムパスワードが合致しない旨の情報が前記コンテンツサーバ40のコンテンツサーバ側使用者識別情報送信部418に送られる。前記コンテンツサーバ側使用者識別情報送信部418から前記通信端末10のコンテンツ受信部108に対しワンタイムパスワードが合致しない旨の情報が通信信号として送信される。
【0096】
前記通信信号を受信した前記通信端末10のコンテンツ受信部108は、前記通信信号をワンタイムパスワードが合致しない旨の情報に復調し、前記通信端末10の情報表示118にワンタイムパスワードが合致しない旨の情報が表示される。
前記通信端末10から前記コンテンツサーバ40に送信された使用者識別情報としてのワンタイムパスワードと、前記コンテンツサーバ40に記憶されたコンテンツサーバ側使用者識別情報としてのワンタイムパスワードとが合致した場合には、図10のシーケンスチャートに戻る。
なおワンタイムパスワードの照合は、ユーザが前記通信端末10のコンテンツを利用する前に実施することができる。
例えば、ユーザが前記通信端末10を操作してコンテンツの利用を開始する際に、図11に記載されたワンタイムパスワードの照合処理に従ってワンタイムパスワードの照合を実施することができる。ユーザが前記通信端末10のコンテンツを利用する前にワンタイムパスワードの照合を行うことにより、不正に前記通信端末10のコンテンツが第三者により利用されることを防止することができる。
【0097】
ワンタイムパスワードの照合ステップが完了すると、通信端末10の情報表示部116に表示されたウエブページ等の複数のコンテンツの中からユーザーが希望するコンテンツが選択され、前記コンテンツサーバ40に対して通信端末10からコンテンツの要求が送信される。
【0098】
前記コンテツサーバ40コンテンツ送信部414からコンテンツを前記通信端末10に送信する。
前記通信端末10のコンテンツ受信部108により受信されたコンテンツは、通信端末本体12に装着されたコンテンツ記憶モジュール50の前記コンテンツ記憶部508に格納される。
【0099】
前記通信端末10の記憶部114または通信端末本体12に装着されたコンテンツ記憶モジュール50の前記記憶部506に格納されたアプリケーションにより、前記コンテンツが前記通信端末10の前記情報表示部118に表示される。ユーザは表示されたコンテンツを利用することができる。
具体的には音楽情報の再生、画像情報の表示、動画情報の再生、各種ゲームの実施等を行うことができる。
【0100】
コンテンツの利用が終了すると前記通信端末10の記憶部114または通信端末本体12に装着されたコンテンツ記憶モジュール50の前記記憶部506に格納されたアプリケーションはコンテンツの再生の指示待ちの状態で待機する。
【実施例2】
【0101】
実施例2は実施例1の変形例である。
実施例2に係るコンテンツ配信システム2の構成と実施例2に係るコンテンツ配信システム2のハードウエアは実施例1の場合と同じである。
【0102】
実施例1に係るコンテンツ配信システム1の動作として、図10のシーケンスチャートによりコンテンツサーバ40へのコンテンツ要求と通信端末10によるコンテンツ利用の動作を説明したが、実施例2に係るコンテンツ配信システム2の動作は、図12のシーケンスチャートに示される様に、コンテンツを事前に確認できる点が異なる。
前記通信端末10のコンテンツ受信部108により受信されたコンテンツは、通信端末本体12に装着されたコンテンツ記憶モジュール50の前記コンテンツ記憶部508に設けられたRAM(Random Access Memory) を使用して、コンテンツサーバ40からストリーミング配信によりコンテンツの受信と共に再生される。
【0103】
ユーザはコンテンツを確認した後、通信端末本体12の表示入力部116を操作して必要なコンテンツを通信端末本体12に装着されたコンテンツ記憶モジュール50の前記コンテンツ記憶部508に格納するよう、通信端末本体12のCPU120に指示する。指示されたコンテンツは通信端末本体12に装着されたコンテンツ記憶モジュール50の前記コンテンツ記憶部508に格納される。
【0104】
ユーザがコンテンツを確認した後、コンテンツが不要である場合にはストリーミング配信されたコンテンツは通信端末本体12に装着されたコンテンツ記憶モジュール50の前記コンテンツ記憶部508に格納されない。
上記の動作により、ユーザが不要とするコンテンツが通信端末本体12に装着されたコンテンツ記憶モジュール50に多量に蓄積することを防止することができる。
【実施例3】
【0105】
実施例3は実施例1の変形例である。
以下に実施例1と異なる部分を中心に実施例3に係るコンテンツ配信システム3を説明する。特段説明しない部分は実施例1の場合と同様である。
【0106】
[コンテンツ配信システム3のハードウエア]
[通信端末10のハードウエア]
図13は、実施例3に使用する通信端末10の構成を例示するブロック図である。
図13において、図2に示されているコンテンツ要求送信部104、使用者識別情報送信部106、コンテンツ受信部108、記憶部114、情報入力部116および情報表示部118は説明の便宜上構成部130と記載されている。
【0107】
また図13に示される通信端末10は、前述の構成部130に加えて、コンテンツ利用情報送信部142、コンテンツ優先順位情報受信部144、コンテンツ優先順位情報表示部146およびコンテンツ選択部148を有する。
図13に示される通り、通信端末10の各部は電子回路102により相互に通信可能に接続されている。
【0108】
前記コンテンツ利用情報送信部142は、コンテンツ利用情報記憶部540に格納されたコンテンツ利用情報を通信信号に変換して前記コンテンツサーバ40へ送信する。
前記コンテンツ優先順位情報受信部144は、前記コンテンツサーバ40から送信されたコンテンツ優先順位情報の通信信号を受信してコンテンツ優先順位情報を復調する。
前記コンテンツ優先順位情報表示部146は、前記コンテンツ優先順位情報受信144に受信されたコンテンツ優先順位情報を表示する。
前記コンテンツ選択部148は、前記コンテンツ優先順位情報表示部146に表示されたコンテンツ優先順位情報に基づいてユーザが選択したコンテンツを特定する。
【0109】
[コンテンツ記憶モジュール50のハードウエア]
図14は実施例3に使用するコンテンツ記憶モジュール50の構成を例示するブロック図である。
