説明

コンテンツ配信装置、コンテンツ配信システム、並びにコンテンツ配信制御方法及びプログラム

【課題】ネットワーク帯域の利用効率を向上させる。
【解決手段】コンテンツ配信装置50を構成する配信部51は、互いに独立する複数のコンテンツサーバ10_1〜10_3に対して、コンテンツ配信要求102を時間軸上で排他的に発行する。配信部51は、コンテンツサーバ10_1〜10_3から順次受信したコンテンツデータ101_1〜101_3を、一連のストリームデータ103としてユーザへ配信する。また、制御部52は、コンテンツ配信要求102の発行先及び発行タイミングを、前記ユーザの登録情報104に基づき決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ配信装置、コンテンツ配信システム、並びにコンテンツ配信制御方法及びプログラムに関し、特に映像等のコンテンツデータをリアルタイムに配信する装置、システム、並びにその制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
図5に、一般的なコンテンツ配信システム1xの構成例を示す。このコンテンツ配信システム1xは、複数(図示の例では"3台")のコンテンツサーバ10_1〜10_3(以下、符号10で総称することがある)と、ゲートウェイ20と、インターネット等の公衆網30と、ユーザ宅内に設置されるSTB(Set Top Box)等の受信端末40とで構成される。ここで、コンテンツサーバ10_1〜10_3は、互いに異なる事業者により個別に運用される。
【0003】
動作において、コンテンツサーバ10_1〜10_3から送出されたコンテンツデータ101_1〜101_3(以下、符号101で総称することがある)は、それぞれ、ゲートウェイ20及び公衆網30を経由して受信端末40に到達する。ユーザは、受信端末40を操作し、コンテンツデータ101_1〜101_3のいずれか1つを択一的に視聴する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−199217号公報
【特許文献2】特開2007−36789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のコンテンツ配信システム1xには、ネットワーク帯域の利用効率が低いという課題があった。これは、ユーザが実際には特定のコンテンツデータしか視聴しないにも関わらず、全てのコンテンツデータがネットワークへ転送されるため(すなわち、コンテンツ配信に広帯域が必要となるため)である。
【0006】
なお、参考技術として、特許文献1には、ユーザの特性情報に基づき選択した広告データを、コンテンツデータと共に配信するコンテンツサーバが記載されている。ここで、特性情報には、ユーザの性別、年齢、家族構成等の属性に関する情報(以下、属性情報と呼称する)と、ユーザの趣味、好みの番組種別等に関する情報(以下、嗜好情報と呼称する)とが含まれる。
【0007】
また、他の参考技術として、特許文献2には、コンテンツの視聴履歴からユーザの嗜好傾向を推測すると共に、当該嗜好傾向に対応するコンテンツデータを、ユーザが視聴を希望するコンテンツデータと共に配信するコンテンツサーバが記載されている。
【0008】
しかしながら、上記の課題は、例え特許文献1及び2に記載されるコンテンツサーバを適用しても何ら解決されない。これは、各コンテンツサーバからのコンテンツデータが、依然として個別にネットワークへ転送されてしまうためである。
【0009】
従って、本発明は、ネットワーク帯域の利用効率を向上させることが可能なコンテンツ配信装置、コンテンツ配信システム、並びにコンテンツ配信制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するため、本発明の一態様に係るコンテンツ配信装置は、互いに独立する複数のコンテンツサーバに対して、コンテンツ配信を時間軸上で排他的に要求し、前記複数のコンテンツサーバから順次受信したコンテンツデータを、一連のストリームデータとしてユーザへ配信する配信手段と、前記要求の発行先及び発行タイミングを、前記ユーザの登録情報に基づき決定する制御手段とを備える。
【0011】
また、本発明の一態様に係るコンテンツ配信システムは、互いに独立する複数のコンテンツサーバと、ユーザの登録情報に基づき、前記複数のコンテンツサーバに対してコンテンツ配信を時間軸上で排他的に要求し、前記複数のコンテンツサーバから順次受信したコンテンツデータを一連のストリームデータとして前記ユーザへ配信するコンテンツ配信装置とを備える。
【0012】
また、本発明の一態様に係るコンテンツ配信制御方法は、コンテンツ配信装置におけるコンテンツ配信制御方法を提供する。このコンテンツ配信制御方法は、ユーザの登録情報に基づき、互いに独立する複数のコンテンツサーバに対してコンテンツ配信を時間軸上で排他的に要求し、前記複数のコンテンツサーバから順次受信したコンテンツデータを、一連のストリームデータとして前記ユーザへ配信する。
【0013】