図14において、図3に示される通信端末本体インターフェイス504、記憶部506およびコンテンツ記憶部508は説明の便宜上構成部530と記載されている。
また図14に示されるコンテンツ記憶モジュール50は、前述の構成部530に加えてコンテンツ利用情報記憶部540を有する。
図14に記載される通り、コンテンツ記憶モジュール50の各部は電子回路502により相互に通信可能に接続されている。
【0110】
前記コンテンツ利用情報記憶部540は、前記コンテンツ記憶モジュール50に記憶されたコンテンツの再生回数、単位時間当たりの再生頻度および再生時間を含むコンテンツ利用情報を記憶する。
【0111】
[コンテンツサーバ40のハードウエア]
図15は実施例3に使用するコンテンツサーバ40の構成を例示するブロック図である。
図15において、図5に示されるコンテンツ要求受信部404、使用者識別情報受信部406、コンテンツサーバ側使用者識別情報記憶部408、使用者照合部410、コンテンツ記憶部412、コンテンツ送信部414、記憶部416は説明の便宜上構成部430と記載されている。
【0112】
また図15に示されるコンテンツサーバ40は、前述の構成部430に加えてコンテンツ利用情報受信部442、コンテンツサーバ側コンテンツ利用情報記憶部444、コンテンツ優先順位決定部446、コンテンツ優先順位情報送信部448を有する。
図15に記載される通り、コンテンツサーバ40の各部は電子回路402により相互に通信可能に接続されている。
【0113】
前記コンテンツ利用情報受信部442は、前記通信端末10のコンテンツ利用情報送信部142から送信されたコンテンツ利用情報の通信信号を受信してコンテンツ利用情報を復調する。
前記コンテンツサーバ側コンテンツ利用情報記憶部444は、前記コンテンツ利用情報受信部442が受信したコンテンツ利用情報を格納する。
前記コンテンツ優先順位決定部446は、前記コンテンツサーバ側コンテンツ利用情報記憶部444に蓄積されたコンテンツ利用情報の順位付けを行う。
前記コンテンツ優先順位情報送信部444は、前記コンテンツ優先順位決定部446により得られた前記コンテンツ優先順位情報を通信信号に変換してから通信端末10に対して送信する。
【0114】
[コンテンツ配信システム3の動作]
以下に実施例3に係るコンテンツ配信システム3の動作について説明する。前記通信端末本体12には、前記コンテンツ記憶モジュール50および前記加入者識別モジュール60が装着されている。
【0115】
[コンテンツ利用情報を使用してコンテンツ優先順位情報を表示する動作]
図16は、通信端末10のコンテンツ利用情報をコンテンツサーバ40に送信する動作を説明するためのシーケンスチャートである。
【0116】
前記通信端末10の記憶部114または通信端末本体12に装着されたコンテンツ記憶モジュール50の前記記憶部506に格納されたアプリケーションにより前記コンテンツを利用すると、コンテンツの再生回数、単位時間当たりの再生頻度および再生時間含むコンテンツ利用情報が、前記通信端末本体12に装着されたコンテンツ記憶モジュール50に格納される。
【0117】
前記コンテンツ記憶モジュール50に格納されたコンテンツ利用情報は、前記通信端末10のコンテンツ利用情報送信部142により通信信号に変換されて前記コンテンツサーバ40へ送信される。
前記コンテンツサーバ40のコンテンツ利用情報受信部442は送信された通信信号を受信し、得られた通信信号からコンテンツ利用情報を復調する。前記コンテンツ利用情報はコンテンツサーバ40の前記コンテンツサーバ側コンテンツ利用情報記憶部444に格納される。
前記コンテンツ優先順位決定部446は、前記コンテンツサーバ側コンテンツ利用情報記憶部444に蓄積されたコンテンツ利用情報を参照し、コンテンツのカテゴリー、コンテンツの種類毎にダウンロード回数等に対応付けたコンテンツ優先順位をリストデータとして出力する。
【0118】
リストデータの出力処理は、前記コンテンツサーバ40に搭載された記憶部416のプログラムを用いて、CPU420により実行される。例えば、前記リストデータに記載されたコンテンツのカテゴリー、コンテンツの種類毎のダウンロード数から、ダウンロード数の合計値が多いもの、配信開始後単位時間当たりのダウンロード数が多いもの等により、コンテンツのカテゴリー別にコンテンツ毎に順位付けを行う。
【0119】
コンテンツの順位付けの際には、コンテンツのダウンロード数の他、コンテンツの閲覧時間、再生頻度等の情報を加味して調整を行うことができる。
前記コンテンツ優先順位情報送信部444は、前記コンテンツ優先順位決定部446により得られた前記リストデータを通信信号に変換してから通信端末10に対して送信する。
前記通信端末10の前記コンテンツ優先順位情報受信部144は、 前記コンテンツサーバ40から送信されたコンテンツ優先順位情報の通信信号を受信してコンテンツ優先順位情報を復調し、前記のリストデータを生成する。
前記コンテンツ優先順位情報表示部146は、前記リストデータに基づいてコンテンツ優先順位情報を表示する。前記コンテンツ優先順位情報の表示は前記通信端末10の記憶部114または通信端末本体12に装着されたコンテンツ記憶モジュール50の前記記憶部506に格納されたアプリケーションにより実行される。
【0120】
前記コンテンツ選択部148は、前記コンテンツ優先順位情報表示部146に表示されたコンテンツ優先順位情報に基づいてユーザが選択したコンテンツを特定する。この特定されたコンテンツについて、前記通信端末10からコンテンツサーバ40に対してコンテンツ要求が実施される。
前記コンテンツサーバ40から前記通信端末10に対するリストデータの配信は、一定時間毎に実施してもよいし、前記通信端末10から前記コンテンツサーバ40に対してアクセスしたときに実施してもよい。
【0121】
実施例3に係るコンテンツ配信システム3によれば、通信端末10のコンテンツ利用情報がコンテンツサーバ40に蓄積される。このため通信端末10毎にコンテンツサーバ40側から通信端末10を使用するユーザの趣向を把握することができる。このためユーザの趣向に沿ったコンテンツの配信が容易となる。
【実施例4】
【0122】
実施例4は実施例1の変形例である。
実施例4に使用するコンテンツには、利用期間情報を含めることができる。ここで利用期間情報とは、通信端末10のユーザがコンテンツを利用することのできる期間についての情報をいう。
【0123】
前記コンテンツが最初に通信端末本体12に装着されたコンテンツ記憶モジュール50の前記コンテンツ記憶部508に格納された時、または前記通信端末10の記憶部114または通信端末本体12に装着されたコンテンツ記憶モジュール50の前記記憶部506に格納されたアプリケーションにより、前記コンテンツが最初に利用された時を基準に、通信端末本体12に装着されたコンテンツ記憶モジュール50の前記記憶部506に格納されたプログラムにより、一定期間経過後に前記アプリケーションによる利用の制限を実行することができる。
【0124】
また通信端末本体12に装着されたコンテンツ記憶モジュール50の前記記憶部506に格納されたプログラムにより、一定期間を経過したコンテンツを通信端末本体12に装着されたコンテンツ記憶モジュール50の前記コンテンツ記憶部508から削除することもできる。
【0125】
この様に使用するコンテンツに利用期間情報を含めることにより、古いコンテンツが通信端末本体12に装着されたコンテンツ記憶モジュール50の前記記憶部506の記憶領域を圧迫することを防止することができる。またユーザも最新のコンテンツを利用することが可能となる。
【実施例5】
【0126】
実施例5は実施例1の変形例である。
実施例5に係るコンテンツ配信システム5は、コンテンツの配信に加えて広告の配信を実施することができる。広告の配信に関連する部分以外の実施例5に係るコンテンツ配信システム5の構成は実施例1の場合と同様である。
【0127】
前記広告は、文字情報、音声情報、音楽情報、画像情報、動画情報等の一種もしくは二種以上を含み、通信端末10を使用するユーザに対しユーザがコンテンツを利用する前、コンテンツを利用している間、またはコンテンツの利用を終えた後等に配信できるものである。
【0128】
[通信端末10のハードウエア]
図17は、実施例5に使用する通信端末10の構成を例示するブロック図である。
図17において、図2に示されているコンテンツ要求送信部104、使用者識別情報送信部106、コンテンツ受信部108、記憶部114、情報入力部116および情報表示部118は説明の便宜上構成部130と記載されている。
【0129】
また図17示される通信端末10は、前述の構成部130に加えて、広告情報受信部150を有する。
図17に示される通り、通信端末10の各部は電子回路102により相互に通信可能に接続されている。
前記広告情報受信部150は、コンテンツサーバ40から送信される広告情報を受信する。
【0130】
[コンテンツサーバ40のハードウエア]
図18は、実施例5に使用するコンテンツサーバ40の構成を例示するブロック図である。
図18において、図5に示されるコンテンツ要求受信部404、使用者識別情報受信部406、コンテンツサーバ側使用者識別情報記憶部408、使用者照合部410、コンテンツ記憶部412、コンテンツ送信部414、記憶部416は説明の便宜上構成部430と記載されている。
【0131】
また図18に示されるコンテンツサーバ40は、前述の構成部430に加えて、広告情報記憶部450および広告情報送信部452を有する。
図18に記載される通り、コンテンツサーバ40の各部は電子回路402により相互に通信可能に接続されている。
前記広告情報記憶部450は、文字情報、音声情報、音楽情報、画像情報、動画情報等の一種もしくは二種以上を含む広告情報を格納する。
前記広告情報送信部452は、通信端末10に対して広告情報を送信する。
【0132】
[コンテンツ配信システム5の動作]
以下に実施例5に係るコンテンツ配信システム5の動作について説明する。前記通信端末本体12には、前記コンテンツ記憶モジュール50および前記加入者識別モジュール60が装着されている。
【0133】
前記広告の配信を図17および18のブロック図ならびに図19のシーケンスチャートを用いて説明する。
前記広告情報記憶部450の広告情報が、前記コンテンツサーバ40の広告情報送信部452から通信端末10に対して通信信号に変換されて送信される。
広告情報の通信信号は前記通信端末10の広告情報受信部150に受信され、広告情報に復調される。
【0134】
次に前記広告情報は、前記通信端末本体12に装着されたコンテンツ記憶モジュール50のコンテンツ記憶部508に格納される。
前記通信端末本体12に装着されたコンテンツ記憶モジュール50のコンテンツ記憶部508に格納された広告情報は、前記通信端末本体12に装着されたコンテンツ記憶モジュール50の記憶部506に格納されたアプリケーションにより再生される。再生信号は通信端末本体12に実装されるCPU120の制御の下に通信端末12の前記情報表示部118等を通じて表示される。
【0135】
前記広告情報の表示はユーザがコンテンツを利用する前、利用している間および利用した後の少なくとも一つの間に実施することができる。
実施例5の変形例として、実施例3により説明したコンテンツ優先順位情報を含むリストデータを利用することも可能である。具体的には前記コンテンツ優先順位情報を含むリストデータの内容に対応する広告情報のリストデータを前記コンテンツサーバ40の広告情報記憶部450に格納しておく。そしてユーザが選択するコンテンツと同じカテゴリーに属する広告を選択して前記コンテンツサーバ40から前記通信端末10に配信することもできる。
【実施例6】
【0136】
実施例6は実施例1の変形例である。
実施例6に係るコンテンツ配信システム6は、暗号化されたコンテンツを配信することができる。暗号化されたコンテンツの配信に関連する部分以外の実施例6に係るコンテンツ配信システム6の構成は実施例1の場合と同様である。
【0137】
[コンテンツ配信システム6のハードウエア]
[通信端末10のハードウエア]
図20は、実施例6に使用する通信端末10の構成を例示するブロック図である。
図20において、図2に示されているコンテンツ要求送信部104、使用者識別情報送信部106、コンテンツ受信部108、記憶部114、情報入力部116および情報表示部118は説明の便宜上構成部130と記載されている。
【0138】
また図20示される通信端末10は、前述の構成部130に加えて、暗号化コンテンツ受信部152およびコンテンツ暗号化鍵受信部154を有する。
図20に示される通り、通信端末10の各部は電子回路102により相互に通信可能に接続されている。