さらに、本発明の一態様に係るコンテンツ配信制御プログラムは、コンテンツ配信装置に、ユーザの登録情報に基づき、互いに独立する複数のコンテンツサーバに対してコンテンツ配信を時間軸上で排他的に要求する処理と、前記複数のコンテンツサーバから順次受信したコンテンツデータを、一連のストリームデータとして前記ユーザへ配信する処理とを実行させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明では、ユーザが所望する、或いはユーザに好適な複数のコンテンツデータを、1本のストリームデータとして配信する。このため、コンテンツ配信に際しての帯域使用量を最小限に抑えることができ、以てネットワーク帯域の利用効率を、上記のコンテンツ配信システム1xと比較して大幅に向上させることが可能である。また、ストリームデータを、ユーザ毎に柔軟に構築できるというメリットもある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施の形態1に係る、コンテンツ配信装置及びこれを適用するコンテンツ配信システムの概略的な構成例を示したブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るコンテンツ配信装置の具体的な構成例を示したブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るコンテンツ配信装置の動作例を示したタイムチャート図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係るコンテンツ配信装置の構成例を示したブロック図である。
【図5】一般的なコンテンツ配信システムの構成例を示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係るコンテンツ配信装置及びこれを適用するコンテンツ配信システムの実施の形態1及び2を、図1〜図4を参照して説明する。なお、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
【0017】
[実施の形態1]
図1に示す本実施の形態に係るコンテンツ配信システム1は、図5と同様のコンテンツサーバ10_1〜10_3、ゲートウェイ20、公衆網30、及び受信端末40と、コンテンツサーバ10とゲートウェイ20の間に設置されたコンテンツ配信装置40と、ユーザ(図示せず)の登録情報104を管理するユーザ管理サーバ60とで構成される。
【0018】
また、コンテンツ配信装置50は、配信部51と、制御部52とを備えている。この内、配信部51は、制御部52からのコンテンツ切替指示105に従い、コンテンツサーバ10_1〜10_3に対してコンテンツ配信要求102を時間軸上で排他的に発行する。また、配信部51は、コンテンツ配信要求102への応答として、コンテンツサーバ10_1〜10_3からコンテンツデータ101_1〜101_3を順次受信する。そして、配信部51は、これらのコンテンツデータ101_1〜101_3を連結したストリームデータ103を、ゲートウェイ20へ転送する。これにより、ストリームデータ103は、ゲートウェイ20及び公衆網30を経由して受信端末40に到達する。このため、ユーザは、コンテンツデータ101_1〜101_3をリアルタイムに視聴することができる。
【0019】
一方、制御部52は、コンテンツ配信要求102の発行先及び発行タイミングを、ユーザ管理サーバ60から取得した登録情報104に基づき後述する如く決定する。そして、制御部52は、決定した発行先及び発行タイミング示すコンテンツ切替指示105を発生する。なお、制御部52は、登録情報104を予め保持しても良い(すなわち、ユーザ管理サーバ60の設置は必須では無い)。
【0020】
このように、本実施の形態においては、複数(図示の例では"3つ")のコンテンツデータ101_1〜101_3を1本のストリームデータ103として配信するため、コンテンツ配信に際しての公衆網30内の帯域使用量を最小限に抑えることができる。また、登録情報104に基づき、ユーザ固有のストリームデータ103を構築できる。
【0021】
以下、コンテンツ配信装置50の具体的な構成例及び動作例を、図2及び図3を参照して詳細に説明する。
【0022】
図2に示すように、コンテンツ配信装置50内の配信部51は、受信制御部511と、バッファ512と、ヘッダ変換部513とを有する。この内、受信制御部511は、制御部52からのコンテンツ切替指示105に従い、図1に示したコンテンツ配信要求102として、コンテンツデータ101_1〜101_3の配信開始要求102A_1〜102A_3(以下、符号102Aで総称することがある)及び配信停止要求102B_1〜102B_3(以下、符号102Bで総称することがある)をコンテンツサーバ10_1〜10_3にそれぞれ与える。また、受信制御部511は、配信開始要求102A_1〜102A_3への応答として順次受信したコンテンツデータ101_1〜101_3を、バッファ512へ格納する。
【0023】