【0139】
前記暗号化コンテンツ受信部152は、コンテンツサーバ40の暗号化コンテンツ送信部464から送信された暗号化コンテンツを通信信号として受信し、暗号化コンテンツに復調する。
前記コンテンツ暗号化鍵受信部154は、コンテンツサーバ40のコンテンツ暗号化鍵送信部466から送信されたコンテンツ暗号化鍵を通信信号として受信し、コンテンツ暗号化鍵に復調する。
【0140】
[コンテンツ記憶モジュール50のハードウエア]
図21は、実施例6に使用するコンテンツ記憶モジュール50の構成を例示するブロック図である。
図21において、図3に示される通信端末本体インターフェイス504、記憶部506およびコンテンツ記憶部508は説明の便宜上構成部530と記載されている。
また図21に示されるコンテンツ記憶モジュール50は、前述の構成部530に加えて、暗号化コンテンツ記憶部556およびコンテンツ復号部558を有する。
図21に記載される通り、コンテンツ記憶モジュール50の各部は電子回路502により相互に通信可能に接続されている。
【0141】
前記暗号化コンテンツ記憶部556は、前記暗号化コンテンツ受信部152が受信した暗号化コンテンツを格納する。
前記コンテンツ復号部558は、前記暗号化コンテンツ記憶部556に格納された暗号化コンテンツを、前記コンテンツ暗号化鍵受信部154に受信されたコンテンツ暗号化鍵を使用して復号する。
【0142】
[コンテンツサーバ40のハードウエア]
図22は、実施例6に使用するコンテンツサーバ40の構成を例示するブロック図である。
図22において、図5に示されるコンテンツ要求受信部404、使用者識別情報受信部406、コンテンツサーバ側使用者識別情報記憶部408、使用者照合部410、コンテンツ記憶部412、コンテンツ送信部414、記憶部416は説明の便宜上構成部430と記載されている。
【0143】
また図22に示されるコンテンツサーバ40は、前述の構成部430に加えて、コンテンツ暗号化鍵生成部460、コンテンツ暗号化部462、暗号化コンテンツ送信部464およびコンテンツ暗号化鍵送信部466を有する。
図22に記載される通り、コンテンツサーバ40の各部は電子回路402により相互に通信可能に接続されている。
【0144】
前記コンテンツ暗号化鍵生成部460は、コンテンツを暗号化および復号化するためのコンテンツ暗号化鍵を生成する。
前記コンテンツ暗号化部462は、前記コンテンツ暗号化鍵生成部460により生成されたコンテンツ暗号化鍵を用いてコンテンツを暗号化する。
【0145】
前記暗号化コンテンツ送信部464は、前記前記コンテンツ暗号化部462により暗号化されたコンテンツを通信信号に変換して通信端末10に送信する。
また前記コンテンツ暗号化鍵送信部466は、前記コンテンツ暗号化鍵生成部460により生成された暗号化鍵を通信信号に変換して通信端末10に送信する。
【0146】
[コンテンツ配信システム6の動作]
以下に実施例6に係るコンテンツ配信システム6の動作について説明する。前記通信端末本体12には、前記コンテンツ記憶モジュール50および前記加入者識別モジュール60が装着されている。
【0147】
[コンテンツの暗号化と暗号化されたコンテンツの送受信の動作]
図23は、コンテンツを暗号化し、暗号化されたコンテンツをコンテンツサーバ40から通信端末100に送信する動作を説明するためのシーケンスチャートである。
最初にコンテンツサーバ40のコンテンツ暗号化鍵生成部450によりコンテンツを暗号化するためのコンテンツ暗号化鍵が生成される。前記コンテンツ暗号化鍵はコンテンツの暗号化および復号に使用される。
【0148】
前記コンテンツサーバ40のCPU420は、前記コンテンツサーバ40の前記コンテンツ暗号化部452に格納された所定のアルゴリズムに従いコンテンツに対応した前記コンテンツ暗号化鍵を生成する。
本発明に使用するコンテンツ暗号化鍵の生成方法に限定はなく、使用するコンテンツの内容や用途に応じて適宜選択することができる。
次に前記コンテンツサーバ40のCPU420は、前記コンテンツ暗号化部452に格納されたアプリケーションにより、前記コンテンツ暗号化鍵を用いてコンテンツを暗号化する。
【0149】
暗号化されたコンテンツは前記暗号化コンテンツ送信部454により通信信号に変換されて前記暗号化コンテンツ送信部454から通信端末10に送信される。
またコンテンツ暗号化鍵はコンテンツ暗号化鍵送信部456により通信信号に変換されて前記コンテンツ暗号化鍵送信部456から通信端末10に送信される。
【0150】
暗号化されたコンテンツの通信信号を受信した前記通信端末10の暗号化コンテンツ受信部152は前記通信信号を暗号化されたコンテンツに復調する。前記暗号化されたコンテンツは、前記通信端末本体12に設置されたコンテンツ記憶モジュール50の前記暗号化コンテンツ記憶部156に格納される。
【0151】
またコンテンツ暗号化鍵の通信信号を受信した前記通信端末10のコンテンツ暗号化鍵受信部154は前記通信信号をコンテンツ暗号化鍵に復調する。前記コンテンツ暗号化鍵も前記通信端末本体12に設置されたコンテンツ記憶モジュール50の前記暗号化コンテンツ記憶部156に格納される。
次に通信端末10のCPU120は、前記通信端末本体12に設置されたコンテンツ記憶モジュール50の前記コンテンツ復号部158に格納された所定のアルゴリズムに従い前記暗号化コンテンツ記憶部156に格納された暗号化鍵を用いて暗号化されたコンテンツを復号する。
【0152】
復号化されたコンテンツは実施例1の場合と同様の動作によりユーザが利用することができる。
【実施例7】
【0153】
実施例7は実施例1の変形例である。
実施例7に係るコンテンツ配信システム7は、前記通信端末10によりユーザがコンテンツを使用したときにコンテンツ利用料金を課金することができる。コンテンツ利用に対する課金処理に関連する部分以外の実施例7に係るコンテンツ配信システム7の構成は実施例1の場合と同様である。
【0154】
[コンテンツ配信システム7のハードウエア]
[コンテンツサーバ40のハードウエア]
図24は、実施例7に使用するコンテンツサーバ40の構成を例示するブロック図である。
図24において、図5に示されるコンテンツ要求受信部404、使用者識別情報受信部406、コンテンツサーバ側使用者識別情報記憶部408、使用者照合部410、コンテンツ記憶部412、コンテンツ送信部414、記憶部416は説明の便宜上構成部430と記載されている。
【0155】
また図24に示されるコンテンツサーバ40は、前述の構成部430に加えて、コンテンツ利用課金情報生成部470、コンテンツ利用課金情報送信部472、決済結果受信部474および決済結果送信部476を有する。
図24に記載される通り、コンテンツサーバ40の各部は電子回路402により相互に通信可能に接続されている。
【0156】
前記コンテンツ利用課金情報生成部470は、前記通信端末10から送信されたコンテンツ要求の受信に伴い、当該コンテンツの利用状況からユーザが負担すべき課金情報を生成する。
前記コンテンツ利用課金情報送信部472は、前記コンテンツ利用課金情報生成部460により生成されたコンテンツ利用課金情報を通信信号に変換して、電子商取引の代金決済機関に送信する。
【0157】
前記決済結果受信部474は、前記決済機関から送信された決済結果を通信信号として受信し、決済結果の情報に復調する。
前記決済結果送信部476は、前記決済結果を通信信号に変換して前記通信端末10に送信する。
【0158】
[通信端末10のハードウエア]
図25は、実施例7に使用する通信端末10の構成を例示するブロック図である。
図25において、図2に示されているコンテンツ要求送信部104、使用者識別情報送信部106、コンテンツ受信部108、記憶部114、情報入力部116および情報表示部118は説明の便宜上構成部130と記載されている。
また図25示される通信端末10は、前述の構成部130に加えて、決済結果受信部170を有する。
図25に示される通り、通信端末10の各部は電子回路102により相互に通信可能に接続されている。
【0159】
前記決済結果受信部170は、前記コンテンツサーバ40から送信された決済結果の通信信号を受信し、決済結果の情報に復調する。
【0160】
[コンテンツ配信システム7の動作]
以下に実施例7に係るコンテンツ配信システム7の動作について説明する。前記通信端末本体12には、前記コンテンツ記憶モジュール50および前記加入者識別モジュール60が装着されている。
【0161】
[ユーザのコンテンツ利用に伴う課金決済処理と決済結果の表示の動作]
図26は、ユーザからのコンテンツ要求に伴う課金決済処理と決済結果の表示の動作を説明するためのシーケンスチャートである。
前記通信端末10からのコンテンツ要求を受信すると、前記コンテンツサーバ40のCPU420は、前記コンテンツサーバ40のコンテンツ利用課金情報生成部470に格納されたアプリケーションを制御し、コンテンツ要求の対象となるコンテンツの数、種類等を特定する。コンテンツサーバ40のコンテンツ記憶部412にはコンテンツ毎の利用料金が各コンテンツに対応付けて格納されている。この利用料金を用いて前記通信端末10に対するコンテンツの送信に必要となるコンテンツ利用課金情報を生成する。
前記コンテンツ利用課金情報送信部472は、前記コンテンツ利用課金情報生成部470により生成されたコンテンツ利用課金情報を通信信号に変換して、外部の電子商取引の代金決済機関に送信する。また前記コンテンツ利用課金情報に加えて、ユーザのクレジットカード等の情報も使用者識別情報を利用して送信することができる。
【0162】
外部の代金決済機関は前記コンテンツサーバ40から送信されたコンテンツ利用課金情報を受信した後、そのコンテンツ利用課金情報に基づいてコンテンツ利用課金を承認するかしないかを決定する。コンテンツ利用課金が承認された場合にはユーザのクレジットカード情報等に基づき決済機関において決済処理が実施される。
【0163】
決済結果は通信信号に変換されてコンテンツサーバ40の前記決済結果受信部474に送信される。前記コンテンツサーバ40の前記決済結果受信部474は決済結果の通信信号を復調して決済結果を得る。得られた決済結果は前記コンテンツサーバ40の決済結果送信部476により通信信号に変換されて、前記通信端末10に送信される。
前記決済結果の通信信号を受信した前記通信端末10の記決済結果受信部170は、前記コンテンツサーバ40から送信された決済結果の通信信号を復調する。復調された決済結果は前記通信端末10の前記情報表示部118に表示される。
【0164】
実施例7に示される様に、外部の決済機関と連携することによりコンテンツの利用に対して課金処理が可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0165】
本発明のコンテンツ配信システムによれば、加入者識別情報とコンテンツ記憶モジュール識別情報とにより通信端末を使用するユーザを特定することができるため、特定のユーザに対してユーザの趣向に合致したコンテンツや広告を配信することができる。
【符号の説明】
【0166】
1 コンテンツ配信システム
10 通信端末
12 通信端末本体
20 インターネット
30 無線パケット通信網
32 基地局
34 ゲートウエイサーバ
40 コンテンツサーバ
50 コンテンツ記憶モジュール
60 加入者識別モジュール
102、402、502 電子回路
104 コンテンツ要求送信部
106 使用者識別情報送信部
108 コンテンツ受信部
110 コンテンツ記憶モジュールインターフェイス
112 加入者識別モジュールインターフェイス
114、416、506、606 記憶部
116 情報入力部
118 情報表示部
120、420、510、610 CPU
142 コンテンツ利用情報送信部
144 コンテンツ優先順位情報受信部
146 コンテンツ優先順位情報表示部
148 コンテンツ選択部
150 広告情報受信部
152 暗号化コンテンツ受信部
154 コンテンツ暗号化鍵受信部
170 決済結果受信部
404 コンテンツ要求受信部
406 使用者識別情報受信部
408 コンテンツサーバ側使用者識別情報記憶部
410 使用者照合部
412、508 コンテンツ記憶部
414 コンテンツ送信部
418 コンテンツ側使用者識別情報送信部
442 コンテンツ利用情報受信部
444 コンテンツサーバ側コンテンツ利用情報記憶部
446 コンテンツ優先順位決定部
448 コンテンツ優先順位情報送信部
450 広告情報記憶部
452 広告情報送信部
460 コンテンツ暗号化鍵生成部
462 コンテンツ暗号化部
464 暗号化コンテンツ送信部
466 コンテンツ暗号化鍵送信部
470 コンテンツ利用課金情報生成部