また、ヘッダ変換部513は、制御部52からのストリーム配信指示106を契機として、バッファ512からコンテンツデータ101_1〜101_3を順次読み出し、以てストリームデータ103を構築する。この時、ヘッダ変換部513は、各コンテンツデータ101_1〜101_3に付加されたヘッダ(図示せず)中の送信元情報(各コンテンツサーバ10_1〜10_3のIPアドレスやポート番号等)を、コンテンツ配信装置50の固有情報(コンテンツ配信装置50自身のIPアドレスやポート番号等)で書き換える。なお、バッファ512は、ヘッダ変換部513による送信元情報の書換時間を考慮した必要最小限の容量を有していれば良い。
【0024】
これにより、図1に示した受信端末40は、ストリームデータ103に含まれる各コンテンツデータの配信元を意識せず、各コンテンツデータを一様に処理することができる。従って、受信端末40には、既存のSTB等を用いることができる(特段の改良等は不要である)。
【0025】
一方、制御部52は、認証部521と、スケジューラ522と、タイマ523とを有する。この内、認証部521は、ユーザによる視聴開始操作に伴って受信端末40から送出されるユーザ固有情報(ユーザIDやパスワード等)107を、図1に示した公衆網30及びゲートウェイ20を介して受信する。この時、認証部521は、ユーザ管理サーバから対応するユーザ固有情報107を取得し、以てユーザを認証する。そして、認証部521は、図1に示した登録情報104として、コンテンツ指定情報108及びユーザ特性情報109をユーザ管理サーバ60から取得し、スケジューラ522へ転送する。
【0026】
ここで、コンテンツ指定情報108には、ユーザが視聴を希望するコンテンツデータに関する情報(コンテンツIDやコンテンツ名称等)が含まれる。また、ユーザ特性情報109には、ユーザの性別、年齢、家族構成、居住地域等の属性情報、及びユーザの趣味、好みの番組種別等の嗜好情報の少なくとも一方が含まれる。
【0027】
また、スケジューラ522は、コンテンツ指定情報108及びユーザ特性情報109に基づき、ユーザに対するコンテンツデータの配信スケジュール(図3を参照して後述する)を生成する。そして、スケジューラ522は、タイマ523から通知される時刻110を基準とし、配信スケジュールに従ってコンテンツ切替指示105を発生する。また、スケジューラ522は、ヘッダ変換部513に対するストリーム配信指示106も発生する。
【0028】
次に、コンテンツ配信装置50の動作例を、図3を参照して説明する。
【0029】
コンテンツ指定情報108がコンテンツサーバ10_1で保有されるコンテンツデータ101_1を示し、且つコンテンツサーバ10_2及び10_3でそれぞれ保有されるコンテンツデータ101_2及び101_3がユーザ特性情報109に適する場合を例に取ると、スケジューラ522は、コンテンツデータ101_1がメインコンテンツ、コンテンツデータ101_2及び101_3が挿入コンテンツとして配信されるよう、配信スケジュール111を生成する。より具体的には、まずスケジューラ522は、配信スケジュール111に、時刻t0〜t1、t2〜t3、及びt4〜t5にそれぞれ亘るコンテンツデータ101_1の間欠的な配信予定を登録する。そして、スケジューラ522は、配信スケジュール111に、コンテンツデータ101_1を配信しない時刻t1〜t2及びt3〜t4にそれぞれ亘るコンテンツデータ101_2及び101_3の局所的な配信予定を登録する。
【0030】
この後、タイマ523から実際に時刻t0が通知されると、スケジューラ522は、受信制御部511にコンテンツ切替指示105を与え、以てコンテンツサーバ10_1に対する配信開始要求102A_1を発行させる。これにより、コンテンツデータ101_1が、受信制御部511で受信されることとなる。コンテンツデータ101_1は、ヘッダ変換部513により送信元情報が書き換えられた後、図1に示したゲートウェイ20及び公衆網30を経由して受信端末40へ到達する。なお、この時点では、コンテンツサーバ10_2及び10_3からの配信は停止されている。
【0031】
次いで、時刻t1になると、スケジューラ522は、受信制御部511にコンテンツ切替指示105を与え、以てコンテンツサーバ10_2に対する配信開始要求102A_2と、コンテンツサーバ10_1に対する配信停止要求102B_1とを発行させる。これにより、コンテンツデータ101_1に代わって、コンテンツデータ101_2が、受信制御部511で受信されることとなる。コンテンツデータ101_2は、ヘッダ変換部513により送信元情報が書き換えられた後、ゲートウェイ20及び公衆網30を経由して受信端末40へ到達する。
【0032】
次いで、時刻t2になると、スケジューラ522は、受信制御部511にコンテンツ切替指示105を与え、以てコンテンツサーバ10_1に対する配信開始要求102A_1と、コンテンツサーバ10_2に対する配信停止要求102B_2とを発行させる。これにより、コンテンツデータ101_2に代わって、コンテンツデータ101_1が、受信制御部511で再び受信されることとなる。コンテンツデータ101_1は、ヘッダ変換部513により送信元情報が書き換えられた後、ゲートウェイ20及び公衆網30を経由して受信端末40へ到達する。