472 コンテンツ利用課金情報送信部
474 決済結果受信部
476 決済結果送信部
504、604 通信端末本体インターフェイス
540 コンテンツ利用情報記憶部
556 暗号化コンテンツ記憶部
558 コンテンツ復号部
612 加入者識別情報記憶領域
614 制御プログラム格納領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)通信端末本体と、
通信端末本体に対して着脱可能に設置された、コンテンツを記憶するためのコンテンツ記憶モジュールと、
通信端末本体に対して着脱可能に設置された、加入者識別情報を記憶した加入者識別モジュールと、
を有し、
前記加入者識別モジュールに記憶された加入者識別情報と、前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された、コンテンツ記憶モジュールを特定するためのコンテンツ記憶モジュール識別情報と、を対応付けて使用者識別情報を生成する使用者識別情報生成手段と、
コンテンツサーバにコンテンツの要求を送信するコンテンツ要求送信手段と、
コンテンツサーバに使用者識別情報を送信する使用者識別情報送信手段と、
コンテンツサーバからコンテンツを受信するコンテンツ受信手段と、
コンテンツサーバから受信したコンテンツを前記コンテンツ記憶モジュールに記憶させるコンテンツ記憶手段と、
前記コンテンツ記憶モジュールに記憶されたコンテンツを利用するコンテンツ利用手段と、
を有する、通信ネットワークを介して相互に通信可能な通信端末と、
(B)前記通信端末(A)からのコンテンツ要求を受信するコンテンツ要求受信手段と、
前記通信端末(A)からの使用者識別情報を受信する使用者識別情報受信手段と、
使用者識別情報を記憶するコンテンツサーバ側使用者識別情報記憶手段と、
前記通信端末(A)から受信した使用者識別情報と、コンテンツサーバに記憶されたコンテンツサーバ側使用者識別情報と、を照合する使用者照合手段と、
を有する、通信ネットワークを介して相互に通信可能なコンテンツサーバと、
を含むコンテンツ配信システムであって、
前記通信端末(A)から前記使用者識別情報が前記コンテンツサーバ(B)に送信され、
前記コンテンツサーバ(B)に受信された前記使用者識別情報が、前記コンテンツサーバ(B)に記憶された後、
前記通信端末(A)から前記コンテンツサーバ(B)に送信された使用者識別情報と、前記コンテンツサーバ(B)に記憶されたコンテンツサーバ側使用者識別情報とを照合して両者が合致したときに、
前記コンテンツサーバ(B)に対する前記通信端末(A)からのコンテンツ要求を受信した前記コンテンツサーバ(B)が、前記通信端末(A)に対しコンテンツを送信し、
前記コンテンツを受信することにより前記通信端末(A)の前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された前記コンテンツが、前記通信端末(A)により利用可能とされることを特徴とする、コンテンツ配信システム。
【請求項2】
前記通信端末(A)の前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された前記コンテンツを利用する前に、前記通信端末(A)から前記使用者識別情報が前記コンテンツサーバ(B)に送信され、
前記通信端末(A)から前記コンテンツサーバ(B)に送信された使用者識別情報と、前記コンテンツサーバ(B)に記憶されたコンテンツサーバ側使用者識別情報とを照合して両者が合致したときに、前記通信端末(A)の前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された前記コンテンツが、前記通信端末(A)により利用可能とされる、請求項1に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項3】
前記通信端末(A)が、
前記コンテンツ記憶モジュールに記憶されたコンテンツの再生回数、単位時間当たりの再生頻度および再生時間を含むコンテンツ利用情報を記憶するコンテンツ利用情報記憶手段と、
前記コンテンツ利用情報を前記コンテンツサーバ(B)に送信するコンテンツ利用情報送信手段と、
前記コンテンツサーバ(B)から送信されるコンテンツ優先順位情報を受信するコンテンツ優先順位情報受信手段と、
前記コンテンツ優先順位情報を表示するコンテンツ優先順位情報表示手段と、
前記コンテンツ優先順位情報表示手段により表示された前記コンテンツ優先順位情報からコンテンツを選択できるコンテンツ選択手段と、
を有し、
前記コンテンツサーバ(B)が、
前記通信端末(A)から前記コンテンツサーバ(B)に送信されたコンテンツ利用情報を受信するコンテンツ利用情報受信手段と、
前記コンテンツ利用情報を記憶するコンテンツサーバ側コンテンツ利用情報記憶手段と、
前記コンテンツサーバ側コンテンツ利用情報記憶手段に記憶されたコンテンツ利用情報に基づいて各コンテンツの優先順位を決定するコンテンツ優先順位決定手段と、
前記コンテンツ優先順位決定手段により決定されたコンテンツ優先順位情報を前記通信端末(A)に送信するコンテンツ優先順位情報送信手段と、
を有し、
前記コンテンツ優先順位情報が、前記コンテンツサーバ(B)から前記通信端末(A)に送信されて前記通信端末(A)のコンテンツ優先順位情報表示手段により表示され、
表示された前記コンテンツ優先順位情報から選択されたコンテンツについて、前記コンテンツサーバ(B)に対し前記通信端末(A)からコンテンツ要求が送信される、請求項1または2に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項4】
前記コンテンツサーバ(B)から送信されたコンテンツが、利用期間情報を含み、
前記コンテンツサーバ(B)から送信されたコンテンツを受信した前記通信端末(A)のコンテンツ記憶モジュールに記憶されたコンテンツが、前記利用期間情報に含まれる利用期間を経過するまでは、前記通信端末(A)により利用できる、請求項1〜3のいずれかに記載のコンテンツ配信システム。
【請求項5】
前記コンテンツサーバ(B)が、
文字情報、音声情報、音楽情報、画像情報および動画情報からなる群より選ばれる少なくとも一つからなる広告情報を前記通信端末(A)に送信する広告情報送信手段、
を有し、
前記通信端末(A)が、
前記コンテンツサーバ(B)より送信された前記広告情報を受信する広告情報受信手段、
前記広告情報をコンテンツ記憶モジュールに記憶させる広告記憶手段、
前記広告情報を前記通信端末(A)に再生する広告再生手段、
を有し、
前記通信端末(A)の前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された前記コンテンツが前記通信端末(A)により利用される際に、前記広告情報が前記通信端末(A)に再生される、請求項1〜4のいずれかに記載のコンテンツ配信システム。
【請求項6】
前記コンテンツサーバ(B)が、
コンテンツを暗号化および復号化するためのコンテンツ暗号化鍵を生成するコンテンツ暗号化鍵生成手段と、
コンテンツ暗号化鍵によりコンテンツを暗号化するコンテンツ暗号化手段と、
前記暗号化手段により暗号化されたコンテンツを送信する暗号化コンテンツ送信手段と、
前記コンテンツ暗号化鍵を送信するコンテンツ暗号化鍵送信手段と、
を有し、
前記通信端末(A)が、
前記コンテンツサーバ(B)より送信された暗号化されたコンテンツを受信する暗号化コンテンツ受信手段と、
前記コンテンツサーバ(B)より送信されたコンテンツ暗号化鍵を受信するコンテンツ暗号化鍵受信手段と、
前記コンテンツ記憶モジュールに暗号化されたコンテンツを記憶する暗号化コンテンツ記憶手段と、
前記コンテンツ暗号化鍵を用いて前記暗号化されたコンテンツを復号するコンテンツ復号手段と、
を有し、
前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された暗号化されたコンテンツを、前記コンテンツ暗号化鍵により復号することにより、
前記通信端末(A)の前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された暗号化されたコンテンツが、前記通信端末(A)により利用可能とされる、請求項1〜5のいずれかに記載のコンテンツ配信システム。
【請求項7】
前記コンテンツサーバ(B)が、
前記通信端末(A)から送信されたコンテンツ要求を受信したときに、コンテンツ利用課金情報を生成するコンテンツ利用課金情報生成手段と、
前記コンテンツ利用課金情報生成手段により生成したコンテンツ利用課金情報を決済機関に送信するコンテンツ利用課金情報送信手段と、
前記決済機関からのコンテンツ利用課金情報に対する決済結果を受信する決済結果受信手段と、
前記決済結果受信手段により受信された決済結果を、前記通信端末(A)に送信する決済結果送信手段と、
を有し、
前記通信端末(A)が、
前記コンテンツサーバより送信された決済結果を受信する決済結果受信手段と、
前記決済結果を表示する決済結果表示手段と、
を有する、請求項1〜6のいずれかに記載のコンテンツ配信システム。
【請求項8】
(A)通信端末本体と、
通信端末本体に対して着脱可能に設置された、コンテンツを記憶するためのコンテンツ記憶モジュールと、
通信端末本体に対して着脱可能に設置された、加入者識別情報を記憶した加入者識別モジュールと、
を使用する方法であって、
前記加入者識別モジュールに記憶された、加入者識別情報と、前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された、コンテンツ記憶モジュールを特定するためのコンテンツ記憶モジュール識別情報と、を対応付けて使用者識別情報を生成する使用者識別情報生成ステップと、
コンテンツサーバにコンテンツの要求を送信するコンテンツ要求送信ステップと、
コンテンツサーバに使用者識別情報を送信する使用者識別情報送信ステップと、
コンテンツサーバからコンテンツを受信するコンテンツ受信ステップと、
コンテンツサーバから受信したコンテンツを前記コンテンツ記憶モジュールに記憶させるコンテンツ記憶ステップと、
前記コンテンツ記憶モジュールに記憶されたコンテンツを利用するコンテンツ利用ステップと、
を有する、通信ネットワークを介して相互に通信可能な通信端末を使用する方法と、
(B)前記通信端末(A)からのコンテンツ要求を受信するコンテンツ要求受信ステップと、
前記通信端末(A)からの使用者識別情報を受信する使用者識別情報受信ステップと、
使用者識別情報を記憶するコンテンツサーバ側使用者識別情報記憶ステップと、
前記通信端末(A)から受信した使用者識別情報と、コンテンツサーバに記憶されたコンテンツサーバ側使用者識別情報と、を照合する使用者照合ステップと、
を有する、通信ネットワークを介して相互に通信可能なコンテンツサーバを使用する方法と、
を含むコンテンツ配信方法であって、
前記通信端末(A)から前記使用者識別情報が前記コンテンツサーバ(B)に送信され、
前記コンテンツサーバ(B)に受信された前記使用者識別情報が、前記コンテンツサーバ(B)に記憶された後、
前記通信端末(A)から前記コンテンツサーバ(B)に送信された使用者識別情報と、前記コンテンツサーバ(B)に記憶されたコンテンツサーバ側使用者識別情報とを照合して両者が合致したときに、
前記コンテンツサーバ(B)に対する前記通信端末(A)からのコンテンツ要求を受信した前記コンテンツサーバ(B)が、前記通信端末(A)に対しコンテンツを送信し、前記コンテンツを受信することにより、
前記通信端末(A)の前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された前記コンテンツが、前記通信端末(A)により利用可能とされることを特徴とする、コンテンツ配信方法。
【請求項9】
前記通信端末(A)を使用する方法が、
前記通信端末(A)の前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された前記コンテンツを利用する前に、前記通信端末(A)から前記使用者識別情報が前記コンテンツサーバ(B)に送信されるステップと、
前記通信端末(A)から前記コンテンツサーバ(B)に送信された使用者識別情報と、前記コンテンツサーバ(B)に記憶されたコンテンツサーバ側使用者識別情報とを照合するステップと、
を含み、
前記通信端末(A)から前記コンテンツサーバ(B)に送信された使用者識別情報と、前記コンテンツサーバ(B)に記憶されたコンテンツサーバ側使用者識別情報とが合致したときに、前記通信端末(A)の前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された前記コンテンツが、前記通信端末(A)により利用可能とされる、請求項8に記載のコンテンツ配信方法。