【0033】
次いで、時刻t3になると、スケジューラ522は、受信制御部511にコンテンツ切替指示105を与え、以てコンテンツサーバ10_3に対する配信開始要求102A_3と、コンテンツサーバ10_1に対する配信停止要求102B_1とを発行させる。これにより、コンテンツデータ101_1に代わって、コンテンツデータ101_3が、受信制御部511で受信されることとなる。コンテンツデータ101_3は、ヘッダ変換部513により送信元情報が書き換えられた後、ゲートウェイ20及び公衆網30を経由して受信端末40へ到達する。
【0034】
次いで、時刻t4になると、スケジューラ522は、受信制御部511にコンテンツ切替指示105を与え、以てコンテンツサーバ10_1に対する配信開始要求102A_1と、コンテンツサーバ10_3に対する配信停止要求102B_3とを発行させる。これにより、コンテンツデータ101_3に代わって、コンテンツデータ101_1が、受信制御部511で再び受信されることとなる。コンテンツデータ101_1は、ヘッダ変換部513により送信元情報が書き換えられた後、ゲートウェイ20及び公衆網30を経由して受信端末40へ到達する。
【0035】
最後に、時刻t5になると、スケジューラ522は、受信制御部511にコンテンツ切替指示105を与え、以てコンテンツサーバ10_1に対する配信停止要求102B_1を発行させる。これにより、コンテンツデータ101_1の受信端末40への配信が停止される。
【0036】
このように、コンテンツ配信装置50は、ユーザの登録情報104に基づき生成した配信スケジュール111に則し、複数のコンテンツサーバ10_1〜10_3からの複数のコンテンツデータ101_1〜101_3を、1本のストリームデータ103として配信することができる。例えば、コンテンツサーバ10_1を番組配信サーバ、コンテンツサーバ10_2を全国ネットで広告を配信するサーバ、コンテンツサーバ10_3を特定地域向けに広告を配信するサーバと位置付けると、コンテンツ配信装置50は、多種多様なユーザ向けのニッチな広告を掲載した番組配信サービスを提供できる。
【0037】
[実施の形態2]
図4に示す本実施の形態に係るコンテンツ配信装置50aは、配信部51内の受信制御部511がコーデック変換部514を含んでいる点が、図2に示したコンテンツ配信装置50と異なる。
【0038】
コーデック変換部514は、大略、コンテンツサーバ10_1〜10_3からそれぞれ受信したコンテンツデータ101_1〜101_3のデータ形式を一のデータ形式に変換すると共に、変換後のコンテンツデータ101_1〜101_3をバッファ512へ格納する。
【0039】
より具体的には、コーデック変換部514は、下記(A)又は(B)に示す変換処理を実行する。
【0040】
(A)コンテンツサーバ10_1〜10_3におけるエンコード方式が互いに異なる場合、例えばコンテンツデータ101_1のデータ形式に合わせて、コンテンツデータ101_2及び101_3のデータ形式を変換する処理。
(B)図1に示した受信端末40におけるデコード方式がコンテンツサーバ10_1〜10_3におけるエンコード方式に対応していない場合、受信端末40から指定されたデータ形式に合わせて、コンテンツデータ101_1〜101_3のデータ形式を変換する処理。
【0041】
これらの変換処理により、上記の実施の形態1と同様の効果に加えて、コンテンツサーバが採用するエンコード方式に依存せず、一様なコンテンツデータの配信を行うことができるという効果が得られる。また、受信端末内部の回路構成を簡素化できるという効果も得られる。その理由は、受信端末が、単一のデータ形式のみに対応可能なデコード機能を有していれば良いためである。
【0042】
なお、上記の実施の形態によって本発明は限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づき、当業者によって種々の変更が可能なことは明らかである。例えば、上記の実施の形態に示した各処理を、複数のコンテンツサーバにアクセス可能なコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供することもできる。この場合、当該プログラムを、コンピュータ内のプロセッサが実行可能なようにメモリ等の記憶媒体に格納すると好適である。
【符号の説明】
【0043】
1 コンテンツ配信システム
10, 10_1〜10_3 コンテンツサーバ
20 ゲートウェイ
30 公衆網
40 受信端末
50, 50a コンテンツ配信装置
51 配信部
52 制御部
60 ユーザ管理サーバ
101, 101_1〜101_3 コンテンツデータ
102 コンテンツ配信要求
102A, 102A_1〜102A_3 配信開始要求
102B, 102B_1〜102B_3 配信停止要求
103 ストリームデータ
104 登録情報
105 コンテンツ切替指示
106 ストリーム配信指示
107 ユーザ固有情報
108 コンテンツ指定情報