【請求項10】
前記通信端末(A)を使用する方法が、
前記コンテンツ記憶モジュールに記憶されたコンテンツの再生回数、単位時間当たりの再生頻度および再生時間を含むコンテンツ利用情報を記憶するためのコンテンツ利用情報記憶ステップと、
前記コンテンツ利用情報を前記コンテンツサーバ(B)に送信するコンテンツ利用情報送信ステップと、
前記コンテンツサーバ(B)から送信されるコンテンツ優先順位情報を受信するコンテンツ優先順位情報受信ステップと、
前記コンテンツ優先順位情報を表示するコンテンツ優先順位情報表示ステップと、
前記コンテンツ優先順位情報表示手段により表示された前記コンテンツ優先順次情報からコンテンツを選択できるコンテンツ選択ステップと、
を有し、
前記コンテンツサーバ(B)を使用する方法が、
前記通信端末(A)から前記コンテンツサーバ(B)に送信されたコンテンツ利用情報を受信するコンテンツ利用情報受信ステップと、
前記コンテンツ利用情報を記憶するコンテンツサーバ側コンテンツ利用情報記憶ステップと、
前記コンテンツサーバ側コンテンツ利用情報記憶手段に記憶されたコンテンツ利用情報に基づいて各コンテンツの優先順位を決定するコンテンツ優先順位決定ステップと、
前記コンテンツ優先順位決定手段により決定されたコンテンツ優先順位情報を前記通信端末(A)に送信するコンテンツ優先順位情報送信ステップと、
を有する方法と、を含み
前記コンテンツ優先順位情報を、前記コンテンツサーバ(B)から前記通信端末(A)に送信して前記通信端末(A)のコンテンツ優先順位情報表示ステップにより表示し、
表示された前記コンテンツ優先順位情報から選択されたコンテンツについて、前記コンテンツサーバ(B)に対し前記通信端末(A)からコンテンツ要求が送信される、請求項8または9に記載のコンテンツ配信方法。
【請求項11】
前記コンテンツサーバ(B)から送信されたコンテンツが、利用期間情報を含み、
前記コンテンツサーバ(B)から送信されたコンテンツを受信した前記通信端末(A)のコンテンツ記憶モジュールに記憶されたコンテンツが、前記利用期間情報に含まれる利用期間を経過するまでは、前記通信端末(A)により利用できる、請求項8〜10のいずれかに記載のコンテンツ配信方法。
【請求項12】
前記コンテンツサーバ(B)を使用する方法が、
文字情報、音声情報、音楽情報、画像情報および動画情報からなる群より選ばれる少なくとも一つからなる広告情報を前記通信端末(A)に送信する広告情報送信ステップ、
を有し、
前記通信端末(A)を使用する方法が、
前記コンテンツサーバ(B)より送信された前記広告情報を受信する広告情報受信ステップ、
前記広告情報をコンテンツ記憶モジュールに記憶させる広告記憶ステップ、
前記広告情報を前記通信端末(A)に再生する広告再生ステップ、
を有し、
前記通信端末(A)の前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された前記コンテンツが前記通信端末(A)により利用される際に、前記広告情報が前記通信端末(A)に再生される、請求項8〜11のいずれかに記載のコンテンツ配信方法。
【請求項13】
前記コンテンツサーバ(B)を使用する方法が、
コンテンツを暗号化および復号化するためのコンテンツ暗号化鍵を生成するコンテンツ暗号化鍵生成ステップと、
コンテンツ暗号化鍵によりコンテンツを暗号化する暗号化ステップと、
前記暗号化手段により暗号化されたコンテンツを送信する暗号化コンテンツ送信ステップと、
前記コンテンツ暗号化鍵を送信するコンテンツ暗号化鍵送信ステップと、
を有し、
前記通信端末(A)を使用する方法が、
前記コンテンツサーバ(B)より送信された暗号化されたコンテンツを受信する暗号化コンテンツ受信ステップと、
前記コンテンツサーバ(B)より送信されたコンテンツ暗号化鍵を受信するコンテンツ暗号化鍵受信ステップと、
前記コンテンツ記憶モジュールに暗号化されたコンテンツを記憶する暗号化コンテンツ記憶ステップと、
前記コンテンツ暗号化鍵を用いて前記暗号化されたコンテンツを復号するコンテンツ復号ステップと、
を有し、
前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された暗号化されたコンテンツを、前記コンテンツ暗号化鍵により復号することにより、
前記通信端末(A)の前記コンテンツ記憶モジュールに記憶された暗号化されたコンテンツが、前記通信端末(A)により利用可能とされる、請求項8〜12のいずれかに記載のコンテンツ配信方法。
【請求項14】
前記コンテンツサーバ(B)を使用する方法が、
前記通信端末(A)から送信されたコンテンツ要求を受信したときに、コンテンツ利用課金情報を生成するコンテンツ利用課金情報生成ステップと、
前記コンテンツ利用課金情報生成手段により生成したコンテンツ利用課金情報を決済機関に送信するコンテンツ利用課金情報送信ステップと、
前記決済機関からのコンテンツ利用課金情報に対する決済結果を受信する決済結果受信ステップと、
前記決済結果受信手段により受信された決済結果を、前記通信端末(A)に送信する決済結果送信ステップと、
を有し、
前記通信端末(A)を使用する方法が、前記コンテンツサーバより送信された決済結果を受信する決済結果受信ステップと、
前記決済結果を前記通信端末(A)に表示する決済結果表示ステップと、
を有する、請求項8〜13のいずれかに記載のコンテンツ配信方法。
【請求項15】
通信端末本体と、
通信端末本体に対して着脱可能に設置された、コンテンツを記憶するためのコンテンツ記憶モジュールと、
通信端末本体に設置された、加入者識別情報を記憶した加入者識別モジュールと、
を含む、請求項8〜14のいずれかに記載のコンテンツ配信方法を実施するための、通信端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2012−182602(P2012−182602A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−43385(P2011−43385)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(510220703)株式会社コアネットワークス (1)
【Fターム(参考)】