109 ユーザ特性情報
110, t0〜t5 時刻
511 受信制御部
512 バッファ
513 ヘッダ変換部
514 コーデック変換部
521 認証部
522 スケジューラ
523 タイマ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに独立する複数のコンテンツサーバに対して、コンテンツ配信を時間軸上で排他的に要求し、前記複数のコンテンツサーバから順次受信したコンテンツデータを、一連のストリームデータとしてユーザへ配信する配信手段と、
前記要求の発行先及び発行タイミングを、前記ユーザの登録情報に基づき決定する制御手段と、
を備えたコンテンツ配信装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記配信手段が、前記受信したコンテンツデータに付加された送信元情報を、自装置の固有情報で書き換えることを特徴としたコンテンツ配信装置。
【請求項3】
請求項1又は2において、
前記配信手段が、前記受信したコンテンツデータのデータ形式を、一のデータ形式に変換することを特徴としたコンテンツ配信装置。
【請求項4】
請求項3において、
前記一のデータ形式が、前記受信したコンテンツデータの内の一のコンテンツデータに対応するデータ形式であることを特徴としたコンテンツ配信装置。
【請求項5】
請求項3において、
前記一のデータ形式が、前記ユーザから指定されたデータ形式であることを特徴としたコンテンツ配信装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項において、
前記登録情報が、前記ユーザによるコンテンツデータの指定情報と、前記ユーザの特性情報とを含み、
前記制御手段が、前記指定情報が示すコンテンツデータを保有する一のコンテンツサーバに対して前記要求を間欠的に発行し、前記一のコンテンツサーバに対して前記要求を発行しない期間中に、前記特性情報に適するコンテンツデータを保有する他のコンテンツサーバに対して前記要求を局所的に発行すると決定することを特徴としたコンテンツ配信装置。
【請求項7】
請求項6において、
前記特性情報が、前記ユーザの属性情報及び嗜好情報の少なくとも一方を含むことを特徴としたコンテンツ配信装置。
【請求項8】
互いに独立する複数のコンテンツサーバと、
ユーザの登録情報に基づき、前記複数のコンテンツサーバに対してコンテンツ配信を時間軸上で排他的に要求し、前記複数のコンテンツサーバから順次受信したコンテンツデータを一連のストリームデータとして前記ユーザへ配信するコンテンツ配信装置と、
を備えたコンテンツ配信システム。
【請求項9】
コンテンツ配信装置におけるコンテンツ配信制御方法であって、
ユーザの登録情報に基づき、互いに独立する複数のコンテンツサーバに対してコンテンツ配信を時間軸上で排他的に要求し、
前記複数のコンテンツサーバから順次受信したコンテンツデータを、一連のストリームデータとして前記ユーザへ配信する、コンテンツ配信制御方法。
【請求項10】
請求項9において、
前記受信したコンテンツデータに付加された送信元情報を、前記コンテンツ配信装置の固有情報で書き換えることを特徴としたコンテンツ配信制御方法。
【請求項11】
請求項9又は10において、
前記受信したコンテンツデータのデータ形式を、一のデータ形式に変換することを特徴としたコンテンツ配信制御方法。
【請求項12】
請求項11において、
前記一のデータ形式として、前記受信したコンテンツデータの内の一のコンテンツデータに対応するデータ形式を用いることを特徴としたコンテンツ配信制御方法。
【請求項13】
請求項11において、
前記一のデータ形式として、前記ユーザから指定されたデータ形式を用いることを特徴としたコンテンツ配信制御方法。
【請求項14】
請求項9〜13のいずれか一項において、
前記登録情報に、前記ユーザによるコンテンツデータの指定情報と、前記ユーザの特性情報とが含まれる場合、前記指定情報が示すコンテンツデータを保有する一のコンテンツサーバに対して前記要求を間欠的に発行し、前記一のコンテンツサーバに対して前記要求を発行しない期間中に、前記特性情報に適するコンテンツデータを保有する他のコンテンツサーバに対して前記要求を局所的に発行することを特徴としたコンテンツ配信制御方法。
【請求項15】
コンテンツ配信装置に、
ユーザの登録情報に基づき、互いに独立する複数のコンテンツサーバに対してコンテンツ配信を時間軸上で排他的に要求する処理と、
前記複数のコンテンツサーバから順次受信したコンテンツデータを、一連のストリームデータとして前記ユーザへ配信する処理と、
を実行させるためのコンテンツ配信制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−252061(P2010−252061A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−99572(P2009−99572)
【出願日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】